JP2011069902A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光の調整に用いる検出用レーザ光の出射範囲を適切に選択することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、レーザ光を出射する光源部と、光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部の走査範囲のうち無効走査範囲で走査されたタイミング検出用レーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、画像形成用レーザ光を投射する投射部と、無効走査範囲で走査されて投射部に向かうタイミング検出用レーザ光を遮断する遮光部と、走査部と遮光部との間のレーザ光の光路上に設けられたレンズと、光源部からのレーザ光の出射を制御する制御部とを備えている。レンズの有効径を、有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光が全てレンズの有効径内を通過できる最小の径とし、制御部は、タイミング検出用レーザ光がレンズの有効領域内に入射するように、光源部からタイミング検出用レーザ光を出射させるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像表示装置に関する。さらに詳細には、レーザから出射されたレーザ光を2次元方向に走査して画像を表示する画像表示装置に関する。
従来より、複数のレーザから出射されたレーザ光を走査部により2次元方向に走査して画像を表示する走査型画像表示装置が知られている。この種の走査型画像表示装置として、例えば、網膜走査型画像表示装置やスクリーン走査型画像表示装置が知られている。網膜走査型画像表示装置は投射対象をユーザの網膜とするものであり、スクリーン走査型画像表示装置は投射対象をスクリーンとするものである。
この種の走査型画像表示装置では、走査部による走査を高速に行う必要があり、例えば、ガルバノミラーなどのようにレーザ光の方向を変える偏向素子が用いられている。偏向素子は駆動信号を入力して動作させるものであるが、高速に偏向させようとすると駆動信号に対する応答性が悪くなり偏向動作の遅延が生じる。この遅延は、偏向素子の個体差によって異なるため、走査部による走査位置が正確に把握できない。
そこで、従来の走査型画像表示装置では、走査部で走査されたレーザ光が入射する位置に光検出部を配設しており、この光検出部によるレーザ光の検出に基づき、光源部であるレーザからのレーザ光の出射タイミングを調整している(例えば、特許文献1参照)。
この光検出部は、画像を表示するために投射対象に投射するレーザ光(以下、「画像形成用レーザ光」という)の走査範囲(以下、「有効走査範囲」という)内にあると、画像形成の妨げとなるため、有効走査範囲以外に配置されている。そして、画像形成用レーザ光とは別に、専用のレーザ光(以下、「タイミング検出用レーザ光」という)を走査部による走査範囲が有効走査範囲外のときに走査部に入射させるようにしている。
ところで、タイミング検出用レーザ光を走査部に入射させて光検出部で検出するまでは、走査部の走査位置がどこにあるか把握することができていない。そのため、従来においては、所定期間連続してタイミング検出用レーザ光を走査部に入射することとしている。
そのため、このような走査型画像表示装置は、有効走査範囲外で走査されたタイミング検出用レーザ光の光路上に遮光部を設けており、これにより、タイミング検出用レーザ光が投射対象に投射されることを防止している。
特開2008−233562号公報
ところで、上記光走査型画像表示装置においては、レンズなどの光学系を有効走査範囲の領域より十分大きい径とすれば、設計は容易で画質への弊害も無いが、低コスト化、省スペース化の要請があり、特にヘッドマウント型のものでは、レンズなどの光学系の小型化が求められている。
しかしながら、走査部と遮光部との間の光路上に配置されるレンズは、画像形成用レーザ光のみならず、タイミング検出用レーザ光も通過することから、単に小さくしただけでは、表示する画像の品質に悪影響を及ぼしてしまうことになる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、表示する画像の品質に悪影響を及ぼすことなく、走査部と遮光部との間の光路上に配置されるレンズの小型化を図ることができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、画像表示装置において、画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、前記光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、前記走査部の走査範囲のうち無効走査範囲で走査されたタイミング検出用レーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、前記走査部の走査範囲のうち有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光を投射対象に投射する投射部と、前記走査部と前記投射部との間の前記レーザ光の光路上に設けられ、前記無効走査範囲で走査されて前記投射部に向かう前記タイミング検出用レーザ光を遮断する遮光部と、前記走査部と前記遮光部との間の前記レーザ光の光路上に設けられたレンズと、前記光検出部による前記タイミング検出用レーザ光の検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御する制御部と、を備え、前記レンズの有効径を、前記有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光が全て当該レンズの有効径内を通過できる最小の径とし、前記光検出部は、前記レンズの有効径内に配置され、前記制御部は、前記タイミング検出用レーザ光が前記レンズの有効領域内の光検出部に入射するように、前記光源部から前記タイミング検出用レーザ光を出射させることとした。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記レンズに前記画像形成用レーザ光が入射する領域は略方形状の領域であり、前記制御部は、前記レンズの有効領域内でかつ前記略方形状の領域外にあり前記略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、最も広い領域内に入射するように、前記光源部から前記タイミング検出用レーザ光を出射させることとした。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記光検出部は複数設けられており、前記制御部は、前記レンズの有効領域内でかつ前記略方形状の領域外にあり前記略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、少なくとも2つの領域内に前記タイミング検出用のレーザ光を入射することとした。
また、請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記レンズは、前記走査部と前記遮光部との間の前記レーザ光の光路上に形成される中間像面を形成するレンズであることとした。
また、請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記走査部は、第1方向に相対的に高速にレーザ光を走査する高速走査部と、前記第1方向に略直交する第2方向に相対的に低速にレーザ光を走査する低速走査部と、を有し、前記高速走査部はその偏向面の角度を正弦波状に揺動させることによりレーザ光を走査するものであり、前記光検出部は、前記高速走査部の偏向面がその揺動中心位置又はその近傍にあるときに当該高速走査部の偏向面により走査されたレーザ光が入射する位置に配置するようにした。
本発明によれば、走査部と遮光部との間の光路上に配置されるレンズの有効径を有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光が全て当該レンズの有効径内に通過できる最小の径とし、さらに、タイミング検出用レーザ光がレンズの有効領域内に入射するように、光源部からタイミング検出用レーザ光を出射させる。そのため、例えば、レンズの端部にレーザ光が出射されることにより迷光を防止することができ、表示する画像の品質に悪影響を及ぼすことなく、走査部と遮光部との間の光路上に配置されるレンズの小型化を図ることができる。
網膜走査型画像表示装置の外観図である。 網膜走査型画像表示装置の電気的構成及び光学的構成を示す図である。 高速走査部及び低速走査部の各偏向素子による走査範囲の説明図である。 レンズをレーザ光の入射面側から見たときの図である。 レンズと走査範囲との関係を示す図である。 タイミング検出用レーザ光が迷光となる様子を示す図である。 出射領域を示す図である。 タイミング検出用レーザ光を出射する範囲を示す図である。 光検出部の位置を示す図である。 タイミング検出用レーザ光を出射する範囲を示す図である。 光検出部の位置と走査方向との関係を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、画像信号に応じたレーザ光を走査部により走査して、ユーザの少なくとも一方の網膜上でレーザ光を走査してユーザに画像を認識させる網膜走査型画像表示装置を例に挙げて説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、画像信号に応じたレーザから出射される強度のレーザ光を走査部により走査してスクリーン上に画像を投影するスクリーン走査型画像表示装置等、レーザ光を走査して画像を表示する他の走査型画像表示装置に対して適用することができる。
[1.網膜走査型画像表示装置の構成]
まず、本発明の一実施形態に係る網膜走査型画像表示装置(以下、「RSD」という)の構成について、図1及び図2を参照して具体的に説明する。
[1.1.RSD1の外観]
図1に示すように、本実施形態に係るRSD1は、コントロールユニット2、頭部装着具5を有しており、コントロールユニット2と頭部装着具5とは伝送ケーブル部4を介して接続されている。伝送ケーブル部4は、コントロールユニット2から出射されたレーザ光を伝送する後述の光ファイバケーブル50を有する。また、この伝送ケーブル部4には、後述の投影部6に備えられる高速走査部80及び低速走査部90と同じく後述の光源部20との間で同期をとるための高速駆動信号61及び低速駆動信号62を伝送する駆動信号伝送用ケーブルも有する。
コントロールユニット2は、後述する内蔵のコンテンツ記憶部12に記憶されたコンテンツ情報Fに基づいて画像信号Sを生成し、この画像信号Sに応じた強度のレーザ光(以下、「画像光」ともいう)を伝送ケーブル部4へ出射する。なお、コントロールユニット2は、図示しない外部入出力端子から画像信号やコンテンツ情報などを入力することができる。また、ここでコンテンツ情報とは、文字画像、絵柄画像などを含む静止画像データや動画像データなどにより構成される。
頭部装着具5は、投影部6と、この投影部6を支持する眼鏡型フレーム14とから構成される。投影部6は、伝送ケーブル部4の光ファイバケーブル50を介して伝送されてきた画像光を2次元方向に走査し、ユーザの眼へ投射する。これにより、ユーザの眼の網膜上で画像光が2次元方向に走査され、ユーザは画像信号Sに応じた画像を視認する。
また、投影部6には、ユーザの眼101と対向する位置にハーフミラー15が設けられている。外光Laはハーフミラー15を透過してユーザの眼101に入射され、投影部6から出射される画像光Lbはハーフミラー15で反射してユーザの眼101に入射される。これにより、ユーザは外光Laによる外景に画像光Lbによる画像を重ねて視認することができる。
このようにRSD1は、外光を透過しつつ、画像光をユーザの眼101に投射するシースルー型のヘッドマウントディスプレイとしている。
[1.2.RSD1の電気的構成及び光学的構成]
次に、RSD1の電気的構成及び光学的構成について図2を参照して説明する。
コントロールユニット2は、駆動制御部10と、光源部20と、操作部40とを有している。
駆動制御部10は、RSD1全体を制御する制御部11と、コンテンツ情報Fを記憶するコンテンツ記憶部12と、画像を合成するための要素となる信号等を発生する駆動信号供給回路13とを有している。
制御部11は、その内部に記憶されている制御プログラムにしたがって後述する所定の処理を実行することによって、RSD1全体を制御する。この制御部11は、CPU、フラッシュメモリ、RAM、VRAM、複数の入出力I/Fなどを有し、これらはデータ通信用のバスにそれぞれ接続されており、このバスを介して各種情報の送受信を行う。
CPUは、フラッシュメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより、RSD1を構成する各部を動作させ、RSD1が備える各種機能を実行させる演算処理装置である。また、CPUは、操作部40から入力される情報を取得し、当該情報に応じた処理を行う。例えば、CPUは、操作部40から入力される情報に基づき、コンテンツ情報Fを所定形式の画像信号S(例えば、NTSCコンポジット信号、コンポーネント信号)に変換して駆動信号供給回路13へ出力する。
駆動信号供給回路13は、画像信号Sに基づいて、画像を形成するための要素となる三原色それぞれの色に応じた各色の画像信号を画素単位で生成する。すなわち、駆動信号供給回路13からは、各色の画像信号として、R(赤色)駆動信号60r,G(緑色)駆動信号60g,B(青色)駆動信号60bが生成されて出力される。なお、駆動信号供給回路13は、後述するタイミング検出用レーザ光を出射するために、画像信号Sに基づいた駆動信号60r,60g,60bに加え、このタイミング検出用のR駆動信号60rを生成して出力する。また、駆動信号供給回路13は、高速走査部80で使用される高速駆動信号61と、低速走査部90で使用される低速駆動信号62とをそれぞれ出力する。
光源部20には、Rレーザドライバ66,Gレーザドライバ67,Bレーザドライバ68が設けられる。Rレーザドライバ66,Gレーザドライバ67,Bレーザドライバ68は、それぞれ駆動信号供給回路13から出力されるR駆動信号60r,G駆動信号60g,B駆動信号60bをもとに、Rレーザ63,Gレーザ64,Bレーザ65へそれぞれ駆動電流を供給する。各レーザ63,64,65は、各レーザドライバ66,67,68から供給される駆動電流に応じて強度変調されたレーザ光(「光束」とも呼ぶ。)を出射する。各レーザ63,64,65は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、レーザ光の強度変調を行うことができるが、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えてレーザ光の強度変調を行う必要がある。
さらに、光源部20には、コリメート光学系71,72,73と、このコリメートされたレーザ光を合波するためのダイクロイックミラー74,75,76と、結合光学系77とが設けられている。各レーザ63,64,65から出射したレーザ光は、コリメート光学系71,72,73によってそれぞれ平行光化された後に、ダイクロイックミラー74,75,76に入射される。その後、これらのダイクロイックミラー74,75,76により、3原色の各レーザ光が波長選択的に反射・透過して結合光学系77に達し、合波されて光ファイバケーブル50へ出射される。このように光ファイバケーブル50へ出射されるレーザ光は、画像光Lbであり、強度変調された各色のレーザ光が合波されたものである。
投影部6は、光源部20とユーザの眼101との間に配置されており、走査部30、第2リレー光学系95、及び後述する遮光部96と光検出部97を有している。走査部30は、コリメート光学系79、高速走査部80、低速走査部90、第1リレー光学系85を有している。
コリメート光学系79は、光源部20で生成され、光ファイバケーブル50を介して出射されるレーザ光を平行光化する。
高速走査部80及び低速走査部90は、光ファイバケーブル50から入射され、コリメート光学系79で平行光化されたレーザ光をユーザの網膜101b上で走査して画像を投影するために、第1方向と第2方向に走査して走査光束とする光学系である。高速走査部80は、コリメート光学系79で平行光化されて入射するレーザ光を画像表示のために第1方向に往復走査する。また、低速走査部90は、高速走査部80で第1方向に走査され、第1リレー光学系85を介して入射するレーザ光を第1方向に略直交する第2方向に走査する。なお、ここでは、第1方向及び第2方向は、表示する画像の水平方向を第1方向をとし、表示する画像の垂直方向を第2方向とするが、第1方向が垂直方向、第2方向が水平方向であっても良い。
高速走査部80は、レーザ光を第1方向に走査するため偏向面(反射面)82を有する共振型の偏向素子81と、この偏向素子81を共振させて偏向素子81の偏向面82を揺動させる駆動信号を高速駆動信号61に基づいて発生する高速走査駆動回路83を備えている。
一方、低速走査部90は、レーザ光を第2方向に走査するため偏向面(反射面)92を有する非共振型の偏向素子91と、この偏向素子91の偏向面92を非共振状態で揺動させる駆動信号を低速駆動信号62に基づいて発生する低速走査駆動回路93とを備える。この低速走査部90は、表示すべき画像の1フレームごとに、画像を形成するためのレーザ光を最初の走査線から最後の走査線に向かって第2方向に走査する。ここで「走査線」とは、高速走査部80による第1方向への1走査を意味する。
なお、偏向素子81,91は、ここではガルバノミラーを用いることとするが、レーザ光を走査するようにその偏向面82,92を揺動又は回転させられるものであれば、圧電駆動、電磁駆動、静電駆動等いずれの駆動方式によるものであってもよい。また、本実施形態においては、高速走査部80に共振タイプの偏向素子を用い、低速走査部90を非共振タイプの偏向素子を用いることとしているが、これに限られない。例えば、低速走査部90に共振タイプの偏向素子を用いてもよいし、どちらも非共振タイプの偏向素子としてもよい。
また、高速走査部80と低速走査部90との間でレーザ光を中継する第1リレー光学系85は、偏向素子81の偏向面82によって第1方向に走査されたレーザ光を偏向素子91の偏向面92に収束させる。そして、このレーザ光が偏向素子91の偏向面92によって第2方向に走査される。偏向素子91によって走査されたレーザ光は、正の屈折力を持つ2つのレンズ95a,95bが直列配置された第2リレー光学系95を介して、眼101の前方に位置させたハーフミラー15で反射されてユーザの瞳孔101aに入射する。これにより、網膜101b上に画像信号Sに応じた画像が投影され、ユーザは瞳孔101aに入射するレーザ光(画像光Lb)を画像として認識する。また、ハーフミラー15は外光Laを透過してユーザの瞳孔101aに入射させるようにしており、これによりユーザは外光Laに基づく外景に画像光Lbに基づく画像を重ねた画像を視認することができる。
なお、第2リレー光学系95においては、レンズ95aによって、それぞれのレーザ光がそのレーザ光の中心線を相互に略平行にされ、かつそれぞれ収束レーザ光に変換される。そして、レンズ95bによってそれぞれほぼ平行なレーザ光となると共に、これらのレーザ光の中心線がユーザの瞳孔101aに収束するように変換される。なお、本実施形態においては、レンズ95bとハーフミラー15により投射部が構成される。
[2.レーザ光の出射タイミング調整処理]
次に、RSD1におけるレーザ光の出射タイミング調整処理について説明する。
[2.1.レーザ光の出射タイミング]
図3には、高速走査部80及び低速走査部90の偏向素子81,91による最大走査範囲G(図3に示す高速最大走査範囲Xa及び低速最大走査範囲Yaにより形成される範囲)と有効走査範囲Z(図3に示す高速有効走査範囲X1及び低速有効走査範囲Y1により形成される範囲)との関係が示されている。ここで、「最大走査範囲G」とは、高速走査部80の偏向素子81及び低速走査部90の偏向素子91がレーザ光を走査できる最大の範囲を意味する。
最大走査範囲Gのうち、偏向素子81及び偏向素子91による走査位置が有効走査範囲Zにあるタイミングで光源部20から画像信号Sに応じて強度変調されたレーザ光(以下、「画像形成用レーザ光」という)が出射される。これにより、偏向素子81及び偏向素子91によって画像形成用レーザ光が有効走査範囲Zで走査され、1フレーム分の画像形成用レーザ光が有効走査範囲Z内で走査される。この走査が1フレームの画像ごとに繰り返される。このように走査部30により2次元方向に走査された画像形成用レーザ光は、第2リレー光学系95及びハーフミラー15を介してユーザの網膜101b上で走査され、画像が投影される。これにより、ユーザが画像信号Sに応じた画像を視認することができる。なお、図3には、光源部20からレーザ光が常時出射されたと仮定したときに偏向素子81及び偏向素子91によって走査されるレーザ光の軌跡γが仮想的に示されている。ただし、偏向素子81による第1方向Xの走査線数は、1フレームあたり数百又は千程度あり、図3ではレーザ光の軌跡γを簡略して記載している。
[2.2.走査部30の走査位置の検出]
走査部30では、高速駆動信号61に基づいて高速走査駆動回路83から出力される駆動信号によって偏向素子81の偏向面82を揺動し、低速駆動信号62に基づいて低速走査駆動回路93から出力される駆動信号によって偏向素子91の偏向面92を揺動する。
しかし、偏向面82,92の揺動軌跡γ1,γ2(図3参照)は、駆動信号61,62の信号波形と完全には一致せず、位相差などが生じる。特に、偏向素子81は偏向面82を高速に揺動させる必要があり、また共振タイプの偏向素子であるため、高速駆動信号61の信号波形との位相差は大きくなる。
そこで、本実施形態に係るRSD1では、図2及び図3に示すように、偏向面82,92によるレーザ光の走査タイミングを検出するために光検出部97を配置している。RSD1の駆動制御部10は光源部20から出射させたタイミング検出用レーザ光をこの光検出部97で検出させて、画像形成用レーザ光の光源部20からの出射タイミングを調整している。
[2.3.光検出部97]
次に、タイミング検出用レーザ光を受光する光検出部97について説明する。
光検出部97は、最大走査範囲Gのうち有効走査範囲Z外の無効走査範囲Nで走査されたタイミング検出用レーザ光が入射する位置に配置されている。なお、無効走査範囲Nにおける光検出部97の背後には、有効走査範囲Z外で走査されたタイミング検出用レーザ光や後述の強度検出用レーザ光がユーザの眼101に入射するのを防止するために遮光部96が設けられている。遮光部96は、例えば、図2に示すように、最大走査範囲Gのうち有効走査範囲Zで走査されたレーザ光が通過する開口を有する非透過性の板状部材を用いている。また、遮光部96を、光検出部97を固定するための固定部材として用いている。本実施形態においてはレンズ95aによって中間像面が形成され、この中間像面位置に遮光部96を配置するようにしている。このようにすることで、遮光部96を小型化することができ、しかも、走査部30で走査されたレーザ光のビーム径が最も小さくなる位置であるため光検出部97でのタイミング検出用レーザ光等の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るRSD1では、タイミング検出用レーザ光を出射するレーザをRレーザ63としている。
光検出部97には、タイミング検出用レーザ光が入射されると、BD信号を駆動信号供給回路13へ出力するBDセンサ98が備えられている。このBDセンサ98は、受光した光の強度に応じた電流をBD信号として出力する。なお、BDセンサ98は、レーザ光を検出したときに急峻な立ち上がりのBD信号を出力する。例えば、BDセンサ98として、2つのフォトダイオード(以下、「PD」という)が第1方向X(図3参照)に並んで配置され、一方のPDに流れる電流を変換して第1電圧とし、他方のPDに流れる電流を変換して第2電圧とし、電圧をシフトした第1電圧と、第2電圧とをコンパレータで比較することによってBD信号を生成する。
生成されたBD信号は駆動信号供給回路13に出力され、駆動信号供給回路13は、BD信号に基づいて、Rレーザ63,Gレーザ64,Bレーザ65から出射する画像を表示するための各レーザ光の出射開始タイミングをそれぞれ調整する。すなわち、駆動信号供給回路13は、BD信号の立ち上がりで走査部30の走査位置が分かり、第1方向Xの走査線数や1秒当たりのフレーム数は規定されていることから、どのタイミングで画像形成用レーザ光を出射すれば有効走査範囲Zで走査されるかが分かる。従って、駆動信号供給回路13は、BD信号の立ち上がりのタイミングに基づいて、レーザ光の出射開始タイミングを調整している。
以上のように構成されることにより、本実施形態に係るRSD1では、光検出部97が備えているBDセンサ98が検出したタイミング検出用レーザ光に基づいて、画像形成用レーザ光の出射タイミングを高精度に調整することができる。
[2.4.レンズ95aとレーザ光の出射との関係]
次に、走査部30と遮光部96との間の光路上に配置されるレンズ95aについて説明する。図4は、レンズ95aをレーザ光(画像光)の入射面側から見たときの図である。
図4に示すように、本実施形態に係るRSD1では、レンズ95aの直径D1を、入射される画像形成用レーザ光の全てがレンズ95aを有効に通過できる最小の径としている。ここで、「有効に通過できる」とは、レンズ95aに入射した画像形成用レーザ光が所望の収束レーザ光に変換され、レンズ95bに入射して、ハーフミラー15を介してユーザの眼に入射して画像を形成することを意味する。但し、本実施形態に係るRSD1では、有効走査範囲を変更することが可能であり、変更できる最大の範囲に有効走査範囲が設定されたときに、レンズ95aの直径D1を、入射される画像形成用レーザ光が全てレンズ95aの有効径内に通過できる最小の径としている。なお、以下の説明において、レンズ95aの領域のうち、画像形成用レーザ光が全て有効に通過できる領域を「有効領域DA」とし、その領域の直径を「有効径D2」とする。なお、「有効径」は、一般にマージンを持って定義されるものであり、また、製造上のばらつきもあることから、設計マージンや製造マージンを含んで規定されるものである。
また、図4に示すように、レンズ95aの直径D1を、入射される画像形成用レーザ光が全て有効径内を通過できる最小の径とした場合、レンズ95aにおいて有効走査範囲Zで走査されたレーザ光が入射する領域ZAの四隅が、レンズ95aの有効径D2の外周円が略接する位置になる。このようにすることで、レンズ95aのサイズを限界まで小さくすることができる。なお、ここで、「最小の径」とは厳密な意味での最小の径ではなく、最小の径と見なせるものであればよい。
また、本実施形態に係るRSD1では、レンズ95aの有効径D2は、レンズ95aの直径D1よりも小さく、レンズ95aの領域のうち有効領域DA外の領域である端部の一部は、レンズ95aを投影部6内で保持するための保持部として用いられる。
このように、レンズ95aを最小の径とすることにより、レンズ95aの低コスト化、省スペース化を図ることができ、さらに、RSD1全体の低コスト化、小型化を図ることができる。
[2.5.タイミング検出用レーザ光の出射タイミング]
タイミング検出用レーザ光を走査部に入射させて光検出部97で検出するまでは、走査部30の走査位置がどこにあるか把握することができていない。そのため、従来においては、所定期間連続してタイミング検出用レーザ光を走査部30に入射することとしている。
従って、タイミング検出用レーザ光を高速最大走査範囲Xa(図3参照)全体に亘って連続して出射してしまうことになり、上述のようにレンズ95aの有効径を画像形成用レーザ光が全てレンズ95aの有効径内を通過できる最小の径とした場合、以下の問題が生じる。
すなわち、レンズ95aの有効径を画像形成用レーザ光が全てレンズ95aの有効径内を通過できる最小の径とした場合、走査部30によってレーザ光が最大走査範囲Gで走査されたときのレンズ95aの位置での走査範囲は、図5に示すように、レンズ95aの有効領域DAからはみ出す領域GAとなる(図中、レーザ光の軌跡をγaで示している。)。そのため、有効走査範囲外に出射されたほとんどのレーザ光は遮光部96によって遮光されるが、図5に示すように、タイミング検出用レーザ光がレンズ95aの端部(例えば、領域A、B)に入射してしまい、タイミング検出用レーザ光が迷光となる。そして、この迷光により、例えば、表示画像の周囲の一部が迷光により明るく見えたりして、表示画像の画質に悪影響を及ぼすことになる。
図6は、タイミング検出用レーザ光が迷光となる様子を示している。偏向素子91からのレーザ光がレンズ95aの端部に当たって有効走査範囲Zで走査されたレーザ光と同じ光路になったり、あるいは散乱したりして、散乱した光の一部は、RSD1の内部で乱反射して網膜101bに到達する。その結果、表示画像の画質が劣化してしまう。
したがって、本実施形態に係るRSD1では、タイミング検出用レーザ光を、レンズ95aの有効領域DA内でかつ有効走査範囲Z外の領域に出射するようにしている。なお、以下の説明において、走査部30による走査範囲のうちタイミング検出用レーザ光を出射する領域を、「出射領域」という。出射領域に限ってタイミング検出用レーザ光を出射することにより、迷光の発生を防止し表示画像の劣化を防止することができる。
以下の説明では、出射領域のうち、有効走査範囲Zよりも上側にある領域を出射領域Aといい、右側にある領域を出射領域Bといい、下側にある領域を出射領域Cといい、左側にある領域を出射領域Dという(図7参照)。
本実施形態に係るRSD1は、図8に示すように、出射領域A〜Dのうち、最も広い領域の1つである出射領域Aのうち一部の領域Aaに、タイミング検出用レーザ光を出射するように構成している。
これにより、狭い出射領域(本実施形態における出射領域BやD)に光検出部97を設ける場合と比較して、図9に示すように、光検出部97を有効走査範囲Zから離して配置することができる。光検出部97が有効走査範囲Zに近いときには、光検出部97を精度よく配置しなければ、有効走査範囲Z内に入ってしまう恐れがあるが、光検出部97を有効走査範囲Zから離すことで、光検出部97の位置決めが容易となる。
また、本実施形態に係るRSD1では、光検出部97を、第1方向において高速最大走査範囲Xaの中央部に配置している(図9参照)。すなわち、光検出部97を、高速走査部80の偏向面82がその揺動中心位置又はその近傍にあるときに高速走査部80の偏向面82により走査されたレーザ光が入射する位置に配置している。偏向面82が正弦波状に揺動するため、偏向面82の揺動速度は、第1方向において高速最大走査範囲Xaの中央部で最も速い。したがって、タイミング検出用レーザ光の検出タイミングをより高精度に取得することができる。
また、図9に示すように、光検出部97を有効走査範囲Zよりも上側に設けることにより、有効走査範囲Zで画像形成用レーザ光が走査される前に、光検出部97でタイミング検出用レーザ光を検出することができるので、有効走査範囲Zを走査する前に走査部30から出射される画像形成用レーザ光の出射タイミングを調整することができ、既にタイミング調整がなされたレーザ光により画像を表示することができる。
なお、上述したRSD1では、図8に示すように、出射領域Aの1箇所に光検出部97に配置し、出射領域Aのうち一部の領域Aaに、タイミング検出用レーザ光を出射するように構成したが、さらに、出射領域Bの1箇所に光検出部97に配置し、出射領域Bのうち一部の領域Baに、タイミング検出用レーザ光を出射するようにしてもよい。この場合、タイミング検出用レーザ光のタイミングを取得する回数が増加するので、光源部20が出射するレーザ光の出射タイミングをより高くすることができる。
また、上述したように出射領域A〜Dのうち、最も広い領域にタイミング検出用レーザ光を出射するように構成した場合、第1方向よりも第2方向が長いときには、有効走査範囲Zの左右側に光検出部97を設けることになる。このとき、図11に示すように、第1方向を垂直方向にすることで、タイミング検出用レーザ光の検出タイミングを高精度に取得することができる。
走査部30は、高速駆動信号61や低速駆動信号62に応じて動作するが、偏向素子81,91を高速に動作させる場合、高速駆動信号61や低速駆動信号62に対する応答性が悪くなり偏向動作の遅延が生じる。例えば、有効走査範囲Zで800×600の画素の画像を形成するための画像形成用レーザ光を走査するものとし、このとき最大走査範囲Gで1000×800の画素の画像が形成可能であるものとする。また、1秒間に30フレームの画像が形成されるものとする。このとき、偏向素子81の偏向面82は1ライン分の揺動(第1方向への1回の揺動)が1/30,000秒であり、高速に揺動する。また、偏向面82の揺動軌跡γ1(図3参照)は、低速駆動信号62の信号波形との間の位相差が大きく、そのばらつきも大きい。さらに、1ラインは800画素分であり、1画素あたりの時間は数十ナノ秒となる。しかも、偏向面82は共振して揺動するため、偏向面82の揺動中心Y0では1画素あたりの時間が最も短い。
その結果、タイミング検出用レーザ光を走査部30に入射させて光検出部97で検出するまでは、走査部30による走査位置が正確に把握できない。
走査部30が最大走査範囲Gで動作しているときに、高速駆動信号61や低速駆動信号62からある程度の走査位置が把握できるような場合には、個体差などによっても出射領域を超えないように、マージンを持ってタイミング検出用レーザ光を出射するようにする。
一方、個体差などが大きく、走査部30が最大走査範囲Gで動作しているときに、出射領域を超えないようにマージンを持ってタイミング検出用レーザ光を出射できないときには、次のような制御を行うことで、出射領域を超えないようにすることができる。
まず、駆動信号供給回路13は、低速駆動信号62を出力して、偏向素子91の偏向面92による第2方向(垂直方向Y)の走査位置が光検出部97の位置Y1(図3参照)内に位置するように、偏向面92を駆動する。このとき、駆動信号供給回路13は、高速駆動信号61を出力していない。偏向素子81は共振型の偏向素子でありその偏向面82は、高速駆動信号61が出力されていないとき、揺動中心に位置する。従って、このとき、走査部30の走査位置は、光検出部97の位置になる。
この状態で、駆動信号供給回路13は、光源部20からタイミング検出用レーザ光の出射を出射する。その後、駆動信号供給回路13は、高速駆動信号61を出力して、偏向面82の揺動を開始する。偏向面82は徐々に揺動振幅を大きくしていき、その後、振幅範囲が高速最大走査範囲Zaで安定する。このようにすることで、駆動信号供給回路13は、タイミング検出用レーザ光が有効領域DAを超える前に、光検出部97によりタイミング検出用レーザ光を検出することができる。これにより走査部30の走査位置がおおよそ把握できるので、出射領域を超えないように、マージンを持ってタイミング検出用レーザ光を出射するようにすることで、迷光の発生を抑制することができる。
本実施形態に係るRSD1は以上のように構成されているため、レンズ95aを最小の径に構成する際に、タイミング検出用レーザ光がレンズ95aの端部に入射して迷光することを防止することができる。その結果、表示画像に悪影響を及ぼす迷光の発生を防止するので、表示画像の画質の劣化を防止することができる。
なお、本実施形態に係るRSD1では、図2に示すように、高速走査部80に入射したレーザ光は、第1リレー光学系85を経て遮光部96に到達する。そして、第1リレー光学系85を構成するレンズ85a,85bについても、それぞれの直径を、入射される画像形成用レーザ光が全てその有効径内を通過できる最小の径とすることができる。
また、画像形成用レーザ光の強度の調整を行うために、光検出部97に、強度調整用レーザ光が入射すると入射した強度に応じた受光信号を制御部11へ出力する強度検出センサ(図示せず)を設けてもよい。強度調整用レーザ光が入射すると、入射した強度に応じた電圧の受光信号を制御部11へ出力する。この強度検出センサは、例えば、一つのフォトダイオードと電流電圧変換回路とで構成される。
制御部11は、受光信号を受信すると、この受光信号の電圧値と予め定めた設定値(以下、「設定電圧値」という)とを比較し、受光信号の電圧値と設定電圧値とが等しくなるようにフィードバック制御したRGB強度の指示を示す制御信号を駆動信号供給回路13へ出力する。これにより、制御部11は、駆動信号供給回路13から各レーザドライバ66,67,68へ各駆動信号60r,60g,60bをそれぞれ出力させて、各レーザ63,64,65から出射する画像を表示するためのレーザ光の強度をそれぞれ調整する。
制御部11は、強度調整用レーザ光は、タイミング検出用レーザ光の出射タイミングと同様のタイミング(例えば、領域Aaや領域Bb)とすることにより、強度調整用レーザ光が迷光となることを防止することができる。なお、強度調整用レーザ光はタイミング検出用レーザ光と共用するようにしてもよい。すなわち、タイミング検出用レーザ光を強度検出センサで検出させて、これによりレーザ光の強度を調整するようにしてもよい。また、強度調整用レーザ光をタイミング検出用レーザ光と別に生成する場合、強度調整用レーザ光とタイミング検出用レーザ光とを例えば、フレーム単位で交互にレーザから出射させるようにする。
なお、本実施形態では、タイミング検出用レーザ光や強度調整用レーザ光は、Rレーザ63から出射するものであるが、Gレーザ64又はBレーザ65から出射するようにしてもよい。さらに、Rレーザ63,64,65の2以上を組み合わせて、これらのレーザから2色以上のレーザを出射させて、タイミング検出用レーザ光や強度調整用レーザ光とするようにしてもよい。
本発明を、上述してきた実施形態を通して説明したが、本実施形態によれば、以下の効果が期待できる。
(1)本実施形態に係るRSD1では、画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部20と、光源部20から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部30と、走査部30の走査範囲のうち無効走査範囲Nで走査されたタイミング検出用レーザ光が入射する位置に配置された光検出部97と、走査部30の走査範囲のうち有効走査範囲Zで走査された画像形成用レーザ光を投射対象に投射する投射部(レンズ95b及びハーフミラー15)と、走査部30と投射部(レンズ95b及びハーフミラー15)との間のレーザ光の光路上に設けられ、無効走査範囲Nで走査されて投射部(レンズ95b及びハーフミラー15)に向かうタイミング検出用レーザ光を遮断する遮光部96と、走査部30と遮光部96との間のレーザ光の光路上に設けられたレンズ95aと、光検出部97によるタイミング検出用レーザ光の検出タイミングに基づき、光源部20からのレーザ光の出射を制御する制御部11と、を備え、レンズ95aの有効径を、有効走査範囲Zで走査された画像形成用レーザ光が全てレンズ95aの有効径内を通過できる最小の径とし、光検出部97は、レンズ95aの有効径内に配置され、制御部11は、タイミング検出用レーザ光がレンズ95aの有効領域内の光検出部97に入射するように、光源部20からタイミング検出用レーザ光を出射させている。従って、表示する画像の品質に悪影響を及ぼすことなく、走査部と遮光部との間の光路上に配置されるレンズの小型化を図ることができる。
(2)また、レンズ95aに画像形成用レーザ光が入射する領域は略方形状の領域であり、制御部11は、レンズ95aの有効領域内でかつ略方形状の領域外にあり略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、最も広い領域内に入射するように、光源部20からタイミング検出用レーザ光を出射させている。従って、光検出部97を有効走査範囲Zから離して設置することができ、出射領域に配置する光検出部97の位置決めが容易となる。
(3)また、光検出部97は複数設けられており、制御部11は、レンズ95aの有効領域内でかつ略方形状の領域外にあり略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、少なくとも2つの領域内にタイミング検出用のレーザ光を入射している。従って、タイミング検出用レーザ光のタイミングを取得する回数が増加するので、光源部20が出射するレーザ光の出射タイミングの検出精度をより高くすることができる。
(4)レンズ95aは、走査部30と遮光部96との間のレーザ光の光路上に形成される中間像面を形成するレンズである。従って、遮光部96を小型化することができ、しかも、走査部30で走査されたレーザ光のビーム径が最も小さくなる位置であるため光検出部97でのタイミング検出用レーザ光等の検出精度を向上させることができる。
(5)走査部30は、第1方向に相対的に高速にレーザ光を走査する高速走査部80と、第1方向に略直交する第2方向に相対的に低速にレーザ光を走査する低速走査部90と、を有し、高速走査部80はその偏向面の角度を正弦波状に揺動させることによりレーザ光を走査するものであり、光検出部97は、高速走査部80の偏向面がその揺動中心位置又はその近傍にあるときに高速走査部80の偏向面により走査されたレーザ光が入射する位置に配置した。従って、タイミング検出用レーザ光の検出タイミングをより高精度に取得することができる。
1 網膜走査型画像表示装置(RSD)
10 駆動制御部
11 制御部
15 ハーフミラー
20 光源部
30 走査部
80 高速走査部
85a レンズ
85b レンズ
90 低速走査部
95a レンズ
95b レンズ
96 遮光部
97 光検出部

Claims (5)

  1. 画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、
    前記走査部の走査範囲のうち無効走査範囲で走査されたタイミング検出用レーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、
    前記走査部の走査範囲のうち有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光を投射対象に投射する投射部と、
    前記走査部と前記投射部との間の前記レーザ光の光路上に設けられ、前記無効走査範囲で走査されて前記投射部に向かう前記タイミング検出用レーザ光を遮断する遮光部と、
    前記走査部と前記遮光部との間の前記レーザ光の光路上に設けられたレンズと、
    前記光検出部による前記タイミング検出用レーザ光の検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御する制御部と、を備え、
    前記レンズの有効径を、前記有効走査範囲で走査された画像形成用レーザ光が全て当該レンズの有効径内を通過できる最小の径とし、
    前記光検出部は、前記レンズの有効径内に配置され、
    前記制御部は、前記タイミング検出用レーザ光が前記レンズの有効領域内の光検出部に入射するように、前記光源部から前記タイミング検出用レーザ光を出射させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記レンズに前記画像形成用レーザ光が入射する領域は略方形状の領域であり、
    前記制御部は、前記レンズの有効領域内でかつ前記略方形状の領域外にあり前記略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、最も広い領域内に入射するように、前記光源部から前記タイミング検出用レーザ光を出射させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光検出部は複数設けられており、
    前記制御部は、前記レンズの有効領域内でかつ前記略方形状の領域外にあり前記略方形状の領域の左右又は上下に位置する領域のうち、少なくとも2つの領域内に前記タイミング検出用のレーザ光を入射することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記レンズは、前記走査部と前記遮光部との間の前記レーザ光の光路上に形成される中間像面を形成するレンズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記走査部は、第1方向に相対的に高速にレーザ光を走査する高速走査部と、前記第1方向に略直交する第2方向に相対的に低速にレーザ光を走査する低速走査部と、を有し、前記高速走査部はその偏向面の角度を正弦波状に揺動させることによりレーザ光を走査するものであり、
    前記光検出部は、前記高速走査部の偏向面がその揺動中心位置又はその近傍にあるときに当該高速走査部の偏向面により走査されたレーザ光が入射する位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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