JP2011062899A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェットプリンターにより印刷される2種類の画像の境界部分において、一方の画像から他方の画像にインクがにじみ出すことによって画像が劣化するのを防止する。
【解決手段】 (A)インクを噴出するヘッド部と、(B)前記ヘッド部からインクを噴出させる制御部であって、第1の画像と、第1の画像とは異なる第2の画像とが隣接して形成される場合に、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に、前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量で前記インクを噴出させて、第3の画像を形成する制御部と、を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
ノズルから液体を噴出させ、印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。このようなプリンターでは、形成された画像の輪郭部分において、媒体に吸収しきれないインクが、画像が形成されていない領域ににじみ出すことにより、良好な印刷画像を得ることが出来ないという問題があった。
このようなインクのにじみを防止する方法として、画像の輪郭部分を抽出し、その一つ内側の隣接する画素を間引いて印刷する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2002−103596号公報
特許文献1の方法によれば、画像が形成されている領域から画像が形成されていない領域へのインクのにじみを防止することができる。しかし、実際の印刷では、1つの画像のみを印刷するのではなく、複数の画像を組み合わせて複雑な画像を形成することが多い。そして、特許文献1の方法では、複数の画像が隣接して形成されるような場合に、画像同士の境界部分において、一方の画像から他方の画像へのインクのにじみを防止することは考慮されていない。
本発明では、インクジェットプリンターにより印刷される2種類の画像の境界部分において、一方の画像から他方の画像にインクがにじみ出すことによって画像が劣化するのを防止することを目的としている。
上記目的を達成するための主たる発明は、(A)インクを噴出するヘッド部と、(B)前記ヘッド部からインクを噴出させる制御部であって、第1の画像と、第1の画像とは異なる第2の画像とが隣接して形成される場合に、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に、前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量で前記インクを噴出させて、第3の画像を形成する制御部と、を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 図2Aは、本実施形態のプリンターの構成を説明する図である。図2Bは、本実施形態のプリンターの構成を説明する側面図である。 ヘッドの構造を説明するための断面図である。 ある画像の輪郭付近の画素を拡大した例を示す図である。 図5Aは、ある画像の輪郭部付近の媒体上に形成されたインクドットを示す図である。図5Bは、2つの隣接する画像の境界部付近の媒体上に形成されたインクドットを示す図である。図5Cは、2つの隣接する画像の境界部において、インクドット同士が混合した場合を示す図である。 隣接する2の画像の境界部付近の画素を拡大した例を示す図である。 図7Aは、ある2つの画像で、明度の高いインクで形成された画像から、明度の低いインクで形成された画像にインクが流れた場合の例を示す図である。図7Bは、ある2つの画像で、明度の低いインクで形成された画像から、明度の高いインクで形成された画像にインクが流れた場合の例を示す図である。 第3の画像が形成された場合の、インク流れの様子を示す図である。 第3の画像を形成する色の影響に付いて説明するための図である。 第3の画像が形成され、さらに、隣接する1画素分が間引かれ場合の、インク流れの様子を示す図である。 図11Aは隣接する2つの画像の境界部分で、第1の画像側の1画素分を間引いた状態を表す画像である。図11Bは隣接する2つの画像の境界部分で、第2の画像側の1画素分を間引いた状態を表す画像である。 隣接する2つの画像が、1点でお互いに接触している場合のインクの流れの様子を示す図である。 本実施形態における画像輪郭処理のフローチャートである。 図14Aは、4近傍型のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。図14Bは、8近傍型のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。 輪郭抽出処理を説明する図である。 輪郭膨張処理を説明する図である。 画像差分処理を説明する図である。 イエロー成分加算処理を説明する図である。 画像輪郭処理を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(A)インクを噴出するヘッド部と、(B)前記ヘッド部からインクを噴出させる制御部であって、第1の画像と、第1の画像とは異なる第2の画像とが隣接して形成される場合に、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に、前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量で前記インクを噴出させて、第3の画像を形成する制御部と、を備える印刷装置。
このような印刷装置によれば、一方の画像から他方の画像にインクがにじみ出すことによって画像が劣化するのを防止することができる。
かかる液体噴出装置であって、前記第3の画像が、連続した領域を形成することが望ましい。
このような印刷装置によれば、第1の画像側からあふれ出したインクを第3の画像領域内に広く拡散させ、第2の画像までインクが到達しにくくさせることができる。
かかる液体噴出装置であって、第3の画像を形成するインクの明度が、第2の画像を形成するインクの明度以上であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、第3の画像を形成したことによる画像の境界(輪郭)部分の変更が目立ちにくくなる。
かかる液体噴出装置であって、前記第3の画像に隣接する画素のうち、前記第2の画像側の画素のイエロー成分を間引くことが望ましい。
このような印刷装置によれば、第3の画像がイエローで形成される場合には、第3の画像と第2の画像が接触しなくなるため、インクの流れ経路を遮断することで、より大きな、にじみ防止効果を得ることができる。
かかる液体噴出装置であって、前記制御部が、画像データのハーフトーン処理を行った後で、前記第3の画像が形成される画素に、別途インクを噴出させることが望ましい。
このような印刷装置によれば、どのようなハーフトーニング手法を用いても(ディザ法、誤差拡散法等)、100%の階調値で、輪郭外側画素にインクを噴出できるため、にじみ防止効果をより確実にすることができる。
かかる液体噴出装置であって、前記第1の画像、及び、前記第2の画像が形成される以前に、前記第3の画像が形成されることが望ましい。
このような印刷装置によれば、第1画像から第2画像へのインク流れが始まる前に、第3の画像を形成することで、第2画像側へのインク流入を防止することができる。
また、ヘッド部からインクを噴出させることにより、第1の画像を形成することと、ヘッド部からインクを噴出させることにより、前記第1の画像とは異なる第2の画像を、前記第1の画像に隣接して形成することと、ヘッド部から前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量でインクを噴出させることにより、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に第3の画像を形成することと、を有する印刷方法が明らかとなる。
===印刷装置の基本的構成===
発明を実施するための印刷装置の形態として、インクジェットプリンター(プリンター1)を例に挙げて説明する。
<プリンターの構成>
図1は、プリンター1の全体構成を示すブロック図である。
プリンター1は、紙・布・フィルム等の媒体に文字や画像を記録(印刷)する液体噴出装置であり、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、表示装置(不図示)にユーザーインターフェースを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒体)に記録されている。また、プリンタードライバーはインターネットを介してコンピューター110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
コンピューター110はプリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
プリンター1は、搬送ユニット20と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット40と、検出器群50と、コントローラー60と、を有する。コントローラー60は、外部装置であるコンピューター110から受信した印刷データに基づいて各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は検出器群50から出力された検出結果に基づいて各ユニットを制御する。
<搬送ユニット20>
図2は、本実施形態のプリンター1の構成を表した図である。
搬送ユニット20は、媒体(例えば紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。ここで、搬送方向はキャリッジの移動方向と交差する方向である。搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22と、搬送ローラー23と、プラテン24と、排紙ローラー25とを有する(図2A及び図2B)。
給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。搬送モーター22の動作はプリンター側のコントローラー60により制御される。プラテン24は、印刷中の紙Sを、紙Sの裏側から支持する部材である。排紙ローラー25は、紙Sをプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
<キャリッジユニット30>
キャリッジユニット30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジ31を所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモーターとも言う)とを有する(図2A及び図2B)。
キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。キャリッジモーター32の動作はプリンター側のコントローラー60により制御される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
<ヘッドユニット40>
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを噴出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられ、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に噴出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
図3は、ヘッド41の構造を示した断面図である。ヘッド41は、ケース411と、流路ユニット412と、ピエゾ素子群PZTとを有する。ケース411はピエゾ素子群PZTを収納し、ケース411の下面に流路ユニット412が接合されている。流路ユニット412は、流路形成板412aと、弾性板412bと、ノズルプレート412cとを有する。流路形成板412aには、圧力室412dとなる溝部、ノズル連通口412eとなる貫通口、共通インク室412fとなる貫通口、インク供給路412gとなる溝部が形成されている。弾性板412bはピエゾ素子PZTの先端が接合されるアイランド部412hを有する。そして、アイランド部412hの周囲には弾性膜412iによる弾性領域が形成されている。インクカートリッジに貯留されたインクが、共通インク室412fを介して、各ノズルNzに対応した圧力室412dに供給される。ノズルプレート412cはノズルNzが形成されたプレートである。ノズル面では、イエローインクを吐出するイエローノズル列Yと、マゼンタインクを吐出するマゼンタノズル列Mと、シアンインクを吐出するシアンノズル列Cと、ブラックインクを吐出するブラックノズル列Kと、が形成されている。各ノズル列では、ノズルNzが搬送方向に所定間隔Dにて並ぶことによって構成されている。
ピエゾ素子群PZTは、櫛歯状の複数のピエゾ素子(駆動素子)を有し、ノズルNzに対応する数分だけ設けられている。ヘッド制御部HCなどが実装された配線基板(不図示)によって、ピエゾ素子に駆動信号COMが印加され、駆動信号COMの電位に応じてピエゾ素子は上下方向に伸縮する。ピエゾ素子PZTが伸縮すると、アイランド部412hは圧力室412d側に押されたり、反対方向に引かれたりする。このとき、アイランド部412h周辺の弾性膜412iが変形し、圧力室412d内の圧力が上昇・下降することにより、ノズルからインク滴が吐出される。
<検出器群50>
検出器群50は、プリンター1の状況を監視するためのものである。検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、及び光学センサ54等が含まれる(図2A及び図2B)。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラー23の回転量を検出する。紙検出センサ53は、給紙中の紙Sの先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、対向する位置の紙Sの有無を検出し、例えば、移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサ54は、状況に応じて、紙Sの先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。
<コントローラー60>
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。
インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1の全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子によって構成される。そして、CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して搬送ユニット20等の各ユニットを制御する。
<プリンタードライバーによる印刷処理について>
プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する。アプリケーションプログラムから画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理、コマンド付加処理などを行う。以下に、プリンタードライバーが行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、媒体に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。
なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される各階調(例えば256階調)のRGBデータである。ここで、画素とは、画像を構成する単位要素であり,この画素が2次元的に並ぶことによって画像が形成される。画素データとは、画像を構成する単位要素の印刷データであり、例えば、紙S上に形成されるドットの階調値などを意味する。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する処理である。CMYK色空間の画像データは、プリンターが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。
なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調の8ビットCMYKデータである。本実施形態では該データを利用して画像処理を行い、印刷される2つの画像の境界部分におけるインクのにじみを防止している。画像処理の詳細については後述する。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや、4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており、この画素データは各画素でのドット形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示すデータになる。
ラスタライズ処理は、マトリクス状に並ぶ画素データを、プリンター1に転送すべきデータ順に、画素データごとに並び替える。例えば、各ノズル列のノズルの並び順に応じて、画素データを並び替える。
コマンド付加処理は、ラスタライズ処理されたデータに、印刷方法に応じたコマンドデータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば媒体の搬送速度を示す搬送データなどがある。
これらの処理を経て生成された印刷データは、プリンタードライバーによりプリンター1に送信される。
<プリンターの印刷動作>
プリンター1の印刷動作について簡単に説明する。コントローラー60は、コンピューター110からインターフェース部61を介して印刷命令を受信し、各ユニットを制御することにより、給紙処理・ドット形成処理・搬送処理等を行う。
給紙処理は、印刷すべき紙をプリンター内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラー23まで送る。続いて、搬送ローラー23を回転させ、給紙ローラー21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。
ドット形成処理は、移動方向(走査方向)に沿って移動するヘッドからインクを断続的に噴出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラー60は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを噴出させる。噴出されたインク滴が紙上に着弾すると、紙上にドットが形成され、紙上には移動方向に沿った複数のドットからなるドットラインが形成される。
搬送処理は、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラー60は、搬送ローラー23を回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
コントローラー60は、印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットラインにより構成される画像を徐々に紙に印刷する。そして、印刷すべきデータがなくなると、排紙ローラーを回転させてその紙を排紙する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次の紙に印刷を行う場合は同処理を繰り返し、行わない場合は、印刷動作を終了する。
===インクのにじみについて===
はじめに、インクのにじみについて説明する。通常、インクのにじみは、ヘッド部から噴出されたインクが媒体に着弾して液滴(インクドット)を形成し、媒体への浸透、または大気への蒸発過程において、着弾時のインクドット径が徐々に広がっていくことにより発生する。ただし、本実施形態におけるインクのにじみは、インクドット径の広がりよりも、媒体上に噴出されたインクがあふれて流れ広がることによる影響が大きい。したがって、本実施形態においては、インクの媒体への浸透や、大気への蒸発の影響については詳述しないものとする。
<1つの画像の輪郭部におけるにじみについて>
印刷画像の輪郭部におけるインクのにじみは、形成された画像の輪郭部において媒体に吸収しきれずにあふれたインクが、媒体上の画像が形成されていない領域に流れ広がろうとすることにより生じる。図4に、ある画像の輪郭付近の画素を拡大した様子を示す。図4の水平方向座標で0と1との間を画像の輪郭として、該輪郭線の左側の領域の黒く塗りつぶした画素にインクドットが形成されているものとすると、インクは、画像が印字されている左側の領域から、該輪郭線を超えて、画像が印字されていない右側の領域へと流れようとするはずである。ここで、実際には、インクの流れの方向は一定ではなく、放射状に拡散するものと思われるが、説明のために輪郭線と垂直な方向の流れのみを考えるものとする。
しかし、実際には、媒体上に形成されたインクドットには表面張力が作用するため、図5Aに示されるように、丸みを帯び、広がりにくくなる。したがって、1つの画像の輪郭部において、画像が形成された領域から、画像が形成されていない領域へのインクのにじみは比較的生じにくいものと言える。
<2つの画像の境界部におけるにじみについて>
これに対して、図5Bに示されるように、2つの画像が隣接して形成されている場合は、大きく事情が異なる。この場合、2つの画像の境界部(各画像の輪郭部)において、インクドットが媒体に吸収しきれずにあふれると、隣接する画像のインクドットと接触することにより、図5Cに示されるように、混合して1つのかたまりとなる。すなわち、インク同士が接触すると、該インク自体を媒介して、インク同士が混ざり合い、2つの画像の境界部を越えて流れ広がることになる。
そして、インクの流れは、単位画素当たりのインクの噴出量が多い方の画像(第1の画像とする)から、単位画素当たりのインクの噴出量が少ない方の画像(第2の画像とする)に向けて生じる。これにより、2つの画像の境界部で、第1の画像から第2の画像の方向へインクのにじみが発生することになる。
図4で、画像境界線の左側の領域に、第1の画像が形成され、右側の領域に、第2の画像が形成されているとした場合において、第1の画像の、境界部に隣接する各画素から、それぞれ2画素分のインク流れ(にじみ)が発生するものと仮定する。例えば、図4の画素(0,b)からは画素(2,b)まで2画素分のインクが流れ、同じく、画素(0,e)からは画素(2,e)まで2画素分のインク流れが生じるとする。図4において、境界線に隣接する第1の画像側の画素で、インクドットが形成されているのは、(0,b)、(0,c)、(0,e)、(0,f)、(0,h)、(0,i)、(0,k)、及び(0,m)の8画素であることから、合計で2×8=16画素分のインク流れ(にじみ)が発生するものとする。
しかし、インクドットは、媒体上に均一に形成されるとは限られず、媒体上でインクドットが形成される画素と形成されない画素が混在する場合がある。図6は、実際の印刷の際に、隣り合って形成される2つの画像の境界部付近の画素を拡大した様子の例である。図6に示されるように、境界部において、第1の画像と第2の画像とが接触する画素と、接触しない画素とが存在することになる。例えば、図6の第1画像側の画素(0,b)と第2画像側の画素(1,b)とではインクが互いに接触しているが、第1画像側の画素(0,c)と第2画像側の画素(1,c)との間ではインクが接触していない。前述のように、2つの画像の間でのインクの流れは、形成されたインクドット同士が互いに接触することにより生じることから、画素(0,b)と画素(1,b)のように互いにインクが接触している画素間では、第1の画像から第2の画像へのインクの流れが生じることになる。これに対して、画素(0,c)と画素(1,c)のように互いにインクが接触していない画素間では、インクの流れは生じない。
図6では、境界部において第1画像と第2画像に共にインクドットが形成されている、すなわち、境界部で2つの画像のインクドットが接触している画素が、(0, b)、(0,e)、(0,h)、(0,i)、及び(0,m)の5箇所存在している。この場合、それぞれの画素からより多くのインクが流れることにより、16画素分のインク流れが生じることになる。例えば、第1画像中の画素(0,c)から第2画像中の画素(1,c)へのインク流れは発生しないが、その分、画素(0,c)に隣接する画素(0,b)から、多くのインクが画素(1,b)に流入することになる。そして、第2画像内に形成されているインクドットを伝って、より深くまで浸透する。例えば、(1,b)から流入したインクは(3,c)まで到達し、(1,e)から流入したインクは(4,f)まで到達し、いずれも2画素分以上の距離を流れることになる。インクの伝達経路が限定されていることにより、図4の場合と比較して、より狭く深い範囲で、集中的にインクのにじみが発生するのである。
また、このようにインクのにじみが発生する場合でも、インクの明度が低い方から、明度が高い方に向かって流れた場合が、特に問題となる。明度が高い背景中に形成された明度の低い画像は非常に目立つのに対して、その逆の場合は目立たないからである。
例えば、図7Aは、明度の高いインク(例えば黄色)で形成された第1の画像から、明度の低いインク(例えば黒)で形成された第2の画像にインクが流れた場合の例を示している。この場合、背景となる第2の画像の黒の影響が大きく、第1の画像から流れ込んだ黄色は目立ちにくい。これに対して、図7Bに示されるように、明度の低いインク(例えば黒)で形成された第1の画像から、明度の高いインク(例えば黄色)で形成された第2の画像にインクが流れた場合は、第1の画像から流れ込んだ黒がはっきりと認識でき、インクのにじみが画像の劣化に直結する。
===2つの画像の境界に生じるにじみを防止する方法===
<第3の画像について>
本実施形態では、2つの画像の境界部分で生じるインクのにじみを防止するために、画像の境界部に、第2の画像の単位画素当たりのインク噴出量以上の噴出量でインクを噴出し、境界線に沿った線状の領域を形成する。以下、このインクを噴出することにより形成された領域を第3の画像とする。
第1の画像の輪郭部であふれたインクは、まず、隣接して形成されている第3の画像へと流れ込む。通常であれば、続いて、第3の画像を超えて第2の画像までインクが流れこみ、結局にじみが発生するものと考えられる。しかし、本実施形態においては、第1の画像から流れたインクは、ほとんどが第3の画像領域内に滞留し、第2の画像まで到達する量はごく微量である。
図8に、第3の画像が形成された場合の、インク流れの様子の例を示す。図8で、第3の画像は、第1の画像と第2の画像との境界部の画素(1,a)〜(1,m)に連続的な線状の領域として形成され、全体で13の画素から成る。そのうち、境界部で第1の画像と接触している画素は、(1,b)、(1,c)、(1,e)、(1,f)、(1,h)、(1,i)、(1,k)、及び(1,m)の8箇所である。したがって、図8の例では、第1の画像であふれた16画素分のインクは、前述の8箇所から第3の画像領域内に流入し、13画素分に拡散する。そして、残りの3画素分が第3の画像を超えて第2の画像に流入する可能性がある。つまり、第3の画像が線状に連続して形成されているため、第1の画像からあふれた16画素分のインクは、第3の画像領域内を、広く浅く流れることになり、第2の画像までは到達しにくくなる。
なお、第3の画像の単位画素当たりのインク噴出量を決定するには、前述の色変換処理後の画像データを用いることができる。該データは、各画素について256階調を表す8ビットデータとなっている。そこで、第2の画像が形成される領域の単位画素当たりの階調値を算出し、第3の画像が形成される領域の単位画素当たりの階調値がそれ以上の値となるように設定する。このようにすれば、第2の画像の単位画素あたりのインク噴出量以上のインク噴出量で第3の画像を形成することができる。
本実施形態においては、第3の画像は、後述するように、必ずイエローインクで階調値が255となるようにして形成されるため、単位画素あたりのインク噴出量は、常に第2の画像の単位画素あたりのインク噴出量以上となる。
<第3の画像の形成位置について>
第3の画像は第1の画像と第2の画像の境界部分の第2画像側の画素(図8の画素(1,a〜m))に形成する必要がある。第1の画像からのインクの流れを、極力第3の画像内に留めるためである。
仮に、第3の画像が、境界部分の第1の画像側の画素(図8の画素(0,a〜m))に形成されたとする。もともと第2の画像よりも第1の画像の方が単位画素当たりのインク噴出量が多いことから、第1の画像側にさらに第3の画像のインクを噴出すると、境界部分においてインクがあふれすぎることになり、逆に第2の画像側へのインク流れが生じやすくなり、にじみを誘発する恐れがある。したがって、第3の画像は、図8に示されるように、第1の画像と第2の画像の境界の第2の画像側の1画素分に形成するのがよい。
また、第3の画像を形成する領域は、境界部から1画素分の幅ではなく、2画素分以上の幅を有するものであってもよい、この場合、第1の画像側から流れ込んだインクを拡散させる領域が広くなるため、インクが第2の画像側へにじむのを防止する効果も大きくなるはずである。一方で、2つの画像の境界部分について、第3の画像を2画素分の幅で形成すると、インクの色や種類によっては画像の輪郭線を強調することとなる。その結果、境界部の変更が余計に目立つものとなり、かえって画像を劣化させるおそれがある。よって、通常は、第3の画像は境界に隣接する1画素分の幅で形成するべきである。第3の画像を形成するための境界位置の検出方法(画像処理方法)については後述する。
<第3の画像を形成するインクについて>
第3の画像を形成するためのインクは、なるべく明度が高い方が望ましい。第3の画像は、前述の通り、明度の高い第2の画像側に形成されることから、第3の画像の明度が低いと第2の画像側の輪郭が強調されることになり、境界部分の変更が目立ちやすくなるからである。例えば、2種類の画像から構成される図9のような画像を考える。図9Aは左側の第1の画像が黒で形成され、右側の第2の画像が白で形成されている画像を表し、図9Bは2つの画像の境界部分に、シアン(色)で第3の画像を形成したものを表し、図9Cは2つの画像の境界部分に、イエロー(色)で第3の画像を形成したものを表す。
図9Bに示すように、明度の低いシアンで第3の画像が形成される場合、図9Aと比較して、境界部分、特に第2の画像側の凸部が変形して狭くなっていることが一見して明らかである。一方、図9Cに示すように、明度の高いイエローで第3の画像が形成される場合、図9Bの場合よりも、境界部の変更は目立ちにくい。したがって、第3の画像を形成するインクは、なるべく明度の高いものを選択するべきであり、第2の画像を形成するインクの明度以上であればなお効果的である。
本実施形態において、画像を印刷するインクとして、CMYKの4色のインクを用いる場合には、第3の画像を形成するインクとして、一番明度の高いY(イエロー)インクを使用するべきであり、後述の画像処理についても、イエローインクで第3の画像を形成することを前提として説明を行う。
さらに、使用インクの色に制限がない場合には、イエローよりさらに明度の高い白インク等を用いてもよい。また、透明のインクを使用して第3の画像を形成することもできる。透明のインクを使用すると、境界部の変更は全く見えないため、前述のように、2画素分の幅を有する領域を形成することも可能である。ただし、白インクや透明インクを用いる場合は、後述の画像処理時に、別途その色(インク)を処理するための工程を追加または変更することが必要になる場合がある。
さらに、本実施形態では、第3の画像と隣接している第2の画像側の画素のイエロー成分を間引いている。これにより、第2の画像がイエローで形成される場合には、図10に示すように、第3の画像領域内のインクと、第2の画像領域内のインクとの接触を完全に遮断することができる。インク同士が接触しなければ、表面張力の影響により、インクが流れ出すことはなく、図8において、第3の画像から第2の画像へとわずかに流れ込んでいた分のインクも完全に遮断することができる。間引き対象の画素は、画像境界部の変形が目立たないようにするため、1画素分とすることが望ましい。
一方、第2の画像がイエローよりも明度の低い色(例えばシアン)で形成される場合には、前述のように連続的に1画素分を間引くと、間引いた箇所がはっきりと認識できてしまい、かえって画像が劣化することになる。したがって、このような間引き処理は、境界部の変更が目立ちにくいイエロー成分についてのみ行うべきである。
なお、インクのにじみを完全に遮断する方法して、2画像の境界線にあたる1画素分を直接間引く方法が考えられる。画像の境界部に第3の画像を形成することなく、画像境界部の画素を直接間引いてしまうのである。図11に、参考例として、画像境界部の1画素分を間引いた状態の画像の例を示す。図11Aは境界部に隣接する画素の第1の画像側(0, a〜m)の1画素分を間引いた状態を表す画像であり、図11Bは境界部に隣接する画素の第2の画像側(1, a〜m)の1画素分を間引いた状態を表す画像である。この方法でも、第1画像と第2画像との間でのインクの流れを完全に遮断することができるため、確実ににじみを防止することができるようにも思われる。しかし、印刷過程において、ドットの着弾位置が1画素でもずれて、隣接する画像間でインクドットの接触が生じた場合、例えば、図12で、画素(1,f)にドットが形成されることにより、第1画像と第2画像が接触した場合、その接触点から大量のインクが第2の画像側に流れ込み、第2の画像領域内に広がるおそれがある。このようなインク流れが生じると、著しく画像が劣化するため、にじみを防止する効果を得ることは難しい。
本実施形態のように、第3の画像が形成されていれば、インクドットの着弾位置がずれて、間引き対象画素にドットが形成されたとしても、前述のように第2の画像領域内に大量のインクが流れ広がることはなく、インクのにじみを最小限に抑えることが可能となる。
<第3の画像を形成するタイミングについて>
媒体上に着弾したインクドットは、着弾当初は球形を保っているが、徐々に潰れていき、円盤状に広がっていく。そして、画像境界部においては、広がったインクドット同士が接触し、やがては図5Cに示されるように、お互いが接触することにより混じり合う。つまり、第1の画像及び第2の画像が形成されてからある程度の時間が経過した後では、2つの画像の境界部において、インク同士が接触し、にじみが発生する可能性が大きくなる。したがって、第3の画像は、第1の画像及び第2の画像が形成される以前、若しくは、第1の画像及び第2の画像が形成されてから時間を経ずに、形成されるべきである。特に、2つの画像間におけるインクのにじみは、インク同士が接触した瞬間に生じるため、第3の画像は、印刷時の一番初めに形成しておくことが望ましい。
===画像処理方法について===
第3の画像を形成しつつ印刷を行うための、画像輪郭処理の方法について説明する。本処理は、前述の色変換処理とハーフトーン処理との間に、プリンタードライバーにより行われる。以下、CMYKの4色のインクを用いて印刷し、第3の画像をイエローで形成する場合の画像処理方法について述べる。
図13に本実施形態における画像輪郭処理のフローチャートを示す。本処理では、S101〜S109の工程を経ることで、第1の画像と第2の画像との境界部分の第2の画像側(輪郭外側)の画素に、イエローインクで第3の画像を形成し、さらに、第3の画像に隣接する1画素分のイエロー成分が間引かれた画像データを生成する。以下、各工程について説明する。
<S101・S102>
画像データを色変換処理することにより得られる、CMYKの4色についてそれぞれ1枚ずつの計4枚からなるグレースケール形式の画像データを元画像とする(S101)。ここで、各画素は0〜255まで256階調の値をとり、階調値が0の画素では白地でインクが打たれないことを表し、階調値が255の画素ではインクドットが最大径で形成されるようにインクが打たれることを表す。
そして、4枚の元画像を合計して、全体としてのインク打ち込み量を表す画像データImgOを作成する(S102)。
<S103:輪郭画素抽出処理>
インク打ち込み量画像ImgOに対して、正負の符号の異なる2種類のラプラシアンフィルタを適用し、第1の画像と第2の画像との境界部分の第1の画像側(以後、輪郭内側とも言う)画素の抽出(S103A)、及び、第1の画像と第2の画像との境界部分の第2の画像側(以後、輪郭外側とも言う)画素の抽出(S103B)を行う。
図14に、ラプラシアンフィルタ(内側用及び外側用)の一例を示す。図14Aは本実施形態で用いるラプラシアンフィルタである。該ラプラシアンフィルタは3×3の行列からなり、ある入力画素(i,j)と、その上下左右の画素(i,j−1)、(i,j+1)、(i−1,j)、(i+1,j)から演算を行うことで、画像の輪郭を形成する画素を抽出する4近傍型の2次微分フィルタである。内側用フィルタと外側用フィルタでは、行列係数の正負が逆転の関係になっており、それぞれ、輪郭内側と輪郭外側を抽出することができる。ラプラシアンフィルタ適用後の画素の階調値は0〜255の範囲に入るようクリッピングを行う。すなわち、階調値がマイナスになった場合は0、つまり空白の状態として処理され、逆に、階調値が256以上になった場合は255、つまり100%のドットが形成された状態として処理される。
なお、ラプラシアンフィルタは、図14Bに示すような8近傍型を使用することもできる。この場合は、中心画素(i,j)と、その周囲の8画素を用いて演算を行うことになる。また、使用するフィルタは必ずしもラプラシアンフィルタに限られるものではなく、輪郭を抽出できるのであれば、sobelフィルタ等を用いてもよい。
図15に、輪郭(内側・外側)の抽出処理(S103A,S103B)により輪郭が抽出された画像の例を示す。図15Aは元となるインク打ち込み量画像ImgOを、図15Bは内側用フィルタにより輪郭内側が抽出された画像ImgAを、図15Cは外側用フィルタにより輪郭外側が抽出された画像ImgBを示す。
輪郭内側画素抽出処理(S103A)では、単位画素当たりのインク噴出量の大きい第1の画像と、第1画像よりも単位画素当たりのインク噴出量の小さい第2の画像との境界部のうち、第1の画像側(第1の画像の輪郭内側)の画素が抽出される。抽出された輪郭内側画素は、内側用フィルタによって計算された階調値を情報として含んでおり、第1画像の階調値と第2画像の階調値の中間調の値として算出される。同様に、輪郭外側画素抽出処理(S103B)では、第1の画像と第2の画像の境界部の第2の画像側(第1の画像の輪郭外側)の画素が抽出され、該輪郭外側画素の階調値は、第1画像の階調値と第2画像の階調値の中間調の値として算出される。
<S104:2値化処理>
S103により抽出された輪郭画像(内側・外側)について、所定の閾値に基づいて2値化を行う。すなわち、ある値以上の階調値を有する画素は階調値が255になり、それ以下の階調値を有する画素は階調値が0となる。
2値化処理により、S103Aで第1の画像と第2の画像との中間調の階調値として抽出されていた輪郭部分内側の画素を表す画像ImgAは、輪郭部分内側画素のみが階調値255で、それ以外の非輪郭部分の画素が階調値0の白地を示す画像ImgA’となる(S104A)。同様に、S103Bにより輪郭部分外側の画素を抽出された画像ImgBは、輪郭部分外側画素のみが階調値255を表す画像ImgB’となる(S104B)。
<S105:膨張処理>
本実施形態では、図10に示されるように、輪郭外側画素のさらに1画素分外側の画素のイエロー成分を間引くことにより、インクにじみの防止効果を高めている。この間引き画素を特定するために、まず、S104により得られた内側輪郭画像ImgA’及び外側輪郭画像ImgB’を形成する画素を、それらに隣接する画素方向に膨張させる(S105A、S105B)。ここで、膨張とは、ある画素に隣接する画素のうち、一つでも高濃度の階調値が割り当てられた画素があれば、その画素自体も高濃度の階調値にすることを言う。図16に、膨張処理(S105A,S105B)により内外の輪郭画素が膨張された画像の例を示す。図16Aは2値化処理(S104A)後の輪郭内側の画像ImgA’を、図16Bは膨張処理(S105A)により輪郭内側画素が膨張された画像ImgA”を示す。同様に、図16Cは2値化処理(S104B)後の輪郭外側の画像ImgB’を、図16Dは膨張処理(S105B)により輪郭外側画素が膨張された画像ImgB”を示す。
本実施形態の場合、内外の輪郭画像を表すImgA’及びImgB’は、S104の2値化処理により、階調値が255の輪郭画像となっている。したがって、膨張処理を行うことによって、図16B及び図16Dに示されるように、内外の輪郭画素に隣接する両側の1画素ずつの階調値も255となる。すなわち、輪郭内側画素を中心とした3画素分の幅を有する画像ImgA”、及び、外側輪郭画素を中心とした3画素分の幅を有する画像ImgB”が得られる。
<S106:画像差分処理>
元画像からの間引き対象となる画素を特定するために、S105Bで得られた輪郭外側画像ImgB”と、S105Aで得られた輪郭内側画像ImgA”との差分画像ImgCを生成する(S106)。図17に、画像差分処理(S106)により得られる画像の例を示す。図17Aは膨張処理(S105B)後の輪郭外側の画像ImgB”を、図17Bは膨張処理(S105A)後の輪郭外側の画像ImgA”を示す。そして、図17CはImgB”からImgA”を差分した画像ImgCを示す。
ImgCを生成するためには、ImgB”の階調値からImgA”の階調値を減算すればよいが、階調値がマイナスになる場合は、前述と同様のクリッピングにより、階調値をゼロにする。したがって、ImgCは、図17Cに示されるように、外側輪郭画素のさらに外側(第2の画像側)の1画素分のみが階調値255を示す画像となる。この画素が間引き対象の画素となる。
<S107:イエロー成分加算処理>
続いて、第3の画像をイエローインクで形成するために、輪郭外側の1画素分がイエローの線で表される画像ImgYを生成する。図18に、イエロー成分加算処理(S107)により得られる画像の例を示す。図18Aは元画像からイエロー成分のみを抽出した画像を、図18Bは2値化処理(S104B)により得られた輪郭外側の画素を示す画像ImgB’を、図18Cはこれらを加算したイエロー成分画像ImgYを示す。
本処理で、元画像のイエロー成分と、2値化により外側輪郭部分の1画素分の階調値255となった画像ImgB’とを加算することにより、外側輪郭部分の1画素分の階調値が255であるイエロー成分画像(ImgY)が得られる(S107)。
<S108:イエローライン間引き画像生成>
図19に、輪郭外側に隣接する1画素分のイエロー成分を間引き(S108)、最終的に輪郭処理が完了(S109)した画像の例を示す。図19Aはイエロー成分加算処理(S107)後の画像ImgYを示し、図19Bは、画像差分処理(S106)後の間引き対象となる画像ImgCを示し、図19Cは、ImgYからImgCを差分した画像ImgY’を示し、図19Dは、ImgY’に元画像のCMK成分を加算した画像ImgEを示す。
まず、イエローライン間引き処理(S108)を行い、S107で生成されたイエロー成分画像ImgYから間引き対象の画像ImgCを減算することにより、輪郭外側部にイエローインクで第3の画像が形成され、さらに隣接する1画素分のイエロー成分が間引かれた状態の画像ImgY’を生成する。これにより、図19Cに示されるような、輪郭外側部を形成する画素の階調値が255で、かつ、輪郭外側部の画素に隣接する1画素分の階調値が0となったイエロー成分画像ImgY’が得られる。
<S109:輪郭処理終了>
最後に、ImgY’に、元画像のイエロー以外の成分(KCM成分)を加算することにより、元の画像に輪郭処理(輪郭外側の1画素分の領域に第3の画像をイエローインクで形成し、さらに、該第3の画像に隣接する外側の1画素分のイエロー成分を間引く処理)を施した状態の画像ImgEが得られる(S109)。
輪郭処理が終了した画像データは、続いて、ハーフトーン処理へと移行する。輪郭処理がなされた画像データでは、第1の画像と第2の画像との境界部分の第2の画像側の1画素分に、階調値255のイエロー成分からなる第3の画像が形成されており、さらに、第3の画像の外側に隣接する1画素分のイエロー成分が間引かれた状態となっている。このデータをハーフトーン処理することで、第3の画像領域には、イエローインクのドットが高密度で打たれることになるはずである。これにより、第1の画像側からあふれ出したインクは、第3の画像領域内に拡散し、インクが第2の画像側へ進入する(にじむ)のを防止することが可能になる。
さらに、第3の画像に隣接する1画素分のイエロー成分が間引かれているので、輪郭部の変更を目立たせることなく、第1の画像と第2の画像を遮断することができ、より大きなにじみ防止効果を得ることが出来る。
また、ハーフトーン処理後の画像データに、別途、第3の画像を加える処理を行ってもよい。前述の処理により、画像データ上で第3の画像を形成する位置(第1の画像の輪郭外側画素)が特定できている。そこで、ハーフトーン処理後の画像データの該輪郭外側画素に、別途、最大階調値(1ビットの場合なら1、2ビットの場合なら4)でイエローインクドットを形成する処理を加え、さらに、その外側画素のイエロー成分を間引く処理を行う。この方法によれば、仮にハーフトーン処理後の画像データにおいて、第3の画像領域内にドットが形成されない空白の画素が存在していたとしても、その空白画素にも新たにドットが形成されるため、第3の画像を確実に形成することができるようになり、にじみ防止効果も、より確実になる。
===まとめ===
本実施形態では、インクジェットプリンターにより形成される隣接する2つの画像(第1の画像、及び、第2の画像)の境界部の第2の画像側の1画素分に、イエローインクを最大の階調値(255)で印字することにより第3の画像を形成する。
これにより、第1の画像からあふれたインクを第3の領域内に誘導・拡散させ、第2の画像側にインクが流れ広がるのを防止することができる。
また、本実施形態では、第3の画像は、第1の画像と第2の画像との境界線に沿った連続した領域に形成される。
これにより、第1の画像から第3の画像へと流れ込むインクを広く拡散させることができ、より大きなにじみ防止効果が得られる。
また、本実施形態では、第3の画像が、CMYKの中で最も明度の高いイエローインクで形成される。
これにより、画像境界部(画像輪郭)の変更を目立ちにくくすることができる。
また、本実施形態では、第3の画像に隣接する画素のうち、第2の画像側の1画素分のイエロー成分を間引いている。
これにより、第2の画像がイエローで形成された場合に、第2の画像と第3の画像とを完全に遮断することができ、より大きなインクにじみ防止効果を得ることが出来る。
また、本実施形態では、ハーフトーン処理がされた画像データ上の第3の画像形成領域に、別途インクを噴出する処理を行ってもよい。
これにより、いかなるハーフトーニング手法が用いられても、必ず第3の画像領域にインクドットが形成されるようになるため、確実に、にじみ防止効果を得ることが出来る。
また、本実施形態では、第1の画像や第2の画像が形成される以前に、第3の画像を形成するべきである。
これにより、第1の画像からあふれ出たインクは、第2の画像に流入する前に、必ず第3の領域に流入するようになるため、にじみ防止効果を得やすくなる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、画像を形成する印刷装置の一例としてインクジェットプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造型機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体噴出装置に、本実施形態と同様の技術を適用してもよい。
<使用するインクについて>
前述の実施形態では、CMYKの4色のインクを使用して印刷する例が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト、クリアー等、CMYK以外の色のインクを用いて印刷を行ってもよい。
<インクの明度について>
前述の実施形態では、第3の画像を形成するインクについて、明度の差が与える影響について説明されているが、このような影響を与える要素は明度のみに限られるものではない。実際に、インクの明度は視認性に最も大きな影響を与えるものであるが、例えば、インクドット径、インクの色差、媒体の種類や色等、視認性に影響を与える可能性のある要素を考慮して第3の画像を形成するインクを決定することが望ましい。
<ピエゾ素子について>
前述の実施形態では、液体を噴出させるための動作を行う素子としてピエゾ素子PZTを例示したが、他の素子であってもよい。例えば、発熱素子や静電アクチュエーターを用いてもよい。
<プリンタードライバーについて>
プリンタードライバーの処理はプリンター側で行ってもよい。その場合、プリンターとドライバーをインストールしたPCとで印刷装置が構成される。
<他の装置について>
前述の実施形態では、ヘッド41をキャリッジとともに移動させるタイプのプリンター1を例に挙げて説明したが、プリンターはヘッドが固定された、いわゆるラインプリンターであってもよい。
1 プリンター、20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、
22 搬送モーター、23 搬送ローラー、24 プラテン、
25 排紙ローラー、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモーター、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、411 ケース、
412 流路ユニット、412a 流路形成板、
412b 弾性板、412c ノズルプレート、
412d 圧力室、412e ノズル連通口、
412f 共通インク室、412g インク供給路、
412h アイランド部、412i 弾性膜、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、
52 ロータリー式エンコーダ、53 紙検出センサ、
54 光学センサ、60 コントローラー、
61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、
110 コンピューター

Claims (7)

  1. (A)インクを噴出するヘッド部と、
    (B)前記ヘッド部からインクを噴出させる制御部であって、
    第1の画像と、第1の画像とは異なる第2の画像とが隣接して形成される場合に、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に、前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量で前記インクを噴出させて、第3の画像を形成する制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第3の画像が、連続した領域を形成することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の印刷装置であって、
    第3の画像を形成するインクの明度が、第2の画像を形成するインクの明度以上であることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第2の画像がイエローインクで形成される場合に、前記第3の画像に隣接する画素のうち、前記第2の画像側の画素のイエロー成分を間引くことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記制御部が、画像データのハーフトーン処理を行った後で、前記第3の画像が形成される画素に、別途インクを噴出させることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第1の画像、及び、前記第2の画像が形成される以前に、前記第3の画像が形成されることを特徴とする印刷装置。
  7. ヘッド部からインクを噴出させることにより、第1の画像を形成することと、
    ヘッド部からインクを噴出させることにより、前記第1の画像とは異なる第2の画像を、前記第1の画像に隣接して形成することと、
    ヘッド部から前記第2の画像を形成するために噴出させる単位画素当たりのインク量よりも大きな噴出量でインクを噴出させることにより、前記第1の画像と前記第2の画像との境界部分の第2の画像側の画素に第3の画像を形成することと、
    を有する印刷方法。
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