JP2009234116A - 補正値算出方法、及び、液体吐出方法 - Google Patents

補正値算出方法、及び、液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺ヘッドを有するプリンタの補正値を算出すること
【解決手段】第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有する液体吐出装置が第1ノズル群と第2ノズル群を用いて媒体に第1テストパターンを形成し、第2ノズル群と第3ノズル群を用いて媒体に第2テストパターンを形成し、第1テストパターンと第2テストパターンを個別にスキャナに読み取らせ、第2ノズル群により形成された第1テストパターンの読取結果である第2読取階調値と、第2ノズル群により形成された第2テストパターンの読取結果である第3読取階調値との差に基づいて、第1テストパターンの読取結果と第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正し、補正した読取階調値に基づいて補正値を算出する補正値算出方法。
【選択図】図9

Description

本発明は、補正値算出方法、及び、液体吐出方法に関する。
液体吐出装置の1つとして、紙や布、フィルムなどの各種媒体にノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタがある。近年、インクジェットプリンタの中でも、媒体の搬送方向と交差する所定方向に沿った紙幅の長さのノズル列を有するラインヘッドプリンタの開発が行われている。
また、ノズルの加工精度等の問題により、媒体上の正しい位置にインク滴が着弾しなかったり、インク吐出量にばらつきが生じたりしてしまい、濃度むらが発生する場合がある。そこで、淡く視認される画像片は濃く印刷され、濃く視認される画像片は淡く印刷されるような補正値を算出する。そのために、プリンタに実際にテストパターンを印刷させる。そして、テストパターンをスキャナにて読み取らせた読取結果に基づいて、補正値を算出する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−305952号公報
長尺ヘッドを有するプリンタでは、所定方向に長いテストパターンが印刷される。但し、スキャナで読み取れる範囲には限界がある。そのため、長尺ヘッドを有するプリンタにより印刷されたテストパターンをスキャナにより読み取らせることが出来ず、補正値を算出することができない。
そこで、長尺ヘッドを有するプリンタの補正値を算出することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列であって、第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有するノズル列を備える液体吐出装置が、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群を用いて、媒体に第1テストパターンを形成するステップと、前記液体吐出装置が、前記第2ノズル群と前記第3ノズル群を用いて、媒体に第2テストパターンを形成するステップと、前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第1ノズル群により形成された部分の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第3ノズル群により形成された部分の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、を有する補正値算出方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列であって、第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有するノズル列を備える液体吐出装置が、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群を用いて、媒体に第1テストパターンを形成するステップと、前記液体吐出装置が、前記第2ノズル群と前記第3ノズル群を用いて、媒体に第2テストパターンを形成するステップと、前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第1ノズル群により形成された部分の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第3ノズル群により形成された部分の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、を有する補正値算出方法を実現すること。
このような補正値算出方法によれば、同時にスキャナに読み取られなかったテストパターンの読取結果に対して、スキャナの読取誤差を補正でき、より正確な補正値を算出できる。
かかる補正値算出方法であって、前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、前記補正読取階調値に変換するステップにおいて、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差を、前記第2ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルにより形成された前記第1テストパターンの読取結果を除いた前記第2読取階調値の平均値と、前記第2ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルにより形成された前記第2テストパターンの読取結果を除いた前記第3読取階調値の平均値との差により算出すること。
このような補正値算出方法によれば、第2ノズル群の他方側端部のノズルにより形成された第1テストパターンの読取結果と、第2ノズル群の一方側端部のノズルにより形成された第2テストパターンの読取結果は、媒体の地色の影響を受けた虞があるため、これらの読取結果を除いて第2読取階調値と第3読取階調値との差を算出することで、より正確にスキャナの読取誤差を補正できる。
かかる補正値算出方法であって、前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群と前記第3ノズル群はそれぞれ異なるヘッドに属し、前記補正読取階調値に変換するステップにおいて、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差を、前記第2ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルにより形成された前記第1テストパターンの読取結果を除いた前記第2読取階調値の平均値と、前記第2ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルにより形成された前記第2テストパターンの読取結果を除いた前記第3読取階調値の平均値との差により算出すること。
このような補正値算出方法によれば、異なるヘッドの読取結果には特性差があり、第2ノズル群の一方側端部のノズルにより形成された第1テストパターンの読取結果と、第2ノズル群の他方側端部のノズルにより形成された第2テストパターンの読取結果は、異なるヘッドの読取結果の影響を受けた虞があるため、これらの読取結果を除いて第2読取階調値と第3読取階調値との差を算出することで、より正確にスキャナの読取誤差を補正できる。
かかる補正値算出方法であって、前記第3ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分だけ補正した前記第4読取階調値であること。
このような補正値算出方法によれば、スキャナの読取誤差を補正できる。
かかる補正値算出方法であって、前記第1ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分の一部だけ補正した前記第1読取階調値であり、前記第2ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記差分の一部だけ補正した前記第2読取階調値であり、前記第3ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分のうちの前記一部の残り分だけ補正した前記第4読取階調値であること。
このような補正値算出方法によれば、スキャナの読取誤差を補正できる。
かかる補正値算出方法であって、前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、前記第1ノズル群と、前記第2ノズル群と、前記第3ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルと、を用いて、媒体に前記第1テストパターンを形成し、前記第1ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルと、前記第2ノズル群と、前記第3ノズル群と、を用いて、媒体に前記第2テストパターンを形成すること。
このような補正値算出方法によれば、媒体の地色の影響を受けていない読取結果に基づいて、より正確な補正値を算出できる。
かかる補正値算出方法であって、前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、前記第2ノズル群の一方側端部に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて補正した前記第2読取階調値であり、前記第2ノズル群の他方側端部に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて補正した前記第3読取階調値であること。
このような補正値算出方法によれば、媒体の地色の影響を受けていない読取結果に基づいて、より正確な補正値を算出できる。
また、液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列であって、第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有するノズル列を備える液体吐出装置が、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群を用いて、媒体に第1テストパターンを形成するステップと、前記液体吐出装置が、前記第2ノズル群と前記第3ノズル群を用いて、媒体に第2テストパターンを形成するステップと、前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第1ノズル群により形成された部分の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第3ノズル群により形成された部分の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、画像データの示す階調値を前記補正値により補正し、前記液体吐出装置が補正された階調値に基づいて液体を吐出するステップと、を有する液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、スキャナの読取誤差が補正された補正値により階調値が補正されるため、液体の吐出むらを防止できる。例えば、液体吐出装置がプリンタであれば、濃度むらを防止できる。
また、液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と媒体とを前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記交差する方向にドットが並ぶドット列を形成するドット形成動作と、前記ノズル列と前記媒体とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置が、第1ドット列群と第2ドット列群を有する第1テストパターンを媒体に形成するステップと、前記液体吐出装置が、第2ドット列群と第3ドット列群を有する第2テストパターンを媒体に形成するステップと、前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1ドット列群の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第2ドット列群の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2ドット列群の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第3ドット列群の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、を有する補正値算出方法である。
このような補正値算出方法によれば、スキャナの読取誤差を補正でき、より正確な補正値を算出できる。
===ラインヘッドプリンタ===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンタとし、また、インクジェットプリンタの中のラインヘッドプリンタ(プリンタ1)を例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンタ1の断面図である。図2Bは、プリンタ1が用紙S(媒体)を搬送する様子を示す図である。外部装置であるコンピュータ50から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10により、各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30)を制御し、用紙Sに画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群40が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ10は各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ50とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、メモリ13に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は搬送ローラ21A,21Bと搬送ベルト22とを有し、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時には搬送方向に所定の搬送速度で用紙Sを搬送させる。給紙ローラ23は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1内の搬送ベルト22上に自動的に給紙するためのローラである。輪状の搬送ベルト22が搬送ローラ21A及び21Bにより回転することで、搬送ベルト22上の用紙Sは搬送される。また、搬送ベルト22上の用紙は下側から静電吸着やバキューム吸着される。
ヘッドユニット30は、用紙にインクを吐出するためのものであり、複数のヘッド31を有する。ヘッド31の下面には、インク吐出部であるノズルが複数設けられる。そして、各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子)が設けられている。
図3は、ヘッドユニット30の下面のノズル配列を示す。ヘッドユニット30は、複数(n個)のヘッド31を有する。紙幅方向(所定方向に相当)の右側に位置するヘッド31から順に、第1ヘッド31(1),第2ヘッド31(2)…第nヘッド31(n)とする。そして、複数のヘッド31は、搬送方向と交差する紙幅方向に千鳥状に並んで配置されている。ヘッド31の下面には、イエローインクノズル列Yと、マゼンタインクノズル列Mと、シアンインクノズル列Cと、ブラックインクノズル列Kが形成され、各ノズル列はノズルを180個ずつ備える。そして、各ノズル列のノズルは紙幅方向に一定の間隔Dで整列している。
また、紙幅方向に並ぶ2つのヘッド31のうちの左側のヘッドの最も右側のノズル(例:31(2)の#1)と、右側のヘッドの最も左側のノズル(例:31(1)の#180)との間隔が一定の間隔Dとなるように、各ヘッド31が配置されている。即ち、ヘッドユニット30内において、4色のノズル(YMCK)がそれぞれ一定の間隔Dで紙幅方向に並んでいることになる。
このようなラインヘッドプリンタでは、コントローラ10が印刷データを受信すると、コントローラ10は、まず、給紙ローラ23を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ベルト22上まで送る。用紙Sは搬送ベルト22上を一定速度で停まることなく搬送され、ヘッドユニット30の下を通る。ヘッドユニット30の下を用紙Sが通る間に、各ノズルからインクが断続的に吐出される。その結果、用紙S上には搬送方向に沿った複数のドットからなるドット列が形成され、画像が印刷される。
===濃度むらについて===
以下の説明のため、「画素領域」と「列領域」を設定する。画素領域とは、用紙上に仮想的に定められた矩形状の領域を指し、印刷解像度に応じて大きさや形が定められる。そして、1つの画素領域には、画像データを構成する1つの「画素」が対応する。また、「列領域」とは、搬送方向に並ぶ複数の画素領域によって構成される用紙上の領域とする。1つの列領域には、データ上において搬送方向と対向する方向に画素が並んだ「画素列」が対応する。
図4Aは、理想的にドットが形成されたときの様子の説明図である。理想的にドットが形成されるとは、画素領域の中心位置にインク滴が着弾し、そのインク滴が用紙上に広がって、画素領域にドットが形成されることである。各ドットが各画素領域に正確に形成されると、ラスタライン(搬送方向にドットが並んだドット列)が列領域に正確に形成される。
図4Bは、濃度むらが発生したときの説明図である。2番目の列領域に形成されたラスタラインは、ノズルから吐出されたインク滴の飛行方向のばらつきにより、3番目の列領域側に寄って形成されている。その結果、2番目の列領域は淡くなり、3列目の列領域は濃くなる。また、5番目の列領域に吐出されたインク滴のインク量は規定のインク量よりも少なく、5番目の列領域に形成されるドットが小さくなっている。その結果、5列目の列領域は淡くなる。
このように濃淡の違うラスタラインからなる印刷画像を巨視的に見ると、搬送方向に沿う縞状の濃度むらが視認される。この濃度むらは、印刷画像の画質を低下させる原因となる。
図4Cは、本実施形態の印刷方法によりドットが形成されたときの様子の説明図である。本実施形態では、濃く視認されやすい列領域に対しては、淡く画像片が形成されるように、その列領域に対応する画素の画素データの階調値を補正する。また、淡く視認されやすい列領域に対しては、濃く画像片が形成されるように、その列領域に対応する画素の画素データの階調値を補正する。
例えば、図4C中では、淡く視認される2番目と5番目の列領域のドット生成率が高くなり、濃く視認される3番目の列領域のドット生成率が低くなるように、各列領域に対応する画素の画素データの階調値が補正される。これにより、各列領域のラスタラインのドット生成率が変更され、列領域の画像片の濃度が補正されて、印刷画像全体の濃度むらが抑制される。
ところで、図4Bにおいて、3番目の列領域に形成される画像片の濃度が濃くなる理由は、3番目の列領域にラスタラインを形成するノズルの影響によるものではなく、隣接する2番目の列領域にラスタラインを形成するノズルの影響によるものである。このため、3番目の列領域にラスタラインを形成するノズルが別の列領域にラスタラインを形成する場合、その列領域に形成される画像片が濃くなるとは限らない。つまり、同じノズルにより形成された画像片であっても、隣接する画像片を形成するノズルが異なれば、濃度が異なる場合がある。このような場合、単にノズルに対応付けた補正値では、濃度むらを抑制することができない。そこで、本実施形態では、列領域毎に設定される補正値に基づいて、画素データの階調値を補正している。
===補正値の算出方法:第1実施形態===
図5は、プリンタ製造後の検査工程で行われる補正値の算出方法のフローである。検査のため、濃度むらの検査対象となるプリンタ1とスキャナとが、コンピュータ50に接続される。本実施形態では、列領域ごとの補正値Hを算出するために、まず、プリンタ1に実際にテストパターンを印刷させる(S001)。そして、そのテストパターンをスキャナに読み取らせ(S002)、同時にスキャナに読み取られなかったテストパターンの読取結果においてスキャナの読取誤差を補正する(S003)。そして、目標濃度(階調値)よりも濃く印刷された列領域に対しては、その列領域が淡く印刷されるような補正値Hを算出し、逆に、目標濃度(階調値)よりも淡く印刷された列領域に対しては、その列領域が濃く印刷されるような補正値Hを算出する(S004)。なお、コンピュータ50には予めプリンタドライバとスキャナドライバと補正値算出プログラムがインストールされており、プリンタドライバに従ってテストパターンが印刷され、スキャナドライバに従ってテストパターンが読み取られ、補正値算出プログラムに従って補正値が算出されるとする。
図6Aは、プリンタ1に印刷させるテストパターンを示す図であり、図6Bは、補正用パターンを示す図である。テストパターンは、異なる色のノズル列ごと(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)に形成された4つの補正用パターンによって構成される。各補正用パターンは5種類の濃度の帯状パターンから構成される。帯状パターンはそれぞれ一定の階調値の画像データから生成されたものである。帯状パターンの階調値を指令階調値と呼び、濃度30%の帯状パターンの指令階調値をSa(76)、濃度40%の帯状パターンの指令階調値をSb(102)、濃度50%の帯状パターンの指令階調値をSc(128)、濃度60%の帯状パターンの指令階調値をSd(153)、濃度70%の帯状パターンの指令階調値をSe(178)、と表す。
本実施形態のラインヘッドプリンタ1は、ヘッドユニット30が移動することなく、用紙がヘッドユニット30の下を搬送されることにより、用紙に画像が印刷される。また、本実施形態のプリンタ1のように、ヘッドユニット30(図3)を複数有さないプリンタでは、1つの列領域(1つの画素列)に1つのノズルが対応付けられる。この場合、プリンタ1により印刷可能な最大画像は、プリンタ1が有するノズル数(180×n個)と同じ数のラスタライン(搬送方向に並ぶドット列)により構成される。即ち、用紙上の180×n個の列領域に対して各ノズルによりラスタラインが形成される。ゆえに、算出する補正値Hの数も180×n個であり、補正用パターンは180×n個のラスタラインにより構成される。なお、紙幅方向の右側のノズル、即ち、第1ヘッド31(1)のノズル#1が対応付けられた列領域から順に1番目の列領域とする。
図7は、A2サイズ紙を印刷可能とするプリンタ1のテストパターンを示す図である。A2サイズ紙のような大きい用紙を印刷可能とするプリンタでは、その分だけヘッド31(ノズル)が紙幅方向に多数並び、印刷される補正用パターンの紙幅方向の長さも長くなる。但し、スキャナの読取範囲には限界がある。例えば、スキャナの読取可能な最大サイズをA4サイズ(図中の点線部)とすると、A2サイズ紙に印刷したテストパターンをスキャナにセットしても、一部の補正用パターンしか読み取ることができない。
そこで、この第1実施形態では、スキャナの読取可能範囲よりも大きいサイズの用紙(例えばA2サイズ紙)を印刷するプリンタ1の補正値Hを算出する場合には、スキャナが読取可能なサイズの用紙(例えばA4サイズ紙)に補正用パターンを複数回に分けて印刷する。そうすることで、全ての補正用パターンをスキャナにより読み取らせることができる。
図8は、本実施形態とは異なる比較例のテストパターンの印刷方法と、スキャナによる補正用パターンの読取結果を示す図である。説明の為、ヘッド数を減らして描いており、また、1色のノズル列の補正用パターンのみを例示する。比較例では、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)により、1枚のA4サイズ紙P1に補正用パターンを印刷させる。そして、第3ヘッド31(3)と第4ヘッド31(4)により、別のA4サイズ紙P2に補正用パターンを印刷させる。そして、1枚目の用紙P1をスキャナにセットして、用紙P1に印刷された補正用パターンをスキャナに読み取らせ、その後、用紙P1をスキャナから取り外し、2枚目の用紙P2をスキャナにセットして、用紙P2に印刷された補正用パターンをスキャナに読み取らせる。その結果、プリンタ1により形成された補正用パターンを全て読み取ることができる。
補正用パターンをスキャナに読み取らせた後は、補正用パターンを読み取った画像データ上において、紙幅方向に相当する方向に画素が並んだ画素列数と、補正用パターンを構成するラスタライン数(列領域数)が、同数になるようにする。つまり、スキャナにて読み取った画素列と列領域を一対一で対応させる。そして、ある列領域と対応する画素列の各画素が示す読取階調値の平均値を、その列領域の読取階調値とする。図8中に示す読取結果は、ある指令階調値に基づいて形成された帯状パターンの読取結果であり、縦方向が列領域番号を示し、横方向が各列領域の読取階調値を示し、横方向の右側ほど読取階調値が高く、列領域の濃度が濃く印刷され、左側ほど読取階調値が低く、列領域の濃度が淡く印刷された結果を示す。一定の指令階調値に基づいて各ノズルにより帯状パターンを形成させたにも関わらず、読取階調値が一定にならず、ばらついている。これが濃度むらの原因である。
1枚目の用紙P1に印刷された補正用パターンはスキャナに同時に読み取られるが、第1ヘッド31(1)により形成された補正用パターンの読取階調値(以下、第1ヘッドの読取階調値)と、第2ヘッド31(2)により形成された補正用パターンの読取階調値(以下、第2ヘッドの読取階調値)との境目に段差が生じている。第1ヘッドの読取階調値の方が第2ヘッドの読取階調値よりも低い傾向にある。これは、ヘッド31の特性差により発生した読取階調値のばらつきである。そのため、例えば、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)により形成される画像の濃度むらを抑制するためには、第1ヘッド31(1)による画像が濃く印刷され、第2ヘッド31(2)による画像が淡く印刷されるような補正値を算出するとよい。
同様に、2枚目の用紙P2に印刷された補正用パターンはスキャナに同時に読み取られるが、第3ヘッドの読取階調値と第4ヘッドの読取階調値との境目にも段差が生じている。これもヘッド31の特性差に因るものであり、第3ヘッド31(3)による画像の方が第4ヘッド31(4)による画像よりも淡く印刷されることが分かる。
また、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値との境目にも段差が生じている。しかし、第2ヘッド31(2)により形成された補正用パターンと第3ヘッド31(3)により形成された補正用パターンは異なる用紙P1,P2に印刷され、スキャナに同時に読み取られていない。スキャナは、使用条件等によって読取結果に誤差が発生する場合がある。用紙P1をスキャナが読み取った時と、用紙P2をスキャナが読み取った時とにおいても、スキャナの読取誤差が発生している虞がある。
そのため、スキャナに同時により読み取られた第1ヘッドの読取階調値と第2ヘッドの読取階調値との差、及び、第3ヘッドの読取階調値と第4ヘッドの読取階調値との差は、ヘッドの特性差であると判断できる。しかし、スキャナに同時に読み取られなかった第2ヘッドの読取階調値(または第1ヘッドの読取階調値)と第3ヘッドの読取階調値(または第4ヘッドの読取階調値)との差は、ヘッドの特性差に因るものなのか、スキャナの読取誤差に因るものなのか、判断することができない。
つまり、比較例では、一方の用紙P1に補正用パターンを印刷する際に用いたヘッド31(又はノズル)が他方の用紙P2に補正用パターンを印刷しないため、一方の用紙P1の読取結果と他方の用紙P2の読取結果との間に、スキャナの読取誤差が発生しているのか否かを判断できない。そのため、比較例のようにテストパターンを印刷した場合には、スキャナに同時に読み取られなかった補正用パターンの読取結果間のスキャナの読取誤差を補正できない。
スキャナの読取誤差が解消されていない読取結果(読取階調値)に基づいて補正値を算出しても濃度むらを抑制することはできない。例えば、図8の読取結果では、第2ヘッド31(2)の補正用パターンの方が第3ヘッド31(3)の補正用パターンよりも濃く印刷された結果となっている。そこで、仮に、第2ヘッド31(2)による画像が淡く印刷され、第3ヘッド31(3)による画像が濃く印刷されるように、補正値を算出したとする。そうすると、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値との差が、ヘッドの特性差に因るものではなく、スキャナの読取誤差に因るものであった場合に、第2ヘッド31(2)による画像は淡く印刷され過ぎてしまい、第3ヘッド31(3)による画像は濃く印刷され過ぎてしまい、濃度むらを悪化させてしまう。
そこで、本実施形態では、スキャナの読取範囲よりも大きいサイズの用紙を印刷するプリンタ、即ち、長尺ヘッドを有するプリンタの補正値をより正確に算出することを目的とする。次に、本実施形態のテストパターンの印刷方法について説明する。
<テストパターンの印刷例1>
図9は、本実施形態のテストパターンの印刷例1と、ある指令階調値の帯状パターンの読取結果を示す図である。図10は、図9に示された読取結果の拡大図である。印刷例1では、第1ヘッド31(1)(第1ノズル群に相当)と第2ヘッド31(2)(第2ノズル群に相当)によりA4サイズ紙P1に補正用パターン(第1テストパターンに相当)を印刷させ、第2ヘッド31(2)(第2ノズル群に相当)と第3ヘッド31(3)(第3ノズル群に相当)によりA4サイズ紙P2に補正用パターン(第2テストパターンに相当)を印刷させ、第3ヘッド31(3)と第4ヘッド31(4)によりA4サイズ紙P3に補正用パターンを印刷させる。即ち、印刷例1では、第2ヘッド31(2)により異なる2枚の用紙P1,P2に補正用パターンが印刷され、第3ヘッド31(3)により異なる2枚の用紙P2,P3に補正用パターンが印刷される。その後、3枚の用紙P1〜P3をスキャナに個別に読み取らせる。図中には、補正用パターンをスキャナで読み取った画像データ上における画素列と列領域を一対一で対応させ、各列領域の読取階調値をグラフにて示す。
ここで、説明のため、用紙P1に第1ヘッド31(1)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第1読取階調値」とし、用紙P2に第2ヘッド31(2)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第2読取階調値」とする。そして、用紙P2に第2ヘッド31(2)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第3読取階調値」とし、用紙P2に第3ヘッド31(3)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第4読取階調値」とし、用紙P3に第3ヘッド31(3)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第5読取階調値」とし、用紙P3に第4ヘッド31(4)により印刷された補正用パターンの読取結果を「第6読取階調値」とする。
図10に示すように、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)は、2枚の用紙に補正用パターンを印刷しているため、1つの列領域に対して2つの読取階調値が得られている。第2ヘッド31(2)により同じ補正用パターンを印刷しているにも関わらず、第2読取階調値は第3読取階調値よりも濃い読取結果となっている。この第2読取階調値と第3読取階調値との差は、ヘッドの特性差に因るものではなく、スキャナの読取誤差に因るものであると判断できる。このように、同じヘッド31により同じ指令階調値に基づいて印刷された画像であっても、異なった読取階調値が得られた場合、スキャナの読取誤差が発生していると判断できる。即ち、この第2読取階調値と第3読取階調値との差が、用紙P1を読み取った時と用紙P2を読み取った時のスキャナの読取誤差量X1である。同様に、第4読取階調値と第5読取階調値との差が、用紙P2を読み取った時と用紙P3を読み取った時のスキャナの読取誤差量X2である。
本実施形態では、この第2読取階調値と第3読取階調値との差X1、及び、第4読取階調値と第5読取階調値との差X2、に基づいて、各補正用パターンの読取結果の一部または全部を補正し(第1テストパターンと第2テストパターンの少なくとも一方を補正し)、第1読取階調値から第6読取階調値を、スキャナの読取誤差が解消された「補正読取階調値」に変換する。そして、補正読取階調値に基づいて補正値Hを算出する。
図11は、スキャナの読取誤差量X1を算出する際の第2読取階調値の安定領域を示す図である。図中の読取結果は用紙P1に印刷された補正用パターンの読取結果である。第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)にはヘッドの特性差があり、第1読取階調値と第2読取階調値との境目には段差が生じている。そのため、第1読取階調値と第2読取階調値との境目部分においては、お互いに影響を及ぼし合って、読取結果が安定していない虞がある。即ち、第2読取階調値のうちの第2ヘッド31(2)の紙幅方向の右側端部のノズルにより印刷された補正用パターンの読取結果は、第1ヘッド31(1)により印刷された補正用パターンの影響を受けている虞がある。そこで、スキャナの読取誤差量X1を算出する際に、第2ヘッド31(2)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値を使用しないとする(第2ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルにより形成された読取結果を除く)。
また、補正用パターンを印刷する用紙が白であるとすると、第2読取階調値のうちの第2ヘッド31(2)の紙幅方向の左側端部のノズルにより印刷された補正用パターンの読取結果は、用紙の白地部分(用紙の地色)の影響を受け、実際の濃度よりも淡く読み取られる虞がある。そこで、スキャナの読取誤差量X1を算出する際に、第2ヘッド31(2)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値を使用しないとする(第2ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルにより形成された読取結果を除く)。
即ち、第2ヘッド31(2)の両端部以外のノズルにより形成された補正用パターンの読取結果は安定したデータであると言え、第2ヘッド31(2)の両端部以外のノズルが対応付けられる列領域の第2読取階調値が安定領域に属する第2読取階調値とする。そして、安定領域に属する第2読取階調値の平均値を算出し、その平均値を「第2読取階調値の平均値」とする。
また、図10に示すように、第3読取階調値のうちの、第2ヘッド31(2)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取結果は用紙の白地の影響を受け、第2ヘッド31(2)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取結果は第3ヘッド31(3)の影響を受けている虞がある。そのため、第2ヘッド31(2)の両端部以外のノズルが対応付けられる列領域の第3読取階調値の平均値を「第3読取階調値の平均値」として算出する。なお、白地の影響を受けた虞のある読取結果や異なるヘッドの影響を受けた虞のある読取結果を除いて、平均値を算出する方がより正確にスキャナの読取誤差を補正できるが、これらの読取結果を含めて平均値を算出しても良い。
そして、第2読取階調値の平均値と第3読取階調値の平均値との差を「スキャナの読取誤差量X1」とする。この「スキャナの読取誤差量X1」に基づいて、用紙P1の読取結果と用紙P2の読取結果を補正する。
同様に、第4読取階調値のうちの安定した読取結果の平均値を「第4読取階調値の平均値」として算出し、第5読取階調値のうちの安定した読取結果の平均値を「第5読取階調値の平均値」として算出する。そして、第4読取階調値の平均値と第5読取階調値の平均値との差を「スキャナの読取誤差量X2」とする。この「スキャナの読取誤差量X2」に基づいて、用紙P2の読取結果と用紙P3の読取結果を補正する。
このように、異なる用紙P1〜P3(即ち、同時にスキャナに読み取られない用紙)に対して、同じヘッド31(2),31(3)が繰り返して補正用パターンを印刷することで、スキャナの読取誤差量を算出できる。次に、補正用パターンの読取結果から、スキャナの読取誤差量が解消された「補正読取階調値」を算出する方法について説明する。
図12Aは、スキャナの読取誤差量X2に基づいて用紙P3の読取結果(第5読取階調値と第6読取階調値)を補正する様子を示す図である。用紙P3の読取結果は、スキャナの読取誤差により、用紙P2の読取結果(第3読取階調値と第4読取階調値)よりもスキャナの読取誤差量X2だけ淡く視認された結果となっている。そこで、用紙P2の読取結果を基準に、用紙P3の読取結果(点線)をスキャナの読取誤差量X2だけ高い階調値(実線)に補正する。その結果、第3ヘッド31(3)による補正用パターンの読取結果である第4読取階調値と第5読取階調値とがほぼ同等になり、用紙P2をスキャナで読み取った時と用紙P3をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差が解消される。
図12Bは、スキャナの読取誤差量X1に基づいて、用紙P2の読取結果と補正した用紙P3の読取結果とを補正する様子を示す図である。用紙P2の読取結果(第3読取階調値と第4読取階調値)と、補正した用紙P3の読取結果(第5読取階調値と第6読取階調値)は、用紙P1の読取結果(第1読取階調値と第2読取階調値)よりもスキャナの読取誤差量X1だけ淡く視認された結果となっている。そこで、用紙P1の読取結果を基準に、用紙P2の読取結果と補正した用紙P3の読取結果(点線)をスキャナの読取誤差量X2だけ高い階調値(実線)に補正する(第2読取階調値と第3読取階調値との差分だけ第4読取階調値を補正する)。その結果、第2ヘッド31(2)による補正用パターンの読取結果である第2読取階調値と第3読取階調値とがほぼ同等になり、用紙P1をスキャナで読み取った時と、用紙P2及び用紙P3をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差が解消される。
図12Cは、スキャナの読取誤差が解消された補正読取階調値を示す図である。図12Bに示すように、第1ヘッドの読取階調値と第4ヘッドの読取階調値は、データが1つである。しかし、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値は、データが2つずつある。スキャナの読取誤差を解消したため、同じヘッド31により印刷された補正用パターンの読取階調値は、多少の誤差はあるが、ほぼ同等の値を示す。即ち、同じ列領域に対して2つの読取階調値が得られるため、列領域ごとの補正値Hを算出する際に、どちらかの読取階調値を選択する。なお、第1ヘッドの読取階調値と第4ヘッドの読取階調値は1つずつであるため、第1読取階調値と補正した第6読取階調値を用いて、補正値Hを算出する。
ところで、前述の図11に示すように、用紙の余白部分に近い列領域の読取結果は、用紙の白地の影響を受けて、実際の濃度よりも淡く読み取られている虞がある。そのため、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値は、読取結果を2つずつ得ている為、用紙の白地の影響を受けていない読取結果を選択するとよい。
第2ヘッドの読取階調値では、第2読取階調値のうちの第3ヘッド31(3)側の読取結果が用紙の白地の影響を受けている虞があり、補正した第3読取階調値のうちの第1ヘッド31(1)側の読取結果が用紙の白地の影響を受けている虞がある。そこで、第2ヘッド31(2)の中央部よりも第1ヘッド31(1)側(紙幅方向の右側)に位置するノズルに対応する列領域の読取結果として、第2読取階調値(用紙P1の読取結果)を選択する。そして、第2ヘッド31(2)の中央部よりも第3ヘッド31(3)側(紙幅方向の左側)に位置するノズルに対応する列領域の読取結果として、補正した第3読取階調値(用紙P2の読取結果)を選択するとよい。
同様に、第3ヘッド31(2)の中央部よりも第2ヘッド31(2)側(紙幅方向の右側)に位置するノズルに対応する列領域の読取結果として、補正した第4読取階調値(用紙P2の読取結果)を選択し、第3ヘッド31(3)の中央部よりも第4ヘッド31(4)側(紙幅方向の左側)に位置するノズルに対応する列領域の読取結果として、補正した第5読取階調値(用紙P3の読取結果)を選択するとよい。
用紙の白地の影響を受けた読取結果は実際の濃度よりも淡く読み取られるため、仮に、用紙の白地の影響を受けた読取結果を選択し、補正値Hを算出したら、その列領域は濃く印刷され過ぎてしまう虞がある。そのため、用紙の白地の影響を受けた虞のある読取結果を出来る限り選択しないことで、より正確な補正値Hを算出でき、濃度むらを抑制できる。なお、これに限らず、用紙の白地の影響を受けた虞のある読取結果を選択してもよい。
以上をまとめると、図12Cにし示すように、第1ヘッド31(1)に対応する補正読取階調値が、第1読取階調値であり、第2ヘッド31(1)の右側半分に対応する補正読取階調値が、第2読取階調値の右側半分であり、第2ヘッド31(2)の左側半分に対応する補正読取階調値が、補正した第3読取階調値の左側半分であり、第3ヘッド31(3)の右側半分に対応する補正読取階調値が、補正した第4読取階調値の右側半分であり、第3ヘッド31(3)の左側半分に対応する補正読取階調値が、補正した第5読取階調値の左側半分であり、第4ヘッド31(4)に対応する補正読取階調値が、補正した第6読取階調値である。補正読取階調値は、各列領域の読取階調値から構成される。この補正読取階調値には、ヘッドの特性差、及び、ノズルの特性差による読取階調値のばらつきは含まれているが、スキャナの読取誤差による読取階調値のばらつきは含まれていない。そのため、この「補正読取階調値」に基づいて、列領域ごとの補正値Hを算出することで、より正確な補正値Hを算出できる。
なお、図12Aおよび図12Bでは、説明のため、第3読取階調値から第6読取階調値を全て補正しているが、補正値Hを算出するために使用する読取階調値が予め決定している場合には、その読取階調値だけをスキャナの読取誤差量に応じて補正するとよい。例えば、第3読取階調値のうちの中央部から第1ヘッド31(1)側の読取階調値は補正値Hを算出するために使用されないため補正せず、第3読取階調値のうちの中央部から第3ヘッド31(3)側の読取階調値だけスキャナの読取誤差量X1だけ高い階調値に補正すればよい。そうすることで、読取階調値の補正処理を短縮できる。
図13は、用紙P1の読取結果を基準に、用紙P3の読取結果を補正する様子を示す図である。図12では、用紙P1の読取結果を基準に、用紙P2の読取結果と用紙P3の読取結果の両方を補正しているがこれに限らない。例えば、図13に示すように用紙P3の読取結果(第5読取階調値と第6読取階調値)のみを補正してもよい。第2読取階調値と第3読取階調値の差X1と、第4読取階調値と第5読取階調値との差X2から、用紙P1をスキャナで読み取った時と用紙P3をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差量が「X1+X2」であることが分かる。そこで、用紙P3の読取結果をスキャナの読取誤差量「X1+X2」だけ補正し、用紙P1の読取結果と補正した用紙P3の読取結果を「補正読取階調値」として、各列領域の補正値Hを算出してもよい。即ち、用紙P2の補正結果は、スキャナの読取誤差量を算出するために使用されるが、補正値Hの算出には使用されない。こうすることで、スキャナの読取誤差量に基づいて、読取階調値を補正する処理が短縮される。
図14Aは、スキャナの読取誤差量X1に基づいて、用紙P1の読取結果と用紙P2の読取結果を補正する様子を示す図である。図12及び図13では、用紙P1の読取結果を基準に、他の用紙P2,P3の読取結果を補正しているがこれに限らない。例えば、この図14Aのように、用紙P1と用紙P2の両方の読取結果を補正してもよい。用紙P1の読取結果はスキャナの読取誤差量X1だけ用紙P2の読取結果よりも高い階調値となっている。そこで、用紙P1の読取結果(第1読取階調値と第2読取階調値)をスキャナの読取誤差量X1の半分の値(0.5X1)だけ低い階調値に補正し、用紙P2の読取結果(第3読取階調値と第4読取階調値)をスキャナの読取誤差量X1の半分の値(0.5X1)だけ高い階調値に補正する。その結果、第2ヘッド31(2)による補正用パターンの読取結果である第2読取階調値と第3読取階調値とがほぼ同等になり、用紙P1をスキャナで読み取った時と、用紙P2をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差が解消される。また、スキャナの読取誤差量X1の半分の値を補正するに限らず、用紙P1の読取結果をスキャナの読取誤差量X1の一部だけ補正し、用紙P2の読取結果をスキャナの読取誤差量X1の残りの分を補正してもよい。
図14Bは、スキャナの読取誤差量X3に基づいて、補正した用紙P1,P2の読取結果と用紙P3の読取結果を補正する様子を示す図である。次に、補正した第4読取階調値と第5読取階調値を同等にすることで、スキャナの読取誤差が解消する。補正した第4読取階調値の方が第5読取階調値よりも、スキャナの読取誤差量X3だけ高い階調値となっている。そこで、補正した第1読取階調値から第4読取階調値を更にスキャナの読取誤差量X3の半分の値(0.5X3)だけ低い階調値に補正し、第5読取階調値と第6読取階調値をスキャナの読取誤差量X3の半分の値(0.5X3)だけ高い階調値に補正する。その結果、補正した第4読取階調値と第5読取階調値とがほぼ同等になり、スキャナの読取誤差が解消される。
その後、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値は、各列領域に対して2つの読取階調値を有するため、用紙の白地部分の影響を受けていない読取階調値を選択するなどして、最終的に各列領域に対応した1つの読取階調値から構成される「補正読取階調値」を算出するとよい。なお、図14では説明の為に全ての読取階調値を補正しているが、使用する読取階調値だけを補正すればよい。
図12及び図13では、用紙P1の読取結果を基準として、他の用紙P2,P3の読取結果を補正しているが、用紙P1の読取結果が正しい読取結果というわけではない。そのため、図14のように、スキャナの読取誤差量の半分の値だけ両方の用紙の読取結果を補正してもよいし、用紙P3の読取結果を基準として、他の用紙P1,P2の読取結果を補正してもよい。要は、同時にスキャナに読み取られない2枚の用紙に、同じヘッドが同じ補正用パターンを印刷することにより得られるスキャナの読取誤差量を、読取結果から解消できればよい。そうして得られた「補正読取階調値」には、ヘッド及びノズルの特性差による読取階調値のばらつきは含まれるが、スキャナの読取誤差による読取階調値のばらつきは含まれない。そのため、補正読取階調値に基づいて補正値Hを算出することで、ヘッド及びノズルの特性差により発生する濃度むら抑制できる。
また、比較例(図8)では、用紙P1,P2が紙幅方向に2個のヘッド31の長さ分だけずれて給紙され、補正用パターンが印刷されるのに対して、印刷例1(図9)では、用紙P1〜P3が紙幅方向に1個のヘッド31の長さ分だけずれて給紙される。そのため、印刷例1では、4つのヘッド31(1)〜31(4)の3つの境目は、必ず同じ用紙の中央部に印刷される。具体的には、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)の境目は用紙P1の中央部に印刷され、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の境目は用紙P2の中央部に印刷され、第3ヘッド31(3)と第4ヘッド31(4)の境目は用紙P3の中央部に印刷される。
ヘッド31の境目部分にて印刷された補正用パターンの読取結果には、ヘッドの特性差による段差が生じる。例えば、図10に示すように、第2読取階調値は第1読取階調値よりも高く、第1ヘッド31(1)に印刷される画像は比較的に淡く視認され、第2ヘッドに印刷される画像は比較的に濃く視認される。このような画像が濃度補正されずに隣り合うと、その境目部分がスジとなって目立ち易く、画像劣化の原因となる。そのため、ヘッド31の境目部分に対応する列領域の補正値Hはより正確に算出する必要がある。
比較例(図8)では、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の境目が異なる用紙に印刷されている。そのため、第2ヘッド31(2)に対応する補正値を用紙P1の読取結果に基づいて算出し、第3ヘッド31(3)に対応する補正値を用紙P2の読取結果に基づいて算出することになる。用紙P1の読取結果と用紙P2の読取結果には、スキャナの読取誤差が含まれるため、濃度むらを抑制できない。
更に、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の境目にて印刷された補正用パターンは用紙の余白と隣り合うため、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の境目にて印刷された補正用パターンの読取結果は用紙の白地の影響を受け、実際の濃度よりも淡い読取階調値である虞がある。そうすると、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の境目が対応する列領域の補正値Hが正確に算出されず、例えば、第2ヘッド31(2)に印刷される画像と第3ヘッド31(3)に印刷される画像の境目が濃く印刷され、画質を悪化させてしまう。
つまり、比較例のように、ヘッド31の境目にて印刷される補正用パターンが用紙の余白と隣り合うと、ヘッド31の境目が対応付けられる列領域の補正値Hを算出できない。そこで、印刷例1のように、ヘッド31の境目が用紙の中央部(用紙の端部外)に補正用パターンを印刷することで、ヘッド31の境目にて印刷された補正用パターンの読取結果が安定した結果となり、正確な補正値Hを算出できる。その結果、異なるヘッド31により印刷される画像の境目が目立ち難くなり、高画質な画像が得られる。
<テストパターンの印刷例2>
図15は、テストパターンの印刷例2を示す図である。前述の印刷例1(図9)では、第2ヘッド31(2)に属する全てのノズルが用紙P1と用紙P2に補正用パターンを印刷し、第3ヘッド31(3)に属する全てのノズルが用紙P2と用紙P3に補正用パターンを印刷しているがこれに限らない。異なる用紙に補正用パターンを印刷するノズルが少なくとも1つあれば、そのノズルが一方の用紙に印刷した補正用パターンの読取結果と、そのノズルが他方の用紙に印刷した補正用パターンの読取結果との差に基づいて、スキャナの読取誤差量を算出できる。
但し、図11にも示すように、用紙の余白部分に近い列領域の読取結果は白地の影響を受ける虞がある。そのため、用紙の白地の影響を受けていない安定した読取結果に基づいてスキャナの読取誤差量を算出することが好ましい。そこで、この印刷例2では、第2ヘッド31(2)の中央部から左側端部までに位置するノズルにより、用紙P1と用紙P2に補正用パターンを印刷させる。第2ヘッド31(2)により用紙P1に印刷された補正用パターンの読取結果を第2読取階調値とし、第2ヘッド31(2)の中央部から左側端部までに位置するノズルにより、用紙P2に印刷された補正用パターンの読取結果を「第7読取階調値」とする。
第7読取階調値のうちの第2ヘッド31(2)の中央部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値は用紙の白地の影響を受けている虞があり、また、第7読取階調値のうちの第2ヘッド31(2)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値は第3ヘッド31(3)の影響を受けている虞がある。そのため、スキャナの読取誤差量を算出する際には、用紙の白地の影響を受けた虞のある読取階調値は使用しないことが好ましい。
第2ヘッド31(2)の中央部と左側端部以外のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値は安定したデータであると言え、図中に示す安定領域に属する第7読取階調値の平均値を算出し、その平均値を「第7読取階調値の平均値」とする。同様に、図中に示す安定領域に属する第2読取階調値の平均値を「第2読取階調値の平均値」として算出する。そして、第7読取階調値の平均値と第2読取階調値の平均値との差が、用紙P1をスキャナで読み取った時と用紙P2をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差量X4である。こうして算出されたスキャナの読取誤差量X4に基づいて、前述の印刷例1(図12〜図14)にて示しているように読取階調値を補正し、補正読取階調値を算出するとよい。
こうして、スキャナの読取誤差が解消された補正読取階調値に基づいて、補正値Hを算出することで、濃度むらを抑制できる。また、印刷例2では、印刷例1に比べて、補正用パターンを異なる2枚の用紙に印刷するノズル数が減るため、インク消費量を削減できる。また、スキャナの読取誤差量を算出する処理も容易となる。
<テストパターンの印刷例3>
図16A及び図16Bは、テストパターンの印刷例3を示す図である。この印刷例3では、印刷例1(図9)にて1枚の用紙に補正用パターンを印刷させたノズル数よりも多くのノズルを用いて、1枚の用紙に補正用パターンを印刷させる。即ち、印刷例3では、印刷例1よりも、1枚の用紙に印刷される補正用パターンが大きくなる。そのため、印刷例3では、印刷例1にて用いた用紙A4よりも大きいB4サイズの用紙に補正用パターンを印刷するとする。
例えば、第1ヘッドの読取階調値と第2ヘッドの読取階調値を取得するために、印刷例1では(図9)、1枚目の用紙P1に、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)により補正用パターンを印刷させる。これに対して、印刷例3では(図16A)、1枚目の用紙P4に、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)の右側端部のノズルにより補正用パターンを印刷させる(第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルを用いて第1テストパターンを形成する)。
前述の図11に示すように、用紙の余白部分に近い列領域の読取階調値は、用紙の白地の影響を受けて、実際の濃度よりも淡く視認される虞がある。そのため、印刷例1(図9)では、第2ヘッド31(2)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンは白地の影響を受けている虞がある。これに対して、印刷例3(図16A)では、第3ヘッド31(2)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値は白地の影響を受けている虞があるが、第2ヘッド31(2)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値は白地の影響を受けていない安定したデータである。
即ち、印刷例3のように、読取階調値のデータが欲しいノズル(ここでは第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2))だけでなく、そのノズルの近傍のノズル(ここでは第3ヘッド31(3)の右側端部のノズル)にも補正用パターンを印刷させることで、欲しいデータ(読取階調値)が用紙の白地の影響を受けてしまうことを防止できる。言い換えれば、図16Aの読取結果のうちの、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)により形成された補正用パターンの読取階調値は使用し、第3ヘッド31(3)の右側端部により形成された補正用パターンの読取階調値は使用しないとする。
但し、第1ヘッド31(1)よりも右側にノズルは存在しない。そのため、第1ヘッド31(1)の右側端部のノズルにより形成される補正用パターンは用紙の白地部分と隣り合ってしまうため、白地部分の影響を受ける虞がある。同様に、紙幅方向の最も左側に位置するヘッド31(n)(ここでは第4ヘッド31(4)とする)よりも左側にもノズルは存在しない。
そこで、例えば、第1ヘッド31(1)の右側端部、及び、第4ヘッド31(4)の左側端部に、実際の印刷には使用しない予備ノズルを設けてもよい。そうすることで、第1ヘッド31(1)又は第4ヘッド31(4)の補正用パターンの読取結果が欲しい場合に、予備ノズルにも補正用パターンを印刷させる。その結果、第1ヘッド31(1)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値と、第4ヘッド31(4)の左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取階調値が、用紙の白地の影響を受けてしまうことを防止でき、より正確な補正値Hを算出できる。また、予備ノズルを設けなくとも、用紙の白地部分に近い列領域が、白地部分の影響をどの程度受けるかを算出し、第1ヘッド31(1)の右側端部のノズルと第4ヘッド31(4)の左側端部のノズルとに形成される補正用パターンの読取階調値を補正してもよい。
図16Bは、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値を取得したい時に印刷する補正用パターンである。この場合、第1ヘッド31(1)の左側端部のノズルと、第2ヘッド31(2)と、第3ヘッド31(3)と、第4ヘッド31(4)の右側端部のノズルに補正用パターンを印刷させる。その結果、第1ヘッド31(1)の左側端部のノズルと第4ヘッド31(4)の右側端部のノズルとにより形成された補正用パターンの読取階調値は白地の影響を受けている虞があるが、欲しいデータ(読取階調値)である第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値は、用紙の白地の影響を受けていない安定した読取結果となる。このように、紙幅方向の両端のヘッド31(1),31(n)以外のヘッド31においては、読取階調値のデータが欲しいノズルと、そのノズルの近傍のノズルにより補正用パターンを印刷させることで、欲しいデータ(読取階調値)が用紙の白地の影響を受けてしまうことを防止できる。その結果、より正確な補正値Hを算出できる。
また、この図16に示すように、白地部分の影響を受けていない安定した読取階調値のみを取得できると、例えば、前述の印刷例1の図12のように、第2ヘッドの読取階調値として、第2読取階調値と第3読取階調値の2つが存在する場合に、用紙の白地の影響を受けていない読取階調値を選択的に使用する必要がなくなり、第2読取階調値と第3読取階調値のどちらを使用してもよくなる。
他に、前述の印刷例1の図13に示すように、読取階調値の補正処理を容易にするために、用紙P3の読取結果(第5読取階調値と第6読取階調値)のみを補正する場合に、用紙P3の読取結果が全て安定した読取階調値であれば、より正確な補正値Hを算出できる。
<S004:補正値Hの算出方法>
こうしてスキャナの読取誤差が解消された補正読取階調値が算出されたら、この補正読取階調値に基づいて補正値Hを算出する。例えば、図12Cに示すような、ヘッド及びノズルの特性差による列領域ごとの濃度のばらつきを低減するためには、同一の階調値における列領域ごとの濃度のばらつきをなくせばよい。即ち、各列領域の濃度を一定の値に近づけることで、濃度むらが改善される。
そこで、同一の指令階調値、例えば、Sbにおいて、全列領域の読取階調値の平均値Cbtを、「目標値Cbt」として設定する。そして、指令階調値Sbにおける各列領域の読取階調値を目標値Cbtに近づけるように、各列領域に対応する画素の階調値を補正する。
指令階調値Sbに対する読取階調値Cbiが目標値Cbtよりも低い列領域iでは、指令階調値Sbの設定よりも濃く印刷されるように、ハーフトーン処理前および濃度補正処理前の階調値を補正する。一方、目標値Cbtよりも読取階調値の高い列領域j(Cbj)では、指令階調値Sbの設定よりも淡く印刷されるように階調値を補正する。
図17Aは、目標の階調値Cbtよりも読取結果の低いi列領域の目標階調値Sbtの算出方法を示す図である。横軸が指令階調値を示し、縦軸が読取階調値を示す。グラフ上には、指令階調値(Sa,Sb,Sc,Sd,Se)に対するi列領域のシアンの読取結果(Cai,Cbi,Cci,Cdi,Cei)がプロットされている。指令階調値Sbに対してi列領域が目標値Cbtにて表されるための目標指令階調値Sbtは次式(直線BCに基づく線形補間)により算出される。
Sbt=Sb+(Sc−Sb)×{(Cbt−Cbi)/(Cci−Cbi)}
図17Bは、目標の階調値Cbtよりも読取結果の高いj列領域の目標階調値Sbtの算出方法を示す図である。グラフ上には、j列領域のシアンの読取結果がプロットされている。指令階調値Sbに対してj列領域が目標値Cbtにて表されるための目標指令階調値Sbtは次式(直線ABに基づく線形補間)により算出される。
Sbt=Sa+(Sb−Sa)×{(Cbt−Caj)/(Cbj−Caj)}
こうして、指令階調値Sbに対して、各列領域の濃度が目標値Cbtにて表されるための目標指令階調値Sbtを算出した後、次式により、各列領域の指令階調値Sbに対する補正値Hを算出する。
Hb=(Sbt−Sb)/Sb
同様にして、5つの指令階調値(Sa,Sb,Sc,Sd,Se)に対する5つの補正値(Ha,Hb,Hc,Hd,He)を列領域ごとに算出する。また、シアンだけでなく、その他のノズル列の補正値Hも算出する。
<S005:補正値Hの記憶>
図18は、補正値テーブルである。補正値Hの算出後、補正値Hをプリンタ1のメモリ13に記憶する。補正値テーブルには、5つの指令階調値に対する5つの補正値(Ha_i,Hb_i,Hc_i,Hd_i,He_i)が列領域iごとに対応付けられている。本実施形態では、プリンタ1が有するノズル数N(=180×n)だけ補正値Hが算出される。
<ユーザーの元での使用>
プリンタ1の製造工程において、濃度むら補正のための補正値Hが算出され、補正値Hがプリンタのメモリ13に記憶された後、プリンタ1は出荷される。そして、ユーザーが、プリンタ1を使用する際にプリンタドライバをインストールすると、プリンタドライバはプリンタ1に対してメモリ13に記憶されている補正値Hをコンピュータ50に送信するように要求する。プリンタドライバは、プリンタ1から送られてくる補正値Hをコンピュータ50内のメモリに記憶する。
そして、プリンタドライバは、ユーザーからの印刷命令を受けると、解像度変換処理により、アプリケーションプログラムから出力された画像データを、用紙Sに印刷する際の解像度に変換する。次に、色変換処理により、RGBデータを、プリンタ1のインクに対応したCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する。
その後、画素データの示す高階調の階調値を補正値Hにより補正する。プリンタドライバは、各画素データの階調値(以下、補正前の階調値S_inとする)を、その画素データが対応する列領域の補正値Hに基づいて補正する(補正後の階調値S_outとする)。
補正前の階調値S_inが指令階調値のいずれかSa,Sb,Sc,Sd,Seと同じであれば、コンピュータ50のメモリに記憶されている補正値Ha,Hb,Hc,Hd,Heをそのまま用いることができる。例えば、補正前の階調値S_in=Scであれば、補正後の階調値S_outは次式により求められる。
S_out=Sc×(1+Hc)
図19は、シアンのi番目の列領域の補正前の階調値S_inが指令階調値と異なる場合の補正方法を示す図である。横軸を補正前の階調値S_inとし、縦軸を補正後の階調値S_outとする。補正前の階調値S_inが指令階調値SaとSbの間であるとき、指令階調値Saの補正値Haと指令階調値Sbの補正値Hbを基に線形補間によって次式により補正後の階調値S_outを算出する。
S_out=Sa+(S’bt−S’at)×{(S_in−Sa)/(Sb−Sa)}
なお、補正前の階調値S_inが指令階調値Saよりも小さい場合には、階調値0(最低階調値)と指令階調値Saの線形補間によって、補正後の階調値S_outを算出する。補正前の階調値S_inが指令階調値Scよりも大きい場合には、階調値255(最高階調値)と指令階調値Scの線形補間によって、補正後の階調値S_outを算出する。また、これに限らず、指令階調値とは異なる補正前の階調値S_inに対応した補正値H_outを算出し、補正後の階調値S_outを算出してもよい(S_out=S_in×(1+H_out))。
こうして、列領域ごとの濃度補正処理が行われた後に、ハーフトーン処理により、高階調数のデータを、プリンタ1が形成可能な階調数のデータに変換する。最後に、ラスタライズ処理により、マトリクス状の画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に、画素データごとに並べ替えられる。これらの処理を経て生成された印刷データは、印刷方式に応じたコマンドデータ(搬送量など)と共に、プリンタドライバによりプリンタ1に送信される。
===補正値の算出方法:第2実施形態===
図20Aは、搬送ローラ21A,21Bの上面図である。本実施形態のプリンタ1は、図2Bに示すように、搬送ベルト22と搬送ローラ21A,21Bにより用紙を搬送する。特に大きい用紙を印刷するプリンタでは、搬送ベルト22が撓み易くなってしまう。そのため、図20Aに示すように、搬送ローラ21A,21Bの中央部を太くして、搬送ベルト22に対してテンションをかけている。この場合、搬送ベルト22上では、紙幅方向の中央部と端部において速度差が発生し、紙幅方向の中央部が端部に比べて速度が速い傾向にある。このとき、搬送ベルト22の紙幅方向の中央部を基準に用紙を給紙しないと、搬送中に用紙が斜行してしまう虞がある。
図20Bは、印刷領域への用紙の搬送ガイド24を示す図である。紙幅方向の左右に設けられた搬送ガイド24に沿って用紙が搬送ベルト22に給紙されることで、用紙が傾くことなく給紙される。この搬送ガイド24が搬送ベルト22の紙幅方向の中央部を基準に移動する場合、小さいサイズの用紙(例えばA4サイズ紙)を、搬送ベルト22の右端に寄せて給紙することができない。
前述の第1実施形態では、スキャナの読取範囲を超えるような大きい用紙(例えばA2サイズ紙)を印刷するプリンタに対しては、小さい用紙(例えばA4サイズ紙)に補正用パターンを複数回に分けて印刷させている。小さい用紙に補正用パターンを印刷する第1実施形態では、例えば、図9に示すように、用紙を搬送ベルト22の右側か左側に寄せる必要がある。そのため、図20に示すプリンタのように、用紙を搬送ベルト22の中央部を基準に給紙しなければならいプリンタでは、小さい用紙に補正用パターンを印刷することができない。
そこで、この第2実施形態では、まず、スキャナの読取範囲を超えるサイズの用紙であっても、プリンタが印刷可能なサイズの用紙にテストパターンを印刷させる。その後、スキャナが読み取れる大きさに用紙を裁断する。そうすることで、図20に示すようなプリンタであっても、印刷されたテストパターンをスキャナに読み取らせることができる。
図21は、プリンタ1がA2サイズ紙に印刷した補正用パターンの裁断位置を示す図である。まず、全てのヘッド31(1)〜31(4)を用いて、A2サイズ紙の紙幅いっぱいに補正用パターンを印刷させる。なお、説明の為ヘッド数を減らして描いている。図21のA2サイズ紙に印刷されている3つの補正用パターンは全て同じ(色の)ノズル列を用いて形成されている。その後、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)とにより印刷された補正用パターンの読取階調値を取得するために、A2サイズ紙から図21に示す裁断位置C1(点線)にて補正用パターンを裁断する。このとき、第2ヘッド31(2)の最も左側のノズルにより印刷された列領域が確実に含まれるように裁断する必要があるため、第3ヘッド31(3)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンも含むように、大きめの範囲C1にて裁断する。この裁断位置C1にて裁断した裁断用紙C’1をスキャナで読み取ることで、第1ヘッド31(1)と第2ヘッド31(2)とにより形成された補正用パターンの読取階調値を取得できる。また、裁断位置C1では、第3ヘッド31(3)の右側端部のノズルにより形成された補正用パターンを含んでおり、第2ヘッド31(2)左側端部のノズルにより形成された補正用パターンの読取結果が、用紙の余白の影響を受けてしまうことを防止できる。
次に、第2ヘッド31(2)と第3ヘッド31(3)とにより印刷された補正用パターンの読取階調値を取得するために、A2サイズ紙から裁断位置C2にて補正用パターンを裁断する。このとき、第1ヘッド31(1)の左側端部のノズルと第4ヘッド31(4)の右側端部のノズルとにより印刷された補正用パターンを含むように裁断することで、第2ヘッドの読取階調値と第3ヘッドの読取階調値が、用紙の余白の影響を受けてしまうことを防止できる。
また、第2ヘッド31(2)により印刷された補正用パターンを、裁断位置C1でも裁断位置C2でも含むようにする。その結果、第2ヘッドの読取階調値として、裁断用紙C’1に印刷されている第2ヘッド31(2)による補正用パターンの読取結果である「第8読取階調値」と、裁断位置C2にて裁断した裁断用紙C’2に印刷されている第2ヘッド31(2)による補正用パターンの読取結果である「第9読取階調値」が得られる。そして、第8読取階調値と第9読取階調値との差により、裁断用紙C’1をスキャナで読み取った時と裁断用紙C’2をスキャナで読み取った時のスキャナの読取誤差量を算出できる。
同様にして、第3ヘッド31(3)と第4ヘッド31(4)とにより印刷された補正用パターンの読取階調値を取得するために、A2サイズ紙から裁断位置C3にて補正用パターンを裁断する。第3ヘッド31(3)により印刷された補正用パターンが、裁断位置C2でも裁断位置C3でも含まれるようにすることで、裁断用紙C’2をスキャナで読み取った時と、裁断位置C3にて裁断された裁断用紙C’3をスキャナで読み取った時とのスキャナの読取誤差量を算出できる。
こうして算出された、スキャナの読取誤差量に基づいて、第1実施形態と同様に、スキャナの読取誤差が解消された補正読取階調値を算出し、補正読取階調値に基づいて列領域ごとの補正値Hを算出する。つまり、第2実施形態では、スキャナの読取範囲よりも大きいサイズの用紙に印刷された補正用パターンを裁断する際に、あるノズル又はヘッド31が印刷した補正用パターンが、スキャナにて同時に読み取られない裁断用紙の両方に含まれるように裁断する。そうすることで、同時にスキャナに読み取られなかった裁断用紙の読取結果に発生するスキャナの読取誤差量を算出できる。なお、図21では、A2サイズ紙の紙幅いっぱいに補正用パターンが印刷されているが、裁断位置C1〜C3の範囲に補正用パターンが印刷されていればよい。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、濃度むらの抑制方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<液体吐出装置について>
前述の実施形態では、液体吐出方法を実施する液体吐出装置(一部)としてインクジェットプリンタを例示していたが、これに限らない。液体吐出装置であれば、プリンタ(印刷装置)ではなく、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置、回路基板製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、液体の吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
<プリンタについて>
前述の実施形態では、媒体の搬送方向と交差する紙幅方向にノズルが並んだラインヘッドプリンタを例に挙げているがこれに限らない。例えば、ヘッドユニットをノズル列方向と交差する移動方向に移動しながら、移動方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作、ノズル列方向である搬送方向に用紙を搬送する搬送動作(移動動作)とを交互に繰り返すプリンタであってもよい。このようなプリンタが印刷するテストパターンが、スキャナの読取範囲よりも大きい場合には、スキャナに同時に読み取られない2つの媒体に対して、少なくとも1つのノズルがその2つの媒体にテストパターンを印刷すれば、スキャナによる読取誤差を解消できる。
なお、このようなプリンタにおいて、ヘッドユニットの1回の移動方向(パス)によりバンド画像が印刷された後に、バンド画像分だけ用紙が搬送され、再び、バンド画像が印刷されるバンド印刷では、あるパスにより形成されたラスタラインの間に、他のパスで形成されるラスタラインが印刷されることはない。そのため、前述のラインヘッドプリンタと同様に、あるヘッドにより形成されたラスタラインの間に、別のヘッドによりラスタラインが形成されない。しかし、1回のパスで記録されるラスタライン間に、当該パスでは記録されないラスタラインが挟まれるようなインターレース印刷では、あるヘッドにより形成されたラスタラインの間に別のヘッドによりラスタラインが形成される。この場合にも、例えば、第1ドット列群と第2ドット列群と第3ドット列群から構成されるテストパターンを、異なる小さいサイズの用紙に分割して印刷するとき(または大きい用紙に印刷した後に裁断するとき)に、第2ドット列群がスキャナで同時に読み取られない用紙の両方に含まれるようにする。そうすることで、同時にスキャナにて読み取られなかった第2ノズル群の読取結果の差に基づいて、スキャナの読取誤差を補正できる。
<ヘッド31について>
前述の実施形態では、図3に示すように複数のヘッド31が紙幅方向に並んだラインヘッドプリンタを例示しているが、これに限らない。例えば、紙幅方向に長いノズル列を備えたヘッドを1つ有するプリンタであってもよい。紙幅方向に長いノズル列により形成されるテストパターンがスキャナの読取範囲を超える場合、ノズル列を複数のノズル群に分けてテストパターンを印刷させるとよい。このとき、スキャナに同時に読み取られない2つの媒体に対して、少なくとも1つのノズルがその2つの媒体にテストパターンを印刷すれば、スキャナによる読取誤差を解消できる。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図である。 図2Aはプリンタの断面図であり、図2Bは媒体搬送を示す図である。 ヘッドユニットの下面のノズル配列を示す図である。 図4Aは理想的なドット形成を示す図であり、図4Bは濃度むらを示す図であり、図4Cは本実施形態のドット形成を示す図である。 補正値算出方法のフローである。 図6Aはテストパターンを示す図であり、図6Bは補正用パターンを示す図である。 プリンタ1のテストパターンを示す図である。 比較例のテストパターンの印刷方法と読取結果を示す図である。 テストパターンの印刷例1と読取結果を示す図である。 読取結果の拡大図である。 安定領域を示す図である。 図12Aと図12Bは読取結果を補正する様子を示す図であり、図12Cは補正読取階調値を示す図である。 読取結果を補正する様子を示す図である。 図14Aと図14Bは読取結果を補正する様子を示す図である。 テストパターンの印刷例2を示す図である。 図16Aと図16Bはテストパターンの印刷例3を示す図である。 図17Aと図17Bは目標階調値の算出方法を示す図である。 補正値テーブルである。 補正前の階調値が指令階調値と異なる場合を示す図である。 図20Aは搬送ローラの上面図であり、図20B搬送ガイドを示す図である。 補正用パターンの裁断位置を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ、10 コントローラ、11 インターフェース部、12 CPU、
13 メモリ、14 ユニット制御回路、20 搬送ユニット、21 搬送ローラ、
22 搬送ベルト、23 給紙ローラ、24 搬送ガイド、30 ヘッドユニット、
31 ヘッド、40 検出器群、50 コンピュータ

Claims (9)

  1. 液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列であって、第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有するノズル列を備える液体吐出装置が、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群を用いて、媒体に第1テストパターンを形成するステップと、
    前記液体吐出装置が、前記第2ノズル群と前記第3ノズル群を用いて、媒体に第2テストパターンを形成するステップと、
    前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第1ノズル群により形成された部分の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、
    前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第3ノズル群により形成された部分の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、
    前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、
    前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、
    を有する補正値算出方法。
  2. 請求項1に記載の補正値算出方法であって、
    前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、
    前記補正読取階調値に変換するステップにおいて、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差を、前記第2ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルにより形成された前記第1テストパターンの読取結果を除いた前記第2読取階調値の平均値と、前記第2ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルにより形成された前記第2テストパターンの読取結果を除いた前記第3読取階調値の平均値との差により算出する、
    補正値算出方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の補正値算出方法であって、
    前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群と前記第3ノズル群はそれぞれ異なるヘッドに属し、
    前記補正読取階調値に変換するステップにおいて、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差を、前記第2ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルにより形成された前記第1テストパターンの読取結果を除いた前記第2読取階調値の平均値と、前記第2ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルにより形成された前記第2テストパターンの読取結果を除いた前記第3読取階調値の平均値との差により算出する、
    補正値算出方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の補正値算出方法であって、
    前記第3ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分だけ補正した前記第4読取階調値である、
    補正値算出方法。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の補正値算出方法であって、
    前記第1ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分の一部だけ補正した前記第1読取階調値であり、
    前記第2ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記差分の一部だけ補正した前記第2読取階調値であり、
    前記第3ノズル群に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差分のうちの前記一部の残り分だけ補正した前記第4読取階調値である、
    補正値算出方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の補正値算出方法であって、
    前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、
    前記第1ノズル群と、前記第2ノズル群と、前記第3ノズル群のうちの一方側端部に位置するノズルと、を用いて、媒体に前記第1テストパターンを形成し、
    前記第1ノズル群のうちの他方側端部に位置するノズルと、前記第2ノズル群と、前記第3ノズル群と、を用いて、媒体に前記第2テストパターンを形成する、
    補正値算出方法。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の補正値算出方法であって、
    前記所定方向の一方側から、前記第1ノズル群、前記第2ノズル群、前記第3ノズル群の順に並んでおり、
    前記第2ノズル群の一方側端部に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて補正した前記第2読取階調値であり、
    前記第2ノズル群の他方側端部に対応する前記補正読取階調値は、前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて補正した前記第3読取階調値である、
    補正値算出方法。
  8. 液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列であって、第1ノズル群と第2ノズル群と第3ノズル群とを有するノズル列を備える液体吐出装置が、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群を用いて、媒体に第1テストパターンを形成するステップと、
    前記液体吐出装置が、前記第2ノズル群と前記第3ノズル群を用いて、媒体に第2テストパターンを形成するステップと、
    前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第1ノズル群により形成された部分の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第1テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、
    前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第2ノズル群により形成された部分の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第2テストパターンの読取結果のうちの前記第3ノズル群により形成された部分の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、
    前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、
    前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、
    画像データの示す階調値を前記補正値により補正し、前記液体吐出装置が補正された階調値に基づいて液体を吐出するステップと、
    を有する液体吐出方法。
  9. 液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と媒体とを前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記交差する方向にドットが並ぶドット列を形成するドット形成動作と、前記ノズル列と前記媒体とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置が、第1ドット列群と第2ドット列群を有する第1テストパターンを媒体に形成するステップと、
    前記液体吐出装置が、第2ドット列群と第3ドット列群を有する第2テストパターンを媒体に形成するステップと、
    前記第1テストパターンをスキャナにセットし、前記第1ドット列群の読取結果を第1読取階調値として取得し、前記第2ドット列群の読取結果を第2読取階調値として取得するステップと、
    前記第1テストパターンとは別に前記第2テストパターンを前記スキャナにセットし、前記第2ドット列群の読取結果を第3読取階調値として取得し、前記第3ドット列群の読取結果を第4読取階調値として取得するステップと、
    前記第2読取階調値と前記第3読取階調値との差に基づいて、前記第1テストパターンの読取結果と前記第2テストパターンの読取結果のうちの少なくとも一方を補正することにより、前記第1読取階調値と前記第2読取階調値と前記第3読取階調値と前記第4読取階調値とを補正読取階調値に変換するステップと、
    前記補正読取階調値に基づいて補正値を算出するステップと、
    を有する補正値算出方法。
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