JP7000913B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本開示は、印刷装置及び印刷方法に関する。
印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成することで画像を印刷する装置において、画像のエッジ部分に形成されるドットの数を削減することで、エッジにおいて滲みが発生することを抑制する技術が知られている。
特開2011-167896号公報
発明者らの検討の結果、エッジに吐出するインクが複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合に、インクの滲みがより発生しやすいことが明らかになった。
本開示の一形態によれば、複数色のインクをそれぞれ吐出するノズルを有する印刷ヘッドから印刷媒体にインクを吐出して複数のドットを形成することにより、画像を印刷する印刷装置が提供される。この印刷装置は;前記画像の輪郭を構成するエッジ画素を画像データから抽出するエッジ抽出部と;前記印刷媒体に複数のドットを形成するための、前記画像データに応じたドットの記録状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、を備え;前記ドットデータ生成部は;前記画像データ内の各画素について、当該画素が前記エッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を実行し;前記エッジ処理は、前記エッジ画素に吐出するインクが前記複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値を、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値に比べて小さくする、最大明度インク含有エッジ処理を含む。
第1実施形態の印刷システムの概略構成を示す図である。 印刷ヘッドにおけるノズルの配列の例を示す模式図である。 印刷処理のフローチャートである。 エッジ抽出処理の概念図である。 チャンネル毎にエッジ抽出処理を行う際の演算対象画素を示すマトリクスである。 色変換処理を示すフローチャートである。 第1係数テーブルを示す図である。 第2係数テーブルを示す図である。 第1ドット記録率テーブルを示す図である。 エッジ処理が行われない場合のドットイメージを示す図である。 エッジ処理が行われた場合のドットイメージを示す図である。 第2実施形態の色変換処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の印刷システムの概略構成を示す図である。 テストパターンの例を示す図である。 第2ドット記録率テーブルを示す図である。 第5実施形態の印刷システムの概略構成を示す図である。 第5実施形態の色変換処理を示すフローチャートである。
・第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態としての印刷システム10の概略構成を示す図である。本実施形態の印刷システム10は、画像処理装置100と、画像処理装置100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200とから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
プリンター200は、プリンター制御部210と、搬送部220と、キャリッジ移動部240と、印刷ヘッド23を備えるキャリッジ230と、を有する。
プリンター制御部210は、CPUと、メモリーと、入出力インターフェイスと、を備えるコンピューターとして構成されており、画像処理装置100から受信する印刷データに基づいて、搬送部220、キャリッジ移動部240及び印刷ヘッド23を制御する。
搬送部220は、印刷媒体Pがロール状に巻かれた供給ローラー221と、搬送された印刷媒体Pをロール状に収納する収納ローラー222と、印刷媒体Pを支持するプラテン223と、を備える。搬送部220は、プリンター制御部210の制御により、印刷媒体Pを供給ローラー221から収納ローラー222へ搬送して、印刷媒体Pを副走査方向yに移動させる。
キャリッジ移動部240は、キャリッジガイド軸241と、図示しないキャリッジモーターと、を備える。キャリッジガイド軸241は、副走査方向yに交差する主走査方向xに沿って配置され、両端部がプリンター200の筐体に固定されている。主走査方向xは、印刷媒体Pの幅方向でもある。キャリッジ230は、主走査方向xに沿って往復動可能なように、キャリッジガイド軸241に取り付けられている。キャリッジ移動部240は、プリンター制御部210の制御により、キャリッジモーターを駆動させて、キャリッジ230を主走査方向xに沿って往復移動させる。
キャリッジ230に設けられた印刷ヘッド23は、プリンター制御部210の制御により、印刷媒体Pにインク滴を吐出してドットを形成する。
図2は、印刷ヘッド23におけるノズルの配列の例を示す模式図である。図2には、印刷ヘッド23の印刷媒体Pに対向する面を示している。図2に示すように、印刷ヘッド23は、複数のノズル列231を備える。複数のノズル列231は、ブラックインクKのノズル列231K、シアンインクCのノズル列231C、マゼンタインクMのノズル列231M、イエローインクYのノズル列231Yを有する。本実施形態では、ブラックインクK、シアンインクC、マゼンタインクM、及びイエローインクYの内で最も明度が高いインクはイエローインクYであり、イエローインクYが最大明度インクに該当する。各ノズル列231は、副走査方向yに並ぶ2つのノズルチップ232から構成されている。ノズルチップ232は、副走査方向yに沿って一定のノズルピッチで並ぶ#1~#200の200個のノズルを有する。各ノズルには、各ノズルを駆動してインクを吐出するための圧電素子が設けられている。各ノズルには、図示しないインクタンクから各インク色のインクが供給される。各ノズルからは、プリンター制御部210の制御により圧電素子が駆動することによって、ブラックインクK、シアンインクC、マゼンタインクM、イエローインクYがそれぞれ吐出される。なお、インク吐出の方式として、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ該気泡によりインクを吐出させるサーマル方式等、種々の方式を用いてもよい。
以上の構成により、プリンター制御部210は、搬送部220によって印刷媒体Pを副走査方向yに搬送しつつ、キャリッジ移動部240によってキャリッジ230に設けられた印刷ヘッド23を主走査方向xに搬送し、印刷ヘッド23のノズルからインクを吐出してドットを形成することにより、印刷媒体P上に画像を印刷する。
図1に戻り、画像処理装置100は、CPU110と、メモリー150と、図示しない入出力インターフェイスと、を備えるコンピューターとして構成されている。メモリー150には、図示しない印刷処理プログラムと、第1ルックアップテーブル161と、第1係数テーブル171と、第2係数テーブル172と、第1ドット記録率テーブル181と、が記憶されている。第1ルックアップテーブル161は、RGB形式で表されたデータと、プリンター200で表現可能な表色系によるインク値と、の対応関係が定義されたテーブルである。本実施形態では、プリンター200で表現可能な表色系はCMYKの表色系である。第1係数テーブル171と、第2係数テーブル172と、第1ドット記録率テーブル181とについては後述する。
CPU110は、メモリー150に記憶された印刷処理プログラムを展開して実行することにより、画像取得部111、エッジ抽出部112、色変換部121、ハーフトーン処理部122として機能する。なお、色変換部121及びハーフトーン処理部122を、「ドットデータ生成部120」とも呼ぶ。以下、各部の機能と、印刷システム10が実行する印刷処理と、について説明する。
図3は、印刷処理のフローチャートである。画像取得部111は、画像処理装置100に接続された図示しないパーソナルコンピューター等から画像データを取得する(ステップS10)。本実施形態において、画像データは、RGB形式のデータである。
次に、エッジ抽出部112は、エッジ画素を抽出する、エッジ抽出処理を実行する(ステップS20)。エッジ画素は、画像内のエッジ(輪郭)を構成する画素境界の両側に存在する画素である。
図4は、エッジ抽出処理の概念図である。エッジ抽出部112は、まず、RGB形式の画像データD1に対して、レッドR、グリーンG、ブルーBのチャンネルに分解し、チャンネル毎にエッジ画素(Rf、Gf、Bf)を抽出する。エッジ画素抽出のアルゴリズムについては後述する。次に、それぞれのチャンネルにおいてエッジ画素と判定された位置の画素をマージし、その結果をエッジ画素(RGBf)として抽出する。
図5は、チャンネル毎にエッジ抽出処理を行う際の演算対象画素を示すマトリクスである。エッジ抽出部112は、エッジ画素か否かを判定する注目画素と、その周囲3×3画素の内の4画素(周辺画素)と、を用いて、エッジ抽出処理を行う。図5に示す3×3画素のうち、画素0が注目画素、画素1,2,3,4が判定のための演算用の周辺画素である。注目画素がエッジ画素か否かの判定は、注目画素0の入力値と、周辺画素1,2,3,4の入力値と、の差異によって判定する。入力値は、以下の式(1)を用いて算出する。なお、以下の式(1)において、係数α1~α3のうち、エッジ画素であるか否かの判定を行うチャンネルに対応した係数のみを「1」に設定し、それ以外の係数は「0」に設定する。式(1)におけるR,G,Bは、各成分の階調値である。
入力値=α1×R+α2×G+α3×B・・・式(1)
エッジ抽出部112は、注目画素0の入力値と周辺画素1,2,3,4の入力値の最大値(P1_max)との差の絶対値、及び、注目画素0の入力値と周辺画素1,2,3,4の入力値の最小値(P1_min)との差の絶対値のうちの大きい方が、閾値よりも大きいか否かを判定する。具体的には、エッジ抽出部112は、上記式(1)を用いて算出された入力値を以下の式(2)に入力し、式(2)を満たす場合に注目画素0がエッジ画素であると判定し、式(2)を満たさない場合に、注目画素0がエッジ画素でないと判定する。ここで、(P1_0)は注目画素の入力値であり、(P1_1~4)は周辺画素の入力値である。(P1_max)は、(P1_1~4)の最大値であり、(P1_min)は、(P1_1~4)の最小値である。
Max(|P1_max-P1_0|,|P1_min-P1_0|)>閾値・・・式(2)
図3に戻り、エッジ画素が抽出されると、ドットデータ生成部120は、ドットデータ生成処理を行う(ステップS30)。ドットデータは、印刷媒体Pに複数のドットを形成するための、画像データに応じたドットの記録状態を示すデータである。ドットデータ生成処理は、色変換処理(ステップS40)と、ハーフトーン処理(ステップS60)と、を含む。
図6は、色変換処理を示すフローチャートである。色変換部121は、第1ルックアップテーブル161を用いて、RGB形式のデータをCMYK系の表色系によるインク量のデータに変換する(ステップS42)。色変換部121は、各インク色のインク量データを合わせて、画素毎に総インク量を算出する(ステップS44)。
色変換部121は、エッジ画素については(ステップS46、YES)、エッジ処理を実行する(ステップS50)。エッジ処理は、画像データ内の各画素について、当該画素がエッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように、減少させる処理である。エッジ処理は、印刷媒体Pに画像が印刷された場合に、エッジにおいて滲みが発生することを抑制するために実行される。
エッジ処理では、色変換部121は、エッジ画素が最大明度インクを含まない場合には(ステップS52、NO)、第1係数テーブル171を用いて、各インク量に乗算する係数を取得する(ステップS56)。
図7は、第1係数テーブル171を示す図である。横軸はインク総打ち込み量を示し、縦軸は係数を示す。インク総打ち込み量とは、ベタ打ちを100%とする画素あたりのインク吐出量である。本実施形態では、印刷システム10は、滲み抑制の度合いを、処理1と処理2とから選択可能に構成されている。処理1は、滲み抑制の度合いを比較的弱くする処理であり、処理2は、滲み抑制の度合いを処理1に比べて強くする処理である。図7に示す実線は処理1に対応する係数を表し、図7に示す破線は処理2に対応する係数を表す。ユーザーから、印刷システム10に備えられた所定のユーザーインタフェース、あるいは、印刷システム10に接続されたコンピューターの設定画面を介して処理1あるいは処理2の指定を受け付けた場合に、色変換部121は、指定された処理に応じた係数を取得する。なお、処理が指定されない場合には、色変換部121は、メモリー150に予め記憶された指定処理(例えば、処理1)に応じた係数を取得してもよい。図7に示すように、係数の最大値は1.0であり、係数は、インク総打ち込み量の増大に従って、単調に減少する。第1係数テーブル171における係数の最小値、すなわち、エッジ画素が最大明度インクを含まない場合の係数の最小値は、約0.5である。
色変換部121は、エッジ画素が最大明度インクを含まない場合には、第1係数テーブル171を用いてインク総打ち込み量に対応する係数を取得し、取得した係数を各インク量に乗算する(ステップS58)。
図6に戻り、色変換部121は、エッジ画素が最大明度インクを含む場合には(ステップS52、YES)、最大明度インク含有エッジ処理を実行する(ステップS54)。最大明度インク含有エッジ処理は、エッジ画素に吐出するインクが最大明度インクを含む場合に、エッジ画素に吐出するインク量に乗ずる係数の最小値を、エッジ画素が最大明度インクを含まない場合の係数の最小値に比べて、小さくする処理である。
図8は、第2係数テーブル172を示す図である。横軸は最大明度インク打ち込み量を示し、縦軸は係数を示す。最大明度インク打ち込み量は、最大明度インクのベタ打ちを100%とする画素あたりの最大明度インクの吐出量である。図8に示すように、係数の最大値は1.0であり、係数は、最大明度インクの打ち込み量の増大に従って、単調に減少する。第2係数テーブル172における係数の最小値、すなわち、エッジ画素が最大明度インクを含む場合の係数の最小値は、約0.2であり、エッジ画素が最大明度インクを含まない場合の係数の最小値(約0.5)よりも小さい。
色変換部121は、ステップS54(図6)において、第2係数テーブル172を用いて、エッジ画素に対応する最大明度インクの打ち込み量から係数を取得する。また、色変換部121は、第1係数テーブル171を用いて、エッジ画素に対応する総インク打ち込み量から係数を取得する。色変換部121は取得した係数のうち、小さい方の係数を、各インク量に乗算する係数として決定する。色変換部121は、各インク量に決定した係数を乗算して、エッジ画素の各インク量を算出する(ステップS58)。
色変換部121は、非エッジ画素については(ステップS46、NO)、エッジ処理をスキップする。以上のようにして、色変換処理が実行される。
次に、ハーフトーン処理部122は、第1ドット記録率テーブル181を参照し、インク量データに対してハーフトーン処理を実行することによって、画素毎のドット形成の有無を示すデータを作成する(図3、ステップS60)。
図9は、第1ドット記録率テーブル181を示す図である。図9の横軸は各インク色の階調値を示し、縦軸はドット記録率を示す。ドット記録率は、画素の階調データに応じて、その画素に記録させる、小、中、大ドットのそれぞれの記録率である。ハーフトーン処理部122は、エッジ画素及び非エッジ画素に対し、第1ドット記録率テーブル181を用いて、各インク色のインク量データを、小、中、大の3種類のドットの組み合わせからなるドットデータに変換する。
次に、CPU110は、印刷データを生成して、プリンター200へ出力する(図3、ステップS70)。具体的には、CPU110は、ハーフトーン処理で生成されたデータを、主走査パス毎のドットデータに分割するラスタライズ処理を行う。CPU110は、ラスタライズ処理を行ったデータに対して印刷制御コマンドを付加して印刷データを生成して、プリンター200へ出力する。プリンター制御部210は、出力された印刷データに基づいて、印刷媒体Pへ画像を印刷する。印刷制御コマンドには、例えば、印刷媒体Pの種類に関する情報や、1回の副走査における印刷媒体Pの副走査方向yへの搬送量や速度に関する搬送データ等が含まれる。なお、印刷媒体Pの種類に関する情報は、印刷制御コマンドとは別に、プリンター200に出力されてもよい。
図10は、エッジ処理が行われない場合のドットイメージを示す図である。図10には、例として、同じインク量で構成されたドットY1、Y2、K1、K2が示されている。ドットY1、Y2は、本実施形態における最大明度インクであるイエローインク単色からなる画素に対応するドットであり、K1、K2は、ブラックインク単色からなる画素に対応するドットである。実線で示されたドットY1、K1はエッジ画素に対応し、破線で示されたドットY2、K2は、非エッジ画素に対応する。ドットサイズは、インク量を表している。
図11は、エッジ処理が行われた場合のドットイメージを示す図である。エッジ処理が行われることにより、エッジ画素に対応するドットY1、K1は、非エッジ画素に対応するドットY2、K2に比べてインク量が減少する。さらに、最大明度インク含有エッジ処理が行われることにより、イエローインクからなるドットY1は、イエローインクを含まないドットK1に比べてインク量が減少する。
この形態によれば、画像データ内の各画素について、当該画素がエッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を行うので、印刷された画像のエッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。さらに、エッジ画素に吐出するインクが、最大明度インクを含む場合の係数の最小値を、最大明度インクを含まない場合の係数の最小値に比べて小さくするので、滲みが目立ちやすい最大明度インクがエッジに吐出されても、滲みが発生することを抑制することができる。
この形態によれば、エッジ処理において取得された係数を各インクのインク量に乗算することで、エッジ画素におけるインク量を算出することができるので、簡易にエッジ画素のインク量を求めることができる。
最大明度インクの滲みが目立ちやすいのは、最大明度インクドットの明度値と、他のインクドットの明度値と、の差が大きいことに起因すると考えられる。なお、発明者らは、最大明度インク含有エッジ処理により、画素に吐出されるインク量が、画素に吐出されるインクが最大明度インクを含まない場合よりも減じられても、印刷媒体Pが視認されないことを確認した。このことは、最大明度インクドットの明度値と印刷媒体の明度値の差が、他のインクドットの明度値と印刷媒体の明度値の差に比べて小さいことに起因すると考えられる。
・第2実施形態
第1実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態では、ドットデータ生成部120は、印刷媒体Pが第1媒体である場合の第1印刷モードと、印刷媒体Pが第2媒体である場合の第2印刷モードと、に応じて異なる処理でドットデータを生成する。
図12は、第2実施形態の色変換処理を示すフローチャートである。なお、以下では、既に説明した実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。色変換部121は、エッジ処理(ステップS50a)において、印刷モードを判定する(ステップS51)。印刷モードは、ユーザーにより、印刷システム10に備えられた所定のユーザーインタフェース、あるいは、印刷システム10に接続されたコンピューターの設定画面を介して指定可能である。
色変換部121は、第1印刷モードが指定された場合には(ステップS51、YES)、上述の第1実施形態と同様に、エッジ画素が最大明度インクを含む場合には(ステップS52、YES)、最大明度インク含有エッジ処理を行う(ステップS54)。
色変換部121は、第2印刷モードが指定された場合には(ステップS51、NO)、エッジ画素に吐出するインクが最大明度インクを含む場合の係数の最小値と、エッジ画素に吐出するインクが最大明度インクを含まない場合の係数の最小値と、を同じにする。本実施形態では、色変換部121は、エッジ画素が最大明度インクを含む、含まないにかかわらず、第1係数テーブル171から各インク量に乗算する係数を取得し(ステップS56)、各インク量に係数を乗算する(ステップS58)。色変換処理におけるその他の処理については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、第1印刷モードでは、エッジにインクの滲みが発生することを抑制することができる。第2印刷モードでは、さらに、エッジにおいて最大明度インクの滲みが発生することを抑制することができる。
・第3実施形態
第2実施形態と異なる点について説明する。第3実施形態において、第1媒体は、第1媒体と第2媒体とに同一のインク量が吐出された場合に形成されるドット径が、第2媒体に形成されるドット径よりも小さい媒体である。言い換えると、第1媒体は、第2媒体よりもインクの濡れ性が悪く、インクが広がりにくい媒体である。例えば、1ドットあたりのインク量が30ngである場合、第1媒体に形成されるドット径は63μmであり、第2媒体に形成されるドット径は110μmである。
本実施形態において、ドットデータ生成部120は、第1媒体を用いる第1印刷モードが指定された場合には、画素あたりのインク総打ち込み量を、第2印刷モードが指定された場合よりも多くしてもよい。例えば、色変換部121は、RGB形式のデータをCMYK系の表色系によるインク量のデータに変換した後に、各インクのインク量に所定の値を乗算し、インク量を増加させてもよい。
この形態によれば、第2媒体に比べてインクが広がりにくい第1媒体を用いた場合に、エッジにおいて最大明度インクの滲みが発生することを抑制することができる。
・第4実施形態
図13は、第4実施形態の印刷システム10bの概略構成を示す図である。第1実施形態と異なる点について説明する。
画像処理装置100bのCPU110bは、プリンター制御部210を制御して、印刷ヘッド23を主走査方向xに往復させ、印刷ヘッド23の往動時と復動時との両方でインクを吐出してドットを形成する、双方向印刷を実行する。
双方向印刷では、往動時と復動時における主走査方向xのドット形成位置がずれる、位置ズレが発生する場合がある。そのため、CPU110bは、画像データに対応する画像の印刷に先立って、テストパターンを印刷する。テストパターンは、往動時と復動時のドットの記録タイミングを調整するためのパターンである。テストパターンは、例えば、往路において一定の間隔で形成された直線と、往路で印刷された直線の間隔よりも大きく設定された一定の間隔で形成された直線と、で構成される。メモリー150bには、テストパターンと、テストパターンに用いられるドットサイズとが、予め記憶されている。
図14は、テストパターンの例を示す図である。本実施形態では、テストパターンの形成に用いられるドットサイズは中ドットであり、テストパターンは副走査方向yに延びる直線対である。直線対の下には、ズレ調整番号1~8が印刷されている。図14に示す例では、図示の便宜上、往路におけるテストパターンは点線で示されているが、実際には、復路と同じく実線である。図14に示す例では、調整番号が4である直線対が、ドットの主走査方向xの形成位置が一致している。
CPU110bは、ユーザーから調整番号の指定を受け付けると、プリンター制御部210に、調整番号に対応するドット形成タイミングの補正値を用いてドット形成タイミングを補正するようにプリンター制御部210に指示し、双方向印刷を実行する。
次に、本実施形態の印刷処理について説明する。本実施形態では、ドットデータ生成部120bのハーフトーン処理部122bは、非エッジ画素については第1実施形態と同様に、第1ドット記録率テーブル181を用いてハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部122bは、エッジ画素については、テストパターン印刷用のドットサイズ以上のドット使用が定義された、第2ドット記録率テーブル182を用いてハーフトーン処理を行う。
図15は、第2ドット記録率テーブル182を示す図である。図15の横軸は各色の階調値を示し、縦軸はドット記録率を示す。第2ドット記録率テーブル182では、いずれの階調値においても、小ドットの記録率は0である。ハーフトーン処理部122は、エッジ画素に対し、第2ドット記録率テーブル182を用いて、各インク色のインク量データを、大、中、の2種類のドットの組み合わせからなるデータに変換する。
この形態によれば、テストパターン用のドットサイズ以上のドットサイズを用いて、ドットデータが生成されるので、エッジにおいて、ドットの形成位置がずれることによるがたつきを抑制することができる。
・第5実施形態
図16は、第5実施形態の印刷システム10cの概略構成を示す図である。第1実施形態と異なる点について説明する。
画像処理装置100cのメモリー150cには、複数の第2ルックアップテーブル162cが記憶されている。第2ルックアップテーブル162cは、エッジ処理において取得される係数毎に設けられている。本実施形態では、CPU110cの機能部としてのドットデータ生成部120cは、第2ルックアップテーブル162cを用いてエッジ画素のインク量データを算出する。
図17は、第5実施形態の色変換処理を示すフローチャートである。第1実施形態のエッジ処理では、色変換部121は、各インク量に取得した係数を乗算して、エッジ画素におけるインク量データを算出した。第3実施形態のエッジ処理では(ステップS50c)、色変換部121cは、係数を取得すると(ステップS54、ステップS56)、係数に応じた第2ルックアップテーブル162cを用いて、RGB形式の画像データをCMYK表色系に対応するインク量のデータに変換する(ステップS58c)。色変換処理におけるその他の処理については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、第1実施形態と同様に、印刷された画像のエッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。さらに、エッジ画素に吐出するインクが、最大明度インクを含む場合の係数の最小値を、最大明度インクを含まない場合の係数の最小値に比べて小さくするので、最大明度インクがエッジにおいて滲むことを抑制することができる。
・他の実施形態1
印刷ヘッド23は、クリアインクCLを吐出するノズルを有するノズル列を備えていてもよい。クリアインクCLは、他のインクの広がりを促すことが可能なインクである。クリアインクCLは、実質的に色材を含まないため、印刷画像の色調に影響を与えない、あるいは与える影響が少ない。ドットデータ生成部120、120b、120cは、非エッジ画素についてはクリアインクCLを吐出され、エッジ画素についてはクリアインクCLを吐出されないように、ドットデータを生成してもよい。例えば、ドットデータ生成部120、120b、120cは、色変換処理後の画像データに対して、エッジ画素については、クリアインクCLの階調値を「0」に変換してもよい。あるいは、ドットデータ生成部120、120b、120cは、ハーフトーン処理によって得られたクリアインクCLのハーフトーンデータのうち、エッジ画素については、ドットなしを示すデータに置きかえてもよい。この形態によれば、非エッジにおいてインクの広がりを促すことができるとともに、エッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。
・他の実施形態2
エッジ抽出部112は、画像データの形式がCMYK表色系である場合には、上記式(1)にかえて、以下の式(3)を用いて入力値を算出してもよい。この場合には、エッジ抽出部112は、式(3)の係数β1~β4のうち、エッジ画素であるか否かの判定を行うチャンネルに対応した係数のみを「1」に設定し、それ以外の係数は「0」に設定する。
入力値=β1×C+β2×M+β3×Y+β4×K・・・式(3)
・他の実施形態3
エッジ抽出部112は、画像データの形式がインク量である場合には、上記式(1)にかえて、以下の式(4)を用いて入力値を算出してもよい。式(4)は、プリンター200が使用する複数色のインクが、シアンインクC、マゼンタインクM、イエローインクY、ブラックインクK、オレンジインクOr、グリーンインクGrを含む場合の例であり、インク色数によって式(4)は変形可能である。エッジ抽出部112は、係数γ1~γ6のうち、エッジ画素であるか否かの判定を行うチャンネルに対応した係数のみを「1」に設定し、それ以外の係数は「0」に設定する。
入力値=γ1×C+γ2×M+γ3×Y+γ4×K+γ5×Or+γ6×Gr・・・式(4)
・他の実施形態4
プリンター200が使用するインクには、ホワイトインクWhが含まれてもよい。ホワイトインクWhは、印刷媒体Pに他のインクを用いて印刷される画像の下地層を形成するためのインクである。プリンター制御部210は、CPU110、110b、110cの制御により、ホワイトインクWhを他のインクに先だってノズルから吐出することで、印刷媒体Pに下地層を形成してもよい。ホワイトインクWhによって構成される画像データは、ホワイトインクWhの単チャンネルである。ホワイトインクWhに関する画像データの画素が、エッジ画素か否かを判定するための入力値は、以下の式(5)を用いて算出することができる。
入力値=ω1×Wh・・・式(5)
・他の実施形態5
上記第2、第3実施形態において、CPU110、110bは、ユーザーによる印刷モードの指定がない場合には、印刷媒体Pが第1媒体であるか第2媒体であるかを以下の方法により判定して、印刷モードを決定してもよい。例えば、プリンター制御部210が、CPU110、110bの制御により、画像の印刷に先立って、印刷媒体P上に予め定められたインク量のインクを吐出し、プリンター200に設けられた撮像装置を用いて印刷媒体P上のインク径を測定する。CPU110、110bは、インク径がメモリー150、150bに記憶された閾値より小さい場合には、印刷媒体Pが第1媒体であると判定し、閾値以上の場合には第2媒体であると判定する。
・他の実施形態6
上述の実施形態では、色変換部121、121b、121cは、第1係数テーブル171と第2係数テーブル172とを用いてインク量に乗算する係数を取得している。これに対し、メモリー150、150b、150cにインク打ち込み量と、係数と、の関係式を格納し、色変換部121は、当該関係式を用いて、係数を取得してもよい。
・他の実施形態7
上述した実施形態では、画像処理装置100、100b、100cとプリンター200とによって構成される印刷システム10、10b、10cにおいて印刷を行っている。これに対して、プリンター200自体が、画像データをデジタルカメラや各種メモリーカードから入力して印刷を行うこととしてもよい。つまり、プリンター200のプリンター制御部210の図示しないCPUが、上述した色変換処理及びハーフトーン処理と同等の処理を実行することで印刷を行ってもよい。
・他の形態
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、複数色のインクをそれぞれ吐出するノズルを有する印刷ヘッドから印刷媒体にインクを吐出して複数のドットを形成することにより、画像を印刷する印刷装置が提供される。この印刷装置は、前記画像の輪郭を構成するエッジ画素を画像データから抽出するエッジ抽出部と;前記印刷媒体に複数のドットを形成するための、前記画像データに応じたドットの記録状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、を備え;前記ドットデータ生成部は;前記画像データ内の各画素について、当該画素が前記エッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を実行し;前記エッジ処理は、前記エッジ画素に吐出するインクが前記複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値を、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値に比べて小さくする、最大明度インク含有エッジ処理を含む。
この形態によれば、画像データ内の各画素について、当該画素がエッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を行うので、印刷された画像のエッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。さらに、エッジ画素に吐出するインクが、最大明度インクを含む場合の係数の最小値を、イエローインクを含まない場合の係数の最小値に比べて、小さくするので、滲みが目立ちやすい最大明度インクがエッジに吐出されても、滲みが発生することを抑制することができる。
(2)上記形態において、前記ドットデータ生成部は、前記印刷媒体が第1媒体である場合の第1印刷モードと、前記印刷媒体が第2媒体である場合の第2印刷モードと、に応じて異なる処理で前記ドットデータを生成し;前記第1印刷モードでは、前記最大明度インク含有エッジ処理を実行し;前記第2印刷モードでは、前記エッジ処理において、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値と、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値と、を同じにしてもよい。
この形態によれば、第1印刷モードでは、エッジにインクの滲みが発生することを抑制することができる。第2印刷モードでは、さらに、エッジにおいて最大明度インクの滲みが発生することを抑制することができる。
(3)上記形態において、前記第1媒体は、前記第1媒体と前記第2媒体とに同一のインク量が吐出された場合に形成されるドット径が、前記第2媒体に形成されるドット径よりも小さい媒体であってもよい。
この形態によれば、第2媒体に比べてインクが広がりにくい第1媒体を用いた場合に、エッジにおいて最大明度インクの滲みが発生することを、抑制することができる。
(4)上記形態において、前記複数色のインクは、他のインクの広がりを促すことが可能なクリアインクを含み;前記ドットデータ生成部は、前記非エッジ画素に前記クリアインクが吐出され、前記エッジ画素に前記クリアインクが吐出されないようにドットデータを生成してもよい。
この形態によれば、非エッジにおいてインクの広がりを促すことができるとともに、エッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。
(5)上記形態において、前記印刷装置は、前記印刷媒体上に異なるサイズのドットを形成することと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の幅方向たる主走査方向に往復させ、前記印刷ヘッドの往動時と復動時との両方でインクを吐出する双方向印刷を行うことと、が可能であり;前記ドットデータ生成部は、前記エッジ画素に用いるドットサイズを、前記双方向印刷において前記往動時と前記復動時のドット形成タイミングを調整するためのテストパターン印刷用のドットサイズ以上としてもよい。
この形態によれば、エッジ画素に用いるドットサイズが、双方向印刷のタイミング調整用のテストパターン印刷時のドットサイズ以上であるので、エッジにおいてドットの形成位置がずれることによるがたつきを抑制することができる。
(6)本開示の他の形態によれば、複数色のインクを用いて印刷媒体に画像を印刷するための印刷方法が提供される。この印刷方法は、前記画像の輪郭を構成するエッジ画素を画像データから抽出する処理と;前記印刷媒体に複数のドットを形成するための、前記画像データに応じたドットの記録状態を示すドットデータを生成する処理と、を備え;前記ドットデータを生成する処理では;前記画像データ内の各画素について、当該画素が前記エッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を実行し;前記エッジ処理は、前記エッジ画素に吐出するインクが前記複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値を、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値に比べて小さくする、最大明度インク含有エッジ処理を含む。
この形態によれば、画像データ内の各画素について、当該画素がエッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を行うので、印刷された画像のエッジにおいて滲みが発生することを抑制することができる。さらに、エッジ画素に吐出するインクが、最大明度インクを含む場合の係数の最小値を、最大明度インクを含まない場合の係数の最小値に比べて、小さくするので、滲みが目立ちやすい最大明度インクが、エッジにおいて滲むことを抑制することができる。
本開示は、印刷装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、エッジ処理方法や印刷方法、画像処理装置100による画像処理方法、その方法を実現するコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができる。
10,10b,10c…印刷システム、23…印刷ヘッド、100,100b,100c…画像処理装置、110,110b,110c…CPU、111…画像取得部、112…エッジ抽出部、120,120b,120c…ドットデータ生成部、121,121c…色変換部、122,122b…ハーフトーン処理部、150,150b,150c…メモリー、161…第1ルックアップテーブル、162c…第2ルックアップテーブル、171…第1係数テーブル、172…第2係数テーブル、181…第1ドット記録率テーブル、182…第2ドット記録率テーブル、200…プリンター、210…プリンター制御部、220…搬送部、221…供給ローラー、222…収納ローラー、223…プラテン、230…キャリッジ、231,231C,231K,231M,231Y…ノズル列、232…ノズルチップ、240…キャリッジ移動部、241…キャリッジガイド軸、K1、K2、Y1、Y2…ドット、D1…画像データ、P…印刷媒体、x…主走査方向、y…副走査方向

Claims (6)

  1. 複数色のインクをそれぞれ吐出するノズルを有する印刷ヘッドから印刷媒体にインクを吐出して複数のドットを形成することにより、画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像の輪郭を構成するエッジ画素を画像データから抽出するエッジ抽出部と、
    前記印刷媒体に複数のドットを形成するための、前記画像データに応じたドットの記録状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、を備え、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記画像データ内の各画素について、当該画素が前記エッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を実行し、
    前記エッジ処理は、前記エッジ画素に吐出するインクが前記複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値を、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値に比べて小さくする、最大明度インク含有エッジ処理を含む、
    印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記印刷媒体が第1媒体である場合の第1印刷モードと、前記印刷媒体が第2媒体である場合の第2印刷モードと、に応じて異なる処理で前記ドットデータを生成し、
    前記第1印刷モードでは、前記最大明度インク含有エッジ処理を実行し、
    前記第2印刷モードでは、前記エッジ処理において、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値と、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値と、を同じにする、印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記第1媒体は、前記第1媒体と前記第2媒体とに同一のインク量が吐出された場合に形成されるドット径が、前記第2媒体に形成されるドット径よりも小さい媒体である、印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記複数色のインクは、他のインクの広がりを促すことが可能なクリアインクを含み、
    前記ドットデータ生成部は、前記非エッジ画素に前記クリアインクが吐出され、前記エッジ画素に前記クリアインクが吐出されないように前記ドットデータを生成する、印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は、前記印刷媒体上に異なるサイズのドットを形成することと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の幅方向たる主走査方向に往復させ、前記印刷ヘッドの往動時と復動時との両方でインクを吐出する双方向印刷を行うことと、が可能であり、
    前記ドットデータ生成部は、前記エッジ画素に用いるドットサイズを、前記双方向印刷において前記往動時と前記復動時のドット形成タイミングを調整するためのテストパターン印刷用のドットサイズ以上とする、印刷装置。
  6. 複数色のインクを用いて印刷媒体に画像を印刷するための印刷方法であって、
    前記画像の輪郭を構成するエッジ画素を画像データから抽出する処理と、
    前記印刷媒体に複数のドットを形成するための、前記画像データに応じたドットの記録状態を示すドットデータを生成する処理と、を備え、
    前記ドットデータを生成する処理では、
    前記画像データ内の各画素について、当該画素が前記エッジ画素である場合に吐出するインク量を、当該画素が非エッジ画素である場合に吐出するインク量に係数を乗じた値になるように減少させる、エッジ処理を実行し、
    前記エッジ処理は、前記エッジ画素に吐出するインクが前記複数色のインクの内で最も明度が高い最大明度インクを含む場合の前記係数の最小値を、前記エッジ画素に吐出するインクが前記最大明度インクを含まない場合の前記係数の最小値に比べて小さくする、最大明度インク含有エッジ処理を含む、
    印刷方法。
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