JP2011027804A - コンフォーカル顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンフォーカル顕微鏡の像質を向上させる。
【解決手段】コンフォーカル顕微鏡1の光偏向素子25は、複数の微小ミラーが設けられている偏向面25Aが試料Sの所定の観察面と共役な位置に配置され、対物レンズ29により集光されて偏向面25Aに入射する試料Sからの観察光の偏光方向を微小ミラー毎に制御する。制御部41は、光偏向素子25の微小ミラーを順次選択し、選択した微小ミラーに入射する観察光を結像レンズ24の方向に偏向するように制御する。結像レンズ24の方向に偏向された観察光は、結像レンズ24により検出器31の受光面31Aにおいて結像される。光偏向素子25の偏向面25A、結像レンズ24の主平面24A、および、検出器31の受光面31Aをそれぞれ延長した面は、点A1を通る1本の直線で交わる。本発明は、例えば、コンフォーカル顕微鏡に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンフォーカル顕微鏡に関し、特に、像質を向上できるようにしたコンフォーカル顕微鏡に関する。
従来、光源から発せられる照明光を、デジタルミラーデバイス(DMD:Digital Mirror Device)を用いて試料の所定の観察面上で2次元の方向に走査し、試料からの観察光を、別のDMDにより検出器の方向に反射し、検出器により検出し、コンフォーカル画像を生成するコンフォーカル顕微鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−521205号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコンフォーカル顕微鏡では、DMDに設けられている微小ミラーにより反射され検出器に入射する観察光の光路長が、微小ミラーごとに異なる。そのため、光軸に近い微小ミラーに入射する観察光は、検出器の受光面において結像するが、光軸から遠い微小ミラーに入射する観察光は、検出器の受光面からずれた位置において結像する。従って、コンフォーカル画像の中心から離れるほど、像質が低下し、ぼけた画像になる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コンフォーカル顕微鏡の像質を向上させるようにするものである。
本発明の一側面のコンフォーカル顕微鏡は、光源からの照明光を試料の所定の観察面上に集光して、集光位置を走査する照明光学系と、前記試料からの観察光を対物レンズにより集光し、結像して検出する結像光学系とを備えるコンフォーカル顕微鏡であって、所定の偏向面に入射する入射光の偏向方向を所定の領域毎に制御可能な光偏向手段であって、前記偏向面が前記観察面と共役な位置に配置され、前記対物レンズにより集光されて前記偏向面に入射する前記観察光の偏光方向を前記領域毎に制御する光偏向手段と、前記光偏向手段の前記領域を順次選択し、選択した前記領域に入射する前記観察光を所定の第1の方向に偏向するように制御する偏向制御手段と、前記光偏向手段により前記第1の方向に偏向された前記観察光を検出する光検出手段と、前記光偏向手段により前記第1の方向に偏向された前記観察光を前記光検出手段の受光面において結像させる結像レンズとを備え、前記光偏向手段の前記偏向面、前記結像レンズの主平面、および、前記光検出手段の前記受光面をそれぞれ延長した面が一本の直線で交わるように、前記光偏向手段、前記結像レンズ、および、前記光検出手段が配置されている。
本発明の一側面においては、対物レンズにより光偏向素子の偏向面に結ばれる試料の像の全ての範囲が、結像レンズにより、光検出手段の結像面において結像する。
本発明によれば、コンフォーカル顕微鏡の像質を向上させることができる。
本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第1の実施の形態を示す図である。 図1のコンフォーカル顕微鏡の光偏向素子が有する微小ミラーの動作を説明するための図である。 光偏向素子が有する微小ミラーによる走査の例を示す図である。 本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡により発生する像の歪みを説明するための図である。 本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡により発生する像の歪みを説明するための図である。 本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第2の実施の形態を示す図である。 図6のコンフォーカル顕微鏡の光偏向素子が有する微小ミラーの動作を説明するための図である。 光偏向素子が有する微小ミラーによる走査の他の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1乃至図5を参照して、本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第1の実施の形態であるコンフォーカル顕微鏡1を側面から見た外観図を示している。なお、図中、コンフォーカル顕微鏡1の内部に配置される光学系の構成が分かるように一部を断面で表しており、その断面により示される部材に斜線を施している。
コンフォーカル顕微鏡1は、光源21、コレクタレンズ22a、レンズ22b、ハーフミラー23、結像レンズ24、光偏向素子25、レンズ26、光減光部材27、レボルバ28、対物レンズ29、ステージ30、検出器31、及び制御部41を含むようにして構成される。
まず、コンフォーカル顕微鏡1の照明光学系について説明する。コンフォーカル顕微鏡1の照明光学系は、光源21、コレクタレンズ22a、レンズ22b、ハーフミラー23、結像レンズ24、光偏向素子25、レンズ26、及び対物レンズ29により構成され、光源21からの光束(すなわち、照明光)を、ステージ30に載置されている試料Sの所定の観察面上に集光して、集光位置を走査する。
具体的には、光源21は、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、又はLED(Light Emitting Diode)などから構成される。光源21から射出された照明光は、コレクタレンズ22a、レンズ22bにより集光され、ハーフミラー23に導かれる。ハーフミラー23に到達した照明光は、図中左上方向に偏向され、結像レンズ24を透過し、平行光束となって、光偏向素子25に到達する。
光偏向素子25は、試料Sの所定の観察面と共役な位置関係を有しており、視野絞りの配置位置に相当する位置に配置される。光偏向素子25は、所定の偏向面25Aに入射する入射光の偏光方向を所定の領域毎に制御可能な素子により構成される。例えば、光偏向素子25は、領域毎に選択的に偏向制御が可能な複数の微小な光偏向ミラー(以下、微小ミラーと称する)が偏向面25Aに設けられ、制御部41からの制御に従って、微小ミラーにより、1方向から入射した光を領域毎に様々な方向に偏向することが可能である。この光偏向素子25としては、例えば、微小なマイクロミラーが2次元に配列されたピクセル構造のユニットであるDMD(Digital Micromirror Device)が用いられる。
このDMDなどの光偏向素子25では、図2に示すように、偏向面25Aに2次元に配列された各微小ミラー51を保持する保持部に印加する電圧のオン/オフ制御によって、微小ミラー51の各々の向きを、2方向に角度制御することが可能である。具体的には、i×j(i,j:自然数)の2次元に配列された複数の微小ミラー51i,jのうちの、微小ミラー51m,n(1≦m≦i,1≦n≦j)と、微小ミラー51p,q(1≦p≦i,1≦q≦j)を代表して説明すれば、ハーフミラー23により反射され、結像レンズ24を透過した図中右下方向からの照明光は、微小ミラー51m,nと微小ミラー51p,qのそれぞれに入射する。このとき、微小ミラー51p,qはオン状態となっているので、入射してくる照明光を、図中下方向のレンズ26側に偏向する。一方、微小ミラー51m,nはオフ状態となっているので、入射してくる照明光を、図中左下方向の光減光部材27側に偏向する。すなわち、微小ミラー51i,jのオン/オフの電圧制御を行うことにより、微小ミラー51i,jの各々によって、1方向から入射してくる照明光を、図中下方向のレンズ26と、図中左下方向の光減光部材27との2方向に導くことが可能となる。
また、光偏向素子25の偏向面25Aは、ステージ30に載置されている試料Sの所定の観察面と共役な位置に配置されている。従って、光偏向素子25の偏向面25Aに到達した光を試料S上の所望の箇所に導くためには、その所望の箇所に対応する領域に配列された微小ミラー51i,jをオン状態にして、入射してくる照明光をレンズ26側に導けばよい。例えば、図2に示されるように、微小ミラー51p,qによりレンズ26側に偏向された照明光は、レンズ26を透過し、レボルバ28に保持された対物レンズ29へと入射し、対物レンズ29により、光偏向素子25の偏向面25Aと共役な試料Sの観察面において集光し、試料Sの微小ミラー51p,qに対応する箇所のみに照射される。このように、コンフォーカル顕微鏡1では、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの各々のオン/オフを個別に電圧制御することにより、試料S上の所望の箇所に照明光を導くことができる。
一方、光偏向素子25により光減光部材27側に偏向された光は、像に寄与しない不要な光であり、光減光部材27により減光される。この光減光部材27としては、例えば、減光(ND:Neutral Density)フィルタや植毛紙などの光を吸収するものが用いられる。このような光減光部材27を配設することにより、不要な光が迷光となって観察に影響することが防止される。なお、光減光部材27を配置する代わりに、その領域を黒色で塗装することでも同様の効果を得られるが、光減光部材27を配するほうがよりコントラストの良い像を得ることができる。
ここで、図3を参照して、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの制御について説明する。図3は、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの2次元の配列を簡素化して表したものであって、格子状のマス目のそれぞれが微小ミラー51i,jを表している。本実施の形態では、説明を簡略化するために、2次元の配列の例として、6×8個の微小ミラー51i,jが配列されている場合を説明する。
上述したように、光偏向素子25の偏向面25Aと、ステージ30に載置された試料Sの観察面とは、共役の関係になっているため、光偏向素子25の有する複数の微小ミラー51i,jのうち、オン状態とされた微小ミラー51i,jに対応する試料Sの箇所のみが照明される。図3aは、光偏向素子25の微小ミラー51i,jのうち、最上段の左から1番目の微小ミラー511,1のみをオン状態としたときを表しており、この場合、同時に試料Sの対応する箇所のみが照明されることを意味する。図3aと同様にして、図3bは微小ミラー511,2のみがオン状態、図3cは微小ミラー511,3のみがオン状態となったときの様子を表している。これらの図3b,図3cの場合についても、図3aと同様に、試料Sの対応する箇所のみが同時に照明されていることになる。
制御部41は、光偏向素子25の微小ミラー51i,jのうち、オン状態となる微小ミラー51を、図3aに示した状態から、図3b,図3c,・・・,図3dと逐次遷移させてゆく。すなわち、制御部41は、最上段の微小ミラー511,4ないし511,8までを順次選択し、同様に順次オン状態とし、さらに、2段目以降についても同様に、微小ミラー512,1ないし512,8,・・・,微小ミラー517,1ないし517,8を順次選択し、オン状態とすることにより、最終的に、最下段(6段目)の左から8番目の微小ミラー516,8がオン状態となる。
このようにして、試料Sに照明光が照射される領域が走査される。すなわち、図3a,図3b,図3c,・・・,図3dに示したように、光偏向素子25の微小ミラー51i,jを1つずつ順次駆動させて、試料Sの全範囲にわたって照明光を走査することにより、試料Sの観察部位をくまなく走査することが可能となる。
なお、図3に示したように、1つの微小ミラー51i,j(1個のピクセル)を1つずつ順次駆動させて走査するだけでなく、例えば隣接する複数の微小ミラー51i,j(複数個のピクセル)を1つの領域にして、その複数個のピクセルごとに微小ミラー51i,jを順次駆動させて走査するようにしてもよい。
ステージ30には、駆動装置(不図示)が接続されており、対物レンズ29とステージ30とをZ方向に相対移動させる。また、ステージ30自体は、XY方向に自由に移動可能に構成されており、検鏡者は試料Sの所望の部位を観察可能である。さらに、レボルバ28は、手動又は電動により回転可能に構成されており、レボルバ28に取り付けられた複数の対物レンズ29の中から、所望の対物レンズ29を選択的に使用することが可能である。
次に、コンフォーカル顕微鏡1の結像光学系について説明する。コンフォーカル顕微鏡1の結像光学系は、対物レンズ29、レンズ26、光偏向素子25、結像レンズ24、ハーフミラー23、及び検出器31により構成され、試料Sからの観察光を、対物レンズ29により集光し、結像レンズ24により検出器31の受光面31Aに集光し、検出器31により検出する。
具体的には、オン状態の微小ミラー51i,jに対応する箇所のみが照明された試料Sからの光(すなわち、観察光)は、対物レンズ29により集光された後、レンズ26を透過して、光偏向素子25へと導かれる。このとき、対物レンズ29とレンズ26により、光偏向素子25の偏向面25Aにおいて試料Sの像が結ばれる。そして、当然のことながら照明光を導いた微小ミラー51i,jにおいて、その微小ミラー51i,jに対する試料Sの照明領域の像が形成されるので、オン状態となっている微小ミラー51i,jは、その像の光を結像レンズ24へと偏向する。例えば、図3aにおいてオン状態になっている微小ミラー511,1により、試料Sの微小ミラー511,1に対応する箇所に照明光が照射されるとともに、その照明領域の像の光が、微小ミラー511,1に入射し、照明光と同じ光路を逆方向にたどるように反射される。
結像レンズ24へと偏向された観察光は、結像レンズ24を透過してハーフミラー23に到達し、このハーフミラー23を通過した観察光が検出器31の受光面31Aに到達する。ここで、結像レンズ24は、光偏向素子25から入射する観察光を全て検出器31の受光面31Aに入射させるように構成されており、光偏向素子25の偏向面25Aにおいて結像した試料Sの照明領域の光束は、結像レンズ24により、検出器31の受光面31Aに集光される。
検出器31は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、または、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどのように2次元の像を検出する2次元イメージセンサにより構成される。そして、検出器31は、各画素に入射する光の強度を検出し、その結果(すなわち、試料Sのコンフォーカル画像)を示す画像信号を制御部41に出力する。すなわち、検出器31は、観察光による試料Sの像を撮像する。
なお、光偏向素子25により照明光を試料S上で走査する速度は、検出器31が試料Sの像を撮像するフレームレートより十分に速く、検出器31が1フレーム分のコンフォーカル画像を撮像する間に、少なくとも1回以上、試料S上で照明光が走査される。
また、検出器31の画素数は、光偏向素子25の微小ミラー51の数より多く、1つの微小ミラー51により反射された光束は、検出器31の複数の画素に入射し、検出される。
ここで、光偏向素子25、結像レンズ24、および検出器31は、光偏向素子25の偏向面25A、結像レンズ24の主点を含む主平面24A、および、検出器31の受光面31Aをそれぞれ延長した面が、点A1を通り紙面に垂直な1本の直線で交わるように配置されている。すなわち、光偏向素子25の偏向面25A、結像レンズ24の主点を含む主平面24A、および、検出器31の受光面31Aは、シャインプルーフの法則が成り立つ条件(以下、シャインプルーフの条件と称する)を満たしている。従って、光偏向素子25の偏向面25A上で結ばれる試料Sの像の全ての範囲が、検出器31の受光面31Aにおいて結像する。すなわち、各々の微小ミラー51i,jで結像レンズ24の方向に偏向される観察光の光束は、全て検出器31の受光面31Aにおいて結像する。従って、全ての範囲においてボケが少なく、質の高い試料Sの像を得ることができる。
しかしながら、シャインプルーフの条件を満たす場合に検出器31の受光面31A上で結像する像は、光偏向素子25の偏向面25Aで結像する像と比較して、縦横の縮尺が変わってしまう。例えば、光偏向素子25の偏向面25A上で正方形であった像は、検出器31の受光面31A上では、等脚の梯形(台形)となる。例えば、図4に示すように、光偏向素子25の偏向面25A上で、各辺がX軸およびY軸に平行で、中心(対角線の交点)が光軸上にある正方形61は、検出器31の受光面31A上では、図5に示すような等脚台形71となる。なお、この像の歪みは、像の位置や姿勢により異なる。
そこで、例えば、不図示のCPU(Central Processing Unit)は、検出器31により得られた画像信号を制御部41から取得し、試料Sの像の歪みを補正する。なお、像の歪み量は、光偏向素子25の偏向面25A、結像レンズ24の主平面24A、および検出器31の受光面31Aの位置関係により定まるため、所定の計算により容易に補正することが可能である。そして、CPUは、例えば、補正後の画像信号を図示せぬモニタに供給し、モニタは、ボケおよび歪みがほとんどない試料Sの像を映し出す。なお、このときの像は、微小ミラー51i,jがピンホールの役割を果たしているため、焦点深度の極めて浅いコンフォーカル像となる。
以上のようにして、コンフォーカル顕微鏡1では、ボケの少ない、質の高い試料Sの像を得ることができる。
また、従来のコンフォーカル顕微鏡のように試料Sの各位置の光の強度信号を配列するなどの画像処理を行うことなく、検出器31により、ほぼリアルタイムに試料Sの2次元の画像を得ることができる。
さらに、対物レンズ29とステージ30とのZ方向の相対位置を変えることにより、試料Sにおける対物レンズ29の焦点面、すなわち観察面をZ方向にずらしながら、各観察面の2次元画像を取得することができ、検鏡者は、試料Sの所望の面を、容易かつ精細に観察することができる。また、取得した複数の2次元画像を、図4および図5を参照して上述したように歪みを補正して、重ね合わせることにより、高精細で質の高い試料Sの3次元画像を得ることができる。
また、コンフォーカル顕微鏡1では、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの偏向制御により2次元走査するに際し、光減光部材27により不要な光を減光するので、不要な光が迷光となるのが防止され、観察対象からの光を感度良く検出することが可能となる。これにより、検出感度の良いコンフォーカル顕微鏡を提供することが可能となる。
さらに、コンフォーカル顕微鏡1では、光源21からの照明光を試料Sに導光する照明光学系と、その照明光により照明された試料Sの像面を、検鏡側、すなわち、検出器31側に導光する結像光学系の両方の光路上に光偏向素子25を配置するとともに、光源21と光偏向素子25との間の光路上に、照明光学系と結像光学系とを分離するハーフミラー23を配置し、両方の光学系でハーフミラー23から対物レンズ29までを共通に利用している。そして、試料Sへの照明位置と、試料Sの観察位置とを同じ光偏向素子25により選択でき、この光偏向素子25の微小ミラー51i,jの偏向制御を行うことによって、試料Sの2次元走査を行っている。従って、結像光学系と照明光学系とで、それぞれ別に照明位置選択用の光偏向素子と、観察位置選択用の光偏向素子とを備えるコンフォーカル顕微鏡と比較して、それぞれの光偏向素子の微小ミラーの対応位置を調整することが不要となり、容易に光偏向素子で照明位置と観察位置を同期することが可能となる。
また、コンフォーカル顕微鏡1では、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの偏向制御により2次元走査を行っているので、ガルバノミラーなどの走査ミラーを使用する場合と比して、走査機構の部品点数を少なくすることができ、その構成を簡略化することができる。また、部品点数を減らすことができるので、故障の確率を低くして、製品の信頼性を向上させることができる。さらに、ガルバノミラーなどの走査ミラーを使用する場合と比して、製造コストを抑えることができる。
次に、図6および図7を参照して、本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第2の実施の形態について説明する。
図6は、本発明を適用したコンフォーカル顕微鏡の第2の実施の形態であるコンフォーカル顕微鏡101を側面から見た外観図を示している。なお、図中、コンフォーカル顕微鏡101の内部に配置される光学系の構成が分かるように一部を断面で表しており、その断面により示される部材に斜線を施している。また、図中、図1と対応する部分には、下二桁が同じ符合を付してある。
コンフォーカル顕微鏡101は、図1のコンフォーカル顕微鏡1とほぼ同様の光学系を備えており、顕微鏡111と鏡筒ユニット112の2つのユニットにより構成される点、全反射ミラー132が設けられている点、および、各光学素子の設置位置が、コンフォーカル顕微鏡1と比較して異なっている。なお、以下、コンフォーカル顕微鏡1と同様の部分については、適宜説明を省略または簡略化する。
コンフォーカル顕微鏡101の顕微鏡111は、レボルバ128、対物レンズ129、および、ステージ130を含むように構成される。また、鏡筒ユニット112は、顕微鏡111に対して着脱自在であり、光源121、コレクタレンズ122a、レンズ122b、ハーフミラー123、結像レンズ124、光偏向素子125、レンズ126、光減光部材127、検出器131、全反射ミラー132、および、制御部141を格納している。
ここで、まず、コンフォーカル顕微鏡101の照明光学系について説明する。コンフォーカル顕微鏡101の照明光学系は、光源121、コレクタレンズ122a、レンズ122b、ハーフミラー123、結像レンズ124、光偏向素子125、レンズ126、全反射ミラー132、及び対物レンズ129により構成される。すなわち、コンフォーカル顕微鏡101の照明光学系は、コンフォーカル顕微鏡1の照明光学系と比較して、レンズ126と対物レンズ129との間に、全反射ミラー132が設けられている点が異なる。
光源121から射出された照明光は、コレクタレンズ122a、レンズ122bにより集光され、ハーフミラー23に導かれる。ハーフミラー23に到達した照明光は、図中右下方向に偏向され、結像レンズ124を透過し、平行光束となって、光偏向素子125に到達する。
光偏向素子125は、偏向面125Aが試料Sの所定の観察面と共役な位置関係を有しており、視野絞りの配置位置に相当する位置に配置される。光偏向素子125は、例えば、DMDにより構成され、偏向面125Aに入射する入射光の偏光方向を所定の領域毎に制御することができる。
このDMDなどの光偏向素子125では、図7に示すように、偏向面125Aに2次元に配列された各微小ミラー151を保持する保持部に印加する電圧のオン/オフ制御によって、微小ミラー151の各々の向きを、2方向に角度制御することが可能である。具体的には、i×j(i,j:自然数)の2次元に配列された複数の微小ミラー151i,jのうちの、微小ミラー151m,n(1≦m≦i,1≦n≦j)と、微小ミラー151p,q(1≦p≦i,1≦q≦j)を代表して説明すれば、ハーフミラー123により反射され、結像レンズ124を透過した図中左上方向からの照明光は、微小ミラー151m,nと微小ミラー151p,qのそれぞれに入射する。このとき、微小ミラー151p,qはオン状態となっているので、入射してくる照明光を、図中左方向のレンズ126側に偏向する。一方、微小ミラー51m,nはオフ状態となっているので、入射してくる照明光を、図中左下方向の光減光部材127側に偏向する。すなわち、微小ミラー151i,jのオン/オフの電圧制御を行うことにより、微小ミラー151i,jの各々によって、1方向から入射してくる照明光を、図中左方向のレンズ126と、図中左下方向の光減光部材127との2方向に導くことが可能となる。
また、光偏向素子125の偏向面125Aは、ステージ130に載置されている試料Sの所定の観察面と共役な位置に配置されている。従って、光偏向素子125の偏向面125Aに到達した光を試料S上の所望の箇所に導くためには、その所望の箇所に対応する領域に配列された微小ミラー151i,jをオン状態にして、入射してくる照明光をレンズ126側に導けばよい。例えば、図7に示されるように、微小ミラー151p,qによりレンズ126側に偏向された照明光は、レンズ126を透過し、全反射ミラー132により図中下方向に偏向され、レボルバ128に保持された対物レンズ129へと入射し、対物レンズ129により、光偏向素子125の偏向面125Aと共役な試料Sの観察面において集光し、試料Sの微小ミラー151p,qに対応する箇所のみに照射される。このように、コンフォーカル顕微鏡101では、光偏向素子125の微小ミラー151i,jの各々のオン/オフを個別に電圧制御することにより、試料S上の所望の箇所に照明光を導くことができる。
一方、光偏向素子125により光減光部材127側に偏向された光は、像に寄与しない不要な光であり、コンフォーカル顕微鏡1の光減光部材27と同様の光減光部材127により減光される。
そして、光偏向素子125の微小ミラー151i,jを、図3を参照して上述したのと同様に制御することにより、試料Sの全範囲にわたって照明光を走査することができる。
ステージ130には、駆動装置(不図示)が接続されており、対物レンズ129とステージ130とをZ方向に相対移動させる。また、ステージ130自体は、XY方向に自由に移動可能に構成されており、検鏡者は試料Sの所望の部位を観察可能である。さらに、レボルバ128は、手動又は電動により回転可能に構成されており、レボルバ128に取り付けられた複数の対物レンズ129の中から、所望の対物レンズ129を選択的に使用することが可能である。
次に、コンフォーカル顕微鏡101の結像光学系について説明する。コンフォーカル顕微鏡101の結像光学系は、対物レンズ129、全反射ミラー132、レンズ126、光偏向素子125、結像レンズ124、ハーフミラー123、及び検出器131により構成される。すなわち、コンフォーカル顕微鏡101の結像光学系は、コンフォーカル顕微鏡1の結像光学系と比較して、レンズ126と対物レンズ129との間に、全反射ミラー132が設けられている点が異なる。
オン状態の微小ミラー151i,jに対応する箇所のみが照明された試料Sからの光(すなわち、観察光)は、対物レンズ129により集光された後、全反射ミラー132により図中右方向に偏向され、レンズ126を透過して、光偏向素子125へと導かれる。このとき、対物レンズ129とレンズ126により、光偏向素子125の偏向面125Aにおいて試料Sの像が結ばれる。そして、照明光を導いた微小ミラー151i,jにおいて、その微小ミラー151i,jに対する試料Sの照明領域の像が形成されるので、オン状態となっている微小ミラー151i,jは、その像の光を結像レンズ124へと偏向する。
結像レンズ124へと偏向された観察光は、結像レンズ124を透過してハーフミラー123に到達し、このハーフミラー123を通過した観察光が検出器131の受光面131Aに到達する。ここで、結像レンズ124は、光偏向素子125から入射する観察光を全て検出器131の受光面131Aに入射させるように構成されており、光偏向素子125の偏向面125Aにおいて結像した試料Sの照明領域の光束は、結像レンズ124により、検出器131の受光面131Aに集光される。
検出器131は、コンフォーカル顕微鏡1の検出器31と同様に、2次元イメージセンサにより構成され、各画素に入射する光の強度を検出し、その結果(すなわち、試料Sのコンフォーカル画像)を示す画像信号を制御部141に出力する。すなわち、検出器131は、観察光による試料Sの像を撮像する。
ここで、光偏向素子125の偏向面125A、結像レンズ124の主点を含む主平面124A、および、検出器131の受光面131Aは、それぞれを延長した面が、点A11を通り紙面に垂直な1本の直線で交わり、シャインプルーフの条件を満たしている。従って、光偏向素子125の偏向面125A上で結ばれる試料Sの像の全ての範囲が、検出器131の受光面131Aにおいて結像する。すなわち、各々の微小ミラー151i,jで結像レンズ124の方向に偏向される観察光の光束は、全て検出器131の受光面131Aにおいて結像する。従って、全ての範囲においてボケが少なく、質の高い試料Sの像を得ることができる。
そして、不図示のCPU(Central Processing Unit)は、検出器131により得られた画像信号を制御部141から取得し、試料Sの像の歪みを補正する。さらに、CPUは、例えば、補正後の画像信号を図示せぬモニタに供給し、モニタは、ボケおよび歪みがほとんどない試料Sの像を映し出す。
以上のようにして、コンフォーカル顕微鏡101では、コンフォーカル顕微鏡1と同様に、ボケの少ない、質の高い試料Sの像を得ることができる。
また、コンフォーカル顕微鏡101は、全反射ミラー132をレンズ126と対物レンズ129との間に配置し、各光学素子の配置を工夫することにより、コンフォーカル顕微鏡1と比較して、装置全体をコンパクトに構成することができる。
さらに、対物レンズ129以外の光学素子を鏡筒ユニット112に格納し、顕微鏡111に対して着脱自在とすることにより、鏡筒ユニット112を、例えば、従来の顕微鏡に装着して使用することが可能になる。また、鏡筒ユニット112内において、光路がなるべく水平方向または水平方向に近い方向に進むように各光学素子を配置することにより、鏡筒ユニット112の重心を低くすることができ、顕微鏡111に装着したときの鏡筒ユニット112の安定性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態の変形例について説明する。
以上の説明では、光偏向素子25の微小ミラー51、および、光偏向素子125の微小ミラー151を1つずつ選択し駆動して照明光を走査する例を示したが、複数の微小ミラーを同時に選択し駆動しながら照明光を走査するようにしてもよい。
例えば、図8を参照して、光偏向素子25の複数の微小ミラー51を同時に駆動する場合について説明する。なお、図8は、図3と同様に、光偏向素子25の微小ミラー51i,jの2次元の配列を簡素化して表したものである。
図8aは、光偏向素子25の微小ミラー51i,jのうち、最上段の左から1番目の微小ミラー511,1、最上段の左から5番目の微小ミラー511,5、上から4段目の1番目の微小ミラー514,1、上から4段目の5番目の微小ミラー514,5をオン状態としたときを表しており、この場合、同時に試料Sの対応する4箇所のみが照明されることを意味する。図8aと同様にして、図8bは微小ミラー511,2、511,6、514,2、514,6のみがオン状態、図8cは微小ミラー511,3、511,7、514,3、514,7のみがオン状態となったときの様子を表している。これらの図8b,図8cの場合についても、図8aと同様に、試料Sの対応する4箇所のみが同時に照明されていることになる。
制御部41は、光偏向素子25の微小ミラー51i,jのうち、オン状態となる4つの微小ミラー51を1つずつ右方向に移動させながら、右端まで移動したら1段下げて、左端から右方向に移動させていくことにより、最終的に、図8dに示されるように、微小ミラー513,4、513,8、516,4、516,8のみがオン状態となる。
すなわち、図8a,図8b,図8c,・・・,図8dに示したように、光偏向素子25の微小ミラー51i,jを4つずつ順次駆動させて、試料Sの全範囲にわたって照明光を走査することにより、試料Sの観察部位をくまなく走査することが可能となる。
なお、同時にオン状態にする4つの微小ミラー51の間の間隔は、光学的にそれぞれ影響を及ぼさない距離に設定される。具体的には、同時にオン状態になっている微小ミラー51により反射される光束のエアリーディスクが、互いに影響を及ぼさない長さ以上の距離に設定される。この距離は、例えば、従来のニポウディスクタイプのコンフォーカル顕微鏡において、ニポウディスク上に配置された各ピンホール間の距離などと同様の値に設定される。
このように、複数の微小ミラー51を同時に駆動して、照明光を走査することにより、1つずつ微小ミラー51を駆動する場合と比較して、照明光の走査時間を短縮することが可能になる。
なお、同時に駆動する微小ミラー51の数は、この例に限定されるものではなく、同時にオン状態となる微小ミラー51の間隔を、光学的にそれぞれ影響を及ぼさない距離に設定できる範囲で、任意の数に設定することが可能である。
また、以上の説明では、光源21がコンフォーカル顕微鏡1内に内蔵されている構成としたが、光源21による熱の影響などを考慮し、光源21をランプハウス内に配置し、コンフォーカル顕微鏡1に対して着脱自在となるように構成してもよい。同様に、以上の説明では、コンフォーカル顕微鏡101において、光源121が鏡筒ユニット112内に内蔵されている構成としたが、光源121をランプハウス内に配置し、顕微鏡111または鏡筒ユニット112に対して着脱自在となるように構成してもよい。
さらに、以上の説明では、照明方式として、落射照明を採用した場合を例に説明したが、本発明は、試料Sの背後から照明光を照射する透過照明を採用した場合にも適用できる。
また、以上の説明では、照明光学系と結像光学系の両方の光路上に1つの光偏向素子25または光偏向素子125が配置される構成について説明したが、勿論、照明光学系と結像光学系のそれぞれに別々の光偏向素子を配置することも可能である。この場合、それらの光偏向素子の光学系に寄与する微小ミラーの選択は、対応関係を持っていることになる。その際には、照明光学系の光偏向素子と、結像光学系の光偏向素子とは、各々対応関係を持っている微小ミラーが光学的に一致した位置に配置されていて、かつ微小ミラーを変位させるときは、同期して変位するように制御すればよい。
さらに、以上の説明では、検出器31および検出器131を2次元イメージセンサにより構成する例を示したが、PMT(Photomultiplier:光電子増倍管)等のような光の強度を検出する機器により構成するようにしてもよい。
例えば、コンフォーカル顕微鏡1の検出器31としてPMTを用いる場合、検出器31は、結像レンズ24より集光された光の強度を検出して、制御部41に出力する。制御部41は、光偏向素子25の微小ミラー51のうち、オン状態となっている微小ミラー51の位置情報と、先の検出器31からの検出信号値とを対応付けて、不図示の記憶部に記憶する。これを、オン状態にする微小ミラー51を順次変更しながら行い、試料Sの観察領域全ての検出信号と対応する微小ミラー51の位置情報を取得する。これにより、位置と光強度を示す信号が得られるので、それらの信号に対して、不図示のCPU等によって所定の画像処理を施すことにより、試料Sの2次元画像が得られる。
なお、このとき、上述したように、シャインプルーフの法則により、各微小ミラー51により結像レンズ24の方向に反射された観察光は、微小ミラー51の位置に関わらず、検出器31の受光面において結像する。従って、各微小ミラー51により反射された観察光の強度をより正確に検出することができ、試料Sの像質が向上する。
また、本発明の実施の形態では、光を全反射する光偏向素子25の代わりに、例えば、ある状態では光を反射させ、ある状態では光を透過させる液晶素子や、光の回折を利用したGLV(Grating Light Valve、登録商標)などを用いて、2次元的に光を所望の方向に反射させる分布を変えられる素子を用いることもできる。
さらに、本発明は、スポット状の照明光を2次元の方向に走査する場合以外にも、ライン状(直線状)の照明光を1次元の方向に走査する場合にも適用することが可能である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 コンフォーカル顕微鏡, 21 光源, 22a コレクタレンズ, 22b レンズ, 23 ハーフミラー, 24 結像レンズ, 24A 主平面, 25 光偏向素子, 25A 偏向面, 26 レンズ, 29 対物レンズ, 31 検出器, 31A 受光面, 41 制御部, 51 微小ミラー, 101 コンフォーカル顕微鏡, 111 顕微鏡, 112 鏡筒ユニット, 121 光源, 122a コレクタレンズ, 122b レンズ, 123 ハーフミラー, 124 結像レンズ, 124A 主平面, 125 光偏向素子, 125A 偏向面, 126 レンズ, 129 対物レンズ, 131 検出器, 131A 受光面, 132 全反射ミラー, 141 制御部, 151 微小ミラー, S 試料

Claims (8)

  1. 光源からの照明光を試料の所定の観察面上に集光して、集光位置を走査する照明光学系と、前記試料からの観察光を対物レンズにより集光し、結像して検出する結像光学系とを備えるコンフォーカル顕微鏡において、
    所定の偏向面に入射する入射光の偏向方向を所定の領域毎に制御可能な光偏向手段であって、前記偏向面が前記観察面と共役な位置に配置され、前記対物レンズにより集光されて前記偏向面に入射する前記観察光の偏光方向を前記領域毎に制御する光偏向手段と、
    前記光偏向手段の前記領域を順次選択し、選択した前記領域に入射する前記観察光を所定の第1の方向に偏向するように制御する偏向制御手段と、
    前記光偏向手段により前記第1の方向に偏向された前記観察光を検出する光検出手段と、
    前記光偏向手段により前記第1の方向に偏向された前記観察光を前記光検出手段の受光面において結像させる結像レンズと
    を備え、
    前記光偏向手段の前記偏向面、前記結像レンズの主平面、および、前記光検出手段の前記受光面をそれぞれ延長した面が一本の直線で交わるように、前記光偏向手段、前記結像レンズ、および、前記光検出手段が配置されている
    コンフォーカル顕微鏡。
  2. 前記光偏向手段は、さらに、前記偏向面に入射する前記照明光の偏光方向を前記領域毎に制御し、
    前記偏向制御手段は、選択した前記領域に入射する前記照明光を所定の第2の方向に偏向し、前記観察光を前記第1の方向に偏向するように制御し、
    前記対物レンズは、さらに、前記光偏向手段により前記第2の方向に偏向された前記照明光を前記試料の前記観察面に集光する
    請求項1に記載のコンフォーカル顕微鏡。
  3. 前記光源と前記光偏向手段との間の光路上に配置され、前記照明光学系と前記結像光学系とを分離するための第1の光学素子を
    さらに備える請求項2に記載のコンフォーカル顕微鏡。
  4. 前記光偏向手段と前記対物レンズとの間の光路上に配置され、前記光源からの前記照明光を前記対物レンズの方向に偏向し、前記試料からの前記観察光を前記光偏向手段の方向に偏向する第2の光学素子を
    さらに備える請求項2または3に記載のコンフォーカル顕微鏡。
  5. 前記光検出手段は、2次元イメージセンサにより構成される
    請求項1乃至4のいずれかに記載のコンフォーカル顕微鏡。
  6. 前記光検出手段は、2次元イメージセンサにより構成され、
    前記偏向制御手段は、所定の距離以上離れた複数の前記領域を同時に選択し、選択した複数の前記領域に入射する前記照明光を所定の第2の方向に偏向し、前記観察光を前記第1の方向に偏向するように制御する
    請求項2に記載のコンフォーカル顕微鏡。
  7. 前記光偏向手段は、前記偏向面に複数の微小ミラーが設けられ、前記微小ミラーにより、入射光の偏向方向を前記領域毎に制御可能である
    請求項1乃至6のいずれかに記載のコンフォーカル顕微鏡。
  8. 前記対物レンズを備える顕微鏡と、
    前記光源、前記光偏向手段、前記光検出手段および前記結像レンズを格納し、前記顕微鏡に対して着脱自在であるユニットと
    により構成される請求項1乃至7のいずれかに記載のコンフォーカル顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011257390A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Enc Technology Co Ltd 高速光学測定装置
JP2015001723A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 住友電気工業株式会社 波長選択スイッチ

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