JP5495740B2 - 共焦点走査型顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、共焦点走査型顕微鏡に関し、特に、共焦点絞りを用いた共焦点走査型顕微鏡に関する。
蛍光観察に用いられる蛍光顕微鏡の一つとして、共焦点効果により高コントラストで鮮明な画像が得られる共焦点走査型顕微鏡が知られている。
これまでにさまざまな種類の共焦点走査型顕微鏡が提案されているが、その一つとして、共焦点効果を得るために用いられる共焦点絞りを蛍光だけでなく励起光に対しても作用する位置に配置した顕微鏡が特許文献1で開示されている。
特許文献1に開示される顕微鏡では、微小光変調要素アレイが、ダイクロイックミラーと試料の間の光路上であり、且つ、対物レンズの試料側の焦点位置と光学的に共役な位置に、配置されている。このため、微小光変調要素アレイは、蛍光または反射光に対しては共焦点ピンホール(共焦点絞り)として機能するとともに、レーザ光(励起光)に対してはレーザ光が試料に入射する位置、範囲や形状などを調整する照明調整手段として機能している。
このように、落射照明を用いた共焦点走査型顕微鏡では、照明光路と検出光路が重なった光路上であり、且つ、対物レンズの試料側の焦点位置と光学的に共役な位置に、共焦点絞りを配置した場合、共焦点絞りを、共焦点効果を生じさせるためだけではなく、照明状態を調整するためにも、利用することができる。
特開2008−203813号公報
ところで、落射照明を用いた共焦点走査型顕微鏡の場合、共焦点絞りは、試料上の焦点位置周辺から生じる蛍光を遮断して共焦点効果を生じさせるだけではなく、照明光路上の光学素子から生じる自家蛍光を遮断する役割も担っている。
しかしながら、特許文献1に開示された顕微鏡のように、共焦点絞りが照明光路と検出光路が重なった光路上に配置される構成では、ダイクロイックミラーなどの分離素子と共焦点絞りとの間に配置された光学系から生じる自家蛍光は、共焦点絞りを通過することがない。また、自家蛍光は、分離素子を透過してしまうため、標本から生じた蛍光と一緒に撮像素子に入射し、蛍光画像の画質の劣化を引き起こしてしまう。
以上のような実情を踏まえ、本発明では、共焦点絞りを励起光及び蛍光に作用させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる共焦点走査型顕微鏡を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、励起光を射出する光源部と、励起光を試料に集光させる対物光学系と、光源部と対物光学系の間であり、且つ、対物光学系の試料側の焦点位置と光学的に共役な位置に、配置された第1の絞り手段と、試料と第1の絞り手段の間であり、且つ、対物光学系の瞳位置近傍に配置され、試料を走査する第1の走査手段と、光源部と第1の絞り手段の間に配置され、励起光を第1の絞り手段に集光させる第1の集光光学系と、光源部と第1の集光光学系の間に配置され、試料から発せられた蛍光を励起光から分離する光分離手段と、蛍光を検出し、試料を撮像する撮像手段と、光分離手段で分離された蛍光を撮像手段に導く撮像光学系と、を含み、撮像光学系は、第1の絞り手段と光学的に共役な位置に配置された第2の絞り手段と、光分離手段で分離された蛍光を、第2の絞り手段に集光させる第2の集光光学系と、第2の絞り手段を通過した蛍光を前記撮像手段に集光させる第3の集光光学系と、を含む共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、対物光学系は、励起光を試料に集光させる対物レンズと、対物レンズの瞳を第1の走査手段近傍にリレーする第1のリレー光学系と、を含む共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、撮像手段は、ラインセンサである共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第の態様または第2の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、さらに、第2の絞り手段と撮像素子の間であり、且つ、対物光学系の瞳と光学的に共役な位置近傍に配置され、第1の走査手段の動作と同期して動作する第2の走査手段を含み、第3の集光光学系は、第2の絞り手段と第2の走査手段の間に配置され、対物光学系の瞳を第2の走査手段近傍にリレーする、第2のリレー光学系と、第2の走査手段と撮像手段の間に配置され、蛍光を撮像手段に集光させる、結像レンズと、を含む共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第1の態様乃至第の態様のいずれか1つに記載の共焦点走査型顕微鏡において、第1の絞り手段は、ライン状のスリットからなる開口部を有する共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第1の態様乃至第の態様のいずれか1つに記載の共焦点走査型顕微鏡において、第1の絞り手段は、ライン状のミラーからなる開口部を有する共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第の態様または第の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、第1の走査手段は、試料を一方向に走査する走査手段であり、開口部の長手方向は、一方向と直交する方向である共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第1の態様乃至第の態様のいずれか1つに記載の共焦点走査型顕微鏡において、第1の絞り手段は、デジタルマイクロミラーデバイスである共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第の態様は、第1の態様乃至第の態様のいずれか1つに記載の共焦点走査型顕微鏡において、第1の絞り手段は、第1の開口径を有する開口部を含み、λを蛍光の波長とし、NAを対物光学系の第1の絞り手段側の開口数とするとき、第1の開口径は、2×0.61×λ/NAで定義される回折径である共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第10の態様は、第の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、第2の絞り手段は、第2の開口径を有する開口部を含み、第2の開口径は、第1の開口径よりも大きい共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第11の態様は、第10の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡において、第2の開口径は、第1の開口径の1.5倍から3倍である共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明の第12の態様は、第1の態様乃至第11の態様のいずれか1つに記載の共焦点走査型顕微鏡において、光分離手段と第1の絞り手段の間に配置された光学部材は、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光硝材で構成される共焦点走査型顕微鏡を提供する。
本発明によれば、共焦点絞りを励起光及び蛍光に作用させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる共焦点走査型顕微鏡を提供することができる。
実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡に含まれる絞り手段の構成を例示した図である。 実施例2に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例3に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例3に係る共焦点走査型顕微鏡に含まれるデジタルマイクロミラーデバイスの構成を例示した図である。 実施例4に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。
以下、図面を参照しながら、各実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。
図1に例示される共焦点走査型顕微鏡1は、励起光を射出する光源部2と、試料12から発せられた蛍光を励起光から分離する光分離手段3と、集光光学系4と、ラインスリット部材5aと、励起光を試料12に集光させる対物光学系6と、試料12を励起光で走査する第1の走査手段11と、撮像光学系13と、第1の走査手段11の動作と同期して動作する第2の走査手段18と、蛍光を検出し試料12を撮像する撮像素子19と、を含んで構成されている。なお、以降では、光軸方向(つまり、光線の進行方向)を常にZ方向として定義する。また、後述するラインスリット部材5a及びラインスリット部材15aの開口部の長手方向をY方向として、第1の走査手段11及び第2の走査手段18の走査方向をX方向として、定義する。
光源部2としては、例えば、レーザ光源などを用いることができる。また、光源部2は、その内部にY方向に対して負の屈折力を備えるシリンドリカルレンズ等を備え、Y方向の光束径を広げてもよい。また、光分離手段3は、光源部2と集光光学系4の間に配置され、例えば、ダイクロイックミラーなどが用いられる。集光光学系4は、光源部2から射出された励起光をラインスリット部材5a上に集光させる、共焦点走査型顕微鏡1の第1の集光光学系であり、光源部2とラインスリット部材5aの間に配置される。
ラインスリット部材5aは、光源部2と対物光学系6の間であり、且つ、対物光学系6の試料12側の焦点位置と光学的に共役な位置に配置された共焦点絞りであり、共焦点走査型顕微鏡1の第1の絞り手段として機能する。
対物光学系6は、レンズ7と、レンズ8と、レンズ9と、励起光を試料12に集光させる対物レンズ10と、を含んで構成されている。レンズ7は、励起光に対しては励起光を平行光に変換するコリメータレンズであり、蛍光に対しては蛍光をラインスリット部材5aに集光させる集光レンズである。レンズ8及びレンズ9は、対物レンズ10の瞳を第1の走査手段11近傍にリレーする、共焦点走査型顕微鏡1の第1のリレー光学系である。
第1の走査手段11は、試料12とラインスリット部材5aとの間であり、且つ、対物光学系6の瞳位置近傍に配置されている。なお、図1では、対物光学系6内に第1の走査手段11が配置されている例が示されている。
撮像光学系13は、光分離手段3で分離された蛍光を撮像素子19に導く光学系であり、レンズ14と、ラインスリット部材15aと、レンズ16と、レンズ17と、を含んで構成されている。レンズ14は、光分離手段3で分離された蛍光をラインスリット部材15aに集光させる、共焦点走査型顕微鏡1の第2の集光光学系である。レンズ16は、ラインスリット部材15aと第2の走査手段18の間に配置されていて、対物光学系6の瞳を第2の走査手段18近傍にリレーする、共焦点走査型顕微鏡1の第2のリレー光学系である。レンズ17は、第2の走査手段18と撮像素子19の間に配置されていて、蛍光を撮像素子19に集光させる結像レンズである。また、レンズ16及びレンズ17は、ラインスリット部材15aを通過した蛍光を撮像素子19に集光させる、共焦点走査型顕微鏡1の第3の集光光学系である。
ラインスリット部材15aは、ラインスリット部材5aと光学的に共役な位置に配置された絞り手段であり、共焦点走査型顕微鏡1の第2の絞り手段として機能する。
第2の走査手段18は、ラインスリット部材15aと撮像素子19の間であり、且つ、対物光学系6の瞳と光学的に共役な位置近傍に配置されている。なお、図1では、撮像光学系13内に第2の走査手段18が配置されている例が示されている。
第1の走査手段11及び第2の走査手段18としては、例えば、ガルバノミラーなどを用いることができる。また、撮像素子19としては、例えば、2次元CCDセンサなどを用いることができる。
次に、以上のように構成された共焦点走査型顕微鏡1の作用について説明する。
以降では、光源部2が、レーザ光源であり、第1の走査手段11及び第2の走査手段18が、それぞれ対物レンズ10、レンズ17の光軸に直交する一方向(X方向)に試料12、撮像素子19を走査する1次元走査手段であり、撮像素子19が、CCDをレンズ17の光軸に直交する面内に並べた2次元センサである場合を例に説明する。なお、撮像素子19では、CCDは、第1の走査手段11及び第2の走査手段18の走査方向であるX方向、及び、X方向と直交するY方向に並べられている。
まず、励起光として作用する光源部2から射出されたレーザ光は、光分離手段3を反射し、集光光学系4に入射する。集光光学系4は、入射したレーザ光をラインスリット部材5a上に集光させる。
図2(a)は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡1に含まれるラインスリット部材5aの構成を例示した図である。図2(a)に例示されるように、ラインスリット部材5aは、光を遮断する絞り部20aと、光を通過させる開口部20bとから構成されている。このため、ラインスリット部材5aに入射した光のうち開口部20bに集光した光のみが、ラインスリット部材5aを通過する。開口部20bは、ライン状のスリットからなり、Y方向を長手方向とする矩形形状を呈しているため、ラインスリット部材5aから射出されたレーザ光は、開口部20bによりY方向を長手方向とするライン状のレーザ光に変換され、対物光学系6に入射する。
このように、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡1では、ラインスリット部材5aは、レーザ光の形状などを調整する照明調整手段として機能する。また、ラインスリット部材5aが対物レンズ10の集光位置と光学的に共役な位置に配置されていることから、対物レンズ10の集光位置に入射するレーザ光のみがラインスリット部材5aを通過することが可能となる。従って、ラインスリット部材5aは、レーザ光に対しても共焦点効果を生じさせて、不要なレーザ光の照射による試料12の損傷を抑制することができる。
なお、ラインスリット部材5aをこのような照明調整手段として機能させるため、集光光学系4は、少なくとも開口部20b全体にレーザ光が照射されるように、レーザ光を集光させる。また、光源部2から射出されたレーザ光を効率良く試料12に照射するためには、集光光学系4は、レーザ光の光束のアスペクト比を開口部20bのアスペクト比に近づけるアスペクト比変換光学系を含むことが望ましい。このようなアスペクト比変換光学系は、例えば、シリンドリカルレンズなどを用いて構成してもよい。
対物光学系6に入射したY方向を長手方向とするライン状のレーザ光は、レンズ7で平行光に変換されて、第1の走査手段11に入射する。第1の走査手段11は、レーザ光を反射し、レンズ8及びレンズ9からなるリレー光学系を介して対物レンズ10に入射させる。そして、対物レンズ10は、入射したレーザ光を対物レンズ10の焦点位置に配置された試料12に集光させる。このとき、レーザ光は、試料12上にY方向を長手方向とするライン状に集光する。このため、共焦点走査型顕微鏡1は、第1の走査手段11によりレーザ光をX方向に移動させることで、試料12を走査することができる。
レーザ光が照射された試料12では、蛍光物質が励起され蛍光が生じる。蛍光は、対物レンズ10で集光され、レーザ光と同じ光路を反対方向に進行して、第1の走査手段11に入射する。
第1の走査手段11でのデスキャンにより、レーザ光の照射位置によらず、蛍光は第1の走査手段11で一定の方向に反射される。第1の走査手段11を反射した蛍光は、レンズ7により対物レンズ10の試料12側の焦点位置と共役な位置に配置されたラインスリット部材5a上に集光する。これにより、ラインスリット部材5aから射出された蛍光は、図2(a)に例示される開口部20bによりY方向を長手方向とするライン状の蛍光に変換され、集光光学系4に入射する。
なお、開口部20bの開口径は、画像の明るさやコントラストなどに影響を与えるため、適切に設定される。例えば、図2(a)に例示される開口部20bのX方向の開口径(第1の開口径)D1は、回折による蛍光の広がりを考慮して、回折径程度としてもよい。回折径は、蛍光波長λと、対物光学系6のラインスリット部材5a側の開口数NAと、を用いて、一般に、2×0.61×λ/NAで定義される。これにより、光が照射された試料12上のライン状の集光位置から生じた蛍光のみが、ラインスリット部材5aの開口部20bを通過し、集光位置の周辺から生じた蛍光は、ラインスリット部材5aの絞り部20aに遮断される。
ライン状の蛍光は、集光光学系4で平行光に変換されて、光分離手段3へ入射するが、光分離手段3に入射する光は、試料12から生じた蛍光のみで構成されているわけではない。試料12を反射したレーザ光や、ラインスリット部材5aでは遮断できない光分離手段3とラインスリット部材5aの間の光学系で生じる自家蛍光などが含まれる。
光分離手段3は、レーザ光を反射し蛍光を透過する波長透過率特性を有しているため、試料12を反射したレーザ光は、光分離手段3を透過することができず、撮像光学系13へ入射しない。しかし、光分離手段3とラインスリット部材5aの間の光学系、ここでは、集光光学系4で生じる自家蛍光は、試料12から生じた蛍光とともに光分離手段3を透過して、撮像光学系13へ入射する。
上述したように、自家蛍光は、蛍光画像の画質を劣化させる要因となり得るため、検出光路から排除されることが望ましい。このため、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡1では、自家蛍光を遮断するための手段として、ラインスリット部材15aをラインスリット部材5aと光学的に共役な位置に配置している。
撮像光学系13へ入射した自家蛍光を含む蛍光は、レンズ14によりラインスリット部材15a上に集光する。
図2(b)は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡1に含まれるラインスリット部材15aの構成を例示した図である。図2(b)に例示されるように、ラインスリット部材15aは、ラインスリット部材5aと同様に、光を遮断する絞り部21aと、光を通過させる開口部21bとから構成されている。このため、ラインスリット部材15aに入射した蛍光のうち開口部21bに集光した蛍光のみが、ラインスリット部材15aを通過することができる。
開口部21bは、開口部20bと光学的に共役な位置に設けられている。また、開口部21bは、開口部20bと同様に、ライン状のスリットからなり、Y方向を長手方向とする矩形形状を呈している。このため、絞り部20aを透過した試料12から生じた蛍光は、開口部21bを通過する。一方、集光光学系4などで生じた自家蛍光は、ラインスリット部材15aのさまざまな位置に入射するため、その多くは、絞り部21aで遮断され、ラインスリット部材15aを通過することはできない。従って、ラインスリット部材15aから射出される蛍光は、自家蛍光が十分に排除されたライン状の蛍光となる。
なお、図2(a)及び図2(b)に例示されるように、開口部21bのX方向の開口径(第2の開口径)D2は、開口部20bのX方向の開口径(第1の開口径)よりも大きくてもよい。これは、ラインスリット部材15aは、迷光、特に、自家蛍光などを遮断するための絞りであり、ラインスリット部材5aのような共焦点効果を生じさせるための絞りではないからである。
試料12の集光位置周辺から生じる蛍光を遮断するラインスリット部材5aは、開口部20bの開口径のわずかな違いが画質に大きな影響を及ぼすことになる。一方、ラインスリット部材15aは、ラインスリット部材15aのさまざまな位置に入射する自家蛍光を遮断することを目的とするため、開口部21bの開口径のわずかな違いが画質に及ぼす影響は小さい。
このため、開口部21bのX方向の開口径(第2の開口径)を、開口部20bのX方向の開口径(第1の開口径)の1.5倍から3倍に設定してもよい。これにより、例えば、対物レンズの変更などにより最適な開口径が変化した場合であっても設定作業を省略することができるため、開口部21bの開口径の設定に伴う負担を最小限に抑えることができる。また、最適な開口径に合わせて開口部21bの開口径を変更する場合であっても、高精度な設定は不要であるので、作業負担を軽減することができる。
ラインスリット部材15aから射出されたライン状の蛍光は、レンズ16により平行光に変換されて、第2の走査手段18に入射する。第2の走査手段18に入射した蛍光は、第2の走査手段18を反射し、レンズ17により撮像素子19上にY方向を長手方向とするライン状に集光する。
第2の走査手段18の動作は、第1の走査手段11の動作と同期している。より具体的には、第2の走査手段18は、試料12上に形成されるライン状の集光位置のX座標に合わせて、ライン状の蛍光が集光する撮像素子19のCCD列を変化させる。これにより、蛍光は、試料12上の集光位置に対応した撮像素子19上のCCDで検出されるため、共焦点走査型顕微鏡1は、撮像素子19で得られる試料12の位置毎の蛍光の強度から蛍光画像を生成することができる。
以上、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡1によれば、励起光と蛍光の両方に作用する共焦点絞りとは別に、共焦点絞りと光学的に共役な位置に蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を設けることで、共焦点絞りを照明調整手段として機能させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる。
また、共焦点走査型顕微鏡1に設けられる絞り手段(第2の絞り手段)は、迷光、特に、自家蛍光を遮断するための手段であるので、共焦点絞りに比べて高精度の設定を必要とせず、設定作業が比較的容易である。このため、共焦点走査型顕微鏡1では、利用者に過度の負担を掛けることなく、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる。
なお、以上では、共焦点絞りとは別の絞り手段(第2の絞り手段)を設けて、自家蛍光を遮断する構成について説明したが、これに加えて、自家蛍光の発生自体を抑制してもよい。例えば、光分離手段3とラインスリット部材5aの間に配置された光学部材、ここでは、集光光学系4を、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光部材、主に低自家蛍光硝材で構成してもよい。なお、低自家蛍光硝材とは、例えば、S−FPL51及びS−FPL53(いずれも株式会社オハラの商品名)、石英、蛍石などがあるが、特にこれに限られない。
なお、自家蛍光の発生自体を抑制する観点からすると、共焦点走査型顕微鏡1は、光分離手段3とラインスリット部材5aの間に光学系を含まない構成が望ましい。しかしながら、このような構成とした場合、光源部2から射出され光分離手段3に入射する励起光、及び、ラインスリット部材5aを通過して光分離手段3に入射する蛍光は、いずれも平行光とならない。このため、平行でない光束中に配置された平行平板である光分離手段3により、収差が発生してしまい、好ましくない。
また、図1では、ライン状の開口を有するラインスリット部材5a及びラインスリット部材15aと、一方向に走査するための第1の走査手段11及び第2の走査手段18と、を用いた構成を例示したが、特にこれに限られない。例えば、ラインスリット部材5a及びラインスリット部材15aの代わりに、スポット状の開口を有する絞り手段を用いても良い。この場合、第1の走査手段11及び第2の走査手段18を2次元に試料12や撮像素子19を走査する2次元走査手段として構成すればよい。これにより、さらに良好な共焦点効果が得られるため、より高い画質の蛍光画像を得ることができる。
また、図1では、撮像光学系13にも走査手段(第2の走査手段18)を設けた構成を例示したが、特にこれに限られない。例えば、第2の走査手段18を省略し、撮像素子19として、X方向及びY方向にCCDなどの受光素子が並べられた2次元センサの代わりに、Y方向にCCDなどの受光素子が並べられたラインセンサを用いる。その上で、撮像素子19の各受光素子から得られる電気信号と、第1の走査手段11の動作情報から得られる集光位置情報と、を用いて蛍光画像を生成してもよい。これにより、撮像光学系13の構成を簡略化することができるため、共焦点走査型顕微鏡1全体をコンパクトに構成することができる。
さらに、ラインスリット部材5a及びラインスリット部材15aの代わりに、スポット状の開口を有する絞り手段を用いる場合には、第2の走査手段18を省略し、撮像素子19として位置情報を取得しないポイントセンサを用いても良い。その上で、撮像素子19から得られる電気信号と、第1の走査手段11の2次元動作情報から得られる集光位置情報と、を用いて蛍光画像を生成してもよい。これにより、コンパクトな構成でより高い画質の蛍光画像を得ることができる。
図3は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。
図3に例示される共焦点走査型顕微鏡22は、第1の絞り手段(共焦点絞り)として、ラインスリット部材5aの代わりに、ライン状ミラー5bを含む点が実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と異なっている。その他の構成は、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様であるので、同一の符号を付与し、説明を省略する。なお、以降では、光軸方向を常にZ方向として定義する。また、ライン状ミラー5b及びラインスリット部材15aの開口部の長手方向をY方向として、第1の走査手段11及び第2の走査手段18の走査方向をX方向として、定義する。
ライン状ミラー5bは、図2(a)に例示されるラインスリット部材5aの開口部20bと同様の形状を有している。つまり、ライン状ミラー5bは、Y方向を長手方向とする矩形形状を呈している。
このため、ライン状ミラー5b上に集光したレーザ光のみが、ライン状ミラー5bで反射されるため、ライン状ミラー5bから射出されたレーザ光は、Y方向を長手方向とするライン状のレーザ光に変換され、対物光学系6に入射する。
また、試料12から生じた蛍光も、対物レンズ10の試料12側の焦点位置と共役な位置に配置されたライン状ミラー5bに集光した蛍光のみが、ライン状ミラー5bで反射されるため、ライン状ミラー5bから射出された蛍光は、Y方向を長手方向とするライン状の蛍光に変換され、集光光学系4に入射する。
このように、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡22では、ライン状ミラー5b自体が開口部として作用している。なお、本明細書では、開口部は、光を後続の光学系に導く作用を有する部分を示す用語として使用されており、物理的な開口の有無は問わない。従って、本明細書では、光に直接的に作用せずに後続の光学系に光を導くスリットに加え、ライン状ミラー5bのように光を反射することで後続の光学系に光を導く反射部材も、開口部と表現される。
ライン状ミラー5bからなる開口部のX方向の開口径(第1の開口径)D1、つまり、ミラーのX方向の幅は、画像の明るさやコントラストなどに影響を及ぼすため、適切に設定されることが望ましい。例えば、開口径D1は、回折による蛍光の広がりを考慮して、回折径程度としてもよい。
以上、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡22によっても、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、励起光と蛍光の両方に作用する共焦点絞りとは別に、共焦点絞りと光学的に共役な位置に蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を設けることで、共焦点絞りを照明調整手段として機能させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる。
また、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡22によれば、共焦点絞り(第1の絞り手段)を偏向手段として利用することができるので、共焦点走査型顕微鏡22全体をコンパクトに構成することができる。
なお、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡22でも、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、開口部の形状をスポット状にする変形や、走査手段を省略する変形など、さまざまな変形が可能である。また、光分離手段3とライン状ミラー5bの間に配置された光学部材、ここでは、集光光学系4を、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光部材、主に低自家蛍光硝材で構成し、自家蛍光の発生量自体を抑制してもよい。
図4は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。
図4に例示される共焦点走査型顕微鏡23は、第1の絞り手段(共焦点絞り)として、ラインスリット部材5aの代わりに、デジタルマイクロミラーデバイス5cを含む点が実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と異なっている。その他の構成は、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様であるので、同一の符号を付与し、説明を省略する。なお、以降では、光軸方向を常にZ方向として定義する。また、デジタルマイクロミラーデバイス5c及びラインスリット部材15aの開口部の長手方向をY方向として、第1の走査手段11及び第2の走査手段18の走査方向をX方向として、定義する。
図5は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡23に含まれるデジタルマイクロミラーデバイスの構成を例示した図である。図5に例示されるデジタルマイクロミラーデバイス5cは、空間光変調器の一種であり、基板24上に並べられた独立に制御される複数の光変調素子26と、光変調素子26を保護するためのカバーガラス27と、を有している。光変調素子26は、入射光L1を反射するマイクロミラー25を備え、例えば、入射光L1を後続の光学系の方向に導くON状態と、後続の光学系から逸れた方向に導くOFF状態のいずれかに制御される。
図5では、複数の光変調素子26のうち、光変調素子26cのみがON状態に制御され、他の光変調素子26(光変調素子26a、光変調素子26b、光変調素子26d、光変調素子26e)はOFF状態に制御されている例が示されている。この場合、光変調素子26cに入射した入射光L1のみが、射出光L2として後続の光学系の方向に反射される。
デジタルマイクロミラーデバイス5cでは、ON状態に制御された光変調素子26に入射した入射光L1のみが、後続の光学系へ射出光L2として射出されるため、光変調素子26を制御することで、射出光L2の形状を任意に制御することができる。
このため、Y方向に一列に並んでいる光変調素子26をON状態に制御し、他の光変調素子26をOFF状態に制御することで、デジタルマイクロミラーデバイス5cは、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1のラインスリット部材5aと同様に作用する。つまり、Y方向に一列に並んでいるON状態の光変調素子26が、Y方向を長手方向とする矩形形状を呈した開口部として機能するため、デジタルマイクロミラーデバイス5cは、入射光L1を、Y方向を長手方向とするライン状の射出光L2に変換して射出することができる。
開口部のX方向の開口径(第1の開口径)D1、つまり、ON状態の光変調素子26のX方向の幅は、画像の明るさやコントラストなどに影響を及ぼすため、適切に設定されることが望ましい。例えば、開口径D1は、回折による蛍光の広がりを考慮して、回折径程度としてもよい。
以上、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡23によっても、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、励起光と蛍光の両方に作用する共焦点絞りとは別に、共焦点絞りと光学的に共役な位置に蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を設けることで、共焦点絞りを照明調整手段として機能させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる。
また、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡23によれば、共焦点絞りがデジタルマイクロミラーデバイス5cで構成されているため、共焦点絞りの開口径D1を容易に調整することができる。具体的には、ON状態に制御されるY方向に並べられた光変調素子26の列の数を変更することで、開口径D1を変更することができる。
また、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡23によれば、共焦点絞り(第1の絞り手段)、及び、蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を、偏向手段として利用することができるので、共焦点走査型顕微鏡23全体をコンパクトに構成することができる。
なお、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡23でも、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、開口部の形状をスポット状にする変形や、走査手段を省略する変形など、さまざまな変形が可能である。また、光分離手段3とマイクロミラーデバイス5cの間に配置された光学部材、ここでは、集光光学系4及びマイクロミラーデバイス5cのカバーガラス27を、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光部材、主に低自家蛍光硝材で構成し、自家蛍光の発生量自体を抑制してもよい。
また、デジタルマイクロミラーデバイス5cの代わりに、透過型や反射型の液晶などの他の空間光変調器を用いてもよい。
図6は、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡の構成を例示した図である。
図6に例示される共焦点走査型顕微鏡28は、第1の絞り手段(共焦点絞り)として、ラインスリット部材5aの代わりに、デジタルマイクロミラーデバイス5cを含み、第2の絞り手段として、ラインスリット部材15aの代わりに、ライン状ミラー15bを含む点が実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と異なっている。その他の構成は、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様であるので、同一の符号を付与し、説明を省略する。また、デジタルマイクロミラーデバイス5cは、実施例3に係る共焦点走査型顕微鏡23に含まれるデジタルマイクロミラーデバイス5cと同様であるので、説明を省略する。なお、以降では、光軸方向を常にZ方向として定義する。また、デジタルマイクロミラーデバイス5c及びライン状ミラー15bの開口部の長手方向をY方向として、第1の走査手段11及び第2の走査手段18の走査方向をX方向として、定義する。
ライン状ミラー15bは、図2(b)に例示されるラインスリット部材15aの開口部21bと同様の形状を有している。つまり、ライン状ミラー15bは、Y方向を長手方向とする矩形形状を呈している。
ライン状ミラー15b上に集光した蛍光のみが、ライン状ミラー15bで反射されるため、ライン状ミラー15bから射出された蛍光は、Y方向を長手方向とするライン状の蛍光に変換され、レンズ16に入射する。このように、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡28では、ライン状ミラー15b自体が開口部として作用している。
ライン状ミラー15bからなる開口部のX方向の開口径(第2の開口径)D2、つまり、ミラーのX方向の幅は、マイクロミラーデバイス5cの開口部のX方向の開口径(第1の開口径)よりも大きくてもよい。これは、ライン状ミラー15bは、迷光、特に、自家蛍光などを遮断するための絞りであり、デジタルマイクロミラーデバイス5cのような共焦点効果を生じさせるための絞りではないからである。ライン状ミラー15bのX方向の開口径(第2の開口径)を、デジタルマイクロミラーデバイス5cのX方向の開口径(第1の開口径)の1.5倍から3倍に設定してもよい。これにより、例えば、対物レンズの変更などにより最適な開口径が変化した場合であってもライン状ミラー15bの開口径の設定作業を省略することができるため、ライン状ミラー15bの開口径の設定に伴う負担を最小限に抑えることができる。また、最適な開口径に合わせてライン状ミラー15bの開口径を変更する場合であっても、高精度な設定は不要であるので、作業負担を軽減することができる。
以上、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡28によっても、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、励起光と蛍光の両方に作用する共焦点絞りとは別に、共焦点絞りと光学的に共役な位置に蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を設けることで、共焦点絞りを照明調整手段として機能させながら、自家蛍光による蛍光画像の画質の劣化を抑制することができる。
また、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡28によれば、共焦点絞りがデジタルマイクロミラーデバイス5cで構成されているため、共焦点絞り(第1の絞り手段)の開口径を容易に調整することができる。具体的には、ON状態に制御されるY方向に並べられた光変調素子26の列の数を変更することで、開口径を変更することができる。
また、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡28によれば、共焦点絞り(第1の絞り手段)、及び、蛍光にのみ作用する絞り手段(第2の絞り手段)を、偏向手段として利用することができるので、共焦点走査型顕微鏡28全体をコンパクトに構成することができる。
なお、本実施例に係る共焦点走査型顕微鏡28でも、実施例1に係る共焦点走査型顕微鏡1と同様に、開口部の形状をスポット状にする変形や、走査手段を省略する変形など、さまざまな変形が可能である。また、光分離手段3とマイクロミラーデバイス5cの間に配置された光学部材、ここでは、集光光学系4及びマイクロミラーデバイス5cのカバーガラス27を、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光部材、主に低自家蛍光硝材で構成し、自家蛍光の発生量自体を抑制してもよい。
また、デジタルマイクロミラーデバイス5cの代わりに、透過型や反射型の液晶を用いて構成してもよい。
1、22、23、28・・・共焦点走査型顕微鏡、2・・・光源部、3・・・光分離手段、4・・・集光光学系、5a、15a・・・ラインスリット部材、5b、15b・・・ライン状ミラー、5c・・・デジタルマイクロミラーデバイス、6・・・対物光学系、7、8、9、14、16、17・・・レンズ、10・・・対物レンズ、11・・・第1の走査手段、12・・・試料、13・・・撮像光学系、18・・・第2の走査手段、19・・・撮像素子、20a、21a・・・絞り部、20b、21b・・・開口部、24・・・基板、25・・・マイクロミラー、26、26a、26b、26c、26d、26e・・・光変調素子、27・・・カバーガラス


Claims (12)

  1. 励起光を射出する光源部と、
    前記励起光を試料に集光させる対物光学系と、
    前記光源部と前記対物光学系の間であり、且つ、前記対物光学系の前記試料側の焦点位置と光学的に共役な位置に、配置された第1の絞り手段と、
    前記試料と前記第1の絞り手段の間であり、且つ、前記対物光学系の瞳位置近傍に配置され、前記試料を走査する第1の走査手段と、
    前記光源部と前記第1の絞り手段の間に配置され、前記励起光を前記第1の絞り手段に集光させる第1の集光光学系と、
    前記光源部と前記第1の集光光学系の間に配置され、前記試料から発せられた蛍光を前記励起光から分離する光分離手段と、
    前記蛍光を検出し、前記試料を撮像する撮像手段と、
    前記光分離手段で分離された前記蛍光を前記撮像手段に導く撮像光学系と、を含み、
    前記撮像光学系は、前記第1の絞り手段と光学的に共役な位置に配置された第2の絞り手段と、前記光分離手段で分離された前記蛍光を、前記第2の絞り手段に集光させる第2の集光光学系と、前記第2の絞り手段を通過した前記蛍光を前記撮像手段に集光させる第3の集光光学系と、を含むことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記対物光学系は、
    前記励起光を前記試料に集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズの瞳を前記第1の走査手段近傍にリレーする第1のリレー光学系と、
    を含むことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記撮像手段は、ラインセンサであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  4. 請求項1または請求項2に記載の共焦点走査型顕微鏡において、さらに、
    前記第2の絞り手段と前記撮像素子の間であり、且つ、前記対物光学系の瞳と光学的に共役な位置近傍に配置され、前記第1の走査手段の動作と同期して動作する第2の走査手段を含み、
    前記第3の集光光学系は、
    前記第2の絞り手段と前記第2の走査手段の間に配置され、前記対物光学系の瞳を前記第2の走査手段近傍にリレーする、第2のリレー光学系と、
    前記第2の走査手段と前記撮像手段の間に配置され、前記蛍光を前記撮像手段に集光させる、結像レンズと、を含むことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第1の絞り手段は、ライン状のスリットからなる開口部を有することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第1の絞り手段は、ライン状のミラーからなる開口部を有することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  7. 請求項または請求項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第1の走査手段は、前記試料を一方向に走査する走査手段であり、
    前記開口部の長手方向は、前記一方向と直交する方向であることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第1の絞り手段は、デジタルマイクロミラーデバイスであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第1の絞り手段は、第1の開口径を有する開口部を含み、
    λを前記蛍光の波長とし、NAを前記対物光学系の前記第1の絞り手段側の開口数とするとき、
    前記第1の開口径は、2×0.61×λ/NAで定義される回折径であることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  10. 請求項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第2の絞り手段は、第2の開口径を有する開口部を含み、
    前記第2の開口径は、前記第1の開口径よりも大きいことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  11. 請求項10に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記第2の開口径は、前記第1の開口径の1.5倍から3倍であることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の共焦点走査型顕微鏡において、
    前記光分離手段と前記第1の絞り手段の間に配置された光学部材は、自家蛍光の発生が少ない低自家蛍光硝材で構成されることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
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