JP2011000531A - 泡吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 泡吐出後、速やかに容器本体が復元し、泡質の低下を生じることなく、良好な泡質の泡を容易且つ安定に吐出することのできる泡吐出容器を提供する。
【解決手段】 気液混合室48の連通口22Dの上流側近傍において、液体導入路40を略鉛直方向、空気導入路42を略水平方向とし、両者を略直角に合流させるとともに、同一の連通口22Dを介して気液混合室48内へと連通させる。これによって、液体導入路40と空気導入路42とが、気液混合室48を介することなく互いに導通可能となり、容器本体12が加圧から解放された際に、容器本体12内あるいは空気袋14内に泡が流入することがなくなるため、泡吐出後、速やかに容器本体12を復元することができ、また、容器本体12内あるいは空気袋14内への泡の流入による泡質の低下も生じず、良好な泡質の泡を容易且つ安定に吐出することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外部から加圧することによって容器本体内に収容された発泡性液体と空気袋内の気体とを混合して形成した泡を開口部から吐出する泡吐出容器、特にその使用性及び泡質安定性の改良に関する。
従来、弾性を備えた容器の胴部を手で加圧することによって、容器本体内に収容された発泡性液体を発泡させて形成した泡を吐出する泡吐出容器が知られている。このような泡吐出容器においては、泡を形成するために、発泡性液体と空気とを蓋体内に設けた混合室内で混合させる必要がある。このため、蓋体に容器本体内から空気を取り入れる空気孔を設け、そこから供給される空気と発泡性液体とを混合させて泡を形成する泡吐出容器が広く用いられている。しかしながら、このような泡吐出容器は、発泡性液体が収容されている容器本体内から空気孔を通じて空気を取り入れる構成となっているため、泡を吐出させる際の容器の姿勢によっては、発泡性液体により空気孔が塞がれてしまい空気が取り込めなかったり、あるいは容器本体内で液体が発泡してしまい、空気孔から取り込まれる空気量が減少することにより、良好な泡が形成できない場合がある。
これに対し、泡を形成するために発泡性液体と混合させる空気を、容器本体内に別途設けられた空気袋から供給する泡吐出容器が開発されている(例えば、特許文献1及び2参照)。このような空気袋を設けた泡吐出容器では、容器の姿勢や胴部内の液体の発泡状態に拘わらず、安定して空気が空気袋から供給され、良好な泡を安定して吐出することができる。また、これらの泡吐出容器には、泡吐出路とは別に開閉弁を備えた外気吸入口が設けられている。
しかしながら、このような空気袋を有する泡吐出容器においても、以下のような課題がある。例えば、特許文献1においては、混合室への液体及び空気の導入孔である導液孔と導気孔とが混合室の下部付近に配置されているとともに、泡吐出路とは別に開閉弁を備えた外気吸入口が設けられているものの、外気吸入口と容器本体内とを連通させる通気路が導気孔から混合室の下部及び導液孔を経由して設けられているため、泡を吐出した後、容器本体が加圧から解除され、その弾性復元力によって容器本体内が負圧になって、外気吸入口から吸引された外気が容器本体内及び空気袋内に流入する際に、混合室内に残留していた液体及び泡を吸引してしまうおそれがある。また、吐出されないで泡通路内に残った泡も、空気袋内及び容器本体内に吸引されてしまう。このため、排出されずに残った泡が導気孔や導液孔に付着し、空気が通過する際の抵抗になって、空気が容器本体内に流入し難くなり、容器本体の胴部が復元するのに時間が掛かってしまう。これに対し、容器本体が復元する時間を短縮するために弾性を高くすると、泡を吐出させるために必要な加圧力も大きくなり、特に連続して泡を吐出したい場合には使い勝手が悪くなる。
また、発泡性液体と空気とを混合して泡を形成する気液混合室に対し、下方側(上流側)から直接空気を供給する構成となっているため、泡を吐出した後に、気液混合室内に残った泡あるいは泡が凝集した発泡性液体が、導気孔を通じて流れ落ち、空気袋内に流入する。これによって、空気袋内に泡や液が溜まってしまい、袋内部の空気の体積が減少し、泡を吐出する際に空気袋から供給される空気量が減少したり、また、流下した泡によって導気孔や空気袋の入り口が塞がれて空気が供給できなくなる等の理由により、吐出される泡の泡質が低下したり、安定した泡質で泡を吐出することができなくなるといった問題があった。
このような問題点を解決するため、特許文献2においては、空気通路と気液混合室との間に弁を設けることによって、気液混合室から空気袋への泡あるいは泡が凝集した発泡性液体の流入を防ぎ、空気袋への空気の流入を別途外気と連通した逆止弁のみにより行っている。しかしながら、容器本体への空気の流入は、気液混合室を介して行うように構成されているため、前述したように、外気とともに流路内に残った泡も容器本体内に流入してしまい、排出されずに残った泡が抵抗となって空気が流入しにくくなり、胴部が復元するのに時間が掛かってしまう。これに加えて、気液混合室に弁を設けることによって、部品数が増えてコストが増加し、また、構造が複雑化するため、製品の組立てが困難になる等の問題があった。
実公平1−11329号 特表平04−504531号
本発明は前記従来技術の課題に鑑みて行われたものであり、すなわち、その解決すべき課題は、泡吐出後、速やかに容器本体が復元し、また、泡質の低下を生じることなく、良好な泡質の泡を容易且つ安定に吐出することのできる泡吐出容器を提供することにある。
本発明者らが、前記従来技術の課題に鑑み鋭意検討を行った結果、泡吐出容器の気液混合室の連通口の上流側近傍において、液体導入路を略鉛直方向、空気導入路を略水平方向とし、両者を略直角に合流させるとともに、同一の連通口を介して気液混合室内へと連通させ、液体導入路と空気導入路とが、気液混合室を介することなく互いに導通可能な構成とすることによって、泡吐出後、容器本体が加圧から解放された際に、容器本体内あるいは空気袋内に泡が流入することがなくなることを見出した。そして、これによって、泡吐出後、速やかに容器本体を復元することができ、また、容器本体内あるいは空気袋内への泡の流入による泡質の低下も生じないため、良好な泡質の泡を容易且つ安定に吐出することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる泡吐出容器は、弾性を有する素材からなる容器本体と、前記容器本体内へと取り付けられた空気袋と、前記容器本体の口部に嵌合された蓋体とを有し、前記容器本体を外部から加圧することにより、前記容器本体内に収容された発泡性液体と前記空気袋内の気体とを前記蓋体内に設けられた気液混合室内にて混合して泡を形成し、前記泡を前記蓋体の開口部から吐出する泡吐出容器において、前記蓋体は、前記容器本体内と連通し、気液混合室へと発泡性液体を導入する液体導入路と、前記空気袋内と連通し、気液混合室へと気体を導入する空気導入路と、前記空気導入路の途上に設けられた空気室と、前記容器本体が加圧された際に閉塞されて前記空気室を密閉し、前記容器本体が減圧された際に開放されて前記空気室を外部と連通するとともに、外部から空気を吸入する外気吸入口と、前記液体導入路及び前記空気導入路と連通し、発泡性液体と気体とを混合して泡を形成する気液混合室と、前記気液混合室の下流側に連通する泡吐出通路と、前記泡吐出通路の下流側末端に設けられ、前記泡を外部へと吐出する泡吐出口とを有し、前記気液混合室には、前記液体導入路と前記空気導入路とを併せて前記気液混合室内へと連通する連通口が形成され、前記連通口の上流側近傍において、前記液体導入路は略鉛直方向、前記空気導入路は略水平方向をなし、両者は略直角に合流するとともに、前記連通口を介して前記気液混合室内へと連通していることを特徴とするものである。
本発明の泡吐出容器は、空気導入路と液体導入路とが気液混合室の上流側で合流しており、気液混合室を介することなく導通可能な構成となっている。このため、加圧解放状態において、外気吸入口から吸入された外気は、空気導入路及び液体導入路を通過して容器本体内へと流入し、外気が気液混合室を通過する必要がないため、気液混合室内に残った泡あるいは泡が凝集した発泡性液体が容器本体内へと流入することがない。加えて、外気が容器本体内に流入する際に、気液混合室内に残った泡あるいは泡が凝集した発泡性液体による抵抗を受けることがないため、泡吐出後、容易且つ速やかに容器本体を復元させることができる。また、空気袋内へ外気が流入する際には、外気吸入口から空気室及び空気導入路を通じ、気液混合室や液体導入路を介することなく外気が流入する構成となっているため、例えば、気液混合室内に残った泡や液体が、外気とともに空気袋内へと流入してしまうことがない。このため、空気袋内への液体の流入が防止され、泡質の低下を抑えることができる。さらに、本発明の泡吐出容器においては、連通口の上流側近傍において、鉛直方向に延びた液体導入路と、水平方向に延びた空気導入路とが、互いに直角に合流しているため、容器本体の加圧が解除され、泡吐出口を上方に向けた正立状態で保持された場合においても、液体導入路に残った液体は、水平方向に延びた空気導入路に流れ込むことはなく、重力によって容器本体内へと直接流れ込む。このため、空気袋内への液体の流入が防止され、泡質の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかる泡吐出容器を示す図である(A:容器を正面方向から見た断面図,B:容器の各構成部品を示す分解図)。 本発明の一実施形態にかかる泡吐出容器の要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかる泡吐出容器の加圧状態及び加圧解放状態における作用の説明図(要部拡大断面図)である(A:加圧状態,B:加圧解放状態)。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施形態を説明する。
本発明の一実施形態にかかる泡吐出容器について、図1(A)には容器を正面方向から見た断面図、図1(B)には容器の各構成部品を示す分解図を示す。
図1(A)に示すように、本実施形態にかかる泡吐出容器10は、容器本体12と、前記容器本体12内へと取り付けられた空気袋14と、前記容器本体12の口部に嵌合された蓋体16とを有する。ここで、容器本体12及び空気袋14は、加圧により変形可能な弾性を有する素材からなり、通常の場合、プラスチックより形成される。なお、本実施形態において、容器本体12はポリプロピレン(PP)、空気袋14は低密度ポリエチレン(LDPE)により形成されている。
また、図1(B)に示すように、本実施形態において蓋体16は、下方から、中栓18、ベースキャップ20、混合器22、ネット24、ネットホルダ26、ネット28、カバー30とにより構成され、これらの構成品が一体に組み付けられている。なお、これらの構成部品も、通常、プラスチックより形成され、本実施形態においては、中栓18は低密度ポリエチレン(LDPE)、ベースキャップ20はポリプロピレン(PP)、混合器22は高密度ポリエチレン(HDPE)、ネットホルダ26はポリプロピレン(PP)、カバー30は高密度ポリエチレン(HDPE)によりそれぞれ形成されている。
つづいて、本実施形態にかかる泡吐出容器10の要部拡大断面図を図2に示す。
本実施形態において、ベースキャップ20は、容器本体12の口部に嵌合する大径の筒状基部20Aと、その上方に連続した小径の筒状ノズル部20Bとを有している。また、筒状基部20Aの内側には、空気導入路42を形成するための空気供給口20Cと、液体導入路40を形成するための液体供給口20Dが設けられ、ともに筒状ノズル部20B内へと連通している。また、中栓18は、内外二重の筒状となっており、内筒状部18Aが空気袋14及び空気供給口20Cとそれぞれ嵌合して両者を連通するとともに、外筒状部18Bの上方が段になって容器本体12とベースキャップ20とにより挟み合わされて、容器本体12内と液体供給口20Dを連通するように取り付けられており、これにより空気袋14内の空気と容器本体12内の液体が、それぞれベースキャップ20内に導入される。なお、本実施形態においては、容器本体12と蓋体16との気密性を確保しつつ、空気袋14とベースキャップ20とを接続するために中栓18を用いているが、中栓18を用いることなく、直接空気袋14とベースキャップ20とを接続してもよい。また、本実施形態の中栓18においては、内筒状部18Aが空気供給口20Cと嵌合する側の端部に、内筒状部18Aの内径よりも小さな内径を有する孔が形成されている。これにより、容器本体12が外部から加圧されて空気袋14内から空気が供給される際に、内筒状部18Aを通じて該小径の孔を通過するために流出する空気の流速が速くなり、速やかに空気を供給することができる。
また、ベースキャップ20においては、空気供給口20Cの上方に連通して、すなわち、空気導入路42の途上において、所定の空間が設けられるとともに、さらにその上方が開口されている。カバー30は、筒状ノズル部20Bを貫通する貫通孔が形成されており、筒状ノズル部20Bを除いたベースキャップ20の上表面を覆うように取り付けられている。そして、前記所定の空間はカバー30により覆われて、空気室44が形成される。なお、カバー30には、空気室44の上方に所定の大きさの外気吸入口46が設けられるとともに、ボール32が空気室44内に封入されている。そして、空気室44が加圧されるとボール32が外気吸入口46側に押し付けられて空気室44を密閉し、空気室44が減圧されるとボール32は空気室44内に移動して外気吸入口46が開放され、空気室44が外部と連通される。なお、本実施形態においては、ボール弁によって外気吸入口46を密閉あるいは開口可能なものとしているが、例えば、板状弁等、他の形式の弁構造を使用するものであってもよい。また、本実施形態においては、内筒状部18Aが空気供給口20Cから空気室44側へと突出するように嵌合している。このため、何らかの原因によって空気室44へ泡や液体が流入した場合であっても、空気袋14へ泡や液体が流入することを防止できる。あるいは、空気供給口20Cを空気室44側へと突出させて、土手のように周状壁を形成することによっても同様の効果を奏することができる。
混合器22は、断面が逆凸字形をした有底筒状をなしており、ベースキャップの筒状ノズル部20Bの内側に挿着されている。ここで、混合器22の上方筒状部22Aは、筒状ノズル部20Bの内側に嵌着している。なお、ベースキャップ20には、液体供給口20Dの上方に、容器本体12内の液体を筒状ノズル部20B内へ導くための内筒状部20Eが形成されており、二重の筒状構造となっている。混合器の下方筒状部22Bは、ベースキャップの内筒状部20Eの内側に所定の間隙を残して入り込むように挿着されている。そして、この下方筒状部22Bとベースキャップの内筒状部20Eとの間隙により、混合器22への液体導入路40が鉛直方向に形成される。なお、間隙の大きさや鉛直方向の長さによって、混合器22内へと導入される発泡性液体の量を調整することができ、液体の性質や所望の泡質等に応じて適宜設定することができる。また、混合器22の下方筒状部22Bにおける底部の位置は、必ずしも本実施形態のように容器本体側の下端とする必要はなく、下方筒状部22Bの筒状部内であれば、任意の位置に底部を設けることができる。
また、ベースキャップの内筒状部20Eの上方末端には、内側方向へ向かう切り欠き状の溝20Fが設けられており、本実施形態においては、60°間隔で6本の溝が所定の幅及び深さで形成されている。一方で、混合器22には、上方筒状部22Aと下方筒状部22Bとの間に段部22Cが設けられており、段部22Cがベースキャップの内筒状部20Eと重なるように混合器22が嵌め込まれている。これにより、内筒状部の溝20Fの上部が覆われて、段部22Cの底面と内筒状部20Eとの間に溝20Fによる間隙が生じる。そして、この間隙は空気室44と液体導入路40とを連通しており、この間隙によって、空気導入路42の下流側端部が水平方向に形成される。なお、溝20Fの大きさや本数によって、混合器22内へと導入される空気量を調整することができ、液体の性質や所望の泡質等に応じて適宜設定することができる。また、混合器段部22Cの底面に切り欠き状の溝を設け、内筒状部20Eの上方末端を平面として、これにより生じる間隙によって空気導入路42の下流側端部を形成してもよい。
さらに、混合器22には、上方筒状部22Aと下方筒状部22Bとの間に連通口22Dが設けられている。そして、液体導入路40と空気導入路42とは、連通口22Dの上流近傍において、前者は鉛直方向に延びた状態で、後者は水平方向に延びた状態で、直角状に合流しており、同一の連通口22Dを介して混合器22内部へと連通している。すなわち、本実施形態においては、液体導入路40と空気導入路42と連通口22Dとによって三叉路が形成されており、液体導入路40と空気導入路42とは、連通口22D近傍で一旦合流し、同一の連通口22Dを介して気液混合室内へと連通している。また、液体導入路40と空気導入路42とが連通口22Dの上流側近傍において合流していることによって、両者は混合器22を介することなく互いに導通可能な構成となっている。
なお、混合器の連通口22Dの位置は、本実施形態のように、液体導入路40と空気導入路42の合流点の近傍に設けられることが望ましい。発泡性液体と合流した空気は、液体の流動に対して抵抗となるため、両者が合流後、混合器22内へと導入されるまでの距離をより短くすることで、空気によって液体の受ける抵抗が小さくなってより流れやすくなり、容易に泡を吐出することができる。あるいは、連通口22Dの位置に合わせて、液体導入路40と空気導入路42の合流点がその近傍となるように設計してもよい。また、本実施形態においては、混合器の下方筒状部22Bは有底筒状をなしており、その底部から所定の高さを有する側面において連通口22Dが形成されている。これにより、泡が逆流あるいは重力で下方へ流れ落ちた際にこれを受ける効果を奏するため、連通口22Dを介して液体導入路40及び空気導入路42へと泡が流入し難い。
ベースキャップの筒状ノズル部20B内には、筒状のネットホルダ26が、混合器22の上方に挿着されている。ここで、容器本体14内の発泡性液体と空気袋14内の空気とは、液体導入路40及び空気導入路42を経て、連通口22Dを介して混合器22内部、さらにはネットホルダ26内部へと導入され、互いに混合されて泡が形成される。すなわち、本実施形態においては、混合器22内及びネットホルダ26内の空間によって、気液混合室48が形成されている。
ネットホルダ26の上下末端には、それぞれネット24,28が固着されている。混合器22内で形成された泡が、ネットホルダ26内に固着されたネット24,28をそれぞれ通過することにより、泡の大きさが均質化されて所望の泡質の泡が形成される。なお、本実施形態においては、上流側のネット24を150メッシュ/インチ、下流側のネット28を200メッシュ/インチとしている。ネットの目の粗さを発泡性液体の粘度等に応じて変更することにより、泡質を調節することが可能である。ネットの目の粗さは、上流側のネット24よりも下流側のネット28の目の粗さを細かくすることが好ましい。目の粗いネットから細かいネットへ向けて泡を通過させることにより、より均質な泡を生成することができる。ネットの目の粗さ(密度)は、具体的には、100メッシュ/インチ〜300メッシュ/インチであることが好ましい。100メッシュ/インチ未満では、生成される泡が大きすぎて泡のきめが粗くなることにより泡質が低下し、一方で、300メッシュ/インチより大きいと、泡を吐出する際の抵抗が大きくなって吐出時の操作性が低下するため、好ましくない。
また、ネットホルダ26の下流側には、ベースキャップの筒状ノズル部20Bがさらに伸びており、混合器22及びネットホルダ26内で形成された泡が通過する泡吐出通路50となっている。さらに、ベースキャップの筒状ノズル部20Bの下流側末端には、泡を吐出するための泡吐出口52が形成されている。
本発明の一実施形態にかかる泡吐出容器10は、概略以上のように構成されている。
つづいて、本実施形態にかかる泡吐出容器10について、容器本体12を外部から加圧した状態(以下、加圧状態という)と、外部加圧から解放された状態(以下、加圧解放状態という)とに分けて、それぞれの使用状態における作用について説明する。
図3(A)には加圧状態における容器の要部断面図、図3(B)には加圧解放状態における容器の要部断面図を示す。
(A)加圧状態
泡吐出容器10から泡を吐出するため、容器が倒立されるとともに、容器本体12が手で握る等の方法で押圧される。外方から内方へ押圧された容器本体12は、内方へ弾性変形してその容積が小さくなるため、容器本体12の内圧は外圧よりも高くなり、容器本体12内に収容された発泡性液体が液体導入路40を通って蓋体16内へと流入する。これと同時に空気袋14内も加圧されて、空気袋内14の空気は空気導入路42を介して蓋体16内へ進入する。このとき、容器が倒立状態とされ、空気室44内も加圧されているため、空気室44の外気吸入口46はボール32によって閉塞されており、空気は外部へと逃げることができない。このため、空気袋14内の空気は、空気導入路42を通過して液体導入路40と合流し、連通口22Dを介して、ともに気液混合室48へと流入する。そして、気液混合室48内で形成された泡は、泡吐出通路50を通過して、泡吐出口52より吐出される。
(B)加圧解放状態
泡の吐出が完了し、容器本体12への加圧が解放されると、容器本体12が復元するため、容器本体12内及び空気袋14は負圧となる。このとき、空気室44内も減圧されるため、ボール32は空気室44内に移動して外気吸入口46は開放され、外気が流入する。外気吸入口46から吸入された外気は、空気導入路42を通って空気袋14内へと流入する。また、外気吸入口46から空気導入路42及び液体導入路40を通過して、容器本体12内へも外気が流入し、容器本体12の負圧が解消されて復元し、再使用可能な状態となる。
ここで、本実施形態の泡吐出容器10においては、空気導入路42と液体導入路40とが気液混合室48の上流側で合流しており、気液混合室48を介することなく導通可能な構成となっている。このため、加圧解放状態において、外気吸入口46から吸入された外気は、空気導入路42及び液体導入路40を通過して容器本体12内へと流入し、外気が気液混合室48を通過する必要がないため、例えば、気液混合室48内に残った泡あるいは泡が凝集した発泡性液体が容器本体12内へと流入することがない。加えて、外気が容器本体12内に流入する際に、気液混合室48内に残った泡あるいは泡が凝集した発泡性液体による抵抗を受けることがないため、泡吐出後、容易且つ速やかに容器本体12を復元させることができる。
また、空気袋14内へ外気が流入する際には、外気吸入口46から空気室44及び空気導入路42を通じ、気液混合室48や液体導入路40を介することなく外気が流入する構成となっているため、例えば、気液混合室48内に残った泡や液体が、外気とともに空気袋内14へと流入してしまうことがない。このため、空気袋内14への液体の流入が防止され、泡質の低下を抑えることができる。
さらに、本実施形態の泡吐出容器においては、連通口22Dの上流側近傍において、鉛直方向に延びた液体導入路40と、水平方向に延びた空気導入路42とが、互いに直角に合流しているため、容器本体12の加圧が解除され、泡吐出口52を上方に向けた正立状態で保持された場合においても、液体導入路40に残った液体は、水平方向に延びた空気導入路42に流れ込むことはなく、重力によって容器本体12内へと直接流れ込む。このため、空気袋内14への液体の流入が防止され、泡質の低下を抑えることができる。
また、本実施形態においては、ネットホルダ26の上下にネット24,28が装着されているため、容器本体12が加圧から解放された際に、泡吐出通路50あるいはネットホルダ26内に残った泡が、液体導入路40あるいは空気導入路42、さらにはこれらを通じて容器本体12内あるいは空気袋14内に逆流することを防止する泡逆流防止構造としての効果を有する。すなわち、加圧解放状態においては、泡吐出通路50あるいはネットホルダ26内に残った泡自体によりネット24あるいは28が塞がれて大きな抵抗となるため、泡吐出口52を通じた外気の流入が阻止される。一方で、外気吸入口46から空気導入路42を通じて外気が流入する際には、泡吐出通路50あるいはネットホルダ26内に残った泡がその抵抗とはならない。このため、加圧解放状態においては、より抵抗の少ない空気導入路42を通じて、外気が容器本体12及び空気袋14内へと流入することとなり、泡吐出通路50あるいはネットホルダ26内に残った泡が、容器本体12及び空気袋14内へと流入することが無くなる。なお、ネットは、気液混合室48あるいは泡吐出通路50において複数設けることができる。枚数が多いほど抵抗が大きくなるため、空気導入路42を通じた外気の流入が促進され、容器本体12の復元を良好にすることが可能となる。
さらに、本実施形態においては、混合器22の断面が逆凸字形の有底円筒状をなしており、大径の上方筒状部22Aと小径の下方筒状部22Bとを備えている。このため、気液混合室48においては、泡吐出口52側に向かって通路断面積が拡大するように構成されている。そして、これにより、排出されずに気液混合室48あるいは泡吐出通路50に残った泡は、大径筒状部22Aと小径筒状部22Bとの間の通路の拡大部が抵抗となって、大径筒状部22Aから小径筒状部22Bへと逆流しにくくなるため、泡逆流防止構造としての効果を奏する。一方で、泡を吐出する際には、発泡の進行によって泡の体積が増加するため、泡吐出口52側へ向かって通路断面積が拡大されていることによって、泡が流れやすくなり、泡を容易に吐出することができる。
なお、これらのほかにも、泡が容器本体12及び空気袋14内へと逆流しようとする際に抵抗となるような構造を設けることによって、泡の逆流を防止する効果を得ることができる。例えば、ネットと同様にして多孔質部材を装着する方法や、泡と気液混合室48あるいは泡吐出通路50の内面との摩擦力を高めるために内面に凹凸を設ける方法、気液混合室48あるいは泡吐出通路50に逆止弁を設け、泡が泡吐出口52側方向のみに流れるようにして、完全に泡の逆流を止める方法等が挙げられる。
また、本実施形態においては、容器を倒立した状態で泡を吐出する泡吐出容器としているが、泡吐出口を上向きにした正立状態で泡を吐出するように構成されていてもよい。例えば、液体導入路40から容器本体12の底部近くまで延びる吸液管を別途設けて、正立状態で容器本体12内の発泡性液体を液体導入路40へと供給できる構成とし、さらに、例えば、バネを用いる等して、正立状態で外気吸入口46を閉塞し、容器本体12内及び空気袋内14が負圧となった場合に、外気吸入口46が開放される構成とすることによって、正立状態で泡を吐出する泡吐出容器とすることができる。
10 泡吐出容器
12 容器本体
14 空気袋
16 蓋体
18 中栓
20 ベースキャップ
22 混合器
24 ネット
26 ネットホルダ
28 ネット
30 カバー
32 ボール
40 液体導入路
42 空気導入路
44 空気室
46 外気吸入口
48 気液混合室
50 泡吐出通路
52 泡吐出口

Claims (1)

  1. 弾性を有する素材からなる容器本体と、前記容器本体内へと取り付けられた空気袋と、前記容器本体の口部に嵌合された蓋体とを有し、前記容器本体を外部から加圧することにより、前記容器本体内に収容された発泡性液体と前記空気袋内の気体とを前記蓋体内に設けられた気液混合室内にて混合して泡を形成し、前記泡を前記蓋体の開口部から吐出する泡吐出容器において、
    前記蓋体は、
    前記容器本体内と連通し、気液混合室へと発泡性液体を導入する液体導入路と、
    前記空気袋内と連通し、気液混合室へと気体を導入する空気導入路と、
    前記空気導入路の途上に設けられた空気室と、
    前記容器本体が加圧された際に閉塞されて前記空気室を密閉し、前記容器本体が減圧された際に開放されて前記空気室を外部と連通するとともに、外部から空気を吸入する外気吸入口と、
    前記液体導入路及び前記空気導入路と連通し、発泡性液体と気体とを混合して泡を形成する気液混合室と、
    前記気液混合室の下流側に連通する泡吐出通路と、
    前記泡吐出通路の下流側末端に設けられ、前記泡を外部へと吐出する泡吐出口と
    を有し、
    前記気液混合室には、前記液体導入路と前記空気導入路とを併せて前記気液混合室内へと連通する連通口が形成され、
    前記連通口の上流側近傍において、前記液体導入路は略鉛直方向、前記空気導入路は略水平方向をなし、両者は略直角に合流するとともに、前記連通口を介して前記気液混合室内へと連通している
    ことを特徴とする泡吐出容器。
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