JP5828377B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
そして、この注出容器では容器本体の押圧を解除すると、押圧により押し潰された胴部の周壁の弾性的な復元、所謂、スクイズバックにより容器本体内が減圧となり、外気が泡均質化筒体の外周面に設けた外気流入路を通して容器本体内に導入される。
収納する液体を泡状にして吐出する注出容器において、
液体を収納する容器本体と容器本体の口筒部に装着されるキャップ体を有し、
容器本体はスクイズ操作可能に可撓性を有し、
キャップ体の頂壁には吐出口に連通する管状流路を形成する管状部を配設し、
この管状部の上流側端部に液体の発泡機構を配設し、
管状部の周壁の、発泡機構より下流側の所定の位置に吸気孔を開設し、この吸気孔に逆止弁を配設し、
管状部の上流側端部に筒状の発泡部を嵌入状に組付け固定し、発泡部の周壁に外鍔状にリング状の弁体を連設し、弁体を吸気孔に係る逆止弁とし、
この吸気孔により吐出口と容器本体の内部を連通する構成とし、
注出容器の胴部の押圧によって、液体は発泡機構により泡状液体となり吐出口から吐出され、
注出容器の胴部の弾性的な復元力により注出容器の内部が減圧状態となることで、吸気孔が管状部内に残留している泡状液体を容器内部に戻す
と云うものである。
管状部の上流側端部に筒状の発泡部を嵌入状に組付け固定し、この発泡部内に発泡機構を構成するメッシュ部材を組付き固定すると共に、メッシュ部材の上流側に気液混合室を配設する構成とする、と云うものである。
発泡部の下端部に、気液混合室に液体を供給するための吸引チューブを垂下配設すると共に気液混合室に気体を供給するための通気孔を配設する構成とする、と云うものである。
管状部の上流側端部に外嵌状に組付け固定される筒状の発泡部を利用して、逆止弁を、確実に、また容易に配設することが可能となる。
この吸気孔によると、バックサンクション効果により、容器本体の形状をより素早く復元させることができ、また吐出口近傍に残留する泡状液体を確実に容器本体の内部に戻すことが可能となる。
この吸気孔によると、バックサンクション効果により管状部の少なくも水平部に残留する泡状液体を容器本体内に戻すことが可能となる。
なお、上記構成あるいは以降の説明では部材の相対的な向きを明確にするため、たとえば上記の後端壁のように前後、左右に係る用語を使用するが、ここで、前は液体の吐出方向に相当し、後はその逆方向、そしてこの前後方向に直角な方向を左右方向とする。
すなわち本発明の主たる構成を有する注出容器にあっては、
吸気孔により、管状部の上流側端部に配設される発泡機構とは別ルートで、吐出口と容器本体の内部を連通させることにより、スクイズバックの際、メッシュ部材等を使用した発泡機構近傍での泡状液体の流動抵抗が高い場合であっても、吐出口、管状部を介して吸気孔から容器本体内に外気を直接進入して、容器本体の形状を元の形状に素早く復元させることができ、スクイズによる注出操作をスムーズに実施することができる。
図1〜図3は本発明による注出容器の第1実施例を示すものであり、図1は部分的に縦断した側面図、図2は容器の部材であるキャップ体11の平面図、図3は容器の部材である発泡部21の平面図である。
この注出容器は、ブロー成形による容器本体1、この容器本体1の口筒部2に組付き固定されるキャップ体11、このキャップ体11の下端部に組付き固定される発泡部21、円筒体の上端にネットを取り付けたメッシュ部材31、ディップチューブと称される吸引チューブ32の計4ケの部材から構成されている。
なお、図3では発泡部21の形状がわかり易いように、空間以外の部分を黒く塗り潰すようにしている。
また、頂壁12にはL字状に管状部15が配設されており、この管状部15により後述する泡状液体FLの吐出口16に至る管状流路Pが形成されている。
ここで、L字状の管状部15のうち、水平に延設される部分を水平部15a、鉛直、すなわち容器本体1の軸方向に延設される部分を鉛直部15bとする。
そして、本実施例では上記した管状部15の水平部15aの周壁の、下端部の容器本体1の内部に連通する位置に吸引孔17が形成されている。
ここで、図3(a)は図1の容器の発泡部21に吸引チューブ32を嵌入した状態の要部を縦断して示す斜視図であり、(b)は(a)中で通気孔26の形成されていない部分を縦断して示す斜視図で、これら図3(a)、(b)に示されているように、係止突条28の内側に垂下筒片27が垂下延設されており、さらにこの係止突条28の前後方向の2箇所の周壁を切除して前後一対の通気孔26が形成されている。
1)メッシュ部材31を発泡部21の嵌合筒片22に嵌入し、係止突条28の上に載置する。
2)吸引チューブ32の上端を発泡部21の垂下筒片27に嵌入する。
3)キャップ体11の管状部15の鉛直部15bを発泡部21の嵌合筒片22の上端部に嵌入して、キャップ体11と発泡部21を組付ける。
4)キャップ体11の螺合筒13を容器本体1の口筒部2に螺合し、キャップ体11を容器本体1に組付け固定する。
また、メッシュ部材31は管状部15の鉛直部15bの下端と係止突条28に挟持され強固に固定され、またメッシュ部材31の下端と、垂下筒片27の上端の間には、後述するように液体と気体が合流して混合する気液混合室Rが形成され、この気液混合室Rとメッシュ部材31により、通状の液体を泡状液体にする発泡機構Kが構成される。
図4で、図中、白抜き矢印で示される方向に手で胴部4を押圧するようにスクイズ操作をすると、容器内部の圧力が上昇し、容器本体1内に収納される液Lは吸引パイプ32内を上昇して気液混合室Rに流入すると共に、容器の上部に存在する気体(空気)Arが発泡部21の内鍔周片25に形成された通気孔26を介して、垂下筒片27の上端部周縁から気液混合室Rに流入し、気液混合室Rで液体Lと気体Arが混合する。
ここで、この復元により容器の内部が減圧状態となり、そのバックサンクション効果により、弁体24による吸気孔17へのシール機能が開放され、吐出口16から吸気孔17を通して容器内部に外気が流入すると共に、この外気の流れに伴って吐出口16から吸気孔17にかけての範囲に、管状部15内に残留していた泡状液体FLが吸気孔17から容器内部に戻される。
図6は本発明の注出容器の第2実施例、図7は第2実施例を示すもので、図1の容器に比較して、特に吸気孔17の配設位置の他のバリエーションを示すものである。
そして、このようにL字状の管状部15の後端壁に吸気孔17を配設することにより、管状部15に残留した泡状液体FLのより多くの部分を容器の内部に戻すことができ、図中、クロスハッチングして示されるように最終的にはメッシュ部材31の上に若干残留する程度にすることができる。
また、図6の容器に比較して弁体24を吸気孔17の直近に配設することができる構成であり、泡状液体FLの粘度等の性質によっては、より効果的にバックサンクション効果を発揮させることができる。
たとえば、上記実施例では容器本体をHDPE樹脂製のブロー成形品としたが、チューブ容器を使用することもでき、またスクイズ性、ガスバリア性、耐薬品性、成形性等を考慮し、他の合成樹脂についても適宜選択することができる。
さらに、高度なガスバリア性を発揮させるために、エチレンビニルアルコール樹脂等の樹脂層を内層として積層した構成とする、さらにはアルミラミネートチューブ体を使用することもできる。
また、他の部材である、キャップ体や発泡体についても成形性、シール性の他にも耐薬品性等も考慮して使用する合成樹脂を適宜選択することができる。
また、発泡機構についても様々な態様で構成することができる。
2 ;口筒部
4 ;胴部
11;キャップ体
12;頂壁
13;螺合筒
14;シール筒
15;管状部
15a;水平部
15b;鉛直部
16;吐出口
17;吸気孔
18;段部
19;延設部
21;発泡部
22;嵌合筒片
22a;底壁
23;外筒片
24;弁体
26;通気孔
27;垂下筒片
28;係止突条
31;メッシュ部材
32;吸引チューブ
Ar;気体(空気)
FL;泡状液体
K ;発泡機構
L ;液体
P ;管状流路
R ;気液混合室
Claims (7)
- 収納する液体(L)を泡状にして吐出する注出容器であって、
前記液体(L)を収納する容器本体(1)と該容器本体(1)の口筒部(2)に装着されるキャップ体(11)を有し、
前記容器本体(1)はスクイズ操作可能に可撓性を有し、
前記キャップ体の頂壁(12)には吐出口(16)に連通する管状流路(P)を形成する管状部(15)を配設し、
該管状部(15)の上流側端部に前記液体(L)の発泡機構(K)を配設し、
該管状部(15)の周壁の、前記発泡機構(K)より下流側の所定の位置に吸気孔(17)を開設し、該吸気孔(17)に逆止弁を配設し、
該管状部(15)の上流側端部に筒状の発泡部(21)を嵌入状に組付け固定し、該発泡部(21)の周壁に外鍔状にリング状の弁体(24)を連設し、該弁体(24)を吸気孔(17)に係る逆止弁とし、
前記吸気孔(17)により、吐出口(16)と容器本体(1)の内部を連通する構成とし、
前記注出容器の胴部の押圧によって、前記液体(L)は前記発泡機構(K)により泡状液体(FL)となり前記吐出口(16)から吐出され、
前記注出容器の胴部の弾性的な復元力により注出容器の内部が減圧状態となることで、該吸気孔(17)が該管状部(15)内に残留している該泡状液体(FL)を容器内部に戻す
ことを特徴とする注出容器。
- 管状部(15)の上流側端部に下流側に向かって順に気液混合室(R)とメッシュ部材(31)を配設し、該気液混合室(R)とメッシュ部材(31)により発泡機構(K)を構成する請求項1記載の注出容器。
- 管状部(15)は、容器本体(1)の軸方向から横方向に屈曲して吐出口(16)に至る構成とした請求項1または2記載の注出容器。
- 発泡部(21)内にメッシュ部材(31)を組付き固定すると共に、該メッシュ部材(31)の上流側に気液混合室(R)を配設する構成とした請求項2または3記載の注出容器。
- 発泡部(21)の下端部に、気液混合室(R)に液体(L)を供給するための吸引チューブ(32)を垂下配設すると共に前記気液混合室(R)に気体を供給するための通気孔(26)を配設する構成とした請求項4記載の注出容器。
- 管状部(15)の横方向に延設される水平部(15a)の周壁の下端部に吸気孔(17)を開設した請求項3、4または5記載の注出容器。
- 管状部(15)の後端壁に吸気孔(17)を開設した請求項3、4または5記載の注出容器。
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- 2011-05-31 JP JP2011121287A patent/JP5828377B2/ja active Active
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