JP2010503649A - ピリミジン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)のピリミジン誘導体、式中、p、R、R、q、R、r、R、XおよびQの各々は本明細書において定義する意味のいずれかを有する;該誘導体の調製プロセス、該誘導体を含有する薬学的組成物、およびヒトなどの温血動物において抗増殖効果を生じるための方法における該誘導体の使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、抗腫瘍活性を所持し、そしてしたがってヒトまたは動物の体の治療法において有用である、特定の新規ピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩に関する。本発明はまた、前記ピリミジン誘導体の製造プロセス、該誘導体を含有する薬学的組成物、および療法における、例えばヒトなどの温血動物中の抗増殖効果の産生において使用するための薬剤の製造における、該誘導体の使用が含まれる。
癌および乾癬などの細胞増殖疾患に関する現在の治療措置の多くは、DNA合成を阻害する化合物を利用する。こうした化合物は、一般に、細胞に毒性であるが、腫瘍細胞などの迅速に***している細胞に対するその毒性効果は有益でありうる。DNA合成の阻害以外の機構によって作用する抗腫瘍剤に対する別のアプローチは、作用の選択性増進を示す潜在的可能性を有する。
近年、細胞のDNAの一部が形質転換されて、活性化された際に悪性腫瘍細胞の形成を導く遺伝子である癌遺伝子になることによって、細胞が癌性になりうることが発見されてきている(Bradshaw, Mutagenesis, 1986, , 91)。こうした癌遺伝子のいくつかは、増殖因子の受容体であるペプチドの産生を生じさせる。増殖因子受容体複合体の活性化は、続いて、細胞増殖の増加を導く。例えば、いくつかの癌遺伝子がチロシンキナーゼ酵素をコードし、そして特定の増殖因子受容体もまたチロシンキナーゼ酵素であることが知られる(Yardenら, Ann. Rev. Biochem., 1988, 57, 443; Larsenら, Ann. Reports in Med. Chem., 1989, 第13章)。同定されるべきチロシンキナーゼの第一の群は、こうしたウイルス癌遺伝子、例えばpp60v−Srcチロシンキナーゼ(別にv−Srcとしても知られる)、および正常細胞において対応するチロシンキナーゼ、例えばpp60c−Srcチロシンキナーゼ(別にc−Srcとしても知られる)から生じた。
受容体チロシンキナーゼは、細胞複製を開始する生化学的シグナルの伝達において重要である。これらは、細胞膜を渡る巨大酵素であり、そして上皮増殖因子(EGF)などの増殖因子のための細胞外結合ドメイン、およびタンパク質中のチロシンアミノ酸をリン酸化し、そしてしたがって細胞増殖に影響を及ぼすキナーゼとして機能する、細胞内部分を所持する。異なる受容体チロシンキナーゼに結合する増殖因子のファミリーに基づいて、受容体チロシンキナーゼの多様なクラスが知られる(Wilks, Advances in Cancer Research, 1993, 60, 43−73)。分類には、EGF、TGFα、NeuおよびerbB受容体などの受容体チロシンキナーゼのEGFファミリーを含む、クラスI受容体チロシンキナーゼが含まれる。
特定のチロシンキナーゼが、細胞内に位置し、そして腫瘍細胞運動性、散在および侵襲性ならびにそれに続く転移性腫瘍増殖に影響を及ぼすものなどの生化学的シグナルの伝達に関与する、非受容体チロシンキナーゼのクラスに属することもまた知られる。多様なクラスの非受容体チロシンキナーゼが知られ、これには、Src、Lyn、FynおよびYesチロシンキナーゼなどのSrcファミリーが含まれる。
特定のキナーゼが、細胞内およびチロシンキナーゼ活性化の下流に位置し、そして腫瘍細胞増殖に影響を及ぼすものなどの生化学的シグナルの伝達に関与する、セリン/スレオニンキナーゼのクラスに属することもまた知られる。こうしたセリン/スレオニンシグナル伝達経路には、Raf−MEK−ERKカスケード、ならびにPDK−1、AKTおよびmTORなどのPI3Kとして知られる脂質キナーゼの下流が含まれる(Blume−JensenおよびHunter, Nature, 2001, 411, 355)。
脂質キナーゼのクラスに属する特定のキナーゼが細胞内に位置し、そしてまた、腫瘍細胞増殖および侵襲性に影響を及ぼすものなどの生化学的シグナルの伝達にも関与することもまた知られる。脂質キナーゼの多様なクラスが知られ、ホスホイノシチド3−キナーゼ(本明細書において、以後、PI3Kと略する)ファミリーが含まれ、該ファミリーはまたホスファチジルイノシトール−3−キナーゼファミリーとしても知られる。
例えば、細胞増殖増加または細胞生存増加によって、癌遺伝子および腫瘍サプレッサー遺伝子の制御解除が、悪性腫瘍の形成に寄与することが現在、周知である。PI3Kファミリーによって仲介されるシグナル伝達経路が、増殖および生存を含む、いくつかの細胞プロセスに中心的な役割を果たし、そしてこれらの経路の制御解除が、広い範囲のヒト癌および他の疾患で原因となる要因であることもまた、現在、知られている(Katsoら, Annual Rev. Cell Dev. Biol., 2001, 17: 615−617、およびFosterら, J. Cell Science, 2003, 116: 3037−3040)。
脂質キナーゼのPI3Kファミリーは、ホスファチジルイノシトール(本明細書において、以後、PIと略する)のイノシトール環の3位をリン酸化する酵素群である。PI3K酵素の3つの主な群が知られ、これらは生理学的基質特異性にしたがって分類される(Vanhaesebroeckら, Trends in Biol. Sci., 1997, 22, 267)。クラスIII PI3K酵素はPIのみをリン酸化する。対照的に、クラスII PI3K酵素は、PIおよびPI 4−リン酸[本明細書において、以後、PI(4)Pと略する]の両方をリン酸化する。クラスI PI3K酵素は、PI、PI(4)PおよびPI 4,5−ビスリン酸[本明細書において、以後、PI(4,5)P2と略する]をリン酸化するが、PI(4,5)P2のみが生理学的な細胞基質であると考えられる。PI(4,5)P2のリン酸化は、脂質第二メッセンジャー、PI3,4,5−三リン酸[本明細書において、以後、PI(3,4,5)P3と略する]を産生する。このスーパーファミリーのより遠い関連のメンバーは、タンパク質基質内のセリン/スレオニン残基をリン酸化するmTORおよびDNA依存性キナーゼなどのクラスIVキナーゼである。これらの脂質キナーゼの最もよく研究されそして理解されているものは、クラスI PI3K酵素である。
クラスI PI3Kは、p110触媒性サブユニットおよび制御サブユニットからなるへテロ二量体であり、そしてこのファミリーは、制御パートナーおよび制御機構に基づいて、クラスIaおよびクラスIb酵素にさらに分割される。クラスIa酵素は、5つの別個の制御性サブユニット(p85α、p55α、p50α、p85βおよびp55γ)と二量体化する、別個の3つの触媒性サブユニット(p110α、p110βおよびp110δ)からなり、すべての触媒性サブユニットは、すべての制御性サブユニットと相互作用して、多様なヘテロ二量体を形成可能である。クラスIa PI3Kは、一般的に、活性化された受容体またはIRS−1などのアダプタータンパク質の特定のホスホチロシン残基と、制御サブユニットSH2ドメインの相互作用を介した、受容体チロシンキナーゼの増殖因子刺激に応答して、活性化される。p110αおよびp110βはどちらも、すべての細胞種で恒常的に発現され、一方、p110δ発現は、白血球集団およびいくつかの上皮細胞に、より制限されている。対照的に、単一のクラスIb酵素は、p101制御性サブユニットと相互作用するp110γ触媒性サブユニットからなる。さらに、クラスIb酵素は、Gタンパク質カップリング受容体(GPCR)システムに応答して活性化され、そしてその発現は白血球に限定されるようである。
現在、クラスIa PI3K酵素が、直接または間接的にのいずれかで、非常に多様なヒト癌において、腫瘍形成に寄与することを示すかなりの証拠がある(VivancoおよびSawyers, Nature Reviews Cancer, 2002, , 489−501)。例えば、p110αサブユニットは、卵巣(Shayestehら, Nature Genetics, 1999, 21: 99−102)および子宮頸部(Maら, Oncogene, 2000, 19: 2739−2744)の腫瘍などのいくつかの腫瘍で増幅される。より最近、p110αの触媒部位内の活性化突然変異が、結腸直腸領域、ならびに***および肺の腫瘍などの、多様な他の腫瘍と関連づけられてきた(Samuelsら, Science, 2004, 304, 554)。p85αにおける腫瘍関連突然変異もまた、卵巣および結腸の癌などの癌で同定されてきた(Philpら, Cancer Research, 2001, 61, 7426−7429)。直接の効果に加えて、クラスIa PI3Kの活性化は、例えば、受容体チロシンキナーゼ、GPCR系またはインテグリンのリガンド依存性またはリガンド非依存性活性化による、シグナル伝達経路の上流で起こる、腫瘍形成性事象に寄与すると考えられる(Varaら, Cancer Treatment Reviews, 2004, 30, 193−204)。こうした上流シグナル伝達経路の例には、PI3Kが仲介する経路の活性化を導く、多様な腫瘍における受容体チロシンキナーゼErb2の過剰発現(Harariら, Oncogene, 2000, 19, 6102−6114)および癌遺伝子Rasの過剰発現(Kauffmann−Zehら, Nature, 1997, 385, 544−548)が含まれる。さらに、クラスIa PI3Kは、多様な下流シグナル伝達事象によって引き起こされる腫瘍形成に、間接的に寄与しうる。例えば、PI(3,4,5)P3のPI(4,5)P2への逆変換を触媒するPTEN腫瘍サプレッサー・ホスファターゼの効果の喪失は、PI3Kが仲介するPI(3,4,5)P3の制御解除を介して、非常に広い範囲の腫瘍と関連する(SimpsonおよびParsons, Exp. Cell Res., 2001, 264, 29−41)。さらに、PI3Kが仲介する他のシグナル伝達事象の効果の増大は、例えばAktの活性化によって、多様な癌に寄与すると考えられる(NicholsonおよびAnderson, Cellular Signalling, 2002, 14, 381−395)。
腫瘍細胞における増殖および生存のシグナル伝達を仲介する際の役割に加えて、クラスIa PI3K酵素が、腫瘍関連間質細胞における機能もまた介して、腫瘍形成に寄与するよい証拠もまたある。例えば、PI3Kシグナル伝達は、VEGFなどの血管新生促進性因子に反応して、内皮細胞における血管新生事象を仲介する際に重要な役割を果たすことが知られる(Abidら, Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol., 2004, 24, 294−300)。クラスI PI3K酵素はまた、運動性および遊走にも関与する(Sawyer, Expert Opinion Investig. Drugs, 2004, 13, 1−19)ため、PI3K阻害剤は、腫瘍細胞侵襲および転移の阻害を介して、療法的利益を提供するはずである。
さらに、クラスI PI3K酵素は、炎症細胞の腫瘍形成促進効果に寄与するPI3K活性を持つ免疫細胞の制御において重要な役割を果たす(CoussensおよびWerb, Nature, 2002, 420, 860−867)。
これらの発見は、クラスI PI3K酵素の薬理学的阻害剤が、癌腫および肉腫などの固形腫瘍ならびに白血病およびリンパ系悪性腫瘍を含む癌疾患の多様な型の治療に関して、療法的な価値があることを示唆する。特に、クラスI PI3K酵素の阻害剤は、例えば、***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌および気管支肺胞上皮癌を含む)および前立腺の癌、ならびに胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸管および膣の癌、ならびに白血病(ALLおよびCMLを含む)、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療に関する療法的価値があるはずである。
一般的に、研究者らは、PI3K阻害剤LY294002およびワートマニンを用いて、PI3K酵素ファミリーの生理学的および病理学的役割を研究してきた。これらの化合物の使用は、細胞事象におけるPI3Kの役割を示唆しうるが、これらは、ファミリーメンバーの個々の役割の詳細な分析を可能にするには、PI3Kファミリー内で十分に選択的ではない。このため、PI3K機能のより完全な理解を可能にし、そして有用な療法剤を提供するには、より強力でそして選択的な薬学的PI3K阻害剤が有用であろう。
腫瘍形成に加えて、クラスI PI3K酵素が他の疾患において役割を果たす証拠がある(Wymannら, Trends in Pharmacological Science, 2003, 24, 366−376)。クラスIa PI3K酵素および単一のクラスIb酵素は、どちらも、免疫系の細胞において重要な役割を有し(Koyasu, Nature Immunology, 2003, , 313−319)、そしてしたがって、これらは炎症性およびアレルギー性適応症の療法的ターゲットである。PI3Kの阻害はまた、抗炎症効果を介して、または心筋細胞に影響を及ぼすことによって直接、心臓血管疾患を治療するのにも有用である(Prasadら, Trends in Cardiovascular Medicine, 2003, 13, 206−212)。したがって、クラスI PI3K酵素の阻害剤は、癌に加えて、非常に多様な疾患の予防および治療において、価値があると期待される。
本発明者らは現在、驚くべきことに、特定のピリミジン誘導体が強力な抗腫瘍活性を所持し、悪性疾患から生じる、制御されていない細胞増殖を阻害する際に有用であることを見出した。本発明に開示する化合物が、単一の生物学的プロセスに対する効果によってのみ、薬理学的活性を所持すると暗示することは望ましくないが、該化合物が、クラスI PI3K酵素の阻害、詳細には、クラスIa PI3K酵素および/またはクラスIb PI3K酵素の阻害によって、より詳細には、クラスIa PI3K酵素の阻害によって、抗腫瘍効果を提供すると考えられる。
本発明の化合物はまた、炎症性疾患(例えば関節リウマチおよび炎症性腸疾患)、線維性疾患(例えば肝硬変および肺線維症)、糸球体腎炎、多発性硬化症、乾癬、良性前立腺肥大(BPH)、皮膚の過敏性反応、血管疾患(例えばアテローム性動脈硬化症および再狭窄)、アレルギー性ぜんそく、インスリン依存性糖尿病、糖尿病網膜症および糖尿病腎症などの多様な非悪性疾患から生じる、制御されていない細胞増殖を阻害する際にも有用である。
一般的に、本発明の化合物は、クラスI PI3K酵素に対して、特にクラスIa PI3K酵素に対して、強力な阻害活性を所持する一方、受容体チロシンキナーゼなどのチロシンキナーゼ酵素、例えばEGF受容体チロシンキナーゼおよび/またはVEGF受容体チロシンキナーゼに対して、またはSrcなどの非受容体チロシンキナーゼに対して、より強力でない阻害活性を所持する。さらに、本発明の特定の化合物は、EGF受容体チロシンキナーゼまたはVEGF受容体チロシンキナーゼあるいはSrc非受容体チロシンキナーゼに対するよりも、クラスI PI3K酵素に対して、特にクラスIa PI3K酵素に対して、実質的により優れた強度を所持する。こうした化合物は、EGF受容体チロシンキナーゼまたはVEGF受容体チロシンキナーゼあるいはSrc非受容体チロシンキナーゼに対して、ほとんど活性を示さない一方、クラスI PI3K酵素を阻害する、特にクラスIa PI3K酵素を阻害するのに十分な量で使用可能である、十分な強度を所持する。
本発明の化合物の少なくともいくつかはまた、クラスIVキナーゼmTORに対する強力な阻害活性も所持することが注目されている。
マクロライド抗生物質ラパマイシン(シロリムス)の哺乳動物ターゲットは、酵素、mTORであり、該酵素は、ATM、ATR、DNA−PKおよびhSMG−1を含むプロテインキナーゼのホスファチジルイノシトール(PI)キナーゼ関連キナーゼ(PIKK)ファミリーに属する。mTORは、他のPIKKファミリーメンバー同様、検出可能な脂質キナーゼ活性を所持しないが、その代わり、セリン/スレオニンキナーゼとして機能する。mTORシグナル伝達の知識の多くは、ラパマイシンの使用に基づく。ラパマイシンはまず、12kDaのイムノフィリンFK506結合タンパク質(FKBP12)に結合し、そしてこの複合体がmTORシグナル伝達を阻害する(TeeおよびBlenis, Seminars in Cell and Developmental Biology, 2005, 16, 29−37)。mTORタンパク質は、触媒性キナーゼドメイン、FKBP12−ラパマイシン結合(FRB)ドメイン、C末端近傍の推定上のリプレッサードメイン、およびN末端の20までのタンデム反復HEATモチーフ、ならびにFRAP−ATM−TRRAP(FAT)およびFAT C末端ドメインからなる(HuangおよびHoughton, Current Opinion in Pharmacology, 2003, , 371−377)。
mTORキナーゼは、細胞増殖の重要な制御因子であり、そして翻訳、転写、mRNA代謝回転、タンパク質安定性、アクチン細胞骨格再編成および自食作用を含む、広い範囲の細胞機能を制御することが示されてきている(JacintoおよびHall, Nature Reviews Molecular and Cell Biology, 2005, , 117−126)。mTORキナーゼは、増殖因子(インスリンまたはインスリン様増殖因子など)および栄養素(アミノ酸およびグルコースなど)からのシグナルを統合して、細胞増殖を制御する。mTORキナーゼは、PI3K−Akt経路を通じた増殖因子によって活性化される。哺乳動物細胞において、最もよく性質決定されたmTORキナーゼの機能は、2つの経路、すなわち、5’−末端オリゴピリミジン・トラクト(TOP)を所持するmRNAの翻訳を増進するリボソームS6K1の活性化、およびCAP依存性mRNA翻訳を可能にする4E−BP1の抑制を通じた翻訳制御である。
一般的に、研究者らは、細胞内ターゲットとしてのmTORに関する特異性に基づいて、ラパマイシンおよび関連ラパマイシン類似体での阻害を用いて、mTORの生理学的および病理学的役割を研究してきた。しかし、最近のデータは、ラパマイシンがmTORシグナル伝達機能に対して、変化しやすい阻害作用を示すことを示唆し、そしてmTORキナーゼドメインの直接阻害が、ラパマイシンによって達成されるよりも実質的により広い抗癌活性を示しうることを示唆する(Edingerら, Cancer Research, 2003, 63, 8451−8460)。このため、mTORキナーゼ活性の強力でそして選択的な阻害剤は、mTORキナーゼ機能のより完全な理解を可能にし、そして有用な療法剤を提供するのに有用であろう。
現在、mTOR上流の経路がしばしば癌で活性化されていることを示すかなりの証拠がある(VivancoおよびSawyers, Nature Reviews Cancer, 2002, , 489−501; BjornstiおよびHoughton, Nature Reviews Cancer, 2004, , 335−348; Inokiら, Nature Genetics, 2005, 37, 19−24)。例えば、異なるヒト腫瘍において突然変異しているPI3K経路の構成要素には、増殖因子受容体の活性化突然変異、ならびにPI3KおよびAktの増幅および/または過剰発現が含まれる。
さらに、内皮細胞増殖もまた、mTORシグナル伝達に依存しうる証拠がある。内皮細胞増殖は、PI3K−Akt−mTORシグナル伝達経路の血管内皮細胞増殖因子(VEGF)活性化によって刺激される(Dancey, Expert Opinion on Investigational Drugs, 2005, 14, 313−328)。さらに、mTORキナーゼシグナル伝達は、低酸素症誘導性因子−1α(HIF−1α)の発現に対する効果を通じて、VEGF合成を部分的に調節すると考えられる(Hudsonら, Molecular and Cellular Biology, 2002, 22, 7004−7014)。したがって、腫瘍血管新生は、腫瘍および間質細胞による、低酸素症誘導性のVEGF合成を通じた、ならびにPI3K−Akt−mTORシグナル伝達を通じた内皮増殖および生存のVEGF刺激を通じた、2つの方法において、mTORキナーゼシグナル伝達に依存しうる。
これらの発見は、mTORキナーゼの薬理学的阻害剤が、癌腫および肉腫などの固形腫瘍ならびに白血病およびリンパ系悪性腫瘍を含む癌疾患の多様な型の治療に関して、療法的な価値があるはずであることを示唆する。
腫瘍形成に加えて、一連の過誤腫症候群において、mTORキナーゼが役割を果たす証拠がある。最近の研究によって、TSC1、TSC2、PTENおよびLKB1などの腫瘍サプレッサータンパク質が、mTORキナーゼシグナル伝達を緊密に調節することが示された。これらの腫瘍サプレッサータンパク質の喪失は、mTORキナーゼシグナル伝達の上昇の結果として、ある範囲の過誤腫状態を導く(TeeおよびBlenis, Seminars in Cell and Developmental Biology, 2005, 16, 29−37)。mTORキナーゼの異常調節に対して、確立された分子関連を伴う症候群には、ポイツ・ジェガース症候群(PJS)、コーデン病、バナヤン−ライリー−ルバルカバ(Bannayan−Riley−Ruvalcaba)症候群(BRRS)、プロテウス症候群、レールミット−デュクロ(Lhermitte−Duclos)病およびTSCが含まれる(Inokiら, Nature Genetics, 2005, 37, 19−24)。これらの症候群の患者は、多数の臓器において、良性の過誤腫性腫瘍を特徴的に発展させる。
最近の研究によって、他の疾患におけるmTORキナーゼの役割が明らかになってきた(EastonおよびHoughton, Expert Opinion on Therapeutic Targets, 2004, , 551−564)。ラパマイシンは、T細胞、B細胞の抗原が誘導する増殖、および抗体産生を阻害することによる、強力な免疫抑制剤であることが立証されており(Sehgal, Transplantation Proceedings, 2003, 35, 7S−14S)、そしてしたがって、mTORキナーゼ阻害剤もまた、有用な免疫抑制剤でありうる。mTORのキナーゼ活性の阻害はまた、再狭窄の予防、すなわち血管疾患の治療におけるステントの導入に反応した、血管系中の正常細胞の望ましくない増殖の調節においても有用である可能性もある(Moriceら, New England Journal of Medicine, 2002, 346, 1773−1780)。さらに、ラパマイシン類似体、エベロリムスは、心臓同種移植血管障害の重症度および発生を減少させうる(Eisenら, New England Journal of Medicine, 2003, 349, 847−858)。上昇したmTORキナーゼ活性は、心臓肥大と関連づけられてきており、心臓肥大は、心不全の主要なリスク要因として臨床的重要性を持ち、そして心筋細胞の細胞サイズ増加の結果である(TeeおよびBlenis, Seminars in Cell and Developmental Biology, 2005, 16, 29−37)。したがって、mTORキナーゼ阻害剤は、癌に加えて、非常に多様な疾患の予防および治療において価値があると予期される。
1−ベンズイミダゾリル基およびモルホリノ基の両方で置換された特定のトリアジンおよびピリミジン誘導体が、抗腫瘍活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、欧州特許出願第1020462号に開示される。ベンズイミダゾール−1−イル基、モルホリノ基およびピペラジン−1−イル基の各々によって置換された単一のピリミジン、すなわち、2−ベンズイミダゾール−1−イル−4−モルホリノ−6−ピペラジン−1−イルピリミジン(化合物24)の開示がある。
1−ベンズイミダゾリル基およびモルホリノ基の両方で置換された特定のさらなるトリアジンおよびピリミジン誘導体が、抗腫瘍活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 00/043385に開示される。ベンズイミダゾール−1−イル基、モルホリノ基および4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル基の各々によって置換された単一のトリアジン、すなわち、2−ベンズイミダゾール−1−イル−4−モルホリノ−6−[4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル]トリアジンの開示がある。ベンズイミダゾール−1−イル基、モルホリノ基およびピペラジン−1−イル基の各々によって置換されたいかなるピリミジンの特定の開示もない。
1−ベンズイミダゾリル基およびモルホリノ基の両方で置換された特定のさらなるトリアジンおよびピリミジン誘導体が、抗腫瘍活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、欧州特許出願第1389617号に開示される。開示の範囲は、ベンズイミダゾール−1−イル基、モルホリノ基およびピペラジン−1−イル基の各々によって置換されたいかなるトリアジンまたはピリミジンも含まない。
1−ベンズイミダゾリル基およびモルホリノ基の両方で置換された特定のさらなるトリアジンおよびピリミジン誘導体が抗腫瘍活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、欧州特許出願第1557415号に開示される。開示の範囲は、ベンズイミダゾール−1−イル基、モルホリノ基およびピペラジン−1−イル基の各々によって置換されたいかなるトリアジンまたはピリミジンも含まない。
1−ベンズイミダゾリル基およびモルホリノ基の両方で置換された特定のさらなるトリアジンおよびピリミジン誘導体が、抗腫瘍活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2005/095389に開示される。開示の範囲は、ベンズイミダゾリル−1−イル基、モルホリノ基およびピペラジン−1−イル基の各々によって置換されたいかなるトリアジンまたはピリミジンも含まない。
特定のピリミジン誘導体が、PI3K酵素阻害活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2006/005914に開示される。該開示は、2,4−ジアリール−6−モルホリノピリミジンに重点を置く。開示の範囲は、2−ベンズイミダゾリル置換ピリミジンを含まない。
特定のピリミジン誘導体が、PI3K酵素阻害活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2006/005918に開示される。該開示は、2,4−ジアリール−6−モルホリノピリミジンに重点を置く。開示の範囲は、2−ベンズイミダゾリル置換ピリミジンを含まない。
特定のピリミジン誘導体が、PI3K酵素阻害活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2006/005915に開示される。該開示は、4−ヘテロアリール−6−モルホリノピリミジンに重点を置き、そしてまた、特定の2−ヘテロアリール−6−モルホリノピリミジンの開示もある。2−(1H−ベンズイミダゾール−4−イル)−6−モルホリノピリミジンの開示がある。いかなる2−ベンズイミダゾール−1−イル置換ピリミジンの特定の開示もない。
多様な構造がPI3K酵素阻害活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、欧州特許出願1277738に開示される。該開示には、4−モルホリノ置換二環ヘテロアリール化合物、例えばキナゾリンおよびピリド[3,2−d]ピリミジン誘導体、ならびに4−モルホリノ置換三環ヘテロアリール化合物、例えばピリド[3’,2’:4,5]フロ[3,2−d]ピリミジン誘導体と記載される化合物が含まれる。開示の範囲は、単環ピリミジン誘導体を含まない。
特定のピリミジン誘導体が、PI3K酵素阻害活性を所持し、そして癌の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2004/048365に開示される。該開示は、アリールアミノおよびヘテロアリールアミノ置換ピリミジンに重点を置く。開示の範囲は、2−ヘテロアリール置換ピリミジンを含まない。例えば:
6−(3−ヒドロキシフェニル)−2−モルホリノ−4−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン(第82番);
6−(3−ヒドロキシフェニル)−2−モルホリノ−4−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)ピリミジン(第85番);
4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−(3−ヒドロキシフェニル)−2−モルホリノピリミジン(第86番)および
6−(3−ヒドロキシフェニル)−2−モルホリノ−4−[4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン(第128番)
などの化合物の開示がある。
4−アリールピペラジン−1−イル基で、または4−ヘテロアリールピペラジン−1−イル基で置換された、特定のピリジン、ピリミジンおよびトリアジン誘導体が、急性または慢性疼痛の治療に有用であることが、国際特許出願WO 2005/007648に開示される。例えば:
4−(2−フルオロフェニル)−6−モルホリノ−2−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)ピリミジン(第87番)
などの多くの2−ピペラジン−1−イルピリミジン化合物、そしてまた:
2−(3−クロロフェニル)−6−モルホリノ−4−[4−(3−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]ピリミジンおよび
4−[4−(3−クロロピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル]−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−モルホリノピリミジン(第92番)
などの2−アリール−4−ピペラジン−1−イルピリミジン化合物の開示がある。
欧州特許出願第1020462号 国際特許出願WO 00/043385 欧州特許出願第1389617号 欧州特許出願第1557415号 国際特許出願WO 2005/095389 国際特許出願WO 2006/005914 国際特許出願WO 2006/005918 国際特許出願WO 2006/005915 欧州特許出願1277738 国際特許出願WO 2004/048365 国際特許出願WO 2005/007648
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本発明の1つの側面にしたがって、式I
Figure 2010503649
式中、pは0、1、2または3であり;
同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
2_2_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、N(R)CON(R)、SON(R)、N(R)SO、OC(R、SC(RおよびN(R)C(R、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択されるか、
あるいは(Rは(1−3C)アルキレンジオキシであり、
そしてR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
_3_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、N(R)CON(R)、SON(R)、N(R)SO、C(RO、C(RSおよびC(RN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてR上の置換基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
_4_
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてRは、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、メルカプト−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルまたはN,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
_5_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
そしてR置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R10)、CO、CH(OR10)、CON(R10)、N(R10)CO、N(R10)CON(R10)、SON(R10)、N(R10)SO、CH=CHおよびCoC、式中、R10は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離され;
は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルであり;
qは、0、1、2、3または4であり;
同じであってもまたは異なってもよい各R基は、(1−8C)アルキルまたは式:
_6_11
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R12)、式中、R12は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR11は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルまたは(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルである
の基であるか、
あるいは2つのR基は、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成し;
rは、0、1、2、3または4であり;
同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択されるか、
あるいは2つのR基は、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成し;
は、直接結合であるか、またはCO、S、SO、SO、CON(R13)、COC(R13O、COC(R13S、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され;そして
は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、メルカプト−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルまたはN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルであるか、
あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
_7_14
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
_8_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R17)、式中、R17は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R16)、N(R16)CO、CON(R16)、N(R16)CON(R16)、CO、CH(OR16)、N(R16)SO、SON(R16)、CH=CHおよびCoC、式中、R16は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離され;
そしてピリミジン環上の5位は、場合によって(1−8C)アルキル基を所持してもよい
のピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本明細書において、一般的用語「(1−8C)アルキル」には、プロピル、イソプロピルおよびtert−ブチルなどの、直鎖および分枝鎖アルキル基の両方が含まれ、そしてまた、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルなどの(3−8C)シクロアルキル基も含まれ、そしてまた、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチルおよび2−シクロヘキシルエチルなどの(3−6C)シクロアルキル−(1−2C)アルキル基も含まれる。しかし、「プロピル」などの個々のアルキル基への言及は、直鎖型のみに特異的であり、「イソプロピル」などの個々の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖型のみに特異的であり、そして「シクロペンチル」などの個々のシクロアルキル基への言及は、その5員環のみに特異的である。類似の慣例が他の一般的用語にも当てはまり、例えば、(1−6C)アルコキシには、(3−6C)シクロアルキルオキシ基および(3−5C)シクロアルキル−(1−2C)アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、シクロブチルメトキシ、2−シクロブチルエトキシおよびシクロペンチルメトキシが含まれ;(1−6C)アルキルアミノには、(3−6C)シクロアルキルアミノ基および(3−5C)シクロアルキル−(1−2C)アルキルアミノ基、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロプロピルメチルアミノ、2−シクロプロピルエチルアミノ、シクロブチルメチルアミノ、2−シクロブチルエチルアミノおよびシクロペンチルメチルアミノが含まれ;そしてジ−[(1−6Cアルキル]アミノには、ジ−[(3−6C)シクロアルキル]アミノ基およびジ−[(3−5C)シクロアルキル−(1−2C)アルキル]アミノ基、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、N−シクロブチル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ、N−シクロプロピルメチル−N−メチルアミノ、N−(2−シクロプロピルエチル)−N−メチルアミノおよびN−シクロペンチルメチル−N−メチルアミノが含まれる。
上に定義する式Iの特定の化合物が、1以上の非対称炭素原子によって光学的に活性であるかまたはラセミ型で存在してもよい場合、本発明は、その定義中に、上述の活性を所持する、こうした光学的活性型またはラセミ型のいずれも含むことが理解されるものとする。当該技術分野に周知の有機化学の標準的技術によって、例えば、光学的に活性である出発物質からの合成によって、またはラセミ型の分割によって、光学的活性型の合成を行ってもよい。同様に、本明細書に以後、言及する、標準的実験室技術を用いて、上述の活性を評価してもよい。
上に定義する式Iの特定の化合物が、互変異性の現象を示しうることもまた、理解されるものとする。特に、互変異性は、Rがヒドロキシまたはアミノ基である場合、ベンズイミダゾリル基に影響を及ぼしうるし、あるいは互変異性は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を所持するRおよびQ基内の複素環基に影響を及ぼしうる。本発明は、その定義中に、上述の活性を所持する、こうした互変異型またはその混合物をいずれも含み、そして単に、式の図内に利用されるかまたは実施例中で指名されるいかなる1つの互変異型にも限定されるものではないことが理解されるものとする。
ピリミジン環上の2位に位置するベンズイミダゾリル基のフェニル環部分上に存在する任意のR基は、前記フェニル環上の任意の利用可能な位に位置してもよいことが理解されるものとする。多数のR基が存在する場合、R基は同じであってもまたは異なってもよい。都合よくは、R基はまったく存在しない(p=0)か、または単一のR基がある(p=1)。都合よくは、単一のR基は、前記ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置する。都合よくは、単一のR基は、前記ベンズイミダゾリル基上の4位に位置する。
ピリミジン環上の6位に位置するモルホリニル基上に存在してもよい任意のR基は、前記モルホリニル基上の任意の利用可能な位に位置してもよいことがさらに理解されるものとする。都合よくは、R基が、メチル基などの(1−8C)アルキル基である場合、4までのこうした基が存在してもよい。前記モルホリニル基上の前記環位に、任意の2つのこうした基が位置してもよい。2つのR基が、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成する場合、こうして形成される適切な基は、例えば、3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプト−6−イル、6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプト−3−イル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルまたは8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基である。都合よくは、単一のR基がある。より都合よくは、R基はまったく存在しない(q=0)。
ピリミジン環上の4位に位置するピペラジニル基上に存在してもよい任意のR基は、前記ピペラジニル基上の任意の利用可能な位に位置してもよいことがさらに理解されるものとする。都合よくは、R基が、メチル基などの(1−8C)アルキル基である場合、4までのこうした基が存在してもよい。前記ピペラジニル基上の前記環位に、任意の2つのこうした基が位置してもよい。2つのR基が、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成する場合、こうして形成される適切な基は、例えば、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト−3−イル、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト−6−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルまたは3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基である。都合よくは、単一のR基がある。より都合よくは、R基はまったく存在しない(r=0)。
上に言及する一般的なラジカルに適した値には、以下に示すものが含まれる。
アリールである場合の「Q」基(Q〜Q)の任意の1つ、または「Q」基内のアリール基に適した値は、例えば、フェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルである。
(3−8C)シクロアルキルである場合の「Q」基(Q〜Q)の任意の1つ、または「Q」基内の(3−8C)シクロアルキル基に適した値は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルまたはシクロオクチルであり、そして(3−8C)シクロアルケニルである場合の「Q」基(Q〜Q)の任意の1つ、または「Q」基内の(3−8C)シクロアルケニル基に適した値は、例えば、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルまたはシクロオクテニルである。
ヘテロアリールである場合の「Q」基(Q〜Q)の任意の1つ、または「Q」基内のヘテロアリール基に適した値は、例えば、酸素、窒素およびイオウより選択される最大5つの環ヘテロ原子を含む、芳香族5または6員単環、あるいは9または10員二環であり、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シノリニルまたはナフチリジニルがある。
ヘテロシクリルである場合の「Q」基(Q〜Q)の任意の1つ、または「Q」基内のヘテロシクリル基に適した値は、例えば、酸素、窒素およびイオウより選択される最大5つのヘテロ原子を含む、非芳香族飽和または部分的飽和3〜10員単環または二環であり、例えば、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、オキサゾリジン、チアゾリジン、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニルまたはテトラヒドロピリダジン、好ましくはテトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニルまたはピペラジニルがある。1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を所持するこうした基に適した値は、例えば、2−オキソピロリジニル、2−チオキソピロリジニル、2−オキソイミダゾリジニル、2−チオキソイミダゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソチアゾリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2,5−ジオキソイミダゾリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルがある。
ヘテロアリール−(1−6C)アルキルである場合の「Q」基に適した値は、例えば、ヘテロアリールメチル、2−ヘテロアリールエチルおよび3−ヘテロアリールプロピルである。本発明は、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル基でなく、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキル基が存在する場合の「Q」基の対応する適した値を含む。
任意の「R」基(R〜R17)、あるいはR、RまたはR置換基内の多様な基、あるいはQ、あるいはQ内の多様な基に適した値には:
ハロゲノに関しては、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード;
(1−8C)アルキルに関しては:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチルおよび2−シクロプロピルエチル;
(2−8C)アルケニルに関しては:ビニル、イソプロペニル、アリルおよびブト−2−エニル;
(2−8C)アルキニルに関しては:エチニル、2−プロピニルおよびブト−2−イニル;
(1−6C)アルコキシに関しては:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ;
(2−6C)アルケニルオキシに関しては:ビニルオキシおよびアリルオキシ;
(2−6C)アルキニルオキシに関しては:エチニルオキシおよび2−プロピニルオキシ;
(1−6C)アルキルチオに関しては: メチルチオ、エチルチオおよびプロピルチオ;
(1−6C)アルキルスルフィニルに関しては:メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニル;
(1−6C)アルキルスルホニルに関しては:メチルスルホニルおよびエチルスルホニル;
(1−6C)アルキルアミノに関しては:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびブチルアミノ;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノに関しては:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノおよびジイソプロピルアミノ;
(1−6C)アルコキシカルボニルに関しては:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニル;
(1−6C)アルコキシカルボニルアミノに関しては:メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノおよびtert−ブトキシカルボニルアミノ;
N−(1−6C)アルキルカルバモイルに関しては:N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイルおよびN−プロピルカルバモイル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルに関しては:N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル;
(2−6C)アルカノイルに関しては:アセチル、プロピオニルおよびイソブチリル;
(2−6C)アルカノイルオキシに関しては:アセトキシおよびプロピオニルオキシ;
(2−6C)アルカノイルアミノに関しては:アセトアミドおよびプロピオンアミド;
N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノに関しては:N−メチルアセトアミドおよびN−メチルプロピオンアミド;
(3−6C)アルケノイルアミノに関しては:アクリルアミド、メタクリルアミドおよびクロトンアミド;
N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノに関しては:N−メチルアクリルアミドおよびN−メチルクロトンアミド;
(3−6C)アルキノイルアミノに関しては:プロピオールアミド;
N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノに関しては:N−メチルプロピオールアミド;
N’−(1−6C)アルキルウレイドに関しては:N’−メチルウレイドおよびN’−エチルウレイド;
N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに関しては:N’,N’−ジメチルウレイドおよびN’−メチル−N’−エチルウレイド;
N−(1−6C)アルキルウレイドに関しては:N−メチルウレイドおよびN−エチルウレイド;
N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに関しては:N,N’−ジメチルウレイド、N−メチル−N’−エチルウレイドおよびN−エチル−N’−メチルウレイド;
N,N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに関しては:N,N’,N’−トリメチルウレイド、N−エチル−N’,N’−ジメチルウレイドおよびN−メチル−N’,N’−ジエチルウレイド;
N−(1−6C)アルキルスルファモイルに関しては:N−メチルスルファモイルおよびN−エチルスルファモイル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイルに関しては:N,N−ジメチルスルファモイル;
(1−6C)アルカンスルホニルアミノに関しては:メタンスルホニルアミノおよびエタンスルホニルアミノ;
N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノに関しては:N−メチルメタンスルホニルアミノおよびN−メチルエタンスルホニルアミノ;
ハロゲノ−(1−6C)アルキルに関しては:クロロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、1−クロロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−クロロプロピル、3,3−ジフルオロプロピルおよび3,3,3−トリフルオロプロピル;
ヒドロキシ−(1−6C)アルキルに関しては:ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチルおよび3−ヒドロキシプロピル;
メルカプト−(1−6C)アルキルに関しては:メルカプトメチル、2−メルカプトエチル、1−メルカプトエチルおよび3−メルカプトプロピル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルに関しては:メトキシメチル、エトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチルおよび3−メトキシプロピル;
(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキルに関しては:メチルチオメチル、エチルチオメチル、2−メチルチオエチル、1−メチルチオエチルおよび3−メチルチオプロピル;
(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキルに関しては:メチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルメチル、2−メチルスルフィニルエチル、1−メチルスルフィニルエチルおよび3−メチルスルフィニルプロピル;
(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキルに関しては:メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルエチル、1−メチルスルホニルエチルおよび3−メチルスルホニルプロピル;
シアノ−(1−6C)アルキルに関しては:シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチルおよび3−シアノプロピル;
アミノ−(1−6C)アルキルに関しては:アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、1−アミノプロピルおよび5−アミノプロピル;
(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチルおよび3−メチルアミノプロピル;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルに関しては:ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチルおよび3−ジメチルアミノプロピル;
(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:アセトアミドメチル、プロピオンアミドメチル、2−アセトアミドエチルおよび1−アセトアミドエチル;
N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:N−メチルアセトアミドメチル、N−メチルプロピオンアミドメチル、2−(N−メチルアセトアミド)エチルおよび1−(N−メチルアセトアミド)エチル;
(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルおよび2−メトキシカルボニルアミノエチル;
N’−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキルに関しては:N’−メチルウレイドメチル、2−(N’−メチルウレイド)エチルおよび1−(N’−メチルウレイド)エチル;
N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルに関しては:N’,N’−ジメチルウレイドメチル、2−(N’,N’−ジメチルウレイド)エチルおよび1−(N’,N’−ジメチルウレイド)エチル;
N−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキルに関しては:N−メチルウレイドメチル、2−(N−メチルウレイド)エチルおよび1−(N−メチルウレイド)エチル;
N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルに関しては:N,N’−ジメチルウレイドメチル、2−(N,N’−ジメチルウレイド)エチルおよび1−(N,N’−ジメチルウレイド)エチル;
N,N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルに関しては:N,N’,N’−トリメチルウレイドメチル、2−(N,N’,N’−トリメチルウレイド)エチルおよび1−(N,N’,N’−トリメチルウレイド)エチル;
(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:メタンスルホニルアミノメチル、2−(メタンスルホニルアミノ)エチルおよび1−(メタンスルホニルアミノ)エチル;そして
N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルに関しては:N−メチルメタンスルホニルアミノメチル、2−(N−メチルメタンスルホニルアミノ)エチルおよび1−(N−メチルメタンスルホニルアミノ)エチル
が含まれる。
(1−3C)アルキレンジオキシ基である場合の(Rに適した値は、例えば、メチレンジオキシ、エチリデンジオキシ、イソプロピリデンジオキシまたはエチレンジオキシであり、そしてその酸素原子は、隣接する環位を占める。
上記に定義するように、R基が式Q−X−の基を形成し、そして例えば、XがOC(R連結基である場合、ベンズイミダゾリル環に付着するのは、OC(R連結基の酸素原子ではなく炭素原子であり、そして酸素原子はQ基に付着する。同様に、例えば、R置換基内のCH基が式−X−Qの基を所持し、そして例えば、XがC(RO連結基である場合、CH基に付着するのは、C(RO連結基の酸素原子ではなく炭素原子であり、そして酸素原子はQ基に連結される。
上記に定義するように、R置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、CON(R10)またはC≡Cなどの基の鎖内への挿入によって場合によって分離されてもよい。例えば、4−メトキシブトキシ基内のアルキレン鎖内にO原子を挿入すると、例えば、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ基が生じ、例えば、2−ヒドロキシエトキシ基内のエチレン鎖内にC≡C基を挿入すると、4−ヒドロキシブト−2−イニルオキシ基が生じ、そして例えば、3−メトキシプロポキシ基内のエチレン鎖内にCONH基を挿入すると、例えば、2−(2−メトキシアセトアミド)エトキシ基が生じる。
上記に定義するように、R置換基内の任意のCH、CHまたはCH基が、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基を場合によって所持する場合、適切には、前記の各CH基上に存在する1つのハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基があり、適切には、前記の各CH基上に存在する1つまたは2つのこうした置換基があり、そして適切には、前記の各CH基上に存在する1つ、2つまたは3つのこうした置換基がある。
上記に定義するように、R置換基内の任意のCH、CHまたはCH基が、前記の各CH、CHまたはCH基上に、上記に定義するような置換基を場合によって所持する場合、こうして形成される適切なR置換基には、例えば、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチルおよび2−ヒドロキシエチルなどのヒドロキシ置換(1−8C)アルキル基、2−ヒドロキシプロポキシおよび3−ヒドロキシプロポキシなどのヒドロキシ置換(1−6C)アルコキシ基、2−メトキシエトキシおよび3−エトキシプロポキシなどの(1−6C)アルコキシ置換(1−6C)アルコキシ基、3−アミノ−2−ヒドロキシプロポキシなどのヒドロキシ置換アミノ−(2−6C)アルコキシ基、2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロポキシなどのヒドロキシ置換(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルコキシ基、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシなどのヒドロキシ置換ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルコキシ基、3−アミノ−2−ヒドロキシプロピルアミノなどのヒドロキシ置換アミノ−(2−6C)アルキルアミノ基、2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロピルアミノなどのヒドロキシ置換(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルキルアミノ基、ならびに3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルアミノなどのヒドロキシ置換ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルキルアミノ基が含まれる。
上記に定義するように、R置換基内の任意のCH、CHまたはCH基が、前記の各CH、CHまたはCH基上に、上記に定義するような置換基を場合によって所持する場合、こうした場合による置換基は、R置換基内のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基上に存在していてもよい、上記に定義する置換基内のCH、CHまたはCH基上に存在していてもよい。例えば、Rが(1−8C)アルキル基によって置換されたアリールまたはヘテロアリール基を含む場合、(1−8C)アルキル基は、その中のCH、CHまたはCH基上で、上記に定義する置換基の1つによって場合によって置換されていてもよい。例えば、Rが、例えば、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル基によって置換されたヘテロアリール基を含む場合、(1−6C)アルキルアミノ基の末端CH基は、例えば、(1−6C)アルキルスルホニル基または(2−6C)アルカノイル基によってさらに置換されていてもよい。例えば、R基は、例えば5−[N−(2−メチルスルホニルエチル)アミノメチル]チエン−2−イル基であるように、N−(2−メチルスルホニルエチル)アミノメチル基によって置換されたチエニル基などのヘテロアリール基であってもよい。さらに、例えば、Rが、例えば(2−6C)アルカノイル基によってその窒素原子上で置換されているピペリジニルまたはピペラジニル基などのヘテロシクリル基を含む場合、(2−6C)アルカノイル基の末端CH基は、例えば、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ基でさらに置換されていてもよい。例えば、R基は、N−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル基または4−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペラジン−1−イル基であってもよい。
−X−Q基内の付着物および置換基にも類似の考慮が当てはまる。例えば、Q基内の任意のCH、CHまたはCH基が、前記の各CH、CHまたはCH基上に、上記に定義するような置換基を場合によって所持する場合、こうして形成される適切なQ基には、例えば、1−アミノ−2−ヒドロキシエチルまたは1−アミノ−2−ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシ置換アミノ−(1−6C)アルキル基、1−アミノ−2−メトキシエチルなどの(1−6C)アルコキシ置換アミノ−(1−6C)アルキル基、5−[N−(2−メチルスルホニルエチル)アミノメチル]チエン−2−イル基などの(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル置換ヘテロアリール基、およびN−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル基または4−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペラジン−1−イル基などの(2−6C)アルカノイル置換複素環基が含まれる。
さらに、例えば、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持してもよいことが前記に定義される。こうした置換基はいずれも、前記Q基上の任意の利用可能な位に存在してもよい。例えば、Q基内に(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニルまたはヘテロシクリル基が存在する場合、置換基は、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニルまたはヘテロシクリル基が化学構造の残りに連結されている原子を含めて、任意の利用可能な位に存在していてもよいことが理解されるものとする。例えば、アミノ置換基を所持するシクロプロピル基などのQ基内の(3−8C)シクロアルキル基は、それによって、Q基内で、1−アミノシクロプロプ−1−イル基およびヘテロシクリル基を形成してもよく、例えば、ヒドロキシ置換基を所持するピペリジン−4−イル基などのQ基内のヘテロシクリル基は、それによって4−ヒドロキシピペリジン−4−イル基を形成してもよい。
式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうる塩は、例えば、式Iの化合物の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸などの無機または有機酸との酸付加塩であるか;あるいは例えば、十分に酸性である式Iの化合物の塩、例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩などのアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、またはアンモニウム塩、またはメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンもしくはtris−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの有機塩基との塩である。式Iの化合物のさらなる適切な薬学的に許容されうる塩は、例えば、式Iの化合物の投与後に、ヒトまたは動物の体内で形成される塩である。
式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうる溶媒和物もまた、本発明の側面を形成することがさらに理解されるものとする。適切な薬学的に許容されうる溶媒和物は、例えば、半水和物、一水和物、二水和物または三水和物、あるいは別の含量の水和物などの水和物である。
式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグもまた、本発明の側面を形成することがさらに理解されるものとする。したがって、ヒトまたは動物の体内で分解されて本発明の化合物を放出する化合物であるプロドラッグの形で、本発明の化合物を投与してもよい。プロドラッグを用いて、本発明の化合物の物理学的特性および/または薬物動態学的特性を改変してもよい。本発明の化合物が、特性を修飾させる基を付着させうる適切な基または置換基を含有する場合、プロドラッグを形成可能である。プロドラッグの例には、式Iの化合物中のカルボキシ基またはヒドロキシ基で形成されうるin vivoで切断可能なエステル誘導体、および式Iの化合物中のカルボキシ基またはアミノ基で形成されうるin vivoで切断可能なアミド誘導体が含まれる。
したがって、本発明には、有機合成によって入手可能になった場合、およびプロドラッグの切断によって、ヒトまたは動物体内で利用可能になった場合の、上記に定義するような式Iの化合物が含まれる。したがって、本発明には、有機合成手段によって産生された式Iの化合物、そしてまた前駆体化合物の代謝によってヒトまたは動物の体内で産生されるこうした化合物も含まれ、すなわち、式Iの化合物は合成的に産生された化合物であってもまた代謝的に産生された化合物であってもよい。
式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグは、望ましくない薬理学的活性を持たず、そして過度の毒性を持たない、ヒトまたは動物の体に投与するのに適しているという合理的な医学的判断に基づくものである。
例えば、以下の文書に、プロドラッグの多様な型が記載されている:
a) Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309−396, K. Widderら監修(Academic Press, 1985);
b) Design of Pro−drugs, H. Bundgaard監修(Elsevier, 1985);
c) A Textbook of Drug Design and Development, Krogsgaard−LarsenおよびH. Bundgaard監修, 第5章 “Design and Application of Pro−drugs”, H. Bundgaardによる p. 113−191 (1991);
d) H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 1−38 (1992);
e) H. Bundgaardら, Journal of Pharmaceutical Sciences77, 285 (1988);
f) N. Kakeyaら, Chem. Pharm. Bull.32, 692 (1984);
g) T. HiguchiおよびV. Stella, “Pro−Drugs as Novel Delivery Systems”, A.C.S. Symposium Series, 第14巻;および
h) E. Roche(監修者), “Bioreversible Carriers in Drug Design” , Pergamon Press, 1987。
カルボキシ基を所持する式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグは、例えば、そのin vivo切断可能エステルである。カルボキシ基を含有する式Iの化合物のin vivo切断可能エステルは、例えば、ヒトまたは動物体内で切断されて親酸を産生する、薬学的に許容されうるエステルである。カルボキシに適した薬学的に許容されうるエステルには、メチル、エチルおよびtert−ブチルなどの(1−6C)アルキルエステル、メトキシメチルエステルなどの(1−6C)アルコキシメチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステル、3−フタリジルエステルなどの(1−6C)アルカノイルオキシメチルエステル、シクロペンチルカルボニルオキシメチルおよび1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステルなどの(3−8C)シクロアルキルカルボニルオキシ−(1−6C)アルキルエステル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエステルなどの2−オキソ−1,3−ジオキソレニルメチルエステル、ならびにメトキシカルボニルオキシメチルおよび1−メトキシカルボニルオキシエチルエステルなどの(1−6C)アルコキシカルボニルオキシ−(1−6C)アルキルエステルが含まれる。
ヒドロキシ基を所持する式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグは、例えば、そのin vivo切断可能エステルまたはエーテルである。ヒドロキシ基を含有する式Iの化合物のin vivo切断可能エステルまたはエーテルは、例えば、ヒトまたは動物体内で切断されて親ヒドロキシ化合物を産生する、薬学的に許容されうるエステルまたはエーテルである。ヒドロキシ基に適した薬学的に許容されうるエステル形成基には、リン酸エステル(ホスホルアミド性環状エステルを含む)などの無機エステルが含まれる。ヒドロキシ基に適したさらなる薬学的に許容されうるエステル形成基には、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、ならびに置換ベンゾイルおよびフェニルアセチル基などの(1−10C)アルカノイル基、エトキシカルボニル、N,N−[ジ−(1−4C)アルキル]カルバモイル、2−ジアルキルアミノアセチルおよび2−カルボキシアセチル基などの(1−10C)アルコキシカルボニル基が含まれる。フェニルアセチルおよびベンゾイル基上の環置換基の例には、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチルおよび4−(1−4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが含まれる。ヒドロキシ基に適した薬学的に許容されうるエーテル形成基には、アセトキシメチルおよびピバロイルオキシメチル基などのα−アシルオキシアルキル基が含まれる。
カルボキシ基を所持する式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグは、例えば、アンモニアなどのアミン、メチルアミンなどの(1−4C)アルキルアミン、ジメチルアミン、N−エチル−N−メチルアミンまたはジエチルアミンなどのジ−(1−4C)アルキルアミン、2−メトキシエチルアミンなどの(1−4C)アルコキシ−(2−4C)アルキルアミン、ベンジルアミンなどのフェニル−(1−4C)アルキルアミン、およびグリシンなどのアミノ酸またはそのエステルで形成されるアミドである。
アミノ基を所持する式Iの化合物の適切な薬学的に許容されうるプロドラッグは、例えば、そのin vivo切断可能アミド誘導体である。アミノ基由来の適切な薬学的に許容されうるアミドには、例えば、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、ならびに置換ベンゾイルおよびフェニルアセチル基などの(1−10C)アルカノイル基で形成されるアミドが含まれる。フェニルアセチルおよびベンゾイル基上の環置換基の例には、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチルおよび4−(1−4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが含まれる。
式Iの化合物のin vivo効果は、部分的に、式Iの化合物の投与後、ヒトまたは動物体内で形成される1以上の代謝産物によって、発揮されてもよい。上述のように、式Iの化合物のin vivo効果はまた、前駆体化合物(プロドラッグ)の代謝によって発揮されてもよい。
本発明の特定の新規化合物には、例えば、式Iのピリミジン誘導体、またはその薬学的に許容されうる塩が含まれ、式中、別に記載しない限り、p、R、R、q、R、r、R、XおよびQの各々は、上記に定義されるかまたは下記の段落(a)〜(uuu)に定義される意味のいずれかを有する:
(a)pは0であるか、あるいはpは1、2または3であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
2_2_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、S、N(R)、CO、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである、の基より選択されるか、あるいは(Rは(1−3C)アルキレンジオキシであり、
そしてR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてR上の置換基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノおよびジ−[(1−6C)アルキル]アミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、そしてR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(b)pは0であるか、あるいはpは1または2であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノより選択され、
そしてR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1つ、2つまたは3つのハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノアミノより選択される置換基を場合によって所持する;
(c)pは0であるか、あるいはpは1または2であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、メチル、エチル、プロピル、ビニル、アリル、エチニル、2−プロピニル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル、2−ヒドロキシプロピル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、アミノメチル、1−アミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、2−アミノエチル、2−アミノ−1−メチルエチル、2−アミノプロピル、2−アミノ−1,1−ジメチルエチル、2−アミノ−2−メチルプロピル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、1−メチルアミノ−1−メチルエチル、2−メチルアミノエチル、2−メチルアミノ−1−メチルエチル、2−メチルアミノプロピル、2−メチルアミノ−1,1−ジメチルエチル、2−メチルアミノ−2−メチルプロピル、アセトアミドメチル、1−アセトアミドエチル、1−アセトアミド−1−メチルエチル、2−アセトアミドエチル、2−アセトアミド−1−メチルエチル、2−アセトアミドプロピル、2−アセトアミド−1,1−ジメチルエチルおよび2−アセトアミド−2−メチルプロピルより選択される;
(d)pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびアセトアミドより選択される;
(e)pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、メチルアミノおよびアセトアミドより選択される;
(f)pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシ(特にメトキシ)より選択される;
(g)pは0である;
(h)Rは、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルアセトアミド、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ヒドロキシメチルまたはメトキシメチルである;
(i)Rは、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルである;
(j)Rは、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルである;
(k)Rはジフルオロメチルである;
(l)qは0であるか、あるいはqは1、2または3であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルである;
(m)qは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成する;
(n)qは0であるか、あるいはqは1または2であり、そして各R基はメチルである;
(o)rは0であるか、あるいはrは1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノより選択されるか、あるいは2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成する;
(p)rは0であるか、あるいはrは1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルである;
(q)rは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成する;
(r)rは0であるか、あるいはrは1、2、3または4であり、そして各R基はメチルである;
(s)Xは、CO、SO、CON(R13)、COC(R13O、COC(R13S、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される;
(t)Xは、CO、SO、CONH、COCHO、COCHNHおよびCOCHNHCOより選択される;
(u)Xは、CO、SO、CONH、CON(Me)、COCHO、COCHNHおよびCOCHNHCOより選択される;
(v)XはCONHまたはCON(Me)である;
(w)XはCOである;
(x)XはSOである;
(y)Qは、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、メルカプト−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキルまたは(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルであるか、
あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノおよびジ−[(1−6C)アルキル]アミノより、または式:
_7_14
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(z)Qは、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキルまたは(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1つ、2つまたは3つのハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノおよびジ−[(1−6C)アルキル]アミノより、または式:
_7_14
式中、Xは、直接結合であり、そしてR14は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(aa)Qは、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキルまたは(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルおよびジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(bb)Qは、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、1−イソプロピル−1−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチル、5−ジエチルアミノペンチル、2−メチルスルホニルエチル、3−メチルスルホニルプロピル、アセトアミドメチルまたは1−アセトアミドエチルであるか、あるいは、Qは、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリルメチル、2−フリルエチル、チエニルメチル、2−チエニルエチル、オキサゾリルメチル、2−オキサゾリルエチル、イソオキサゾリルメチル、2−イソオキサゾリルエチル、イミダゾリルメチル、2−イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、2−ピラゾリルエチル、チアゾリルメチル、2−チアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、2−トリアゾリルエチル、オキサジアゾリルメチル、2−オキサジアゾリルエチル、チアジアゾリルメチル、2−チアジアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、2−テトラゾリルエチル、ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、ピラジニルメチル、2−ピラジニルエチル、ピリダジニルメチル、2−ピリダジニルエチル、ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルエチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、テトラヒドロチオピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリニルメチル、2−(ピロリニル)エチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、イミダゾリジニルメチル、ピラゾリジニルメチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、テトラヒドロ−1,4−チアジニルメチル、2−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチル、2−(ホモピペラジニル)エチル、または2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル、アセトアミド、プロピオンアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、ジメチルアミノメチルおよび2−ジメチルアミノエチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(cc)Qは、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチル、5−ジエチルアミノペンチル、2−メチルスルホニルエチルまたはアセトアミドメチルであるか、あるいは
は、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリルメチル、チエニルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、イミダゾリルメチル、2−イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、チアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、ピラジニルメチル、2−ピラジニルエチル、ピリダジニルメチル、2−ピリダジニルエチル、ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルエチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチルまたはホモピペラジニルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、アセトアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、メトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、そしてQ基内の任意のこうしたアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される置換基を場合によって所持する;
(dd)Qは、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチルまたは5−ジメチルアミノペンチルであるか、あるいは、Qは、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニルメチル、イミダゾリルメチル、チアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチルまたは2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチルであり、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、メチル、メトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、そしてQ基内の任意のこうしたアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される置換基を場合によってさらに所持する;
(ee)Qは、アミノメチル、1−アミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、1−メチルアミノ−1−メチルエチル、アセトアミドメチル、1−アセトアミドエチルまたは1−アセトアミド−1−メチルエチルである;
(ff)X−Q基は、α−アミノカルボニル基である;
(gg)X−Q基は、天然存在α−アミノカルボニル基である;
(hh)X−Q基は、グリシル、ザルコシル、N−エチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、グリシルグリシル、L−アラニル、2−メチルアラニル、N−メチルアラニル、β−アラニル、(2S)−2−アミノブタノイル、L−バリル、N−メチル−L−バリル、2−アミノペント−4−イノイル、2−アミノペンタノイル、L−イソロイシル、L−ロイシル、2−メチル−L−ロイシル、N−メチル−L−ロイシル、セリル、O−メチル−L−セリル、N−メチル−L−セリル、O−メチル−L−ホモセリル、L−スレオニル、S−メチル−L−システイニル、S−メチル−L−ホモシステイニル、L−メチオニル、N−メチル−L−リジル、N−メチル−L−オルニチル、D−アスパラギニル、D−グルタミニル、L−チロシル、プロリルおよびヒスチジルより選択される;
(ii)Xは直接結合であり、そしてQは水素である;
(jj)Xは直接結合であり、そしてQは、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニルまたは(2−8C)アルキニルである;
(kk)Xは直接結合であり、そしてQは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチルまたはアリルである;
(ll)ピリミジン環上の5位は、メチル基を所持してもよい;
(mm)ピリミジン環上の5位は非置換である;
(nn)pは1であり、そしてRは(1−6C)アルコキシ(メトキシまたはエトキシなど、特にメトキシ)である;
(oo)Rは、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルである;
(pp)Rはトリフルオロメチルである;
(qq)qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルである;
(rr)qは0である;
(ss)qは1であり、そしてR基は(1−6C)アルキル(メチルまたはエチルなど、特にメチル)である;
(tt)rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、(1−4C)アルキル基であるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成する;
(uu)rは0であるか、あるいはrは1または2であり、同じであってもまたは異なってもよい各R基は、(1−4C)アルキル基(特にメチル基)であるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成する;
(vv)rは0である;
(ww)Xは、直接結合であるか、またはCO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキル(メチルなど)である、より選択される;
(xx)Xは、直接結合であるか、またはCO、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキル(メチルなど)である、より選択される;
(yy)Xは、直接結合であるか、またはCO、CONH、COCHN(R13)、式中、R13は、水素、メチルまたはエチル(特に水素またはメチル)を示す、COCH(Me)N(R13)、式中、R13は水素またはメチルを示す、COC(Me)N(R13)、式中、R13は水素またはメチルを示す、およびCOCHN(Me)COより選択される;
(zz)Xは、直接結合であるか、またはCO、CONH、COCHNH、COCH(Me)NH、COC(Me)NHおよびCOCHN(Me)COより選択される;
(aaa)Xは、CO、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキル(メチルなど)である、より選択される;
(bbb)Xは、CO、CONH、COCHN(R13)、式中、R13は、水素、メチルまたはエチル(特に、水素またはメチル)を示す、COCH(Me)N(R13)、式中、R13は水素またはメチルを示す、COC(Me)N(R13)、式中、R13は水素またはメチルを示す、およびCOCHN(Me)COより選択される;
(ccc)Xは、CO、CONH、COCHNH、COCH(Me)NH、COC(Me)NHおよびCOCHN(Me)COより選択される;
(ddd)Xは直接結合である;
(eee)Xは、COC(R13N(R13)、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、である(特に、Xは、COCHNH、COCH(Me)NHまたはCOC(Me)NH、より特にCOCHNHである);
(fff)Xは、COC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、である(特に、Xは、COCHNHCOまたはCOCHN(Me)CO、より特にCOCHN(Me)COである);
(ggg)Qは、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
_7_14
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
_8_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R17)、式中、R17は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R16)、N(R16)CO、CON(R16)、N(R16)CON(R16)、CO、CH(OR16)、N(R16)SO、SON(R16)、CH=CHおよびCoC、式中、R16は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離される;
(hhh)Qは、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
_7_14
式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
_8_
式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R17)、式中、R17は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R16)、N(R16)CO、CON(R16)、N(R16)CON(R16)、CO、CH(OR16)、N(R16)SO、SON(R16)、CH=CHおよびCoC、式中、R16は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離される;
(iii)Qは、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、N−(1−6C)アルキルカルバモイルおよびN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、N−(1−6C)アルキルカルバモイルおよびN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(jjj)Qは、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、N−(1−6C)アルキルカルバモイルおよびN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、N−(1−6C)アルキルカルバモイルおよびN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(kkk)Qは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、アリル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、1−イソプロピル−1−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチルまたは5−ジエチルアミノペンチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、テトラヒドロチオピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリニルメチル、2−(ピロリニル)エチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、イミダゾリジニルメチル、ピラゾリジニルメチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、テトラヒドロ−1,4−チアジニルメチル、2−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチル、2−(ホモピペラジニル)エチルまたは2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(lll)Qは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたは2−ジエチルアミノエチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチルまたは2−(ホモピペラジニル)エチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(mmm)Qは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ネオペンチル、2−プロピニル、2−ヒドロキシエチル、2−フルオロエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチルまたはジメチルアミノメチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−(ピロリジニル)メチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチルまたはピペラジニルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持する;
(nnn)Xは直接結合であり、そしてQは、水素、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQはヘテロシクリルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ(特に、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、メチルおよびエチル(特にメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持する;
(ooo)Xは直接結合であり、そしてQは水素である;
(ppp)XはCOであり、そしてQは、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(qqq)XはCOであり、そしてQは、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持する;
(rrr)XはCOであり、そしてQは、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(sss)Xは、COC(R13N(R13)、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり、そしてQは、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルまたはシアノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは(3−8C)シクロアルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、シアノおよびメトキシ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意の(3−8C)シクロアルキル基は、アミノおよびメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(ttt)Xは、COC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり、そしてQは、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノまたはジエチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、アミノおよびメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する;
(uuu)XはCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり、そしてQは(1−8C)アルキルまたはアミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQはヘテロシクリルである。
「Me」は、本明細書においてメチルを示す。
本発明の特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびアセトアミドより選択され;
は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルであり;
qは0であるか、あるいはqは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは、1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルであるか;あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
は、CO、SO、CONH、CON(Me)、COCHO、COCHNHおよびCOCHNHCOより選択され;そして
は、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチル、5−ジエチルアミノペンチル、2−メチルスルホニルエチルまたはアセトアミドメチルであるか、あるいは
は、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリルメチル、チエニルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、イミダゾリルメチル、2−イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、チアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、ピラジニルメチル、2−ピラジニルエチル、ピリダジニルメチル、2−ピリダジニルエチル、ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルエチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチルまたはホモピペラジニルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、アセトアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、メトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、そしてQ基内の任意のこうしたアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシおよびエトキシ(特にメトキシ)より選択され;
はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピル(特にメチル)であるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
は、直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択され;そして
は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、アリル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、1−イソプロピル−1−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチルまたは5−ジエチルアミノペンチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、テトラヒドロチオピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリニルメチル、2−(ピロリニル)エチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、イミダゾリジニルメチル、ピラゾリジニルメチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、テトラヒドロ−1,4−チアジニルメチル、2−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチル、2−(ホモピペラジニル)エチルまたは2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
は、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
は、直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択され;そして
は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたは2−ジエチルアミノエチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチルまたは2−(ホモピペラジニル)エチルであり、
基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
は、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
は、直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択され;そして
は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ネオペンチル、2−プロピニル、2−ヒドロキシエチル、2−フルオロエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチルまたはジメチルアミノメチルであるか、
あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−(ピロリジニル)メチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチルまたはピペラジニルメチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特にアミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびアセトアミドより選択され;
は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルであり;
qは0であるか、あるいはqは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは、1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルであるか;あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;そして
−Q基は、グリシル、ザルコシル、N−エチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、グリシルグリシル、L−アラニル、2−メチルアラニル、N−メチルアラニル、β−アラニル、(2S)−2−アミノブタノイル、L−バリル、N−メチル−L−バリル、2−アミノペント−4−イノイル、2−アミノペンタノイル、L−イソロイシル、L−ロイシル、2−メチル−L−ロイシル、N−メチル−L−ロイシル、セリル、O−メチル−L−セリル、N−メチル−L−セリル、O−メチル−L−ホモセリル、L−スレオニル、S−メチル−L−システイニル、S−メチル−L−ホモシステイニル、L−メチオニル、N−メチル−L−リジル、N−メチル−L−オルニチル、D−アスパラギニル、D−グルタミニル、L−チロシル、プロリルおよびヒスチジルより選択され;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
はCOであり;そして
は、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノブチル、2−メチルスルホニルエチルまたはアセトアミドメチルであるか、あるいはQは、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オキサゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、ピラゾール−3−イル、チアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、テトラゾール−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピラジン−2−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、チエン−3−イルメチル、オキサゾール−4−イルメチル、イソオキサゾール−3−イルメチル、イソオキサゾール−4−イルメチル、イミダゾール−1−イルメチル、イミダゾール−2−イルメチル、2−イミダゾール−1−イルエチル、2−イミダゾール−2−イルエチル、2−イミダゾール−4−イルエチル、ピラゾール−1−イルメチル、ピラゾール−3−イルメチル、1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル、1,2,3−トリアゾール−4−イルメチル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イルメチル、1,2,3−チアジアゾール−3−イルメチル、テトラゾール−1−イルメチル、テトラゾール−5−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、ピリジン−3−イルメチル、ピリジン−4−イルメチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリジン−4−イルエチル、ピラジン−2−イルメチル、2−ピラジン−2−イルエチル、ピリダジン−4−イルメチル、2−ピリダジン−4−イルエチル、ピリミジン−2−イルメチル、ピリミジン−4−イルメチル、2−ピリミジン−2−イルエチル、2−ピリミジン−4−イルエチル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−4−イル、アゼチジン−2−イル、3−ピロリン−2−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、モルホリノ、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、ピペリジノ、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、イソインドリン−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、1,3−ジオキソラン−2−イルメチル、1,4−ジオキサン−2−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−(ピペリジン−4−イル)エチル、ピペリジン−4−イルオキシメチル、ピペラジン−1−イルメチルまたは2−(ピペラジン−1−イル)エチルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、アセトアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
はCOであり;そして
は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチルエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルエチル、メトキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルメチル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、シクロプロピル、1−ヒドロキシシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロプロプ−1−イル、シクロブチル、1−ヒドロキシシクロブト−1−イル、1−アミノシクロブト−1−イル、シクロペンチル、1−ヒドロキシシクロペント−1−イル、1−アミノシクロペント−1−イル、シクロヘキシル、1−ヒドロキシシクロヘクス−1−イル、1−アミノシクロヘクス−1−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、モルホリノ、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、アゼチジン−2−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、5−アミノピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、N−メチルピロリジン−3−イル、1−アミノピロリジン−3−イル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、N−メチルピペリジン−3−イル、3−アミノピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、N−メチルピペリジン−4−イル、1−アミノピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、1,4−ジメチルピペラジン−2−イル、2−オキソ−1,3−チアゾリジン−4−イル、6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、テトラヒドロフラン−3−イルメチル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イルメチル、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−1−イルメチル、フェニル、2−アミノフェニル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−カルバモイルフェニル、3−アミノメチルフェニル、4−アミノメチルフェニル、ベンジル、3−ヒドロキシベンジル、4−メシルベンジル、1−ホルムアミド−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、3−(4−メトキシフェニル)プロピル、1−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル、2−フリル、3−フリル、3−メチルフラン−2−イル、5−メチルフラン−3−イル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、2−イミダゾリル、N−メチルイミダゾール−2−イル、3−ピラゾリル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、4−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、4−イソオキサゾリル、3−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、4−メチルチアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル、5−ヒドロキシ−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、2,1,3−チアジアゾール−4−イル、5−テトラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、4−ピリダジニル、2−ピラジニル、3−アミノピラジン−2−イル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ヒドロキシ−4−メチルピリミジン−5−イル、3−チエニルメチル、2−イミダゾリルメチル、4−イミダゾリルメチル、5−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−3−イルメチル、3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イルメチル、4−オキサゾリルメチル、3−イソオキサゾリルメチル、5−イソオキサゾリルメチル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−5−イルメチル、2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル、2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル、2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、4−ピリダジニルメチル、4−ピリミジニルメチル、2−ピラジニルメチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリミジン−4−イルエチル、2−ピリダジン−4−イルエチル、フェノキシメチル、2−トリルオキシメチルまたはピペリジン−4−イルオキシメチルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;そして
−Q基は、グリシル、ザルコシル、N−アセチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、2−メチルアラニル、N−アセチルアラニル、β−アラニル、D−バリル、L−セリル、N−メチル−L−セリル、N−アセチルセリル、L−ホモセリル、グリシルグリシル、N−ベンゾイルグリシルまたはN−(4−トルオイル)グリシルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
はCOであり;そして
は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、メトキシメチル、シクロプロピル、1−ヒドロキシシクロプロプ−1−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、アゼチジン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、フェニル、3−カルバモイルフェニル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、3−アミノメチルフェニル、4−アミノメチルフェニル、3−ヒドロキシベンジル、2−フリル、2−チエニル、2−ピロリル、N−メチルイミダゾール−2−イル、3−ピラゾリル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、4−ピラゾリル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−イソオキサゾリル、1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、3−ピリジル、4−ピリダジニル、3−チエニルメチル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−5−イルメチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリダジン−4−イルエチル、2−トリルオキシメチルまたはピペリジン−4−イルオキシメチルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであり;そして
−Q基は、グリシル、ザルコシル、N−アセチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、N−アセチルアラニル、2−メチルアラニル、β−アラニル、D−バリル、L−セリル、N−メチル−L−セリル、N−アセチルセリル、L−ホモセリルまたはN−(4−トルオイル)グリシルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
はCOであり;そして
は、アミノメチル、1−アミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、メチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、1−メチルアミノ−1−メチルエチル、アセトアミドメチル、1−アセトアミドエチルまたは1−アセトアミド−1−メチルエチルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
はCOであり;そして
は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、シクロプロピル、1−ヒドロキシシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロブト−1−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、アゼチジン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、1−アミノピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−アミノピペリジン−4−イル、ピペラジン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、3−アミノメチルフェニル、4−アミノメチルフェニル、N−メチルイミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、3−ピリジル、4−ピリダジニル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−5−イルメチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリダジン−4−イルエチルまたはピペリジン−4−イルオキシメチルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であり;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であり;
はCOであり;そして
は、1−アミノシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロブト−1−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、ピロリジン−2−イル、1−アミノピペリジン−3−イル、ピペラジン−2−イル、3−アミノフェニルまたは4−アミノフェニルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であり;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であり;そして
−Q基はグリシルまたはザルコシルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
はCOであり;
は、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特に、アミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
はCOであり;
は、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
はCOであり;
は、アリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノ(特に、アミノおよびメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
Pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
はジフルオロメチルでであり;
qは0であり;
rは0であり;
は直接結合であり;
は、水素、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQはヘテロシクリルであり(特に、Qは水素であり)、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ(特に、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノおよびジメチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、メチルおよびエチル(特にメチル)より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり(特に、pは0であり);
はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル(特にジフルオロメチル)であり;
qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり(特に、qは0であり);
rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し(特にrは0であり);
は、COC(R13N(R13)、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり;
は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルまたはシアノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは(3−8C)シクロアルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、フルオロ、ヒドロキシ、シアノおよびメトキシ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意の(3−8C)シクロアルキル基は、アミノおよびメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であり;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、またはrは2であり、そして各R基はメチルであり;
は、COC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり;
は、(1−8C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル(特に、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノまたはジエチルアミノ)より選択される置換基を場合によって所持し、
そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、アミノおよびメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明のさらなる特定の化合物は:
pは0であり;
はジフルオロメチルであり;
qは0であり;
rは0であるか、またはrは2であり、そして各R基はメチルであり;
は、COC(R13N(R13)CO、式中、R13は水素または(1−2C)アルキルである、であり;
は、(1−8C)アルキルまたはアミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQはヘテロシクリルであり;
そしてピリミジン環上の5位は非置換である
式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩である。
本発明の特定の化合物は、例えば、本明細書に以後、実施例のいずれかに開示する、式Iのピリミジン誘導体である。
本発明のさらなる特定の化合物は、例えば、本明細書に以後、実施例1として、実施例3として、または実施例5の化合物1、2もしくは5として開示する、式Iのピリミジン誘導体;あるいはその薬学的に許容されうる塩である。
式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩は、化学的に関連する化合物の調製に適用可能であることが知られる、任意のプロセスによって調製可能である。こうしたプロセスは、式Iのピリミジン誘導体を調製するために用いられる場合、本発明のさらなる特徴として提供され、そして以下の代表的なプロセス変形によって例示され、該プロセス中、別に記載しない限り、p、R、R、q、R、r、R、XおよびQは、上記に定義する意味のいずれかを有する。有機化学の標準法によって、必要な出発物質を得てもよい。以下の代表的なプロセス変形と組み合わせて、そして付随する実施例内に、こうした出発物質の調製を記載する。あるいは、有機化学者の一般の技術内である、例示されるものと類似の方法によって、必要な出発物質が得られうる。
(a)都合よくは、適切な触媒の存在下での、式II
Figure 2010503649
式中、p、R、R、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンの、式III
Figure 2010503649
式中、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピペラジンとの反応、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
適切な置換可能基Lは、例えば、ハロゲノ、アルコキシ、アリールオキシまたはスルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、ヨード、メトキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
都合よくは、炭酸または水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属などの適切な塩基、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、あるいは例えばアルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムtert−ブトキシド、あるいは例えばアルカリ金属アミド、例えばヘキサメチルジシラザンナトリウム、あるいは例えば水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムの存在下で、反応を実行してもよい。
都合よくは、適切な不活性溶媒または希釈剤、例えばテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテルか、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの芳香族溶媒か、あるいはメタノールまたはエタノールなどのアルコールの存在下で、反応を実行する。都合よくは、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で反応を実行する。都合よくは、例えば10〜250℃の範囲内、好ましくは40〜150℃の範囲内の温度で反応を実行する。
保護基は、一般的に、問題の基の保護に適していることが、文献に記載されるかまたは技術を持つ化学者に知られる任意の基から選択可能であり、そして慣用的方法によって導入可能である。問題の保護基の除去に適していることが、文献に記載されるかまたは技術を持つ化学者に知られるような、任意の好適な方法によって、保護基を除去することも可能であり、分子の別の箇所の基を最小限にしか妨害せずに保護基の除去が達成されるように、こうした方法を選択する。
便宜上、保護基の特定の例を以下に提供し、この中で、例えば低次アルキルにおけるような「低次」は、適用される基が、好ましくは1〜4の炭素原子を有することを示す。これらの例が排他的ではないことが理解されるであろう。保護基の除去のための方法の特定の例を以下に提供する場合、これらも同様に排他的ではない。具体的に言及しない保護基の使用および脱保護の方法が、もちろん、本発明の範囲内である。
カルボキシ保護基は、エステル形成性脂肪族またはアリール脂肪族アルコール、あるいはエステル形成性シラノール(前記アルコールまたはシラノールは、好ましくは、1〜20炭素原子を含有する)の残基であってもよい。カルボキシ保護基の例には、直鎖または分枝鎖(1−12C)アルキル基(例えばイソプロピル、およびtert−ブチル);低次アルコキシ−低次アルキル基(例えばメトキシメチル、エトキシメチルおよびイソブトキシメチル);低次アシルオキシ−低次アルキル基(例えばアセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチルおよびピバロイルオキシメチル);低次アルコキシカルボニルオキシ−低次アルキル基(例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルおよび1−エトキシカルボニルオキシエチル);アリール−低次アルキル基(例えばベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、ベンズヒドリルおよびフタリジル);トリ(低次アルキル)シリル基(例えばトリメチルシリルおよびtert−ブチルジメチルシリル);トリ(低次アルキル)シリル−低次アルキル基(例えばトリメチルシリルエチル);および(2−6C)アルケニル基(例えばアリル)が含まれる。カルボキシル保護基の除去に特に適した方法には、例えば、酸、塩基、金属または酵素的触媒切断が含まれる。
ヒドロキシ保護基の例には、低次アルキル基(例えばtert−ブチル)、低次アルケニル基(例えばアリル);低次アルカノイル基(例えばアセチル);低次アルコキシカルボニル基(例えばtert−ブトキシカルボニル);低次アルケニルオキシカルボニル基(例えばアリルオキシカルボニル);アリール−低次アルコキシカルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリ(低次アルキル)シリル(例えばトリメチルシリルおよびtert−ブチルジメチルシリル)およびアリール−低次アルキル(例えばベンジル)基が含まれる。
アミノ保護基の例には、ホルミル、アリール−低次アルキル基(例えばベンジルおよび置換ベンジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジルおよび2,4−ジメトキシベンジル、およびトリフェニルメチル);ジ−4−アニシルメチルおよびフリルメチル基;低次アルコキシカルボニル(例えばtert−ブトキシカルボニル);低次アルケニルオキシカルボニル(例えばアリルオキシカルボニル);アリール−低次アルコキシカルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニル);トリアルキルシリル(例えばトリメチルシリルおよびtert−ブチルジメチルシリル);アルキリデン(例えばメチリデン)ならびにベンジリデンおよび置換ベンジリデン基が含まれる。
ヒドロキシおよびアミノ保護基の除去に適した方法には、例えば、2−ニトロベンジルオキシカルボニルなどの基に関しては、酸、塩基、金属または酵素的触媒加水分解が、ベンジルなどの基に関しては、水素化が、そして2−ニトロベンジルオキシカルボニルなどの基に関しては、光分解が含まれる。
反応条件および試薬に関する一般的な指針に関しては、J. Marchによる、John Wiley & Sons刊行のAdvanced Organic Chemistry, 第4版, 1992を、そして保護基に関する一般的な指針に関しては、T. Greenらによる、やはりJohn Wiley & Son刊行のProtective Groups in Organic Synthesis, 第2版を参照されたい。
以後に示す実施例に開示するものなどの慣用的方法によって、式IIのピリミジン出発物質を得てもよい。
例えば、式XIIのピリミジン
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてqおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
を、都合よくは、上記に定義するような適切な塩基の存在下で、式XI
Figure 2010503649
式中、p、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のベンズイミダゾールと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
あるいは、式XIII
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式VII
Figure 2010503649
式中、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のモルホリンと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
あるいは、式XVII
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、R、R、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、環閉鎖反応に影響を及ぼすのに適した条件下で、例えば適切な酸(塩酸またはトリフルオロ酢酸など)との反応によって、反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
(b)XがCOである式Iの化合物の産生のための、都合よくは適切な塩基の存在下での、式IV
Figure 2010503649
式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンの、式V
HOC−Q
式中、Qは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のカルボン酸またはその反応性誘導体でのアシル化、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
適切な塩基は、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンまたはジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンなどの有機アミン塩基、あるいは例えば、炭酸または水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、あるいは例えば、アルカリ金属アミド、例えばヘキサメチルジシラザンナトリウム、あるいは例えば水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムである。
式Vのカルボン酸の適切な反応性誘導体は、例えば、ハロゲン化アシル、例えば無機酸塩化物、例えば塩化チオニルと酸の反応によって形成される塩化アシル;混合無水物、例えばクロロギ酸イソブチルなどのクロロフォルメートと酸の反応によって形成される無水物;活性エステル、例えばペンタフルオロフェノールなどのフェノールと酸、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルと酸、あるいはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールまたはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールと酸の反応によって形成されるエステル;アジ化アシル、例えばアジ化ジフェニルホスホリルなどのアジ化物と酸の反応によって形成されるアジ化物;シアン化アシル、例えばシアン化ジエチルホスホリルなどのシアン化物と酸の反応によって形成されるシアン化物;あるいはジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドと酸、または2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(V)などのウロニウム化合物と酸の反応の産物である。
都合よくは、適切な不活性溶媒または希釈剤、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたは酢酸エチルなどのアルコールまたはエステル、塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、反応を実行する。都合よくは、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、反応を実行する。都合よくは、例えば0〜120℃の範囲内の温度で、好ましくは周囲温度でまたはその近くで、反応を実行する。
本明細書において以後示す実施例に開示するものなどの慣用的方法によって、式IVのピリミジン出発物質を得てもよい。
例えば、式XIV
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、R、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式VII
Figure 2010503649
式中、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のモルホリンと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
あるいは、式XV
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてq、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式XI
Figure 2010503649
式中、p、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のベンズイミダゾールと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。当業者が認識するであろうように、式XIのベンズイミダゾールと反応させる前に、式XVのピリミジンの複素環基中の未結合(free)NH基は、適切な保護基によって保護されるであろう。
あるいは、式XVIII
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、R、R、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式XIX
Figure 2010503649
式中、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピペラジンと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
あるいは、式XX
Figure 2010503649
式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、環閉鎖反応に影響を及ぼすのに適した条件下で、例えば適切な酸(塩酸またはトリフルオロ酢酸など)の存在下での反応によって、反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
が、COC(R13O、COC(R13S、COC(R13N(R13)またはCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−8C)アルキルである、である、式Iの化合物はまた、式IVのピリミジンの、式:
Figure 2010503649
より選択される適切なカルボン酸またはその反応性誘導体、式中、QおよびR13は、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する、でのアシル化によって調製されてもよい。あるいは、2工程法を使用して、それによって式IVのピリミジンを、酢酸または上記に定義するような脱離基で2位が置換されているその反応性誘導体と反応させる。こうした適切な酢酸誘導体は、例えば、塩化2−クロロアセチルである。第二の工程において、こうして得た産物を、式:
Figure 2010503649
式中、QおよびR13は、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
より選択される、適切なアルコール、チオールまたはアミンと反応させる。XがCOC(R13NH基であるこうした2工程法の実施例を、以後、示す。
(c)式VI
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、R、R、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンの、式VII
Figure 2010503649
式中、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のモルホリン化合物との反応、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
適切な酸の存在下または適切な塩基の存在下で、反応を都合よく実行してもよい。適切な酸は例えば、塩酸または臭化水素などの無機酸である。適切な塩基は、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリンまたはジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンなどの有機アミン塩基、あるいは例えば、炭酸または水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、あるいは例えば、アルカリ金属アミド、例えばヘキサメチルジシラザンナトリウム、あるいは例えば水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムである。
都合よくは、適切な不活性溶媒または希釈剤、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたは酢酸エチルなどのアルコールまたはエステル、塩化メチレン、クロロホルムまたは四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒、あるいはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、反応を実行する。都合よくは、例えば0〜250℃の範囲内、好ましくは25〜150℃の範囲内の温度で、反応を実行する。
典型的には、式VIのピリミジンを、式VIIのモルホリンと、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミドなどの非プロトン性溶媒の存在下で、都合よくは適切な塩基、例えば炭酸カリウムまたはヘキサメチルジシラザンナトリウムの存在下で、そして例えば0〜200℃の範囲内、好ましくは例えば25〜150℃の範囲内の温度で反応させてもよい。
式VIのピリミジン出発物質を、以後に示す実施例に開示するものと類似の慣用法によって得てもよい。
例えば、式XIII
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてp、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式III
Figure 2010503649
式中、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピペラジンと反応させてもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
(d)XがCOであり、そしてQがNH基を含有するヘテロシクリル基である式Iの化合物の産生のための、都合よくは上記に定義するような適切な塩基の存在下での、ホスゲンまたはその化学的同等物の、必要であれば任意の官能基(反応性NH基以外)が保護されているNH含有ヘテロシクリル基との、そして式IV
Figure 2010503649
式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンとのカップリング、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
ホスゲンの適切な化学的同等物は、例えば、式XVI
L−CO−L XVI
式中、Lは上記に定義するような適切な置換可能基である
の化合物である。例えば、適切な置換可能基Lは、例えば、アルコキシ、アリールオキシまたはスルホニルオキシ基、例えばメトキシ、フェノキシ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。あるいは、ホスゲンの適切な化学的同等物は、炭酸ジスクシンイミドなどの炭酸誘導体である。
上記に定義するような適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で、そして例えば0〜120℃の範囲内、好ましくは周囲温度近くの温度で、反応を都合よく実行する。
(e)XがCON(R13)である式Iの化合物の産生のための、都合よくは上記に定義するような適切な塩基の存在下での、ホスゲンまたはその化学的同等物の、式IV
Figure 2010503649
式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンとの、そして式VIII
13NH−Q VIII
式中、R13およびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のアミンとのカップリング、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
上記に定義するような適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で、そして例えば0〜120℃の範囲内、好ましくは周囲温度近くの温度で、反応を都合よく実行する。
(f)XがSOである式Iの化合物の産生のための、都合よくは適切な塩基の存在下での、式IV
Figure 2010503649
式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンの、式IX
HOS−Q IX
式中、Qは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のスルホン酸またはその反応性誘導体との反応、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
式IXのスルホン酸の適切な反応性誘導体は、例えば、ハロゲン化スルホニル、例えば、スルホン酸と無機酸塩化物、例えば塩化チオニルの反応によって形成される塩化スルホニルである。
上記に定義するような適切な不活性溶媒または希釈剤の存在下で、そして例えば0〜120℃の範囲内、好ましくは周囲温度近くの温度で、反応を都合よく実行する。
(g)式X
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてq、R、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンと、式XI
Figure 2010503649
式中、p、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のベンズイミダゾールとの反応、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
都合よくは、炭酸または水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属などの適切な塩基、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、あるいは例えばアルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムtert−ブトキシド、あるいは例えばアルカリ金属アミド、例えばヘキサメチルジシラザンナトリウム、あるいは例えば水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムの存在下で、反応を実行してもよい。
都合よくは、適切な不活性溶媒または希釈剤、例えばテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテルか、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの芳香族溶媒か、あるいはメタノールまたはエタノールなどのアルコールの存在下で、反応を実行する。都合よくは、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンまたはジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で反応を実行する。都合よくは、例えば10〜250℃の範囲内、好ましくは40〜120℃の範囲内の温度で反応を実行する。
以後に示す実施例に開示するものに類似の慣用的方法によって、式Xのピリミジン出発物質を得てもよい。
例えば、XがCOである式Xの化合物を産生するため、式XV
Figure 2010503649
式中、Lは上記に定義するような置換可能基であり、そしてq、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
のピリミジンを、式V
HOC−Q
式中、Qは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、上記に定義する意味のいずれかを有する
の、上に定義するようなカルボン酸またはその反応性誘導体でアシル化してもよく、その後、存在する任意の保護基は、慣用的手段によって除去される。
式Iのピリミジン誘導体を、遊離塩基の形で、上記のプロセス変形から得てもよいし、あるいは、式H−L、式中、Lは上記に定義する意味を有する、の酸との塩の形で得てもよい。塩から遊離塩基を得ることが望ましい場合、塩を、適切な塩基、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリンまたはジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンなどの有機アミン塩基、あるいは例えば、炭酸または水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムで処理してもよい。
式Iのピリミジン誘導体の薬学的に許容されうる塩、例えば酸付加塩が必要である場合、例えば、慣用法を用いて、適切な酸と前記ピリミジン誘導体の反応によって得てもよい。
式Iのピリミジン誘導体の薬学的に許容されうるプロドラッグが必要である場合、慣用法を用いて得てもよい。例えば、カルボキシ基を含有する式Iの化合物を、薬学的に許容されうるアルコールと反応させることによって、またはヒドロキシ基を含有する式Iの化合物を、薬学的に許容されうるカルボン酸と反応させることによって、式Iのピリミジン誘導体のin vivo切断可能エステルを得てもよい。例えば、カルボキシ基を含有する式Iの化合物を、薬学的に許容されうるアミンと反応させることによって、またはアミノ基を含有する式Iの化合物を、薬学的に許容されうるカルボン酸と反応させることによって、カルボキシ基を含有する式Iのピリミジン誘導体のin vivo切断可能アミドを得てもよい。
本明細書に定義する中間体の多くは新規であり、そしてこれらを本発明のさらなる特徴として提供する。例えば、式VIの化合物は新規化合物である。例えば、式IVおよびXの多くの化合物もまた新規化合物である。
生物学的アッセイ
以下のアッセイを用いて、PI3キナーゼ阻害剤としての、mTOR PIキナーゼ関連キナーゼ阻害剤としての、PI3キナーゼシグナル伝達経路活性化のin vitro阻害剤としての、PI3キナーゼシグナル伝達経路活性化のin vitro阻害剤としての、MDA−MB−468ヒト乳腺癌細胞増殖のin vitro阻害剤としての、そしてMDA−MB−468癌腫組織異種移植片のヌードマウスにおける増殖のin vivo阻害剤としての、本発明の化合物の効果を測定してもよい。
(a)in vitro PI3K酵素アッセイ
該アッセイは、AlphaScreen技術(Grayら, Analytical Biochemistry, 2003, 313: 234−245)を用いて、試験化合物が、組換えI型PI3K酵素による脂質PI(4,5)P2のリン酸化を阻害する能力を決定した。
標準的分子生物学およびPCRクローニング技術を用いて、ヒトPI3K触媒サブユニットおよび制御サブユニットをコードするDNA断片を、cDNAライブラリーから単離した。選択したDNA断片を用いて、バキュロウイルス発現ベクターを生成した。特に、p110α、p110βおよびp110δ Ia型ヒトPI3K p110アイソフォームの各々の全長DNA(p110α、p110βおよびp110δに関して、それぞれ、EMBL寄託番号HSU79143、S67334、Y10055)を、pDEST10ベクター(Invitrogen Limited、英国ペーズリー・ファウンテンドライブ)内にサブクローニングした。ベクターは、6−Hisエピトープタグを含有する、Fastbac1のGateway適合型である。アミノ酸残基144〜1102(EMBL寄託番号X8336A)に対応するIb型ヒトPI3K p110γアイソフォームの一部切除型、および全長ヒトp85α制御サブユニット(EMBL寄託番号HSP13KIN)もまた、6−Hisエピトープタグを含有するpFastBac1ベクター内にサブクローニングした。Ia型p110構築物をp85α制御サブユニットと同時発現させた。標準的バキュロウイルス発現技術を用いてバキュロウイルス系中で発現させた後、標準的精製技術を用いて、発現されたタンパク質を精製した。
標準的分子生物学およびPCRクローニング技術を用いて、ホスホイノシチド(Grp1)PHドメインのヒト一般受容体のアミノ酸263〜380に対応するDNAを、cDNAライブラリーから単離した。生じたDNA断片を、Grayら, Analytical Biochemistry, 2003, 313: 234−245に記載されるようなGSTエピトープタグ(Amersham Pharmacia Biotech、英国エセックス・レインハム)を含有するpGEX 4T1大腸菌(E. coli)発現ベクター内にサブクローニングした。標準的技術を用いて、GSTタグ化Grp1 PHドメインを発現させ、そして精製した。
DMSO中の10mMストック溶液として試験化合物を調製し、そして必要に応じて水に希釈して、最終アッセイ濃度範囲を生じた。各化合物希釈物のアリコット(2μl)を、Greiner 384ウェル低体積(LV)白色ポリスチレンプレート(Greiner Bio−one、英国グロスターシャー州ストーンハウス・ブリュネルウェイ、カタログ番号784075)のウェル内に入れた。選択した各組換え精製PI3K酵素(15ng)、DiC8−PI(4,5)P2基質(40μM; Cell Signals Inc.、米国コロンバス・キニアロード、カタログ番号901)、アデノシン三リン酸(ATP;4μM)および緩衝液[Tris−HCl pH7.6緩衝剤(40mM、10μl)、3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート(CHAPS;0.04%)、ジチオスレイトール(DTT;2mM)および塩化マグネシウム(10mM)を含む]の混合物を室温で20分間攪拌した。
試験化合物の代わりに5%DMSOを用いることによって、最大酵素活性に対応する最小シグナルを生じる対照ウェルを生成した。試験化合物の代わりにワートマニン(6μM; Calbiochem/Merck Bioscience、英国ノッティンガム州ビーストン・パッジロード、カタログ番号681675)を添加することによって、完全に阻害された酵素に対応する最大シグナルを生じる対照ウェルを生成した。これらのアッセイ溶液もまた、室温で20分間攪拌した。
EDTA(100mM)、ウシ血清アルブミン(BSA、0.045%)およびTris−HCl pH7.6緩衝剤(40mM)の混合物10μlを添加することによって、各反応を停止した。
ビオチン化DiC8−PI(3,4,5)P3(50nM; Cell Signals, Inc.、カタログ番号107)、組換え精製GST―Grp1 PHタンパク質(2.5nM)およびAlphaScreen抗GSTドナーおよびアクセプタービーズ(100ng; Packard Bioscience Limited、英国バークシャー州・パングボーン・ステーションロード、カタログ番号6760603M)を添加し、そしてアッセイプレートを暗所中、室温で約5〜20時間放置した。Packard AlphaQuest装置を用いて、680nmでのレーザー光励起から生じるシグナルを読み取った。
PI3Kが仲介するPI(4,5)P2のリン酸化の結果として、PI(3,4,5)P3がin situで形成される。AlphaScreen抗GSTドナービーズと会合したGST−Grp1 PHドメイン・タンパク質は、Alphascreenストレプトアビジン・アクセプタービーズと会合したビオチン化PI(3,4,5)P3と複合体を形成する。酵素的に産生されたPI(3,4,5)P3は、PHドメイン・タンパク質への結合に関して、ビオチン化PI(3,4,5)P3と競合する。680nmでのレーザー光励起に際して、ドナービーズ:アクセプタービーズ複合体は、測定可能なシグナルを生じる。したがって、PI(3,4,5)P3を形成するPI3K酵素活性およびそれに続くビオチン化PI(3,4,5)P3との競合は、シグナル減少を生じる。PI3K酵素阻害剤の存在下で、シグナル強度は回復される。
所定の試験化合物に関するPI3K酵素阻害をIC50値として表した。
それによって、クラスIa PI3K酵素(例えばPI3Kアルファ、PI3KベータおよびPI3Kデルタ)およびクラスIb PI3K酵素(PI3Kガンマ)などのPI3K酵素に対する式(I)の化合物の阻害特性を立証可能である。
(b)in vitro mTOR PIキナーゼ関連キナーゼアッセイ
該アッセイは、AlphaScreen技術(Grayら, Analytical Biochemistry, 2003, 313: 234−245)を用いて、試験化合物が、組換えmTORによるリン酸化を阻害する能力を決定した。
Vilella−Bachら, Journal of Biochemistry, 1999, 274, 4266−4272に記載されるように、mTOR(EMBL寄託番号L34075)のアミノ酸残基1362〜2549を含むmTORのC末端一部切除型を、HEK293細胞において、FLAGタグ化融合体として安定発現させた。10%熱不活化ウシ胎児血清(FCS; Sigma、英国ドーセット・プール、カタログ番号F0392)、1%L−グルタミン(Gibco、カタログ番号25030−024)および2mg/mlジェネティシン(G418サルフェート; Invitrogen Limited、英国、カタログ番号10131−027)を含有するダルベッコの修飾イーグル増殖培地(DMEM; Invitrogen Limited、英国ペーズリー、カタログ番号41966−029)中、HEK293 FLAGタグ化mTOR(1362〜2549)安定細胞株を、37℃で5%COを伴い、70〜90%集密までルーチンに維持した。哺乳動物HEK293細胞株中で発現させた後、標準的精製技術を用い、FLAGエピトープタグを用いて、発現されたタンパク質を精製した。
DMSO中の10mMストック溶液として試験化合物を調製し、そして必要に応じて水に希釈して、最終アッセイ濃度範囲を生じた。各化合物希釈物のアリコット(2μl)を、Greiner 384ウェル低体積(LV)白色ポリスチレンプレート(Greiner Bio−one)のウェル内に入れた。組換え精製mTOR酵素、1μMのビオチン化ペプチド基質(ビオチン−Ahx−Lys−Lys−Ala−Asn−Gln−Val−Phe−Leu−Gly−Phe−Thr−Tyr−Val−Ala−Pro−Ser−Val−Leu−Glu−Ser−Val−Lys−Glu−NH; Bachem UK Ltd)、ATP(20μM)および緩衝液[Tris−HCl pH7.4緩衝剤(50mM)、EGTA(0.1mM)、ウシ血清アルブミン(0.5mg/ml)、DTT(1.25mM)および塩化マンガン(10mM)を含む]の30μl混合物を、室温で90分間攪拌した。
試験化合物の代わりに5%DMSOを用いることによって、最大酵素活性に対応する最大シグナルを生じる対照ウェルを生成した。試験化合物の代わりにEDTA(83mM)を添加することによって、完全に阻害された酵素に対応する最小シグナルを生じる対照ウェルを生成した。これらのアッセイ溶液を、室温で2時間インキュベーションした。
p70 S6キナーゼ(T389)1A5モノクローナル抗体(Cell Signalling Technology、カタログ番号9206B)を含有する、EDTA(50mM)、ウシ血清アルブミン(BSA; 0.5mg/ml)およびTris−HCl pH7.4緩衝剤(50mM)の混合物10μlを添加することによって、各反応を停止し、そしてAlphaScreenストレプトアビジン・ドナービーズおよびプロテインAアクセプタービーズ(200ng; Perkin Elmer、それぞれ、カタログ番号6760002Bおよび6760137R)を添加し、そしてアッセイプレートを暗所中、室温で約20時間放置した。Packard Envision装置を用いて、680nmでのレーザー光励起から生じるシグナルを読み取った。
mTORが仲介するリン酸化の結果として、リン酸化ビオチン化ペプチドがin situで形成される。AlphaScreenストレプトアビジン・ドナービーズと会合したリン酸化ビオチン化ペプチドは、AlphascreenプロテインAアクセプタービーズと会合したp70 S6キナーゼ(T389)1A5モノクローナル抗体と複合体を形成する。680nmでのレーザー光励起に際して、ドナービーズ:アクセプタービーズ複合体は、測定可能なシグナルを生じる。したがって、mTORキナーゼ活性の存在は、アッセイシグナルを生じる。mTORキナーゼ阻害剤の存在下で、シグナル強度は減少する。
所定の試験化合物に関するmTOR酵素阻害をIC50値として表した。
(c)in vitroホスホ−Ser473 Aktアッセイ
このアッセイは、レーザースキャニングによって生じる画像の特徴を迅速に定量化するために使用可能なプレート読み取り装置である、Acumen Explorer技術(TTP LabTech Limited, Royston, Herts, SG8 6EE, 英国)を用いて評価されるものとして、試験化合物が、Akt中のセリン473のリン酸化を阻害する能力を決定する。
10%FCSおよび1%L−グルタミンを含有するDMEM中、MDA−MB−468ヒト乳腺癌細胞株(LGC Promochem、英国ミドルセックス・テディントン、カタログ番号HTB−132)を、37℃で5%COを伴い、70〜90%集密までルーチンに維持した。
アッセイのため、標準的組織培養法を用いて、「Accutase」(Innovative Cell Technologies Inc.、米国カリフォルニア州サンディエゴ;カタログ番号AT104)を用いて、培養フラスコから細胞を剥がし、そして培地に再懸濁して、5.5x10細胞/mlを生じた。アリコット(90μl)を、黒い「Costar」96ウェルプレート(Corning Inc.、米国ニューヨーク州;カタログ番号3904)の内側60ウェルの各々に植え付けて、〜5000細胞/ウェルの密度を生じた。培地のアリコット(90μl)を外側のウェルに入れて、エッジ効果を防止した。[別の細胞取り扱い法は、「SelecT」ロボット・デバイス(The Automation Partnership, Royston, Herts SG8 5WY, 英国)中の細胞の維持を伴った。細胞を培地に再懸濁して、5x10細胞/ウェルを生じた。アリコット(100μl)を、黒い「Costar」96ウェルプレートのウェルに植え付けた。]37℃で5%COを伴い、細胞を一晩インキュベーションして、接着させた。
第2日、細胞を試験化合物で処理した。DMSO中の10mMストック溶液として試験化合物を調製し、そして必要に応じて、DMSOおよび増殖培地で連続希釈して、10倍の、必要な最終試験濃度である、ある範囲の濃度を生じた。各化合物希釈のアリコット(10μl)を二つ組ウェル中に入れて、必要な最終濃度を生じた。最小反応対照として、各プレートは、最終濃度30μMのLY294002(Calbiochem、英国ビーストン、カタログ番号440202)を有するウェルを含有した。最大反応対照として、ウェルは、試験化合物の代わりに0.5%DMSOを含有した。[別の細胞処理法は、「Echo 550」液体ディスペンサー(Labcyte Inc., Sunnyvale, CA 94089, 米国)を用いた、ウェルへの試験化合物のトランスファーを伴った。DMSO中の10mMストック溶液として試験化合物を調製し、そして各化合物のアリコット(40μl)を、384ウェルプレート(Labcyte Inc.、カタログ番号P−05525−CV1)内の四つ組ウェルの1つのウェル内に分注した。「Hydra II」ピペッター(Matrix Technologies Corporation, Handforth SK9 3LP, 英国)を用いて、384ウェルプレート中のウェルの四つ組各々において、各化合物の4つの濃度を調製した。「Quadra Tower」液体ピペッティング系(Tomtec Inc., Hamden, CT 06514, 米国)および「Echo 550」液体ディスペンサーを用いて、2つ組で、特定のウェル中に各化合物の必要な濃度を入れた。]5%COを伴って、37℃で2時間、処理細胞をインキュベーションした。
インキュベーション後、1.6%水性ホルムアルデヒド溶液(Sigma、英国ドーセット・プール、カタログ番号F1635)で、室温で30分間処理することによって、プレートの内容物を固定した。
Tecan 96ウェルプレート洗浄装置を用いて、続くすべての吸引および洗浄工程を行った(吸引速度、10mm/秒)。固定溶液を除去し、そしてリン酸緩衝生理食塩水(PBS; 50μl; Gibco、カタログ番号10010015より入手可能なものなど)でプレートの内容物を洗浄した。PBS、0.5%Tween−20および5%乾燥スキムミルク[「Marvel」(登録商標); Premier Beverages、英国スタフォード]の混合物からなる細胞透過化/ブロッキング緩衝液のアリコット(50μl)で、プレートの内容物を室温で1時間処理した。透過化/ブロッキング緩衝液は、細胞壁の部分的分解を引き起こして、免疫染色が進行するのを可能にする一方、非特異的結合部位をブロッキングした。緩衝液を除去し、そしてPBS、0.5%Tween−20および5%乾燥スキムミルクの混合物からなる「ブロッキング」緩衝液中で1:500に希釈しておいた、ウサギ抗ホスホ−Akt(Ser473)抗体溶液(50μl/ウェル; Cell Signaling Technology Inc., 英国ハーツ・ヒッチン、カタログ番号3787)と、細胞を、4℃で16時間インキュベーションした。PBSおよび0.05%Tween−20の混合物中で、細胞を3回洗浄した。続いて、「ブロッキング」緩衝液中で1:500に希釈しておいたAlexafluor488標識ヤギ抗ウサギIgG(50μl/ウェル; Molecular Probes、Invitrogen Limited、英国ペーズリー、カタログ番号A11008)と、細胞を、4℃で1時間インキュベーションした。PBSおよび0.05%Tween−20の混合物で、細胞を3回洗浄した。1.6%水性ホルムアルデヒド(50μl)を含有するPBSのアリコットを各ウェルに添加した。15分後、ホルムアルデヒドを除去し、そして各ウェルをPBS(100μl)で洗浄した。PBS(50μl)のアリコットを各ウェルに添加し、そして黒プレート密封装置でプレートを密封し、そして蛍光シグナルを検出し、そして分析した。
各化合物で得た蛍光用量反応データを分析し、そしてAkt中のセリン473の阻害の度合いをIC50値として表した。
(d)in vitro MDA−MB−468ヒト乳腺癌増殖アッセイ
このアッセイは、テトラゾリウム色素の生存細胞による代謝の度合いによって評価されるような、試験化合物が細胞増殖を阻害する能力を決定する。増殖培地がフェノールレッドを含有しなかったことを除いて、MDA−MB−468ヒト乳癌細胞株(ATCC、カタログ番号HTB−132)を、上記の生物学的アッセイ(c)に記載するように、ルーチンに維持した。
増殖アッセイのため、「Accutase」を用いて、培養フラスコから細胞を剥がし、そして100μlの完全増殖培地中、4000細胞/ウェルの密度で、「Costar」96ウェル組織培養処理プレート(Corning Inc.、カタログ番号3598)中のウェル中に細胞を入れた。増殖培地のウェルあたりのアリコット(100μl)をいくつかのウェルに添加して、比色測定のためのブランク値を提供した。37℃で5%COを伴い、細胞を一晩インキュベーションして、接着させた。
十分なフェナジンエトサルフェート(PES、Sigma、カタログ番号P4544)を、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム塩(MTS; Promega UK, Southampton SO16 7NS, 英国;カタログ番号G1111)の1.9mg/ml溶液に添加して、0.3mM PES溶液を得た。生じたMTS/PES溶液のアリコット(20μl)を1枚のプレートの各ウェルに添加した。5%COを伴い、37℃で2時間、細胞をインキュベーションして、そして492nmの波長を用いて、プレート読み取り装置上で、光学密度を測定した。それによって、アッセイ開始時の相対的細胞数を測定した。
DMSO中の10mMストック溶液として、試験化合物を調製し、そして増殖培地で連続希釈して、ある範囲の試験濃度を得た。各化合物希釈のアリコット(50μl)を96ウェルプレート中のウェル中に入れた。各プレートは、試験化合物を含まない対照ウェルを含有した。プレートブランクを含有するウェルを例外として、各96ウェルプレート上の外部ウェルは使用しなかった。5%COを伴って、細胞を37℃で72時間インキュベーションした。MTS/PES溶液のアリコット(30μl)を各ウェルに添加して、そして5%COを伴って、細胞を37℃で2時間インキュベーションした。492nmの波長を用いて、プレート読み取り装置上で、光学密度を測定した。
各試験化合物に関して、用量反応データを得て、そしてMDA−MB−468細胞増殖の阻害の度合いをIC50値として表した。
(e)in vivo MDA−MB−468異種移植片増殖アッセイ
この試験は、化合物が、無胸腺ヌードマウス(Alderley Park nu/nu系統)における腫瘍として増殖するMDA−MB−468ヒト乳腺癌細胞の増殖を阻害する能力を測定する。matrigel(Beckton Dickinson、カタログ番号40234)中の総数約5x10のMDA−MB−468細胞を、各試験マウスの左脇腹内に皮下注射して、そして生じた腫瘍を約14日間増殖させる。キャリパーを用いて、腫瘍サイズを週2回測定し、そして理論的体積を計算する。動物を選択して、ほぼ等しい平均腫瘍体積の対照および処置群を提供する。1%ポリソルベート・ビヒクル中のボールミル懸濁物として、試験化合物を調製し、そして約28日間の期間、毎日1回経口投薬する。腫瘍増殖に対する効果を評価する。
式Iの化合物の薬理学的特性は、予期されるように、構造変化に伴って多様であるが、一般的に、式Iの化合物が所持する活性は、上記試験(a)、(b)、(c)、(d)および(e)の1以上において、以下の濃度または用量で立証可能である:
試験(a):例えば0.01〜5μMの範囲内の、p110α Ia型ヒトPI3Kに対するIC50
試験(b):例えば0.1〜10μMの範囲内の、mTOR PIキナーゼ関連キナーゼに対するIC50
試験(c):例えば0.01〜5μMの範囲内のIC50
試験(d):例えば0.05〜20μMの範囲内のIC50
試験(e):例えば1〜200mg/kg/日の範囲内での活性。
例えば、実施例1内に開示するピリミジン化合物は、試験(a)において、およそ0.1μMのp110α Ia型ヒトPI3Kに対するIC50、そして試験(c)において、およそ0.01μMのIC50を伴う活性を所持し、そして実施例5内に化合物5として開示するピリミジン化合物は、試験(a)において、およそ0.02μMのp110α Ia型ヒトPI3Kに対するIC50、そして試験(c)において、およそ0.06μMのIC50を伴う活性を所持する。
上記に定義するような式Iの化合物またはその薬学的に許容されうる塩が、以後定義する投薬範囲内で投与される場合、有害な毒性効果はまったく予期されない。
本発明のさらなる側面にしたがって、薬学的に許容されうる希釈剤またはキャリアーと会合した、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を含む、薬学的組成物を提供する。
本発明の組成物は、経口使用に適した(例えば錠剤、ロゼンジ、硬または軟カプセル、水性または油性懸濁物、エマルジョン、分散可能粉末または顆粒、シロップあるいはエリキシルとして)、局所使用に適した(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、あるいは水性または油性溶液または懸濁物として)、吸入による投与用の(例えば細分割された粉末または液体エアロゾルとして)、吹送による投与用の(例えば細分割された粉末として)、非経口投与用の(例えば静脈内、皮下、腹腔内または筋内投薬用の無菌水性または油性溶液として)、または直腸投与用の(例えば座薬として)型であってもよい。
当該技術分野に周知の慣用的な薬学的賦形剤を用いて、慣用的方法によって、本発明の組成物を得てもよい。したがって、経口使用に意図される組成物は、例えば、1以上の着色剤、甘味料、フレーバー剤および/または保存剤を含有してもよい。
単一の投薬型を生じるように1以上の賦形剤と組み合わされる活性成分の量は、治療される宿主および特定の投与経路に応じて、必然的に多様であろう。例えば、ヒトへの経口投与が意図される配合物は、一般的に、総組成物の重量約5〜約98パーセントで多様でありうる賦形剤の適切でそして好適な量と組み合わされた、例えば、1mg〜1gの活性剤(より適切には、1〜250mg、例えば1〜100mg)を含有するであろう。
式Iの化合物の療法目的または予防目的のための用量サイズは、医学の周知の原理にしたがい、疾患状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、ならびに投与経路にしたがって、当然、多様であろう。
療法目的または予防目的のために式Iの化合物を用いる際、一般的には、例えば1mg/kg〜100mg/kg体重の範囲内の一日用量が投与されるように、必要であれば分割した用量で、投与されるであろう。一般的に、非経口経路を使用する場合、より低用量が投与されるであろう。したがって、例えば、静脈内投与には、例えば1mg/kg〜25mg/kg体重の範囲内の用量が一般的に用いられるであろう。同様に、吸入による投与には、例えば1mg/kg〜25mg/kg体重の範囲内の用量が用いられるであろう。しかし、特に錠剤型での、経口投与が好ましい。典型的には、単位投薬型は、本発明の化合物の約10mg〜0.5gを含有するであろう。
上述のように、PI3K酵素は、癌および他の細胞の増殖を仲介する効果、血管新生事象を仲介する効果、ならびに癌細胞の運動性、遊走および侵襲性を仲介する効果の1以上によって、腫瘍形成に寄与する。本発明者らは、本発明のピリミジン誘導体が、腫瘍細胞の増殖および生存、ならびに転移中の腫瘍細胞の侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与する、クラスI PI3K酵素(クラスIa PI3K酵素および/またはクラスIb PI3K酵素など)および/またはmTORキナーゼ(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼなど)の1以上の阻害によって得られると考えられる、強力な抗腫瘍活性を所持することを発見した。
したがって、本発明の誘導体は、抗腫瘍剤として、特に、腫瘍増殖および生存の阻害、ならびに転移性腫瘍増殖の阻害を導く、哺乳動物癌細胞の増殖、生存、運動性、散在および侵襲性の選択的阻害剤としての価値がある。特に、本発明のピリミジン誘導体は、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗増殖剤および抗侵襲剤としての価値がある。特に、本発明の化合物は、腫瘍細胞の増殖および生存、ならびに転移性腫瘍細胞の遊走能および侵襲性を導く、シグナル伝達工程に関与するクラスIa PI3K酵素およびクラスIb PI3K酵素などの多数のPI3K酵素の1以上の阻害に感受性である腫瘍の予防または治療に有用であると予期される。さらに、本発明の化合物は、クラスIa PI3K酵素およびクラスIb PI3K酵素などのPI3K酵素の阻害によってのみまたはこうした阻害によって部分的に仲介される腫瘍の予防または治療に有用であると予期され、すなわち該化合物を用いて、こうした治療が必要な温血動物において、PI3K酵素阻害効果を生じることも可能である。
上述のように、PI3K酵素の阻害剤は、例えば***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、および細気管支肺胞癌を含む)および前立腺の癌、ならびに胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸部および膣の癌、ならびに白血病[急性リンパ性白血病(ALL)および慢性骨髄性白血病(CML)を含む]、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療に療法的価値があるはずである。
本発明のさらなる側面にしたがって、ヒトなどの温血動物において、薬剤として使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のさらなる側面にしたがって、ヒトなどの温血動物において、抗増殖効果の産生に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗侵襲剤として使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、抗増殖効果の産生のための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗侵襲剤としての、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、抗増殖効果の産生において使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗侵襲剤として使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、抗増殖効果を産生する治療が必要なヒトなどの温血動物において、こうした効果を産生するための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を前記動物に投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療による抗侵襲効果を産生する治療が必要な、ヒトなどの温血動物において、こうした効果を産生するための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を前記動物に投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のさらなる側面にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の予防または治療において使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、固形腫瘍疾患の予防または治療が必要な、ヒトなどの温血動物における、こうした予防または治療のための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を前記動物に投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の予防または治療において使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、ヒトなどの温血動物において、固形腫瘍疾患の予防または治療のための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のさらなる側面にしたがって、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与する、PI3K酵素(クラスIa酵素および/またはクラスIb PI3K酵素など)および/またはmTORキナーゼ(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼなど)の阻害に感受性である腫瘍の予防または治療に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与する、PI3K酵素(クラスIa酵素および/またはクラスIb PI3K酵素など)および/またはmTORキナーゼ(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼなど)の阻害に感受性である腫瘍の予防または治療に使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与する、PI3K酵素(クラスIa酵素および/またはクラスIb PI3K酵素など)および/またはmTORキナーゼ(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼなど)の阻害に感受性である腫瘍の予防または治療のための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を、前記動物に投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与する、pI3K酵素(クラスIa酵素および/またはクラスIb PI3K酵素など)および/またはmTORキナーゼ(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼなど)の阻害に感受性である腫瘍の予防または治療のための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のさらなる側面にしたがって、PI3K酵素阻害効果(クラスIa PI3K酵素またはクラスIb PI3K酵素阻害効果など)および/またはmTORキナーゼ阻害効果(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼ阻害効果など)を提供する際に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、PI3K酵素阻害効果(クラスIa PI3K酵素またはクラスIb PI3K酵素阻害効果など)および/またはmTORキナーゼ阻害効果(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼ阻害効果など)を提供する際に使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、PI3K酵素阻害効果(クラスIa PI3K酵素またはクラスIb PI3K酵素阻害効果など)および/またはmTORキナーゼ阻害効果(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼ阻害効果など)を提供するための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法もまた提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、PI3K酵素阻害効果(クラスIa PI3K酵素またはクラスIb PI3K酵素阻害効果など)および/またはmTORキナーゼ阻害効果(mTOR PIキナーゼ関連キナーゼ阻害効果など)を提供するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
上述のように、本発明の特定の化合物は、EGF受容体チロシンキナーゼ、VEGF受容体チロシンキナーゼまたはSrc非受容体チロシンキナーゼ酵素に対するよりも、クラスIa PI3K酵素に対して、またはクラスIb PI3K酵素に対して、実質的により優れた有効性を所持する。こうした化合物は、クラスIa PI3K酵素またはクラスIb PI3K酵素に対する十分な有効性を所持するため、EGF受容体チロシンキナーゼ、VEGF受容体チロシンキナーゼまたはSrc非受容体チロシンキナーゼ酵素に対してほとんど活性を示さない一方、PI3K酵素を阻害するのに十分な量で使用可能である。こうした化合物は、PI3K酵素の選択的阻害に有用である可能性があり、そして例えばクラスIa PI3K酵素が駆動する腫瘍の有効な治療に有用である可能性がある。
本発明のこの側面にしたがって、選択的PI3K酵素阻害効果を提供する際に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、選択的PI3K酵素阻害効果を提供する際に使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、選択的PI3K酵素阻害効果を提供するための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、選択的PI3K酵素阻害効果を提供するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
「選択的PI3K酵素阻害効果」によって、式Iのピリミジン誘導体が、他のキナーゼ酵素に対するよりも、PI3K酵素に対して、より強力であることを意味する。特に、本発明にしたがった化合物のいくつかは、受容体または非受容体チロシンキナーゼ、あるいはセリン/スレオニンキナーゼなどの他のキナーゼに対するよりも、PI3K酵素に対して、より強力である。例えば、本発明にしたがった選択的PI3K酵素阻害剤は、他のキナーゼに対するよりも、PI3K酵素に対して、少なくとも5倍より強力であり、好ましくは少なくとも10倍より強力であり、より好ましくは少なくとも100倍より強力である。
本発明のさらなる特徴にしたがって、***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、および細気管支肺胞癌を含む)および前立腺の癌の治療に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸部および膣の癌、ならびに白血病(ALLおよびCMLを含む)、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療に使用するための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、および細気管支肺胞癌を含む)および前立腺の癌の治療に使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸部および膣の癌、ならびに白血病(ALLおよびCMLを含む)、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療に使用するための薬剤の製造における、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、および細気管支肺胞癌を含む)および前立腺の癌の治療が必要な、ヒトなどの温血動物における、こうした治療のための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸部および膣の癌、ならびに白血病(ALLおよびCMLを含む)、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療が必要な、ヒトなどの温血動物における、こうした治療のための方法であって、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、***、結腸直腸、肺(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、および細気管支肺胞癌を含む)および前立腺の癌の治療のための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
本発明のこの側面のさらなる特徴にしたがって、胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸部および膣の癌、ならびに白血病(ALLおよびCMLを含む)、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療のための、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の使用を提供する。
上述のように、式Iの化合物のin vivo効果は、部分的に、式Iの化合物の投与後、ヒトまたは動物体内で形成される1以上の代謝産物によって、発揮されてもよい。
上記に定義する抗癌治療を、単一療法として適用してもよいし、あるいは該抗癌治療は、本発明のピリミジン誘導体に加えて、慣用的な手術または放射線療法または化学療法を伴ってもよい。こうした化学療法には、1以上の以下のカテゴリーの抗腫瘍剤が含まれてもよい:
(i)内科的腫瘍学で用いられるような、他の抗増殖/抗新生物薬剤およびその併用、例えばアルキル化剤(例えばシスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾラミド(temozolamide)およびニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば、5−フルオロウラシルおよびテガフールのようなフルオロピリミジンなどの抗葉酸剤、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、ならびにゲムシタビン);抗腫瘍抗生物質(例えばアドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシンおよびミトラマイシンのようなアントラサイクリン);抗有糸***剤(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシンおよびビノレルビンのようなビンカアルカロイド、タキソールおよびタキソテールのようなタキソイド、ならびにポロキナーゼ阻害剤);およびトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエトポシドおよびテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカンならびにカンプトテシン);
(ii)細胞増殖抑制剤、例えば抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェン)、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミドおよび酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリンおよびブセレリン)、プロゲストゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)およびエキセメスタン)およびフィナステリドなどの5αレダクターゼの阻害剤;
(iii)抗侵襲剤[例えば、4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際特許出願WO 01/94341)およびボスチニブ(SKI−606)のようなc−Srcキナーゼファミリー阻害剤、ならびにマリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤、およびウロキナーゼ・プラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤];
(iv)増殖因子機能の阻害剤:例えばこうした阻害剤には、増殖因子抗体および増殖因子受容体抗体[例えば抗erbB2抗体トラスツズマブおよび抗erbB1抗体セツキシマブ(C225)およびパニツムマブ]が含まれ;こうした阻害剤にはまた、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤[例えば上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えばゲフィチニブ(ZD1839)、エルロチニブ(OSI−774)およびCI 1033などのEGFRファミリー・チロシンキナーゼ阻害剤、ならびにラパチニブなどのerbB2チロシンキナーゼ阻害剤)、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、インスリン増殖因子受容体の阻害剤、イマチニブ、ダサチニブ(BMS−354825)およびニロチニブ(AMN107)などの血小板由来増殖因子ファミリーおよび/またはbcr/ablキナーゼの阻害剤、MEK、AKT、PI3、c−kit、および/またはオーロラキナーゼを通じた細胞シグナル伝達の阻害剤]も含まれ;こうした阻害剤にはまた、CDK2およびCDK4阻害剤を含むサイクリン依存性キナーゼ阻害剤も含まれ;そしてこうした阻害剤にはまた、例えば、セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤(例えば、ファルネシル・トランスフェラーゼ阻害剤などのRas/Rafシグナル伝達阻害剤、例えばソラフェニブ(BAY43−9006)、ティピファルニブ(R115777)およびロナファルニブ(SCH66336))も含まれる;
(v)抗血管新生剤、例えば血管内皮増殖因子の効果を阻害するもの[例えば抗血管内皮細胞増殖因子抗体、ベバシズマブ(アバスチンTM)、ならびにバンデタニブ(ZD6474)、バタラニブ(PTK787)、スニチニブ(SU11248)、および4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171; WO 00/47212内の実施例240)などのVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、ならびに他の機構によって作用する化合物(例えば、インテグリンαvβ3機能およびアンジオスタチンの阻害剤であるリノミド(linomide)];
(vi)血管損傷剤、例えばコンブレタスタチンA4、ならびに国際特許出願WO 99/02166、WO 00/40529、WO 00/41669、WO 01/92224、WO 02/04434およびWO 02/08213に開示される化合物;
(vii)アンチセンス療法、例えば抗rasアンチセンスであるISIS 2503などの、上に列挙するターゲットに対して向けられるもの;
(viii)例えば、異常なp53、あるいは異常なBRCA1またはBRCA2などの異常な遺伝子を置換するアプローチ、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細菌ニトロレダクターゼ酵素を用いるものなどのGDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ療法)アプローチ、および多剤耐性遺伝子治療などの化学療法または放射線療法に対する患者耐性を増加させるアプローチを含む、遺伝子治療アプローチ;ならびに
(ix)例えば、患者腫瘍細胞の免疫原性を増加させるex−vivoおよびin−vivoアプローチ、例えばインターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球−マクロファージ・コロニー刺激因子などのサイトカインでのトランスフェクション、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、サイトカインでトランスフェクションした樹状細胞などのトランスフェクションした免疫細胞を用いたアプローチ、サイトカインでトランスフェクションした腫瘍細胞株を用いたアプローチおよび抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチを含む、免疫療法アプローチ。
治療の個々の構成要素を同時に、連続してまたは別個に投与することによって、こうした共同の治療を達成してもよい。こうした併用産物は、本明細書において上述する投薬量範囲内の本発明の化合物、および認可された投薬量範囲内の他の薬学的活性剤を使用する。
本発明のこの側面にしたがって、癌の共同の治療のために、上記に定義するような式Iのピリミジン誘導体および上記に定義するようなさらなる抗腫瘍剤を含む、薬学的産物を提供する。
式Iの化合物は、温血動物(ヒトを含む)で使用するための療法剤として主に価値があるが、これらはまた、PI3K酵素の効果を阻害することが必要な場合はいつでも有用である。したがって、これらは、新規生物学的試験の開発において、そして新規薬理学的剤に関する検索において使用するための薬理学的標準として有用である。
本発明は、ここで、以下の実施例に例示され、この中で一般的に:
(i)別に記載しない限り、周囲温度で、すなわち17〜25℃の範囲内で、そして窒素またはアルゴンなどの不活性ガスの大気下で、操作を実行した;
(ii)マイクロ波放射下で行われる反応は、必要な温度を維持するため、マイクロ波出力を自動的に調整する温度プローブを利用する、「Smith Synthesiser」(300キロワット)などの装置を、正常設定または高設定のいずれかで用いて実行された;あるいは「Emrys Optimizer」マイクロ波装置を用いてもよい;
(iii)一般的に、反応経過を薄層クロマトグラフィー(TLC)および/または分析用高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって追跡した;所与の反応時間は、必ずしも、達成可能な最小限のものではない;
(iv)必要な場合、無水硫酸マグネシウム上で有機溶液を乾燥させ、ろ過によって残渣固体を除去した後、精密検査法を実行し、真空中の回転蒸発によって、蒸発を実行した;
(v)存在する場合、収量は、必ずしも、達成可能な最大限のものではないし、そして必要な場合、より多量の反応産物が必要ならば、反応を反復した;
(vi)一般的に、核磁気共鳴(NMR)および/または質量スペクトル技術によって、式Iの最終産物の構造を確認した;陽イオンおよび陰イオンデータの両方を獲得するWaters ZMDまたはWaters ZQ LC/質量分析計を用いて、エレクトロスプレー質量スペクトルデータを得たが、一般的に、親構造に関するイオンのみを報告する;300MHzの磁場強度で作動するBruker Spectrospin DPX300分光計または400MHzの磁場強度で作動するBruker Avance分光計のいずれかを用いて、デルタ・スケール上で、プロトンNMR化学シフト値を測定した;以下の略語が用いられている:s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br、広い;
(vii)別に記載しない限り、非対称炭素および/またはイオウ原子を含有する化合物は分離されなかった;
(viii)中間体は、必ずしも完全には精製されなかったが、TLC、分析用HPLC、赤外(IR)および/またはNMR分析によって、これらの構造および純度を評価した;
(ix)別に記載しない限り、Merck Kieselgelシリカ(Art.9385)上で、カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)および中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)を実行した;
(x)C18逆相シリカ上、例えばWaters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)上で、溶離液として、極性減少性溶媒混合物、例えば水(1%酢酸または1%水性水酸化アンモニウム(d=0.88)を含有する)およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、調製用HPLCを実行した;
(xi)以下に列挙するものより選択される分析用HPLC法を用いた;一般的に、約1ml/分の流速で逆相シリカを用い、そして検出は、エレクトロスプレー質量分析により、そして220〜300nmの波長に渡ってダイオードアレイ検出装置を用いるUV吸光によった;各方法に関して、溶媒Aは水であり、そして溶媒Bはアセトニトリルであった:
方法A1:Phenomenex Synergi MAX−RP 80Åカラム(4ミクロン・シリカ、直径2.1mm、長さ50mm)、脱イオン水中、0.1%水性水酸化アンモニウム(d=0.88)を含む溶媒Cを用い、そして溶媒勾配は、4分間に渡って、溶媒A、BおよびCの、それぞれ、90:5:5混合物から、溶媒BおよびCの95:5混合物までである;
方法A2:Phenomenex「Gemini」RP 110Åカラム(5ミクロン・シリカ、直径2mm、長さ50mm)、0.1%水性水酸化アンモニウム(d=0.88)を含む溶媒Cを用い、そして溶媒勾配は、4分間に渡って、溶媒BおよびCの5:95混合物から、溶媒BおよびCの95:5混合物までである;
方法B1:Phenomenex Synergi MAX−RP 80Åカラム(4ミクロン・シリカ、直径2.1mm、長さ50mm)、水およびアセトニトリルの1:1混合物(1%ギ酸を含有する混合物)を含む溶媒Cを用い、そして溶媒勾配は、4分間に渡って、溶媒A、BおよびCの、それぞれ、90:5:5混合物から、溶媒BおよびCの95:5混合物までである;
方法B2:Phenomenex Synergi MAX−RP 80Åカラム(4ミクロン・シリカ、直径2.1mm、長さ50mm)、水およびアセトニトリルの1:1混合物(1%ギ酸を含有する混合物)を含む溶媒Cを用い、そして溶媒勾配は、4分間に渡って、溶媒AおよびCの95:5混合物から、溶媒A、BおよびCの、それぞれ、58:37:5混合物までである;
(xii)特定の化合物が、酸付加塩、例えば一塩酸塩または二塩酸塩として得られる場合、塩の化学量論は化合物中の塩基性基の数および性質に基づき、塩の正確な化学量論は、一般的に、例えば元素分析データによっては決定されなかった;
(xiii)1以上の以下の略語を用いている:
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン;
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
NMP N−メチルピロリジン−2−オン
実施例1
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−(4−グリシルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノピリミジン
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.183g)、1−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン(0.153g)、重炭酸ナトリウム(0.169g)およびDMF(4ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、110℃に20分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却した。ジエチルエーテル(10ml)および塩化メチレン(10ml)を添加し、そして混合物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。溶離液として、塩化メチレンおよび酢酸エチルの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、反応産物を精製した。4−[4−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.161g)をこうして得た;
Figure 2010503649
こうして得た物質、トリフルオロ酢酸(1ml)および塩化メチレン(3ml)の混合物を周囲温度で30分間攪拌した。水性炭酸ナトリウム溶液(2M、10ml)を1滴ずつ添加し、その後、メタノール(1ml)を添加した。層を分離し、そして水性溶液を塩化メチレン(5ml)で洗浄した。合わせた有機溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして溶離液として、1.75Mメタノール性アンモニア溶液および塩化メチレンの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって精製した。固体として表題化合物を得た(0.08g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、以下のように調製した:
ジイソプロピルエチルアミン(6.3g)を、0℃に冷却しておいた、塩化メチレン(100ml)中の2,4,6−トリクロロピリミジン(10g)の攪拌溶液に添加した。モルホリン(4.3g)をゆっくりと添加し、そして生じた反応混合物を周囲温度で3時間攪拌した。混合物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。イソヘキサンおよび塩化メチレンの混合物由来の極性増加性溶媒勾配を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製した。より極性が高い異性体産物を収集した。こうして2,4−ジクロロ−6−モルホリノピリミジンを固体として得た(7.8g);
Figure 2010503649
2−ジフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール(2.22g)、2,4−ジクロロ−6−モルホリノピリミジン(2.81g)、炭酸カリウム(6.63g)およびDMF(50ml)の混合物を、窒素下で攪拌し、そして90℃に16時間加熱した。生じた混合物を冷却し、ろ過し、そしてろ液を蒸発させた。溶離液として、塩化メチレン中の酢酸エチルの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、生じた産物を精製した。こうして得た固体を、イソヘキサンおよびジエチルエーテルの1:1混合物で洗浄した。4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(3.17g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた1−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジンを以下のように調製した:
N−tert−ブトキシカルボニルグリシン(2.45g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(5.31g)およびDMA(60ml)の混合物を周囲温度で20分間攪拌した。ピペラジン(3g)を添加し、そして生じた溶液を周囲温度で17時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そして残渣をアセトニトリル(35ml)中に溶解した。メタノール(20ml)中のアンモニアの7M溶液を添加した。生じた混合物をろ過して、沈殿物を除去し、そしてろ液を蒸発させて、油を得て、溶離液として塩化メチレンおよびメタノールの5:1混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、この油を精製した。1−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジンをこうして得た(2.23g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた2−ジフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾールを以下のように調製した:
1,2−フェニレンジアミン(54.1g)、ジフルオロ酢酸エチル(57.8ml)およびトルエン(350ml)の混合物を、窒素大気下で攪拌し、そして87℃に41時間加熱した。生じた混合物を熱いうちにろ過した。ろ液を蒸発させた。塩化メチレン(200ml)およびTHF(200ml)の混合物を残渣に添加し、そしてシリカ(30g)を通じたろ過によって溶液を精製した。溶媒を蒸発させると固体が生じ、これを、イソヘキサンおよび塩化メチレンの2:1混合物で洗浄した。2−ジフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾールをこうして得た(64.8g);
Figure 2010503649
実施例2
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン
DMF(50ml)中の4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(5.85g)、ピペラジン(13.45g)および重炭酸ナトリウム(8.85g)の懸濁物を攪拌し、そして90℃に20分間加熱した。混合物を75℃に冷却させ、そしてその温度で15分間加熱した。生じた混合物を冷却させて周囲温度にした。水(150ml)および酢酸エチル(150ml)を添加し、そして混合物を5分間攪拌した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチル(50ml)で洗浄した。有機溶液を合わせ、水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、そして蒸発させた。溶離液として、塩化メチレン、ならびにメタノールおよび濃縮水性水酸化アンモニウム溶液の10:1混合物の極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、反応産物を精製した。表題化合物をこうして得た(5.42g);
Figure 2010503649
実施例3
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[8−グリシル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−6−モルホリノピリミジン
ジイソプロピルエチルアミン(0.15ml)を2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.151g)、N−tert−ブトキシカルボニルグリシル(0.067g)およびDMA(5ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で30分間攪拌した。DMA(5ml)中の4−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(J & W PharmLab LLC, 1300 W Steel Road, Morrisville, Pennsylvania PA 19067−3620, 米国; 0.14g)の溶液を添加し、そして生じた混合物を周囲温度で3時間攪拌した。DMAを蒸発させた。こうして得た2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[8−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−6−モルホリノピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(4ml)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で3日間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮し、そして残渣をメタノール中に溶解し、そしてIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(5g; International Sorbent Technology Limited, 英国ミッド・グラモーガン)上に溶液を装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。Waters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水中の水酸化アンモニウムの1%溶液(d=0.88)およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、こうして得た産物をさらに精製した。表題化合物をこうして得た(0.022g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた4−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、以下のように調製した:
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.15g)、tert−ブチル3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(0.109g)、炭酸ナトリウム(0.071g)およびDMF(4ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、100℃に40分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして水(50ml)で希釈した。生じた固体をろ過によって単離した。こうして得た4−(8−tert−ブトキシカルボニル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(7.5ml)およびトリフルオロ酢酸(2.5ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で18時間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮し、そして残渣をメタノール中に溶解し、そしてIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(5g)上に溶液を装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。4−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.14g);
Figure 2010503649
実施例4
4−[4−(β−アラニル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン
DMF(0.5ml)中の2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン(0.133g)の溶液を、N−tert−ブトキシカルボニル−β−アラニン(0.073g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.147g)、トリエチルアミン(0.224ml)およびDMF(1ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。DMFを蒸発させた。こうした得た4−[4−(N−tert−ブトキシカルボニル−β−アラニル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(1.5ml)およびトリフルオロ酢酸(1ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で1時間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮した。残渣をメタノール(2ml)中に溶解し、そしてIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(5g)上に溶液を装填した。カラムをメタノール(15ml)で洗浄し、そして2Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。Waters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水中の水酸化アンモニウムの1%溶液(d=0.88)およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、こうして得た産物をさらに精製した。表題化合物をこうして得た(0.121g);
Figure 2010503649
実施例5
実施例4に記載するものと類似の方法を用いて、適切な6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジンを、適切なカルボン酸と反応させて、表Iに記載する化合物を得た。
示す場合、カルボン酸がカルボニル基に連結されていない一級または二級アミノ基、あるいはヘテロシクリル環の環員である二級アミノ基を所持する際、前記一級または二級アミノ基を、N−tert−ブトキシカルボニル基によって保護し、これを続いて、実施例4に記載するようなトリフルオロ酢酸での処理によって除去した。
別に記載しない限り、必要なカルボン酸各々は、商業的に入手可能であった。別に記載しない限り、−X−Q基がα−アミノカルボニル基である場合、天然存在α−アミノカルボン酸を用いた(一級または二級アミノ基上にN−tert−ブトキシカルボニル保護基を所持する)。それによって、L−立体配置が、一般的にCahn, Ingold & Prelog RS系にしたがった、S立体配置に対応するα−炭素原子に存在した。
表1
Figure 2010503649
Figure 2010503649
Figure 2010503649
注釈 産物は、以下に示す特徴的なデータを生じた。
[1]N−tert−ブトキシカルボニルグリシルを必要なカルボン酸として用い、DMAをDMFの代わりに用い、そしてジイソプロピルエチルアミンをトリエチルアミンの代わりに用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
出発物質として用いた2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、以下のように調製した:
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.3g)、2,2−ジメチルピペラジン(0.117g)、炭酸ナトリウム(0.142g)、およびDMF(4ml)の混合物を、電子レンジ中、100℃に30分間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。水(50ml)および酢酸エチル(50ml)を添加し、そして混合物を5分間攪拌した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチル(50ml)で洗浄した。有機溶液を合わせ、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。溶離液として、イソヘキサンおよび酢酸エチルの極性増加性混合物の溶媒勾配を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、反応産物を精製した。2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.225g);
Figure 2010503649
[2]N−tert−ブトキシカルボニルザルコシンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[3]N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアラニンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[4]N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアラニンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[5]N−tert−ブトキシカルボニルグリシンを必要なカルボン酸として用い、そしてジイソプロピルエチルアミンをトリエチルアミンの代わりに用いた。アミド形成後、酢酸エチル、ならびにイソヘキサンおよび塩化メチレンの1:1混合物の極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、N−tert−ブトキシカルボニル保護産物を精製し、そして産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
保護基の除去後、溶離液として、塩化メチレンおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、産物を精製し、そして産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
出発物質として用いた2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジンを以下の実施例10に記載する。
[6]4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[7]1−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[8]N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[9]N−tert−ブトキシカルボニルプロリンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[10]4−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[11]2−(N−エチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[12]N−tert−ブトキシカルボニルバリンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[13]N−tert−ブトキシカルボニル−tert−ロイシンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[14]2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−2−メチルプロピオン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[15]N−tert−ブトキシカルボニルアスパラギンを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[16]−X−Q基の別の名称は、(3S)−3−アミノ−3−カルバモイルプロピオニルである。N−tert−ブトキシカルボニルアスパルティック−1−アミドを必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[17]1−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブタン−1−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[18]3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[19]N−tert−ブトキシカルボニルモルホリン−2−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[20]N−tert−ブトキシカルボニルモルホリン−3−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[21]1,4−ジ−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−2−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[22]3−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[23]2−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[24]2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)酢酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[25]N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−カルボン酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[26]2−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−(2−シアノエチル)アミノ]酢酸を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
[27]N−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イルカルボニル]グリシン(??BOC−プロリルグリシン)を必要なカルボン酸として用いた。アミド形成および保護基の除去後、産物は以下の特徴的データを生じた:
Figure 2010503649
実施例6
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−{4[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)アセチル]ピペラジン−1−イル}−6−モルホリノピリミジン
塩化2−クロロアセチル(0.031ml)を、2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン(0.146g)、トリエチルアミン(0.096ml)および塩化メチレン(2ml)の混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で2時間攪拌した。さらなる部分(0.01ml)の塩化2−クロロアセチルを添加し、そして混合物を20分間攪拌した。塩化メチレン(1ml)中の2−アミノエタノール(0.131g)の溶液を添加し、そして混合物を9時間攪拌した。生じた溶液を蒸発させ、そしてWaters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水[1%水性水酸化アンモニウム(d=0.88)を含有する]およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、産物を精製した。表題化合物をこうして得た(0.058g);
Figure 2010503649
実施例7
実施例6に記載するものと類似の方法を用いて、適切な6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジンを塩化2−クロロアセチル(2−chloroacertyl)と反応させ、そしてこうして得た物質を適切なアミンと反応させて、表IIに記載する化合物を得た。
別に記載しない限り、必要なアミン各々は商業的に入手可能であった。
表II
Figure 2010503649
Figure 2010503649
注釈 産物は以下に示す特徴的なデータを生じた。
Figure 2010503649
[2]反応法の第二の工程において、アミノアセトニトリル塩酸(0.162g)を用いた。ヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.002g)もまた添加して、そしてDMF(2ml)をさらなる溶媒として添加した。反応混合物を15時間攪拌した。生じた産物は、以下の特徴的なデータを生じた;
Figure 2010503649
Figure 2010503649
[11]反応法の第二の工程において、2−(N−メチルアミノ)アセトニトリルを用いた。ヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.002g)もまた添加して、そしてDMF(2ml)をさらなる溶媒として添加した。反応混合物を15時間攪拌した。生じた産物は、以下の特徴的なデータを生じた;
Figure 2010503649
Figure 2010503649
実施例8
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン
ジイソプロピルエチルアミン(0.261ml)を、2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン(0.208g)、4−メチルピペラジン−1−イルカルボニルクロリド(0.122g)および塩化メチレン(20ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で1時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そしてWaters「Sunfire」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水中のトリフルオロ酢酸の0.1%溶液およびアセトニトリル中のトリフルオロ酢酸の0.1%溶液の極性減少性混合物を用いて、反応産物を精製した。表題化合物をこうして得た(0.085g);
Figure 2010503649
実施例9
4−(4−グリシルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジン
4−クロロ−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジン(0.054g)、1−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン(0.166g)、重炭酸ナトリウム(0.076g)およびDMF(4ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、100℃に1時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そしてろ過した。ろ液をIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(5g)上に装填し、そしてカラムをメタノールで洗浄した。こうして得た4−[4−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(7ml)およびトリフルオロ酢酸(3ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で16時間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮し、そして残渣をメタノール中に溶解し、そしてIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(5g)上に溶液を装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。Waters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水中の水酸化アンモニウムの1%溶液(d=0.88)およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、こうして得た産物をさらに精製した。表題化合物をこうして得た(0.059g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた4−クロロ−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンを以下のように調製した:
2−トリフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.358g)、2,4−ジクロロ−6−モルホリノピリミジン(0.5g)、重炭酸ナトリウム(0.718g)およびDMA(5ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、160℃に5時間加熱した。生じた混合物を冷却し、そしてろ過し、そしてろ液を蒸発させた。溶離液として、酢酸エチルおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、生じた産物を精製した。4−クロロ−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンをこうして得た(0.21g);
Figure 2010503649
実施例10
2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン
窒素大気下、モルホリン(1ml)を4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−6−クロロ−2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジン、炭酸カリウム(0.34g)およびDMA(5ml)の混合物に添加し、そして生じた混合物を90℃に18時間加熱した。反応混合物をろ過し、そしてろ液を蒸発させた。溶離液として、イソヘキサンおよび塩化メチレンの1:1混合物に酢酸エチルを添加することによって得た、極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製した。白色泡として4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.202g);
Figure 2010503649
こうして得た物質の塩化メチレン(2ml)中の部分(0.175g)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10ml)を添加し、そして生じた溶液を周囲温度で1時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そして酢酸エチルおよび飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液間で残渣を分配した。有機溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。こうして表題化合物を固体として得た(0.169g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−6−クロロ−2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンを以下のように調製した:
窒素大気下、3−メトキシベンゼン−1,2−ジアミン(5g)、ジフルオロ酢酸エチル(4.2ml)およびトルエン(25ml)の混合物を攪拌し、そして100℃に18時間加熱した。トルエン(5ml)中のジフルオロ酢酸(1.0ml)の第二の部分を添加し、そして生じた混合物を110℃にさらに18時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却させ、そして蒸発させた。溶離液として、塩化メチレンおよび酢酸エチルの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製した。こうして得た物質を、イソヘキサンおよびジエチルエーテルの混合物下で、すりつぶした(triturated)。生じた固体を単離し、そしてイソヘキサンで洗浄した。こうして2−ジフルオロメチル−4−メトキシ−1H−ベンズイミダゾールを固体として得た(6.14g);
Figure 2010503649
反応混合物温度が10℃未満のままであることを確実にするため、氷槽中で冷却した、無水NMP(15ml)中の水素化ナトリウム(0.4g)の攪拌懸濁物に、窒素大気下、こうして得た物質の部分(1.98g)を部分に分けて(portionwise)添加した。生じた溶液を約5℃で30分間攪拌した後、反応混合物温度が5℃未満のままであることを確実にするため、氷槽中で冷却した、NMP(15ml)中の2,4,6−トリクロロピリミジン(3.67g)の攪拌溶液に、1滴ずつ添加した。反応混合物を約5℃で1時間攪拌した。混合物を周囲温度に温め、そして18時間攪拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(50ml)および酢酸エチル間で、生じた混合物を分配した。有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。溶離液として、酢酸エチル、ならびにイソヘキサンおよび塩化メチレンの1:1混合物の極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製した。こうして2,4−ジクロロ−2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンを固体として得た(2.39g);
Figure 2010503649
窒素大気下、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.092g)を、2,4−ジクロロ−6−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジン(0.17g)、炭酸カリウム(0.34g)およびDMA(5ml)の攪拌混合物に添加して、そして反応混合物を周囲温度で2時間攪拌した。4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−6−クロロ−2−(2−ジフルオロメチル−4−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジンを含有する反応混合物をこうして得て、溶液中で、さらなる精製なしに用いた。
実施例11
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(3S)−4−グリシル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.365g)、(2S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジン(0.366g)、重炭酸ナトリウム(0.11g)およびDMF(10ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、100℃に40分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。4−[(3S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.36g);
Figure 2010503649
こうして得た物質、5%パラジウム炭素(palladium−on−carbon)触媒(0.025g)およびメタノール(20ml)の混合物を水素大気下で18時間攪拌した。生じた反応混合物を珪藻土を通じてろ過し、そしてろ液を、Isolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(10g)上に直接装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。溶離液として、塩化メチレンおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、こうして得た物質を精製した。表題化合物をこうして得た(0.01g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた(2S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジンを以下のように調製した:
N−ベンジルオキシカルボニルグリシン(0.317g)を、tert−ブチル(3S)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.25g; Parkway Scientific, 109 Lafayette Street, Suite 304, New York 10013−4138, 米国より入手可能)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.594g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.43ml)およびDMA(15ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そしてトリフルオロ酢酸(1.5ml)および塩化メチレン(4.5ml)の混合物中に残渣を溶解した。混合物を周囲温度で1時間攪拌した。生じた混合物を蒸発させた。メタノールを残渣に添加し、そして溶液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(20g)上に装填した。カラムをメタノールで洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。(2S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジンをこうして得た(0.37g);
Figure 2010503649
実施例12
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(3S)−4−グリシル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.365g)、(2S)−1−(N−ベンジルカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジン(0.366g)、重炭酸ナトリウム(0.11g)およびDMF(10ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、110℃に45分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。4−[(3S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.39g);
Figure 2010503649
こうして得た物質、5%パラジウム炭素触媒(0.025g)およびメタノール(20ml)の混合物を、水素大気下で18時間攪拌した。生じた反応混合物を珪藻土でろ過し、そしてろ液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(10g)上に直接装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。溶離液として、塩化メチレンおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、こうして得た物質を精製した。表題化合物をこうして得た(0.01g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた(2S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジンを以下のように調製した:
N−ベンジルオキシカルボニルグリシン(0.317g)を、tert−ブチル(3S)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.25g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.594g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.43ml)およびDMA(15ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そして残渣を、トリフルオロ酢酸(1.5ml)および塩化メチレン(4.5ml)の混合物中に溶解した。混合物を周囲温度で1時間攪拌した。生じた混合物を蒸発させた。メタノールを残渣に添加し、そして溶液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(20g)上に装填した。カラムをメタノールで洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。(2S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2−メチルピペラジンをこうして得た(0.37g);
Figure 2010503649
実施例13
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(3R,5S)−4−グリシル−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.456g)、(2R,6S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2,6−ジメチルピペラジン(0.476g)、重炭酸ナトリウム(0.13g)およびDMF(10ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、110℃に45分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。4−[(3R,5S)−4−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.46g)をこうして得た;
Figure 2010503649
こうして得た物質、5%パラジウム炭素触媒(0.025g)およびメタノール(20ml)の混合物を、水素大気下で18時間攪拌した。生じた反応混合物を珪藻土でろ過し、そしてろ液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(10g)上に直接装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。溶離液として、塩化メチレンおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、こうして得た物質を精製した。表題化合物をこうして得た(0.02g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた(2R,6S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2,6−ジメチルピペラジンを以下のように調製した:
ジイソプロピルエチルアミン(0.4ml)を、tert−ブチル(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.25g; Atlantic SciTech Group, Inc., 601 East Linden Avenue, Linden, New Jersey 07036, 米国)、N−ベンジルオキシカルボニルグリシン(0.296g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.555g)およびDMA(15ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、そしてトリフルオロ酢酸(1.5ml)および塩化メチレン(4.5ml)の混合物中に残渣を溶解した。混合物を周囲温度で1時間攪拌した。生じた混合物を蒸発させた。メタノールを残渣に添加し、そして溶液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(20g)上に装填した。カラムをメタノールで洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。(2R,6S)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)−2,6−ジメチルピペラジンをこうして得た(0.46g);
Figure 2010503649
実施例14
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−(4−グリシルピペラジン−1−イル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジン
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジン(0.28g)、1−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン(0.23g)、重炭酸ナトリウム(0.25g)およびDMF(8ml)の混合物を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、120℃に16分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして溶媒を蒸発させた。こうして得た4−[4−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質、トリフルオロ酢酸(3ml)および塩化メチレン(9ml)の混合物を周囲温度で20分間攪拌した。混合物を蒸発させた。メタノールを残渣に添加し、そして溶液をIsolute SCX−2陽イオン交換カートリッジ(20g)上に装填した。カラムをメタノールで洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。溶離液として、塩化メチレンおよびメタノールの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、こうして得た物質をさらに精製した。表題化合物をこうして得た(0.058g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジンを以下のように調製した:
トリエチルアミン(0.804ml)を、2,4,6−トリクロロピリミジン(1g)、(3S)−3−メチルモルホリン(0.475ml)および塩化メチレン(15ml)の攪拌混合物に1滴ずつ添加し、そして生じた混合物を周囲温度で17時間攪拌した。混合物を塩化メチレン(30ml)および水(50ml)の間で分配した。有機溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。溶離液として、イソヘキサンおよび酢酸エチルの極性増加性混合物を用いた、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製した。2,4−ジクロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジンをこうして得た(0.61g)。
こうして得た物質、2−ジフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.435g)、炭酸カリウム(1.36g)およびDMF(15ml)を窒素下で攪拌し、そして110℃に24時間加熱した。生じた混合物を冷却し、ろ過し、そしてろ液を蒸発させた。こうして得た4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジン(0.76g)を、さらなる精製なしに用いた。
実施例15
2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−4−グリシルザルコシル−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン
ジイソプロピルエチルアミン(0.1ml)を、2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン(0.08g)、N−tert−ブトキシカルボニルザルコシン(0.054g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.115g)およびDMF(10ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。DMFを蒸発させた。こうして得た4−[(2RS,5SR)−4−(N−tert−ブトキシカルボニルザルコシル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(6ml)およびトリフルオロ酢酸(2ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で3時間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮した。残渣をメタノール(10ml)中に溶解し、そして溶液をIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(10g)上に装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−2,5−ジメチル−4−ザルコシルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.2g)。
ジイソプロピルエチルアミン(0.167ml)を、2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−2,5−ジメチル−4−ザルコシルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン(0.2g)、N−tert−ブトキシカルボニルグリシン(0.103g)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.231g)およびDMF(15ml)の攪拌混合物に添加し、そして生じた混合物を周囲温度で18時間攪拌した。DMFを蒸発させた。こうして得た4−[(2RS,5SR)−4−(N−tert−ブトキシカルボニルグリシルザルコシル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジンを、さらなる精製なしに用いた。
こうして得た物質を、塩化メチレン(6ml)およびトリフルオロ酢酸(2ml)の混合物中に溶解し、そして溶液を周囲温度で3時間攪拌した。生じた混合物を蒸発によって濃縮した。残渣をメタノール(10ml)中に溶解し、そして溶液をIsolute SCX陽イオン交換カートリッジ(10g)上に装填した。カラムをメタノール(50ml)で洗浄し、そして3Mメタノール性アンモニア溶液を用いて産物を溶出させた。Waters「Xterra」調製用逆相カラム(5ミクロン・シリカ、直径19mm、長さ100mm)、ならびに溶離液としての、水中の水酸化アンモニウムの1%溶液(d=0.88)およびアセトニトリルの極性減少性混合物を用いて、こうして得た産物をさらに精製した。表題化合物をこうして得た(0.02g);
Figure 2010503649
出発物質として用いた2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジンを以下のように調製した:
4−クロロ−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン(0.3g)、(2RS,5SR)−2,5−ジメチルピペラジン(0.47g)、重炭酸ナトリウム(0.09g)およびDMF(10ml)を、電子レンジ中の密封容器中で、窒素下、120℃に1.5時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[(2RS,5SR)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジンをこうして得た(0.363g);
Figure 2010503649

Claims (25)

  1. 式I
    Figure 2010503649
    式中、pは0、1、2または3であり;
    同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
    2_2_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、N(R)CON(R)、SON(R)、N(R)SO、OC(R、SC(RおよびN(R)C(R、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
    の基より選択されるか、
    あるいは(Rは(1−3C)アルキレンジオキシであり、
    そしてR置換基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
    _3_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはO、S、SO、SO、N(R)、CO、CH(OR)、CON(R)、N(R)CO、N(R)CON(R)、SON(R)、N(R)SO、C(RO、C(RSおよびC(RN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
    の基より選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてR上の置換基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
    _4_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてRは、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、メルカプト−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルまたはN,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
    _5_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R)、式中、Rは、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
    の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
    そしてR上の置換基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
    そしてR置換基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R10)、CO、CH(OR10)、CON(R10)、N(R10)CO、N(R10)CON(R10)、SON(R10)、N(R10)SO、CH=CHおよびCoC、式中、R10は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離され;
    は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルであり;
    qは、0、1、2、3または4であり;
    同じであってもまたは異なってもよい各R基は、(1−8C)アルキルまたは式:
    _6_11
    式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R12)、式中、R12は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR11は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルまたは(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルである
    の基であるか、
    あるいは2つのR基は、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成し;
    rは、0、1、2、3または4であり;
    同じであってもまたは異なってもよい各R基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択されるか、
    あるいは2つのR基は、一緒に、メチレン、エチレンまたはトリメチレン基を形成し;
    は、直接結合であるか、またはCO、S、SO、SO、CON(R13)、COC(R13O、COC(R13S、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され;そして
    は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、メルカプト−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’−(1−6C)アルキルウレイド−(1−6C)アルキル、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルまたはN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ−(1−6C)アルキルであるか、
    あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルケニル、(3−8C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
    そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
    _7_14
    式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
    _8_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R17)、式中、R17は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
    の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R16)、N(R16)CO、CON(R16)、N(R16)CON(R16)、CO、CH(OR16)、N(R16)SO、SON(R16)、CH=CHおよびCoC、式中、R16は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離され;
    そしてピリミジン環上の5位は、場合によって(1−8C)アルキル基を所持してもよい
    のピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  2. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびアセトアミドより選択され;
    は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルであり;
    qは0であるか、あるいはqは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
    rは0であるか、あるいはrは、1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルであるか;あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
    は、CO、SO、CONH、CON(Me)、COCHO、COCHNHおよびCOCHNHCOより選択され;そして
    は、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチル、5−ジエチルアミノペンチル、2−メチルスルホニルエチルまたはアセトアミドメチルであるか、あるいは
    は、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリルメチル、チエニルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、イミダゾリルメチル、2−イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、チアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、ピラジニルメチル、2−ピラジニルエチル、ピリダジニルメチル、2−ピリダジニルエチル、ピリミジニルメチル、2−ピリミジニルエチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホリニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチルまたはホモピペラジニルメチルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、アセトアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、メトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、そしてQ基内の任意のこうしたアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される置換基を場合によって所持し;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  3. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位、5位または6位に位置し、そしてフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノおよびアセトアミドより選択され;
    は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミドまたはヒドロキシメチルであり;
    qは0であるか、あるいはqは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
    rは0であるか、あるいはrは、1、2、3または4であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルであるか;あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;そして
    −Q基は、グリシル、ザルコシル、N−エチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、グリシルグリシル、L−アラニル、2−メチルアラニル、N−メチルアラニル、β−アラニル、(2S)−2−アミノブタノイル、L−バリル、N−メチル−L−バリル、2−アミノペント−4−イノイル、2−アミノペンタノイル、L−イソロイシル、L−ロイシル、2−メチル−L−ロイシル、N−メチル−L−ロイシル、セリル、O−メチル−L−セリル、N−メチル−L−セリル、O−メチル−L−ホモセリル、L−スレオニル、S−メチル−L−システイニル、S−メチル−L−ホモシステイニル、L−メチオニル、N−メチル−L−リジル、N−メチル−L−オルニチル、D−アスパラギニル、D−グルタミニル、L−チロシル、ピロリルおよびヒスチジルより選択され;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  4. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
    はジフルオロメチルであり;
    qは0であり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、メチレンまたはエチレン基を形成し;
    はCOであり;そして
    は、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノブチル、2−メチルスルホニルエチルまたはアセトアミドメチルであるか、あるいはQは、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オキサゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、ピラゾール−3−イル、チアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、テトラゾール−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピラジン−2−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、チエン−3−イルメチル、オキサゾール−4−イルメチル、イソオキサゾール−3−イルメチル、イソオキサゾール−4−イルメチル、イミダゾール−1−イルメチル、イミダゾール−2−イルメチル、2−イミダゾール−1−イルエチル、2−イミダゾール−2−イルエチル、2−イミダゾール−4−イルエチル、ピラゾール−1−イルメチル、ピラゾール−3−イルメチル、1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル、1,2,3−トリアゾール−4−イルメチル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イルメチル、1,2,3−チアジアゾール−3−イルメチル、テトラゾール−1−イルメチル、テトラゾール−5−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、ピリジン−3−イルメチル、ピリジン−4−イルメチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリジン−4−イルエチル、ピラジン−2−イルメチル、2−ピラジン−2−イルエチル、ピリダジン−4−イルメチル、2−ピリダジン−4−イルエチル、ピリミジン−2−イルメチル、ピリミジン−4−イルメチル、2−ピリミジン−2−イルエチル、2−ピリミジン−4−イルエチル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−4−イル、アゼチジン−2−イル、3−ピロリン−2−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、モルホリノ、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、ピペリジノ、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、イソインドリン−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、1,3−ジオキソラン−2−イルメチル、1,4−ジオキサン−2−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−(ピペリジン−4−イル)エチル、ピペリジン−4−イルオキシメチル、ピペラジン−1−イルメチルまたは2−(ピペラジン−1−イル)エチルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、ヒドロキシ、カルバモイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、アセトアミドおよびN−メチルアセトアミドより選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノメチル、アミノメチル、メチルアミノメチルおよびジメチルアミノメチルより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  5. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
    はジフルオロメチルであり;
    qは0であり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであり;そして
    −Q基は、グリシル、ザルコシル、N−アセチルグリシル、N,N−ジメチルグリシル、N−アセチルアラニル、2−メチルアラニル、β−アラニル、D−バリル、L−セリル、N−メチル−L−セリル、N−アセチルセリル、L−ホモセリルまたはN−(4−トルオイル)グリシルであり;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  6. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてヒドロキシおよびメトキシより選択され;
    はジフルオロメチルであり;
    qは0であり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであり;
    はCOであり;そして
    は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、シクロプロピル、1−ヒドロキシシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロプロプ−1−イル、1−アミノシクロブト−1−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、アゼチジン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、1−アミノピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−アミノピペリジン−4−イル、ピペラジン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、ピロリジン−2−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、ピペラジン−1−イルメチル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、3−アミノメチルフェニル、4−アミノメチルフェニル、N−メチルイミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、3−ピリジル、4−ピリダジニル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−1−イルメチル、1H−テトラゾール−5−イルメチル、2−ピリジン−3−イルエチル、2−ピリダジン−4−イルエチルまたはピペリジン−4−イルオキシメチルであり;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  7. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシおよびエトキシより選択され;
    はジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであり;
    qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして同じであってもまたは異なってもよい各R基は、メチル、エチルまたはプロピルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
    は、直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルより選択され;そして
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、アリル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、1−シアノ−1−メチルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペンチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、3−エチルアミノプロピル、4−エチルアミノブチル、5−エチルアミノペンチル、1−イソプロピル−1−メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチル、ジエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジエチルアミノプロピル、4−ジエチルアミノブチルまたは5−ジエチルアミノペンチルであるか、
    あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、テトラヒドロチオピラニルメチル、1,3−ジオキソラニルメチル、1,4−ジオキサニルメチル、ピロリニルメチル、2−(ピロリニル)エチル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、イミダゾリジニルメチル、ピラゾリジニルメチル、モルホリニルメチル、2−(モルホニリル)エチル、テトラヒドロ−1,4−チアジニルメチル、2−(テトラヒドロ−1,4−チアジニル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチル、2−(ホモピペラジニル)エチルまたは2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルメチルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイルより選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  8. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
    は、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであり;
    qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
    は、直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択され;そして
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ネオペンチル、ペンチル、2−プロピニル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたは2−ジエチルアミノエチルであるか、
    あるいはQは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニルメチル、2−(ピロリジニル)エチル、モルホリニルメチル、2−(モルホニリル)エチル、ピペリジニルメチル、2−(ピペリジニル)エチル、ホモピペリジニルメチル、2−(ホモピペリジニル)エチル、ピペラジニルメチル、2−(ピペラジニル)エチル、ホモピペラジニルメチルまたは2−(ホモピペラジニル)エチルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイルより選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  9. 式中:
    pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシであり;
    は、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであり;
    qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルであり;
    rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチルであるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成し;
    は直接結合であるか、またはXは、CO、CON(R13)、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択され;そして

    は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ネオペンチル、2−プロピニル、2−ヒドロキシエチル、2−フルオロエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチルまたはジメチルアミノメチルであるか、
    あるいは、Qは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−(ピロリジニル)メチル、モルホリニルメチル、ピペリジニルメチルまたはピペラジニルメチルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、カルバモイル、メトキシ、エトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイルより選択される置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、メチル、エチル、メチルアミノおよびジメチルアミノより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し;
    そしてピリミジン環上の5位は非置換である
    請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  10. pは0であるか、またはpは1であり、そしてR基は、ベンズイミダゾリル基上の4位に位置し、そしてメトキシである、請求項1〜8のいずれか1以上に記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  11. はジフルオロメチルである、請求項1〜3のいずれか1以上に記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  12. qは0であるか、またはqは1であり、そしてR基はメチルである、請求項1〜3のいずれか1以上に記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  13. rは0であるか、あるいはrは1または2であり、そして各R基はメチル基であるか、あるいはrは2であり、そして2つのR基は、一緒に、エチレン基を形成する、請求項1〜4のいずれか1以上に記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  14. は、直接結合であるか、またはCO、COC(R13N(R13)およびCOC(R13N(R13)CO、式中、R13は、水素または(1−2C)アルキルである、より選択される、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  15. は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルであるか、あるいはQは、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
    そしてQ基内の任意のCH、CHまたはCH基は、前記の各CH、CHまたはCH基上に、1以上のハロゲノまたは(1−8C)アルキル置換基、および/またはヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基を場合によって所持し、
    そして、Q基内の任意のアリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノおよびN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
    _7_14
    式中、Xは、直接結合であるか、またはOおよびN(R15)、式中、R15は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてR14は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである、の基より、または式:
    _8_
    式中、Xは、直接結合であるか、またはO、COおよびN(R17)、式中、R17は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択され、そしてQは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキルおよび(1−6C)アルコキシより選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つまたは2つの置換基を場合によって所持する、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである
    の基より選択される、同じであってもまたは異なってもよい、1つ、2つまたは3つの置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意のヘテロシクリル基は、1つまたは2つのオキソまたはチオキソ置換基を場合によって所持し、
    そしてQ基内の任意の(2−6C)アルキレン鎖中の隣接炭素原子は、O、S、SO、SO、N(R16)、N(R16)CO、CON(R16)、N(R16)CON(R16)、CO、CH(OR16)、N(R16)SO、SON(R16)、CH=CHおよびCoC、式中、R16は、水素または(1−8C)アルキルである、より選択される基の鎖内への挿入によって、場合によって分離される、請求項1または14記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  16. 実施例1として、実施例3として、あるいは実施例5内の化合物1、2または5として開示する、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  17. 1以上の以下:
    2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−(4−グリシルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノピリミジン;
    2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−4−ピペラジン−1−イルピリミジン;
    2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[8−グリシル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−6−モルホリノピリミジン;
    4−[4−(β−アラニル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−6−モルホリノピリミジン;
    2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]−2,2−ジメチル−ピペラジン−1−イル]エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−メチルアミノ−エタノン;
    (2S)−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−メチルアミノ−プロパン−1−オン;
    2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−メチル−プロパン−1−オン;
    2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)−4−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]エタノン;
    4−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン−1−オン;
    (1−アミノシクロプロピル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−(4−ピペリジル)メタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−[(2S)−ピロリジン−2−イル]メタノン;
    (4−アミノフェニル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−エチルアミノ−エタノン;
    (2S)−2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−3−メチル−ブタン−1−オン;
    2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−3,3−ジメチル−ブタン−1−オン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−メチル−2−メチルアミノ−プロパン−1−オン;
    (3R)−3−アミノ−4−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソ−ブタンアミド;
    (2R)−2−アミノ−4−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソ−ブタンアミド;
    (1−アミノシクロブチル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    (3−アミノ−3−ピペリジル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−モルホリン−2−イル−メタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−モルホリン−3−イル−メタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−ピペラジン−2−イル−メタノン;
    (3−アミノフェニル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    (2−アミノフェニル)−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]メタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−ピペラジン−1−イル−エタノン;
    [4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−(3−ピペリジル)メタノン;
    3−[[2−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル]アミノ]プロパンニトリル;
    (2S)−N−[2−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;
    2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−{4−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)アセチル]ピペラジン−1−イル}−6−モルホリノピリミジン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(2−メトキシエチルアミノ)エタノン;
    2−[[2−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル]アミノ]アセトニトリル;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(メチル−プロプ−2−イニル−アミノ)エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(4−メチル−1−ピペリジル)エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−モルホリン−4−イル−エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−ジメチルアミノ−エタノン;
    2−(シクロプロピルアミノ)−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−(シクロペンチルアミノ)−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−(シクロペンチル−メチル−アミノ)−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(1−ピペリジル)エタノン;
    2−[[2−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル]−メチル−アミノ]アセトニトリル;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(プロプ−2−イニルアミノ)エタノン;
    1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]−2−(2−フルオロエチルアミノ)エタノン;
    2−(2−ジフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリノピリミジン;
    4−(4−グリシルピペラジン−1−イル)−6−モルホリノ−2−(2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−イル)ピリミジン;
    2−(ジフルオロメチル)−4−メトキシ−1−(4−モルホリン−4−イル−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−2−イル)ベンゾイミダゾール;
    2−アミノ−1−[(2S)−4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−アミノ−1−[(2R)−4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−アミノ−1−[(2R,6S)−4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]−2,6−ジメチル−ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−アミノ−1−[4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]エタノン;
    2−アミノ−N−[2−[(2S,5R)−4−[2−[2−(ジフルオロメチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−4−イル]−2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル]−N−メチル−アセトアミド
    より選択される、式Iのピリミジン誘導体;またはその薬学的に許容されうる塩。
  18. 請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体、またはその薬学的に許容されうる塩を調製するためのプロセスであって:
    (a)式II
    Figure 2010503649
    式中、p、R、R、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンの、式III
    Figure 2010503649
    式中、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピペラジンとの反応、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    (b)XがCOである式Iの化合物の産生のための、式IV
    Figure 2010503649
    式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンの、式V
    HOC−Q
    式中、Qは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のカルボン酸またはその反応性誘導体でのアシル化、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    (c)式VI
    Figure 2010503649
    式中、Lは置換可能基であり、そしてp、R、R、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンの、式VII
    Figure 2010503649
    式中、qおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のモルホリン化合物との反応、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    (d)XがCOであり、そしてQがNH基を含有するヘテロシクリル基である式Iの化合物の産生のための、ホスゲンまたはその化学的同等物の、必要であれば任意の官能基(反応性NH基以外)が保護されているNH含有ヘテロシクリル基との、そして式IV
    Figure 2010503649
    式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンとのカップリング、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    (e)XがCON(R13)である式Iの化合物の産生のための、ホスゲンまたはその化学的同等物の、式IV
    Figure 2010503649
    式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンとの、そして式VIII
    13NH−Q VIII
    式中、R13およびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のアミンとのカップリング、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    (f)XがSOである式Iの化合物の産生のための、式IV
    Figure 2010503649
    式中、p、R、R、q、R、rおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンの、式IX
    HOS−Q IX
    式中、Qは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のスルホン酸またはその反応性誘導体との反応、その後、存在する任意の保護基は除去される;あるいは
    (g)式X
    Figure 2010503649
    式中、Lは置換可能基であり、そしてq、R、r、R、XおよびQは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のピリミジンと、式XI
    Figure 2010503649
    式中、p、RおよびRは、必要であれば任意の官能基が保護されている以外、請求項1に定義する意味のいずれかを有する
    のベンズイミダゾールとの反応、その後、存在する任意の保護基は除去される;
    そして酸付加塩など、式Iのピリミジン誘導体の薬学的に許容されうる塩が必要である場合、前記ピリミジン誘導体を適切な酸と反応させることによって得られうる
    を含む、前記プロセス。
  19. 薬学的に許容されうる希釈剤またはキャリアーと会合した、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩を含む、薬学的組成物。
  20. 薬剤として使用するための、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩。
  21. 抗増殖効果を生じる治療を必要とする、ヒトなどの温血動物において、こうした治療を生じる方法であって、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を、前記動物に投与する工程を含む、前記方法。
  22. 固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療による抗侵襲効果を生じる治療を必要とする、ヒトなどの温血動物において、こうした効果を生じる方法であって、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を、前記動物に投与する工程を含む、前記方法。
  23. 腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性および遊走能を導く、シグナル伝達工程に関与するPI3K酵素および/またはmTORキナーゼの阻害に感受性である腫瘍の予防法または治療法であって、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を、前記動物に投与する工程を含む、前記方法。
  24. ***、結腸直腸、肺および前立腺の癌の治療を必要とする、ヒトなどの温血動物において、こうした癌を治療する方法であって、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法。
  25. 胆管、骨、膀胱、頭部および頸部、腎臓、肝臓、胃腸組織、食道、卵巣、膵臓、皮膚、精巣、甲状腺、子宮、子宮頸管および膣の癌、ならびに白血病、多発性骨髄腫およびリンパ腫の治療を必要とする、ヒトなどの温血動物において、こうした癌を治療する方法であって、請求項1記載の式Iのピリミジン誘導体またはその薬学的に許容されうる塩の有効量を投与する工程を含む、前記方法。
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