JP2010279022A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の画角となる画像を容易に得ることを可能とした撮像装置を提供する
【解決手段】ズームインを行う前に、ズームイン後の画角を示す画角候補枠FA1〜FA3を入力画像に重畳させた出力画像PA2を生成する。ユーザは、出力画像PA2中の画角候補枠FA1〜FA3を確認することによって、ズームイン後の画角を予め確認することができる。そして、画角候補枠FA1〜FA3の決定を行うことで、容易かつ迅速にズームインを行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ズーム状態を制御して所望の画角を得る撮像装置に関する。
近年、撮像によりデジタル方式の画像を得る撮像装置が広く普及している。これらの撮像装置には、動画や静止画の記録前(プレビュー時)の画像を表示したり、動画の記録時の画像を表示したりすることが可能な表示部を備えるものがある。ユーザは、この表示部に表示される画像を確認することで、現在撮像している画像の画角を確認することができる。
例えば特許文献1では、表示部に複数の画角の画像を表示することができる撮像装置が提案されている。この撮像装置では、表示部に表示される画像(動画または静止画)中に、異なる画像(静止画または動画)を表示する小窓を重畳して表示することとしている。
特開2007−104352号公報
ところで、ユーザは、表示部に表示される画像を確認しつつ、ズーム状態(例えば、ズーム倍率やズームの中心位置など)を変更して画像の画角を変更したいと考える場合が多いが、所望の画角の画像を得ることが困難になる場合が生じ得る。この原因として例えば、ユーザの操作とズームのタイミングや表示部の表示とのタイムラグなどに起因してズームイン及びズームアウトが所望の状態よりも行き過ぎてしまうことや、ズームイン時に撮像すべき対象物が画角外に出てユーザが見失うことなどが挙げられる。
この中でも、ズームイン時の対象物の見失いが特に問題となる。高倍率でズームインすると、手ぶれなどによって生じる画像内のずれの大きさもズーム倍率にしたがって大きくなる。そのため、ズームインの操作中に撮像しようとする対象物が画角外に出やすくなり、ユーザが対象物を見失いやすくなる。また、ズームインした画像を確認してもどこを撮像しているのかが一目では分かりにくいことも、対象物を見失う要因になる。
なお、この対象物を見失う問題に対して、仮に特許文献1のように複数の画角の画像を表示可能とすることで対処する場合、ユーザは複数の画像を同時に確認し、かつこれらの画像を比較することで撮像している方向などを推測して対象物を探さなければならない。したがって、この方法を採用したとしても、見失った対象物を発見するのは困難となる。
そこで本発明は、所望の画角となる画像を容易に得ることを可能とした撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の撮像装置は、撮像して入力画像を順次作成するとともに、入力画像の画角が変更可能である入力画像作成部と、画角が変更された場合に作成され得る新たな入力画像の画角を示す画角候補枠を生成し、入力画像に重畳させて出力画像を生成する表示画像処理部と、を備えることを特徴とする。
なお、以下の実施の一形態では、入力画像作成部の一例として、撮像部、AFE及び撮像画像処理部を挙げて説明している。
また、上記構成の撮像装置において、前記出力画像を表示する表示部を備えることとしても構わない。また、画像を記録する記録部を備え、前記記録部に前記入力画像と略等しい画角の画像が記録されることとしても構わない。なお、以下の実施の一形態では、記録部の一例として外部メモリを挙げて説明している。
また、上記構成の撮像装置において、画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、前記入力画像作成部が、前記操作部によって決定された画角候補枠が示す画角と略等しい画角となる新たな入力画像を作成することとしても構わない。
このように構成すると、新たな入力画像の画角をユーザが直接的に決定することが可能となる。そのため、容易に所望の画角となる新たな入力画像を得ることが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、入力画像中の対象物を検出する対象物検出部をさらに備え、前記表示画像処理部が、前記対象物検出部により検出される対象物の入力画像中の位置に基づいて、生成する画角候補枠の位置を決定することとしても構わない。
このように構成すると、新たな入力画像の画角内に対象物が含まれるようにすることが可能となる。そのため、特に入力画像の画角を狭くする(ズームインする)ときに、対象物を見失うことを抑制することが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、前記対象物検出部による対象物の検出精度及び対象物の大きさの少なくとも一方に基づいて、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠の数及び大きさの少なくとも一方が決定されることとしても構わない。
このように構成すると、生成される画角候補枠を、対象物の状態に応じた決定のしやすいものにすることが可能となる。例えば、対象物の検出精度が低いほど、画角候補枠を大きくしたり、生成する画角候補枠の数を少なくしたりしても構わない。また、対象物が小さくなるほど、生成する画角候補枠の数を少なくしても構わない。
また、上記構成の撮像装置において、前記対象物検出部が、入力画像中から複数の対象物を検出する場合、前記表示画像処理部が、当該複数の対象物の少なくとも1つを含む画角候補枠を生成する、または、当該複数の対象物のいずれか1つを含む画角候補枠を生成することとしても構わない。
このように構成すると、複数の対象物が検出される場合に、対象物を好適に含む画角候補枠を生成することが可能となる。なお、このとき、複数の対象物の重心位置に基づいた画角候補枠を生成しても構わない。例えば、重心位置を中心位置とする画角候補枠を生成しても構わない。また、いずれか1つの対象物の中心位置に基づいた画角候補枠を生成しても構わない。例えば、対象物の中心位置を中心位置とする画角候補枠を生成しても構わない。
また、上記構成の撮像装置において、前記表示画像処理部が、前記対象物検出部が入力画像中から検出する複数の対象物のいずれか1つを含む画角候補枠を生成する場合、当該複数の対象物の中で優先されるべき対象物の画角候補枠を、優先的に生成することとしても構わない。
このように構成すると、ユーザが意図する(または、意図している可能性が高い)画角候補枠が優先的に生成される。そのため、ユーザが画角候補枠を容易に決定することが可能となる。なお、このとき、ユーザが指定する対象物や、入力画像の中心に近い対象物、ユーザが予め登録した対象物として識別された対象物、入力画像中の大きさが大きい対象物などを、優先されるべき対象物としても構わない。さらに、表示画像処理部が、優先されるべき対象物に基づいた画角候補枠のみを生成しても構わないし、優先されるべき対象物に基づいた画角候補枠から順に生成しても構わない。
また、上記構成の撮像装置において、画角候補枠を決定するとともに、出力画像中の任意の位置を指定可能な操作部をさらに備え、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、前記操作部により、前記対象物検出部により検出された対象物の出力画像中の位置が指定されると、前記表示画像処理部が、当該対象物を含む画角候補枠を生成し、前記操作部により、当該対象物の出力画像中の位置がさらに指定されると、前記表示画像処理部が、当該対象物を含む画角候補枠の中で仮決定される画角候補枠を変更することとしても構わない。
このように構成すると、ユーザが、出力画像中で意図する対象物の位置を指定するだけで、意図する画角候補枠を生成し、決定することが可能となる。そのため、画角候補枠を決定するためのユーザの操作を、直感的かつ容易なものにすることが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、前記操作部により、前記対象物検出部により検出された対象物以外の出力画像中の位置が指定されると、前記表示画像処理部が、画角候補枠の生成を停止することとしても構わない。
このように構成すると、ユーザが、出力画像中で対象物以外の位置を指定するだけで、画角候補枠の生成を停止する(出力画像を表示する表示部上で非表示にする)ことが可能となる。そのため、画角候補枠を決定するためのユーザの操作を、直感的かつ容易なものにすることが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠の大きさの順に、仮決定される画角候補枠が変更されることとしても構わない。
このように構成すると、仮決定される画角候補枠が順番に変更されるため、ユーザが画角候補枠を容易に決定することが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、前記表示画像処理部が、生成する画角候補枠の中で仮決定されているものを、入力画像に重畳させて出力画像を生成することとしても構わない。
このように構成すると、出力画像を表示する表示部において、画角候補枠が表示される部分を小さくすることができる。そのため、画角候補枠によって出力画像の下地となる画像(入力画像)が見えにくくなることを抑制することが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、前記表示画像処理部が、仮決定されている画角候補枠の内外で調整方法が異なる出力画像を生成することとしても構わない。
このように構成すると、出力画像を表示する表示部において、仮決定中の画角候補枠の内外が明瞭に区別されて表示される。そのため、仮決定中の画角候補枠内(即ち、ズーム後の画角)を、ユーザが容易に認識することが可能となる。なお、このとき、仮決定中の画角候補枠外が、グレーアウト表示されるように調整しても構わない。
また、上記構成の撮像装置において、前記表示画像処理部が、前記対象物検出部で検出される対象物の入力画像中の大きさ、前記対象物検出部で検出される前記対象物の入力画像中の位置の変動量、及び前記対象物検出部で検出される対象物以外の入力画像中の位置の変動量の少なくとも一つに基づいて、画角候補枠を生成しても構わない。
このように構成すると、表示画像処理部が、ユーザが意図する画角候補枠を、入力画像中の対象物や背景の状態に応じて適応的に生成することが可能となる。特に、画角候補枠の大きさと対象物の大きさの比率を維持したり、画角候補枠内の対象物の位置を維持したり、画角候補枠内の背景の位置を維持したり、画角候補枠内の対象物及び背景のそれぞれの位置をユーザの必要な程度だけ維持したりすることが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、前記入力画像作成部が、光学ズーム及び電子ズームの少なくとも一方を用いて順次作成される入力画像の画角を変更し得るものであり、前記入力画像作成部が、現在作成している入力画像よりも狭い画角となる新たな入力画像を作成する際に、前記光学ズームを用いて撮像により得られる画像を拡大し、当該拡大されて得られた画像の一部を前記電子ズームを用いてさらに拡大することとしても構わない。
このように構成すると、画質の劣化の少ない光学ズームを使用することが可能となる。そのため、電子ズームのみを用いて画角を変更する場合と比較して、作成される入力画像の画質の劣化を抑制することが可能となる。
また、上記構成の撮像装置において、前記入力画像作成部が、入力画像作成時のズーム状態を変更し得るものであり、前記入力画像作成部が前記ズーム状態を変更する場合に、変更前後のそれぞれの前記ズーム状態を記憶する記憶部をさらに備え、前記入力画像作成部が、前記記憶部に記憶された前記ズーム状態を読み出すことで、前記ズーム状態を変更し得るものであることとしても構わない。
このように構成すると、入力画像の画角を変更する際に、ズーム状態の細かい調整をすることなく頻繁に使用し得るズーム状態を記憶部から読み出して実現することが可能となる。そのため、入力画像の画角の変更に係る操作性を向上させることが可能となる。なお、以下の実施の一形態では、記憶部の一例としてメモリを挙げて説明している。また、ズーム状態とは例えば、ズーム倍率やズームの中心位置などを示すものである。
また、上記構成の撮像装置において、前記入力画像作成部が、撮像により順次得られる画像の一部の範囲を切り出して入力画像を順次作成するものであり、前記入力画像作成部が、撮像により得られる画像から切り出す範囲を大きくすることにより、現在作成している入力画像の画角よりも広い画角となる新たな入力画像を作成し、前記表示画像処理部が、前記現在作成している入力画像の画角よりも広い画角を示す新たな画角候補枠を生成して、前記新たな入力画像に重畳させて新たな出力画像を生成することとしても構わない。
このように構成すると、画角を広げた(ズームアウトした)入力画像を得ようとする場合であっても、画角候補枠を表示することが可能となる。
本発明によると、画角の変更候補を示す画角候補枠を入力画像に重畳した出力画像を生成することとなる。そのため、ユーザが出力画像を確認することによって、変更後の入力画像の画角を、実際に変更する前に確認することが可能となる。そのため、所望の画角となる入力画像を容易に作成することが可能となる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の実施の形態の一つであって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
は、本発明の実施の一形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第1実施例の構成を示すブロック図である。 は、第1実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートである。 は、第1実施例の表示画像処理部から出力される出力画像の例を示す図である。 は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第2実施例の構成を示すブロック図である。 は、第2実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートである。 は、第2実施例の表示画像処理部から出力される出力画像の例を示す図である。 は、光学ズームと電子ズームとを併用したズームの一例を示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第1例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第2例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第3例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第4例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第5例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第6例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第7例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第8例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第9例について示す図である。 は、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第10例について示す図である。 は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第3実施例の構成を示すブロック図である。 は、第3実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートである。 は、ズームアウトを行う場合の画角候補枠の生成方法の一例を示す図である。 は、画角制御画像切り出し処理の一例を示す図である。 は、ローズームの一例を示す図である。 は、超解像処理の一例を示す図である。 は、画角候補枠の種々の表示例について説明する出力画像の例を示す図である。 は、画角候補枠の表示例について説明する出力画像の例を示す図である。
本発明の実施の一形態について、以下図面を参照して説明する。最初に、本発明における撮像装置の一例について説明する。なお、以下に説明する撮像装置は、デジタルカメラなどの音声、動画及び静止画の記録が可能なものである。
<<撮像装置>>
まず、撮像装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、撮像装置1は、入射される光学像を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの固体撮像素子から成るイメージセンサ2と、対象物の光学像をイメージセンサ2に結像させるとともに光量などの調整を行うレンズ部3と、を備える。レンズ部3とイメージセンサ2とで撮像部Sが構成され、この撮像部Sによって画像信号が生成される。なお、レンズ部3は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの各種レンズ(不図示)や、イメージセンサ2に入力される光量を調整する絞り(不図示)などを備える。
さらに、撮像装置1は、イメージセンサ2から出力されるアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換するとともにゲインの調整を行うAFE(Analog Front End)4と、入力される音声を電気信号に変換する集音部5と、AFE4から出力される画像信号に適宜処理を施して出力する撮像画像処理部6と、集音部5から出力されるアナログ信号である音声信号をデジタル信号に変換する音声処理部7と、撮像画像処理部6から出力される画像信号に対してJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮方式などの静止画用の圧縮符号化処理を施したり撮像画像処理部6から出力される画像信号と音声処理部7からの音声信号とに対してMPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮方式などの動画用の圧縮符号化処理を施したりする圧縮処理部8と、圧縮処理部8で圧縮符号化された圧縮符号化信号を記録する外部メモリ10と、画像信号を外部メモリ10に記録したり読み出したりするドライバ部9と、ドライバ部9において外部メモリ10から読み出した圧縮符号化信号を伸長して復号する伸長処理部11と、を備える。
また、撮像装置1は、撮像画像処理部6から出力される画像信号や伸長処理部11で復号された画像信号に対して適宜処理を施して出力する表示画像処理部12と、表示画像処理部12から出力される画像信号をモニタなどの表示部(不図示)で表示可能な形式の信号に変換する画像出力回路部13と、伸長処理部11で復号された音声信号をスピーカなどの再生部(不図示)で再生可能な種類の信号に変換する音声出力回路部14と、を備える。
また、撮像装置1は、撮像装置1内全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)15と、各処理を行うための各プログラムを記憶するとともにプログラム実行時の信号の一時保管を行うメモリ16と、撮像を開始するボタンや各種設定の決定を行うボタンなどのユーザからの指示が入力される操作部17と、各部の動作タイミングを一致させるためのタイミング制御信号を出力するタイミングジェネレータ(TG)部18と、CPU15と各部との間で信号のやりとりを行うためのバス回線19と、メモリ16と各部との間で信号のやりとりを行うためのバス回線20と、を備える。
なお、外部メモリ10は画像信号や音声信号を記録することができればどのようなものでも構わない。例えば、SD(Secure Digital)カードのような半導体メモリ、DVDなどの光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスクなどをこの外部メモリ10として使用することができる。また、外部メモリ10を撮像装置1から着脱自在としても構わない。
また、表示部や再生部は、撮像装置1と一体となっているものであると好ましいが、別体となっており、撮像装置1に備えられる端子とケーブル等を用いて接続されるようなものであっても構わない。
次に、撮像装置1の基本動作について図1を参照して説明する。まず、撮像装置1は、レンズ部3より入射される光をイメージセンサ2において光電変換することによって、電気信号である画像信号を取得する。そして、イメージセンサ2は、TG部18から入力されるタイミング制御信号に同期して、所定のフレーム周期(例えば、1/30秒)で順次AFE4に画像信号を出力する。
AFE4によってアナログ信号からデジタル信号へと変換された画像信号は、撮像画像処理部6に入力される。撮像画像処理部6は、入力された画像信号からある画像部分を切り出して補間(例えばバイリニア補間)などを行うことで拡大した画像の画像信号を得る電子ズームや、Y(輝度信号)U,V(色差信号)を用いた信号への変換処理、階調補正及び輪郭強調等の各種調整処理などを、入力される画像信号に対して行う。また、メモリ16はフレームメモリとして動作し、撮像画像処理部6や表示画像処理部12などが処理を行なう際に画像信号を一時的に保持する。
CPU15は、操作部17を介して入力されるユーザの指示などに基づいて、レンズ部3の制御を行う。例えば、レンズ部3に備えられる各種レンズの位置や絞りを調整することによって、フォーカスや露出の調整を行う。なお、撮像画像処理部6で処理される画像信号に基づいて、所定のプログラムによってこれらの調整が自動的に行われることとしても構わない。
また同様に、ユーザの指示などに基づいてCPU15がズーム状態の制御を行う。具体的には、CPU15がレンズ部3のズームレンズを駆動して光学ズームを制御したり、撮像画像処理部6を制御して電子ズームを制御したりすることによって、ズーム状態を意図したものとする。
動画を記録する場合であれば、画像信号だけでなく音声信号も記録される。集音部5において電気信号に変換されて出力される音声信号は音声処理部7に入力されてデジタル化されるとともにノイズ除去などの処理が施される。そして、撮像画像処理部6から出力される画像信号と、音声処理部7から出力される音声信号と、はともに圧縮処理部8に入力され、圧縮処理部8において所定の圧縮方式で圧縮される。このとき、画像信号と音声信号とは時間的に関連付けられており、再生時に画像と音とがずれないように構成される。そして、圧縮された画像信号及び音声信号はドライバ部9を介して外部メモリ10に記録される。
一方、静止画または音声のみを記録する場合であれば、画像信号または音声信号が圧縮処理部8において所定の圧縮方法で圧縮され、外部メモリ10に記録される。なお、動画を記録する場合と静止画を記録する場合とで、撮像画像処理部6において行われる処理を異なるものとしても構わない。
外部メモリ10に記録された圧縮後の画像信号及び音声信号は、ユーザの指示に基づいて伸長処理部11に読み出される。伸長処理部11は、圧縮された画像信号及び音声信号を伸長する。そして、画像信号を表示画像処理部12を介して画像出力回路部13に出力し、音声信号を音声出力回路部14に出力する。画像出力回路部13や音声出力回路部14は、表示部や再生部で表示または再生可能な形式の信号に変換して画像信号及び音声信号をそれぞれ出力する。画像出力回路部13から出力される画像信号は表示部などで表示され、音声出力回路部14から出力される音声信号は再生部などで再生される。
また同様に、動画または静止画を記録する前のプレビュー時や動画の記録時においても、撮像画像処理部6から出力される画像信号がバス20を介して表示画像処理部12に入力される。そして、表示画像処理部12で適宜表示用の画像処理が行われた後に画像出力回路部13に入力され、表示部で表示可能な形式の信号に変換されて出力される。
ユーザは、表示部に表示される画像を確認することで、これから記録するまたは現在記録している画像信号の画角を確認する。そのため、撮像画像処理部6が圧縮処理部8に入力する記録用の画像信号の画角と、表示画像処理部12に入力する表示用の画像信号の画角とは略等しいものとすると好ましく、同一の画像信号としても構わない。なお、表示画像処理部12の構成や動作の詳細については、以下で説明する。
<<表示画像処理部>>
図1に示した表示画像処理部12について各実施例を挙げるとともに図面を参照して説明する。なお、以下の各実施例の説明では、説明の具体化のために表示画像処理部12に入力される画像信号を画像として表現するとともに「入力画像」とよぶ。また、表示画像処理部12から出力される画像信号を「出力画像」とよぶ。なお、撮像画像処理部6から圧縮処理部8に入力される記録用の画像信号についても画像と表現し、入力画像と略等しい画角を有するものとする。さらに、本発明では特に画角について問題とするため、入力画像と略等しい画角を有する当該画像も入力画像とよび、説明を簡略化する。
また、以下の各実施例では、ユーザがズームインを実行する旨の指示を撮像装置1に入力する場合について説明し、ズームアウトを実行する旨の指示を入力する場合については各実施例の説明の後に別途説明する。同様に、各実施例では撮像時(プレビュー時や動画記録時)に実行する場合について説明し、再生時に実行する場合については各実施例の後に別途説明する。なお、各実施例についての説明は、矛盾なき限り他の実施例にも適用され得るものとする。
<第1実施例>
最初に、表示画像処理部12の第1実施例について説明する。図2は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第1実施例の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施例の表示画像処理部12aは、ズーム情報に基づいて画角候補枠の生成を行い画角候補枠情報として出力する画角候補枠生成部121aと、画角候補枠情報によって示される画角候補枠を入力画像に重畳させて出力画像を生成し出力する画角候補枠表示部122と、を備える。
ズーム情報には、例えば、現在設定されているズーム倍率(入力画像作成時のズーム倍率)を示す情報や、設定可能なズーム倍率の限界値(上限値や下限値)を示す情報が含まれる。なお、ズーム倍率の限界値などの固有の値については、予め画角候補枠生成部121aに記録させても構わない。
画角候補枠は、現在設定されているズーム倍率を他の値(候補値)に変更した場合に得られる入力画像の画角を、現在の入力画像を利用して仮想的に示すものである。即ち、画角候補枠は、ズーム倍率の変更にともなう画角の変化を視覚的に表現するものである。
また、本実施例の表示画像処理部12aの動作について、図面を参照して説明する。図3は、第1実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートである。また、図4は、第1実施例の表示画像処理部から出力される出力画像の例を示す図である。
上述のように、画像記録前のプレビュー時や動画記録時に、撮像画像処理部6から出力される入力画像がバス20を介して表示画像処理部12aに入力される。このとき、ズームインする旨の指示が、ユーザから指示部17を介して撮像装置1に入力されなければ、図4(a)に示す出力画像PA1のように、表示画像処理部12aは入力画像をそのまま出力画像として出力する。
一方、ユーザからズームインする旨の指示が撮像装置1に入力されると、表示画像処理部12aは図3に示す画角候補枠の表示動作を行う。画角候補枠の表示動作が開始されると最初に、画角候補枠生成部121aがズーム情報の取得を行う(STEP1)。これにより、画角候補枠生成部121aが、現在設定されているズーム倍率を認識する。また、このときズーム倍率の上限値もあわせて認識する。
次に、画角候補枠生成部121aが画角候補枠を生成する(STEP2)。このとき、まず変更後のズーム倍率の候補値を設定する。ズーム倍率の候補値の設定方法として、例えば、現在設定されているズーム倍率及びズーム倍率の上限値の間を等分した値と、上限値と、をそれぞれ候補値として設定する方法を採用しても構わない。具体的に例えば、現在設定されているズーム倍率が1倍、上限値が12倍であり、3等分した値を候補値とする場合、12倍、8倍及び4倍を候補値とする。
画角候補枠生成部121aは、設定した候補値に対応する画角候補枠を生成する。画角候補枠表示部122は、画角候補枠生成部121aで生成された画角候補枠を入力画像に重畳させて出力画像を生成する。このようにして生成される出力画像の一例を図4(b)に示す。図4(b)に示す出力画像PA2は、現在のズーム倍率が1倍であり、候補値4倍に対応する画角候補枠FA1、候補値8倍に対応する画角候補枠FA2及び候補値(上限値)12倍に対応する画角候補枠FA3をそれぞれ入力画像に重畳させて得られたものである。
本実施例では、光学ズームのようにズームの前後で入力画像の中心が等しくなるズームが行われることを想定している。そのため、現在のズーム倍率と候補値とに基づいて、画角候補枠FA1〜FA3の位置及び大きさを設定することができる。具体的には、画角候補枠FA1〜FA3の中心を入力画像の中心と等しくさせ、現在のズーム倍率に対して候補値が増大する程度に応じて画像候補枠の大きさが小さくなるように設定する。
上記のように生成されて出力される出力画像は、表示画像処理部12aから画像出力回路部13を介して表示部に入力され、表示される(STEP3)。ユーザは表示される出力画像を確認するとともに、画角候補枠の決定を行う(STEP4)。
例えば、操作部17がズームキー(またはカーソルキー)及び決定ボタンを備える構成の場合、ユーザはズームキーを操作して仮決定している画角候補枠を順に変更し、決定ボタンを押下することで仮決定している画角候補枠を決定にする。このようにして決定を行う場合、図4(b)の出力画像PA2に示すように、画角候補枠生成部121aが、ズームキーによって仮決定されている画角候補枠FA3を他とは異なる形状として表示すると、仮決定中の画角候補枠FA3が明確となるため好ましい。例えば、仮決定中の画角候補枠を、当該画角候補枠が示す画角の全周を太線や実線などで表示して強調するものとし、仮決定中ではない画角候補枠を、当該画角候補枠が示す画角の全周を細線や破線などで表示して強調しないものとしても構わない。なお、操作部17がタッチパネルなどの任意の位置を指定可能なもので構成される場合、ユーザが指定した位置に最も近い画角候補枠が決定または仮決定されることとしても構わない。
ユーザによって画角候補枠が決定されない場合(STEP4、NO)、STEP2に戻り画角候補枠を生成してSTEP3で画角候補枠の表示を行う。即ち、ユーザによって画角候補枠が決定されるまで、画角候補枠の生成及び表示を継続する。
一方、ユーザによって画角候補枠が決定されると(STEP4、YES)、決定された画角候補枠の画角の画像が得られるようにズームインされて(STEP5)、動作が終了する。即ち、決定された画角候補枠に対応する候補値にズーム倍率を変更して、動作を終了する。なお、例えば図4(b)の画角候補枠FA3が決定されていた場合、ズームインすることによって画角候補枠FA3と略等しい画角となる図4(c)の出力画像PA3が得られる。
以上のように構成すると、ズームインの実行前にユーザがズームイン後の画角を確認することが可能となる。そのため、容易に所望の画角の画像を得ることが可能となり、ズームの操作性を向上することが可能となる。また、ズームイン中に対象物を見失うことを抑制することが可能となる。
なお、本実施例で行うズームとして、光学ズームを用いても構わないし電子ズームを用いても構わないし、これらを併用しても構わない。光学ズームは、撮像部Sにおける光学像自体を変化させるものであり、画像処理によってズームを実現する電子ズームと比較して画質の劣化が少なくなるため、好ましい。ただし、電子ズームであっても超解像処理やローズーム(いずれも詳細は後述する)などの特殊な電子ズームであれば画質の劣化が少ないため、好適に利用することができる。
光学ズームを利用する撮像装置1に本実施例を適用すると、ズームが容易となり失敗(例えば、ズームの行き過ぎによるズームイン及びズームアウトの繰り返し)が抑制されるため、ズームレンズなどの駆動量が低減される。そのため、低消費電力化を図ることができる。
また、STEP2で設定するそれぞれの候補値を、高倍率側に寄った候補値としても構わない。例えば、現在のズーム倍率が1倍、上限値が12倍であるとき、候補値を8倍、10倍及び12倍としても構わない。反対に、低倍率側に寄った候補値としても構わない。例えば、現在のズーム倍率が1倍、上限値が12倍であるとき、候補値を2倍、4倍及び6倍としても構わない。また、候補値の設定方法を予めユーザが設定可能としても構わない。また、上限値や現在のズーム倍率を基準とせずに、高倍率側または低倍率側に一つの基準となる候補値を設定するとともに、当該候補値から順に小さくまたは順に大きくした値を候補値として設定しても構わない。
また、現在のズーム倍率と上限値との差が大きいときに生成する画角候補枠の数を多く、差が小さいときに生成する画角候補枠の数を少なくしても構わない。このように構成すると、表示される画角候補枠の数が少ないために、ユーザが決定したいと考える大きさの画角候補枠が表示されないことを抑制することが可能となる。また、表示される画角候補枠が密集するために、下地となる入力画像が見にくくなったり、ユーザが画角候補枠を決定しにくくなったりすることを抑制することが可能となる。
また、STEP4でユーザが画角候補枠FA1〜FA3を決定するだけでなく、決定した画角候補枠FA1〜FA3の大きさ(候補値)を微調整することができるようにしても構わない。例えば、図4(b)でいずれかの画角候補枠FA1〜FA3を一次決定した後、ズームキーなどを使用して一次決定した画角候補枠を拡大または縮小(候補値の増大または減少)する二次決定(微調整)を実行することができるように構成しても構わない。また、この二次決定を行う際に、画角候補枠生成部121aが一次決定されなかった画角候補枠を生成しないこととすると、ユーザが微調整を行いやすくなるため好ましい。また、最初から画角候補枠を一つだけ生成する構成として、上記の二次決定のみを行うこととしても構わない。また、一次決定中の画角候補枠(仮決定中及び非仮決定中)と二次決定中の画角候補枠とを異なる形状で表示しても構わない。
また、STEP5でズームインする際に、徐々にズームインしても構わないし、可能な限り速く(ズームレンズの駆動速度を最速として)ズームインしても構わない。また、動画の記録時に本実施例を実行する場合、ズーム中(ズーム倍率の変動中)は入力画像を記録しないこととしても構わない。
<第2実施例>
表示画像処理部12の第2実施例について説明する。図5は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第2実施例の構成を示すブロック図であり、第1実施例について示した図2に相当するものである。なお、図5において、第1実施例について示した図2と同様となる部分には同様の名称及び符号を付しその詳細な説明については省略する。
図5に示すように、本実施例の表示画像処理部12bは、ズーム情報及び対象物情報に基づいて画角候補枠の生成を行い画角候補枠情報として出力する画角候補枠生成部121bと、画角候補枠表示部122と、を備える。本実施例では、画角候補枠生成部121bが、ズーム情報だけでなく対象物情報にも基づいて画角候補枠を生成する点において、第1実施例と異なる。
対象物情報には、例えば、入力画像から検出された人物の顔の入力画像中の位置や大きさに関する情報や、特定の顔であると認識された人物の顔の入力画像中の位置や大きさに関する情報などが含まれる。なお、人物の顔に限らず、特定の色となる部分や特定の物体(例えば動物など)、ユーザが操作部17(タッチパネルなど)を介して指定した物体などが検出された入力画像中の位置や大きさに関する情報が、対象物情報に含まれることとしても構わない。
対象物情報は、撮像画像処理部6または表示用画像処理部12bが、順次作成される入力画像から対象物を順次検出する(追尾する)ことによって生成する。撮像画像処理部6は、上述のフォーカスや露出の調整を行うために対象物の検出を行うことがある。そのため、撮像画像処理部6が対象物情報を生成する構成とすると、この検出結果を利用することができるため好ましい。一方、表示画像処理部12bが対象物情報を生成する構成とすると、撮像時に限られず再生時でも本実施例の表示画像処理部12bを動作させることができるため好ましい。
また、本実施例の表示画像処理部12bの動作について、図面を参照して説明する。図6は、第2実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートであり、第1実施例について示した図3に相当するものである。また、図7は、第2実施例の表示画像処理部から出力される出力画像の例を示す図であり、第1実施例について示した図4に相当するものである。なお、第2実施例について示した図6及び図7において、第1実施例について示した図3及び図4と同様となる部分には同様の名称及び符号を付しその詳細な説明については省略する。
第1実施例と同様に、画像記録前のプレビュー時や動画記録時に、撮像画像処理部6から出力される入力画像がバス20を介して表示画像処理部12bに入力される。このとき、ズームインする旨の指示が、ユーザから指示部17を介して撮像装置1に入力されなければ、図7(a)に示す出力画像PB1のように、表示画像処理部12bは入力画像をそのまま出力画像として出力する。
一方、ユーザからズームインする旨の指示が撮像装置1に入力されると、表示画像処理部12bは図6に示す画角候補枠の表示動作を行う。画角候補枠の表示動作が開始されると最初に、画角候補枠生成部121bがズーム情報の取得を行う(STEP1)。さらに、本実施例では、画角候補枠生成部121bが対象物情報の取得をも行う(STEP1b)。これにより、画角候補枠生成部121bが、現在設定されているズーム倍率や上限値だけでなく、入力画像中の対象物の位置や大きさなども認識する。
本実施例では、画角候補枠生成部121bが、入力画像中の対象物が含まれるように画角候補枠を生成する(STEP2b)。具体的に例えば、対象物が人物の顔である場合、顔を含む領域、顔と胴体を含む領域、顔と周辺領域まで含む領域のように画角候補枠を生成する。この場合、画角候補枠の大きさと現在のズーム倍率とから、それぞれの画角候補枠に対応するズーム倍率を求めることとしても構わない。また例えば、第1実施例と同様に候補値を設定することでそれぞれの画角候補枠の大きさを設定するとともに、対象物を含む位置となるように画角候補枠を生成しても構わない。
画角候補枠表示部122は、第1実施例と同様に画角候補枠生成部121bによって生成された画角候補枠を入力画像に重畳させて出力画像を生成する。生成される出力画像の一例を図7(b)に示す。図7(b)に示す出力画像PB2は、上述の例のように、顔を含む領域の画像候補枠FB1(ズーム倍率12倍)、顔と胴体を含む領域の画像候補枠FB2(ズーム倍率8倍)、顔と周辺領域まで含む領域の画像候補枠FB3(ズーム倍率6倍)を表示するものである。
画角候補枠FB1〜FB3は、その中心を対象物の中心と等しくさせることとすると、ズームイン後に対象物が入力画像の中心に位置するようになるため好ましい。ただし、その中心を対象物の中心と等しくすると出力画像外の画角を含んでしまう場合は、図7(b)に示す画角候補枠FB3のように、出力画像PB2内に収まるように移動させた位置に生成する。または、出力画像PB2外とならない大きさの画角候補枠(例えば、ズーム倍率を6倍から7倍に変更)を生成しても構わない。
上述のように生成される出力画像が表示部に表示され(STEP3)、ユーザは表示される出力画像を確認して画角候補枠の決定を行う(STEP4)。ここで、ユーザによって画角候補枠が決定されなければ(STEP4、NO)、画角候補枠の生成及び表示を継続する。本実施例では、入力画像中の対象物の位置に基づいて画角候補枠を生成するため、STEP1bに戻り対象物情報を取得する。
一方、ユーザによって画角候補枠が決定されると(STEP4、YES)、決定された画角候補枠の画角の画像が得られるようにズームインされて(STEP5)、動作が終了する。例えば図7(b)の画角候補枠FB1が決定された場合、ズームインによって画角候補枠FB1と略等しい画角となる図7(c)の出力画像PB3が得られる。
本実施例では、対象物の位置に応じて画角候補枠FB1〜FB3の位置(即ち、ズームの中心)が決まるため、ズームインの前後で入力画像の中心が等しくならない場合も生じ得る。そのため、STEP5ではこのようなズームを実行することができる電子ズームなどが行われることを想定している。
以上のように構成すると、第1実施例と同様に、ズームインの実行前にユーザがズームイン後の画角を確認することが可能となる。そのため、容易に所望の画角の画像を得ることが可能となり、ズームの操作性を向上することが可能となる。また、ズームイン中に対象物を見失うことを抑制することが可能となる。
さらに、本実施例では画角候補枠FB1〜FB3に対象物が含まれる。そのため、これらの画角の画像が得られるようにズームインを行うことで、ズームイン後の入力画像に対象物が含まれなくなることを抑制することが可能となる。
なお、本実施例で行うズーム処理として、電子ズームを用いる以外に、光学ズームを用いても構わないし、これらを併用しても構わない。光学ズームを用いる場合、ズームの前後において入力画像の中心をずらしてズームすることができる機構(例えば、レンズを光軸に沿った方向以外にも駆動できるぶれ補正機構など)を備えるものであると、好ましい。
また、光学ズームと電子ズームとを併用するズームについて、図8を参照して説明する。図8は、光学ズームと電子ズームとを併用したズームの一例を示す図である。また、図8では、ズームインにより画角B1の入力画像を得る場合について示している。
本例では、最初に光学ズームを用いてズームインを行う。図8(a)の入力画像PB11に対して光学ズームによってズームインすると、中心を等しくしたままズームインされる。すると、図8(a)の画角B1の入力画像中に占める大きさが大きくなり、図8(b)に示すように画角B1の端辺(本例では左辺)が入力画像PB12の端辺(本例では左辺)に重なった状態となる。そして、この状態以上に光学ズームでズームインすると、画角B1の一部が入力画像外となってしまうため、これ以上のズームインは電子ズームを適用する。これによって、画角B1の入力画像PB13を得ることができる。
このように光学ズームと電子ズームとを併用すると、電子ズーム(超解像処理やローズームなどの特殊なものを適用しない簡易な電子ズーム)にともなう画質の劣化を抑制することが可能となる。また、両方のズームを実行することができるため、実現可能なズームの範囲を広くすることが可能となる。特に、電子ズームだけではユーザが望む画角が得られない場合に光学ズームを併用する構成とすることで、ユーザが望む画角の画像を生成することが可能となる。
ところで、図8に示す例は、光学ズームを最大限利用して画質の劣化を抑制するものであるが、光学ズームを少しでも利用するものであれば、画質の劣化を抑制する効果を得ることができる。また、簡易な電子ズームが使用することで、処理時間の短縮化や低消費電力化を図ることができる。
また、第1実施例と同様に、光学ズームを利用する撮像装置1に本実施例を適用すると、ズームが容易となり失敗が抑制されるため、ズームレンズなどの駆動量が低減されて、低消費電力化を図ることができる。
また、第1実施例において述べたように、STEP4で画角候補枠FB1〜FB3を決定する際に、ユーザが画角候補枠の微調整を行うことができるようにしても構わない。また、STEP5でズームを実行する際に、徐々にズームしても構わないし、可能な限り速くズームしても構わない。また、動画の記録時では、ズーム中の入力画像を記録しないこととしても構わない。
また、本実施例における画角候補枠の生成方法の具体例について、以下図面を参照して説明する。図9〜図18のそれぞれは、第2実施例の表示画像処理部における画角候補枠の生成方法の第1例〜第10例について示す図である。なお、以下において説明する第1例〜第10例は、組み合わせて実行することが可能である。
(第1例)
本例は、対象物の検出精度(追尾信頼度)を利用して画角候補枠の生成を行う。最初に追尾信頼度の算出方法の一例について説明する。なお、対象物の検出方法として、対象物の色情報(RGBや、H(色相)S(彩度)V(明度)のH)に基づいて検出を行う方法を適用する場合を、具体例として示す。
本例の追尾信頼度の算出方法では、まず入力画像を複数の小ブロックに分割し、対象物が属する小ブロック(対象物ブロック)と、他の小ブロック(背景ブロック)とを分類する。例えば、対象物の中心点から十分に離れた点に背景が現れていると考え、両点の画像特徴(輝度や色などの情報)から両点間の各位置の画素が対象物及び背景のいずれを示しているかに基づいて、分類を行う。そして、対象物の色情報と背景ブロック内の画像の色情報との差を表す色差評価値を、背景ブロック毎に算出する。背景ブロックはQ個存在するものとし、第1〜第Qの背景ブロックに対して算出された色差評価値をそれぞれCDIS[1]〜CDIS[Q]にて表す。色差評価値CDIS[i]は、第iの背景ブロックに属する各画素の色情報(例えば、RGB)を平均化して得られる(RGB)色空間上の位置と、対象物の色情報の色空間上における位置との距離を用いて算出する。色差評価値CDIS[i]が取りうる値の範囲は0以上1以下となるようにし、色空間は正規化されているものとする。さらに、対象物の中心と背景ブロックとの空間的な位置の差を表す位置差評価値PDIS[1]〜PDIS[Q]を、背景ブロック毎に算出する。例えば位置差評価値PDIS[i]は、対象物の中心と、第iの背景ブロックの4頂点の内の対象物の中心に最も近い頂点との距離を用いて算出する。位置差評価値PDIS[i]が取りうる値の範囲は0以上1以下となるようにし、被演算画像の空間領域は正規化されているものとする。
上述のように求めた色差評価値及び位置差評価値に基づき、下記式(1)に示すように統合距離CPDISを算出する。そして、統合距離CPDISを用い、下記式(2)に示すように、追尾信頼度評価値EVRを算出する。即ち、「CPDIS>100」の場合は「EVR=0」とされ、「CPDIS≦100」の場合は「EVR=100−CPDIS」とする。なお、この算出方法では、主要被写体の近くに主要被写体の色と同色又は類似色の背景が存在すれば、追尾信頼度評価値EVRは低くなる。即ち、追尾信頼度が小さくなる。
本例では、図9に示すように、追尾信頼度に基づいて生成する画角候補枠の大きさを決定する。具体的には、追尾信頼度が小さい(インジケータが示す値が小さい)ほど、生成する画角候補枠を大きいものとする。図9に示す例では、インジケータIN21〜IN23の値が、図9(a)の出力画像PB21、図9(b)の出力画像PB22、図9(c)の出力画像PB23の順に小さくなる。そのため、画角候補枠の大きさを、図9(a)のFB211〜FB213、図9(b)のFB221〜FB223、図9(c)のFB231〜FB233の順に大きくする。
このように構成すると、追尾信頼度が小さいほど大きい画角候補枠を生成することとなる。そのため、追尾信頼度が小さくなったとしても、生成した画角候補枠内に対象物が含まれる可能性を高くすることが可能となる。
なお、図9(a)〜(c)では、説明の便宜上、出力画像PB21〜PB23にインジケータIN21〜IN23を表示する構成としているが、これらを表示しないこととしても構わない。
(第2例)
本例も第1例と同様に、追尾信頼度を利用する。特に、図10に示すように、追尾信頼度に基づいて生成する画角候補枠の数を決定する。具体的には、追尾信頼度が小さいほど、生成する画角候補枠の数を少なくする。図10に示す例では、インジケータIN31〜IN33の値が、図10(a)の出力画像PB31、図10(b)の出力画像PB32、図10(c)の出力画像PB33の順に小さくなる。そのため、生成する画角候補枠の数を、図10(a)のFB311〜FB313(3個)、図10(b)のFB321,FB322(2個)、図10(c)のFB331(1個)の順に少なくする。
このように構成すると、追尾信頼度が小さいほど生成する画角候補枠を少なくすることとなる。そのため、追尾信頼度が小さい場合に、ユーザに画角候補枠を決定させやすくすることが可能となる。
なお、追尾信頼度の算出方法を、第1例で述べた方法としても構わない。また、第1例と同様に、図10(a)〜(c)の出力画像PB31〜PB33にインジケータIN31〜IN33を表示しないこととしても構わない。
(第3例)
本例は、図11に示すように、対象物の大きさに基づいて生成する画角候補枠の数を決定する。具体的には、対象物の大きさが小さいほど、生成する画角候補枠の数を少なくする。図11に示す例では、対象物の大きさが、図11(a)の出力画像PB41、図11(b)の出力画像PB42、図11(c)の出力画像PB43の順に小さくなる。そのため、生成する画角候補枠の数を、図11(a)のFB411〜FB413(3個)、図11(b)のFB421,FB422(2個)、図11(c)のFB431(1個)の順に少なくする。
このように構成すると、対象物が小さいほど生成する画角候補枠を少なくすることとなる。そのため、対象物が小さい場合に、ユーザに画角候補枠を決定させやすくすることが可能となる。特に、対象物の大きさに応じた大きさの画角候補枠を生成する場合に本例を適用すると、対象物が小さくなることで画角候補枠が対象物付近に密集してユーザが画角候補枠を決定し難くなることを、抑制することが可能となる。
なお、第1例及び第2例と同様に、図11(a)〜(c)の出力画像PB41〜PB43にインジケータIN41〜IN43を表示する構成としているが、インジケータIN41〜IN43を表示しないこととしても構わない。また、本例のみを適用する場合、追尾信頼度を算出しないこととしても構わない。
(第4例)
第4例〜第10例では、説明の具体化のため、対象物が人の顔である場合を例に挙げて説明する。なお、第4例〜第10例について示す図12〜図18では、検出された顔の領域を出力画像中で特に表示しないものとしているが、顔の領域を表示しても構わない。例えば、表示画像処理部12bの一部が、対象物情報に基づいて検出された顔を囲う矩形の領域を生成し、出力画像に重畳させても構わない。
また、第4例〜第6例では、入力画像中から複数の対象物が検出される場合に生成される画角候補枠について説明する。
本例は、図12に示すように、複数の対象物D51,D52に基づいた画角候補枠FB511〜FB513を生成する。例えば、画角候補枠FB511〜FB513は、複数の対象物D51,D52の重心位置に基づいて生成される。具体的に例えば、複数の対象物D51,D52の重心位置と、画角候補枠FB511〜FB513の中心位置と、が略等しくなるように生成される。
このように構成すると、入力画像中から複数の対象物D51,D52が検出された場合に、これらの対象物D51,D52を含む画角を示す画角候補枠FB511〜FB513を生成することが可能となる。
なお、上述のように、ユーザが操作部17(例えば、ズームキーやカーソルキー、決定ボタン)を操作して、仮決定している画角候補枠を順次変更することで、画角候補枠を決定しても構わない。この場合、画角候補枠の大きさ(ズーム倍率の候補値)の順に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。
具体的に例えば、図12において、FB511、FB512、FB513、FB511、・・・、の順(または、これとは逆の順)に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。また、ユーザが操作部17(例えば、タッチパネル)を介して任意の位置を指定し、当該位置に最も近い画角候補枠が決定または仮決定されることとしても構わない。
また、図12では、検出された全ての対象物が含まれる画角候補枠を生成する場合について例示しているが、検出された一部の対象物が含まれる画角候補枠を生成しても構わない。例えば、入力画像の中心付近の対象物のみが含まれる画角候補枠を生成しても構わない。
また、上述のように、生成する画角候補枠FB511〜FB513のそれぞれの大きさを、現在設定されているズーム倍率とズーム倍率の上限値とから求められる候補値に対応する大きさにしても構わない。
また、第2例と同様に、生成する画角候補枠FB511〜FB513の数を、対象物D51,D52の一方または両方の検出精度(例えば、顔であると判別するための画像特徴と対象物を示す画像との類似度)に基づいて設定しても構わない。具体的には、検出精度が低いほど、生成する画像候補枠FB511〜FB513の数を少なくしても構わない。また第1例と同様に、検出精度が低いほど生成する画角候補枠FB511〜FB513を大きくしても構わない。また、上述のように、現在設定されているズーム倍率とズーム倍率の上限値が近いほど、生成する画像候補枠FB511〜FB513の数を少なくしても構わない。
(第5例)
本例は、図13(a),(b)に示すように、複数の対象物D61,D62のそれぞれに基づいた画角候補枠FB611〜FB613、FB621〜FB623を生成する。
画角候補枠FB611〜FB613は、対象物D61に基づいて生成され、画角候補枠FB621〜FB623は、対象物D62に基づいて生成される。例えば、画角候補枠FB611〜FB613は、その中心位置が対象物D61の中心位置と略等しくなるように生成される。また例えば、画角候補枠FB621〜FB623は。その中心位置が対象物D62の中心位置と略等しくなるように生成される。
このように構成すると、複数の対象物D61,D62が検出された場合に、対象物D61を含む画角を示す画角候補枠FB611〜FB613と、対象物D62を含む画角を示す画角候補枠FB621〜FB623と、のそれぞれを生成することが可能となる。
なお、第4例でも述べたように、ユーザが仮決定している画角候補枠を順次変更することで、画角候補枠を決定しても構わない。またこのとき、画角候補枠の大きさ(ズーム倍率の候補値)の順に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。
また、本例では、画角候補枠を優先的に生成する対象物を指定することができる。画角候補枠を優先的に生成するとは、例えば、ユーザが仮決定している画角候補枠を順次変更する場合に、指定された対象物に基づいた画角候補枠のみを生成したり、指定された対象物に基づいた画角候補枠から順に生成したりすることである。
具体的に例えば、図13において、対象物D61に基づく画角候補枠FB611〜FB613が優先的に生成される場合、FB611、FB612、FB613、FB611、・・・、の順(または、これとは逆の順)に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。また、FB611、FB612、FB613、FB621、FB622、FB623、FB611、・・・、の順や、FB613、FB612、FB611、FB623、FB622、FB621、FB613、・・・、の順に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。
また、画角候補枠を優先的に生成する対象物の指定方法を、例えば、ユーザが操作部17を介して指定するなどの、手動的な方法としても構わない。また例えば、入力画像の中心に近い対象物や、ユーザが予め登録した対象物(複数の対象物に優先順位をつけて登録している場合、優先順位が高い対象物)として識別された対象物、入力画像中の大きさが大きい対象物を指定するなどの、自動的な方法としても構わない。
このように構成すると、ユーザが意図する(または、意図している可能性が高い)画角候補枠が優先的に生成される。そのため、ユーザが画角候補枠を容易に決定することが可能となる。例えば、ユーザが仮決定している画角候補枠を変更する回数を少なくすることが可能となる。
また、上述のように、生成する画角候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623のそれぞれの大きさを、現在設定されているズーム倍率とズーム倍率の上限値とから求められる候補値に対応する大きさにしても構わない。
また、第2例と同様に、生成する画角候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623のそれぞれの数を、対象物D61,D62のそれぞれの検出精度に基づいて設定しても構わない。具体的には、検出精度が低いほど生成する画像候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623のそれぞれの数を少なくしても構わない。また第1例と同様に、検出精度が低いほど生成する画角候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623の大きさを大きくしても構わない。また、上述のように、現在設定されているズーム倍率とズーム倍率の上限値が近いほど、生成する画像候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623のそれぞれの数を少なくしても構わない。また、画角候補枠を優先的に生成する対象物ほど、画角候補枠の数を多くしても構わない。
また、検出された対象物の関係(例えば、位置関係)により、第4例の画角候補枠FB511〜FB513を生成するか、本例の画角候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623を生成するかを決定しても構わない。具体的には、対象物の関係が密接である(例えば、位置が近い)場合、第4例の画角候補枠FB511〜FB513を生成し、対象物の関係が密接ではない(例えば、位置が遠い)場合、本例の画角候補枠FB611〜FB613,FB621〜FB623を生成しても構わない。
(第6例)
本例は、図14に示すように、第4例や第5例で述べた仮決定している画角候補枠を変更する際の操作方法に関するものである。本例では、操作部17がタッチパネルのような出力画像中の任意の位置を指定し得るもので構成され、ユーザが操作部17を介して出力画像中の対象物の位置を指定した(タッチした)回数に応じて、仮決定している画角候補枠を変更する。
具体的に例えば、ユーザが、画角候補枠が生成されていない出力画像PB70の対象物D71の位置を指定すると、出力画像PB71のように、対象物D71に基づいた画角候補枠FB711〜FB713が生成される。このとき、最初に画角候補枠FB711が仮選択され、以降操作部17を介して対象物D71の位置を指定する毎に、FB712、FB713、FB711の順に仮決定している画角候補枠が変更される。または、最初に画角候補枠FB713が仮選択され、以降操作部17を介して対象物D71の位置を指定する毎に、FB712、FB711、FB713の順に仮決定している画角候補枠が変更される。
また例えば、ユーザが、画角候補枠が生成されていない出力画像PB70の対象物D72の位置を指定すると、出力画像PB72のように、対象物D72に基づいた画角候補枠FB721〜FB723が生成される。このとき、最初に画角候補枠FB721が仮選択され、以降操作部17を介して対象物D72の位置を指定する毎に、FB722、FB723、FB721の順に仮決定している画角候補枠が変更される。または、最初に画角候補枠FB713が仮選択され、以降操作部17を介して対象物D72の位置を指定する毎に、FB722、FB721、FB723の順に仮決定している画角候補枠が変更される。
また例えば、出力画像PB71,PB72で、ユーザが対象物D71,D72以外の位置を指定した場合、画角候補枠が生成されていない出力画像PB70に戻る。また、出力画像PB71で、ユーザが対象物D72の位置を指定すると、対象物72に基づいた画角候補枠FB721〜FB723が生成され、画角候補枠FB721〜FB723のいずれか(例えば、FB721)が仮決定される。反対に、出力画像PB72で、ユーザが対象物D71の位置を指定すると、対象物71に基づいた画角候補枠FB711〜FB713が生成され、画角候補枠FB711〜FB713のいずれか(例えば、FB711)が仮決定される。
このように構成すると、ユーザは、出力画像中で意図する対象物の位置を指定するだけで、意図する画角候補枠を生成し、決定することが可能となる。また、出力画像中で対象物以外の位置を指定するだけで、画角候補枠の生成を停止する(表示部上で非表示にする)ことが可能となる。そのため、画角候補枠を決定するためのユーザの操作を、直感的かつ容易なものにすることが可能となる。
なお、第5例で述べたような、複数の対象物D71,D72のいずれかに基づく画角候補枠をFB711〜FB713,FB721〜FB723を生成するものについて説明したが、第4例で述べたような、複数の対象物D71,D72に基づく画角候補枠を生成しても構わない。
この場合、例えば、ユーザが操作部17を介して、対象物D71,D72の位置を略同時に指定したり、対象物D71,D72を含む範囲の外周の位置を連続的に指定(例えばタッチパネルで、対象物D71,D72を囲う円や矩形を描くようにタッチする)したりすることで、複数の対象物D71,D72に基づく画角候補枠を生成しても構わない。さらに、例えば複数の対象物D71,D72の重心位置や、対象物D71,D72を囲う矩形等の範囲内の位置をユーザが指定することで、仮決定されている画角候補枠が変更されることとしても構わない。また、複数の対象物D71,D72の重心位置から十分離れた位置や、対象物D71,D72を囲う矩形等の範囲外の位置をユーザが指定することで、画角候補枠が生成されていない出力画像PB70に戻ることとしても構わない。
(第7例)
第7例〜第10例では、順次生成される画角候補枠について説明する。即ち、図6のフローチャートにおいて、ユーザが画角候補枠を決定しないために(STEP4、NO)、繰り返し生成される画角候補枠について(STEP2b)、説明する。
本例は、図15(a),(b)に示すように、入力画像中の対象物D8の大きさの変動に対応した画角候補枠FB811〜FB813、FB821〜FB823を生成する。例えば、対象物D8の大きさの変動量と、画角候補枠FB811〜FB813、FB821〜FB823の大きさの変動量と、を略等しいものとする。
具体的に例えば、図15(b)における入力画像中の対象物D8の大きさが、図15(a)における入力画像中の対象物D8の大きさの0.7倍になる場合、図15(b)の出力画像PB82における画角候補枠FB821〜FB823のそれぞれの大きさを、図15(a)の出力画像PB81における画角候補枠FB811〜FB813のそれぞれの大きさの0.7倍とする。
このように構成すると、画角候補枠の大きさ及び対象物D8の大きさの比率を維持することができる。そのため、ズーム後の入力画像中の対象物D8の大きさが、ズーム前の入力画像中の対象物D8の大きさに応じて変動することを抑制することが可能となる。
なお、最小の画角候補枠FB811,FB821内での対象物の大きさが一定となるようにして生成し、当該画角候補枠を基準に他の画角候補枠を求めても構わない。このように構成すると、容易に画角候補枠を生成することが可能となる。
また、本例では、入力画像中の対象物D8の大きさの変動に応じて、生成される画角候補枠の大きさが変動する。そのため、出力画像中で画角候補枠がちらつき、ユーザの操作に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、本例の方法で画角候補枠を生成する場合、生成する画角候補枠の数を減らして(例えば、1つにして)も構わない。このように構成すると、出力画像中での画角候補枠のちらつきを抑制することが可能となる。
また、入力画像中の対象物D8の大きさの変動量が所定の大きさ以上となったときに、画角候補枠の大きさを設定し直す構成としても構わない。このように構成しても、出力画像中での画角候補枠のちらつきを抑制することができる。
また、ユーザの事前の設定などにより、入力画像中の対象物D8の大きさの変動によらず、一定の大きさの画角候補枠が生成されるようにしても構わない。このように構成すると、ズーム後の入力画像中の背景(例えば、入力画像から対象物D8を除いた領域や、対象物D8及びその周辺領域を除いた領域)の大きさが、ズーム前の入力画像中の対象物D8の大きさに応じて変動することを抑制することが可能となる。
(第8例)
本例は、図16(a),(b)に示すように、入力画像中の対象物D9の位置の変動に対応した画角候補枠FB911〜FB913、FB921〜FB923を生成する。例えば、対象物D9の位置の変動量(または、対象物の移動速度とも解釈され得る)と、画角候補枠FB911〜FB913、FB921〜FB923の位置の変動量と、を略等しいものとする。
このように構成すると、画角候補枠内の対象物D9の位置を維持することができる。そのため、ズーム後の入力画像中の対象物D9の位置が、ズーム前の入力画像中の対象物D9の位置に応じて変動することを抑制することが可能となる。
なお、本例では、入力画像中の対象物D9の位置の変動に応じて生成される画角候補枠の位置が変動することで、出力画像中で画角候補枠がちらつき、ユーザの操作に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、本例の方法で画角候補枠を生成する場合、生成する画角候補枠の数を減らして(例えば、1つにして)も構わない。このように構成すると、出力画像中での画角候補枠のちらつきを抑制することが可能となる。
また、最小の画角候補枠FB911,FB921の外部に対象物D9の少なくとも一部が出る場合や、入力画像中の対象物D8の位置の変動量が所定の大きさ以上となった(例えば、中心位置が所定の画素数以上変動した)ときに、画角候補枠の位置を設定し直す構成としても構わない。このように構成しても、出力画像中での画角候補枠のちらつきを抑制することができる。
また、第4例でも述べたように、ユーザが仮決定している画角候補枠を順次変更することで、画角候補枠を決定しても構わない。またこのとき、画角候補枠の大きさ(ズーム倍率の候補値)の順に、仮決定している画角候補枠が変更されるように構成しても構わない。具体的に例えば、FB911、FB912、FB923、FB921、・・・、の順に、仮決定している画角候補枠を変更しても構わない(ただし、FB912からFB923へ変更する間に対象物が移動して、出力画像PB91の状態から出力画像PB92の状態に変動したものとする)。また例えば、FB913、FB912、FB921、FB923、・・・、の順に、仮決定している画角候補枠を変更しても構わない(ただし、FB912からFB921へ変更する間に対象物が移動して、出力画像PB91の状態から出力画像PB92の状態に変動したものとする)。
このように仮決定している画角候補枠を変更すると、対象物が移動して出力画像の状態が変動したとしても、仮決定している画角候補枠の順番を引き継ぐことができる。そのため、ユーザが画角候補枠を容易に決定することが可能となる。
また、対象物D9の位置の変動量が所定の大きさ以上となる場合は、出力画像の状態が変動(対象物の移動)する前後で、仮決定している画角候補枠の順番を引き継がない(リセットする)こととしても構わない。具体的に例えば、FB911、FB921、FB922、・・・、の順や、FB911、FB923、FB921、・・・、の順に、仮決定している画角候補枠を変更しても構わない(ただし、FB911からFB921またはFB923へ変更する間に対象物が移動して、出力画像PB91の状態から出力画像PB92の状態に変動したものとする)。また例えば、FB913、FB923、FB922、・・・、の順や、FB913、FB921、FB923、・・・、の順に、仮決定している画角候補枠を変更しても構わない(ただし、FB913からFB923またはFB921へ変更する間に、出力画像PB91の状態から出力画像PB92の状態に変動したものとする)。
このように構成すると、対象物が大きく移動して出力画像の状態が大きく変動した場合に、仮決定している画角候補枠の順番をリセットすることができる。そのため、ユーザが画角候補枠を容易に決定することが可能となる。さらに、対象物の移動後に、最大の画角候補枠が仮決定されるようにすると、移動後の対象物を精度良く仮決定中の画角候補枠に収めることが可能となる。
(第9例)
本例は、図17(a),(b)に示すように、入力画像中の背景(例えば、入力画像から対象物D10を除いた領域や、対象物D10及びその周辺領域を除いた領域)の位置の変動に対応した画角候補枠FB1011〜FB1013、FB1021〜FB1023を生成する。例えば、背景の位置の変動量と、画角候補枠FB1011〜FB1013、FB1021〜FB1023の位置の変動量と、を略等しいものとする。なお、図17(a),(b)に示す出力画像PB101,PB102では、対象物D10は移動しているが、背景は移動しないものとする。
背景の位置の変動量は、例えば、順次作成される入力画像において、対象物D10やその周辺領域を除く領域の画像の特徴(例えば、コントラストや高周波成分)を比較することで、求めることができる。
このように構成すると、画角候補枠内の背景の位置を維持することができる。そのため、ズーム後の入力画像中の背景の位置が、ズーム前の入力画像中の背景の位置に応じて変動することを抑制することが可能となる。
なお、本例では、入力画像中の背景の位置の変動に応じて生成される画角候補枠の位置が変動することで、出力画像中で画角候補枠がちらつき、ユーザの操作に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、本例の方法で画角候補枠を生成する場合、生成する画角候補枠の数を減らして(例えば、1つにして)も構わない。このように構成すると、出力画像中での画角候補枠のちらつきを抑制することが可能となる。
また、入力画像中の背景の位置の変動量が所定の大きさ(例えば、ユーザが撮像装置1をパンさせたと推測できる程度の大きさ)以上となる場合は、本例の方法で画角候補枠を生成しないこととしても構わない。また、例えばこの場合、出力画像中の画角候補枠の位置が一定になる(画角候補枠が移動しない)ようにしても構わない。
(第10例)
本例は、図18(a),(b)に示すように、入力画像中の対象物D11及び背景(例えば、入力画像から対象物D11を除いた領域や、対象物D11及びその周辺領域を除いた領域)の位置の変動に対応した画角候補枠FB1111〜FB1113、FB1121〜FB1123を生成する。例えば、上述の第8例の画角候補枠の生成方法と、第9例の生成方法と、を組み合わせた方法により、画角候補枠FB1111〜FB1113、FB1121〜FB1123を生成する。
具体的には、第8例の方法により生成される画角候補枠(例えば、図16(b)のFB921〜FB923)の出力画像中の座標位置を(xt,yt)、第9例の方法により生成される画角候補枠(例えば、図17(b)のFB1021〜FB1023)の出力画像中の座標位置を(xb,yb)として、本例の方法により生成される画角候補枠(例えば、図18のFB1121〜FB1123)の出力画像中の座標位置(X,Y)を、下記式(3)に示すように(xt,yt)及び(xb,yb)の線形補間によって求める。なお、第8例及び第9例のそれぞれの方法で生成される画角候補枠の大きさは、略等しいものとする。
上記式(3)中のrtは、第8例の方法により生成される画角候補枠の重みであり、値が大きくなるほど、入力画像中の対象物D11の位置の変動量に対応した画角候補枠に近くなる。また、上記式(3)中のrbは、第9例の方法により生成される画角候補枠の重みであり、値が大きくなるほど、入力画像中の背景の位置の変動量に対応した画角候補枠に近くなる。ただし、rt及びrbのそれぞれは0以上1以下の数であり、rt及びrbの和は1になるものとする。
このように構成すると、画角候補枠内の対象物D11及び背景のそれぞれの位置を、ユーザの必要な程度だけ維持することができる。そのため、ズーム後の入力画像中の対象物D11及び背景のそれぞれの位置を、ユーザが所望する位置にすることが可能となる。
なお、rt及びrbの値を、ユーザが指定する値としても構わないし、入力画像などの状態に応じて変動する値としても構わない。rt及びrbの値を変動する値とする場合、例えば、入力画像中の対象物D11の大きさや位置などに基づいて変動させても構わない。具体的に例えば、入力画像中の対象物D11の大きさが大きく、位置が中心に近いほど、対象物D11が主要な被写体であると考えられるため、rtの値を大きくしても構わない。
このように構成すると、画角候補枠内の対象物D11及び背景のそれぞれの位置を、入力画像の状況に応じて適応的に制御することが可能となる。そのため、ズーム後の入力画像中の対象物D11及び背景のそれぞれの位置を、精度良くユーザが所望する位置にすることが可能となる。
また、上記式(3)により求める画角候補枠を、いずれか一つの(例えば、最小の)画角候補枠として、当該画角候補枠を基準に他の画角候補枠を求めても構わない。このように構成すると、容易に画角候補枠を生成することが可能となる。
<第3実施例>
表示画像処理部12の第3実施例について説明する。図19は、本発明の実施の一形態における撮像装置に備えられる表示画像処理部の第3実施例の構成を示すブロック図であり、第1実施例について示した図2に相当するものである。なお、図19において、第1実施例について示した図2と同様となる部分には同様の名称及び符号を付しその詳細な説明については省略する。
図19に示すように、本実施例の表示画像処理部12cは、ズーム情報に基づいて画角候補枠の生成を行い画角候補枠情報として出力する画角候補枠生成部121cと、画角候補枠表示部122と、を備える。本実施例では、画角候補枠生成部121cが、画角候補枠情報をメモリ16に対して出力するとともにズーム情報がメモリ16に入力されて、これらの情報が記憶される点において、第1実施例と異なる。
また、本実施例の表示画像処理部12cの動作について、図面を参照して説明する。図20は、第3実施例の表示画像処理部の動作例を示すフローチャートであり、第1実施例について示した図3に相当するものである。なお、図20において、第1実施例について示した図3と同様となる部分には同様の名称及び符号を付しその詳細な説明については省略する。
第1実施例と同様に、画像記録前のプレビュー時や動画記録時に、撮像画像処理部6から出力される入力画像がバス20を介して表示画像処理部12cに入力される。このとき、ズームインする旨の指示が、ユーザから指示部17を介して撮像装置1に入力されなければ、表示画像処理部12cは入力画像をそのまま出力画像として出力する。
一方、ユーザからズームインする旨の指示が撮像装置1に入力されると、表示画像処理部12cは図20に示す画角候補枠の表示動作を行う。画角候補枠の表示動作が開始されると最初に、画角候補枠生成部121cがズーム情報の取得を行う(STEP1)。さらに、本実施例ではメモリ16にもズーム情報が入力され、ズームインを行う前のズーム状態が記憶される(STEP1c)。
そして、第1実施例と同様に、画角候補枠生成部121cがズーム情報に基づいて画角候補枠を生成し(STEP2)、画角候補枠表示部122が画角候補枠を入力画像に重畳させて出力画像を生成し、表示部で出力画像を表示する(STEP3)。さらに、ユーザに画角候補枠の決定を行わせることによって(STEP4、YES)、ズームイン後の画角(ズーム倍率)を決定する。
本実施例では、ユーザによって決定された画角候補枠を示す画角候補枠情報がメモリ16に入力され、ズームインを行った後のズーム状態が記憶される(STEP5c)。そして、STEP4で決定された画角候補枠の画角の画像が得られるようにズームインされて(STEP5)、動作が終了する。
メモリ16に記憶されたズームイン前後のズーム状態は、ユーザの指示によって即座に呼び出すことができるものとする。具体的に例えば、ユーザが操作部17を構成する所定のボタンを押下するなどの操作を行うことにより、記憶したズーム状態が実現されるようにズームが行われる。
以上のように構成すると、第1実施例と同様に、ズームインの実行前にユーザがズームイン後の画角を確認することが可能となる。そのため、容易に所望の画角の画像を得ることが可能となり、ズームの操作性を向上することが可能となる。また、ズームイン中に対象物を見失うことを抑制することが可能となる。
さらに、本実施例では実行したズーム状態を記憶することで、ユーザが再度ズーム状態を調整することなく、即座に記憶したズーム状態を実現することが可能となる。そのため、頻繁に所定のズームイン及びズームアウトを繰り返すような場合であっても、迅速かつ容易にズームを行うことが可能となる。
なお、本実施例によるズーム状態の記憶を、動画の記録時にのみ行うこととしても構わない。ズームイン及びズームアウトの繰り返しを迅速かつ容易に行う要請がある場合のほとんどは動画の記録時であるため、そのような場合にのみ本実施例を適用することとしても好適に実行することができる。
また、ズームインの前後(即ち、テレ側及びワイド側)のズーム状態を一つずつ記憶するだけでなく、他のズーム状態をも記憶可能としても構わない。この場合、記憶した複数のズーム状態から所望のズーム状態を容易に決定することを可能とするために、表示部にサムネイル画像を表示可能としても構わない。このサムネイル画像は、例えば、実際にそのズーム状態で撮像した画像を記憶するとともに、当該画像を縮小することで作成することができる。
また、画角候補枠生成部121cが、第1実施例と同様にズーム情報にのみ基づいて画角候補枠を生成することとしたが、第2実施例と同様に対象物情報にも基づいて画角候補枠を生成することとしても構わない。また、本実施例で行うズームとして光学ズームを用いても構わないし、電子ズームを用いても構わない。さらに、これらを併用しても構わない。
また、第1及び第2実施例と同様に、光学ズームを利用する撮像装置1に本実施例を適用すると、ズームが容易となり失敗が抑制されるため、ズームレンズなどの駆動量が低減されて、低消費電力化を図ることができる。
<その他適用例>
[ズームアウトへの適用]
上述の各実施例では、主にズームインを行う場合の動作について説明したが、それぞれの実施例はズームアウトを行う場合にも適用することができる。ズームアウトを行う場合に適用する例について、図面を参照して説明する。図21は、ズームアウトを行う場合の画角候補枠の生成方法の一例を示す図であり、ズームインを行う場合について示した図4や図7に相当するものである。なお、第1実施例の表示画像処理部12aを適用する場合を例に挙げて説明するものとし、図2及び図3を適宜参照する。
図21(a)に示す出力画像PC1が得られている場合に、ユーザからズームアウトを行う旨の指示が撮像装置1に入力されると、ズームインを行う場合と同様に、ズーム情報の取得(STEP1)や画角候補枠の生成(STEP2)、画角候補枠の表示(STEP
3)が行われる。ただし本例の場合、図21(b)に示すように、画角候補枠FC1〜FC3を表示した出力画像PC2の画角が、表示前の出力画像PC1の画角FC0よりも大きくなる。なお、出力画像PC2において、出力画像PC1の画角FC0についても、画角候補枠FC1〜FC3と同様に表示(例えば、画角FC0の周囲を実線や破線で表示)しても構わない。
撮像画像処理部6が、撮像により得られた画像の一部の範囲を切り出して入力画像を生成するもの(切り出した画像を拡大または縮小するものも含む)であれば、切り出す画像の範囲を広くして入力画像を生成することにより、このような出力画像PC2を生成することが可能である。なお、動画の記録時であっても、表示用の入力画像と記録用の画像とを異なるものとすることで、記録用の画像の画角に変動を生じさせずに出力画像PC2を生成することが可能である。また、プレビュー時であれば、記録用の画像を考慮せずに切り出しを行うことも可能であるし、光学ズームを利用して入力画像の画角を広げる(切り出す範囲を広くする)ことも可能である。
以下、決定(STEP4)やズーム実行(STEP5)については、ズームインを行う場合と同様である。例えば、STEP4で画角候補枠FC3が決定されたとすると、この画角の画像が得られるようにするためにSTEP5でズームが実行され、図21(c)に示す出力画像PC3が得られる。これにより、ズームアウトが実行されたことになる。
[再生時への適用]
上述の各実施例では、主に撮像時に適用する場合について説明したが、それぞれの実施例は、再生時に適用することも可能である。再生時に適用する場合、例えば、予め広角の画像を撮像して外部メモリ10に記録するとともに、表示画像処理部12が画像の一部を切り出して再生用画像を生成する構成とする。特に、切り出す画像の範囲(画角)の広狭を変更しつつ、電子ズームによって適宜拡大または縮小して一定の大きさの再生用画像を生成することによって、ズームインまたはズームアウトを実現する。なお、本例のように再生時に適用する場合、再生用画像を上述の各処理における入力画像に置き換えて、各処理を実行しても構わない。
[画角制御画像切り出し処理]
上記の[ズームアウトへの適用]及び[再生時への適用]を好適に実行可能とする、画角制御画像切り出し処理の一例を、図22を参照して説明する。図22は、画角制御画像切り出し処理の一例を示す図である。図22に示すように、本例の画角制御画像切り出し処理は、広角で撮像した画像(広角画像)P1から、検出された対象物T1の位置や大きさに基づいて設定される画角F1の画像P2を切り出す。このようにして切り出し画像P2を得ることで、撮像時のユーザの負担(撮像装置1を対象物に集中して向けるなど)を軽減することを可能とするものである。
撮像時に切り出し画像P2の生成を行う場合、撮像画像処理部6が対象物T1の検出や、切り出し画像P2を得るための切り出し処理を行う。この場合例えば、切り出し画像P2だけでなく、広角画像P1または広角画像P1を縮小した縮小画像P3も併せて、順次外部メモリ10に記録することとしても構わない。縮小画像P3を記録する場合、記録に要するデータ量を低減することが可能となる。一方、広角画像P1を記録する場合、縮小に伴う画質の劣化を抑制することが可能となる。
本例の画角制御画像切り出し処理では、切り出し画像P2を生成する前提として広角画像P1を生成する。そのため、上述した各実施例のズームイン時の動作だけでなく、[ズームアウトへの適用]において説明したようなズームアウト時の動作を行うことも可能となる。
また同様に、[再生時への適用]において説明したような再生時の動作を行うことも可能である。例えば、原則として切り出し画像P2を再生することとする。このとき、再生中にズームインをする場合は、切り出し画像P2のみで足りる。一方、ズームアウトをする場合は、上述のように切り出し画像P2の画角F1よりも広角の画像が必要となる。ここで、広角の画像として外部メモリ10に記録した広角画像P1または縮小画像P3を利用できることは言うまでもないが、切り出し画像P2と縮小画像P3を拡大した画像との合成画像P4を利用することもできる。合成画像P4とは、切り出し画像P2の画角F2の外側となる画角を、拡大した縮小画像P3によって補ったものである。合成画像P4を利用することとすると、外部メモリ10に記録するデータ量を低減するとともに、対象物T1の周囲の画質を維持したまま画角を広げた画像を得ることが可能となる。
なお、再生時に切り出し画像P2の生成を行う構成とすることも可能である。この場合、広角画像P1または縮小画像P3を外部メモリ10に記録して、表示画像処理部12が、対象物T1の検出や、切り出し画像P2を生成するための切り出しを行うこととしても構わない。
<電子ズーム>
上述の説明中の電子ズームを、以下に示す種々の電子ズームを用いて実現しても構わない。
[ローズーム]
図23は、ローズームの一例を示す図である。図23に示すように、ローズームは、撮像により高解像度(例えば8Mピクセル)の撮像画像P10を作成し、撮像画像P10の一部(例えば6Mピクセル)または全部を切り出して切り出し画像P11を生成するとともに、切り出し画像P11を縮小(例えば、1/3倍の2Mピクセルまで画素加算や間引き処理を行って縮小)して目的画像P12を得る処理である。
ユーザからズームインを行う指示が入力されて、電子ズームによって目的画像P12の一部の画角F10の画像が必要となる場合、目的画像P12の画角F10となる一部を拡大して得られる目的画像P13は、縮小及び拡大処理をともなうため、切り出し画像P11(撮像画像P10)よりも画質が劣化したものとなる。
しかしながら、切り出し画像P11から画角F10の画像を直接切り出して目的画像P14を生成する、または、直接切り出した画角F10の画像を拡大または縮小して目的画像を生成することとすれば、上記のような無用な縮小及び拡大処理をともなわずに目的画像P14を生成することができる。したがって、画質の劣化を抑制した目的画像P14を生成することが可能となる。
なお、上記の解像度の例の場合では、目的画像P12を3倍に拡大するまで(画角F10が目的画像P12の1/3以上)であれば、切り出し画像P11の画質から劣化させずに目的画像P14を得ることができる。
[超解像処理]
図24は、超解像処理の一例を示す図である。図24(a),(b)は、撮像により得られた画像の一部を示したものであり、略等しい画角F20を示すものであるが、異なる時間(例えば連続的)に撮像されて得られたものである。そのため、これらの画像の位置合わせを行い、略等しい画角F20としてこれらの画像を比較すると、大抵の場合、画素の中心位置(図中の黒丸)がそれぞれずれたものとなる。
本例では、図24(a),(b)に示すような、略等しい画角F20を示すものであって画素の中心位置が等しくないものを適宜組み合わせる。これによって、図24(c)に示すような画素間の情報を補って高解像度化した画像を得ることができる。
したがって、ユーザからズームインを行う指示が入力されて画像の一部を拡大する必要が生じたとしても、図24(c)に示す高解像度化した画像を用いてその一部を拡大することにより、画質の劣化を抑制した画像を得ることが可能となる。
なお、上述したローズーム、超解像処理の方法は一例に過ぎず、他の公知の方法を適用しても構わない。
<画角候補枠の表示方法例>
出力画像に表示する画角候補枠の表示方法の種々の例について、図25及び図26を参照して説明する。図25及び図26は、画角候補枠の種々の表示例について説明する出力画像の例を示す図である。なお、図25(a)〜(c)及び図26は、それぞれ異なる表示方法例について示したものであり、図4(b)に相当するものである。特に、入力画像の画角及び画角候補枠の生成される位置(それぞれに対応するズーム倍率)や数が、図25(a)〜(c)及び図26と図4(b)とでそれぞれ等しいものとする。なお、上述した第1実施例に適用する場合を例に挙げて説明するが、他の実施例についても同様に適用可能である。
図25(a)は、画角候補枠FD1〜FD3の四隅のみを表示した出力画像PD2について示している。また、図4(b)と同様に、仮決定中の画角候補枠FD3を強調表示(例えば、太線表示)し、他の画角候補枠FD1,FD2を強調せずに表示(例えば、細線表示)する場合について示している。
このような方法で表示すると、画角候補枠FD1〜FD3が表示される部分を小さくすることができる。そのため、画角候補枠FD1〜FD3によって出力画像PD2の下地となる画像(入力画像)が見えにくくなることを抑制することが可能となる。
図25(b)は、仮決定中の画角候補枠FE3のみを表示した出力画像PE2について示している。ただし、図4(b)とは異なり、仮決定されていない画角候補枠(図4(b)や図25(a)と同様に表現するならばFE1,FE2)は、非表示(生成されない)となっている。ただし、生成されない画角候補枠FE1,FE2であっても、ユーザが仮決定する画角候補枠を切り替えることで表示される(生成される)。したがって、本例の表示方法は、仮決定中ではない画角候補枠FE1,FE2を非表示にする表示方法と解釈することもできる。
このような方法で表示すると、画角候補枠FE1〜FE3が表示される部分(即ち、FE3のみ)を小さくすることができる。そのため、画角候補枠FE1によって出力画像PE2の下地となる画像(入力画像)が見えにくくなることを抑制することが可能となる。
図25(c)は、図4(b)と同様の画角候補枠FA1〜FA3を表示する出力画像PF2について示している。ただし、画角候補枠FA1〜FA3のそれぞれの隅に、それぞれの画角候補枠FA1〜FA3に対応する候補値(ズーム倍率)M1〜M3を表示する。なお、上述の二次決定を行う場合、画角候補枠FA1〜FA3の変形(微調整)に伴って、ズーム倍率M1〜M3の値を増減して表示しても構わないし、非表示としても構わない。また、光学ズームのズーム倍率と電子ズームのズーム倍率とを分けて表示しても構わないし、合算して表示しても構わない。
このような方法で表示すると、画角候補枠FA1〜FA3を決定する場合に、ユーザがズーム倍率を認識することが可能となる。そのため、例えばズーム後のぶれの大きさ(対象物の見失いやすさ)や画質の劣化などのズーム後の状態を、ユーザが事前に把握することが可能となる。
図26は、図4(b)と同様の画角候補枠FA1〜FA3を表示する出力画像PG2について示している。ただし、仮決定中の画角候補枠FA3の外側を、表示部においてグレーアウト表示されるように調整する。具体的に例えば、仮決定中の画角候補枠FA3の外側の画像が、無彩色に近づき輝度が大きくなる(または、小さくなる)ように、調整する。
なお、仮決定中の画角候補枠FA3の内外の調整方法が異なれば、グレーアウト以外のどのような調整方法を採用しても構わない。例えば、仮決定中の画角候補枠FA3の外側が全て一定の色になるように調整する塗りつぶしや、仮決定中の画角候補枠FA3の外側に斜線などが付加されたように調整するハッチングなどの調整方法を採用しても構わない。ただし、仮決定中の画角候補枠FA3の内側をユーザに認識させやすくするために、外側にのみ上述のような特殊な調整方法を採用すると好ましい。
このような方法で表示すると、仮決定中の画角候補枠FA1〜FA3の内外が、明瞭に区別されて表示される。そのため、仮決定中の画角候補枠FA1〜FA3内(即ち、ズーム後の画角)を、ユーザが容易に認識することが可能となる。
なお、図25(a)〜(c)及び図26に示した方法を組み合わせても構わない。全てを組み合わせる場合、例えば、仮決定中の画角候補枠のみを四隅表示して、その画角候補枠の隅にズーム倍率を表示し、仮決定中の画角候補枠の外側をグレーアウト表示することとしても構わない。
<<その他の変形例>>
また、本発明の実施の一形態における撮像装置1について、撮像画像処理部6、表示画像処理部12の動作を、マイコンなどの制御装置が行うこととしても構わない。さらに、このような制御装置によって実現される機能の全部または一部をプログラムとして記述し、当該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしても構わない。
また、上述した場合に限らず、図1の撮像装置1や撮像画像処理部6、図1、図2、図5及び図19の表示画像処理部12,12a〜12cは、ハードウェア、あるいは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。また、ソフトウェアを用いて撮像装置1や撮像画像処理部6、表示画像処理部12a〜12cを構成する場合、ソフトウェアによって実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すこととする。
以上、本発明の実施の一形態についてそれぞれ説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
本発明は、本発明は、ズーム状態を制御して所望の画角を得る撮像装置に利用可能である。特に、表示部に表示された画像に基づいてユーザがズームの調整を行う撮像装置に適用すると好適である。
1 撮像装置
2 イメージセンサ
3 レンズ部
S 撮像部
4 AFE
5 集音部
6 撮像画像処理部
7 音声処理部
8 圧縮処理部
9 ドライバ部
10 外部メモリ
11 伸長処理部
12,12a〜12c 表示画像処理部
121a〜121c 画角候補枠生成部
122 画角候補枠表示部
13 画像出力回路部
14 音声出力回路部
15 CPU
16 メモリ
17 操作部
18 TG部
19 バス
20 バス

Claims (13)

  1. 撮像して入力画像を順次作成するとともに、入力画像の画角が変更可能である入力画像作成部と、
    画角が変更された場合に作成され得る新たな入力画像の画角を示す画角候補枠を生成し、入力画像に重畳させて出力画像を生成する表示画像処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、
    前記入力画像作成部が、前記操作部によって決定された画角候補枠が示す画角と略等しい画角となる新たな入力画像を作成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 入力画像中の対象物を検出する対象物検出部をさらに備え、
    前記表示画像処理部が、前記対象物検出部により検出される対象物の入力画像中の位置に基づいて、生成する画角候補枠の位置を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記対象物検出部による対象物の検出精度及び対象物の大きさの少なくとも一方に基づいて、前記表示画像処理部が生成する画角候補枠の数及び大きさの少なくとも一方が決定されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記対象物検出部が、入力画像中から複数の対象物を検出する場合、
    前記表示画像処理部が、当該複数の対象物の少なくとも1つを含む画角候補枠を生成する、または、当該複数の対象物のいずれか1つを含む画角候補枠を生成することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の撮像装置。
  6. 画角候補枠を決定するとともに、出力画像中の任意の位置を指定可能な操作部をさらに備え、
    前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、
    前記操作部により、前記対象物検出部により検出された対象物の出力画像中の位置が指定されると、前記表示画像処理部が、当該対象物を含む画角候補枠を生成し、
    前記操作部により、当該対象物の出力画像中の位置がさらに指定されると、前記表示画像処理部が、当該対象物を含む画角候補枠の中で仮決定される画角候補枠を変更することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記操作部により、前記対象物検出部により検出された対象物以外の出力画像中の位置が指定されると、前記表示画像処理部が、画角候補枠の生成を停止することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、
    前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、
    前記表示画像処理部が生成する画角候補枠の大きさの順に、仮決定される画角候補枠が変更されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、
    前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、
    前記表示画像処理部が、生成する画角候補枠の中で仮決定されているものを、入力画像に重畳させて出力画像を生成することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 画角候補枠を決定する操作部をさらに備え、
    前記表示画像処理部が生成する画角候補枠のいずれか1つが仮決定され、前記操作部の操作により仮決定される画角候補枠が変更可能であり、
    前記表示画像処理部が、仮決定されている画角候補枠の内外で調整方法が異なる出力画像を生成することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 前記入力画像作成部が、光学ズーム及び電子ズームの少なくとも一方を用いて順次作成される入力画像の画角を変更し得るものであり、
    前記入力画像作成部が、現在作成している入力画像よりも狭い画角となる新たな入力画像を作成する際に、
    前記光学ズームを用いて撮像により得られる画像を拡大し、当該拡大されて得られた画像の一部を前記電子ズームを用いてさらに拡大することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の撮像装置。
  12. 前記入力画像作成部が、入力画像作成時のズーム状態を変更し得るものであり、
    前記入力画像作成部が前記ズーム状態を変更する場合に、変更前後のそれぞれの前記ズーム状態を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記入力画像作成部が、前記記憶部に記憶された前記ズーム状態を読み出すことで、前記ズーム状態を変更し得るものであることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の撮像装置。
  13. 前記入力画像作成部が、撮像により順次得られる画像の一部の範囲を切り出して入力画像を順次生成するものであり、
    前記入力画像作成部が、撮像により得られる画像から切り出す範囲を大きくすることにより、現在作成している入力画像の画角よりも広い画角となる新たな入力画像を作成し、
    前記表示画像処理部が、前記現在作成している入力画像の画角よりも広い画角を示す新たな画角候補枠を生成して、前記新たな入力画像に重畳させて新たな出力画像を生成することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の撮像装置。
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