JP2010268629A - インバータ装置 - Google Patents

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一記 名嶋
Yoshiki Nagata
芳樹 永田
Takuya Naruse
拓也 成瀬
Hiroshi Fukasaku
博史 深作
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Abstract

【課題】高精度に入力電流を推定することができるインバータ装置を提供する。
【解決手段】シャント抵抗63により、交流モータ5に流れる電流が検知される。モータ制御部40において、uvw/dq変換部41と位置・速度推定部42と減算器43と速度制御部44と減算器45,46と電流制御部47とdq/uvw変換部48とにより、シャント抵抗63で検知した電流から得られた交流モータ5における励磁成分電流とトルク成分電流が目標値となるように交流モータ5の電流経路に設けられたスイッチング素子Q1〜Q6をPWM制御する。入力電流算出部49は、シャント抵抗63で検知した交流モータ5に流れる電流と、スイッチング素子Q1〜Q6のPWM制御用デューティ比とから入力電流を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流モータをベクトル制御するインバータ装置に関する。
モータ駆動用インバータは、直流をスイッチング素子の高周波スイッチング動作により出力電流を制御してモータの回転速度を制御する。この種のインバータにおいて、特許文献1では、電源電圧変動が生じた場合でも入力電流を的確に推定するために、モータに流れる電流と直流電圧を検知し、検知した電流からモータの消費電力を算出し、算出した消費電力および検知した直流電圧からインバータ装置への入力電圧を推定し、算出した消費電力および推定した入力電圧からインバータ装置への入力電流を推定している。
特開2008−109846号公報
ところが、特許文献1に開示の入力電流の推定方法では、誤差が大きくなってしまう。具体的には、インバータ装置への入力電圧を推定して入力電流の推定に使用しているために誤差が大きくなる。また、モータの消費電力からインバータ装置への入力電力を算出するためにインバータ効率を用いており、このハード誤差が入力電流の推定に反映されてしまい推定入力電流値の誤差が大きくなる。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高精度に入力電流を推定することができるインバータ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、交流モータをベクトル制御するインバータ装置であって、前記交流モータに流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段で検知した電流から得られた前記交流モータにおける励磁成分電流とトルク成分電流が目標値となるように前記交流モータの電流経路に設けられたスイッチング素子をPWM制御するスイッチング素子制御部と、前記電流検知手段で検知した前記交流モータに流れる電流と、前記スイッチング素子のPWM制御用デューティ比とから入力電流を推定する入力電流推定手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、電流検知手段により、交流モータに流れる電流が検知される。スイッチング素子制御部により、電流検知手段で検知した電流から得られた交流モータにおける励磁成分電流とトルク成分電流が目標値となるように、交流モータの電流経路に設けられたスイッチング素子がPWM制御される。また、入力電流推定手段により、電流検知手段で検知した交流モータに流れる電流と、スイッチング素子のPWM制御用デューティ比とから入力電流が推定される。
このように、入力電力の推定を行なっておらず、インバータ効率を使用しないため、このハード誤差が入力電流の推定に反映されることはなく高精度に入力電流を推定することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載のインバータ装置において、前記入力電流推定手段は、入力電流を、
(モータのU相電流)×(U相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのV相電流)×(V相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのW相電流)×(W相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)
により推定するとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載のインバータ装置において、直流を入力して前記交流モータをベクトル制御するとよい。
本発明によれば、高精度に入力電流を推定することができる。
実施形態におけるインバータ装置の全体構成図。 三相交流波形図。 各種の波形図。 通電電流を説明するための回路構成図。 通電電流を説明するための回路構成図。 通電電流を説明するための回路構成図。 通電電流を説明するための回路構成図。 波形図。 波形図。 別例におけるインバータ装置の全体構成図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施形態におけるインバータ装置10の回路構成を示す。図1に示すように、インバータ装置10には、高圧バッテリ1と交流モータ5が接続されている。インバータ装置10は、直流電源である高圧バッテリ1から電力を入力して交流モータ5を駆動制御する。交流モータ5は、三相同期モータであるとともに、本実施形態では自動車のエアコン用モータ(エアコンコンプレッサ用モータ)として使用している。
インバータ装置10は、コンデンサ20と、スイッチング回路30と、モータ制御部40を備えている。また、インバータ装置10にはバッテリコントローラ70が接続されている。
高圧バッテリ1の正極端子にコンデンサ20の一方の端子が接続されているとともにスイッチング回路30の正側配線が接続されている。また、高圧バッテリ1の負極端子にコンデンサ20の他方の端子が接続されているとともにスイッチング回路30の負側配線が接続されている。そして、高圧バッテリ1からコンデンサ20を介してスイッチング回路30に直流が供給される。
スイッチング回路30は、6つのスイッチング素子Q1〜Q6と6つのダイオードD1〜D6を備えている。スイッチング素子Q1〜Q6としてIGBTを用いている。正側配線と負側配線との間において、U相用のスイッチング素子Q1とQ2、V相用のスイッチング素子Q3とQ4、W相用のスイッチング素子Q5とQ6が、それぞれ直列に接続されている。各スイッチング素子Q1〜Q6には各ダイオードD1〜D6が逆並列接続されている。スイッチング素子Q1とQ2との間、スイッチング素子Q3とQ4との間、スイッチング素子Q5とQ6との間からモータ5の各相のコイル6,7,8が接続されている。各コイル6,7,8はY結線されている。
スイッチング回路30の電源入力側において、正側配線と負側配線との間には抵抗61,62が直列接続されている。抵抗61,62間の電圧Vdcにより入力電圧を検知することができる。また、スイッチング回路30の電源入力側において、負側配線にはシャント抵抗63が接続されている。シャント抵抗63によりモータ5に流れる電流を検知することができる。
モータ制御部40は、交流モータ5をベクトル制御する機能を有し、uvw/dq変換部41と位置・速度推定部42と減算器43と速度制御部44と減算器45,46と電流制御部47とdq/uvw変換部48と入力電流算出部49とを備えている。
モータ制御部40の減算器43には外部からモータ5の指令速度が入力され、モータ制御部40は指令速度に応じたベクトル制御によりスイッチング回路30を駆動する。
スイッチング素子Q1の制御端子(IGBTのゲート端子)はモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されるとともにスイッチング素子Q2の制御端子(IGBTのゲート端子)はインバータ50を介してモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されている。また、スイッチング素子Q3の制御端子(IGBTのゲート端子)はモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されるとともにスイッチング素子Q4の制御端子(IGBTのゲート端子)はインバータ51を介してモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されている。さらに、スイッチング素子Q5の制御端子(IGBTのゲート端子)はモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されるとともにスイッチング素子Q6の制御端子(IGBTのゲート端子)はインバータ52を介してモータ制御部40のdq/uvw変換部48と接続されている。
抵抗63による検知電流がuvw/dq変換部41に供給され、uvw/dq変換部41は、抵抗63による検知電流に基づきモータ5におけるロータ軸上のd軸座標およびq軸座標にそれぞれ換算された励磁成分電流Idおよびトルク成分電流Iqを算出する。算出された励磁成分電流Idおよびトルク成分電流Iqは、位置・速度推定部42に供給される。また、算出された励磁成分電流Idは、減算器45に供給される。さらに、算出されたトルク成分電流Iqは、減算器46に供給される。
位置・速度推定部42は、励磁成分電流Id、トルク成分電流Iq、後記する励磁成分電圧Vdおよびトルク成分電圧Vqに基づいて、モータ5におけるロータ推定速度を算出するとともに、ロータ推定位置を算出する。算出されたロータ推定速度は、減算器43に供給される。また、算出されたロータ推定位置は、dq/uvw変換部48に供給される。
減算器43は指令速度からロータ推定速度を減算して速度制御部44に供給する。速度制御部44は、指令速度と推定速度との差分から、励磁成分電流Idに対する目標値Idref、および、トルク成分電流Iqに対する目標値Iqrefを算出する。励磁成分電流Idに対する目標値Idrefは減算器45に供給される。また、トルク成分電流Iqに対する目標値Iqrefは減算器46に供給される。
減算器45は、目標値Idrefから励磁成分電流Idを減算する。この減算結果が電流制御部47に供給される。また、減算器46は、目標値Iqrefからトルク成分電流Iqを減算する。この減算結果が電流制御部47に供給される。
電流制御部47において、目標値Idrefと励磁成分電流Idとの差分に基づいてモータ5におけるロータ軸上のd軸座標に換算された励磁成分電圧Vdを得る。この励磁成分電圧Vdがdq/uvw変換部48および位置・速度推定部42に供給される。また、電流制御部47において、目標値Iqrefとトルク成分電流Iqとの差分に基づいてモータ5におけるロータ軸上のq軸座標に換算されたトルク成分電圧Vqを得る。このトルク成分電圧Vqがdq/uvw変換部48および位置・速度推定部42に供給される。
抵抗61,62による入力電圧(Vdc)がdq/uvw変換部48に供給される。そして、dq/uvw変換部48は、入力されるロータ推定位置、励磁成分電圧Vd、トルク成分電圧Vq、および抵抗61,62による入力電圧(Vdc)に基づいて、モータ5の各相のコイル6,7,8に対する駆動電圧Vu,Vv,Vwを算出し、その駆動電圧Vu,Vv,Vwを得るのに必要な駆動波形信号(PWM信号)を生成する。この駆動波形信号により、上記スイッチング回路30の各スイッチング素子Q1〜Q6がオン,オフ駆動される。
このようにして、本実施形態においては、uvw/dq変換部41と位置・速度推定部42と減算器43と速度制御部44と減算器45,46と電流制御部47とdq/uvw変換部48とによりスイッチング素子制御部が構成されている。そして、このスイッチング素子制御部(41〜48)は、電流検知手段としてのシャント抵抗63で検知した電流から得られた交流モータ5における励磁成分電流とトルク成分電流が目標値となるように交流モータ5の電流経路に設けられたスイッチング素子Q1〜Q6をPWM制御する。
つまり、エアコン用交流モータ5の指令速度に基づいてスイッチング素子Q1〜Q6を制御して直流電流が三相交流電流に変換され、スイッチング回路30で変換された三相交流電流が交流モータ5の各相のコイル6,7,8に供給される。このスイッチング回路30による交流モータ5の通電にてエアコン用交流モータ5が駆動される。
図2には、三相交流波形を示すとともに所定のタイミングt0におけるU相のモータ電流Iu、V相のモータ電流Iv、W相のモータ電流Iw、および、−Iwを示す。図3には、U相のPWM信号、V相のPWM信号、W相のPWM信号、およびシャント抵抗63に流れる電流(通電電流)Isを示す。この図3は、図2におけるt0付近での波形を示している。
図3において周期をTとしている。U相のPWM信号について、t1のタイミングで立ち下がり、t2のタイミングで立ち上がり、t7のタイミングで立ち下がっている。従って、t2〜t7の期間が、U相のスイッチング素子Q1のオン期間Tonとなり、周期Tに対するオン期間Ton(=オンパルスPu)がデューティ比Pu/Tとなっている。
また、図3のV相のPWM信号について、t2後のt3のタイミングで立ち上がり、t7の前のt6のタイミングで立ち下がっている。従って、t3〜t6の期間が、V相のスイッチング素子Q3のオン期間Tonとなり、周期Tに対するオン期間Ton(=オンパルスPv)がデューティ比Pv/Tとなっている。
さらに、図3のW相のPWM信号について、t3後のt4のタイミングで立ち上がり、t6の前のt5のタイミングで立ち下がっている。従って、t4〜t5の期間が、W相のスイッチング素子Q5のオン期間Tonとなり、周期Tに対するオン期間Ton(=オンパルスPw)がデューティ比Pw/Tとなっている。
この波形とすることにより次のように電流が流れる。t2〜t3の期間を第1期間T1とする。t3〜t4の期間を第2期間T2とする。t4〜t5の期間を第3期間T3とする。t5〜t6の期間を第2期間T2とする。t6〜t7の期間を第1期間T1とする。t1〜t2の期間を第4期間T4とする。
第1期間T1におけるスイッチング回路30およびモータ5での電流の流れを、図4に示す。第2期間T2におけるスイッチング回路30およびモータ5での電流の流れを、図5に示す。第3期間T3におけるスイッチング回路30およびモータ5での電流の流れを、図6に示す。第4期間T4におけるスイッチング回路30およびモータ5での電流の流れを、図7に示す。
図4に示すように第1期間T1においては、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q5がオフ、スイッチング素子Q6がオンとなる。電流は、スイッチング素子Q1→モータコイル6→モータコイル8→スイッチング素子Q6→シャント抵抗63(および、スイッチング素子Q6→スイッチング素子Q4およびダイオードD4→モータコイル7→中性点)に流れる。
図5に示すように第2期間T2においては、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオフ、スイッチング素子Q6がオンとなる。電流は、スイッチング素子Q1→モータコイル6→中性点(および、スイッチング素子Q3→モータコイル7→中性点)→モータコイル8→スイッチング素子Q6→シャント抵抗63に流れる。
図6に示すように第3期間T3においては、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオン、スイッチング素子Q6がオフとなる。電流は、スイッチング素子Q1→モータコイル6→中性点(および、スイッチング素子Q3→モータコイル7→中性点)→モータコイル8→スイッチング素子Q5およびダイオードD5→スイッチング素子Q3,Q1に流れる。
図7に示すように第4期間T4においては、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q5がオフ、スイッチング素子Q6がオンとなる。電流は、スイッチング素子Q2およびダイオードD2→モータコイル6→中性点(および、スイッチング素子Q4およびダイオードD4→モータコイル7→中性点)→モータコイル8→スイッチング素子Q6→スイッチング素子Q4,Q2およびダイオードD4,D2に流れる。
また、図2,3,4,5,6,7において、○の中の数字は電流の大きさを示しており、図2でIu,Iv,−Iwの大きさ、図3のシャント抵抗63での電流Isの大きさ、図4〜図7の電流経路での電流の大きさを示している。
図4,5,6,7に示すように、図4において(図3の第1期間T1において)シャント抵抗63に電流Isが流れ、U相電流(Iu)が検出されるとともに、図5において(図3の第2期間T2において)シャント抵抗63に電流Isが流れ、W相電流(−Iw)が検出される。
図1の入力電流算出部49は、高圧バッテリ(直流電源)1からスイッチング回路30に入力される入力電流Iinを、交流モータ5に流れる電流とPWM制御用デューティ比(Pu/T、Pv/T、Pw/T)とから推定する。詳しくは、Iu値、Iv値、Iw値、U相のスイッチング素子Q1のデューティ比Pu/T、V相のスイッチング素子Q3のデューティ比Pv/T、W相のスイッチング素子Q5のデューティ比Pw/Tから、次式により、入力電流Iinを算出(推定)する。
Iin=Iu×(Pu/T)+Iv×(Pv/T)+Iw×(Pw/T)
以下に、入力電流の推定について説明する。
図3の第1期間T1における電流値と時間との積、即ち、図8においてハッチングを付した領域の面積S1は、次式で表すことができる。
S1=Iu×(Pu−Pv)
・・・(式1)
同様に、図3の第2期間T2における電流値と時間との積、即ち、図9においてハッチングを付した領域の面積S2は、次式で表すことができる。
S2=−Iw×(Pv−Pw)
・・・(式2)
入力電流Iinは、図3の周期Tにおけるシャント抵抗63に流れる電流Isの平均値Is(ave)であり、
Iin=Is(ave)
・・・(式3)
となる。
よって、面積の和(S1+S2)を周期Tで割ると、入力電流Iinが求められる。
Iin=(S1+S2)/T
・・・(式4)
この式4に対して、式1のS1と式2のS2を代入すると、
Iin={Iu×(Pu−Pv)−Iw×(Pv−Pw)}/T
・・・(式5)
となる。
さらに、式5を変形すると、
Iin={Iu×Pu+(−Iu−Iw)Pv+Iw×Pw)}/T
・・・(式6)
となる。
一方、Iu+Iv+Iw=0であるから、式6は、
Iin={Iu×Pu+Iv×Pv+Iw×Pw}/T
Iin=Iu×(Pu/T)+Iv×(Pv/T)+Iw×(Pw/T)
・・・(式7)
となる。
従って、Iu値、Iv値、Iw値、Pu/T値、Pv/T値、Pw/T値から、入力電流Iinを推定することができる。
図1の入力電流算出部49において算出された推定入力電流は、バッテリコントローラ70に送られてバッテリ1の保護のために用いられる。具体的には、バッテリコントローラ70は推定入力電流からバッテリ1の消費電力を算出して当該消費電力からバッテリ1の寿命をモニタしており、バッテリ1の寿命に応じたモータ5の回転数を決定する(寿命に応じた回転速度でモータ5を駆動制御する)。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)入力電流推定手段としての入力電流算出部49において、電流検知手段としてのシャント抵抗63で検知した交流モータ5に流れる電流と、スイッチング素子Q1〜Q6のPWM制御用デューティ比とから入力電流を推定する。詳しくは、入力電流算出部49は、入力電流を、
(モータのU相電流)×(U相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのV相電流)×(V相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのW相電流)×(W相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)
により推定する。
よって、本実施形態では特許文献1の方式に比べて高精度に入力電流を推定することができる。
詳しく説明する。
従来方式(特許文献1)では入力電流は、
入力電流=[{(励磁成分電圧×励磁成分電流)+(トルク成分電圧×トルク成分電流)}+インバータ損失電力]/入力電圧
である。
このとき、励磁成分電圧およびトルク成分電圧は、励磁成分指令電圧およびトルク成分指令電圧より、デッドタイム、スイッチング速度、オン電圧、入力電圧等の補正を行なって求めた電圧である。また、励磁成分電流およびトルク成分電流は、U,V,W相実測電流値および推定ロータ位置より三相/二相変換により求めた電流である。
この場合、デッドタイム、スイッチング速度、オン電圧、入力電圧について補正する際、および、励磁成分電流、トルク成分電流を得る際に誤差が生じる。
これに比べて本実施形態では入力電流は、上記の式7により求められる。
この場合には、スイッチング素子のPWM制御用デューティ比Pu/T,Pv/T,Pw/Tは、デッドタイム、スイッチング速度により誤差を生じる。
このようにして本実施形態では、従来方式での入力電力の推定を行なう必要がないため、インバータ損失電力(インバータ効率)を使用しておらず、このハード誤差(オン電圧、入力電圧)が入力電流の推定に反映されることはなく高精度に入力電流を推定することができる。
(2)インバータ装置10は、直流を入力してモータ5をベクトル制御する。特許文献1では交流電源の入力電流を推定するために交流入力電圧の推定が必要であったが、本実施形態では直流電源の入力電流を推定するために交流入力電圧の推定は不要であり、直流電圧を検知しないインバータ装置でも、入力電流を推定することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図10に示すように、各相ごとにシャント抵抗80,81,82を設けて、各相ごとのモータ電流を検出してもよい。あるいは、図10において、直接、モータのコイル6,7,8への電流経路α、β、γにおいて電流を検出するようにしてもよい。
・図1では高圧バッテリ(直流電源)1に接続したが、これに代わり、交流電源の交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧をスイッチングにより交流電圧に変換して出力する場合に適用してもよい。
・電流検知手段としてのシャント抵抗63を用いたが、シャント抵抗に代わりカレントトランスを用いてもよい。あるいは、カレントミラーを用いてもよい。
・交流モータ5として三相同期モータを用いたが、同期モータに代わり誘導モータに適用してもよい。
・図1ではロータ回転速度を位置・速度推定部42において電流値から演算して推定したが、これに代わり、回転速度検出器を用いてロータの回転速度を検出してもよい。
5…交流モータ、30…スイッチング回路、40…モータ制御部、41…uvw/dq変換部、42…位置・速度推定部、43…減算器、44…速度制御部、45…減算器、46…減算器、47…電流制御部、48…dq/uvw変換部、49…入力電流算出部、63…シャント抵抗、Q1…スイッチング素子、Q2…スイッチング素子、Q3…スイッチング素子、Q4…スイッチング素子、Q5…スイッチング素子、Q6…スイッチング素子。

Claims (3)

  1. 交流モータをベクトル制御するインバータ装置であって、
    前記交流モータに流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記電流検知手段で検知した電流から得られた前記交流モータにおける励磁成分電流とトルク成分電流が目標値となるように前記交流モータの電流経路に設けられたスイッチング素子をPWM制御するスイッチング素子制御部と、
    前記電流検知手段で検知した前記交流モータに流れる電流と、前記スイッチング素子のPWM制御用デューティ比とから入力電流を推定する入力電流推定手段と、
    を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記入力電流推定手段は、
    入力電流を、
    (モータのU相電流)×(U相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのV相電流)×(V相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)+(モータのW相電流)×(W相用のスイッチング素子のPWM制御用デューティ比)
    により推定することを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 直流を入力して前記交流モータをベクトル制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ装置。
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