JP5024827B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、空気調和機等に用いられるモータ駆動用のインバータ装置に関する。
空気調和機等に用いられるモータ駆動用のインバータ装置は、商用交流電源の交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧をスイッチングにより交流電圧に変換して出力する。このようなインバータ装置では、家庭内の宅内配線の電流容量、例えば15A、を超えて運転することがないよう、交流入力電流を検知し、その検知電流が大きくなると出力周波数を低下させて、過大電流を流すことなく運転を継続できるように制御している。
交流入力電流の検知手段として、電流センサ(カレントトランス)がある。また、この電流センサをなくして交流入力電流を推定するものとして、インバータ装置における直流電圧Vdcおよび直流電流Idcを検出し、その検出結果から入力電流を推定するものがある(例えば特許文献1)。
特開平2004−116920号公報
上記の特許文献1においては、検出した直流電圧から、交流入力電圧を推定する処理が存在する。この推定はインバータ装置を停止した状態で行うものであり、インバータ装置の運転中に電源電圧変動が生じた場合は交流入力電流の推定が不正確になるという問題がある。
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的は、電源電圧変動が生じた場合でも、入力電流を的確に推定できるインバータ装置を提供することである。
請求項1に係る発明のインバータ装置は、交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給するモータ駆動用のものであって、上記モータに流れる電流を検知する手段と、上記直流電圧を検知する手段と、上記検知電流から上記モータの消費電力を算出する手段と、その算出消費電力および上記検知電圧から当該インバータ装置への入力電圧を推定する手段と、上記算出消費電力および上記推定入力電圧から当該インバータ装置への入力電流を推定する手段と、上記交流電圧の周波数を判別する手段と、を備えている。上記モータの消費電力を算出する手段は、上記消費電力の算出において上記判別された交流電圧の周波数に応じて補正する手段を含む。上記インバータ装置への入力電圧を推定する手段は、当該インバータ装置への入力電圧の推定において上記判別された交流電圧の周波数に応じて補正する手段を含む。
この発明のインバータ装置によれば、電源電圧変動が生じた場合でも、入力電流を的確に推定することができて、汎用性にすぐれたものとなる。
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、商用交流電源1の交流電圧が倍電圧整流回路2により直流電圧に変換され、その直流電圧がスイッチング回路3のスイッチングにより所定周波数の交流電圧に変換される。このスイッチング回路3の出力が、駆動電力として、ブラシレスDCモータ4に供給される。
スイッチング回路3は、還流用のダイオードが逆並列接続された2つのスイッチング素子を直列に接続し、その直列回路を三相分設けたもので、各相における正側スイッチング素子と負側スイッチング素子との接続点がブラシレスDCモータ4の各相巻線にそれぞれ接続される。このスイッチング回路3における各直列回路の負側ラインに、電流検知手段として、抵抗5,6,7がそれぞれ挿入接続されている。すなわち、抵抗5,6,7には、ブラシレスDCモータ4の各相巻線に流れる電流に対応するレベルの電圧が生じる。これら電圧が、検知電流として、モータ制御部10に供給される。
また、倍電圧整流回路2の出力端に、2つの抵抗の直列回路からなる電圧検知回路8が接続されている。この電圧検知回路8には、倍電圧整流回路2から出力される直流電圧に対応するレベルの電圧Vdcが生じる。この電圧Vdcが、検知電圧として、モータ制御部10に供給される。
モータ制御部10は、外部から入力される指令速度ωrefに応じたベクトル制御によりスイッチング回路3を駆動するもので、次のように構成されている。
まず、抵抗5,6,7の検知電流および後述のロータ推定位置θestが電流検出部11に供給される。電流検出部11は、抵抗5,6,7の検知電流とロータ推定位置θestとに基づき、ブラシレスDCモータ4におけるロータ軸上のq軸座標およびd軸座標にそれぞれ換算されたトルク成分電流Iqおよび励磁成分電流Idを算出する。算出されたトルク成分電流Iqおよび励磁成分電流Idは、ロータ速度推定演算部12に供給される。
ロータ速度推定演算部12は、電圧検知回路8の検知電圧Vdc、トルク成分電流Iq、励磁成分電流Id、後述のトルク成分電圧Vdおよび励磁成分電圧Vqに基づいて、ブラシレスDCモータ4におけるロータ速度推定値ωestを算出する。算出されたロータ速度推定値ωestは、積分部13、励磁補正制御部14、および減算器15に供給される。積分部13は、ロータ速度推定値ωestの積分により、ブラシレスDCモータ4におけるロータ推定位置θestを得る。このロータ推定位置θestが、上記電流検出部11および波形合成部23に供給される。励磁補正制御部14は、ロータ速度推定値ωestを励磁補正用のデータに変換する。減算器15は、指令速度ωrefからロータ速度推定値ωestを減算する。この減算結果がPI制御部16に供給される。
PI制御部16は、指令速度ωrefとロータ速度推定値ωestとの差分を比例・積分演算して、上記トルク成分電流Iqに対する目標値Iqrefを得る。この目標値Iqrefが演算部17および減算器18に供給される。演算部17は、目標値Iqrefを上記励磁成分電流Idに対する目標値Idrefに変換する。この目標値Idrefが加算器19に供給される。
減算器18は、目標値Iqrefからトルク成分電流Iqを減算する。この減算結果がPI制御部21に供給される。加算器19は、目標値Idrefに上記励磁補正制御部14の出力を加算する。この加算結果が減算器20に供給される。減算器20は、加算器19の出力から上記励磁成分電流Idを減算する。この減算結果がPI制御部22に供給される。
PI制御部21は、目標値Iqrefとトルク成分電流Iqとの差分を比例・積分演算して、ブラシレスDCモータ4におけるロータ軸上のq軸座標に換算されたトルク成分電圧Vqを得る。このトルク成分電圧Vqが波形合成部23に供給される。PI制御部22は、補正後の目標値Idreと励磁成分電流Idとの差分を比例・積分演算して、ブラシレスDCモータ4におけるロータ軸上のd軸座標に換算された励磁成分電圧Vdを得る。この励磁成分電圧Vdが波形合成部23に供給される。
波形合成部23は、入力されるロータ推定位置θest、トルク成分電圧Vq、励磁成分電圧Vdに基づいて、ブラシレスDCモータ4の各相巻線に対する駆動電圧Vu,Vv,Vwを算出し、その駆動電圧Vu,Vv,Vwを得るのに必要な駆動波形信号(PWM信号)を生成する。この駆動波形信号により、上記スイッチング回路3の各スイッチング素子がオン,オフ駆動される。
そして、電流検出部11で求められたトルク成分電流Iqおよび励磁成分電流Id、PI制御部21,22で得られたトルク成分電圧Vqおよび励磁成分電圧Vdが、消費電力算出部31に供給される。消費電力算出部31は、これらの入力を用いた下式の演算により、ブラシレスDCモータ4の消費電力Pmを算出する。
Pm=Iq・Vq+Id・Vd
この消費電力Pmが入力電力算出部32および入力電圧推定部33に供給される。入力電力算出部32は、消費電力Pmを当該インバータ装置の予め設定された効率ηおよび力率PFで補正する下式の演算により、当該インバータ装置への入力電力Pinを算出する。
Pin=Pm/η/PF
算出された入力電力Pinは入力電流推定部34に供給される。なお、消費電力Pmとインバータ効率ηとの関係を図2に示している。
上記入力電圧推定部33は、電圧検知回路8の検知電圧Vdcを上記消費電力Pmで補正して、当該インバータ装置への入力電圧V´を推定する。すなわち、下式のように、消費電力Pmの関数として求まる補正量が検知電圧Vdcに加算されることにより、入力電圧V´が求められる。
V´=Vdc+補正量
推定された入力電圧V´は入力電流推定部34に供給される。なお、消費電力Pmと補正量[V]との関係を図3に示している。
入力電流推定部34は、下式のように、入力電力Pinを入力電圧V´で除算して、当該インバータ装置への入力電流I´を推定する。
I´=Pin/V´
以上のように、ブラシレスDCモータ4に流れる電流を検知し、かつ倍電圧整流回路2の出力電圧(直流電圧)を検知し、その検知電流からブラシレスDCモータ4の消費電力を算出し、その算出消費電力および上記検知電圧から当該インバータ装置への入力電圧を推定し、この推定入力電圧および上記算出消費電力から当該インバータ装置への入力電流を推定することにより、電源電圧変動が生じた場合でも、入力電流の的確な推定が可能である。
とくに、モータ制御部10のベクトル制御における既存のトルク成分電流Iq、トルク成分電圧Vq、励磁成分電流Id、励磁成分電圧Vdを推定に用いるので、構成の複雑化を招くことなく推定が可能である。
[2]第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では電流検知手段として抵抗5,6,7を用いたが、第2の実施形態として、図4に示すように、スイッチング回路3とブラシレスDCモータ4との間の三相ラインに電流センサ41,42を設け、この電流センサ41,42によってブラシレスDCモータ4に流れる電流を検知する構成としてもよい。
また、この図4の例では、商用交流電源1と倍電圧整流回路2との間の電源ラインに入力電流検知用の電流センサ40が設けられ、その電流センサ40の検知電流が電流異常制御部50および比較部51に供給される。さらに、モータ制御部10内の入力電流推定部34で得られる推定入力電流I´が電流異常制御部50および比較部51に供給される。比較部51は、電流センサ40の検知電流と推定入力電流I´との比較により電流センサ40の異常の有無を判定するもので、検知電流が推定入力電流I´に対して所定値以上離れている場合に異常ありを判定する。この比較部51の判定結果が、電流異常制御部50に供給されるとともに、異常表示部52で表示される。
電流異常制御部50は、判定結果が異常なしのとき、電流センサ40の検知電流を監視し、その検知電流が所定値以上に上昇した場合に、当該インバータ装置の出力周波数(スイッチング回路3の出力周波数)を低下させるべくモータ制御部10に指令を与える。これにより、当該インバータ装置への入力電流の増大が解消され、当該インバータ装置の運転を継続することができる。ただし、電流異常制御部50は、判定結果が異常ありのとき、電流センサ40の検知電流に代わって推定入力電流I´を監視し、その推定入力電流I´が所定値以上に上昇した場合に、当該インバータ装置の出力周波数(スイッチング回路3の出力周波数)を低下させるべくモータ制御部10に指令を与えるいわゆるバックアップ制御を行う。
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[3]第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、電流検知手段として、抵抗5,6,7や電流センサ41,42に代わり、図5に示すように、倍電圧整流回路2とスイッチング回路3との間の負側ラインに抵抗9が挿入接続される。この抵抗9を介して得られる直流電圧が、ブラシレスDCモータ4に流れる電流として検知される。
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[4]第4の実施形態について説明する。
図6に示すように、商用交流電源1に整流回路2a、平滑コンデンサ2b、およびスイッチング回路3からなる3つのインバータが接続され、これらインバータの出力端にそれぞれブラシレスDCモータを用いた圧縮機モータ4a,4bおよびファンモータ4cが接続される。
また、各平滑コンデンサ2bに、2つの抵抗の直列回路からなる電圧検知回路8がそれぞれ接続されている。これら電圧検知回路8には、各平滑コンデンサ2bに生じる直流電圧に対応するレベルの電圧Vdcが生じる。これら電圧Vdcが検知電圧として3つのモータ制御部10にそれぞれ供給される。
さらに、各平滑コンデンサ2bと各スイッチング回路3との間の負側ラインに、それぞれ抵抗9が挿入接続される。これら抵抗9に生じる直流電圧が、圧縮機モータ4a,4bおよびファンモータ4cに流れる電流として検知される。これら検知電流が上記各モータ制御部10にそれぞれ供給される。
各モータ制御部10は、上記各実施形態のものと同じ構成を有し、外部から入力される指令速度ωrefに応じたベクトル制御によりスイッチング回路3をそれぞれ駆動するもので、各インバータへの入力電流I1´,I2´,I3´をそれぞれ推定する。これら推定結果が主制御部であるメインMCU60に供給される。
メインMCU60は、図7のフローチャートに示すように、推定された入力電流I1´,I2´,I3´の加算により3つのインバータに対する総合入力電流I´を推定し(ステップ101)、推定した総合入力電流I´が設定値Isを超えた場合に(ステップ102のYES)、少なくとも1つのブラシレスDCモータたとえば圧縮機モータ4aに対する指令速度ωrefを所定値Δωだけ低減させる(ステップ103)。
圧縮機モータ4aに対する指令速度ωrefが低減されると、圧縮機モータ4a駆動用のインバータの出力周波数(スイッチング回路3の出力周波数)が低下し、商用交流電源1から各インバータへの総合入力電流が低下する。これにより、ブレーカの不要な作動や電気部品の破壊を招くことなく、各インバータおよびモータ4a,4b,4cの運転を継続することができる。
[5]第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、図8に示すように、商用交流電源1にダイオードブリッジの整流回路2a、平滑コンデンサ2b、およびスイッチング回路3からなる1つのインバータ装置が接続され、そのインバータ装置の出力端にブラシレスDCモータ4が接続されている。
また、平滑コンデンサ2bに、2つの抵抗の直列回路からなる電圧検知回路8が接続されている。この電圧検知回路8には、平滑コンデンサ2bに生じる直流電圧に対応するレベルの電圧Vdcが生じる。この電圧Vdcが検知電圧としてモータ制御部10に供給される。
さらに、平滑コンデンサ2bとスイッチング回路3との間の負側ラインに、抵抗9が挿入接続される。この抵抗9に生じる直流電圧が、ブラシレスDCモータ4に流れる電流として検知される。この検知電流がモータ制御部10に供給される。
モータ制御部10は、上記各実施形態のものと同じ構成を有し、外部から入力される指令速度ωrefに応じたベクトル制御によりスイッチング回路3を駆動するもので、インバータ装置への入力電流I´を推定する。
また、商用交流電源1と整流回路2aとの間の1つ相の電源ラインに入力電流Iin1を検知するための電流センサ40が設けられ、その電流センサ40の検知電流Iin1が電流保護制御部70および比較部71に供給される。さらに、モータ制御部10の推定入力電流I´が電流保護制御部70および比較部71に供給される。比較部71は、電流センサ40の検知電流Iin1とモータ制御部10の推定入力電流I´とを比較し、その比較結果を電流保護制御部70に供給するとともに、検知電流Iin1と推定入力電流I´との差の絶対値(=|Iin1−I´|)を求め、その絶対値が所定値Δiより大きい場合に電源不平衡の旨を表示部72で表示する。
電流保護制御部70は、比較部71の比較結果に基づき、検知電流Iin1および推定入力電流I´のどちらか大きい方を選択し、選択した電流が設定値Isを超えた場合に、速度低減指令を減算部73に供給する。減算部73は、速度低減指令を受けたとき、モータ制御部10に入力される指令速度ωrefから所定値Δωを減算する。
この第5実施形態の作用を図9のフローチャートを参照しながら説明する。
電流センサ40の検知電流Iin1とモータ制御部10の推定入力電流I´との差の絶対値(=|Iin1−I´|)が求められ、その絶対値が所定値Δiより大きければ(ステップ201のYES)、電源不平衡の旨が表示部72で表示される(ステップ202)。
また、検知電流Iin1が推定入力電流I´より大きくて(ステップ203のYES)、その大きい方の検知電流Iin1が設定値Isを超えていれば(ステップ204のYES)、指令速度ωrefが所定値Δωだけ低減される(ステップ205)。この低減により、当該インバータ装置の出力周波数(スイッチング回路3の出力周波数)が低下してブラシレスDCモータ4の速度が低下し、商用交流電源1から当該インバータ装置への入力電流が低下する。これにより、ブレーカの不要な作動や電気部品の破壊を招くことなく、当該インバータ装置およびブラシレスDCモータ4の運転を継続することができる。
推定入力電流I´が検知電流Iin1より大きくて(ステップ203のNO)、その大きい方の推定入力電流I´が設定値Isを超えている場合にも(ステップ206のYES)、指令速度ωrefが所定値Δωだけ低減される(ステップ205)。この低減により、上記同様、ブレーカの不要な作動や電気部品の破壊を招くことなく、当該インバータ装置およびブラシレスDCモータ4の運転を継続することができる。
[6]第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、比較部71による電源不平衡の表示が省略される。
そして、図10に示すように、検知電流Iin1が設定値Isを超えている場合(ステップ301のYES)、指令速度ωrefが所定値Δωだけ低減される(ステップ302)。また、推定入力電流I´が設定値Isを超えている場合(ステップ303のYES)、指令速度ωrefが所定値Δωだけ低減される(ステップ302)。
指令速度ωrefが低減されると、当該インバータ装置の出力周波数(スイッチング回路3の出力周波数)が低下してブラシレスDCモータ4の速度が低下し、商用交流電源1から当該インバータ装置への入力電流が低下する。これにより、ブレーカの不要な作動や電気部品の破壊を招くことなく、当該インバータ装置およびブラシレスDCモータ4の運転を継続することができる。
他の構成および作用は第5の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[7]第7の実施形態について説明する。
続いて第7の実施形態では、電源周波数が異なる電源に接続される場合でも、自動的に精度良くインバータ装置への入力電圧を推定することができるようにしたものである。
すなわち、国内では、地域によって電源周波数として50Hzと60Hzの2種類が存在する。そして、この電源周波数の相違は、力率PF、入力電圧の推定に大きく影響を及ぼす。そこで、この実施形態においては、電源周波数の相違によるインバータ装置への入力電圧を推定値の誤差を低減するため、電源周波数の相違に応じて力率PF、入力電圧の推定の補正を行うようにしたものである。なお、それぞれの補正値は、実験的に予め定められる。
まず、第7の実施形態では、図11に示すように、商用交流電源1の周波数が50Hzおよび60Hzのいずれであるかが周波数判別手段81で判別され、その判別結果がデータ記憶手段82に供給される。データ記憶手段82は、入力電力算出部32での入力電力の算出に用いる力率PFのデータ、および入力電圧推定部33での入力電圧の推定に用いる補正量のデータを、商用交流電源1の複数の周波数50Hz,60Hzごとに予め記憶しており、周波数判別手段81の判別周波数が50Hzの場合は50Hz用の力率PFデータおよび補正量データを選択して出力し、60Hzの場合は60Hz用の力率PFデータおよび補正量データを選択して出力する。出力される力率PFデータおよび補正量データは、入力電力算出部32および入力電圧推定部33にそれぞれ供給される。
入力電力算出部32は、消費電力算出部31で算出される消費電力Pmを、当該インバータ装置の予め設定された効率ηおよび上記データ記憶手段82から供給される力率PFで補正する下式の演算により、当該インバータ装置への入力電力Pinを算出する。
Pin=Pm/η/PF
入力電圧推定部33は、電圧検知回路8の検知電圧Vdcに対して上記データ記憶手段82から供給される補正量を加える下式の演算により、当該インバータ装置への入力電圧V´を推定する。
V´=Vdc+補正量
以後、第1の実施形態と同様に、入力電流推定部34が、この補正済みの入力電力Pinを補正済みの入力電圧V´で除算して、当該インバータ装置への入力電流I´を推定する。
なお、上記周波数判別手段81は、図12に示す波形整形回路90とMCU10の周波数判別機能とで構成される。波形整形回路90は、商用交流電源1から入力される交流電圧を抵抗91を介してフォトカプラ92に印加し、そのフォトカプラ92の出力側に接続された抵抗93,94を通して電源周波数と同じ周期Tのパルス状信号を出力する。このパルス状信号がMCU10の入力端子INTに入力される。商用交流電源1から波形整形回路90に入力される交流電圧の波形、および波形整形回路90から出力されてMCU1に入力されるパルス状信号の波形を図13に示している。MCU1の周波数判別機能は、波形整形回路90から入力されるパルス状信号の立ち上がり(若しくは立ち下がり)と立ち上がり(若しくは立ち下がり)間の時間間隔Tを時間計測することにより、商用交流電源1の周波数を判別する。すなわち、電源周波数が50Hzであれば、Tは1/100秒前後になり、60Hzであれば、1/120秒前後になる。そこで、1/110秒の閾値と比較し、Tがこれよりも大きければ、電源周波数は50Hzであり、小さければ60Hzと判別できる。
他の構成および作用は第1ないし第6の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[8]なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、それぞれの実施形態を形成する個々の構成部分の一部の入換え、組み合わせが可能で、また、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
第1の実施形態の構成を示す図。 第1の実施形態の入力電力算出部における消費電力Pmとインバータ効率ηとの関係を示す図。 第1の実施形態の入力電圧推定部における消費電力Pmと補正量との関係を示す図。 第2の実施形態の構成を示す図。 第3の実施形態の構成を示す図。 第4の実施形態の構成を示す図。 第4の実施形態の作用を示すフローチャート。 第5の実施形態の構成を示す図。 第5の実施形態の作用を示すフローチャート。 第6の実施形態の変形例の作用を示すフローチャート。 第7の実施形態の構成を示す図。 第7の実施形態における周波数判別手段の具体的な構成を示す図。 図12における入力電圧と入力信号の波形を示す図。
符号の説明
1…商用交流電源、2…倍電圧整流回路、3…スイッチング回路、4…ブラシレスDCモータ、5,6,7…抵抗(電流検知手段)、8…電圧検知回路(電圧検知手段)、9…抵抗、10…モータ制御部、31…消費電力算出部、32…入力電力算出部、33…入力電圧推定部、34…入力電流推定部、40…電流センサ、50…電流異常制御部、51…比較部、52…異常表示部、2a…整流回路、2b…平滑コンデンサ、4a,4b…圧縮機モータ(ブラシレスDCモータ)、4c…ファンモータ(ブラシレスDCモータ)、60…メインMCU、70…電流保護制御部、71…比較部、72…表示部、81…周波数判別手段、82…データ記憶手段

Claims (3)

  1. 交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給するモータ駆動用のインバータ装置において、
    前記モータに流れる電流を検知する手段と、
    前記直流電圧を検知する手段と、
    前記検知した電流から前記モータの消費電力を算出する手段と、
    その算出した消費電力および前記検知した直流電圧から当該インバータ装置への入力電圧を推定する手段と、
    前記算出した消費電力および前記推定した入力電圧から当該インバータ装置への入力電流を推定する手段と、
    前記交流電圧の周波数を判別する手段と、
    を備え
    前記モータの消費電力を算出する手段は、前記消費電力の算出において前記判別された交流電圧の周波数に応じて補正する手段を含み、
    前記インバータ装置への入力電圧を推定する手段は、当該インバータ装置への入力電圧の推定において前記判別された交流電圧の周波数に応じて補正する手段を含む、
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給するモータ駆動用のインバータ装置において、
    前記モータに流れる電流を検知する手段と、
    前記検知した電流に基づき、前記モータにおけるトルク成分電流Iq、トルク成分電圧Vq、励磁成分電流Id、励磁成分電圧Vdを求める手段と、
    前記求めたトルク成分電流Iq、トルク成分電圧Vq、励磁成分電流Id、励磁成分電圧Vdに基づいて前記モータの消費電力を算出する手段と、
    前記算出した消費電力を当該インバータ装置の予め設定された効率および力率で補正して、当該インバータ装置への入力電力を算出する手段と、
    前記直流電圧を検知する手段と、
    前記検知した直流電圧を前記算出した消費電力で補正して、当該インバータ装置への入力電圧を推定する手段と、
    前記算出した入力電力を前記推定した入力電圧で除算して、当該インバータ装置への入力電流を推定する手段と、
    を備えていることを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記交流電圧の周波数を判別する手段をさらに備え、
    前記インバータ装置への入力電力を算出する手段は、算出した消費電力を当該インバータ装置の予め設定された効率および前記交流電圧の周波数に応じた力率で補正して、当該インバータ装置への入力電力を算出し、
    前記インバータ装置への入力電圧を推定する手段は、検知した直流電圧に対し前記交流電圧の周波数に応じた補正量を加えて、当該インバータ装置への入力電圧を推定し、
    前記入力電力の算出に用いる力率のデータおよび前記入力電圧の推定に用いる補正量のデータを前記交流電圧の複数の周波数ごとに記憶し、これら力率のデータおよび補正量のデータのうち前記判別した周波数に対応するデータを選択して出力する手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。
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