JP2010257847A - 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。 - Google Patents

導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP2010257847A
JP2010257847A JP2009108284A JP2009108284A JP2010257847A JP 2010257847 A JP2010257847 A JP 2010257847A JP 2009108284 A JP2009108284 A JP 2009108284A JP 2009108284 A JP2009108284 A JP 2009108284A JP 2010257847 A JP2010257847 A JP 2010257847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide plate
light guide
light
concave pattern
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009108284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4530428B1 (ja
Inventor
Mitsuhide Sakamoto
光秀 坂本
Tatsuya Inaba
達也 稲葉
Noboru Iwanaga
登 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SKG Co Ltd
Original Assignee
SKG Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SKG Co Ltd filed Critical SKG Co Ltd
Priority to JP2009108284A priority Critical patent/JP4530428B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4530428B1 publication Critical patent/JP4530428B1/ja
Publication of JP2010257847A publication Critical patent/JP2010257847A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、大型の導光板でも、任意の光学特性に対応でき、且つタクトを短縮させ、任意の曲率半径に形成できる導光板の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の導光板の製造方法は、導光板の製造方法であって、超音波加工用ホーンの矩形状の先端面にマトリクス状に加工ドットを配列させ、前記超音波加工用ホーンの前記先端面を前記導光板用基板の一主面に押圧させて前記導光板用基板の一主面に前記先端面の前記加工ドットを反映した反射ドットを形成させ、前記超音波加工用ホーンを前記導光板用基板に対して前記主面の面内で相対的に移動させて前記反射ドットの形成を繰り返し、前記導光板用基板の一主面の所定範囲に前記反射ドットを形成し、前記反射ドットが対面同一とならないように前記導光板用基板の対向する両主面の両方にそれぞれ形成した後、前記導光板用基板に熱を加えて所定の曲率半径に湾曲させることを特徴とする。
【選択図】 図15

Description

本発明は、少量多品種の比較的大型の導光板の製造に、超音波マルチホーンを用いたフレキシブルなドット加工が対応可能な両面発光用の導光板の製造方法、上記製造方法により製造された導光板、及び上記導光板を設けたバックライト装置と照明装置に関する。
従来、LED光を用いて面光源を生成する導光板において、大画面テレビジョン受像機に内蔵して使用する導光板については、例えば、断面形状が光源から出射した光束の進行方向に向かって広がる形をした逆楔型の反射ドットを設けた導光板の構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−305713号公報
しかしながら、前述の構成では、少量多品種の生産における任意の形状や形状に適した光学特性に対応することは困難であり、且つ製造に係るタクトが掛かるという問題点があった。さらに大型の導光板において任意の曲率半径の形状の導光板を形成することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は前述の技術的な課題に鑑み、案内表示板等に使用される比較的大型の導光板であっても、少量多品種の生産における任意の形状や形状に適した光学特性に対応可能であり、且つ製造に係るタクトを大幅に短縮させることができ、さらに大型の導光板においても任意の曲率半径に形成することができる導光板の製造方法、上記製造方法により製造された導光板、及び上記導光板を設けたバックライト装置と照明装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決すべく、本発明に係る導光板の製造方法は、導光板用基板の側面から光を入射して主面から該光を導出させるための導光板の製造方法であって、超音波加工用ホーンの矩形状の先端面にマトリクス状に加工ドットを配列させ、前記超音波加工用ホーンの前記先端面を前記導光板用基板の一主面に押圧させて前記導光板用基板の一主面に前記先端面の前記加工ドットを反映した反射ドットを形成させ、前記超音波加工用ホーンを前記導光板用基板に対して前記主面の面内で相対的に移動させて前記反射ドットの形成を繰り返し、前記導光板用基板の一主面の所定範囲に前記反射ドットを形成し、前記反射ドットが対面同一とならないように前記導光板用基板の対向する両主面の両方にそれぞれ形成した後に、前記導光板用基板に熱を加えて所定の曲率半径に湾曲させることを特徴とする。
本発明に係る導光板の製造方法によれば、案内表示板等に使用される比較的大型の導光板であっても、少量多品種の生産における任意の形状や形状に適した光学特性に対応可能であり、且つ製造に係るタクトを大幅に短縮させることができ、さらに大型の導光板においても任意の曲率半径に形成することができることから例えば屋外であってもより多くの人が一度に視認可能となる。
本発明の第1の実施形態の導光板を示す模式図であり、(a)は導光板の表面部を示す模式図、(b)は導光板の側面部を示す模式図、(c)は導光板の裏面部を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の導光板の表面部の一部を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の導光板に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工用の加工具を示す模式図であり、(a)は加工具の支持部を示す模式図、(b)は加工具の超音波加工部を示す模式図である、 本発明の第1の実施形態の導光板に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工用の超音波加工装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の導光板に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工の状態を示す模式図であり、(a)乃至(e)はエンボス加工を行う前に加工部材の加工開始基準高さを測定し、次に該加工開始基準高さに合わせて加工部材に対してエンボス加工を行う状態を順に示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の導光板の側面部を示す模式図であり、(a)は加工部材に湾曲や厚み斑が無い場合の導光板の側面部を示す模式図、(b)は加工部材に湾曲や厚み斑が有る場合の導光板の側面部を示す模式図である。 従来の導光板の製造において加工部材に湾曲や厚み斑が有る場合の導光板の側面部を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の導光板の表面部に形成された表面部凹パターン痕と裏面部に形成された裏面部凹パターン痕を透過させた状態で示す模式図であり、(a)は表面部凹パターン痕に対して裏面部凹パターン痕が対面同一に形成されている状態を示す模式図、(b)は表面部凹パターン痕に対して裏面部凹パターン痕がX方向に半ピッチ偏心して形成されている状態を示す模式図、(c)は表面部凹パターン痕に対して裏面部凹パターン痕がY方向に半ピッチ偏心して形成されている状態を示す模式図、(d)は表面部凹パターン痕に対して裏面部凹パターン痕がX,Y方向ともに半ピッチ偏心して形成されている状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の導光板を用いたバックライト装置を各構成部材に分解した状態で示す斜視図であり、(a)は導光板の両面ともに拡散板及び反射シートが配設されていない場合のバックライト装置を示す斜視図、(b)は導光板の一面のみ反射シートが配設された場合のバックライト装置を示す斜視図、(c)は導光板の一面のみに拡散板が配設され且つ導光板の他面に反射シートが配設された場合のバックライト装置を示す斜視図、(d)は導光板の両面にそれぞれ拡散板が配設された場合のバックライト装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の導光板を用いたバックライト装置に係る案内灯を示す斜視図であり、(a)は導光板が配設された案内灯を組み立てた状態で示す斜視図、(b)は導光板の一面に案内表示板が配設され且つ導光板の他面に反射シートが配設された状態を示す斜視図、(c)は導光板の両面にそれぞれ案内表示板が配設された状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の表面部凹パターン痕と裏面部凹パターン痕の深さをそれぞれ異ならせた導光板の側面部を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の表面部凹パターン痕と裏面部凹パターン痕の深さをそれぞれ異ならせた導光板の側面部を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態の表面部凹パターン痕と裏面部凹パターン痕の深さをそれぞれ異ならせた導光板と該導光板に接着させた反射テープの側面部を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態の導光板の製造を示す模式図であり、(a)は曲げ加工前の導光板を示す斜視図であり、(b)は曲げ加工後の導光板を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態の導光板を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態の導光板を用いたバックライト装置を各構成部材に分解した状態で示す斜視図であり、(a)は導光板の両面ともに拡散板及び反射シートが配設されていない場合のバックライト装置を示す斜視図、(b)は導光板の一面のみ反射シートが配設された場合のバックライト装置を示す斜視図、(c)は導光板の一面のみに拡散板が配設され且つ導光板の他面に反射シートが配設された場合のバックライト装置を示す斜視図、(d)は導光板の両面にそれぞれ拡散板が配設された場合のバックライト装置を示す斜視図である。
以下、本発明の導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
[第1の実施形態]
最初に本願発明に係る導光板の製造方法により製造された導光板の構成について説明し、次に導光板の加工具及び加工装置について説明し、さらに導光板の製造方法について説明し、最後に本願発明に係る導光板の製造方法により製造された導光板の光学的な仕様について説明する。
まず、本願発明に係る導光板10の製造方法により製造された導光板10の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
なお、図1は導光板10を示す模式図であり、さらに図1(a)は導光板10の表面部10A、同様に図1(b)は導光板10の側面部10C、同様に図1(c)は導光板10の裏面部10Dを示す模式図である。また、図2は導光板10の表面部10Aの一部を拡大して示す模式図である。
導光板10は、例えばメタクリル樹脂(Polymethylmethacrylate)板から成る、複数の凹パターン痕が形成された所定の大きさの板状部から構成される。具体的には、該板状部の大きさは、例えば100mm×100mmからB0版サイズ相当の1450mm×1030mmの長方形状で、4mmから12mmの厚みに対応する。ここで、図1に示すように、導光板10の表面部10Aには表面部凹パターン痕10Bが形成され、導光板10の裏面部10Dには裏面部凹パターン痕10Eが形成されている。また、その凹パターン痕は、例えば長径0.6mm及び深さ0.4mmの四角錐形状痕から形成されてピッチパターンとして、例えば1.2、1.5、2.0、及び8.0mmピッチ等で構成されたマトリクス状の成形痕にて形成されている。
次に、導光板10の加工具及び加工装置について説明する。具体的には、導光板10に設けられた凹パターン痕を形成する加工具20、及び超音波加工装置30について、図3及び図4を参照しながら説明する。
なお、図3は導光板10に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工用の加工具20を示す模式図であり、さらに図3(a)は加工具20の支持部20B、同様に図3(b)は加工具20の超音波加工部20Aを示す模式図である、また、図4は導光板10に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工用の超音波加工装置30を示す斜視図である。
加工具20は、超音波加工用ホーンであり、超音波加工用ホーンの矩形状の先端面にマトリクス状に加工ドットを配列させた超音波加工部20A、及び該超音波加工部20Aを支持する支持部20Bから構成される。また、超音波加工部20Aにおいて、各加工ドットは四角錐形状に形成されている。なお、図2(b)においては、一例として4行4列のマトリクス状に加工ドットを配列させた超音波加工部20Aを記載している。
超音波加工装置30は、機台31、作業台32、移動機構33、真空ポンプ34、及び超音波発振器35等から構成される。なお、超音波加工装置30には、例えば本願発明と同一の出願人により実用新案登録出願され、登録3140292号として登録済みの超音波加工装置を用いることができる。この様な超音波加工装置30に、加工具20の支持部20Bを装着して、加工具20の超音波加工部20Aに超音波振動を印加することにより、加工部材5の表面又は裏面、もしくは両面に凹パターン痕を形成して導光板10を製造する。
具体的には、超音波加工装置30において、加工具20の超音波加工部20Aを加工部材5の一主面に押圧させることにより、加工部材5の一主面に超音波加工部20Aに設けられた加工ドットを反映した反射ドットを形成させる。なお、加工具20を加工部材5に対して相対的に移動させて反射ドットの形成を繰り返すことにより、加工部材5の一主面の所定範囲に反射ドットを形成する。また、加工ドットの四角錐形状の稜線の延長方向の少なくとも一方向は加工部材5を加工することにより形成された導光板10の側面から入射する光の入射方向と実質的に略平行とされる様に、加工具20の超音波加工部20Aを加工部材5の一主面に押圧させる。なお、加工部材5の形状誤差を考慮した、より具体的な凹パターン痕の形成方法については、図5を参照しながら後述する。
次に、導光板10の製造方法について説明する。具体的には、加工部材5の形状誤差を考慮した、導光板10に設けられた凹パターン痕の形成について、図5を参照しながら具体的に説明する。
なお、図5は導光板10に設けられた凹パターン痕を形成するエンボス加工の状態を示す模式図であり、さらに図5(a)乃至(e)はエンボス加工を行う前に加工部材5の加工開始基準高さを測定し、次に該加工開始基準高さに合わせて加工部材5に対してエンボス加工を行う状態を順に示す模式図である。
図5(a)に示すように、加工部材5の表面の加工開始基準高さH1を、超音波加工装置30の図示せぬ測定部に配設された可動式のプローブDを加工部材5の表面に接触させることにより検出する。また該加工部材5には、例えば所定の形状で透明なメタクリル樹脂板を用いる。なお、プローブDは、機械的な構成に限定されることはなく、例えば超音波加工装置30の図示せぬ測定部から測定光を照射して、加工部材5の表面からの反射光を受光する構成としても良い。
同様に、図5(b)に示すように、超音波加工装置30に装着された加工具20を、加工開始基準高さH1を検出した表面部10Aの上方の位置まで移動させた後、該加工開始基準高さH1を基準として、加工具20の先端に設けられた超音波加工部20Aに超音波振動を印加し、表面部10Aの加工開始基準高さH1から所定の深さまで超音波加工部20Aを降下させる。また、次の超音加工箇所である加工部材5の表面の加工開始基準高さH2を、超音波加工装置30の測定部に配設された可動式のプローブDにより検出する。
同様に、図5(c)に示すように、超音波加工装置30に装着された加工具20を、加工開始基準高さH2を検出した表面部10Aの上方の位置まで移動させた後、該加工開始基準高さH2を基準として、加工具20の先端に設けられた超音波加工部20Aに超音波振動を印加し、表面部10Aの加工開始基準高さH2から所定の深さまで超音波加工部20Aを降下させる。また、次の超音加工箇所である加工部材5の表面の加工開始基準高さH3を、超音波加工装置30の測定部に配設された可動式のプローブDにより検出する。
同様に、図5(d)に示すように、超音波加工装置30に装着された加工具20を、加工開始基準高さH3を検出した表面部10Aの上方の位置まで移動させた後、該加工開始基準高さH3を基準として、加工具20の先端に設けられた超音波加工部20Aに超音波振動を印加し、表面部10Aの加工開始基準高さH3から所定の深さまで超音波加工部20Aを降下させる。また、次の超音加工箇所である加工部材5の表面の加工開始基準高さH4を、超音波加工装置30の測定部に配設された可動式のプローブDにより検出する。
さらに、図5(e)に示すように、超音波加工装置30に装着された加工具20を、加工開始基準高さH4を検出した表面部10Aの上方の位置まで移動させた後、該加工開始基準高さH4を基準として、加工具20の先端に設けられた超音波加工部20Aに超音波振動を印加し、表面部10Aの加工開始基準高さH4から所定の深さまで超音波加工部20Aを降下させる。
次に、上述した導光板10に設けられた凹パターン痕の形成に係る効果について、図6及び図7を参照しながら具体的に説明する。
なお、図6は本願発明に係る導光板10の側面部10Cを示す模式図であり、さらに図6(a)は加工部材5に湾曲や厚み斑が無い場合の導光板10の側面部10Cを示す模式図、同様に図6(b)は加工部材5に湾曲や厚み斑が有る場合の導光板10の側面部10Cを示す模式図である。また、図7は従来の導光板40の製造において加工部材5に湾曲や厚み斑が有る場合の導光板40の側面部40Aを示す模式図である。
図6(a)に示すように、加工部材5に湾曲や厚み斑が無い場合には、加工毎に表面部10Aの加工開始基準高さを検出しなくても、導光板10の表面部10Aの位置に寄らず、表面部10Aに対して一定深さの表面部凹パターン痕10Bを形成できる。同様に、導光板10の裏面部10Dの位置に寄らず、裏面部10Dに対して一定深さの裏面部凹パターン痕10Eを形成できる。
しかし、図6(b)に示すように、加工部材5に湾曲や厚み斑が有る場合には、加工毎に表面部10Aの加工開始基準高さを検出しなければ、表面部10Aに対して一定深さの表面部凹パターン痕10Bを形成できない。同様に、加工毎に裏面部10Dの加工開始基準高さを検出しなければ、裏面部10Dに対して一定深さの裏面部凹パターン痕10Eを形成できない。
ここで、導光板10用の基板となる加工部材5には、例えば樹脂板であって、具体的にはメタクリル樹脂板等を用いる。メタクリル樹脂板は、押し出し製法により製造されることから、メタクリル樹脂板の厚みの個体差は、基準値が厚み8mmのもので約±1mmもある。また、一枚のメタクリル樹脂板においても厚み斑が大きく、具体的には最大厚みと最少厚みの差分は約0.4mmもある。なお、メタクリル樹脂板は、水分を吸収することにより反り返るように変形することがある。この様に、メタクリル樹脂板は、厚みの個体差、厚み斑、及び反り返り等に起因する厚み成分の誤差が大きい。一方、導光板10の表面部10Aに形成する表面部凹パターン痕10Bの深さ、及び導光板10の裏面部10Dに形成する裏面部凹パターン痕10Eの深さは、それぞれ0.3mmから0.5mmに設定する場合が多い。
したがって、導光板10用の基板となる加工部材5のメタクリル樹脂板の加工において、超音波加工装置30の測定部に装着された可動式のプローブDにより検出した後に、該加工開始基準高さを基準として、加工具20先端の設けられた超音波加工部20Aに超音波振動を印加しながら、メタクリル樹脂板の表面から所定の深さまで超音波加工部20Aを降下させて、加工することは必須である。
なお、メタクリル樹脂板の表面の加工開始基準高さを検出しない場合には、図7に示す従来の導光板40の様に、導光板40の表面部40Aにおいて一定深さの表面部凹パターン痕40Bを形成することができない。同様に、導光板40の裏面部40Dにおいて一定深さの裏面部凹パターン痕40Eを形成することができない。
次に、導光板10の製造方法により製造された導光板10の光学的な仕様について説明する。具体的には、導光板10の両面に形成された凹パターン痕に係る光学的な仕様について、図8を参照しながら具体的に説明する。
なお、図8は導光板の表面部10AにピッチP1で形成された表面部凹パターン痕10Bと裏面部10DにピッチP1で形成された裏面部凹パターン痕10Eとを透過させた状態で示す模式図であり、さらに図8(a)は表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10Eが対面同一に形成されている状態、同様に図8(b)は表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがX方向に半ピッチP2偏心して形成されている状態、同様に図8(c)は表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがY方向に半ピッチP2偏心して形成されている状態、同様に図8(d)は表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがX,Y方向ともに半ピッチP2偏心して形成されている状態を示す。
ここで、導光板の表面部10Aに形成された表面部凹パターン痕10Bと、裏面部10Dに形成された裏面部凹パターン痕10Eに対して、それぞれLED光が照射される。具体的には、図8(a)乃至(d)の各図において、凹パターン痕に対して図8の水平方向XからLED光の入射光L1が照射される。同様に、図8(a)乃至(d)の各図において、凹パターン痕に対して図8の垂直方向YからLED光の入射光L2が照射される。以下、凹パターン痕の仕様に係る光学特性に関し、図8(a)に示す表面部凹パターン痕10Bと裏面部凹パターン痕10Eが対面同一に形成されている状態を基準の条件として、図8(b)乃至(d)に示す表面部凹パターン痕10Bに対し裏面部凹パターン痕10Eが半ピッチP2偏心している3つの条件における光学特性についてそれぞれ説明する。
まず、図8(b)に示す様に表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがX方向に半ピッチP2偏心して形成されている条件での光学特性について、図8(a)と比較しながら説明する。この条件において、導光板10の表面部10A側から視認できるX方向での導光板10に形成された凹パターン痕の視認できる密度は、図8(a)の場合と比較して2倍である。このため、図8(a)の場合と比較して、導光板10の表面部10A側から視認できる凹パターン痕による輝点がX方向では2倍になるため光の明暗の差が小さくなる。また、導光板10の表面部10A側から視認できるY方向での導光板10に形成された凹パターン痕の密度は、図8(a)の場合と同一である。このため、図8(a)の場合と比較して、Y方向においては光の明暗の差は同一である。
また、図8(c)に示す様に表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがY方向に半ピッチP2偏心して形成されている条件での光学特性について、図8(a)と比較しながら説明する。この条件において、導光板10の表面部10A側から視認できるY方向での導光板10に形成された凹パターン痕の密度は、図8(a)の場合と比較して2倍である。このため、図8(a)の場合と比較して、導光板10の表面部10A側から視認できる凹パターン痕による拡散光がY方向では2倍になるため光の明暗の差が小さくなる。また、導光板10の表面部10A側から視認できるX方向での導光板10に形成された凹パターン痕の密度は、図8(a)の場合と同一である。このため、図8(a)の場合と比較して、X方向では光の明暗の差は同一である。
同様に、図8(d)に示す様に表面部凹パターン痕10Bに対して裏面部凹パターン痕10EがX,Y方向ともに半ピッチP2偏心して形成されている条件での光学特性について、図8(a)と比較しながら説明する。この条件において、導光板10の表面部10A側から視認できるX,Y方向での導光板10に形成された凹パターン痕の密度は、図8(a)の場合と比較してそれぞれ2倍である。このため、図8(a)の場合と比較して、導光板10の表面部10A側から視認できる凹パターン痕による拡散光がX,Y方向ともに2倍になるため光の明暗の差がそれぞれ小さくなる。
以上、図8(a)乃至(d)を参照しながら上述した通り、表面部凹パターン痕10Bに対する裏面部凹パターン痕10Eの位置をX,Y方向に偏心して形成することにより、光学特性を任意に選択することができる。なお、特に図8(d)に示した条件においては、図8(a)に示した条件と比較して、X,Y方向ともに光の明暗の差がそれぞれ小さくなるため、良好な光学特性が得られる。
次に、本施形態の導光板10を配設したバックライト装置50の構成例について、図9(a)乃至(d)を参照しながら具体的に説明する。
なお、図9は導光板10を用いたバックライト装置50を各構成部材に分解した状態で示す斜視図であり、さらに図9(a)は導光板10の両面ともに拡散板53及び反射シート52が配設されていない場合のバックライト装置50Aを示す斜視図、同様に図9(b)は導光板10の一面のみ反射シート52が配設された場合のバックライト装置50Bを示す斜視図、同様に図9(c)は導光板10の一面のみに拡散板53が配設され且つ導光板10の他面に反射シート52が配設された場合のバックライト装置50Cを示す斜視図、同様に図9(d)は導光板10の両面にそれぞれ拡散板53A及び53Bが配設された場合のバックライト装置50Dを示す斜視図である。以下、図9(a)乃至(d)に示した各バックライト装置50について順に説明する。
まず、図9(a)に示すバックライト装置50Aにおいては、導光板10の側面部10Cに対向するように1個以上の白色LEDから構成されたLEDユニットが配設されている。ここで、白色LEDに駆動電流を印加することにより白色LED光を導光板10に入射させると、該白色LED光が導光板10の表面部10A及び裏面部10Dに形成された凹パターン痕に照射されてそれぞれ拡散光が発生する。また、その拡散光は表面部10A及び裏面部10Dに放出される。
また、図9(b)に示すバックライト装置50Bにおいては、バックライト装置50Aに設けられた導光板10の裏面部10Dに対向するように反射シート52が配設されている。ここで、バックライト装置50Bでは、裏面部10D側から放出された拡散光は、反射シート52により反射され導光板10に入射した後に、該入射光が表面部10A側から放出される。
同様に、図9(c)に示すバックライト装置50Cにおいては、バックライト装置50Bに設けられた導光板10の表面部10Aに対向するように拡散板53が配設されている。ここで、バックライト装置50Cでは、表面部10Aから放出された拡散光が拡散板53に入射され、該拡散光が拡散板53で更に拡散される。その結果、点在する輝点が不明瞭となり、拡散板53が均一な発光面となる。なお、拡散板53には例えば乳半板を用いる。
同様に、図9(d)に示すバックライト装置50Dにおいては、バックライト装置50Aに設けられた導光板10の表面部10A及び裏面部10Dに対向するように、拡散板53A及び拡散板53Bがそれぞれ配設されている。ここで、バックライト装置50Dでは、表面部10Aから放出された拡散光が表面部10Aに対向して配設された拡散板53Aに入射され、該拡散光が拡散板53Aで更に拡散される。同様に、裏面部10Dから放出された拡散光が裏面部10Dに対向して配設された拡散板53Bに入射され、該拡散光が拡散板53Bで更に拡散される。その結果、点在する輝点が不明瞭となり、拡散板53A、拡散板53Bが共に均一な発光面となる。
次に、本施形態の導光板10を配設したバックライト装置に係る案内灯60について、図10(a)乃至(c)を参照しながら具体的に説明する。
なお、図10は導光板10を用いたバックライト装置に係る案内灯60を示す斜視図であり、さらに図10(a)は導光板10が配設された案内灯60を組み立てた状態で示す斜視図、同様に図10(b)は導光板10の一面に案内表示板61が配設され且つ導光板10の他面に反射シート52が配設された状態を示す斜視図、同様に図10(c)は導光板10の両面にそれぞれ案内表示板61A及び案内表示板61Bが配設された状態を示す斜視図である。以下、図10(a)乃至(c)に示した各バックライト装置に係る案内灯60について順に説明する。
案内灯60は、図10(a)に示すように、導光板10、LEDユニット51、及び案内表示板61等から構成されている。ここで、図10(b)に示す案内灯60Aにおいては、導光板10の側面部10Cに対向するようにLEDユニット51が配設されている。また、導光板10の裏面部10Dに対向するように反射シート52が配設されている。さらに、導光板10の表面部10Aに対向するように案内表示板61が配設されている。また、この案内表示板61は、例えば乳半板の表面に標準案内用図記号等を印刷したシートを貼付けたものを用いる。この様な案内灯60Aは、片面発光の表示装置であり、図9(c)に示すバックライト装置50Cに係る応用製品に相当するものである。
同様に、図10(c)に示す案内灯60Bにおいては、導光板10の側面部10Cに対向するようにLEDユニット51が配設されている。また、導光板10の表面部10A及び裏面部10Dに対向するように、それぞれ案内表示板61A及び案内表示板61Bが配設されている。また、それぞれ案内表示板61A及び案内表示板61Bは、例えば乳半板の表面に標準案内用図記号等を印刷したシートを貼付けたものを用いる。この様な案内灯60Bは、両面発光の表示装置であり、図9(d)に示すバックライト装置50Dに係る応用製品に相当するものである。
以上、第1の実施形態に係る導光板10の製造方法によれば、加工具20の超音波加工部20Aを加工部材5の一主面に押圧させることにより、加工部材5の一主面に対して、マトリクス状の加工ドットを反映した複数の反射ドットを1度に形成させることができる。この様にマトリクス状の加工ドットを設けた超音波加工部20Aにより、少量多品種の比較的大型の導光板の製造に、超音波マルチホーンを用いたフレキシブルなドット加工が対応可能であり、且つ製造に係るタクトを大幅に短縮させることができる。具体的には、導光板10の製造方法において、4行4列のマトリクス状に加工ドットを設けた超音波加工部20Aによれば、超音波加工部20Aに加工ドットを1個だけ設けた場合と比較して、製造に係るタクトを1/16に短縮させることができる。
また、第1の実施形態に係る導光板10によれば、表面部凹パターン痕10Bに対する裏面部凹パターン痕10Eの位置をX,Y方向に偏心して形成することにより、光の明暗の差に係る光学特性を任意に選択することができる。例えば、表面部凹パターン痕10Bに対する裏面部凹パターン痕10Eの位置をX,Y方向に半ピッチP2偏心して形成することにより、X,Y方向ともに光の明暗の差がそれぞれ小さくすることができる。
同様に、第1の実施形態に係るバックライト装置によれば、導光板10を用い、例えば案内灯60の様な片面発光及び両面発光の表示装置を、必要とする所定の光学特性に基づいて、構成することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る導光板70及び導光板80の構成について、図11及び図12を参照しながら説明する。なお、図11は表面部凹パターン痕70Bと裏面部凹パターン痕70Eの深さをそれぞれ異ならせた導光板70の側面部70Cを示す模式図である。同様に、図12は表面部凹パターン痕80Bと裏面部凹パターン痕80Eの深さをそれぞれ異ならせた導光板80の側面部80Cを示す模式図である。
なお、第2の実施形態の導光板70及び導光板80は、第1の実施形態の導光板10に形成された略均一な深さの表面部凹パターン痕10B及び裏面部凹パターン痕10Eと異なり、表面部及び裏面部の凹パターン痕の深さを段階的に異ならせていることに特徴を有している。なお、それ以外の導光板70及び導光板80に係る構成は、第1の実施形態で述べた導光板10の構成と同様である。そこで、第2の実施形態の導光板70及び導光板80においては、第1の実施形態の導光板10と異なる凹パターン痕の深さに係る構造及び効果等について具体的に説明する。
まず、図11に示す導光板70においては、表面部70Aの表面部凹パターン痕70Bの深さと、裏面部70Dの裏面部凹パターン痕70Eの深さが、それぞれ段階的に深くなるように形成されている。具体的には、側面部70Cから見た場合、図11左側の表面及び裏面の凹パターン痕の深さと比較して、図11右側の表面及び裏面の凹パターン痕の方が段階的に深くなるように、凹パターン痕が形成されている。ここで、側面部70Cの図11左側からLED光の入射光L3が照射されると、光学特性から光源に近くなれば光密度が高く、遠くなれば光密度が低くなることから、図11左側よりの凹パターン痕の反射面積を小から大へ変化させることにより拡散光の取り出しが平均化する。また、側面部70Cの図11右側からLED光の入射光L4が照射されると、前述したことから図11右側よりの凹パターン痕の反射面積を大から小へ変化させることにより拡散光の取り出しが、右側では多く左側では少なくなる。すなわち、この凹パターン痕加工は片側光源使用時に有効な加工方法となる。
次に、図12に示す導光板80においては、表面部80Aの表面部凹パターン痕80Bの深さと、裏面部80Dの裏面部凹パターン痕80Eの深さが、導光板80の中央部に進むごとに相対的に深く、すなわち、導光板80の両端面側では浅く中央部では深くなるように形成されている。ここで、側面部80Cの図12左側からLED光の入射光L5が照射されると、図12左側から右側に光学特性から光源に近くなれば光密度が高く、遠くなれば光密度が低くなることから、図12左側の凹パターン痕での拡散光は、図12中央部に至る凹パターン痕の反射面積を小から大へ変化させることにより拡散光の取り出しが平均化する。同様に、側面部80Cの図12右側からLED光の入射光L6が照射されると、図12右側から左側に光学特性から光源に近くなれば光密度が高く、遠くなれば光密度が低くなることから、図12右側の凹パターン痕での拡散光は、図12中央部に至る左側の凹パターン痕の反射面積を小から大へ変化させることにより拡散光の取り出しが平均化する。したがって、全体の拡散光の取り出しが平均化する。すなわち、この凹パターン痕加工は両側光源使用時に有効な加工方法となる。
以上、第2の実施形態に係る導光板70及び導光板80の製造方法によれば、加工具20の超音波加工部20Aを、加工部材5の一主面に段階的に深く又は浅く押圧させることにより、加工部材5の一主面に対して、複数の任意の深さを有する反射ドットを形成させることができる。この様な導光板70及び導光板80の製造方法によれば、必要とされる発光面サイズに対応した拡散光の取出しが可能になり、任意の仕様に合わせた導光板の製造を最適化することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る導光板90構成について、図13を参照しながら説明する。なお、図13は表面部凹パターン痕90Bと裏面部凹パターン痕90Eの深さをそれぞれ異ならせた導光板90と該導光板90に接着させた反射テープ91の側面部を示す模式図である。
なお、第3の実施形態の導光板90は、第1の実施形態の導光板10に形成された略均一な深さの表面部凹パターン痕10B及び裏面部凹パターン痕10Eと異なり、表面部及び裏面部の凹パターン痕の深さを段階的に異ならせ、且つ導光板90の側面部の片側に反射テープ91を接着させていることに特徴を有している。なお、それ以外の導光板90に係る構成は、第1の実施形態で述べた導光板10の構成と同様である。そこで、第3の実施形態の導光板90においては、第1の実施形態の導光板10と異なる凹パターン痕の深さに係る構造及び効果等について具体的に説明する。
導光板90の構造に関し、表面部90Aの表面部凹パターン痕90Bの深さと、裏面部90Dの裏面部凹パターン痕90Eの深さは、図13左側の側面部90C'から右側の側面部90C''に対して、それぞれ段階的に深くなるように形成されている。但し、図13右端の側面部90C''では、表面部90Aの表面部凹パターン痕90Bの深さと、裏面部90Dの裏面部凹パターン痕90Eの深さともに、相対的に浅くなるように形成されている。具体的には、例えば図13に示す表面部90Aの表面部凹パターン痕90Bにおいて、凹パターン痕の深さは、凹パターン痕T1が一番浅く、凹パターン痕T5が一番深く、且つ凹パターン痕T1<T2<T3<T4<T5の関係にある。
導光板90の光学特性に係る効果に関し、図13左側の側面部90C'からLED光の入射光L7が照射されると、光学特性から光源に近くなれば光密度が高く、遠くなれば光密度が低くなることから、図13左側から凹パターン痕の反射面積を小から大へ変化させることにより、表面部90A及び裏面部90Dにおいて、拡散光の取り出しが平均化する。ここで、導光板90の側面部90C''に接着された反射テープ91により、LED光の入射光L7が側面部90C''で反射されて反射光L8が発生する。該反射光L8は、凹パターン痕により拡散光に変換されることから、LED光が拡散光に変換される割合が増加する。この様な反射光L8は、側面部90C''近傍の凹パターン痕において拡散光に影響を及ぼしている。したがって、側面部90C''では、表面部90Aの表面部凹パターン痕90Bの深さと、裏面部90Dの裏面部凹パターン痕90Eの深さともに、相対的に浅くなるように形成される。
以上、第3の実施形態に係る導光板90の製造方法によれば、加工具20の超音波加工部20Aを、加工部材5の一主面に段階的に深く又は浅く押圧させることにより、加工部材5の一主面に対して、複数の任意の深さを有する反射ドットを形成させることができる。この様な導光板90の製造方法によれば、導光板90の側面部の片側に反射テープ91を接着させる構成においても、必要とされる発光面サイズに対応した均一な拡散光の取出しが可能になり、任意の仕様に合わせた導光板の製造を最適化することができる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る導光板100の構成について、図14及び図15を参照しながら説明する。なお、図14は導光板100の加工を示す模式図であり、さらに図14(a)は曲げ加工前の導光板である導光板10を、同様に図14(b)は曲げ加工後の導光板100を示す斜視図である。また、図15は導光板100を示す斜視図である。
なお、第4の実施形態の導光板100は、第1の実施形態の平面状に形成された導光板10と異なり、所定の曲率半径に湾曲させていることに特徴を有している。なお、それ以外の導光板100に係る構成は、第1の実施形態で述べた導光板10の構成と同様である。そこで、第4の実施形態の導光板100においては、第1の実施形態の導光板10と異なる構造及び効果について具体的に説明する。
導光板100は、導光板10と同様に、例えばメタクリル樹脂(Polymethylmethacrylate)板から成る、複数の凹パターン痕が形成された所定の大きさの板状部から構成される。具体的には、該板状部の大きさは、例えば100mm×100mmからB0版サイズ相当の1450mm×1030mmの長方形状で、4mmから12mmの厚みに対応する。ここで、図1に示すように、導光板100の表面部100Aには表面部凹パターン痕100Bが形成され、導光板100の裏面部100Dには裏面部凹パターン痕100Eが形成されている。また、その凹パターン痕は、例えば長径0.6mm及び深さ0.4mmの四角錐形状痕から形成されてピッチパターンとして、例えば1.2、1.5、2.0、及び8.0mmピッチ等で構成されたマトリクス状の成形痕にて形成されている。この様な導光板100は、図14(a)に示すように平面状に形成された導光板10に所定の温度の熱を加えた後に、例えば図示せぬ所定の曲率半径を有する凹面治具に当接させた状態で一定の圧力で押下することにより、図14(b)に示すように所定の曲率半径に湾曲させて形成する。
次に、本施形態の導光板10を配設したバックライト装置110の構成例について、図16(a)乃至(d)を参照しながら説明する。
図16は導光板100を用いたバックライト装置110を各構成部材に分解した状態で示す斜視図であり、さらに図16(a)は導光板100の両面ともに拡散板113及び反射シート112が配設されていない場合のバックライト装置110Aを示す斜視図、同様に図16(b)は導光板100の一面のみ反射シート112が配設された場合のバックライト装置110Bを示す斜視図、同様に図16(c)は導光板100の一面のみに拡散板113が配設され且つ導光板100の他面に反射シート112が配設された場合のバックライト装置110Cを示す斜視図、同様に図16(d)は導光板100の両面にそれぞれ拡散板113A及び拡散板113Bが配設された場合のバックライト装置110Dを示す斜視図である。この様なバックライト装置110は、図9(a)乃至(d)を参照しながら説明した導光板10を設けたバックライト装置50に対応する。
また、バックライト装置110では、例えば、湾曲させた導光板100の図16(a)乃至(d)右側又は左側に、LEDユニット111を配設する。この様にLEDユニット111を配設した場合において、導光版100の表面部100Aにしか凹パターン痕を形成していなければ、導光版100の面内における光の明暗の差が大きくなる。しかし、導光版100の裏面部100Dにも凹パターン痕を形成していれば、導光版100の面内における光の明暗の差は小さくなる。なお、湾曲させた導光板100の図16(a)乃至(d)上側又は下側に、LEDユニット111を配設した場合には、導光版100の表面部100Aにしか凹パターン痕を形成していなくても、導光版100の面内における光の明暗の差は小さい。
以上、第4の実施形態に係る導光板100の製造方法によれば、平面状に形成された導光板10に所定の温度の熱を加えた後、所定の曲率半径に湾曲させて形成することにより、大型の導光板においても任意の曲率半径の形状に形成することが可能である。したがって、必要な視野範囲に応じて導光板100を任意の曲率半径の形状に形成することにより、例えば屋外であってもより多くの人が一度に視認可能となる。
なお、上述した第1乃至第4の実施形態においては、導光板を案内灯に係るバックライト装置に用いる光デバイスとしてそれぞれ説明したが、このような形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。具体的には、例えば導光板を液晶ディスプレイに係るバックライト装置に用いても良い。また、例えば導光板をLED照明装置に用いる照明装置として構成しても良い。また、LEDユニットに配設するLEDは、白色のLEDに限定されるものではなく、例えば白色、赤色、青色、及び緑色の中の一色からなるLED、若しくはそれら各色のLEDの組み合わせとしても良い。
5 加工部材
10 導光板
10A 表面部
10B 表面部凹パターン痕
10C 側面部
10D 裏面部
10E 裏面部凹パターン痕
20 加工具
20A 超音波加工部
20B 支持部
30 超音波加工装置
31 機台
32 作業台
33 移動機構
34 真空ポンプ
35 超音波発振器
40 導光板
40A 表面部
40B 表面部凹パターン痕
40C 側面部
40D 裏面部
40E 裏面部凹パターン痕
50,50A,50B,50C,50D バックライト装置
51 LEDユニット
52 反射シート
53,53A,53B 拡散板
60,60A,60B 案内灯
61,61A,61B 案内表示板
70 導光板
70A 表面部
70B 表面部凹パターン痕
70C 側面部
70D 裏面部
70E 裏面部凹パターン痕
80 導光板
80A 表面部
80B 表面部凹パターン痕
80C 側面部
80D 裏面部
80E 裏面部凹パターン痕
90 導光板
90A 表面部
90B 表面部凹パターン痕
90C',90C'' 側面部
90D 裏面部
90E 裏面部凹パターン痕
91 反射テープ
100 導光板
100A 表面部
100B 表面部凹パターン
100C 側面部
100D 裏面部
100E 裏面部凹パターン
110,110A,110B,110C,110D バックライト装置
111 LEDユニット
112 反射シート
113,113A,113B 拡散板
D プローブ
H1,H2,H3,H4 加工開始基準高さ
P1 ピッチ
P2 半ピッチ
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7 入射光
L8 反射光
T1,T2,T3,T4,T5 凹パターン痕
前述の課題を解決すべく、本発明に係る導光板の製造方法は、側面から入射した光を対向する一主面及び他主面にそれぞれ形成された凹状の反射ドットから拡散光として導出させるための所定の曲率半径に湾曲した導光板の製造方法であって、平板状から成る導光板用基板の一主面及び他主面の面毎に、超音波加工用ホーンの先端面に等間隔でマトリクス状に配列された同一形状の四角錐から成る凸状の複数の加工ドットを、所定の深さまで押下してから相対的に移動させた後に所定の深さよりも深く又は浅く押下することを複数回繰り返し、前記導光板用基板の一主面及び他主面に形成された前記反射ドットの位置が、前記導光板用基板の一主面及び他主面の面内の直交する二方向又はいずれか一方向に沿って対面同一とならないように形成され、且つ前記導光板用基板の一主面及び他主面に形成された前記反射ドットの形状が、前記導光板用基板の一主面及び他主面に対し前記導光板用基板の前記光が入射する側面から離れるに従って段階的に深くなると共に前記加工ドットにより開口した部分の形状が段階的に大きくなるように形成された後に、前記導光板用基板に熱を加えて所定の曲率半径に湾曲させることを特徴とする。

Claims (12)

  1. 導光板用基板の側面から光を入射して主面から該光を導出させるための導光板の製造方法であって、
    超音波加工用ホーンの矩形状の先端面にマトリクス状に加工ドットを配列させ、
    前記超音波加工用ホーンの前記先端面を前記導光板用基板の一主面に押圧させて前記導光板用基板の一主面に前記先端面の前記加工ドットを反映した反射ドットを形成させ、
    前記超音波加工用ホーンを前記導光板用基板に対して前記主面の面内で相対的に移動させて前記反射ドットの形成を繰り返し、前記導光板用基板の一主面の所定範囲に前記反射ドットを形成し、
    前記反射ドットが対面同一とならないように前記導光板用基板の対向する両主面の両方にそれぞれ形成した後に、
    前記導光板用基板に熱を加えて所定の曲率半径に湾曲させること
    を特徴とする導光板の製造方法。
  2. 前記加工ドットは四角錐形状であること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  3. 前記加工ドットの四角錐形状の稜線の延長方向の少なくとも一方向は前記導光板用基板の側面から入射する光の入射方向と略平行とされること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  4. 前記超音波加工用ホーンによる前記加工ドットを反映した反射ドットの形成後、前記超音波加工用ホーンは前記導光板用基板に対して前記先端面の範囲分だけ相対的に移動し、次の前記超音波加工用ホーンによる前記加工ドットを反映した反射ドットを形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  5. 前記導光板用基板は前記主面の面内方向に対して固定テーブル上に載置されること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  6. 前記導光板用基板は透明樹脂製平板であること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  7. 前記導光板用基板は透明樹脂製の湾曲板であること
    を特徴とする請求項1記載の導光板の製造方法。
  8. 前記反射ドットは前記導光板用基板の対向する両主面の一方若しくは両方に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  9. 前記反射ドットは前記導光板用基板の対向する両主面の一方若しくは両方に前記反射ドットの深さを段階的に異ならせて形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の導光板の製造方法により製造されたこと
    を特徴とする導光板。
  11. 請求項10に記載の導光板を有することを特徴とするバックライト装置。
  12. 請求項10に記載の導光板を有することを特徴とする照明装置。
JP2009108284A 2009-04-27 2009-04-27 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。 Expired - Fee Related JP4530428B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108284A JP4530428B1 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108284A JP4530428B1 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4530428B1 JP4530428B1 (ja) 2010-08-25
JP2010257847A true JP2010257847A (ja) 2010-11-11

Family

ID=42767919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009108284A Expired - Fee Related JP4530428B1 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4530428B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013129461A1 (ja) 2012-03-02 2013-09-06 株式会社エス・ケー・ジー 発光装置
JP2014098776A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Skg:Kk 表示装置及び表示看板

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7143932B2 (ja) 2019-03-07 2022-09-29 オムロン株式会社 導光板の製造方法、導光板、車両用灯具、および金型

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10188642A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Sony Corp 照明装置
JP2002297071A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Okaya Electric Ind Co Ltd 光点式表示器の製造方法
JP2007080559A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Skg:Kk 導光板及びバックライト装置
JP2007199720A (ja) * 2002-07-16 2007-08-09 Nippon Leiz Co Ltd 液晶表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10188642A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Sony Corp 照明装置
JP2002297071A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Okaya Electric Ind Co Ltd 光点式表示器の製造方法
JP2007199720A (ja) * 2002-07-16 2007-08-09 Nippon Leiz Co Ltd 液晶表示装置
JP2007080559A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Skg:Kk 導光板及びバックライト装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013129461A1 (ja) 2012-03-02 2013-09-06 株式会社エス・ケー・ジー 発光装置
US9523809B2 (en) 2012-03-02 2016-12-20 S.K.G. Co., Ltd. Light emitting apparatus
JP2014098776A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Skg:Kk 表示装置及び表示看板

Also Published As

Publication number Publication date
JP4530428B1 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4481348B1 (ja) 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。
WO2011067871A1 (ja) 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、照明装置、及び仕切り板装置
TWI380896B (zh) 導光板的製造方法、導光板、背光裝置、照明裝置、及導光板製造裝置
JP4825165B2 (ja) 表示装置
JP5314792B2 (ja) 照明装置
US20090180296A1 (en) Logo display
WO2007049847A8 (en) Backlight unit capable of easily forming curved and three-dimensional shape
US20090279324A1 (en) Light guide plate structure
JP2008275921A (ja) 表示装置
TW201400935A (zh) 三維複合多層結構體及其製造方法
JP2011003367A (ja) 照明装置
JP4528888B1 (ja) 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置
KR101188451B1 (ko) 도광판 및 그 제조 방법
JP4530428B1 (ja) 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置。
JP5349190B2 (ja) 照明装置
JP2010287478A (ja) 照明装置
JP2010272483A (ja) 照明装置
JP4528887B1 (ja) 導光板の製造方法、導光板、バックライト装置、及び照明装置
JP2010287445A (ja) 照明装置
JP5064443B2 (ja) 照明装置
WO2010125603A1 (ja) 導光板の製造方法
KR20080053477A (ko) 광확산판 및 백라이트 장치
KR100700686B1 (ko) 도트프리즘 필름이 부착된 액정표시장치용 도광판 및 그제조 방법
KR101216088B1 (ko) 도광판 및 이를 포함하는 백라이트유닛
KR20120113963A (ko) 백라이트 유닛

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4530428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160618

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees