JP2010255556A - 密閉型圧縮機および冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラストボールベアリングへ潤沢な給油を行い、低騒音、高効率で高信頼性とする。
【解決手段】主軸受120のスラスト面130スラストボールベアリング132を備え、ホルダー部133の内周部に主軸受120が延出した軸受延出部144が配設されるとともに、軸受延出部144の上端と上レース135との間に所定の軸方向隙間146を設け、軸方向隙間146を潤滑油の流路として形成することで、軸方向隙間146を確保することにより、スラストボールベアリング132でシャフト110や回転子の自重などの垂直方向への荷重を支持し摺動損失を低減するとともに、軸方向隙間146を介してスラストボールベアリング132へ潤滑油を供給し、低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる密閉形圧縮機に関するものである。
近年、冷凍冷蔵庫等の冷凍装置に使用される密閉型圧縮機については、消費電力の低減のための高効率化や、低騒音化、並びに高信頼性化が望まれている。
従来、この種の密閉型圧縮機は、スラストボールベアリングを採用して、効率を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図16は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図17は、従来の密閉型圧縮機のスラストボールベアリングの要部拡大図である。
図16および図17おいて、密閉容器2の底部には潤滑油4を貯溜しており、圧縮機本体6はサスペンションスプリング8によって密閉容器2に対して弾性的に支持されている。
圧縮機本体6は、電動要素10と、電動要素10の上方に配設される圧縮要素12から構成されている。電動要素10は、固定子14および回転子16とから構成されている。
圧縮要素12のシャフト18は、主軸部20と偏心軸部22を備えており、主軸部20はシリンダブロック24の主軸受26に回転自在に軸支されるとともに、回転子16が固定されている。そして、荷重が作用する偏心軸部22に対して、偏心軸部22の下側のみに配置された主軸部20と主軸受26で支持する片持ち軸受の構成となっている。
また、シャフト18は主軸部20表面に設けた螺旋状の溝などからなる給油機構28を備え、給油機構28の上端に連通し、偏心軸部22の上方へ延設さえた給油経路29を備えている。
ピストン30は、シリンダブロック24に形成された略円筒形の内面を有するシリンダ34に往復自在に挿入される。また、連結手段36は、両端に設けた穴部(図示せず)がそれぞれピストン30に取り付けられたピストンピン38と偏心軸部22に嵌挿されることで、偏心軸部22とピストン30とを連結している。
シリンダ34およびピストン30は、シリンダ34の開口端面に取り付けられるバルブプレート46とともに圧縮室48を形成する。さらに、バルブプレート46を覆って蓋をするようにシリンダヘッド50が固定されている。
吸入マフラ52は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド50に取り付けられている。
次に、スラストボールベアリング76について説明する。
図17において、主軸受26は、軸心と直角な平面部であるスラスト面60と、スラス
ト面60よりさらに上方に延長され、主軸部20に対向する内面を有する軸受延出部62とを有している。
そして、軸受延出部62の外径側に、上レース64、ホルダー部68に保持されたボール66、下レース70、および支持部材72からなるスラストボールベアリング76が配置されている。
上レース64および下レース70は環状で金属製の平板であり、上下の面が平行である。また、ホルダー部68は環状の形状をなし、周方向に設けた複数の穴部(図示せず)にボール66を転動自在に収納している。
そして、スラスト面60の上に、支持部材72、下レース70、ボール66、上レース64の順に互いに接した状態で積み重なり、上レース64の上面にシャフト18のフランジ部74が着座し、軸受延出部62の上端とシャフト18のフランジ部74との間に所定の軸方向隙間78を設けている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子14に発生する回転磁界により、回転子16は主軸部20とともに回転する。主軸部20の回転により、偏心軸部22が偏心運動し、偏心軸部22の偏心運動が連結手段36を介してピストン30に伝えられ、ピストン30はシリンダ34内で往復動する。
密閉容器2外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒は、吸入マフラ52を経由して圧縮室48内へ導入され、圧縮室48内でピストン30により圧縮され、圧縮された冷媒は密閉容器2から冷凍サイクルへ送り出される。
また、シャフト18下端は潤滑油4に浸漬しており、シャフト18が回転することにより、潤滑油4は給油機構28により主軸部20の潤滑を行い、その後、軸方向隙間78からスラストボールベアリング76への供給と、給油経路29を通り圧縮要素12各部への供給とに分配され、摺動部の潤滑を行う。
特表2005−500476号公報
しかしながら、上記従来の構成では、潤滑油4のスラストボールベアリング76への供給と、圧縮要素12各部への供給とを所望の割合で分配することが難しく、所望の割合で分配するためには、軸方向隙間78が狭小になり、軸受延出部62の上端とシャフト18のフランジ部74とが接触し、騒音や効率、さらには信頼性が低下する可能性があるということが判明したのである。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、軸方向隙間を確保し、低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、シャフトの外周部からスラストボールベアリングの内周に潤滑油を供給する給油手段を有し、軸受延出部の上端と
上レースとの間に所定の軸方向隙間を設けたことを特徴とするものであり、潤滑油のスラストボールベアリングへの供給と、圧縮要素各部への供給とを所望の割合で分配し、かつ軸方向隙間を確保する作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、軸方向隙間を確保することにより、スラストボールベアリングのみでシャフトや回転子の自重などの垂直方向への荷重を支持し、軸受延出部の上端と上レースとの接触を防ぎ、スラストボールベアリングへの潤沢な給油を行い、低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフト正面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフトの正面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフトの側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフトの正面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシャフトの側面方向の要部断面図 同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機のスラストボールベアリングの要部拡大図
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、鉛直方向に延展した主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する主軸受と、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記ピストンと前記偏芯軸部とを連結する連結手段と、前記シリンダブロックに設けられ前記主軸部を軸支する前記主軸受と、前記主軸受のスラスト面に配設され、ホルダー部に保持された複数のボールと、前記ボールの上下にそれぞれ配設された上レースと下レースとを有するスラストボールベアリングとを備え、前記シャフトは、前記シャフトの外周部から前記スラストボールベアリングの内周に前記潤滑油を供給する給油手段を有し、前記ホルダー部の内周部に前記主軸受が延出した軸受延出部が配設されるとともに、前記軸受延出部の上端と前記上レースとの間に所定の軸方向隙間を設け、前記軸方向隙間を前記潤滑油の流路として形成したことを特徴とするもので、軸方向隙間を確保することにより、スラストボールベアリングのみでシャフトや回転子の自重などの垂直方向への荷重を支持し、軸受延出部の上端と上レースとの接触を防ぎ、潤滑油は軸方向隙間からスラストボールベアリングへ供給されるので、低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記給油手段は、前記主軸部の下部から上部にまで前記潤滑油を搬送する第1給油経路と、一端が前記第1給油経路
の上端に連通し他端が前記軸受延出部の上端に連通する第2給油経路とを有し、前記第2給油経路の流路抵抗を変えることで前記スラストボールベアリングの内周に供給される前記潤滑油の流量を調整することを特徴とするもので、潤滑油はスラストボールベアリングへ所望の流量を供給できるので、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2給油経路は、一端が前記第1給油経路に連通し他端が前記軸受延出部の上端に連通するスリット状の溝であり、前記スリット状の溝は前記主軸部の外周部に軸方向に延設されていることを特徴とするもので、スラストボールベアリングへの潤滑油の安定した供給ができるので、請求項2に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2給油経路は、前記軸受延出部の上端内周に設けられた傾斜面であることを特徴とするもので、スラストボールベアリングへの潤滑油の安定した供給ができるので、請求項2に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、前記主軸部は、一端が前記第1給油経路に連通し、前記偏心軸部の上方へ延設された第3給油経路を備え、前記第2給油経路の流路抵抗を変えることで、前記第1給油経路により搬送された前記潤滑油を、前記スラストボールベアリングへの流れと前記第3給油経路への流れに所望の割合で分配するように形成したことを特徴とするもので、潤滑油のスラストボールベアリングと、圧縮要素各部へ所望の割合で潤滑油を供給できるので、請求項2から4に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記下レースと前記主軸受の前記スラスト面との間に、鉛直方向に対する弾性力を備えた支持部材を備えたもので、大きな外力が作用した場合でも支持部材が変形することで、ボールと上レースおよび下レースの接触荷重が大きくなることを抑制し、スラストボールベアリングの塑性変形を防止することができ、スラストボールベアリングの摺動を良好な状態に維持できるので、請求項1から5に記載の発明の効果に加えて、さらに低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記軸受延出部の上端と前記上レースとの軸方向隙間を前記支持部材の弾性変形量よりも小さくなるように形成することで、鉛直方向の衝撃荷重が作用した場合に、前記軸受延出部の上端と前記上レースとが当接して衝撃荷重を支持するように形成したことを特徴とするするもので、ボールと上レースおよび下レースの接触荷重が極端に増大することを防止することができ、スラストボールベアリングの塑性変形を防止して、スラストボールベアリングの摺動を良好な状態に維持できるので、請求項6に記載の発明の効果に加えて、さらに低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、前記ホルダー部の内周部に延出した前記主軸受の前記軸受延出部は、内周と外周とを半径方向に連通する第4給油経路を備えたことを特徴とするもので、スラストボールベアリングへの潤滑油の供給をより潤沢にできるので、請求項1から7に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、前記
スラストボールベアリングを潤滑した後の前記潤滑油を前記密閉容器内の空間に排出する排出経路を備えたことを特徴とするもので、スラストボールベアリングへは常に潤滑油が循環し、貯溜されることがないので、摩耗粉等の堆積を防止することができ、請求項1から8に記載の発明の効果に加えて、さらに高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を搭載したもので、従来より低騒音、高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を搭載することで、低騒音、高効率で高信頼性の冷凍装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図3は同実施の形態におけるシャフト正面方向の要部断面図、図4は同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図5は同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図である。
すなわち、図2において、シャフトは図4の要部を拡大して示している。
図1から図5において、密閉容器101内には潤滑油102が貯溜され、固定子103と回転子104からなる電動要素105と、電動要素105によって駆動される圧縮要素106が収容される。シャフト110は、回転子104を固定した主軸部111と、主軸部111の上部に配設され主軸部111に対し偏心して形成された偏心軸部112を有している。
シリンダブロック114は、略円筒形の圧縮室116を有し、主軸部111を軸支する主軸受120が固定されている。ピストン126は、シリンダブロック114の圧縮室116に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部112との間を連結手段128によって連結されている。
シリンダブロック114の主軸受120は、主軸受120の軸心と略直角に環状に形成されたスラスト面130と、スラスト面130よりさらに上方に延長され、主軸部111に対向する内面を有する軸受延出部144とを備えており、軸受延出部144の外側に鉛直方向下方に連通する排出経路168を有している。
そして、シャフト110を鉛直方向に支持するため、軸受延出部144の外側のスラスト面130から上側に向かって、支持部材162、下レース136、複数のボール134とボール134を保持するホルダー部133、上レース135の順に配置している。
これら下レース136、複数のボール134とボール134を保持するホルダー部133、上レース135により、スラストボールベアリング132が構成されている。
さらに、支持部材162、下レース136、複数のボール134とボール134を保持するホルダー部133は全て軸受延出部144の外側に半径方向隙間を確保して配置されている。
一方、上レース135は軸受延出部144の上端170のさらに上側に配設されており、スラスト面130からボール134の最上部までの距離(高さ)の方が、スラスト面1
30から軸受延出部144の上端170までの距離(高さ)が長いため、その寸法差により、軸受延出部144の上端と上レース135との間に所定の軸方向隙間146が形成されている。
ここで、支持部材162は比較的剛性の大きい波ワッシャ、または硬質の弾性部材などのように、鉛直方向に対して弾性力を備え弾性変形可能な部材である。そして、支持部材162の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間146よりも大きくなるように設定されている。
次にシャフト110の給油経路に係わる詳細な構成について説明する。
シャフト110は潤滑油102を上方に搬送する給油手段140を有する。そして、給油手段140は、主軸部111の下部から上部にまで潤滑油102を搬送する第1給油経路150と、主軸部111の外周部に軸方向に延設され、一端が第1給油経路150の上端に連通し、他端が軸受延出部144の上端に連通する第2給油経路152を有している。
本発明の実施の形態においては、第2給油経路152はスリット状の溝154で構成されている。
ここで、第1給油経路150は、シャフト110の下部に設けた同心ポンプ150aと、同心ポンプ150aの上部に連通しから半径方向に延設された横穴150bと、下端がシャフト110の外周部で横穴150bと連通し、上端が第2給油経路152のスリット状の溝154に連通する螺旋給油溝150cとから構成されている。
また、主軸部111はさらに、第1給油経路150を構成する螺旋給油溝150cの上端から主軸部111の半径方向に延設された横穴158と、下端が横穴158の底部近傍に連通し、偏心軸部112の上方へ延設された第3給油経路160とを備えている。
この第3給油経路160は、シャフト110の回転による潤滑油102の搬送能力を高めるために、上方へ延設するにつれて主軸部111の軸心から離れるように傾斜し、最上部は偏心軸部112の上端112aに開口している。
また、本実施の形態において、密閉型圧縮機100に使用される冷媒は、オゾン破壊係数がゼロのR134aやR600aに代表される温暖化係数の低い自然冷媒である炭化水素系冷媒等であり、それぞれ相溶性の高い潤滑油102と組み合わせてある。
以上のように構成された密閉型圧縮機100について、以下その動作を説明する。
電動要素105の回転子104はシャフト110を回転させ、偏心軸部112の回転運動が連結手段128を介してピストン126に伝えられることでピストン126は圧縮室116内を往復運動する。それにより、冷媒は冷却システム(図示せず)から圧縮室116内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
シャフト110と回転子104の重量はスラストボールベアリング132で支えられるとともに、シャフト110の回転時はボール134が上レース135と下レース136の間で転がるために回転が滑らかになる。
このスラストボールベアリング132を用いることによって、シャフト110を回転させるトルクは、ボールを用いないスラストすべり軸受に比べて小さくなるため、スラスト
軸受での損失を小さくすることができる。従って、入力が低減して、高効率とすることができる。
次に、密閉容器101内に貯溜された潤滑油102は、シャフト110の回転により生じる遠心力により、シャフト110に設けられた給油手段140である第1給油経路150によって、主軸部111の下部から上部にまで汲み上げられる。
第1給油経路150によって主軸部111の上部に搬送された潤滑油102は、第2給油通路であるスリット状の溝154を介してスラストボールベアリング132へ供給される第1の流れと、第1給油経路150の上端から主軸部111の半径方向に延設された横穴158を介して偏心軸部112の上方へ供給される第3の流れに分配される。
この第1の流れは、軸受延出部144の上端と上レース135との間に所定の軸方向隙間146が形成されているために、この軸方向隙間146を介して半径方向に流れてスラストボールベアリング132に向かう流れとなる。
特に、この第1の流れは、ボール134と上レース135との転動箇所に向かう直接的な流れとなり、ボール134と上レース135における損失を効果的に低減するとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
さらに、この軸受延出部144の上端と上レース135との間の軸方向隙間146を変えることで第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油102を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油102を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路150によって主軸部111の上部に搬送された潤滑油102を、スラストボールベアリング132への潤滑油102の流れ(第1の流れ)と偏心軸部112の上方への潤滑油102の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング132へ供給される潤滑油102の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング132と偏心軸部112の両者に潤滑油102を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、上記潤滑油102の分配については、第2給油経路152のスリット状の溝154により同様に実施が可能である。
すなわち、スリット状の溝154の断面積などを変えることで、軸方向隙間146を変えなくとも第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油102を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油102を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路150によって搬送された潤滑油102を、スラストボールベアリング132への潤滑油102の流れ(第1の流れ)と偏心軸部112の上方への潤滑油102の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング132へ供給される潤滑油102の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング132と偏心軸部112の両者に潤滑油102を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
なお、軸方向隙間146とスリット状の溝154の断面積の双方を変えて調整することで、スラストボールベアリング132への潤滑油102の流れ(第1の流れ)と偏心軸部112の上方への潤滑油102の流れ(第3の流れ)をよりきめ細やかな割合で分配することができることは言うまでもない。
次に、密閉型圧縮機100の運搬時などにおいて、落下など鉛直方向の衝撃的な荷重が作用することがある。この時には、スラストボールベアリング132にも鉛直方向の荷重が作用し、弾性変形可能な支持部材162が弾性変形し、支持部材162が弾性変形可能な変形域のうちに、軸受延出部144の上端と上レース135との間の軸方向隙間146が零となり当接する。
これは、支持部材162の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間146よりも大きくなるように設定されているためである。
このように、鉛直方向の衝撃的な荷重が作用した際には、その荷重をスラストボールベアリング132ではなく、軸受延出部144の上端と上レース135とで支持することができるので、ボール134と上レース135および下レース136の接触荷重が極端に増大することを防止することができる。
そのため、スラストボールベアリング132の塑性変形を防止して、スラストボールベアリング132の摺動を良好な状態に維持できるので、低騒音、高効率で高信頼性を得ることができる。
次に、スラストボールベアリング132へ供給された潤滑油102の流れについて説明する。
スラストボールベアリング132へ供給された潤滑油102は、スラストボールベアリング132を潤滑した後、軸受延出部144の外側で、スラストボールベアリング132が浸かるように貯溜されてしまうが、シリンダブロック114に設けられた排出経路168を介して、自重で密閉容器101内の空間に排出される。
そのため、スラストボールベアリング132へは常に新しい潤滑油102が循環して供給され貯溜されることを防止することができるため、摩耗粉等の堆積を防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
なお、本実施の形態において、第2給油経路を備えた例で説明したが、軸受延出部144の上端と上レース135との間の軸方向隙間146のみで、スラストボールベアリング132への潤滑油102の流れ(第1の流れ)と偏心軸部112の上方への潤滑油102の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配してもよい。
また、第2給油経路として、主軸部の外周部に軸方向に延設したスリット状の溝154にて説明したが、他の形状の溝や、他の形態の給油通路であっても同様に実施可能である。
また、排出経路168をシリンダブロック114に設けた例で説明したが、スラストボールベアリング132へ常に新しい潤滑油102を循環して供給できるように、スラスト
ボールベアリング132を潤滑した後に密閉容器101内の空間に排出できるものであれば、他の構成であっても同様に実施可能である。
また、第1給油経路150の上端から主軸部111の半径方向に延設された横穴158を介して第3給油経路160に潤滑油102を搬送する例で説明したが、第1給油経路150の上端から直接第3給油経路160に潤滑油102を搬送しても同様に実施可能である。
また、下レース136と主軸受120のスラスト面130との間に、鉛直方向に対する弾性力を備えた支持部材162を備えた例で説明したが、支持部材162を備えていない場合においても、スラストボールベアリング132への潤滑油102の供給や、潤滑油102の分配などの効果は維持することができる。
また、上記密閉型圧縮機100を搭載することで、冷凍装置として高い効率が得られるだけでなく、高い信頼性を確保することができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図、図7は、同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図8は同実施の形態におけるシャフト正面方向の要部断面図、図9は同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図10は同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図である。
すなわち、図7において、シャフトは図9の要部を拡大して示している。
図6から図10において、密閉容器201内には潤滑油202が貯溜され、固定子203と回転子204からなる電動要素205と、電動要素205によって駆動される圧縮要素206が収容される。シャフト210は、回転子204を固定した主軸部211と、主軸部211の上部に配設され主軸部211に対し偏心して形成された偏心軸部212を有している。
シリンダブロック214は、略円筒形の圧縮室216を有し、主軸部211を軸支する主軸受220が固定されている。ピストン226は、シリンダブロック214の圧縮室216に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部212との間を連結手段228によって連結されている。
シリンダブロック214の主軸受220は、主軸受220の軸心と略直角に環状に形成されたスラスト面230と、スラスト面230よりさらに上方に延長され、主軸部211に対向する内面を有する軸受延出部244とを備えており、軸受延出部244の外側に鉛直方向下方に連通する排出経路268を有している。
そして、シャフト210を鉛直方向に支持するため、軸受延出部244の外側のスラスト面230から上側に向かって、支持部材262、下レース236、複数のボール234とボール234を保持するホルダー部233、上レース235の順に配置している。
これら下レース236、複数のボール234とボール234を保持するホルダー部233、上レース235により、スラストボールベアリング232が構成されている。
さらに、支持部材262、下レース236、複数のボール234とボール234を保持するホルダー部233は全て軸受延出部244の外側に半径方向隙間を確保して配置されている。
一方、上レース235は軸受延出部244の上端270のさらに上側に配設されており、スラスト面230からボール234の最上部までの距離(高さ)の方が、スラスト面230から軸受延出部244の上端270までの距離(高さ)が長いため、その寸法差により、軸受延出部244の上端と上レース235との間に所定の軸方向隙間246が形成されている。
ここで、支持部材262は比較的剛性の大きい波ワッシャ、または硬質の弾性部材などのように、鉛直方向に対して弾性力を備え弾性変形可能な部材である。そして、支持部材262の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間246よりも大きくなるように設定されている。
次にシャフト210の給油経路に係わる詳細な構成について説明する。
シャフト210は潤滑油202を上方に搬送する給油手段240を有する。そして、給油手段240は、主軸部211の下部から上部にまで潤滑油202を搬送する第1給油経路250と、主軸部211の外周部に軸方向に延設され、一端が第1給油経路250の上端に連通し、他端が軸受延出部244の上端に連通する第2給油経路252を有している。
本発明の実施の形態においては、第2給油経路252は軸受延出部244の上端内周に設けられ、軸心に対して45度傾斜した傾斜面256で構成されており、下端が第1給油経路250の上端に連通し、上端が軸受延出部244の上端に連通し開口している。
ここで、第1給油経路250は、シャフト210の下部に設けた同心ポンプ250aと、同心ポンプ250aの上部に連通しから半径方向に延設された横穴250bと、下端がシャフト210の外周部で横穴250bと連通し、上端が第2給油経路252の傾斜面256に連通する螺旋給油溝250cとから構成されている。
また、主軸部211はさらに、第1給油経路250を構成する螺旋給油溝250cの上端から主軸部211の半径方向に延設された横穴258と、下端が横穴258の底部近傍に連通し、偏心軸部212の上方へ延設された第3給油経路260とを備えている。
この第3給油経路260は、シャフト210の回転による潤滑油202の搬送能力を高めるために、上方へ延設するにつれて主軸部211の軸心から離れるように傾斜し、最上部は偏心軸部212の上端212aに開口している。
また、本実施の形態において、密閉型圧縮機200に使用される冷媒は、オゾン破壊係数がゼロのR134aやR600aに代表される温暖化係数の低い自然冷媒である炭化水素系冷媒等であり、それぞれ相溶性の高い潤滑油202と組み合わせてある。
以上のように構成された密閉型圧縮機200について、以下その動作を説明する。
電動要素205の回転子204はシャフト210を回転させ、偏心軸部212の回転運動が連結手段228を介してピストン226に伝えられることでピストン226は圧縮室216内を往復運動する。それにより、冷媒は冷却システム(図示せず)から圧縮室216内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
シャフト210と回転子204の重量はスラストボールベアリング232で支えられるとともに、シャフト210の回転時はボール234が上レース235と下レース236の
間で転がるために回転が滑らかになる。
このスラストボールベアリング232を用いることによって、シャフト210を回転させるトルクは、ボールを用いないスラストすべり軸受に比べて小さくなるため、スラスト軸受での損失を小さくすることができる。従って、入力が低減して、高効率とすることができる。
次に、密閉容器201内に貯溜された潤滑油202は、シャフト210の回転により生じる遠心力により、シャフト210に設けられた給油手段240である第1給油経路250によって、主軸部211の下部から上部にまで汲み上げられる。
第1給油経路250によって主軸部211の上部に搬送された潤滑油202は、第2給油通路である傾斜面256を介してスラストボールベアリング232へ供給される第1の流れと、第1給油経路250の上端から主軸部211の半径方向に延設された横穴258を介して偏心軸部212の上方へ供給される第3の流れに分配される。
この第1の流れは、軸受延出部244の上端と上レース235との間に所定の軸方向隙間246が形成されているために、この軸方向隙間246を介して半径方向に流れてスラストボールベアリング232に向かう流れとなる。
特に、この第1の流れは、ボール234と上レース235との転動箇所に向かう直接的な流れとなり、ボール234と上レース235における損失を効果的に低減するとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
さらに、この軸受延出部244の上端と上レース235との間の軸方向隙間246を変えることで第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油202を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油202を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路250によって主軸部211の上部に搬送された潤滑油202を、スラストボールベアリング232への潤滑油202の流れ(第1の流れ)と偏心軸部212の上方への潤滑油202の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング232へ供給される潤滑油202の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング232と偏心軸部212の両者に潤滑油202を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、上記潤滑油202の分配については、第2給油経路252の傾斜面256により同様に実施が可能である。
すなわち、傾斜面256の断面積、流路抵抗および傾斜角度などを変えることで、軸方向隙間246を変えなくとも第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油202を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油202を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路250によって搬送された潤滑油202を、スラストボールベ
アリング232への潤滑油202の流れ(第1の流れ)と偏心軸部212の上方への潤滑油202の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング232へ供給される潤滑油202の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング232と偏心軸部212の両者に潤滑油202を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、第2給油経路252を単なる連通路ではなく、軸受延出部244の上端内周に設けられ、軸心に対して45度傾斜した傾斜面256で構成されているため、傾斜面256の下端にまで搬送された潤滑油202は、遠心力を効果的に利用して傾斜面256の傾斜に沿ってスムーズに軸受延出部244の上端まで導かれ、スラストボールベアリング232に供給することができる
なお、軸方向隙間246と傾斜面256の流路抵抗の双方を変えて調整することで、スラストボールベアリング232への潤滑油202の流れ(第1の流れ)と偏心軸部212の上方への潤滑油202の流れ(第3の流れ)をよりきめ細やかな割合で分配することができることは言うまでもない。
次に、密閉型圧縮機200の運搬時などにおいて、落下など鉛直方向の衝撃的な荷重が作用することがある。この時には、スラストボールベアリング232にも鉛直方向の荷重が作用し、弾性変形可能な支持部材262が弾性変形し、支持部材262が弾性変形可能な変形域のうちに、軸受延出部244の上端と上レース235との間の軸方向隙間246が零となり当接する。
これは、支持部材262の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間246よりも大きくなるように設定されているためである。
このように、鉛直方向の衝撃的な荷重が作用した際には、その荷重をスラストボールベアリング232ではなく、軸受延出部244の上端と上レース235とで支持することができるので、ボール234と上レース235および下レース236の接触荷重が極端に増大することを防止することができる。
そのため、スラストボールベアリング232の塑性変形を防止して、スラストボールベアリング232の摺動を良好な状態に維持できるので、低騒音、高効率で高信頼性を得ることができる。
次に、スラストボールベアリング232へ供給された潤滑油202の流れについて説明する。
スラストボールベアリング232へ供給された潤滑油202は、スラストボールベアリング232を潤滑した後、軸受延出部244の外側で、スラストボールベアリング232が浸かるように貯溜されてしまうが、シリンダブロック214に設けられた排出経路268を介して、自重で密閉容器201内の空間に排出される。
そのため、スラストボールベアリング232へは常に新しい潤滑油202が循環して供給され貯溜されることを防止することができるため、摩耗粉等の堆積を防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
なお、本実施の形態において、第2給油経路を備えた例で説明したが、軸受延出部24
4の上端と上レース235との間の軸方向隙間246のみで、スラストボールベアリング232への潤滑油202の流れ(第1の流れ)と偏心軸部212の上方への潤滑油202の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配してもよい。
また、第2給油経路として、主軸部の外周部に軸方向に延設した傾斜面256にて説明したが、他の形状の溝や、他の形態の給油通路であっても同様に実施可能である。
また、排出経路268をシリンダブロック214に設けた例で説明したが、スラストボールベアリング232へ常に新しい潤滑油202を循環して供給できるように、スラストボールベアリング232を潤滑した後に密閉容器201内の空間に排出できるものであれば、他の構成であっても同様に実施可能である。
また、第1給油経路250の上端から主軸部211の半径方向に延設された横穴258を介して第3給油経路260に潤滑油202を搬送する例で説明したが、第1給油経路250の上端から直接第3給油経路260に潤滑油202を搬送しても同様に実施可能である。
また、下レース236と主軸受220のスラスト面230との間に、鉛直方向に対する弾性力を備えた支持部材262を備えた例で説明したが、支持部材262を備えていない場合においても、スラストボールベアリング232への潤滑油202の供給や、潤滑油202の分配などの効果は維持することができる。
また、上記密閉型圧縮機200を搭載することで、冷凍装置として高い効率が得られるだけでなく、高い信頼性を確保することができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図、図12は、同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図13は同実施の形態におけるシャフト正面方向の要部断面図、図14は同実施の形態におけるシャフト側面方向の要部断面図、図15は同実施の形態におけるシリンダブロックの斜視図である。
すなわち、図12において、シャフトは図14の要部を拡大して示している。
図11から図15において、密閉容器301内には潤滑油302が貯溜され、固定子303と回転子304からなる電動要素305と、電動要素305によって駆動される圧縮要素306が収容される。シャフト310は、回転子304を固定した主軸部311と、主軸部311の上部に配設され主軸部311に対し偏心して形成された偏心軸部312を有している。
シリンダブロック314は、略円筒形の圧縮室316を有し、主軸部311を軸支する主軸受320が固定されている。ピストン326は、シリンダブロック314の圧縮室316に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部312との間を連結手段328によって連結されている。
シリンダブロック314の主軸受320は、主軸受320の軸心と略直角に環状に形成されたスラスト面330と、スラスト面330よりさらに上方に延長され、主軸部311に対向する内面を有する軸受延出部344とを備えており、軸受延出部344の外側に鉛直方向下方に連通する排出経路368を有している。
そして、シャフト310を鉛直方向に支持するため、軸受延出部344の外側のスラス
ト面330から上側に向かって、支持部材362、下レース336、複数のボール334とボール334を保持するホルダー部333、上レース335の順に配置している。
これら下レース336、複数のボール334とボール334を保持するホルダー部333、上レース335により、スラストボールベアリング332が構成されている。
さらに、支持部材362、下レース336、複数のボール334とボール334を保持するホルダー部333は全て軸受延出部344の外側に半径方向隙間を確保して配置されている。
一方、上レース335は軸受延出部344の上端370のさらに上側に配設されており、スラスト面330からボール334の最上部までの距離(高さ)の方が、スラスト面330から軸受延出部344の上端370までの距離(高さ)が長いため、その寸法差により、軸受延出部344の上端と上レース335との間に所定の軸方向隙間346が形成されている。
ここで、支持部材362は比較的剛性の大きい波ワッシャ、または硬質の弾性部材などのように、鉛直方向に対して弾性力を備え弾性変形可能な部材である。そして、支持部材362の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間346よりも大きくなるように設定されている。
次にシャフト310の給油経路に係わる詳細な構成について説明する。
シャフト310は潤滑油302を上方に搬送する給油手段340を有する。そして、給油手段340は、主軸部311の下部から上部にまで潤滑油302を搬送する第1給油経路350と、主軸部311の外周部に軸方向に延設され、一端が第1給油経路350の上端に連通し、他端が軸受延出部344の上端に連通する第2給油経路352を有している。
本発明の実施の形態においては、第2給油経路352はスリット状の溝354で構成されている。
ここで、第1給油経路350は、シャフト310の下部に設けた同心ポンプ350aと、同心ポンプ350aの上部に連通しから半径方向に延設された横穴350bと、下端がシャフト310の外周部で横穴350bと連通し、上端が第2給油経路352のスリット状の溝354に連通する螺旋給油溝350cとから構成されている。
さらに、軸受延出部344には、軸受延出部344の内周と外周とを半径方向に連通する第4給油経路366を、ボール334の略水平方向に備えている。
また、主軸部311はさらに、第1給油経路350を構成する螺旋給油溝350cの上端から主軸部311の半径方向に延設された横穴358と、下端が横穴358の底部近傍に連通し、偏心軸部312の上方へ延設された第3給油経路360とを備えている。
この第3給油経路360は、シャフト310の回転による潤滑油302の搬送能力を高めるために、上方へ延設するにつれて主軸部311の軸心から離れるように傾斜し、最上部は偏心軸部312の上端312aに開口している。
また、本実施の形態において、密閉型圧縮機300に使用される冷媒は、オゾン破壊係数がゼロのR134aやR600aに代表される温暖化係数の低い自然冷媒である炭化水
素系冷媒等であり、それぞれ相溶性の高い潤滑油302と組み合わせてある。
以上のように構成された密閉型圧縮機300について、以下その動作を説明する。
電動要素305の回転子304はシャフト310を回転させ、偏心軸部312の回転運動が連結手段328を介してピストン326に伝えられることでピストン326は圧縮室316内を往復運動する。それにより、冷媒は冷却システム(図示せず)から圧縮室316内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
シャフト310と回転子304の重量はスラストボールベアリング332で支えられるとともに、シャフト310の回転時はボール334が上レース335と下レース336の間で転がるために回転が滑らかになる。
このスラストボールベアリング332を用いることによって、シャフト310を回転させるトルクは、ボールを用いないスラストすべり軸受に比べて小さくなるため、スラスト軸受での損失を小さくすることができる。従って、入力が低減して、高効率とすることができる。
次に、密閉容器301内に貯溜された潤滑油302は、シャフト310の回転により生じる遠心力により、シャフト310に設けられた給油手段340である第1給油経路350によって、主軸部311の下部から上部にまで汲み上げられる。
第1給油経路350によって主軸部311の上部に搬送された潤滑油302は、第2給油通路であるスリット状の溝354を介してスラストボールベアリング332へ供給される第1の流れと、第1給油経路350の上端から主軸部311の半径方向に延設された横穴358を介して偏心軸部312の上方へ供給される第3の流れに分配される。
この第1の流れは、軸受延出部344の上端と上レース335との間に所定の軸方向隙間346が形成されているために、この軸方向隙間346を介して半径方向に流れてスラストボールベアリング332に向かう流れとなる。
特に、この第1の流れは、ボール334と上レース335との転動箇所に向かう直接的な流れとなり、ボール334と上レース335における損失を効果的に低減するとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
さらに、この軸受延出部344の上端と上レース335との間の軸方向隙間346を変えることで第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油302を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油302を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路350によって主軸部311の上部に搬送された潤滑油302を、スラストボールベアリング332への潤滑油302の流れ(第1の流れ)と偏心軸部312の上方への潤滑油302の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング332へ供給される潤滑油302の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング332と偏心軸部312の両者に潤滑油302を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、上記潤滑油302の分配については、第2給油経路352のスリット状の溝354により同様に実施が可能である。
すなわち、スリット状の溝354の断面積などを変えることで、軸方向隙間346を変えなくとも第1の流れにおける流れ抵抗を変えることができ、第1の流れにおける流れ抵抗を大きくして第3の流れの潤滑油302を増量したり、またその逆に、第1の流れにおける流れ抵抗を小さくして第3の流れの潤滑油302を減量したりすることができる。
そのため、第1給油経路350によって搬送された潤滑油302を、スラストボールベアリング332への潤滑油302の流れ(第1の流れ)と偏心軸部312の上方への潤滑油302の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配することができるとともに、スラストボールベアリング332へ供給される潤滑油302の流量を最適に調整することができる。
従って、スラストボールベアリング332と偏心軸部312の両者に潤滑油302を最適な量を供給することができ、摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
なお、軸方向隙間346とスリット状の溝354の断面積の双方を変えて調整することで、スラストボールベアリング332への潤滑油302の流れ(第1の流れ)と偏心軸部312の上方への潤滑油302の流れ(第3の流れ)をよりきめ細やかな割合で分配することができることは言うまでもない。
さらに、第2給油経路352のスリット状の溝354と第4給油経路366とが、シャフト310が回転した際に間欠的に連通し、軸方向隙間346を介さずにストボールベアリング332へ潤滑油302を間欠的に供給することができる。
そのため、第1給油経路350や第2給油経路352に溜まったガス化した冷媒を早く密閉容器301内に放出し、ガス化した冷媒による給油阻害を防止することができる。
さらに、第4給油経路366を介して、ストボールベアリング332のボール334全体に潤滑油302を潤沢に供給することができ、さらに摺動損失を低減できるとともに、発熱を低減し潤滑不足による剥離などの損傷が生じるのを防止し、高い信頼性を得ることができる。
次に、密閉型圧縮機300の運搬時などにおいて、落下など鉛直方向の衝撃的な荷重が作用することがある。この時には、スラストボールベアリング332にも鉛直方向の荷重が作用し、弾性変形可能な支持部材362が弾性変形し、支持部材362が弾性変形可能な変形域のうちに、軸受延出部344の上端と上レース335との間の軸方向隙間346が零となり当接する。
これは、支持部材362の鉛直方向に対する弾性変形量は、軸方向隙間346よりも大きくなるように設定されているためである。
このように、鉛直方向の衝撃的な荷重が作用した際には、その荷重をスラストボールベアリング332ではなく、軸受延出部344の上端と上レース335とで支持することができるので、ボール334と上レース335および下レース336の接触荷重が極端に増大することを防止することができる。
そのため、スラストボールベアリング332の塑性変形を防止して、スラストボールベアリング332の摺動を良好な状態に維持できるので、低騒音、高効率で高信頼性を得ることができる。
次に、スラストボールベアリング332へ供給された潤滑油302の流れについて説明する。
スラストボールベアリング332へ供給された潤滑油302は、スラストボールベアリング332を潤滑した後、軸受延出部344の外側で、スラストボールベアリング332が浸かるように貯溜されてしまうが、シリンダブロック314に設けられた排出経路368を介して、自重で密閉容器301内の空間に排出される。
そのため、スラストボールベアリング332へは常に新しい潤滑油302が循環して供給され貯溜されることを防止することができるため、摩耗粉等の堆積を防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
なお、本実施の形態において、第2給油経路を備えた例で説明したが、軸受延出部344の上端と上レース335との間の軸方向隙間346のみで、スラストボールベアリング332への潤滑油302の流れ(第1の流れ)と偏心軸部312の上方への潤滑油302の流れ(第3の流れ)とに所望の割合で分配してもよい。
また、第2給油経路として、主軸部の外周部に軸方向に延設したスリット状の溝354にて説明したが、他の形状の溝や、他の形態の給油通路であっても同様に実施可能である。
また、排出経路368をシリンダブロック314に設けた例で説明したが、スラストボールベアリング332へ常に新しい潤滑油302を循環して供給できるように、スラストボールベアリング332を潤滑した後に密閉容器301内の空間に排出できるものであれば、他の構成であっても同様に実施可能である。
また、第1給油経路350の上端から主軸部311の半径方向に延設された横穴358を介して第3給油経路360に潤滑油302を搬送する例で説明したが、第1給油経路350の上端から直接第3給油経路360に潤滑油302を搬送しても同様に実施可能である。
また、下レース336と主軸受320のスラスト面330との間に、鉛直方向に対する弾性力を備えた支持部材362を備えた例で説明したが、支持部材362を備えていない場合においても、スラストボールベアリング332への潤滑油302の供給や、潤滑油302の分配などの効果は維持することができる。
また、上記密閉型圧縮機300を搭載することで、冷凍装置として高い効率が得られるだけでなく、高い信頼性を確保することができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、上レースと軸受延出部の軸方向隙間を確保し、スラストボールベアリングへ潤沢に給油されて低騒音、高効率、高信頼性が可能となるので、エアーコンディショナーや冷凍冷蔵装置の密閉型圧縮機等の用途にも適用できる。
100,200,300 密閉型圧縮機
101,201,301 密閉容器
102,202,302 潤滑油
103,203,303 固定子
104,204,304 回転子
105,205,305 電動要素
106,206,306 圧縮要素
110,210,310 シャフト
111,211,311 主軸部
112,212,312 偏心軸部
114,214,314 シリンダブロック
116,216,316 圧縮室
120,220,320 主軸受
126,226,326 ピストン
128,228,328 連結手段
130,230,330 スラスト面
132,232,332 スラストボールベアリング
133,233,333 ホルダー部
134,234,334 ボール
135,235,335 上レース
136,236,336 下レース
140,240,340 給油手段
144,244,344 軸受延出部
146,246,346 軸方向隙間
150,250,350 第1給油経路
152,252,352 第2給油経路
154,354 スリット状の溝
158,258,358 横穴
160,260,360 第3給油経路
162,262,362 支持部材
168,268,368 排出経路
256 傾斜面
366 第4給油経路

Claims (10)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、鉛直方向に延展した主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する主軸受と、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記ピストンと前記偏芯軸部とを連結する連結手段と、前記シリンダブロックに設けられ前記主軸部を軸支する前記主軸受と、前記主軸受のスラスト面に配設され、ホルダー部に保持された複数のボールと、前記ボールの上下にそれぞれ配設された上レースと下レースとを有するスラストボールベアリングとを備え、前記シャフトは、前記シャフトの外周部から前記スラストボールベアリングの内周に前記潤滑油を供給する給油手段を有し、前記ホルダー部の内周部に前記主軸受が延出した軸受延出部が配設されるとともに、前記軸受延出部の上端と前記上レースとの間に所定の軸方向隙間を設け、前記軸方向隙間を前記潤滑油の流路として形成したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記給油手段は、前記主軸部の下部から上部にまで前記潤滑油を搬送する第1給油経路と、一端が前記第1給油経路の上端に連通し他端が前記軸受延出部の上端に連通する第2給油経路とを有し、前記第2給油経路の流路抵抗を変えることで前記スラストボールベアリングの内周に供給される前記潤滑油の流量を調整することを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記第2給油経路は、一端が前記第1給油経路に連通し他端が前記軸受延出部の上端に連通するスリット状の溝であり、前記スリット状の溝は前記主軸部の外周部に軸方向に延設されていることを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記第2給油経路は、前記軸受延出部の上端内周に設けられた傾斜面であることを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記主軸部は、一端が前記第1給油経路に連通し、前記偏心軸部の上方へ延設された第3給油経路を備え、前記第2給油経路の流路抵抗を変えることで、前記第1給油経路により搬送された前記潤滑油を、前記スラストボールベアリングへの流れと前記第3給油経路への流れに所望の割合で分配するように形成したことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記下レースと前記主軸受の前記スラスト面との間に、鉛直方向に対する弾性力を備えた支持部材を備えた請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記軸受延出部の上端と前記上レースとの軸方向隙間を前記支持部材の弾性変形量よりも小さくなるように形成することで、鉛直方向の衝撃荷重が作用した場合に、前記軸受延出部の上端と前記上レースとが当接して衝撃荷重を支持するように形成したことを特徴とする請求項6に記載の密閉型圧縮機。
  8. 前記ホルダー部の内周部に延出した前記主軸受の前記軸受延出部は、内周と外周とを半径方向に連通する第4給油経路を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  9. 前記スラストボールベアリングを潤滑した後の前記潤滑油を前記密閉容器内の空間に排出する排出経路を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を搭載した冷凍装置。
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