JP2010254462A - 給紙装置、給紙ユニット、画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

給紙装置、給紙ユニット、画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】用紙の重送や未吸着等の搬送不良を生じることなく高速で給紙できるようにする。
【解決手段】浮上エア及び分離エアが所定の風量で用紙Pに空気を吹き付け、カメラ70が浮上エア及び分離エアによって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得し、制御手段がカメラ70によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する。これにより、最上位の用紙と次の用紙との間の距離の算出結果から用紙Pの重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。用紙Pの重送や未吸着不良となる前に浮上エア及び分離エアの風量を調整して最適化できる。この最適化された風量で用紙Pに空気を吹き付けるので、用紙Pを所定の距離だけ浮上させて1枚毎に確実に分離できるようになる。この結果、用紙Pの重送を防止でき、用紙Pが未吸着不良になることを確実に防止できるので、用紙Pを高速に給紙できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、積載された用紙の端縁に空気を吹き付けて用紙を浮上させ、搬送ベルト等で構成される吸着面に用紙を吸着させて繰り出す給紙装置、給紙ユニット、画像形成装置及び画像形成システムに関するものである。
近年、複写機やプリンタ等の画像形成装置には、大量の用紙を給紙可能な給紙装置であるエア給紙装置が用いられている。エア給紙装置は、積載された用紙に空気を吹き付けて用紙を浮上させ、空気が吸引される吸気口が形成された穴開きベルト等の吸着面で用紙を吸着させ、そのベルトを回転駆動して用紙を搬送するものである。このような給紙装置は、用紙に吹き付ける空気の風量が適切でないと、吸着面に用紙が吸着しないことや用紙が重送してしまうことがある。
用紙に吹き付ける空気の風量は、同じ用紙サイズ、同じ坪量及び同じ紙種であっても、用紙の製造元やその時の用紙のコンディション(含水率や裁断の状態等)によって、その最適値が異なる。そのため、用紙のコンディション等を予測して最適な風量を設定することは非常に困難である。また、給紙装置は、大量の用紙を給紙するために高速に給紙することが求められている。
特許文献1には、重送の予兆を検知する給紙装置が開示されている。特許文献1によれば、用紙を分離する分離ローラに用紙が複数枚あることを用紙センサが検知して、その検知回数をカウントする。カウントした検知回数に基づいて浮上エアの風量を制御するものである。
特開2007−297149号公報(第6図)
ところで、特許文献1に記載の給紙装置は、用紙センサの検知回数によって浮上エアの風量を調整できるが、分離ローラに用紙が複数枚重なったことを検知するので、分離ローラを通過後、さらに用紙の分離処理を行う必要がある。そのため、給紙する時間が増大してしまうという問題がある。また、高速に用紙を給紙すると、分離ローラによって用紙が分離されずに当該用紙が重送し、紙詰まり等のジャムが起こることがあった。
本発明は、このような課題を解決するものであって、給紙する時間を短縮でき、用紙の重送等の用紙搬送不良を生じることなく高速給紙可能な給紙装置、給紙ユニット、画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る給紙装置は、用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する給紙装置において、用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項1に係る給紙装置では、送風機構が用紙に所定の風量で空気を吹き付ける。画像取得手段が送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する。制御手段が画像取得手段によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する。
これにより、算出した距離が所定の距離より小さければ、用紙間が接近しているので、用紙の重送が発生し易い状態となり、算出した距離が所定の距離より大きければ、用紙間が離間しているので、吸着面に用紙が吸着しない未吸着不良が発生し易い状態となる。つまり、最上位の用紙と次の用紙との間の距離の算出結果から、用紙の重送の兆候や吸着面に用紙が吸着しない未吸着不良の兆候を認識できるようになる。
請求項2に係る給紙装置は、請求項1の記載において、制御手段は、算出した距離に応じて前記送風機構の風量を調整することを特徴とするものである。
請求項2に係る給紙装置では、送風機構の風量を最適化でき、その最適化された風量で用紙に空気を吹き付けることで、用紙を浮上させて1枚毎に分離できるようになる。
請求項3に係る給紙装置は、請求項1の記載において、画像取得手段は、所定の時間だけ画像を取得し、制御手段は、所定の時間に対応する距離を連続して算出し、その算出結果から距離を時間で積分した時間積分値を算出して、該算出した時間積分値に応じて送風機構の風量を調整することを特徴とするものである。
請求項3に係る給紙装置では、制御手段が算出した時間積分値に応じて送風機構の風量を調整するので、用紙の重送や未吸着不良を確実に防止できる。
請求項4に係る給紙装置は、請求項1の記載において、画像取得手段は、所定の時間だけ画像を取得し、制御手段は、所定の時間に対応する距離を算出し、その算出結果から距離を時間で平均化した時間平均値を算出して、該算出した時間平均値に応じて送風機構の風量を調整することを特徴とするものである。
請求項4に係る給紙装置では、制御手段が算出した時間平均値に応じて送風機構の風量を調整するので、用紙の重送や未吸着不良を確実に防止できる。
請求項5に係る給紙装置は、請求項1の記載において、送風機構は、用紙載置台に積載された用紙に所定の風量で空気を吹き付ける浮上エア機構と、吸着面に吸着された用紙に所定の風量で空気を吹き付ける分離エア機構とを有することを特徴とするものである。
請求項5に係る給紙装置では、浮上エア機構が用紙載置台に積載された用紙に空気を吹き付け、分離エア機構が吸着面に吸着された用紙に空気を吹き付けるので、用紙を浮上させて1枚毎に分離できる。
請求項6に係る給紙装置は、請求項2乃至5のうちいずれか1項の記載において、制御手段には所定の時間積分値又は時間平均値が記憶される記憶手段が設けられ、制御手段は、算出した時間積分値又は時間平均値と記憶手段に記憶される所定の時間積分値又は時間平均値とを比較し、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より小さい場合に、浮上エア機構の風量を減少させ、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より大きい場合に、浮上エア機構の風量を増加させることを特徴とするものである。
請求項6に係る給紙装置では、制御手段が時間積分値又は時間平均値を比較して、その比較結果から浮上エア機構の風量を減少又は増加させるので、用紙を確実に浮上させ、未吸着不良を防止できる。
請求項7に係る給紙装置は、請求項2乃至5のうちいずれか1項の記載において、制御手段には所定の時間積分値又は時間平均値が記憶される記憶手段が設けられ、制御手段は、算出した時間積分値又は時間平均値が記憶手段に記憶される所定の時間積分値又は時間平均値とを比較し、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より小さい場合に、分離エア機構の風量を増加させ、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より大きい場合に、分離エア機構の風量を減少させることを特徴とするものである。
請求項7に係る給紙装置では、制御手段が時間積分値又は時間平均値を比較して、その比較結果から分離エア機構の風量を減少又は増加させるので、用紙を1枚毎に確実に分離でき、用紙の重送を防止できる。
請求項8に係る給紙ユニットは、用紙が収納される1つ以上の用紙トレイと、用紙トレイで用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する給紙ユニットにおいて、用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項8に係る給紙ユニットでは、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。
請求項9に係る画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する画像形成装置において、用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項9に係る画像形成装置では、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。
請求項10に係る画像形成システムは、 用紙に画像を形成する画像形成装置と、用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、吸着面に吸着された用紙を画像形成装置に搬送する給紙装置と、給紙装置から画像形成装置に用紙を供給し、画像形成装置で画像を形成する制御を行う制御手段とを備える画像形成システムにおいて、給紙装置は、用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段とを有し、制御手段は、画像取得手段によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出することを特徴とするものである。
請求項10に係る画像形成システムでは、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。
本発明に係る給紙装置によれば、用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるので、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化できる。その最適化された風量で用紙に空気を吹き付けるので、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。この結果、送風機構だけで用紙の分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができる。また、用紙を高速に給紙しても、用紙の重送を防止でき、用紙が未吸着不良になることを防止できる。
本発明に係る給紙ユニットによれば、上述した給紙装置を備えることで、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化でき、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、上述した給紙装置を備えることで、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化でき、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。また、送風機構だけで用紙の分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができ、高速で画像を形成できる。
本発明に係る画像形成システムによれば、上述した給紙ユニットを備えることで、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化でき、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。また、送風機構だけで用紙の分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができ、高速で画像を形成できる。
本実施の形態に係る給紙装置1の構成例を示す側面図である。 給紙装置1の構成例を示す正面図である。 給紙装置1の構成例を示す平面図である。 給紙装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。 給紙装置1の正常時の給紙動作例を示す拡大側面図である。 給紙装置1の正常時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。 給紙装置1の重送の兆候時の給紙動作例を示す拡大側面図である。 給紙装置1の重送の兆候時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。 給紙装置1の未吸着不良の兆候時の給紙動作例を示す拡大側面図である。 給紙装置1の未吸着不良の兆候時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。 給紙装置1の動作例を示すフローチャートである。 (A)は、正常値の範囲例を示す説明図であり、(B)は、制御手段S1の制御例を示す説明図である。 給紙ユニット100の構成例を示す説明図である。 画像形成装置110の構成例を示す説明図である。 画像形成システム120の構成例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一例として給紙装置、給紙ユニット、画像形成装置及び画像形成システムについて説明する。
<給紙装置1の構成例>
図1乃至3に示すように、給紙装置1は、用紙に空気を吹き付ける送風機構の一例である浮上エア機構45と分離エア機構5、最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段の一例であるカメラ70で構成される。給紙装置1は、カメラ70によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する。算出した距離が所定の距離より小さければ、用紙間が接近しているので、用紙Pの重送が発生し易い状態となり、算出した距離が所定の距離より大きければ、用紙間が離間しているので、吸着面30bに用紙Pが吸着しない未吸着不良が発生し易い状態となる。つまり、最上位の用紙と次の用紙との間の距離の算出結果から、用紙Pの重送の兆候や吸着面に用紙Pが吸着しない未吸着不良の兆候を認識できるようになる。
以下に、本実施の形態に係る給紙装置1の詳細について説明する。給紙装置1は、所定枚数の用紙Pが積載された形態で収納可能な空間が形成される用紙収納部20に用紙載置台2を備える。用紙載置台2は、図示しない昇降機構によって用紙Pの積載方向に沿って昇降する。用紙収納部20は、用紙載置台2に積載される用紙Pの先端位置を保持する用紙先端突き当て面21が、用紙載置台2の昇降方向に沿って形成される。
給紙装置1は、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置Puを検知する上限検知センサ22を備える。上限検知センサ22は、用紙Pの積載方向に沿って用紙先端突き当て面21の所定位置に検知位置が形成される例えば一対の光学センサで構成され、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知する位置に配置される。上限検知センサ22は、吸着可能高さH1に用紙Pがない状態では、例えば出力がOFFになり、吸着可能高さH1に用紙Pがある状態では出力がONになる。
給紙装置1は、用紙載置台2に積載された用紙Pが吸着搬送機構3で繰り出されることで、用紙載置台2上における用紙Pの積載高さが減少すると、用紙Pの上面位置Puが上限検知センサ22で検知される位置まで用紙載置台2を上昇させ、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1となるように制御される。
吸着搬送機構3は、用紙収納部20の上部に搬送ベルト30を備える。また、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30が巻きつけられる駆動ローラ31と、従動ローラ32と、2個の従動ローラを有した従動ローラ群33を備える。搬送ベルト30は無端状で、搬送ベルト30を貫通する吸気口30aが、搬送ベルト30の幅方向に並列され、搬送ベルト30の幅方向と直交する長さ方向の全体に形成される。
駆動ローラ31は、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対して直交する方向に軸を有し、図4にて後述するモータM1により回転駆動される。従動ローラ32及び従動ローラ群33は、駆動ローラ31の軸と略平行な軸を有し、駆動ローラ31が回転駆動されることによる搬送ベルト30の回転に従動する回転自在な構成である。
吸着搬送機構3は、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対して、用紙先端突き当て面21より前側に従動ローラ群33が配置される。また、用紙載置台2の上部に駆動ローラ31が配置される。さらに、従動ローラ群33と駆動ローラ31の間で用紙載置台2の上部に従動ローラ32が配置される。
吸着搬送機構3は、駆動ローラ31と従動ローラ群33との間で、搬送ベルト30が用紙Pの搬送方向に沿って張られる。これにより、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30の駆動ローラ31に巻きつけられる後端側は、用紙載置台2に積載された用紙Pの上部に位置し、搬送ベルト30の従動ローラ群33に巻きつけられる先端側は、用紙先端突き当て面21より前側に位置する。また、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30を2本有する。その2本の搬送ベルト30が、用紙Pの搬送方向に対して左右に並列して設けられる。駆動ローラ31が矢印で示す方向に回転駆動されることで各搬送ベルト30が回転し、搬送ベルト30の用紙載置台2に面した側が、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に移動する。
駆動ローラ31の円周面における下端位置と、従動ローラ32の円周面における下端位置は、略同一の高さとなるように構成される。これに対して、従動ローラ群33のうち、下側の従動ローラの円周面における下端位置は、従動ローラ32の下端位置より所定量高い位置となるように構成される。これにより、搬送ベルト30の用紙載置台2に面した側で、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に形成される面は、用紙載置台2に積載された用紙Pの面と略平行となる。これに対して、従動ローラ32と従動ローラ群33との間の面は、用紙Pの搬送方向に沿って上向きに傾斜しており、搬送ベルト30は、従動ローラ32に巻きつけられた部位では屈曲した面となる。
吸着搬送機構3は、搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気が吸い込まれる吸着室34を備える。吸着室34は、図示しないファンにより空気が吸い込まれる空間が、搬送ベルト30の内側に形成され、用紙載置台2に面した側に位置する搬送ベルト30に対向する下側が開口し、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30の吸気口30aから空気が吸い込まれる。
吸着搬送機構3において、吸着室34の空気が図示しないファンにより吸い込まれると、吸着室34が負圧となることで、用紙載置台2に面した側に位置する搬送ベルト30の吸気口30aから空気が吸い込まれ、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気の流れが発生する。これにより、吸気口30aから吸着室34に空気が吸い込まれる用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30で、用紙Pを吸着する吸着面30bが構成される。
給紙装置1は、吸着搬送機構3で繰り出される用紙Pが搬送される用紙搬送路35を備える。用紙搬送路35は、吸着搬送機構3で吸着されて繰り出される用紙Pの搬送をガイドするガイド部材等を備え、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30と、用紙先端突き当て面21の上端との間に、用紙Pが進入する用紙進入口36が形成される。
給紙装置1は、用紙搬送路35に搬送ローラ37及び搬送ローラ37に対向する従動ローラ38を備える。搬送ローラ37は、図4にて後述するモータM2により回転駆動され、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pを従動ローラ38との間に挟持して搬送する。
給紙装置1は、用紙搬送路35に給紙検知センサ39を備える。給紙検知センサ39は、搬送ローラ37及び従動ローラ38の上流側に検知位置が形成される例えば一対の光学センサで構成され、吸着搬送機構3で繰り出され、搬送ローラ37で搬送される用紙Pを検知する。給紙検知センサ39は、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pの先端が到達すると、例えば出力がONになり、搬送ローラ37で搬送されて用紙Pの後端が抜けると出力がOFFになる。
用紙載置台2の側面には側面ガイド4が設けられる。側面ガイド4は、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向と直交する幅方向に移動自在で、用紙載置台2に積載された用紙Pの側面を当接して用紙Pが動かないように支持する。また、用紙載置台2の後面には後面ガイド9が設けられる。後面ガイド9は矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に移動自在で、用紙載置台2に積載された用紙Pの後面を当接して用紙Pが動かないように支持する。
側面ガイド4には浮上エア機構45が設けられる。浮上エア機構45には、用紙収納部20の側方に浮上エア吹出口(以下、吹出口40という)が形成される。浮上エア機構45では、送風ファン41で吸い込まれた空気が、ダクト42を介して吹出口40から浮上エアとして吹き出される。吹出口40から吹き出された浮上エアは、用紙載置台2に積載された用紙Pの側面に空気を吹き付ける。
用紙載置台2の前面には分離エア機構5が設けられる。分離エア機構5は、用紙収納部20の前方に分離エア吹出口(以下、吹出口50という)が形成される。分離エア機構5では、送風ファン51で吸い込まれた空気が、吹出口50から用紙Pの先端面に向けて分離エアとして吹き出される。吹出口50から吹き出された分離エアは、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30に沿うような向きとなり、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から用紙Pに吹き付けられる。
給紙装置1は、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pの有無を検知する吸着検知センサ6を備える。吸着検知センサ6は、例えば一対の光学センサで構成され、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pに押し上げられて変位する検出子60の有無を検知する。すなわち、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に用紙Pが吸着されると、搬送ベルト30で構成される吸着面30bから突出した検出子60を押し上げる力が加わる。検出子60を押し上げる力が加わると、バネ61が弾性変形して検出子60は軸62を支点に回転し、吸着面30bに対して格納される方向に変位する。
また、搬送ベルト30に吸着される用紙Pがなくなると、検出子60を押し上げる力が加わらなくなり、バネ61の弾性力で検出子60は軸62を支点に回転し、吸着面30bに対して突出する方向に変位する。このように、吸着搬送機構3による搬送ベルト30への用紙Pの吸着の有無で、検出子60は回転動作を行って変位する。吸着検知センサ6は、搬送ベルト30に用紙Pが吸着されていない状態では、例えば出力がOFFになり、搬送ベルト30に用紙Pが吸着された状態では出力がONになる。これにより、吸着検知センサ6の出力から、搬送ベルト30に用紙Pが吸着されたか否かが判断できる。
給紙装置1は、吸着搬送機構3、側面ガイド4、分離エア機構5及び後面ガイド9を収容する筐体7を有する。筐体7の内側には、カメラ70が設けられる。カメラ70は、浮上エア機構45及び分離エア機構5によって浮上エア及び分離エアが吹き付けられた最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の画像を取得する。カメラ70は、図示しないレンズを有し、ピント調整可能なものである。カメラ70はピント調整可能であるので、用紙のサイズが変更されても最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得できる。
なお、カメラ70は、図3では、側面ガイド4と分離エア機構5との間に位置しているが、側面ガイド4に設けても良いし、分離エア機構5の上限検知センサ22の近傍に設けても良い。また、カメラ70を複数設けても構わない。これにより、同時に複数の画像を取得することができ、図4で後述する制御手段S1による送風ファン41,51の調整の精度が1つのカメラで画像を取得するより向上できる。
<給紙装置1の制御系の構成例>
次に給紙装置1の制御系の構成例について説明する。図4に示すように、給紙装置1は、各センサの出力等に基づいて、図1等で説明した用紙載置台2に積載された用紙Pを1枚ずつ繰り出す給紙制御を行う制御手段S1を備える。制御手段S1には、吸着検知センサ6、給紙検知センサ39、上限検知センサ22及びカメラ70が接続される。制御手段S1には記憶手段の一例であるRAM11が設けられる。RAM11には用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する最適な浮上エア及び分離エアの風量に関する初期設定値が予め記憶される。また、RAM11には、後述する時間積分値又は時間平均値等が記憶される。
吸着検知センサ6は、図1等で示した吸着搬送機構3で搬送ベルト30に用紙Pが吸着されたことを検知し、その検知結果を制御手段S1に出力する。制御手段S1は、吸着検知センサ6で検知された搬送ベルト30への用紙Pの吸着の有無により、搬送ベルト30を駆動するモータM1を制御する。
給紙検知センサ39は、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pの先端及び後端が所定の位置に到達したことを検知し、その検知結果を制御手段S1に出力する。制御手段S1は、給紙検知センサ39で検知された用紙Pの搬送位置により、搬送ローラ37を駆動するモータM2を制御する。
上限検知センサ22は、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知し、その検知結果を制御手段S1に出力する。制御手段S1は、上限検知センサ22で検知された用紙Pの上面位置Puに基づいて、用紙載置台2を昇降させるモータM3を制御し、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置Puを、給紙可能高さH1に合わせる。
カメラ70は、浮上エア機構45及び分離エア機構5によって空気が吹き付けられた最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の画像を取得し、その取得した画像を制御手段S1に出力する。制御手段S1は、カメラ70で取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出し、該算出した距離に応じて浮上エア機構45の送風ファン41を駆動させるモータM4と分離エア機構5の送風ファン51を駆動させるモータM5を制御して、用紙Pに吹き付けられる空気の風量を調整する。
<給紙装置1の給紙動作例>
次に、給紙装置1の給紙動作例について説明する。RAM11から用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する浮上エア及び分離エアの最適な風量に関する初期設定値が読み出されて、当該初期設定値に対応する風量で浮上エア及び分離エアが用紙に空気を吹き付けることを前提とする。
図5に示すように、給紙装置1が重送や未吸着不良等がなく正常に用紙Pを用紙搬送路35に搬送する場合、吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の距離が安定になる。
図6は、横軸を時間とし、縦軸を吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の距離としたとき、給紙装置1の正常時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。時間t0から時間t2までは、最上位の用紙は用紙P1となり、用紙P1の下方にある次の用紙は用紙P2となる。カメラ70は、用紙P1と用紙P2との間の画像を取得する。制御手段S1は、カメラ70によって取得された画像より、用紙P1と用紙P2との間の距離D1を算出する。例えば、用紙P1,P2の画像が白の画像となり、用紙P1と用紙P2との間の距離(隙間)が黒の画像となるとき、制御手段S1は黒の画像となる画素数を測定することで距離D1を算出することができる。給紙装置1は、時間t1まで距離D1を保持しながら、用紙P1のみを吸着面30bに吸着して搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送する。
時間t1から時間t2までは、用紙P1が搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送されると共に、用紙P2が浮上して用紙P1との間の距離が減少する。制御手段S1は、時間t0から時間t2までに関する時間積分値又は時間平均値を算出する。例えば、時間積分値は、図6では用紙P1と用紙P2との間の距離を時間t0から時間t2までの時間で積分したものであって、縦軸、横軸及び距離−時間の測定ラインL1で囲われた面積である。時間平均値は、図6では距離D1/時間t2となる。
RAM11には、給紙装置1を製造するときに正常の時間積分値又は時間平均値が予め記憶される。制御手段S1は、RAM11に記憶された正常の時間積分値又は時間平均値と当該制御手段S1が算出した時間積分値又は時間平均値とを比較する。例えば、制御手段S1は、時間積分値で比較する場合、RAM11に記憶された正常の時間積分値と当該制御手段S1が算出した縦軸、横軸及び距離−時間の測定ラインL1で囲われた面積である時間積分値とを比較する。また、制御手段S1は、時間平均値で比較する場合、RAM11に記憶された正常の時間平均値と当該制御手段S1が算出した距離D1/時間t2である時間平均値とを比較する。制御手段S1は、その比較結果より、算出した時間積分値又は時間平均値が正常の時間積分値又は時間平均値と略同じ値であることを認識する。時間t2では、距離が0となって用紙P2が吸着面30bに吸着されて最上位の用紙となり、用紙P2の下方にある用紙P3が次の用紙となる。
時間t2から時間t3までは、カメラ70は、吸着面30bに吸着される用紙P2とその下方にある次の用紙P3との間の画像を取得する。制御手段S1は、上述の比較結果よりモータM4,M5を制御して送風ファン41,51の風量を決定する。図6ではRAM11に記憶された正常の時間積分値及び時間平均値と制御手段S1が算出した時間積分値及び時間平均値とが略同じ値であるので、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量で用紙Pに空気を吹き付けるようにモータM4,M5を制御する。この結果、最上位の用紙と次の用紙とが常に距離D1だけ離れるようになり、給紙装置1は正常な給紙動作を行えるようになる。
次に、用紙が重送する兆候を示しているときの給紙装置1の動作例について説明する。RAM11から用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する浮上エア及び分離エアの最適な風量に関する初期設定値が読み出されて、当該初期設定値に対応する風量で浮上エア及び分離エアが用紙に空気を吹き付けることを前提とする。
図7に示すように、用紙が重送する兆候を示しているときに給紙装置1が用紙Pを用紙搬送路35に搬送する場合、吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の距離が不安定になる。図7では、用紙P11が用紙搬送路35に搬送され、用紙P12が吸着面30bに吸着され、用紙P13が用紙P12に接近している。例えば、用紙の密度が小さく、浮上エアの風圧を受けて用紙が過剰に浮揚しているために、用紙P13が用紙P12に接近しており、用紙P13以降に搬送される用紙に関しても、用紙P13と同様に過剰に浮揚し、いずれ用紙搬送路35に重送して搬送される可能性がある。
図8は、横軸を時間とし、縦軸を吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその用紙の下方にある次の用紙との間の距離としたとき、給紙装置1の重送の兆候時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。時間t0から時間t12までは、最上位の用紙は用紙P11となり、用紙P11の下方にある次の用紙は用紙P12となる。カメラ70は、用紙P11と用紙P12との間の画像を取得する。制御手段S1は、カメラ70によって取得された画像より、用紙P11と用紙P12との間の距離D1を算出する。給紙装置1は、時間t11まで距離D1を保持しながら、用紙P1のみを吸着面30bに吸着して搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送する。
時間t11から時間t12までは、用紙P11が搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送されると共に、用紙P12が浮上して用紙P11との間の距離が減少する。その減少特性は、用紙の裁断によるバリで当該用紙が分離されにくくなっているために、図6で説明した減少特性に比べて不安定になる。制御手段S1は、用紙P11と用紙P22との間の距離を時間t0から時間t12までの時間で積分した時間積分値を算出して、該算出した時間積分値とRAM11に記憶された所定の時間積分値とを比較する。制御手段S1によって算出される時間積分値は、縦軸、横軸及び測定ラインL11で囲われた面積である。
制御手段S1は、図8では制御手段S1が算出した時間積分値は、RAM11に記憶された正常の時間積分値より小さい値であるので、重送の兆候があることを認識する。時間t12では、距離が0となって用紙P12が吸着面30bに吸着されて最上位の用紙となり、用紙P12の下方にある用紙P13が次の用紙となる。
時間t12から時間t13までは、カメラ70は、吸着面30bに吸着される用紙P12とその下方にある次の用紙P13との間の画像を取得する。制御手段S1は、カメラ70によって取得された画像より、用紙P12と用紙P13との間の距離D2を算出する。距離D2は、距離D1より小さい値である。距離D2が距離D1より小さい値であることは、用紙P12と用紙P13とが接近していることを示している。一般に、用紙同士が接近すると、用紙が重送する可能性が高くなる。制御手段S1は、用紙P12と用紙P13との間の距離を時間t12から時間t13までの時間で積分した時間積分値を算出して、該算出した時間積分値とRAM11に記憶された正常の時間積分値とを比較する。制御手段S1によって算出される時間積分値は、縦軸、横軸及び測定ラインL12で囲われた面積である。なお、制御手段S1は、時間積分値を算出してRAM11に記憶される正常の時間積分値と比較したが、距離D2/(時間t13−時間t12)である時間平均値を算出して、RAM11に記憶される正常の時間平均値と比較しても良い。制御手段S1が算出したこの時間積分値間及び時間平均値は、RAM11に記憶された正常の時間積分値及び時間平均値より小さい値であるので、重送の兆候があることを認識する。
制御手段S1は、重送の兆候があることを認識したので、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量より少ない風量で、用紙Pに空気を吹き付けるようにモータM4を制御する。また、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量より多い風量で、用紙Pに空気を吹き付けるようにモータM5を制御する。この結果、用紙Pに風量が調整された浮上エア及び分離エアが吹き付けられることで、最上位の用紙と次の用紙が距離D1だけ離れるようになり、給紙装置1は、図6に示した正常な給紙動作を行えるようになる。
これにより、給紙装置1は、カメラ70及び制御手段S1によって重送の兆候を認識し、用紙Pが重送される前に、浮上エアの風量及び分離エアの風量を調整して最適化できる。この結果、その最適化された風量で用紙Pに空気を吹き付けることで用紙Pの重送を防止できる。
次に、用紙が吸着面30bに未吸着不良になる兆候を示しているときの給紙装置1の動作例について説明する。RAM11から用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する浮上エア及び分離エアの最適な風量に関する初期設定値が読み出されて、当該初期設定値に対応する風量で浮上エア及び分離エアが用紙に空気を吹き付けることを前提とする。
図9に示すように、用紙が吸着面30bに吸着されない兆候を示しているときに給紙装置1が用紙Pを用紙搬送路35に搬送する場合、例えば、用紙の含水率が高くなって当該用紙が重くなっているために、吸着面30bに吸着される最上位の用紙P22とその下方にある次の用紙P23との間の距離がD3となり距離D1より大きくなる。用紙P23以降に搬送される用紙に関しても、用紙P23と同様に浮揚が十分でない状態が続き、いずれ吸着面30bに吸着されない未吸着不良になる可能性がある。
図10は、横軸を時間とし、縦軸を吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその用紙の下方にある次の用紙との間の距離としたとき、給紙装置1の未吸着不良の兆候時の給紙動作例を示すタイミングチャートである。時間t0から時間t22までは、最上位の用紙は用紙P21となり、用紙P21の下方にある次の用紙は用紙P22となる。カメラ70は、用紙P21と用紙P22との間の画像を取得する。制御手段S1は、カメラ70によって取得された画像より、用紙P21と用紙P22との間の距離D1を算出する。給紙装置1は、時間t21まで距離D1を保持しながら、用紙P21のみを吸着面30bに吸着して搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送する。
時間t21から時間t22までは、用紙P21が搬送ベルト30で用紙搬送路35に搬送されると共に、用紙P22が浮上して用紙P21との間の距離が減少する。制御手段S1は、用紙P21と用紙P22との間の距離を時間t0から時間t22までの時間で積分した時間積分値を算出して、該算出した時間積分値とRAM11に記憶された正常の時間積分値とを比較する。制御手段S1が算出する時間積分値は、縦軸、横軸及び距離−時間の測定ラインL21で囲われた面積である。なお、制御手段S1は、距離を時間t0から時間t22までの時間で平均化した距離D3/時間t22である時間平均値を算出して、RAM11に記憶された正常の時間平均値と比較してもよい。制御手段S1は、その比較結果より、算出した時間積分値又は時間平均値が正常の時間積分値又は時間平均値と略同じ値であることを認識する。時間t22では、距離が0となって用紙P22が吸着面30bに吸着されて最上位の用紙となり、用紙P22の下方にある用紙P23が次の用紙となる。
時間t22から時間t23まで、カメラ70は吸着面30bに吸着される用紙P22とその下方にある次の用紙P23との間の画像を取得する。制御手段S1は、カメラ70によって取得された画像より、用紙P22と用紙P23との間の距離D3を算出する。制御手段S1は、算出した距離から時間積分値又は時間平均値を算出して、RAM11に記憶された所定の時間積分値又は時間平均値と当該制御手段S1が算出した時間積分値又は時間平均値とを比較する。例えば、制御手段S1は、時間積分値で比較する場合、RAM11に記憶された正常の時間積分値と当該制御手段S1が算出した縦軸、横軸及び測定ラインL22で囲われた面積である時間積分値とを比較する。また、制御手段S1は、時間平均値で比較する場合、RAM11に記憶された正常の時間平均値と距離D3/(時間t23−時間t22)である当該制御手段S1が算出した時間平均値とを比較する。
制御手段S1は、図10では制御手段S1が算出した時間積分値及び時間平均値は、RAM11に記憶された正常の時間積分値及び時間平均値より大きい値であるので、未吸着不良の兆候があることを認識する。制御手段S1は、未吸着不良の兆候があることを認識すると、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量より多い風量で、用紙P22以降の用紙に空気を吹き付けるようにモータM4を制御する。また、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量より少ない風量で、用紙P22以降の用紙に空気を吹き付けるようにモータM5を制御する。この結果、用紙Pに風量が調整された浮上エア及び分離エアが吹き付けられることで、最上位の用紙と次の用紙が距離D1だけ離れるようになり、給紙装置1は、図6に示した正常な給紙動作を行えるようになる。
これにより、給紙装置1は、カメラ70及び制御手段S1によって未吸着不良の兆候を認識し、用紙が未吸着不良になる前に、浮上エアの風量及び分離エアの風量を調整して最適化できる。この結果、最適化された風量で用紙Pに空気を吹き付けることで用紙Pの未吸着不良になることを防止できる。
次に、給紙装置1の動作例についてフローチャートを用いて説明する。正常に給紙動作を行うときの時間積分値及び時間平均値がRAM11に予め記憶されていることを前提とする。図11に示すように、ステップST1で、ユーザが用紙Pに所望の画像を形成させるために図示しない操作パネルを操作する。すると、制御手段S1は、モータM1,M2,M3,M4,M5をそれぞれ駆動させて、搬送ベルト30、搬送ローラ37、用紙載置台2及び送風ファン41,51をそれぞれ動作させることで、用紙Pの搬送を始める。
ステップST2に移行して、制御手段S1は、浮上エア及び分離エアが吹き付けられた最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の画像をカメラ70に取得させて、その画像を当該制御手段S1に出力させる。
ステップST3に移行して、制御手段S1は、カメラ70から出力された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する。制御手段S1は所定の時間だけ距離を算出し、その算出結果から時間積分値又は時間平均値を算出する。
ステップST4に移行して、制御手段S1は、算出した時間積分値又は時間平均値(以下、算出値という)とRAM11に予め記憶された時間積分値又は時間平均値(以下、正常値という)とを比較して、算出値が正常値の範囲より大きいか否かを判断する。算出値が正常値の範囲より大きい値であれば、ステップST5に移行し、算出値が正常値の範囲より大きい値でなければ、ステップST6に移行する。
ステップST5では、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値よりモータM4の回転数を大きくして送風ファン41から送風される浮上エアの風量を増加させる。また、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値よりモータM5の回転数を小さくして送風ファン51から送風される分離エアの風量を減少させる。その後、制御手段S1は、モータM2を駆動させて搬送ローラ37を動作させ、用紙Pを給紙装置1外に搬送させる。
ステップST6では、制御手段S1は、算出値が正常値の範囲より小さいか否かを判断する。算出値が正常値の範囲より小さい値であれば、ステップST7に移行し、算出値が正常値の範囲より小さい値でなければ、算出値が正常値の範囲内にあるので重送及び未吸着不良の可能性が低いと判断して、浮上エア及び分離エアの調整は行わないで、用紙Pを給紙装置1外に搬送させる。
ステップST7では、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値よりモータM4の回転数を小さくして送風ファン41から送風される浮上エアの風量を減少させる。また、制御手段S1は、RAM11に記憶された初期設定値よりモータM5の回転数を大きくして送風ファン51から送風される分離エアの風量を増加させる。その後、制御手段S1は、モータM2を駆動させて搬送ローラ37を動作させ、用紙Pを給紙装置1外に搬送させる。
つまり、図12(A)、(B)に示すように、制御手段S1は、算出値が正常値の最小値Nminより小さい値であれば、浮上エアの風量を減少させ、分離エアの風量を増加させる。また、制御手段S1は、算出値が正常値の最大値Nmaxより大きい値であれば、浮上エアの風量を増加させ、分離エアの風量を減少させる。また、制御手段S1は、算出値が正常値の最小値Nminと最大値Nmaxとの間の値であれば、浮上エア及び分離エアの風量の調整は行わない。
このように、本実施の形態に係る給紙装置によれば、浮上エア機構45が用紙Pの側面に空気を吹き付けて用紙Pを浮上させ、分離エア機構5が用紙Pの前面に空気を吹き付けて用紙Pを1枚毎に分離させ、カメラ70が浮上エア機構45及び分離エア機構5によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得し、制御手段S1がカメラ70によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する。
これにより、最上位の用紙と次の用紙との間の距離の算出結果から用紙Pの重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。用紙の重送や未吸着不良となる前に浮上エア機構45及び分離エア機構5の風量を調整して最適化できる。この最適化された風量で用紙Pに空気を吹き付けるので、用紙Pを所定の距離D1だけ浮上させて1枚毎に確実に分離できるようになる。この結果、浮上エア機構45及び分離エア機構5だけで用紙Pの分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができる。また、用紙Pを高速に給紙しても、用紙Pの重送を防止でき、用紙Pが未吸着不良になることを防止できる。例えば、A2サイズの用紙を裁断してA3サイズの用紙にするときに生じるバリがあっても、風量が最適化された浮上エア及び分離エアでその用紙を分離させるので重送を確実に防止できる。また、ユーザが用紙のセット方向を途中で変えても重送を防止できる。
なお、本実施の形態に係る給紙装置1は、画像取得手段の一例としてカメラ70を説明したが、アレイ状の光センサ等を用いても構わない。また、カメラ70が常時画像を取得する説明をしたが、例えば3秒毎や用紙の搬送枚数の100枚毎等、定期的に画像を取得して、制御手段S1が時間積分値又は時間平均値を算出しても良い。また、カメラ70が最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得し、制御手段S1が最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する説明をしたが、カメラ70が吸着面30bと次の用紙との間の画像を取得し、制御手段S1が吸着面30bと次の用紙との間の距離を算出して、その算出結果から浮上エア機構45及び分離エア機構5の風量を調整して最適化しても良い。
<給紙ユニット100の構成例>
次に、本実施の形態に係る給紙装置1を備えた給紙ユニット100について説明する。図13に示すように、給紙ユニット100は、複数の給紙装置1を備える。さらに、給紙ユニット100は、本実施の形態では一例として、3つの用紙トレイP220,P221,P222が上下方向に備える。また、各々の用紙トレイP220,P221,P222上には、図1等に示す搬送ベルト30等を有した吸着搬送機構3が備えられる。さらに、各用紙トレイP220,P221,P222の側方には、用紙トレイP220,P221,P222に積載された用紙Pの側面にある吹出口40から浮上エアを吹き付け、用紙Pの幅方向を保持する側面ガイド4が備えられる。
用紙トレイP220,P221,P222に積載された用紙Pの先端面にある吹出口50から最上位の用紙と次の用紙との間に分離エアを吹き付ける分離エア機構5が備えられる。
用紙トレイP220,P221,P222は、図面の手前側に設けられる図示しない正面扉を開けて、図の前後方向に引き出し可能に設けられている。なお、用紙トレイの前面を外装板として構成すると共に、外装板に手が掛けられる取手等を備え、取手等を利用して用紙トレイの引き出し及び押し込みを行うように構成することもできる。
吸着搬送機構3による用紙Pの給紙方向は、各用紙トレイP220,P221,P222の引き出し方向と直交する方向(図における左側方向)である。吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pは、吹出口40から吹き出される浮上エア及び吹出口50から吹き出される分離エア等の作用で1枚に分離される。吸着搬送機構3により用紙トレイP220から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、ガイド部材の作用で下向きに搬送方向が変えられる。次に、垂直方向の用紙搬送路を構成する搬送ローラR223〜R226により下方に搬送され、ガイド部材で図の左側略水平方向にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接して停止される。その後、搬送ローラ227等の回転開始に伴って、用紙Pは画像形成装置内に送り込まれる。搬送ローラR227は、後述する画像形成装置110における画像形成プロセスとのタイミングをとるためのレジストローラとしての機能を果たしている。
同様に、吸着搬送機構3により用紙トレイP221から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、ガイド部材の作用で下向きに搬送方向が変えられる。次に、搬送ローラR225,R226により下方に搬送され、ガイド部材で図の左側略水平方向にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接して停止され、搬送ローラR227の回転開始に伴って画像形成装置内に送り込まれる。
さらに、吸着搬送機構3により用紙トレイP222から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接した状態で停止され、搬送ローラR227の回転開始に従って画像形成装置内に送り込まれる。
本発明に係る給紙ユニット100によれば、上述の給紙装置1を備えるので、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになり、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化できる。この結果、用紙の重送を防止でき、用紙の未吸着不良になることを防止できる。
<画像形成装置110の構成例>
次に、本実施の形態に係る給紙装置1を備えた画像形成装置110について説明する。図14に示すように、画像形成装置110は、例えばデジタルカラー複写機で、画像形成部114及び画像読取装置111で構成される。画像形成装置110は、さらに、給紙部90、定着部87及び制御手段Sを備えている。画像形成部114は、タンデム型カラー画像形成部と称されるもので、複数組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K及び転写ユニット80で構成されている。
画像読取装置111は、自動原稿送り装置112及び走査露光装置113で構成され、画像形成部114の上部に設置されている。自動原稿送り装置112の原稿台上に載置された原稿Gは図示しない搬送部により搬送され、走査露光装置113の光学系により原稿Gの片面又は両面の画像が走査露光され、当該画像はCCDやCMOS等で構成されるラインイメージセンサ8に読み込まれる。ラインイメージセンサ8により光電変換された画像データは、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光部3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、円筒状の感光体ドラム1Yの周囲に帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、1次転写部5Y及びクリーニング部6Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、円筒状の感光体ドラム1Mの周囲に帯電部2M、露光部3M、現像部4M、1次転写部5M及びクリーニング部6Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、円筒状の感光体ドラム1Cの周囲に帯電部2C、露光部3C、現像部4C、1次転写部5C及びクリーニング部6Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、円筒状の感光体ドラム1Kの周囲に帯電部2K、露光部3K、現像部4K、1次転写部5K及びクリーニング部6Kを有する。画像形成装置110にカラー画像データが入力されると、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kより各色のトナー像を形成し、画像形成装置110にモノクロ画像データが入力されると、画像形成ユニット10Kよりブラックのトナー像を形成する。
転写ユニット80は、中間転写ベルト81、2次転写部82、駆動ローラ83及びベルトクリーニング部84で構成される。
中間転写ベルト81は、駆動ローラ83を含む複数のローラにより巻き回され、回動可能に支持されている。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと1次転写部5Y,5M,5C,5Kとが中間転写ベルト81を圧着する。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成されたトナー像が中間転写ベルト81に逐次転写され、中間転写ベルト81上にトナー像が形成される。
給紙部90は、用紙トレイP10,P11,P12、上述した給紙装置1、給紙ローラ91、レジストローラ92等で構成される。用紙トレイP10,P11,P12内に収容された用紙Pは、給紙部90に設けられた給紙装置1により1枚毎に吸着・分離され、給紙ローラ91を経て、停止状態にあるレジストローラ92へ給紙される。用紙Pはレジストローラ92で一旦停止され、用紙Pの先端と中間転写ベルト81に形成されたトナー像との位置が一致するタイミングでレジストローラ92が回転を開始することにより2次転写部82に用紙Pが給紙され、用紙P上にトナー像が転写される。2次転写部82により用紙Pにトナー像が転写された後、中間転写ベルト81に付着している残留トナーがベルトクリーニング部84によって除去される。
定着部87は、定着ローラ88及び加圧ローラ89で構成されている。トナー像が転写された用紙Pは、定着ローラ88と加圧ローラ89との間に形成されたニップ部で用紙P上に形成された画像を加熱及び加圧され、用紙P上にトナー像が定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ93に挟持されて機外の排紙トレイ94上に載置される。
制御手段Sは、演算制御処理を行うCPUと、各種プログラムを記憶しているROM、各種データを記憶するRAM等を有し、一連の画像形成プロセスに関わる制御等の全ての制御を行う。制御手段Sは、図4で説明したカメラ70によって取得された画像から最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出して、該算出結果から浮上エア及び分離エアの風量を調整して最適化する。
本発明に係る画像形成装置110によれば、上述の給紙装置1を備えるので、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。これにより、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化でき、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。また、浮上エア及び分離エアだけで用紙の分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができ、高速で画像を形成できる。
なお、本実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置を説明したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても良い。
<画像形成システム120の構成例>
次に、本実施の形態に係る給紙ユニット100及び画像形成装置110を備えた画像形成システム120について説明する。図15に示すように、画像形成システム120は、給紙ユニット100及び画像形成装置110を備える。
画像形成システム120は、前述の図12で示した給紙ユニット100で1枚毎に分離して排出された用紙を連通口95に搬送する。連通口95には画像形成装置110が接続され、連通口95に搬送された用紙を当該画像形成装置110が受け取り、各種画像形成処理を行った後、機外の排紙トレイ上に載置される。
本発明に係る画像形成システム120によれば、上述の給紙ユニット100及び画像形成装置110を備えるので、最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出結果から用紙の重送の兆候や未吸着不良の兆候を認識できるようになる。これにより、用紙の重送や未吸着不良となる前に送風機構の風量を最適化でき、用紙の重送や未吸着不良を防止できる。また、浮上エア及び分離エアだけで用紙の分離処理を行うので、給紙時間を短縮することができ、高速で画像を形成できる。
本発明は、積載された用紙をエアで浮上させて搬送ベルト等に吸着させる給紙装置を備えた画像形成装置に適用して極めて好適である。
1・・・給紙装置、2・・・用紙載置台、3・・・吸着搬送機構、4・・・側面ガイド、5・・・分離エア機構、6・・・吸着検知センサ、11・・・RAM(記憶手段)、20・・・用紙収納部、22・・・上限検知センサ、30・・・搬送ベルト、40・・・浮上エア吹出口、41,51・・・送風ファン、45・・・浮上エア機構、50・・・分離エア吹出口、70・・・カメラ(画像取得手段)、100・・・給紙ユニット、110・・・画像形成装置、120・・・画像形成システム、S,S1・・・制御手段

Claims (10)

  1. 用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、前記吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する給紙装置において、
    前記用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、
    前記送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から前記最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記算出した距離に応じて前記送風機構の風量を調整することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記画像取得手段は、
    所定の時間だけ画像を取得し、
    前記制御手段は、
    前記所定の時間に対応する前記距離を連続して算出し、その算出結果から前記距離を時間で積分した時間積分値を算出して、該算出した時間積分値に応じて前記送風機構の風量を調整することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 前記画像取得手段は、
    所定の時間だけ画像を取得し、
    前記制御手段は、
    前記所定の時間に対応する前記距離を算出し、その算出結果から前記距離を時間で平均化した時間平均値を算出して、該算出した時間平均値に応じて前記送風機構の風量を調整することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  5. 前記送風機構は、
    前記用紙載置台に積載された用紙に所定の風量で空気を吹き付ける浮上エア機構と、
    前記吸着面に吸着された用紙に所定の風量で空気を吹き付ける分離エア機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  6. 前記制御手段には所定の時間積分値又は時間平均値が記憶される記憶手段が設けられ、
    前記制御手段は、
    算出した時間積分値又は時間平均値と前記記憶手段に記憶される所定の時間積分値又は時間平均値とを比較し、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より小さい場合に、前記浮上エア機構の風量を減少させ、
    算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より大きい場合に、前記浮上エア機構の風量を増加させることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記制御手段には所定の時間積分値又は時間平均値が記憶される記憶手段が設けられ、
    前記制御手段は、
    算出した時間積分値又は時間平均値が前記記憶手段に記憶される所定の時間積分値又は時間平均値とを比較し、算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より小さい場合に、前記分離エア機構の風量を増加させ、
    算出した時間積分値又は時間平均値が所定の時間積分値又は時間平均値より大きい場合に、前記分離エア機構の風量を減少させることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか1項に記載の給紙装置。
  8. 用紙が収納される1つ以上の用紙トレイと、前記用紙トレイで用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、前記吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する給紙ユニットにおいて、
    前記用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、
    前記送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から前記最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とする給紙ユニット。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、前記吸着面に吸着された用紙を用紙搬送路に搬送する画像形成装置において、
    前記用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、
    前記送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像から前記最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記用紙を積載する用紙載置台に積載された最上位の用紙を上面から吸引して吸着面に吸着させると共に、前記吸着面に吸着された用紙を前記画像形成装置に搬送する給紙装置と、前記給紙装置から前記画像形成装置に用紙を供給し、前記画像形成装置で画像を形成する制御を行う制御手段とを備える画像形成システムにおいて、
    前記給紙装置は、
    前記用紙に所定の風量で空気を吹き付ける送風機構と、
    前記送風機構によって空気が吹き付けられた最上位の用紙と次の用紙との間の画像を取得する画像取得手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記画像取得手段によって取得された画像から前記最上位の用紙と次の用紙との間の距離を算出することを特徴とする画像形成システム。
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