JP2010242834A - トランスミッション - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型、構造簡単、低フリクションで安価な噛み合い式クラッチを採用してトランスミッションの軸方向寸法の小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化を図りながら、各変速段のスムーズな確立を可能にする。
【解決手段】 入力軸42上に配置された複数のドライブギヤ45〜50と出力軸43上に配置された複数のドリブンギヤ51〜56との何れか一方を、噛み合い式クラッチ63,64,65により前記入力軸42あるいは前記出力軸43に選択的に結合して所望の変速段を確立する際に、シンクロ装置Sが、入力軸42に固定されたドライブギヤ45に噛合するアイドルギヤ57の回転を制御して入力軸42の回転を出力軸43の回転に同期させるので、噛み合い式クラッチにより結合される二つの部材の差回転を消滅させて該噛み合い式クラッチ63,64,65をスムーズに係合することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力軸42上に配置された複数のドライブギヤ45〜50と出力軸43上に配置された複数のドリブンギヤ51〜56との何れか一方を、噛み合い式クラッチ63,64,65により前記入力軸42あるいは前記出力軸43に選択的に結合して所望の変速段を確立する際に、シンクロ装置Sが、入力軸42に固定されたドライブギヤ45に噛合するアイドルギヤ57の回転を制御して入力軸42の回転を出力軸43の回転に同期させるので、噛み合い式クラッチにより結合される二つの部材の差回転を消滅させて該噛み合い式クラッチ63,64,65をスムーズに係合することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シンクロ機能を持たない噛み合い式クラッチを用いて所望の変速段を確立するトランスミッションに関する。
一般にオートマチックトランスミッションでは、変速軸に相対回転自在に支持した複数のギヤを油圧クラッチで該変速軸に選択的に結合して所望の変速段を確立している。
それに対して、変速軸に相対回転自在に支持した複数のギヤを電気アクチュエータで作動するシンクロ装置で該変速軸に選択的に結合して所望の変速段を確立する、いわゆるオートマチック・マニュアルトランスミッションが、下記特許文献1により公知である。
ところで、シンクロ装置はギヤおよび変速軸間に差回転が存在する場合であっても、その差回転を吸収してギヤを変速軸にスムーズに結合するシンクロ機能を有しているが、オートマチックトランスミッション並のシフトレスポンスやシフトフィーリングを求めると、シンクロ時間を最小限にするにはシンクロ容量を大容量化する必要があるため、個々のシンクロ装置の軸方向寸法の大型化、ダブルコーン化、トリプルコーン化が必要になり、多くのシンクロ装置を備える多段のトランスミッションでは軸方向寸法の大型化、高コスト化、高フリクション化を招く要因となる問題があった。
シンクロ機能を持たないドグクラッチのような噛み合い式クラッチは、シンクロ装置に比べて軸方向寸法が短く、構造簡単、低コスト、低フリクションであるため、シンクロ装置に代えてドグクラッチを採用すればトランスミッションの軸方向寸法の小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化を図ることができる。しかしながらドグクラッチでは、ギヤおよび変速軸間に差回転が存在する場合に、それらをスムーズに結合することができないため、前記差回転を吸収するための何らかの手段が必要となる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、小型、構造簡単、低フリクションで安価な噛み合い式クラッチを採用してトランスミッションの軸方向寸法の小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化を図りながら、各変速段のスムーズな確立を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動源からの駆動力を入力軸に伝達するクラッチと、前記入力軸上に配置された複数のドライブギヤと、出力軸上に配置されて前記ドライブギヤに噛合する複数のドリブンギヤと、前記ドライブギヤの何れかあるいは前記ドリブンギヤの何れかを、それぞれ前記入力軸あるいは前記出力軸に選択的に結合する噛み合い式クラッチとを備えるトランスミッションにおいて、アイドル軸に回転自在に支持されて前記複数のドライブギヤのうち前記入力軸に固定されたギヤに噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤの回転を制御するシンクロ装置とを備え、前記シンクロ装置は、前記噛み合い式クラッチが係合する変速時に、前記入力軸の回転が前記出力軸の回転に同期するように前記アイドルギヤの回転を制御することを特徴とするトランスミッションが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記シンクロ装置は、前記アイドルギヤをケーシングに拘束可能な摩擦クラッチと、前記アイドル軸に回転自在に支持された第1カムと、前記第1カムに接続されたアクチュエータと、前記ケーシングに軸方向摺動自在に支持されて前記第1カムに係合する第2カムとを備え、前記アクチュエータで前記第1カムを回転させて前記第2カムを軸方向に摺動させることで、前記摩擦クラッチを係合して前記アイドルギヤの回転を制動することを特徴とするトランスミッションが提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記アイドルギヤはリバース変速段を確立するためのリバースアイドルギヤであることを特徴とするトランスミッションが提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、駆動源からの駆動力が第1クラッチを介して伝達される第1入力軸と、駆動源からの駆動力が第2クラッチを介して伝達される第2入力軸と、前記第1入力軸に固定された複数の第1ドライブギヤと、前記第2入力軸に固定された複数の第2ドライブギヤと、前記第1、第2ドライブギヤに噛合する複数のドリブンギヤが回転自在に支持された出力軸と、前記複数のドリブンギヤを前記出力軸に選択的に結合可能な噛み合い式クラッチとを備えるトランスミッションにおいて、アイドル軸に回転自在に支持されて前記複数の第1ドライブギヤの一つに噛合する第1アイドルギヤと、前記アイドル軸に回転自在に支持されて前記複数の第2ドライブギヤの一つに噛合する第2アイドルギヤと、前記第1、第2アイドルギヤの回転を制御するシンクロ装置とを備え、前記シンクロ装置は、前記噛み合い式クラッチが係合する変速時に、前記第1入力軸あるいは前記第2入力軸の回転が前記出力軸の回転に同期するように前記第1、第2アイドルギヤの回転を制御することを特徴とするトランスミッションが提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記シンクロ装置は、前記第1アイドルギヤをケーシングに拘束可能な第1摩擦クラッチと、前記第2アイドルギヤを前記ケーシングに拘束可能な第2摩擦クラッチと、前記アイドル軸に回転自在に支持された第1カムと、前記第1カムに接続されたアクチュエータと、前記ケーシングに軸方向摺動自在に支持されて前記第1カムに係合する第2カムおよび第3カムとを備え、前記アクチュエータで前記第1カムを一方向に回転させて前記第2カムを軸方向一方に摺動させることで、前記第1摩擦クラッチを係合して前記第1アイドルギヤの回転を制動するとともに、前記アクチュエータで前記第1カムを他方向回転させて前記第3カムを軸方向他方に摺動させることで、前記第2摩擦クラッチを係合して前記第2アイドルギヤの回転を制動することを特徴とするトランスミッションが提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記シンクロ装置は、前記第1アイドルギヤを前記アイドル軸に結合可能な第1シンクロクラッチと、前記第2アイドルギヤを前記アイドル軸に結合可能な第2シンクロクラッチと、前記アイドル軸を回転駆動するモータとを備え、前記第1シンクロクラッチを係合した状態で前記モータを駆動して前記第1アイドルギヤの回転を制御し、あるいは前記第2シンクロクラッチを係合した状態で前記モータを駆動して前記第2アイドルギヤの回転を制御することを特徴とするトランスミッションが提案される。
尚、実施の形態の第1、第2副入力軸12,13は本発明の第1、第2入力軸に対応し、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応し、実施の形態の発進クラッチ15,41は本発明のクラッチに対応し、実施の形態のリバースアイドル軸44は本発明のアイドル軸に対応し、実施の形態の3速ドライブギヤ23,4速ドライブギヤ24および1速−リバースドライブギヤ45は本発明のギヤに対応し、実施の形態の第1、第2アイドルギヤ34,35および第1リバースアイドルギヤ57は本発明のアイドルギヤに対応し、実施の形態の1速−3速ドグクラッチ29、2速−4速ドグクラッチ30、1速−2速ドグクラッチ63、3速−4速ドグクラッチ64および5速−6速ドグクラッチ65は本発明の噛み合い式クラッチに対応し、実施の形態のモータ77は本発明のアクチュエータに対応する。
請求項1の構成によれば、入力軸上に配置された複数のドライブギヤと出力軸上に配置された複数のドリブンギヤとの何れか一方を、噛み合い式クラッチにより前記入力軸あるいは前記出力軸に選択的に結合して所望の変速段を確立する際に、シンクロ装置が、入力軸に固定されたギヤに噛合するアイドルギヤの回転を制御して入力軸の回転を出力軸の回転に同期させるので、噛み合い式クラッチにより結合される二つの部材の差回転を消滅させて該噛み合い式クラッチをスムーズに係合することができる。このように、シンクロ機能を持たない代わりに軸方向寸法が小型であるドグクラッチを採用しながら、共通のシンクロ装置でシンクロ機能を賄うことができるので、トランスミッションの軸方向寸法の小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化を達成することができる。
また請求項2の構成によれば、シンクロ装置のアクチュエータで第1カムを駆動することで第2カムを作動させて摩擦クラッチを係合し、アイドルギヤの回転と、それに噛合するドライブギヤの回転とを制動することができる。これにより、ドライブギヤに連動するドリブンギヤの回転数を任意に減少させて出力軸の回転数と同期させ、噛み合い式クラッチをスムーズに係合することができる。
また請求項3の構成によれば、シンクロ装置のアイドルギヤをリバース変速段を確立するためのリバースアイドルギヤに兼用したので、部品点数の削減およびトランスミッションの小型化に寄与することができる。
また請求項4の構成によれば、駆動源に選択的に接続される第1、第2入力軸に複数の第1、第2ドライブギヤを固定するとともに、出力軸に相対回転自在に設けた複数のドリブンギヤを前記ドライブギヤに噛合させ、ドリブンギヤを噛み合い式クラッチで出力軸に選択的に結合して所望の変速段を確立する際に、シンクロ装置は、アイドル軸に支持されて第1ドライブギヤの一つに噛合する第1アイドルギヤの回転と、アイドル軸に支持されて第2ドライブギヤの一つに噛合する第2アイドルギヤの回転とを制御することで、噛み合い式クラッチが係合する変速時に第1入力軸あるいは第2入力軸の回転を出力軸の回転に同期させるので、ドリブンギヤおよび出力軸の差回転を消滅させて噛み合い式クラッチをスムーズに係合することができる。このように、シンクロ機能を持たない代わりに軸方向寸法が小型であるドグクラッチを採用しながら、共通のシンクロ装置でシンクロ機能を賄うことができるので、トランスミッションの軸方向寸法の小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化を達成することができる。
また請求項5の構成によれば、シンクロ装置のアクチュエータで第1カムを駆動することで、第2、第3カムを作動させて第1、第2摩擦クラッチを選択的に係合し、第1、第2アイドルギヤの回転と、それらに噛合する第1、第2ドライブギヤの回転とを選択的に制動することができる。これにより、一つのアクチュエータで第1、第2ドライブギヤに連動するドリブンギヤの回転数を任意に減少させて出力軸の回転数と同期させ、噛み合い式クラッチをスムーズに係合することができる。
また請求項6の構成によれば、シンクロ装置のモータでアイドル軸を駆動すると、アイドル軸に第1、第2シンクロクラッチを介して選択的に結合される第1、第2アイドルギヤが回転することで、それらの第1、第2アイドルギヤに噛合する第1、第2ドライブギヤの回転数を任意に増減させることができる。これにより、第1、第2ドライブギヤに連動するドリブンギヤの回転数を任意に増減させて出力軸の回転数と同期させ、噛み合い式クラッチをスムーズに係合することができる。
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、前進6段、後進1段のマニュアル式のトランスミッションTは、エンジンEの駆動力がクラッチペダルで操作される発進クラッチ41を介して伝達される入力軸42と、入力軸42と平行に配置された出力軸43と、入力軸42および出力軸43と平行に配置されたリバースアイドル軸44とを備える。
入力軸42には1速−リバースドライブギヤ45および2速ドライブギヤ46が固設され、3速ドライブギヤ47、4速ドライブギヤ48、5速ドライブギヤ49および6速ドライブギヤ50が相対回転自在に支持される。出力軸43には1速ドリブンギヤ51および2速ドリブンギヤ52が相対回転自在に支持され、3速ドリブンギヤ53、4速ドリブンギヤ54、5速ドリブンギヤ55および6速ドリブンギヤ56が固設される。1速−リバースドライブギヤ45には1速ドリブンギヤ51が噛合し、2速ドライブギヤ46には2速ドリブンギヤ52が噛合し、3速ドライブギヤ47には3速ドリブンギヤ53が噛合し、4速ドライブギヤ48には4速ドリブンギヤ54が噛合し、5速ドライブギヤ49には5速ドリブンギヤ55が噛合し、6速ドライブギヤ50には6速ドリブンギヤ56が噛合する。
リバースアイドル軸44には第1リバースアイドルギヤ57および第2リバースアイドルギヤ58が相対回転自在に支持され、第1リバースアイドルギヤ57は1速−リバースドライブギヤ45に噛合するとともに、第2リバースアイドルギヤ58は出力軸43に固設したリバースドリブンギヤ59に噛合する。
出力軸43の右端に固設されたファイナルドライブギヤ60は、ディファレンシャルギヤ61のファイナルドリブンギヤ62に噛合し、ディファレンシャルギヤ61は左右の駆動輪W,Wに接続される。
1速ドリブンギヤ51および2速ドリブンギヤ52は、1速−2速ドグクラッチ63を介して出力軸43に選択的に結合可能であり、3速ドライブギヤ47および4速ドライブギヤ48は、3速−4速ドグクラッチ64を介して入力軸42に選択的に結合可能であり、5速ドライブギヤ49および6速ドライブギヤ50は、5速−6速ドグクラッチ65を介して入力軸42に選択的に結合可能である。また第1リバースアイドルギヤ57および第2リバースアイドルギヤ58は、リバースドグクラッチ66を介して相互に結合可能である。
入力軸42には、その回転数を検出する入力軸回転数センサ82が設けられ、出力軸43には、その回転数を検出する出力軸回転数センサ83が設けられる。
図2〜図4から明らかなように、シンクロ装置Sは、シンクロ軸80と、シンクロ軸80に固設されて第1リバースアイドルギヤ57に噛合するシンクロギヤ81と、シンクロギヤ81をケーシング67に拘束可能な摩擦クラッチ68とを備える。摩擦クラッチ68は、シンクロギヤ81とケーシング67とに交互にスプライン嵌合する複数の摩擦係合要素69…と、シンクロ軸80に軸方向移動不能かつ相対回転可能に支持した円環状の第1カム70と、ケーシング67に軸方向移動可能かつ相対回転不能にスプライン嵌合する円環状の第2カム71と、第2カム71を第1カム70に向けて付勢するリターンスプリング72とを備える、第1カム70および第2カム71の対向面にはそれぞれ複数の水滴状のカム溝70a…,71a…(図4参照)が相互に対向するように形成されており、両カム溝70a…,71a…にボール73…が嵌合する。そしてシンクロ軸80に固設したシンクロギヤ81が第1リバースアイドルギヤ57に噛合する。
シンクロ軸80と平行に配置された減速軸74に第2減速ギヤ75および第3減速ギヤ76が固設されており、モータ77の回転軸77aに固設した第1減速ギヤ78が第2減速ギヤ75に噛合し、第1カム70の外周に設けた第4減速ギヤ79が第3減速ギヤ76に噛合する。従って、モータ77を一方向に駆動すると、その回転軸77aの回転が第1減速ギヤ78、第2減速ギヤ75、減速軸74、第3減速ギヤ76および第4減速ギヤ79を介して伝達される第1カム70が第2カム71に対して相対回転し、第1、第2カム70,71のカム溝70a…,71a…にボール73…が乗り上げることで、第2カム71が軸方向右側に移動して摩擦係合要素69…を相互に係合させる。このようにして摩擦クラッチ68が係合すると、シンクロギヤ81がケーシング67に拘束されて制動されることで、シンクロギヤ81に噛合する第1リバースアイドルギヤ57が制動される。
1速変速段を確立すべく、1速−2速ドグクラッチ63で1速ドリブンギヤ51を出力軸43に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→1速−リバースドライブギヤ45→1速ドリブンギヤ51→1速−2速ドグクラッチ63→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
2速変速段を確立すべく、1速−2速ドグクラッチ63で2速ドリブンギヤ52を出力軸43に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→2速ドライブギヤ46→2速ドリブンギヤ52→1速−2速ドグクラッチ63→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
3速変速段を確立すべく、3速−4速ドグクラッチ64で3速ドライブギヤ47を入力軸42に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→3速−4速ドグクラッチ64→3速ドライブギヤ47→3速ドリブンギヤ53→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
4速変速段を確立すべく、3速−4速ドグクラッチ64で4速ドライブギヤ48を入力軸42に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→3速−4速ドグクラッチ64→4速ドライブギヤ48→4速ドリブンギヤ54→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
5速変速段を確立すべく、5速−6速ドグクラッチ65で5速ドライブギヤ49を入力軸42に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→5速−6速ドグクラッチ65→5速ドライブギヤ49→5速ドリブンギヤ55→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
6速変速段を確立すべく、5速−6速ドグクラッチ65で6速ドライブギヤ50を入力軸42に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→5速−6速ドグクラッチ65→6速ドライブギヤ50→6速ドリブンギヤ56→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
リバース変速段を確立すべく、リバースドグクラッチ66で第1リバースアイドルギヤ57および第2リバースアイドルギヤ58を相互に結合すると、エンジンEの駆動力が発進クラッチ41→入力軸42→1速−リバースドライブギヤ45→第1リバースアイドルギヤ57→リバースドグクラッチ66→第2リバースアイドルギヤ58→リバースドリブンギヤ59→出力軸43→ファイナルドライブギヤ60→ファイナルドリブンギヤ62→ディファレンシャルギヤ61の経路で駆動輪W,Wに逆回転となって伝達される。
このとき、リバース変速段を確立するための第1リバースアイドルギヤ57を、同期機能を発揮するためのシンクロ装置Sのアイドルギヤに兼用するので、部品点数の削減およびトランスミッションTの小型化に寄与することができる。
ところで、同期機能を持たない1速−2速ドグクラッチ63をスムーズに係合するには、出力軸43の回転数を1速ドリブンギヤ51あるいは2速ドリブンギヤ52の回転数に一致させる必要がある。このとき、シンクロ装置Sの摩擦クラッチ68を係合して第1リバースアイドルギヤ57を制動すると、第1リバースアイドルギヤ57に1速−リバースドライブギヤ45を介して接続された1速ドリブンギヤ51の回転が減速され、あるいは第1リバースアイドルギヤ57に1速−リバースドライブギヤ45および2速ドライブギヤ46を介して接続された2速ドリブンギヤ52の回転が減速されることで、差回転を消滅させて1速−2速ドグクラッチ63をスムーズに係合することができる。
また同期機能を持たない3速−4速ドグクラッチ64をスムーズに係合するには、入力軸42の回転数を3速ドライブギヤ47あるいは4速ドライブギヤ48の回転数に一致させる必要がある。このとき、シンクロ装置Sの摩擦クラッチ68を係合して第1リバースアイドルギヤ57を制動すると、第1リバースアイドルギヤ57に1速−リバースドライブギヤ45を介して接続された入力軸42の回転が減速されることで、差回転を消滅させて3速−4速ドグクラッチ64をスムーズに係合することができる。同様に、同期機能を持たない5速−6速ドグクラッチ65をスムーズに係合するには、入力軸42の回転数を5速ドライブギヤ49あるいは6速ドライブギヤ50の回転数に一致させる必要がある。このとき、シンクロ装置Sの摩擦クラッチ68を係合して第1リバースアイドルギヤ57を制動すると、第1リバースアイドルギヤ57に1速−リバースドライブギヤ45を介して接続された入力軸42の回転が減速されることで、差回転を消滅させて5速−6速ドグクラッチ65をスムーズに係合することができる。
1速−2速ドグクラッチ63、3速−4速ドグクラッチ64および5速−6速ドグクラッチ65により結合される二つの要素の差回転がなくなって同期が完了したことは、入力軸回転数センサ82で検出した入力軸42の回転数と出力軸回転数センサ83で検出した出力軸43の回転数とを比較することで判定可能である。なぜならば、3速ドライブギヤ47、4速ドライブギヤ48、5速ドライブギヤ49および6速ドライブギヤ50の回転数は出力軸43の回転数に対して既知の関係にあり、1速ドリブンギヤ51および2速ドリブンギヤ52の回転数は入力軸42の回転数に対して既知の関係にあるからである。
以上のように、本実施の形態によれば、通常は1速−2速シンクロ装置、2速−3速シンクロ装置および5速−6速シンクロ装置を用いるところ、シンクロ機能を持たない代わりに安価で軸方向寸法が小さい1速−2速ドグクラッチ63、3速−4速ドグクラッチ64および5速−6速ドグクラッチ65を用いたことで、トランスミッションTの軸方向寸法を小型化、構造簡単化、低コスト化、低フリクション化することができ、しかも各変速段に対して共通のシンクロ装置Sを設けることで、全ての変速段の確立時にシンクロ機能を発揮させることができる。
次に、図5〜図11に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
図5に示すように、いわゆるツインクラッチ式の前進4段のトランスミッションTは、主入力軸11と、第1副入力軸12と、第2副入力軸13と、出力軸14とを備える。第2副入力軸13は主入力軸11の外周に同軸に嵌合し、第1副入力軸12は第2副入力軸13の外周に同軸に嵌合する。出力軸14は主入力軸11と平行に配置される。主入力軸11の右端にはエンジンEが発進クラッチ15を介して接続され、主入力軸11の左端と第1副入力軸12との間に第1クラッチC1が配置されるとともに、主入力軸11の左端と第2副入力軸13との間に第2クラッチC2が配置される。
第1副入力軸12には1速ドライブギヤ21および3速ドライブギヤ23が固設され、第2副入力軸13には2速ドライブギヤ22および4速ドライブギヤ24が固設される。出力軸14には1速ドライブギヤ21に噛合する1速ドリブンギヤ25と、3速ドライブギヤ23に噛合する3速ドリブンギヤ27と、2速ドライブギヤ22に噛合する2速ドリブンギヤ26と、4速ドライブギヤ24に噛合する4速ドリブンギヤ28とが相対回転自在に支持される。1速ドリブンギヤ25および3速ドリブンギヤ27は、1速−3速ドグクラッチ29により出力軸14に選択的に結合可能であり、2速ドリブンギヤ26および4速ドリブンギヤ28は、2速−4速ドグクラッチ30により出力軸14に選択的に結合可能である、
尚、1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30は、図示せぬ電磁アクチュエータまたは油圧アクチュエータにより作動する。
尚、1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30は、図示せぬ電磁アクチュエータまたは油圧アクチュエータにより作動する。
出力軸14の右端に固設されたファイナルドライブギヤ31は、ディファレンシャルギヤ33のファイナルドリブンギヤ32に噛合し、ディファレンシャルギヤ33は左右の駆動輪W,Wに接続される。
図6に示すように、前記1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30をスムーズに係合するためのシンクロ装置Sは、第1の実施の形態のシンクロ装置Sの機能を拡張したもので、第1の実施の形態のシンクロ装置Sの構成要素に対応する構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
アイドル軸84には第1アイドルギヤ34が相対回転自在に支持されるとともに第2アイドルギヤ35が固設され、第1アイドルギヤ34は3速ドライブギヤ23に噛合し、第2アイドルギヤ35は4速ドライブギヤ24に噛合する。第1アイドルギヤ34は第1摩擦クラッチ68R(第1の実施の形態のクラッチ68に相当)を介してケーシング67に拘束可能であり、第2アイドルギヤ35と一体のアイドル軸84は第2摩擦クラッチ68Lを介してケーシング67に拘束可能である。
第1、第2摩擦クラッチ68R,68Lは、第1カム70を挟んで右側および左側にそれぞれ第2カム71R(第1の実施の形態の第2カム71に相当)および第3カム71Lを備えるもので、第1カム70の右側面に形成された第1カム溝70a…はボール73を挟んで第1カム71Rの左側面に形成されたカム溝71Ra…に係合し、第1カム70の左側面に形成された第2カム溝70b…はボール73を挟んで第2カム71Lの右側面に形成されたカム溝71La…に係合する。
図7(A)には第1カム70が中立位置にある状態が示されており、そこから図7(B)に示すように、モータ77によって第1カム70が一方向に回転すると、第3カム71Lは移動せずに第2カム71Rだけが右方向に移動し、第1摩擦クラッチ68Rが係合して第1アイドルギヤ34をケーシング67に拘束する。また図7(C)に示すように、モータ77によって第1カム70が他方向に回転すると、第2カム71Rは移動せずに第3カム71Lだけが左方向に移動し、第2摩擦クラッチ68Lが係合してアイドル軸84(つまり第2アイドルギヤ35)をケーシング67に拘束する。
しかして、図8に示すように、1速変速段の確立時には、1速−3速ドグクラッチ29で1速ドリブンギヤ25を出力軸14に結合し、第1クラッチC1を係合して主入力軸11を第1副入力軸12に結合した状態で発進クラッチ15を係合すると、エンジンEの駆動力が、発進クラッチ15→主入力軸11→第1クラッチC1→第1副入力軸12→1速ドライブギヤ21→1速ドリブンギヤ25→1速−3速ドグクラッチ29→出力軸14→ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ33の経路で左右の駆動輪W,Wに伝達される。
図9に示すように、2速変速段の確立時には、2速−4速ドグクラッチ30で2速ドリブンギヤ26を出力軸14に結合し、それまで係合していた第1クラッチC1を係合解除すると同時に第2クラッチC2を係合すると、エンジンEの駆動力が、発進クラッチ15→主入力軸11→第2クラッチC2→第2副入力軸13→2速ドライブギヤ22→2速ドリブンギヤ26→2速−4速ドグクラッチ30→出力軸14→ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ33の経路で左右の駆動輪W,Wに伝達される。
図10に示すように、3速変速段の確立時には、1速−3速ドグクラッチ29で3速ドリブンギヤ27を出力軸14に結合し、それまで係合していた第2クラッチC2を係合解除すると同時に第1クラッチC1を係合すると、エンジンEの駆動力が、発進クラッチ15→主入力軸11→第1クラッチC1→第1副入力軸12→3速ドライブギヤ23→3速ドリブンギヤ27→1速−3速ドグクラッチ29→出力軸14→ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ33の経路で左右の駆動輪W,Wに伝達される。
図11に示すように、4速変速段の確立時には、2速−4速ドグクラッチ30で4速ドリブンギヤ28を出力軸14に結合し、それまで係合していた第1クラッチC1を係合解除すると同時に第2クラッチC2を係合すると、エンジンEの駆動力が、発進クラッチ15→主入力軸11→第2クラッチC2→第2副入力軸13→4速ドライブギヤ24→4速ドリブンギヤ28→2速−4速ドグクラッチ30→出力軸14→ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ33の経路で左右の駆動輪W,Wに伝達される。
ところで、1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30はシンクロ機能を備えていないため、1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30を係合するとき、1速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ26、3速ドリブンギヤ27および4速ドリブンギヤ28の回転数と出力軸14の回転数とを一致させる必要がある。1速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ26、3速ドリブンギヤ27および4速ドリブンギヤ28の回転数は主入力軸11の回転数に対してギヤ比により決まる既知の関係があるため、主入力軸11の回転数(つまり第1、第2副入力軸12,13の回転数)を検出する入力軸回転数センサ82の出力と、出力軸14の回転数を検出する出力軸回転数センサ83の出力とを比較することで、1速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ26、3速ドリブンギヤ27および4速ドリブンギヤ28の回転数が出力軸14の回転数と一致したことを判定することができる。
出力軸14の回転数は車速に応じて一義的に決まってしまうため、1速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ26、3速ドリブンギヤ27および4速ドリブンギヤ28の回転数、つまり第1、第2副入力軸12,13の回転数をシンクロ装置Sで制御し、1速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ26、3速ドリブンギヤ27および4速ドリブンギヤ28の回転数を出力軸14の回転数に一致させれば、シンクロ機能を持たない1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30をスムーズに係合することができる。
シフトチェンジの際に次段の変速段を確立するためのインギヤ直前の状態では、現変速段以外の動力伝達経路の係合要素は全て非係合の状態にある。このとき、出力軸14は車速に応じた回転数で回転するが、非係合要素には差回転が存在してスムーズに係合できない状態にある。
そこで、次段の変速段において出力軸14に結合すべきドリブンギヤの回転数を、シンクロ装置Sにより減速して出力軸14の回転数に一致させ、その状態で非係合ドグクラッチを係合することで、スムーズなインギヤが可能になる。
次に、シンクロ装置Sの作用を説明する。
シンクロ装置Sのモータ77を一方向に駆動して第1カム70を一方向に回転させると、第2カム71Rが右動して第1摩擦クラッチ68Rが係合し、第1アイドルギヤ34の回転を制動する。その結果、第1アイドルギヤ34に噛合する3速ドライブギヤ23の回転数、あるいは第3ドライブギヤ23と一体の1速ドライブギヤ21の回転数が減少し、それらに噛合する1速ドリブンギヤ25あるいは3速ドリブンギヤ27の回転数が減少することで、出力軸14との差回転を消滅させて1速−3速ドグクラッチ29をスムーズに係合することができる。
またシンクロ装置Sのモータ77を他方向に駆動して第1カム70を他方向に回転させると、第3カム71Lが左動して第2摩擦クラッチ68Lが係合し、アイドル軸84および第2アイドルギヤ35の回転を制動する。その結果、第2アイドルギヤ35に噛合する4速ドライブギヤ24の回転数、あるいは第4ドライブギヤ24と一体の2速ドライブギヤ22の回転数が減少し、それらに噛合する2速ドリブンギヤ26あるいは4速ドリブンギヤ28の回転数が減少することで、出力軸14との差回転を消滅させて2速−4速ドグクラッチ30をスムーズに係合することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、通常は1速−3速シンクロ装置および2速−4速シンクロ装置を用いるところ、シンクロ機能を持たない代わりに安価で軸方向寸法が小さい1速−3速ドグクラッチ29および2速−4速ドグクラッチ30を用いたことで、トランスミッションTの軸方向寸法を小型化することができ、しかも各変速段に対して共通のシンクロ装置Sを設けることで、全ての変速段の確立時にシンクロ機能を発揮させることができる。
次に、図12に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態は、トランスミッションT自体の構造は第2の実施の形態と同じであり、シンクロ装置Sの構造が第2の実施の形態と異なっている。
第3の実施の形態のシンクロ装置Sは、第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を相対回転自在に支持するアイドル軸84にモータ91を接続し、アイドル軸84と第1アイドルギヤ34との間に第1シンクロクラッチ92を配置するとともに、アイドル軸84と第2アイドルギヤ35との間に第2シンクロクラッチ93を配置したものである。第1、第2シンクロクラッチ92,93は油圧クラッチあるいは電磁クラッチで構成される。
従って、第1シンクロクラッチ92を係合すると、モータ91の駆動力で第1アイドルギヤ34を任意の回転数で回転させ、第1アイドルギヤ34に連動する1速ドリブンギヤ25および3速ドリブンギヤ27の回転数を増速あるいは減速して出力軸14の回転数に同期させることで、1速−3速ドグクラッチ29をスムーズに係合することができる。
また第2シンクロクラッチ93を係合すると、モータ91の駆動力で第2アイドルギヤ35を任意の回転数で回転させ、第2アイドルギヤ35に連動する2速ドリブンギヤ22および4速ドリブンギヤ24の回転数を増速あるいは減速して出力軸14の回転数に同期させることで、2速−4速ドグクラッチ30をスムーズに係合することができる。
第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態ではシンクロ装置Sが制動力による減速機能だけを発揮するため、ドグクラッチで結合すべき二つの部材の差回転の方向によっては同期機能を発揮できない可能性があるが、第3の実施の形態ではモータ91で第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を任意の回転数へと加速あるいは減速することができるので、ドグクラッチで結合すべき二つの部材の差回転の方向に関わらずに同期機能を発揮することができる。
第3の実施の形態の他の作用効果は、上述した第1、第2の実施の形態の作用効果と同じである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではエンジンEを駆動源としているが、電動モータを駆動源としても、エンジンおよび電動モータの両方を駆動源としても良い。
また第1の実施の形態ではシンクロ装置Sのシンクロギヤ81を第1リバースアイドルギヤ57に噛合させているが、1速−リバースドライブギヤ45または2速ドライブギヤ46に噛合させても良い。
また第1の実施の形態では1速ドライブギヤおよびリバース−リドライブギヤを1速−リバースドライブギヤ45で兼用しているが、1速ドライブギヤおよびリバース−リドライブギヤがそれぞれ独立していても良く、そのうえでシンクロギヤ81を前記独立した1速ドライブギヤまたはリバース−リドライブギヤ、あるいは入力軸42に固設された他のギヤにどれと噛合させても良い。
また第2の実施の形態および第3の実施の形態ではシンクロ装置Sの第1、第2アイドルギヤ34,35を3速ドライブギヤ23および4速ドライブギヤ24に噛合させているが、他の変速段のドライブギヤに噛合させても良い。
また第2の実施の形態および第3の実施の形態では発進クラッチ15を介してエンジンEが接続されているが、トルクコンバータ等の流体継手あるいはロックアップクラッチ等を介してエンジンEを接続しても良く、第1クラッチC1および第2クラッチC2を発進クラッチ15の位置に設け、第1クラッチC1または第2クラッチC2を発進クラッチ15としてエンジンEを接続しても良い。
また第2の実施の形態および第3の実施の形態では前進4段のトランスミッションを例示したが、変速段数は4段に限定されるものではなく、これに伴い出力軸が複数存在しても良い。
また本発明の噛み合い式クラッチは、実施の形態のドグクラッチ29,30,63,64,65に限定されるものではない。
12 第1副入力軸(第1入力軸、入力軸)
13 第2副入力軸(第2入力軸、入力軸)
14 出力軸
15 発進クラッチ
23 3速ドライブギヤ(ギヤ)
24 4速ドライブギヤ(ギヤ)
29 1速−3速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
30 2速−4速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
34 第1アイドルギヤ(アイドルギヤ)
35 第2アイドルギヤ(アイドルギヤ)
41 発進クラッチ(クラッチ) 42 入力軸
43 出力軸
44 リバースアイドル軸(アイドル軸)
45 1速−リバースドライブギヤ(ギヤ)
57 第1リバースアイドルギヤ(アイドルギヤ)
63 1速−2速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
64 3速−4速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
65 5速−6速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
67 ケーシング
68 摩擦クラッチ
68R 第1摩擦クラッチ
68L 第2摩擦クラッチ
70 第1カム
71 第2カム
71R 第2カム
71L 第3カム
77 モータ(アクチュエータ)
84 アイドル軸
91 モータ
92 第1シンクロクラッチ
93 第2シンクロクラッチ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
E エンジン(駆動源)
S シンクロ装置
13 第2副入力軸(第2入力軸、入力軸)
14 出力軸
15 発進クラッチ
23 3速ドライブギヤ(ギヤ)
24 4速ドライブギヤ(ギヤ)
29 1速−3速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
30 2速−4速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
34 第1アイドルギヤ(アイドルギヤ)
35 第2アイドルギヤ(アイドルギヤ)
41 発進クラッチ(クラッチ) 42 入力軸
43 出力軸
44 リバースアイドル軸(アイドル軸)
45 1速−リバースドライブギヤ(ギヤ)
57 第1リバースアイドルギヤ(アイドルギヤ)
63 1速−2速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
64 3速−4速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
65 5速−6速ドグクラッチ(噛み合い式クラッチ)
67 ケーシング
68 摩擦クラッチ
68R 第1摩擦クラッチ
68L 第2摩擦クラッチ
70 第1カム
71 第2カム
71R 第2カム
71L 第3カム
77 モータ(アクチュエータ)
84 アイドル軸
91 モータ
92 第1シンクロクラッチ
93 第2シンクロクラッチ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
E エンジン(駆動源)
S シンクロ装置
Claims (6)
- 駆動源(E)からの駆動力を入力軸(12,13,42)に伝達するクラッチ(15,41)と、
前記入力軸(12,13,42)上に配置された複数のドライブギヤと、
出力軸(14,43)上に配置されて前記ドライブギヤに噛合する複数のドリブンギヤと、
前記ドライブギヤの何れかあるいは前記ドリブンギヤの何れかを、それぞれ前記入力軸(12,13,42)あるいは前記出力軸(14,43)に選択的に結合する噛み合い式クラッチ(29,30,63,64,65)とを備えるトランスミッションにおいて、
アイドル軸(44,84)に回転自在に支持されて前記複数のドライブギヤのうち前記入力軸(12,13,42)に固定されたギヤ(23,24,45)に噛合するアイドルギヤ(34,35,57)と、
前記アイドルギヤ(34,35,57)の回転を制御するシンクロ装置(S)とを備え、
前記シンクロ装置(S)は、前記噛み合い式クラッチ(29,30,63,64,65)が係合する変速時に、前記入力軸(12,13,42)の回転が前記出力軸(14,43)の回転に同期するように前記アイドルギヤ(34,35,57)の回転を制御することを特徴とするトランスミッション。 - 前記シンクロ装置(S)は、
前記アイドルギヤ(57)をケーシング(67)に拘束可能な摩擦クラッチ(68)と、
前記アイドル軸(44)に回転自在に支持された第1カム(70)と、
前記第1カム(70)に接続されたアクチュエータ(77)と、
前記ケーシング(67)に軸方向摺動自在に支持されて前記第1カム(70)に係合する第2カム(71)とを備え、
前記アクチュエータ(77)で前記第1カム(70)を回転させて前記第2カム(71)を軸方向に摺動させることで、前記摩擦クラッチ(68)を係合して前記アイドルギヤ(57)の回転を制動することを特徴とする、請求項1に記載のトランスミッション。 - 前記アイドルギヤはリバース変速段を確立するためのリバースアイドルギヤ(57)であることを特徴とする、請求項2に記載のトランスミッション。
- 駆動源(E)からの駆動力が第1クラッチ(C1)を介して伝達される第1入力軸(12)と、
駆動源(E)からの駆動力が第2クラッチ(C2)を介して伝達される第2入力軸(13)と、
前記第1入力軸(12)に固定された複数の第1ドライブギヤと、
前記第2入力軸(13)に固定された複数の第2ドライブギヤと、
前記第1、第2ドライブギヤに噛合する複数のドリブンギヤが回転自在に支持された出力軸(14)と、
前記複数のドリブンギヤを前記出力軸(14)に選択的に結合可能な噛み合い式クラッチ(29,30)とを備えるトランスミッションにおいて、
アイドル軸(84)に回転自在に支持されて前記複数の第1ドライブギヤの一つに噛合する第1アイドルギヤ(34)と、
前記アイドル軸(84)に回転自在に支持されて前記複数の第2ドライブギヤの一つに噛合する第2アイドルギヤ(35)と、
前記第1、第2アイドルギヤ(34,35)の回転を制御するシンクロ装置(S)とを備え、
前記シンクロ装置(S)は、前記噛み合い式クラッチ(29,30)が係合する変速時に、前記第1入力軸(12)あるいは前記第2入力軸(13)の回転が前記出力軸(14)の回転に同期するように前記第1、第2アイドルギヤ(34,35)の回転を制御することを特徴とするトランスミッション。 - 前記シンクロ装置(S)は、
前記第1アイドルギヤ(34)をケーシング(67)に拘束可能な第1摩擦クラッチ(68R)と、
前記第2アイドルギヤ(34)を前記ケーシング(67)に拘束可能な第2摩擦クラッチ(68L)と、
前記アイドル軸(84)に回転自在に支持された第1カム(70)と、
前記第1カム(70)に接続されたアクチュエータ(77)と、
前記ケーシング(67)に軸方向摺動自在に支持されて前記第1カム(70)に係合する第2カム(71R)および第3カム(71L)とを備え、
前記アクチュエータ(77)で前記第1カム(70)を一方向に回転させて前記第2カム(71R)を軸方向一方に摺動させることで、前記第1摩擦クラッチ(68R)を係合して前記第1アイドルギヤ(34)の回転を制動するとともに、前記アクチュエータ(77)で前記第1カム(70)を他方向に回転させて前記第3カム(71L)を軸方向他方に摺動させることで、前記第2摩擦クラッチ(68L)を係合して前記第2アイドルギヤ(35)の回転を制動することを特徴とする、請求項4に記載のトランスミッション。 - 前記シンクロ装置(S)は、
前記第1アイドルギヤ(34)を前記アイドル軸(84)に結合可能な第1シンクロクラッチ(92)と、
前記第2アイドルギヤ(35)を前記アイドル軸(84)に結合可能な第2シンクロクラッチ(93)と、
前記アイドル軸(84)を回転駆動するモータ(91)とを備え、
前記第1シンクロクラッチ(92)を係合した状態で前記モータ(91)を駆動して前記第1アイドルギヤ(34)の回転を制御し、あるいは前記第2シンクロクラッチ(93)を係合した状態で前記モータ(91)を駆動して前記第2アイドルギヤ(35)の回転を制御することを特徴とする、請求項4に記載のトランスミッション。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101241217B1 (ko) | 2010-11-30 | 2013-03-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 수동 변속기 |
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CN105485267A (zh) * | 2016-01-19 | 2016-04-13 | 吉林大学 | 一种离合器常闭双联齿轮变速箱及其换挡过程控制方法 |
WO2016152286A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機 |
-
2009
- 2009-04-03 JP JP2009091189A patent/JP2010242834A/ja active Pending
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