JP2010236485A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Makoto Harada
誠 原田
Yuichi Yada
裕一 矢田
Masaru Kataoka
大 片岡
Hiroyuki Kawakubo
寛之 河窪
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Abstract

【課題】ロッカシャフトを挿通せしめる挿通孔を有する被支持部と、該被支持部から延出されるアーム部と、複数の機関弁に個別に連動、連結されるようにしてアーム部の先端に設けられる複数の弁連結部とを一体に有するロッカアームが、ロッカシャフトを介して機関本体に揺動可能に支持され、カムシャフトに設けられるカムに転がり接触するローラがアーム部の中間部に軸支される内燃機関の動弁装置において、複数の弁連結部を有する大型のロッカアームの被支持部およびロッカシャフト間を充分に潤滑可能とする。
【解決手段】ローラを収容する収容孔75がロッカアーム57Iのアーム部72に設けられ、挿通孔70の中間部の一部を収容孔75に臨ませる切欠き部76が被支持部71に設けられる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ロッカシャフトを挿通せしめる挿通孔を有する被支持部と、該被支持部から延出されるアーム部と、複数の機関弁に個別に連動、連結されるようにして前記アーム部の先端に設けられる複数の弁連結部とを一体に有するロッカアームが、前記ロッカシャフトを介して機関本体に揺動可能に支持され、前記ロッカシャフトと平行なカムシャフトに設けられるカムに転がり接触するローラが前記アーム部の中間部に軸支される内燃機関の動弁装置に関する。
このような動弁装置は、特許文献1等で既に知られている。
特許第3643351号公報
ところで、複数の機関弁に個別に連動、連結される複数の弁連結部を有するロッカアームでは、その被支持部の軸方向長さも比較的大きなものとなるのであるが、上記特許文献1で開示されたものでは、被支持部の両端からロッカシャフトおよび被支持部間にオイルを浸入させることでロッカシャフトおよび被支持部間の潤滑を行うようにしており、潤滑が充分であるとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の弁連結部を有する大型のロッカアームの被支持部およびロッカシャフト間を充分に潤滑し得るようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ロッカシャフトを挿通せしめる挿通孔を有する被支持部と、該被支持部から延出されるアーム部と、複数の機関弁に個別に連動、連結されるようにして前記アーム部の先端に設けられる複数の弁連結部とを一体に有するロッカアームが、前記ロッカシャフトを介して機関本体に揺動可能に支持され、前記ロッカシャフトと平行なカムシャフトに設けられるカムに転がり接触するローラが前記アーム部の中間部に軸支される内燃機関の動弁装置において、前記ローラを収容する収容孔が前記ロッカアームの前記アーム部に設けられ、前記挿通孔の中間部の一部を前記収容孔に臨ませる切欠き部が前記被支持部に設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記アーム部が、前記弁連結部が先端にそれぞれ設けられるようにして前記被支持部から平行に延びる一対の側壁部分と、それらの側壁部分の先端部間を結ぶ連結壁部分とから成り、前記被支持部、前記両側壁部分および前記連結壁部分で外周が規定される前記収容孔が、前記ロッカシャフトの軸線に直交する方向に長い長円形状に形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記連結壁部分が、前記収容孔の形状に沿うようにして前記被支持部から離反する側に膨らむように彎曲して形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、前記ロッカシャフトの軸線周りに揺動する前記ロッカアームが、その揺動時に前記弁連結部が前記被支持部よりも下方位置となることがあるようにして前記カムシャフトの下方に配置され、前記側壁部分が、前記弁連結部側にオイルを導くように形成されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関の動弁装置。
さらに本発明は、第2〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記両側壁部分の先端部が、前記カムシャフトのカムよりも下方に配置されるとともに前記両側壁部分と協働して上方に開放した凹部を形成する前記連結壁部分で連結されることを第5の特徴とする。
なお実施の形態の吸気弁47および排気弁48が本発明の機関弁に対応し、実施の形態の排気側カムシャフト55Eおよび吸気側カムシャフト55Iが本発明のカムシャフトに対応し、実施の形態の排気側ロッカシャフト56Eおよび吸気側ロッカシャフト56Iが本発明のロッカシャフトに対応し、実施の形態の排気側ロッカアーム57Eおよび吸気側ロッカアーム57Iが本発明のロッカアームに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、ローラを収容するためにロッカアームのアーム部に設けられる収容孔に、被支持部に設けられてロッカシャフトを挿通せしめる挿通孔の中間部の一部が臨むように被支持部の一部が切欠かれるので、被支持部の軸方向長さを大きく保持してロッカアームの倒れを防止しつつ、ローラの回転に伴う潤滑油の飛沫を被支持部の中間部で該被支持部およびロッカシャフト間に導くようにして充分な潤滑を行うことができる。
また本発明の第2の特徴によれば、収容孔をロッカシャフトの軸線に直交する方向に長い長円形状とすることにより、切削機械による収容孔の加工を容易とするとともにアーム部で応力集中が生じることを防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、前記連結壁部分が被支持部から離反する側に膨らむように彎曲しているので、ロッカアームの軽量化を図りつつ、連結壁部分による両側壁部分の連結強度を確保することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ロッカアームが、揺動時に弁連結部が被支持部よりも下方位置となることがあるようにしてカムシャフトの下方に配置され、側壁部分がオイルを導くように形成されるので、カムシャフトおよび被支持部側からのオイルを弁連結部側に導いて、機関弁および弁連結部間の潤滑を良好とすることができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、両側壁部分および連結壁部分が上方に開放した凹部を形成し、連結壁部分がカムシャフトのカムよりも下方に配置されるので、弁連結部をカムシャフト側により近接させて配置することができ、機関弁および弁連結部間の潤滑をより良好とすることができる。
実施例1の自動二輪車の右側面図である。 内燃機関の一部切欠き右側面図である。 ヘッドカバーを省略して図2の3−3線矢視方向から見た平面図である。 図2の4−4線に沿うシリンダヘッドの断面図である。 図2の5矢視拡大図である。 図3の6−6線拡大断面図である。 吸気側ロッカアームを図5と同一方向から見た正面図である。 図7の8矢視側面図である。 図8の9矢視平面図である。 吸気側ロッカアームの斜視図である。 図9の11−11線断面図である。 シリンダヘッドを図3の12矢視方向から見た図である。 図12の13矢視図である。 実施例2の図11に対応した断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1〜図13を参照しながら説明すると、先ず図1において、自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク15および操向ハンドル16を操向可能に支承するヘッドパイプ17と、該ヘッドパイプ17から後下がりに延びるメインフレーム18と、メインフレーム18よりも下方で前記ヘッドパイプ17に連設されるとともにメインフレーム18よりも急角度で後下がりに延びるダウンフレーム19と、前記メインフレーム18の後部左右両側および前記ダウンフレーム19の下端部左右両側間を結ぶ左右一対のロアフレーム20…と、前記メインフレーム18の後部に連設されて後方に延びる左右一対のシートレール21…と、前記ロアフレーム20…および前記シートレール21…間を結ぶ左右一対のリヤフレーム22…とを備える。
前記ロアフレーム20は、前記ダウンフレーム19の下部から下方に垂下される第1フレーム部20aと、第1フレーム部20aから後方に略水平に延びる第2フレーム部20bと、第2フレーム部20bの後端から上方に延びる第3フレーム部20cとを一体に有して側面視では上方に開いた略U字状に形成され、第3フレーム部20cの上端がメインフレーム18の後端部に連設される。またリヤフレーム22は、前記ロアフレーム20における第3フレーム部20cの下部およびシートレール21の後部間に設けられる。
前記車体フレームFには、水冷式である内燃機関Eの機関本体24が、前記メインフレーム18、前記ダウンフレーム19および前記ロアフレーム20…で囲まれるようにして搭載されるものであり、この機関本体24は、クランクケース25と、該クランクケース25の前側上部に結合されて前傾しつつ上方に立ち上がるシリンダブロック26と、該シリンダブロック26の上端に結合されるシリンダヘッド27と、シリンダヘッド27の上端に結合されるヘッドカバー28とを備える。
前記機関本体24の上方でメインフレーム18上には燃料タンク29が搭載され、その燃料タンク29の後方に配置される乗車用シート30が前記シートレール21で支持される。
前記ロアフレーム20…における第2および第3フレーム部20b…,20c…の連設部にはピボットプレート31が設けられており、このピボットプレート31に、軸32を介してスイングアーム33が揺動可能に支承され、前記内燃機関Eの出力が伝達される後輪WRが該スイングアーム33の後端に軸支される。また車体フレームFおよび前記スイングアーム33間にリヤクッション34が伸縮自在に設けられる。
図2において、前記シリンダブロック26は、ピストン39を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア40を有しており、シリンダボア40の軸線すなわちシリンダ軸線Cを前上がりに傾斜させるようにしてクランクケース25に結合され、自動二輪車の車幅方向に沿う軸線を有してクランクケース25で回転自在に支承されるクランクシャフト41に、前記ピストン39がコネクティングロッド42およびクランクピン43を介して連接される。
前記シリンダブロック26およびシリンダヘッド27間には、前記ピストン39の頂部を臨ませる燃焼室44が形成され、シリンダヘッド27には、その後部側壁27aに開口する吸気ポート45と、前部側壁27bに開口する排気ポート46とが設けられる。しかもシリンダ軸線Cが前上がりに傾斜しているので、シリンダヘッド27の後部側壁27aは後方側斜め上方に臨み、シリンダヘッド27の前部側壁27bは前方側斜め下方に臨むことになる。図1で示すように、前記シリンダヘッド27の後部側壁27aには吸気ポート45に通じる吸気装置35が後方に延びるようにして接続され、シリンダヘッド27の前部側壁27bには排気ポート46に通じる排気装置36が接続される。而して排気装置36は、前記シリンダヘッド27の前部側面から下方に延びて機関本体24の下方を後方に延びるように彎曲された排気管37と、排気管37に接続されて後輪WRの右方に配置される排気マフラー38とを備える。
図3および図4を併せて参照して、前記吸気ポート45および前記排気ポート46は、二股に分かれた分岐路45a,45a;46a,46aを有しており、吸気ポート45の分岐路45a…の前記燃焼室44への連通、遮断を切換える一対の吸気弁47…と、排気ポート46の分岐路46a…の前記燃焼室44への連通、遮断を切換える一対の排気弁48…とが開閉作動を可能としてシリンダヘッド27に配設され、吸気弁47…はシリンダヘッド27との間に設けられる弁ばね49…で閉弁方向に付勢され、排気弁48…はシリンダヘッド27との間に設けられる弁ばね50…で閉弁方向に付勢される。
またシリンダヘッド27には、前記燃焼室44内の中央部に臨むようにして点火プラグ51が取付けられ、その点火プラグ51を挿入するプラグ挿入筒52が上下に延びるようにしてシリンダヘッド27に一体に設けられる。
前記シリンダヘッド27および前記ヘッドカバー28間には動弁室53が形成され、前記吸気弁47…を開閉駆動する吸気側動弁装置54Iと、前記排気弁48…を開閉駆動する排気側動弁装置54Eとが前記動弁室53に収容される。
図5を併せて参照して、前記吸気側動弁装置54Iは、前記クランクシャフト41と平行な軸線を有するとともにカム58Iが設けられる吸気側カムシャフト55Iと、該吸気側カムシャフト55Iと平行な吸気側ロッカシャフト56Iで揺動可能に支承されるとともに前記カム58Iに従動して揺動する吸気側ロッカアーム57Iとを備え、吸気側ロッカアーム57Iが前記両吸気弁47…に連動、連結される。
前記排気側動弁装置54Eは、前記クランクシャフト41と平行な軸線を有するとともにカム58Eが設けられる排気側カムシャフト55Eと、該排気側カムシャフト55Eと平行な排気側ロッカシャフト56Eで揺動可能に支承されるとともに前記カム58Eに従動して揺動する排気側ロッカアーム57Eとを備えて、吸気側動弁装置54Iと同様に構成されており、排気側ロッカアーム57Eが前記両排気弁48…に連動、連結される。
吸気側カムシャフト55Iの一端部は、前記シリンダヘッド27と、該シリンダヘッド27に一対のボルト64I…で締結されるカムホルダ59Iとで回転自在に支承され、吸気側カムシャフト55Iの他端側の部分は、前記シリンダヘッド27と、該シリンダヘッド27に一対のボルト65I…で締結されるカムホルダ60Iとで回転自在に支承される。また排気側カムシャフト55Eの一端部は、前記シリンダヘッド27と、該シリンダヘッド27に一対のボルト64E…で締結されるカムホルダ59Eとで回転自在に支承され、排気側カムシャフト55Eの他端側の部分は、前記シリンダヘッド27と、該シリンダヘッド27に一対のボルト65E…で締結されるカムホルダ60Eとで回転自在に支承される。
前記吸気側カムシャフト55Iおよび前記排気側カムシャフト55Eの他端部には、被動スプロケット61I,61Eが固定されており、前記クランクシャフト41からの回転動力を伝達するカムチェーン62が前記両被動スプロケット61I,61Eに巻き掛けられる。しかも前記クランクケース25、シリンダブロック26およびシリンダヘッド27には、前記カムチェーン62を走行させるためのカムチェーン通路63が形成される。
図6を併せて参照して、前記カムホルダ60Iに内方側から近接する位置で前記吸気側カムシャフト55Iには、半径方向外方に張り出す鍔部66Iが設けられており、その鍔部66Iよりも幅広であって該鍔部66Iの一部を挿入させる溝67がシリンダヘッド27に設けられ、これにより吸気側カムシャフト55Iの組付け作業時における軸方向移動が規制される。また前記カムホルダ60Eに内方側から近接する位置で前記排気側カムシャフト55Eには、半径方向外方に張り出す鍔部66E(図3参照)が設けられており、その鍔部66Eの一部を挿入させる溝(図示せず)がシリンダヘッド27に設けられ、これにより排気側カムシャフト55Eの組付け作業時における軸方向移動が規制される。
また前記吸気側ロッカシャフト56Iは前記吸気側カムシャフト55Iよりも外方側でシリンダヘッド27に固定配置され、前記排気側ロッカシャフト56Eは前記排気側カムシャフト55Eよりも外方側でシリンダヘッド27に固定配置される。
図7〜図10において、前記吸気側ロッカアーム57Iは、吸気側ロッカシャフト56Iを挿通せしめる挿通孔70を有する被支持部71と、該被支持部71から延出されるアーム部72と、複数たとえば一対の吸気弁47…に個別に連動、連結されるようにして前記アーム部72の先端に設けられる複数たとえば一対の弁連結部73,73とを一体に有し、前記吸気側カムシャフト55Iに設けられるカム58Iに転がり接触するカム当接部としてのローラ74が前記アーム部72の中間部に軸支され、前記弁連結部73…は、吸気弁47…のステムエンドに上方から当接する。
前記アーム部72には、前記ローラ74を収容する収容孔75が設けられ、前記挿通孔70の中間部の一部を前記収容孔75に臨ませるように前記被支持部71の一部に切欠き部76が設けられる。しかも前記アーム部72は、前記弁連結部73…が先端にそれぞれ設けられるようにして前記被支持部71から平行に延びる一対の側壁部分72a,72aと、それらの側壁部分72a…の先端部間を結ぶ連結壁部分72bとから成り、前記被支持部71、前記両側壁部分72a…および前記連結壁部分72bで外周が規定される前記収容孔75が、吸気側ロッカシャフト56Iの軸線すなわち挿通孔70の軸線に直交する方向に長い長円形状に形成される。しかも前記両側壁部分72a…の中間部には、前記収容孔75に収容されるローラ74を軸支する支軸78(図2参照)の両端を支持する支持孔77…が設けられる。また前記連結壁部分72bは、前記収容孔75の形状に沿うようにして前記被支持部71から離反する側に膨らむように彎曲して形成される。
また吸気側ロッカアーム57Iは、その被支持部71に設けられる挿通孔70の中心、ならびに吸気弁47…のステムエンドへの前記弁連結部73…の当接部を結ぶ直線L1が、図8で示すように、アーム部72の両側壁部分72a…の中間部に設けられた支持孔77…の中心の近傍を通るように、すなわち前記挿通孔70の中心、吸気弁47…のステムエンドへの前記弁連結部73…の当接部および支持孔77…の中心が略直線上に並ぶように形成される。このような吸気側ロッカアーム57Iの形状によれば、該吸気側ロッカアーム57Iにおける支点、力点および作用点が最短距離で結ばれることになり、吸気側ロッカアーム57Iの剛性を確保することができる。
ところで吸気側ロッカアーム57Iは、その揺動時に前記弁連結部73…が前記被支持部71よりも下方位置となることがあるようにして吸気側カムシャフト55Iの下方に配置されるものであり、前記側壁部分72a…は、前記弁連結部73…側にオイルを導くように形成される。而してこの実施例1では、図11で示すように、横断面形状が逆T字状となるように側壁部分72a…が形成されており、吸気側カムシャフト55Iから落下したオイルは吸気側ロッカアーム57Iにおけるアーム部72の側壁部分72a…の上面を経て弁連結部73…側に導かれることになる。
また前記アーム部72における前記両側壁部分72a…の先端部は、吸気側カムシャフト55Iよりも下方に配置される連結部分72bで連結されるのであるが、前記両側壁部分72a…および前記連結壁部分72bは協働して上方に開放した凹部79を形成することになる。
排気側動弁装置54Eの排気側ロッカアーム57Eも、上記吸気側動弁装置54Iの吸気側ロッカアーム57Iと同様に構成されており、図2および図3において対応する箇所には吸気側ロッカアーム57Iと同一の参照符号を付して図示するのみとする。
図2に注目して、前記ヘッドカバー28には、該ヘッドカバー28との間にリード弁100の支持板101を挟持するようにして弁ハウジング102が結合され、この弁ハウジング102には、前記吸気装置35から二次空気を導くホース103を接続せしめる接続管102aが設けられる。
前記リード弁100は、前記吸気装置35から導かれる二次空気の排気ポート46への供給を制御するものであり、ヘッドカバー28およびシリンダヘッド27には、前記リード弁100で制御された二次空気を排気ポート46側に導く二次空気通路104が形成される。
ところで、排気側動弁装置54Eにおいて、排気側ロッカアーム57Eの弁連結部73、ローラ74および排気側ロッカシャフト56Eは、図2で示すように、排気ポート46の上方で該排気ポート46の下流側に向かって順に配置されており、前記シリンダヘッド27には、排気側ロッカシャフト56Eを側方から覆う前部側壁27bならびに排気側ロッカシャフトの少なくとも一部を下方から覆う下壁27cが設けられる。而して、前記排気ポート46を流通する排ガスの性状を検出する排ガスセンサ80、この実施例1では排ガス中の酸素を検出する酸素検出センサである排ガスセンサ80が、前記下壁27cの下方に位置するようにして前記シリンダヘッド27に取付けられる。
図12を併せて参照して、前記シリンダヘッド27の左側壁側には、前記排気ポート46に通じるセンサ取付け孔87が設けられており、前記排ガスセンサ80は、その先端を排気ポート46内に突入させるようにしてセンサ取付け孔87に挿入され、シリンダヘッド27に固定される。
また排気側ロッカアーム57Eの弁連結部73、排気側ロッカアーム57Eに軸支されたローラ74および前記排気側ロッカシャフト56Eが、シリンダ軸線Cに直交する平面に沿う方向に並んで配置されており、排ガスセンサ80は、前記シリンダ軸線Cに沿う方向から見たときに、シリンダブロック26の外面よりも外方に位置するようにして前記シリンダヘッド27に取付けられる。すなわちクランクシャフト42の軸線に直交する平面への投影図上で、図2で示すように、シリンダブロック26の外面から上方に延びる鎖線L2よりも外方に排ガスセンサ80が配置される。
しかも排気側ロッカアーム57Eで軸支されたローラ74の上方に配置される排気側カムシャフト55Eの一端部を前記シリンダヘッド27との間で回転可能に支承するカムホルダ59Eは、一対のボルト64E…でシリンダヘッド27に締結されるのであるが、それらのボルト64E…の1つ64Eが、排気側ロッカシャフト56Eの直上に配置される。
ところで機関本体24のシリンダブロック26およびシリンダヘッド27には、冷却水を流通させるウォータジャケット81が形成されており、該ウォータジャケット81から導出される冷却水を機関本体24の前方に配置されて車体フレームFのダウンフレーム19に支持されるラジエータ82(図1参照)側に導く状態と、前記ラジエータ82を迂回するバイパス通路83側に導く状態とを冷却水温に応じて制御するサーモスタット84が前記機関本体24に取付けられるものであり、このサーモスタット84は、図2〜図4で示すように、シリンダヘッド27に配設される。
機関本体24は、そのシリンダ軸線Cを前傾させた姿勢で自動二輪車に搭載されるものであり、シリンダヘッド27の側壁のうち後方側斜め上方に臨む後部側壁27aに吸気ポート45が開口されるのであるが、サーモスタット84は前記シリンダヘッド27の後部側壁27aに配設される。
図13を併せて参照して、前記シリンダヘッド27の後部側壁27aに開口した吸気ポート45よりも下方すなわちシリンダブロック26側に寄った位置で前記後部側壁27aには、シリンダヘッド27の左側側壁に外端を開放するようにしてクランクシャフト41の軸方向すなわち車幅方向105に延びるサーモスタット収容孔106を形成する筒状のサーモハウジング85が設けられ、前記サーモスタット84の一部を収容した前記サーモハウジング85の開口端を塞ぐキャップ86が前記シリンダヘッド27に締結され、サーモハウジング85内には、前記ウォータジャケット81の上部が連通される。
ところでクランクシャフト41の軸線方向一側(この実施例1では自動二輪車への搭載状態で左側)で前記シリンダヘッド27に前記サーモスタット34が取付けられるのに対し、図1で示すように、クランクシャフト41から回転動力が伝達されるウォータポンプ88が、クランクシャフト41の軸線方向他側(この実施例1では自動二輪車への搭載状態で右側)でクランクケース25に取付けられており、前記ウォータジャケット81には、前記ウォータポンプ88から冷却水が供給される。
前記サーモハウジング85の開口端を塞ぐキャップ86には接続管86aが一体に設けられており、この接続管86aに一端を接続せしめたホース89(図1参照)の他端がラジエータ82に接続され、ラジエータ82からから戻る水を導く戻り側ホース90が図1で示すように前記ウォータポンプ88の吸入側に接続される。
前記バイパス通路83は、一端を前記サーモスタット収容孔106の内端に開口せしめて前記クランクシャフト41の軸方向一側に延びるようにして前記シリンダヘッド27に設けられる第1横通路部91と、第1横通路部91の他端に一端を直角に連ならせてシリンダヘッド27の内方側に延びる第2横通路部92と、第2横通路部92の他端に一端を連通させるとともに前記シリンダボア40の軸線に沿う方向に延びて前記シリンダヘッド27および前記シリンダブロック26に設けられる縦通路部93と、該縦通路部93の他端に一端を連ならせるとともに他端を前記クランクシャフト41の軸方向一側で前記シリンダブロック26の下部に開口させる第3横通路部94と、第3横通路部94および前記ウォータポンプ88間を接続する管路部材であるホース95とで構成される。
而してバイパス通路83のうち第1横通路部91は、サーモハウジング85の内端閉塞部に一端を開口せしめて吸気ポート45の下方を直線状に延びるものであり、前記バイパス通路83の一部である第1横通路部91が、前記吸気ポート45に隣接するとともに、前記シリンダボア40の軸線に沿う方向から見て前記吸気ポート45と直交する方向に延びて該吸気ポート45と重なるようにして、前記シリンダヘッド27に設けられることになる。
さらに前記キャップ86の上部には、前記サーモハウジング85および前記キャップ86内のエアを上方に抜くためのエア抜き孔96が設けられ、そのエア抜き孔96に連なって上方に延びるホース97が、その上部を閉じることを可能として前記キャップ86に接続されており、前記サーモハウジング85の上部には、前記エア抜き孔96にサーモハウジング85内のエアを導くように傾斜したエアガイド壁85aが設けられる。
次にこの実施例1の作用について説明すると、吸気側および排気側ロッカアーム57I,57Eは、吸気側および排気側ロッカシャフト56I,56Eを挿通せしめる挿通孔70…を有する被支持部71…と、該被支持部71…から延出されるアーム部72…と、一対の吸気弁47…および一対の排気弁48…に個別に連動、連結されるようにして前記アーム部72…の先端に設けられる一対の弁連結部73,73…とを一体に有しており、吸気側および排気側カムシャフト55I,55Eに設けられるカム58I,58Eに転がり接触するローラ74…が前記アーム部72…の中間部に軸支され、前記弁連結部73,73…は、吸気弁47…および排気弁48…のステムエンドに上方から当接するのであるが、前記アーム部72…には、前記ローラ74…を収容する収容孔75…が設けられ、前記挿通孔70…の中間部の一部を前記収容孔75…に臨ませるように前記被支持部71…の一部に切欠き部76…が設けられる。
このような吸気側および排気側ロッカアーム56I,56Eによれば、被支持部71…の軸方向長さを大きく保持して吸気側および排気側ロッカアーム56I,56Eの倒れを防止しつつ、ローラ74…の回転に伴う潤滑油の飛沫を被支持部71…の中間部で該被支持部71…と吸気側および排気側ロッカシャフト56I,56Eとの間に導くようにして充分な潤滑を行うことができる。
しかも前記アーム部72は、前記弁連結部73…が先端にそれぞれ設けられるようにして前記被支持部71ら平行に延びる一対の側壁部分72a,72aと、それらの側壁部分72a…の先端部間を結ぶ連結壁部分72bとから成り、前記被支持部71、前記両側壁部分72a…および前記連結壁部分72bで外周が規定される前記収容孔75が、吸気側ロッカシャフト56Iの軸線すなわち挿通孔70の軸線に直交する方向に長い長円形状に形成されるので、切削機械による収容孔75の加工を容易とするとともにアーム部72で応力集中が生じることを防止することができる。
また前記連結壁部分72bは、前記収容孔75の形状に沿うようにして前記被支持部71から離反する側に膨らむように彎曲して形成されるので、吸気側および排気側ロッカアーム56I,56Eの軽量化を図りつつ、連結壁部分72bによる両側壁部分72a…の連結強度を確保することができる。
また吸気側および排気側ロッカアーム56I,56Eが、揺動時に弁連結部73…が被支持部71…よりも下方位置となることがあるようにして吸気側および排気側カムシャフト55I,55Eの下方に配置され、側壁部分72a…が弁連結部73…側にオイルを導くように形成されるので、吸気側および排気側カムシャフト55I,55Eおよび被支持部71…側からのオイルを弁連結部73…側に導いて、吸気弁47…および排気弁48…と、弁連結部73…との間の潤滑を良好とすることができる。
さらに両側壁部分72a,72aおよび連結壁部分72bが上方に開放した凹部79を形成し、連結壁部分72bが吸気側および排気側カムシャフト55I,55Eのカム58I,58Eよりも下方に配置されるので、弁連結部73…を吸気側および排気側カムシャフト55I,55E側により近接させて配置することができ、吸気弁47…および排気弁48…と、弁連結部73…との間の潤滑をより良好とすることができる。
また排気側ロッカアーム57Eの弁連結部73…、該排気側ロッカアーム57Eに軸支されたローラ74および排気側ロッカシャフト56Eは、排気ポート46の上方で該排気ポート46の下流側に向かって順に配置されており、排気側ロッカシャフト56Eを側方から覆う前部側壁27bならびに排気側ロッカシャフト56Eの少なくとも一部を下方から覆う下壁27cがシリンダヘッド27に設けられ、排気ポート46を流通する排ガスの性状を検出するようにして前記下壁27cの下方に配置される排ガスセンサ80がシリンダヘッド27に取付けられる。
このような排ガスセンサ80の取付け構造によれば、排気弁48よりも外側に排気側ロッカシャフト56Eが配置されることになり、排ガスセンサ80の取付けによってシリンダヘッド27が大型化することを回避するとともに、前部側壁27bおよび前記下壁27cで排ガスセンサ80を保護することができるので、排ガスセンサ80専用のカバーが不要となり、部品点数を低減することができる。
また排気側ロッカアーム57Eの弁連結部73…、該排気側ロッカアーム57Eに軸支されたローラ74および排気側ロッカシャフト56Eが、シリンダ軸線Cに直交する平面に沿う方向に並んで配置され、排ガスセンサ80が、前記シリンダ軸線Cに沿う方向から見たときに、シリンダブロック26の外面よりも外方に位置するようにして前記シリンダヘッド27に取付けられるので、排気側ロッカアーム57Eをシリンダ軸線Cに直交する平面に略沿うように配置して、該ロッカアーム57Eのローラ74および排気側ロッカシャフト56Eの下方に空きスペースを生じさせ、そのスペースに排ガスセンサ80が配置されるので、シリンダ軸線Cに沿う方向でシリンダヘッド27の高さを抑えることができる。
また排気側ロッカアーム57Eに軸支されたローラ74の上方に配置される排気側カムシャフト55Eをシリンダヘッド27との間で回転可能に支承するカムホルダ59Eを前記シリンダヘッド27に締結する複数のボルト64Eの1つが、排気側ロッカシャフト56Eの直上に配置されるので、排気側ロッカアーム57Eの位置をシリンダ軸線Cに沿う方向で極力低い位置に配置し、ボルト64Eの締結力を確保しつつ、シリンダヘッド27の高をさらに抑えることができる。
さらにシリンダヘッド27に取付けられる排ガスセンサ80が、排ガス中の酸素を検出する酸素検出センサであるので、酸素検出センサの活性化温度に達するまでの時間を短縮することができ、ヒータレス酸素検出センサを用いることを可能としてコスト低減を図ることができる。
ところで機関本体24のシリンダブロック26およびシリンダヘッド27には、冷却水を流通させるウォータジャケット81が形成され、該ウォータジャケット81から導出される冷却水をラジエータ82側に導く状態ならびにラジエータ82を迂回するバイパス通路83側に導く状態を、冷却水温に応じて制御するサーモスタット84が、シリンダヘッド27に配設され、バイパス通路83の一部が、吸気ポート45に隣接するとともに、シリンダボア40の軸線に沿う方向から見て前記吸気ポート45と直交する方向に延びて該吸気ポート45と重なるようにしてシリンダヘッド27に設けられるので、シリンダヘッド27の重量軽減を図りつつ、バイパス通路83を構成するための部品点数の増加を抑えることができ、しかもバイパス通路83の一部が吸気ポート45に沿うことでバイパス通路83を流通する冷却水にシリンダヘッド27からの熱影響が極力及ばないようにすることができる。
しかもシリンダヘッド27の側壁のうち後部側壁27aが後方斜め上方に臨むように機関本体24が車体フレームFに搭載されており、サーモスタット84の一部を収容せしめるとともにバイパス通路83の上流端を内端閉塞部に開口させた筒状のサーモハウジング85が、ウォータジャケット81の上部にサーモハウジング85内を連通させるようにして、前記シリンダヘッド27の後部側壁27aに設けられるので、ウォータジャケット81内からサーモスタット84に冷却水を有効に導くようにしつつウォータジャケット81からサーモスタット84までの通路形成を容易とすることができる。
しかもクランクシャフト41の軸線方向一側でシリンダヘッド27にサーモスタット84が取付けられ、クランクシャフト41の軸線方向他側でクランクケース25にウォータポンプ88が取付けられ、バイパス通路83が、一端をサーモスタット84に接続せしめてクランクシャフト41の軸方向一側に延びるようにしてシリンダヘッド27に設けられる第1横通路部91と、第1横通路部91の他端に一端を連ならせてシリンダヘッド27の内方側に延びる第2横通路部92と、第2横通路部92の他端に一端を連通させるとともにシリンダボア40の軸線に沿う方向に延びてシリンダヘッド27およびシリンダブロック26に設けられる縦通路部93と、該縦通路部93の他端に一端を連ならせるとともに他端をクランクシャフト41の軸方向一側でシリンダブロック26の下部に開口させる第3横通路部94と、第3横通路部94およびウォータポンプ88間を接続するホース95とで構成されるので、ウォータポンプ88およびサーモスタット84がクランクシャフト41の軸方向両側に離隔するとともにシリンダボア40の軸線に沿う上下に離隔して機関本体24に配設されていても、部品点数を増やすことなくバイパス通路83を構成し、ホース95の複雑な取り廻しを回避してレイアウト性を良好とすることができる。
またサーモハウジング85の上部に、エア抜き孔96にサーモハウジング85内のエアを導くエアガイド壁85aが設けられるので、サーモハウジング85からのエア抜きを良好とすることができる。
さらに前記サーモハウジング85が、車幅方向105に沿う一側で前記シリンダヘッド27の側壁に外端を開放するサーモスタット収容孔106を形成して該シリンダヘッド27に設けられ、バイパス通路83の一部を構成する第1横通路部91がサーモスタット収容孔106の内端に開口するようにしてシリンダヘッド27に設けられるので、バイパス通路83のうちサーモスタット84に接続される第1横通路部91をサーモスタット収容孔106側から穿孔加工することができ、通路端を塞ぐ蓋部材を不要として部品点数を低減することができ、シリンダヘッド27の強度を維持することができる。しかもサーモハウジング85を車幅方向105に延びるように形成することで、バイパス通路83のうち第1横通路部91を短くすることができ、それによってもシリンダヘッド27の強度を維持することができる。
図14で示すように、吸気側および排気側ロッカアーム57I,57Eにおけるアーム部72の側壁部分72aが、下方に凹んだ溝98を上面に形成するような横断面形状を有するように形成されていてもよく、この実施例2によっても実施例1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
24・・・機関本体
47・・・機関弁である吸気弁
48・・・機関弁である排気弁
55E・・・カムシャフトである排気側カムシャフト
55I・・・カムシャフトである吸気側カムシャフト
56E・・・ロッカシャフトである排気側ロッカシャフト
56I・・・ロッカシャフトである吸気側ロッカシャフト
57E・・・ロッカアームである排気側ロッカアーム
57I・・・ロッカアームである吸気側ロッカアーム
58E,58I・・・カム
70・・・挿通孔
71・・・被支持部
72・・・アーム部
72a・・・側壁部分
72b・・・連結壁部分
73・・・弁連結部
74・・・ローラ
75・・・収容孔
76・・・切欠き部
79・・・凹部

Claims (5)

  1. ロッカシャフト(56I,56E)を挿通せしめる挿通孔(70)を有する被支持部(71)と、該被支持部(71)から延出されるアーム部(72)と、複数の機関弁(47,48)に個別に当接するようにして前記アーム部(72)の先端に設けられる複数の弁連結部(73)とを一体に有するロッカアーム(57I,57E)が、前記ロッカシャフト(56I,56E)を介して機関本体(24)に揺動可能に支持され、前記ロッカシャフト(56I,56E)と平行なカムシャフト(55I,55E)に設けられるカム(58I,58E)に転がり接触するローラ(74)が前記アーム部(72)の中間部に軸支される内燃機関の動弁装置において、前記ローラ(74)を収容する収容孔(75)が前記ロッカアーム(57I,57E)の前記アーム部(72)に設けられ、前記挿通孔(70)の中間部の一部を前記収容孔(75)に臨ませる切欠き部(76)が前記被支持部(71)に設けられることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記アーム部(72)が、前記弁連結部(73)が先端にそれぞれ設けられるようにして前記被支持部(71)から平行に延びる一対の側壁部分(72a)と、それらの側壁部分(72a)の先端部間を結ぶ連結壁部分(72b)とから成り、前記被支持部(71)、前記両側壁部分(72a)および前記連結壁部分(72b)で外周が規定される前記収容孔(75)が、前記ロッカシャフト(56I,56E)の軸線に直交する方向に長い長円形状に形成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記連結壁部分(72b)が、前記収容孔(75)の形状に沿うようにして前記被支持部(71)から離反する側に膨らむように彎曲して形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 前記ロッカシャフト(56I,56E)の軸線周りに揺動する前記ロッカアーム(57i,57E)が、その揺動時に前記弁連結部(73)が前記被支持部(71)よりも下方位置となることがあるようにして前記カムシャフト(55I,55E)の下方に配置され、前記側壁部分(72a)が、前記弁連結部(73)側にオイルを導くように形成されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 前記両側壁部分(72a)の先端部が、前記カムシャフト(55I,55E)のカム(58I,58E)6よりも下方に配置されるとともに前記両側壁部分(72a)と協働して上方に開放した凹部(79)を形成する前記連結壁部分(72b)で連結されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
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