JP2010235697A - インク組成物 - Google Patents
インク組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010235697A JP2010235697A JP2009083048A JP2009083048A JP2010235697A JP 2010235697 A JP2010235697 A JP 2010235697A JP 2009083048 A JP2009083048 A JP 2009083048A JP 2009083048 A JP2009083048 A JP 2009083048A JP 2010235697 A JP2010235697 A JP 2010235697A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- ink composition
- mass
- ink
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/101—Inks specially adapted for printing processes involving curing by wave energy or particle radiation, e.g. with UV-curing following the printing
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【解決手段】ラジカル重合性化合物と、光重合開始剤と、連鎖移動剤とを含み、前記ラジカル重合性化合物全質量中の単官能モノマーの割合が85質量%以上であるインク組成物である。前記連鎖移動剤は多官能チオールであることが好ましく、前記単官能モノマーが、アミン基含有モノマー、N−ビニルカプロラクタム、テトラフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、及びフェノキシエチルアクリレートから選択される1種以上を含むことが好ましい。
【選択図】なし
Description
インクジェット方式の一つとして、放射線の照射により、硬化可能なインクジェット記録用インクを用いた記録方式がある。この方法によれば、インク射出後直ちに又は一定の時間後に放射線照射し、インク液滴を硬化させることで、印字の生産性が向上し、鮮鋭な画像を形成することができる。
インクにより形成された画像における好ましい特性として、基材との密着性と画像の柔軟性が挙げられる。特に画像の柔軟性は、平坦ではない基材や樹脂フィルムなどのフレキシブルな基材表面に画像形成する場合、さらには、樹脂製ボトルなど、表面に印刷が施された状態で成形体を形成する印刷物成形体を製造する場合などに重要なファクターとなるが、硬化性と両立することが困難であった。即ち、柔軟性向上のため単官能モノマーの比率を上げると硬化性が低下する、或いは、未硬化の低分子量成分の滲み出しによる画像表面のべとつきを引き起こすなどの要因となる懸念がある。
高感度で硬化し、保存性に優れた光重合開始剤組成物を得ることを目的として、特定構造の多官能チオール化合物を光重合開始剤組成物の一成分として感光性組成物に用いる技術が公開されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
このように、従来のインクでは加工できるほどの柔軟性と感度を両立できず、積み重ねた時に裏面転写したり、保存中に硬化膜中の未硬化性分が揮発するといった問題があった。
<1> ラジカル重合性化合物と、光重合開始剤と、連鎖移動剤とを含み、前記ラジカル重合性化合物全質量中の単官能モノマーの割合が85質量%以上であるインク組成物である。
インク組成物を用いて印刷した加工品や印刷物に、インク組成物成分由来の揮発性成分が残存していると、当該加工品や印刷物に影響(溶解、にじみ等)を与えるばかりか、印刷した加工品や印刷物を内包する真空成型加工品にも影響を与えかねない。例えば、印刷物から発生する揮発成分が蒸発し、密閉容器の内部に付着することがある。より具体的には、自動車のインパネを製造するときに、メーターの数字を印刷した印刷成型加工物に揮発成分が残存していると、インパネ保護ガラスが曇って、メーターが見難くなる。また、飲料水を充填するPETボトルのディスプレイ用に、飲料水の名称・成分等を印刷した後、真空成型を行うダミー缶では、自動販売機に収納するときに、ダミー缶から蒸発する揮発成分により、自動販売機のディスプレイ部分が曇ることがある。
ここで、本発明のインク組成物に含まれる単官能モノマーは、粘度が低く、溶剤として用いることができる。
以下、本発明のインク組成物について、詳細に説明する。
本発明のインク組成物は、ラジカル重合性化合物を含む。
前記ラジカル重合性化合物の種類は特に制限されないが、ラジカル重合性化合物全質量中の単官能モノマーの割合が85質量%以上であることが必要である。上述したように、インク組成物の延伸性と柔軟性を向上するためである。
ラジカル重合性化合物全質量中の単官能モノマーの割合は、85質量%〜100質量%であることが好ましく、90質量%〜100質量%であることがより好ましい。
なお、ラジカル重合性化合物全質量中に85質量%以上含まれる単官能モノマーは、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を1つ有する化合物である。
ラジカル重合性化合物は、後述する表面偏析ポリマーとは異なる構造を有するものであることが好ましい。以下、「表面偏析ポリマーとは異なる構造を有するラジカル重合性化合物」を、単に「ラジカル重合性化合物」と称する。
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度の観点から、ジビニルエーテル化合物、トリビニルエーテル化合物が好ましく、特に、ジビニルエーテル化合物が好ましい。ビニルエーテル化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
なかでも、ポリカーボネート(PC)等の被記録媒体(基材)に印刷する場合におけるインク組成物と基材との密着性を高める観点から、単官能モノマーは、アミン基含有モノマー、N−ビニルカプロラクタム(NVC)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)、イソボルニルアクリレート(IBOA)、及びフェノキシエチルアクリレート(PEA)から選択される1種以上を含むことが好ましい。
更に塗膜の柔軟性を向上させるために、全ラジカル重合性化合物中の単官能モノマーの含有量は、60質量%〜100質量%が好ましく、70質量%〜100質量%がより好ましく、80質量%〜100質量%が更に好ましい。
本発明のインク組成物は、連鎖移動剤を含有する。
前記連鎖移動剤としては、重合反応において連鎖移動反応により、反応の活性点を移動させる物質であれば特に制限なく使用することができる。連鎖移動剤の移動反応の起こり易さは、連鎖移動定数Csで表されるが、本発明で用いられる連鎖移動剤の連鎖移動定数Cs×104(60℃)は、0.01以上であることが好ましく、0.1以上であることがより好ましく、1以上であることが特に好ましい。
が好ましい。
また、連鎖移動剤として、より好ましい化合物としては、以下のCTA−1〜CTA−8が挙げられる。
本発明のインク組成物は、光重合開始剤を含有する。
本発明においては、以下に詳述するα−アミノケトン類及びアシルフォスフィンオキシド類からなる群より選択される重合開始剤を含有することが好ましく、更に、この重合開始剤とその他の公知の重合開始剤とを併用することもできる。
以下、α−アミノケトン類及びアシルフォスフィンオキシド類からなる群より選択される重合開始剤(以下、特定重合開始剤と称する。)について詳細に説明する。
本発明に好適に使用される重合開始剤は、α−アミノケトン類及びアシルフォスフィンオキシド類からなる群より選択される光重合開始剤である。
特定重合開始剤であるα−アミノケトン類は、以下の一般式(1)で表される化合物である。
R1DとR2Dはそれぞれ独立して炭素数1〜8のアルキル基である。R1DとR2Dは互いに結合して炭素数2〜9のアルキレン基を構成してもよい。
R3DとR4Dはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ置換された炭素数2〜4のアルキル基、又は、炭素数3〜5のアルケニル基を表す。ここで、R3DとR4Dとは互いに結合して炭素数3〜7のアルキレン基を形成してもよく、そのアルキレン基は、アルキレン鎖中に、−O−或いは−N(R12)−を含むものであってもよく、ここでR12は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
R7EとR8Eはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ置換された炭素数2〜4のアルキル基、又は、炭素数3〜5のアルケニル基を表す。ここで、R7EとR8Eとは互いに結合して炭素数3〜7のアルキレン基を形成してもよく、そのアルキレン基は、アルキレン鎖中に、−O−或いは−N(R12)−を含むものであってもよい。ここで、R12は前記したものと同義である。
本発明のインク組成物は、光重合開始剤として、上記の特定重合開始剤以外に、他の光重合開始剤を併用して用いてもよい。
他の光重合開始剤としては、公知の化合物が使用できるが、本発明で使用し得る好ましいものとしては、(A)芳香族ケトン類、(B)アシルホスフィンオキシド化合物、(C)芳香族オニウム塩化合物、(D)有機過酸化物、(E)チオ化合物、(F)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(G)ケトオキシムエステル化合物、(H)ボレート化合物、(I)アジニウム化合物、(J)メタロセン化合物、(K)活性エステル化合物、(L)炭素ハロゲン結合を有する化合物、並びに(M)アルキルアミン化合物等が挙げられる。
本発明において他の光重合開始剤は単独で用いてもよいし、併用してもよい。効果の観点からは、2種以上の他の光重合開始剤を併用することが好ましい。
なお、ここに記載の光重合開始剤の含有量とは、特定重合開始剤及び併用しうる他の重合開始剤を含む光重合開始剤の総含有量を意味する。
本発明のインク組成物は、必須成分である前記ラジカル重合性化合物と、光重合開始剤と、連鎖移動剤との他に、フッ素置換炭化水素基、シロキサン骨格、及び長鎖アルキル基からなる群より選択される部分構造を側鎖に有するポリマー(以下、「表面偏析ポリマー」とも称する。)を含むことが好ましい。
表面偏析ポリマーは、インク組成物の硬化膜表面(インク画像のインク表面)に偏在することで、インク組成物中の残存モノマーや揮発性成分の滲出、ブロッキングを抑制する。
以下、1)〜3)の部分構造について説明する。
本発明における表面偏析ポリマー中のフッ素置換炭化水素基とは、少なくとも1つのフッ素原子により置換された炭化水素基であればよく、例えば、アルキル基やアルキレン基における少なくとも一つの水素原子をフッ素原子に置換したフルオロアルキル基、フルオロアルキレン基が挙げられ、アルキル基、アルキレン基のすべての水素をフッ素に置換したパーフルオロアルキル基、パーフルオロアルキレン基がより好ましく、パーフルオロアルキル基が更に好ましい。
アルキレン基としては、炭素数2〜12が好ましく、炭素数4〜10がより好ましく、炭素数6〜8が更に好ましい。
表面偏析ポリマーが有する好ましいフッ素置換炭化水素基として、下記(A)又は(B)に示されるものが挙げられる。
(A)テロメリゼーション法又はオリゴメリゼーション法により製造されたフルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基(以下、適宜、「フルオロ脂肪族基」と称する。)
(B)下記(一般式I)で表される置換基
なお、mが2以上の場合、互いに隣接する炭素上の官能基(即ち、隣り合う炭素にそれぞれ結合しているR2同士やR3同士)は結合して脂肪族環を形成してもよい。
この(一般式I)で表される置換基は、*の部分でポリマー主鎖に連結される。
本発明におけるフッ素置換炭化水素基は、テロメリゼーション法(テロマー法ともいわれる)又はオリゴメリゼーション法(オリゴマー法ともいわれる)により製造されたフルオロ脂肪族化合物から導かれる置換基(フルオロ脂肪族基)であることが好ましい。
このようなフルオロ脂肪族基の製造法に関しては、例えば、「フッ素化合物の合成と機能」(監修:石川延男、発行:株式会社シーエムシー、1987)の117〜118ページや、「Chemistry of Organic Fluorine Compounds II」(Monograph 187,Ed by Milos Hudlicky and Attila E.Pavlath, American Chemical Society 1995)の747〜752ページに記載されている。
このようなフルオロ脂肪族化合物をそのままの状態で、又は、所望のモノマー構造へと変換されたものを用いることで、本発明における表面偏析ポリマーにフッ素置換炭化水素基に導入することができる。
この一般式[TM−1]で表されるフルオロ脂肪族化合物は、Z中に二重結合などの重合性基を有する場合、本発明における表面偏析ポリマーを合成する際の共重合成分として用いることができる。
オリゴメリゼーション法とは、テトラフルオロエチレンをフッ化カリウムやフッ化セシウムなどを触媒として、ジグライム等の極性溶媒中でカチオン重合してオリゴマーを製造する方法である。具体例として、下記合成例1を示す。
オリゴマー法によって得られるフルオロ脂肪族化合物は、前述のテロマー法による化合物と同様、カチオン重合により得られるオリゴマー中の重合性基(不飽和結合)等を利用し、必要に応じて、適切な化学修飾を経て、該フルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基(フッ素含有炭化水素基)を側鎖に有するポリマーを合成することができる。
本発明における表面偏析ポリマーは、インク表面への偏在性の観点から、下記(一般式I)で表される置換基を有することが好ましい。
なお、mが2以上の場合、互いに隣接する炭素上の官能基(即ち、隣り合う炭素にそれぞれ結合しているR2同士やR3同士)は結合して脂肪族環を形成してもよい。
また、Xが2価の連結基である場合には、その連結基としては、−O−、−S−、−N(R4)−、−CO−等が挙げられる。これらの中でも−O−がより好ましい。
ここで、R4は、水素原子又は炭素数1〜4個のアルキル基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、好ましくは、水素原子、メチル基である。
例えば、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、スチリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノール/ホルムアルデヒド縮合樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、無水マレイン酸/α−オレフィン樹脂、α−ヘテロ置換メタクリル樹脂などを用いることができる。その中でも、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、スチリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂が有用であり、特にアクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂が有用である。
本発明では、上述のように、フッ素置換炭化水素基を有するモノマー(以下、フッ素置換炭化水素基含有モノマーと称する。)を用いることで、表面偏析ポリマーを得ることが好ましい。
このフッ素置換炭化水素基含有モノマーとしては、下記(一般式II)で表されるモノマーが好ましいものとして挙げられる。
本発明における表面偏析ポリマーに含まれるシロキサン骨格とは、「−Si−O−Si−」を有していれば、特に制限はない。
本発明において、シロキサン骨格を有する表面偏析ポリマーとしては、インク組成物の吐出安定性を上げ、インク組成物を塗膜としたときの表面偏析性を高くする観点から、側鎖にシロキサン骨格を有する構造単位を含んで構成される化合物であることが好ましい。
また、反応性末端を有するシロキサンとカチオン重合性基をもつ化合物を反応させて、合成することができる。たとえば、チッソ株式会社製、サイラプレーンシリーズFM−0411,FM−0421,FM−0425のような片末端水酸基を持つ化合物とエピクロロヒドリンから合成することや、特開平11−80315号公報に記載の方法にて合成することができる。
本発明に係るシロキサン骨格としては、下記に示した構造が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明における表面偏析ポリマーに含まれる3)長鎖アルキル基とは、炭素数が6以上のアルキル基であることが好ましく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよいが、直鎖がより好ましい。炭素数は好ましくは6〜40であり、より好ましくは6〜18であり、更に好ましくは6〜12である。
Yはポリマー主鎖を表し、この主鎖に−CnH2n+1(炭素数6以上のアルキル基)が直接、または連結基介して結合する。
Wは単結合又は連結基を表し、単結合を表す場合、長鎖アルキル基がポリマー主鎖に直接結合することになる。Z1は、水素原子又は1価の置換基を表す。
上記Wとしては、炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、鎖状もしくは環状のアルキレン、炭素数2〜20の直鎖、分岐もしくは環状のアルケニレン、炭素数2〜20のアルキニル基、炭素数6〜20のアリーレン(単環、複素環)、−OC(=O)−、−OC(=O)Ar−、−OC(=O)O−、−OC(=O)OAr−、−C(=O)NR−、−C(=O)NAr−、−SO2NR−、−SO2NAr−、−O−(アルキレンオキシ、ポリアルキレンオキシ)、−OAr−アリーレンオキシ、ポリアリーレンオキシ)、−C(=O)O−、−C(=O)O−Ar−、−C(=O)Ar−、−C(=O)−、−SO2O−、−SO2OAr−、−OSO2−、−OSO2Ar−、−NRSO2−、−NArSO2−、−NRC(=O)−、−NArC(=O)−、−NRC(=O)O−、−NArC(=O)O−、−OC(=O)NR−、−OC(=O)NAr−、−NAr−、−NR−、−N+RR’−、−N+RAr−、−N+ArAr’−、−S−、−SAr−、−ArS−、ヘテロ環基(ヘテロ原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環)、−OC(=S)−、−OC(=S)Ar−、−C(=S)O−、−C(=S)OAr−、−C(=S)OAr−、−C(=O)S−、−C(=O)SAr−、−ArC(=O)−、−ArC(=O)NR−、−ArC(=O)NAr−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)S−、−ArC(=S)O−、−ArO−、−ArNR−等が挙げられる。
なお、上記R、R’は、水素原子、直鎖もしくは分岐のアルキル基、鎖状もしくは環状のアルキル基、直鎖もしくは分岐のアルケニル基、鎖状もしくは環状のアルケニル基、直鎖もしくは分岐のアルキニル基、鎖状もしくは環状のアルキニル基を表し、Ar、Ar’はアリール基を表す。
以下に、このようなWで表される2価の置換基として、インク表面への偏析性の観点から特に好ましい具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
上記範囲とすることで、表面偏析ポリマーをインク組成物内にて効率的に表面偏析させることができる。
本発明における表面偏析ポリマーはラジカル重合性基を側鎖に有していてもよい。
表面偏析ポリマーがラジカル重合性基を含有することで、インク組成物の硬化膜表面をより強固に該ポリマーで被覆することができる。従って、硬化膜中に揮発性成分が残存しても、硬化膜外への滲出、溶出を防止することができ、その結果、画像が印字された基材表面のべたつきが抑制され、ブロッキング性が改善する。
これは、インク組成物を基材に塗布等して膜を形成したときに、膜表面に表面偏析ポリマーが偏在し、表面偏析ポリマーの重合性基が重合することで、膜表面が、硬化した表面偏析ポリマーで覆われるためと考えられる。
ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する重合性基の例としては、アクリル酸エステル基、メタクリル酸エステル基、イタコン酸エステル基、クロトン酸エステル基、イソクロトン酸エステル基、マレイン酸エステル基等の不飽和カルボン酸エステル基、及びスチレン基等のラジカル重合性基が挙げられる。中でも、メタクリル酸エステル基、アクリル酸エステル基が好ましい。
以下にラジカル重合性基の具体例を示す。なお、本発明はこれらの具体例に何ら限定されるものではない。
他の共重合成分は、ラジカル重合性モノマーに由来するものであれば特に制限はないが、共重合性能と、生成ポリマーのインク組成物に対する溶解性の観点から、不飽和二重結合を有するモノマー、中でも、アクリレート、又はメタクリレートが好ましい。表面偏析ポリマー中の他の共重合成分の好ましい含有量は、0mol%〜70mol%であり、より好ましくは0mol%〜50mol%であり、最も好ましくは0mol%〜30mol%である。
また、表面偏析ポリマーの主鎖構造が、ラジカル連鎖重合により合成されることが好まし態様の1つであり、また、主鎖構造にウレタン構造、又はウレア構造を繰り返し単位として含むポリマーであることも好ましい態様の1つである。
(着色剤)
本発明のインク性組成物には、目的に応じて着色剤を含有することができる。インク組成物に着色剤を添加することで、可視画像(有色画像)を形成しうるインク組成物とすることができる。
本発明のインク組成物に用いることのできる着色剤は、特に制限はなく、用途に応じて公知の種々の色材、(顔料、染料)を適宜選択して用いることができる。例えば、耐候性に優れた画像を形成する場合には、顔料が好ましい。また、染料としては、水溶性染料および油溶性染料のいずれも使用できるが、油溶性染料が好ましい。
まず、本発明のインク組成物における着色剤として好ましく使用される顔料について述べる。着色剤として顔料を用いた場合、インク組成物を使用して形成された着色画像は耐光性に優れたものとなる。
前記顔料としては、特に限定されるものではなく、一般に市販されているすべての有機顔料および無機顔料、または顔料を、分散媒として不溶性の樹脂等に分散させたもの、或いは顔料表面に樹脂をグラフト化したもの等を用いることができる。また、樹脂粒子を染料で染色したもの等も用いることができる。
これらの顔料としては、例えば、伊藤征司郎編「顔料の辞典」(2000年刊)、W.Herbst,K.Hunger「Industrial Organic Pigments」、特開2002−12607号公報、特開2002−188025号公報、特開2003−26978号公報、特開2003−342503号公報に記載の顔料が挙げられる。
本発明において使用できる有機顔料および無機顔料の具体例としては、特開2008−13646号公報の段落番号〔0126〕〜〔0131〕に記載の化合物などを挙げることができ、これらを本発明にも適用することができる。
顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤としては水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体等を挙げることができる。また、ルーブリゾール社のSolsperseシリーズなどの市販の高分子分散剤を用いることも好ましい。
また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1質量部〜50質量部添加することが好ましい。
次に、本発明における着色剤として好ましく使用される染料について述べる。
染料としては、従来公知の化合物(染料)から適宜選択して使用することができる。具体的には、特開2002−114930号公報の段落番号〔0023〕〜〔0089〕、特開2008−13646号公報の段落番号〔0136〕〜〔0140〕に記載の化合物などを挙げることができ、これらを本発明にも適用することができる。
本発明のインク組成物は、共増感剤を含有することもできる。本発明において共増感剤は、増感色素の活性放射線に対する感度を一層向上させる、或いは酸素による重合性化合物の重合阻害を抑制する等の作用を有する。
本発明のインク組成物には、得られる画像の耐候性向上、退色防止の観点から、紫外線吸収剤を用いることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤、などが挙げられる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、固形分換算で0.5質量%〜15質量%であることが好ましい。
本発明のインク組成物の安定性向上のため、酸化防止剤を添加することができる。
酸化防止剤としては、ヨーロッパ公開特許、同第223739号公報、同309401号公報、同第309402号公報、同第310551号公報、同第310552号公報、同第459416号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、特開昭54−48535号公報、同62−262047号公報、同63−113536号公報、同63−163351号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−71262号公報、特開平3−121449号公報、特開平5−61166号公報、特開平5−119449号公報、米国特許第4814262号明細書、米国特許第4980275号明細書等に記載のものを挙げることができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、固形分換算で0.1質量%〜8質量%であることが好ましい。
本発明のインク組成物には、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。
有機系の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類、などが挙げられる。
また、金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体、などが挙げられ、具体的には、リサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や、特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、固形分換算で0.1質量%〜8質量%であることが好ましい。
本発明のインク組成物には、吐出物性の制御を目的として、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などの導電性塩類を添加することができる。
本発明のインク組成物には、被記録媒体(基材)との密着性を改良するため、極微量の非硬化性の有機溶剤を添加してもよい。
溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、などが挙げられる。
この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量はインク組成物全体に対し0.1質量%〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲である。
本発明のインク組成物には、膜物性を調整するため、前記表面変性ポリマー以外の各種高分子化合物を添加することができる。
高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が使用できる。また、これらは2種以上併用してもかまわない。これらのうち、アクリル系のモノマーの共重合によって得られるビニル系共重合が好ましい。更に、高分子結合材の共重合組成として、「カルボキシル基含有モノマー」、「メタクリル酸アルキルエステル」、又は「アクリル酸アルキルエステル」を構造単位として含む共重合体も好ましく用いられる。
本発明のインク組成物には、界面活性剤を添加してもよい。
界面活性剤としては、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載されたものが挙げられる。例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
なお、界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。
有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれ、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭62−135826号の各公報に記載されたものが挙げられる。
この他にも、必要に応じて、例えば、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのワックス類、ポリオレフィンやPET等の被記録媒体への密着性を改善するために、重合を阻害しないタッキファイヤーなどを含有させることができる。
タッキファイヤーとしては、具体的には、特開2001−49200号公報の5〜6pに記載されている高分子量の粘着性ポリマー(例えば、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルキル基を有するアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数3〜14の脂環属アルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数6〜14の芳香属アルコールとのエステルからなる共重合物)や、重合性不飽和結合を有する低分子量粘着付与性樹脂などである。
本発明のインク組成物をインクジェット記録に適用する場合には、吐出性を考慮し、吐出時の温度(例えば、40℃〜80℃、好ましくは25℃〜30℃)において、粘度が、好ましくは7mPa・s〜30mPa・sであり、より好ましくは7mPa・s〜20mPa・sである。例えば、本発明のインク組成物の室温(25℃〜30℃)における粘度は、好ましくは35〜500mPa・s、より好ましくは35mPa・s〜200mPa・sである。
本発明のインク組成物は、粘度が上記範囲になるように適宜組成比を調整することが好ましい。室温での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録媒体を用いた場合でも、被記録媒体中へのインク浸透を回避し、未硬化モノマーの低減、臭気低減が可能となる。更にインク液滴着弾時のインクの滲みを抑えることができ、その結果として画質が改善されるので好ましい。
本発明のインク組成物が好ましく適用されるインクジェット記録方法(本発明のインクジェット記録方法)について、以下説明する。
本発明のインクジェット記録方法は、上記した本発明のインク組成物を、被記録媒体(支持体、記録材料等)上にインクジェット記録装置により吐出する工程、及び、吐出されたインク組成物に活性放射線を照射してインク組成物を硬化する工程、を含むことを特徴とする。硬化したインク組成物により、被記録媒体上に画像が形成される。
更に、本発明に適用しうる被記録材料としては、平版印刷版の支持体が挙げられる。
そのため、耐擦過性に優れ、表面のべとつきが抑制された画像を有する印刷物となる。
今日において、成形加工が施された加飾シート等の印刷物は、様々な用途で使用されている。例えば、電化製品等に使用されるメンブレンスイッチ表面シートは、薄プラスチックシート(膜圧約100μmのPET、ポリカーボネート、ポリスチレン等)にイメージ(画像)が形成された後、スイッチ部分(クリック部分)にクリック感を出す目的で、エンボス加工が施される。またその他、印刷物をマット調に仕上げたり、デザイン上立体感を出すため、画像を形成した後の印刷物にエンボス加工を施す例が多く見られる。
これらの加工が施される印刷物に用いられるインクの性能としては、得られた画像(印刷物)がひび割れや剥離等を起こしにくく、硬化膜の耐衝撃性、柔軟性、基材密着性に富むものが求められている。これに対し、本発明のインク組成物は、特定化合物を有していることから、表面を効率よく硬化することができるため衝撃に強く、更に、バルクを柔軟な膜(粘弾性が低い軟らかい膜)にしても表面の硬化性(粘弾性が高いべとつきが無い膜)を確保することができるため、画像形成後に上記加工が施される用途において、特に良好な効果を発揮することができる。
なお、本発明のインク組成物の用途としては、上記の中でも特に真空成型用が好ましい。
次に示す顔料、分散剤、溶媒を混合して、各色の顔料分散物(Y1、M1、C1、及びK1)を調製した。
・顔 料:C.I.ピグメントイエロー12 10部
・分散剤:高分子分散剤〔Zeneca社製ソルスパース32000〕 5部
・溶 媒:フェノキシエチルアクリレート 85部
・顔 料:C.I.ピグメントレッド57:1 15部
・分散剤:高分子分散剤〔Zeneca社製ソルスパース32000〕 5部
・溶 媒:フェノキシエチルアクリレート 80部
・顔 料:C.I.ピグメントブルー15:3 20部
・分散剤:高分子分散剤〔Zeneca社製ソルスパース32000〕 5部
・溶 媒:フェノキシエチルアクリレート 75部
・顔 料:C.I.ピグメントブラック7 20部
・分散剤:高分子分散剤〔Zeneca社製ソルスパース32000〕 5部
・溶 媒:フェノキシエチルアクリレート 75部
次に示す成分を混合して、表1に示すインク組成物を調製した。
・連鎖移動剤(表1に示す連鎖移動剤) 2.0部
・顔料分散物(表1に示す顔料分散物) 4.0部
・Irgacure 819(光重合開始剤) 8.0部
〔Ciba Specialty Chemicals社製光重合開始剤〕
・ビフェニルベンゾイル(光重合開始剤) 4.0部
・Irgacure 184 2.0部
〔Ciba Specialty Chemicals社製光重合開始剤〕
・Genorad 16〔Rahn社製安定剤〕 0.05部
・BYK−UV3500〔BYK Chemie社製表面偏析ポリマー〕 0.5部
・PEA;フェノキシエチルアクリレート(単官能モノマー)
・NVC;N−ビニルカプロラクタム(単官能モノマー)
・THFA;テトラヒドロフルフリルアクリレート(単官能モノマー)
・IBOA;イソボルニルアクリレート(単官能モノマー)
・含アミノ;ジメチルアミノエチルアクリレート(単官能モノマー)
・他モノマー;ベンジルアクリレート(単官能モノマー)
ジシクロペンタニルアクリレ−ト(単官能モノマー)
・3002A;エポキシエステル3002A (重合性化合物)
〔共栄社化学社製PO変性ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート〕
なお、「含アミノ」とは、『アミノ基含有モノマー』である。また、実施例19で用いている「他モノマー」の量比は、質量基準で、ベンジルアクリレート/ジシクロペンタニルアクリレ−ト=36.0/40.5である。
<インクジェット画像記録(印刷)>
まず、調製されたインク組成物を絶対ろ過精度2μmのフィルターにてろ過した。
次に、ピエゾ型インクジェットノズルを有する市販のインクジェット記録装置を用いて、被記録媒体への記録を行った。インク供給系は、元タンク、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドから成り、インク供給タンクからインクジェットヘッド部分までを断熱及び加温を行った。温度センサーは、インク供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、ノズル部分が常に70℃±2℃となるよう、温度制御を行った。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、8pl〜30plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で射出できるよう駆動した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
UV−LEDと被記録媒体との距離及び被記録媒体の搬送速度の設定に応じて、被記録媒体上の露光エネルギーを0.01J/cm2〜15J/cm2の間で調整することができる。なお、照射時間は、紫外線照射後の画像面において、粘着感の無くなるまでとした。また、被記録媒体としては、ポリカーボネートシートを用いた。
また、インク組成物を用いて形成した画像(インク組成物の硬化膜)の延伸率、及び被記録媒体に対する密着性を、後述する条件に変更して評価した。
作成したインク組成物を75%RH、60℃で3日保存した後、吐出温度でのインク粘度を測定し、インク粘度の増加分を、保存後/保存前の粘度比で算出した。粘度が変化せず1.0に近いものは、保存安定性が良好であり、○と評価した。この数値が1.5を超えると吐出時に目詰まりを起こす場合があり、×と評価した。
前述のようにして得られたインク組成物(ろ過後のもの)のヘッドノズルでの吐出安定性を以下のようにして評価した。
即ち、下記の条件でピエゾ型インクジェットノズルを有する市販のインクジェット記録装置により、60分の連続吐出におけるノズルロス個数を測定した。
−条件−
・チャンネル数:318/ヘッド
・駆動周波数:4.8kHz/dot
・インク滴:7滴、42pl
・温度:45℃
○:ノズルロス数が0以上5個未満
△:ノズルロス数が5個以上10個未満
×:ノズルロス数が10個以上
前記のインクジェット記録方法を適用して得られた、紫外線照射後の画像上に、PET(サイズ:縦横共に画像形成したポリカーボネートシートと同サイズ、重さ:2g/枚)を500枚重ね載せ、一日放置し、PETへの転写を目視評価した。転写が無い場合を○、転写がある場合を×とし、転写が無くなるまでに要した露光エネルギー量(mJ/cm2)をブロッキング感度と定義した。
ブロッキング感度の許容範囲は12,000mJ/cm2以下であり、より好ましくは8,000mJ/cm2以下である。
インク組成物を用いてポリカーボネートシート上に形成した画像(印刷物)を、5cm×5cmに切り取った。この5cm四方の印刷物を、密閉したガラス容器中で120℃に保って1週間保管した後、ガラス容器への揮発性成分の付着の有無を目視で観察した。
−評価基準−
× 付着物あり
○ 付着物なし
インク組成物を用いてポリカーボネートシート上に形成した画像(印刷物)を、5cm×5cmに切り取った。この5cm四方の印刷物を、密閉したガラス容器中で120℃に保って1週間保管した後、ガラス容器を開封し、容器内の揮発性成分の臭いを嗅いだ。
−評価基準−
○:揮発性成分の臭いがしない
×:揮発性成分の臭いがする
積算露光量:12,000mJ/cm2、照度:2140mW/cm2とした以外は、前記インクジェット画像記録と同様にして、インク組成物の硬化膜を作成した。得られた硬化膜を軸長5cm×幅2.5cmにカットし、引っ張り試験機(島津製作所社製、オートグラフAGS−J)を用いて、室温(20℃)中、速度30cm/minで延伸させ、硬化膜が破断する伸び率を測定した。初期長から2倍の長さまで伸びた状態を伸び率100%と定義した。
延伸率の許容範囲はロール状基材に対応するためには100%以上が必要であり、成型加工用途で使用する場合には200%以上であり、より好ましくは300%以上である。
前記インクジェット画像記録において、インク組成物を用いてポリカーボネートシート上にベタ画像を印字したほかは、同様にして、インク組成物の硬化膜を形成した。得られたサンプルを用いて、クロスハッチテストにより評価した。この試験は、JISK5600に基づき、0〜5の6段階で評価し、0が最もよく、1が実用上問題ないレベルと評価した。
−評価基準−
○:0
△:1
×:2〜5の範囲
Claims (6)
- ラジカル重合性化合物と、光重合開始剤と、連鎖移動剤とを含み、前記ラジカル重合性化合物全質量中の単官能モノマーの割合が85質量%以上であるインク組成物。
- 前記連鎖移動剤が多官能チオールである請求項1に記載のインク組成物。
- 前記単官能モノマーが、アミン基含有モノマー、N−ビニルカプロラクタム、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、及びフェノキシエチルアクリレートから選択される1種以上を含む請求項1または請求項2に記載のインク組成物。
- フッ素置換炭化水素基、シロキサン骨格、及び長鎖アルキル基からなる群より選択される部分構造を側鎖に有するポリマーを含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインク組成物。
- インクジェット記録用である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 真空成型加工品の印刷に用いられる請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインク組成物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083048A JP5405174B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | インク組成物 |
US12/723,700 US8436069B2 (en) | 2009-03-30 | 2010-03-15 | Ink composition |
EP10156906.9A EP2236571B1 (en) | 2009-03-30 | 2010-03-18 | Ink composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083048A JP5405174B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | インク組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010235697A true JP2010235697A (ja) | 2010-10-21 |
JP5405174B2 JP5405174B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=42244893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009083048A Expired - Fee Related JP5405174B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | インク組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8436069B2 (ja) |
EP (1) | EP2236571B1 (ja) |
JP (1) | JP5405174B2 (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102242A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクセットおよび画像形成方法 |
WO2012133335A1 (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物及び画像形成方法 |
JP2012242792A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Denso Corp | 表示板 |
JP2013043935A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法、加飾シート、及び、インモールド成形方法 |
JP2013203845A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物 |
JP2014044239A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 体積型ホログラム記録用感光性組成物、体積型ホログラム記録用感光性基板、及び、体積型ホログラム記録体 |
WO2014136923A1 (ja) | 2013-03-07 | 2014-09-12 | 富士フイルム株式会社 | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、及び、成型印刷物の製造方法 |
EP2842763A2 (en) | 2013-08-30 | 2015-03-04 | Fujifilm Corporation | Image formation method, decorative sheet, decorative sheet molding, process for producing in-mold molded product, in-mold molded product, and ink set |
JP2015083656A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-04-30 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型インク、インク入りインクカートリッジ、画像乃至硬化物の形成方法、及び画像乃至硬化物の形成装置 |
EP2995658A2 (en) | 2014-09-09 | 2016-03-16 | Fujifilm Corporation | Polymerizable composition, ink composition for inkjet recording, inkkjet recording method and recorded matter |
EP3000854A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-03-30 | Fujifilm Corporation | Polymerizable composition, ink composition for ink-jet recording, method of ink-jet recording, and printed article |
EP3000851A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-03-30 | Fujifilm Corporation | Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed matter |
JP2016065213A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク組成物、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および記録媒体の再利用方法 |
JP2016117960A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-30 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 染料印刷用前処理剤及びその利用 |
JP2016176084A (ja) * | 2016-06-14 | 2016-10-06 | 日立マクセル株式会社 | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
JP2020023702A (ja) * | 2013-09-17 | 2020-02-13 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク、インク入りインクカートリッジ、画像乃至硬化物の形成方法、及び画像乃至硬化物の形成装置 |
JP2021155742A (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-07 | セイコーエプソン株式会社 | 光硬化型インクジェットインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
WO2023021793A1 (ja) * | 2021-08-20 | 2023-02-23 | 富士フイルム株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インク、インクセット、及び画像記録方法 |
WO2023170891A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 三菱電機株式会社 | 絶縁樹脂組成物、硬化物、巻線コイル、および回転機 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011225824A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-11-10 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法及び成形印刷物の製造方法 |
US20120301738A1 (en) * | 2011-05-23 | 2012-11-29 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Methods for coloring a wood substrate, related compositions and substrates |
JP6231747B2 (ja) * | 2013-01-18 | 2017-11-15 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェット印刷用紫外線硬化型インク組成物及び印刷方法 |
JP2015017244A (ja) * | 2013-06-12 | 2015-01-29 | 富士フイルム株式会社 | 硬化性組成物、硬化膜、近赤外線カットフィルタ、カメラモジュールおよびカメラモジュールの製造方法 |
JP6861811B2 (ja) * | 2017-06-20 | 2021-04-21 | 富士フイルム株式会社 | 光硬化性インク組成物、及び、画像形成方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307167A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | インク組成物 |
WO2007097049A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. | インクの製造方法、及び、当該方法に基づくインク、印刷物、成形品 |
WO2009020153A1 (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-12 | Seiko Epson Corporation | 光硬化型インク組成物、インクジェット記録方法、記録物、インクセット、インクカートリッジ、およびインクジェット記録装置 |
JP2009132864A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-06-18 | Seiko Epson Corp | 光硬化型インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 |
Family Cites Families (80)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3214463A (en) | 1960-05-12 | 1965-10-26 | Du Pont | Uv-absorbing sulfonated benzophenone derivatives |
US3547651A (en) | 1968-04-02 | 1970-12-15 | Du Pont | Photopolymerizable compositions containing organometal compounds |
BE757036A (fr) | 1969-10-07 | 1971-03-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | Materiels photosensibles de photographie en couleurs ayant une meilleure solidite a la lumiere |
JPS5512586B1 (ja) | 1971-03-11 | 1980-04-02 | ||
US3844790A (en) | 1972-06-02 | 1974-10-29 | Du Pont | Photopolymerizable compositions with improved resistance to oxygen inhibition |
DE2458345C3 (de) | 1974-12-10 | 1979-08-23 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Durch UV-Licht härtbare Überzugsmassen und Druckfarben |
JPS5249029A (en) | 1975-10-16 | 1977-04-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | Silver halide color photographic light sensitive material |
ZA757987B (en) | 1975-12-23 | 1976-12-29 | Dynachem Corp | Adhesion promoters for polymerizable films |
JPS5928203B2 (ja) | 1976-05-04 | 1984-07-11 | 富士写真フイルム株式会社 | 光重合性組成物 |
JPS5448535A (en) | 1977-08-31 | 1979-04-17 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Color photographic material |
JPS5494319A (en) | 1978-01-09 | 1979-07-26 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Silver halide photographic material |
DE2830927A1 (de) | 1978-07-14 | 1980-01-31 | Basf Ag | Acylphosphinoxidverbindungen und ihre verwendung |
US4197173A (en) | 1978-10-19 | 1980-04-08 | General Electric Company | Photocurable polyene-polythiol-siloxane-polyester composition for coating |
DE2944866A1 (de) | 1979-11-07 | 1981-05-21 | Hoechst Ag, 6000 Frankfurt | Photopolymerisierbares gemisch und damit hergestelltes photopolymerisierbares kopiermaterial |
JPS58185677A (ja) | 1982-04-22 | 1983-10-29 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 紫外線吸収剤 |
US4511596A (en) | 1983-01-20 | 1985-04-16 | Ciba-Geigy Corporation | Process for the electron beam curing of coating compositions |
DE3331157A1 (de) | 1983-08-30 | 1985-03-14 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Photopolymerisierbare mischungen, enthaltend tertiaere amine als photoaktivatoren |
DE3435443A1 (de) | 1984-09-27 | 1986-04-03 | Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen | Fotografisches aufzeichnungsmaterial |
DE3443221A1 (de) | 1984-11-27 | 1986-06-05 | ESPE Fabrik pharmazeutischer Präparate GmbH, 8031 Seefeld | Bisacylphosphinoxide, ihre herstellung und verwendung |
JPH0731399B2 (ja) | 1984-12-21 | 1995-04-10 | 三菱化学株式会社 | 光重合性組成物 |
US4587346A (en) | 1985-01-22 | 1986-05-06 | Ciba-Geigy Corporation | Liquid 2-(2-hydroxy-3-higher branched alkyl-5-methyl-phenyl)-2H-benzotriazole mixtures, stabilized compositions and processes for preparing liquid mixtures |
GB2180358B (en) | 1985-07-16 | 1989-10-04 | Mead Corp | Photosensitive microcapsules and their use on imaging sheets |
EP0223739A1 (de) | 1985-11-06 | 1987-05-27 | Ciba-Geigy Ag | Neue Dibenzoxaphosphorine |
JPS62135826A (ja) | 1985-12-09 | 1987-06-18 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 熱現像感光材料 |
JPS62173463A (ja) | 1986-01-28 | 1987-07-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像形成方法 |
JPS62183457A (ja) | 1986-02-07 | 1987-08-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像形成方法 |
JPS62215272A (ja) | 1986-02-17 | 1987-09-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラ−画像形成方法 |
GB8610610D0 (en) | 1986-04-30 | 1986-06-04 | Kodak Ltd | Stabilization of dye images |
EP0264730B1 (en) | 1986-10-10 | 1993-07-14 | Konica Corporation | Silver halide photographic light-sensitive material to provide dye-image with improved color-fastness to light |
GB8625149D0 (en) | 1986-10-21 | 1986-11-26 | Kodak Ltd | Stabilisation of dye images |
JPH0830876B2 (ja) | 1986-12-25 | 1996-03-27 | コニカ株式会社 | 色素画像の堅牢性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料 |
GB8714865D0 (en) | 1987-06-25 | 1987-07-29 | Ciba Geigy Ag | Photopolymerizable composition iii |
EP0309402B2 (en) | 1987-09-21 | 2002-06-12 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | N-substituted hindered amine stabilizers |
DE3851931T2 (de) | 1987-09-21 | 1995-03-16 | Ciba Geigy Ag | Stabilisierung einer Beschichtung mit sterisch gehinderten N-hydroxysubstituierten Aminen. |
DE3887428D1 (de) | 1987-09-30 | 1994-03-10 | Ciba Geigy | Phenolische Thianderivate. |
DE3871062D1 (de) | 1987-09-30 | 1992-06-17 | Ciba Geigy Ag | Stabilisatoren fuer farbphotographische aufzeichnungsmaterialien. |
JP2528334B2 (ja) | 1987-10-09 | 1996-08-28 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラ―写真感光材料 |
EP0323408B1 (de) | 1987-12-28 | 1994-04-06 | Ciba-Geigy Ag | Neue 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazol-derivate |
GB8808694D0 (en) | 1988-04-13 | 1988-05-18 | Kodak Ltd | Stabilization of dye images produced in photographic materials |
JP2641070B2 (ja) | 1988-12-06 | 1997-08-13 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JPH03121449A (ja) | 1989-07-25 | 1991-05-23 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
DE59107294D1 (de) | 1990-05-10 | 1996-03-07 | Ciba Geigy Ag | Strahlenhärtbare lichtstabilisierte Zusammensetzungen |
US5254433A (en) | 1990-05-28 | 1993-10-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Dye fixing element |
JPH0561166A (ja) | 1991-05-28 | 1993-03-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
DE59205075D1 (de) | 1991-07-03 | 1996-02-29 | Ciba Geigy Ag | Phenylthiophenylketone |
US5298380A (en) | 1991-09-05 | 1994-03-29 | Ciba-Geigy Corporation | Photographic material which contains a UV absober |
JP2687264B2 (ja) | 1991-10-25 | 1997-12-08 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JPH05142772A (ja) | 1991-11-26 | 1993-06-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光重合性組成物 |
JP3800344B2 (ja) | 1992-09-07 | 2006-07-26 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | ヒドロキシフェニル−s−トリアジン |
JPH06250387A (ja) | 1993-03-01 | 1994-09-09 | Sumitomo Chem Co Ltd | キノンジアジドスルホン酸エステルの製法及び該製法により得られたキノンジアジドスルホン酸エステルを含有してなる感放射線性樹脂組成物 |
JP3112771B2 (ja) | 1993-04-19 | 2000-11-27 | 富士写真フイルム株式会社 | 光重合性組成物 |
JP3223222B2 (ja) | 1993-12-03 | 2001-10-29 | 富士写真フイルム株式会社 | 感光性印刷版 |
US5556973A (en) | 1994-07-27 | 1996-09-17 | Ciba-Geigy Corporation | Red-shifted tris-aryl-s-triazines and compositions stabilized therewith |
AU703967B2 (en) | 1994-10-10 | 1999-04-01 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Bisresorcinyltriazines |
JPH08224982A (ja) | 1995-02-22 | 1996-09-03 | Konica Corp | 転写箔及びそれを用いたidカード |
EP0750224A3 (en) | 1995-06-19 | 1997-01-08 | Eastman Kodak Company | 2'-Hydroxyphenyl benzotriazole based UV absorbing polymers with particular substituents and photographic elements containing them |
JP3847381B2 (ja) | 1995-09-08 | 2006-11-22 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 感光性組成物、感光性平版印刷版及びそれを用いた画像形成方法 |
CH691970A5 (de) | 1996-03-04 | 2001-12-14 | Ciba Sc Holding Ag | Alkylphenylbisacylphosphinoxide und Photoinitiatormischungen. |
JP3498279B2 (ja) | 1996-06-12 | 2004-02-16 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 熱転写シート及びそれを用いて形成した画像要素 |
US5948605A (en) | 1996-08-16 | 1999-09-07 | Eastman Kodak Company | Ultraviolet ray absorbing polymer latex compositions, method of making same, and imaging elements employing such particles |
SG53043A1 (en) | 1996-08-28 | 1998-09-28 | Ciba Geigy Ag | Molecular complex compounds as photoinitiators |
GB2319523B (en) | 1996-11-20 | 2000-11-08 | Ciba Sc Holding Ag | Hydroxyphenyltriazines |
JPH1180315A (ja) | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Shin Etsu Chem Co Ltd | エポキシ化含フッ素ポリエーテル化合物及びその製造方法 |
JP2003026978A (ja) | 1998-09-08 | 2003-01-29 | Ricoh Co Ltd | 記録液体 |
JP4825992B2 (ja) | 1999-08-11 | 2011-11-30 | 綜研化学株式会社 | アクリル系粘着剤組成物、該組成物を用いた粘着テープの製造方法および粘着テープ |
JP4441995B2 (ja) | 2000-06-28 | 2010-03-31 | 三菱化学株式会社 | 光重合性組成物、光重合性着色組成物およびカラーフィルター |
JP4993151B2 (ja) | 2000-09-21 | 2012-08-08 | Dic株式会社 | 紫外線硬化型ジェットインク組成物 |
JP2002114930A (ja) | 2000-10-05 | 2002-04-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 |
JP4061876B2 (ja) | 2000-10-10 | 2008-03-19 | 東洋インキ製造株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ |
JP4218828B2 (ja) | 2002-02-28 | 2009-02-04 | 昭和電工株式会社 | チオール化合物、光重合開始剤組成物および感光性組成物 |
JP2003342503A (ja) | 2002-05-28 | 2003-12-03 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録用ブラックインクおよび画像形成方法 |
JP4420189B2 (ja) | 2003-10-28 | 2010-02-24 | 株式会社Ihi | X線検査装置 |
ATE554126T1 (de) | 2006-01-26 | 2012-05-15 | Showa Denko Kk | Härtbare zusammensetzung, die eine thiolverbindung enthält |
TW200801513A (en) | 2006-06-29 | 2008-01-01 | Fermiscan Australia Pty Ltd | Improved process |
JP2008013646A (ja) | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、平版印刷版の製造方法、及び平版印刷版 |
EP2074162B1 (en) | 2006-10-11 | 2018-04-25 | Kao Corporation | Radiation curable and jettable ink compositions |
EP2028241A1 (en) | 2007-08-09 | 2009-02-25 | Seiko Epson Corporation | Photocurable ink composition, ink cartridge, inkjet recording method and recorded matter |
JP5227560B2 (ja) | 2007-09-28 | 2013-07-03 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、及び、成形印刷物の製造方法 |
US20090099277A1 (en) | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Nagvekar Devdatt S | Radiation curable and jettable ink compositions |
JP5254632B2 (ja) | 2008-02-07 | 2013-08-07 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、及び、成形印刷物 |
-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009083048A patent/JP5405174B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2010
- 2010-03-15 US US12/723,700 patent/US8436069B2/en active Active
- 2010-03-18 EP EP10156906.9A patent/EP2236571B1/en not_active Not-in-force
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307167A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | インク組成物 |
WO2007097049A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Teikoku Printing Inks Mfg. Co., Ltd. | インクの製造方法、及び、当該方法に基づくインク、印刷物、成形品 |
WO2009020153A1 (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-12 | Seiko Epson Corporation | 光硬化型インク組成物、インクジェット記録方法、記録物、インクセット、インクカートリッジ、およびインクジェット記録装置 |
JP2009132864A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-06-18 | Seiko Epson Corp | 光硬化型インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102242A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクセットおよび画像形成方法 |
WO2012133335A1 (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物及び画像形成方法 |
JP2012201874A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Fujifilm Corp | インク組成物、及び画像形成方法 |
JP2012242792A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Denso Corp | 表示板 |
JP2013043935A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法、加飾シート、及び、インモールド成形方法 |
JP2013203845A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fujifilm Corp | インクジェットインク組成物 |
JP2014044239A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 体積型ホログラム記録用感光性組成物、体積型ホログラム記録用感光性基板、及び、体積型ホログラム記録体 |
WO2014136923A1 (ja) | 2013-03-07 | 2014-09-12 | 富士フイルム株式会社 | インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、及び、成型印刷物の製造方法 |
US9855693B2 (en) | 2013-08-30 | 2018-01-02 | Fujifilm Corporation | Image formation method, decorative sheet, decorative sheet molding, process for producing in-mold molded product, in-mold molded product, and ink set |
EP2842763A2 (en) | 2013-08-30 | 2015-03-04 | Fujifilm Corporation | Image formation method, decorative sheet, decorative sheet molding, process for producing in-mold molded product, in-mold molded product, and ink set |
JP2015083656A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-04-30 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型インク、インク入りインクカートリッジ、画像乃至硬化物の形成方法、及び画像乃至硬化物の形成装置 |
JP2020023702A (ja) * | 2013-09-17 | 2020-02-13 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク、インク入りインクカートリッジ、画像乃至硬化物の形成方法、及び画像乃至硬化物の形成装置 |
EP2995658A2 (en) | 2014-09-09 | 2016-03-16 | Fujifilm Corporation | Polymerizable composition, ink composition for inkjet recording, inkkjet recording method and recorded matter |
JP2016065213A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク組成物、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および記録媒体の再利用方法 |
EP3101070A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-12-07 | Fujifilm Corporation | Polymerizable composition, ink composition for ink-jet recording, method of ink-jet recording, and printed article |
EP3000851A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-03-30 | Fujifilm Corporation | Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed matter |
EP3000854A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-03-30 | Fujifilm Corporation | Polymerizable composition, ink composition for ink-jet recording, method of ink-jet recording, and printed article |
JP2016117960A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-30 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 染料印刷用前処理剤及びその利用 |
JP2016176084A (ja) * | 2016-06-14 | 2016-10-06 | 日立マクセル株式会社 | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
JP2021155742A (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-07 | セイコーエプソン株式会社 | 光硬化型インクジェットインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
JP7140234B2 (ja) | 2020-04-20 | 2022-09-21 | セイコーエプソン株式会社 | 光硬化型インクジェットインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
WO2023021793A1 (ja) * | 2021-08-20 | 2023-02-23 | 富士フイルム株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インク、インクセット、及び画像記録方法 |
WO2023170891A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 三菱電機株式会社 | 絶縁樹脂組成物、硬化物、巻線コイル、および回転機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8436069B2 (en) | 2013-05-07 |
US20100249261A1 (en) | 2010-09-30 |
EP2236571B1 (en) | 2016-08-31 |
JP5405174B2 (ja) | 2014-02-05 |
EP2236571A1 (en) | 2010-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5405174B2 (ja) | インク組成物 | |
JP5591745B2 (ja) | 活性放射線硬化性インク組成物、インクジェット記録用インク組成物、並びに印刷物、および印刷物成形体の製造方法 | |
JP5606817B2 (ja) | 活性放射線硬化型インクジェット用インク組成物、印刷物、印刷物成形体、及び印刷物の製造方法 | |
JP5591473B2 (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法、及び印刷物 | |
JP5383289B2 (ja) | インク組成物、インクジェット用であるインク組成物、インクジェット記録方法、およびインクジェット法による印刷物 | |
JP2010209183A (ja) | インク組成物及びインクジェット記録方法 | |
JP2009191183A (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法、及び、印刷物 | |
JP2009221416A (ja) | インクセット、及び、インクジェット記録方法 | |
WO2013118766A1 (ja) | インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法、及び、印刷物 | |
JP2009233978A (ja) | インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置 | |
JP2008068516A (ja) | インクジェット記録方法及び記録物 | |
JP2009209352A (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法、および印刷物 | |
JP4865473B2 (ja) | 成形印刷物の製造方法、及び、成形印刷物 | |
JP2009120628A (ja) | インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び印刷物 | |
JP5235583B2 (ja) | 硬化性組成物、並びに、これを用いたインク組成物、インクジェット記録方法、及び印刷物 | |
JP2012153853A (ja) | インク組成物、画像形成方法及び印画物 | |
JP6327269B2 (ja) | インクジェット記録方法、記録装置 | |
JP5489616B2 (ja) | インク組成物及び印刷物成型体の製造方法 | |
JP2006328227A (ja) | インク組成物、画像形成方法及び記録物 | |
JP2008207411A (ja) | インクジェット記録方法、及び、印刷物 | |
JP5481016B2 (ja) | インク組成物、インクセット、インクジェット記録方法、及び、印刷物 | |
JP5703981B2 (ja) | 光硬化型インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法 | |
JP2011068768A (ja) | 活性放射線硬化型インクジェット用インク組成物、および印刷物成形体の製造方法 | |
JP2008201918A (ja) | 液圧転写用インク組成物、液圧転写用インクセット、液圧転写用フィルムの製造方法、液圧転写用フィルム、液圧転写体の製造方法及び液圧転写体 | |
JP2006299095A (ja) | インク組成物、画像形成方法および記録物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5405174 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |