JP2002114930A - インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Info

Publication number
JP2002114930A
JP2002114930A JP2000306521A JP2000306521A JP2002114930A JP 2002114930 A JP2002114930 A JP 2002114930A JP 2000306521 A JP2000306521 A JP 2000306521A JP 2000306521 A JP2000306521 A JP 2000306521A JP 2002114930 A JP2002114930 A JP 2002114930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ink
dye
ring
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000306521A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Ishizuka
孝宏 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000306521A priority Critical patent/JP2002114930A/ja
Publication of JP2002114930A publication Critical patent/JP2002114930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙依存性がなく、記録濃度・色調・写真画質
用紙へのインク浸透性に優れ、印字直後の汚れを解消
し、画像の耐水性、特に、オゾンに対する色像堅牢性に
優れるインクジェット用インクを提供する。 【解決手段】 沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶
媒と、着色剤と、オレフィン含有ポリマーとを少なくと
も含む着色微粒子分散物を含有することを特徴とするイ
ンクジェット用インクである。好ましくは、前記オレフ
ィン含有ポリマーがポリ−1,2−ブタジエン構造を含
有することを特徴とする前記インクジェット用インクで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系の着色微粒子
分散物を含有してなるインクジェット用インク、及び該
インクジェット用インクを用いたインクジェット記録方
法に関し、更に詳しくは、記録画像の品質が高く、微粒
子分散物インクの経時安定性ならびに吐出安定性に優れ
るとともに画像の耐水性と画像堅牢性に優れ、サーマ
ル、圧電、電界又は音響インクジェット方式に好適なイ
ンクジェット用インク及びインクジェット記録方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの普及に伴いイン
クジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で紙、
フィルム、布等に印字するために広く利用されている。
インクジェット用インクは油性、水性、固体状インクが
知られているが、製造・取り扱い性・臭気・安全性等の
点から水性インクが主流となっている。しかし、前記水
性インクの多くは分子状態で溶解する水溶性染料を用い
ているため、透明性、色濃度が高いという利点があるも
のの染料が水溶性であるため、耐水性が悪くいわゆる普
通紙に印字すると滲み(ブリード)を生じて著しく印字
品質が低下したり、また耐光性が悪いという問題があ
る。
【0003】そこで上記問題を解決する目的で顔料や分
散染料を用いた水性インクが、例えば、特開昭56−1
57468号、特開平4−18468号、同8−183
920号、同10−110126号及び同10−195
355号等の各公報において提案されている。ところ
が、これらの水性インクの場合、耐水性はある程度向上
するものの十分とはいい難く、顔料インクの場合は染料
インクに比べ発色が劣ること、またそれぞれの分散イン
クともに分散物の保存安定性に欠けるため、吐出口での
目詰まりを起こしやすいなどの欠点を有していた。ま
た、最近のインクジェット技術における高画質化志向の
高まりによって出現した、表面に多孔質無機顔料を含む
インク受容層を設けた記録紙(以下、「写真画質用紙」
ということがある。)を用いると、上記の顔料や分散染
料を用いた水性インクはしみこみ性に乏しく、手でこす
ると表面から染顔料が剥離しやすいという欠点があるこ
とがわかった。
【0004】また特開昭58−45272号、特開平6
−340825号、同7−268254号、同7−26
8257号及び同7−268260号の各公報には、ポ
リウレタンやポリエステル分散物粒子に染料を内包させ
る方法が提案されている。しかしながら、これらに記載
の分散物では所望の濃度に染料を内包すると分散安定性
に優れた着色粒子が得られにくいという欠点を有してお
り、写真画質用紙を用いた場合、染料の剥離やオゾンに
より退色しやすい問題を有していた。
【0005】一方、特公平5−76977号公報には、
水への溶解度が小さく比重が水に近い有機溶媒に油溶性
染料を溶解し分散せしめたインク組成物が開示されてい
るが、写真画質用紙を用いた場合、オゾンにより退色し
やすいという問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、任意に選択した紙に印字し
た際の記録濃度・色調・写真画質用紙へのインク浸透性
に優れ、印字直後の汚れを解消し、画像の耐水性、特
に、オゾンに対する色像堅牢性に優れるインクジェット
用インク及びインクジェット記録方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。すなわち、 <1> 沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒と、
着色剤と、オレフィン含有ポリマーとを少なくとも含む
着色微粒子分散物を含有することを特徴とするインクジ
ェット用インクである。 <2> 前記オレフィン含有ポリマーがポリ−1,2−
ブタジエン構造を有することを特徴とする<1>に記載
のインクジェット用インクである。 <3> <1>又は<2>に記載のインクジェット用イ
ンクを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェッ
ト記録方法である。
【0008】本発明において、更に以下の手段が好適に
挙げられる。 <4> 前記着色剤が油溶性染料であることを特徴とす
る<1>から<2>に記載のインクジェット用インクで
ある。 <5> 前記油溶性染料が下記一般式(1)又は(2)
で表される化合物であることを特徴とする前記<1>か
ら<2>に記載のインクジェット用インクである。
【0009】
【化1】
【0010】前記一般式(1)及び(2)において、R
1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、
ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリ
ールアミノ基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミ
ド基、ヘテロ環チオ基、スルフイニル基、ホスホリル
基、アシル基、カルボキシル基又はスルホ基を表す。A
は−NR56又はヒドロキシ基を表わし、R5及びR6
それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基又は複
素環基を表わし、R5とR6とは互いに結合して環を形成
していてもよい。B1は=C(R3)−又は=N−を表わ
し、B2は−C(R4)=又は−N=を表わす。R1
5、R3とR6及びR1とR2のいずれかが互いに結合し
て芳香族環又は複素環を形成していてもよい。Xはカラ
ー写真カプラーの残基、Yは不飽和複素環基を表す。
【0011】<6> 前記オレフィン含有ポリマーの含
有量が着色剤の5質量%以上であることを特徴とする<
1>、<2>及び<4>から<5>のいずれかに記載の
インクジェット用インクである。 <7> 前記疎水性高沸点有機溶媒の25℃における比
誘電率が3〜12であることを特徴とする<1>、<2
>及び<4>から<6>のいずれかに記載のインクジェ
ット用インクである。 <8> 前記着色微粒子分散物における分散粒子の平均
粒子径が100nm以下であることを特徴とする<1
>、<2>及び<4>から<7>のいずれかに記載のイ
ンクジェット用インクである。 <9> 支持体上に多孔性無機顔料を含むインク受容層
を設けた受像材料に<1>、<2>及び<4>から<8
>のいずれかに記載のインクジェット用インクを用いて
記録を行うことを特徴とするインクジェット記録法であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、インクジェット用インク及
びインクジェット記録方法について説明する。 [インクジェット用インク]本発明のインクジェット用
インクは、沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒
と、着色剤と、オレフィン含有ポリマーとを少なくとも
含む着色微粒子分散物を含有することを特徴とする。 (着色微粒子分散物)本発明において、前記着色微粒子
分散物は、沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒
と、着色剤と、オレフィン含有ポリマーとを少なくとも
それぞれ1種含む着色微粒子を水性媒体に分散してなる
分散物である。更に詳しく述べると、本発明の着色微粒
子分散物とは、疎水性高沸点有機溶媒と、着色剤と、オ
レフィン含有ポリマーとが、水性媒体中に微粒子状の油
滴として分散された、いわゆる乳化分散物状態になって
いるものである。本発明における「水性媒体」とは、水
又は水と少量の水混和性有機溶媒との混合物に、必要に
応じて界面活性剤、湿潤剤、安定剤、防腐剤等の添加剤
を添加したものを意味する。
【0013】―疎水性高沸点有機溶媒― 本発明において、着色微粒子分散物は疎水性高沸点有機
溶媒を含有する。前記疎水性高沸点有機溶媒としては、
疎水性であり、沸点が150℃以上のものが好ましく、
170℃以上のものがより好ましい。ここで「疎水性」
とは、25℃における蒸留水に対する溶解度が3%以下
であることをいう。また、前記疎水性高沸点有機溶媒の
誘電率は3〜12であるのが好ましく、4〜10である
のがより好ましい。尚、ここで、誘電率とは25℃にお
ける真空に対する比誘電率をいう。
【0014】前記疎水性高沸点有機溶媒としては、米国
特許第2,322,027 号明細書、特願2000−
203857号明細書に記載等の化合物を用いることが
できる。具体的には、リン酸エステル類、脂肪酸エステ
ル類、フタル酸エステル類、安息香酸エステル類、フェ
ノール類、アミド系類の高沸点有機溶媒が好ましいがこ
れに限定されるものではない。これらは、目的に応じ、
常温で液体、固体の何れのものも使用できる。
【0015】前記高沸点有機溶媒の使用量としては、本
発明の効果を害しない範囲内であれば特に制限はない
が、前記オレフィン含有ポリマー100質量部に対し、
0〜1000質量部が好ましく、0〜300質量部がよ
り好ましい。
【0016】―オレフィン含有ポリマー― 本発明において、オレフィン含有ポリマーとは、構造中
に炭素炭素二重結合を有するポリマーをいい、ここでい
う「炭素炭素二重結合」とは、ベンゼンなどの芳香族炭
化水素のような環状の共役二重結合を除く炭素炭素二重
結合をいう。前記炭素炭素二重結合は、ポリマーの主鎖
あるいは側鎖のどちらに含まれていてもよく、前記炭素
炭素二重結合が側鎖に含有される場合には側鎖の末端で
も内部のどちらでもよい。前記オレフィン含有ポリマー
は重合反応に関与しない炭素炭素二重結合を有するモノ
マーをビニル重合又は縮合重合することにより製造でき
る。また、炭素炭素二重結合を含有しないポリマーに、
炭素炭素二重結合部位を導入することによっても製造で
きる。
【0017】前記オレフィン含有ポリマーにおける、前
記炭素炭素二重結合の含有割合を、前記オレフィン含有
ポリマーを構成する単位(モノマー単位)で求めた場合
(即ち、一種以上のモノマーN個からなるポリマーにお
いて、前記炭素炭素二重結合を有するモノマーがn個含
まれる場合のn/N×100を求めた場合)、構成単位
中の少なくとも10%から100%に前記炭素炭素二重
結合が含まれるのが好ましく、30%から100%に前
記炭素炭素二重結合が含まれるのがより好ましく、50
%から100%に前記炭素炭素二重結合が含まれるのが
より好ましく、60%から100%に前記炭素炭素二重
結合が含まれるのが特に好ましい。記炭素炭素二重結合
の含有する割合が10%未満であると、オゾンなどの酸
化性ガスによる退色を抑制する効果が乏しいので好まし
くない。
【0018】前記オレフィン含有ポリマーの分子量(質
量平均分子量)は1000から500000であるのが
好ましく、1500から300000であるのがより好
ましく、2000から200000であるのがより好ま
しく、2000から100000であるのが特に好まし
い。1000より小さい場合、本発明の効果を得るのが
難しくなる傾向にあり、500000より大きい場合、
粘度の増加や溶解性が小さくなることから分散し難くな
る傾向にあるので好ましくない。
【0019】前記オレフィン含有ポリマーの使用量とし
ては、本発明の効果を害しない範囲内であれば特に制限
はないが、前記着色剤100質量部に対し、5〜100
0質量部が好ましく、10〜500質量部がより好まし
く、20〜300質量部が特に好ましい。5質量部より
小さい場合、本発明の効果を得るのが難しくなる傾向に
あり、1000質量部より大きい場合、疎水性高沸点有
機溶媒の種類や含有率にも影響されるが、分散し難くな
ったり、写真画質用紙を用いた場合にしみこみ性が悪化
したりする傾向にあるので好ましくない。尚、前記オレ
フィン含有ポリマーを構成するモノマー単位は単一であ
っても複数であってもよく、前記オレフィン含有ポリマ
ーを2種類以上併用してもよい。
【0020】前記オレフィン含有ポリマーの具体例(P
−1〜37)を以下に列挙する。尚、本発明に用いられ
るオレフィン含有ポリマーは、これらの具体例に何ら限
定されるものではない。分子量は質量平均分子量を表
す。 具体例 オレフィン含有ポリマー(構成単位のモル
比) P-1) ポリアリルメタクリレート、分子量12000 P-2) ポリ(アリルメタクリレート-co-ブチルアクリレ
ート)(80:20)、分子量5600 P-3) 連鎖移動剤にメルカプト酢酸を用いたポリアリ
ルメタクリレート、分子量5300 P-4) 連鎖移動剤に2−メルカプトコハク酸を用いた
ポリアリルメタクリレート、分子量5300 P-5) ポリ[アリルメタクリレート-co-リン酸ジフェニ
ル(2−メタクリロイルオキシエチル)エステル](70:
30)、分子量23000 P-6) アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体
(92:8)、分子量23000 P-7) ポリ(アリルメタクリレート-co-2−カルボキシ
エチルアクリレート)(80:20)、分子量18000 P-8) ポリ[アリルメタクリレート-co-ポリエチレング
リコール(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタク
リル酸モノエステル](97:3)、分子量28000 P-9) ポリ(N−アリルアクリルアミド-co-N,N−ジ
フェニルアクリルアミド)(90:10)、分子量23000 P-10) ポリ[2−(アリルオキシ)エチルアクリレー
ト-co-メタクリル酸](95:5)、分子量7800 P-11) ポリ(スチレン-co-無水マレイン酸-co-マレイ
ン酸モノアリルエステル)(30:5:65)、分子量20000 P-12) ポリ(スチレン-co-マレイン酸モノアリルエス
テル)(30:70)、分子量12000 P-13) ポリ[スチレン-co-マレイン酸モノ(ジアリル)
アミド](50:50)、分子量18000 P-14) ポリアリルメタクリレート-block-ポリブチル
メタクリレート(70:30)、分子量5600 P-15) ポリアリルメタクリレート-block-ポリメタク
リル酸(60:40)、分子量5300 P-16) ポリメタクリル酸-block-ポリアリルメタクリ
レート-block-ポリメタクリル酸(25:50:25)、分子量6
700 P-17) ポリブタジエン(1,4-型100%)、分子量2300 P-18) ポリブタジエン(1,4-型9%,1,2-型91%)、分
子量3100 P-19) ポリブタジエン(1,4-型10%,1,2-型90%)、
分子量1420 P-20) ポリブタジエン(1,4-型9%,1,2-型91%)、分
子量12000 P-21) ポリブタジエン(1,4-型9%,1,2-型91%)、分
子量105000 P-22) ポリブタジエン(1,2-型100%)、分子量1300 P-23) ポリブタジエン(1,2-型100%)、分子量4200 P-24) ポリ(ブタジエン-co-スチレン)(80:20)、分
子量53000 P-25) ポリイソプレン(1,4-型100%)、分子量6500 P-26) ポリノルボルネン、分子量17000 P-27) ポリ[(1−(2,4−ヘキサジエノイルオキシ)
エチレン)-co-(1−ヒドロキシエチレン)](60:40)、
分子量24000 P-28) ポリ[(2−ヘキサジエニル−1,3−ジオキサ
ン−4,6−ジイル)メチレン)-co-(1−ヒドロキシエ
チレン)](70:30)、分子量31000 P-29) ポリ[(1−(2−メチルプロぺノイルオキシ)エ
チレン)-co-(1−ヒドロキシエチレン)](72:28)、分
子量23000 P-30) ポリ[(1−プロぺノイルアミノエチレン)-co-
(1−アミノエチレン)](50:50)、分子量5400 P-31) ポリ[(1−(2,4−ヘキサジエノイル)アミノ
エチレン)-co-(1−アミノエチレン)](70:30)、分子
量5400 P-32) ポリ[オキシ(1−プロペノイルオキシメチルエ
チレン)]、分子量8400 P-33) ポリ[イミノ(1,6−ジオキソ−2,4−ヘキサ
ジエニレン)イミノヘキサメチレン]、分子量3200 P-34) ポリ[イミノ(1,4−ジオキソ−2−メチリデ
ンブチレン)イミノテトラメチレン]、分子量4200 P-35) ポリ[アリルオキシメチルイミノ(1−オキソヘ
キサメチレン)]、分子量13200 P-36) 部分マレイン化ポリブタジエン(1,2-型100
%)、分子量1100 P-37) 部分マレイン化ポリブタジエン(1,2-型100
%)、分子量3000
【0021】次に、前記オレフィン含有ポリマーの製造
方法の例を示す。本発明はこの製造例に何ら限定される
ものではない。尚、以下において「部」は「質量部」を
表す。 <オレフィン含有ポリマー(P−2)の製造例>アリル
メタクリレート79.8部、ブチルアクリレート20.
2部、ドデシルメルカプタン0.2部、2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部、イ
ソプロパノール(IPA) 40部及びテトラヒドロフ
ラン(THF) 40部からなる混合液を調製した。次
に、THF20部及びジメチル2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部をフラス
コに仕込み、窒素シール下に攪拌しながら、65℃まで
昇温させた後、上記の混合液を3時間かけて滴下し、滴
下終了後、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)を0.05部加え、更に同温度で5時間反
応させた。得られたポリマーの溶液を減圧濃縮し、目的
のオレフィン含有ポリマーP−2を100部得た。質量
平均分子量は5600 (GPC測定、ポリスチレン換
算)であった。
【0022】−着色剤− 本発明において、前記着色剤としては、油溶性染料、顔
料、着色ポリマー及び着色ワックス等を用いることがで
きる。これらの中でも、油溶性染料を用いることが好ま
しい。以下、油溶性染料について説明する。
【0023】本発明に適用可能な前記油溶性染料のう
ち、イエロー染料としては、任意のものを使用すること
ができる。例えばカップリング成分としてフェノール
類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロン類、ピリド
ン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有するアリールも
しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分とし
て開鎖型活性メチレン化合物類を有するアゾメチン染
料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール
染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、
アントラキノン染料等のようなキノン系染料;等が挙げ
られ、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニ
トロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染
料等を挙げることができる。
【0024】本発明に適用可能な前記油溶性染料のう
ち、マゼンタ染料としては、任意のものを使用すること
ができる。例えばカップリング成分としてフェノール
類、ナフトール類、アニリン類を有するアリールもしく
はヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分としてピ
ラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類を有するアゾメチ
ン染料;例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロ
シアニン染料、オキソノール染料のようなメチン染料;
ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサ
ンテン染料のようなカルボニウム染料;例えばナフトキ
ノン、アントラキノン、アントラピリドンなどのような
キノン系染料;例えばジオキサジン染料等のような縮合
多環系染料;等を挙げることができる。
【0025】本発明に適用可能な前記油溶性染料のう
ち、シアン染料としては、任意のものを使用することが
できる。例えばインドアニリン染料、インドフェノール
染料あるいはカップリング成分としてピロロトリアゾー
ル類を有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノ
ール染料、メロシアニン染料のようなポリメチン染料;
ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサ
ンテン染料のようなカルボニウム染料;フタロシアニン
染料;アントラキノン染料;例えばカップリング成分と
してフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有する
アリールもしくはヘテリルアゾ染料;インジゴ・チオイ
ンジゴ染料;等を挙げることができる。
【0026】前記の各染料は、クロモフォアの一部が解
離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈す
るものであってもよく、その場合のカウンターカチオン
はアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオ
ンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム
塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそ
れらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよ
い。
【0027】以下に限定されるものではないが、好まし
い具体例としては、例えば、C.I.ソルベント・ブラ
ック 3,7,27,29及び34;C.I.ソルベン
ト・イエロー 14,16,19,29,30,56,
82,93及び162;C.I.ソルベント・レッド
1,3,8,18,24,27,43,49,51,7
2,73,109,122,132及び218;C.
I.ソルベント・バイオレット 3;C.I.ソルベン
ト・ブルー 2,11,25,35,38,67及び7
0;C.I.ソルベント・グリーン 3及び7;並びに
C.I.ソルベント・オレンジ 2;等が挙げられる。
これらの中で特に好ましいものは、Nubian Bl
ack PC−0850、Oil Black HBB
、OilYellow 129、Oil Yello
w 105、Oil Pink312、Oil Red
5B、Oil Scarlet 308 、Vali
Fast Blue 2606 、Oil Blue
BOS(オリエント化学(株)製)、Aizen Sp
ilon Blue GNH(保土ヶ谷化学(株)
製)、NeopenYellow 075 、Neop
en Mazenta SE1378 、Neopen
Blue 808 、Neopen Blue FF
4012、Neopen Cyan FF4238(B
ASF社製)等である。
【0028】また、本発明においては、水非混和性有機
溶媒に溶解する範囲で分散染料を用いることもできる。
その好ましい具体例としては、C.I.ディスパースイ
エロー 5,42,54,64,79,82,83,9
3,99、100,119,122,124,126,
160,184:1,186,198,199,20
1,204,224及び237;C.I.ディスパーズ
オレンジ 13,29,31:1,33,49,54,
55,66,73,118,119及び163;C.
I.ディスパーズレッド 54,60,72,73,8
6,88,91,92,93,111,126,12
7,134,135,143,145,152,15
3,154,159,164,167:1,177,1
81,204,206,207,221,239,24
0,258,277,278,283,311,32
3,343,348,356及び362;C.I.ディ
スパーズバイオレット 33;C.I.ディスパーズブ
ルー 56,60,73,87,113,128,14
3,148,154,158,165,165:1,1
65:2,176,183,185,197,198,
201,214,224,225,257,266,2
67,287,354,358,365及び368;並
びにC.I.ディスパーズグリーン 6:1及び9;等
が挙げられる。
【0029】特に好ましい油溶性染料としては、下記式
(1)又は(2)で表わされるアゾ又はアゾメチン染料
を挙げることができる。下記一般式(2)で表される染
料は、写真材料において酸化によりカプラー及び現像主
薬から生成する染料として知られている。
【0030】
【化2】
【0031】前記一般式(1)及び(2)において、R
1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、
ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリ
ールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミ
ド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホリル
基、アシル基、カルボキシル基又はスルホ基を表す。
【0032】前記一般式(1)及び(2)において、特
に、R2は上記置換基のうち、水素原子、ハロゲン原
子、脂肪族基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミ
ド基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキ
シカルボニルアミノ基又はスルホンアミド基であること
が好ましい。
【0033】尚、本明細書において、脂肪族基はアルキ
ル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基及
び置換アラルキル基を意味する。前記脂肪族基は分岐を
有していてもよく、また環を形成していてもよい。脂肪
族基の炭素原子数は1〜20であることが好ましく、1
〜18であることがさらに好ましい。アラルキル基及び
置換アラルキル基のアリール部分はフェニル又はナフチ
ルであることが好ましく、フェニルが特に好ましい。置
換アルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基及
び置換アラルキル基のアルキル部分の置換基の例には、
1〜R4の説明で挙げた置換基を挙げることができる。
置換アラルキル基のアリール部分の置換基の例は、下記
置換アリール基の置換基の例と同様である。
【0034】又、本明細書において、芳香族基はアリー
ル基及び置換アリール基を意味する。アリール基は、フ
ェニル又はナフチルであることが好ましく、フェニルが
特に好ましい。置換アリール基のアリール部分は、上記
アリール基と同様である。置換アリール基の置換基の例
には、R1〜R4の説明で挙げた置換基を挙げることがで
きる。
【0035】前記一般式(1)及び(2)において、A
は−NR56又はヒドロキシ基を表わし、R5及びR6
それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基又は複
素環基を表わす。Aは−NR56であることが好まし
い。R5とR6とは互いに結合して環を形成していてもよ
い。R5及びR6はそれぞれ、水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、アリール基又は置換アリール基であるの
がより好ましく、水素原子、炭素原子数が1〜18のア
ルキル基又は炭素原子数が1〜18の置換アルキル基で
あることが最も好ましい。
【0036】前記一般式(1)及び(2)において、B
1は=C(R3)−又は=N−を表わし、B2は−C
(R4)=又は−N=を表わす。B1及びB2が同時に−
N=にならない場合が好ましく、B1が=C(R3)−で
且つB2が−C(R4)=となる場合がさらに好ましい。
1とR5、R3とR6及びR1とR2のいずれかが、互いに
結合して芳香族環又は複素環を形成していてもよい。
【0037】前記一般式(1)において、Yは不飽和複
素環基を表す。Yとしては、5員又は6員の不飽和複素
環が好ましい。複素環に、脂肪族環、芳香族環又は他の
複素環が縮合していてもよい。複素環のヘテロ原子の例
としては、N、O、及びSを挙げることができる。前記
不飽和複素環としては、例えば、ピラゾール環、イミダ
ゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジア
ゾール環、チオフェン環、ベンゾチアゾール環、ベンゾ
オキサゾール環、ベンゾイソチアゾール環、ピリミジン
環、ピリジン環、及びキノリン環等が好ましい。また、
前記不飽和複素環基は、前記R1〜R4で挙げた置換基を
有していてもよい。
【0038】前記一般式(2)において、Xはカラー写
真カプラーの残基を表す。前記カラー写真カプラーの残
基としては以下に挙げるものが好ましい。イエローカプ
ラー:米国特許3,933,501号、同4,022,
620号、同4,326,024号、同4,401,7
52号、同4,248,961号、特公昭58−107
39号、英国特許1,425,020号、同1,47
6,760号、米国特許3,973,968号、同4,
314,023号、同4,511,649号、欧州特許
249,473A号、同502,424A号の式
(I),(II)で表わされるカプラー、同513,49
6A号の式(1),(2)で表わされるカプラー(特に
18頁のY−28)、同568,037A号のクレーム
1の式(I)で表わされるカプラー、米国特許5,06
6,576号のカラム1の45〜55行の一般式(I)
で表わされるカプラー、特開平4−274425号公報
の段落0008の一般式(I)で表わされるカプラー、
欧州特許498,381A1号の40頁のクレーム1に
記載のカプラー(特に18頁のD−35)、同447,
969A1号の4頁の式(Y)で表わされるカプラー
(特に、Y−1(17頁),Y−54(41 頁))、
米国特許4,476,219号のカラム7の36〜58
行の式(II)〜(IV)で表わされるカプラー(特にII−
17、19(カラム17)、II−24(カラム1
9))。
【0039】マゼンタカプラー:米国特許4,310,
619号、同4,351,897号、欧州特許73,6
36号、米国特許3,061,432号、同3,72
5,067号、リサーチ・ディスクロージャーNo.2
4220(1984年6月)、同No.24230(1
984年6月)、特開昭60−33552号、同60−
43659号、同61−72238号、同60−357
30号、同55−118034号、同60−18595
1号、米国特許4,500,630号、同4,540,
654号、同4,556,630号、国際公開WO88
/04795号、特開平3−39737号(L−57
(11頁右下)、L−68(12頁右下)、L−77
(13頁右下))、欧州特許456,257号の〔A−
4〕−63(134頁),〔A−4〕−73,−75
(139頁)、同486,965号のM−4,−6(2
6頁),M−7(27頁)、同571,959A号のM
−45(19頁)、特開平5−204106号公報のM
−1(6頁)、同4−362631号公報の段落023
7のM−22、米国特許3,061,432号、同3,
725,067号。
【0040】シアンカプラー:米国特許4,052,2
12号、同4,146,396号、同4,228,23
3号、同4,296,200号、欧州特許73,636
号、特開平4−204843号公報のCX−1,3,
4,5,11,12,14,15(14〜16頁);特
開平4−43345のC−7,10(35頁),34,
35(37頁),(I−1),(I−17)(42〜4
3頁);特開平6−67385号公報の請求項1の一般
式(Ia)又は(Ib)で表わされるカプラー。
【0041】その他、特開昭62−215272号公報
(91頁)、特開平2−33144号公報(3頁,30
頁)、EP 355,660A(4頁,5頁,45頁,
47頁)記載のカプラーも有用である。
【0042】前記一般式(1)で表される油溶性染料の
うち、マゼンタ染料としては下記一般式(3)で表わさ
れる染料が特に好ましく用いられる。
【0043】
【化3】
【0044】前記一般式(3)において、Z1はハメッ
トの置換基定数σp値が0.20以上の電子吸引性基を
表す。Z1はσp値が0.30以上1.0以下の電子吸
引性基であるのが好ましい。好ましい具体的な置換基に
ついては後述する電子吸引性置換基を挙げることができ
るが、中でも、炭素数2〜12のアシル基、炭素数2〜
12のアルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ
基、炭素数1〜12のアルキルスルホニル基、炭素数6
〜18のアリールスルホニル基、炭素数1〜12のカル
バモイル基及び炭素数1〜12のハロゲン化アルキル基
が好ましい。特に好ましいものは、シアノ基、炭素数1
〜12のアルキルスルホニル基、炭素数6〜18のアリ
ールスルホニル基であり、最も好ましいものはシアノ基
である。
【0045】前記一般式(3)において、Z2は水素原
子、脂肪族基又は芳香族基を表す。前記一般式(3)に
おいて、R1〜R6は、前記一般(1)の各々と同義であ
る。
【0046】前記一般式(3)において、Qは水素原
子、脂肪族基、芳香族基又は複素環基を表す。中でも、
Qは5〜8員環を形成するのに必要な非金属原子群から
なる基が好ましい。その中でも特に芳香族基又は複素環
基が好ましい。前記5〜8員環は置換されていてもよい
し、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。
好ましい非金属原子としては、窒素原子、酸素原子、イ
オウ原子又は炭素原子が挙げられる。そのような環構造
の具体例としては、例えばベンゼン環、シクロペンタン
環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオク
タン環、シクロヘキセン環、ピリジン環、ピリミジン
環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、イミダ
ゾール環、ベンゾイミダゾール環、オキサゾール環、ベ
ンゾオキサゾール環、オキサン環、スルホラン環及びチ
アン環等が挙げられ、これらの環が更に置換基を有する
場合、該置換基としては、前記一般式(1)の置換基R
1〜R4で例示した基が挙げられる。
【0047】尚、前記一般式(3)で表される化合物の
好ましい構造については、特願2000−220649
号明細書に記載されている。
【0048】前記一般式(2)で表される染料のうち、
マゼンタ染料としては下記一般式(4)で表わされる染
料が特に好ましく用いられる。
【0049】
【化4】
【0050】前記一般式(4)において、Gは水素原
子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、エステル基、アミノ基、カルバモイル基、スル
ホニル基、スルファモイル基、ウレイド基、ウレタン
基、アシル基、アミド基又はスルホンアミド基を表す。
【0051】前記一般式(4)において、R1、R2
A、B1及びB2は、前記一般式(2)の各々と同義であ
り、それらの好ましい範囲も同じである。
【0052】前記一般式(4)において、Lは脂肪族
基、芳香族基、複素環基、シアノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、エ
ステル基、アミノ基、カルバモイル基、スルホニル基、
スルファモイル基、ウレイド基、ウレタン基、アシル
基、アミド基及びスルホンアミド基の少なくとも1つで
置換されていてもよい5員又は6員の含窒素複素環を形
成する原子群を表わし、この複素環はさらに別の環と縮
合環を形成していてもよい。
【0053】前記一般式(4)で表わされる化合物にお
いて、Aは−NR56が好ましく、Lは5員の含窒素複
素環を形成するのが好ましく、5員の含窒素複素環の例
にはイミダゾール環、トリアゾール環及びテロラゾール
環が含まれる。
【0054】以下に、前記一般式(1)及び前記一般式
(2)で表される染料のうち、マゼンタ染料の例示化合
物(M−1〜16、D−1〜27、1−5〜13、1−
16〜19、1−21、1−23〜24、1−27〜2
9、1−33〜34、1−36)を示すが、これらは、
本発明を詳しく説明するためのものであって、これらに
より本発明は限定されるものではない。
【0055】
【化5】
【0056】
【化6】
【0057】
【化7】
【0058】
【化8】
【0059】
【化9】
【0060】
【化10】
【0061】
【化11】
【0062】
【化12】
【0063】
【化13】
【0064】
【化14】
【0065】
【化15】
【0066】
【化16】
【0067】
【化17】
【0068】
【化18】
【0069】
【化19】
【0070】
【化20】
【0071】
【化21】
【0072】
【化22】
【0073】
【化23】
【0074】その他、本発明に使用可能な着色剤の化合
物例としては、特願2000−78491号明細書、同
11−365190号明細書、特願2000−2206
49号明細書に記載されているが、これらに限定される
ものではない。
【0075】前記一般式(3)で表わされる化合物は、
例えば特願2000−220649号明細書、特開昭5
5−161856号公報に記載された方法を参考にして
合成することができる。また、前記一般式(4)で表わ
される化合物は、例えば特開平4−126772号及び
特公平7−94180号等の各公報、並びに特願200
0−78491号明細書に記載された方法を参考にして
合成することができる。
【0076】前記一般式(2)で表される染料のうち、
シアン染料としては、下記一般式(5)で表わされるピ
ロロトリアゾールアゾメチン染料が特に好ましく用いら
れる。
【0077】
【化24】
【0078】前記一般式(5)において、A、R1
2、B1及びB2は、前記一般式(2)の各々と同義で
あり、それらの好ましい範囲も同じである。
【0079】前記一般式(5)において、Z3及びZ4
それぞれ独立に、前記一般式(4)におけるGと同義で
ある。又、Z3とZ4は互いに結合して、環構造を形成し
てもよい。Z3がハメット置換基定数σp値0.30以
上の電子吸引性基であるものは、吸収がシャープであ
り、より好ましい。さらに、Z3はハメット置換基定数
σp値0.45以上の電子吸引性基であるのがより好ま
しく、 ハメット置換基定数σp値0.60以上の電子
吸引性基が最も好ましい。そして、Z3及びZ4のハメッ
ト置換基定数σp値の和が0.70以上のものはシアン
色として優れた色相を呈し、更に好ましい。
【0080】前記一般式(5)において、Mは前記一般
式(5)中の5員環に縮合した1,2,4−トリアゾー
ル環を形成する原子団であって、5員環との縮合部の2
つの原子B3及びB4は、いずれか一方が窒素原子で、他
方が炭素原子である。
【0081】尚、前記一般式(5)で表わされる化合物
は、シアン染料として用いるのが好ましいが、置換基の
変更でマゼンタ染料として用いることもできる。
【0082】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数σp値について説明する。ハメット則はベ
ンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定
量的に論ずるために1935年にL. P. Hammett により
提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認
められている。ハメット則に求められた置換基定数には
σp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成
書に見出すことができるが、例えば、J. A. Dean編、
「Lange's Handbook of Chemistry 」第12版、197
9年(Mc Graw-Hill)や「化学の領域」増刊、122
号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。
尚、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σ
pにより限定したり、説明したりするが、これは上記の
成書中に見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限
定されるという意味ではなく、その値が文献未知であっ
てもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に
包まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもな
い。また、前記一般式(1)〜(5)の中には、ベンゼ
ン誘導体ではないものも含まれるが、置換基の電子効果
を示す尺度として、置換位置に関係なくσp値を使用す
る。本発明において、σp値をこのような意味で使用す
る。
【0083】ハメット置換基定数σp値が0.60以上
の電子吸引性基としては、シアノ基、ニトロ基、アルキ
ルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、アリール
スルホニル基(例えばベンゼンスルホニル基)を例とし
て挙げることができる。ハメットσp値が0.45以上
の電子吸引性基としては、上記に加えアシル基(例えば
アセチル基)、アルコキシカルボニル基(例えばドデシ
ルオキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、アルキ
ルスルフィニル基(例えば、n−プロピルスルフィニ
ル)、アリールスルフィニル基(例えばフェニルスルフ
ィニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)を挙げ
ることができる。
【0084】ハメット置換基定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基としては、上記に加え、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ)、カルバモイル基(例えば、N
−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメ
チルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、
ペンタフロロフェニルオキシ)、スルホニルオキシ基
(例えばメチルスルホニルオキシ基)、ハロゲン化アル
キルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上
のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換されたア
リール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、ペンタ
クロロフェニル)、及び複素環(例えば、2−ベンゾオ
キサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニル−2
−ベンズイミダゾリル)を挙げることができる。σp値
が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上記
に加え、ハロゲン原子がなどが挙げられる。
【0085】以下に、本発明に使用可能な前記一般式
(5)で表される染料の具体例を挙げるが、これらは、
本発明を詳しく説明するためのものであって、これらに
より本発明は限定されるものではない。
【0086】
【化25】
【0087】
【化26】
【0088】
【化27】
【0089】本発明に使用可能な油溶性染料としては、
更に特願平11−365188号明細書に記載されてい
る例示化合物が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0090】−着色微粒子分散物の製造− 本発明において、前記着色微粒子分散物は、前記着色剤
と前記疎水性高沸点有機溶媒、前記オレフィン含有ポリ
マーを少なくとも含む着色微粒子を、水系媒体に分散さ
せることによって製造できる。具体的には、前記着色
剤、前記疎水性高沸点有機溶媒及び前記オレフィン含有
ポリマーを共乳化分散させる方法(共乳化分散法)が挙
げられる。前記共乳化分散法としては、前記着色剤、前
記疎水性高沸点有機溶媒及び前記オレフィン含有ポリマ
ーを含有する有機溶媒相に水を添加すること、及び、水
中に該有機溶媒相を添加すること、のいずれかにより、
該有機溶媒相を乳化させ微粒子化させる方法が好適に挙
げられる。
【0091】前記共乳化分散法において用いられる乳化
装置としては、簡単なスターラーやインペラー撹拌方
式、インライン撹拌方式、コロイドミル等のミル方式、
超音波方式など公知の装置を用いることができるが、高
圧ホモジナイザーの使用は特に好ましいものである。高
圧ホモジナイザーは、米国特許第4,533,254号
明細書及び特開平6−47264号公報等に詳細な機構
が記載されているが、市販の装置としては、ゴーリンホ
モジナイザー(A.P.V GAULIN IN
C.)、マイクロフルイダイザー(MICROFLUI
DEX INC.)、アルティマイザー(株式会社スギ
ノマシン)等が使用できる。また、近年になってUS−
5720551号に記載されているような、超高圧ジェ
ット流内で微粒子化する機構を備えた高圧ホモジナイザ
ーは本発明の乳化分散に特に有効である。この超高圧ジ
ェット流を用いた乳化装置の例として、DeBEE20
00(BEE INTERNATIONAL LT
D.)が挙げられる。
【0092】高圧乳化分散装置で乳化する際の圧力は5
00bar以上であり、好ましくは600bar以上、
更に好ましくは1800bar以上である。例えば、撹
拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナイザーを通す等の
方法で2種以上の乳化装置を併用するのは特に好ましい
方法である。また、一度これらの乳化装置で乳化分散し
た後、湿潤剤や界面活性剤等の添加剤を添加した後、カ
ートリッジにインクを充填する間に再度高圧ホモジナイ
ザーを通過させる方法も好ましい方法である。疎水性高
沸点有機溶媒に加えて低沸点有機溶媒を含む場合、乳化
物の安定性及び安全衛生上の観点から低沸点溶媒を除去
するのが好ましい。低沸点溶媒を除去する方法は溶媒の
種類に応じて各種の公知の方法を用いることができる。
即ち、蒸発法、真空蒸発法、限外濾過法等である。この
低沸点有機溶媒の除去工程は乳化直後、できるだけ速や
かに行うのが好ましい。
【0093】乳化分散する際には、種々の界面活性剤を
用いることができる。例えば脂肪酸塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステ
ル塩等のアニオン系界面活性剤や、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グ
リセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピ
レンブロックコポリマー等のノニオン系界面活性剤が好
ましい。また、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシ
ド界面活性剤であるSURFYNOLS(AirPro
ducts&Chemicals社)も好ましく用いら
れる。また、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオ
キシドのようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も
好ましい。更に、特開昭59−157,636号の第(3
7)〜(38)頁、リサーチ・ディスクロージャーNo.30
8119(1989年)記載の界面活性剤として挙げた
ものも使うことができる。
【0094】共乳化分散により、着色剤及び疎水性高沸
点有機溶媒を含有する着色微粒子を水系媒体に分散させ
て水性インクとする場合、特に重要なのはその粒子サイ
ズのコントロールである。インクジェットにより画像を
形成した際の、色純度や濃度を高めるには、着色微粒子
の平均粒子径を小さくするのが好ましい。具体的には、
着色微粒子の体積平均粒子径は100nm以下であるの
が好ましく、1nm以上80nm以下であるのがより好
ましい。また、前記着色微粒子に粗大粒子があると、印
刷性能を低下させることがある。例えば、粗大粒子がヘ
ッドのノズルを詰まらせる場合、また詰まらないまでも
汚れを形成することによってインクの不吐出や吐出のヨ
レを生じる場合がある等、印刷性能に悪影響を与える場
合がある。従って、粗大粒子の存在割合は低いのが好ま
しく、インクを調製した場合に、インク1μリットル中
に5μm以上の粒子が10個以下、1μm以上の粒子を
1000個以下とするのが好ましい。粗大粒子を除去す
る方法としては、公知の遠心分離法、精密濾過法等が利
用できる。これらの分離手段は乳化分散直後に行っても
よいし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各種添加
剤を加えた後、インクカートリッジに充填する直前に行
ってもよい。着色微粒子の平均粒子径を小さくし、且つ
粗大粒子を少なくするのには、機械的な乳化装置を用い
るのが有効である。
【0095】前記着色微粒子分散物において、前記疎水
性高沸点有機溶媒の含有量には特に制限はないが、イン
クの記録紙への良好な染込み性の観点からすると、着色
微粒子における含有量が25質量%以上であることが好
ましい。また油溶性染料の良好な溶解性を保持するとい
う観点からすると、着色剤に対しては30質量%以上使
用するのが好ましい。一方で、前記疎水性高沸点有機溶
媒の使用量が多すぎると、油相の割合が多すぎることに
より、安定で微細な分散が困難になる傾向がある。この
観点から、前記疎水性高沸点有機溶媒の使用量は、着色
剤に対して50〜1500質量%であるのが好ましく、
100〜1000質量%であるのがより好ましい。
【0096】本発明のインクジェット用インクにおい
て、前記着色微粒子は、1〜45質量%含有されるのが
好ましく、2〜30質量%含有されるのがより好まし
い。前記含有量は、希釈、蒸発、限外濾過等により、適
宜調整することができる。
【0097】−有機溶媒− 前記着色微粒子分散物の調製に、前記疎水性高沸点有機
溶媒以外に用いられる有機溶媒としては、特に制限はな
く、前記着色剤の溶解性や濡れ性に基づいて適宜選択す
ることができ、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エ
タノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−
ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶媒、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶媒、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル系溶媒、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエ
ーテル系溶媒等が挙げられる。尚、有機溶媒は単独で用
いてもよいし2種以上を併用してもよい。また前記着色
剤の溶解性や濡れ性やポリマーの溶解性によっては、水
との混合溶媒であってもよい。
【0098】前記有機溶媒の使用量としては、本発明に
おける効果を害しない範囲であれば特に制限はないが、
染料100質量部に対し、2000質量部以下が好まし
く、100〜1000質量部がより好ましい。前記有機
溶媒の使用量が、2000質量部を超えると、該有機溶
媒を除去するための脱溶媒と濃縮の工程が必須かつ煩雑
となり、かつ配合上の余裕がなくなる傾向がある。
【0099】前記有機溶媒は、該有機溶媒の水に対する
溶解度が10%以下である場合、あるいは該有機溶媒の
蒸気圧が水より大きい場合には、着色微粒子分散液の安
定性の点で除去されるのが好ましい。前記有機溶媒の除
去は、常圧ないし減圧条件で10℃〜100℃で行うこ
とができ、常圧条件で40〜100℃あるいは、減圧条
件で10〜50℃で行うのが好ましい。
【0100】―水不溶性ポリマー添加剤― 前記オレフィン含有ポリマー以外の水不溶性のポリマー
(以後、水不溶性ポリマーと記す)を添加してもよい。
第一の添加方法としては、共乳化分散時に前記着色剤、
前記疎水性高沸点有機溶媒及び前記オレフィン含有ポリ
マー以外に、水不溶性ポリマーを添加することにより、
着色微粒子中に水不溶性ポリマーが含まれるものであ
り、第二の添加方法としては、水不溶性ポリマーを水分
散物とし、前記着色微粒子分散物と混合する場合であ
る。用いられる水不溶性ポリマーとしては、非イオン性
ポリマーであってもイオン性基を有するポリマーであっ
てもよい。前記イオン性基には、三級アミノ基などのカ
チオン性基、及びカルボン酸、スルホン酸などのアニオ
ン性基が含まれる。前記イオン性基含有ポリマーとして
は、例えば、ビニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウ
レタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリ
カーボネート)が挙げられる。これらの非イオン性ポリ
マー又はイオン性基含有ポリマーと着色剤及び疎水性高
沸点有機溶媒を共乳化分散する方法、別に分散して添加
する方法、並びに前記非イオン性ポリマー及びイオン性
基含有ポリマーの具体例については、特願2000−2
03856号、同2000−203857号、特願20
00−238817号の各明細書に詳細に記載されてい
る。
【0101】―その他の成分― 本発明のインクジェット用インクは、前記着色微粒子分
散物を含有し、さらに必要に応じて適宜選択したその他
の成分を含有していてもよい。
【0102】前記その他の成分は、本発明の効果を害し
ない範囲内において含有され、例えば、乾燥防止剤、浸
透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、pH調
整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、
分散安定剤、防錆剤、キレート剤、等の公知の添加剤が
挙げられる。
【0103】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
式に用いるノズルのインク噴射口において前記インクジ
ェット用インクが乾操することによる目詰まりを防止す
る目的で好適に使用される。
【0104】前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の
低い水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等に代表される多価アルコール
類、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類、2−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エ
チルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルス
ルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセ
トンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合
物、尿素誘導体が挙げられる。これらの中でも、グリセ
リン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより
好ましい。また、これらは、1種単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。これらの乾燥防止剤
は、前記インクジェット用インク中に10〜50質量%
含有することが好ましい。
【0105】前記浸透促進剤は、インクジェット用イン
クを紙によりよく浸透させる目的で好適に使用される。
【0106】前記浸透促進剤としては、例えば、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール,ジ(トリ)エチ
レングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサン
ジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウム、
オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等が挙げ
られる。前記浸透促進剤は、印字の滲み、紙抜け(プリ
ントスルー)等を生じない範囲内で含有され、インクジ
ェット用インク中に5〜30質量%程度含有されれば通
常十分な効果を発揮する。
【0107】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤等が挙げられる。
【0108】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤を用いることができる。前記有機系の
褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフ
ェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール
類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、
アルコキシアニリン類、複素環類、等が挙げられる。前
記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜
鉛錯体、等が挙げられ、具体的には、リサーチディスク
ロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同N
o.15162、同No.18716の650頁左欄、
同No.36544の527頁、同No.307105
の872頁、同No.15162に引用された特許に記
載された化合物や、特開昭62−215272号公報の
127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式
及び化合物例に含まれる化合物を使用することができ
る。
【0109】前記防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン
−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその
塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.
00質量%使用するのが好ましい。
【0110】前記表面張力調整剤としては、ノニオン、
カチオン又はアニオン界面活性剤等が、好適に挙げられ
る。尚、本発明のインクジェット用インクの表面張力と
しては、25〜70mN/mが好ましく、25〜60m
N/mがより好ましい。また、本発明のインクジェット
用インクの粘度としては、30mPa・s以下が好まし
く、20mPa・s以下がより好ましい。
【0111】前記消泡剤としては、フッ素系、シリコー
ン系化合物やEDTAに代表されるれるキレート剤等も
必要に応じて使用することができる。
【0112】前記pH調整剤は、着色微粒子分散液のp
H調節及び分散安定性付与などの点で好適に使用するこ
とができ、pH4.5〜10.0となるように添加する
のが好ましく、pH6〜10.0となるよう添加するの
がより好ましい。前記pH調整剤としては、塩基性のも
のとして有機塩基、無機アルカリ等が好ましく、酸性の
ものとして有機酸、無機酸等が好ましい。前記塩基性の
pH調整剤において、前記有機塩基の中でも、トリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、ジメチルエタノールアミン等がより好ま
しく、前記無機アルカリの中でも、アルカリ金属の水酸
化物、炭酸塩、アンモニア等がより好ましい。前記アル
カリ金属の水酸化物の中でも、水酸化ナトリウム、水酸
化リチウム、水酸化カリウムなどが特に好ましく、前記
炭酸塩の中でも、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
などが特に好ましい。また、前記酸性のpH調整剤にお
いて、前記有機酸の中でも、酢酸、プロピオン酸、トリ
フルオロ酢酸、アルキルスルホン酸などがより好まし
く、前記無機酸の中でも、塩酸、硫酸、リン酸などがよ
り好ましい。
【0113】[インクジェット記録方法]本発明のイン
クジェット記録方法においては、前記インクジェット記
録用インクを用いて受像材料に記録を行うが、その際に
使用するインクノズル等については特に制限はなく、目
的に応じて適宜選択することができる。
【0114】前記受像材料としては特に制限はなく、公
知の被記録材、例えば、普通紙、樹脂コート紙、インク
ジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガ
ラス、金属、陶磁器等が挙げられる。前記被記録材の中
でも、インクジェット専用紙が好ましく、例えば、特開
平8−169172号公報、同8−27693号公報、
同2−276670号公報、同7−276789号公
報、同9−323475号公報、特開昭62−2387
83号公報、特開平10−153989号公報、同10
−217473号公報、同10−235995号公報、
同10−337947号公報、同10−217597号
公報、同10−337947号公報、等に記載されてい
るものがより好ましい。
【0115】また、本発明においては、前記受像材料の
中でも、以下の記録紙及び記録フィルムが特に好まし
い。
【0116】前記記録紙及び記録フィルムは、支持体と
インク受容層とを積層してなり、必要に応じて、バック
コート層等のその他の層をも積層してなる。尚、インク
受容層をはじめとする各層は、それぞれ1層であっても
よいし、2層以上であってもよい。
【0117】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等を添加混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置
で製造されたもの等が使用可能であり、また、これらの
外、合成紙、プラスチックフィルムシート等であっても
よい。
【0118】前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、坪量は10〜250g/m2が望まし
い。
【0119】前記支持体には、前記インク受容層を設け
てもよいし、前記バックコート層をさらに設けてもよ
く、また、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズ
プレスやアンカーコート層を設けた後に、前記インク受
容層及び前記バックコート層を設けてもよい。また、前
記支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソ
フトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を
行ってもよい。
【0120】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙、及びプラスチックフイルムが
好ましく用いられる。前記ポリオレフィン中に、白色顔
料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等)又は色味付け染
料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム
等)を添加することがより好ましい。
【0121】前記インク受容層には、顔料、水性バイン
ダー、媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、
その他の添加剤が含有される。
【0122】前記顔料としては、白色顔料が好ましく、
該白色顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグメン
ト、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂、
等の有機顔料等が好適に挙げられる。これらの白色顔料
の中でも、多孔性無機顔料が好ましく、細孔面積が大き
い合成非晶質シリカ等がより好ましい。前記合成非晶質
シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸、及
び、湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使
用可能であるが、含水珪酸を使用することが特に好まし
い。
【0123】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体、等の水溶
性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエ
マルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これら
の水性バインダーは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニル
アルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、
前記顔料に対する付着性、及びインク受容層の耐剥離性
の点で好ましい。
【0124】前記媒染剤としては、不動化されているこ
とが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好まし
く用いられる。前記ポリマー媒染剤としては、特開昭4
8−28325号、同54−74430号、同54−1
24726号、同55−22766号、同55−142
339号、同60−23850号、同60−23851
号、同60−23852号、同60−23853号、同
60−57836号、同60−60643号、同60−
118834号、同60−122940号、同60−1
22941号、同60−122942号、同60−23
5134号、特開平1−161236号の各公報、米国
特許2484430号、同2548564号、同314
8061号、同3309690号、同4115124
号、同4124386号、同4193800号、同42
73853号、同4282305号、同4450224
号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号
公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤が特に
好適に挙げられる。同公報記載のポリマー媒染剤を用い
ると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が
改善される。
【0125】前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であ
り、カチオン樹脂が好適に挙げられる。前記カチオン樹
脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、
ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチ
オンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げら
れ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリンが特に好ましい。前記カチオン樹脂の含有量と
しては、前記インク受容層の全固形分に対して1〜15
質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
【0126】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾ
フェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が
挙げられ、これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好ましい。
【0127】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤としては、特開昭62−17346
3号、同62−183457号の各公報に記載されたも
のが挙げられる。前記界面活性剤の代わりに有機フルオ
ロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、
疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化合物
としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ
素系化合物(例えば、フッ素油等)及び固体状フッ素化
合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂等)が含まれ
る。前記有機フルオロ化合物については、特公昭57−
9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。
【0128】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。
【0129】前記バックコート層には、白色顔料、水性
バインダー、その他の成分が含有される。
【0130】前記白色顔料としては、例えば、軽質炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、ス
チレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチ
ックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0131】前記水性バインダーとしては、スチレン/
マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合
体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイ
ン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。
【0132】前記その他の成分としては、消泡剤、抑泡
剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられ
る。
【0133】尚、前記記録紙及び記録フィルムにおける
構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテッ
クスを添加してもよい。前記ポリマーラテックスは、寸
度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止の
ような膜物性改良の目的で使用される。前記ポリマーラ
テックスについては、特開昭62−245258号、同
62−1316648号、同62−110066号の各
公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下
の)ポリマーラテックスを、前記媒染剤を含む層に添加
すると、層のひび割れやカールを防止することができ
る。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスを
前記バックコート層に添加するとカールを防止すること
ができる。
【0134】本発明のインクジェット記録方法におい
て、用いる受像材料に制限はないが、支持体上にインク
受容層を積層してなり、かつ前記インク受容層が白色顔
料を含有する被記録材を用いると、形成画像が高画質と
なるので好ましい。また、従来の多くの分散インクで
は、白色顔料等の多孔質無機顔料を含むインク受容層を
有してなる被記録材を用いる場合に、該被記録材への染
込み性が悪く、形成画像を手で擦ると表面から染料が剥
離するという問題があった。しかし、本発明のインク
は、染込み性に優れているので、かかる問題は解決され
た。従って、前記被記録材を用いると、高画質化でかつ
高強度の画像を形成できる。
【0135】本発明のインクジェット記録方式には、特
に制限はなく、公知の方法、例えば、静電誘引力を利用
してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振
動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パル
ス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射し
て放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェ
ット方式、インクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力
を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット
(登録商標))方式等のいずれであってもよい。尚、前
記インクジェット記録方式には、フォトインクと称する
濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実
質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画
質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含
まれる。
【0136】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明は、以下の実施例によってなんら限定されるもの
ではない。 [実施例1] (着色剤分散インクの作製)油溶性染料(M−1)2.
5g、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム1.6g、
オレフィン含有ポリマー(P−2)2.0g、高沸点有
機溶媒(S−1)1.8g、(S−2)3.2gを酢酸
エチル75ml中に75℃で溶解させた。この溶液中に
75℃に加熱した脱イオン水75mlを入れ、ホモジナ
イザーにて10000回転/分の回転数の乳化を、4分
間の乳化の後、1分間の停止を計6サイクル繰り返して
行なった。得られた乳化物を窒素フロー下、酢酸エチル
の臭気がなくなるまで濃縮し、濾過して疎水性染料の微
細乳化物を得た。得られた乳化物にジエチレングリコー
ル、グリセリン、脱イオン水を加え、最終液として10
0ml当り、油溶性染料濃度2質量%、ジエチレングリ
コール濃度5質量%及びグリセリン5質量%からなる油
溶性染料分散インク(インク01)を作製した。得られ
た乳化分散物インクの体積平均粒子サイズをマイクロト
ラックUPA(日機装株式会社)を用いて測定したとこ
ろ、75nmであった。
【0137】
【化28】
【0138】さらに、上記のインク作製過程において、
オレフィン含有ポリマーの種類、オレフィン含有ポリマ
ーの添加量、染料を代えた以外は、上記のインク作製過
程と同じ工程で油溶性染料分散インク(インク02〜1
3)を作製した。用いたオレフィン含有ポリマー、着色
剤を下記表1に示した。尚、比較例として用いたポリマ
ーは以下のものであり、オレフィン部位を含まないポリ
マーであった。PH−1:ポリブチルアクリレート、分
子量32000
【0139】
【表1】
【0140】表1の結果から明らかなように、インク0
1〜13の分散性はいずれも良好(普通以上)であっ
た。また、インク12において、オレフィン含有ポリマ
ー(P−37)の添加量を油溶性染料100質量部に対
し、1100質量部(対染料質量比は11)まで増加さ
せたインクも作製したところ、前記オレフィン含有ポリ
マーの添加量が1000質量部を超えると、インクの分
散性が低下することがわかった。従って、インクの分散
性を良好に保つには、油溶性染料100質量部に対し
て、1000質量部以下であるのが好ましいことがわか
った。
【0141】<インク14の作製>水溶性染料A−1
2gをイオン交換水 40gに溶解させ、ジエチレング
リコール 5g、グリセリン 5g、硫酸ヘキサエチレ
ングリコールモノドデシルエーテルナトリウム 0.5
g、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウ
ム 0.5g及びイオン交換水 37gを混合し、0.
45μmのフィルターによって濾過し、水性のインクジ
ェット用インク14を調製した。
【0142】
【化29】
【0143】−画像記録及び評価− 作製したインク01〜14を、インクジェットプリンタ
ーPM−670C(EPSON(株)製)のカートリッ
ジに充填し、同機を用いて、PPC用普通紙とインクジ
ェットペーパーフォト光沢紙EX(富士写真フイルム
(株)製)に画像を記録し、以下の評価を行った。評価
結果を表2に示した。
【0144】<印刷性能評価>カートリッジをプリンタ
にセットし、全ノズルからのインクの吐出を確認した
後、A4用紙10枚に画像を出力し、印字の乱れを以下
の基準で評価した。 A:印刷開始から終了まで印字の乱れが無かった。 B:印刷開始から終了までに時々印字の乱れが発生し
た。 C:印刷開始から終了まで印字の乱れがあった。
【0145】<紙依存性評価>前記フォト光沢紙に形成
した画像とPPC用普通紙に形成した画像との色調を比
較し、両画像間の差が殆どない場合を「A」、両画像間
の差が小さい場合を「B」、両画像間の差が大きい場合
を「C」として、三段階で評価した。
【0146】<耐水性評価>前記画像を形成したフォト
光沢紙を、1時間室温乾燥した後、30秒間水に浸漬
し、室温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みがな
いものを「A」、滲みが僅かに生じたものを「B」、滲
みが多いものを「C」として、三段階で評価した。
【0147】<擦過性評価>画像印字後、30分間経時
した画像について、消しゴムで擦って、画像部の濃度変
化の有無を目視にて評価した。「A」は濃度変化が殆ど
確認されない良好な結果を示し、「B」は濃度変化が確
認された不良な結果を示す。 <画像保存性>インクジェットペーパーフォト光沢紙E
Xの印字サンプルで以下の評価を行った。耐オゾン保存
性として、オゾン濃度0.3ppm、25℃の条件下に
7日間に試料を保存する前後での濃度の比率を以下の方
法で色素残存率(%)として求め、以下のランクとした。 色素残存率(%)=7日放置後の濃度/印字直後の濃度
*100 色素残存率が 71〜100% A 41〜 70% B 40%以下 C
【0148】
【表2】
【0149】表2の結果から明らかなように、実施例の
インクジェット用インクは、印字適性、耐水性、擦過性
に優れ、特に、オゾンによる画像保存性に優れていた。
特に、オレフィン含有ポリマーがポリ−1,2−ブタジ
エン構造を含有するものは、少量の添加で著しい効果を
示していることが分る。
【0150】[実施例2] (インクセット101の作製)マゼンタ染料(M−6)
5g、オレフィン含有ポリマー(P−2)1.25gを
疎水性高沸点有機溶媒(S−1)3.8g、疎水性高沸
点有機溶媒(S−2)6.3g、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム3.13部、UV1〜UV5(質量比=
1:2:2:3:1の混合物)3.13g及び酢酸エチ
ル50ml中に70℃にて溶解させた。この溶液中に5
00mlの脱イオン水をマグネチックスターラーで攪拌
しながら添加し、水中油滴型の粗粒子分散物を作製し
た。次にこの粗粒子分散物をマイクロフルイダイザー
(MICROFLUIDEX INC)にて600bar
の圧力で5回通過させることで微粒子化を行った。更
に、この乳化物をロータリーエバポレーターにて酢酸エ
チルの臭気が無くなるまで脱溶媒を行い、着色微粒子分
散物を得た。得られた微細乳化物に、ジエチレングリコ
ール100部、グリセリン40部、SURFYNOL4
65(AirProducts&Chemicals社)
5.5部、尿素46.0部、トリエタノールアミン7.
5部、ベンゾトリアゾール0.075部、防腐剤2.5
部、脱イオン水を合計1000部になるように添加して
ライトマゼンタインクを作製した。
【0151】前記ライトマゼンタインクの作製におい
て、油溶性染料、疎水性高沸点有機溶媒の量、ビニルポ
リマーの量、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの量
を下表3に示す通りに代えて、マゼンタインク、ライト
シアンインク、シアンインク、イエローインク及びブラ
ックインクを各々作製し、6種類のインクからなるイン
クセット101を作製した。尚、イエローインク及びブ
ラックインクに用いた染料(Y−1)の構造式を以下に
示す。
【0152】
【表3】
【0153】
【化30】
【0154】
【化31】
【0155】−インクセット102〜106の作製− 次に、インクセット101の作製において、油溶性染
料、オレフィン含有ポリマーを下表4〜5に示す通りに
代えて、インクセット102〜106を作製した。さら
に水溶性染料を用いた比較用のインクセットとして表6
に従うインクセット107を作製した。尚、インクセッ
ト102〜107に用いた染料(YY−2、MM−2〜
3、CC−2〜3、A−1〜7)の構造式を以下に示
す。
【0156】
【表4】
【0157】
【表5】
【0158】
【化32】
【0159】
【化33】
【0160】
【表6】
【0161】
【化34】
【0162】
【化35】
【0163】<画像記録及び評価>作製したインクセッ
ト101〜107を、実施例1と同様にして評価を行っ
た。経時安定性評価、乾燥性評価、細線の滲み評価につ
いては以下の方法で評価した。評価結果を表7及び表8
に示す。
【0164】<経時安定性評価>作製した分散インクを
80℃にて経時させ、5日経時後の粒子径を測定し、5
日後の粒子径/作製直後の粒子径の値で評価した。値が
1.1未満のものを「A」、値が1.1以上を「B」と
した。 <乾燥性評価>画像を印字した直後に、画像部を指で触
れて、生じた汚れを目視にて評価した。「○」は汚れが
発生しなかったことを示す。 <細線の滲み評価>イエロー、マゼンタ、シアン及びブ
ラックの細線パターンを印字し、目視にて評価した。
「○」は滲みが確認されなかったことを示し、「△」は
若干の滲みが確認されなかったことを示す。
【0165】
【表7】
【0166】
【表8】
【0167】表の結果から明らかなように、実施例のイ
ンクは、印字適性に優れ、紙依存性がなく、耐水性、擦
過性、画像保存性に優れていた。
【0168】[実施例3]実施例2で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて画像を富
士写真フイルム製インクジェットペーパーフォト光沢紙
EXにプリントし、実施例2と同様な評価を行ったとこ
ろ、実施例2と同様な結果が得られた。
【0169】
【発明の効果】本発明によると、ノズル等を用いて印字
等を行った際、ノズル先端で目詰まりを起こすことがな
く、紙依存性がなく、任意に選択した紙に印字した際の
耐水性、擦過性、画像保存性にも優れるインクジェット
用インク及びインクジェット記録方法を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA54 BA55 BA59 BA60 4J039 AD03 AD09 AD10 AD12 AD15 AD16 AD20 BC07 BC16 BC20 BC29 BC36 BC40 BC51 BC52 BC54 BC72 BC77 BC79 BE01 BE02 BE07 BE12 BE22 BE26 CA06 DA02 EA38 EA42 EA44 EA48 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶
    媒と、着色剤と、オレフィン含有ポリマーとを少なくと
    も含む着色微粒子分散物を含有することを特徴とするイ
    ンクジェット用インク。
  2. 【請求項2】 前記オレフィン含有ポリマーがポリ−
    1,2−ブタジエン構造を有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット用インク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    用インクを用いて記録を行うことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
JP2000306521A 2000-10-05 2000-10-05 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 Pending JP2002114930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306521A JP2002114930A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306521A JP2002114930A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002114930A true JP2002114930A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18787199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000306521A Pending JP2002114930A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002114930A (ja)

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1700890A2 (en) 2005-03-08 2006-09-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink composition, inkjet recording method, printed material, method of producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP1745935A2 (en) 2005-07-19 2007-01-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording device
EP1757457A1 (en) 2005-08-23 2007-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording device
EP1757635A1 (en) 2005-08-23 2007-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Curable modified oxetane compound and ink composition comprising it
EP1762599A1 (en) 2005-09-07 2007-03-14 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, process for producing lithographic plate, and lithographic printing plate
EP1829684A1 (en) 2006-03-03 2007-09-05 FUJIFILM Corporation Curable composition, ink composition, inkjet-recording method, and planographic printing plate
EP1839891A2 (en) 2006-03-30 2007-10-03 FUJIFILM Corporation Inkjet recording apparatus
EP1839885A1 (en) 2006-03-30 2007-10-03 FUJIFILM Corporation Method of cutting recording medium, and post-processing device for recording medium
JP2007332300A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Fujifilm Corp インクジェット記録用インク組成物
EP1905600A2 (en) 2006-09-27 2008-04-02 FUJIFILM Corporation Image forming device and label printer
EP1946935A2 (en) 2007-01-18 2008-07-23 FUJIFILM Corporation Ink-jet recording apparatus
EP1952982A1 (en) 2007-02-02 2008-08-06 FUJIFILM Corporation Radiation-curable polymerizable composition, ink composition, inkjet recording method, printed material, planographic printing plate, and method for forming planographic printing plate
EP1964894A2 (en) 2007-02-27 2008-09-03 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjetrecording method, printed material, method for producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP1975212A2 (en) 2007-03-30 2008-10-01 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, planographic printing plate, and method for forming planographic printing plate
EP1974935A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 FUJIFILM Corporation Active-energy ray curable ink-jet recording apparatus
EP1988136A1 (en) 2007-03-01 2008-11-05 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, method for producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP2045084A2 (en) 2007-10-04 2009-04-08 FUJIFILM Corporation Image-forming method and image-forming apparatus
EP2065449A2 (en) 2007-11-29 2009-06-03 FUJIFILM Corporation Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed material
EP2088175A1 (en) 2008-02-05 2009-08-12 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, and printed article
EP2088177A2 (en) 2008-02-06 2009-08-12 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, and printed material
EP2103639A1 (en) 2005-11-04 2009-09-23 Fujifilm Corporation Curable polycyclic epoxy composition, ink composition and inkjet recording method therewith
EP2149457A2 (en) 2008-07-30 2010-02-03 Fujifilm Corporation Inkjet recording method, inkjet recording system, and printed material
EP2166049A1 (en) 2008-09-19 2010-03-24 Fujifilm Corporation Ink composition, inkjet recording method and method for producing printed formed article
EP2192163A1 (en) 2008-11-27 2010-06-02 Fujifilm Corporation Ink composition and inkjet recording method
EP2226367A1 (en) 2009-03-03 2010-09-08 Fujifilm Corporation Active energy ray-curable ink composition, inkjet recording method and printed material
EP2228417A1 (en) 2009-03-09 2010-09-15 Fujifilm Corporation Ink composition and inkjet recording method
EP2233542A1 (en) 2009-03-27 2010-09-29 Fujifilm Corporation Active energy ray-curable composition, active energy ray-curable ink composition and inkjet recording method
EP2236571A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition
EP2236570A2 (en) 2009-03-31 2010-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition, ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed article obtained by inkjet recording method
EP2298753A1 (en) 2009-08-27 2011-03-23 Fujifilm Corporation Novel oxetane compound, active energy ray-curable composition, active energy ray-curable ink composition and inkjet recording method
EP2302010A1 (en) 2009-09-28 2011-03-30 FUJIFILM Corporation Ink composition and method of producing a processed product of printed matter
EP2371911A1 (en) 2010-03-29 2011-10-05 Fujifilm Corporation Active radiation curable ink composition for inkjet recording, printed matter, method of manufacturing printed matter, molded article of printed matter, and method of manufacturing molded article of printed matter
EP2371912A1 (en) 2010-03-31 2011-10-05 Fujifilm Corporation Active radiation curable ink composition, ink composition for inkjet recording, printed matter, and method of producing molded article of printed matter
EP2412769A1 (en) 2010-07-27 2012-02-01 Fujifilm Corporation Actinic ray curable inkjet ink composition, printed article, shaped printed product, and printed article forming method
WO2012117944A1 (ja) 2011-02-28 2012-09-07 富士フイルム株式会社 インク組成物、画像形成方法及び印画物
EP2500387A1 (en) 2011-03-15 2012-09-19 Fujifilm Corporation Ink composition, image forming method, and print material
WO2012133335A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 富士フイルム株式会社 インク組成物及び画像形成方法
EP2559741A2 (en) 2011-08-15 2013-02-20 Fujifilm Corporation Ink composition, image forming method, and printed material
WO2013046679A2 (en) 2011-09-29 2013-04-04 Fujifilm Corporation Inkjet ink composition and inkjet recording method

Cited By (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1700890A2 (en) 2005-03-08 2006-09-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink composition, inkjet recording method, printed material, method of producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP1745935A2 (en) 2005-07-19 2007-01-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording device
EP1757457A1 (en) 2005-08-23 2007-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording device
EP1757635A1 (en) 2005-08-23 2007-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Curable modified oxetane compound and ink composition comprising it
EP1762599A1 (en) 2005-09-07 2007-03-14 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, process for producing lithographic plate, and lithographic printing plate
EP2103639A1 (en) 2005-11-04 2009-09-23 Fujifilm Corporation Curable polycyclic epoxy composition, ink composition and inkjet recording method therewith
EP1829684A1 (en) 2006-03-03 2007-09-05 FUJIFILM Corporation Curable composition, ink composition, inkjet-recording method, and planographic printing plate
EP1839891A2 (en) 2006-03-30 2007-10-03 FUJIFILM Corporation Inkjet recording apparatus
EP1839885A1 (en) 2006-03-30 2007-10-03 FUJIFILM Corporation Method of cutting recording medium, and post-processing device for recording medium
JP2007332300A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Fujifilm Corp インクジェット記録用インク組成物
EP1905600A2 (en) 2006-09-27 2008-04-02 FUJIFILM Corporation Image forming device and label printer
EP1946935A2 (en) 2007-01-18 2008-07-23 FUJIFILM Corporation Ink-jet recording apparatus
EP1952982A1 (en) 2007-02-02 2008-08-06 FUJIFILM Corporation Radiation-curable polymerizable composition, ink composition, inkjet recording method, printed material, planographic printing plate, and method for forming planographic printing plate
EP1964894A2 (en) 2007-02-27 2008-09-03 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjetrecording method, printed material, method for producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP1988136A1 (en) 2007-03-01 2008-11-05 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, method for producing planographic printing plate, and planographic printing plate
EP1974935A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 FUJIFILM Corporation Active-energy ray curable ink-jet recording apparatus
EP1975212A2 (en) 2007-03-30 2008-10-01 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, printed material, planographic printing plate, and method for forming planographic printing plate
EP2045084A2 (en) 2007-10-04 2009-04-08 FUJIFILM Corporation Image-forming method and image-forming apparatus
EP2065449A2 (en) 2007-11-29 2009-06-03 FUJIFILM Corporation Ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed material
EP2088175A1 (en) 2008-02-05 2009-08-12 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, and printed article
EP2088177A2 (en) 2008-02-06 2009-08-12 FUJIFILM Corporation Ink composition, inkjet recording method, and printed material
EP2149457A2 (en) 2008-07-30 2010-02-03 Fujifilm Corporation Inkjet recording method, inkjet recording system, and printed material
EP2166049A1 (en) 2008-09-19 2010-03-24 Fujifilm Corporation Ink composition, inkjet recording method and method for producing printed formed article
EP2192163A1 (en) 2008-11-27 2010-06-02 Fujifilm Corporation Ink composition and inkjet recording method
EP2226367A1 (en) 2009-03-03 2010-09-08 Fujifilm Corporation Active energy ray-curable ink composition, inkjet recording method and printed material
EP2228417A1 (en) 2009-03-09 2010-09-15 Fujifilm Corporation Ink composition and inkjet recording method
EP2233542A1 (en) 2009-03-27 2010-09-29 Fujifilm Corporation Active energy ray-curable composition, active energy ray-curable ink composition and inkjet recording method
EP2236571A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition
EP2236570A2 (en) 2009-03-31 2010-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition, ink composition for inkjet recording, inkjet recording method, and printed article obtained by inkjet recording method
EP2298753A1 (en) 2009-08-27 2011-03-23 Fujifilm Corporation Novel oxetane compound, active energy ray-curable composition, active energy ray-curable ink composition and inkjet recording method
EP2302010A1 (en) 2009-09-28 2011-03-30 FUJIFILM Corporation Ink composition and method of producing a processed product of printed matter
EP2371911A1 (en) 2010-03-29 2011-10-05 Fujifilm Corporation Active radiation curable ink composition for inkjet recording, printed matter, method of manufacturing printed matter, molded article of printed matter, and method of manufacturing molded article of printed matter
EP2371912A1 (en) 2010-03-31 2011-10-05 Fujifilm Corporation Active radiation curable ink composition, ink composition for inkjet recording, printed matter, and method of producing molded article of printed matter
EP2412769A1 (en) 2010-07-27 2012-02-01 Fujifilm Corporation Actinic ray curable inkjet ink composition, printed article, shaped printed product, and printed article forming method
WO2012117944A1 (ja) 2011-02-28 2012-09-07 富士フイルム株式会社 インク組成物、画像形成方法及び印画物
EP3124557A1 (en) 2011-02-28 2017-02-01 Fujifilm Corporation Ink composition, image forming method, and printed matter
EP2500387A1 (en) 2011-03-15 2012-09-19 Fujifilm Corporation Ink composition, image forming method, and print material
WO2012133335A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 富士フイルム株式会社 インク組成物及び画像形成方法
EP2559741A2 (en) 2011-08-15 2013-02-20 Fujifilm Corporation Ink composition, image forming method, and printed material
WO2013046679A2 (en) 2011-09-29 2013-04-04 Fujifilm Corporation Inkjet ink composition and inkjet recording method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002114930A (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP4082848B2 (ja) 着色微粒子分散物、インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法
US6604819B2 (en) Ink jet image recording method
JP2002088294A (ja) 着色微粒子分散物及びそれを用いたインクジェット記録用インク
JP2002121440A (ja) インクジェット画像記録方法
JP2002121414A (ja) 着色組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2002161225A (ja) インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法及びインクジェット記録方法
JP2001342373A (ja) 着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法及びインクジェット記録画像のオゾンガス褪色改良方法
JP2002166638A (ja) インクジェット画像記録方法
JP2001262018A (ja) インクジェット用インク及びその製造方法、並びに、インクジェット記録方法
JP2002154201A (ja) インクジェット画像記録方法
JP2004182977A (ja) インクジェット用カラーインク
JP4077600B2 (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
US20040214919A1 (en) Ink composition and ink jet recording method using the same
JP2002080772A (ja) 着色微粒子分散物、インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法
JP2002220556A (ja) インク組成物
JP2003096354A (ja) インクジェット用インク組成物及び画像形成方法
JP4011823B2 (ja) インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法
JP2002187342A (ja) インクジェット画像記録方法
JP2002047440A (ja) 着色微粒子分散物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4011824B2 (ja) インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法
JP2003073598A (ja) インク組成物、及びインクジェット記録方法
JP2005082670A (ja) 着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP2002264490A (ja) 画像形成方法
JP2002294108A (ja) インクジェット記録用組成物及びインクジェット記録方法