JP2010226014A - 基板搬送装置 - Google Patents

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JP2010226014A JP2009074084A JP2009074084A JP2010226014A JP 2010226014 A JP2010226014 A JP 2010226014A JP 2009074084 A JP2009074084 A JP 2009074084A JP 2009074084 A JP2009074084 A JP 2009074084A JP 2010226014 A JP2010226014 A JP 2010226014A
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敦史 山本
Yutaka Matsuzawa
豊 松澤
Shuichi Fukuda
崇一 福田
Toshiaki Kitamura
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Abstract

【課題】搬送ロボットにより基板を搬送する際の基板のすべりや、搬送ロボットから基板保持台上への基板受け渡し時に生じる位置ずれを防止する。
【解決手段】処理室8内に設置された基板7の位置を検出するために搬送アーム4の先端に撮像部12を備えた搬送ロボット49を有する。処理室8への基板搬送完了後に再び処理室8へ搬送アーム4を伸ばし、基板7と基板保持台10の各外周縁部の位置を計測し、代数計算により基板7の各中心座標Osと基板保持台10の中心座標Obを求める。両中心座標Os、Obの位置が実質的に一致しなければ、基板7の位置ずれが生じているので、その位置ずれを補正する方向へ基板7を搬送ロボット49により再度移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を所定位置まで搬送する基板搬送装置に関する。
半導体や液晶等の製造装置では、処理室内で半導体ウエーハなどの半導体基板(以下、単に基板という)の表面に薄膜を形成し、当該薄膜上にマスクパターンを形成した後、薄膜除去あるいは熱処理を施す等の手法により、基板上に均一なパターン形成がなされる。例えば、成膜工程では、減圧CVD(Chemical Vapor deposition)装置、プラズマCVD装置、スパッタリング装置等が用いられ、薄膜除去工程では、ドライエッチング装置、ウェットエッチング装置、アッシング装置等が使用され、また、熱処理工程では、炉(ファーネス)やRTP(Rapid Thermal Processing)装置が用いられている。
特に、近年、半導体デバイスの高集積化、配線構造の超微細化により、プラズマを利用したCVD装置、エッチング装置などが多用されている。プラズマCVD装置では、例えば、高周波電力を印加した下部電極と接地された上部電極との間でプロセスガスのプラズマを発生させ、このプラズマ中の生成ガスが下部電極上の半導体基板表面に堆積させることで所定の薄膜が形成される。この薄膜の成膜速度には、半導体基板の処理温度が大きな影響を与えるため、プラズマCVD装置では、基板面内の温度を均一に制御することが非常に重要である。
しかしながら、下部電極へ接触する基板裏面および下部電極表面を完全に平坦な面に加工することは困難であり、それぞれの面には微視的な凹凸が存在する。このような凹凸は、基板と下部電極との密着を阻害し、下部電極表面と基板裏面との間に細隙を形成する。この細隙部分では、下部電極からの熱伝達が接触部分における熱伝達よりも劣るため、基板に対する均一な冷却を行うことができず、基板面内で温度分布にばらつきを生じてことになる。この場合、均一なプラズマ処理を施すことは難しい。
この対策として、従来は、下部電極内に、基板載置面の基板外周縁部および中央部等の複数箇所でそれぞれ開口するガス通路を設けるとともに、当該ガス通路のそれぞれに熱伝導性ガスを給排するガス給排手段を接続した構成が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。この構成では、基板と下部電極間の細隙に熱伝導性ガスを供給し、ガス通路の圧力をそれぞれ個別に制御することにより基板全面を均一に冷却するようになっている。
しかし、当該従来技術を採用する場合でも、基板を搬送する基板搬送装置により処理室に基板が搬入された際に、下部電極の中心位置と基板の中心位置との間で位置ずれが発生することがある。このような位置ずれが生じると、ガス通路に供給した熱伝導性ガスが処理室側に放出されて膜質異常や膜厚異常が発生したり、ガス通路の圧力制御が不可能になるためインターロック機能により装置が停止して処理中の基板に加工不良が発生したりする等の不具合を生じる。
このような不具合を発生させないため、従来、図19に示すような半導体製造装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
図19に示すように、この半導体製造装置は、前室502内のカセット503からロードロック室506へ基板507を搬送する搬送装置504と、ロードロック室506に接続して処理室508へつながる搬送室511とを備える。また、当該搬送室511は、その内部に、基板507を搬送する搬送ロボット549と、搬送室511内で搬送ロボット549が搬送する基板507の外周を検出するセンサ509とを備える。さらに、当該半導体製造装置は、これらの各部の動作や基板507の受け渡しを制御する制御部505を備える。
この従来の半導体製造装置は、制御部505が搬送ロボット549を動作させ、センサ509により、搬送ロボット549が支持する基板507の外周が遮る2点の座標位置を検出する。そして、制御部505によってこの2つの座標位置から基板507の中心位置の座標を求め、基板507が処理室508内の適正な位置に設置されるように位置計算を行う構成になっている。
特開2004−259826号公報 特開2005−297072号公報
しかしながら、上記の特許文献2記載の構成は、基板507を処理室508に搬入する前に、搬送室511内で基板507の中心位置座標を予め検出し、当該中心位置の座標の基準座標からのずれ量を補正した後に基板507を処理室508に搬入する。このため、搬送室511内で基板507の位置ずれ量を補正した後、処理室508へ搬入するまでの間で、搬送ロボット549の動作によって基板507がスリップする等により新たに位置ずれが生じた場合や、処理室508内において基板507を図示しない基板保持台上に受け渡しする際に位置ずれが生じた場合には、その位置ずれを適切に補正することができない。
本発明は、上記の従来の課題を鑑みてなされたもので、搬送ロボット上での基板のスリップにより生じる位置ずれや、搬送ロボットから処理室内の基板保持台上へ基板を受け渡しする際に生じる位置ずれを解消して、常に所定の搬送位置へ基板を自動的に精度良く設置することができる基板搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、処理室内に設けられた基板保持台に基板を搬送する搬送ロボットを備えた基板搬送装置を前提としている。そして、本発明に係る基板搬送装置は、撮像部、位置情報取得部、判定部および搬送制御部を備える。撮像部は、搬送ロボットが備える基板搬送アームに支持されており、基板保持台に載置された基板を含む光学画像を取得する。位置情報取得部は、撮像部で得られる光学画像に基づいて、基板保持台に載置された基板の外周縁部の位置情報と、基板保持台の外周縁部の位置情報とを取得する。判定部は、取得された各外周縁部の位置情報に基づいて、基板保持台に載置された基板と基板保持台との間に位置ずれが生じているか否かを判定する。判定部が位置ずれが生じていると判定した場合、搬送制御部は、取得された各外周縁部の位置情報に基づいて算出される位置ずれ量に応じて、基板保持台に載置された基板を基板保持台に対して移動させる。
この基板搬送装置では、搬送アームに撮像部が配設されているので、基板と基板保持台の各外周縁部を含む画像を搬送アームに移動により容易に得ることができる。そして、撮像部で得られた光学画像に基づいて、基板の基板保持台に対する位置ずれの有無を検出し、その位置ずれが解消するように搬送ロボットを制御して基板を移動させるので、搬送ロボットにより基板を搬送する際の基板のすべりにより生じる位置ずれや、搬送ロボットから処理室内の基板保持台上への基板受け渡し時に生じる位置ずれを解消することができる。したがって、常に所定の搬送位置へ基板を自動的に精度良く設置することができ、基板の位置ずれによる加工不良の発生を未然に防止することができる。
上記撮像部は搬送アームに断熱構造を介して取り付けられていることが好ましい。この構成により、処理室からの熱が撮像部に直接輻射熱や伝導熱として伝達されるのを防ぐことができ、安定して光学画像を撮像することができる。
また、上記撮像部は、搬送アームの先端部から離れた位置に配設された撮像素子、上記光学画像を含む光を集光するレンズ、当該レンズで集光された光を前記撮像素子へ伝送する光ファイバおよびレンズを通過した光を光ファイバに導く反射鏡を備えてもよい。この構成では、撮像部の撮像素子を搬送アームの熱の影響の小さい領域に設置することができるため、さらに一層安定して画像を得ることができる。
上記位置情報取得部は、例えば、基板保持台に載置された基板と基板保持台の双方の外周縁部を含むそれぞれ異なる2箇所の光学画像を取得し、当該光学画像に基づいて前記基板と前記基板保持台の各外周縁部の位置を検出することができる。
また、上記判定部は、例えば、取得された各外周縁部の位置情報に基づいて、基板保持台に載置された基板の中心座標と、基板保持台の中心座標とを算出し、基板の中心座標と基板保持台の中心座標との間の距離と予め設定された基準値とを比較することにより基板と基板保持台との間に位置ずれが生じているか否かを判定することができる。この場合、搬送制御部は、基板の中心座標と基板保持台の中心座標との間の距離である位置ずれ量に応じて基板を移動させることになる。
なお、上記基板搬送装置は、例えば、基板保持台の基板載置面が円形形状であり、基板の外周形状が円形または多角形である場合の基板の位置ずれを確実に解消することができる。
本発明の基板搬送装置によれば、搬送ロボットにより基板を搬送する際の基板のすべりや、搬送ロボットから処理室内の基板保持台上への基板受け渡し時に生じる位置ずれの発生を解消して、常に所定の搬送位置へ基板を自動的に精度良く設置することができる。このため、基板の位置ずれに起因した加工不良の発生を未然に防止することが可能になる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、高温の処理室内で基板に対する処理が実施される基板処理装置に内蔵された基板搬送装置として本発明を具体化している。
図1は、本発明の第1の実施形態における基板搬送装置を含む基板処理装置の構成を示す平面図である。また、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図である。
図1に示すように、基板処理装置は、冷却室1、前室2、位置合わせ室3、2つの処理室8およびこれら各室を接続するとともに、各室へ基板7の搬入出を行うための搬送室11を有する。冷却室1は、処理後に高温になった基板7を、基板7を収容するカセットの耐熱温度以下の一定温度に冷却する機能を有する。前室2には、前記カセットが収納される。位置合わせ室3は、処理室8への搬入前に基板7の位置合わせを行う機能を有する。処理室8は、熱、プラズマ、化学反応等により基板7へ薄膜を堆積、あるいは薄膜を加工する機能を有する。また、搬送室11には、基板7を各室へ受け渡す搬送ロボット49が配置されており、各処理室8には、その内部において基板7を保持する基板保持台10が配置されている。
搬送ロボット49は、基板7を各室1、2、3、8へ搬送するために、左右一対の第1アーム5、左右一対の第2アーム6、および単一の板状の第3のアーム9からなる搬送アーム4を有している。各第1アーム5の基端側は搬送アーム4の後述する伸縮駆動軸21および回転駆動軸22を回転中心Ocとして個別に回転可能な状態で連結されており、その他端側はそれぞれ第2アーム6の一端側に回転可能な状態で連結されている。第2アーム6の他端側は共に第3アーム9に回転可能な状態で連結されている。そして、第3アーム9の先端には基板7や基板保持台10の光学画像を取得する撮像部12が設けられている。
図2に示すように、前室2は、カセット15と、カセット保持台16と、カセット昇降装置17とを有する。カセット昇降装置17によるカセット保持台16の上下動作により、カセット15内にセットされた基板7が搬送ロボット49へ受け渡しされる。前室2と搬送室11とは開口部19を通じて連結されており、この開口部19は第1ゲート駆動装置20に駆動される第1ゲート18により開閉される構成になっている。
搬送室11に設けられた搬送ロボット49には、その回転中心Ocを中心として、搬送アーム4の伸縮に作用するアーム伸縮軸21と、搬送アーム4の回転に作用するアーム回転軸22が配備されている。アーム伸縮軸21にはこれを駆動するアーム伸縮駆動装置23が、また、アーム回転軸22にはこれを駆動するアーム回転駆動装置24がそれぞれ連設されている。そして、アーム伸縮軸21は第1アーム5に連結され、このアーム伸縮軸21の回転が搬送アーム4の伸縮動作に変換されるようになっている。
一方、搬送室11と処理室8とは開口部27を通じて連結されており、この開口部27は第2ゲート駆動装置25に駆動される第2ゲート26により開閉される構成になっている。
本実施形態では、処理室8は、気体導入部34から導入された反応性気体のプラズマを生成し、当該プラズマに基板7を曝すことで基板7を処理する。当該プラズマは、下部電極として機能する基板保持台10と、基板保持台10に対向して配置された上部電極36とに高周波電力を印加することで生成される。高周波電力は、上部電極整合器33および下部電極整合器32により、インピーダンス整合がなされた状態で、上部電極36および基板保持台10に印加される。上記反応性気体は、反応性気体の分散により成膜均一性を改善する中間板35を通過して上部電極36へ到達し、上部電極36に設けられた貫通孔を通じて基板保持台10に向けて噴出される。処理室8内の不要な気体は排出口31を通じて外部へ排出される。
また、基板保持台10は、上下動可能に配設されるとともに、基板載置面に対して基板7の設置/非設置を行うリフトピン30と、このリフトピン30を支持するリフトピン保持部29と、リフトピン保持部29介してリフトピン30を昇降させるリフトピン昇降装置28とを備える。搬送ロボット49の搬送アーム4への基板7の受け渡しは、リフトピン30の上下動作により行われる。その基板7の受け渡しを行う際の基板保持台10の位置は、基板保持台10自身を上下動作させることにより、任意の位置へ設定が可能である。これらの上下動作により基板7と基板保持台10との距離を0mm〜30mmの範囲で、また、上部電極36と基板保持台10との距離を5mm〜50mmの範囲でそれぞれ制御することができる。なお、本実施形態では、基板保持台10の基板載置面は円形形状を有している。
なお、各昇降装置17、28および各アーム駆動装置23、24は、装置全体を統括するマイクロコンピュータ等で構成された制御部62からの駆動信号を受けたモータの正回転/逆回転を行うことで駆動される。さらに、制御部62は、所定のプログラムをインストールすることにより、後述するような位置情報取得部621、判定部622および搬送制御部623が構成されている。
続いて、撮像部12について詳細に説明する。図3は、搬送アーム4を構成する第3アーム9の断面図である。また、図4は、撮像部12の詳細な構造を示す図であり、図4(a)が縦断面図、図4(b)が図4(a)に示すB−B線に沿う断面図である。
図3に示すように、第3アーム9の先端には撮像部12が設けられ、また基端側には第2アームとの連結部48が設けられている。図3および図4に示すように、撮像部12は、第3アーム9の先端部下面に固定板65とねじ66で固定されている。この撮像部12は、高温、減圧下の条件での利用に適するように、カバー部材63の内部に、集光用のレンズ58、熱線遮断用のフィルタ59、およびCCDやCMOSイメージセンサなどの撮像素子61が配置されるとともに、カバー部材63の内部は真空層60が形成されて真空封止された断熱構造になっている。そして、画像情報(光)はレンズ58で集光された後、フィルタ59を通過して撮像素子61へ導かれ、撮像素子61で画像として取得される。なお、第3アーム9には、撮像素子61に電気的に接続される配線ケーブル等を挿通するための挿通孔71も形成されている。
上記のレンズ58は、硼珪酸ガラスを主成分としている。この硼珪酸ガラスは、900℃〜1200℃程度の高温耐性があり、急冷による急激な温度変化でも破損しにくいことから、高温に晒される処理室8内での利用に適している。また、レンズ58の表面には酸化チタン、酸化ケイ素などによる積層膜の表面処理が施されており、撮像素子61に有害な750nm〜1000nmの輻射による熱線(赤外線)を効果的に反射する。そのため、撮像素子61の熱故障を防止することができる。一方で750nm未満の可視光は透過する設計であるため、撮像素子61による画像認識が妨げられることはない。また、レンズ58と撮像素子61の間に設けられたフィルタ59は、熱線の透過を妨げるように、レンズ58と同様の遮断、通過特性を有する。
また、撮像素子61を覆うカバー部材63との間に真空層60を設けることで伝導熱が伝わりにくくなり、伝導熱による撮像素子61の故障を防止できる。さらに、カバー部材63の外側の第3アーム9との間には間隙64が形成されている。この隙間64によって、撮像部12と第3アーム9との接触面積が小さくなり、撮像部12内の真空層60による断熱構造と相俟って、第3アーム9と基板7との接触等による撮像素子61への熱伝導を抑制することができる。なお、この隙間64は、搬送室11側からの排気により準真空状態に保たれている。この排気は、基板7の搬送および位置測定中に温まった間隙64内の熱排出の役割も果たす。また、カバー部材63の内壁や第3アーム9の間隙64に面する内壁には、レンズ58と同様の表面処理が施されていて熱線の透過を抑制する。
この構成によれば、第3アーム9の先端に撮像部12を有しているので、基板7や基板保持台10の外周縁部の画像を、搬送アーム4を動作させることで容易に得ることができる。しかも、この撮像部12は、断熱構造が採用されているため、プラズマCVD装置のように、350℃〜450℃の温度で基板処理を行う場合でも、処理室8内へ搬送アーム4を導入して基板保持台10から温まった基板7を受け取る際に、伝導熱を受けても、撮像部12内の各部品が動作不安定になったり、熱破壊されたりするおそれがなく、動作不安定性を回避することができる。
次に、基板7を処理室8で処理する際の手順の概略について説明する。これらの動作は制御部62からの指令に基づいて制御される。
まず、搬送ロボット49を起動して前室2内に載置されている基板7を搬送アーム4の第3アーム9上へ載置して搬送室11へ引き出した後、位置合わせ室3に搬送する。位置合わせ室3では基板7の中心およびノッチの位置合わせを行い、再び搬送室11へ引き出した後、処理室8へ搬送する。そして、処理室8で基板7に対して所定の処理を行った後、再び第3アーム9上へ基板7を載せて、処理室8から搬送室11へ引き出し、冷却室1へ搬送する。冷却室1では前室2内のカセット15(図2参照)への収納可能な温度まで一定時間冷却し、その後、同じく第3アーム9上へ載せてカセット15内へ収納する。
さて、本実施形態では、この基板7の搬送過程において、基板7を処理室8へ搬送して基板保持台10の上に設置した後に、第3アーム9を処理室8内に移動させる。そして、基板7と基板保持台10の双方の外周縁部を撮像可能な第1の測定領域Sm1へ撮像部12を移動し、その測定領域Sm1の光学画像を撮像する。続いて、基板7と基板保持台10の双方の外周縁部を撮像可能な第1の測定領域Sm1とは異なる第2の測定領域Sm2へ撮像部12を移動し、その測定領域Sm2の光学画像を撮像する。このように撮像して得られた基板7および基板保持台10の双方の外周縁部を含む2つの測定領域Sm1、Sm2における各画像情報は、制御部62へ有線または無線で転送される。そして、制御部62が後で詳述するようにして基板7の位置ずれ量を代数計算により求め、位置補正が必要な場合には、基板7の置き直し(位置補正)を行う。
図5は上述した基板7の位置補正を行う場合の処理フローを示す図である。上記のように、搬送ロボット49によって基板7を処理室8へ搬送後、第3搬送アーム9は処理室8の外部である搬送室11へ一旦移動する。この移動後、基板7はリフトピン30の下降に伴って基板保持台10上へ設置される(ステップS1)。
基板7が基板保持台10へ設置された後、第3アーム9は再び処理室8内の基板7上へ移動される。この移動先は、基板7と基板保持台10の双方の外周縁部を共に撮像できる2つの各測定領域Sm1、Sm2である。そして、各測定領域Sm1、Sm2で撮像して得られた画像情報から、位置情報取得部621が後述の画像認識処理を行って基板7と基板保持台10の外周縁部の座標を決定する(ステップS2)。
続いて、制御部62の判定部622は、こうして位置情報取得部621で得られた座標に基づいて基板7の位置ずれの有無を判定する。ここでは、判定部622は、基板7の基板保持台10に対する位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を、予め設定された基準値αと比較することで、位置ずれ補正の要否を判定する(ステップS3、S4)。なお、基準値αは、処理室8で実施される処理において許容される基板7の位置ずれ量を、基板保持台10の構造等に応じて適宜設定することができる。
位置ずれ量が基準値α未満であれば、基板7の位置ずれは小さく、補正の必要がないので、制御部62は、第3アーム9を処理室8の外部である搬送室11へ移動して搬送動作を完了する(ステップS5)。これに対して、位置ずれ量が基準値α以上であれば補正が必要であるため、判定部622は、次に、予め設定された制限値と比較して、既に実行した位置補正回数の確認を行う(ステップS6)。
位置補正回数が制限値未満である場合には、判定部622は、搬送制御部623に、算出した位置ずれ量を入力するとともに、基板7の位置補正を指示する(ステップS7)。このとき、搬送制御部623は、第3搬送アーム9を処理室8の外部である搬送室11へ移動した後、リフトピン30を上昇させて基板7が基板保持台10から持ち上げられた状態にする。そして、再び第3アーム9を処理室8内の基板7直下へ移動させてからリフトピン30を下降し、基板7を第3アーム9上へ載置する。その状態で、第3アーム9を動かして先に算出した位置ずれ量に応じた移動を行い、基板7を置き直す。
位置補正を行った後は、再び基板保持台10上へ設置された基板7に対し、再度、位置情報取得部621が座標測定を行い(ステップS2)、判定部622が位置ずれ量を算出し(ステップS3)、位置補正が必要か否かを判定する(ステップS4)。再び位置補正が必要であれば、判定部622は、既に実施した位置補正回数が制限値を越えているか否かを確認し(ステップS6)、位置補正回数が未だ制限値を越えていなければ、位置補正(ステップS7)の動作を繰り返す。なお、一連の位置補正の動作を繰り返しても位置ずれ補正を適正に行うことができず、位置補正回数が制限値以上になった場合には、判定部622は、補正動作異常として基板搬送を強制終了する(ステップS8)。
図6は位置情報取得部621が、撮像部12により取得した光学画像の画像処理(画像認識)を行って、基板7および基板保持台10の各外周縁部の座標計測手順(図5のステップS2)の詳細を示す説明図である。なお、本実施形態では、基板7は円板状としている。
図6に示すように、制御部62は、第1の測定領域Sm1の光学画像と、第2の測定領域Sm2の光学画像とを取得する際、基板保持台10上に基板7が設置されている状態で、第3搬送アーム9を基板7および基板保持台10の上面を円弧状の軌跡Lmを描くように左右方向に少なくとも1回走査させる。つまり、搬送アーム4は、その回転中心Ocから動作半径を一定値に保った状態で回転され、撮像部12で測定可能な測定領域Smの画像を連続的に取得する。なお、本例では説明を簡易にするために搬送アーム4の動作半径を固定しているが、半径を一定に保つことは必須の要素ではない。
撮像部12の中心が軌跡Lmに沿って移動する間に、基板7および基板保持台10の外周付近では、撮像部12の中心が基板7の外周および基板保持台10の外周と2回交差する。この場合、交差した際に撮像部12が撮像した画像が第1の測定領域Sm1の光学画像および第2の測定領域Sm2の光学画像になる。そして、後に詳述するように、位置情報取得部621が行う画像処理によって測定領域Sm1、Sm2について得られた画像に基づいて、輝度変化が検出された箇所を基板7および基板保持台10の各外周縁部と判断してその座標を算出する。
図7は、図6に示した手順により撮像部12で撮像された測定領域Sm内の画像について、位置情報取得部621が実行する画像処理を示す説明図である。
ここに、図7(a)は撮像部12が軌跡Lmに沿って移動する途中の測定領域Smにおいて基板7と基板保持台10の双方の外周縁部を含むように撮影された場合の画像(当該画像が、上述の測定領域Sm1またはSm2に相当する。)を、また、図7(b)は図7(a)の画像をグレースケール処理した後の画像を、図7(c)は図7(b)のグレースケール処理後の画像をさらに2値化処理した後の画像を、それぞれ示している。
図7(b)に示すグレースケール処理では、画像の赤色成分の信号強度をR、緑色成分の信号強度G、青色成分の信号強度Bを使って、例えば、以下の式(1)に示す変換式により輝度変換を行う。
また、図7(c)に示す2値化処理では、予め設定された閾値以下である輝度を全て“0”(8bitの16進表記では0x00)に変換し、当該閾値を超える輝度を全て“255”(8bitの16進表記では0xFF)に変換して2値化する。例えば、256階調で表現される輝度では、閾値は95程度に設定することができる。
図7(a)および図7(b)に示すように、元画像およびグレースケール処理では、基板7の外周縁部の境界線(以下、境界線Lf1という。)、および基板保持台10の外周縁部の境界線(以下、境界線Lf2という。)は共に明瞭に判別できない。これに対し、図7(c)に示すように2値化処理後の画像では、各外周縁部の各境界線Lf1、Lf2を明瞭に判別することができる。なお、実際の測定中の画像は、撮像部12の中心が軌跡Lmに沿って移動するのに伴って変化するが、その際に、リアルタイムで、グレースケール処理と2値化処理とを連続的に行うことで、基板7および基板保持台10の各外周縁部の境界線Lf1、Lf2を明瞭に抽出することができる。
図8は撮像部12の中心が軌跡Lmを描いて移動される場合、位置情報取得部621が基板7と基板保持台10の各外周縁部の境界線Lf1、Lf2が軌跡Lmと交わる各交点の位置Pa、Pbを決定する場合の説明図である。
ここに、図8(a)は図7に示した手順で2値化処理された後の基板7と基板保持台10の双方の外周縁部を含む測定領域Sm1内の画像を、また図8(b)はその画像の輝度の変化を示している。
ここで、撮像部12が軌跡Lmに沿って移動していくと、輝度の立ち上がり箇所Paと、輝度の立ち下がり箇所Pbとがそれぞれ出現する。そして、これらの輝度の変化箇所Pa、Pbが、撮像部12の中心が移動する軌跡Lmが基板7と基板保持台10の各々の外周縁部の境界線Lf1、Lf2と交わる交点の位置に相当する。そこで、輝度がそれぞれ変化した各交点Pa、Pbにおける座標をアーム制御座標とし、これらのアーム制御座標に撮像部12の取付位置の半径方向オフセット量を加算することで、基板7と基板保持台10の各外周縁部の位置座標を決定することができる。
続いて、判定部622による基板7の中心位置Osと基板保持台10の中心位置Obの各座標を決定する処理および位置ずれ量を算出する処理について、図9を参照してさらに詳しく説明する。図9は、本実施形態における基板7の中心位置Osと基板保持台10の中心位置Obを決定する手順を示す説明図である。
まず、基板7の外周縁部と基板保持台10の外周縁部を共に確認可能な任意の測定領域Sm1において、図6ないし図8に示した画像処理に基づいて、基板7の外周縁部P13の座標と、基板保持台10の外周縁部P11の座標をそれぞれ検出する。同様に、基板7の外周縁部と基板保持台10の外周縁部を共に確認可能な他の任意の測定領域Sm2において、図6ないし図8に示した画像処理に基づいて、基板7の外周縁部P24の座標と、基板保持台10の外周縁部P22の座標をそれぞれ決定する。
次に、基板7の2つの外周縁部P13、P24をそれぞれ中心として基板7と同一の半径を有する円の軌跡Lr11、Lr12を描き、これら2つの円の軌跡Lr11、Lr12の交点を求め、その交点を現在の基板7の中心位置Osとする。このとき、搬送アーム4の回転中心軸Ocから基板7の中心位置Osを結ぶベクトルを<r1>とする。
同様に、基板保持台10の2つの外周縁部P11、P22をそれぞれ中心として基板保持台10と同一の半径を有する円の軌跡Lr21、Lr22を描き、これら2つの円の軌跡Lr21、Lr22の交点を求め、その交点を現在の基板保持台10の中心位置Obとする。このとき、搬送アーム4の回転中心軸Ocから基板保持台10の中心位置Obを結ぶベクトルを<r2>とする。
そして、ここで基板保持台10の中心位置Obに対する基板7の中心位置Osの位置ずれ量のベクトルを<d>とすると、位置ずれ量は、以下の式(2)により表現される。
判定部622は、式(2)により算出された位置ずれ量のベクトル<d>の大きさと、予め設定された基準値αとを比較することにより位置補正の要否を判定する。
次に、具体的に、判定部622が上述の基板7と基板保持台10の各中心位置Os、Oを決定し、次に、こうして得られた各中心位置Os、Obに基づいて、位置ずれ量を算出する手法について、さらに詳しく説明する。
ここでは、一例として基板7の中心位置Osに対応する座標(R1,Θ1)を決定する具体例を、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態の基板7の中心位置Osの座標を決定する手順をより詳細に示す説明図である。
図6ないし図8に示した画像処理によって、測定領域Sm1で取得した基板7の外周縁部P13の座標(極座標表示で(r3,θ3)とする。)と、測定領域Sm2で取得した基板7の外周縁部P24の座標(極座標表示で(r4,θ4)とする。)を、それぞれ直交2軸のX−Y座標で表示すると、P13(x3,y3)=(r3・cosθ3,r3・sinθ3)であり、P24(x4,y4)=(r4・cosθ4,r4・sinθ4)である。なお、座標系の原点は、搬送アーム4の回転中心Ocであり、本実施形態では、搬送アーム4の回転中心Ocから一方の位置P13までの距離r3と、搬送アーム4の回転中心Ocから他方の位置P24までの距離r4とは、上述のようにr3=r4の関係にある。また、原点から位置P13へ向かうベクトル<r3>とX軸との成す角が角度θ3であり、原点から位置P24へ向かうベクトル<r4>とX軸との成す角が角度θ4である。
そして、位置P13の座標(x3,y3)を中心とする半径rの円の軌跡Lr11、他方の位置P24の座標(x4,y4)を中心とする半径rの円の軌跡Lr12および両軌跡Lr11、Lr12の交点を通る直線は、それぞれ以下の式(3)、式(4)、式(5)で与えられる。なお、各円の軌跡Lr1の半径rは基板7の半径と同一である。
よって、これらの式(3)、式(4)、式(5)から、2つの円の軌跡Lr11、Lr12の2つの交点のX座標をそれぞれX1、X2とすると、X1、X2は以下の式(6)、式(7)により得られる。
式(6)、式(7)によりX座標X1、X2が求まれば、式(5)から各X座標X1、X2に対応するY座標も求めることができる。なお、基板7の中心位置Osに対応する座標は(X1,Y1)、(X2,Y2)の一方であるので、以下のようにして中心位置Osを特定する。
まず、2つの円の軌跡Lr11、Lr12の各交点のXY座標系での座標(X1,Y1)、(X2,Y2)に対応する極座標で表される半径Rと角度Θを、次の式(8)、式(9)を適用してそれぞれ求める。
そして、式(8)、式(9)により求めた各交点の座標(X1,Y1)、(X2,Y2)に対応する(R,Θ)の2組の内、以下の式(10)、式(11)を共に満足する座標を、基板7の中心位置Osに対応する座標(R1,Θ1)として選択決定する。
以上の説明では、基板7の中心位置Osに対応する座標(R1,Θ1)を求める場合の具体例を示したが、本実施形態では基板保持台10の基板載置面も外周形状が円形である。したがって、基板保持台10の中心位置Obに対応した座標(R2,Θ2)ついても同様の手順で決定することができる。
続いて、上述のようにして得られた基板7と基板保持台10の各中心位置Os、Obの座標(R1,Θ1)、(R2,Θ2)に基づいて位置ずれ量を決定する手法の具体例を、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態の位置ずれ量を決定する手順を示す説明図である。
搬送アーム4の回転中心Ocと基板7の中心位置Osの座標(R1,Θ1)とを結ぶベクトルを<r1>、搬送アーム4の回転中心Ocと基板保持台10の中心位置Obの座標(R2,Θ2)を結ぶベクトルを<r2>とすると、先の式(2)で示したように、両ベクトル<r1>、<r2>の成す角度が回転方向の基板7の位置ずれ量ΔΘである。また、両ベクトル<r1>、<r2>の長さの差分が半径方向の基板7の位置ずれ量ΔRである。
よって、回転方向の位置ずれ量ΔΘは、以下の式(12)により求めることができ、半径方向の位置ずれ量ΔRは、以下の式(13)により求めることができる。
そして、この位置ずれ量を示すベクトル<d>に基づく基板7移動(ステップS7)は、判定部622がベクトル<d>の大きさ|<d>|と予め設定された基準値αとを比較し、判定部622が位置補正が必要と判断した場合に、搬送制御部623が位置ずれ量ΔΘ、△Rに基づく搬送アーム4の伸縮と回転を実行することにより行われる。
以上のようにして、基板7の位置ずれ補正を行う構成を採用した場合、図12に示すように、処理室8の基板保持台10上に基板7を載置する際に生じる位置ずれに起因して発生する加工不良をほぼ完全になくすことができ、加工不良の発生率を従来よりも37%削減することができた。
(第2の実施形態)
図13は本発明の第2の実施形態における基板搬送装置の撮像部42の詳細な構造を示す図であり、図13(a)が縦断面図、図13(b)が図13(a)に示すC−C線に沿う断面図である。なお、図13において、第1の実施形態で説明した撮像部12と同一の作用効果を奏する部位には同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。
本実施形態の基板搬送装置の全体構成は、第1の実施形態と基本的に同じであるが、撮像部42の構造が第1の実施形態の場合と幾分異なっている。すなわち、本実施形態における撮像部42は、搬送アーム4を構成する第3アーム9の先端部に、第1レンズ58、反射鏡67、および第2レンズ68がカバー部材63内に収納されており、また、カバー部材63の内部は真空層60が形成されて真空封止された断熱構造になっている。また、この撮像部42は、第3アーム9に形成された挿通孔71に挿通された光ファイバ69を有し、光ファイバ69の一端が第2レンズ68に対面して配置されている。光ファイバ69の他端は第3アーム9から離れた位置に配置された第3レンズ70に対面され、この第3レンズ70に撮像素子61が対向配置されている。
これにより、画像情報(光)は、第1レンズ58で集光された後、反射鏡67で反射されて第2レンズ68に向かい、次いで光ファイバ69、第3レンズ70を通過して撮像素子61に導かれ、撮像素子61で画像として取得される。
ここに、第1レンズ58は、第1の実施形態と同様に硼珪酸ガラスを主成分としたもので、処理室8の空間に接するように配置されている。この第1レンズ58の表面は第1の実施形態の場合と同様に、熱線を反射する表面処理が施されている。これにより、有害な750nm〜1000nmの輻射による熱線(赤外線)を効果的に反射し、一方で750nm未満の可視光は透過する。また、反射鏡67を覆うカバー部材63との間に真空層60を設けることで、伝導熱が伝わり難くなり、急激な温度変化が抑えられるので反射鏡67の熱伸縮により画像歪が起こるのを防止することができる。
また、光ファイバ69は、第3アーム9に形成された挿通孔71内に挿通されて外部に引き出され、第3アーム9とは非接触状態で配置されている。そのため、搬送室11側からの排気により挿通孔71内を準真空状態に保つことができ、伝導熱による故障を防止することができる。また、この挿通孔71の内壁は第1レンズ58と同様の表面処理が施されているので、熱線の透過による故障も防止できる。
このように、本実施形態では、光ファイバ69を設けることで、撮像素子61を第3アーム9の先端から離れた熱影響を受けにくい基点側、あるいは第2アーム6内に設置できるため、安定した画像を得ることができ、第1の実施形態の場合よりも、さらに高温、常圧の条件下での利用に適する。
例えば、高真空下で処理を行うプラズマCVDやドライエッチングなどに比べて、RTPのような熱処理の場合は、〜1200℃の超高温の下、ほぼ常圧下で処理が行われるために、対流による熱伝導も加わるが、このように撮像素子61を第3アーム9の外部に設けておけば、熱影響を極力低減することができて有利である。
その他の構成および作用効果は、第1の実施形態の場合と同様であるからここでの説明は省略する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、円形形状の基板7を処理対象とした事例について説明したが、本発明は多角形状の基板に対しても適用可能である。そこで、本実施形態では、多角形状の基板に適用した事例について説明する。本実施形態における基板搬送装置の全体構造は、第1の実施形態と基本的に同じであり、制御部62の位置情報取得部621、判定部622、搬送制御部623の処理内容のみが相違する。そのため、装置構造の説明は省略する。
図14は、多角形状の基板に対して位置ずれ補正を行う場合の原理を示す説明図である。多角形状の基板である場合も円形状の基板7の場合と同様に、多角形状の基板の中心位置Osと基板保持台10の中心位置Obとの差異を計測し、当該差異に応じて基板の位置補正を行う。多角形状の基板においても、中心位置Osは基板保持台10の中心位置Obに配置されるべき基板内の点である。このような中心位置Osは、幾何学的に定義可能である。なお、以下では、理解を容易にするため、基板の外周形状が四角形の事例に基づいて説明する。
図14(b)に示すように、本実施形態では基板47が四角形であるため、基板47の中心位置Osを対角線の交点として定義している。そして、この中心位置Osの座標は、後述のように基板47の隣接する2つの角部の位置P13、P24の座標を検出し、それらの各角部の位置P13、P24の座標に基づいて求めることができる。また、基板保持台10の外周形状は円形であるので、その中心位置Obの座標は、第1の実施形態の場合と同様の手法で2つの外周縁部P11、P22の座標を検出することで決定できる。
まず、本実施形態における基板47の角部の座標を求める手順について説明する。第1の実施形態と同様に、位置情報取得部621は、搬送アーム4で撮像部12を走査して得られる基板47の角部と基板保持台10の外周縁部とを共に確認可能な任意の一つの測定領域Sm1において、基板47の角部と基板保持台10の外周縁部とを、それぞれ画像処理(画像認識)により決定する。同様に、上記の測定領域Sm1とは異なる位置にある任意の他の測定領域Sm2において、基板47の角部と基板保持台10の外周縁部とを決定する。この基板47の角部の座標の決定に際し、位置情報取得部621は、基板47の一辺に沿って撮像部12を移動させ、撮像部12の中心を基板47の角部上に位置させる。そして、当該状態におけるアーム制御座標に基づいて基板47の角部の座標を取得する。
図15は、基板47の一辺に沿って撮像部12を移動させる手法を説明するための図である。図15(a)は撮像部12により得られた基板47の角部Tを含む2値化処理後の画像を示す図であり、図15(b)は図15(a)に基づいて、撮像部12の移動方向を決定する手法を説明する模式図である。図15(a)、(b)において、X−Y座標の原点は搬送アーム4の回転中心Ocである。なお、図15では、説明のため基板47の角部Tを含む画像を示しているが、四角形の基板47の場合、例えば、回転中心Ocから動作半径を一定値に保った状態での搬送アーム4の回転のみにより、常に、撮像部12が基板47の角部Tを含む画像が取得できるわけではない。しかしながら、基板47の一辺を検出した後、当該辺に沿って撮像部12を移動させることで、撮像部12は基板47の角部Tを含む画像を取得することができる。
位置情報取得部621は、まず、図15(a)に示す2値化処理後の画像に基づいて、撮像部12の中心が軌跡Lmに沿って移動したときにこの軌跡Lmが基板47の外周縁部(一辺)の境界線Lf3と交わる交点Sを検出する。この交点Sは、図8(b)に示した場合と同様に、輝度変化が生じた箇所により検出することができる。交点Sを検出した位置情報取得部621は、当該交点Sが属する辺に沿う方向を、交点Sを通る境界線Lf3のX軸方向からの角度ψとして、以下の式(14)に基づいて求める。
式(14)におけるVY、VXは、以下の式(15)、式(16)で与えられる。ただし、式中のQ(j,i)はある注目画素(j,i)(ここでは、交点Sの画素)における輝度を表す。なお、式(15)、式(16)の演算は、図7(b)に示すようなグレースケール処理された画像に対して実施される。
式(15)によれば、注目画素(j,i)について、X軸方向について隣接する各列に属する複数画素の輝度の和の差分が演算される。また、式(16)によれば、注目画素(j,i)について、Y軸方向について隣接する各行に属する複数画素の輝度の和の差分が演算される。すなわち、tan-1(VY/VX)により、輝度が明るくなる方向を求めることができる。
また、以下に示す式(17)、式(18)、式(19)によってそれぞれ規制される全ての条件を満たす場合、その画素(j,i)の位置を一つの角部Tにおける座標として決定することができる。なお、式中のQ(j,i)はある画素(j,i)における輝度を、またSH1、SH2、SH3は予め設定される各閾値を表す。なお、式(17)〜式(19)の演算は、グレースケール処理後に2値化処理された画像に対して実施される。
次に、上記の式(14)、式(15)、式(16)により、交点Sを通る境界線Lf3のX軸方向からの角度ψが、また、上記の式(17)、式(18)、式(19)から角部Tの座標(j,i)が、それぞれ求まる理由について、図16、図17を参照して詳述する。
まず、図16を参照して、式(14)〜式(16)に基づいて交点Sを通る境界線Lf3のX軸方向を基準とした角度ψを求める手法について説明する。ここでは、交点Sを通る境界線Lf3に直交する方向のベクトル<υ>を考える。そして、このベクトル<υ>のX軸方向成分を表す量をVX、ベクトル<υ>のY軸方向成分を表す量をVYとすると、VX、VYを画素の輝度を利用して求めて、ベクトル<υ>の方向とX軸との成す角βを算出する。
図16の場合、ベクトル<υ>のY軸方向成分を表す量VYは、同図中、破線で囲まれた領域Sd1と破線で囲まれた領域Sd2にそれぞれ含まれる各3画素分の輝度の差として、式(15)に基づいて算出される。図16の事例では、VY=(64+128+255)−(0+32+64)=351になる。
また、ベクトル<υ>のX軸方向成分を表す量VXは、同図中、実線で囲まれた領域Sd4と実線で囲まれた領域Sd3とにそれぞれ含まれる各3画素分の輝度の差として、式(16)に基づいて算出される。図16の事例では、VX=(64+128+255)−(0+32+64)=351になる。したがって、ベクトル<υ>の方向とX軸との成す角βは、β=tan-1(VY/VX)=tan-1(1)=45°として求められる。
このようにして成す角βが求まると、ベクトル<υ>と直交する境界線Lf3の方向(角度ψ)は、式(14)に示すように角βにπ/2(90°)を加えた値として求まる。図16に示す例では、ψ=β+π/2=tan-1(1)+π/2=45°+90°=135°になる。
このようにして算出した角ψにしたがって交点Sから撮像部12を移動させると、撮像部12は、基板47の交点Sを含む辺に沿って移動することになる。したがって、図15(a)に示すような、基板47の角部Tを含む画像を含む画像を得ることができる。なお、ここでは3画素分を角度計算に使用しているが、これに限るものではなく、角度ψの検出精度を上げるために、画素数を増加したり(式(15)、式(16)におけるk、mを−2〜2のように変化させる)、交点S周辺の境界線Lf3上の画素の平均値を計算するなどの追加処理を実行してもよい。
次に、図17を参照して、式(17)〜式(19)に基づいて基板47の角部Tの座標を決定する手法について説明する。
撮像部12で得られる測定領域Sm内の画像について考えた場合、基板47の平面部分で得られる画像には輝度が同じ値となる画素が多く存在する一方、基板47の外周縁部や角部で得られる画像には、輝度が異なる画素が多く存在する。この点に着目し、式(17)では、まず、測定領域Sm内の所定範囲Sd5内に存在する中央画素(j,i)と、その周辺画素との輝度Qの差を8箇所求め、それらの和を閾値SH1と比較する。このとき、和が閾値SH1よりも大きい場合には、輝度が異なる画素が多く存在することになるので、中央画素(j,i)は基板47の角部Tの可能性がある画素であると判断することができる。すなわち、式(17)は角部Tを含む画素選定の1つ目の条件となる。なお、本事例では、角部Tの判定条件の閾値SH1として“1250“を設定している。
2値化処理により輝度Qが“110”より小さい画素は“0”、大きい画素は“255”として扱うので、図17に示す事例では、式(17)の左辺の値は、(0−0)+(0−0)+(255−0)+(0−0)+(255−0)+(255−0)+(255−0)+(255−0)=1275になるため、式(17)を満足する。
このように、式(17)において所定範囲Sd5内に存在する中央画素(j,i)とその周辺画素との輝度Qの差の和が閾値SH1より大きい条件を満たした場合、その中央画素(j,i)は基板47の角部Tの可能性があるが、さらに、基板47の角部Tであることの判定をより一層確実にするため、本実施形態では式(18)を使用して、中央画素(j,i)が基板47の角部Tであることを確認する。
すなわち、所定範囲Sd5内に角部Tが含まれる場合には、この範囲Sd5内に含まれる画素よりも、その周囲の範囲Sd6に含まれる画素の方が、輝度Qの高い画素が多く存在する。この点に着目し、式(18)では、図17の範囲Sd5内に存在する画素群(9画素)の輝度Qの和と、その周囲の範囲Sd6内に存在する画素群(16画素)の輝度Qの和とをそれぞれ求め、両者の差を閾値SH2と比較する。このとき、両者の差が閾値SH2よりも大きい場合には、内側の範囲Sd5の箇所が角部Tを含む可能性がさらに高いと判断する。したがって、式(18)は、角部Tであることを決定付ける2つ目の条件となる。なお、本実施形態では、閾値SH2として“1525”を設定している。
2値化処理により輝度Qが“110”より小さい画素は“0”、大きい画素は“255”として扱うので、図17に示す事例では、式(18)の左辺第1項の値は、(0+0+0+255+255+0+0+0+255+255+0+0+0+255+255+255+255+255+255+255+255+255+255+255+255)=4080になる。また、式(18)の左辺第2項の値は、2×(0+0+255+0+0+255+255+255+255)=2550になる。したがって、両者の差は、4080−2550=1530になるため、式(18)を満足する。
このように、式(18)の条件を満たせば、所定範囲Sd5内に存在する中央画素(j,i)は基板47の角部Tである可能性がさらに高まるが、さらに、基板47の角部Tであることの判定をより一層確実にするため、本実施形態では式(19)を使用して、中央画素(j,i)が基板47の角部Tであることを確認する。
すなわち、所定範囲Sd5内が角部Tが含まれるとすれば、所定範囲Sd5内に含まれる画素には明るい画素が適度に多めに存在する。この点に着目し、式(19)では、図17の範囲Sd5内の画素群(9画素)の輝度の平均値を求め、その平均値を閾値SH3と比較する。そして、その平均値が閾値SH3よりも大きい場合には、この範囲Sd5の箇所が角部Tを含む可能性がさらに高いものと判断する。したがって、式(19)は、角部Tであることを決定付ける3つ目の条件になる。なお、本事例では、閾値SH3として“135”を設定している。
2値化処理により輝度Qが“110”より小さい画素は“0”、大きい画素は“255”として扱うので、図17に示す事例で、式(19)の左辺の値は、(0+0+255+0+0+255+255+255+255)/9≒142になるため、式(19)を満足する。
こうして、式(17)〜式(19)の規制条件を全て満たした所定範囲Sd5内の中央画素(j,i)を位置情報取得部621は基板47の角部Tに対応する画素位置と認識する。
なお、式(17)〜式(19)において角部Tの判定に使用する各閾値SH1、SH2、SH3は、必ずしも固定された値である必然性はなく、取り扱う測定画像に合わせて任意の値に設定することが可能である。
続いて、図15(a)に示すような2値化画像が得られた場合、上記の式(14)〜式(16)および式(17)〜式(19)を利用して、基板47の境界線Lf3の角度ψと、基板47の角部Tの画素(j,i)の位置情報を最終的に決定する方法について説明する。
前述のように、撮像部12の中心が軌跡Lmに沿って移動した場合、この軌跡Lmが基板47の外周縁部の境界線Lf3と交わる交点SにおけるVX、VYが前述の式(15)、式(16)で求まるので、前述の式(14)によって交点Sを通る境界線Lf3のX軸方向からの角度ψが求まる。
そして、この角度ψが求まると、制御部62は、図15(b)に示すように、撮像部12の中心を、交点Sを基点として角度ψに沿って移動させる。これにより、撮像部12の中心が境界線Lf3に沿って移動させられることになる。そして、撮像部12の中心を境界線Lf3に沿って移動させながら、前述の式(17)〜式(19)を用いて基板47の角部Tが検出されたかどうかを判定する。
図18は基板47の角部Tの位置を決定するための説明図である。図18(a)は図15(a)において撮像部12の中心を境界線Lf3に沿って移動させる際、撮像部12の中心が角部Tを通過する直前に位置するP1−P2線に沿う輝度の分布を示す。角部Tを通過する直前では、基板47の外周縁部の境界線Lf3に相当する箇所で輝度の変化点Pcが出現している。
また、図18(b)は図15(a)において撮像部12の中心を境界線Lf3に沿って移動させる際、撮像部12の中心が角部Tを通過した直後に位置するU1−U2線に沿う輝度の分布を示す。角部Tを通過した瞬間、基板47が存在しなくなるため、基板47の外周縁部の境界線Lf3に相当する箇所で輝度の変化点は現れなくなる。したがって、撮像部12の中心を境界線Lf3に沿って移動させた場合に、このような輝度の変化点の有無と、式(17)〜式(19)の判定条件を利用することで基板47の角部Tを検出することができる。そして、撮像部12の中心が基板47の角部Tと一致したときに、その一致した時点のアーム位置座標を記録し、このアーム制御座標に撮像部12の取り付け位置の半径方向のオフセット量を加算することで、基板47の角部Tの座標位置を決定する。
以上のようにして基板47の2箇所の角部Tの位置P13、P24を決定した位置情報取得部621は、図14(a)に示すように、それぞれの位置P13、P24を中心として、基板47の対角を結ぶ線分の半分の長さa(図14(b)参照)を半径とする軌跡Lr11、Lr12を描き、その交点を基板47の中心位置Osとして求める。このとき、この基板47の中心位置Osと搬送アーム4の回転中心Ocとを結ぶベクトルを<r1>とする。
また、基板保持台10に関しては、第1の実施形態で説明した場合と同様にして、基板保持台10の外周縁部の各位置P11、P22をそれぞれ中心として、基板保持台10の半径を半径とする軌跡Lr21、Lr22を描き、この交点を基板保持台10の中心位置Obとして求める。このとき、この基板保持台10の中心位置Obと搬送アーム4の回転中心Ocとを結ぶベクトルを<r2>とする。
すると、位置ずれ量のベクトル<d>は、前述の式(2)で示したように、<d>=<r2>―<r1>により決定することができる。
具体的には、判定部622が、前述の式(6)〜式(11)に基づいて基板47の中心位置Osに対応する座標(R1,Θ1)と、基板保持台10の中心位置Obに対応する座標(R2,Θ2)をそれぞれ求めた後、前述の式(12)、式(13)から位置ずれ量ΔR、ΔΘを求める。そして、この位置ずれ量を示すベクトル<d>に基づく基板47の移動(ステップS7)は、判定部622がベクトル<d>の大きさ|<d>|と予め設定された基準値αとを比較し、判定部622が、位置補正が必要と判断した場合に、搬送制御部623が位置ずれ量ΔΘ、△Rに基づく搬送アーム4の伸縮と回転を実行することにより行われる。
以上のようにして、基板47の位置ずれ補正を行う構成を採用した場合、第1の実施形態と同様に、処理室8の基板保持台10上に基板47を載置する際に生じる位置ずれに起因して発生する加工不良をほぼ完全になくすことができる。なお、本実施形態では、第1の実施形態で説明した撮像部12を備える基板搬送装置に基づいて説明したが、第1の実施形態で説明した撮像部42を備える基板搬送装置においても同様の効果を得られることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、搬送ロボットにより基板を搬送する際の基板のすべりや、搬送ロボットから処理室内の基板保持台上への基板受け渡し時に生じる位置ずれの発生を解消して、常に所定の搬送位置へ基板を自動的に精度良く設置することができる。このため、基板の位置ずれに起因した加工不良の発生を未然に防止することが可能になる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において各種の変形や応用を加えることができる。例えば、位置情報取得部621、判定部622および搬送制御部623は、マイクロプロセッサ上で動作するソフトウェアに限らず、専用の演算回路により実現することもできる。
本発明は、基板の位置ずれに起因した加工不良を防止する効果を有し、基板搬送装置として有用である。
本発明の第1の実施形態における基板搬送装置の構成を示す平面図 図1の基板搬送装置のA−A線に沿う断面図 本発明の第1の実施形態における第3アームを示す断面図 本発明の第1の実施形態における撮像部の詳細な構造を示す断面図 本発明の第1の実施形態における基板の位置補正の手順を示すフロー図 本発明の第1の実施形態における基板と基板保持台の座標計測を示す説明図 本発明の第1の実施形態における画像処理を示す説明図 本発明の第1の実施形態における基板と基板保持台の座標決定を示す説明図 本発明の第1の実施形態において、基板と基板保持台の中心座標決定手順を示す説明図 本発明の第1の実施形態における基板の中心座標決定手順を示す説明図 本発明の第1の実施形態における位置ずれ量決定手順を示す説明図 本発明の第1の実施形態における効果を示す説明図 本発明の第2の実施形態における撮像部の詳細な構造を示す断面図 本発明の第3の実施形態においる基板と基板保持台の中心座標決定手順を示す説明図 本発明の第3の実施形態における基板の角部の座標検出手順を示す説明図 本発明の第3の実施形態における基板の一辺の角度計算手順を示す説明図 本発明の第3の実施形態における基板の角部の座標決定手順を示す説明図 本発明の第3の実施形態における基板の角部の検出手順を示す説明図 従来の基板搬送装置を示す構成図
4 搬送アーム
7 基板
8 処理室
10 基板保持台
11 搬送室
12 撮像部
42 撮像部
47 基板
49 搬送ロボット
58 レンズ(第1レンズ)
61 撮像素子
62 制御部
621 位置情報取得部
622 判定部
623 搬送制御部
67 反射鏡
68 レンズ(第2レンズ)
69 光ファイバ
70 レンズ(第3レンズ)
Sm 測定領域
Sm1 測定領域
Sm2 測定領域
Oc 搬送アームの回転中心
Os 基板の中心位置
Ob 基板保持台の中心位置

Claims (7)

  1. 処理室内に設けられた基板保持台に基板を搬送する搬送ロボットを備えた基板搬送装置であって、
    前記搬送ロボットが備える基板搬送アームに支持された、前記基板保持台に載置された前記基板を含む光学画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で得られる光学画像に基づいて前記基板の外周縁部の位置情報と前記基板保持台の外周縁部の位置情報とを取得する位置情報取得部と、
    取得された各外周縁部の位置情報に基づいて、前記基板と前記基板保持台との間に位置ずれが生じているか否かを判定する判定部と、
    位置ずれが生じていると判定された場合に、前記取得された各外周縁部の位置情報に基づいて算出される位置ずれ量に応じて、前記基板を前記基板保持台に対して移動させる搬送制御部と、
    を備えることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記撮像部は、前記搬送アームに断熱構造を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 前記撮像部は、
    前記搬送アームの先端部から離れた位置に配設された撮像素子と、
    前記光学画像を含む光を集光するレンズと、
    前記レンズで集光された光を前記撮像素子へ伝送する光ファイバと、
    前記レンズを通過した光を光ファイバに導く反射鏡と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の基板搬送装置。
  4. 前記位置情報取得部は、前記基板と前記基板保持台の双方の外周縁部を含むそれぞれ異なる2箇所の光学画像を取得し、当該光学画像に基づいて前記基板と前記基板保持台の各外周縁部の位置を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  5. 前記判定部は、前記取得された各外周縁部の位置情報に基づいて前記基板の中心座標と前記基板保持台の中心座標とを算出し、前記基板の中心座標と前記基板保持台の中心座標との間の距離と予め設定された基準値とを比較することにより前記基板と前記基板保持台との間に位置ずれが生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  6. 前記搬送制御部は、前記基板の中心座標と前記基板保持台の中心座標との間の距離である位置ずれ量に応じて、前記基板を移動させることを特徴とする請求項5記載の基板搬送装置。
  7. 前記基板保持台の基板載置面が円形形状であり、前記基板は、外周形状が円形または多角形である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
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