JP2010197994A - 偏向ミラー、光走査装置、画像形成装置、および画像投影装置 - Google Patents

偏向ミラー、光走査装置、画像形成装置、および画像投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを提供する。
【解決手段】固定ベース40と、反射面を有するミラー部10と、ミラー部を揺動可能に支持する支持部材20と、固定ベースに対して支持部材の一部をその両側から支持する梁状部材30と、梁状部材30に固着された圧電部材32とからなり、梁状部材と圧電部材により圧電ユニモルフ構造もしくはバイモルフ構造を形成し、支持部材20を挟んで両側の梁状部材30を、同時に同一方向に駆動して、または互いに反対方向に駆動して、支持部材に前記ミラー部と垂直方向の振動、または回転方向の振動を加えることで、ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材32が梁状部材30の長さの略三分の一以上の領域に配置されている構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光走査装置、画像形成装置、画像投影装置、バーコードスキャナ、レーザレーダなどに応用され、レーザ光等の光線を偏向・走査する偏向ミラーに関するものであり、さらには、その偏向ミラーを備えた光走査装置、その光走査装置を光書き込み装置として備えた画像形成装置、前記偏向ミラーを備えた画像投影装置に関するものである。
光走査装置、画像形成装置、画像投影装置、バーコードスキャナ、レーザレーダなどに応用される偏向ミラーでは、ミラーの駆動に静電力を用いたもの、電磁力を用いたもの、圧電力を用いたものなどがある。
静電力を用いた偏向ミラーは、平行平板型と櫛歯型の電極があり、櫛歯型の電極では近年の微細加工技術の向上によって比較的大きな力を発生できるようにはなったが、十分な光の偏向角が得られないため、駆動電圧を大きくして補うしかない。駆動電圧を大きくするためには電源系の部品が大きくなり全体として大型化したり、コスト増加につながってしまう。
電磁力を用いた偏向ミラーは、外部に永久磁石を配置する必要があるため、デバイスの構成が複雑になり、生産性が悪いと共に小型化が困難である。また、磁歪膜などを用いたものも検討されているが、磁性体としての特性が劣るため十分な特性を得ることができていない。また、コイルに電流を流すと余分な熱が発生しやすく、消費電力が大きくなってしまう。
圧電力を用いた場合は比較的大きな駆動電圧が必要ではあるが、小さな電力で大きな力を発生することが可能である。圧電デバイスは発生力は大きいものの、変形量は微小であるため、これを拡大するために、圧電材料を他の梁状弾性部材に張り合わせてユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造とすることにより、圧電力による面内方向の僅かな歪みを反りに変えることで大きな変形を得られるようにしている。
ここで、圧電力を用いた従来技術として、特許文献1(特許第3219123号公報)や、特許文献2(特開2008−83603号公報)には、圧電ユニモルフ構造を利用して偏向ミラーを構成したものが開示されている。
特許文献2に記載の従来技術では、圧電材料の長さを規定しているが、駆動梁(カンチレバー)部の固定部側端部にのみ圧電材料が配置されている。また、弾性支持部材との接続部の両側の駆動梁は互いに対向する方向に駆動し(逆相駆動)、モーメントを与える構成となっている。すなわち、弾性支持部材との接続部の両側の駆動梁が反対方向に駆動されているため両者の動きが互いに阻害され駆動効率が悪化してしまう。
また、特許文献2に記載の従来技術では、逆相駆動において駆動梁の固定部側の一部に圧電材料を配置した構成となっているが、圧電材料を配置する位置や駆動方法を工夫することによって、少ない駆動電圧でより大きな角度振幅が得られるよう、さらなる効率の向上が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを提供することを目的としている。
より詳しく述べると、本発明は、
(1)低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにした偏向ミラーを提供すること、
(2)低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにし、かつ、配線構造を簡易化することができる偏向ミラーを提供すること、
(3)圧電材料を広い領域に配置し、より大振幅で効率の良い偏向ミラーを提供すること、
(4)圧電材料を効率良く駆動できるように配置(配線)し、最大限の振幅が得られるようにした偏向ミラーを提供すること、
(5)分極方向を統一し生産工程を簡易化することができる偏向ミラーを提供すること、、
(6)同一駆動信号で駆動できるようにして、制御システムを簡易化することができる偏向ミラーを提供すること、
(7)圧電材料の一部を駆動に利用し、もう一部を検出に利用し、実際の変形に応じた検出信号を得ることができる偏向ミラーを提供すること、
(8)駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いて、特性の良い光走査装置(光書き込み装置)を提供すること、
(9)駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いた、光走査装置(光書き込み装置)を用いて、性能の良い画像形成装置を提供すること、
(10)効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いて、消費電力が小さく、広画角が得られる画像投影装置を提供すること、
を課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を、同時に同一方向に駆動して、または互いに反対方向に駆動して、前記支持部材に前記ミラー部と垂直方向の振動、または回転方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材が前記梁状部材の長さの略三分の一以上の領域に配置されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材が前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されていることを特徴とする(請求項2)。
本発明の第3の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されていることを特徴とする(請求項3)。
本発明の第4の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第一の圧電部材と、前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第二の圧電部材とからなっていることを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の手段は、第4の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材には、逆の電圧、もしくは、それぞれ位相が逆の周期的な電圧が印加されることを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の手段は、第4の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出することを特徴とする(請求項6)。
本発明の第7の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材にモーメントを加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一の位置を中心として配置されていることを特徴とする(請求項7)。
本発明の第8の手段は、第7の手段の偏向ミラーにおいて、前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二の領域まで配置されていることを特徴とする(請求項8)。
本発明の第9の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材にモーメントを加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一または略三分の二の領域に配置されている第一の圧電部材と、前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二または略三分の一の領域に配置されている第二の圧電部材とからなっていることを特徴とする(請求項9)。
本発明の第10の手段は、第9の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材には、逆の電圧、もしくは、それぞれ位相が逆の周期的な電圧が印加されることを特徴とする(請求項10)。
また、本発明の第11の手段は、第9の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出することを特徴とする(請求項11)。
本発明の第12の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部の反射面と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第一の圧電部材と、前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第二の圧電部材とからなり、前記第一の圧電部材と、前記第二の圧電部材はそれぞれ独立に配線されていることを特徴とする(請求項12)。
本発明の第13の手段は、第12の手段の偏向ミラーにおいて、前記圧電部材はすべて同一方向に分極されており、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材は位相が反転した駆動信号(駆動用電圧)で駆動されることを特徴とする(請求項13)。
また、本発明の第14の手段は、第12の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材はそれぞれ反対方向に分極されており、同一の駆動信号(駆動用電圧)で駆動されることを特徴とする(請求項14)。
さらに本発明の第15の手段は、第12から第14のいずれか一つの手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出していることを特徴とする(請求項15)。
本発明の第16の手段は、固定ベースと、反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材に回転方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、前記圧電部材は前記各梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一または略三分の二の領域に配置されている第一の圧電部材と、前記各梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二または略三分の一の領域に配置されている第二の圧電部材とからなり、前記第一の圧電部材と、前記第二の圧電部材はそれぞれ独立に配線されていることを特徴とする(請求項16)。
本発明の第17の手段は、第16の手段の偏向ミラーにおいて、前記圧電部材はすべて同一方向に分極されており、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材は位相が反転した駆動信号(駆動用電圧)で駆動され、さらに前記支持部材を挟んで両側の圧電部材もそれぞれ位相が反転した駆動信号(駆動用電圧)で駆動されていることを特徴とする(請求項17)。
また、本発明の第18の手段は、第16の手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材はそれぞれ反対方向に分極され、さらに前記支持部材を挟んだ両側でもそれぞれ反対方向になるように分極されており、同一の駆動信号(駆動用電圧)で駆動されることを特徴とする(請求項18)。
さらに本発明の第19の手段は、第16から第18のいずれか一つの手段の偏向ミラーにおいて、前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出していることを特徴とする(請求項19)。
本発明の第20の手段は、光走査装置であって、光源と、前記光源からの光ビームを往復偏向させる第1から第19の手段のいずれか1つの手段の偏向ミラーと、前記偏向ミラーにより偏向された光ビームを被走査面にスポット状に結像する結像光学系とを備えることを特徴とする(請求項20)。
本発明の第21の手段は、画像形成装置であって、第11の手段の光走査装置と、前記光走査装置による光ビームの走査により潜像を形成する像担持体と、前記像担持体上の潜像をトナーで顕像化する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段とを有することを特徴とする(請求項21)。
本発明の第22の手段は、画像投影装置であって、光源と、前記光源からの発散光を略平行光とするコリメート光学系と、前記光源からの光出力を画像信号に応じて変調する変調器と、第1から第19の手段のいずれか1つの手段の偏向ミラーとを有することを特徴とする(請求項22)。
本発明によれば、前述の解決手段の構成を採ることにより、駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを提供することができる。
すなわち、第1、第2の手段の偏向ミラーでは、圧電部材の領域を少なくし、低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにすることができる。
第3の手段の偏向ミラーでは、圧電部材の領域を少なくし、低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにすることができる。配線構造を簡易化することができる。
第4の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を広い領域に配置し、より効果的なデバイスを提供することができる。
第5の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を効率良く駆動できるように配置(配線)し、最大限の振幅が得られるようにすることができる。
第6の手段の偏向ミラーでは、圧電材料の一部を駆動に利用し、もう一部を検出に利用し、実際の変形に応じた検出信号を得ることができる。
第7の手段の偏向ミラーでは、圧電部材の領域を少なくし、低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにすることができる。
第8の手段の偏向ミラーでは、圧電部材の領域を少なくし、低消費電力かつ、大きな振幅が得られるようにすることができる。
第9の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を広い領域に配置し、より効果的なデバイスを提供することができる。
第10の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を効率良く駆動できるように配置(配線)し、最大限の振幅が得られるようにすることができる。
第11の手段の偏向ミラーでは、圧電材料の一部を駆動に利用し、もう一部を検出に利用し、実際の変形に応じた検出信号を得ることができる。
第12の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を広い領域に配置し、より大振幅で効率の良い偏向ミラーを提供することができる。
第13の手段の偏向ミラーでは、分極方向を統一し生産工程を簡易化することができる。
第14の手段の偏向ミラーでは、同一駆動信号で駆動できるようにして、制御システムを簡易化することができる。
第15の手段の偏向ミラーでは、圧電材料の一部を駆動に利用し、もう一部を検出に利用し、実際の変形に応じた検出信号を得ることができる。
第16の手段の偏向ミラーでは、圧電材料を広い領域に配置し、より大振幅で効率の良い走査ミラーを提供することができる。
第17の手段の偏向ミラーでは、分極方向を統一し生産工程を簡易化することができる。
第18の手段の偏向ミラーでは、同一駆動信号で駆動できるようにして、制御システムを簡易化することができる。
第19の手段の偏向ミラーでは、圧電材料の一部を駆動に利用し、もう一部を検出に利用し、実際の変形に応じた検出信号を得ることができる。
第20の手段の光走査装置では、駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いているので、特性の良い光走査装置(光書き込み装置)を提供することができる。
第21の手段の画像形成装置では、駆動効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いた光走査装置(光書き込み装置)を用いているので、性能の良い画像形成装置を提供することができる。
第22の手段の画像投影装置では、効率が良く、大振幅が得られる偏向ミラーを用いているので、消費電力が小さく、広画角が得られる画像投影装置を提供することができる。
本発明の第1の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図1に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図2に示す駆動梁の構造説明図であり、(a)は支持梁上に下部電極、圧電部材(圧電材料)、上部電極の順に形成した状態を示す要部平面図、(b)は(a)の構成に加えてさらに絶縁層を設けた状態を示す要部平面図、(c)は(b)の一点鎖線I−I部分の断面図である。 図1の偏向ミラー駆動時の2対の駆動梁の撓み形状をシミュレーションした結果の一例を示す図である。 図2の駆動梁の最大撓みをシミュレーションした結果を示す図である。 図2の駆動梁の拘束時の反力をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第2の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図7に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図8の駆動梁の最大撓みをシミュレーションした結果を示す図である。 図8の駆動梁の拘束時の反力をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第3の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図11に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図12に示す駆動梁の逆相配線部の構造説明図であり、(a)は支持梁上に下部電極、圧電部材(圧電材料)、上部電極の順に形成した状態を示す逆相配線部の要部平面図、(b)は(a)の構成に加えてさらに絶縁層を設けた状態を示す逆相配線部の要部平面図、(c)は(b)の構成に加えてランド部に配線を施した状態を示す逆相配線部の要部平面図、(d)は(c)の一点鎖線部分の断面図である。 図12の駆動梁の最大撓みをシミュレーションした結果を示す図である。 図12の駆動梁の拘束時の反力をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第4の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図16に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図16に示す偏向ミラーの駆動梁の別の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 本発明の第5の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図19に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図20に示す駆動梁のトーションバースプリング接続部の回転角をシミュレーションした結果を示す図である。 図20に示す駆動梁の変形の様子をシミュレーションした結果を示す図である。 図20に示す駆動梁の拘束時に発生するモーメントをシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第6の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図24に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 本発明の第7の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図26に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図27に示す駆動梁のトーションバースプリング接続部の回転角をシミュレーションした結果を示す図である。 図27に示す駆動梁の拘束時に発生するモーメントをシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第8の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図26に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図31に示す駆動梁の逆相配線部の構造説明図であり、(a)は支持梁上に下部電極、圧電部材(圧電材料)、上部電極の順に形成した状態を示す逆相配線部の要部平面図、(b)は(a)の構成に加えてさらに絶縁層を設けた状態を示す逆相配線部の要部平面図、(c)は(b)の構成に加えてランド部に配線を施した状態を示す逆相配線部の要部平面図、(d)は(c)の一点鎖線部分の断面図である。 図31に示す駆動梁のトーションバースプリング接続部の回転角をシミュレーションした結果を示す図である。 図31に示す駆動梁の拘束時に発生するモーメントをシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の第9の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図35に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図35に示す偏向ミラーの駆動梁の別の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 本発明の第16の実施例を示す光走査装置(光書き込み装置)の概略斜視図である。 図38の光走査装置に用いる偏向ミラーと駆動手段の一例を示す斜視図である。 本発明の第16の実施例の画像形成装置の一構成例を示す概略構成図である。 本発明の第17の実施例の2軸偏向ミラーの一構成例を示す斜視図である。 図41または図64に示す2軸偏向ミラーを用いた画像投影装置の一例を示す構成説明図である。 図42に示す画像投影装置の構成例を示す斜視図である。 本発明の第10の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図44に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図44、45に示す偏向ミラーの駆動信号の一例を示す図である。 図44、45に示す偏向ミラーの駆動梁の駆動信号に応じた撓みの状態を模式的に示す図である。 本発明の第11の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図48に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図48、49に示す偏向ミラーの駆動信号の一例を示す図である。 図48、49に示す偏向ミラーの駆動梁の駆動信号に応じた撓みの状態を模式的に示す図である。 本発明の第12の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図52に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 本発明の第13の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図54に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図54、55に示す偏向ミラーの駆動信号の一例を示す図である。 図54、55に示す偏向ミラーの駆動梁の駆動信号に応じた撓みの状態を模式的に示す図である。 本発明の第14の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図58に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 図58、59に示す偏向ミラーの駆動信号の一例を示す図である。 図58、59に示す偏向ミラーの駆動梁の駆動信号に応じた撓みの状態を模式的に示す図である。 本発明の第15の実施例を示す偏向ミラーの斜視図である。 図62に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。 本発明の第17の実施例の2軸偏向ミラーの別の構成例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
圧電駆動による微小振動源を用いてトーションバースプリングで支持されたミラー部を偏向させる方法として、ミラーの重心に対してトーションバースプリングの軸をずらした構成としておき、トーションバースプリングの端部を並進方向(ミラーの法線方向)に駆動して、ミラーの慣性力を利用してトルクを発生させる方法と、トーションバースプリングに接続した駆動梁を、トーションバースプリングの回転軸の両側で反対方向に駆動して、トルクを与える方法とが考えられる。
以下に示す実施例1〜実施例4では前者の方法を用いた構成例を説明し、実施例5〜実施例9では後者の方法を用いた構成例を説明する。また、実施例10〜15では、駆動方法を改善した偏向ミラーの構成例を説明する。
[実施例1](1軸同相駆動。固定ベース側から2分の1の領域に圧電部材を配置した構成。)
本発明の偏向ミラーの第1の実施例として、1方向に光を偏向する偏向ミラーを図1〜6を用いて説明する。
図1が偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図2は図1に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この偏向ミラーは、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側はミラー部の重心からΔSだけオフセットされた点を通る線を軸として、弾性支持部材であるトーションバースプリング20が接続されている。
トーションバースプリング20のミラー部10と反対側の端部は、他端が固定ベース40に接続されている駆動梁30が接続されている。駆動梁30はその長手方向がトーションバースプリング20の軸と略直交する向きに、トーションバースプリング20の両側に配置されている。
本実施例ではMEMS(micro electro mechanical systems)プロセスによって加工することで、ミラー部10、トーションバースプリング20、駆動梁30を一体で形成している。ミラー部10はシリコン(Si)基板の表面にアルミニウムなどの金属の薄膜を形成することによって反射面を形成している。駆動梁30は平板状のユニモルフ構造となっており、支持梁31の片面に圧電材料からなる圧電部材32が積層されている。
ユニモルフ構造の部分の支持梁31の厚さは薄いほうが変形し易いが、ミラー部10は薄いと反射面が変形し光学的な波面が劣化してしまう、そこで、SOI基板を用いて支持梁は活性層部分のみを残して薄く形成し、ミラー部分はSOI基板の活性層と支持基板両方の厚さになるように構成されている。本実施例では活性層の厚さは0.05mm、支持基板の厚さは0.3mmとしている。トーションバースプリング20の部分の厚さは、SOI基板の活性層の厚さになるように構成してあるが、必要な共振周波数やレイアウト上の設計次第で、支持基板部分のみの厚さ、もしくは両方の厚さにしても良い。
ここで駆動梁30の詳細な構成を説明する。図3は図2に示す駆動梁の構造説明図であり、(a)は支持梁上に下部電極、圧電部材(圧電材料)、上部電極の順に形成した状態を示す要部平面図、(b)は(a)の構成に加えてさらに絶縁層を設けた状態を示す要部平面図、(c)は(b)の一点鎖線I−I部分の断面図である。
図3に示すように、支持梁31の上に、接着層36、下部電極34、圧電部材(圧電材料)32、上部電極33の順でスパッタにより成膜して積層し、必要な部分だけが残るようにエッチング加工されている。接着層36の材料はチタン(Ti)、上部電極33、下部電極34は白金(Pt)、圧電材料32はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を使用している。上部電極33と下部電極34のランド部33a,34aから配線を引き出し、上部電極33と下部電極34の間に電圧を印加すると、圧電部材(圧電材料)32が圧電特性により、支持梁表面の面内方向に伸縮することで駆動梁全体が反り変形するようになっている。図2のようにトーションバースプリング接続部の両側の駆動梁の圧電部材(圧電材料)32に同一方向に電圧を印加し、同相駆動することで、トーションバースプリング20と駆動梁30の接続部分は上下に駆動される。
本実施例の偏向ミラーにはトーションバースプリング20の軸と平行な回転軸を中心としてミラー部10が回転する振動モードが存在し、その共振周波数はトーションバースプリング20の剛性とミラー部10の慣性モーメントで定まる(厳密にはミラー部の回転モードの共振周波数には駆動梁の剛性等も影響している)。
この回転モードの共振周波数に近い周波数の正弦波、もしくはパルス波で駆動梁30を駆動することで、トーションバースプリング20と駆動梁30の接続部分は上下に振動する。ミラー部10の重心とトーションバースプリング20の軸がオフセットされているため、接続部分の上下振動によりミラーの回転モードが励起され、小さな駆動電力で大きなミラーの回転振幅を得ることができる。
ここで、圧電部材(圧電材料)32は図2に示すように、駆動梁の固定ベースとの接続部側の端部(固定端)から2分の1の領域にのみ積層されている。こうすることによって全体に圧電材料を配置するよりも少ない電力で大きな駆動力を発生することが可能である。
これは、駆動しているモードにおいて、駆動梁の撓み形状を見た時、図4のようになっており、中央部まで圧電材料を配置すると逆方向に反ってしまうため、動きを阻害してしまうためであると考えられる。
上記トーションバースプリング20を駆動する一対の駆動梁30の部分を、両端固定梁のユニモルフ構造としてモデル化し、シミュレーションを行った結果を図5に示す。図5は梁の中心を自由にして変位させた場合で、駆動梁の長さLに対する圧電材料(PZT)32の固定端からの長さLpの割合を変化させた結果である。圧電材料の割合(Lp/2L)が0.5で最大となっていることが分かる。図5は両端固定梁の中心を自由にして変位させた場合であるが、実際にはミラー部10やトーションバースプリング20が一対の駆動梁30の中央に接続されているので、駆動時には慣性力が加わるため、中央部の変位を拘束したときの反力を求めたものが図6である。やはり、圧電材料の割合(Lp/L)が0.5で最大となっていることが分かる。
本実施例では下部電極34、上部電極33と共に、スパッタにより圧電材料32を成膜した構成を示したが、圧電材料はバルク材料を所定のサイズに切断したものを接着剤により貼り付けても良いし、またエアロゾルデポジション法(AD法)で形成しても良い。
また、本実施例の駆動梁30は支持梁31の片面に圧電部材(圧電材料)32が配置されたユニモルフ構造で説明しているが、支持梁31の両面に圧電材料を配置したバイモルフ構造としてもよい。
また、本実施例では駆動梁30はトーションバースプリング20の端部の両側に1本ずつ、合計4本で説明したが、駆動梁を平行に並べて駆動力をさらに大きくすることも可能である。
[実施例2](1軸同相駆動。弾性支持部材側の2分の1の領域に圧電部材を配置した構成。)
本発明の偏向ミラーの第2の実施例を図7〜10を用いて説明する。
図7は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図8は図7に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
実施例2では実施例1の変形例として、PZTからなる圧電部材(圧電材料)32が、図7、図8に示すように、駆動梁30の弾性支持部材(トーションバースプリング)20との接続部側の端部から2分の1の領域にのみ積層されている。こうすることによって全体に圧電材料を配置するよりも少ない電力で大きな駆動力を発生することが可能である。また、実施例1では分割されていた圧電部材(圧電材料)32が中央部で一体で形成できるようになり、配線が減り、より簡単な構成とすることが出来る。特にバルク材の圧電部材(圧電材料)32を貼り付けて使用する場合には部品点数が減るので組付性が向上する。
実施例1と同様に、両端固定梁のユニモルフ構造をモデルとしたシミュレーションを行った結果を図9に示す。図9は梁の中心に負荷を与えず自由に変形させた場合で、駆動梁30の長さLに対する圧電材料(PZT)32の両端固定梁の中央部からの距離Lp(トーションバースプリングの接続部)の割合を変化させた結果である。圧電材料の割合(Lp/L)が0.5で最大となっていることが分かる。図9は両端固定梁の中心を自由にして変位させた場合であるが、中央部を拘束したときの反力は図10である、やはり圧電材料の割合が0.5で最大になっていることが分かる。変位量、反力ともに実施例1と実施例2は同程度であることが分かる。
なお、本実施例の駆動梁30は支持梁31の片面に圧電材料32が配置されたユニモルフ構造で説明しているが、支持梁31の両面に圧電材料32を配置したバイモルフ構造としてもよい。
[実施例3](1軸同相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、半分の領域で逆相とする構成。)
本発明の偏向ミラーの第3の実施例を図11〜15を用いて説明する。
図11は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図12は図11に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
実施例3では、実施例1と実施例2の変形例として、双方の効果を足し合わせた例を示す。図11、図12に示すように、圧電部材を構成する圧電材料(PZT)32は、駆動梁30のほぼ全領域に配置されており、弾性支持部材であるトーションバースプリング20との接続部側の端部から2分の1の領域で第一の圧電部材と第二の圧電部材に分割されている。ここで分割された部分(逆相配線部)において、図13に示すように、圧電部材(圧電材料)32の駆動電圧が逆になるように、上部電極33のランド部33aから下部電極34のランド部34aへ、下部電極34のランド部34aから上部電極33のランド部33aに配線37が設けられている。こうすることによって、実施例1での駆動力と、実施例2での駆動力が足し合わされる形となり、より大きな駆動力を発生することが可能である。
実施例1、2と同様に、両端固定梁のユニモルフ構造をモデルとしたシミュレーションを行った結果を図14に示す。図14は駆動梁の中心に負荷を与えず自由に変形させた場合で、駆動梁の長さLに対する圧電材料の分割部の両端固定梁の中央部からの距離Lp(トーションバースプリングの接続部)の割合を変化させた結果である。圧電材料の割合(Lp/L)が0.5で最大となっていることが分かる。図14は両端固定梁の中心を自由にして変位させた場合であるが、中央部を拘束したときの反力は図15である。やはり圧電材料の割合が0.5で最大になっていることが分かる。また、変位量、反力ともに実施例1、実施例2の倍程度となっていることが分かる。
なお、本実施例の駆動梁は支持梁の片面に圧電材料が配置されたユニモルフ構造で説明しているが、支持梁の両面に圧電材料を配置したバイモルフ構造としてもよい。
[実施例4](1軸同相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、半分の領域で駆動と検出に分ける構成。)
実使用環境においては、トーションバースプリング20の剛性や、ミラー部10の質量、駆動力の製造誤差や温度特性などにより偏向ミラーの共振周波数や振幅がばらつくことが課題となっており、実際のミラー部の動きを検出して制御をかけることが望まれる。
そこで本発明の偏向ミラーの第4の実施例として、偏向ミラーの動作状況を検出できる構成を示す。
図16は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図17は図16に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
偏向ミラー全体の構成は実施例1〜3と同様で、駆動梁30の部分の圧電材料の構成が異なっている。図16に示すように、圧電材料32は、駆動梁30のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリング20との接続部側の端部から略2分の1の領域で第一の圧電部材32Aと第二の圧電部材32Bに分割されている。ここで、分割されている中央側の圧電部材32Bからは、分割されている固定ベース側の圧電部材32Aの横を通って固定ベース40から配線が通っている。ここで分割されている固定ベース側の圧電部材32Aには外部から駆動用の電圧を印加し、偏向ミラーを振動させる。圧電材料は電圧を印加することで変形するが、反対に圧電材料を変形させることで電圧を発生させることが可能である。従って、この時、中央側の圧電部材32Bでは駆動梁30の変形によって、上部電極33と下部電極34の間に電圧が発生する。そこで、これを検出することで、駆動梁30がどのように変形しているかを知ることができる。
本実施例では、同一の駆動梁30の変形を検出することができるため、実際の変形に応じた信号を得ることが可能である。この検出信号はミラーの動き(すなわち走査光)に対応するため、画像形成装置や画像投影装置で同期信号に利用することができる。走査光のタイミングを検出するためには、受光素子などを走査範囲の一部に別途配置する構成が考えられているが、受光素子を配置する必要が無くなることで装置の小型化、低コスト化につながる。また、受光素子を配置する場合には走査範囲の一部を受光用に利用するため、利用できる光走査範囲が少なくなってしまうが、本実施例のような構成では走査範囲を犠牲にすることなく、検出を行うことが可能である。
また、大きな振幅が必要な場合には図18の例のように圧電材料の一箇所のみを検出用圧電部材32Bとして検出に利用してもよい。検出信号は駆動(変形)の大きさに比例して増大するので、このようにすると、検出信号自体も大きくすることができる。
[実施例5](1軸逆相駆動。固定ベース側から3分の1の領域に圧電部材を配置した構成。)
本発明の偏向ミラーの第5の実施例を図19〜23を用いて説明する。
図19は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図20は図19に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例5は弾性支持部材であるトーションバースプリング20の回転軸の両側で反対方向に駆動して、トルクを与えることで偏向ミラーを駆動するものである。
図19に示す偏向ミラーは、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側はミラー部の重心を通る軸を回転軸とするトーションバースプリング20が接続されている。トーションバースプリング20のミラーと反対側の端部には、他端が固定ベース40に接続されている駆動梁30が接続されている。駆動梁30はその長手方向がトーションバースプリング20の軸と略直交する向きに、トーションバースプリング20の両側に配置されている。
駆動梁30は平板状のユニモルフ構造となっており、一側面に圧電部材を構成する圧電材料32が積層されている。また、実施例1と同様に支持梁31の上に下部電極34、圧電材料(PZT)32、上部電極33の順でスパッタにより成膜して積層し、必要な部分だけ残すようにエッチングにより加工されている。上部電極と下部電極の間に電圧を印加すると、圧電材料32が圧電特性により、梁の表面の面内方向に伸縮することで梁が反り変形する。
ここで、圧電材料は図20に示すように、駆動梁30の固定ベースとの接続部側の端部(固定端)から三分の一の領域までの領域に積層されている。こうすることによって全体に圧電材料32を配置するよりも少ない電力で大きなモーメントを発生することが可能である。実施例5は実施例1〜4と異なり、図20のようにトーションバースプリング20の回転軸の両側の圧電材料32に逆方向の駆動電圧を印加することで駆動梁を対向する方向に駆動してトルクを与えるようになっている。
上記トーションバースプリング20を駆動する一対の駆動梁30の部分を、両端固定梁のユニモルフ構造としてモデル化し、シミュレーションを行った結果を図21、図22に示す。図21は駆動梁の中心を自由にして変位させた場合で、駆動梁の長さLに対する圧電材料の固定ベース端からの長さLpの割合を変化させた結果である。Lp/Lが0.3
付近でマイナス側で最大となり、0.66付近で回転角0、1.0に近づくとプラス側に増えていくことが分かる。これより、絶対値で最大の回転角が得られるのは1.0であるが、消費電力に対する回転角が最大となるのはマイナス側に最大となる0.3付近であることが分かる。また、実際の撓みの様子を見たものが図22である。これらは両端固定梁の中心を自由にして変位させた場合であるが、実際にはミラー部10やトーションバースプリング20が中央に接続されているので、駆動時には慣性力が加わる。そこで、中央部の変位を拘束したときの反力を求めたものが図23である。やはり、Lp/Lが0.3付近で最大となっていることが分かる。
なお、実施例5ではトーションバースプリング20のミラーと反対側の端部は駆動梁30の端部に接続されているが、トーションバースプリング20のミラーと反対側の端部を固定ベース40に直接接続し、トーションバースプリング20の途中に駆動梁30を接続するようにしても良い。こうすることによって、より拘束されるため、変位量は小さくなるが、ミラー部10が反射面の法線方向に変位するなどのクロスアクションを低減することができる。
[実施例6](1軸逆相駆動。弾性支持部材側の端部から3分の1の位置を中心に圧電部材を配置した構成。)
本発明の偏向ミラーの第6の実施例を図24、図25を用いて説明する。
図24は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図25は図24に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
実施例6では実施例5の変形例として、圧電材料(PZT)32を図24、図25に示すように、駆動梁30のトーションバースプリング20との接続部側の端部から3分の1の位置を中心とした領域に積層されている。
こうすることによって全体に圧電材料32を配置するよりも少ない電力で大きな変形、駆動力を得ることができる。また、実施例5よりも圧電材料32の面積は増加するため駆動電力は増加するが、より大きな力、または変位を得ることができる。
[実施例7](1軸逆相駆動。弾性支持部材側の端部から3分の2の領域に圧電部材を配置した構成。)
本発明の偏向ミラーの第7の実施例を図26〜29を用いて説明する。
図26は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図27は図26に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
前述の実施例6において、圧電材料32の中心を駆動梁30とトーションバースプリング20との接続部側の端部から3分の1の位置を中心としたまま、圧電材料32の領域を増加させていくと図26、図27のようになり、この状態が最も大きな駆動力が得られる状態である。
モデル上では両側の圧電材料32が接触し、電極がショートしてしまうように見えるが、実際にはトーションバースプリング20の幅があるため電気的には接触しないようになっている。
ここで、実施例5と同様に、両端固定梁のユニモルフ構造をモデルとしたシミュレーションを行った結果を図28、図29に示す。図28は駆動梁に負荷を与えず自由に変形させた場合で、駆動梁30の長さLに対する圧電材料32の両端固定梁の中央部からの距離Lp(トーションバースプリングの接続部)の割合を変化させた。これより圧電材料32の割合(Lp/L)が0.66で最大となっていることが分かる。図29は中央部を拘束したときに発生するモーメントである。やはり、Lp/Lが0.66で最大になっていることが分かる。
[実施例8](逆相回転駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の1/3の領域で逆相の電圧を印加する構成。)
本発明の偏向ミラーの第8の実施例を図30〜34を用いて説明する。
図30は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図31は図30に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例8では、実施例5〜実施例7の応用例として、双方の効果を足し合わせた例を示す。
図31に示すように、圧電材料32は、駆動梁30のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリング20との接続部側の端部から略3分の2の領域で分割されている。すなわち、駆動梁30の圧電部材(圧電材料)32は、駆動梁30の固定ベース側の端部(固定端)から、駆動梁の長さの3分の1の領域に配置されている第一の圧電部材と、駆動梁のトーションバースプリング20との接続部側の端部から、駆動梁の長さの3分の2の領域に配置されている第二の圧電部材とからなっている。
ここで、図32は図31に示す駆動梁の逆相配線部の構造説明図であり、(a)は支持梁31上に下部電極34、圧電部材(圧電材料)32、上部電極33の順に形成した状態を示す逆相配線部の要部平面図、(b)は(a)の構成に加えてさらに絶縁層35を設けた状態を示す図、(c)は(b)の構成に加えてランド部33a,34aに配線37を施した状態を示す図、(d)は(c)の一点鎖線部分の断面図である。
図32に示すように、分割された部分において圧電材料32の駆動電圧が逆になるように、上部電極33のランド部33aから下部電極34のランド部34aへ、下部電極34のランド部34aから上部電極33のランド部33aに配線37が施されている。こうすることによって、実施例5での駆動力と、実施例6、実施例7での駆動力が足し合わされる形となり、より大きな駆動力を発生することが可能である。
実施例5〜実施例7と同様に、両端固定梁のユニモルフ構造をモデルとしたシミュレーションを行った結果を図33に示す。図33は駆動梁の中心に負荷を与えず自由に変形させた場合で、駆動梁の長さLに対する圧電材料32の分割部の両端固定梁の中央部からの距離Lp(トーションバースプリングの接続部)の割合を変化させた結果である。圧電材料の割合(Lp/L)が0.66で最大となっていることが分かる。図34は中央部を拘束したときに発生するモーメントである。やはり圧電材料の割合が0.66で最大になっている。変位量、反力ともに実施例5〜実施例7で得られる値よりも大きくなっていることが分かる
[実施例9](逆相回転駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の1/3の領域で分割して駆動と検出に分ける構成。)
実使用環境においては、トーションバースプリング20の剛性や、ミラー部10の質量、駆動力の製造誤差や温度特性などにより偏向ミラーの共振周波数や振幅がばらつくことが課題となっており、実際のミラー部の動きを検出して制御をかけることが望まれる。
そこで本発明の偏向ミラーの第9の実施例として、偏向ミラーの動作状況を検出できる構成を示す。
図35は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図36は図35に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
偏向ミラー全体の構成は実施例1〜8と同様で、駆動梁30の部分の圧電材料32の構成が異なっている。図35、図36に示すように、圧電材料は、駆動梁のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリング20との接続部側の端部から略3分の2の位置で分割されている。ここで、分割されている中央側(トーションバースプリング20との接続部側)の圧電部材32Aからは、分割されている固定ベース(固定端)側の圧電部材32Bの横を通って固定ベース40から配線が通っている。ここで分割されている中央側の圧電部材(駆動用圧電材料)32Aには外部から駆動用の電圧を印加し、偏向ミラーを振動させる。圧電材料は電圧を印加することで変形するが、反対に圧電材料を変形させることで電圧を発生させることが可能である。従って、この時、固定ベース側の圧電部材(検出用圧電材料)32Bでは駆動梁の変形によって、上部電極と下部電極の間に電圧が発生する。これを検出することで、駆動梁30がどのように変形しているかを知ることができる。
本実施例の構成では、同一の駆動梁30の変形を検出することができるため、実際の変形に応じた信号を得ることが可能である。この検出信号はミラーの動き(すなわち走査光)に対応するため、画像形成装置や画像投影装置で同期信号に利用することができる。
走査光のタイミングを検出するためには、受光素子などを走査範囲の一部に別途配置する構成が考えられているが、受光素子を配置する必要が無くなることで装置の小型化、低コスト化につながる。また、受光素子を配置する場合には走査範囲の一部を受光用に利用するため、利用できる光走査範囲が少なくなってしまうが、本実施例のような構成では走査範囲を犠牲にすることなく、検出を行うことが可能である。
また、大きな振幅が必要な場合には、図37に示す例のように、圧電材料32の一箇所のみを検出用圧電材料32Bとして検出に利用し、他は駆動用圧電材料32Aとしてもよい。検出信号は駆動(変形)の大きさに比例して増大するので、このようにすると、検出信号自体も大きくすることができる。
なお、以上に説明した実施例1〜実施例9の偏向ミラーにおいては、ミラー部10を支持する弾性支持部材にはトーションバースプリング20を用いているが、捻りではなく撓み構造による弾性支持部材を用いることもできる。
[実施例10](1軸同相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の略1/2の領域で分割した圧電部材(PZT)を逆位相で駆動する構成。)
本発明の偏向ミラーの第10の実施例として、1方向に光を偏向する偏向ミラーを図44〜47を用いて説明する。
図44は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図45は図44に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例10では、図44に示すように、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側はミラー部の重心からΔSだけオフセットされた点を通る線を軸として、支持部材であるトーションバースプリング20が接続されている。
トーションバースプリング20のミラー部10と反対側の端部は、他端が固定ベース40に接続されている駆動梁30が接続されている。駆動梁30はその長手方向がトーションバースプリング20の軸と略直交する向きに、トーションバースプリング20の両側に配置されている。
本実施例ではMEMS(micro electro mechanical systems)プロセスによって加工することで、ミラー部10、トーションバースプリング20、駆動梁30を一体で形成している。ミラー部10はシリコン基板の表面にアルミニウムなどの金属の薄膜を形成することによって反射面を形成している。駆動梁30は平板状のユニモルフ構造となっており、支持梁31の片面に圧電材料からなる圧電部材(第一の圧電部材32−1、第二の圧電部材32−2)が積層されている。
ユニモルフ構造の部分の支持梁31の厚さは薄いほうが変形し易いが、ミラー部10は薄いと反射面が変形し光学的な波面が劣化してしまう、そこで、SOI基板を用いて支持梁31は活性層部分のみを残して薄く形成し、ミラー部分はSOI基板の活性層と支持基板の両方の厚さになるように構成されている。本実施例では活性層の厚さは0.05mm、支持基板の厚さは0.3mmとしている。トーションバースプリング20の部分の厚さは、SOI基板の活性層の厚さになるように構成してあるが、必要な共振周波数やレイアウト上の設計次第で、支持基板部分のみの厚さ、もしくは両方の厚さにしても良い。
ここで駆動梁30の詳細な構成を説明する。駆動梁30の基本的な構成は実施例1の図3と同様であり、支持梁31の上に、接着層36、下部電極34、圧電部材(圧電材料)32、上部電極33の順でスパッタにより成膜して積層し、必要な部分だけが残るようにエッチング加工されている。接着層の材料はチタン(Ti)、上部、下部電極は白金(Pt)、圧電材料はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を使用している。ランド部から配線を引き出し、上部電極と下部電極の間に電圧を印加すると、圧電材料が圧電特性により、支持梁表面の面内方向に伸縮することで駆動梁全体が反り変形するようになっている。図45(b)のように、トーションバースプリングの両側の駆動梁に同一方向の駆動用電圧を印加し、同相駆動することで、トーションバースプリングと駆動梁の接続部分はミラー部の反射面と垂直方向に駆動される。
本実施例の偏向ミラーにはトーションバースプリング20の軸と平行な回転軸を中心としてミラー部10が回転する振動モードが存在し、その共振周波数はトーションバースプリング20の剛性とミラー部10の慣性モーメントで定まる(厳密にはミラーの回転モードの共振周波数には駆動梁の剛性等も影響している)。
この回転モードの共振周波数に近い周波数の正弦波(例えば図46に示す駆動信号)、もしくはパルス波で駆動梁を駆動することで、トーションバースプリング20と駆動梁の接続部分は図47に示すように上下に振動する。ミラー部10の重心とトーションバースプリング20の軸がオフセットされているため、接続部分の上下振動によりミラー部の回転モードが励起され小さな駆動電力で大きなミラー部の回転振幅を得ることができる。
ここで図45に示すように、圧電材料は、駆動梁のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリングとの接続部側の端部から略2分の1の領域で分割されていて固定ベース側の第一の圧電部材32−1とトーションバースプリング側の第二の圧電部材32−2で形成されている。さらにこれら第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2は別々に配線されており、偏向ミラーの外部からの駆動信号(駆動用電圧)をそれぞれ独立して供給することができるようになっている。また、分割されている中央側の第二の圧電部材32−2からの配線は、図示のように分割されている固定ベース側の第一の圧電部材32−1の横を通しても良いし、あるいは固定ベース側の圧電部材の上を通しても良い。
実際にミラー部10を駆動する前に図45(b)に示すように第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2を同一方向に分極しておく。そして、図46に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2で位相の反転した駆動信号(駆動用電圧)を与えることで、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2は時間的に交互に変形し、駆動梁は変形モードとして図47のように屈曲するため、効率良くミラー部10を走査することができる。
[実施例11](1軸同相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の略1/2の領域で分割した圧電部材(PZT)を同位相で駆動する構成。)
本発明の偏向ミラーの第11の実施例を図48〜51用いて説明する。
図48は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図49は図48に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例11は実施例10の変形例として、分割された圧電部材を同位相の信号で駆動する場合の例である。
図48に示す偏向ミラーの全体の構成は実施例10と同様であるが、圧電材料の分極方法とミラー偏向時の駆動方法が実施例10と異なる。
この実施例11では実際にミラーを駆動する前に、図49の(b)に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2を反対方向に分極しておく。そして、図50に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2で同じ駆動信号(駆動用電圧)を与えることで、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2は反対方向に変形する。この場合、駆動信号は正負の電圧でT1、T2で逆方向に印加されることで逆方向に変形するようになっている。駆動梁は変形モードとして図51のように屈曲するため、効率良くミラー部10を走査することができる。
[実施例12](1軸同相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の略1/2の領域で分割して駆動と検出に分ける構成。)
実使用環境においては、支持部材であるトーションバースプリング20の剛性や、ミラー部10の質量、駆動力の製造誤差や温度特性などにより偏向ミラーの共振周波数や振幅がばらつくことが課題となっており、実際のミラー部の動きを検出して制御をかけることが望まれる。
そこで本発明の偏向ミラーの第12の実施例として、偏向ミラーの動作状況を検出できる構成を示す。
図52は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図53は図52に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
図52に示す偏向ミラー全体の構成は実施例10と同様であり、駆動梁30の部分の圧電材料の構成が異なっている。図53に示すように圧電材料は、駆動梁のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリング20との接続部側の端部から略2分の1の領域で分割されている。ここで、分割されている中央側の第二の圧電部材32−2からの配線は、分割されている固定ベース側の第一の圧電部材32−1の横を通しても良いし、固定ベース側の第一の圧電部材32−1の上を通しても良い。ここで分割されている固定ベース側の第一の圧電部材32−1には外部から駆動用の電圧を印加し、偏向ミラーを振動させる。圧電材料(PZT)は電圧を印加することで変形するが、反対に圧電材料を変形させることで電圧を発生させることが可能である。従って、この時、中央側の第二の圧電部材32−2では駆動梁の変形によって、上部電極と下部電極の間に電圧が発生する。これを検出することで、駆動梁がどのように変形しているかを知ることができる。なお、図53に示す例では、固定ベース側の第一の圧電部材32−1を駆動部、中央側の第二の圧電部材32−2を検出部としたが、これとは逆に、固定ベース側の第一の圧電部材32−1を検出部、中央側の第二の圧電部材32−2を駆動部としてもよい。
本実施例の構成では、同一の駆動梁の変形を検出することができるため、実際の変形に応じた信号を得ることが可能である。この検出信号はミラー部10の動き(すなわち走査光)に対応するため、後述する画像形成装置や画像投影装置で同期信号に利用することができる。走査光のタイミングを検出するためには、受光素子などを走査範囲の一部に別途配置する構成が考えられているが、受光素子を配置する必要が無くなることで装置の小型化、低コスト化につながる。また、受光素子を配置する場合には走査範囲の一部を受光用に利用するため、利用できる光走査範囲が少なくなってしまうが、本実施例のような構成では走査範囲を犠牲にすることなく、検出を行うことが可能である。
[実施例13](1軸逆相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の1/3の領域で分割した圧電素子(PZT)を逆位相で駆動する構成。)
本発明の偏向ミラーの第13の実施例を図54〜57を用いて説明する。
図54は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図55は図54に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例13は、支持部材であるトーションバースプリング20の回転軸の両側で反対方向に駆動して、トルクを与えることで偏向ミラーを駆動するものである。
図54に示す偏向ミラーでは、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側にはミラー部の重心を通る軸を回転軸とするトーションバースプリング20が接続されている。トーションバースプリング20のミラー部10と反対側の端部には、他端が固定ベース40に接続されている駆動梁30が接続されている。駆動梁30はその長手方向がトーションバースプリング20の軸と略直交する向きに、トーションバースプリング20の両側に配置されている。
駆動梁は平板状のユニモルフ構造となっており、一側面に圧電材料が積層されている。実施例10と同様に支持梁31の上に下部電極、圧電材料、上部電極の順でスパッタにより成膜して積層し、必要な部分だけ残すようにエッチングにより加工されている。上部電極と下部電極の間に電圧を印加すると、圧電材料が圧電特性により、梁の表面の面内方向に伸縮することで梁が反り変形する。
ここで図55に示すように、圧電材料は、駆動梁30のほぼ全領域に配置されており、トーションバースプリング20との接続部側の端部から略3分の1の領域で分割されていて固定ベース側の第一の圧電部材32−1とトーションバースプリング側の第二の圧電部材32−2で形成されている。さらにこれら第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2は別々に配線されており、偏向ミラーの外部からの駆動信号をそれぞれ独立して供給することができるようになっている。分割されている中央側の第二の圧電部材32−2からの配線は、図示のように分割されている固定ベース側の第一の圧電部材32−1の横を通しても良いし、固定ベース側の圧電部材の上を通しても良い。
実際にミラーを駆動する前に図55(b)に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2を同一方向に分極しておく。そして、図56に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2で位相の反転した駆動信号(駆動用電圧)を与え、さらに支持部材であるトーションバースプリング20を挟んで両側の圧電部材もそれぞれ位相が反転した駆動信号を与えるこことで、それぞれの圧電部材は時間的に交互に変形し、駆動梁は変形モードとして図57のように屈曲するため、効率良くミラー部10を走査することができる。
[実施例14](1軸逆相駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の1/3の領域で分割した圧電素子(PZT)を同位相で駆動。)
本発明の偏向ミラーの第14の実施例を図58〜61を用いて説明する。
図58は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図59は図58に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
この実施例14では、実施例13の変形例として、分割された圧電部材を同位相の信号で駆動する場合の実施例を説明する。
図58に示す偏向ミラーの全体の構成は実施例13と同様であるが、圧電材料の分極方法とミラー偏向時の駆動方法が実施例13とは異なる。
この実施例14では、実際にミラーを駆動する前に図59(b)に示すように第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2を反対方向に分極しておく。さらに、支持部材であるトーションバースプリング20を挟んだ両側でもそれぞれ反対方向になるように分極されており、図60に示すように、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2で同じ位相の駆動信号(駆動用電圧)を与えることで、第一の圧電部材32−1と第二の圧電部材32−2は反対方向に変形し、駆動梁は変形モードとして図61のように屈曲するため、効率良くミラー部10を走査することができる。
[実施例15](逆相回転駆動。駆動梁に第一の圧電部材と第二の圧電部材を配置し、梁の略1/3の領域で分割して駆動と検出に分ける構成。)
実使用環境においては、トーションバースプリング20の剛性や、ミラー部10の質量、駆動力の製造誤差や温度特性などにより偏向ミラーの共振周波数や振幅がばらつくことが課題となっており、実際のミラー部の動きを検出して制御をかけることが望まれる。
そこで本発明の偏向ミラーの第15の実施例として、偏向ミラーの動作状況を検出できる構成を示す。
図62は偏向ミラーの全体を示す斜視図である。図63は図62に示す偏向ミラーの駆動梁の模式図であり、(a)は上方から見た駆動梁の平面図、(b)は駆動梁の電圧印加例を示す側面図である。
図62に示す偏向ミラー全体の構成は実施例13と同様であるが、駆動梁30の部分の圧電材料の構成が異なっている。図63に示すように圧電材料は、駆動梁のほぼ全領域に配置されており、支持部材であるトーションバースプリング20との接続部側の端部から略3分の2の位置で分割されている。ここで、図示のように、分割されている中央側の第二の圧電部材32−2からの配線は、分割されている固定ベース側の第一の圧電部材32−1の横を通通しても良いし、あるいは固定ベース側の第一の圧電部材32−1の上を通しても良い。ここで分割されている中央側の第二の圧電部材32−2には外部から駆動用の電圧を印加し、偏向ミラーを振動させる。圧電材料は電圧を印加することで変形するが、反対に圧電材料を変形させることで電圧を発生させることが可能である。従って、この時固定ベース側の第一の圧電部材32−1では駆動梁の変形によって、上部電極と下部電極の間に電圧が発生する。これを検出することで、駆動梁がどのように変形しているかを知ることができる。
本実施例の構成では、同一の駆動梁の変形を検出することができるため、実際の変形に応じた信号を得ることが可能である。この検出信号はミラー部10の動き(すなわち走査光)に対応するため、後述する画像形成装置や画像投影装置で同期信号に利用することができる。走査光のタイミングを検出するためには、受光素子などを走査範囲の一部に別途配置する構成が考えられているが、受光素子を配置する必要が無くなることで装置の小型化、低コスト化につながる。また、受光素子を配置する場合には走査範囲の一部を受光用に利用するため、利用できる光走査範囲が少なくなってしまうが、本実施例のような構成では走査範囲を犠牲にすることなく、検出を行うことが可能である。
以上の実施例10〜実施例15においては、ミラー部10を支持する弾性支持部材はトーションバースプリングを用いているが、捻りではなく撓み構造による弾性支持部材を用いることもできる。
[実施例16](光走査装置及び画像形成装置の構成例。)
実施例1〜15では1方向に光を偏向する偏向ミラーを説明したが、これらの偏向ミラーを用いて、光走査装置(光書き込みユニット)、画像形成装置を構成した実施例を図38〜図40を用いて以下に示す。
図38は実施例1から実施例15のいずれかの構成の偏向ミラーを利用した光走査装置からなる光書き込みユニットであり、レーザ素子1020からのレーザ光をコリメータレンズ系1022を経た後、偏向ミラーからなる光偏向器1025によりレーザが偏向される。その後、第一レンズ1023aと第二レンズ1023bからなる走査レンズ系で感光ドラム等のビーム走査面1002にレーザ光を供給する。
図39は、偏向ミラーの駆動手段の一例を示す図であり、偏向ミラー901には、ミラー駆動手段950が配置されていて、偏向ミラー901の図1〜3に示した如き駆動梁30の圧電部材32の上部電極33及び下部電極34は、それぞれミラー駆動手段950と電気的に連結されている。そして、ミラー駆動手段950は圧電部材32の上部電極33と下部電極34間に駆動電圧を印加して、偏向ミラーを駆動する。
このように本発明の偏向ミラー(実施例1〜15)を利用した光書き込みユニットは電子写真方式のプリンタや複写機などの画像形成装置のための光書き込み装置の構成部材として最適である。次にそのような画像形成装置の一例について図40を参照して説明する。
図40において、光書き込みユニット1001はレーザビームを被走査面に出射して画像を書き込む。
符号1002は光書き込みユニット1001による走査対象としての被走査面を提供する像担持体としての感光体ドラムを示す。光書き込みユニット1001は、記録信号によって変調された1本又は複数本のレーザビームで感光体ドラム1002の表面(被走査面)を同ドラムの軸方向に走査するものである。
感光体ドラム1002は矢印1003方向に回転駆動され、帯電手段1004により帯電された表面に光走査装置1001により光走査されることによって静電潜像を形成される。この静電潜像は現像手段1005でトナー像に顕像化され、このトナー像は転写手段1006で記録紙1007に転写される。転写されたトナー像は定着手段1008によって記録紙1007に定着される。感光体ドラム1002の転写手段1006対向部を通過した感光体ドラムの表面部分はクリーニング部1009で残留トナーを除去される。なお、感光体ドラム1002に代えてべルト状の感光体を用いる構成も可能である。また、トナー像を記録紙以外の転写媒体(例えばベルト状又はドラム状の中間転写体)に一旦転写し、この転写媒体からトナー像を記録紙に転写して定着させる構成とすることも可能である。
光書き込みユニット1001は記録信号によって変調された1本又は複数本のレーザビームを発する光源部1020と、光源を変調する光源駆動手段1500と、これまで説明した実施例1〜9のいずれかの構成の偏向ミラー1021と、この偏向ミラー1021のミラー基板のミラー面に光源部1020からの、記録信号によって変調されたレーザビーム(光ビーム)を結像させるための結像光学系1022と、ミラー面で反射された1本又は複数本のレーザビームを感光体ドラム1002の表面(被走査面)に結像させるための手段である走査光学系1023などから構成される。偏向ミラー1021は、その駆動のための集積回路1024とともに光偏向器1025の回路基板に実装された形で光書き込みユニット1001に組み込まれている。
本発明による偏向ミラー1021は、回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、画像形成装置の省電力化に有利である。また、偏向ミラー1021のミラー基板の振動時の風切り音は回転多面鏡に比べて小さいため、画像形成装置の静粛性の改善に有利である。さらに偏向ミラー1021は、回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また、偏向ミラー1021の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、したがって画像形成装置の小型化に有利である。
なお、記録紙1007の搬送機構、感光体ドラム1002の駆動機構、現像手段1005、転写手段1006などの制御手段、光源部1020の駆動系などは、従来の画像形成装置と同様でよいため図中省略されている。
[実施例17](2軸偏向ミラーと、画像投影装置の構成例。)
実施例1〜15では1方向に光を偏向する偏向ミラーを説明した。同様な駆動梁の構成を応用して2方向に光を偏向する2軸の偏向ミラーを構成し、画像投影装置に用いた構成の実施例を図41〜43、図64を用いて以下に説明する。
(実施例17−1)
図41は2軸の偏向ミラーの構成例を示す全体斜視図であり、実施例1に示した偏向ミラーを2軸の偏向ミラーに応用した例である。
この偏向ミラーは、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側はミラー部の重心からΔSだけオフセットされた点を通る線を軸として、支持部材である第1のトーションバースプリング201が接続されている。
第1のトーションバースプリング201のミラーと反対側の端部は、他端が可動枠401に接続されている第1の駆動梁301の第1の支持梁311が接続されている。第1の駆動梁301はその長手方向が第1のトーションバースプリング201の軸と略直交する向きに、第1のトーションバースプリング201の両側に配置されている。さらに可動枠401の外周側には、第1のトーションバースプリング201と直交する方向に第2のトーションバースプリング202が接続されている。
第2のトーションバースプリング202の可動枠401と反対側の端部は、他端が固定ベース402に接続されている第2の駆動梁302の支持梁312接続されている。本実施例でも実施例1〜実施例9の1軸の偏向ミラーと同様に、MEMS(micro electro mechanical systems)プロセスによって加工することで、ミラー部10、トーションバースプリング201,202、駆動梁301,302の支持梁311,312、可動枠401、固定ベース402を一体で形成している。具体的にはSOI基板を用いて駆動梁301,302は活性層部分のみを残して薄く形成し、ミラー部分はSOI基板の活性層と支持基板の両方の厚さになるように構成されている。本実施例では剛性を必要とする固定ベース402と可動枠401もSOI基板の活性層と支持基板の両方の厚さで構成されている。トーションバースプリング201,202の部分の厚さは本実施例では、SOI基板の活性層の厚さになるように構成してあるが、設計次第で、活性層部分と固定ベース部分の厚さにしても良い。
ミラー部10はシリコン(Si)基板の表面にアルミニウムなどの金属の薄膜を形成することによって反射面を形成している。駆動梁301,302は平板状のユニモルフ構造となっており、支持梁311,312の片面に圧電材料321,322が積層されている。
このような偏向ミラーの構成により、第1のトーションバースプリング201の剛性とミラー部10の慣性モーメントにより定まる第1の共振周波数で、第1の駆動梁301上の第1の圧電材料321を駆動し、第2のトーションバースプリング202の剛性と、ミラー部10、第1のトーションバースプリング201、第1の駆動梁301、可動枠401の合計の慣性モーメントにより定まる第2の共振周波数で、第2の駆動梁302上の第2の圧電材料322を駆動することでミラー部10を2軸方向に振動させることができる。
(実施例17−2)
次に図64は2軸の偏向ミラーの別の構成例を示す全体斜視図であり、実施例10等に示した偏向ミラーを2軸の偏向ミラーに応用した例である。
この偏向ミラーは、光を反射させる反射面を有するミラー部10を有し、このミラー部10の両側はミラー部10の重心からΔSだけオフセットされた点を通る線を軸として、支持部材である第1のトーションバースプリング201が接続されている。
第1のトーションバースプリング201のミラー部10と反対側の端部は、他端が可動枠401に接続されている第1の駆動梁301が接続されている。第1の駆動梁301はその長手方向が第1のトーションバースプリング201の軸と略直交する向きに、第1のトーションバースプリング201の両側に配置されている。さらに可動枠401は第1のトーションバースプリング201と直交する方向に第2のトーションバースプリング202が接続されている。
第2のトーションバースプリング202の可動枠401と反対側の端部は、他端が固定ベース402に接続されている第2の駆動梁302が接続されている。本実施例でも実施例1〜実施例15の1軸の偏向ミラーと同様に、MEMS(micro electro mechanical systems)プロセスによって加工することで、ミラー部、トーションバースプリング、駆動梁、可動枠、固定ベースを一体で形成している。具体的にはSOI基板を用いて駆動梁は活性層部分のみを残して薄く形成し、ミラー部分はSOI基板の活性層と支持基板の両方の厚さになるように構成されている。本実施例では剛性を必要とする固定ベース402と可動枠401もSOI基板の活性層と支持基板の両方の厚さで構成されている。トーションバースプリングの部分の厚さは本実施例では、SOI基板の活性層の厚さになるように構成してあるが設計次第で、活性層部分と固定ベース部分の厚さにしても良い。
ミラー部10はシリコン基板の表面にアルミニウムなどの金属の薄膜を形成することによって反射面を形成している。駆動梁301,302は平板状のユニモルフ構造となっており、支持梁の片面に圧電材料が積層されている。
このような構成により、第1のトーションバースプリング201の剛性とミラー部10の慣性モーメントにより定まる第1の共振周波数で、第1の駆動梁上の第1の圧電材料を駆動し、第2のトーションバースプリング202の剛性と、ミラー部10、第1のトーションバースプリング201、第1の駆動梁301、可動枠401の合計の慣性モーメントにより定まる第2の共振周波数で、第2の駆動梁上の第2の圧電材料(図示せず)を駆動することでミラー部10を2軸方向に振動させることができる。
(実施例17−3)
次に上記2軸の偏向ミラーを用いた画像投影装置の構成例を図42、図43を用いて説明する。図42は本発明の画像投影装置の概念図、図43は全体斜視図である。
赤(R)、緑(G)、青(B)の異なる3波長のレーザ光を出射するレーザ光源2001と、それぞれの光源の出射端近傍にはレーザ光源からの発散光を略平行光にする集光レンズ2002が配置されている。略平行になったR,G,Bのレーザ光は、ミラー2003やハーフミラー2004などを介して合成プリズム2005に入射し、合成プリズム2005によって合成され、偏向ミラー(MEMSで作製された図41の二次元反射角度可変ミラー)2006に入射される。なお、図42では3波長のレーザや合成プリズム、ミラー等は省略して記してある。
なお、本実施例の偏向ミラー(二次元反射角度可変ミラー)2006は、図41や図64に示すように、直交した2つの方向に所定角度(例えば10deg程度)の振幅で共振振動をするが、この偏向ミラー(二次元反射角度可変ミラー)2006は一個で二次元のものではなくてもよく、実施例1〜15で説明したような一次元走査のものを二つ組合わせても良い。
また、偏向手段には、ポリゴンミラーなどの回転走査ミラーを使用することもできるが、本発明の偏向ミラーは、回転走査ミラーに比べ駆動のための消費電力が小さいため、画像投影装置の省電力化に有利である。また、偏向ミラーのミラー基板の振動時の風切り音は回転走査ミラーに比べて小さいため、画像投影装置の静粛性の改善に有利である。さらに偏向ミラーは、回転走査ミラーに比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また、偏向ミラーの発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、したがって画像投影装置の小型化に有利である。
図42、図43に示す構成の画像投影装置では、画像情報に応じて画像生成部で画像信号を生成し、この画像信号が変調器を介して光源駆動回路とスキャナ駆動回路に送られる。3波長のレーザ光源2001は、光源駆動回路によりそれぞれ偏向ミラー(反射角度可変ミラー)2006によって走査されるタイミングに合わせて強度変調されており、投影面2007に二次元の画像情報を投影するようになっている。強度変調はパルス幅を変調してもよいし、振幅を変調してもよい。この変調された信号を光源駆動回路によりレーザを駆動できる電流に変換してレーザ光源2001を駆動している。
レーザ光源2001から出射されたR、G、Bの3波長のレーザ光は集光レンズ2002により略平行光になり、ミラー2003やハーフミラー2004などを介して合成プリズム2005に入射し、合成プリズム2005によって合成され、偏向ミラー2006により偏向走査されて投影面2007に投射され、画像を投影する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の偏向ミラーは、実施例16や実施例17で述べたように、光走査装置、画像形成装置、画像投影装置に好適に利用できるが、その他、バーコードスキャナ、レーザレーダなどにも利用することができる。
10:ミラー部
20:トーションバースプリング(弾性支持部材)
30:駆動梁
31:支持梁
32:圧電材料(圧電部材)
32A,32B:圧電部材
32−1:第一の圧電部材
32−2:第二の圧電部材
33:上部電極
34:下部電極
35:絶縁層
36:接着層
37:配線
40:固定ベース
201:第1のトーションバースプリング(弾性支持部材)
202:第2のトーションバースプリング(弾性支持部材)
301:第1の駆動梁
302:第2の駆動梁
311:第1の支持梁
312:第2の支持梁
321:第1の圧電材料(圧電部材)
322:第2の圧電材料(圧電部材)
401:可動枠
402:固定ベース
特許第3219123号公報 特開2008−83603号公報

Claims (22)

  1. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を、同時に同一方向に駆動して、または互いに反対方向に駆動して、前記支持部材に前記ミラー部と垂直方向の振動、または回転方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材が前記梁状部材の長さの略三分の一以上の領域に配置されていることを特徴とする偏向ミラー。
  2. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材が前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されていることを特徴とする偏向ミラー。
  3. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されていることを特徴とする偏向ミラー。
  4. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同時に同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第一の圧電部材と、前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第二の圧電部材とからなっていることを特徴とする偏向ミラー。
  5. 請求項4記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材には、逆の電圧、もしくは、それぞれ位相が逆の周期的な電圧が印加されることを特徴とする偏向ミラー。
  6. 請求項4記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出することを特徴とする偏向ミラー。
  7. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材にモーメントを加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一の位置を中心として配置されていることを特徴とする偏向ミラー。
  8. 請求項7記載の偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材が前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二の領域まで配置されていることを特徴とする偏向ミラー。
  9. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材にモーメントを加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一または略三分の二の領域に配置されている第一の圧電部材と、前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二または略三分の一の領域に配置されている第二の圧電部材とからなっていることを特徴とする偏向ミラー。
  10. 請求項9記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材には、逆の電圧、もしくは、それぞれ位相が逆の周期的な電圧が印加されることを特徴とする偏向ミラー。
  11. 請求項9記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出することを特徴とする偏向ミラー。
  12. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を同一方向に駆動して、前記支持部材の一部に前記ミラー部の反射面と垂直方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材は前記梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第一の圧電部材と、
    前記梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略半分までの領域に配置されている第二の圧電部材とからなり、前記第一の圧電部材と、前記第二の圧電部材はそれぞれ独立に配線されていることを特徴とする偏向ミラー。
  13. 請求項12記載の偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材はすべて同一方向に分極されており、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材は位相が反転した駆動信号で駆動されることを特徴とする偏向ミラー。
  14. 請求項12記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材はそれぞれ反対方向に分極されており、同一の駆動信号で駆動されることを特徴とする偏向ミラー。
  15. 請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出していることを特徴とする偏向ミラー。
  16. 固定ベースと、
    反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を揺動可能に支持する支持部材と、
    前記固定ベースに対して前記支持部材の一部を、その両側から支持する梁状部材と、
    前記梁状部材に固着された圧電部材とからなり、
    前記梁状部材と前記圧電部材により、圧電ユニモルフ構造、もしくはバイモルフ構造を形成し、前記支持部材を挟んで両側の梁状部材を互いに反対方向に駆動して前記支持部材に回転方向の振動を加えることで、前記ミラー部を揺動させる偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材は前記各梁状部材の前記固定ベース側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の一または略三分の二の領域に配置されている第一の圧電部材と、
    前記各梁状部材の前記支持部材側の端部から、前記梁状部材の長さの略三分の二または略三分の一の領域に配置されている第二の圧電部材とからなり、前記第一の圧電部材と、前記第二の圧電部材はそれぞれ独立に配線されていることを特徴とする偏向ミラー。
  17. 請求項16記載の偏向ミラーにおいて、
    前記圧電部材はすべて同一方向に分極されており、前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材は位相が反転した駆動信号で駆動され、さらに前記支持部材を挟んで両側の圧電部材もそれぞれ位相が反転した駆動信号で駆動されていることを特徴とする偏向ミラー。
  18. 請求項16記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材と前記第二の圧電部材はそれぞれ反対方向に分極され、さらに前記支持部材を挟んだ両側でもそれぞれ反対方向になるように分極されており、同一の駆動信号で駆動されることを特徴とする偏向ミラー。
  19. 請求項16から請求項18のいずれか1項に記載の偏向ミラーにおいて、
    前記第一の圧電部材または前記第二の圧電部材のどちらか一方に駆動用電圧を印加することで前記ミラー部を揺動し、他方の圧電部材の変形によって発生した電圧を検知することで、前記ミラー部の動きを検出していることを特徴とする偏向ミラー。
  20. 光源と、
    前記光源からの光ビームを往復偏向させる請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の偏向ミラーと、
    前記偏向ミラーにより偏向された光ビームを被走査面にスポット状に結像する結像光学系とを備えることを特徴とする光走査装置。
  21. 請求項20記載の光走査装置と、
    前記光走査装置による光ビームの走査により潜像を形成する像担持体と、
    前記像担持体上の潜像をトナーで顕像化する現像手段と、
    前記像担持体上のトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  22. 光源と、
    前記光源からの発散光を略平行光とするコリメート光学系と、
    前記光源からの光出力を画像信号に応じて変調する変調器と、
    請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の偏向ミラーとを有することを特徴とする画像投影装置。
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