JP2010193308A - 撮像ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】変位可能な撮像素子側の熱を経時変化することなく、効率よく放熱させることができ、低コストであって、安定した撮像信号による画像が得られる撮像ユニットを提供する。
【解決手段】撮像ユニット25は、撮影レンズ11の光軸O上に配置され、被写体像が結像される撮像素子24と、撮像素子24が表面に搭載された放熱性を有する撮像素子支持板31と、該支持板31の裏面に対向して固定配置された放熱性を有する固定放熱板58と、上記支持板31を固定放熱板58に対して光軸Oに直交する二次元方向に変位移動させる駆動機構60と、固定放熱板58に塗布され、上記支持板31に接触する状態で配される放熱グリース71と、該放熱グリース71の塗布領域を囲んだ状態で固定放熱板58に塗布され、上記支持板31に接触する状態で配されるグリース流失防止用高粘度グリース72とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】撮像ユニット25は、撮影レンズ11の光軸O上に配置され、被写体像が結像される撮像素子24と、撮像素子24が表面に搭載された放熱性を有する撮像素子支持板31と、該支持板31の裏面に対向して固定配置された放熱性を有する固定放熱板58と、上記支持板31を固定放熱板58に対して光軸Oに直交する二次元方向に変位移動させる駆動機構60と、固定放熱板58に塗布され、上記支持板31に接触する状態で配される放熱グリース71と、該放熱グリース71の塗布領域を囲んだ状態で固定放熱板58に塗布され、上記支持板31に接触する状態で配されるグリース流失防止用高粘度グリース72とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影レンズの光軸に直交する2次元方向に変位可能な撮像素子を備える撮像ユニットに関するものである。
CCD等の撮像素子を備える電子カメラは、撮影レンズを透過した被写体光束を撮像素子で受光し、その光電変換出力に基づいて被写体画像データを得るものである。ここで、上記撮像素子は、動作中、自身が発熱するとともに、熱により暗電流が発生し、ノイズ発生の原因となって画質が低下する可能性がある。このことから放熱対策が必要とされ、従来から、各種の放熱対策が講じられている。
一方、最近の電子カメラでは、撮像素子を光軸に直交する2次元方向に移動させる像ぶれ補正用駆動機構を備え、像ぶれが検出された場合に像ぶれを補正するように像ぶれ補正用駆動機構によって撮像素子を変位移動させるようにした手ぶれ補正機能を持たせたものもある。この場合、撮像素子の放熱のための放熱部材を直接可動部に取付けることはできず、放熱対策上、工夫が必要となる。
特許文献1に開示された撮像装置のセンサ取付システムは、画像安定化を実現するシステムにおいて、可動の撮像素子である光センサの熱を有効に除去する画像安定化を実現するものである。この従来のセンサ取付システム402は、図18の分解斜視図および図19の断面図に示すように電子式アレイ型光センサ401を含む可動センサ取り付け板505と、熱質量を有する固定板501,503と、上記センサ取り付け板505と上記固定板501,503の間の少なくとも1つの隙間と、該少なくとも1つの隙間内に配される強磁性流体601とを備えており、上記強磁性流体601により上記電子式アレイ型光センサ401が発生する熱が上記固定板501,503側ヘ伝熱され、光センサ401の温度の上昇が抑えられる。
上記センサ取付システム402おいては、図18に示すように固定板501および503は、十分に離間されているため、固定板501および503に取り付けられた磁石間で回路キャリアセンサ取付部505およびコイル506〜509が自由に動くことができる。回路キヤリアがX方向およびY方向に十分に動くことを可能にするのに十分な移動が行われ、ほとんどの一般的なカメラのぶれ信号を補償することができる。好ましいセンサの移動量は、各軸において+/−1〜2mmである。
回路キャリアセンサ取付部505と磁石502との間、および、コイル506〜509と固定板503上の磁石との間で、可動部品の両側に隙間が設けられる。これらの隙間は、強磁性流体601で実質的に満たされる。強磁性流体601は、流体に磁性体粒子を懸濁させたものであり、この流体に働く磁界に反応する。強磁性流体601は磁石間の最大磁束領域に強く引き付けられる。この引力は、毛管作用とともに、強磁性流体601を隙間内に留め、回路キャリアセンサ取付部505およびコイル506〜509を磁石間の平衡位置に比較的強く保持する。X軸およびY軸(すなわち、X軸およびY軸に平行な方向)における動きは、基本的に静止摩擦を受けず、強磁性流体の適度な粘性による動摩擦によって適度に妨げられるだけである。したがって、強磁性流体601は流体ベアリングを形成し、センサ401がカメラのブレの補償に望ましい方向に自由に動くことを可能にするとともに、他の方向におけるセンサ401の動きを制約する。
なお、センサ取付システム402おいて、磁石502は、二対の4組からなり、一対は、固定板501のY方向の上下に配され、他の一対は、固定板501のX方向の左右に配されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたセンサ取付システム402によると、温度差を大きくとるために、即ち、放熱量を増やすためには、伝熱面積を大きくする必要がある。伝熱面積を大きくするには、強磁性流体601を大量に使用する必要がある。この強磁性流体601は、高価なものであり、コスト的な問題がある。また、強磁性流体601は、上述したように回路キャリアセンサ取付部505と磁石502との間、および、コイル506〜509と固定板503上の磁石との間の隙間に配されているが、その周囲は、開放されいる。特に、前述したようにセンサ401の対角線方向の領域は発生しない状態にあることから上記領域で強磁性流体601が流出して、十分な伝熱性を保持することができなくなる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影レンズの光軸に直交する2次元方向に変位可能な撮像素子側の熱を経時変化することなく、効率よく放熱させることができ、また、低コストであって、安定した撮像信号による画像が得られる撮像ユニットを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像ユニットは、撮影レンズの光軸上に該光軸と直交するように配置されて上記撮影レンズによる被写体像が結像される撮像素子と、上記撮像素子が表面に搭載された放熱性を有する支持板と、上記支持板の裏面に対向して固定配置された放熱性を有する固定部材と、上記支持板を上記固定部材に対して上記光軸に直交する二次元方向に変位移動させる駆動機構と、上記固定部材に塗布され、上記支持板に接触する状態で配される放熱グリースと、上記放熱グリースの塗布領域を囲んだ状態で上記固定部材に塗布され、上記支持板に接触する状態で配される放熱グリース流出防止材とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズの光軸に直交する二次元方向に変位可能な撮像素子側の熱を経時変化のない状態で効率よく放熱させることができ、また、低コストであって、安定した撮像信号による画像が得られる撮像ユニットを提供することができる。
以下、本発明に係る撮像ユニットおよび撮像装置を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態としての撮像ユニットを内蔵する撮像装置である一眼レフレックス式デジタルカメラ(以下、カメラと記載する)のカメラ本体の内部構造の概略を示す撮影レンズ光軸に沿った縦断面図である。図2は、図1のII−II断面図であり、図3は、図2のIII−III断面図である。
本実施の形態のカメラ1は、カメラボディ外観部をなすカメラ本体10と、このカメラ本体10の前面側に交換可能に装填されることにより搭載される撮影レンズ11とにより構成される。カメラ1の外観形状を構成する樹脂製のカメラ本体10は、撮影レンズ11の光軸O上となる前面側位置に撮影レンズ11を内蔵するレンズユニット12を交換自在に装着するためのリング状のマウント部13を備える。また、カメラ本体10は、前面側から見て左側に撮影時等において操作者の右手により保持されるグリップ部14を有している。このグリップ部14の頂部には、レリーズスイッチ等の各種スイッチ、ボタン類を備えられる。
なお、以下の説明において、カメラ本体10に装着された状態にて撮影レンズ11の光軸を光軸Oで示し、光軸Oの被写体側方向をカメラ本体10の前方とし、結像側を後方とする。光軸Oと直交する面に沿った方向の内、左右方向をX方向とし、X方向に直交する上下方向をY方向とする。
カメラ本体10は、図1,3に示すように、背面側において光軸〇上の位置にアクリル製のパネル表示窓16を有する表示装置としての液晶モニタ17を備える。この液晶モニタ17は、撮影された画像の他、各種設定・調整事項等の各種情報を表示するTFT(Thin Film Transistor )タイプの矩形状表示パネルである。また、カメラ本体10内には、撮影時に操作者が覗くファインダ窓18が設けられ、頂部には、外付けのフラッシュを取り付けるホットシュー19を備える。
さらに、カメラ本体10は、図1に示すように、前面側において光軸O上に配設させたクイックリターンミラー20等のミラー部材を内蔵し、その下方にデフオーカス量を検出するAFセンサユニット21等を収納したミラーボックス22を備える。また、カメラ本体10内には、クイックリターンミラー20よりも奥側に向けて、フォーカルプレーンシャッタ23と、撮像素子24等を含む撮像ユニット25とが、光軸O上に順次、配置されている。また、カメラ本体10内において、クイックリターンミラー20の光軸O上の背後にはサブミラー20aが配置され、サブミラー20aからの反射光をAFセンサユニット21に導くように光路設定されている。一方、クイックリターンミラー20の反射側には、ダハミラー26、接眼レンズ27等が配置されている。
カメラ本体10のグリップ部14の内部には、電池40を収納する電池収納室41が設けられている。電池40は、底面の開閉蓋42を開閉することにより電池収納室41内への挿脱が可能とされている。また、グリップ部14の内部において、背面側には、カメラ全体の制御や画像処理、圧縮処理、データ記憶処理等を行うための回路やSDRAM等のメモリ、電源回路等が搭載された回路基板43,44が配設されている。回路基板43と撮像素子24を搭載した撮像素子支持板31との間、および回路基板43,44間は、フレキシブル基板45,46によって電気的に接続されている。また、グリップ部14において、電池収納室41と回路基板44との間には、メモリカード47を装填するためのメモリスロット48が形成され、通常は、開閉自在なカバー49で閉塞されている。また、グリップ部14内において、電池収納室41より前面側にはストロボ用のアルミニウム電解コンデンサ50が内蔵されている。
撮像ユニット25は、フォーカルプレーンシャッタ23の後方に配され、光学LPF(ローパスフィルタ)30と、撮像素子24と、支持板である撮像素子支持板31と、第一保持部材51と、第二保持部材52と、固定放熱板58を備えた固定枠53と、駆動機構60とからなる。
撮像素子24は、撮影レンズ11により撮像面に結像された被写体像を光電変換するもので、所定比率の横長矩形形状をなし、本実施の形態のカメラ10では、例えば、CCDイメージセンサが用いられている。なお、撮像素子24としては、CCDイメージセンサに限らず、CMOSイメージセンサ等であってもよい。
撮像素子支持板31は、撮像素子24を表面に搭載して固定、位置決めするためのものである。この支持板31は、放熱性のよい金属等の放熱材、本実施の形態のカメラ1ではアルミニウム板からなり、撮像素子24よりも大きな横長の略長方形形状に形成されている。
撮像ユニット25の第一保持部材51は、矩形枠形状に形成されて撮像素子24が搭載された撮像素子支持板31や光学LPF30を保持するためのものである。第二保持部材52は、第一保持部材51よりも大きな矩形枠形状に形成されて、第一保持部材51をY方向に移動可能に保持するためのものである。
ここで、第一保持部材51と第二保持部材52との間で、X方向の一方側においてはY方向にのみ移動可能に離間配置させた2個の鋼球54a、他側においては1個の鋼球54bが介在されることで、第一保持部材51が第二保持部材52に対して円滑にY方向に移動可能に支持されている。なお、鋼球54b付近において、第一保持部材51と第二保持部材52との間にはバネ55が介在している。
また、固定枠53は、第二保持部材52よりも一回り大きな矩形枠形状に形成されて、第二保持部材52をX方向に移動可能に保持するためのものである。ここで、第二保持部材52と固定枠53との間で、Y方向の―側においてはX方向にのみ移動可能に離間配置させた2個の鋼球56a、他側においては1個の鋼球56bが介在されることで、第二保持部材52が固定枠53に対して円滑にX方向に移動可能とされている。なお、鋼球56b付近において、第二保持部材52と固定枠53との間にはバネ57が介在されている。また、固定枠53は、撮像素子24が光軸O上に位置するようにし、例えば、四箇所でミラーボックス22等の固定部に位置調整されて組み付けられる。
固定枠53は、撮像素子支持板31の裏面に近接対向する位置に撮像素子支持板31よりも大きく形成された固定部材である固定放熱板58がビスにより一体化されている。すなわち、固定放熱板58も固定枠の一部を構成する。また、固定枠53や固定放熱板58は、放熱性のよい金属等の材質であって、例えば、アルミニウム板、又は、熱伝導率の高い素材として炭素繊維などのフィラーが充填されたPC樹脂(ポリカーボネート樹脂)やPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)により形成されている。
なお、固定放熱板58の背面にはグラファイトシート等の熱伝導性の高い熱伝導性シート98を介在した状態でシールド板96が配されている。さらに、シールド板96の背面側には液晶モニタ17が配置されている(図1,3)。
撮像素子24を支持する撮像素子支持板31と固定枠53側の固定放熱板58との対向する部分には、所定のわずかな隙間があり、上記隙間を埋める状態で放熱グリース71が塗布され、放熱グリース71の外周に沿って放熱グリース流失防止部材である高粘度グリース72が塗布されている。放熱グリース71および高粘度グリース72については、撮像素子支持板31の移動動作を含めて図4〜6を用いて後で説明する。
駆動機構60は、第一駆動機構61と第二駆動機構62とからなる。第一駆動機構61は、鋼球54a部分に対応させて第一保持部材51と第二保持部材52との間に設けられて第一保持部材51を第二保持部材52に対してY方向に変位移動させるためのものである。この第一駆動機構61は、例えば、第一保持部材51に押圧接触させて第二保持部材52側に設けられて図示しない駆動電極に対する電圧印加により楕円振動を発生することにより、第一保持部材51を第二保持部材52に対してY方向に移動させる圧電素子を用いた圧電素子駆動モータ方式の超音波モータ61で構成される。
第二駆動機構62は、鋼球56a部分に対応させて第二保持部材52と固定枠53との間に設けられて第二保持部材52を固定枠53に対してX方向に変位移動させるためのものである。この第二駆動機構62も、例えば第二保持部材52に押圧接触させて固定枠53側に設けられて図示しない駆動電極に対する電圧印加により楕円振動を発生することにより、第二保持部材52を固定枠53に対してX方向に移動させる圧電素子を用いた圧電素子駆動モータ方式の超音波モータ62で構成される
なお、駆動機構60は、圧電素子駆動モータ方式に限らず、電磁駆動方式や、屈曲振動モータを駆動源として駆動する方式や、VCM(ボイスコイルモータ)を駆動源として駆動する方式であってもよい。
なお、駆動機構60は、圧電素子駆動モータ方式に限らず、電磁駆動方式や、屈曲振動モータを駆動源として駆動する方式や、VCM(ボイスコイルモータ)を駆動源として駆動する方式であってもよい。
このような駆動機構60を備えることで、撮像素子24が搭載された撮像素子支持板31は、固定枠53に対して光軸Oに直交するXY平面内で上下左右の二次元方向に変位移動可能となる。よって、手ブレ補正モードにおける撮影に際して、当該一眼レフレックス式デジタルカメラに手ぶれが検出された場合、駆動機構60を駆動させて撮像素子支持板31をXY平面内で二次元方向に上記手ブレを補正するように変位移動させることで、撮像素子24の受光面における画像のぶれを補正することができる。
ここで、撮像ユニット25にて固定放熱板58の撮像素子支持板31側の隙間に配される放熱グリース71、高粘度グリース72、および、該グリースを介在した状態での固定放熱板58と撮像素子支持板31の相対移動動作について、図4〜6を用いて説明する。
図4は、上記撮像ユニットにおける撮像素子支持板と固定放熱板との熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図4(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図4(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。図5は、図4の断面図の要部拡大図であって、図5(A)は、図4(A)に対応し、図5(B)は、図4(B)に対応している。図6は、図4の撮像ユニットにて固定放熱板に放熱グリースを塗布する状態と上記固定放熱板を撮像素子支持板に当接させた状態を示す斜視図である。
放熱グリース71は、熱伝導率の向上を図るためにフィラーを充填したペースト状材料、例えば、シリコンゲル剤からなり、上記フィラーには、アルミニウム繊維やカーボン繊維、または、黒鉛等が適用される。高粘度グリース72は、粘度が高く、塗布された状態の形状が維持されるグリースである。
固定放熱板58には撮像素子24の外形に対応する四辺形領域58aの外周に沿った溝58bが設けられている。
固定放熱板58に高粘度グリース72、および、放熱グリース71を塗布する方法について説明すると、図6に示すように、まず、固定放熱板58の溝58bに高粘度グリース72を注入し、塗布する。続いて、高粘度グリース72の内側の固定放熱板58の四辺形領域58aに放熱グリース71を塗布する。上記グリースが塗布された固定放熱板58に対して第一保持部材51、第二保持部材52および固定枠53を介在した状態で撮像素子24が装着された撮像素子支持板31が組み付けられる。
上記組み付け状態において、塗布された上記各グリースは、その塗布前面(図6では上面)が撮像素子支持板31の背面(図6では下面)に密着した状態となる。
上記撮像素子支持板31と固定放熱板58とが高粘度グリース72、および、放熱グリース71を介在して取り付けられ、撮像素子支持板31の中心(撮像素子24の受光面中心)が光軸Oに一致しているときの状態が図4(A)および図5(A)に示されている。ブレ補正動作により撮像素子支持板31が固定放熱板58に対して、例えば、Y方向に移動したときの状態が図4(B)および図5(B)に示されている。この状態では、高粘度グリース72が変形することによって撮像素子支持板31の相対移動が行われる。そして、高粘度グリース72、放熱グリース71は、撮像素子支持板31との密着状態が保たれ、高粘度グリース72により放熱グリース71の四辺形領域58a外への流出も抑えられる。なお、撮像素子支持板31がY方向以外の方向に相対移動する場合も図5(B)に示す状態と同じように高粘度グリース72が撮像素子支持板31に追随して変形し、同様に上記グリース密着状態が保たれ、かつ、放熱グリース71の流出が抑えられる。
上述したように撮像ユニット25においては、撮像素子支持板31と固定放熱板58とがブレ補正動作時を含む撮像状態、および、撮像待機状態において、放熱グリース71を介在した状態で接触しており、撮像素子24で発生した熱は、撮像素子支持板31、放熱グリース71を経て固定放熱板58に効率よく伝達される。そして、上記伝達された熱は、固定放熱板58から直接、カメラ本体内の空気へ、あるいは、固定枠53からミラーボックス22へ、さらに、熱伝導性シート98を介して効率よくシールド板96にそれぞれ熱伝達される。そして、シールド板96に伝達された熱は、そのまま、外部に放熱されたり、液晶モニタ17側に熱伝達され、さらに、空気層やアクリル製のパネル表示窓16を介して外部へ放熱される。
図7は、本実施形態の撮像ユニット25における撮像素子24から固定放熱板58までの温度勾配を従来の撮像ユニット25Zに比較して示した図であり、図7(A)は、本実施形態の撮像ユニット25の場合を示し、図7(B)は、従来の撮像ユニット25Zの場合を示している。
図7(B)に示すように従来の撮像ユニット25Zの場合、撮像素子支持板31と固定放熱板58Zとの間には、空気層Zが存在する。従って、撮像素子支持板31と固定放熱板58Zとの間の温度差が大きく、撮像素子24の温度taが高い状態になる。一方、本実施形態の撮像ユニット25の場合、上述のように撮像素子支持板31と固定放熱板58Zとの間に密着する状態で放熱グリース71が配されているので、図7(A)に示すように撮像素子支持板31と固定放熱板58との間の温度差が小さくなり、撮像素子24の温度tbが上記温度taよりも著しく低くなる。従って、撮像素子24の温度上昇による撮像信号の劣化が抑えられる。
また、放熱グリース71は、その全周囲が高粘度グリース72で囲まれていることからブレ補正による撮像素子支持板31の相対移動があったとしても外方に流出することが防止される。
以上、説明したように本実施形態のデジタルカメラ1によれば、上述した簡単な構成を適用することで撮像素子24で発生した熱は、撮像素子支持板31から放熱グリース71を介して固定放熱板58に効率よく伝達され、撮像素子24の温度上昇が抑えられ、安定した撮像信号が得られるデジタルカメラを実現できる。
また、塗布された放熱グリース71の全周囲が高粘度グリース72により囲まれていることからブレ補正動作により撮像素子支持板31が固定放熱板58に対して相対移動する状態があったとしても放熱グリース71の流出が防止され、経年変化もない状態で固定放熱板58上の所定の領域に確実に保持される。
なお、本実施形態で適用した駆動機構60のアクチュエータとして圧電素子を用いた超音波モータ61,62を適用したが、これに替えてステッピングモータを適用することも可能である。さらには、可動コイル型ボイスコイルモータ、または、可動磁石型ボイスコイルモータを適用することも可能である。この場合、支持板31および固定放熱板58は、磁性材料で形成する必要がある。
次に本発明の第二の実施形態の撮像ユニットについて、図8〜10を用いて説明する。
図8は、本実施形態の撮像ユニットにおける撮像素子支持板と固定放熱板との熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図8(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図8(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。図9は、図8の断面図の要部拡大図であって、図9(A)は、図8(A)に対応し、図9(B)は、図8(B)に対応している。図10は、図8の撮像ユニットにて固定放熱板に放熱グリース等を塗布する状態から上記固定放熱板を撮像素子側の支持板に当接させた状態を示す斜視図である。
本実施形態の撮像ユニット25Aが内蔵されるデジタルカメラは、第一実施形態のデジタルカメラ1と同様の構成を有しており、以下の説明において、同一の構成部材には、同一符号を付し、以下、撮像ユニット25Aの撮像ユニット25と異なる点について説明する。
撮像ユニット25Aにおいても図8に示すように撮像ユニット25の場合と同様に撮像素子24を支持する撮像素子支持板31と固定枠53側の固定放熱板58との対向する部分には、所定のわずかな隙間があり、上記隙間を埋める状態で放熱グリース71Aが塗布されている。そして、その放熱グリース71Aの外周に沿って放熱グリース流失防止部材であるゲルシート72Aが配置されている。
放熱グリース71Aは、放熱グリース71と同様に熱伝導率の向上を図るためにフィラーを充填したペースト状材料、例えば、シリコンゲル剤からなり、上記フィラーには、アルミニウム繊維やカーボン繊維、または、黒鉛等が適用される。ゲルシート72Aは、四辺形枠状のゲル状シート材からなる。
固定放熱板58には、撮像素子24の外形に対応する四辺形領域58aの外周に沿った溝58bが設けられている。また、撮像素子支持板31側にも背面部(図10では下面部)に溝58bと対向する形状の溝31aが設けられている。
固定放熱板58にゲルシート72Aを配置し、放熱グリース71Aを塗布する方法について説明すると、図10に示すように、まず、溝58bにゲルシート72Aを嵌め込む。続いて、ゲルシート72Aの内側の固定放熱板58の四辺形領域58aに放熱グリース71Aを塗布する。放熱グリース71Aが塗布された固定放熱板58に対して第一保持部材51、第二保持部材52および固定枠53を介在した状態で撮像素子24が装着された撮像素子支持板31が組み付けられる。そのとき、ゲルシート72Aの前面部(図10では上面部)を撮像素子支持板31の溝31aに嵌入させる。
上述の組み付け状態においては、塗布された放熱グリース71Aおよびゲルシート72Aは、その前面(図10では上面)が撮像素子支持板31の背面(図10では下面)に密着する状態になる。
上記撮像素子支持板31と固定放熱板58とがゲルシート72A、および、放熱グリース71Aを介在して取り付けられ、撮像素子支持板31の中心(撮像素子24の受光面中心)が光軸Oに一致しているときの状態が図8(A)および図9(A)に示されている。ブレ補正動作により撮像素子支持板31が固定放熱板58に対して、例えば、Y方向に移動したときの状態が図8(B)および図9(B)に示されている。この状態では、ゲルシート72Aが変形することによって撮像素子支持板31の相対移動が行われる。そして、放熱グリース71Aの撮像素子支持板31との密着状態が保たれ、かつ、ゲルシート72Aによって放熱グリース71の流出が抑えられる。なお、撮像素子支持板31がY方向以外に相対移動した場合も図9(B)の場合と同様の状態が得られる。
従って、撮像素子24で発生した熱は、撮像ユニット25の場合と同様に撮像素子支持板31から放熱グリース71Aを経て効率よく固定放熱板58に伝達され、放熱グリース71Aが流出して消失することも確実に防止される。
本実施形態の撮像ユニット25Aにおいても第一実施形態のデジタルカメラ1に内蔵される撮像ユニット25と同様の効果を奏するが、特に本実施形態の場合、高粘度グリース72に替えてゲルシート72Aを適用しているので、放熱グリース71Aを四辺形領域58a内に保持し、外部に流出することがより確実に防止できる。
次に上記第二の実施形態の撮像ユニット25Aに対する変形例の撮像ユニットとして、背面にフレキシブルプリント基板(以下、FPCと記載する)が密着して配置されている撮像素子支持板を適用したものについて、図11を用いて説明する。
図11は、本変形例の撮像ユニット25Bの撮像素子支持板と固定放熱板の熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図11(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図11(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。
本変形例の撮像ユニット25Bに適用される撮像素子支持板31Bは、図11(A)に示すように背面側にFPC73が密着状態で装着されており、FPC73には、固定放熱板58の溝58bに対向する位置に溝73aが設けられている。
撮像ユニット25Bの組み立て状態にて固定放熱板58の溝58bに嵌め込まれたゲルシート72Bは、FPC73の溝73aにも嵌め込まれた状態で固定放熱板58と撮像素子支持板31Bとで挟持される。固定放熱板58と撮像素子支持板31Bとは、ゲルシート72B内部にて四辺形領域58aに塗布される放熱グリース71をFPC73を介して密着する状態で保持する。
本変形例の撮像ユニット25Bも第二の実施形態の撮像ユニット25Aと同様の効果を奏し、特に本変形例では撮像素子支持板31Bとして固定放熱板58側にFPCが配されるものを適用可能である。
次に本発明の第三の実施形態の撮像ユニットについて、図12,13を用いて説明する。
図12は、本実施形態の撮像ユニットにおける撮像素子支持板と固定放熱板との熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図12(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図12(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。図13は、図8の撮像ユニットにて固定放熱板に放熱グリース等を塗布する状態から上記固定放熱板を撮像素子側の支持板に当接させた状態を示す斜視図である。
本実施形態の撮像ユニット25Cが内蔵されるデジタルカメラは、第一実施形態のデジタルカメラ1と同様の構成を有しており、以下の説明において、同一の構成部材には、同一符号を付し、以下、撮像ユニット25Cの撮像ユニット25と異なる点について説明する。
撮像ユニット25Cにおいても図12に示すように撮像ユニット25の場合と同様に撮像素子24を支持する撮像素子支持板31と固定枠53側の固定部材である固定放熱板58Cとの対向する部分には、所定のわずかな隙間があり、上記隙間を埋める状態で放熱グリース71Cが塗布される。そして、その放熱グリース71Cの全外周に沿って放熱グリース流失防止部材として磁性流体72Cが塗布されている。
放熱グリース71Cは、放熱グリース71と同様に熱伝導率の向上を図るためにフィラーを充填したペースト状材料、例えば、シリコンゲル剤からなり、上記フィラーには、アルミニウム繊維やカーボン繊維、または、黒鉛等が適用される。磁性流体72Cは、流体に磁性体粒子を懸濁させたものであり、磁界に反応し、磁石間の最大磁束領域に強く引き付けられる。また、該磁性流体72Cは、粘度が高く、塗布された状態の形状が維持される。
固定放熱板58Cには、図12,13に示すように撮像素子24の外形に対応する四辺形領域58Caの外周に沿った溝58Cbが設けられ、該溝には厚み方向に分極された磁石74Cが挿入されている。
固定放熱板58Cに磁性流体72Cと放熱グリース71Cを塗布する方法について図13を用いて説明すると、まず、磁性流体72Cを溝58Cbに配置されている磁石74Cに沿って塗布する。続いて、磁性流体72Cの内側の固定放熱板58Cの四辺形領域58Caに放熱グリース71Cを塗布する。磁性流体72Cと放熱グリース71Cが塗布された固定放熱板58Cに対して第一保持部材51、第二保持部材52および固定枠53を介在した状態で撮像素子24が装着された撮像素子支持板31が組み付けられる。
上述の組み付け状態で塗布された放熱グリース71Cおよび放熱グリース71Cの全周を囲む磁性流体72Cは、その塗布前面(図13では上面)が撮像素子支持板31の背面(図13では下面)に密着する状態になる。
上記撮像素子支持板31と固定放熱板58Cとが磁性流体72C、および、放熱グリース71Cを介在して取り付けられ、図12(A)に撮像素子支持板31の中心(撮像素子24の受光面中心)が光軸Oに一致しているときの状態が示されている。ブレ補正動作により撮像素子支持板31が固定放熱板58Cに対して、例えば、Y方向に移動したときの状態が図12(B)に示されている。この状態では、放熱グリース71Cは、撮像素子支持板31との密着状態が保たれ、磁性流体72Cは、固定放熱板58C側が磁石74Cに吸着状態で撮像素子支持板31側が該支持板31とともに変位するように変形して、撮像素子支持板31の相対移動が行われる。そして、放熱グリース71Cの塗布領域の全周が磁性流体72Cによって囲まれていることから確実に流出が抑えられる。なお、撮像素子支持板31がY方向以外に相対移動した場合も図12(B)の場合と同様の状態が得られる。
従って、撮像素子24で発生した熱は、撮像ユニット25の場合と同様に撮像素子支持板31から放熱グリース71Cを経て効率よく固定放熱板58Cに伝達され、かつ、放熱グリース71Cが流出して減少することも確実に防止される。
本実施形態の撮像ユニット25Cにおいても第一実施形態のデジタルカメラ1に内蔵される撮像ユニット25と同様の効果を奏するが、特に本実施形態の場合、高粘度グリース72に替えて磁性流体72Cを適用し、放熱グリース71Cの全周を囲むことによって放熱グリース71Cを四辺形領域58Ca内に保持し、外部への流出をより確実に防止することができる。さらに、磁性流体72Cは、磁石74Cにより吸着され、外部に消失することも防止できる。また、磁性流体72Cは、放熱グリース71Cの全周を囲むだけであり、その使用量が少なく、コスト上、有利である。
次に上記第三の実施形態の撮像ユニット25Cに対する変形例の撮像ユニットとして、磁石が配置されている撮像素子支持板を適用したものについて、図14を用いて説明する。
図14は、本変形例の撮像ユニット25Dの撮像素子支持板と固定放熱板の熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図14(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図14(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。
本変形例の撮像ユニット25Dに適用される撮像素子支持板31Dには、図14(A)に示すように固定放熱板58Cの溝58Cbに対向する状態で溝31Dbが設けられ、該溝31Dbに磁石74Dが挿入されている。磁石74Dは、図14(A)に示すように厚み方向に分極された磁石である。
本変形例の撮像ユニット25Dにおいては、磁性流体72Cが放熱グリース71Cの全周を囲んだ状態で固定放熱板58C側が磁石74Cに吸引されると共に撮像素子支持板31D側も磁石74Dにも吸引されて密着状態で保持されることから、放熱グリース71Cは、磁性流体72Cによって流出しないように保持され、磁性流体72Cの消失がより確実に防止でき、さらに経年変化もなくなる。
次に本発明の第四の実施形態の撮像ユニットについて、図15〜17を用いて説明する。
図15は、本実施形態の撮像ユニットにおける撮像素子支持板と固定放熱板との熱接合部分の光軸に沿った断面図であって、図15(A)は、上記撮像素子支持板が中立位置にある状態を示し、図15(B)は、上記撮像素子支持板がY方向に移動した状態を示す。図16は、図15の要部拡大断面図であって、図16(A)は、図15(A)に対応し、図16(B)は、図15(B)に対応している。図17は、図15の撮像ユニットにて固定放熱板に放熱グリース等を塗布する状態から上記固定放熱板を撮像素子側の支持板に当接させた状態を示す斜視図である。
本実施形態の撮像ユニット25Eが内蔵されるデジタルカメラは、第一実施形態のデジタルカメラ1と同様の構成を有しており、以下の説明において、同一の構成部材には、同一符号を付し、以下、撮像ユニット25Eの撮像ユニット25と異なる点について説明する。
撮像ユニット25Eにおいても図15に示すように撮像素子24を支持する撮像素子支持板31と固定枠53側の固定部材である固定放熱板58Eとの対向する部分には、所定のわずかな隙間があり、上記隙間を埋める状態で放熱グリース71Eが塗布される。その放熱グリース71Eの外周を囲むように放熱グリース流失防止部材としてのパッキン72Eが配置されている。
放熱グリース71Eは、放熱グリース71と同様に熱伝導率の向上を図るためにフィラーを充填したペースト状材料、例えば、シリコンゲル剤からなり、上記フィラーには、アルミニウム繊維やカーボン繊維、または、黒鉛等が適用される。
パッキン72Eは、後述する固定放熱板58Eの溝58Ebに挿入される四辺形枠状のゴムパッキン材からなり、前面側(図17では上面側)には凹状溝72Eaが設けられている。
固定放熱板58Eには撮像素子24の外形に対応する四辺形領域58Eaの外周に沿った溝58Ebが設けられている。
固定放熱板58Eにパッキン72Eを嵌め込み、放熱グリース71Eを塗布する方法について説明すると、図17に示すように、まず、固定放熱板58Eの溝58Ebにパッキン72Eを嵌め込み、パッキン72Eの内側の固定放熱板58Eの四辺形領域58Eaに放熱グリース71Eを塗布する。上記グリースが塗布された固定放熱板58Eに対して第一保持部材51、第二保持部材52および固定枠53を介在した状態で撮像素子24が装着された撮像素子支持板31が組み付けられる。
上述の組み付け状態で塗布された放熱グリース71Eは、その塗布前面(図17では上面)が撮像素子支持板31の背面(図17では下面)に密着し、また、パッキン72Eの凹状溝72Eaの両先端部が撮像素子支持板31の背面(図17では下面)に当接する。
上記撮像素子支持板31と固定放熱板58Eとがパッキン72Eおよび放熱グリース71Eを介在して取り付けられ、撮像素子支持板31の中心(撮像素子24の受光面中心)が光軸Oに一致しているときの状態が図15(A)および図16(A)に示されている。ブレ補正動作により撮像素子支持板31が固定放熱板58Eに対して、例えば、Y方向に移動したときの状態が図15(B)および図16(B)に示されている。この状態では、放熱グリース71Eの撮像素子支持板31との接触状態が保たれ、かつ、パッキン72Eの凹状溝72Eaの両先端部が撮像素子支持板31に対してすべりやすい状態で密着していることから、撮像素子支持板31の相対移動を妨げることなく、また、放熱グリース71Eの四辺形領域58Ea外への流出も抑えられる。なお、撮像素子支持板31がY方向以外の方向に相対移動する場合も図15(B)に示す状態と同じようにパッキン72Eの凹状溝72Eaの両先端部が撮像素子支持板31に対して密着状態で滑り、同様に放熱グリース71Eの流出が抑えられる。
従って、撮像素子24で発生した熱は、撮像ユニット25の場合と同様に撮像素子支持板31から放熱グリース71Eを経て効率よく固定放熱板58Eに伝達され、かつ、放熱グリース71Eが流出して減少することも確実に防止される。
本実施形態の撮像ユニット25Eにおいても第一実施形態のデジタルカメラ1に内蔵される撮像ユニット25と同様の効果を奏し、特に本実施形態の場合、放熱グリース71Eを囲むパッキン72Eを適用するで放熱グリース71Eの消失が確実に防止でき、経年変化も極めて少なくなる。
上述のように本発明の撮像ユニットは、撮影レンズの光軸に直交する2次元方向に変位可能な撮像素子側の熱を経時変化することなく、効率よく放熱させることができ、また、低コストであって、安定した撮像信号による画像が得られる撮像ユニットとして利用が可能である。
11 …撮影レンズ
24 …撮像素子
31,31D…撮像素子支持板(支持板)
58,58C,58E…固定放熱板(固定部材)
60 …駆動機構
71,71A,71C,71E…放熱グリース
72 …高粘度グリース(放熱グリース流失防止材)
72A…ゲルシート(放熱グリース流失防止材)
72C…磁性流体(放熱グリース流失防止材)
72E…パッキン(放熱グリース流失防止材)
24 …撮像素子
31,31D…撮像素子支持板(支持板)
58,58C,58E…固定放熱板(固定部材)
60 …駆動機構
71,71A,71C,71E…放熱グリース
72 …高粘度グリース(放熱グリース流失防止材)
72A…ゲルシート(放熱グリース流失防止材)
72C…磁性流体(放熱グリース流失防止材)
72E…パッキン(放熱グリース流失防止材)
Claims (4)
- 撮影レンズの光軸上に該光軸と直交するように配置されて上記撮影レンズによる被写体像が結像される撮像素子と、
上記撮像素子が表面に搭載された放熱性を有する支持板と、
上記支持板の裏面に対向して固定配置された放熱性を有する固定部材と、
上記支持板を上記固定部材に対して上記光軸に直交する二次元方向に変位移動させる駆動機構と、
上記固定部材に塗布され、上記支持板に接触する状態で配される放熱グリースと、
上記放熱グリースの塗布領域を囲んだ状態で上記固定部材に塗布され、上記支持板に接触する状態で配される放熱グリース流出防止材と、
を備えることを特徴とする撮像ユニット。 - 上記放熱グリースは、フィラーを充填したペースト状材料であることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
- 上記ペースト状材料に充填されるフィラーは、アルミニウム繊維、または、カーボン繊維、または、黒鉛のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の撮像ユニット。
- 上記放熱グリース流出防止材は、ゲルシート、または、高粘度グリース、または、パッキン部材、または、磁性流体のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
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-
2009
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