JP2010188796A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010188796A
JP2010188796A JP2009033343A JP2009033343A JP2010188796A JP 2010188796 A JP2010188796 A JP 2010188796A JP 2009033343 A JP2009033343 A JP 2009033343A JP 2009033343 A JP2009033343 A JP 2009033343A JP 2010188796 A JP2010188796 A JP 2010188796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cpu
rom
electric power
power steering
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009033343A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Akiyama
裕司 秋山
Takahiro Saito
卓啓 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2009033343A priority Critical patent/JP2010188796A/ja
Publication of JP2010188796A publication Critical patent/JP2010188796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置において、CPUやメモリ等のリソースの使用率を効果的に削減し、リソースの使用に関する余裕度を効果的に向上させること。
【解決手段】車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき、電動モータを駆動制御して車両の操舵を補助する制御手段を備えた電動パワーステアリング装置において、制御手段は、複数のCPUおよび、これら複数のCPUの動作プログラムを格納する1以上のROMを有し、メインCPUとサブCPUとの間の通信を確立する際の送受信データとして、ROMに格納されたデータを用いて算出したROMチェック生成コード(SUM演算値、パリティ演算値、CRC演算値など)を用いる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき操舵補助用の電動モータを駆動制御する電動パワーステアリング装置に関するものである。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。この電動パワーステアリング装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギアまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。
電動パワーステアリング装置は、車両操舵という重要な役割を担うため、自動車を構成する各部装置の中でも安全性、信頼性への配慮が特に必要とされる。このため、従来より、電動パワーステアリング装置の機能を統括するプロセッサ(CPU)を、例えば操舵補助を主として行うメインCPUとメインCPUの監視を主として行うサブCPUとによって2重化するなどの対策がなされている。
なお、上記のようなメインCPUおよびサブCPUを有する電動パワーステアリング装置においては、メインCPUからの送信要求に対してメインCPUとサブCPUとの間で予め取り決めされた特定の値を送受信し、送受信された値が正常であるときにCPU間の通信が正常であると判定し、通信を確立することが一般的に行われている。
一方、メインCPUからサブCPUに対してオフセット電圧の算出要求信号を送出し、当該送信が行われた後に、サブCPUからのオフセット電圧の算出完了信号がメインCPUに受信されるまでの所要時間を計測し、当該所要時間が所定時間内であればメインCPUとサブCPUとの間の通信機能が正常であると判定するような手法も開示されている(例えば特許文献1)。
特開2005−067510号公報
ところで、電動パワーステアリング装置が本来の制御動作を開始するには、メインCPUおよびサブCPUを動作させるためのプログラムが正常に動作しなければならない。このため、従来技術にかかる電動パワーステアリング装置では、メインCPUとサブCPUとの間の通信機能を確立させた後に続き、メインCPUおよびサブCPUの各プログラムが正常に動作するか否かのプログラムチェックを行う必要があり、制御機能の確立が効率的に行われていないと云う課題があった。
また、操舵補助に関する自動車メーカ等からの要望も多様化する一方で、日進月歩の開発を進めている自動車業界にあっては、装置の仕様を簡易に変更するわけにもいかず、CPUやメモリ等の性能向上を望めない状況下にもある。このため、CPUやメモリ等のリソースの使用率を削減して、リソースの使用に関する余裕度を向上させるための何らかの対策が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メインCPUとサブCPUとの間の通信の確立と、メインCPUおよびサブCPUの動作チェックとを効率的に行うことにより、CPUやメモリ等のリソースの使用率を効果的に削減し、リソースの使用に関する余裕度を効果的に向上させることができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、操舵補助用の電動モータと、車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき前記電動モータを駆動制御して前記車両の操舵を補助する制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記制御手段は、複数のCPUと、該複数のCPUの動作プログラムを格納する1以上のROMと、を有し、前記複数のCPU間の通信を確立する際の送受信データとして、前記ROMに格納されたデータを用いて算出したROMチェック生成コードを用いることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるSUM演算値であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータにパリティビットが付加されたデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるパリティ演算値であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータにCRCビットが付加されたデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるCRC演算値であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ROMチェック生成コードには、前記各CPUが使用するソフトウェアのバージョン情報が含まれていることが望ましい。
本発明にかかる電動パワーステアリング装置によれば、複数のCPU間の通信を確立する際の送受信データとして、前記ROMに格納されたデータを用いて算出したROMチェック生成コードを用いるようにしているので、メインCPUとサブCPUとの間の通信の確立と、メインCPUおよびサブCPUの動作チェックとを効率的に行うことができ、CPUやメモリ等のリソースの使用率を効果的に削減し、リソースの使用に関する余裕度を効果的に向上させることができるという効果が得られる。
以下に、本発明の好適な実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における各構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
<実施の形態>
図1は、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は、減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a,4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20としては、例えば、ブラシレスモータやブラシモータが用いられる。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
(コントロールユニット)
図2は、図1に示すコントロールユニット(制御装置)30の詳細構成を示す図である。このコントロールユニット30は、図2に示すように、MCU(マイクロコントロールユニット)100、プリドライバ回路110、モータ駆動回路(インバータ)120、モータリレー18、電流検出回路130、および位置検出回路140を備えている。
(コントロールユニット−MCU)
MCU100は、メインCPU101a、サブCPU101b、メイン用ROM102a、サブ用ROM102b、RAM103、EEPROM(不揮発性メモリ)104、A/D変換器105、インターフェース106、およびバス107を備えて構成される。なお、以下、メインCPU101aおよびサブCPU101bの両者を総称して説明する場合にはCPU101と表記し、メイン用ROM102aおよびサブ用ROM102bの両者を総称して説明する場合にはROM102と表記する。
(コントロールユニット−MCU−CPU)
第1のCPUであるメインCPU101aは、電動パワーステアリング装置の制御を主として行うCPUであり、メイン用ROM102aに格納された各種プログラムを実行することで動作する。一方、第2のCPUであるサブCPU101bは、メインCPU101aの監視を主として行うCPUであり、サブ用ROM102bに格納された各種プログラムを実行することで動作する。
なお、上記の説明では、メインCPU101aは電動パワーステアリング装置の制御を主として行い、サブCPU101bはメインCPU101aの監視を主として行うものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば両者が同等の機能を有していてもよく、また、両者が相互の監視機能を有していてもよい。
また、図2では、メインCPU101aおよびサブCPU101bをそれぞれ搭載した2つのCPUパッケージを具備する構成について示しているが、1つのCPUパッケージ内に2つのCPUコアが搭載されたマルチコアプロセッサを具備するような構成であってもよい。
また、図2では、メインCPU101aおよびサブCPU101bによる2つのCPUを備える構成について示しているが、3つ以上のCPUを備えていてもよい。なお、この場合の実施態様については後述する。
また、図2では、メインCPU101aおよびサブCPU101bにそれぞれ対応させたメイン用ROM102aおよびサブ用ROM102bを備える構成について示しているが、一つのROM内の領域が、メインCPU101aおよびサブCPU101bが使用する二つの領域に区分されているような構成であってもよい。
(コントロールユニット−MCU−ROM)
ROM102には、CPU101が実行する各種プログラムが格納されている。なお、各種プログラムには、操舵補助モータ20を制御するモータ制御処理(アシスト処理)を実行するためのモータ制御プログラム、EEPROM104に格納された制御データのエラー検出・エラー訂正(誤り検出・誤り訂正)を行うエラー診断処理を実行するためのエラー診断プログラム、サブCPU101bがメインCPU101aを監視するためのプログラム、タイマを用いたタスクのスケジュール管理等があり、これらのプログラムは、CPU101aおよびCPU101bの各機能に対応させてメイン用ROM102aおよびサブ用ROM102bのそれぞれに格納されている。
(コントロールユニット−MCU−RAM)
RAM103は、CPU101がプログラムを実行する場合にその作業領域として使用され、処理過程で必要とするデータや処理結果等が記憶される構成部である。
(コントロールユニット−MCU−EEPROM)
EEPROM104は、電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであり、電動パワーステアリング装置の制御等においてCPU101が使用する制御データやEEPROM104に格納される制御データのエラー発生回数等が格納される。なお、ここでは、不揮発性メモリとして、EEPROMを使用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、FLASH−ROM、SDRAM等の他の不揮発性メモリを使用することにしてもよい。
(コントロールユニット−MCU−A/D変換器)
A/D変換器105は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路130からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、および位置検出回路140からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。インターフェース106は、車速センサ12からの車速V(車速パルス)を、例えばCAN(Controller Area Network)通信を利用して受け取るための構成部である。
(コントロールユニット−プリドライバ回路)
プリドライバ回路110は、MCU100から入力されるUVW各相のPWM制御信号を、各相正負の通電信号(Up,Un、Vp、Vn、Wp,Wn)に変換して、モータ駆動回路120に出力する。
(コントロールユニット−モータ駆動回路)
モータ駆動回路120は、一対のFETスイッチング素子からなるブリッジ回路をU相用,V相用,W相用として3相分備えており、各FETスイッチング素子には還流ダイオードが並列接続されている。このブリッジ回路には、バッテリ14から電源リレー13を介して直流電圧が印加される。各FETスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)には、プリドライバ回路110から通電信号が入力される。モータ駆動回路120に印加される直流電圧は、モータ駆動回路120内のFETスイッチング素子のスイッチング動作によって3相の交流電圧に変換され、それにより操舵補助モータ20が駆動される。このブリッジ回路には、シャント抵抗R1,R2が接続されている。また、このシャント抵抗R1,R2に電流検出回路130が接続され、これによって、操舵補助モータ20の電流検出値Imを検出するように構成されている。
(コントロールユニット−位置検出回路)
位置検出回路140は、位置センサ21に励磁電流を与えるとともに、位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器105に出力する。
(コントロールユニットの動作)
つぎに、本実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の動作について図3〜図6の各図面を参照して説明する。
(動作−通信処理シーケンス)
図3は、本実施の形態にかかる通信処理のシーケンスを示す図であり、より詳細には、メインCPU101aとサブCPU101bとの間の通信の確立と、メインCPU101aおよびサブCPU101bのプログラムチェックとを同時に行い、正常に通信が確立される場合の通信処理フローを示す図である。
なお、図3のフローにおいて、ROMチェック生成コードとは、ROM内に格納されたデータが正しいか否かを判定するために各CPUにおいて生成されるチェックコード(チェック値)である。ROMチェック生成コードとしては、例えばSUM演算値、パリティ演算値、CRC演算値などを用いることができる。
ここで、SUM演算値とは、例えばROM内の全部または一部のデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、あるいは当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値等で与えられる。なお、上記において、ROM内のデータの加算演算を行う代わりに、EXOR演算等を行ってもよい。また、パリティ演算値およびCRC演算値は、ROMデータにパリティビット、CRCビットなどが付加されたデータに対して、上記と同様な演算処理を行って算出し、あるいは抽出した値である。以下、これらのSUM演算値、パリティ演算値、CRC演算値などを、ROMデータに基づいて算出されたチェックコードの意味で、「ROMチェック生成コード」として説明する。
つぎに、図3に示した通信処理シーケンスについて説明する。なお、後述する図4〜図6のフローを含む各図の動作説明では、最初に、メインCPUからサブCPUに対して通信要求が発出される場合を一例として示しているが、最初に、サブCPUからメインCPUに対する通信要求が発出される場合であってもよいことは無論である。
図3において、
(1)まず、メインCPUは、サブCPUに対して通信要求を発出する(ステップS11)。
(2)メインCPUからの通信要求を受け、サブCPUは、自身のROM、すなわちROM102b内に格納されたROMデータに基づいて算出したROMチェック生成コード(サブ)をメインCPUに送信する(ステップS12)。
(3)メインCPUは、受信したROMチェック生成コード(サブ)を正常値と照合し、当該照合結果が正常な場合、自身のROM、すなわちメイン用ROM102a内に格納されたROMデータに基づいて算出したROMチェック生成コード(メイン)をサブCPUに送信する(ステップS13)。
(4)照合結果が正常であることをメインCPUおよびサブCPUの両者が認識した段階で両者間の通信が確立する(ステップS14)。なお、この「通信の確立」によってプログラムのチェックも同時に完了したことになる。一方、少なくとも1つの照合結果がNGであれば、プログラムのチェックのみならず、通信の確立も行われず、所定のエラールーチンに移行する。
図4は、図3に示す通信処理シーケンスをフローチャートの形式で示した図であり、CPU間通信の確立処理におけるメインルーチンを示している。図4において、まず、「ROMチェック生成コード(サブ)の受信/照合処理」として定義されたサブフローが実行される(ステップS21)。このとき、ROMチェック生成コードの受信結果と、その照合結果の少なくとも一つが正常でなければ(ステップS22,No)、CPU間通信の確立は不可として処理される(ステップS25)。一方、ROMチェック生成コードの受信結果と、その照合結果とが共に正常であれば(ステップS22,Yes)、さらに「ROMチェック生成コード(メイン)の受信/照合処理」として定義されたサブフローが実行され(ステップS23)、ステップS22と同様に、ROMチェック生成コードの受信結果と、その照合結果の少なくとも一つが正常でなければ(ステップS24,No)、CPU間通信の確立は不可として処理され(ステップS25)、両者とも正常であれば(ステップS24,Yes)、両者間の通信は確立されたものとして処理される(ステップS26)。
図5は、ROMチェック生成コード(サブ)の受信/照合処理を示すフローチャートであり、この処理は、図4のステップS21として定義された処理に対応する。また、図6は、ROMチェック生成コード(メイン)の受信/照合処理を示すフローチャートであり、この処理は、図4のステップS23として定義された処理に対応する。
まず、図5に示すサブフローでは、メインCPUからサブCPUに対して「ROMチェック生成コード(サブ)」の通信要求(送信要求)が発出され(ステップS31)、要求を受けたサブCPUにて「ROMチェック生成コード(サブ)」が算出される(ステップ32)。算出された「ROMチェック生成コード(サブ)」はサブCPUからメインCPUに送信され(ステップS33)、メインCPUにて、当該データの受信処理および、当該データと予め算出されて保持されている正常値との照合処理が行われる(ステップS34)。
また、図6に示すサブフローでは、メインCPUからサブCPUに対して送信された「ROMチェック生成コード(サブ)」に関する照合結果(OK)の結果に基づいて、サブCPUからメインCPUに対して「ROMチェック生成コード(メイン)」の通信要求(送信要求)が発出され(ステップS41)、要求を受けたメインCPUにて「ROMチェック生成コード(メイン)」が算出される(ステップ42)。算出された「ROMチェック生成コード(メイン)」はメインCPUからサブCPUに送信され(ステップS43)、サブCPUにて、当該データの受信処理および、当該データと予め算出されて保持されている正常値との照合処理が行われる(ステップS44)。
以上が、メインCPU101aとサブCPU101bとの間の通信の確立と、メインCPU101aおよびサブCPU101bの動作チェックとを同時に行うこととした本実施の形態にかかる処理の内容である。
なお、図4のステップS21およびステップS23における「ROMチェック生成コードの受信/照合処理」では、ROMチェックだけでなく、ソフトウェアのバージョンチェックを併せて行うことも可能である。ソフトウェアのバージョンチェックを行うことにより、正常なソフトウェアの組合せのときのみ、動作を許可するといった制御を行うことができる。
ここで、ソフトウェアのバージョンチェックについて、若干の補正説明を行う。前述のように、CPU101が実行する各種プログラムには、操舵補助モータを制御するモータ制御プログラム、制御データのエラー検出・エラー訂正を行うエラー診断プログラム、CPUを監視するための監視プログラムなどがある。これらのプログラムは、通常、電動パワーステアリング装置の供給者(サプライヤ)側で実装される。しかしながら、自動車メーカ側(例えばディーラ等)でプログラム(ソフトウェア)の書き換えが禁止されているわけではなく、また、将来において、例えばソフトウェアの不具合対策等で自動車メーカ側にプログラムの書き換えを許可するような態勢が採られる可能性も皆無ではない。このような場合に備え、ソフトウェアのバージョンチェックを行う機能を備えるとともに、当該バージョンチェックを通信の確立と同時に行うことは安全および機能の両面において好ましい実施態様である。
なお、上記処理フローでは、メインCPU101aおよびサブCPU101bによる2つのCPUによる処理シーケンスおよび処理フローついて説明したが、3つ以上のCPUを備えている場合であっても適用可能である。例えば、3つ以上のCPUの中から一つのCPUを主CPUとして選択し、この主CPUとの間の通信が確立した場合に、全CPU間の通信が確立されたものとすればよい。また、CPUの数が少ない場合などにおいては、全ての2者間における通信が確立された場合に、全CPU間の通信が確立されたものとしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置によれば、複数のCPU間の通信を確立する際の送受信データとして、前記ROMに格納されたデータを用いて算出したROMチェック生成コードを用いるようにしているので、CPU間通信の確立を短時間かつ少ないリソースで実行することが可能となる。その結果、CPUやメモリ等のリソースの使用率を効果的に削減することができ、リソースの使用に関する余裕度を効果的に向上させることができる電動パワーステアリング装置を実現することが可能となる。
また、本実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置によれば、ROMチェック生成コードには、各CPUが使用するソフトウェアのバージョン情報が含まれるようにすることで、各CPUが使用するソフトウェアのバージョンチェックを通信の確立と同時に行うことが可能となる。
以上のように、本発明にかかる電動パワーステアリング装置は、CPU間通信の確立を短時間かつ少ないリソースで実行することができる発明として有用である。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。 図1に示すコントロールユニット(制御装置)の詳細構成を示す図である。 本実施の形態にかかる通信処理のシーケンスを示す図である。 図3に示す通信処理シーケンスをフローチャートの形式で示した図である。 ROMチェック生成コード(サブ)の受信/照合処理を示すフローチャートである。 ROMチェック生成コード(メイン)の受信/照合処理を示すフローチャートである。
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
4a,4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
11 イグニションキー
12 車速センサ
13 電源リレー
14 バッテリ
18 モータリレー
20 操舵補助モータ
21 位置センサ
30 コントロールユニット
100 MCU
101 CPU
101a メインCPU
101b サブCPU
102 ROM
102a メイン用ROM
102b サブ用ROM
103 RAM
104 EEPROM(不揮発性メモリ)
105 A/D変換器
106 インターフェース
107 バス
110 プリドライバ回路
120 モータ駆動回路
130 電流検出回路
140 位置検出回路
R1,R2 シャント抵抗

Claims (5)

  1. 操舵補助用の電動モータと、車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき前記電動モータを駆動制御して前記車両の操舵を補助する制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、複数のCPUと、該複数のCPUの動作プログラムを格納する1以上のROMと、を有し、
    前記複数のCPU間の通信を確立する際の送受信データとして、前記ROMに格納されたデータを用いて算出したROMチェック生成コードを用いることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるSUM演算値であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータにパリティビットが付加されたデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるパリティ演算値であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記各CPUによってそれぞれ算出されるROMチェック生成コードは、当該CPUに関係のあるデータが格納されたROM内の全部または一部のデータにCRCビットが付加されたデータを所定バイト単位または所定ビット単位で加算した加算値、または当該加算値の所定ビットを抽出した抽出値として算出されるCRC演算値であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ROMチェック生成コードには、前記各CPUが使用するソフトウェアのバージョン情報が含まれていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2009033343A 2009-02-17 2009-02-17 電動パワーステアリング装置 Pending JP2010188796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009033343A JP2010188796A (ja) 2009-02-17 2009-02-17 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009033343A JP2010188796A (ja) 2009-02-17 2009-02-17 電動パワーステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010188796A true JP2010188796A (ja) 2010-09-02

Family

ID=42815341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009033343A Pending JP2010188796A (ja) 2009-02-17 2009-02-17 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010188796A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013545424A (ja) * 2010-09-28 2013-12-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 少なくとも1つのバッテリを監視するための方法および構成、このような構成を備えたバッテリ、および、対応するバッテリを備えた車両
JP2016013789A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
KR20160097593A (ko) * 2015-02-09 2016-08-18 현대모비스 주식회사 차량 제어 장치 및 차량 제어 방법
KR20170114521A (ko) * 2016-04-05 2017-10-16 현대모비스 주식회사 Mdps mcu 코어 고장 감지 장치 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04362437A (ja) * 1991-06-10 1992-12-15 Fuji Heavy Ind Ltd 車輌の制御システム
JP2000142447A (ja) * 1998-11-16 2000-05-23 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008105627A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Nsk Ltd 電動パワーステアリング制御装置、電動パワーステアリング制御装置用の外部接続装置、および、電動パワーステアリング制御装置のメモリ書換方法
JP2008230529A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04362437A (ja) * 1991-06-10 1992-12-15 Fuji Heavy Ind Ltd 車輌の制御システム
JP2000142447A (ja) * 1998-11-16 2000-05-23 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008105627A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Nsk Ltd 電動パワーステアリング制御装置、電動パワーステアリング制御装置用の外部接続装置、および、電動パワーステアリング制御装置のメモリ書換方法
JP2008230529A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013545424A (ja) * 2010-09-28 2013-12-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 少なくとも1つのバッテリを監視するための方法および構成、このような構成を備えたバッテリ、および、対応するバッテリを備えた車両
JP2016013789A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
KR20160097593A (ko) * 2015-02-09 2016-08-18 현대모비스 주식회사 차량 제어 장치 및 차량 제어 방법
KR102275869B1 (ko) * 2015-02-09 2021-07-12 현대모비스 주식회사 차량 제어 장치 및 차량 제어 방법
KR20170114521A (ko) * 2016-04-05 2017-10-16 현대모비스 주식회사 Mdps mcu 코어 고장 감지 장치 및 방법
KR102475879B1 (ko) 2016-04-05 2022-12-08 현대모비스 주식회사 Mdps mcu 코어 고장 감지 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110235358B (zh) 车辆控制装置
JP5257050B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009113618A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6239895B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5267186B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US8892296B2 (en) Power state diagnosis method and apparatus
JP2013182477A (ja) マイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP2010188796A (ja) 電動パワーステアリング装置
US10471984B2 (en) Electronic control unit and electric power steering apparatus equipped with the same
JP2008168728A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5169410B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009056820A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2020039201A (ja) 車両制御装置
JP2009062009A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5387028B2 (ja) 車両用制御装置
JP2008273263A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5169411B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007161141A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2014117064A (ja) モータ制御装置
JP5035744B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置、および方法
JP2010184609A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009056819A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5181713B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5397273B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5169412B2 (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20111201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130207

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130409

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131105