JP2010174231A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上路面での走行性および耐摩耗性に優れたタイヤを作製することができるタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】タイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量%からなるゴム成分100質量部および前記ゴム成分100質量部に対しポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体0.5〜30質量部を含む。好ましくは、さらにシリカを10〜80質量部含む。このタイヤ用ゴム組成物は、加硫後の20℃硬度が好ましくは40以上80未満である。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物に関する。特に、本発明は、氷上摩擦および耐摩耗性に優れたタイヤを作製することができるタイヤ用ゴム組成物に関する。
タイヤ用ゴム組成物にスチレン系ブロック共重合体を配合した例は知られている。たとえば、特許文献1は、制動性能および燃費性能に優れたタイヤを形成することができ、さらに機械強度および耐疲労性にも優れたゴム組成物として、特定の非共役ポリエン系共重合体と、ジエン系ゴムと、芳香族ビニル重合体ブロックおよび共役ジエン重合体ブロックを含有する共重合体またはその水添物とを含有するゴム組成物を開示している。
特許文献2および特許文献3は、耐摩耗性を向上させ、かつ低転がり抵抗化を実現するゴム組成物として、ジエン系ゴムと補強剤とポリスチレン−ビニルイソプレントリブロック共重合体とを含有するタイヤ用ゴム組成物を開示している。
特許文献4は、インナーライナー層をゴム組成物部材に貼り合わせるための接着層にポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を用いることを開示している。
特許文献5は、十分な成型加工性を有しかつ得られる成型体を加硫した際に高い硬度の加硫物を与えるゴム組成物として、固形ゴム、ジエン系液状ゴム、およびスチレンからなる重合体ブロックとイソプレンまたはブタジエン等のジエン系モノマーからなる重合体ブロックを含有する共重合体を含有するゴム組成物を用いることを開示している。
特許文献6は、高減衰性を示し、硬度が適当な範囲にあり、硬度の温度依存性が小さい高減衰エラストマー組成物として、スチレン系ブロック共重合体と、テルペンフェノール樹脂と、ブタジエン系ブロック液状ポリマーとを含有するゴム組成物を開示している。
特許文献7は、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体を粘接着剤組成物の成分として用いることを開示している。
国際公開第2005/105913号パンフレット 特開2004−010781号公報 特開2004−002622号公報 特開2007−276235号公報 特開平06−220256号公報 特開2005−105209号公報 特開平11−240108号公報
タイヤは、氷上路面での走行性の向上や耐摩耗性の向上が要求されている。本発明は、氷上路面での走行性および耐摩耗性に優れたタイヤを作製することができるタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
本発明は、ジエン系ゴム100質量%からなるゴム成分100質量部および前記ゴム成分100質量部に対しポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体0.5〜30質量部を含むタイヤ用ゴム組成物である。
本発明のゴム組成物は、好ましくは、前記ゴム成分100質量部に対しシリカ10〜80質量部をさらに含む。
本発明のゴム組成物は、好ましくは、加硫後の20℃硬度が40以上80未満である。
本発明は、ジエン系ゴム100質量%からなるゴム成分に、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合することにより、ゴム組成物の氷上摩擦係数を大きくし、その結果、そのゴム組成物から作製されたタイヤの氷上路面での走行性を向上させることができるとともに、ゴム組成物の耐摩耗性、ひいてはそのゴム組成物から作製されたタイヤの耐摩耗性を向上させることがでる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量%からなるゴム成分100質量部および前記ゴム成分100質量部に対しポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体0.5〜30質量部を含む。
本発明に使用されるゴム成分は、ジエン系ゴム100質量%からなる。すなわち、本発明に使用されるゴム成分は、ジエン系ゴム以外のゴム成分を含まない。ジエン系ゴムとしては、主鎖に二重結合を有する公知のジエン系ゴムが制限なく使用できるが、共役ジエン化合物を主モノマーとする重合体または共重合体ゴムが好ましい。ジエン系ゴムには、天然ゴム(NR)、水添ゴムも含まれる。
このようなジエン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、ニトリルゴム、水添ニトリルゴムなどが挙げられる。これらの中では、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)が好ましく、ブタジエンゴム(BR)が特に好ましい。ジエン系ゴムは1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
天然ゴム(NR)としては、グリーンブック(天然ゴム各種等級品の国際品質包装基準)により規格化された天然ゴムを用いることができる。イソプレンゴム(IR)としては、比重が0.91〜0.94、ムーニー粘度〔ML1+4(100℃),JIS K6300〕が30〜120のものが好ましく用いられる。スチレン・ブタジエンゴム(SBR)としては、比重が0.91〜0.98、ムーニー粘度〔ML1+4(100℃),JIS K6300〕が20〜120のものが好ましく用いられる。ブタジエンゴム(BR)としては、比重が0.90〜0.95、ムーニー粘度〔ML1+4(100℃),JIS K6300〕が20〜120のものが好ましく用いられる。
本発明に使用されるポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体とは、下記式(1)で表されるポリスチレンブロックと、下記式(2)で表されるランダム共重合ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロックとが結合したブロック共重合体をいう。
Figure 2010174231
Figure 2010174231
ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体は、スチレン含有量が10〜50質量%のものが好ましく、20〜40質量%のものがより好ましい。スチレン含有量が少なすぎると硬度が過剰に低下し、逆にスチレン含有量が多すぎると硬度が過剰に増加する。
ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体の分子量は、10万〜50万が好ましく、より好ましくは20万〜40万である。分子量が10万未満では、ブロック共重合体自体の破断時の強度、伸度等の機械的性質が低下することがある。また、分子量が50万を超えるとゴムと混合しにくくなる。
このようなポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(SEEPS)の市販品としては、たとえば株式会社クラレ製「セプトン」4000番台シリーズ等が挙げられ、具体的には、セプトン4033、セプトン4044、セプトン4055、セプトン4077、セプトン4099が挙げられる。
本発明のゴム組成物において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体の配合量は、ゴム成分100質量部に対し、0.5〜30質量部であり、好ましくは2〜25質量部であり、より好ましくは5〜20質量部である。ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体の配合量が少なすぎると、充分な氷上摩擦係数および耐摩耗性の向上を達成することができず、逆に多すぎると、破断強度が低下する。
本発明のゴム組成物は、さらに、シリカを含むことが好ましい。
本発明に使用されるシリカは、特に限定されず、従来からタイヤその他用のゴム組成物に配合されている任意のシリカを使用することができる。
本発明のゴム組成物において、シリカの配合量は、ゴム成分100質量部に対し10〜80質量部が好ましく、20〜60質量部がより好ましい。シリカを配合することにより、さらに氷上摩擦係数および耐摩耗性を向上させることができ、また強度を向上させることができる。シリカの配合量が多すぎると、混合加工性の低下や発熱性が増加する。
本発明のゴム組成物は、加硫後の20℃硬度が好ましくは40以上80未満であり、より好ましくは50以上70未満である。加硫後の20℃硬度が小さすぎると操縦安定性が低下し、逆に大きすぎると乗り心地が悪くなったり、路面が濡れているときの操縦安定性や制動性が低下する。加硫後の20℃硬度が40以上80未満のゴム組成物は、充填剤、オイル、液状ゴム、その他配合剤や架橋度を変えることにより作製することができる。
本発明のゴム組成物には、前記した成分に加えて、カーボンブラックなどの補強剤・充填剤、加硫または架橋剤、加硫または架橋促進剤、可塑剤、各種オイル、老化防止剤などのゴム組成物用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる添加剤は一般的な方法で混練して組成物とし、加硫または架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッドに好適に用いられ、スタッドレスタイヤ、特にスノータイヤに好適に用いられる。
本発明のゴム組成物を用いて空気入りタイヤを製造する方法としては、慣用の方法を用いることができる。たとえば、インナーライナーをタイヤ成形用ドラム上に円筒に貼りつけ、その上に未加硫ゴムからなるカーカス層、ベルト層等の通常のタイヤ製造に用いられる部材を順次貼り重ね、最後に本発明のゴム組成物から作製したトレッド層を貼り重ね、ドラムを抜き去ってグリーンタイヤとし、次いで、このグリーンタイヤを常法に従って加熱加硫することにより、所望の空気入りタイヤを製造することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例で用いた原料は次のとおりである。
天然ゴム: RSS#3
ブタジエンゴム: 日本ゼオン株式会社製Nipol BR 1220
非共役ポリエン: 三井化学株式会社製MITSUI EPT4070
ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体: 株式会社クラレ製セプトン4033(スチレン含有量30質量%)(以下「SEEPS−1」ともいう。)および株式会社クラレ製セプトン4077(スチレン含有量30質量%)(以下「SEEPS−2」ともいう。)
カーボンブラック: 東海カーボン株式会社製シーストKHP
シリカ: UNITED SILICA INDUSTRIAL製ULTRASIL VN−3G
亜鉛華: 正同化学工業株式会社製酸化亜鉛3種
ステアリン酸: 日油株式会社製ビーズステアリン酸
老化防止剤: フレキシス社製サントフレックス6PPD(以下「老化防止剤1」ともいう。)および大内新興化学工業株式会社製ノクラック224(以下「老化防止剤2」ともいう。)
ワックス: 大内新興化学工業株式会社製サンノック
シランカップリング剤: エボニツクデグッサジャパン製Si69
オイル: 昭和シェル石油株式会社製エキストラクト4号S
硫黄: 細井化学工業株式会社製油処理硫黄
加硫促進剤: 大内新興化学工業株式会社製ノクセラーCZ(以下「加硫促進剤1」ともいう。)および住友化学株式会社製ソクシノールDG(以下「加硫促進剤2」ともいう。)
なお、以下の実施例において用いた評価項目は、次の方法により、測定した。
[硬度]
ゴム組成物をシートに成形し、170℃、15分の条件で加硫して加硫ゴムシートを作製し、作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6253に記載された試験方法によって、0℃、20℃および60℃で測定した。
[引張試験]
ゴム組成物をシートに成形し、170℃、15分の条件で加硫して加硫ゴムシートを作製し、作製した加硫ゴムシートを打抜いてJIS K6251(2001年)に記載されている3号形ダンベル試験片を調製した。この試験片を用いて、JIS K6251に規定される方法に従い、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張り試験を行ない、100%モジュラス(伸び100%時の引張応力)M100(MPa)、300%モジュラス(伸び300%時の引張応力)M300(MPa)、引張強さTB(MPa)および切断時伸びEB(%)を測定した。100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さおよび切断時伸びは、いずれも大きいほど好ましい。
[耐摩耗性]
ゴム組成物をランボーン摩耗用金型(直径63.5mm、厚さ5mmの円板状)中で170℃で15分間加硫して加硫ゴム試験片を調製し、ランボーン摩耗試験機(株式会社岩本製作所製)を使用して、荷重5kgスリップ率25%の条件にて測定し、試料の摩耗量を計測した。耐摩耗性は、各表ごとに、各表の比較例(ただし表1は比較例1)の摩耗量を100として、次式により指数化したものである。
耐摩耗性=(比較例の摩耗量/試料の摩耗量)×100
数値が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
[氷上摩擦係数]
ゴム組成物をシートに成形し、170℃、15分の条件で加硫して加硫ゴムシートを作製し、作製した加硫ゴムシートを偏平円柱状の台ゴムにはりつけ、インサイドドラム型氷上摩擦試験機にて、測定温度:−1.5℃、荷重:0.54MPa、ドラム回転速度:10km/hおよび15km/hの条件で、氷上摩擦係数を測定した。氷上摩擦係数指数は、各表ごとに、各表の比較例(ただし表1は比較例1)の氷上摩擦係数を100として、次式により指数化したものである。
氷上摩擦係数指数=(試料の氷上摩擦係数/比較例の氷上摩擦係数)×100
数値が大きいほどゴムと氷の摩擦力が良好であることを示す。
実施例1
上記の原料を表1に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。調製したゴム組成物について、硬度、100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、耐摩耗性および氷上摩擦係数指数を評価した。評価結果を表1に示す。
実施例2
実施例1において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033、スチレン含有量30質量%)に代えて、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4077、スチレン含有量30質量%)を使用した以外は、実施例1と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合しなかった以外は、実施例1と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表1に示す。
比較例2
実施例1において、ゴム組成を天然ゴム/ブタジエンゴム=50質量部/30質量部に変更し、非共役ポリエン(三井化学株式会社製MITSUI EPT4070)20質量部を追加配合した以外は、実施例1と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2010174231
実施例1および実施例2と比較例1との比較から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合すると、氷上摩擦係数も耐摩耗性も大きくなることがわかる。また、実施例1と比較例2の比較から、ゴム成分として非共役ポリエンを配合したものは耐摩耗性および氷上摩擦係数が悪いことが分かる。すなわち、ゴム成分はジエン系ゴム100重量%からなることが必要であることが分かる。
実施例3
上記の原料を表2に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。実施例3は、実施例1において、カーボンブラックの配合量を40質量部に減らし、シリカ20質量部およびシランカップリング剤2質量部を追加したものである。調製したゴム組成物について、硬度、100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、耐摩耗性および氷上摩擦係数指数を評価した。評価結果を表2に示す。
実施例4
実施例3において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033)に代えて、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4077)を使用した以外は、実施例3と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表2に示す。
比較例3
実施例3において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合しなかった以外は、実施例3と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2010174231
実施例3および実施例4と比較例3との比較から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合すると、氷上摩擦係数も耐摩耗性も大きくなることがわかる。
実施例5
上記の原料を表3に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。実施例5は、実施例3において、シリカの配合量を60質量部に増やし、カーボンブラックの配合量を10質量部に減らし、シランカップリング剤の配合量を5質量部に増やしたものである。調製したゴム組成物について、硬度、100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、耐摩耗性および氷上摩擦係数指数を評価した。評価結果を表3に示す。
実施例6
実施例5において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033)に代えて、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4077)を使用した以外は、実施例5と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表3に示す。
比較例4
実施例5において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合しなかった以外は、実施例5と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表3に示す。
Figure 2010174231
実施例5および実施例6と比較例4との比較から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合すると、氷上摩擦係数も耐摩耗性も大きくなることがわかる。
実施例7
上記の原料を表4に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。実施例7は、実施例3においてオイルの配合量を50質量部に増やしたものである。調製したゴム組成物について、硬度、100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、耐摩耗性および氷上摩擦係数指数を評価した。評価結果を表4に示す。
実施例8
実施例7において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033)に代えて、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4077)を使用した以外は、実施例7と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表4に示す。
比較例5
実施例7において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合しなかった以外は、実施例7と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表4に示す。
Figure 2010174231
実施例7および実施例8と比較例5との比較から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合すると、氷上摩擦係数も耐摩耗性も大きくなることがわかる。
実施例9
上記の原料を表5に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。実施例9は、実施例3において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033)を20質量部に増やし、シリカの配合量を40質量部に増やし、シランカップリング剤の配合量を3質量部に増やし、オイルの配合量を30質量部に減らしたものである。調製したゴム組成物について、硬度、100%モジュラス、300%モジュラス、引張強さ、切断時伸び、耐摩耗性および氷上摩擦係数指数を評価した。評価結果を表5に示す。
実施例10
実施例9において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4033)に代えて、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体(株式会社クラレ製セプトン4077)を使用した以外は、実施例9と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表5に示す。
比較例6
実施例9において、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を配合しなかった以外は、実施例9と同様にゴム組成物を調製し評価した。評価結果を表5に示す。
Figure 2010174231
実施例9および実施例10と比較例6との比較から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体を20質量部配合すると、氷上摩擦係数も耐摩耗性も大きくなることがわかる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッドに好適に用いられ、スタッドレスタイヤ、特にスノータイヤに好適に用いられる。

Claims (3)

  1. ジエン系ゴム100質量%からなるゴム成分100質量部および前記ゴム成分100質量部に対しポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体0.5〜30質量部を含むタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記ゴム成分100質量部に対しシリカ10〜80質量部をさらに含む請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 加硫後の20℃硬度が40以上80未満である請求項1または2に記載のゴム組成物。
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