JP2010156093A - 給糸切換ヘッドの給糸切換装置 - Google Patents

Abstract

【課題】内部に堆積した糸くずの除去に便利であり、円滑な動作維持をし、使用寿命延長をできる、開放式の伝動設計の給糸切換ヘッドの給糸切換装置の提供。
【解決手段】給糸切換ヘッドの給糸切換装置は、挟糸プレート４、可動カッタープレート７、糸切プレート５、糸切換プレート８を重ね合わせて構成され、そのうち挟糸プレート４と糸切プレート５の間に複数のピン６が穿設され、可動カッタープレート７と糸切換プレート８がその間で移動可能に設置され、可動カッタープレート７と糸切換プレート８の側縁上の切欠部を相対させて設置し、カムにより動かされるときの前記ピン６の移動を規制する位置規制区域を形成し、また糸切プレート５の側縁に複数のピン６を収容する切欠部が設けられ、これにより本発明の各部材間が開放式の設計を成し、糸くずが堆積した部位を露出して取り除くのを容易にした。
【選択図】図３

Description

本発明は丸編機上に応用し、可動カッタープレートと糸切換プレートを開放式の設計とした、給糸切換ヘッドに関する。

丸編機は各種異なる色と図案を備えた布の製作に用いられ、円周運動を行うことができる円盤を利用し、円盤の底面の径方向にカムとアクチュエータが設置され、円盤の下方に複数の給糸切換ヘッドが設けられ、給糸切換ヘッドにはさらに複数の給糸切換装置が設けられる。運転時は、アクチュエータで給糸切換ヘッド上のいずれかの給糸切換装置を選択し、カムにより給糸切換装置内の可動カッタープレート及び糸切換プレートを交互に作動させ、糸を給糸口へと動かして、異なる色の糸に切り換える目的を達する。

図１、図２に示すように、前記給糸切換ヘッド１は２つの挟持プレート１１の間に複数の給糸切換装置１２（図中には４組を示す）が設置され、且つ各給糸切換装置１２が糸切換プレート１２１、糸切プレート１２２、可動カッタープレート１２３、挟糸プレート１２４を含む。そのうち、前記糸切プレート１２２と前記挟糸プレート１２４には複数のピン１２５が穿設される複数の穿孔１２２１、１２４１が設けられる。前記可動カッタープレート１２３と前記糸切換プレート１２１の中央にそれぞれ複数の位置決め孔１２１１、１２３１が設けられ、且つ前記可動カッタープレート１２３が前記糸切プレート１２２と前記挟糸プレート１２４の間に移動可能に穿設され、前記糸切換プレート１２１が前記糸切プレート１２２の外側に設置され、中央部に位置するピン１２５が前記位置決め孔１２１１、１２３１内に穿設される。周囲に分布するピン１２５は前記可動カッタープレート１２３と糸切換プレート１２１の辺縁に当接され、前記可動カッタープレート１２３と糸切換プレート１２１の移動方向を制限し、前記可動カッタープレート１２３と前記糸切換プレート１２１に糸の捕捉と糸の切断の往復移動を行わせる。また、前記糸切プレート１２２の一側に２つの位置決め孔１２２２が設けられる。

しかしながら、丸編機を長時間使用すると、繰り返し糸が引き動かされるために糸くずが発生し、これら糸くずが徐々に糸切プレート１２２と挟糸プレート１２４の間に堆積したり、糸切換プレート１２１と可動カッタープレート１２３の位置決め孔１２１１、１２３１内に堆積したりして、円滑な動作ができなくなったり、部材の破損を引き起こしたりすることがある。このため、一定時間の使用が経過したら手入れを行う必要があり、従来の給糸切換ヘッド１は封鎖式の設計であるため、手入れ時は各部材を完全に分解する必要があり、操作が非常に不便で時間がかかるため、その欠点を改善し、実用性を高める必要がある。

本発明の主な目的は、内部に堆積した糸くずの除去に便利であり、円滑な動作維持をし、使用寿命延長をできる、開放式の伝動設計の給糸切換ヘッドの給糸切換装置を提供することにある。

上述の目的を達するため、本発明は主に複数の型態で２つの挟持プレートの間に設置され、挟糸プレート、可動カッタープレート、糸切プレート、糸切換プレートが設けられ、そのうち前記挟糸プレートと糸切プレートの間に複数のピンが設置され、前記可動カッタープレートが前記挟糸プレートと前記糸切プレートの間に挟んで設置され、前記糸切換プレートが前記糸切プレートの外側に設置され、前記可動カッタープレートと前記糸切換プレートが前記ピンの間に移動可能に設置され、前記ピンを前記可動カッタープレートと前記糸切換プレートのネック部の２つの側縁に設置することで挟持状態を形成してその位置が規制され、且つ前記可動カッタープレートと前記糸切換プレートの相対する側縁に切欠部がそれぞれ設けられ、前記可動カッタープレートと前記糸切換プレートを相対的に設置した後、前記ピンが前記２つの切欠部により包囲されると共に、前記糸切プレートの側縁に前記ピンを収容する切欠部が形成される。

これにより、運転時、カムが糸切換プレートと可動カッタープレートを順に動かして交互に昇降させ、給糸切換装置の間の糸を動かして糸の切り換えの動作を行わせ、且つピンが糸切換プレートと可動カッタープレートネック部の２つの対称の側縁を挟持し、可動カッタープレートと糸切換プレートをカムが動かすとき、挟糸プレートと糸切プレートの間で位置が規制された往復の揺動及び位置が規制された摺動を行わせると共に、本発明の組み立て時に、ピンと各部材間が封鎖した孔を形成せず、開放式の伝動設計を形成しているため、従来の給糸切換装置において糸くずが経常的に堆積する部位が外部に露出され、現場の作業員や保守担当者が高圧気体を利用し、直接堆積した糸くずを吹き飛ばしてきれいにするという目的を達することができ、丸編機の作動時の円滑性を維持し、製品の使用寿命を延長することができる。

従来の給糸切換ヘッドの給糸切換装置の立体分解図である。 従来の給糸切換ヘッドの給糸切換装置の動作を示す側面透視図である。 本発明の最良の実施例の立体分解図である。 本発明較佳實施例組裝後的立体外観図である。 本発明の最良の実施例の動作を示す側面透視図（一）である。 本発明の最良の実施例の動作を示す側面透視図（二）である。 本発明の最良の実施例の動作を示す側面透視図（三）である。 本発明の最良の実施例の動作を示す側面透視図（四）である。

以下、審査官に本発明の内容を理解していただくため、図面を組み合わせて詳細に説明する。

図３、図４に示すように、本発明は複数の型態で２つの挟持プレート２の間に設置され（図では４組を示す）、且つ挟持プレート２の左側に複数の弾性部材３が設置され、前記弾性部材３の一端が本発明のある部材に付勢する。本発明は次を含む。

挟糸プレート４は平板状の構造であり、左側の上端側縁に２つの位置決め孔４１が設けられ、且つ該挟糸プレート４の平面に複数の穿孔４２が形成される。

糸切プレート５は前記挟糸プレート４と同じ形状の平板状の構造であり、前記挟糸プレート４の一側に設置され、該糸切プレート５の一端に糸切部５１が設けられ、且つ該糸切部５１の平面に複数の穿孔５２が形成されると共に、前記糸切プレート５の該穿孔５２と前記挟糸プレート４の各穿孔４２間にピン６が設けられ、さらに該糸切プレート５の左側の上端側縁に２つの位置決め孔５３が形成される。

可動カッタープレート７は中央にネック部７１が設けられた平板状の構造であり、該可動カッタープレート７は前記挟糸プレート４と前記糸切プレート５の間に挟んで移動可能に設置され、該ネック部７１が２つの対称の前記ピン６の間に移動可能に設置され、前記ピン６がネック部７１の両側縁に当接され、図に示すように該可動カッタープレート７と糸切プレート５が相互に重ね合わされる。さらに該可動カッタープレート７の左の側縁に外側に向かって突出した第１当接部７２が設けられ、該第１当接部７２は中央が突出しており、且つ両側に斜めの辺を備えた台形の構造である。該可動カッタープレート７はさらに下端に鈎部７３、上端に第１切欠部７４がそれぞれ設けられ、且つ前記第１当接部７２と該第１切欠部７４が該可動カッタープレート７の両側縁にそれぞれ位置し、該可動カッタープレート７は前記挟糸プレート４と前記糸切プレート５の間で位置が規制された往復の移動ができる。また、前記可動カッタープレート７の上端に２つのピン７５が穿設され、各ピン７５は前記挟糸プレート５の位置決め孔５３内に挿入される。

糸切換プレート８は中央にＶ字形の湾曲部８１が設けられた平板状の構造であり、該糸切換プレート８は前記糸切プレート５の外側に移動可能に設置され、前記湾曲部８１が２つの対称のピン６の間に移動可能に設置され、ピン６が該湾曲部８１の両側縁に当接される。且つ該湾曲部８１の下方に逆さ鈎部８２、上方に第２当接部８３がそれぞれ突出して設けられ、該糸切換プレート８の下端に棒部８４と糸通し孔８５が設けられ、上端に第３当接部８６と第２切欠部８７が形成される。さらに、前記第２当接部８３は一端の角が突出しており、且つ一辺が前記第２切欠部８７と垂直の三角形の構造であり、前記第３当接部８６の一辺が前記第２切欠部８７の側辺と９０度より小さい角度を成し、該糸切換プレート８は位置が規制された往復の揺動及び位置が規制された移動ができる。

組み立て時は、前記可動カッタープレート７の前記第１切欠部７４を前記糸切換プレート８の前記第２切欠部８７と相対させて設置し、前記ピン６の移動を規制する位置規制空間を形成し、前記挟糸プレート４と前記糸切プレート５下端に対称に設置されたピン６が、前記可動カッタープレート７のネック部７１及び前記糸切換プレート８の湾曲部８１の両側縁にそれぞれ配置され、前記可動カッタープレート７と前記糸切換プレート８の移動範囲を規制する。さらに、前記挟持プレート２の右側に位置する前記弾性部材３が前記糸切換プレート８の側縁に当接され、前記糸切換プレート８の移動時の位置を確保する。本発明は図１に示すような給糸切換装置１におけるピン１２５と位置決め孔１２１１、１２２２、１２３１の位置規制伝動構造を具えていないが、本発明は前記第１切欠部７４と前記第２切欠部８７及び前記ピン６を利用し、且つ前記ネック部７１と前記湾曲部８１を挟む対称の前記ピン６の設置により構成した開放式の伝動設計が、本発明に正常な作動を維持させる。手入れを行うときは、現場の作業員または保守担当者が高圧気体を利用してこれらの位置に堆積した糸くずを直接迅速に取り除き、給糸切換装置内部をきれいに保持し、正常な動作の良好な状態を維持できるため、全体の使用寿命を延長する効果が得られる。

さらに図２、図５から図８に示すように、使用時には、アクチュエータ９が給糸切換装置の切り換えを選択し、さらに円盤底部のカム１０が前記可動カッタープレート７及び前記糸切換プレート８を押して下方向に移動させ、前記糸切換プレート８が下方向に移動するとき左方向に揺動し、前記糸切換プレート８に穿設された糸１０１を同時に移動且つ揺動させ、糸切換えの動作が完了する。別の糸に切り換えたいときは、前記糸切換プレート８の糸通し孔に穿設された糸１０１が、該糸切換プレート８の上昇に伴い上方向に引っ張られて前記可動カッタープレート７の鈎部７３に捕捉され、該糸切換プレート８と前記可動カッタープレート７が同期して上昇した後、前記糸切プレート５の糸切部５１が切断を行い、糸切換えの動作全体が完了する。

上述のとおり、図３〜図８に示すように、本発明の実施時は、前記可動カッタープレート７のネック部７１及び第１切欠部７３、前記糸切換プレート８の湾曲部８１、第２当接部８３、第３当接部８６及び第２切欠部８７と前記ピン６の間が開放式の伝動設計になっており、内部に堆積した糸くずの除去に便利であり、円滑な動作を維持すると共に、使用寿命を延長することができる。

以上の説明は本発明の最良の実施例であり、本発明の実施の範囲を限定せず、その他の変化を加えた方式もすべて本発明の範疇に含まれる。このため、当該技術を熟知した者による同等効果を有する、または軽易な変化を施したものは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で実施された同等の変化と修飾すべて、本発明の特許の範囲内に含まれる。

上述をまとめると、本発明の給糸切換ヘッドの給糸切換装置は、特許の創作性及び産業上の利用価値を具えている。出願人は特許法の規定に基づき、ここに特許を出願する。

１ 給糸切換ヘッド
１１ 挟持プレート
１２ 給糸切換装置
１２１ 糸切換プレート
１２２ 糸切プレート
１２３ 可動カッタープレート
１２４ 挟糸プレート
１２５ ピン
１２１１、１２２２、１２３１ 位置決め孔
１２２１、１２４１ 穿孔
２ 挟持プレート
３ 弾性部材
４ 挟糸プレート
４１ 位置決め孔
４２ 穿孔
５ 糸切プレート
５１ 糸切部
５２ 穿孔
５３ 位置決め孔
６ ピン
７ 可動カッタープレート
７１ ネック部
７２ 第１当接部
７３ 鈎部
７４ 第１切欠部
７５ ピン
８ 糸切換プレート
８１ 湾曲部
８２ 逆さ鈎部
８３ 第２当接部
８４ 棒部
８５ 糸通し孔
８６ 第３当接部
８７ 第２切欠部
９ アクチュエータ
１０ カム
１０１ 糸

Claims (9)

1. 給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、平板状の挟糸プレート（４）と、平板状の糸切プレート（５）と、可動カッタープレート（７）と、糸切換プレート（８）とを含み、
   前記挟糸プレート（４）は、中央に複数の穿孔（４２）が設けられ、
   前記糸切プレート（５）は、前記挟糸プレート（４）の一側に設置され、その上端部の側縁に複数の位置決め孔（５３）が設けられ、且つ下端部に糸切部（５１）が設けられ、前記糸切プレート（５）の中央の前記挟糸プレート（４）の穿孔（４２）に対応する位置に複数の穿孔（５２）が設けられ、前記糸切プレート（５）の穿孔（５２）と前記挟糸プレート（４）の穿孔（４２）の間にピン（６）が設置され、
   前記可動カッタープレート（７）は、前記挟糸プレート（４）と前記糸切プレート（５）の間に移動可能に設置され、中央にネック部（７１）が設けられ、前記可動カッタープレート（７）の一側縁に外側に向かって突出した第１当接部（７２）が形成され、二端に鈎部（７３）と第１切欠部（７４）がそれぞれ設けられ、前記第１当接部（７２）と前記第１切欠部（７４）が前記可動カッタープレート（７）の両側縁にそれぞれ位置し、且つ前記第１切欠部（７４）近くの一面上に複数のピン（７５）が設置され、
   前記糸切換プレート（８）は、前記糸切プレート（５）の外側に設置され、中央にＶ字形の湾曲部（８１）が設けられ、且つ前記糸切換プレート（８）の一側縁の前記湾曲部（８１）近くの両側に逆さ鈎部（８２）と第２当接部（８３）がそれぞれ突出して設けられ、前記糸切換プレート（８）の下端部に棒部（８４）と糸通し孔（８５）が設置され、上端部に第３当接部（８６）と第２切欠部（８７）が設置されたことを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
2. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記挟糸プレート（４）と前記糸切プレート（５）が同じ形状であることを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
3. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記可動カッタープレート（７）の第１切欠部（７４）が前記糸切換プレート（８）の第２切欠部（８７）の開口と相対して設置されることを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
4. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記第１当接部（７２）は中央が突出し、且つ両側に斜めの辺が設けられた台形の構造であることを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
5. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記第２当接部（８３）はその一端の角が突出し、且つ一辺が前記第２切欠部（８７）に垂直な三角形の構造であることを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
6. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記第３当接部（８６）の一辺が前記第２切欠部（８７）の側辺と９０度より小さい角度を成すことを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
7. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記可動カッタープレート（７）のネック部（７１）と前記糸切換プレート（８）の湾曲部（８１）の両側に２つの前記ピン（７５）がそれぞれ配置され、挟持による移動可能な設置を完成したことを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
8. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記可動カッタープレート（７）上のピン（７５）が前記挟糸プレート（４）の位置決め孔（４１）内に移動可能に挿入されることを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。
9. 請求項１に記載の給糸切換ヘッドの給糸切換装置であって、前記給糸切換装置が複数の型態で２つの前記挟持プレート（２）の間に設置され、且つ前記挟持プレート（２）の一側に複数の弾性部材（３）が設置され、前記弾性部材（３）が前記糸切換プレート（８）の側縁に付勢することを特徴とする、給糸切換ヘッドの給糸切換装置。

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