JP2010154604A - 電線保護管 - Google Patents

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Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
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Abstract

【課題】可撓性を有し、かつ、強度の強い電線保護管を提供する。
【解決手段】複数の単位チューブ20を連結して構成され、その内部に電線70が挿通される電線保護管10の各単位チューブ20は、電線70が挿通される電線挿通孔31を有した筒部30と、筒部30に連なり、曲面状の外周面42を有する球面部40と、球面部40とは反対側にて筒部30に連なり、隣接する単位チューブ20の球面部40と嵌り合ってその球面部40の外周面42に対して摺動する凹状面部50と、を有し、各単位チューブ20は、筒部30の軸方向に沿った面で分割された複数の分割チューブ21,21からなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電線保護管に関する。
従来、電線を保護するものとしてはコルゲートチューブが知られている。このコルゲートチューブに電線が挿通されることで、外部の衝撃等から電線を保護するようになっている。また。このコルゲートチューブは、可撓性を有しているため、配置する場所に応じて湾曲させることが可能になっている。
特開2004−172476公報
ところで、コルゲートチューブは、上記したように可撓性を有するため、薄肉の合成樹脂で形成されている。そのため、外部からの強い衝撃に対しては十分な強度を有しているとはいい難かった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、可撓性を有し、かつ、強度の強い電線保護管を提供することを目的とする。
本発明は、複数の単位チューブを連結して構成され、その内部に電線が挿通される電線保護管であって、
前記各単位チューブは、
前記電線が挿通される電線挿通孔を有した筒部と、
前記筒部に連なり、曲面状の外周面を有する曲面部と、
前記曲面部とは反対側にて前記筒部に連なり、隣接する単位チューブの前記曲面部と嵌り合ってその曲面部の前記外周面に対して摺動する凹状面部と、を有し、
前記各単位チューブは、前記筒部の軸方向に沿った面で分割された複数の分割チューブからなるところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、電線保護管に電線が挿通されることにより、電線を外部からの衝撃等から保護できる。また、複数の単位チューブは、単位チューブの曲面部とこれと隣接する単位チューブの凹状面部とが嵌り合ってその曲面部の前記外周面に対して摺動するから、これらの単位チューブが連結されて構成された電線保護管は、使用する場所に応じた形状に曲げることができる。
さらに、各単位チューブは、筒部の軸方向に沿った面で分割された複数の分割チューブからなる。したがって、分割チューブに電線を挿通した後に、相手側の分割チューブを取り付けて一体化した単位チューブを形成すればよいから、電線挿通の際の作業性を向上させることができる。また、これと異なる電線挿通方法として、隣接する分割チューブ同士を連結し、この連結された分割チューブに電線を挿通するとともに、対となる分割チューブ同士を連結し、電線を挿通させた状態の連結された分割チューブと、これと対になる連結された分割チューブとを嵌め合わせることにより、電線挿通の際の作業性を向上させることも可能となる。
手段1の構成において、前記分割チューブは、前記単位チューブについて前記筒部の軸方向に沿った面で半分に分割した同一形状の半割体であるようにしてもよい(手段2)。
手段2の構成によれば、分割チューブを製造するための金型を共通化することができる。
手段1又は手段2の構成において、前記単位チューブは、二個の分割チューブからなり、一方の分割チューブには、ロック部が形成されるとともに、他方の分割チューブには前記ロック部に係合して前記単位チューブの分割チューブへの分離を規制するロック受け部が形成されているようにしてもよい(手段3)。
手段3の構成によれば、ロック部にロック受け部を係合させるという簡易な作業で、二個の分割チューブを一体化した単位チューブを形成することができる。
手段1又は手段2の構成において、前記単位チューブは、二個の分割チューブからなり、一方の分割チューブには、嵌込凹部が形成されるとともに、他方の分割チューブには前記嵌込凹部に嵌め込んで離間を規制する嵌込凸部が形成されるようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、嵌込凹部に嵌込凸部を嵌め込むという簡易な作業で、二個の分割チューブを一体化した単位チューブを形成することができる。
手段1又は手段2の構成において、前記単位チューブは、複数の分割チューブを溶着して構成されているようにしてもよい(手段5)。
手段5の構成によれば、簡易な作業で、複数の分割チューブが分離しないようにすることができる。
手段1ないし手段3のいずれか一項の構成において、前記各単位チューブにおける前記筒部は、
前記電線の外周が密着した状態で挿通されるとともに、
前記曲面部は、
端部側ほど前記電線挿通孔の径が大きくされるようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、各単位チューブの筒部に電線の外周が密着した状態で挿通することにより、熱伝導性の悪い空気層を介さず、電線から生じた熱を筒部を介して外部に放散することができる。
また、筒部について電線を密着させた場合に、曲面部についても筒部と同様に電線を密着させることにすると、電線の遊びがなくなり、単位チューブの連結部分を屈曲させることが困難になるばかりでなく、無理に屈曲させると、電線が傷つくおそれがある。一方、手段6の構成のように、端部側ほど電線挿通孔の径が大きくされるようにすれば、屈曲させる際の電線の遊びができ、連結部分の屈曲が容易になるだけでなく、屈曲の際に内部の電線を傷つけずに済む。
本発明によれば、可撓性を有し、かつ、強度の強い電線保護管を提供することができる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図11を参照して説明する。
本実施形態における電線保護管10は、図1に示すように、複数の単位チューブ20を連結して構成され、その内部に電線70が挿通されるものである。この電線70が挿通された電線保護管10は、例えば、電気自動車において走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索される。以下では、図3の左方を前方、右方を後方として説明する。
単位チューブ20は、図2に示すように、軸方向(挿通される電線70の軸方向。後述する筒部30の軸方向と同じ)の中央部の電線保持部35と、軸方向の一端側の球面部40(本発明の「曲面部」の一例)と、球面部40とは反対側の凹状の内周面を有する凹状面部50と、からなる。
電線保持部35は、円筒形状の筒部30と、筒部30の外周に設けれる放熱リブ60と、を有する。
筒部30は、円形状の内周面を形成する電線挿通孔31を有する(図4参照)。電線挿通孔31は、挿通される電線70の外形とほぼ同一であって、電線70が挿通された際には、電線70の外周が筒部30の内周面30Aにほぼ密着する。
なお、本実施形態では、電線70には、内側から芯線71、内皮72(絶縁被覆)、編組線73(シールド層)の順に形成(積層)されたいわゆるシールド電線が用いられている。よって、編組線73が筒部30の内周面30Aにほぼ密着する。なお、電線には、シールド電線であって、編組線73(シールド層)の周囲に、更に外皮(絶縁被覆)が形成されているものを用いてもよい。また、シールド電線以外も用いることができ、芯線71(単芯線やより線)のみの裸線や、芯線71を絶縁被覆で覆う被覆電線も可能である。
放熱リブ60は、筒部30の軸方向に所定の間隔を挟んで3個(複数個)並んで設けられている。各放熱リブ60は、一定の高さで筒部30の全周に亘って環状に形成されており、各放熱リブ60の厚みは、筒部30の厚みとほぼ同じである。各放熱リブ60の高さは、放熱リブ60の外径(環状の放熱リブ60の中心からの径)が凹状面部50のうち(最大となる)端部側の部分の外径にほぼ等しくなっている。
球面部40は、筒部30の外周に連なる球形の外周面42を有する。球面部40の内部には、筒部30の電線挿通孔31に連なる撓み許容孔41が形成されている。この撓み許容孔41は、電線70の撓み変形を可能にするための円形の電線挿通孔であって、筒部30側の端部が電線挿通孔31と同じ大きさであり、そこから他端側(単位チューブ20の端部側)に向かうほど広がる形状となっている(他端側に向かうほど撓み許容孔41の径が大きくなっている)。
凹状面部50は、フード状であって、球面部40とは反対側にて筒部30に連なり、その凹状の内面が隣接する他の単位チューブ20の球面部40と嵌り合ってその球面部40の外周面42に対して摺動する(球面部40を軸受する)摺接面51とされている(図4参照)。なお、凹状面部50の厚みは、筒部30の厚みとほぼ同じである。
この単位チューブ20は、図4に示すように、軸方向に沿った面で分割された二個の分割チューブ21,21からなり、これら対になる分割チューブ21,21は、共に同一形状となっている。
また、分割チューブ21,21の凹状面部50の外周面42のうち、上端部及び下端部(分割端面26(嵌め合わせる端面)の近傍)には、一対の分割チューブ21,21を溶着して単位チューブ20とするための溶着凹部23が軸方向に前後して2個形成されており(図3参照)、溶着凹部23により薄肉となった分割端面26が溶着される被溶着部24となっている。
ここで、上記した単位チューブ20(分割チューブ21)の材質は、合成樹脂であって、例えば、PP(ポリプロピレン),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PE(ポリエチレン),PET(ポリエチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。なお、熱硬化性樹脂等の他の合成樹脂を用いることも可能である。
そして、これら分割チューブ21,21は、それぞれ射出成形により各分割チューブ21ごとに一体に成形される。
次に、電線保護管10に電線70を挿通する方法について説明する。
まず、図5に示すように、複数の分割チューブ21について、一方の分割チューブ21の凹状面部50A(凹状面部50のうち、分割された状態の一対の凹状面部50をそれぞれ凹状面部50A,50Bとする)に他方の分割チューブ21の球面部40A(球面部40のうち、分割された状態の一対の球面部40をそれぞれ球面部40A,40Bとする)を嵌め合わせる(分割端面26同士が表に向くように嵌め合わせる)。そして、挿通させる電線70の長さに応じて必要な長さだけ多数の分割チューブ21の連結を繰り返し、図6に示すように、2列の連結分割チューブ25A,25Bを形成する。
次に、この連結分割チューブ25A,25Bは、電線挿通孔31と撓み許容孔41とが交互に形成された電線挿通部43を有するから、図7に示すように、一方の連結分割チューブ25Aの電線挿通部43に電線70を配する。
そして、他方の連結分割チューブ25Bを一方の連結分割チューブ25Aの上に、分割端面26同士を合わせた状態で被せる(図8参照)。これにより、図9に示すように、球面部40A,40Bの被溶着部24,24が重ね合わされることになるから、この被溶着部24,24を超音波ホーンで挟んで溶着する。
このようにして形成された電線保護管10は、凹状面部50と球面部40とが軸受け構造のようになって摺動可能とされるとともに、図10,図11に示すように、内部に電線70が挿通された状態でも、撓み許容孔41が電線70の逃げを許容する領域となり、電線保護管10を撓ませても(屈曲させても)、電線70を傷つけずに済む。
なお、電線保護管10の形成方法については、上記した方法に限らず、電線70の周りに、単位チューブ20の対になる分割チューブ21,21を嵌め合わせてから、隣接する単位チューブ20の対になる分割チューブ21,21を順次嵌め合わせるという作業を繰り返してもよい。また、電線70を挿通させていない複数の単位チューブ20を連結した電線保護管10を形成した後に、電線70を一方の端部の電線挿通孔31(又は撓み許容孔41)から他方の端部まで挿通していくようにしてもよい。
(本実施形態の効果)
上記したように、複数の単位チューブ20を連結して構成され、その内部に電線70が挿通される電線保護管10の各単位チューブ20は、電線70が挿通される電線挿通孔31を有した筒部30と、筒部30に連なり、曲面状の外周面42を有する球面部40(曲面部)と、球面部40とは反対側にて筒部30に連なり、隣接する単位チューブ20の球面部40と嵌り合ってその球面部40の外周面42に対して摺動する凹状面部50と、を有する。
したがって、電線保護管10に電線70が挿通されることにより、電線70を外部からの衝撃等から保護できる。また、複数の単位チューブ20は、単位チューブ20の球面部40とこれと隣接する単位チューブ20の凹状面部50とが嵌り合ってその球面部40の外周面42に対して摺動するから、これらの単位チューブ20が連結されて構成された電線保護管10は、使用する場所に応じた形状に曲げることができる。
さらに、各単位チューブ20は、筒部30の軸方向に沿った面で分割された複数の分割チューブ21,21からなる。したがって、一方の分割チューブ21に電線70を挿通した後に、対になる相手側の分割チューブ21を取り付けて一体化した単位チューブ20を形成すればよいから、電線挿通の際の作業性を向上させることができる。また、これと異なる電線挿通方法として、隣接する分割チューブ21,21同士を連結し、この連結された連結分割チューブ25Aに電線70を挿通するとともに、対となる分割チューブ21,21同士を連結して連結分割チューブ25Bとし、電線70を挿通させた状態の連結分割チューブ25Aに、これと対になる連結分割チューブ25Bを嵌め合わせることにより、電線挿通の際の作業性を向上させることも可能となる。
また、分割チューブ21,21は、単位チューブ20について筒部30の軸方向に沿った面で半分に分割した同一形状の半割体であるから、分割チューブ21,21を製造するための金型を共通化することができる。
さらに、単位チューブ20は、複数の分割チューブ21,21を溶着して構成されているから、簡易な作業で、複数の分割チューブ21,21が分離しないようにすることができる。
また、各単位チューブ20における筒部30は、電線70の外周が密着した状態で挿通されるとともに、球面部40は、端部側ほど電線挿通孔31の径が大きくされている。
このように、各単位チューブ20の筒部30に電線70の外周が密着した状態で挿通されることにより、熱伝導性の悪い空気層を介さず、電線70から生じた熱を筒部30を介して外部に放散することができる。また、端部側ほど電線挿通孔31の径が大きくされるから、屈曲させる際の電線70の遊びができ、連結部分の屈曲が容易になるだけでなく、屈曲の際に内部の電線70を傷つけずに済む。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図12〜図14を参照して説明する。
実施形態1は、一対の分割チューブ21,21は、溶着凹部23及び被溶着部24を有し、被溶着部24同士を嵌め合わせて溶着することにより単位チューブ20を形成することとしたが、実施形態2の分割チューブ121,121は、溶着凹部23及び被溶着部24を有さない代わりに、ロック部81とロック受け部85とからなるロック機構によりロックされて単位チューブ20が形成されるものである。他の構成は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
図12に示すように、分割チューブ121の凹状面部50には、ロック部81と、ロック部81に係合するロック受け部85と、が形成されている。これらロック部81及びロック受け部85は、凹状面部50の外周面42のうち、分割端面26と接する部分に形成されており、このうち、ロック部81が凹状面部50の一方の側(図12では上部)に形成されており、ロック受け部85が凹状面部50の他方の側(図12では下部)に形成されている。
ロック部81は、図13に示すように、棒状の連結ピン部82と、連結部の先端部にて外方に凸となるように形成される係止爪部83と、を有する。
係止爪部83は、先細となっており、先細となる外方側の面がテーパ面とされる。
ロック受け部85は、長方形の枠形をなし、内部に長方形状のロック孔86が貫通形成されている。ロック孔86の上下方向の寸法は、係止爪部83の上下方向の寸法(係止爪部の厚み)よりもわずかに小さくなっている。
使用される分割チューブ121(嵌め合わせの対になる分割チューブや、前後に連結される分割チューブ)は、同一形状をなしており、前後に分割チューブ121,121を嵌め合わせてなる連結分割チューブ125A,125Bを一対形成し、このうち一方の連結分割チューブ125Aに電線70を載置する。
そして、連結分割チューブ125A,125B同士を、連結分割チューブ125Aのロック部81側を連結分割チューブ125Bのロック受け部85側に合わせるとともに、連結分割チューブ125Aのロック受け部85側を連結分割チューブ125Bのロック部81側に合わせて、各係止爪部83を各ロック孔86に挿入する。
すると、ロック部81の係止爪部83が、枠形のロック受け部85をわずかに撓ませつつロック孔86に進入していく。そして、図14に示すように、係止爪部83の全体がロック孔86を抜けると、係止爪部83の後縁がロック受け部85に係止して単位チューブ120の分割チューブ121,121への分離が規制されるようになっている。
このように、単位チューブ120は、二個の分割チューブ121,121からなり、一方の分割チューブ121には、ロック部81が形成されるとともに、他方の分割チューブ121にはロック部81に係合して単位チューブ20の分割チューブ121,121への分離を規制するロック受け部85が形成されている。
したがって、ロック部81にロック受け部85を係合させるという簡易な作業で、二個の分割チューブ121,121を一体化した単位チューブ120を形成することができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図15〜図18を参照して説明する。
実施形態3の単位チューブ22は、同一形状の二個の分割チューブ221,221からなり、一方の分割チューブ221からは嵌込凸部91が突出するとともに、他方の分割チューブ221には、嵌込凸部91が嵌り込んで離間を規制する嵌込凹部95が形成されている。
具体的には、図15に示すように、球面部40及び凹状面部50における分割端面26のうち、電線挿通部43の下側(一方の側)に、分割端面26を構成する平面部26Aから嵌合方向に突出する嵌込凸部91が形成されるとともに、電線挿通部43の他方の上側(他方の側)に、相手側の分割チューブ221,221の嵌込凸部91が嵌め込まれる嵌込凹部95が形成されている。
嵌込凸部91は、円柱状をなし、先端部には、段差状に太くなる太径部92を有するとともに、太径部92の先端は丸みを帯びている。また、嵌込凸部91には、嵌込凸部91を前後に分けるスリット状の切れ目部93が形成されており、これにより嵌込凸部91は、太径部92の径を小さくする方向に撓み変形可能となっている。
嵌込凹部95は、円形の孔であり、その径は、太径部92の径よりも小さくなっている。これにより、嵌込凸部91が撓み変形して嵌込凹部95に嵌めこまれると、太径部92が復元変形しようとする力及び太径部92と嵌込凹部95との間の摩擦力により容易に抜けないようになっている。
なお、分割端面26のうちの一方の側(図15では上側)の端部(縁部)は、一定の厚みで段差状に突出形成された段差突部96とされるとともに、分割端面26のうちの他方の側(図15では下側)の端部(縁部)は、一定の厚みで段差状に窪み形成された段差窪み部97とされている。また、凹状面部50の分割端面26(平面部26A)における中央部は、嵌込凸部91及び嵌込凹部95の部分の面積を確保するために外方側に膨らんだ形状をなしており、これに対応して当該部分の近傍の段差突部96及び段差窪み部97についても外方側に膨らんだ形状となっている。
ここで、電線保護管に使用する分割チューブ221(嵌め合わせの対になる分割チューブや、前後に連結される分割チューブ)は、同一形状をなしている。
そして、図16に示すように、前後となる分割チューブ221,221を嵌め合わせて連結分割チューブ225A,225Bを形成した後に、一方の連結分割チューブ225Aに電線70を載置する。
次に、図17に示すように、連結分割チューブ225A,225B同士を、一方の嵌込凸部91を有する側を他方の嵌込凹部95を有する側に合わせて、嵌込凸部91の太径部92を撓み変形させつつ嵌込凹部95に嵌めこむ(陥入する)。このとき、分割端面26の段差窪み部97についても、分割端面26の段差突部96に嵌まる(図18)。
このように、実施形態3によれば、嵌込凹部95に嵌込凸部91を嵌め込むという簡易な作業で、二個の分割チューブ221,221を一体化した単位チューブ220を形成することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
分割チューブは、ほぼ同じ大きさの半割体からなることとしたが、一方の分割チューブと、他方の分割チューブの大きさが異なるものであってもよい。また、単位チューブ20は、2個の分割チューブからなるものに限らず、3個以上の分割チューブからなるものであってもよい。
実施形態1に係る電線保護管を表す図 単位チューブの斜視図 単位チューブの側面図 分割チューブの斜視図 分割チューブを連結する様子を表す図 一対の連結分割チューブの図 連結分割チューブに電線を挿通した図 二個の分割チューブの嵌め合わせる様子を表す図 二個の分割チューブの溶着を説明する図 電線保護管を曲げた際の内部の様子を表す図 図10とは反対側に電線保護管を曲げた際の内部の様子を表す図 実施形態2の分割チューブが連結された様子を表す図 対になる分割チューブを嵌め合わせる様子を表す図 対になる分割チューブがロックされて電線保護管が形成された状態を表す図 実施形態3の分割チューブを表す斜視図 分割チューブが連結された様子を表す図 対になる分割チューブを嵌め合わせる様子を表す図 対になる分割チューブが嵌め合わされて電線保護管が形成された状態を表す図
符号の説明
10…電線保護管
20,120,220…単位チューブ
21,121,221…分割チューブ
23…溶着凹部
24…被溶着部
25A,25B,125A,125B,225A,225B…連結分割チューブ
26…分割端面
30…筒部
31…電線挿通孔
35…電線保持部
40…球面部
41…撓み許容孔
43…電線挿通部
50…凹状面部
70…電線
81…ロック部
82…連結ピン部
83…係止爪部
85…ロック受け部
91…嵌込凸部
92…太径部
95…嵌込凹部

Claims (6)

  1. 複数の単位チューブを連結して構成され、その内部に電線が挿通される電線保護管であって、
    前記各単位チューブは、
    前記電線が挿通される電線挿通孔を有した筒部と、
    前記筒部に連なり、曲面状の外周面を有する曲面部と、
    前記曲面部とは反対側にて前記筒部に連なり、隣接する単位チューブの前記曲面部と嵌り合ってその曲面部の前記外周面に対して摺動する凹状面部と、を有し、
    前記各単位チューブは、前記筒部の軸方向に沿った面で分割された複数の分割チューブからなることを特徴とする電線保護管。
  2. 前記分割チューブは、前記単位チューブについて前記筒部の軸方向に沿った面で半分に分割した同一形状の半割体であることを特徴とする請求項1記載の電線保護管。
  3. 前記単位チューブは、二個の分割チューブからなり、
    一方の分割チューブには、ロック部が形成されるとともに、他方の分割チューブには前記ロック部に係合して前記単位チューブの分割チューブへの分離を規制するロック受け部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電線保護管。
  4. 前記単位チューブは、二個の分割チューブからなり、
    一方の分割チューブには、嵌込凹部が形成されるとともに、他方の分割チューブには前記嵌込凹部に嵌め込んで離間を規制する嵌込凸部が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電線保護管。
  5. 前記単位チューブは、複数の分割チューブを溶着して構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電線保護管。
  6. 前記各単位チューブにおける前記筒部は、
    前記電線の外周が密着した状態で挿通されるとともに、
    前記曲面部は、
    端部側ほど前記電線挿通孔の径が大きくされることを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の電線保護管。
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