JP2010137379A - インクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回復が十分に行われるだけ予備吐出動作が確実に行われるように予備吐出動作回数が確実に制御されるインクジェット記録装置及びその吐出状態検査方法を提供すること。
【解決手段】インクジェット記録装置が、発泡室内の温度を検出する温度センサーを有している。そして、吐出口がインクを吐出可能かどうかが判断される吐出状態判断手段と、インクの吐出量が十分であるかどうかが判断される吐出量判断手段とを有している。吐出量判断手段は、温度センサーによって検出される温度の最高到達温度が、不吐最高到達温度から温度低下閾値の分低下した第一温度推定値以下のときに、インクの吐出量が十分であると判断する。また、最高到達温度が、第一温度推定値を上回ったときには吐出口からの液体の吐出量が不十分であると判断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、電気熱変換体の熱エネルギーを記録用インクに作用させて吐出口からインクを記録媒体に吐出させて付着させることにより記録を行うインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法に関する。
記録ヘッドの吐出口から記録用の液滴(インク)を吐出させて紙等の記録媒体に付着させるインクジェット記録方式による記録装置においては、熱エネルギーをインクに作用させて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させる方式が知られている。このような吐出方式は、吐出口の高密度マルチ化が容易である等の利点を有する。一方、この方式の記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置では、吐出口近傍のインク中の水等の蒸発等により吐出口近傍のインクが増粘し得る。そして、記録ヘッドの有する吐出口のうち、全体または一部の吐出口でインクが吐出されない不吐の状態(増粘不吐)や吐出量が所望の値に達しない状態が発生し得る。
記録ヘッドのノズルに吐出不良のものが発生した場合には、そのノズルに対して吐出状態を回復させる回復動作を実行させることが好ましい。回復動作には、インクを吐出させるのに十分な熱エネルギーを記録用のインクに連続して作用させ、インクを吐出することにより増粘による不吐出の状態や吐出量が所望の値に達しない状態を回復させることがある。このように、インクを吐出することで記録ヘッドの吐出状態を回復させる動作のことを、以下、予備吐出動作という。
記録ヘッドによる記録媒体の幅方向への往復走査と走査方向に交差する方向への記録媒体の搬送とを繰り返して記録を行う、いわゆるシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置は、記録ヘッドを記録媒体の幅方向に移動させることが可能である。従って、シリアルスキャン方式のインクジェット記録装置は、記録媒体の幅方向の外側に記録ヘッドを移動させ、そこで記録を行う領域以外の部位にインクを吐出することで、回復手段としての予備吐出動作を実行することが可能である。しかし、必要以上の回数の予備吐出動作を行うことは、ランニングコストの増大、浮遊ミストの増加、画像記録のスループットの低下、ヒーターの劣化、消費電力の増大、ヘッドの温度上昇等の問題を招く。必要以上に予備吐出動作が行われることは好ましくない。
そのため、予備吐出動作回数を制御する方法としては、記録ヘッドに温度センサーを設け、一回の予備吐出動作ごとに温度センサーによってインクの吐出前と吐出後とで温度が測定されるものがある。そして、インクの吐出前後での温度変化が閾値を越えているかどうかを判断することによって記録ヘッドの吐出状態が回復されているかどうかを判断するという方法が従来知られている(特許文献1)。
特開平11−138788号公報
しかしながら、特許文献1に開示される記録ヘッドの検査方法では、1回の予備吐出動作による記録ヘッドの温度変化への影響は微小なため、1回の予備吐出動作毎に吐出不良か否かを判定するのは困難である。従って、上述の検査方法によって吐出状態の判断を行い予備吐出動作回数を必要十分な回数のみ確実に行われるように制御することは難しいという課題がある。従って、予備吐出動作による回復が不十分なまま記録が行われることで、記録によって得られる画像の品質が低下する虞がある。また、必要以上に予備吐出動作が行われることで、液体としてのインクを浪費してしまい、ランニングコストの増大、浮遊ミストの増加、画像記録のスループットの低下、ヒーターの劣化、消費電力の増大、記録ヘッドの温度上昇等が生じる虞がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、回復が十分に行われるだけ予備吐出動作が確実に行われるように予備吐出動作回数が確実に制御されるインクジェット記録装置及びその吐出状態検査方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、吐出口からの液体の吐出量が十分になるまで回復させるのに必要十分な回数だけが確実に行われるように予備吐出動作回数が制御されるインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の記録ヘッド回復方法の具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
最初に、以下に説明するいくつかの実施形態において共通に用いられるインクジェット記録装置の構成について説明する。
図1に、本実施形態のインクジェット記録装置を示す。記録ヘッド1は、記録媒体に対向する面に複数のノズル列を有している。そして、記録媒体2に対して液体としてのインク滴を吐出することにより、記録媒体2上にドット形成による画像記録を行う。本実施形態の記録ヘッドは、吐出口から記録に関与しない部位へインクを吐出して回復処理としての予備吐出動作を行うことが可能である。
図2(a)には、本実施形態の記録ヘッドにおける素子基板の平面図が示されており、図2(b)には、本実施形態の記録ヘッドの断面図が示されている。本実施形態の記録ヘッドは、発泡室に貯留されたインクを吐出口3から吐出して記録媒体に記録を行う。また、発泡室内の温度を検出する温度検出手段としての温度センサー5を具備している。
記録ヘッドに列状に設けられた複数個の吐出口3よりインク滴を吐出させるために、発熱素子としての電気熱エネルギー変換体(以下、ヒーター4)に電圧が印加される。駆動信号の印加によって、ヒーター4に電力が供給され、ヒーター4が加熱されて記録ヘッドの内部に気泡を発生させる。これにより、発泡圧によって記録ヘッド内部の圧力が高まりインク滴が吐出口3から吐出される。また、記録紙の外に記録ヘッドを移動させ、インクの吐出に十分な熱エネルギーをヒーター4に連続的に印加することにより、吐出口3の回復を行う手段を備えている。
図2(a)において、6は端子であり、ワイヤボンディングにより外部と接続される。5は温度検知素子(以下、温度センサー5)であり、ヒーター4等と同じように成膜プロセスにより基板上に形成してある。
図2(b)には、図2(a)における線分B−Bに沿う断面図が示されている。基板8には、熱酸化膜SiO2等からなる蓄熱層9を介してAl、Pt、Ti、Ta、Cr、W、AlCu等により形成され温度に応じて抵抗値が変化する薄膜抵抗体で形成される温度センサー5を備える。更に、基板8には、接続配線のためのAl等の個別配線10及びヒーター4と基板8に形成された制御回路を接続するAl配線が形成される。更に層間絶縁膜11を介してヒーター4、SiN等のパシベーション膜12、耐キャビテーション膜13が半導体プロセスで高密度に積層されて形成される。
この耐キャビテーション膜13は、ヒーター4上の耐キャビテーション性を高めるためにTa等が用いられる。
薄膜抵抗体として形成される温度センサー5はヒーター4の各々の直下に分離独立して配置される。各温度検知素子に接続される温度検知素子の個別配線10は温度センサー5の情報を検出する検出回路の一部として構成される。
図2(a)に示されるように、本実施形態では、それぞれのノズルごとに基板上に温度センサーが配設されている。温度センサーを基板上に配設する際には、ヒーター4や耐キャビテーション膜13と同様に、従来からの半導体プロセスによって形成される。本実施形態によれば、温度センサーを素子基板上に配設するのに配線やその他の膜と同様に半導体プロセスによって製造されるので、従来の記録ヘッドの製造方法から大幅な変更を加えることなく製造することができる。従って、本実施形態の製造方法では、温度センサーを配置するのに生産性を落とすことなく記録ヘッドの製造を行うことが可能である。
図2(a)に示されるように、本実施形態では温度センサー5をインクの吐出方向に見た形状は長方形状とされている。しかしながら、温度センサーは本実施形態のものに限定されず、図3に示されるように、温度センサー5がヒーター4に対応する部分を蛇行するように温度センサー5を配設して高抵抗化を図ったものを採用しても良い。このような温度センサーを採用することで、微小な温度変動でも高い電圧値として出力させ、温度変化を確実に検出することができる。
本実施形態の吐出状態検査方法を行う際には、まず、記録ヘッドの吐出口からのインクの吐出状態を判断する吐出状態判断工程が行われる。以下、吐出状態判断工程について説明する。
図4には、吐出口がインクを正常に吐出している場合と吐出不良が生じている場合において、温度センサー5が温度を検出する工程において検出する温度変化が示されている。
まず、ノズルが正常にインクを吐出している場合の記録ヘッド内部の温度変化について説明する。本発明においてヒーターに与えるパルスとは、吐出1周期内で印加するヒートパルスのことを意味する。1周期内で単パルスを印加する場合もあれば複数のパルスを印加する場合もある。ヒーターに対して1周期内でパルスを与えた場合、ヒーターへの印加エネルギーが充分であれば吐出口から液体を吐出することができ、エネルギーが不足していれば吐出口から液体を吐出することができない状態となる。ヒーター4にパルスが印加されるとヒーター4の温度が急激に上昇する。それに伴い、インク-耐キャビテーション膜界面の温度も上昇する。インク-耐キャビテーション膜界面の温度がインクの発泡温度に達すると、気泡が生成され成長していく。気泡が生成されると、インクと耐キャビテーション層との間に気泡が介在することにより、耐キャビテーション膜13のヒーター4直上の辺りは、耐キャビテーション層13とインクとが接していない状態になる。気泡の熱伝導率はインクの熱伝導率と比べ一桁ほど小さいので、ヒーター4直上に気泡が存在している状態では、ヒーター4からインク側へは熱があまり伝わらない。パルスの印加が停止されると、温度センサー5は最高到達温度を経た後、降温していく。最高到達温度とは、ヒーターが駆動する1周期内において、基板上の各ヒーター下部に設けられた温度センサーが検知する温度が最大となる温度のことを意味する。先に述べたように、ヒーターへの印加エネルギーが充分な場合、吐出口から液体が吐出する。この場合、温度センサーがヒーター駆動1吐出周期内で測定される最も高い温度が最高到達温度となる。同様に、ヒーターへの印加エネルギーが不十分な場合であっても、温度センサーがヒーター駆動1吐出周期内で測定される最も高い温度が、このときの最高到達温度になる。また、吐出口部において液体が増粘し吐出しにくくなっている場合であっても、温度センサーがヒーター駆動1吐出周期内で測定される最も高い温度がこのときの最高到達温度になる。各場合において、最高到達温度となった以降気泡は熱を失うに従い徐々に収縮していく。このとき、図5(a)に示されるように、吐出口内部のインクの液面が吐出されたインク滴の尾引き部分に引っ張られてヒーター4上のインクが矢印Aの方向に力を受け、一旦吐出口形成面から外側に突出した形状になる。それから、一旦外側に突出した液面の反作用により、ヒーター4上のインクが図5(b)に示される矢印Bの方向に力を受け、吐出口からヒーターに向かう方向へのインク流れが生じる。その結果、気泡が消泡する前に気泡中心上部のインクが耐キャビテーション膜13と接触する。熱伝導率の高いインクと耐キャビテーション膜13が接触することにより、ヒーターからインクに熱が伝達され、ヒーターが冷却されて温度が低下する。これにより、基板に配設されている温度センサー5の検出値は急速に低下する。よって、温度センサー5の検出する温度の降温過程において、急激な冷却速度の変化が生じる。
次に、ノズルに吐出不良が生じている場合の温度変化について説明する。吐出口にゴミが詰まったり、吐出口近傍のインクが増粘したりすることで吐出口が塞がれると、インクを吐出することができなくなることがある。この場合、インクが正常に吐出されている場合と同様に、ヒーター4にパルスが印加されると温度が上昇し、インク-耐キャビテーション膜界面の温度がインクの発泡温度に達すると気泡が発生し、成長していく。ここで、この場合の吐出口は増粘したインクによって塞がれているので、吐出口側に対しては流抵抗が高い。これにより気泡は各ヒーターに共通する液室側へと成長していく。時間の経過と共に消泡していくが、吐出によるインクの流れも生じないため、気泡中心上部のインクだけが耐キャビテーション膜13と接触するという現象は起きない。よって、インク-耐キャビテーション膜界面は徐々に収縮していき、温度センサー5の検出する温度の降温過程において、急激な冷却速度の変化は生じない。よって、急激な冷却速度の変化の有無から、吐出口が吐出可能か否かを判断することができる。
図6は、図4の温度変化を時間に関して2回微分する演算を行なったものである。
正常吐出の場合には、降温過程において急激な冷却速度の変化があるため、温度変化のグラフにおける降温過程で温度推移が負の領域に一旦侵入し、その後負の領域でピークが現れる。一方、ノズルが吐出不良の状態の場合には、温度変化のグラフにおける降温過程で負の領域でのピークは現れない。よって、温度変化を時間に関して2回微分した結果に負のピークが存在するか否かにより、急激な冷却速度の変化が生じたか否かを検出することが可能である。
降温過程における急激な温度の降下の有無によって吐出が行われているからどうかを判断する吐出状態判断工程が行われた後には、ノズルからのインクの吐出量が正常かどうかを判断する吐出量判断工程が行われる。以下、吐出量判断工程について説明する。
図7は、吐出口がインクの吐出ができないような不吐の状態にあるときに、予備吐出動作を行うことで記録ヘッドを回復させていく際のインクの吐出量及び記録ヘッドの最高到達温度の関係について予備吐出動作の回数を基に示したグラフである。
増粘したインクが吐出口を塞いでいるために吐出口がインクを吐出できないような状態にある場合には、予備吐出動作開始後しばらくは吐出口近傍のインクの増粘により、吐出不良の状態が続く。この間、一回の予備吐出動作ごとのヒーター駆動1吐出周期あたりの最高到達温度はほとんど変化しない。予備吐出動作を複数回繰り返すと徐々にインクが吐出されるようになり、その後吐出量は徐々に増加していく。これは記録ヘッドによる予備吐出動作により吐出口近傍のインクの増粘が徐々に解消され、これに伴いノズルからインクが吐出されやすくなることによる。インクの吐出量が減少を始めたときの予備吐出動作回数をN1とする。増粘が解消されると、吐出量はそれ以上増えなくなり、図7のN2以降の予備吐出動作回数領域に示されるように、予備吐出動作によるインク吐出量が一定となる。インクの吐出量がこれ以上減少せずに一定となったときの予備吐出動作回数をN2とする。
予備吐出動作回数におけるN1とN2との間の領域では、吐出量が増加している。この区間では、インク吐出量が増加すると共に記録ヘッド内部の最高到達温度は徐々に下降している。これは、吐出されるインクの量が多い方が、ヒーターから液体への電気熱変換エネルギーが多くなり、吐出に使用されるためである。予備吐出動作による回復が完了して吐出量が一定となると最高到達温度も同様に変化しなくなる。吐出量と、ヒーター駆動1吐出周期あたりの最高到達温度には強い相関があるので、最高到達温度から吐出量を判定することが可能である。図7においては、一回の予備吐出動作が行なわれて次の予備吐出動作が行なわれるまでの間を、ヒーター駆動1吐出周期とし、この間に温度センサー5が検知する最も高い温度のことを最高到達温度としている。
予備吐出動作回数がN2を超えて、予備吐出動作による吐出量が安定した状態になると、そのノズルからのインク吐出量は記録に十分な量であると考えることができる。このとき、最高到達温度もほぼ安定な状態に落ち着いている。このときの温度をMax_print(第二の最高到達温度)とする。本実施形態においては、吐出を行うことができない状態であると判断されたときの最高到達温度Max_huto(不吐最高到達温度すなわち第一の最高到達温度)とMax_printとの温度差ΔTを予め設定しておくこととする。なお、最高到達温度Max_huto(不吐最高到達温度)については、吐出量判断工程の前に行われた吐出状態判断工程で検出された温度が用いられても良い。
この値を、正常なインク吐出量によってインクが吐出されているかどうかを判定するための閾値である温度差ΔT(温度低下閾値)として記憶しておく。そして、吐出が正常に行われないと判断されたときの不吐最高到達温度よりも閾値ΔTを超えて最高到達温度が低下したときに、つまり、不吐最高到達温度から温度低下閾値ΔTの分低下したときに、インク吐出量が正常であると判断される。実際にインクの吐出量が正常であるかを判断する際には、Max_hutoからΔTを引くことにより、インクの吐出量が正常である場合の記録ヘッドの最高到達温度Max_printの推定値(第一温度推定値)を算出する。そして、推定値のMax_printと予備吐出動作が行われた後の記録ヘッドの最高到達温度とを比較する。そして、予備吐出動作が行われた後の記録ヘッドの最高到達温度が推定値のMax_print以下の温度(第一温度推定値以下の温度)であれば、吐出口からのインクの吐出量が十分であると判断されインク吐出量が正常であると判断される。そして、予備吐出動作が行われた後の記録ヘッドの最高到達温度が推定値のMax_printを上回ったときには吐出口からの液体の吐出量が不十分であると判断されて予備吐出動作が繰り返される。
このように、不吐の状態が確認されたときの最高到達温度と、予備吐出動作を行った後の最高到達温度との差が閾値ΔT以上になったときに、吐出量が所望の値以上になったと判定する。つまり、予備吐出動作を行った後の最高到達温度が、Max_hutoからΔTを減算した値以下になったときに、最高到達温度が温度低下閾値の分低下したと判断し、吐出量が所望の値以上になったと判定する。
このように、記録ヘッドにおける最高到達温度の温度差によってインク吐出量が正常であるかどうかを判断するので、絶対値の変動に左右されずに、変動に対応してインク吐出量が正常であるかどうかを確実に判断できる。従って、吐出デューティの高低等によって記録ヘッド自体の温度の変動が生じ、それに伴いMax_huto及びMax_printの絶対値が経時的に変動したとしても、それに対応することができる。
また、予備吐出動作により、吐出できない状態から吐出できる状態へ回復してから、吐出口3からのインク吐出量が正常な吐出量に達するまでに更に必要な予備吐出動作回数をN_Maxと定義してその値を予め設定しておく。そして、記録ヘッドが、吐出はできるけれども正常な吐出量ではなく吐出量が所望の値に達していない状態である場合には、N_Max回予備吐出動作を行えば吐出量は記録に十分な量を行うことが可能であると考えられる。
正常吐出かつ吐出量が所望の値に達していない状態のときに、その状態から吐出量が所望の値に達するのに過不足ない予備吐出動作の回数をNと定義する。
図8に、本実施形態のインクジェット記録装置が記録ヘッドの回復動作を行う際のデータの流れを示すブロック図を示す。図7を用いて、吐出状態検査方法を行う際のデータの流れについて説明する。
まず、回復手段としての予備吐出動作が実行されると、ヒーターが加熱されて記録ヘッドにおけるヒーター周辺の温度が上昇する。そして、温度検知素子によって温度が検知され、その温度が温度検出手段に伝達されて予備吐出動作による温度変化が検出される。
そして、温度検出手段としての温度センサーによって検出された温度に基づいて、吐出状態判断工程及び吐出量判断工程が行われる。吐出状態判断工程では、検出された温度変化に降温の急激な変化があるか否かを検出する。その結果に基づいて図6で説明した内容に基づき、インクの吐出が正常吐出であるのか不吐状態であるのか判定する。また、吐出量判断工程では、温度センサーによって検出された温度変化に基づいて記録ヘッドの1吐出周期あたりの最高到達温度が検出され、その最高到達温度の検出値からインク吐出量が正常であるかどうかを判定する。上記二つの判定結果に基づいて、本実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法では、回復判定工程において予備吐出動作の継続、あるいは終了を判定する。
図9に、本実施形態における予備吐出動作における回復シーケンスのフローチャートを示す。以下、図9を参照して予備吐出動作における回復シーケンスについて説明する。
まずステップS1で、予備吐出動作を一回実行する。
次にステップS2では、そのときのヒーター4付近の基板の温度を温度センサー5により検出する。
そして、ステップS3では、ステップS2で検出した温度の冷却速度に急激な変化が生じたか否かを検出し、吐出状態判断工程が行われている。冷却速度に急激な変化が生じていない場合には、吐出不良と判定されステップS4へ進む。冷却速度に急激な変化が生じている場合には、吐出できていると判定されステップS6へ進む。
ステップ4で吐出状態が不吐状態であると判断された際の最高到達温度Max_hutoを第一の最高到達温度とする。
ステップS4では、増粘による吐出できない状態のノズル3を、吐出できるような状態に回復するために必要な予備吐出動作をさらに行なう。予め定めたk回この再予備吐出動作を実行してもインクの吐出ができない場合には、回復シーケンスを終了する。この場合、その吐出口については、増粘不吐ではない理由により吐出できない状態であると判断される。ここで、予め定める予備吐回数kは、増粘によって吐出できない状態N1から吐出できるような状態N2になる予備吐出動作回数Nの最大値として予め設定されて記憶されている。つまり図7に記載するように、1つの吐出口(ヒーター)に対して、良好な画像を得るために予め分かっている所望の吐出量の値がある。この吐出量が得られるときの最高到達温度は安定した温度であり、第2の最高到達温度Max_printである。予備吐出動作回数がk回に満たない場合には、予備吐出動作を継続する。
ステップS5以降では、吐出量判断工程が行われる。ステップS5では、ステップS3において一回以上吐出不良と判定されたあとに、吐出できるような状態になった場合にはステップS6へと進み、一回目の予備吐出動作から吐出できる状態になった場合にはステップS11へと進む。
ステップS6では、吐出状態判断工程でインクを吐出できない状態であると判断されたときの温度変化の最高到達温度Max_hutoを、最高到達温度Max(i−1)に設定する。
ステップS7では、吐出量が予め定められた量より多いと判定するための最高到達温度の閾値をMax_huto-ΔTとして設定する。ここで、Max_huto-ΔTとは、第一の最高到達温度Max_hutoと、第二の最高到達温度Max_printとの温度差であり、出荷時に予め設定しておく。後述するステップS8での予備吐出動作が行われた後の最高到達温度がMax_huto-ΔTよりも下回れば、正常なインク量の吐出が行われたと判断される。
ステップS8では、予備吐出動作が一回実行される。
ステップS9では、そのときのヒーター4付近の温度変化を温度センサー5により検出する。
ステップS10では、ステップS9で検出した温度の最高到達温度(Max(i))と、最高到達温度の閾値Max_huto-ΔTとを比較し、閾値よりもMax(i)が低いときには吐出量が予め定められた量より多いと判定される。つまり、正常なインクの吐出量で吐出が行われていると判定される。その後、回復シーケンスを終了する。閾値Max_huto-ΔTよりもMax(i)が高いときには、吐出量が少ないと判定し、予備吐出動作を継続する。
吐出状態判断工程で一回目の予備吐出動作から吐出できる状態にある場合、ステップS11では、予備吐出動作により予め設定されている予備吐出動作回数N_Max回予備吐出動作を実行し、吐出口3の回復処理を完了する。
このように、本実施形態のインクジェット記録装置の吐出状態の検査方法によれば、最高到達温度の変化が検出されて、最高到達温度が閾値よりも低下したかどうかが判断されるので、インクの吐出量が十分であるかどうかが確実に判断される。従って、予備吐出動作が必要十分な回数だけ行われるように制御される。また、一回の予備吐出動作が行われるごとに最高到達温度の検出を行うことが可能なので、回復された吐出口に対して無駄な予備吐出動作を行うことが抑えられる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を実施するための第二実施形態について説明する。上記の第一実施形態と同様の構成の部分については説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。
図10は本発明の第2の実施形態における回復シーケンスのフローチャートである。
第2の実施形態では、第一温度推定値としての閾値Th1を設定するために用いる温度差ΔTが経時的な変化により変わってしまったときに、それを補正する工程を有している。
図11を用いて、ΔTの補正方法について説明する。
ΔTの初期値については予め設定されている。このため、不吐の状態にあるときの不吐最高到達温度Max_hutoが温度センサーによって検出されると、Max_hutoから設定されているΔTを減算することでMax_printの推定値を算出することができる。このときのMax_printの推定値を第一温度推定値Th1とする。
また、予備吐出動作を繰り返すと最高到達温度はやがてある値に収束する。このときの最高到達温度の値をTh2とする。そして、予備吐出動作が予め設定されている回数を超えて行われても、最高到達温度が、不吐最高到達温度から温度低下閾値の分低下した温度以下にならない場合には、ΔTが再設定される。つまり、一定となった最高到達温度Th2と、Max_hutoから設定されているΔTを減算したMax_printの推定値としての第一温度推定値Th1との間に差が生じていれば、これらの間の差Th1−Th2をΔT'と定義する。そして、Max_hutoから予備吐出動作を十分繰り返して最高到達温度が収束した値Th2を引き、そこから更にTh1−Th2としてのΔT'を引いた値にΔTを再設定する。
図10を用いて、第2の実施形態における回復シーケンスのフローについて説明する。
ステップT1〜ステップT4については、第1の実施形態の吐出可否判断工程と同様である。吐出可否判断工程が完了すると、吐出量判断工程が行われる。
ステップT5において、一回目の予備吐出動作からインクを吐出できるような状態にある場合には、Max_hutoと閾値の再設定は行われず、出荷時に予め定められた値、または最後にステップT6、T7が実行されたときに更新された値が用いられる。二回目以降の予備吐出動作でインクを吐出できるような状態になった場合には、ステップT6に進み、一回前の予備吐出動作時の最高到達温度をMax_hutoに設定し、ステップT7でそのMax_hutoと予め設定されているΔTから式
閾値Th1=Max_huto−ΔT
によって閾値Th1を算出する。
ステップT10では、ステップT9で検出した温度変化の最高到達温度(Max(i+j))と閾値Th1とを比較し、閾値Th1よりもMax(i+j)が低いときには吐出量が予め定められた量より多いと判定され、回復シーケンスを終了する。閾値Th1よりもMax(i+j)が高いときには、予備吐出動作による回復が十分ではなく吐出量が少ないと判定し、ステップT11へ進む。
ここで、予備吐出動作により、記録ヘッドがインクを吐出できない状態から吐出できる状態へ回復してから、吐出口3からのインク吐出量が正常な吐出量に達するまでに更に必要な予備吐出動作回数をN_Maxと定義してその値を予め設定しておく。
ステップT11では、予備吐出動作回数jがN_Max以上になっているのにMax(i+j)が閾値Th1よりも高い場合には、ΔTが経時変化したと判断する。また、予備吐出動作回数jがN_Maxよりも少ない時には、予備吐出動作を継続する。ここで、N_Maxとは、予備吐出動作回数について、吐出口が吐出不可の状態から吐出できる状態となった後にインク吐出量が正常な吐出量に達するまでに更に必要とされる回数として予め設定されている回数である。
ステップT12では、T11で予備吐出動作回数jがN_Max以上になっているのにMax(i+j)が閾値Th1よりも高い場合にΔTの経時変化を式
ΔT=Max_huto-Max(i+j)-ΔT'
によって補正する。このように、温度低下閾値ΔTは、不吐最高到達温度Max_hutoから、予備吐出動作が予め設定されている回数を超えて行われたときの最高到達温度Max(i+j)が引かれる。そして、そこから第一温度推定値と予備吐出動作が予め設定されている回数を超えて行われたときの最高到達温度との差ΔT'をさらに引いた値に再設定される。そして、回復シーケンスを終了する。ここで補正されたΔTは、次回の予備吐出動作が行われる際に、予め設定されている値として用いられる。
以上から、本実施形態では、予備吐出動作が予め設定されている回数を超えて行われても、最高到達温度が、不吐最高到達温度から温度低下閾値の分低下した温度以下にならないときには、温度低下閾値ΔTが再設定される。
(第3の実施形態)
次に、本発明を実施するための第三実施形態について説明する。上記の第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の構成の部分については説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。
本実施形態では、吐出可否判断工程で、直前最高到達温度Max(i−1)と不吐最高到達温度Max_hutoとの差が、予め設定されている温度差閾値Δよりも小さければ、第一温度推定値Th1が再設定される。ここで、直前最高到達温度Max(i−1)とは、吐出口がインクを吐出可能と判断されたときの一回前の予備吐出動作のときの最高到達温度である。そして、吐出量判断工程で、再設定された第一温度推定値Th1に基づいてインクの吐出量が十分であるかどうかを判断する。
図12は本発明の第3の実施形態における回復シーケンスのフローチャートである。
第1及び第2の実施形態では、吐出量判断工程で用いられる閾値は、Max_hutoからΔTを減算した第一温度推定値が用いられる。そして、第2の実施形態では、これに加えて、ΔTの変動に対してこれを補正することで次回の予備吐出動作の際に変動が加味されたΔTが用いられ、補正されたΔTに基づいてインク吐出量が正常かどうか判断されることとされている。そして、第3の実施形態では、閾値としての第一温度推定値Th1がその変動に応じて補正され、補正された閾値Th1に基づいてインク吐出量が正常かどうか判断される。初期値としての最高到達温度の閾値Th1には、予め定められている値であるΔTを基に、Max_huto−ΔTによって得られるTh1が用いられる。そして、二回目以降の予備吐出動作によって吐出口がインクを吐出できる状態になった場合には、閾値Th1が補正されることがある。予備吐出動作での吐出できない状態での直前最高到達温度Max(i−1)が、吐出できない状態での最高到達温度Max_hutoからΔ以上変化したときには、その変化分だけ閾値Th1が補正される。このような、最高到達温度Max_hutoの変化は、周囲環境の変化等、経時的な温度変動により生じることがある。つまり、直前最高到達温度Max(i−1)と不吐最高到達温度Max_hutoとの差が、予め設定されている温度差閾値Δよりも大きければ、第一温度推定値Th1が補正され再設定される。
ステップE5では、ステップE3において一回以上吐出不良と判定された後に正常吐出した場合にはステップE6へと進み、一回目の予備吐出動作から正常吐出していた場合にはステップE8へと進む。
ステップE6では、直前最高到達温度Max(i−1)が予め設定されたインク吐出ができない場合の最高到達温度Max_hutoからΔ以上変化している場合にはステップE7へ進み、変化していない場合にはステップE8へと進む。
ステップE7では、次式
閾値Th1(i)=閾値Th1(i−1)+Max(i−1)−Max_huto
によって、吐出不良時の最高到達温度が変動した分だけ閾値Th1(i)が補正されている。このように、第一温度推定値に直前最高到達温度と前記不吐最高到達温度との差が加えられて第一温度推定値が再設定される。
そして、ステップE8で一回の予備吐出動作が行われ、ステップE9で温度センサーによってヒーター4周辺の最高到達温度Max(i)が検出される。
ステップE10では、検出された最高到達温度Max(i)と閾値Th1とが比較されて、最高到達温度Max(i)が閾値Th1よりも下回っていればインクの吐出量は十分であると判断されて回復シーケンスが終了する。最高到達温度Max(i)が閾値Th1以上であれば、ステップE8に戻って予備吐出動作が繰り返される。
ここで、ステップE10での比較が行われる際には、ステップE7で補正が行われている場合には、最高到達温度の温度変動に対応して補正された閾値Th1が用いられる。従って、温度変動に対応した閾値Th1が用いられるので、吐出量が十分であるかどうかの判断がより確実に行われる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、最高到達温度Max_huto、Max_print、Max(i)等の最高到達温度が用いられて、閾値との比較が行われている。しかしながら、本発明の吐出状態検査方法は、これに限定されず、最高到達温度の代わりに、最高到達温度とヒーター4を駆動させるためのパルス信号が印加される直前の温度との差を用いることもできる。
本実施形態では、ヒーター4が駆動される前に温度検出手段によって検出される駆動前温度Th3が検出される。そして、吐出量判断工程では、予備吐出動作が行われてから温度検出手段によって検出される温度の最高到達温度から駆動前温度Th3が減算された温度差Tdが検出される。そして、その温度差Tdが第一温度推定値から駆動前温度Th3が減算されたTh4としての第二温度推定値以下のときに、吐出口からのインクの吐出量が十分であると判断される。また、温度差Tdが第二温度推定値Th4を上回ったときには、吐出口からのインクの吐出量が不十分であると判断される。このように、インクの吐出量が十分であるかどうかが判断される。
このとき、吐出量が正常であるかどうかを判断するためにMax_hutoからΔTを減算することにより得られる推定値のMax_printに相当する第二温度推定値としての閾値Th4は、次式
Th4=(Max_huto−Th3)−ΔT
によって得られる。
そして、最高到達温度Th5からヒーター4にパルス信号が印加される直前の温度である駆動前温度Th3が減算された(Th5−Th3)としてのTh6が、閾値としての第二温度推定値Th4と比較される。比較した結果、Th6がTh4を下回っていれば、インク吐出量が十分であると判断される。このように、最高到達温度の代わりに、最高到達温度とパルス信号が印加される直前の温度との差を用いても良い。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の要部について拡大して示した斜視図である。 (a)は、図1のインクジェット記録装置における記録ヘッドの要部について拡大した平面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 図2の記録ヘッドに配設される温度センサーとヒーターとの位置関係を示した平面図である。 予備吐出動作が行われたときの温度センサーによって検出される温度変化を示したグラフである。 (a)は、ヒーターに電気信号が印加されて気泡が発生したときのノズルについて示した断面図であり、(b)は、インクが吐出された後に液面がヒーターに向かう方向に移動しているときのノズルについて示した断面図である。 図4の温度変化において、時間について二階微分されたものグラフである。 第1の実施形態における予備吐出動作回数と、インク吐出量及び最高到達温度との関係を示すグラフである。 第1の実施形態のインクジェット記録装置が記録ヘッドの予備吐出動作による回復動作を行う際のデータの流れを示すブロック図である。 第1の実施形態の予備吐出動作による回復シーケンスのフローを示すフローチャートである。 第2の実施形態の予備吐出動作による回復シーケンスのフローを示すフローチャートである。 第2の実施形態における予備吐出動作回数と、インク吐出量及び最高到達温度との関係を示すグラフである。 第3の実施形態の予備吐出動作による回復シーケンスのフローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 記録ヘッド
3 吐出口
4 ヒーター
5 温度センサー

Claims (4)

  1. 基板上に設けられた複数の発熱素子を駆動させることにより液体を吐出口から吐出して記録を行う記録ヘッドを有し、
    前記記録ヘッドが予備吐出動作を行うことが可能なインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、
    前記発熱素子それぞれに対応して設けられた温度検出手段で温度を検出する工程と、
    前記温度検出手段が検出する温度に基づき前記吐出口からの前記液体の吐出状態を判断する吐出状態判断工程と、
    予備吐出動作が行なわれた後、前記温度検出手段により前記発熱素子に対応する最高到達温度を検出する工程とを有し、
    前記吐出状態判断工程により前記吐出口からの前記液体の吐出状態が不吐状態であると判断された場合、前記温度検出手段によって測定される第一の最高到達温度と、予め定められている吐出量の液体が吐出される状態で、前記温度検出手段により測定される第二の最高到達温度との温度差に基づいて、前記発熱素子により実際に吐出される液体の吐出量を判断する吐出量判断工程とを有し、
    前記吐出量判断工程による判断の結果に基づいて、前記記録ヘッドの回復動作の継続または終了を判定する回復判定工程を有することを特徴とするインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法。
  2. 前記吐出状態判断工程は、前記温度検出手段によって検出された前記基板の温度変化を演算し、液体の吐出状態を判断することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法。
  3. 前記演算は、前記温度変化を2回微分することによって前記吐出状態を判断することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法。
  4. 前記第二の最高到達温度との温度差を、補正する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法。
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