JP2010136061A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 シェーディング補正に与える補正基準データの生成時間を短縮。原稿読取り1枚毎に補正基準データを効率よく生成。
【解決手段】 照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの端部、に位置する参照面239f,239l;原稿読取り時には原稿がある読み取り視野を基準面で覆い、複数の値が異なる照明光源照度のそれぞれにつき画像データを取得した場合の、参照面照度データと基準面照度データを格納した特性メモリ221;および、原稿の読取りに先立って、参照面を読取って参照面照度データを生成し、特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データL’(n)を導出して補正基準データとしてシェーディング補正手段に与える基準データ生成手段218;を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、原稿とそれを照明する照明光源の一方を他方に対して副走査し、該原稿の反射光をイメージセンサに投影して該イメージセンサより主走査ライン長のアナログ電気信号を得てデジタルデータすなわち画像データに変換する画像読取装置に関し、特に、照明光源およびイメージセンサならびにそれらの間に介在する光学要素、の劣化などによる、主走査ラインにおける画像データのばらつきを補正するシェーディング補正に関する。本発明は、原稿画像読取装置,複写機およびファクシミリ装置に実施することができる。
この種の画像読取装置には、図13に示すようなフラットベッド読取り方式のもの,図14に示すようなシートスルー読取り方式のものならびに両方式を選択実行するもの(例えば図10)がある。
特開2005−197892号公報 特開2008−103826号公報。
特許文献1には、フラットベッド読取り方式とシートスルー読取り方式の両方式を選択実行する読取り装置が記載されている。シートスルー方式でのシェーディング補正に用いる白基準板の代わりに、原稿背面を支持するための白色ローラの白色表面を用いることが記載されている。特許文献2には、シェーディング補正に用いる第1基準白板239Aの他に、第2基準白板239Bを原稿読取りの主走査ラインの端部に配設し、この第2基準白板239Bは、動作電源オン直後の、読取り画像信号を増幅する可変ゲイン増幅器のゲイン調整要否判定に用いられる。
図13に示すフラットベッド読取り方式の画像読取装置の縮小光学系でのスキャン動作は、圧板読取時は第1キャリッジが副走査方向に移動しながら、原稿情報としてコンタクトガラス231上の原稿からの反射光を読み取り、この反射光を、レンズ236を介して、イメージセンサである光電変換素子(CCD)207上に結像させ、光電変換素子207において光電変換によりアナログ電気信号に変換する。スキャナランプ232の光はリフレクタが原稿に反射し、原稿に当たるようにする形で、光量のプロファイルの調節を行っている。得られたアナログ電気信号に対して、アナログ処理及びデジタル処理を施し画像情報をデジタルデータすなわち画像データとして読み取る。また、原稿上の主走査方向の白読取りレベルを均一にするために、シェーディング補正を行うが、そのための基準白板239Aの読取データを、原稿をスキャンする前に毎回取得する。シートスルー読取時は図14のように、原稿がシートスルー搬送ドラム244によって読取面に送られてくる前に第1キャリッジが基準白板239A直下に移動し、その後原稿読取面に移動し、原稿表面を読み取る形となっている。
ところで、シートスルー読取り時(複数枚原稿連続読取時)においては、機種によっては生産性確保のため、シェーディング補正を行うための上記基準白板239Aの読取動作を原稿毎に行うのではなく、原稿何枚に一回、もしくは何分に一回のみ実施し、それ以外の原稿は前回取得した基準白板データを使ってシェーディング補正をすることによって上記基準白板239Aの読取動作を省略し、読取動作時間の短縮化を図っている。これを間欠シェーディングという。間欠シェーディングの場合、取得した基準白板実測値データは、1ライン分のデータ数でデジタルの基準白板データが算出される。この基準白板データ又は基準白板データを均一にするための補正係数は、シェーディング補正回路内のメモリなどに格納され、原稿読取時は、シェーディング補正回路内メモリ等から読み出されて、このとき読み取った原稿データのシェーディング補正を行う。フラットベッド読取りの場合には、第1キャリッジを図14に示す位置すなわちホームポジションから、図13に示す原稿を載置したコンタクトガラス231直下に向けて副走査する過程で基準白板239Aを読取って、読取った基準白板データ又は基準白板データを均一にするための補正係数をシェーディング補正回路内のメモリなどに格納する。
しかしながら、間欠シェーディングの複数枚原稿連続読取時において、スキャナランプ連続点灯の発熱による短期の光量低下によって原稿の読取レベルが下がってしまい、同じ基準白板データを使って、シェーディング補正を行っていくと最初の原稿から最後の原稿になるにつれて出力画像に濃度差が生じてしまうという問題が起こりうる。基準白板の代わりに読取面真上にあるシートスルーの紙搬送の白色ローラを紙間で読んで基準白板読取動作を省略することによって生産性を向上する画像読取装置もあるが(特許文献1)、シートスルー複数枚原稿読取時に紙間でシートスルー読取面ガラスや前記白色ローラに付着したゴミの影響で、ジョブ途中で出力原稿に縦スジが入るなどが懸念されている。
本発明は、シェーディング補正に与える補正基準データの生成に要する時間を短縮することを第1の目的とし、原稿読取り1枚毎にシェーディング補正に与える補正基準データを効率よく生成することを第2の目的とする。
(1)原稿とそれを照明する照明光源(232)の一方(232)を他方に対して副走査する副走査手段(244,224,238);
投影された光像を電気信号すなわち画像信号に変換し主走査ライン毎に出力するイメージセンサ(207);
前記原稿の反射光を前記イメージセンサに投影する光学手段(233-236);
前記イメージセンサが出力する電気信号をデジタルデータすなわち画像データに変換する画像信号処理手段(209);
主走査ライン上各画素宛のシェーディング補正データに基づき前記原稿の前記画像データを補正するシェーディング補正手段(217);
前記、照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの端部、に位置する参照面(239f,239l);
原稿読取り時には原稿がある読み取り視野を基準面で覆い、複数の値が異なる照明光源照度のそれぞれにつき画像データを取得した場合の、参照面画像データ(表1のRf0-Rft,S0(L)-St(L))又は参照面画像データ相当の参照面データ(表2のRf0,Rf0/Rf0-Rft/Rf0,Rl0,Rl0/Rl0-Rlt/Rl0)である参照面照度データと、基準面画像データ(表1のS(L)-St(L))又は基準面画像データ相当の基準面データ(表2のS0(L),S0(L)/S(L)-St(L)/S0(L))である基準面照度データを、格納した特性メモリ(221);および、
原稿の読取りに先立って、前記参照面を読取って参照面照度データを生成し、前記特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データ(L'(n))を導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える基準データ生成手段(218);
を備える画像読取装置。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号を、例示として参考までに付記した。
参照面が、照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内にあるので、これらを従来のように基準白板の位置まで駆動する必要はなく、参照面の読取りが出来る。そして、該読取りにより得る参照面画像データと、特性メモリ上の参照面照度データ(表1のRf0-Rft,S0(L)-St(L)又は表2のRf0,Rf0/Rf0-Rft/Rf0,Rl0,Rl0/Rl0-Rlt/Rl0)および参照面照度データ(表1のS(L)-St(L)又は(表2のS0(L),S0(L)/S(L)-St(L)/S0(L))に基づいて、該参照面画像データ対応の基準面画像データ(L'(n))を導出してこれを、シェーディング補正の補正基準データとするので、該基準面画像データ(L'(n))の生成に要する時間を短縮することができ、原稿読取り1枚毎にシェーディング補正に用いる補正基準データを効率よく生成することができる。この、原稿読取り1枚毎のシェーディング補正により、照明光源からイメージセンサに至る光路の汚れや、照明光源の経時的な光量変化があっても、読取り出力画像に汚れ像や縦スジが入る可能性が低減し、複数の原稿の順次連続的な読取りにおいて最初の原稿から最後の原稿になるにつれて出力画像に濃度差が生じてしまう可能性も低減する。
(2)原稿とそれを照明する照明光源(232)の一方(232)を他方に対して副走査する副走査手段(244,224,238);
投影された光像を電気信号すなわち画像信号に変換し主走査ライン毎に出力するイメージセンサ(207);
前記原稿の反射光を前記イメージセンサに投影する光学手段(233-236);
前記イメージセンサが出力する電気信号をデジタルデータすなわち画像データに変換する画像信号処理手段(209);
主走査ライン上各画素宛のシェーディング補正データに基づき前記原稿の前記画像データを補正するシェーディング補正手段(217);
前記、照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの端部、に位置する参照面(239f,239l);
副走査方向で前記参照面より離れた位置にあって、原稿読取り視野の主走査方向長に及ぶ基準面(239A);
複数の値が異なる照明光源照度のそれぞれにつき前記参照面および基準面の画像データを取得した場合の、参照面画像データ(表1のRf0-Rft,S0(L)-St(L)又は参照面画像データ相当の参照面データ(表2のRf0,Rf0/Rf0-Rft/Rf0,Rl0,Rl0/Rl0-Rlt/Rl0)である参照面照度データと、基準面画像データ(表1のS(L)-St(L))又は基準面画像データ相当の基準面データ(表2のS0(L),S0(L)/S(L)-St(L)/S0(L))である基準面照度データを、格納した特性メモリ(221);および、
第1モード(速度優先)の原稿の読取りに先立って、前記参照面を読取って参照面照度データを生成し、前記特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データ(L'(n))を導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、第2モード(画質優先)の原稿の読取りに先立って、前記基準面を読取って基準面画像データ(L'(n))を補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える、基準データ生成手段(218);
を備える画像読取装置。
上記(1)に記載の効果に加えて、第2モード(画質優先)の原稿の読取りに先立って、基準面(239A)を読取って基準面画像データ(L'(n))を補正基準データとしてシェーディング補正手段に与える、第2モード(画質優先)を選択することができる。第2モードは実際に基準面(239A)を読取って基準面画像データ(L'(n))を生成するので、より精度が高いシェーディング補正を期待できる。
(3)前記基準データ生成手段(218)は、前記参照面を読取って生成した参照面照度データが間に位置する、前記特性メモリ上の1対の隣接する各参照面照度データ、に対する該読取り生成した参照面照度データの各差の比と、前記特性メモリ上の、前記1対の隣接する各参照面照度データに対応する各基準面照度データと、を用いる補間演算により、前記読取り生成した参照面照度データ対応の基準面画像データ(L'(n))を導出する;上記(1)又は(2)に記載の画像読取装置。
これによれば、特性メモリ(221)に格納しておく参照面照度データと基準面照度データの数を少なくして、特性メモリ(221)の所要メモリ容量を小さくすることができる。
(4)前記特性メモリ上の参照面照度データは、参照面画像データ(表1のRf0-Rft,S0(L)-St(L))である;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
参照面を読取った参照面画像データを直接に、特性メモリ上の参照面画像データと照合して、読取った参照面画像データ対応の基準面画像データ(L'(n))を導出できるので、演算行程数を低減できる。
(5)前記特性メモリ上の参照面照度データは、それらの元の参照面画像データのひとつ(Rf0)を基準値とし該基準値に対する各参照面画像データの比を表す照度比データ(表2の,Rf0/Rf0-Rft/Rf0,Rl0,Rl0/Rl0-Rlt/Rl0)である;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
照度比データは元の読取り画像データよりも少ないビット数で表現できるので、特性メモリ(221)の所要メモリ容量を小さくすることができ、また、特性メモリ(221)に対してデータを読み書きするデータ転送ラインの、データビット数相当の並行本数を低減できる。
(6)前記特性メモリ上の基準面照度データは、基準面画像データ(表1のS(L)-St(L))である;上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
初期に特性メモリ上にデータを設定(格納)するとき、一時的に付設した基準面を読取った基準面画像データ、又は、すでに取得して別途電子情報記憶媒体に登録している基準面画像データ、を直接に基準面画像データ(L'(n))として登録するので、該データ設定時の演算行程数を低減できる。
(7)前記特性メモリ上の基準面照度データは、それらの元の基準面画像データのひとつ(S0(L))を基準値とし該基準値に対する各基準面画像データの比を表す照度比データ(表2のS0(L),S0(L)/S(L)-St(L)/S0(L))である;上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
照度比データは元の読取り画像データよりも少ないビット数で表現できるので、特性メモリ(221)の所要メモリ容量を小さくすることができ、また、特性メモリ(221)に対してデータを読み書きするデータ転送ラインの、データビット数相当の並行本数を低減できる。
(8)前記基準データ生成手段(218)は、各原稿の読取り開始の直前に、前記基準面画像データ(L'(n))を導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;上記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
原稿読取り1枚毎のシェーディング補正用基準データの生成とそれを用いるシェーディング補正により、照明光源からイメージセンサに至る光路の汚れや、照明光源の経時的な光量変化があっても、読取り出力画像に汚れ像や縦スジが入る可能性が低減し、複数の原稿の順次連続的な読取りにおいて最初の原稿から最後の原稿になるにつれて出力画像に濃度差が生じてしまう可能性も低減する。
(9)前記画像信号処理手段(209)は、前記イメージセンサが出力する電気信号を増幅する可変ゲイン増幅器を含み;前記基準データ生成手段(218)は、動作電圧が印加された直後に前記照明光源を点灯したときに、前記参照面を読取って、得た参照面画像データを参照して、前記可変ゲイン増幅器のゲインを、前記電気信号のレベルを基準値に合わせる値に調整する;上記(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
照明光源および光学系を駆動することなく、短時間で、基準面読取りの画像データを用いるゲイン調整と同様のゲイン調整が可能となる。
(10)前記参照面は、前記原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの両端部、のそれぞれに位置する1対(239f,239l)である;上記(1)乃至(9)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(11)前記画像信号処理手段(209)は、前記1対の参照面(239f)のそれぞれの読取りの参照面画像データに基づいて導出する各基準面画像データ(L'(n))に各参照面からの主走査方向距離に逆対応する重み付けした値の加算値を、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;上記(10)に記載の画像読取装置。
1対の参照面のそれぞれの読取り参照面画像データを反映した基準面画像データ(L'(n))を導出するので、シェーディング補正精度の向上が可能である。
(12)前記画像信号処理手段(209)は、一方の参照面(239f)の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗であると、他方の参照面画像データに基づいて基準面画像データ(L'(n))を導出してこれを、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;上記(10)又は(11)に記載の画像読取装置。
参照面読取りによるシェーディング補正用基準データの生成の安定性,信頼性が向上する。
(13)前記参照面は、前記原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの両端部、のそれぞれに位置する1対(239f,239l)であり;
前記第1モード(速度優先)において前記画像信号処理手段(209)は、両参照面(239f)の読取りの参照面画像データが閾値よりも明のときは、前記1対の参照面(239f)のそれぞれの読取りの参照面画像データに基づいて導出する各基準面画像データ(L'(n))に各参照面からの主走査方向距離に逆対応する重み付けした値の加算値を、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、一方の参照面(239f)の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗であるときは、他方の参照面画像データに基づいて基準面画像データ(L'(n))を導出してこれを、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、両参照面(239f)の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗又は該閾値と同値であるときは、前記基準面(239A)を読取って基準面画像データ(L'(n))を補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;上記(2)に記載の画像読取装置。
第2モード(画質優先)の原稿の読取りに先立って、基準面(239A)を読取って基準面画像データ(L'(n))を補正基準データとしてシェーディング補正手段に与える、第2モード(画質優先)を選択することができる。第2モードは実際に基準面(239A)を読取って基準面画像データ(L'(n))を生成するので、より精度が高いシェーディング補正を期待できる。加えて、第1モード(速度優先)において1対の参照面のいずれの読取りも不全となるときは、速度が犠牲になるものの、第2モード(画質優先)の補正基準データ生成を行うので、シェーディング補正用基準データの生成の安定性,信頼性が向上する。
(14)前記画像信号処理手段(209)は、両参照面(239f)の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗又は該閾値と同値であるときは、異常を報知する;上記(10)乃至(13)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(15)上記(1)乃至(14)のいずれか1つに記載の画像読取装置(210,230);
前記画像読取装置が出力する画像データを、二次元面に画像を表す画像出力用の画像データに変換する画像データ処理装置(IPU);および、
前記画像出力用の画像データを用いて二次元面に画像を形成する作像手段(PTR);
を備える画像形成装置。
(16)前記画像読取装置はカラー原稿スキャナであり;前記作像手段はカラープリンタである;上記(15)に記載の画像形成装置。
(17)通信を介して外部から書画情報を受信する手段(38,32a);および、該書画情報をイメージデータに変換し前記画像データ処理装置に与える手段(31a,IMAC);を更に備える上記(15)又は(16)に記載の画像形成装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の第1実施例の画像形成装置を装備した複合機能フルカラーデジタル複写機を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)230と、操作ボードOABと、カラースキャナ210と、カラープリンタPTRおよびフィニッシャ100の各ユニットで構成されている。なお、操作ボードOAB,ADF230付きのカラースキャナ210およびフィニッシャ100は、プリンタPTRから分離可能なユニットであり、カラースキャナ210は、動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、画像データ処理装置ACP(図5)と通信を行いタイミング制御されて原稿画像の読み取りを行う。パソコンPCは、LAN(Local Area Network)を介して複写機の画像データ処理装置ACP(図5)に接続されている。ファクシミリコントロールユニットFCU(図5)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタPTRのプリント済の用紙は、フィニッシャ100に排出される。
図2に、カラープリンタPTRの機構を示す。この実施例のカラープリンタPTRは、レーザプリンタである。1色のトナー像を形成する、感光体15および現像器27ならびに図示を省略したチャージャ,クリーニング装置および転写器の組体(作像ユニット)は、Bk(黒),C(シアン),M(マゼンタ)およびY(イエロー)のそれぞれの作像用に一組、合せて4組があり、搬送ベルト16に沿ってタンデムに配列されており、それらによって形成された各色トナー像が順次に一枚の転写紙上に重ねて転写される。
第1トレイ8,第2トレイ9および第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11,第2給紙装置12および第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。スキャナ50にて読み込まれた画像データは、書込ユニット60からのレーザー露光によって、図示を省略したチャージャによって均一に荷電した感光体15に書込まれこれにより静電潜像を形成する。この静電潜像が現像ユニット27を通過することによって感光体15上にトナー像が現れる。転写紙が感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
図2に示す、後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ103方向と、ステープル処理部方向へ導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、通常の排紙トレイ104は前後(図2紙面と垂直な方向)に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪19を下向きに廻す事で、一旦反転ユニット112に導き、そして両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を図示水平に戻し、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に、反転ユニット112および両面給紙ユニット111が使用される。
感光体15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18および現像ユニット27は、図示を省略したメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動を、やはり図示を省略した各給紙クラッチによって伝達することにより駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータの駆動を図示を省略した中間クラッチによって伝達することにより駆動される。
図3に、スキャナ210およびそれに装着されたADF230の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ210のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図3上で左から右への方向である副走査方向に定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、電気モータ238を駆動源として、y方向に往(フォワード;原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。このようにスキャナ210は、コンタクトガラス231上の原稿をランプ232およびミラー233で走査して原稿画像をCCD207に投影するフラットベッド方式の原稿スキャナであるが、シートスルー読み取りも可能なように、第1キャリッジがホームポジション(待機位置)HPで停止しているときの第1ミラー233の読み取り視野位置に、シートスルー読み取り窓であるガラス240があり、このガラス240の上方に自動原稿供給装置(ADF)230が装着されており、ADF230の搬送ドラム(プラテン)244がガラス240に対向している。
ADF230の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。この搬送系は、電気モータ224で駆動される。読み取りガラス240の近くには、第1キャリッジを検出する基点センサ(ホームポジションセンサHPS)249がある。
原稿の表面の画像は、原稿読取窓である読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の表面の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。
ADF230の基体248は、奥側(図3紙面の裏側)でスキャナ210の基体にヒンジ結合(蝶番連結)しており、基体248の手前側(図3紙面の表側)の取っ手250mを持ってADF230の基体248引き上げることにより、ADF230を、コンタクトガラス231に略60度をなす起立姿勢まで起こすことができる。ADF230の基体248の奥側には、ADF230の基体248がコンタクトガラス231に対して略20度以上の広開度で「開」を表す高レベルH(「1」)、該略20度より小さい開度で「閉」を表す低レベルL(「0」)の信号を発生する圧板開度検出スイッチ252がある。ADF230の、コンタクトガラス231に対向する圧板250pがADF230の底面部に装着されており、ADF230の開度が0度のとき、圧板250pの下面が、図3に示すように、コンタクトガラス231の上面に密着する。
圧板開度検出スイッチ252の開度検出信号が「開」を表わすHでADF230が前記60度程度に開いているときに、仮にランプ232がコンタクトガラス231の下方の、ユーザから見える位置にあって点灯すると、その光がユーザの目に入る。しかし、圧板開度検出スイッチ252の開度検出信号が「閉」を表わすLでADF230の開きが前記20度程度以下のときには、仮にランプ232がコンタクトガラス231の下方の、外部から見える位置にあって点灯しても、その光が圧板250pで遮られて、ユーザの目にはほとんど入らない。
図4に、コンタクトガラス231を装備した天板の上面を示す。シートスルー読取窓である読み取りガラス240の副走査方向y位置の、主走査方向xでガラス240の外側かつCCD207の読み取り視野内に、白色面である参照面239f,239lが配置されている
図5に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット211と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)212でなるカラー原稿スキャナ210が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタPTRが接続されている。カラープリンタPTRは、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPU(Image Processing Unit;以下では単にIPUと記述)から、書込みI/F134にYMCK記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
画像データ処理装置ACP(図5)はルータに接続されており、該ルータには、パソコンPCが接続したLANのハブ(図示略)およびインターネットに接続したモデム(図示略)が接続されており、画像データ処理装置ACPは、LANに接続した機器(例えば、パソコンPC,サーバDSR,プリンタ,スキャナ,複合機能複写機など)と通信して画像データの送,受信をすることができる。また、インターネットを介して、インターネット通信機能がある他の機器と通信して画像データの送,受信をすることができる。LANのハブに接続された配信サーバDSRは、それに送信された又は蓄積したファイル(メール,画像)を、指定された又は登録された宛て先(LAN接続機器又はインターネット接続機器)に配信するコンピュータである。
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリMEM(メモリモジュール;以下では単にMEMと記述),ハードディスク装置HDD(以下では単にHDDと記述),システムコントローラ31a,RAM34,不揮発メモリ35,フォントROM36,CDIC,IPU等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボードOABはシステムコントローラ31aに接続している。
カラー原稿スキャナ210の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット211のCCD207の撮像素子が発生するRGB画像信号は、センサボードユニットSBU上で信号処理しかつRGB画像データに変換しかつシェーディング補正して、出力I/F212を介してCDICに送出する。
CDICは、画像データに関し、出力I/F212,パラレルバスPb,IPU間のデータ転送,プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ31aとの間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。半導体メモリMEMの他に、多くの画像データを収納するためにHDDがある。HDDを用いる事により、外部電源が不要で永久的に画像を保持できる特徴もある。多くの原稿の画像をスキャナで読み込んでHDDに保持し、また、PCが与える多くのドキュメント画像を保持できる。
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、パソコンのハードウエアおよびソフトウエアと同等のものを備えており、MEMおよびHDDに対する画像データ,制御データの書き込み/読み出しを制御する他に、wwwサーバ(ソフト),FTPサーバ(ソフト),SMTPサーバ(ソフト),DHCPサーバ(ソフト)およびその他のファイル,メールの送受信に使用するサーバ(ソフト)がセットアップされている。なお、これらのソフト(プログラム)はHDDに格納されている。
システムコントローラ31aは、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM34はシステムコントローラ31aのワークエリアとして使用され、不揮発メモリ35はシステムコントローラ31aの動作プログラム等を記憶している。
操作ボードOABは、ACPがおこなうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
スキャナ210およびADFのCCD207で読取ったRGB画像データは、IPUで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPUにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPUから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
IMACは、システムコントローラ31aの制御に基づいて、画像データとMEM,HDDのアクセス制御,LAN上に接続したパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEM,HDDの有効活用のための画像データの2次圧縮/伸張、ならびに、各種サーバ(ソフト)を使用する画像ファイルの生成およびLAN又はインターネットを介する送,受信を行う。
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。プリントのために読み出された画像データは、伸張され、1次圧縮データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻され、CDICで1次伸張されて本来の画像データに戻される。CDICからIPUへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙(用紙)上に再生画像を形成する。LAN又はインターネットを介して送信をする場合には、2次圧縮データのまま或いはPCとの共用性が高い別の圧縮方式で圧縮して、ネットワークI/F38およびルータを介して、LAN又はインターネットに送出する。
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ210,ADF230で読取られた画像データをIPUにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPUへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
複数ジョブ、たとえば、画像読み取り機能,コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット211,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ31aはシステム全体を制御し、各リソース(ジョブ)の起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボードOABにおいておこなわれ、操作ボードOABの選択入力によって、画像読取機能,画像データ登録機能,コピー機能,プリント機能,ファクシミリ機能,連結転送機能等の処理内容を設定する。
システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131間の通信を行う。
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 37、シリアルバスI/F 39、ローカルバスI/F 33AAおよびネットワークI/F 38は、IMACに接続されている。システムコントローラ31aは、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
システムコントローラ31aは、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ31aは、IMACに対して、画像データをMEM,HDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 37、パラレルバスPbを経由して送られる。この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 37を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。一方、ACPのシステムコントローラ31aは、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 38を介してプリント出力要求データを受け取る。汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 39経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 39は複数種類の規格に対応している。
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ31aにより画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 33aおよびローカルバスRb経由でフォントROM36aを参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ31aを不揮発メモリ35aおよびRAM34aと接続する。シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート32a以外に、ACPの操作部である操作ボードOABとの転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ31aと通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。システムコントローラ31aとMEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEM,HDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
CDICは、カラー原稿スキャナ210(SBU)が出力する画像データを受けて、IPUに出力する。IPUは、「スキャナ画像処理」190をして、CDICに送りだす。CDICは、パラレルバスPbでの転送効率を高めるために画像データの1次圧縮を行う。圧縮した画像デ−タは、パラレルバスPbへ送出される。パラレルデータバスPbから入力される画像データはバス転送のために1次圧縮されており、CDICで伸張される。伸張された画像データはIPUへ転送される。IPUでは、「画質処理」によりRGB画像データをYMCK画像データに変換し、プリンタ100の画像出力用の画像データYp,Mp,Cp,Kpに変換してカラープリンタ100に出力する。
CDICは、パラレルバスPbで転送するパラレルデータとシリアルバスSbで転送するシリアルデータの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ31aは、パラレルバスPbにデータを転送し、プロセスコントローラ131は、シリアルバスSbにデータを転送する。CDICは、2つのコントローラ1,131の通信のために、パラレル/シリアルデータ変換を行う。
図6に、スキャナ210およびADF230の画像読み取りの電気系統の構成を示す。イメージセンサ207から出力される電気信号すなわち、R,G,B各色アナログ画像信号はそれぞれ、可変ゲイン増幅器222で増幅され、A/D変換219によってデジタル画像信号すなわち画像データに変換される。この画像データは、平均化216でスムージングされて、シェーディング補正217を経て、CDICを介して画像データ処理器IPUに出力される。A/D変換212では、アナログ画像信号を画像データにデジタル変換する。
スキャナ制御回路206は、ACPのシステムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131からの指示に従って、点灯タイミング制御回路205,信号処理タイミング制御回路213及びモータ制御ユニット260を制御する。点灯タイミング制御回路205は、スキャナ制御回路206からの指示に従って露光ランプ232(232a,232b)のオン/オフを制御するとともに、信号処理タイミング制御回路222を介してCPU220が指示する照度(光量)に露光ランプ232の明るさ(時系列平均値又は平滑値)を定める。なお、参照符号232a,232bを総括的に参照符号232で示すことがある。
モータ制御ユニット260は、スキャナ制御回路206からの指示に従って、副走査駆動モータ238及びADFモータ224を制御する。これらのモータは、いずれもステッピングモータであり、駆動系統の軸にはロータリエンコーダ(E)221及び225が連結されている。原稿の走査位置(y)および駆動量ならびにADF送り原稿の先,後端位置および送り量は、各ロータリエンコーダ221,225が発生する電気パルスを計数して把握される。図3および図6に示す紙センサ223は、ADF230の原稿トレイ上に原稿があるかを検知するもの,ペーパジャム検知のもの及び原稿サイズ検知のものを含む。基点センサ249は、第1キャリッジの基準位置(ホームポジションHP)到達を検出するものである。
信号処理タイミング制御回路222は、スキャナ制御回路206,ACPのシステムコントローラ31a,プロセスコントローラ131およびCPU(又はマイコン)220からの指示あるいは制御信号に従って、各種信号を生成する。即ち、画像読み取りを開始すると、イメージセンサ207に対しては、シフトゲート信号SH,転送クロック,リセット信号RSおよびクランプゲート信号CLP等を含む制御信号を与え、システムコントローラ31aに対しては、画素同期クロックパルスCLK,ライン同期信号LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力する。画素同期クロックパルスCLKは、イメージセンサ207に与えるシフトクロックと略同一の信号である。また、ライン同期信号LSYNCは、プリンタ14の作像ユニット135のビームセンサが出力するライン同期信号MSYNCと対応する信号であるが、画像読み取りを行なっていない時は、出力が禁止される。主走査有効期間信号LGATEは、イメージセンサ207が出力する画信号が有効と見なせるタイミング(原稿領域読み取り期間)で高レベルHになる。
スキャナ制御回路206は、ACPのシステムコントローラ31aから読み取り開始指示(スタート)を受けると、スイッチングレギュレータ203への制御信号Seを電源出力オンを指示するレベルに切換え、信号処理タイミング制御回路213(の制御信号発生)を制御してイメージセンサ207の読み取りを開始し、露光ランプ232を点灯し、副走査駆動モータ238(フラットベッド読取りモード)又はADFモータ(シートスルー読取りモード)を駆動開始する。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH(原稿領域外)にセットする。この信号FGATEは、フラットベッド読み取りモードでは、第1キャリッジが原稿始端位置に達したときに、原稿領域内を示すLに切り替えられ、シートスルー読み取りモードでは、レジストローラからの原稿(先端)の送り出し搬送量が、原稿読み取り窓240の中央(ホームポジションHP)までの送り量に達したときに、原稿領域内を示すLに切り替えられる。そして、フラットベッド読取りモードでは、原稿尾端の走査が終わると、シートスルー読み取りモードでは、原稿尾端がHPを通過すると、副走査有効期間信号FGATEは、原稿領域外を示すHに戻される。
読み取りユニット11の交流入力回路201には商用交流が印加され、直流電源回路202が商用交流を直流に変換する。スイッチングレギュレータ203が、直流電圧を昇圧直流に変換して定電圧に制御し、インバータを含む駆動回路204a,204bに放電灯電源として印加する。駆動回路204a,204bの各インバータが、点灯タイミング制御回路205が与える各点灯制御信号TG1,TG2に応答して、それが点灯指示である低レベルLの間高電圧直流を高電圧交流に変換して各露光ランプ232a,232bに印加する。露光ランプ232a,232bは放電灯であり、該高電圧交流によって駆動されて発光し、原稿を照明する。各点灯制御信号TG1,TG2の高レベルHは消灯指示であり、各点灯制御信号TG1,TG2が高レベルHに切換わると駆動回路204a,204bの各インバータが、高電圧直流の高電圧交流への変換を停止し、すなわち露光ランプへの高電圧交流出力を停止し、これにより露光ランプ232a,232bが消灯する。
なお、図6ではCCD207からの出力は、一組のR,G,B出力でなる1系統のみ記載してあるが、高速タイプのCCDでは2系統あるいは4系統の出力を有しているものもある。このようなCCDにおいても本実施例に示される回路を各々の出力に適用することによって、系統数によらず実施可能である。
原稿が読み取られると、タイミング制御回路222から出力されるCCD駆動クロックに同期してCCD207からCCD出力信号がアナログ信号処理回路209へと出力される。そしてCCD出力信号は、アナログ信号処理回路209にて、サンプルホールド回路210によるサンプルホールド,可変ゲインアンプ211による信号増幅およびA/D変換器212によるデジタル変換等の信号処理を経て、また平均化回路216でスムージングして、画像データ(デジタルデータ)としてシェーディング補正回路217に入力される。
シェーディング補正回路217は、基準白板読み取りの1ライン分の画像データに相当する、補正基準データである基準面画像データL’(n)を、基準値生成回路218から受けると、基準面画像データの1ライン上分布を均一にするための演算係数を、該1ライン上各画素宛に算出して補正基準データとして、シェーディング補正回路217の内部のデータメモリ(RAM)に書込む。該データメモリのシェーディング補正データは、原稿読取りの原稿画像データの正規化に用いられ、光量分布ムラ、CCD207の感度ムラを補正する。本実施例では、各ラインの各画素の原稿画像データに、1ライン上同一主走査位置(画素位置)のシェーディング補正データ(演算係数)を乗算し、積を、読取り画像データとして出力する。
基準値生成回路218には、参照面239f,239lを読取って得た参照面画像データを一時保存するRAM219,電源電圧が加わっていない間も格納データを保持する不揮発メモリ221およびアナログ処理回路209に処理特性を設定し、しかも、シェーディング補正用の補正基準データを生成してシェーディング補正回路217に与えるCPU220がある。
不揮発メモリ221が、可変ゲインアンプ211に基点ゲイン(調整開始時ゲイン)として与えるゲイン、ならびに、参照面照度データである参照面画像データおよび基準面照度データである基準面画像データ、を格納した特性メモリである。CPU220が、原稿の読取りに先立って、前記参照面を読取って参照面照度データを生成し、前記特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データを導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える基準データ生成手段、である。
本実施例では、原稿スキャナ(210,230)の製造直後、ならびに、照明光源232aと232bの少なくとも一方の交換直後に、オペレータが、白色面の基準面(例えば図11に示し後述する、基準白板相当の基準面239A)でシートスルー読取用コンタクトガラス240の全面を被覆し、「基準値設定」を指示する。この基準値設定指示に応答してCPU220は、「基準値設定モード」を実行する。すなわち、スキャナ制御回路206を介して、第1キャリッジをHPに位置決めし、ランプ232a,232bを点灯し、不揮発メモリ221からゲインデータを読み出して可変ゲインアンプ211のゲインを該ゲインデータが表す値に設定して、所定のタイミングT0,T1,T2,・・・Ttで、参照面239f,239lおよび被覆基準面の読取りを行い、RAM219に書込む。表1の(a)に、読取りデータを示す。これらの読取りデータを、同一タイミングで読み取ったものを対応付けして、不揮発メモリ221に書込む。不揮発メモリ221に書込むデータを表1の(b)に示す。基準面画像データL(n)=S0(L)〜St(L)のそれぞれは、主走査方向xの1ライン分の画像データである。読取りタイミングT0〜Tt(時刻)は、ランプ照度が安定する、ランプ点灯後10分後までであり、読取りタイミングT0〜Ttの間隔は、ランプの照度低下が点灯直後が大きいので、短く、一定時間たった後は、照度低下は小さくなるので長く、定めている。
なお、原稿スキャナ又は複写機の個々に上述の「基準値設定モード」を実行する代わりに、上述のようにして得たデータ(表1の(b))を電子情報記憶媒体に格納しておき、原稿スキャナ又は複写機個々には、該電子情報記憶媒体から不揮発メモリ221へのデータの転送と格納、によってデータを設定する態様もある。
Figure 2010136061
図7に、カラー原稿スキャナ210およびADF230に給電する電源装置の概要を示す。電源系統は大きく2種類に分類され、1つは画像処理動作に必要な制御系統の動作電圧+5Vおよび機構駆動系統の動作電圧+24Vを出力する動作電源回路136、もう1つは主電源スイッチがオン状態である限り省エネモードでユーザアクセスを検知する待機回路(アクセス検知回路)に動作電圧+5VEを出力する待機電源回路137、である。動作電源回路136の内部には、システムコントローラ31aの電源オン/オフ指示信号に応答して、電源オン指示があると動作電圧発生回路をオン(動作モード)に、電源オフ指示があると動作電圧発生回路をオフ(省エネモード)にする省エネスイッチ回路がある。待機電源回路137によって圧板開度検出スイッチ252,原稿センサ223,操作ボードOABにある電源供給SW(スイッチ)220ps,スキャナ制御回路220等に電源が供給される。
システムコントローラ31aは、省エネモードへの移行条件が成立すると、信号Poffを用いて、動作電源回路136の内部の省エネスイッチ回路をオフにする。すなわち省エネモードに移行する。省エネモードに移行しているときに、圧板開度検出回路252,紙センサ223,電源供給スイッチ220Psが、ユーザアクセス有りを意味する状態変化信号をスキャナ制御回路206に与えると、スキャナ制御回路206が信号Sonを用いて動作電源回路136の内部の省エネスイッチ回路をオンにする。すなわち動作モードに移行する。
なお、本実施例では、電源回路136,137は、図1に示す複写機の所要各部に動作電圧を印加するものであり、したがってシステムコントローラ31aが動作電源回路136の省エネスイッチ回路のオン/オフを制御する。しかし、カラー原稿スキャナ210が単体製品となる実施態様では、図7に示すシステムコントローラ31aがなく、スキャナ制御回路206が動作電源回路136の省エネスイッチ回路のオン/オフを制御し、スキャナ制御回路206が、次に説明する画像処理制御(図8)の、印刷,複写に関係する部分を除く画像読み取り制御を実行する。
図8に、図5に示すシステムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131ならびに図6に示すスキャナ制御回路206およびCPU220が共同して行う画像処理制御の概要を示す。
図8を参照する。図示しない主電源スイッチの投入(オン)により、あるいは省エネモードから動作モードに復帰するために動作電源回路136の省エネスイッチ回路がオンになったことにより、動作電圧(+5VE,+5V,+24V)が各部に印加されると、システムコントローラ31aが複写システム(図5)を初期化し(ステップ1)、カラー原稿スキャナ210のスキャナ制御回路206がキャリッジホーミング(ステップ2)を実施し、システムコントローラ31aが、ユーザアクセスなしの待機時間Td1を計測するためのタイマTd1をスタートする(3)。
タイマTd1をスタートした後は、システムコントローラ31aが、「入力読み取り」(4)においてユーザ入力(PCからのコマンドを含む)を待ち、ユーザ入力がなくタイマTd1がタイムオーバすると(13)、省エネモードに移行して(14)、ユーザのアクセスを待つ(15)。ユーザのアクセスがあるとスキャナ制御回路206が信号Sonを用いて動作電源回路136の省エネスイッチ回路をオンにする。これにより動作電源回路136が画像処理動作電圧+5V,+24Vを発生して出力し、これによって、システムコントローラ31aおよびスキャナ制御回路206が、「初期設定」(1)に復帰する。
「入力読み取り」(4)では、システムコントローラ31aが操作ボードOAB又はパソコンPCから画像処理指示入力を待つ。システムコントローラ31aは、操作ボードOABの、モーメンタリー入力キースイッチである電源供給SWがオンになると、現在は「動作モード」であり、このモードのときの電源供給SWのオンは「省エネモード」への移行指示であるので、省エネモードに移行する。なお、「省エネモード」の状態での電源供給SWのオンは「省エネモード」から「動作モード」への復帰又は移行指示であるので、動作電源回路136の省エネスイッチ回路をオンにする。すなわち「動作モード」へ復帰する。
「入力読み取り」(4)で原稿読み取り指示があると、システムコントローラ31aはスキャナ制御回路206に原稿読み取りを指示し、これに応答してスキャナ制御回路206がランプ232a,232bを点灯してCPU220に基準値生成を指示する。スキャナ制御回路206とCPU220が原稿読取りを行う(7,10)。印刷指示があったときには、システムコントローラ31aはプロセスコントローラ131に印刷を指示し、プロセスコントローラ131が、カラープリンタPTRによる印刷を制御する(8,11)。複写指示があったときには、システムコントローラ31aはプロセスコントローラ131に複写を指示し、プロセスコントローラ131がカラー原稿スキャナ210に画像読み取りを指示しかつプリンタPTRによる印刷を制御する(9,12)。これらの画像処理が終了するたびに、システムコントローラ31aは、タイマTd1を再スタートする(3)。
「省エネモード」への移行条件が成立すると、システムコントローラ31aが、動作電源回路136の省エネスイッチ回路をオフにする(14)。
省エネモードにある間、スキャナ制御回路206がユーザのアクセスを待つ(15)。ユーザのアクセスがあるとスキャナ制御回路206が信号Sonを用いて動作電源回路136の省エネスイッチ回路をオンにする。これにより動作電源回路136が画像処理動作電圧+5V,+24Vを発生して出力し、これによって、システムコントローラ31aおよびスキャナ制御回路206が、「初期設定」(1)に復帰する。
図9に、スキャナ制御回路206およびCPU22による原稿読取り制御の概要を示す。なおこれは、図8の「読み取り」(10)のものであるが、図8の「複写」(12)の中の原稿画像データを得る原稿読取りでも同様に実行される。
図9を参照する。原稿読取り指示(又は複写指示)に応答してスキャナ制御回路206がランプ232a,232bを点灯し(21)、それから、ランプ光量の立上り過渡期を経過した時点で、CPU220は、不揮発メモリ221からゲインデータを読み出して、それが表す値のゲインを可変ゲイン増幅器211に設定する。このとき第1キャリッジはホームポジションHPにある。そして、参照面239f,239lの読取りを行い、参照面239f,239lの画像データの平均値(ピーク値でもよい)を求めて、それが基準値になるように可変ゲイン増幅器211のゲインを調整し、基準値になったときのゲインを不揮発メモリ221に更新登録する(22)。
ゲイン調整を終えた後は、各原稿の読取りに先立って、第1キャリッジはホームポジションHPに置いて、参照面239f,239lを読取り(23)、いずれの参照面の読取りレベルも、所定の白閾値より高い(白側である)と、「照度低下比演算1」(25)にて、参照面239fの読取り画像データRfが間にある、隣接する2つの参照面画像データRfm(高側),Rfm+1(低側)を読み出して、Rfmに対するRfの差値および読み出し値間の差値Rfm−Rf,Rfm−Rfm+1を算出する。これらのデータの相関を、数1の冒頭に示す。同様に、参照面239lの読取り値に関して差値Rlm−Rl,Rlm−Rlm+1を算出する。
そして「基準値生成1」(26)で、不揮発メモリ221上の、参照面画像データRfm(高側),Rfm+1(低側)に対応付けられている、基準面画像データLfm(n)とLfm+1(n)とを読み出して、差値Rfm−Rf,Rf−Rfm+1の比(Rfm−Rf)/(Rfm−Rfm+1)を補間比とする補間演算により、画像データRf対応の基準面画像データ
{Lfm(n)+〔(Rfm−Rf)/(Rfm−Rfm+1)〕×〔Lfm(n)−Lfm+1(n)〕}
を算出する。
同様に、不揮発メモリ221上の、参照面画像データRlm(高側),Rlm+1(低側)に対応付けられている、基準面画像データLlm(n)とLlm+1(n)とを読み出して、差値Rlm−Rl,Rl−Rlm+1の比(Rlm−Rl)/(Rlm−Rlm+1)を用いる補間演算により、画像データRl対応の基準面画像データ
{Llm(n)+〔(Rlm−Rl)/(Rlm−Rlm+1)〕×〔Llm(n)−Llm+1(n)〕}
を算出する。
そして、1ライン7016画素のライン上n位置(x=nの画素)の基準面画像データL’(n)を、1ライン上n位置による重み値(7016−n)/7016,n/7016を用いる重み付け演算により、数1の(p3)式に示すように算出し、これを補正基準データとする。
参照面239f,239lを読取った結果(23)、参照面239fの読取りレベルは所定の白閾値より高い(白側である)が、参照面239lの読取りレベルは所定の白閾値以下(黒側)であるときには、参照面239lの読取りレベルに基いて生成する補正基準データの信頼性が低いと見込まれるので、画像データRf対応の基準面画像データ
{Lfm(n)+〔(Rfm−Rf)/(Rfm−Rfm+1)〕×〔Lfm(n)−Lfm+1(n)〕}
を、数1の(p4)式に示すように算出し、これを補正基準データとする(31〜33)。参照面239lの読取りレベルは所定の白閾値より高い(白側である)が、参照面239fの読取りレベルは所定の白閾値以下(黒側)であるときには、画像データRl対応の基準面画像データ
{Llm(n)+〔(Rlm−Rl)/(Rlm−Rlm+1)〕×〔Llm(n)−Llm+1(n)〕}
を、数1の(p5)式に示すように算出し、これを補正基準データとする(31〜33)。
参照面239f,239lを読取った結果(23)、参照面239fおよび239lの読取りレベルが共に白閾値以下(黒側)であるときには、照明異常を操作ボードOABのディスプレイに表示し(34)、ランプ232a,232bを消灯する(35)。
Figure 2010136061
基準値生成に成功した場合には、生成した補正基準データL’(n)をシェーディング補正回路217に与える。シェーディング補正回路217は、補正基準データL’(n)を、基準値生成回路218から受けると、補正基準データである基準面画像データL’(n)の1ライン上分布を均一にするための演算係数を、該1ライン上各画素宛に算出してシェーディング補正データとして、シェーディング補正回路217の内部のデータメモリ(RAM)に書込む(27)。
CPU220が上述の、シェーディング補正データの設定を終えると、スキャナ制御回路206は、フラットベッド読取りの場合には、キャリッジを副走査方向yに駆動し、ガラス231上の原稿の画像を読取る(28)。シートスルー読み取りの場合には、キャリッジはホームポジションに留めて、ADF230の原稿送り系を駆動して原稿を読取る(28)。いずれの態様の原稿読取りでも、シェーディング補正回路217は、原稿画像データを、回路内部のデータメモリ(RAM)にあるシェーディング補正データ(本実施例では演算係数)を用いて補正する(演算係数を乗算する)。シェーディング補正後データは、後段の画像処理回路IPUに伝送される。
なお、本実施例においてカラー読取の際はRGBごとに光量の変動も違うので、RGBそれぞれで上記ゲイン調整および補正基準データの生成を行い、RGB個別にシェーディング補正を行う。当然、不揮発メモリ221に格納しているデータは、RGB3チャンネル分ある。カラー画像読取装置でも、モノクロ読取時はRGB3チャンネルのうち、モノクロ画像データとして用いることができるG(Green)のチャンネルのみで上記ゲイン調整および補正基準データの生成を行う。
一群の複数枚原稿のシートスルー読取の場合は、図9に示すステップ23から28までの処理を原稿ごとに行っていく。これにより、フラットベッド読取時では従来の基準白板(図13上の239A)が無くなる分、読取開始から原稿までの副走査距離を短くすることができ、読取時間の短縮を図ることができ、加えて基準白板の分だけ省スペース化を図ることができる。
また、一群の複数枚原稿のシートスルー読取時には、紙間で毎回参照面239f,239lを読取らせ、補正基準データ演算を行って基準白板データL’(n)を形成することによって、従来のシートスルー読取開始時および紙間での基準面読取動作を省略することができ、紙間で混入してくるゴミの影響が排除されるので、画像品質を確保しつつ、原稿読取りの生産性向上を図ることができる。
また、前述の、シートスルー読取用コンタクトガラス240の全面を白色面の基準面で被覆して参照面と基準面を読取って、不揮発メモリ221に読取りデータを設定する基準値設定モードは、これは出荷時だけでなく、ユーザのところでランプ交換等の際など、再度補正基準データL’(x)を取得しなければならないときに、その場で実行するものでもある。
第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同一であるが、第2実施例の不揮発メモリ221の格納データと「照度低下比演算」(図9のステップ25,32相当)および「基準値生成」(図9のステップ26,33相当)の内容が、第1実施例とは異なる。「読み取り」の概要は、図9に示す第1実施例のものと同様に表される。
第2実施例でも、原稿スキャナ(210,230)の製造直後、ならびに、照明光源232aと232bの少なくとも一方の交換直後に、オペレータが、白色面の基準面(例えば図11に示す基準白板相当の基準面239A)でシートスルー読取用コンタクトガラス240の全面を被覆し、「基準値設定」を指示する。この基準値設定指示に応答してCPU220は、「基準値設定モード」を実行する。すなわち、スキャナ制御回路206を介して、第1キャリッジをHPに位置決めし、ランプ232a,232bを点灯し、不揮発メモリ221からゲインデータを読み出して可変ゲインアンプ211のゲインを該ゲインデータが表す値に設定して、所定のタイミングT0,T1,T2,・・・Ttで、参照面239f,239lおよび被覆基準面の読取りを行い、RAM219に書込む。そして、基準タイミングである基点(始点)T0の読取り値に対する、各タイミング(T0〜Tt)での読取り値の比すなわち照度比Rf0/Rf0〜Rft/Rf0およびS0(L)/S0(L)〜St(L)/S0(L)を算出する。表2の(a)に、読取りデータおよび算出した照度比を示す。これらの読取り,算出データを、同一タイミングで読み取ったものを対応付けして、不揮発メモリ221に書込む。不揮発メモリ221に書込むデータを表2の(b)に示す。基準面画像データL(n)=S0(L)〜St(L)のそれぞれは、主走査方向xの1ライン分の基準面画像データである。読取りタイミングT0〜Tt(時刻)は、ランプ照度が安定する、ランプ点灯後10分後までであり、読取りタイミングT0〜Ttの間隔は、ランプの照度低下が点灯直後が大きいので、短く、一定時間たった後は、照度低下は小さくなるので長く、定めている。
なお、原稿スキャナ又は複写機の個々に上述の基準値設定モードを実行する代わりに、上述のようにして得たデータ(表2の(b))を電子情報記憶媒体に格納しておき、原稿スキャナ又は複写機個々には、該電子情報記憶媒体から不揮発メモリ221へのデータの転送と格納、によってデータを設定する態様もある。
Figure 2010136061
第2実施例では、不揮発メモリ221に格納するデータは、表2の(b)に示すように、基点(始点)T0の読取り値Rf0,Rl0およびS0(L)の他は、照度比であるので、照度比データを表すビット数は格段に少なくして、不揮発メモリ221の所要容量を格段に少なくできる。すなわち、小容量の不揮発メモリ221を用いることができる。また、不揮発メモリ221に対してデータを読み書きするデータ転送ラインの、データビット数相当の並行本数を低減できる。
第2実施例でも、原稿読取り指示(又は複写指示)に応答してスキャナ制御回路206がランプ232a,232bを点灯し(21)、それから、ランプ光量の立ち上がり過渡期を経過した時点で、CPU220は、不揮発メモリ221からゲインデータを読み出して、それが表す値のゲインを可変ゲイン増幅器211に設定する。このとき第1キャリッジはホームポジションHPにある。そして、参照面239f,239lの読取りを行い、参照面239f,239lの画像データの平均値(ピーク値でもよい)を求めて、それが基準値になるように可変ゲイン増幅器211のゲインを調整し、基準値になったときのゲインを不揮発メモリ221に更新登録する(22)。
ゲイン調整を終えた後は、各原稿の読取りに先立って、第1キャリッジはホームポジションHPに置いて、参照面239f,239lを読取り(23)、いずれの参照面の読取りレベルも、所定の白閾値より高い(白側である)と、「照度低下比演算1」(25)にて、参照面239fの読取り画像データRfの、基点T0でのメモリ221上のデータRf0に対する比Cf=Rf/Rf0を算出し、該Cfが間にある、隣接する2つの参照面照度比Cfm=Rfm/Rf0(高側)およびCfm+1=Rfm+1/Rf0(低側)をメモリ221から読み出して、補間比Cf(n)を、数2上に示すように算出する。次に「基準値生成1」(26)にて、該参照面照度比Cfm,Cfm+1に対応する基準面読取り照度比Sm(L)/S0(L),Sm+1(L)/S0(L)および基準面読取り値S0(L)をメモリ221から読み出して、参照面照度比Cfm,Cfm+1での基準面画像データSm(L),Sm+1(L)を再現し、数2上に(1)式で示す、補間比Cf(n)を用いる補間演算により、先端側参照面239fの読取りレベルに基く補正基準データL’f(n)を算出する。
同様に、後端側参照面239lの読取りレベルに基く補正基準データL’l(n)を算出する。
そして、1ライン7016画素のライン上n位置(x=nの画素)の基準面画像データL’(n)を、1ライン上n位置による重み値(7016−n)/7016,n/7016を用いる重み付け演算により、数2の(3)式に示すように算出し、これを補正基準データとする。
参照面239f,239lを読取った結果(23)、参照面239fの読取りレベルは所定の白閾値より高い(白側である)が、参照面239lの読取りレベルは所定の白閾値以下(黒側)であるときには、参照面239lの読取りレベルに基いて生成する補正基準データの信頼性が低いと見込まれるので、補正基準データL’(n)は、数2上の(1)式で算出される、先端側参照面239fの読取りレベルに基く補正基準データL’f(n)とする。参照面239fの読取りレベルが白閾値以下で、参照面239lの読取りレベルは白閾値を超えるときは、補正基準データL’(n)は、数2上の(2)式で算出される、後端側参照面239lの読取りレベルに基く補正基準データL’l(n)とする。
参照面239f,239lを読取った結果(23)、参照面239fおよび239lの読取りレベルが共に、所定の白閾値以下(黒側)であるときには、照明異常を操作ボードOABのディスプレイに表示し(34)、ランプ232a,232bを消灯する(35)。
Figure 2010136061
補正基準データ生成に成功した場合には、生成した補正基準データL’(n)をシェーディング補正回路217に与える。シェーディング補正回路217は、補正基準データL’(n)を、基準値生成回路218から受けると、補正基準データである基準面画像データL’(n)の1ライン上分布を均一にするための演算係数を、該1ライン上各画素宛に算出してシェーディング補正データとして、シェーディング補正回路217の内部のデータメモリ(RAM)に書込む(27)。第2実施例のその他の機能は、第1実施例と同様である。
第3実施例は、図10および図11に示すように、従来の基準白板に相当する基準面239Aを、副走査方向yでシートスルー読取り窓240の近くに常備したものである。基準面239Aを備えることで、参照面異常時の読取動作停止の回避,初期データ取得モード時に必要な冶具の排除,電源投入時や省エネ復帰時のゲイン調整精度向上を図ることができる。
図12に、第3実施例のスキャナ制御回路206およびCPU220による原稿読取り制御の概要を示す。なおこれは、図8の「読み取り」(10)のものであるが、図8の「複写」(12)の中の原稿画像データを得る原稿読取りでも同様に実行される。
第3実施例では、操作ボードOABやパソコンPCからのユーザ指示によって、原稿読取りモードを、「速度優先」又は「画質優先」に選択指定でき、「速度優先」が指定されている場合の画像読取り処理フローは、第2実施例と同様である。ただし、参照面239f,239lを読取った結果(23)、参照面239fおよび239lの読取りレベルが共に、所定の白閾値以下(黒側)であるときには、照明異常を操作ボードOABのディスプレイに表示するが(34)、第3実施例では、読取動作を停止せず、キャリッジを、基準面239Aの直下に駆動し、基準面239Aの読み取りにより基準面画像データを取得し、これを補正基準データとしてシェーディング補正回路217に与え、そしてキャリッジをホームポジションに戻して、従来と同等のシートスルー読取を行う(31−34−42−27−28)。フラットベッド読取りの場合には、HPからキャリッジをコンタクトガラス231上の原稿直下に向けて駆動し、基準面239A直下で基準面239Aを読み取ってシェーディング補正回路217に与え、そのままキャリッジの駆動を継続して、従来と同様なフラットベッド読取りを行う(31−34−42−27−28)。
「画質優先」が指定されていた場合は、キャリッジを、基準面239Aの直下に駆動し、基準面読み取りにより基準面画像データを取得し、これを補正基準データとしてシェーディング補正回路217に与え、そしてキャリッジをホームポジションに戻して、従来と同様なシートスルー読取を行う(41−42−27−28)。フラットベッド読取りの場合には、HPからキャリッジをコンタクトガラス231上の原稿直下に向けて駆動し、基準面239A直下で基準面239Aを読み取ってシェーディング補正回路217に与え、そのままキャリッジの駆動を継続して、従来と同様なフラットベッド読取りを行う(41−42−27−28)。
第3実施例は基準面239Aを常備するので、「速度優先」の場合に参照する不揮発メモリ221の、表2の(b)に示す格納データは、オペレータが操作ボードOAB又はパソコンPCから「基準値設定」を指示することにより、スキャナ制御回路206およびCPU220が自動的に設定する。すなわち、「基準値設定」が指示されるとスキャナ制御回路206が、まずホームポジションHPで参照面239f,23lの読取りを行って参照面画像データをRAM219に保存しそしてキャリッジを基準面239A直下に駆動し、基準面239Aの読取りを行い、基準面画像データをRAM219に保存する(これが基点T0の読取り)。そしてキャリッジをホームポジションHPに戻して、タイミングT1になるのを待って、再度同じく参照面239f,23lおよび基準面239Aの読取りを行う。同様にして、タイミングT2〜Ttのそれぞれで、参照面239f,23lおよび基準面239Aの読取りを行う。これが終わるとCPU220が、RAM219上のデータに基づいて照度比(表2の(a))を算出し、表2の(b)に示すデータを不揮発メモリ221に格納する。
このように第3実施例では、基準面239Aを備えるので、別途の専用治具(第1,第2実施例でオペレータがシートスルー読取り窓240を塞ぐ、基準白板相当の基準面)を使わなくて済む。そして、電源投入時,省エネ復帰時においては、キャリッジを、基準面239A直下に移動し、基準面画像データを取得し、従来と同等のゲイン調整を行うことで、参照面239f,23l読取りの参照面画像データを用いるゲイン調整よりも精度のよいゲイン調整を行うことができる。第3実施例のその他の構成および機能は、第2実施例と同様である。
本発明の第1実施例を備えたデジタル処理複写機の正面図である。 図1に示すプリンタPTRの機構概要を拡大して示す縦断面図である。 図1に示すスキャナ210およびADF230の機構概要を拡大して示す縦断面図である。 図3に示すスキャナ210の天板の平面図である。 図1に示すデジタル処理複写機の画像処理システムを示すブロック図である。 図3に示すスキャナ210およびADFの画像読取りシステムを示すブロック図である。 図1に示すデジタル処理複写機の電源系統を示すブロック図である。 図5に示すシステムコントローラ31aの、システム制御の概要を示すフローチャートである。 図6に示すスキャナ制御回路206とCPU220によって行われる原稿画像読取り制御の概要を示すフローチャートである。 本発明の第3実施例のスキャナ210の機構概要を示す縦断面図である。 図10に示すスキャナ210の天板の平面図である。 第3実施例のスキャナ制御回路206とCPU220によって行われる原稿画像読取り制御の概要を示すフローチャートである。 従来のフラットベッド方式の原稿読取り機構の概要を示すブロック図である。 従来のシートスルー方式の原稿読取り機構の概要を示すブロック図である。
符号の説明
8:第1トレイ
9:第2トレイ 10:第3トレイ
11:第1給紙装置 12:第2給紙装置
13:第3給紙装置 14:縦搬送ユニット
15:感光体 16:搬送ベルト
17:定着ユニット 18:排紙ユニット
19:分岐爪 26:搬送モータ
27:現像器 100:フィニシャ
101:切り替え板 103:排紙ローラ
104:排紙トレイ 105:搬送ローラ
106:ステープラ 107:搬送ローラ
108:ステープル台
109:ジョガー 110:排紙トレイ
111:両面給紙ユニット
112:反転ユニット
207:イメージセンサ
221,225:ロータリエンコーダ
224:ステッピングモータ
231:原稿台ガラス
232:照明ランプ
233:第1ミラー
234:第2ミラー
235:第3ミラー
236:レンズ
238:ステッピングモータ
239f:先端側参照面
239l:後端側参照面
239A:基準面
240:コンタクトガラス
241:原稿トレイ
242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対
244:搬送ドラム
245:押さえローラ
246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ
251:スケール
252:圧板開度検出スイッチ

Claims (17)

  1. 原稿とそれを照明する照明光源の一方を他方に対して副走査する副走査手段;
    投影された光像を電気信号すなわち画像信号に変換し主走査ライン毎に出力するイメージセンサ;
    前記原稿の反射光を前記イメージセンサに投影する光学手段;
    前記イメージセンサが出力する電気信号をデジタルデータすなわち画像データに変換する画像信号処理手段;
    主走査ライン上各画素宛のシェーディング補正データに基づき前記原稿の前記画像データを補正するシェーディング補正手段;
    前記、照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの端部、に位置する参照面;
    原稿読取り時には原稿がある読み取り視野を基準面で覆い、複数の値が異なる照明光源照度のそれぞれにつき画像データを取得した場合の、参照面画像データ又は参照面画像データ相当の参照面データである参照面照度データと、基準面画像データ又は基準面画像データ相当の基準面データである基準面照度データを、格納した特性メモリ;および、
    原稿の読取りに先立って、前記参照面を読取って参照面照度データを生成し、前記特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データを導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える基準データ生成手段;
    を備える画像読取装置。
  2. 原稿とそれを照明する照明光源の一方を他方に対して副走査する副走査手段;
    投影された光像を電気信号すなわち画像信号に変換し主走査ライン毎に出力するイメージセンサ;
    前記原稿の反射光を前記イメージセンサに投影する光学手段;
    前記イメージセンサが出力する電気信号をデジタルデータすなわち画像データに変換する画像信号処理手段;
    主走査ライン上各画素宛のシェーディング補正データに基づき前記原稿の前記画像データを補正するシェーディング補正手段;
    前記、照明光源,イメージセンサ,光学手段および画像信号処理手段、が原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの端部、に位置する参照面;
    副走査方向で前記参照面より離れた位置にあって、原稿読取り視野の主走査方向長に及ぶ基準面;
    複数の値が異なる照明光源照度のそれぞれにつき前記参照面および基準面の画像データを取得した場合の、参照面画像データ又は参照面画像データ相当の参照面データである参照面照度データと、基準面画像データ又は基準面画像データ相当の基準面データである基準面照度データを、格納した特性メモリ;および、
    第1モードの原稿の読取りに先立って、前記参照面を読取って参照面照度データを生成し、前記特性メモリのデータを参照して、生成した参照面照度データ対応の基準面画像データを導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、第2モードの原稿の読取りに先立って、前記基準面を読取って基準面画像データを補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える、基準データ生成手段;
    を備える画像読取装置。
  3. 前記基準データ生成手段は、前記参照面を読取って生成した参照面照度データが間に位置する、前記特性メモリ上の1対の隣接する各参照面照度データ、に対する該読取り生成した参照面照度データの各差の比と、前記特性メモリ上の、前記1対の隣接する各参照面照度データに対応する各基準面照度データと、を用いる補間演算により、前記読取り生成した参照面照度データ対応の基準面画像データを導出する;請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記特性メモリ上の参照面照度データは、参照面画像データである;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  5. 前記特性メモリ上の参照面照度データは、それらの元の参照面画像データのひとつを基準値とし該基準値に対する各参照面画像データの比を表す照度比データである;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  6. 前記特性メモリ上の基準面照度データは、基準面画像データである;請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  7. 前記特性メモリ上の基準面照度データは、それらの元の基準面画像データのひとつを基準値とし該基準値に対する各基準面画像データの比を表す照度比データである;請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  8. 前記基準データ生成手段は、各原稿の読取り開始の直前に、前記基準面画像データを導出して補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;請求項1乃至7のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  9. 前記画像信号処理手段は、前記イメージセンサが出力する電気信号を増幅する可変ゲイン増幅器を含み;前記基準データ生成手段は、動作電圧が印加された直後に前記照明光源を点灯したときに、前記参照面を読取って、得た参照面画像データを参照して、前記可変ゲイン増幅器のゲインを、前記電気信号のレベルを基準値に合わせる値に調整する;請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  10. 前記参照面は、前記原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの両端部、のそれぞれに位置する1対である;請求項1乃至9のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  11. 前記画像信号処理手段は、前記1対の参照面のそれぞれの読取りの参照面画像データに基づいて導出する各基準面画像データに各参照面からの主走査方向距離に逆対応する重み付けした値の加算値を、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 前記画像信号処理手段は、一方の参照面の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗であると、他方の参照面画像データに基づいて基準面画像データを導出してこれを、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;請求項10又は11に記載の画像読取装置。
  13. 前記参照面は、前記原稿読取りの主走査1ラインの画像データを発生する視野内、かつ該主走査1ラインの両端部、のそれぞれに位置する1対であり;
    前記第1モードにおいて前記画像信号処理手段は、両参照面の読取りの参照面画像データが閾値よりも明のときは、前記1対の参照面のそれぞれの読取りの参照面画像データに基づいて導出する各基準面画像データに各参照面からの主走査方向距離に逆対応する重み付けした値の加算値を、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、一方の参照面の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗であるときは、他方の参照面画像データに基づいて基準面画像データを導出してこれを、補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与え、両参照面の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗又は該閾値と同値であるときは、前記基準面を読取って基準面画像データを補正基準データとして前記シェーディング補正手段に与える;請求項2に記載の画像読取装置。
  14. 前記画像信号処理手段は、両参照面の読取りの参照面画像データが閾値よりも暗又は該閾値と同値であるときは、異常を報知する;請求項10乃至13のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1つに記載の画像読取装置;
    前記画像読取装置が出力する画像データを、二次元面に画像を表す画像出力用の画像データに変換する画像データ処理装置;および、
    前記画像出力用の画像データを用いて二次元面に画像を形成する作像手段;
    を備える画像形成装置。
  16. 前記画像読取装置はカラー原稿スキャナであり;前記作像手段はカラープリンタである;請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 通信を介して外部から書画情報を受信する手段;および、該書画情報をイメージデータに変換し前記画像データ処理装置に与える手段;を更に備える請求項15又は16に記載の画像形成装置。
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