JP2010126419A - Dlc膜、dlcコーティング部材及びその製造方法 - Google Patents

Dlc膜、dlcコーティング部材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】健全で均一な厚さを有すると共に、表面に微細な凹凸形状を備え、大幅な摩擦低減が可能なDLC膜と、このようなDLC膜を備えたDLCコーティング部材、さらにこれらの製造方法を提供する。
【解決手段】望ましくはHv100〜800の硬さを有し、中心線平均粗さRaが0.01μm未満の平滑面を備えた基材の表面上にDLC膜をコーティングしたのち、このDLC膜の表面に、好ましくはセラミックス材料から成る粒径100μm以下の微細粒子を高速投射して衝突させ、その表面に中心線平均粗さRaが0.01〜0.2μmの微細凹凸を形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、微細な凹凸表面を備え、例えば摺動部材に適用し、特に潤滑剤の存在下で摺動させた場合に、極めて良好な低摩擦特性を長期に亘って発揮するダイヤモンドライクカーボン(Diamond−like Carbon:以下、「DLC」と略記する)膜と、このようなDLC膜を備えたコーティング部材、さらには当該DLCコーティング部材の製造方法に関するものである。
フリクション低減を狙ったDLCコーティング技術として、ショットピーニングと微粒子ピーニングを併用し、うねりとマイクロディンプル形状を持たせた鋼基材に、DLCなどの硬質薄膜を形成させることによって潤滑下でのフリクション低減や焼き付き性、耐摩耗性の改善を図る技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、ダクタイル鋳鉄の黒鉛をabrasive−blastin法やプラズマエッチング等により除去することによって、表面にオイル溜まり部を形成した後、DLC等のコーティングする手法が開示されている(特許文献2参照)。
特開2001−280494号公報 米国特許第6478933号明細書
これらの特許文献からも分かるように、自動車エンジンや機械のほとんどの摺動部品は、工業用潤滑剤で潤滑されて用いられており、表面に特定の凹部形状を有するDLCを用いることによって大幅な摩擦低減を図ることによって、自動車等の燃費を改善し、地球環境改善にも貢献する技術として強く求められている。
しかしながら、上記のような粗い凹凸を有する基材上にDLCをコーティングする場合には、鋭利な凸部に異常なプラズマが集中的に生成するために、厚肉部分を局部的に備えた不健全な膜が形成されてしまうことが判明した。
このように形成されたDLC膜は、摺動時に容易に摩滅、剥離を生じてしまうという問題があった。
本発明は、凹凸形状を備えたDLC膜を成膜して成る従来の摺動部材における上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、健全で均一な厚さを有すると共に、表面に微細な凹凸形状を備え、大幅な摩擦低減が可能なDLC膜と、このようなDLC膜を備えたコーティング部材、さらにはDLCコーティング部材の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題の解決に向けて、基材の表面処理方法やDLCの成膜方法、DLC膜の凹凸処理方法など、鋭意検討を繰り返した結果、鏡面加工した基材表面にDLC膜を成膜した後、DLC膜の表面に微細粒子を高速投射することによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
本発明は上記知見に基づくものであって、本発明のDLC膜は、基材上に形成されるものであって、その表面に中心線平均粗さRaで0.01〜0.2μmの微細凹凸と、微小開孔を有し、この微小開孔の合計面積率が全表面の10%以下であることを特徴としている。
また、本発明のDLCコーティング部材は、本発明の上記DLC膜を基材の表面に直接又は中間層を介して備え、このDLC膜の上記微小開孔から下地の基材や中間層が露出していることを特徴とする。
そして、本発明の上記DLCコーティング部材の製造方法においては、中心線平均粗さRaが0.01μm未満の平滑面を有する基材の平滑面上にDLC膜を直接又は中間層を介してコーティングしたのち、得られたDLC膜の表面に微細粒子を高速投射して衝突させることを特徴としている。
本発明によれば、平滑な基材面、またはその上に形成された中間層上にDLCをコーティングしているので厚さが均一で健全な膜となり、このDLC膜表面には微細粒子の高速投射による微細凹凸が形成されているので、これが潤滑剤の保持性を高め、大幅な摩擦低減が可能になる。
以下、本発明のDLC膜やDLCコーティング部材について、その製造方法などと共に、さらに詳細に説明する。
本発明のDLC膜を構成するDLC材料とは、炭素元素を主として構成される非晶質組織を有するものであって、炭素同士の結合形態がダイヤモンド構造(SP結合)とグラファイト結合(SP結合)の両方から成る。
具体的には、炭素元素だけから成るa−C(アモルファスカーボン)、水素を含有するa−C:H(水素アモルファスカーボン)と共に、チタン(Ti)やモリブデン(Mo)等の金属元素を一部に含むMeCが挙げられるが、本発明に用いるDLCとしては、特に限定されない。
本発明のDLC膜は、上記したように、中心線平均粗さRaが0.01〜0.2μmの微細凹凸と、その合計面積率が全表面の10%以下である微小開孔を表面に備えたものである。
ここで、「中心線平均粗さRa」とは、JIS B 0601に基づいて触針式表面粗さ計により測定した値を意味する。
本発明のDLC膜における、上記表面粗さの微細凹凸形状は、後述するように、成膜後のDLC表面に微粒子投射処理を施すことによって形成することができ、上記によって測定した中心線平均粗さRaが0.01〜0.2μmであることを要する。
すなわち、潤滑剤の保持特性を確保するためには、中心線平均粗さRaが0.01μm以上である必要があり、相手材料との摺動時において、油膜切れを伴う凝着摩耗を抑制するためにはRaを0.2μm以下とする必要がある。なお、摺動時の摩擦係数をさらに低くするためには、Raが0.1μm以下であることが好ましい。
また、本発明のDLC膜の表面には、合計面積率が全表面の10%以下である微小開孔を備えている。
この微小開孔は、DLC膜成膜時に生成するピンホールと、成膜後の微粒子投射処理時に生成するDCL膜の微小な剥離に起因するものであって、当該DLC膜を基材上に形成したときに、微小開孔から下地である基材や中間層が露出することになる。なお、当該微小開孔は、十分に分散し、互いに独立していることが望ましい。
上記微小開孔の存在によって、摩擦低減やDLC膜の耐久性が向上する効果が認められるが、その合計面積率が多くなると、DLC膜の剥離が生じ易くなるために、かえって摩擦係数の上昇や膜の耐久性が著しく低下するという不都合が生じるため、その上限値を10%に抑える必要がある。なお、当該微小開孔の大きさとしては、10μm以下であることが好ましい。
なお、微小開孔による上記作用のメカニズムについては、現状では必ずしも明らかではないが、潤滑剤の保持機能を高めると共に、摺動時に発生しがちなDLC膜のクラックの伝播を阻止するストップホールとして機能し、大きな膜の剥離を防止しているものと考えられる。
本発明のDLC膜の硬さとしては、市販のナノインデンター装置(超微小硬度計)を用いたナノインデンテーション測定法によって測定することができ、この値が10GPa以上であることが望ましい。ナノインデンテーション硬さがこの値に満たない場合には、膜としての強度が不足して十分な耐摩耗性が得られないことがある。
なお、このナノインデンテーション硬さについては、20GPa以上70GPa以下であることがより好ましい。すなわち、70GPaを超えると、後述する微粒子投射処理時にDLC膜が過剰に剥離することがあるため好ましくない。
本発明のDLCコーティング部材は、このようなDLC膜を基材上に備えたものであって、上記微小開孔による露出部を備え、摺動部材として、各種機械装置の摺動部分、例えば自動車用内燃機関について言えば、ピストン、シリンダライナー、カムフォロワーなどの動弁機構、軸受けメタル、スプロケット、チェーンガイドなどに広く適用することができる。
このとき、DLC膜は、基材上に直接形成することも、必要に応じてSi等から成る中間層を介して形成することもできる。
本発明において、上記DLCコーティング部材の基材としては、その硬さがビッカース硬度でHv800以下のものを用いることが好ましい。また、硬さの下限値をHv100とすることがより好ましく、材料の種類としては、特に限定されることはないが、例えば鉄基合金やアルミニウム基合金を用いることができる。
なお、基材硬さの好適上限値をHv800としたのは、これを超えると、後述する微粒子投射処理によって、所望の表面粗さを備えた微細凹凸を形成することが難しくなる傾向があることによる。また、下限値をHv100としたのは、基材の変形によるDLC膜の剥離傾向を考慮したことによる。
本発明のDLCコーティング部材を製造するに際しては、基材、上記したように、望ましくは、硬さHv100〜800の鉄基合金やアルミニウム基合金を用意し、この表面をRaで0.01μm未満の平滑面(鏡面)に仕上げる。
このような表面仕上げは、DLCコーティング膜の密着強度を増すために必要であるが、密着強度をさらに向上させることを目的に、上記基材表面に、当該表面の平滑性に影響を及ぼさない程度の中間層を形成し、この中間層を介してDLCコーティングすることも可能である。なお、このときの中間層としては、代表的にはSiが用いられるが、この他にはCrやMo、W、SiCなどを用いることができる。
そして、上記基材の平滑面上、あるいはその上に形成された中間層の表面上にDLC膜をコーティングする。
このときのDLC膜の成膜方法としては、特に限定されず、例えば、イオン化蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法、プラズマイオン注入成膜法、ホローカソードアーク蒸着法、真空アーク蒸着法などを適用することができる。
次に、上記により得られたDLC膜の表面に微細粒子を高速投射して衝突させ、これによってDLC膜表面に、中心線平均粗さRaが0.01〜0.2μmの微細凹凸を形成させる。
これと同時に、微細粒子の衝突によってDLC膜が部分的に剥離し、DLC膜に微小な開孔が形成される。
この結果、微粒子投射処理以前からDLC膜に生じていた成膜時のピンホールに起因する微小開孔に、微細粒子の衝突によって生じた微小開孔が加わり、これら微小開孔部から下地である基材や中間層が露出されるようになる。
この微小開孔による下地の露出面積は、上記したようにDLC膜全面に対して10%以下とすることが必要である。
上記した微粒子投射処理に用いる微細粒子としては、その比重が大きいとDLC膜の剥離を抑制するための条件設定が困難となるため、4以下であることが好ましく、その材質としてはセラミックス材料が好適に用いられる。
このようなセラミックス材料としては、例えばガラスビーズや、シリカ、ジルコニア、アルミナなどを用いることができる。
また、当該微細粒子の形状・サイズとしては、粒子に角があったり、粒径が大きくなったりすると、DLC膜の剥離が生じやすくなるため、平均粒径としては、100μm以下、さらに微細な凹凸形状表面とするには、50μm以下の球状をなしていることが望ましい。また、微細粒子の最大径としては、200μm以下、すなわち目開き200μm(70メッシュ)の篩を通過したものを用いることが望ましい。
なお、本発明において、「球状」とは、Rs=4πS/L(S:断面積、L:断面における周囲長さ)で表される円形度Rsが0.8以上であるものを意味する。また、粒子外径の最大値と最小値の算術平均をもって「粒径」とする。
このような微粒子投射処理には、例えば空気噴射式、インペラ式などの噴射装置を用いることができる。この時の微細粒子の投射速度としては、基材の材料や微細粒子の種類に応じて調整することが必要となるが、概ね10〜100m/s程度とすることが望ましい。
また、微粒子投射処理における微細粒子の投射圧力については、高くなるとDLC膜の剥離が生じやすくなるため、1MPa以下であることが好ましく、特に基材の硬さが低い場合には、投射圧力を0.5MPa以下とすることが望ましい。
さらに、微粒子の投射時間については、長く設定しても表面粗さの増加作用が飽和する上に、DLC膜の剥離が生じやすくなることから、処理面積10cm当たり12秒以下で十分である。一方、投射時間が短すぎると均一な凹凸形状が十分に形成されないことがあるため、1秒以上投射することが好ましい。DLCの割れ抑制と凹凸形状の形成のバランスを考慮すると、1秒以上6秒以下が好適範囲と言える。
本発明において、微小開孔の合計面積比や、微粒子投射処理に用いる微細粒子の粒径及び円形度については、無作為に抽出した領域もしくは微粒子を走査型電子顕微鏡で観察し、代表的な箇所を撮影した二次電子像を用いて、画像解析を実施することによって求めることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて、より具体的に説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(1)ディスク基材の作製
金属基材として、JIS H 4000に規定されるアルミニウム合金A2017(Al−Cu−Mg系、硬さ:Hv140)と、JIS G 4805に規定される高炭素クロム軸受鋼材SUJ2(硬さ:Hv720)を用い、厚さ3mm、直径33mmの円板形状のディスク基材を作製した。
そして、ディスク基材の表面を中心線平均粗さRaが0.01μm未満となるように鏡面状に研磨した。
(2)コーティング処理
次に、上記ディスク基材の研磨面に、中間層としてSiをスパッタ法により50nmの厚さに成膜した。
そして、この上にCVD法による厚さ1μmのDLCコーティング膜(a−C:H、ナノインデンテーション硬さ:21GPa)と、PVD法による厚さ0.5μmのDLCコーティング膜(ta−C、ナノインデンテーション硬さ:61GPa)をそれぞれ形成した。一方、比較材として、PVD法によりTiN、さらにその上にTiCNコーティング(ナノインデンテーション硬さ:28GPa)を施した試験片をも作製した。
(3)微粒子投射処理
微細粒子として、平均粒径40μm及び90μmのガラスビーズ(比重:2.5)、平均粒径60μmのジルコニアビーズ(比重:3.8)、平均粒径50μm及び250μmの高速度鋼粒(比重:8)、非球状(塊状)の炭化珪素粒子(比重:3.1)を用い、種々の条件のもとで上記で得られた各試験片のコーティング膜に対して投射処理を施し、実施例及び比較例に相当するディスク試験片とした。なお、コーティング処理を施さない試験片(比較例12)については、ディスク基材の研磨面に投射処理を施した。
これら微細粒子の代表例として、平均粒径40μmのガラスビーズ、ジルコニア(ZrO)ビーズ及び炭化珪素粒子の電子顕微鏡写真をそれぞれ図1〜3に示す。
(4)微粒子投射処理面の調査
針式表面粗さ計を用い、JIS B 0601にしたがって、得られた各ディスク試験片の投射処理後におけるコーティング膜の中心線平均粗さRaを測定すると共に、コーティング膜の表面外観をマイクロスコープにより調査し、コーティング膜からの基材の露出状況を確認した。なお、コーティング処理を施さないディスク試験片(比較例12)については、基材面の表面粗さRaを測定した。
また、基材の露出面積率、言い換えるとコーティング膜における微小開孔の合計面積率を画像解析によって求めた。
(5)摩擦摩耗試験
これらのディスク試験片を、図4に示すボールオンディスク摩擦摩耗試験機にセットし、ディスク表面に潤滑剤としてPAO(ポリアルファオレフィン)グリースを塗布し、ゴム製のヘラで薄く均一に付着させた。
そして、それぞれのディスク試験片を回転させながら、軸受け鋼(SUJ2)から成る直径4mmの固定したボールを押し付け、15分間のすべり試験を実施した。なお、ボールの押し付け加重は2Nの一定値とし、ディスク試験片の回転速度はボールとの接触部分で0.05m/秒の摺動速度となるように調整した。
これらの結果を各ディスク試験片の仕様と共に、表1及び表2にまとめて示す。
Figure 2010126419
Figure 2010126419
その結果、何もコーティングしていない比較例12のディスク試験片においては、摩擦初期より高い摩擦係数を示し、15分後の摩擦係数は0.5を越える高い値となった。
また、微粒子投射処理を施すことなく、コーティングしたままの平滑なDLC膜を備えた比較例13のディスク試験片においては、摩擦後10分程度までは0.1程度の低い摩擦係数を示したが、その後摺動部のグリースが枯渇するに伴って、摩擦係数が増加して行き、15分後には0.33まで上昇した。
次に、TiN上にコーティングしたTiCNの表面に、粒径40μmのガラスビーズを高速投射した比較例14のディスク試験片においては、図5に示すように面積率で半分程度TiCN膜が剥離して、下地のTiNが露出してしまう結果となった。
この試験片を用いた摩擦摩耗試験では、TiCN膜の剥離が拡大すると共に、最初から0.3を越える高い摩擦係数を示した。
同様のTiCN膜にガラスビーズ(比重:2.5)よりも比重が高い高速度鋼粒子(比重:8)で投射した比較例15の試験片では、上記比較例14の場合よりもTiCN膜の剥離が進行し、下地のTiNにも部分的な剥離を生じてしまった。また、比重は小さい(3.1)ものの、非球状をなし、粒子が角張った形状を有する炭化珪素粒子を投射した比較例16の試験片においても、上記比較例15と同様にTiCN及び下地TiN膜の著しい剥離を生じてしまった。
その結果、これら比較例15及び16によるディスク試験片による摩擦摩耗試験では、比較例14の場合よりもさらに高い摩擦係数を示すことが確認された。
さらに、DLCコーティングした表面に、平均粒径が200μmを越える粒子を用いた一般的なショットピーニング処理を施した比較例17によるディスク試験片においては、DLC膜がほぼ全面剥離すると共に、表面粗さRaが0.35μmと著しく粗くなった。そのため、摩擦摩耗試験による摩擦係数は、コーティングしていない比較例12よりもさらに高い値を示す結果となった。
これらの比較例に対して、基材上のDLC膜に適度な条件で微粒子投射処理を施した実施例1〜11のディスク試験片においては、投射処理後のDLC膜に大きな剥離は認められず、好適な粗さ範囲にある微細凹凸が均一に分散し、微小開孔の合計面積率が低く、基材の露出面積の少ないDLC膜表面が形成できた。
これら試験片に形成されたDLC膜の表面状態の代表例として、実施例1,2,3,4,6,7,8,9及び10の光学顕微鏡による観察結果を図6〜15に示す。なお、各図中に観察される点状の黒色部分がDLC膜の微小開孔、すなわち下地面が露出した部分である。
これらのディスク試験片を用いて、同様の摩擦摩耗試験を実施した結果、グリースが微細凹凸によって保持され、長時間に亘って、摩擦係数の低い、優れた摩擦特性を発揮することが確認された。
実施例において微細粒子として使用した平均粒径40μmのガラスビーズの外観形状を示す電子顕微鏡写真である。 実施例において微細粒子として使用したジルコニアの外観形状を示す電子顕微鏡写真である。 実施例において微細粒子として使用した非球状の炭化珪素粒子の外観形状を示す電子顕微鏡写真である。 実施例におけるボールオンディスク摩擦摩耗試験の要領を示す概略説明図である。 比較例14により得られたディスク試験片におけるTiCN膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例1により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例2により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例3により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例4により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例6により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例7により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例8により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例9により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例10により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 実施例11により得られたディスク試験片におけるDLC膜の表面状態を示す光学顕微鏡写真である。

Claims (11)

  1. 基材上に形成されるDLC膜であって、中心線平均粗さRaで0.01〜0.2μmの微細凹凸表面を有すると共に、互いに独立した微小開孔を有し、当該微小開孔の合計面積率が10%以下であることを特徴とするDLC膜。
  2. ナノインデンテーション硬さが10GPa以上であることを特徴とする請求項1に記載のDLC膜。
  3. 請求項1又は2に記載のDLC膜が基材表面に直接又は中間層を介して形成され、当該DLC膜の微小開孔から下地面が露出していることを特徴とするDLCコーティング部材。
  4. 上記基材の硬さがHv800以下であることを特徴とする請求項3項に記載のDLCコーティング部材。
  5. 上記基材が鉄基合金又はアルミニウム基合金であることを特徴とする請求項4項に記載のDLCコーティング部材。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つの項に記載のDLCコーティング部材を製造するに際し、中心線平均粗さRaが0.01μm未満となるように仕上げた基材の平滑面上にDLC膜を直接又は中間層を介してコーティングしたのち、得られたDLC膜の表面に微細粒子を高速投射して衝突させることを特徴とするDLCコーティング部材の製造方法。
  7. 上記微細粒子の比重が4未満であることを特徴とする請求項6に記載のDLCコーティング部材の製造方法。
  8. 上記微細粒子がセラミックス材料から成ることを特徴とする請求項7に記載のDLCコーティング部材の製造方法。
  9. 上記微細粒子が球状をなし、その最大粒径が200μm以下、平均粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つの項に記載のDLCコーティング部材の製造方法。
  10. 上記微細粒子の高速投射時の投射圧力が1MPa以下であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つの項に記載のDLCコーティング部材の製造方法。
  11. 上記微細粒子の高速投射時の投射時間が投射処理面積10cm当たり12秒以下であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つの項に記載のDLCコーティング部材の製造方法。
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