JP2010124429A - 映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、文字映像や重要な映像の視聴の妨げにならないように、他の映像を重畳し提示する。
【解決手段】テレビジョン装置1は、原映像、字幕映像、重畳映像等にそれぞれ表示優先度を設定する。さらにテレビジョン装置1は、上記表示優先度を比較し、表示優先度の高い映像が表示優先度の低い映像に覆われることのないよう重畳映像を移動して、原映像のみによる、もしくは字幕映像が合成された原映像による背景映像と、重畳映像等とを重畳した映像を生成する。これによりテレビジョン装置1は、テレビジョン番組の映像情報による映像に他の映像を重畳し提示する際、それらの映像の表示優先度を比較し、タイミングや領域を調整して、他の映像を重畳させた映像を表示できる。かくして文字映像や重要な映像の視聴の妨げにならないように、他の映像を重畳し提示することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムに関し、例えばテレビジョン装置に適用して好適なものである。
従来、テレビジョン装置においては、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組の映像情報を基に映像を生成し、これをディスプレイ等に表示するようになされたものが広く普及している。
ここで、かかるテレビジョン装置のなかには、ディスプレイに表示する映像の画質(例えば明るさ、色合い等)をユーザの好みに応じて調整することができるものがある。
そのようなテレビジョン装置のなかには、画質調整メニューウィンドウ等を映像情報に基づく映像に重畳して表示し得るようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−013618公報(第6図)
ところでテレビジョン番組では、映像情報に基づく映像が表示されるだけでなく、字幕や文字スーパー等の文字情報に基づく文字映像や、その他重要な映像が表示されることがある。
ここで、テレビジョン装置が上記メニューウィンドウ等の映像を、映像情報による映像に重畳すると、当該メニューウィンドウ等の映像は予めユーザにより設定された位置に表示される。
そのときテレビジョン装置では、当該メニューウィンドウ等の映像が文字映像やその他重要な映像を視覚的に覆ってしまうため、ユーザの視聴の妨げになることがあるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、文字映像や重要な映像の視聴の妨げにならないように、他の映像を重畳し提示し得る映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の映像処理装置においては、映像情報に基づく原映像と、当該映像情報に関連付けられた文字情報に基づく文字映像と、上記原映像及び上記文字映像に重畳する重畳映像とに対し、それぞれの重要性に応じた表示優先度を設定する表示優先度設定部と、上記表示優先度を基に、上記表示優先度の低い映像が上記表示優先度の高い映像の視聴の妨げにならないよう、上記原映像に上記重畳映像を重畳する映像処理部とを設けるようにした。
これにより、テレビジョン番組の映像情報による映像に他の映像を重畳し提示する際、それらの映像の表示優先度を比較し、タイミングや領域を調整して、他の映像を重畳させた映像を表示できる。
本発明によれば、テレビジョン番組の映像情報による映像に他の映像を重畳し提示する際、それらの映像の表示優先度を比較し、タイミングや領域を調整して、他の映像を重畳させた映像を表示できる。かくして文字映像や重要な映像の視聴の妨げにならないように、他の映像を重畳し得る映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムを実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
<1.実施の形態>
[1−1.テレビジョン装置の回路構成]
図1において、テレビジョン装置1は、地上ディジタルテレビジョン放送等により放送されるテレビジョン番組を受信し、その映像、音声及び字幕をユーザに視聴させ得るようになされている。
因みに本実施の形態においては、文字情報として、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)規格STD−B24における字幕について、説明する。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)3を中心に構成されており、メモリ4に記憶されている各種プログラムを実行しテレビジョン装置1全体の動作を制御するようになされている。
またテレビジョン装置1は、操作部6を介してユーザによる操作を受け付ける。
操作部6は、ユーザによりリモートコントローラ5に対して操作がなされると、当該リモートコントローラ5から送信される赤外線信号を赤外線受光部(図示せず)を介して受光し、所定の操作信号に変換しシステムバス18を介して制御部2へ供給する。このとき制御部2は、当該操作信号に応じて各種処理を実行するようになされている。
ここで、受信すべきテレビジョン放送局を切り換える操作、いわゆるチャンネルを切り換える操作がユーザによりリモートコントローラ5に対してなされた場合、制御部2は、操作部6から供給される操作信号を基に切り換えるべきチャンネルをチューナ8へ指示する。
このときチューナ8は、アンテナ7を介して受信したテレビジョン放送信号TSのうち制御部2から指示されたチャンネルに相当する周波数帯を抽出する。さらに、チューナ8は、抽出した放送信号に対して復調処理やデスクランブル処理等を施すことにより放送チャンネルデータTDを得て、当該放送チャンネルデータTDを多重分離器9へ供給する。
多重分離器9は、指定されたチャンネルのデータを、映像データパケットPV、音声データパケットPA及び字幕データパケットPT等に分離する。さらに、映像データパケットPVを映像デコーダ13へ、音声データパケットPAを音声デコーダ10へ、字幕データパケットPTを字幕デコーダ16へ、またシステムバス18を介して制御部2へ供給する。
音声デコーダ10は、音声データパケットPAに対して、例えばMPEG(Motion Pictures Expert Group)2−Audio方式で復号化することにより音声データDAを生成し、音声処理部11へ供給する。
音声処理部11は、音声デコーダ10から供給された音声データDAにD/A(Digital / Analog)変換処理や増幅処理等を施すことにより出力音声信号SAOを生成し、当該出力音声信号SAOに基づく音声をスピーカ12から放音させるようになされている。
一方映像デコーダ13は、映像データパケットPVに対して、例えばMPEG2−Video方式で復号化することにより映像データDVを生成し、これを映像処理部14へ供給する。
映像処理部14は、映像データDVに所定の映像処理等を施すことにより出力映像信号SVOを生成し、ディスプレイ15へ出力する。これに応じてディスプレイ15は、出力映像信号SVOに基づく映像を表示するようになされている。
ところでテレビジョン番組には、字幕が含まれている番組と、含まれていない番組とが存在し、制御部2は、それらを字幕データパケットPTに基づき、テレビジョン番組ごとに判定する。
また字幕が含まれている番組であっても、テレビジョン装置1はユーザ操作により、当該字幕をディスプレイ15に表示するか、非表示にするかを選択し得るようなされている。
ここで、テレビジョン放送の受信中に操作部6を介して字幕を表示する指示を受けた場合、制御部2は、字幕デコーダ16により字幕データパケットPTから字幕データDTを抽出させ、これを映像処理部14へ供給させる。
映像処理部14は、字幕データDTを映像化した字幕映像を、映像データDVに基づく映像(以下、映像データDVのみに基づく映像を原映像とも呼ぶ)に合成することにより、出力映像信号SVOを生成してディスプレイ15へ出力する。これにより制御部2は、字幕データDTに基づく字幕映像が原映像に重ねられた映像をユーザに鑑賞させることができる。
例えば映像デコーダ13は、図2(A)に示す原映像VB1を表す映像データDVを映像処理部14へ供給する。ここで、操作部6を介して字幕を表示する指示を受けた場合、字幕デコーダ16は、字幕データDTを映像処理部14へ供給する。因みに字幕データDTは、文字列を文字コード等により表したものであり、映像処理部14によって映像化された場合、図2(B)に示す字幕映像VT1となるものである。
映像処理部14は、字幕データDTに基づく字幕映像VT1を、映像データDVに基づく原映像VB1に合成することにより、図2(C)に示す映像VP1を表す出力映像信号SVOを生成してディスプレイ15へ出力する。
これにより制御部2は、字幕データDTに基づく字幕映像VT1が、映像データDVに基づく原映像VB1に合成された映像VP1をユーザに鑑賞させることができる。
このようにテレビジョン装置1は、原映像VB1に字幕映像VT1を合成させた映像VP1をディスプレイ15に表示するか、又は字幕映像VT1を合成させず原映像VB1をディスプレイ15に表示するかを、ユーザに選択させ得るようになされている。
ここで制御部2は、字幕映像VT1を原映像VB1のどの領域に表示させるかを、テレビジョン番組の放送信号における字幕データパケットPTに基づき、表示させる字幕ごとに逐次判定する。以下、テレビジョン番組の字幕映像を原映像に合成して表示する際の字幕映像の領域を字幕表示領域とも呼ぶ。
また制御部2は、テレビジョン番組の標準的な字幕表示領域、すなわち原映像VB1内における字幕映像VT1を合成させる標準的な領域(以下、標準字幕領域とも呼ぶ)を、字幕データパケットPTに基づき、テレビジョン番組ごとに判定する。
本実施の形態においては、図2(C)に示したように、上記標準字幕領域を、映像VP1における字幕映像VT1が合成されている領域、すなわち原映像VB1内の下側およそ4分の1を占める領域と設定する。以下、テレビジョン番組の原映像のみによる、もしくは字幕映像が合成された原映像による映像を背景映像とも呼ぶ。
またテレビジョン装置1は、上記背景映像に限らず、それ以外の映像をディスプレイ15に表示できる。このような映像としては、例えばテレビジョン装置1が背景映像に重畳してディスプレイ15に表示する、テレビジョン装置1のシステムエラー映像やメニューウィンドウ映像等(以下、背景映像に重畳する映像を重畳映像とも呼ぶ)がある。このことは、テレビジョン装置1がディスプレイ15において背景映像を奥に位置させ、当該背景映像よりも手前に重畳映像を位置させて表示することを表している。
ここでは、上記重畳映像として、例えば画質調整メニューウィンドウ映像をディスプレイ15に表示するようユーザから操作指示があった場合について述べる。この場合重畳映像データ生成部17は、制御部2による制御に基づき、図3に示す画質調整メニューウィンドウ映像VMを表す重畳映像データDSを生成し、当該重畳映像データDSを映像処理部14へ供給する。
映像処理部14は、当該重畳映像データDSに基づく画質調整メニューウィンドウ映像VMを、背景映像としての原映像VB1に重畳することにより、図4に示す映像VP2を表す出力映像信号SVOを生成してディスプレイ15へ出力する。これにより制御部2は、画質調整メニューウィンドウ映像VMが背景映像としての原映像VB1に重畳された映像VP2をユーザに提示させることができる。
また上記重畳映像として、例えば制御部2がシステムエラー映像をディスプレイ15に表示させる場合について述べる。この場合重畳映像データ生成部17は、制御部2による制御に基づき図5に示すシステムエラー映像VEを表す重畳映像データDSを生成し、当該重畳映像データDSを映像処理部14へ供給する。
映像処理部14は、当該重畳映像データDSに基づくシステムエラー映像VEを背景映像としての原映像VB1に重畳することにより、図5に示す映像VP3を表す出力映像信号SVOを生成してディスプレイ15へ出力する。これにより制御部2は、システムエラー映像VEが背景映像としての原映像VB1に重畳された映像VP3をユーザに提示させることができる。
このようにテレビジョン装置1は、ユーザ操作又は制御部2による制御に基づき、背景映像にシステムエラー映像やメニューウィンドウ映像等の重畳映像を重畳し表示ができるようになされている。
以上のようにテレビジョン装置1は、テレビジョン番組を受信し、映像を生成してディスプレイ15に表示することで当該テレビジョン番組をユーザに視聴させ得るようになされている。
また、テレビジョン装置1は、テレビジョン番組の映像に映像処理を施し字幕映像を合成させディスプレイ15に表示することで、字幕が表示された映像VP1(図2(C))をユーザに視聴させ得るようになされている。
さらに、テレビジョン装置1は、背景映像に映像処理を施し重畳映像を重畳させディスプレイ15に表示することで、システムエラー映像やメニューウィンドウ映像等の重畳映像が表示された映像VP2(図4)及び映像VP3(図5)をユーザに視聴させ得るようになされている。
[1−2.映像処理の説明]
次に、テレビジョン装置1により映像処理を行う際の映像処理手順について、図6〜図9のフローチャートを用いて説明する。テレビジョン装置1の制御部2は、後述するユーザ操作確認処理RT1及びシステム状態確認処理RT2を繰り返し行うことにより、ユーザからの操作を随時受け付けメニューウィンドウ映像等を表示したり、システム状態を随時確認しシステムエラー映像等を表示したりするようなされている。
[1−2−1.ユーザ操作確認処理]
テレビジョン装置1の制御部2は、ユーザ操作確認処理手順RT1(図6)を開始すると、ステップSP1において、ユーザによる操作部6を介した操作の有無を確認し、ステップSP2へ移る。
ステップSP2において制御部2は、何らかの操作を受け付けたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはユーザによる操作がなかったことを表しており、制御部2はステップSP5へ移りユーザ操作確認処理RT1を終了する。
一方、ステップSP2において肯定結果が得られると、制御部2は次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部2は、ユーザによる操作が、メニューウィンドウ映像等の重畳映像を表示する指示であったか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、制御部2は映像処理サブルーチンSRT2(詳しくは後述する)へ移って映像処理を行い、その後、次のステップSP5へ移りユーザ操作確認処理RT1を終了する。
一方、ステップSP3において否定結果が得られると、このことはユーザによる操作が重畳映像を表示する指示以外の他の操作指示であったことを表しており、このとき制御部2は操作指示に応じた処理を行い、ステップSP5へ移りユーザ操作確認処理RT1を終了する。
[1−2−2.システム状態確認処理]
テレビジョン装置1の制御部2は、システム状態確認処理手順RT2(図7)を開始すると、ステップSP11においてテレビジョン装置1のシステム状態を確認し、次のステップSP12へ移る。
SP12において制御部2は、確認したシステム状態を基にシステムエラー映像等の重畳映像を表示させるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはユーザに提示すべき重畳映像がなかったことを表しており、制御部2はステップSP13へ移りシステム状態確認処理RT2を終了する。
一方、ステップSP12において肯定結果が得られると、制御部2は映像処理サブルーチンSRT2(詳しくは後述する)へ移って映像処理を行い、その後、次のステップSP13へ移りシステム状態確認処理RT2を終了する。
[1−2−3.映像処理]
次に、映像処理サブルーチンSRT2(図8、図9)について説明する。映像処理サブルーチンSRT2は、表示優先度設定処理段と映像生成処理段とから構成されている。
制御部2は、ユーザ操作確認処理手順RT1のステップSP3において肯定結果が得られたとき、又はシステム状態確認処理手順RT2のステップSP12において肯定結果が得られたときに、映像処理サブルーチンSRT2を開始してステップSP21へ移る。
ステップSP21において制御部2は、ディスプレイ15に出力し表示させる重畳映像に対応した表示優先度を、メモリ4に記憶された映像別優先度テーブルTBL(図10)より選択し、次のステップSP22へ移る。
ここで表示優先度とは、現在制御部2がディスプレイ15に出力し表示させようとしている映像のうち、どの映像を優先してユーザに視認しやすいよう表示させるかを示す数値である。本実施の形態においては、表示優先度は1〜4の数値を持ち、数値が大きい映像ほど表示優先度は高くなっている。
図10に示したように、映像別優先度テーブルTBLにおいて、表示優先度は原映像、システムエラー映像又は画質調整メニューウィンドウ映像等の映像ごとに予め設定されている。また、ユーザにより当該表示優先度を変更することも可能である。
ここで、最も低い表示優先度であるレベル1は、主に原映像の表示優先度に設定され、当該表示優先度が設定された映像は、ディスプレイ15において常に最も奥に位置すべく表示されるようになされている。
またそれぞれの映像は、表示優先度と共に、当該映像がディスプレイ15に表示される映像の画面全面において占める領域の左上及び右下の座標値を有している。本実施の形態において、当該座標値は、当該画面の左上を原点とし、右側に向かうほどX座標の値が最大値1024まで大きくなり、下側に向かうほどY座標の値が最大値768まで大きくなるようなされている。
ステップSP22(図8)において制御部2は、原映像の表示優先度をレベル1に設定する。このことは、制御部2が、原映像VB1の表示優先度を最も低く設定することを表している。
ステップSP23において制御部2は、テレビジョン番組に字幕が含まれているか否かを、字幕データパケットPTに基づき判定する。ここで肯定結果が得られると、制御部2は次のステップSP24へ移る。
一方、ステップSP23において否定結果が得られると、このことはテレビジョン番組には字幕が含まれていないため、字幕映像の表示優先度を設定する必要がないことを表している。このとき制御部2は表示優先度設定処理段を終了し、ステップSP34へ移る。
制御部2は、後の映像生成処理段(詳しくは後述する)における一連の処理を経て、ステップSP38において、字幕映像VT1が合成されていない原映像VB1を表す出力映像信号SVOをディスプレイ15に出力する。
ステップSP24において制御部2は、現在表示可能な字幕があるか否か判定する。ここで否定結果が得られると、制御部2はステップSP25へ移る。このことは、テレビジョン番組には字幕が含まれているにも関わらず現在表示可能な字幕がないため、映像自体に視覚的に重要な情報が含まれている可能性があることを表している。
ここで、表示する字幕がないというのは、ユーザが操作により字幕のディスプレイ15への表示を無効にし、非表示に設定していることを表すのではない。すなわち、テレビジョン番組に字幕が含まれていても、当該テレビジョン番組の開始から終了まで絶えず表示可能な字幕があることは稀であり、当該テレビジョン番組のうちの表示可能な字幕がない状態であることを示す。
ステップSP25において制御部2は、重畳映像の表示優先度が、最高レベルであるレベル4か否か、すなわちいかなる映像が表示されているかに関わらず、ディスプレイ15において当該重畳映像を最前面に位置すべく表示させるか否かを判定する。この場合の重畳映像としては、例えばシステムエラー映像がある。
ステップSP25において肯定結果が得られると、この場合、上記重畳映像はディスプレイ15において最前面に位置すべく表示させる映像であるため、制御部2はステップSP34へ移り、映像生成処理段へ入る。
制御部2は、映像生成処理段(詳しくは後述する)における一連の処理を経て、ステップSP38において、図5に示す、システムエラー映像VEが背景映像としての原映像VB1よりも前面に位置する映像VP3を表す出力映像信号SVOを、ディスプレイ15に出力する。
ステップSP25において否定結果が得られると、この場合、上記重畳映像はディスプレイ15において最前面に位置すべく表示させる映像ではないため、制御部2はステップSP24へ戻って、現在表示可能な字幕があるか否かを判定する。
ステップSP24において肯定結果が得られると、このことは現在表示可能な字幕があるため、映像自体に視覚的に重要な情報がある可能性が低減したことを表わしており、このとき制御部2はステップSP26へ移る。
このように制御部2は、現在表示可能な字幕がなく、かつシステムエラー映像等の重要性が高い重畳映像を表示させるわけではない場合、次に字幕を表示させるときまで、すなわち映像自体に重要な情報が含まれなくなるまで、重畳映像の表示を待機する。かくして制御部2は重畳映像を表示させるタイミングを制御するようなされている。
一方、ステップSP24において肯定結果が得られると、このことは、原映像に合成して表示すべき字幕映像があること表しており、このとき制御部2は次のステップSP26へ移る。
ステップSP26において制御部2は、字幕データパケットPTに基づき、字幕表示領域が標準字幕領域に指定されているか否かを判定する。上述したように、標準字幕領域は、受信しているテレビジョン番組の字幕データパケットPTにより指定されている。
ステップSP26において肯定結果が得られると、このことは、現在表示する字幕があり、かつ字幕表示領域が標準字幕領域に指定されていることを表している。このとき制御部2はステップSP27へ移る。
ステップSP27において制御部2は、ユーザ操作により字幕のディスプレイ15への表示が有効に設定されているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、ユーザに字幕を見る意思があるため字幕映像の重要性は高いと判断でき、このとき制御部2は、ステップSP28へ移る。
ステップSP28において制御部2は、字幕映像の表示優先度をレベル3に設定し、ステップSP34へ移って映像生成処理段へ入る。
この場合、テレビジョン番組には現在表示可能な字幕があり、かつ字幕表示領域は標準字幕領域に指定されており、さらにテレビジョン装置1では当該字幕を表示するように設定されている。このため制御部2は、映像処理部14により、背景映像として映像VP1を表す出力映像信号SVOを生成する。
以下、重畳映像として画質調整メニューウィンドウ映像VMが選択されているとする。さらに表示優先度設定例として、映像別表示優先度テーブルTBLより重畳映像の表示優先度はレベル4に、原映像VB1の表示優先度はレベル1に、字幕映像VT1の表示優先度はレベル3に設定されているとして映像生成処理段を説明する。
ステップSP34において制御部2は、ディスプレイ15に表示される映像の画面全面において重畳映像が占める領域(以下、重畳映像領域とも呼ぶ)と、当該重畳映像以外の映像、すなわち背景映像VP1の領域とが重なっている重複部分の有無の確認を行い、ステップSP35へ移る。上述した表示優先度設定例においては、図11に示す映像VS1のように、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの領域と、背景映像VP1に含まれる字幕映像VT1の領域とで、重なっている重複部分が形成されている。
ここで、上述したように、最も低い表示優先度であるレベル1が設定された映像は、ディスプレイ15において常に最も奥に位置すべく表示されるようになされている。
ステップSP35において制御部2は、ステップSP34において重畳映像領域と重なっている重複部分があると確認された全ての映像の表示優先度が、レベル1であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは上記背景映像VP1はディスプレイ15において常に最も奥に位置すべく表示される映像であるため、上記重畳映像領域を移動させる必要がないことを表わしており、このとき制御部2は、ステップSP38へ移る。
一方ステップSP35において否定結果が得られると、このことは重畳映像領域を移動させる必要がある可能性があることを表わしており、制御部2はステップSP36へ移る。上述した表示優先度設定例においては、字幕映像VT1の表示優先度はレベル3であり、レベル1ではないため、制御部2はステップSP36へ移る。
ステップSP36において制御部2は、重畳映像の表示優先度が、ステップSP34において重畳映像領域と重なっている重複部分があると確認された映像の表示優先度よりも高いか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは当該重畳映像が重畳映像以外の映像に覆われてしまっても構わず、重畳映像領域を移動させる必要がないことを表わしており、このとき制御部2はステップSP38へ移る。ここで、映像が覆うとは、ある映像の領域が、他の映像の領域の一部又は全体と重なるようにディスプレイ15において当該他の映像の手前に位置すべく表示されることをいう。
一方ステップSP36において肯定結果が得られると、このことは重畳映像領域を移動させる必要があることを表わしており、制御部2はステップSP37へ移る。上述した表示優先度設定例においては、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度はレベル4であり、字幕映像VT1の表示優先度であるレベル3よりも高いため、制御部2はステップSP37へ移る。
ステップSP37において制御部2は、重畳映像領域を、ステップSP34において重畳映像領域と重なっている重複部分があると確認された映像の領域と重ならないよう移動させる。
ステップSP37の処理を行うと制御部2はステップSP34へ戻り、重畳映像領域と背景映像の領域とが重なっている重複部分の有無の確認を再び行い、ステップSP35へ移る。上述した表示優先度設定例においては、図12に示す映像VS2のように、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの領域と、背景映像VP1に含まれる原映像VB1の領域とで、重なっている領域がある。
ステップSP35において制御部2は、ステップSP34において重畳映像領域と重なっている重複部分があると確認された全ての映像の表示優先度が、レベル1であるか否かを再び判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、上述したように当該背景映像VP1はディスプレイ15において常に最も奥に位置すべく表示されるべき映像であるため、上記重畳映像領域を移動させる必要がないことを表わしており、このとき制御部2は、ステップSP38へ移る。上述した表示優先度設定例においては、原映像VB1の表示優先度はレベル1であるため、制御部2はステップSP38へ移る。
ステップSP38において映像処理部14は、制御部2による制御に基づき、表示優先度の高いレベルの映像がディスプレイ15でより手前に位置すべく表示されるよう所定の映像処理を行うことにより、出力映像信号SVOを生成し、ディスプレイ15に出力する。上述した表示優先度設定例においては、映像VS2がディスプレイ15に表示される。重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度は、字幕映像VT1の表示優先度よりも高いため、当該重畳映像が、字幕映像VT1と重ならないように表示されている。
ステップSP38での処理の後、制御部2はステップSP39へ移り、映像処理サブルーチンSRT2を終了し、ユーザ操作確認処理手順RT1又はシステム状態確認処理手順RT2へ戻る。
一方、ステップSP27において否定結果が得られると、このことはユーザ操作により字幕映像のディスプレイ15への表示が無効とされ非表示に設定されていることを表している。すなわち、現在表示可能な字幕があるにも関わらず、ユーザが自らの意思により当該字幕をディスプレイ15に表示させない設定としており、当該字幕映像の重要性は低いと判断できる。このとき制御部2はステップSP29へ移る。
ステップSP29において制御部2は、字幕映像の表示優先度をレベル1に設定し、ステップSP34へ移って映像生成処理段へ入る。
この場合、テレビジョン番組には現在表示可能な字幕があり、字幕表示領域は標準字幕領域に指定されているが、テレビジョン装置1では当該字幕を表示しないように設定されている。このため制御部2は、映像処理部14により、背景映像としての原映像VB1を表す出力映像信号SVOを生成する。
制御部2は映像生成処理段において、上述した一連の処理を行い、さらに次のステップSP38へ移りディスプレイ15に出力映像信号SVOを出力し表示させる。
ステップSP38において制御部2は、映像VP2をディスプレイ15に出力し表示させる。字幕映像VT1の表示優先度はレベル1であるため、制御部2は、重畳映像領域を移動させることなく、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMを背景映像としての原映像VB1に重畳させる。
また、ステップSP26において否定結果が得られると、このことは、現在表示可能な字幕があり、かつ字幕表示領域が標準字幕領域以外に指定されていることを表している。このとき制御部2はステップSP30へ移る。
ここで、字幕表示領域が標準字幕領域以外に指定されていることは、標準字幕領域には、字幕とは異なる別の視覚的に重要な映像があるために、当該領域が指定されていないと考えられる。よって、標準字幕領域に表示されている映像(以下、これを標準字幕領域表示映像とも呼ぶ)の重要性は高いと判断できる。
ステップSP30において制御部2は、当該標準字幕領域表示映像の表示優先度をレベル3に設定し、ステップSP31へ移る。
ステップSP31において制御部2は、ユーザ操作により字幕のディスプレイ15への表示が有効に設定されているか否かをステップSP27と同様に判定する。ここで肯定結果が得られると、ユーザに字幕を見る意思があるため当該字幕映像の重要性は高いと判断でき、このとき制御部2は、ステップSP32へ移る。
ステップSP32において制御部2は、字幕映像の表示優先度をレベル3に設定し、ステップSP34へ移って映像生成処理段へ入る。
この場合、テレビジョン番組には現在表示可能な字幕があり、かつ字幕表示領域は標準字幕領域以外に指定されており、さらにテレビジョン装置1では当該字幕を表示するように設定されている。このため制御部2は、映像処理部14により、背景映像として図13に示す映像VP4を表す出力映像信号SVOを生成する。
制御部2は映像生成処理段において、上述した一連の処理を行い、さらに次のステップSP38へ移りディスプレイ15に出力映像信号SVOを出力し表示させる。
ステップSP38において制御部2は、図14に示す映像VS3をディスプレイ15に出力し表示させる。このとき、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度は、字幕映像VT2の表示優先度及び標準字幕領域表示映像VIの表示優先度よりも高くなっている。このため制御部2は、画質調整メニューウィンドウ映像VMを、字幕映像VT2及び標準字幕領域表示映像VIと重ならないよう、背景映像としての映像VP4に重畳させる。
一方、ステップSP31において否定結果が得られると、このことはユーザ操作により字幕映像のディスプレイ15への表示が無効とされ非表示に設定されていることを表している。すなわち、現在表示可能な字幕があるにも関わらず、ユーザが自らの意思により当該字幕をディスプレイ15に表示させない設定としており、当該字幕映像の重要性は低いと判断できる。このとき制御部2はステップSP33へ移る。
ステップSP33において制御部2は、字幕映像の表示優先度をレベル1に設定し、ステップSP34へ移って映像生成処理段へ入る。
この場合、テレビジョン番組には現在表示可能な字幕があり、かつ字幕表示領域は標準字幕領域以外に指定されているが、テレビジョン装置1では当該字幕を表示しないように設定されている。このため制御部2は、映像処理部14により、背景映像として原映像VB2を表す出力映像信号SVOを生成する。
制御部2は映像生成処理段において、上述した一連の処理を行い、さらに次のステップSP38へ移りディスプレイ15に出力映像信号SVOを出力し表示させる。
ステップSP38において制御部2は、図15に示す映像VS4をディスプレイ15に出力し表示させる。このとき、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度は、標準字幕領域表示映像VIの表示優先度より高くなっている。このため制御部2は、画質調整メニューウィンドウ映像VMを、標準字幕領域表示映像VIと重ならないよう、背景映像としての原映像VB2に重畳させる。
このように、表示優先度設定処理段では、制御部2は原映像、字幕映像、重畳映像等の重要性を判断し、それらに基づいてそれぞれ表示優先度を設定するようなされている。また映像生成処理段では、制御部2は表示優先度設定処理段にて設定した表示優先度に基づいて、重畳映像との重複部分を有する映像のうち、重畳映像よりも表示優先度が低い映像と領域が重複しなくなるよう、重畳映像を移動させるようなされている。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、テレビジョン装置1は、テレビジョン番組を受信し所定の信号処理を施して、その映像、音声及び字幕をディスプレイ15に表示する。
テレビジョン装置1の制御部2は、原映像のみによる、もしくは字幕映像が合成された原映像による背景映像に重畳して重畳映像を提示する際、映像処理サブルーチンSRT2に従い、原映像、字幕映像、重畳映像等にそれぞれ表示優先度を設定する。
さらに映像処理部14は、表示優先度に基づいて、表示優先度の高い映像が低い映像に覆われることがないよう移動させ、背景映像と重畳映像等を重畳し、出力映像信号SVOをディスプレイ15へ出力する。
これによりテレビジョン装置1は、重要性が高い映像を、重要性が低い映像により妨げられることなくユーザに視聴させることができる。
また制御部2は、テレビジョン番組には字幕が含まれているが、現在表示可能な字幕がなく、かつシステムエラー映像等の重要性が高い重畳映像を表示させるわけではない場合、次に字幕を表示させるときまで、すなわち原映像自体に重要な情報が含まれなくなるまで、重畳映像の表示を待機する。
これによりテレビジョン装置1は、重畳映像と原映像の重要性に応じて、重畳映像を表示するタイミングを制御することができる。
また制御部2は、テレビジョン番組には字幕が含まれており、かつ現在表示可能な字幕があり、かつユーザ操作により字幕映像をディスプレイ15に表示させるよう設定している場合がある。
この場合制御部2は、字幕表示領域が標準字幕領域に指定されているか否か、すなわち字幕映像を原映像のどの領域に合成させるかに関わらず、ユーザには字幕を見る意思があるため、当該字幕映像の重要性は高いと判断し、当該字幕映像の表示優先度を高く設定するようにした。
ここで、重畳映像の表示優先度が当該字幕映像の表示優先度よりも高い場合、制御部2は当該重畳映像を移動させた上で、背景映像に重畳するようにした。
これによりテレビジョン装置1は、当該字幕映像を、当該重畳映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示できる。さらにテレビジョン装置1は、当該字幕映像よりも重要性が高い当該重畳映像を、当該字幕映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示することができる。
一方、当該重畳映像の表示優先度が当該字幕映像の表示優先度よりも低いか又は同等である場合、制御部2は当該重畳映像を移動させることなく、背景映像に重畳するようにした。
これによりテレビジョン装置1は、当該重畳映像よりも重要性が高い当該字幕映像を、当該重畳映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示することができる。
さらに制御部2は、テレビジョン番組には字幕が含まれており、かつ現在表示可能な字幕があるにも関わらず、ユーザ操作により字幕映像をディスプレイ15に表示させないよう設定している場合がある。
この場合制御部2は、字幕表示領域が標準字幕領域に指定されているか否か、すなわち字幕映像を原映像のどの領域に合成させるかに関わらず、ユーザには字幕を見る意思がないため、当該字幕映像の重要性は低いと判断し、当該字幕映像の表示優先度を低く設定するようにした。
ここで、重畳映像の表示優先度が当該字幕映像の表示優先度よりも高い場合、制御部2は当該重畳映像を移動させることなく、背景映像に重畳するようにした。
これによりテレビジョン装置1は、当該字幕映像よりも重要性が高い当該重畳映像を、移動させることなくディスプレイ15に表示することができる。
さらに制御部2は、テレビジョン番組には字幕が含まれており、かつ現在表示可能な字幕があり、かつ字幕表示領域が標準字幕領域以外に指定されていると判定する場合がある。
この場合制御部2は、ユーザ操作により字幕映像をディスプレイ15に表示させるか否かに関わらず、原映像の標準字幕領域には字幕映像とは異なる別の視覚的に重要な映像があるために、当該標準字幕領域が指定されていないとみなし、標準字幕領域表示映像の表示優先度を高く設定するようにした。
ここで、重畳映像の表示優先度が当該標準字幕領域表示映像の表示優先度よりも高い場合、制御部2は当該重畳映像を移動させた上で、背景映像に重畳するようにした。
これによりテレビジョン装置1は、原映像に含まれる重要な映像を、重畳映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示できる。さらにテレビジョン装置1は、原映像に含まれる重要な映像よりも重要性が高い当該重畳映像を、当該原映像に含まれる重要な映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示できる。
かくして、テレビジョン装置1は、ユーザの字幕を見る意思の有無に応じて、字幕を見る意思がある場合は、字幕を覆ってしまうことなく、メニューウィンドウ映像等の重畳映像をディスプレイ15に表示できる。
さらに、重畳映像の表示優先度と、字幕映像の表示優先度とが同等である場合は、制御部2は、字幕映像を優先させてディスプレイ15に表示させることとした。
従って、テレビジョン装置1は、例えば聴覚に障害がありテレビジョン番組の情報を字幕映像から得る機会が多いユーザに対しても、字幕映像が他の映像に覆われることのないよう、快適にテレビジョン番組を視聴させることができる。
さらに制御部2は、重畳映像としてのメニューウィンドウ等の映像を、ユーザ操作により非表示にしたり表示領域を変更したりするだけでなく、当該重畳映像が、字幕映像や重要な映像を覆って隠してしまわないよう重畳映像を移動させてディスプレイ15に表示させる。
これによりテレビジョン装置1は、ユーザが重畳映像を表示させた際、当該重畳映像が字幕映像や重要な映像を覆わないようにユーザ自らの操作により重畳映像を移動させるなどの面倒な手間を要することがなく、テレビジョン番組を快適に視聴させることができる。
以上の構成によれば、テレビジョン装置1は、原映像、字幕映像、重畳映像等にそれぞれ表示優先度を設定する。さらにテレビジョン装置1は、上記表示優先度を比較し、表示優先度の高い映像が表示優先度の低い映像に覆われることのないよう重畳映像を移動して、原映像のみによる、もしくは字幕映像が合成された原映像による背景映像と、重畳映像等とを重畳した映像を生成する。これによりテレビジョン装置1は、テレビジョン番組の映像情報による映像に他の映像を重畳し提示する際、それらの映像の表示優先度を比較し、タイミングや領域を調整して、他の映像を重畳させた映像を表示できる。かくして文字映像や重要な映像の視聴の妨げにならないように、他の映像を重畳し提示することができる。
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、重畳映像領域が、重畳映像以外の映像の領域と重ならないよう重畳映像領域を移動させた場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、一部の領域が重なる、或いは領域のサイズを変更する、或いは表示優先度が高い方の映像を半透明にして表示する、或いは映像に透過度をつけ、表示優先度に応じて当該透過度を変化させて表示する等、表示優先度が高い映像からユーザに視認されやすくなされていれば、種々の表示の手法を用いて良い。
また上述した実施の形態においては、表示優先度として1〜4の数値を設けたが、本発明はこれに限らず、表示優先度のレベルをより細かく分けてもよく、あるいはより粗く分けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、文字情報として、ARIB規格STD−B24における字幕について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、上記規格における文字スーパーや、その他種々の規格における文字情報についても適用することができる。文字スーパーについて適用する場合、映像処理サブルーチンSRT2におけるステップSP23(図8)は、常に肯定結果が得られるものとし、文字スーパーのデータを抽出するには、図1の字幕デコーダ16を用いれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度がレベル4に設定されている場合について述べたが、本発明ではこれに限らない。例えば、フローチャート図9に示すステップSP34において、当該画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度がレベル2に、原映像VB1の表示優先度はレベル1に、字幕映像VT1の表示優先度はレベル3に設定されている場合について述べる。
この場合ステップSP36において制御部2は、当該画質調整メニューウィンドウ映像VMの表示優先度が、字幕映像VT1の表示優先度よりも低いと判定する。このことは、当該重畳映像としての画質調整メニューウィンドウ映像VMが字幕映像VT1に覆われてしまっても構わず、重畳映像領域を移動させる必要がないことを表わしている。このとき制御部2はステップSP38へ移り、図16に示す映像VS5を表す出力映像信号SVOを、ディスプレイ15に出力する。
これによりテレビジョン装置1は、当該重畳映像よりも重要性が高い当該字幕映像を、当該重畳映像により覆ってしまうことなくディスプレイ15に表示できる。
さらに上述した実施の形態においては、受信しているテレビジョン番組について映像処理を行う場合について述べたが、本発明ではこれに限らない。例えば、受信したテレビジョン番組を、ハードディスクドライブ等の記録媒体に記録(すなわち録画)し、この録画したテレビジョン番組を再生する際に映像処理を行っても良い。この場合、少なくとも映像情報と字幕情報とがそれぞれ記録されていれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明をテレビジョン装置1に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば衛星放送のチューナやいわゆるセットトップボックス等、種々の放送波を受信する種々の放送受信装置に適用するようにしても良い。この場合、例えば外部のテレビジョン装置やディスプレイ等に接続して出力映像信号SVOを供給することにより、その映像を表示すれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明をテレビジョン装置1に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、映像コンテンツのストリーミング配信サーバ又はビデオサーバ等に接続され映像コンテンツの受信や再生等を行うコンテンツプレーヤ等に本発明を適用するようにしても良い。この場合、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話機等の情報処理装置において所定のコンテンツ再生プログラムを実行させたものであっても良い。
さらに上述した実施の形態においては、重畳映像として、システムエラー映像やメニューウィンドウ映像について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばピクチャオンピクチャのように他のテレビジョン番組を表示する等、背景映像に対して重畳し表示する映像であれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、字幕データパケットPTに基づき、制御部2は標準字幕領域をテレビジョン番組ごとに判定した場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、制御部2は、表示する字幕ごとに逐次判定する字幕表示領域のうち、字幕表示領域と判定した回数が多い領域を標準字幕領域としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、字幕データパケットPTに基づき、テレビジョン番組ごとに字幕の有無を判定した場合についてが、本発明はこれに限らない。例えば、放送波からEPG(Electronic Program Guide)情報を抽出し、字幕の有無を判定するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、リモートコントローラ5を介してテレビジョン装置1を操作した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、操作部6をユーザが直接操作することによりテレビジョン装置1に指示を与えるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、表示優先度設定部としての制御部2と、映像処理部としての映像処理部14とによって映像処理装置としてのテレビジョン装置1を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる表示優先度設定部と映像処理部とによって映像処理装置を構成するようにしても良い。
本発明は、テレビジョン装置でも利用できる。
テレビジョン装置の回路構成を示すブロック図である。 表示映像の例(1)を示す略線図である。 画質調整メニューウィンドウ映像を示す略線図である。 表示映像の例(2)を示す略線図である。 表示映像の例(3)を示す略線図である。 ユーザ操作確認処理手順を示すフローチャートである。 システム状態確認処理手順を示すフローチャートである。 映像処理の処理手順(1)を示すフローチャートである。 映像処理の処理手順(2)を示すフローチャートである。 映像別表示優先度テーブルを示す略線図である。 表示映像の例(4)を示す略線図である。 表示映像の例(5)を示す略線図である。 表示映像の例(6)を示す略線図である。 表示映像の例(7)を示す略線図である。 表示映像の例(8)を示す略線図である。 表示映像の例(9)を示す略線図である。
符号の説明
1……テレビジョン装置、2……制御部、3……CPU、4……メモリ、5……リモートコントローラ、6……操作部、8……チューナ、9……多重分離器、13……映像デコーダ、14……映像処理部、15……ディスプレイ、16……字幕デコーダ、17……重畳映像データ生成部、PV……映像データパケット、PT……字幕データパケット、DV……映像データ、DT……字幕データ、DS……重畳映像データ、SVO……出力映像信号。

Claims (9)

  1. 映像情報に基づく原映像と、当該映像情報に関連付けられた文字情報に基づく文字映像と、上記原映像及び上記文字映像に重畳する重畳映像とに対し、それぞれの重要性に応じた表示優先度を設定する表示優先度設定部と、
    上記表示優先度を基に、上記表示優先度の低い映像が上記表示優先度の高い映像の視聴の妨げにならないよう、上記原映像に上記重畳映像を重畳する映像処理部と
    を有する映像処理装置。
  2. 上記映像処理部は、
    上記表示優先度の高い映像が上記重畳映像であり、上記表示優先度の低い映像が上記文字映像であるとき、当該重畳映像を当該文字映像に重ならないよう移動させ上記原映像に重畳する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 上記映像処理部は、
    上記表示優先度の高い映像が上記重畳映像であり、上記表示優先度の低い映像が上記原映像における上記文字映像の標準的な領域に指定されている映像である標準字幕領域表示映像であるとき、当該重畳映像を当該標準字幕領域表示映像に重ならないよう移動させ当該原映像に重畳する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  4. 上記映像情報は、
    提示すべき時間が指定された複数の映像が含まれ、
    上記文字情報は、
    上記映像情報に含まれる映像に対応した提示すべき時間が指定され、
    上記映像処理部は、
    上記映像情報に関連付けられた文字情報が存在するが、当該映像情報の映像に対応付けられた文字情報が存在しない時点で、当該映像情報に基づく原映像に重畳する上記重畳映像の表示優先度が低いとき、次に上記映像情報の場面に対応付けられた文字情報が存在する時点まで、当該原映像に対する当該重畳映像の重畳を待機する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  5. ユーザの操作に基づき、上記文字映像を上記原映像に重ねるか否かの指示を受け付ける操作部をさらに有し、
    上記表示優先度設定部は、
    上記ユーザにより、当該文字映像を当該原映像に重ねるよう指示されているとき、当該文字映像の表示優先度を高く設定する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  6. 上記表示優先度設定部は、
    上記映像情報に基づく原映像における上記文字映像の領域が、当該原映像における当該文字映像の標準的な領域以外に指定されているとき、当該標準字幕領域表示映像の表示優先度を高く設定する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  7. 上記映像処理部は、
    上記表示優先度の高い映像が上記文字映像であり、上記表示優先度の低い映像が上記重畳映像であるとき、当該文字映像が当該重畳映像を覆うよう、上記原映像に当該重畳映像を重畳する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  8. 映像情報に基づく原映像と、当該映像情報に関連付けられた文字情報に基づく文字映像と、上記原映像及び上記文字映像に重畳する重畳映像とに、映像の重要性を表す表示優先度を設定する表示優先度設定ステップと、
    上記表示優先度を基に、上記表示優先度の低い映像が上記表示優先度の高い映像の視聴の妨げにならないよう、上記原映像に上記重畳映像を重畳する映像処理ステップと
    を有する映像処理方法。
  9. 電子機器に対して、
    映像情報に基づく原映像と、当該映像情報に関連付けられた文字情報に基づく文字映像と、上記原映像及び上記文字映像に重畳する重畳映像とに、映像の重要性を表す表示優先度を設定する表示優先度設定ステップと、
    上記表示優先度を基に、上記表示優先度の低い映像が上記表示優先度の高い映像の視聴の妨げにならないよう、上記原映像に上記重畳映像を重畳する映像処理ステップと
    を実行させる映像処理プログラム。
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