JP5350050B2 - 放送受信装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、映像の一部を再生できる任意視点放送(広画角放送)の受信装置及びその制御方法であって、バナーやメニュー等を映像と同時に表示する技術に関するものである。
近年、放送及び光ディスク等の映像については、SD規格の720*480ピクセル程度から1920*1080ピクセルへと高精細化が進んでいる。さらには次世代放送の高度衛星デジタル放送規格では7680*4320ピクセルの映像が予定されている。そこで、高精細な映像の全領域(以後、全体領域という)の一部分を成す映像の領域(以後、部分領域という)を随時に拡大表示できる機能が求められている。例えば制作者や、時にはユーザにとって重要な映像を、ユーザの操作指示に従って拡大して表示させる再生装置が提案されている。
携帯端末装置のように表示領域が比較的小さい再生装置でも大きな被写体の映像をユーザが楽しめるように配慮することが求められる。そこで、製作者が特に重要と考える部分領域を、メタ情報として映像に多重化し、ユーザ操作によってその部分領域を再生する方法が検討されている。一方、操作用表示情報が表示装置の表示領域に表示された場合には、操作用表示情報と、受信した情報の表示用信号に応じた映像とが重なり合わないように、後者の表示用信号に応じて映像を縮小化する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−151378号公報
表示画面上にメニューやバナー等を表示する場合、これらを単純に再生中の映像の一部分に重ねる方法では、重なり合った部分の映像が見えなくなってしまう場合が生じるという問題がある。また特許文献1のように、重なり合いが生じないように再生中の映像を縮小したのでは、表示領域の一部に何も表示できない部分が発生してしまうという問題が残る。
そこで、本発明は全映像の一部分を再生表示する機能を有する放送受信装置において、映像にメニューやバナー等が重なり合わないよう、映像の領域を変更する装置及び制御方法の提供を目的とする。
本発明は前記課題を解決するために、映像と、前記映像における所定の領域を示す領域情報とを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記映像における表示対象の領域を含む第一の映像を表示する表示手段と、前記取得手段により取得された前記領域情報に基づいて、前記取得手段により取得された前記映像における前記所定の領域を前記表示対象の領域として指定し、前記所定の領域を含む前記第一の映像を表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記所定の領域を含む前記第一の映像の表示中に第二の映像の表示が指示された場合、前記所定の領域の映像と前記第二の映像とが重ならないように、前記取得された映像における前記表示対象の領域を変更し、前記変更された領域を含む前記第一の映像と前記第二の映像とを合成して表示するように前記表示手段を制御する。
本発明によれば、前記第二の映像を前記第一の映像と合成して表示した場合であっても、前記第二の映像が表示中の映像に重なり合わないように、映像の領域を変えることで、ユーザが重要な映像を見逃さないように防止できる。
図2乃至6と併せて本発明の第1実施形態に係る放送受信装置を説明するために、該装置の構成例を示すブロック図である。 コンポーネント種別で定義される情報テーブルを例示した図である。 全体領域の映像例を(a)に示し、部分領域の映像例を(b)に示した図である。 バナーの表示例を(a)に示し、従来の方法で映像とバナーを合成した表示例を(b)に示した図である。 制御の流れを例示したフローチャート図である。 領域変更後の映像例を(a)に示し、映像とバナーを合成した表示例を(b)に示した図である。 図8及び図9と併せて本発明の第2実施形態に係る放送受信装置を説明するために、制御の流れを例示したフローチャート図である。 全体領域の映像例を(a)に示し、映像の無い領域をもった部分領域の映像例を(b)に示し、映像とバナーの合成例を(c)に示した図である。 映像の欠落がない部分領域の映像例を(a)に示し、映像とバナーの合成例を(b)に示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は第1実施形態に係る放送受信装置の構成例を示すブロック図である。なお、高精細入力映像の一例として、アンテナから受信する高度衛星デジタル放送番組の視聴について説明する。また以下の説明において、受信した放送番組の映像全体の画素で表される領域を全体領域とする。さらに、放送番組に製作者が特に重要と考える部分領域は、推奨の画角(以下、おすすめ画角という)をもち、メタデータに多重化される。おすすめ画角については時間的な推移に応じて指定される領域が変化することがある。ユーザが重要と考えて表示している領域の画角をユーザ画角とする。ユーザ画角はリモートコントローラ(以下、リモコンという)等の操作手段を用いることで、装置に対して任意に指示できるものとする。
アンテナ101は、映像データ、音声データ、メタデータ等が多重化されてデジタル変調された、複数のデジタルテレビジョン放送信号を受信し、受信信号を情報入手部102に送出する。情報入手部102は、例えばユーザからの選局命令に従う制御部108の指示により、デジタルテレビジョン放送信号から任意の放送番組を選択する。そして情報入手部102は、復調及び誤り訂正処理等を行い、MPEG2−TS(Transport Stream:トランスポートストリーム)信号を信号分離部103に出力する。
信号分離部103は、ユーザが選局を行った放送番組のパケットIDに従って、多重化されたMPEG2−TS信号から映像データ、メタデータを分離し、映像データを映像再生部104に送り、メタデータをメタデータ処理部105に送る。なお、多重化されたMPEG2−TS信号には、音声データ及びデータ放送(マルチメディア)データを含む場合もあるが、図1ではその処理部の図示を省略する。
映像再生部104は、符号化された映像データの復号化を行い、処理後の信号を領域変更部106に送る。符号化には、例えばITU-T Rec. H.264 / ISO/IEC14496-10 MPEG-4 Part10 Advanced Video Codingが挙げられる。
情報取得手段としてのメタデータ処理部105は、信号分離部103でMPEG2−TS信号のフィルタリングを行うための情報や、さらに映像の全体領域や部分領域の情報を、所定の記述子に基づいて抽出する。これらの情報は、例えばARIBのSTD-B10で規定されるPSI/SIテーブルに記述されるEIT、又はPMT内コンポーネント記述子のコンポーネント種別から抽出できる。なお、ARIBは「Association of Radio Industries and Businesses」(電波産業会)の略号である。また、PSI/SIは「Program Specific Information/Specific Information」の略号である。EITは「Event Information Table」、PMTは「Program Map Table」の略号である。
ここで、信号分離部103で分離した映像情報、及び全体領域と部分領域の情報について詳しく説明する。先ず、コンポーネント記述子の構造例を下記に示す。
component_descriptor(){
descriptor_tag
descriptor_length
reserved_future_use
stream_content
component_type
component_tag
ISO_639_language_code
for(i=0;i<N;I++){
text_char
}
}
コンポーネント種別を示す「component_type」では、8ビットのフィールドに全体領域の解像度情報を定義している。例えばコンポーネント種別の値が0x01の場合は480i、コンポーネント種別の値が0xB1の場合は1080iといった具合に、各番組の全体領域の情報が記述されている。図2には「component_type」によって定義される情報テーブルを例示しており、例えば、0xF3の場合は4320pの解像度でアスペクト比16:9の通常番組が定義されている。また0xF2の場合は4320pの解像度でアスペクト比16:9であって、さらに部分領域の情報(以下、部分領域情報という)を持つ放送番組が定義されている。制御部108は、メタデータ処理部105から記述子の情報を受け取ることで、対象の放送番組が部分領域情報を持つ番組であるか否かを判別することができる。
さらに、部分領域情報をコンポーネント記述子で定義して再生する方法について説明する。前記部分領域情報を持つ放送番組の場合、当該情報はコンポーネント記述子の「text_char」にて定義できる。例えば初期表示領域の開始座標をx、yとし、表示領域サイズをw、hとし、それぞれを2バイト(Byte)で定義し、これらが連続で記述されるものとする。
図3(a)は全体領域の映像例を示し、図3(b)は図3(a)の映像の一部分である部分領域の映像例を示す。図3(a)のX軸が画面の水平方向に設定され、Y軸が画面の垂直方向に設定されている。本例の全体領域は、x=1、y=1、w=7680、h=4320である。部分領域は、x=1921、y=1081、w=3840、h=2160であり、アスペクト比は16:9である。これらの10進数の値を16進数に変換したx=0x0781、y=0x0439、w=0x0F00、h=0x0870を連続させ、「text_char=078104390F000870」とすることで前記部分領域を定義できる。従って放送受信装置では、「text_char」の値を取得することにより特定される開始座標及び領域サイズの部分領域を再生できる。
説明を図1に戻すと、領域変更部106は制御部108からの領域変更に関する指示を受けて、映像再生部104から送られた映像の領域を変更する。さらに領域変更部106は表示部107での表示解像度に変更する。一例として、HD(High Definition Television)における1920*1080ピクセルの解像度をもつ表示部に部分領域を表示する場合について説明する。制御部108は、図3(b)に示すw=3840、h=2160からw=1920、h=1080への解像度変換を行う。
描画部109は、表示部107の解像度情報を入手し、制御部108からのバナーの表示指示に従ってバナーを作成してその表示用信号を合成部110に送る。また、描画部109は、制御部108からのバナーの消去指示に従って表示画面からバナーを消去する。バナーの一例を図4(a)に示す。再生映像の番組内容表示バナーは、表示部107の解像度に合わせたx=1、y=721、w=1920、h=360の領域情報を有する。
合成部110は、領域変更部106と描画部109から送られてくる映像とバナーを合成し、合成映像の信号を表示部107に送る。図4(b)は、図3(b)の映像を解像度変換した映像と、図4(a)のバナーとを、従来技術に従って単純に再生中の映像に重ねた合成映像を示す。すなわち、映像の一部分(本例ではUFOの映像)がバナーに隠されたために見えなくなってしまっている例である。そこで、本実施形態に係る装置は、表示対象の映像がバナーによって支障を来たすことなく表示できるように制御を行う。なお、その詳細については後述する。
再生領域記憶部111は、制御部108からの指示により、バナー表示前の再生領域の情報を記憶する。例えばバナー表示前に、図3(b)に示す部分領域を再生していれば、バナーの表示指示の際、再生領域記憶部111は、x=1921、y=1081、w=3840、h=2160の各情報を記憶する。
次に図5のフローチャートを用いて、制御部108の動作を詳しく説明する。ステップS801乃至816の処理に関して、制御部108は放送受信装置の起動時に制御を開始し、放送受信装置の動作終了と共に制御を終了する。
S801での開始後、S802にて制御部108は、図示しないリモコンによるユーザからのバナー表示指示の有無を判断する。その結果、制御部108は、バナー表示指示があったと判断した場合、再生中の番組情報の抽出をメタデータ処理部105に指示し、S803に進む。またバナー表示指示がないと判断された場合、S802の判定処理を繰り返す。
S803では、制御部108がメタデータ処理部105から、描画部109で必要な映像内容の情報と、全体領域の情報、部分領域の情報を抽出する。ここで得た部分領域がおすすめ画角に相当する。さらに、制御部108はバナー表示を指示した場合に表示されるバナーの領域情報を、描画部109から入手する。なお、表示される映像内容の情報は、例えばEIT内に含まれる番組に関する情報であるが、ここでは詳しく説明しない。
次に、バナー表示処理S804乃至807について説明する。S804にて制御部108は、領域変更部106に指示している領域が全体領域であるか否かを判断する。対象領域が全体領域でないと判断された場合、S805に進むが、対象領域が全体領域であると判断された場合にはS807に進む。
S805にて制御部108は、領域変更部106に指示している現在の表示画角の情報を再生領域記憶部111に記憶させる。次のS806にて制御部108は、再生映像の領域とバナーが重ならない映像の領域を導出し、領域変更部106に対して、導出した領域を指示する。例えば、図3(b)、図4、図6(a)、図6(b)を用いて説明すると、以下のように処理が行われる。
制御部108は表示部107に図4(b)の映像ではなく、図6(b)の映像を表示するために、領域変更部106に指示していた領域情報を、図3(b)の領域を示す情報から、図6(a)の領域を示す情報に変更するように指示する。なお、図6(a)にて点線で囲んだ領域は変更前の領域、つまり図3(b)に相当する領域を示し、全体の枠内に示す領域は変更後の領域を表している。
次に図6(a)に示す、変更後の領域を導出する方法について説明する。まず、表示部107にバナーを表示したときに、映像をバナーと重ならずに表示できる領域の導出処理が行われる。例えば、表示部107の表示領域を、座標(1,1)と座標(1920,1080)で囲まれる矩形状の領域(以下、領域(1)という)とする。そして、描画部109から入手したバナー領域の情報を、図4(a)の領域に示すように、座標(1,721)と座標(1920,1080)で囲まれる矩形状の領域とする。この場合、バナーに重ならずに映像を表示できる領域は、座標(1,1)と座標(1920,720)で囲まれる領域(以下、領域(2)という)として求まる。
そして、バナーの表示前に表示していた領域(1)の映像を領域(2)に表示するための解像度変換率を求める処理が行われる。ここで領域(1)の横幅をw1、縦幅をh1とし、領域(2)の横幅をw2、縦幅をh2と定義する。アスペクト比を維持したまま領域(1)の映像を領域(2)において表示する場合、w2/w1又はh2/h1のどちらか小さいほうに合わせて領域(1)の解像度をさらに変更すればよいことが分かる。以下、この変更率をRと記すことにする。
ところで、解像度の変更だけでは周囲の映像(本例では家屋の映像)が表示されないため、さらに制御部108は領域変更部106に対して変更指示する領域を導出する必要がある。周囲の映像を表示するためには、領域(1)の全体に亘って映像表示することを要する。よって、バナーの表示前に表示していた映像の領域を1/R倍することで、周囲の映像を表示できる領域が導出される。本例では、領域変更部106に指示されていた、バナー表示前の表示映像の領域を示す情報は、図3(b)に示すように左下隅の座標(1921,1081)と右上隅の座標(5760,3240)である。領域(1)及び領域(2)の情報からw2/w1=1920/1920=1とh2/h1=720/1080=2/3が得られ、それらのうち、小さい方の比率からR=2/3が求まるので、この値に従って変更後の領域を導出できる。図6(a)に示す2つの矢印は画角の変更を意味し、点線枠内の領域がバナーの領域に重ならないように、座標(1921,1081)、座標(5760,3240)をもつ領域の画角を1/R倍に変更する。これにより、座標(961,1081)と座標(6720,4320)をもつ領域が導出される(アスペクト比16:9)。そして、この領域の情報と変更率Rの値が領域変更部106に指示される。
図5のS807では、制御部108が描画部109にバナーを表示するように指示する。これによって、解像度変換後の図6(b)に示すようにバナーとともに表示される領域、つまり左下隅の座標(1,1)と右上隅の座標(1920,720)をもつ矩形状の領域内に重要な部分を含む映像が表示される。なお、S804で全体領域が再生中であると判断された場合、制御部108はそのままバナーを映像に重ねるよう表示領域の制御を行う。
次に、バナー表示の終了処理S808、S809について説明する。S808では、制御部108がユーザの操作又はシステム処理によるバナー表示の終了指示が行われたか否かを判断する。その結果、バナー表示の終了指示が行われたと判断された場合、S809に進むが、そうでない場合にはS810に進む。
S809では、制御部108が、描画部109によるバナーの表示処理を終了させ、再生領域記憶部111から領域情報を読み出し、読み出した領域情報を領域変更部106に指示する。つまり、表示部107での表示は、バナー表示前の画角がおすすめ画角であった場合、バナー表示の終了後、現時点のおすすめ画角に戻る。そしてS816に移行して処理が終了する。
次に、S810乃至815にて、バナーが非表示となる前に、おすすめ画角が変更されるか、又はユーザ画角への変更が行われた場合の処理を説明する。S810では、制御部108が図示しないリモコンを用いたユーザからの操作指示に関し、表示中の領域(表示画角)を変更する指示が行われたか否かを判断する。その結果、制御部108がユーザからの表示領域の変更指示が無いと判断した場合、S811に進む。また、制御部108がユーザからの表示領域の変更指示があったと判断した場合、S812に進む。
S811で制御部108は、さらに現在の表示画角がユーザ画角であるか否かを判断する。その結果、表示画角がユーザ画角であると判断された場合、映像領域の変更は無いとし、制御部108はバナー表示処理が継続されると判断するとS808に戻り、表示変更に応じた処理を行うべく判断が続けられる。
S810でユーザの指示により領域が変更されたと判断された場合、S812に進み、制御部108は、ユーザ画角の情報を再生領域記憶部111に記憶させると共に、領域変更部106に対してユーザ画角に変更する指示を行う。その後、S808に戻る。
S811で、ユーザ画角での表示中でないと判断された場合、S813に進む。ここで制御部108は、メタデータ処理部105から、最新のおすすめ画角の情報を入手する。そしてS814にて、制御部108は再生領域記憶部111に対し、これまでの領域に代わって、更新されたおすすめ画角の情報を記憶させる。次のS815では、前記S806での処理と同様に、制御部108はバナーに重ならない映像の基準を、更新されたおすすめ画角に変更し、変更指示する映像の領域を導出する。この導出する領域については、全体領域の内側(境界の内部)とするように処理を行い、領域変更部106に対して、導出した領域への変更指示が行われる。その後、S808に戻る。
本実施形態では、部分領域を持つ映像コンテンツの一例として、高度衛星デジタル放送番組について説明した。本発明の適用上はこれに限らず、地上デジタル放送やCATV放送、IP通信を用いた放送、ブルーレイディスク等に保存される蓄積コンテンツであっても、前述のメタデータを用いておすすめ画角を入手できる。また、おすすめ画角の一例として前述のメタデータを用いて入手した部分領域の情報を使ったが、ユーザにより指定された全体映像の一部分の領域を用いても前記と同様の処理が可能である。
また本実施形態において、領域変更部106に指示する領域の導出方法の一例として、制御部108が再生映像領域のアスペクト比を維持する方法を説明した。これに限らず、アスペクト比を変更する処理であっても重要な映像にバナーが重ならない表示を実現できる。例えば、制御部108は縦方向にはバナーに重ならないように再生映像領域を変更するが、横方向には現在の映像について解像度変換を施し、表示部107の表示を横に伸びた映像表示にしてもよい。また、全体領域の表示中にバナー表示を行う場合、制御部108が表示中の映像にバナーを重ねる例を挙げたが、同様に、バナーに重ならないようにアスペクト比を維持せずに解像度変換を行うこともできる。本実施形態において、領域変更部106に指示する領域の導出方法として、制御部108が再生映像領域をバナーに重なる上方向に拡大するように指示するものとして説明した。しかし、横方向のサイズについては、変更前の領域、つまり図3(b)に示す座標(1921,1081)と座標(5760,3240)で規定される領域がバナーに重ならなければ自由に変更してよい。例えば、制御部108は変更後の領域、座標(1,1081)と座標(5760,4320)で規定される領域を全体領域内で変更させ、表示領域に何も表示されない領域が生じないように表示制御を実現できる。
前記説明では、表示対象とされる第一の映像に対して合成される第二の映像としてバナーを表示する例を挙げたが、バナーの代わりに、メニュー(GUI等を含む)、絵、記号等による通知用映像であっても同様の処理が可能なことは勿論である。また、第二の映像が、デジタルテレビジョン放送番組や外部入力端子から入力される映像であり、PinP(Picture in Picture)により同一画面上に同時表示される場合であってもよい。
以上のように、バナー等を映像と合成して表示した場合であっても、現在表示中の重要な映像にバナー等が重なり合わないよう、再生映像領域を変えることで、ユーザが重要な映像を見逃さないように防止できる。さらには、バナー等の表示中におすすめ画角、又はユーザ画角が変更された場合であっても、再生中の表示を最新のおすすめ画角、又はユーザ画角に変更することで、ユーザにとって重要な映像を視聴し続けることができる。
以下、本発明の第2実施形態について図7乃至9を参照して説明する。第2実施形態において放送受信装置の構成例は図1と同じであり、以下では制御部108の処理に関して第1実施形態との相違点を中心に説明する。第2実施形態では、第1実施形態に係る図5のフローチャートにおけるS804乃至806の処理について他の制御例を示す。つまり、おすすめ画角とバナーが重ならないように領域を変更する制御と、表示領域に映像の欠落した領域が生じないようにするための制御の一例を説明する。
第1実施形態に係る図5のフローチャートにおいて、S804乃至806に関する制御部108の別例について、図7のフローチャートを用いて詳説する。S1101での開始後、S1102では、制御部108が領域変更部106に指示している領域の情報を、再生領域記憶部111に記憶させる。次のS1103にて制御部108は、領域変更部106に指示している領域が全体領域であるか否かを判断する。その結果、領域変更部106に指示している領域が全体領域であると判断された場合、後述のS1106に進む。一方、おすすめ画角で映像が表示されている場合、S1104に進む。
S1104では、第1実施形態において説明したS806での処理と同様、制御部108は領域の導出処理を行い、領域変更部106に対して、導出した領域への変更を指示する。次のS1105にて、制御部108は導出した領域が全体領域よりも広い領域であるか否かを判断する。その結果、導出した領域が全体領域よりも広いと判断された場合には後述のS1107に進むが、そうでなければS1108に進んで処理が終了する。
S1106にて制御部108は、おすすめ画角の情報を入手しているか否かを判断する。その結果、おすすめ画角の情報を入手していないと制御部108が判断した場合、S1108に進み、制御部108は、領域変更部106に対して領域変更指示をせず制御を終了する。また、制御部108がおすすめ画角の領域を部分領域として入手していると判断した場合、又は前記S1105で肯定的な判定結果、つまり導出された領域が全体領域より広いと判断された場合、S1107に進む。
S1107にて制御部108は、バナーに重ならない映像の基準を変更する。例えば、制御部108は、前記映像の基準を表示部107に表示していた映像から、おすすめ画角に変更する。さらに制御部108は、変更指示する映像の領域を、全体領域の境界の内側(内部領域)にて導出し、領域変更部106に対し、導出した領域への変更を指示する。その後、S1108に移行して処理が終了する。
以上に説明した処理について、図8及び図9に示す具体例を挙げて説明する。図8(a)は、表示部107に表示されている全体映像、つまり左下隅の座標(1,1)と右上隅の座標(7680,4320)で規定される領域内の映像を示しており、点線で囲んだ領域がおすすめ画角に相当する。図8(b)は、バナーが表示されたときに、おすすめ画角がバナーに重ならず、且つおすすめ画角を中心として導出した領域を示す。図8(b)の領域は左下隅の座標(-959,1)と右上隅の座標(4800,3240)とで規定される矩形状の領域であり、黒塗りの範囲は映像の欠落領域を表している。図8(c)は、図8(b)の領域が領域変更部106に指示され、解像度変換の後、バナーとともに表示部107に表示された映像例を示す。表示部107に映像の欠落領域が表示されてしまうことが問題となる。そこで、このような映像が欠落した領域を考慮し、表示部107の全ての表示領域に映像を表示する方法を以下に説明する。
図9(a)は、バナーが表示されたときに、おすすめ画角の映像がバナーに重ならず、且つおすすめ画角の領域を左下隅に配置することで、映像の欠落領域が生じないように導出した領域を示す。図8(b)の領域は左下隅の座標(-959,1)と右上隅の座標(4800,3240)をもち、全体領域は図8(a)に示すように、左下隅の座標(1,1)と右上隅の座標(7680,4320)をもつ。両者を比較すれば、座標(-959,1)と座標(0,3240)で囲まれた領域だけ、映像の無い領域が全体領域の外側に位置することがわかる。従って、図8(b)の領域をX軸方向(水平方向)に960ピクセルだけ、ずらせばよく、これにより、オフセットした領域である図9(a)の領域が求まる。つまり、該領域はその左下隅の座標(1,1)と右上隅の座標(5760,3240)をもつ。このように、制御部108は第1実施形態で説明した領域の導出方法に加え、変更する領域の座標が全体領域内の位置であることを確認し、バナーに重ならない領域を導出する。変更する領域の座標が全体領域外であった場合、制御部108は、第1実施形態で説明したアスペクト比を維持しない導出方法を用いることで、表示部107の全ての表示領域に映像を表示することができる。
図9(b)は、図9(a)の領域を制御部108が領域変更部106に指示し、解像度変換の後、バナーとともに表示部107に表示した映像例を示す。前記導出処理によって図8(c)に示したような映像の無い領域の発生を防止できる。
このように第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、変更する領域についてその最大限の範囲を全体領域内とすることで、表示装置の表示領域全体に亘って映像を表示できる。これにより、映像の欠落領域に対してユーザが抱く違和感を軽減することができる。さらには、対象領域を全体領域に変更してもバナーが再生中の映像に重なり合い、しかも再生中の映像領域がおすすめ画角を含む場合、少なくともバナーがおすすめ画角に重ならないように再生中の映像領域を変更することが望ましい。これにより再生中の違和感を軽減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 アンテナ
102 情報入手部
103 信号分離部
104 映像再生部
105 メタデータ処理部
106 領域変更部
107 表示部
108 制御部
109 描画部
110 合成部
111 再生領域記憶部

Claims (8)

  1. 映像と、前記映像における所定の領域を示す領域情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記映像における表示対象の領域を含む第一の映像を表示する表示手段と、
    前記取得手段により取得された前記領域情報に基づいて、前記取得手段により取得された前記映像における前記所定の領域を前記表示対象の領域として指定し、前記所定の領域を含む前記第一の映像を表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記所定の領域を含む前記第一の映像の表示中に第二の映像の表示が指示された場合、前記所定の領域の映像と前記第二の映像とが重ならないように、前記取得された映像における前記表示対象の領域を変更し、前記変更された領域を含む前記第一の映像と前記第二の映像とを合成して表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記制御手段は、前記第二の映像の表示が指示された場合、前記表示対象の領域を、前記所定の領域を含む、前記所定の領域よりも広い領域に変更することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記制御手段は、前記変更された領域を含む前記第一の映像に含まれる前記所定の領域に、前記第二の映像が重ならないように、前記第一の映像と前記第二の映像とを合成して表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  4. 前記制御手段は、前記表示対象の領域を変更する場合、変更前の領域を示す情報を記憶手段に記憶させ、前記第二の映像を非表示にする際、前記記憶手段に記憶された情報の示す領域に前記第一の映像を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  5. 映像と、前記映像における所定の領域を示す領域情報とを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記映像における表示対象の領域を含む第一の映像を表示部に表示する表示ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記領域情報に基づいて、前記取得ステップにおいて取得された前記映像における前記所定の領域を前記表示対象の領域として指定し、前記所定の領域を含む前記第一の映像を前記表示部に表示するように制御する制御ステップと、
    を備え、
    前記制御ステップにおいて、前記所定の領域を含む前記第一の映像の表示中に第二の映像の表示が指示された場合、前記所定の領域の映像と前記第二の映像とが重ならないように、前記取得された映像における前記表示対象の領域を変更し、前記変更された領域を含む前記第一の映像と前記第二の映像とを合成して前記表示部に表示するように制御することを特徴とする放送受信装置の制御方法。
  6. 前記制御ステップにおいて、前記第二の映像の表示が指示された場合、前記表示対象の領域を、前記所定の領域を含む、前記所定の領域よりも広い領域に変更することを特徴とする請求項5に記載の放送受信装置の制御方法。
  7. 前記制御ステップにおいて、前記変更された領域を含む前記第一の映像に含まれる前記所定の領域に、前記第二の映像が重ならないように、前記第一の映像と前記第二の映像とを合成して前記表示部に表示するように制御することを特徴とする請求項5に記載の放送受信装置の制御方法。
  8. 前記制御ステップにおいて、前記表示対象の領域を変更する場合、変更前の領域を示す情報を記憶部に記憶させ、前記第二の映像を非表示にする際、前記記憶部に記憶された情報の示す領域に前記第一の映像を表示するように制御することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の放送受信装置の制御方法。
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