JP2010120596A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
進行方向左右側縁には摺動ガイド32を溝状に穿設してなる基台3を備え、パンタグラフ構造の1つのジョイント部が固定回動軸5cとして基台3に係止され、固定回動軸5cと対向する摺動回動軸5dが基台3の摺動ガイド32に案内されて摺動可能に形成され、下部にはガイドレール6に案内されるガイドローラ51が設けられるリンク部5を備え、基台3の上部にリンク部5の昇降によって昇降される昇降台車4を備える搬送台車1と、
軌道Rを設け、所定位置にガイドローラ51の案内溝62を穿設し軌道Rから上方へ突出させるガイドレール6とからなる。
【選択図】 図1
Description
そして、この製造ラインでは、所定の工程箇所では上方へリフトアップさせて組み立てや組み付けの作業を行う場合がある。
従来例1は、自動車製造ラインに敷設した搬送レールRの上を走行可能な搬送台車100であり、平面視四角形等の形状を成す基台101と、基台101の下部に取り付けられて搬送レールR上を走行可能とする駆動車輪102とを備える。駆動車輪102は、車輪部に直接駆動力を伝達させて搬送移動させる場合や、他の駆動手段によって移動される場合等種々の形態が考えられるが、適宜選択すれば足りる。
そして、ガイドローラ105は、搬送方向側となる前方側に設けた一組のガイドローラ105fの幅と、搬送方向と異なる側である後方側に設けた一組のガイドローラ105rの幅とを異ならせると共に、搬送台車100を搬送した際に、前方側ガイドローラ105fの軌道と後方側ガイドローラ105rの軌道とが重ならないように設置してある。
このように形成する搬送台車100は、昇降台車103に被搬送物を載置し、搬送台車100が移動することで昇降台車103上の被搬送物も搬送されることとなる。
また、ガイドローラ105の軌道上には、4つのガイドローラ105それぞれがガイドされるように昇降レールR2を敷設する。そして、昇降レールR2は、予め定める所望の箇所、即ち、昇降台車103を昇降させたい位置で上方へ***するよう、搬送レールRより上方となるように敷設する。この時、前方側ガイドローラ105fが***状態に設置する箇所と、後方側ガイドローラ105rが***状態に設置する箇所とを前方側ガイドローラ105fと後方側ガイドローラ105rとの間隔と同間隔となるようにそれぞれの昇降レールR2を敷設することで昇降台車103は水平に上方へ案内されて上昇する。
また、従来例2の搬送台車200は、昇降台車203の昇降を行うために、昇降台車203の下部にリンク機構204を備える。リンク機構204は、X字状にリンクを組み合わせたパンタグラフ構造であり、X字状の一方のリンク204aの下部から下方へ支持部205を延設してその下端にガイドローラ206を備える。そして、基台201の昇降台車203下部には、リンク機構204が入り込む開口部207を穿設してある。尚、リンク204aの他端である上側の端部は、昇降台車203の下面に回動自在且つ摺動自在に係止されている。
そして、開口部207の一端にリンク機構204のX字状リンク機構の一方のリンク204aの下方となる端部が回動固定軸208に回動自在に固定される。このリンク機構204は、台車203進行方向左右にそれぞれ一対ずつ設けてある。従って、ガイドローラ206も、それぞれのリンク204aに設けてあるので、左右一対設ける。
また、ガイドローラ206の軌道上には、2つのガイドローラ206それぞれがガイドされるように昇降レールR2を敷設する。そして、昇降レールR2は、予め定める所望の箇所、即ち、昇降台車203を昇降させたい位置で上方へ***するよう、搬送レールRより上方となるように、左右のガイドローラ206それぞれを案内するように一対を敷設する。
しかしながら、従来例1では、昇降台車103を上下動させるために、搬送レールRの他に、上下動させるためのガイドローラ105用に4本の昇降レールR2が必須であり、敷設するフロアが煩雑になると共に余分な起伏が生じてしまい、搬送台車100の下部との緩衝を避けるために、搬送台車100の下部構造を変更しなければならないことや、該緩衝を避けるために上昇させられる幅が充分に取れないという問題点を有した。また、余分なレールを複数必要としてしまうと言う問題点を有した。そして、昇降レールR2も、昇降台車103の水平を保ったまま上下動させるためには、敷設位置を正確に設置しなければならないので、敷設に手間がかかってしまうと言う問題点を有した。
更に従来例2では、リンク204に過大な力が加わると、基台201自体が浮き上がり持ち上がってしまうという問題点を有した。
下部に車輪を備え軌道上を走行可能であり、中央にリンク設置開口部を穿設し、リンク設置開口部の進行方向左右側縁には摺動ガイドを溝状に穿設してなる基台を備え、パンタグラフ構造を有するリンク機構でありパンタグラフ構造の1つのジョイント部が固定回動軸として基台と回動自在に係止され、固定回動軸と対向するジョイント部が基台と摺動可能な摺動回動軸を形成して基台の摺動ガイドに案内されて摺動可能に形成され、下部には進行方向左右外方へ突出しガイドレールに案内されるガイドローラが設けられるリンク部を備え、基台の上部に設置されリンク部と接続されてリンク部の昇降によって昇降される昇降台車を備える搬送台車と、
基台の車輪を案内する軌道を設け、所定位置の軌道側部には、リンク部のガイドローラを案内可能な案内溝を穿設して軌道から上方へ突出させるガイドレールとからなり、
ガイドレールは、搬送台車が走行して所定位置に到達した時に搬送台車のガイドローラが入り込めるように溝状に設けられており、昇降台車は走行が進むにつれガイドローラがガイドレールに案内され昇降されることを特等とする昇降可能な搬送装置、
すると、ガイドローラはガイドレールに例えば下方へ案内されることで、リンク部の各ジョイント部が回動する。そして固定回動軸では、基台に回動自在に係止されるので回動のみが行われ、摺動回動軸では基台の摺動ガイドに案内されて固定回動軸に近付く方向に摺動されることとなる。従って、リンク部は固定回動軸及び摺動回動軸の位置を基準に上方へ伸びることとなり、リンク部上部に係止される昇降台車は上方へ移動する。
また、ガイドレールを溝状に形成して該レール内にガイドローラが入り込み案内されるので、走行時に昇降台車が浮き上がる問題点を解決し、スムーズで安全な昇降が可能であるという効果を有する。勿論、別途浮き上がり防止機能を設ける必要もない。
車輪2は、基台3の下部に4箇所設けられており、2本の軌道R上を走行する。基台3は、四角形状等搬送する被搬送物Wによって適宜決められた形状を成し、中央にリンク設置開口部31を開口してなる。また、搬送装置1には基台3に対し上下動可能な昇降台車4を備える。この昇降台車4は、昇降装置であるリンク部5によって昇降される。
また、昇降台車4を昇降させるリンク部5は、パンタグラフ構造を成し、リンクの一部にガイドローラ51を備えて、昇降所望箇所の軌道R側部に設けるガイドレール6に案内されて昇降可能である。
以下、実施例の説明において、搬送装置1の進行方向を単に前方といい、進行方向に対する後方を単に後方といい、進行方向に対する左右方向を単に左右という。
リンク部5は、図1や図3に表すようなパンタグラフ構造を成しており、最上部に位置するジョイント部の一方である固定ジョイント5aが、昇降台車4の下部で回動自在に係止される。この固定ジョイント5aは、左右にそれぞれ備わっており、昇降台車4を支持している。また、固定ジョイント5aと対向する走行方向の前方となる左右に備わる昇降台摺動ジョイント5bは、昇降台車4の固定ジョイント5aが係止している端部と対向する端部に係止される。昇降台摺動ジョイント5bと昇降台車4との係止は、昇降台車4に対して昇降台摺動ジョイント5bが摺動可能に係止される。
即ち、昇降台摺動ジョイント5bが係止される昇降台車4下部には、昇降台摺動ジョイント5bが摺動可能に摺動ガイド部41を設けてあり、摺動ガイド部41は、突出する昇降台摺動ジョイント5bが入り込んで搬送方向に摺動可能に摺動溝41aを設けてある。従って、リンク部5の昇降時には、昇降台摺動ジョイント5bが摺動溝41aに沿って摺動することでリンク部5の昇降を自在にしている。
そして、固定回動ジョイント5cと前後方向で対向するジョイントは摺動回動軸となる摺動回動ジョイント5dである。摺動回動ジョイント5dは、リンク設置開口部31の固定回動ジョイント5cが係止される端部と対向する端部側に位置される。そして、摺動回動ジョイント5dには摺動可能に案内されるための摺動ガイドローラが設けてあり、リンク設置開口部31の左右側縁に設ける摺動ガイド32に案内されて摺動可能である。
リンク設置開口部31に設ける摺動ガイド32は、リンク設置開口部31の端縁の左右側部溝状に穿設されており、この溝状穿設部に摺動回動ジョイント5dが入り込んで案内される構造となっている。
リンク部5は、最下部となるリンク54及びリンク55を図3(a)に表すように、摺動回動ジョイント5dを設ける側のリンク55を固定回動ジョイント5cを設けた側のリンク54より長く設けると、昇降台車4を所定量上昇させるためのガイドレール6に案内されるリンク54の移動量を少なくでき基台3下側スペースを小さくすることができるが、これに伴い少ないリンク54の移動量で昇降台車4を大きな移動量とさせなければならないので、上昇させるためにジョイント5eとガイドレール6との間に加わる荷重は大きくなる。
これに対し、図3(b)に表すように、摺動回動ジョイント5dを設ける側のリンク55を固定回動ジョイント5cを設けた側のリンク54より短く設けると、昇降台車4を所定量上昇させるためのガイドレール6に案内されるリンク54の移動量は大きくなり基台3下側スペースもこれに伴い大きくなってしまうが、リンク54を大きく移動させることで昇降台車4を所定量移動させることとなるので、上昇させるためにジョイント5eとガイドレール6との間に加わる荷重を小さくすることができる。
そして、図3(c)に表すように、摺動回動ジョイント5dを設ける側のリンク55と固定回動ジョイント5cを設けた側のリンク54とを同じ長さにすると、昇降台車4を所定量上昇させるためのガイドレール6に案内されるリンク54の移動量と昇降台車4の上昇移動量とは同じとなり、基台3下側スペースは、図3(a)と図3(b)との間の量となる。そして、昇降台車4を上昇させるためにジョイント5eとガイドレール6との間に加わる荷重も、図3(a)と図3(b)との間の荷重となる。
従って、設計時に、基台3下側スペースや昇降台車4に載置する被搬送物Wの重量を考慮してリンク54及びリンク55の長さを適宜選択すればよい。
案内溝62に入り込んだガイドローラ51は、案内溝62に案内されてその位置を徐々に下方へと変移していく。ガイドローラ51が下方へ移動すると、昇降ジョイント5eも下方へ移動するので、リンク部5のパンタグラフ構造は固定ジョイント5a及び昇降台摺動ジョイント5b間、固定回動ジョイント5c及び摺動回動ジョイント5d間、それぞれを狭め昇降台車4を上方へと移動させることとなる。
やがて、ガイドローラ51が案内溝62の最下部に到達した後は、前方側端部に至るまでガイドローラ51は上方へと案内溝62に案内され、案内溝62から抜け出すときには、リンク部5の初期位置、即ち、昇降台車4が最も下がって安定した位置となる。
W 被搬送物
1 搬送装置
2 車輪
3 基台
31 リンク設置開口部
32 摺動ガイド
4 昇降台車
41 摺動ガイド部
41a 摺動溝
5 リンク部
5a 固定ジョイント
5b 昇降台摺動ジョイント
5c 固定回動ジョイント
5d 摺動回動ジョイント
5e ジョイント
51 ガイドローラ
52 リンク
53 リンク
54 リンク
55 リンク
6 ガイドレール
61 ガイド本体
62 案内溝
Claims (1)
- 軌道上を走行して載置した被搬送物を搬送可能な搬送装置であって、
下部に車輪を備え軌道上を走行可能であり、中央にリンク設置開口部を穿設し、リンク設置開口部の進行方向左右側縁には摺動ガイドを溝状に穿設してなる基台を備え、パンタグラフ構造を有するリンク機構でありパンタグラフ構造の1つのジョイント部が固定回動軸として基台と回動自在に係止され、固定回動軸と対向するジョイント部が基台と摺動可能な摺動回動軸を形成して基台の摺動ガイドに案内されて摺動可能に形成され、下部には進行方向左右外方へ突出しガイドレールに案内されるガイドローラが設けられるリンク部を備え、基台の上部に設置されリンク部と接続されてリンク部の昇降によって昇降される昇降台車を備える搬送台車と、
基台の車輪を案内する軌道を設け、所定位置の軌道側部には、リンク部のガイドローラを案内可能な案内溝を穿設して軌道から上方へ突出させるガイドレールとからなり、
ガイドレールは、搬送台車が走行して所定位置に到達した時に搬送台車のガイドローラが入り込めるように溝状に設けられており、昇降台車は走行が進むにつれガイドローラがガイドレールに案内され昇降されることを特徴とする昇降可能な搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008298353A JP2010120596A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008298353A JP2010120596A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010120596A true JP2010120596A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42322310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008298353A Pending JP2010120596A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 搬送装置 |
Country Status (1)
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-
2008
- 2008-11-21 JP JP2008298353A patent/JP2010120596A/ja active Pending
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