JP2010113885A - 燃料電池発電システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減する。
【解決手段】燃料電池発電システムに、燃料電池本体20と、燃料電池本体20の内部で生成された水を凝縮する凝縮器9と、凝縮器9で凝縮された水を貯める処理前タンク1と、水を浄化処理する水処理樹脂4と、処理前タンク1に貯められた水を水処理樹脂4に送出する水処理ポンプ2と、水処理樹脂4に送られる水を冷却する冷却用熱交換器6と、水処理樹脂4によって浄化処理された水を貯める処理後タンク5と、制御器21とを備える。制御器21は、水処理樹脂4の内部での細菌処理繁殖リスクを計算し、この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えているとき一時的に、水処理ポンプ2の送出水量を増加させて冷却用熱交換器6での熱交換量を低減させ、水処理樹脂4に導入される水温を上昇させる細菌抑制処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システムおよびその運転方法に関する。
燃料の有している化学エネルギーを直接電気に変換するシステムとして燃料電池が知られている。この燃料電池は、燃料である水素と酸化剤である酸素とを電気化学的に反応させて直接電気を取り出すものである。燃料電池は、高い効率で電気エネルギーを取り出すことができると同時に、静かで有害な排ガスを出さないという環境性に優れた特徴を有する。近年まで、比較的大型のPAFC(りん酸形)が主に開発されてきたが、最近では小型のPEFC(個体高分子形燃料電池)の開発が活発化し、家庭用燃料電池発電システムの普及も間近な状況となっている。
燃料電池スタックでは水素と酸素から電気と水を生み出しており、燃料電池発電システムにおいて、その水を処理して改質水として使い、補給水を不要とするいわゆる「水自立」させることが一般的である。この水処理には、フィルタやイオン交換樹脂などで清浄化する方法が知られている。
このような燃料電池発電システムにおいて、燃料電池に供給されるガス中に含まれる水分を発電時に電池で生成した水分を凝縮した凝縮水は、処理前タンクに送られる。この凝縮水には、燃料の一部が溶け込んでいるため、そのままでは、改質水として用いることができない。そこで、処理前タンクに貯えられた水はポンプで送出され、水処理フィルタやイオン交換樹脂を経由して、処理後タンクに貯えられる。通常、イオン交換樹脂は低温で使う必要があることから、処理前タンクから送出される水は、イオン交換樹脂に送られる前に冷却用熱交換器によって冷却される。ポンプの送出量は、水処理量に応じて制御される。処理後タンクの水は、改質水ポンプにより燃料処理系に送られ改質蒸気生成用として用いられる。
このような構成では、水処理としての基本機能は満たすことができるが、冷却用熱交換器下流の温度が40℃程度となるため、細菌が繁殖することがある。細菌は、粘性の高いゲル状の***物を出す。したがって、細菌が大量繁殖すると、水処理循環系の圧損増加の原因となる。水処理循環系の圧損が増加すると、ポンプの流量が低下し、運転を継続できないおそれがある。一般に、細菌の大量繁殖条件は狭いため、運転温度を一定条件とすることで、通常はこのような問題は回避できることが多い。しかし、季節の変化に伴う温度変動や、機器のバラツキなどの条件が重なると、稀に細菌が大量発生する場合がある。
一般に、細菌発生を防止するためには、次亜塩素酸ソーダなどの薬注を行うか、紫外線ランプを用いることが行われている。また、たとえば特許文献1には、流路閉塞しやすい機器を交換可能にする方法が開示されている。
特開2005−339889号公報
燃料電池発電システムでは、純度が高い水が必要であり、また細菌発生防止のためのコストを抑制したいという要請がある。このため、細菌発生を防止するための次亜塩素酸ソーダなどの薬注や、紫外線ランプの使用などの一般的な対策は有効とはいえない。また、細菌の繁殖により流路閉塞しやすい機器を交換可能にする方法では、初期コストおよびランニングコストが大幅に増加するため、有効な対策とはいえない。
そこで、本発明は、燃料電池発電システムにおいて、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、燃料電池発電システムにおいて、燃料電池本体と、前記燃料電池本体の内部で生成された水蒸気を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された水を貯める処理前タンクと、水を浄化処理する水処理樹脂と、前記処理前タンクに貯められた水を前記水処理樹脂に送出する水処理ポンプと、前記水処理樹脂に送られる水を冷却する冷却用熱交換器と、前記水処理樹脂によって浄化処理された水を貯める処理後タンクと、前記水処理樹脂の内部での細菌処理繁殖リスクを計算し、この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えているとき一時的に前記水処理樹脂に導入される水温を上昇させる細菌抑制処理を行う制御器と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、燃料電池本体と、水を浄化処理する水処理樹脂と、前記燃料電池本体の内部で生成されて凝縮された水を前記水処理樹脂に送出する水処理ポンプと、前記水処理樹脂に送られる水を冷却する冷却用熱交換器と、を備えた燃料電池発電システムの運転方法において、前記水処理樹脂の内部での細菌処理繁殖リスクを計算し、この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えているとき一時的に前記水処理樹脂に導入される水温を上昇させる細菌抑制処理工程、を有することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池発電システムにおいて、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することができる。
本発明に係る燃料電池発電システムの実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る燃料電池発電システムの第1の実施の形態におけるブロック図である。
本実施の形態の燃料電池発電システムは、燃料電池発電システムは、燃料電池本体20と、燃料処理装置8と、改質水ポンプ7と、水処理装置と、排熱回収装置と、制御器21とを備えている。水処理装置は、凝縮器9と、処理前タンク1と、水処理ポンプ2と、冷却用熱交換器6と、温度計10と、水処理フィルタ3と、水処理樹脂4と、処理後タンク5とを備えている。排熱回収装置は、貯湯槽11と、温水ポンプ13と、2台の熱交換器12と、を備えている。制御器21は、この燃料電池発電システムの各機器を制御する。
燃料処理装置8の出口には、燃料電池本体20が接続されている。燃料電池本体20の気体排出口には凝縮器9が接続されている。
凝縮器9の液相部は、処理前タンク1に接続されている。処理前タンク1の液相部と冷却用熱交換器6の高温側の入口との間には配管が延びていて、この配管の途中に水処理ポンプ2が設けられている。水処理ポンプ2は、処理前タンク1に貯えられた水を冷却用熱交換器6の高温側の入口に送出するポンプである。
水処理樹脂4はたとえば円筒形の容器の中に収められていて、この容器の内部の水処理樹脂4よりも入口側に水処理フィルタ3が収められている。水処理樹脂4は、たとえばイオン交換樹脂である。冷却用熱交換器6の高温側の出口と、水処理フィルタ3が収められた容器の入口との間には配管が延びていて、この配管の途中には温度計が設置されている。水処理フィルタ3が収められた容器と処理後タンク5との間には配管が延びている。
処理後タンク5の液相部と燃料処理装置8との間には配管が延びていて、この配管の途中に改質水ポンプ7が設けられている。改質水ポンプ7は、処理後タンク5に貯えられた水を燃料処理装置8に送出するポンプである。
貯湯槽11の液相部分と冷却用熱交換器6の冷温側の入口との間には配管が延びていて、この配管の途中に温水ポンプ13および熱交換器12が設けられている。温水ポンプ13は、貯湯槽11に貯えられた水を送出するポンプである。冷却用熱交換器6の冷温側の出口と貯湯槽11との間には配管が延びていて、この配管の途中にもう一台の熱交換器12が設けられている。また、貯湯槽11と温水ポンプ13との間には、水道水配管14が接続されている。水道水配管14の途中には、水道水導入弁15が設けられている。
燃料処理装置8は、処理後タンク5から改質蒸気生成用として改質水ポンプ7で送出された水を用いて水蒸気改質反応を生じさせて、水素を発生させる。燃料処理装置8で生成した水素は、燃料電池本体20に送られて、燃料電池本体20の内部で生じる電池反応に用いられる。この電池反応で生じた水蒸気は、凝縮器9に送られて凝縮され、処理前タンク1に貯えられる。
処理前タンク1に貯えられた水は、水処理ポンプ2によって処理後タンク5に向けて送出される。水処理ポンプ2によって送出された水は、冷却用熱交換器6で排熱回収装置側の水と熱交換することによって冷却された後に、水処理フィルタ3に到達する。水処理フィルタ3に到達した水は、そこで比較的大きな不純物などが取り除かれた後、水処理樹脂4と接触する。水処理樹脂4と接触した水は、水処理樹脂4によって浄化処理された後に処理後タンク5に貯えられる。
貯湯槽11に貯えられた水は、温水ポンプ13で送出され、2台の熱交換器12によって加熱され他後に再び貯湯槽11に貯えられる。これらの熱交換器12は、燃料電池発電システムの燃料電池本体20や改質器などで熱を回収して、これらの温度を調節する機能を有している。排熱を回収して温度が上昇し、貯湯槽11に貯えられた水あるいは湯は、たとえば家庭内の給湯などに利用される。排熱回収装置を循環する水は、必要に応じて水道水導入弁15を開くことにより水道水配管14から補充される。
図2は、本実施の形態における燃料電池発電システムの制御フロー図である。
燃料電池本体20の発電中に水処理ポンプ2が送出する水の流量は、通常、一定、あるいは水処理の負荷に応じた量として運転される(S1)。水処理ポンプ2が送出する水の流量が変化しなければ、冷却用熱交換器6での熱交換量はほとんど変化しないため、水の温度もほとんど変化せず、水処理樹脂4の温度はほぼ一定となる。このような運転を通常樹脂温度運転と呼ぶこととする。水処理樹脂4の温度は、温度計10で監視されている。一般に、水処理樹脂は温度が上昇すると寿命が短くなるため、温度が一定以上に上昇しないよう管理されている。
しかし、たとえば40℃以下の温度が長く継続すると、水処理装置内の水の流れが淀んでいる場所において、自然界に存在する低・中温菌が繁殖を始めるリスクがある。そこで、燃料電池本体20の発電中には、制御器21が細菌繁殖リスクを計算し(S2)、細菌繁殖リスクの値が所定のしきい値を超えるまでは、通常樹脂温度運転を継続する。細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えた場合、制御器21は一時的に、樹脂温度を高める運転、高樹脂温度運転を行う(S3)。高樹脂温度運転とは、水処理樹脂4の温度を細菌の死滅温度以上に高める運転である。つまり、高樹脂温度運転を行うことは、細菌抑制処理を行うことと言うことができる。制御器21は、細菌繁殖リスクが所定の値以下となったら高樹脂温度運転を終了し、通常発電状態に戻す(S4)。
高樹脂温度運転は、たとえば水処理ポンプ2が送出する水の流量を増加させることにより行う。水処理ポンプ2が送出する水の流量が増加すると、冷却用熱交換器6での熱交換量が低下し、水の温度が上昇する。したがって、水処理ポンプ2および冷却用熱交換器6は、水処理樹脂に導入される水温を上昇させる水温上昇手段ということができる。
さらに、水処理ポンプ2の送出水量を増加させることによって、流速が大きくなり、水処理装置内の水の流れの淀みが少なくなる。このため、細菌繁殖リスクがさらに減少する。
発電中の処理前タンク1に貯えられる水の温度は、たとえば50℃程度であるから、水処理ポンプ2が送出する水の流量を増加させることにより、水処理樹脂4に送られる水および水処理樹脂4の温度は、50℃に近づいていく。ただし、水処理樹脂4に接して流れる水の流速が高くなりすぎると、水処理樹脂4の流出などの悪影響が生じる可能性があるため、水処理ポンプ2の送出量は大きくなり過ぎないようにする。
細菌繁殖リスクとは、水処理樹脂4の内部で細菌の大量繁殖が生じる危険度を数値化したものであり、たとえば水処理樹脂4の内部の細菌の量を用いることができる。細菌は、繁殖に好適な温度範囲にあるときに時間とともに増加する。このため、細菌繁殖リスクは、水処理樹脂4の温度および前回細菌抑制処理を行った時からの経過時間の関数である。細菌繁殖リスクは、たとえば細菌の発生速度を温度の関数として、その関数を時間積分することにより求めることができる。
あるいは、通常発電中の水処理樹脂4の温度変化が小さい場合などには、細菌の発生速度を一定、すなわち、細菌繁殖リスクが時間に比例するとしてもよい。細菌繁殖リスクが経過時間に比例するとした場合には、一定時間ごとに細菌抑制処理を行うこととなる。
燃料電池本体20の発電中には、温度計10によって水処理樹脂4に導入される水温が測定される。制御器21は、水処理樹脂4に導入される水温と経過時間とに基づいて細菌繁殖リスクを計算する。
このように、本実施の形態では、水処理装置を流れる水の流量を制御することによって水処理樹脂4の温度を変化させている。つまり、水処理樹脂4の温度を高めるために別途加熱器などを設ける必要がない。このため、燃料電池発電システムにおいて、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することができる。また、水処理樹脂4に接して流れる水の流速を通常時には比較的小さくしておき、細菌抑止処理の際には増加させることにより、流速を常時大きくしておく場合に比べて、水処理樹脂4の劣化を抑制することもできる。
本実施の形態では、水処理ポンプ2の送出水量を大きくして水処理樹脂4に送られる水温を高めているが、温水ポンプ13の送出水量を小さくして水処理樹脂4に送られる水温を高めることもできる。つまり、温水ポンプ13の送出水量を小さくすると、冷却熱交換器6での交換熱量が低下し、処理前タンク1から送られる水の温度低下が小さくなる。このように、温水ポンプ13を水処理樹脂に導入される水温を上昇させる水温上昇手段の一部として用いることができる。さらに、水温上昇手段として、温水ポンプ13を水処理ポンプと組み合わせて用いることもできる。
細菌抑制処理は、細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えたとき以外にも行ってもよい。たとえば細菌繁殖リスクがそれほど大きくない時であっても、発電や回収した熱の利用などに細菌抑制処理の影響が小さい時にも細菌抑制処理を行っておいてもよい。定期的に、一定時間、細菌抑制処理を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、発電中、水処理ポンプ2は一定流量または水処理の負荷に応じて運転している。水処理ポンプ2の送出水量は、このベース流量に、矩形波、サイン波などの周期的変動を与えてもよい。この振幅や周期は乱数的に変化させるとより効果的である。水処理ポンプ2の送出水量に変動を与えること、水処理装置内の水の流れの淀みが少なくなり、細菌繁殖リスクがさらに減少する。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明に係る燃料電池発電システムの第2の実施の形態における制御フロー図である。
本実施の形態の燃料電池発電システムは、第1の実施の形態と同じブロック図(図1)で表されるシステムである。このシステムでは、たとえば制御器21(図1参照)が、システムの構成機器の故障が検知されないか、あるいは、停止命令を受信していないかを、常時、あるいは、定期的に確認する(S11)。故障が検知されず、かつ、停止命令を受けていない場合には、通常の発電運転を継続する。
故障が検知された場合、あるいは、停止命令を受けた場合には、システム全体を降温させるなどのシステムの運転停止に必要な停止工程に進む(S12)。停止工程が完了したか否かを確認しながら(S13)、停止工程は完了するまで継続される。
停止工程が完了した後しばらく、水処理ポンプ2(図1参照)の運転を継続する(S14)。水処理ポンプ2の運転は、細菌繁殖リスクの値を監視しながら(S15)、が所定の値以下になるまで継続される。
これにより、停止過程完了後に、発電や停止過程で発生した不純物は、水処理フィルタ3(図1参照)や水処理樹脂4(図1参照)で除去されるため、特別な機器などを設けることなく、水処理装置内が清浄化し、細菌の繁殖のための餌を抑制させることができる。このため、燃料電池発電システムにおいて、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することができる。また、水処理樹脂の寿命への悪影響も小さく、停止保管時においても、細菌の大量発生を抑制することができる。
停止過程完了後の細菌繁殖リスクは、運転中と同じ方法で計算してもよいし、たとえば単純化した方法などの別の方法で計算してもよい。また、水処理ポンプ2の運転を継続する細菌繁殖リスクのしきい値は、運転中と同じ値でもよいし、別の値を用いてもよい。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明に係る燃料電池発電システムの第3の実施の形態における制御フロー図である。
本実施の形態の燃料電池発電システムは、第1の実施の形態と同じブロック図(図1)で表されるシステムである。このシステムでは、たとえば制御器21(図1参照)が、停止保管中に細菌繁殖リスクを計算して、所定のしきい値を超えるか否かを、常時、あるいは、定期的に確認する(S21)。この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えたら水処理ポンプ2(図1参照)を動作させる(S22)。この水処理ポンプ2の動作は、細菌繁殖リスクが所定のしきい値以下になるか否かを確認しながら(S23)、しきい値以下になるまで継続される。細菌繁殖リスクが経過時間に比例すると仮定すると、定期的に、一定時間水処理ポンプ2を動作させることとなる。
このように本実施の形態の燃料電池発電システムが通常の停止保管に入った場合でも、内部の金属などの材料から少しずつ、不純物が水中に溶出してくる可能性がある。このため、停止保管中にも、水処理装置内温度などから細菌繁殖リスクを計算し、一定以上のリスクとなったら、細菌繁殖リスクが一定以下となるまで水処理ポンプ2を運転し続ける。
これにより、停止保管中に、溶出した不純物は、水処理フィルタ3(図1参照)や水処理樹脂4(図1参照)で除去されるため、特別な機器などを設けることなく、水処理装置内が清浄化し、細菌の繁殖のための餌を抑制させることができる。このため、燃料電池発電システムにおいて、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することができる。また、水処理樹脂の寿命への悪影響も小さく、停止保管時においても、細菌の大量発生を抑制することができる。
停止保管中の細菌繁殖リスクは、運転中と同じ方法で計算してもよいし、たとえば単純化した方法などの別の方法で計算してもよい。また、水処理ポンプ2の運転を行う細菌繁殖リスクのしきい値は、運転中と同じ値でもよいし、別の値を用いてもよい。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明に係る燃料電池発電システムの第4の実施の形態における制御フロー図である。
本実施の形態の燃料電池発電システムは、第1の実施の形態と同じブロック図(図1)で表されるシステムである。このシステムでは、たとえば制御器21(図1参照)が、停止保管中に細菌繁殖リスクを計算して、所定のしきい値を超えるか否かを、常時、あるいは、定期的に確認する(S31)。この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えたら、水道水導入弁15(図1参照)を開いて水道水配管14(図1参照)から水道水を導入して温水ポンプ13(図1参照)で循環させ、また、水処理ポンプ2(図1参照)を動作させる(S32)温水ポンプおよび水処理ポンプの運転は、細菌繁殖リスクが所定のしきい値以下になるか否かを確認しながら(S33)、しきい値以下になるまで継続される。
たとえば夏期には、燃料電池発電システムのパッケージ内温度が30℃程度になる場合がある。この場合、内部で細菌が繁殖するリスクが高まることになる。停止保管中も水処理ポンプを動作することで、細菌の餌を一定以下とすることができるが、それでも温度が30℃を超えると細菌繁殖リスクが増大する。
そこで、本実施の形態では、このように細菌発生リスクが上昇した場合に、水処理ポンプ2と温水ポンプ13を同時に動作させることで、水道水を用いて水処理装置内を冷却する。これにより、細菌繁殖リスクを一定以下に抑えることができる。一般に、夏期でも水道水温度は20℃程度に保たれており、水処理系内温度を冷却することができる。また、水道水の代わりに、10℃程度の井戸水を用いると、より有効である。
このように、本実施の形態では、燃料電池発電システムにおいて、夏季など外部温度が高い場合の停止保管中であっても、コストの増加を抑えつつ、細菌の大量発生の可能性を低減することができる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれらに限定されない。また、各実施の形態の特徴を組み合わせて実施することもできる。
本発明に係る燃料電池発電システムの第1の実施の形態におけるブロック図である。 本実施の形態における燃料電池発電システムの制御フロー図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの第2の実施の形態における制御フロー図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの第3の実施の形態における制御フロー図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの第4の実施の形態における制御フロー図である。
符号の説明
1…処理前タンク、2…水処理ポンプ、3…水処理フィルタ、4…水処理樹脂、5…処理後タンク、6…冷却用熱交換器、7…改質水ポンプ、8…燃料処理装置、9…凝縮器、10…温度計、11…貯湯槽、12…熱交換器、13…温水ポンプ、14…水道水配管、15…水道水導入弁、20…燃料電池本体、21…制御器

Claims (14)

  1. 燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体の内部で生成された水蒸気を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮された水を貯める処理前タンクと、
    水を浄化処理する水処理樹脂と、
    前記処理前タンクに貯められた水を前記水処理樹脂に送出する水処理ポンプと、
    前記水処理樹脂に送られる水を冷却する冷却用熱交換器と、
    前記水処理樹脂によって浄化処理された水を貯める処理後タンクと、
    前記水処理樹脂の内部での細菌処理繁殖リスクを計算し、この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えているとき一時的に前記水処理樹脂に導入される水温を上昇させる細菌抑制処理を行う制御器と、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記細菌抑制処理は、前記水処理ポンプが送出する水の流量を増加させる処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記細菌抑制処理は、前記冷却用熱交換器の低温側を流れる流体の流量を低下させる処理を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記制御器は、前記燃料電池本体の発電中に前記水処理ポンプが送出する水量を所定の範囲内で変動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  5. 燃料電池本体と、水を浄化処理する水処理樹脂と、前記燃料電池本体の内部で生成されて凝縮された水を前記水処理樹脂に送出する水処理ポンプと、前記水処理樹脂に送られる水を冷却する冷却用熱交換器と、を備えた燃料電池発電システムの運転方法において、
    前記水処理樹脂の内部での細菌処理繁殖リスクを計算し、この細菌繁殖リスクが所定のしきい値を超えているとき一時的に前記水処理樹脂に導入される水温を上昇させる細菌抑制処理工程、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システムの運転方法。
  6. 前記細菌抑制処理工程は、前記水処理ポンプが送出する水の流量を増加させる工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  7. 前記細菌抑制処理工程は、前記冷却用熱交換器の低温側を流れる流体の流量を低下させる工程を含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  8. 前記細菌抑制処理工程は、前記燃料電池本体の発電中に行われることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  9. 前記細菌繁殖リスクは、前回の細菌抑制処理が終了してからの経過時間に比例することを特徴とする請求項8に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  10. 前記細菌繁殖リスクは、前回の細菌抑制処理が終了してからの経過時間および前記水処理樹脂に送出される水の温度の関数であることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  11. 前記燃料電池本体の発電停止後に前記燃料電池本体の温度を低下させる停止工程をさらに有し、
    前記細菌抑制処理工程は、前記停止工程の後に行われることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  12. 前記細菌繁殖リスクは、発電停止からの経過時間に比例することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  13. 前記細菌繁殖リスクは、発電停止からの経過時間および前記水処理樹脂に送出される水の温度の関数であることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池発電システム。
  14. 前記細菌抑制処理は、前記燃料電池本体の発電停止後の保管中に行われることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
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