JP2010103458A - 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体撮像装置の感度特性の向上、画像むらの発生の抑制を図る。
【解決手段】画素となる受光部2と、受光部2に対応する位置に形成され、クラッド層26と導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれたコア層27とからなる導波路28とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置とその製造方法、及びこの固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
固体撮像装置は、CCDイメージセンサに代表される電荷転送方固体撮像装置と、CMOSイメージセンサに代表される増幅型固体撮像装置に大別される。CCDはCharge Coupled Deviceの略称であり、CMOSはComplementary Metal Oxide Semiconductorの略称である。
CCD固体撮像装置は、2次元配列された複数の受光部、すなわち光電変換素子となるフォトダイオードと、各フォトダイオード列に対応して配置されたCCD構造の垂直転送レジスタ部からなる撮像領域を有する。CCD固体撮像装置は、さらに撮像領域からの信号電荷を水平方向に転送するCCD構造の水平転送レジスタ部、出力部、及び信号処理回路を構成する周辺回路などを有して構成される。
CMOS固体撮像装置は、受光部を構成する光電変換素子となるフォトダイオードと、複数の画素トランジスタからなる画素が複数、2次元配列された画素部(撮像領域)と、画素部の周辺に配置された信号処理等の周辺回路部とを有して構成される。画素トランジスタはMOSトランジスタで構成される。
これらの固体撮像装置においては、画素の微細化に伴い、入射光の集光効率を上げるために、各フォトダイオードに対応して屈折率を異にしたクラッド層とコア層からなる導波路を備えた構成が提案されている。導波路機能を備えた固体撮像装置は、例えば特許文献1〜5等に開示されている。
図29〜図30に、従来のCCD固体撮像装置の一例を示す。図29は撮像領域の要部の平面図、図30は図29のA−A線上の断面図である。CCD固体撮像装置100は、図29に示すように、通常、正方形の受光部101となるフォトダイオード(PD)が2次元配列され、各受光部列に対応して信号電荷を垂直方向に転送するCCD構造の垂直転送レジスタ部102が配置されて成る。垂直転送レジスタ部102は、埋め込み転送チャネル領域103と、その上にゲート絶縁膜を介して配置された複数の転送電極とを有して構成される。本例では、1つの受光部101となるフォトダイオード(PD)に対して3つの転送電極が対応するように、1層目のポリシリコン膜からなる複数の転送電極104、105、106が形成される。
転送電極104及び106は、それぞれ各垂直転送レジスタ部102の対応する電極同士が接続されるように、垂直方向に隣り合う受光部101の間を通して水平方向に連続して形成される。一方、読み出し電極を兼ねる各転送電極105は、島状に独立して形成されているため、2層目のポリシリコン膜による接続配線107に接続される。この接続配線107は、垂直方向に隣り合う受光部101の間に延長する転送電極104及び106上に絶縁膜を介して配置された帯状部107Bと、これと一体に各転送電極105上に延長する延長部107Aとを有して構成される。この延長部107Aが、各垂直転送レジスタ部102における転送電極105のコンタクト部108に接続される。
断面構造では、図30に示すように、第1導電型、例えばn型の半導体基板111に第2導電型であるp型の第1半導体ウェル領域112が形成され、このp型第1半導体ウェル領域112に受光部101となるフォトダイオード(PD)が形成される。フォトダイオード(PD)は、n型半導体領域113と暗電流を抑制するp型半導体領域114とを有して形成される。p型第1半導体ウェル領域112には、さらにn型の埋め込み転送チャネル領域115、p+チャネルストップ領域116が形成され、埋め込み転送チャネル領域115の直下に、p型第2半導体ウェル領域117が形成される。
埋め込み転送チャネル領域115上には、ゲート絶縁膜118を介して1層目ポリシリコンによる転送電極104〜106が形成され、絶縁膜119を介して島状の転送電極105と接続される2層目ポリシリコンによる接続配線107が形成される。ゲート絶縁膜118は、例えばシリコン酸化膜で形成され、絶縁膜119は例えばシリコン窒化膜で形成される。フォトダイオード(PD)を除いて転送電極104〜106及び接続配線107を被覆するように、絶縁膜119を介して遮光膜120が形成される。フォトダイオード(PD)上には遮光膜120が形成されない。フォトダイオード(PD)の表面には、例えばシリコン酸化膜による絶縁膜121及び上記転送電極104〜106側の絶縁膜119であるシリコン窒化膜から延長した反射防止膜122となる例えばシリコン窒化膜が形成される。
各フォトダイオード(PD)に対応する上方には、入射光を有効にフォトダイオード(PD)へ集光するための導波路124が形成される。導波路124は、屈折率の高い例えばシリコン窒化膜によるコア層125と、このコア層125を取り囲む屈折率の低い例えばシリコン酸化膜によるクラッド層125とから構成される。図30に示す導波路124は、そのコア層125の底部が反射防止膜122であるシリコン窒化膜に接するように構成される。
さらに、パシベーション膜130、その上の平坦化膜127を介してオンチプカラーフィルタ128が形成され、その上にオンチップマイクロレンズ129が形成される。
接続配線107の延長部107A及び帯状部107Bは、それぞれその幅を送電極105の幅及び垂直方向に隣り合う画素間の転送電極104,106の幅より狭くした構成とすることができる。あるいは、図示しないが、接続配線107の延長部107A及び帯状部107Bは、それぞれその幅を送電極105の幅及び垂直方向に隣り合う画素間の転送電極104,106の幅と同じにした構成とすることができる。
導波路124は、次のようにして形成される。遮光膜120を形成した後、フォトダイオード(PD)上の遮光膜で囲まれた開口部内を埋めるように全面にクラッド層となるシリコン酸化膜を成膜する。次いで、レジストマスクを介して、シリコン酸化膜を選択エッチングしてフォトダイオード(PD)に対応する位置に溝部を形成する。同時に溝部の側壁に残ったシリコン酸化膜がクラッド層126として形成される。次いで、クラッド層126で囲まれた溝部内に例えばシリコン窒化膜によるコア層125を埋め込んで、クラッド層126とコア層125から成る導波路124を形成する。
特開2000−150845号公報 特開2003−324189号公報 特開2004−221532号公報 特開2005−294749号公報 特開2006−86320号公報
固体撮像装置、特に、CCD固体撮像装置においては、画素のセルサイズの縮小に伴い、感度、スミアを初めとして光学特性を維持することが困難になって来ている。この改善策として、上述したように、フォトダイオード(PD)によるSi界面近傍に、屈折率差の界面を持たせ、高屈折率側に光エネルギーを集中させてSi界面に光を入射させる役割を果たす一種の導波路構造が提案されている。
導波路構造において、光エネルギーを集中させる高屈折率部分のコア層は、出来るだけ高い屈折率とする方が高い集光効率が得られ、感度およびスミア特性が良くなる。
クラッド層126に形成したアスペクト比の大きな深い溝部に、コア層となる高屈折率材料を一様に埋め込むためには、高い埋め込み性が確保できる高密度プラズマ成膜法を用いる必要がある。高密度プラズマ(High Density Plasma)成膜法は、以下、HDP成膜法と略称する。HDP成膜法では、シラン系、N2、O2、TEOS、アンモニア等のガスを使用して、SiON膜またはSiN膜によるコア層の成膜ができる。
ところで、HDP成膜法は、デポジット(D)とスパッタ(S)の比率(D/S比)の調整、すなわち制御を行うことにより、高い埋め込み性が確保できる。しかし、その反面、埋め込まれる膜の屈折率nと、D/S比で決定される埋め込み性とがトレードオフの関係にある。埋め込み性を上げるためにスパッタレートを上げていくと、埋め込み膜の屈折率が低くなる。逆に、屈折率を高くするためにデポジットレートを上げていくと、埋め込み性が悪くなる。すなわち、屈折率が高い膜においては埋め込み性が悪くなる傾向あり、屈折率が低い膜においては埋め込み性が良くなる傾向にある。
HDP法では、感度特性を得るためにコア層の屈折率を高くする程、埋め込み性が悪くなり、コア層の底部に空隙140、いわゆる「す」が発生する(図31参照)。すなわち、コア層の高屈折率化は、空隙140を発生させる原因となる。空隙140が発生すると、入射光が空隙140の部分で乱反射を起し、結果として感度特性の悪化や画像ムラが発生する。
一方、CCD固体撮像装置では、感度特性を確保するために、受光部であるフォトダイオード(PD)の表面、すなわちSi表面上にシリコン酸化膜121を介してシリコン窒化膜による反射防止膜122が形成される。一般的には、前述したように、転送電極と接続配線との間、転送電極と遮光膜との間の絶縁膜119であるシリコン窒化膜を流用し、反射防止の機能を持たしている。
このような構成に導波路124を適用し、反射防止膜(SiN膜)122をストッパーとしてクラッド層126に溝部を形成し、反射防止膜122に接する高屈折率のコア層125を充填すると、反射防止効果が得にくい。理由は、反射防止膜122と高屈折率のコア層125の屈折率差が小さくなるため、導波路のない状態で得られていた反射防止効果が得られにくくなるためである。すなわち、図27に示すように、導波路124を導波してきた光がフォトダイオード(P)のSi面とその上のシリコン酸化膜121との界面で反射L12が起こり、感度特性が得られない。
また、このSi表面での界面反射を防ぐために、図28に示すように、シリコン窒化膜による反射防止膜122上にシリコン酸化膜などの屈折率の低い膜141を形成することが考えられる。図28では、反射防止膜122上にクラッド層126のシリコン酸化膜を残すように膜141を形成して構成している。しかし、この構成では、Si表面での界面反射を抑えることができるが、シリコン酸化膜141と高屈折率のコア層125との界面での界面反射L11が増えてしまい、感度特性を損なう。
上述した導波路構造にまつわる感度特性の悪化や画像むらの発生の問題は、CCD固体撮像装置に限らず、導波路構造を有するCMOS固体撮像装置においても、同様に起こり得る。
本発明は、上述の点に鑑み、感度特性の向上、画像むらの発生を抑えた固体撮像装置とその製造方法を提供するものである。
また、本発明は、かかる固体撮像装置を備えたカメラ等を含む電子機器を提供するものである。
本発明に係る固体撮像装置は、画素となる受光部と、受光部に対応する位置に形成され、クラッド層と導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれたコア層とからなる導波路とを有する。
本発明の固体撮像装置では、導波路を構成するコア層として、導波方向に屈折率分布を持って埋め込んだコア層を有している。つまり、埋め込み難い底部側は、埋め込み性が高くなる屈折率の低い膜で埋め込まれ、上部は屈折率の高い膜で埋め込まれる。したがって、コア層の底部側に空隙が発生し難く、空隙に起因した乱反射の発生が抑えられる。また、コア層の底部側の屈折率が低いので、導波路の下地層との間の界面反射が抑えられる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、画素となる受光部上にクラッド層を形成する工程と、クラッド層に囲まれた溝部内に導波方向に屈折率分布を持つコア層を埋め込む工程を有し、クラッド層と前記コア層により導波路を形成する。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、クラッド層に囲まれた溝部内に導波方向に屈折率分布を持つコア層を埋め込む工程を有している。つまり、埋め込み難い底部側を、埋め込み性が高くなる屈折率の低い膜で埋め込み、上部を屈折率の高い膜で埋め込むようにしている。これにより、底部側に空隙発生させずにコア層を形成することができる。また、コア層の底部側の屈折率を低くしているので、導波路の下地層との間の界面反射を抑えた導波路を形成することができる。
本発明に係る固体撮像装置は、画素となる受光部と、受光部に対応する位置に形成され、反射膜と該反射膜に囲まれた溝部に導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれた埋め込み層とからなる導波管とを有する。
本発明の固体撮像装置では、導波管を構成する埋め込み層として、導波方向に屈折率分布を持って埋め込んだ埋め込み層を有している。つまり、埋め込み難い底部側は、埋め込み性が高くなる屈折率の低い膜で埋め込まれ、上部は屈折率の高い膜で埋め込まれる。したがって、埋め込み層の底部側に空隙が発生し難く、空隙に起因した乱反射の発生が抑えられる。また、埋め込み層の底部側の屈折率が低いので、導波管の下地層との間の界面反射が抑えられる。
本発明に係る電子機器は、固体撮像装置と、撮像装置に入射光を導く光学系と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路を備える。固体撮像装置は、画素となる受光部と、受光部に対応する位置に形成され、クラッド層と導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれたコア層とからなる導波路とを有する。
本発明の電子機器では、上記固体撮像装置を備えることにより、導波路のコア層での空隙に起因した乱反射の発生が抑えられ、また、導波路の下地層との間の界面反射が抑えられる。
本発明に係る固体撮像装置によれば、乱反射、界面反射が抑えられるので、感度特性の向上を図り、画像むらの発生を抑えることができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法によれば、感度特性を向上し、画像むらの発生を抑えることができる固体撮像装置を製造することができる。
本発明に係る電子機器によれば、固体撮像装置において、感度特性が向上し、画像むらの発生が抑えられるので、高画質、高品質の電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施の形態」に係る固体撮像装置の概略平面図である。 図1のA−A線上の断面図である。 本発明の説明に供するHDP成膜法におけるD/S比と屈折率の関係を示す特性図である。 A〜B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一例を示す製造工程図(その2)である。 A〜B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の他の例を示す製造工程図である。 目標、本発明及び従来例のそれぞれの固体撮像装置を比較した感度特性を示すグラフである。 目標、本発明及び従来例のそれぞれの固体撮像装置を比較した画像むらの発生個数を示すグラフである。 A〜C 図7及び図8のグラフに係る試料の断面図である。 第1実施の形態及び従来例のそれぞれを比較した感度特性を示すグラフである。 図10のグラフに係る試料の断面図である。 本発明の固体撮像装置の感度特性及びスミア特性を示すグラフである。 A〜D 図12のグラフに係る試料の断面図である。 本発明に係る第2実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 第2実施の形態及び従来例のそれぞれを比較した感度特性を示すグラフである。 A〜B 図15のグラフに係る試料の断面図である。 本発明に係る第3実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 本発明に係る第4実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 A〜B 第4実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第4実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の例を示す製造工程図(その2)である。 本発明に係る第5実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 A〜B 第5実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第5実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の例を示す製造工程図(その2)である。 本発明に係る第3実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 本発明に係る第4実施の形態に係る固体撮像装置の要部の断面図である。 本発明に係る第5実施の形態に係る電子機器の概略構成図である。 比較例に係る固体撮像装置の問題点の説明に供する断面図である。 従来例に係る固体撮像装置の問題点の説明に供する断面図である。 従来例の固体撮像装置を示す要部の平面図である。 図22のA−A線上の断面図である。 従来例の問題点の説明に供する断面図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(固体撮像装置の構成及び製造方法の例)
2.第2の実施の形態(固体撮像装置の構成例)
3.第3の実施の形態(固体撮像装置の構成例)
4.第4の実施の形態(固体撮像装置の構成例及び製造方法の例)
5.第5の実施の形態(固体撮像装置の構成例及び製造方法の例)
6.第6の実施の形態(固体撮像装置の構成例)
7.第7の実施の形態(固体撮像装置の構成例)
8.第8の実施の形態(電子機器の構成例)
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図1〜図2に、本発明に係る固体撮像装置をCCD固体撮像装置に適用した第1実施の形態を示す。図1はCCD固体撮像装置の撮像領域の要部の平面図、図2は図1のA−A線上の断面図である。
第1実施の形態に係る固体撮像装置1は、図1に示すように、例えば正方形または長方形、本例では正方形の受光部2が2次元配列され、各受光部2の列に対応してCCD構造の垂直転送レジスタ部3が配置された撮像領域4を有して成る。受光部2は、フォトダイオード(PD)で構成される。固体撮像装置1は、図示しないが、垂直転送レジスタ部3に接続されて電荷を水平方向に転送するCCD構造の水平転送レジスタ部と、水平転送レジスタ部の終段に接続された出力部とを有する。垂直転送レジスタ部3は、受光部2から読み出された信号電荷を垂直方向に順次転送するように構成される。垂直転送レジスタ部3は、埋め込みチャネル領域(以下、転送チャネル領域という)4と、その上にゲート絶縁膜を介して転送方向に配列された複数の転送電極6、7、8を有して構成される。転送電流6、7及び8は、1層目のポリシリコン膜で形成される。本例では、1つの受光部2に対して3つの転送電極6、7及び8が対応するように形成される。
転送電極のうち、転送電極6及び8は、それぞれ各垂直転送レジスタ部3に対応する電極同士が接続されるように、垂直方向に隣り合う受光部2の間を通して水平方向に連続して形成される。一方、両転送電極6及び8に挟まれた読み出し電極を兼ねる各転送電極7は、各垂直転送レジスタ部3において、島状に独立して形成されるため、2層目のポリシリコン膜による接続配線9に接続される。接続配線9は、垂直方向に隣り合う受光部2の間に帯状に延びる転送電極6,8上に絶縁膜を介して配置された帯状部9Bと、これと一体に各島状の転送電極7上に延長する延長部9Aとを有して構成される。接続配線9の延長部9Aが、各垂直転送レジスタ部3における転送電極7のコンタクト部10に接続される。
断面構造では、図2に示すように、第1導電型、例えばn型のシリコン半導体基板11に第2導電型であるp型の第1半導体ウェル領域12が形成され、このp型第1半導体ウェル領域12に受光部2を構成するフォトダイオード(PD)が形成される。フォトダイオード(PD)は、電荷蓄積領域となるn型半導体領域13と表面の暗電流を抑制するp+半導体領域14を有して形成される。p型第1半導体ウェル領域12には、さらにn型の転送チャネル領域4、p+チャネルストップ領域15が形成され、n型転送チャネル領域4の直下にp型の第2半導体ウェル領域16が形成される。
n型転送チャネル領域4上には、ゲート絶縁膜5を介して1層目のポリシリコン膜による転送電極6〜8が形成され、さらに絶縁膜17を介して2層目のポリシリコン膜による接続配線9が形成される。接続配線9の延長部9Aは絶縁膜17のコンタクトホールを介して島状の転送電極7のコンタクト部10に接続される。転送電極6〜8は、それぞれp+チャネルストップ領域15、転送チャネル領域4、及び転送チャネル領域4から受光部2の端部までの領域に跨って形成される。すなわち、転送電極7は、転送チャネル領域4と受光部2間の読み出し領域20まで延長される。また、受光部2を除いて、受講部周囲の転送電極6〜8、接続配線9を被覆するように、絶縁膜17を介して遮光膜18が形成される。
ゲート絶縁膜5は、例えばシリコン酸化(SiO)膜で形成される。1層目ポリシリコン膜と2層目ポリシリコン膜との間、遮光膜18と転送電極6〜8、接続配線9との間の絶縁膜17は、例えばシリコン窒化(SiN)膜で形成される。受光部2の表面には、シリコン酸化(SiO2)膜21、反射防止膜22となるシリコン窒化(SiN)膜及び屈折率が1.4〜1.6程度の絶縁膜、例えばシリコン酸化膜23による積層絶縁膜24が形成される。この反射防止膜22のシリコン窒化膜は、上記遮光膜18下の絶縁膜17のシリコン窒化膜と同時に形成される。また、シリコン酸化膜23は、後述する導波路28のクラッド層26の一部で形成することができる。すなわち、シリコン酸化膜23は、反射防止膜22と導波路のコア層27との間に形成される。
各受光部2の上方には、入射光を受光部2へ有効に集光させるための、後述する本発明に係る導波路28は形成される。導波路28は、基本的には低屈折率の材料からなるクラッド層と高屈折率の材料からなるコア層で構成される。さらに、例えば、シリコン窒化膜からなるパシベーション膜29、及び、例えば、アクリル樹脂などの有機塗布材料で形成された平坦化膜30を介してオンチップカラーフィルタ31が形成され、その上にオンチップマイクロレンズ32が形成される。
導波路28は、低屈折率のクラッド層26と、クラッド層26に囲まれた溝部25内に高屈折率のコア層27を埋め込んで形成される。クラッド層26としては、例えば屈折率nが1.4のシリコン酸化膜で形成され、クラッド層26の一部が反射防止膜22上を被覆するよう形成される。
そして、本実施の形態においては、特に、導波路28がそのコア層27に導波方向に屈折率分布を持たせるように形成される。コア層27は、高密度プラズマ(High Density Plasma)成膜法(HDP成膜法)を用いて、クラッド層26の溝部25内に埋め込まれる。このHDP成膜法を用いてコア層27を埋め込む際に、D/S比を調整、すなわち制御して埋め込む。すなわち、溝部25の底部側の埋め込みでは、D/S比を小さくして空隙(いわゆる「す」)が発生しないように埋め込み性を良くて埋め込む。続いて、D/S比を大きくして埋め込む。この結果、コア層27においては、底部側では空隙のない状態で屈折率が比較的低い第1の膜271が成膜され、その上に緻密性が高く屈折率が比較的高い第2の膜272が形成される。
図3に、HDP成膜法におけるD/S比と屈折率nの関係を示す。横軸はD/S比、縦軸は成膜の屈折率nである。D/S比が高くなるにつれて屈折率nは高くなる。デポジット成分が強くなるため、埋め込み性は悪くなる。D/S比が低くなるにつれて屈折率nは低くなる。スパッタ成分が強くなるため、埋め込み性が良くなる。
本実施の形態では、HDP成膜法の図3に示す特性を利用してコア層27の埋め込みを行い、コア層全体で埋め込み性の良い、しかも底部側を屈折率の低い第1の膜271とし、上部を屈折率の高い第2の膜272を有するコア層を構成する。コア層27は、第1の膜271及び第2の膜272のそれぞれの膜内で一様の屈折率を持つ2層構造とすることができる。第1の膜271としては、上層部に行くに従って屈折率が高くなるように、複数層、すなわち複数段階(例えば、多段階)の層で形成しても良く、もしくは連続的に屈折率が変化するように形成することもできる。
このように形成することで、各高さでのコア幅に対して埋め込み性がありながら、最も高い屈折率で埋め込まれた構造となり、コア層27全体の実効的な屈折率を高く出来るため、高い感度特性が得られる構造となる。
なお、上記の第1の膜及び第2の膜のそれぞれの膜内で一様の屈折率を持つ2層構造とする構成は後述する第2実施の形態以下の各実施の形態に係る固体撮像装置にも適用できる。また、上記の第1の膜が屈折率を異にした複数の膜で形成する構成、第1の膜を屈折率を変化させた膜で形成する構成は、後述する第2実施の形態以下の実施の形態に係る固体撮像装置にも適用できる。
コア層27を第1の膜271と第2の膜272の二層構造としたときには、第1の膜2711の屈折率を1.6〜1.7程度、第2の膜272の屈折率を1.8〜2.0程度とすることができる。また、第1の膜271を複数段階もしくは連続して屈折率が変化する膜としたときには、第1の膜271の屈折率を1.45〜1.74程度、第2の膜272の屈折率を1.75〜2.00とすることができる。
本実施の形態では、HDP成膜法で使用するガスを、シラン系、N2、O2、TEOS、アンモニア、アルゴン、トリメチルシラン、テトラメチルシランなどから選択したガスとする。そして、本実施の形態では、選択したガスの比率と流量を制御しながら成膜し、第1の膜271及び第2の膜272をSiON膜、もしくはSiN膜、もしくはSiC膜で形成する。また、例えば、第1の膜271をSiON膜で形成し、第2の膜272をSiN膜もしくはSiC膜で形成することができる。
導波路28の一例として、クラッド層26は、屈折率が1.45のシリコン酸化(SiO2)膜で形成することができる。コア層27の第1の膜271は、屈折率が1.7のシリコン酸窒化(SiON)膜で形成し、第2の膜272は、屈折率が1.8のシリコン窒化(SiN)膜で形成することができる。
図3に示すD/S比と屈折率nの関係は、HDP成膜法において、SiC膜やSiN膜など以外の、例えばSiO2膜、その他の膜を成膜したときも成立する。SiN膜を形成する場合は、シラン、O2、N2、TEOSのガスを使用する。SiC膜を形成する場合は、シラン、O2、N2のほか、トリメチルシラン、テトラメチルシランなど、シランの水蒸気にメチル基を含有するガスを使用する。
コア層27の第1の膜271の厚みd0は、
0≦(第1の膜271の屈折率n)×(第1の膜271の厚みd0)≦720nm
の式を満たす厚さに設定されることが望ましい。その理由は、後述する。なお、上限は720nmでなくても、固体撮像装置で使用する最も長い波長λと概ね一致する値であれば良い。
[固体撮像装置の製造方法の例(1)]
図4〜図5に、第1実施の形態の固体撮像装置の製造方法、特に導波路の製法を示す。各工程図は、図1のA−A線上の断面に相当する。
先ず、図4Aに示すように、半導体基板11上に、例えばシリコン酸化(SiO)膜によるゲート絶縁膜5を介して1層目のポリシリコン膜による転送電極6、7及び8を繰り返して形成する。半導体基板11には、既に、一部図示しないが、受光部2となるフォトダイオード(PD)、転送チャネル領域4、p+チャネルストップ領域15などが形成されている。また、例えばシリコン窒化(SiN)膜による絶縁膜17を介して、延長部9Aを転送電極7に接続した2層目のポリシリコン膜による接続配線9[9A,9B]を形成する。
垂直転送レジスタ部3では、1層目ポリシリコン膜による転送電極6〜8が幅d1で形成され、2層目ポリシリコン膜による接続配線9の延長部9Aが幅d1より狭い幅d2(d1>d2)で形成される。また、図示しないが、垂直方向に隣り合う受光部2の間では、1層目ポリシリコン膜による転送電極6,8が幅d3で形成され、2層目ポリシリコン膜による接続配線9の帯状部9Bが幅d3より狭い幅d4(d3>d4)で形成される(図1参照)。さらに、例えばシリコン窒化(SiN)膜による絶縁膜17を介して例えばAl膜による遮光膜18を形成する。転送チャネル領域4、ゲート絶縁膜5及び転送電極6〜8により垂直転送レジスタ部3が形成される。受光部2の表面には、シリコン酸化膜21及び絶縁膜17から延長したシリコン窒化膜による反射防止膜22を形成する。
なお、垂直転送レジスタ部3での転送配線6〜8と接続配線9の延長部9Aと遮光膜18との積層構造は、水平方向の断面において、軸心0を中心に左右対称に形成される。また、図示しないが、垂直方向の受光2間での転送電極6,8と接続配線9の帯状部9Bと遮光膜18との積層構造は、垂直方向の断面において、同様に軸心0を中心に左右対称に形成される。
次に、図4Bに示すように、遮光膜18及びフォトダイオード(PD)に対応した開口部を含む全面に、導波路のクラッド層となるクラッド材料膜26Aを成膜する。このクラッド材料膜26Aは、例えばBPSG(ボロン・リン・シリケートガラス)などの酸化シリコン(SiO2)が用いられる。クラッド材料膜26Aは、例えばCVD(化学気相成長)法により成膜される。その後、例えばCMP(化学機械研磨)法、ドライエッチング法などを用いて表面を平坦化する。
次に、図5Cに示すように、リソグラフィー技術を用いて、クラッド材料層26A上に、フォトダイオード(PD)に対応する部分に開口部41を有するレジストマスク42を形成する。このレジストマスク42を介して、クラッド材料膜26Aをドライエッチングして溝部25を形成する。これにより、溝部25の内壁にクラッド材料膜26Aによるクラッド層26が形成される。このドライエッチングでは、溝部25の底部が反射防止膜22に達することなく、所要の膜厚だけクラッド材料膜が残るようにエッチングする。これにより、反射防止膜22上にクラッド材料膜によるシリコン酸化膜23が形成される。
次に、図5Dに示すように、シラン系、N、O、TEOS、アンモニア、アルゴン、トリメチルシラン、テトラメチルシランなどから選択されたガスを用い、HDP成膜法により、その選択されたガスの比率と流量を制御しながらコア層27を成膜する。最初の成膜では、D/S比が低くなるように選択されたガスの比率及び流量を制御して、溝部25の底部側に、空隙のない埋め込み性が良く、屈折率が比較的低い第1の膜271を形成する。続いて、D/Sが高くなるように選択されたガスの比率及び流量を制御して、溝部25の上部側、すなわち第1の膜271上に、屈折率が比較的高い第2の膜272を形成する。第2の膜272は、D/S比を高くした成膜であるが、既に、第1の膜271が形成されており、残りの溝部のアスペクト比は、最初のアスペクト比より低いので、埋め込み性の良い状態で埋め込むことができる。
この第1の膜271及び第2の膜272により、埋め込み性が良く、しかも導波方向に屈折率分布を持つコア層27が形成される。
使用するガスを上記のガスから選択することにより、SiON膜、もしくはSiN膜、もしくはSiC膜を選択的に埋め込んで、第1及び第2の膜271及び272を形成することができる。
一例として、シラン、N、Oのガスを使用し、これらのガスの流量比を制御しながら、SiON膜(屈折率:1.7)による第1の膜271を成膜し、続いてその上にSiN(屈折率:1.8)による第2の膜272を成膜してコア層27を形成する。
コア層27を形成した後は、通常のように、パシベーション膜、平坦化膜、オンチップカラーフィルタ及びオンチップマイクロレンズを形成して、目的の固体撮像装置1を得る。
[固体撮像装置の製造方法の例(2)]
図6に、第1実施の形態の固体撮像装置の製造方法の他の例を示す。本例は、クラッド層26の形成の仕方を異にした製造方法である。本実施の形態では、前述の図4Aの状態の後、図6Aに示すように、クラッド層26を受光部2に対応した凹部周囲の積層構造の表面に倣うように成膜する。
このクラッド層26となるクラッド材としては、例えば、熱CVD(化学気相成長)法によるNSG膜、BPSG膜、PSG膜、あるいはプラズマCVD法によるプラズマ・シリコン酸化(SiO2)膜などで形成することができる。NSGは窒化シリケートガラスの略称、BPSGはボロン・リン・シリケートガラスの略称、PSGはリン・シリケートガラスの略称である。例えば、BPSG膜であれば、成膜膜厚を50〜300nmと薄い膜厚で成膜し、熱処理を行う事で、積層構造の表面に倣って成膜することができる。
次に、必要であれば、成膜したクラッド層26の形状を、側壁面(傾斜面、垂直面)の段差を低減し、かつ反射防止膜22上に所要膜厚が残るように整形する。この形状コントロールは、例えばドライエッチング、熱処理によるリフロー等で行うことができる。
これ以降は、製造方法の例(1)で説明したと同様の製法により第1の膜271及び第2の膜272を成膜してコア層27を形成する。その後、通常のように、パシベーション膜29、平坦化膜30、オンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ32を形成して、目的の固体撮像装置1を得る。
[固体撮像装置の製造方法の例(3)]
本実施の形態は、コア層27の第1の膜271の形成に際して、使用するガスの流量比を制御しながら、下層から上層に向けて屈折率が高くなるように、複数層の膜を成膜する。
その他、コア層27の第1の膜271の形成に際して、使用するガスの流量を制御しながら、下層から上層に向けて屈折率が連続的に高くなるように成膜する。
いずれの場合も、クラッド層26は、製造方法の例(1)または(2)で説明した製法で形成する。
上例の各製造方法において、第1の膜271の成膜に際して、使用するガスの流量比を制御しながら、下層から上層に向けて屈折率が高くなるように、複数層(例えば例えば段階)の膜で形成し、あるいは屈折率が連続的に変化させた膜で形成することできる。このように多段階、連続的に屈折率を変化させると、光は界面を認識せず、界面反射を減少させ、感度特性を向上させることが出来る。
上述の第1実施の形態に係る固体撮像装置1によれば、コア層27を良好な埋め込み性をもって、クラッド層26の溝部25内に形成し、好適な導波路28を構成することができるので、感度特性を向上し、画像むらの発生を抑えることができる。また、上述の各例の固体撮像装置の製造方法によれば、感度特性が向上し、画像むらの発生を抑えた固体撮像装置1を製造することができる。
すなわち、HDP成膜法を用いて、アスペクト比の高い溝部25内にコア層27が成膜される。その際、底部側では、D/S比が低くなるように使用ガスの比率と流量が制御されて成膜されるので、空隙が生じない、埋め込み性の良い第1の膜271が形成される。この第1の膜271は比較的屈折率が低い膜となる。続いて、第1の膜271の上部側では、D/S比が高くなるように使用ガスの比率と流量が制御されて成膜され、緻密な膜質を有する高屈折率の第2の膜272が形成される。このとき、D/S比が高いが、溝部25の底部側に既に第1の膜271が埋め込まれているので、溝部25が浅くなっており、埋め込み性の良い状態で第2の膜272が形成される。したがって、コア層27内に空隙(いわゆる「す」)が存在しないので、空隙に起因した入射光の乱反射が発生せず、導波路28としての機能を十分に果たし、集光効率を上げて感度を向上することができる。また、空隙に起因した画像むらの発生を抑えることができる。
図7に、感度特性の比較、図8に画像むらの発生状況の比較を示す。図7及び図8はそれぞれ光学シミュレーションで得たグラフである。グラフでは、図9Aに示す目標とする導波路を有する固体撮像装置(試料A)と、図9Bに示す従来の図 に示す導波路を有する固体撮像装置(試料B)と、図9Cに示す第1実施の形態の固体撮像装置(試料C)とを比較した。
試料Aは、屈折率1.4のクラッド層26内に、屈折率nが1.8のクラッド層27が空隙のない状態で埋め込まれた目標とする導波路281を有した固体撮像装置である。試料Bは、屈折率1.4のクラッド層126内に、屈折率nが1.8のクラッド層125が空隙140が存在した状態で埋め込まれた導波路124を有した固体撮像装置である。試料Cは、屈折率1.4のクラッド層26内に、屈折率nが1.7の第1の膜271と、屈折率nが1.8の第2の膜272からなるクラッド層27が空隙のない状態で埋め込まれた波路28を有した固体撮像装置である。
図7の感度特性は、縦軸に感度(相対値)、横軸に各F値を示す。図7の感度特性によれば、試料C(第1実施の形態)と試料A(目標構造)とは大体同程度の感度特性を有している。これに対して、試料B(従来構造)は、空隙140が有るために、感度特性が悪くなっている。試料C(第1実施の形態)は、空隙での乱反射が発生しないため、感度特性は試料A(目標構造)と同等以上となっている。
図8の画像むらに関するグラフは、縦軸に画像むらの発生個数(対数標記)、横軸に試料A、B、Cを示す。図8によれば、試料B(従来構造)のみが、桁違いに画像むらの発生個数が増えている。これに対して、試料A(目標構造)と試料C(第1実施の形態)とは、同程度であり、試料Bと比較して画像むらの発生が桁違いに少ない。
さらに、第1実施の形態に係る固体撮像装置1によれば、コア層27として、下層を屈折率nが低い(n=1.7)の第1の膜271とし、上層を屈折率nの高い(n=1.8)の第2の膜272とした2層構造として構成されている。この構成により、反射防止膜22上の屈折率の低いシリコン酸化膜23、本例ではクラッド層26と同じシリコン酸化膜23と、高屈折率の高いコア層27との界面での界面反射が抑制され、感度特性が向上する。勿論、本実施の形態では、屈折率の高い反射防止膜22と屈折率の高いコア層27との間に屈折率の低いシリコン酸化膜23が形成されているので、反射防止の機能が維持され、反射防止膜22表面での界面反射も抑制される。
図10に、上記界面反射の影響に基く感度特性の比較を示す。図10は、光学シミュレーションで得たグラフである。グラフでは、図11Aに示す従来の図 に示す導波路を有する固体撮像装置(試料E)と、図11Bに示す第1実施の形態の固体撮像装置(試料G)とを比較した。試料Eは、前述の試料Bと同じである。但し、空隙140の存在は無視した。試料Gは、前述の試料Cと同じである。
図10において、縦軸にF5.6の感度(相対値)、横軸に各試料E、Gを示す。図10によれば、試料E(従来構造)では、反射防止膜の表面に屈折率の低いシリコン酸化膜が形成されているので、反射防止膜表面での界面反射L12(図21参照)は抑えられる。しかし、低屈折率のシリコン酸化膜と高屈折率のコア層との界面での界面反射L11が発生し、感度特性が損なわれている。これに対し、試料G(第1実施の形態)では、コア層27の下層に屈折率の低い第1の膜271を有するので、第1の膜271とその下の屈折率の低いシリコン酸化膜23との界面での界面反射L11が抑制される。また、試料Gにおいても、反射防止膜22の表面に屈折率の低いシリコン酸化膜23が形成されているので、反射防止膜表面での界面反射L12は抑えられる。したがって、試料Gの第1実施の形態は感度特性を向上することができる。
さらに、第1実施の形態に係る固体撮像装置によれば、感度特性の改善が出来、また、スミア特性は大きな悪化を引き起こすことがなく、同等程度に保てる。
図12に、感度特性とスミア特性の比較を示す。図12のグラフにおいて、横軸は(第1の膜271の屈折率n)×(第1の膜271の厚みd0)の値(nm)、左縦軸は白色感度、右縦軸は基準状態に対するスミアの悪化分(dB)を示す。図12は、導波路形状を様々に変化させ、この導波路形状をパラメータとして、コア層27の第1の膜271の厚みd0を変化させたときの、感度とスミアの応答を示す。図13A〜Dに、導波路形状を変化させた各試料、すなわち導波路形状1〜導波路形状4とした試料を示す。導波路形状1は、シリコン酸化膜23の膜厚が0nm、導波路形状2は、シリコン酸化膜23の膜厚が50nm、導波路形状3は、シリコン酸化膜23の膜厚が100nm、導波路形状4は、シリコン酸化膜23の膜厚が150nmとした場合である。
図12において、曲線aは導波路形状1のときの感度特性である。曲線bは導波路形状2のときの感度特性である。曲線cは導波路形状3のときの感度特性である。曲線dは導波路形状4のときの感度特性である。曲線eは導波路形状1のときのスミア特性である。
横軸の720nmを基準にこれ以下の値であれば、領域R1,R2,R3で示すように、スミアが若干犠牲になるが、感度改善効果が得られる条件が存在する。曲線eで示すように、720nmを超える値であると、感度への効果が低く、スミアも悪くなる。720nm以下でなくても、概ね固体撮像装置で使用する最も長い波長λ以下であれば良い。λの値を超えるとスミア特性が大きく劣化する。
<2.第2の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図14に、本発明に係る固体撮像装置としてCCD固体撮像装置に適用した第2実施の形態を示す。図14はCCD固体撮像装置の撮像領域の要部の断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置51は、受光部2であるフォトダイオード(PD)上に、クラッド層26と、埋め込み性が良くて屈折率が比較的低い第1の膜271及び屈折率が高い第2の膜272からなるコア層27とを有する導波路28が形成される。この導波路28は、第1実施の形態で説明したと同様の導波路である。
そして、本実施の形態では、特に、反射防止膜22上に屈折率の低いシリコン酸化膜23を形成せず、直接反射防止膜22にコア層27の第1の膜271が接するように構成される。すなわち、第1実施の形態との違いは、コア層27の第1の膜271とシリコン窒化膜による反射防止膜22との間にシリコン酸化膜23が形成されない点のみである。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、図14において図2と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法は、例えば図4及び図5で説明した製法に類似して製造することができる。但し、図4Cの工程で、クラッド層26に溝部25を形成する際に、反射防止膜22が露出するように溝部25を形成する。その後、コア層27を成膜するとき、コア層27が反射防止膜22に接するほうに成膜する。図6の製造方法を適用する場合も、クラッド層26の成膜に際しては、反射防止膜22が露出するようにクラッド層26を成膜する。その後、反射防止膜22に接するようにコア層27を成膜する。
第2実施の形態に係る固体撮像装置51においても、反射防止膜22上に形成する導波路28の構成、特にコア層27の構成が、HDP成膜法を用いてそのD/S比を制御しながら成膜した第1の膜271及び第2の膜272を有している。したがって、第1実施の形態で説明したと同様に、感度特性が向上し、画像むらを抑えることができる。
図15に、界面反射の影響に基く感度特性の比較を示す。図15は光学シミュレーションで得たグラフである。グラフでは、図16Aに示す従来の導波路を有する固体撮像装置(試料D)と、図16Bに示す第2実施の形態の固体撮像装置(試料F)とを比較した。試料Dでは空隙140の存在は無視した。
図15において、縦軸にF5.6の簡素(相対値)、横軸に各試料D、Fを示す。図15によれば、試料D(従来構造)では、反射防止膜122の上に直接高屈折率のコア層125が形成されているので、反射防止膜122とコア層125の界面で界面反射が生じ、反射防止機能が薄れ、感度特性が得られない。これに対し、試料F(第2実施の形態)では、コア層27の下層に屈折率の低い第1の膜271を有するので、反射防止膜表面での界面反射が抑えられ、反射防止機能が維持され、感度特性を向上することができる。
さらに、第2実施の形態の固体撮像装置においても、コア層27の第1の膜271の厚みd0は、
0≦(第1の膜271の屈折率n)×(第1の膜271の厚みd0)≦720nm
の式を満たす厚さに設定される。なお、上限は720nmでなくても、概ね固体撮像装置で使用する最も長い波長の値λ以下であればよい。
これにより、第1実施の形態の固体撮像装置と同様に、図12で示した感度特性の改善とスミア特性の改善を図ることができる。
<3.第3実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図17に、本発明に係る固体撮像装置をCCD固体撮像装置に適用した第3実施の形態を示す。図17はCCD固体撮像装置の撮像領域の要部の断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置53は、前述した導波路27上にさらに層内レンズ54を形成して構成される。すなわち、本実施の形態に係る固体撮像装置53は、受光部2であるフォトダイオード(PD)上に、クラッド層26と、このクラッド層26の溝部に埋め込まれた第1の膜271及び第2の膜272からなるコア層27とを有する導波路28が形成される。コア層を構成する下層の第1の膜271は埋め込み性が良く屈折率が比較的低く、上層の第2の膜272は第1の膜271より屈折率が高い。これら第1及び第2の膜271及び272は、第1実施の形態で説明したと同様に、HDP成膜法により同一チャンバ内において連続して形成される。つまり、この導波路28は、第1実施の形態で説明したと同様の導波路である。同一シャンバ内で、HDP成膜法により、第1の膜271及び第2の膜272を連続して形成するときは、工程数が少なくなり、製造の簡素化が図れる。
そして、本実施の形態においては、この導波路28上に層内レンズ54が形成される。層内レンズ54は、本例では凸レンズ形状に構成され、第2の膜272と同じシリコン窒化膜で形成される。この層内レンズ54を含む表面全面にパシベーション膜29が形成され、その上に平坦化膜30を介してオンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ31が形成される。
その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、図2と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る固体撮像装置53によれば、導波路27上に層内レンズ54が形成されるので、さらにフォトダイオード(PD)への集光効率が上がり、感度の向上が図られる。その他、第1及び第2の膜271及び272がHDP成膜法により成膜されるので、コア層27を空隙のない状態で埋め込むことができ、感度特性の向上、画像むらの抑制、スミア特性の改善が図られるなど、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
なお、図示しないが前述の第2実施の形態の固体撮像装置51においても、導波路28上に層内レンズ54を設けた構成とすることができる。
<4.第4の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図18に、本発明に係る固体撮像装置をCCD固体撮像装置に適用した第4実施の形態を示す。図18はCCD固体撮像装置の撮像領域の要部の断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置55は、受光部2であるフォトダイオード(PD)上に、クラッド層26と、このクラッド層26の溝部に埋め込まれた第1の膜273及び第2の膜274からなるコア層27とを有する導波路28が形成される。コア層を構成する下層の第1の膜273は埋め込み性が良く屈折率が比較的低く、上層の第2の膜274は第1の膜273より屈折率が高い。
そして、本実施の形態においては、コア層27を構成する下層の第1の膜273を前述と同様にHDP成膜法により成膜される。第1の膜273は、D/S比を制御して埋め込み性が良く屈折率が比較的低い膜で成膜される。一方、コア層27を構成する上層の第2の膜274は、平行平板電極を用いたプラズマCVD法(以下、平衡平板プラズマCVD法という)により成膜される。
HDP成膜法で形成する第1の膜273は、例えばシリコン酸窒化(SiON)膜もしくはシリコン窒化(SiN)膜で形成される。このシリコン酸窒化膜もしくはシリコン窒化膜は、HDP成膜での成膜条件により、屈折率を1.5〜1.8まで調整することができる。平行平板プラズマCVD法で形成する第2の膜274は、例えばシリコン窒化(SiN)膜、シリコン炭化(SiC)膜等で形成される。第2の膜274は、第1の膜273と密着性がよく、かつ第1の膜273より屈折率が高い膜特性を有する。平行平板プラズマCVD法で成膜される上記第2の膜274は、1.8を超える屈折率が得られ、例えば1.9〜2.1程度の屈折率が得られる。
第1の膜273となる例えばHDP―SiON膜(N=1.7)より屈折率Nが高い第2の膜274に用いられる材料膜としては、上記以外に、次に示す絶縁膜がある。カッコ内は屈折率を示す。第2の膜274の材料膜としては、ハフニウム(1,95)、アルミニウム(1.76)タンタル(2.16)、チタン(2.5)、イットリウム(1.82)、ランタノイド(1.88)元素のうち、少なくとも1つの元素を含む絶縁膜を用いることができる。これらの絶縁膜は、第1の膜273との密着性もよい。コア層26は、例えば屈折率が1.45程度のシリコン酸化膜で形成される。
導波路28を含む上面には、パシベーション膜29及び平坦化膜30を介して、オンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ32が積層して形成される。その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、図2と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
[固体撮像装置の製造方法の例]
図19〜図20に、第4実施の形態の固体撮像装置55の製造方法、特に導波路の製法を示す。本実施の形態では、図19Aに示すように、前述の図6Aで説明したと同様に、半導体基板にフォトダイオード(PD)、転送電極6〜8、接続配線9、絶縁膜17、遮光膜18などを形成する。そして、この状態の後、導波路を構成するクラッド層26を受光部2に対応した凹部周囲の積層構造の表面を倣うように成膜する。クラッド層26としては、例えば屈折率が1.45のシリコン酸化膜を成膜する。
次に、図19Bに示すように、埋め込み性の高いHDP成膜法により、クラッド層26の溝底部をボトムアップするように、第1の膜273を成膜する。HDP成膜条件としては、例えば、温度:200℃〜800℃、RFパワー:1kW〜10kW、RFバイアスパワー:1kW〜10kW、圧力:2mTorr〜50mTorr、ガス種:SiH、O、N、NH、Ar、Heとする。(質問:RFパワー、RFバイアスパワーでは、RFの前に高周波、あるいは低周波が付かないのですか)。このHDP成膜条件で、SiON膜もしくはSiN膜を形成する。HDP成膜法により形成するSiON膜もしくはSiN膜の屈折率は、成膜条件により1.5〜1.8まで調整可能である。
次に、図20Cに示すように、HDP成膜後に、平行平板プラズマCVD法により、屈折率の高い第2の膜274となる例えばシリコン窒化(SiN)膜を、溝部内を埋め込むように、上面全面に成膜する。プラズマSiN成膜条件としては、例えば、温度:200℃〜800℃、高周波RFパワー:100W〜1500W、低周波RFバイアスパワー:100W〜1500W、圧力:2Torr〜10Torr、ガス種:SiH、N、NH、He、Oとする。この成膜条件で、SiN膜を形成する。ここでは、プラズマSiNで成膜する例を示したが、その他、HDP成膜法による第1の膜273より屈折率の高いコア材、すなわち屈折率1.8を超える高屈折率のコア材料であれば、プラズマSiN膜に限らない。この他の材料としては、前述の絶縁膜を用いることができる。
次に、図20Dに示すように、第2の膜274を成膜した後、エッチバック処理や化学機械研磨(CMP)などの手法を用いて、第2の膜274を平坦化する。それ以後は、パシベーション膜29、平坦化膜30、オンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ32を形成して、目的の固体撮像装置55を得る。
第4実施の形態に係る固体撮像装置55によれば、導波路28のコア層27を構成する第1の膜273をHDP成膜法により形成しているので、埋め込み性良くクラッド層26の溝底部に埋め込むことができる。また、導波路28のコア層27を構成する第2の膜274を平行平板プラズマCVD法により形成しているので、屈折率が1.8を超える高い屈折率の第2の膜274を形成することができる。これにより、コア層27の屈折率がより高くなるので、導波路28としての集光効率が上がる。
導波路28では、コア層27の屈折率が高いほど集光効率が高くなる。固体撮像装置の有効画素領域の周辺部分に対応するいわゆる画角端では、入射する光が斜め光となるため、集光が難しい。このため、画角端ではスミアが増大する傾向になる。しかし、本実施の形態では、コア層27の屈折率を高くして導波路の集光効率を上げることが出来るので、画角端でのスミアを低減することができる。
HDP成膜法による例えばSiON膜は、薄いほど膜剥がれが起こりにくい。本題4実施の形態では、第1の膜273のみをHDP法による膜で形成しているので、全てのコア層をストレスが強いHDP法による膜で形成した場合より、薄膜化できるので、膜剥がれを防止できる。コア層27のトータルの厚さを700nm〜800nmとすると、第1の膜273の膜厚は200nm程度まで薄膜化することができる。従って、信頼性の高い導波路を形成することができ、信頼性の高い固体撮像装置を提供することができる。
導波路28のコア層の底部にボトムアップの第1の膜273を埋め込み性の良いHDP成膜法による膜で埋め込み、埋め込みアスペクト比を低減することにより、第1の膜273上に埋め込み性の低い高屈折率材料でも埋め込むことが可能になる。これにより、より集光効率の高い導波路構造を形成することができる。
その他、コア層27を空隙のない状態で埋め込むことができ、感度特性の向上、画像むらの抑制、スミア特性の改善が図られるなど、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<第5の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図21に、本発明に係る固体撮像装置をCCD固体撮像装置に適用した第5実施の形態を示す。図18はCCD固体撮像装置の撮像領域の要部の断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置57は、前述の第4実施の形態において、さらに導波路27上に層内レンズ54を形成して構成される。すなわち、本実施の形態に係る固体撮像装置57は、受光部2であるフォトダイオード(PD)上に、クラッド層26と、このクラッド層26の溝部に埋め込まれた第1の膜273及び第2の膜274からなるコア層27とを有する導波路28が形成される。コア層を構成する下層の第1の膜273は埋め込み性が良く屈折率が比較的低く、上層の第2の膜274は第1の膜273より屈折率が高い。
コア層27を構成する下層の第1の膜273は前述と同様にHDP成膜法により成膜される。第1の膜273は、D/S比を制御して埋め込み性が良く屈折率が比較的低い膜で成膜される。一方、コア層27を構成する上層の第2の膜274は、平行平板電極を用いたプラズマCVD法(以下、平衡平板プラズマCVD法という)により成膜される。クラッド層26、及びコア層27となる第1の膜273、第2の膜274のそれぞれの材料、屈折率については、第4実施の形態で説明したと同様であるので、重複説明を省略する。
そして、本実施の形態においては、この導波路28上に層内レンズ54が形成される。層内レンズ54は、本例では凸レンズ形状に構成され、第2の膜274と同じシリコン窒化膜で形成される。この層内レンズ54を含む表面全面にパシベーション膜29が形成され、その上に平坦化膜30を介してオンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ31が形成される。
その他の構成は、前述の第4実施の形態で説明したと同様であるので、図18と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
[固体撮像装置の製造方法の例]
図22〜図23に、第5実施の形態の固体撮像装置57の製造方法、特に導波路及び層内レンズの製法を示す。図21Aの工程は、前述の図20Cの工程に相当する。すなわち、本実施の形態では、図21Aに示すように、半導体基板にフォトダイオード(PD)、転送電極6〜8、接続配線9、絶縁膜17、遮光膜18などを形成する。そして、この状態の後、導波路を構成するクラッド層26を受光部2に対応した凹部周囲の積層構造の表面を倣うように成膜する。クラッド層26としては、例えば屈折率が1.45のシリコン酸化膜を成膜する。
次に、埋め込み性の高いHDP成膜法により、クラッド層26の溝底部をボトムアップするように、第1の膜273を成膜する。このときのHDP成膜条件は、4実施の形態のHDP成膜条件で説明したHDP成膜条件と同じである。次に、HDP成膜後に、平行平板プラズマCVD法により、屈折率の高い第2の膜274となる例えばシリコン窒化(SiN)膜を、溝部内を埋め込むように、上面全面に成膜する。このときのプラズマSiN成膜条件は、第4実施の形態で説明したプラズマSiN成膜条件と同じである。
次に、図22Bに示すように、第2の膜274を成膜した後、エッチバック処理や化学機械研磨(CMP)などの手法を用いて、第2の膜274を平坦化する。これによって、クラッド層26と、第1及び第2の膜273及び274によるコア層27とからなる導波路28を形成する。次いで、平坦化した第2の膜274上の導波路28に対応する部分に選択的にフォトレジスト膜58を形成する。
次に、図23Cに示すように、フォトレジスト膜58をルフロー処理してレンズ形状に成形する。
次に、図23Dに示すように、レンズ形状のフォトレジスト膜58を含んで第2の膜274の表面全面にエッチバック処理を行い、第2の膜274、すなわちシリコン窒化膜による凸レンズの層内レンズ54を形成する。この層内レンズ54上を覆うパシベーション膜29を形成する。そして、それ以後は、平坦化膜30、オンチップカラーフィルタ31及びオンチップマイクロレンズ32を形成して、目的の固体撮像装置57を得る。
第5実施の形態に係る固体撮像装置57によれば、導波路27上に層内レンズ54が形成されるので、さらにフォトダイオード(PD)への集光効率が上がり、感度の向上が図られる。その他、重複説明を省略するも、集光効率の向上、感度特性の向上、画像むらの抑制、スミア特性の改善が図られるなど、第1実施の形態、第4実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<6.第6の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図24に、本発明に係る固体撮像装置としてCCD固体撮像装置に適用した第6実施の形態を示す。本実施の形態に係る固体撮像装置61は、遮光膜18を形成した後、全面に絶縁膜62を形成し、絶縁膜62の受光部2となるフォトダイオード)PD)に対応する部分に、溝部63を形成し、この溝部63内にいわゆる導波管64を形成して構成される。導波管64は、溝部63の側壁に例えばAl膜による反射膜65を形成し、反射膜65で囲まれた溝部63内に所要の絶縁膜による埋め込み層66を形成して構成される。埋め込み層66は、例えばシリコン酸化膜などで形成することができる。
導波管64では、埋め込み層66に入射された光が、反射膜65で反射されながらフォトダイオード(PD)に集光される。
そして、本実施の形態においては、この埋め込み層66を、前述したようなHDP成膜法を用い、使用するガスの比率、流量を制御しながら、すなわちD/S比を制御しながら、第1の膜661及び第2の膜662を成膜して構成する。第1の膜661は、D/S比を小さくした条件で成膜されるので、空隙のない状態で埋め込み性良く、かつ屈折率に低い膜として形成される。D/S比を大きくした条件で成膜される第2の膜662は、第1の膜661上に浅くなった溝部63内に形成されるので、埋め込み性良く、屈折率の高い緻密な膜として形成される。
その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、図2と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る固体撮像装置61によれば、画素サイズが微細化され、溝部63のアスペクト比が大きくなっても、導波管64の埋め込み層が第1、第2の膜661、662で形成されるので、埋め込み性の良い膜となる。すなわち、HDP成膜法を用い、その使用ガスの比率、流量を制御しながら第1、第2の膜661、662を成膜して埋め込み層66が形成される。これによって、埋め込み層66内に空隙が存在せず、空隙に起因した乱反射が防止でき感度特性を向上し、画像むらの発生を抑えることができる。
<7.第7の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図25に、本発明に係る固体撮像装置としてCMOS固体撮像装置に適用した第7実施の形態を示す。本実施の形態に係る固体撮像装置71は、通常のCMOS固体撮像装置と同様に、半導体基板74に、複数の受光2が2次元配列された画素部(撮像領域)73と、画素部63の周辺に配置された信号処理等の周辺回路部(図示せず)とを有して構成される。受光部2はフォトダイオード(PD)で構成され、画素トランジスタはMOSトランジスタで構成される。画素72は、受光部2となるフォトダイオード(PD)と、複数の画素トランジスタからなる構成される。
画素72を構成するフォトダイオード(PD)は、第2導電型、例えばn型の電荷蓄積領域75とその表面のシリコン酸化膜77との界面近傍に形成された暗電流抑制のための第1導電型であるp型半導体領域76とを有して形成される。画素トランジスタは、通常、例えば転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの4トランジスタ構成、あるいは選択トランジスタを省略した3トランジスタ構成とすることができる。代表として示した画素トランジスタ78は、対のソース・ドレイン領域81と、ゲート絶縁膜82と、ポリシリコンからなるゲート電極83とを有して形成される。ソース・ドレイン領域81は、紙面奥行き方向に形成される。ゲート電極83の端部は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離領域84上に跨るように形成される。
フォトダイオード(PD)上のシリコン酸化膜77上を含む全面には、例えばシリコン窒化膜による反射防止膜79が形成される。画素62の上方には、層間絶縁膜86を介して多層の配線87を配置した多層配線層88が形成され、さらにパシベーション膜89、平坦化膜90、オンチップカラーフィルタ91及びオンチップマイクロレンズ92が形成される。
そして、本実施の形態においては、フォトダイオード(PD)に対応して、多層配線層78の層間絶縁膜86に溝部93を形成し、この溝部93内に前述した本発明に係る導波路28形成される。この導波路28は、低屈折率のクラッド層26と、高屈折率のコア層27から構成される。コア層27は、HDP成膜法を用いて成膜され、その成膜に際して、D/S比を制御して埋め込み性が良く、屈折率の比較的低い第1の膜271と、その上の高屈折率の第2の膜272を成膜して形成される。コア層27と反射防止膜77との間にシリコン酸化膜23を形成した構成、あるいはシリコン酸化膜23を省略した構成を含めて、コア層27の構成、製法は、前述の第1実施の形態と同様であるので、詳細説明は省略する。
第7実施の形態に係る固体撮像装置71においても、反射防止膜79上に形成する導波路28の構成、特にコア層27の構成が、HDP成膜法を用いてそのD/S比を制御しながら成膜した第1の膜271及び第2の膜272を有している。したがって、第1実施の形態で説明したと同様に、感度特性が向上し、画像むらを抑えることができる。また、スミア特性を改善することができる。
第7実施の形態において、導波路28として、第4実施の形態で説明したと同様に、コア層27をHDP成膜法による第1の膜273と平行平板プラズマCVD法による第2の膜274で形成した構成とすることも可能である。また、導波路28上に層内レンズ54を形成した第3、第5実施の形態と同様の構成とすることも可能である。さらに導波路28を導波管64に置き換えた構成とすることも可能である。
上例では、導波路28のコア層27、導波管56の埋め込み層58を、HDP成膜法を用いて形成した。本発明では、HDP成膜法でなく、他の成膜法を用いて、複数段階で成膜して埋め込み、導波方向に屈折率分布を持つコア層27あるいは埋め込み層66を形成するようにしてもよい。
上例の固体撮像装置は、信号電荷を電子として構成したが、信号電荷を正孔として構成することもできる。この場合にはn型を第1導電型とし、p型を第2導電型として、各半導体領域の導電型を上述とは逆の導電型にして構成する。
<8.第8の実施の形態>
[電子機器の構成例]
本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像装置を備えたカメラ、カメラ付き携帯機器、固体撮像装置を備えたその他の機器、等の電子機器に適用することができる。
図26に、本発明の電子機器の一例としてカメラに適用した実施の形態を示す。本実施の形態に係るカメラ96は、光学系(光学レンズ)97と、固体撮像装置98と、信号処理回路99とを備えてなる。固体撮像装置98は、上述した各実施の形態のいずれか1つの固体撮像装置が適用される。光学系97は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置98の光電変換素子において一定期間信号電荷が蓄積される。信号処理回路99は、固体撮像装置98の出力信号に対して種々の信号処理を施して出力する。本実施の形態のカメラ96は、光学系97、固体撮像装置98、信号処理回路99がモジュール化したカメラモジュールの形態を含む。
本発明は、図26のカメラ、あるいはカメラモジュールを備えた例えば携帯電話に代表されるカメラ付き携帯機器などを構成することができる。
さらに、図26の構成は、光学系97、固体撮像装置98、信号処理回路99がモジュール化した撮像機能を有するモジュール、いわゆる撮像機能モジュ−ルとして構成することができる。本発明は、このような撮像機能モジュールを備えた電子機器を構成することができる。
本実施の形態に係る電子機器によれば、固体撮像装置における感度特性が向上し、画像むらの発生が抑えられるので、高画質、高品質の電子機器を提供することができる。
1,51,53,55,57,61,71・・固体撮像装置、2・・受光部、3・・垂直転送レジスタ部、4・・撮像領域、5・・ゲート絶縁膜、6〜8・・転送電極、9・・接続配線、10・・コンタクト部、26・・クラッド層、27[271〜274]・・コア層、28・・導波路、96・・カメラ、97・・光学系、98・・固体撮像装置、99・・信号処理回路

Claims (19)

  1. 画素となる受光部と、
    前記受光部に対応する位置に形成され、クラッド層と導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれたコア層とからなる導波路と
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記コア層は、
    底部側に形成された埋め込み性が高く屈折率が低い第1の膜と、
    前記第1の膜上に形成され、該第1の膜より屈折率の高い第2の膜を有している
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1の膜が、屈折率を異にした複数層の膜で形成されている
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1の膜は、屈折率を連続して変化させた膜で形成されている
    請求項2記載の固体撮像装置。
  5. 前記受光部の表面に、前記コア層に接する反射防止膜を有する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記受光部の表面に形成された反射防止膜と前記コア層との間に、前記反射防止膜の屈折率より高く、前記コア層の屈折率より低い屈折率の絶縁膜を有する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 画素となる受光部上にクラッド層を形成する工程と、
    前記クラッド層に囲まれた溝部内に導波方向に屈折率分布を持つコア層を埋め込む工程を有し、
    前記クラッド層と前記コア層により導波路を形成する
    固体撮像装置の製造方法。
  8. 前記コア層を埋め込む工程では、
    高密度プラズマ成膜法を用い、D/S(D:デポジットレート、S:スパッタレート)比を制御して、
    前記溝部の底部側に埋め込み性が高く屈折率が低い第1の膜を埋め込み、
    前記第1の膜上に該第1の膜より屈折率の高い第2の膜を埋め込む
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  9. 前記コア層を埋め込む工程では、
    高密度プラズマ成膜法を用い、
    シラン系、N2、O2、TEOS、アンモニア、アルゴン、トリメチルシラン、テトラメチルシランなどのガスから選ばれたガスを使用して、該ガスの比率と流量を制御し、
    SiON膜、SiN膜もしくはSiC膜を選択的に埋め込んで前記コア層を形成する
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記第1の膜を、屈折率を異にした複数層の膜で形成する
    請求項9記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記第1の膜を、屈折率を連続して変化させた膜で形成する
    請求項9記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記クラッド層を形成する工程の前に、前記受光部の表面に反射防止膜を形成する工程を有し、
    前記コア層を前記反射防止膜に接して埋め込む
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  13. 前記コア層となる第2の膜を形成した後に、前記第2の膜上に層内レンズを形成する工程を有する
    請求項8記載の固体撮像装置の製造方法。
  14. 前記コア層埋め込む工程では、
    前記クラッド層に囲まれた溝部内に高密度プラズマ成膜法により第1の膜を埋め込む工程と、
    前記第1の膜上に平行平板プラズマCVD法により前記第1の膜より屈折率の高い第2の膜を形成する工程
    を有する、
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  15. コア層となる前記第2の膜を形成した後に、前記第2の膜上に層内レンズを形成する工程を有する
    請求項14記載の固体撮像装置の製造方法。
  16. 前記クラッド層を形成する工程の前に、前記受光部の表面に前記クラッド層より屈折率の高い反射防止膜を形成する工程を有し、
    前記クラッド層を前記反射防止膜上に存するように形成する
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  17. 画素となる受光部と、
    前記受光部に対応する位置に形成され、反射膜と該反射膜に囲まれた溝部に導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれた埋め込み層とからなる導波管と
    を有する固体撮像装置。
  18. 固体撮像装置と、
    前記撮像装置に入射光を導く光学系と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路を備え、
    前記固体撮像装置は、
    画素となる受光部と、
    前記受光部に対応する位置に形成され、クラッド層と導波方向に屈折率分布を持って埋め込まれたコア層とからなる導波路とを有する
    電子機器。
  19. 前記固体撮像装置において、
    前記コア層は、底部側に形成された埋め込み性が高く屈折率が低い第1の膜と、前記第1の膜上に形成され、該第1の膜より屈折率の高い第2の膜を有している
    請求項18記載の電子機器。
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