JP2010096180A - 蒸気タービンエンジンの低圧セクション用の蒸気タービン動翼 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気タービンエンジン(10)の低圧セクション用の蒸気タービン動翼(20)を開示する。
【解決手段】本蒸気タービン動翼(20)は、翼形部(42)を含む。根元部(44)が、翼形部(42)の一端に付随している。ダブテール部(40)が、根元部(44)から突出しかつ斜め軸方向挿入式ダブテールを含む。先端部(46)が、根元部(44)と反対側の端部で翼形部(42)に付随している。カバー(48)が、先端部(46)の一部として一体形に形成される。部分スパンシュラウド(50)が、翼形部(42)の端部間で該翼形部の中間部に付随している。本動翼(20)は、約47.7平方フィート(4.43m2)以上の出口環状空間面積を含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、総括的には蒸気タービン用の動翼に関し、具体的には、蒸気タービンの低圧セクションの後段で使用する高作動速度が可能な最適ジオメトリを備えた動翼に関する。
蒸気タービンの蒸気流路は一般的に、固定ケーシング及びロータによって形成される。このような構成では、幾つかの静翼が、円周方向列の形態でケーシングに取付けられかつ蒸気流路内に内向きに延びる。同様に、幾つかの動翼が、円周方向列の形態でロータに取付けられかつ蒸気流路内に外向きに延びる。静翼及び動翼は、静翼の列及び直ぐ下流の動翼の列が段を形成するように、交互列の形態で配置される。静翼は、蒸気が正確な角度で下流の動翼列に流入するように、蒸気の流れを導く働きをする。動翼の翼形部は、蒸気からエネルギーを取出し、それによりロータ及びロータに取付けられた負荷を駆動するのに必要な動力を発生させる。
蒸気が蒸気タービンを通って流れると、所望の吐出圧力に達するまで、各後続段によりその圧力が低下する。従って、温度、圧力、速度及び水分含有量のような蒸気特性は、蒸気が流路を通って膨張する時の列ごとで変化する。その結果、各動翼列は、その列と関連した蒸気条件に対して最適になった翼形形状を有する動翼を用いている。
蒸気条件に加えて、動翼はまた、作動時に受ける遠心荷重を考慮するように設計される。具体的には、動翼には、ロータの高回転速度により高遠心荷重が作用し、これが次に、動翼に応力を生じさせる。動翼上への応力集中を減少させることは、特に動翼が大きな寸法に起因してより大型かつ高重量になりまた蒸気流内の水分に起因して応力腐食を受けるような蒸気タービンの低圧セクションの後列の動翼において設計課題となる。
タービンの低圧セクション用の動翼を設計することに関連したこのような課題は、動翼上に加わる力、動翼の機械的強度、動翼の共振振動数及び動翼の熱力学的性能が一般的に動翼の翼形形状で決まるという事実によって、一層困難になる。これらの考慮事項は、動翼の翼形形状の選択に制約条件を加える。従って、所定の列用の動翼の最適翼形形状は、その形状に関連した機械的及び空気力学的特性間の妥協によるものとなる。
米国特許第4260331号明細書 米国特許第5067876号明細書 米国特許第5174720号明細書 米国特許第5267834号明細書 米国特許第5277549号明細書 米国特許第5299915号明細書 米国特許第5393200号明細書 米国特許第5480285号明細書 米国特許第5494408号明細書 米国特許第5531569号明細書 米国特許第5829955号明細書 米国特許第6142737号明細書 米国特許第6435833号明細書 米国特許第6435834号明細書 米国特許第6568908号明細書 米国特許第6575700号明細書 米国特許第6652237号明細書 米国特許第6682306号明細書 米国特許第6814543号明細書 米国特許第6846160号明細書 米国特許第6893216号明細書 米国特許第7097428号明細書 米国特許第7195455号明細書 米国特許出願公開第2007/0292265号明細書
AMIR MUJEZINOVIC, "Bigger Blades Cut Costs", Modern Power Systems, Feb. 2003, p.25, 27. MICHAEL BOSS, "Steam Turbine Technology Heats Up", PEI Magazine, April 2003, p.77, 79, 81.
本発明の1つの態様では、蒸気タービン動翼を提供する。本動翼は、翼形部を含む。根元部が、翼形部の一端に付随している。ダブテール部が、根元部から突出しかつ斜め軸方向挿入式ダブテールを含む。先端部が、根元部と反対側の端部で翼形部に付随している。カバーが、先端部の一部として一体形に形成される。部分スパンシュラウドが、翼形部の端部間で翼形部の中間部に付随している。動翼は、約47.7平方フィート(4.43m2)以上の出口環状空間面積を含む。
本発明の別の態様では、蒸気タービンの低圧タービンセクションを提供する。本発明のこの態様では、複数の後段蒸気タービン動翼が、タービンロータホイールの周りに配置される。複数の後段蒸気タービン動翼の各々は、約26.8インチ(68.1cm)以上の長さを有する翼形部を含む。根元部が、翼形部の一端に付随している。ダブテール部が、根元部から突出しかつ斜め軸方向挿入式ダブテールを含む。先端部が、根元部と反対側の端部で翼形部に付随している。カバーが、先端部の一部として一体形に形成される。部分スパンシュラウドが、翼形部の端部間で翼形部の中間部に付随している。複数の後段蒸気タービン動翼は、約47.7平方フィート(4.43m2)以上の出口環状空間面積を含む。
蒸気タービンの一部切欠き斜視図。 本発明の一実施形態に係る蒸気タービン動翼の斜視図。 本発明の一実施形態に係る、図2の動翼に示した軸方向挿入式ダブテールの拡大斜視図。 本発明の一実施形態に係る、図2の動翼で使用するカバーの斜視図。 本発明の一実施形態に係る隣接カバーの相互関係を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る、図2の動翼で使用する部分スパンシュラウドの斜視図。 本発明の一実施形態に係る隣接部分スパンシュラウドの相互関係を示す斜視図。
蒸気タービンエンジンと関連させたその用途及び作動に関して、本発明の少なくとも一実施形態について以下に説明する。さらに、公称規模に関してかつ公称寸法の組を含む状態で、本発明の少なくとも一実施形態について以下に説明する。しかしながら、本発明があらゆる好適なタービン及び/又はエンジンにも同様に適用可能であることは、当技術分野に精通しかつ本明細書における教示に関心がある当業者には当然明らかな筈である。さらに、当技術分野に精通しかつ本明細書における教示に関心がある当業者には、本発明が様々なスケールの公称規模及び/又は公称寸法に同様に適用可能であることも理解されたい。
図面を参照すると、図1は、蒸気タービン10の一部切欠き斜視図を示している。蒸気タービン10は、シャフト14及び複数の軸方向に間隔を置いて配置されたロータホイール18を備えたロータ12を含む。複数の動翼20が、各ロータホイール18に対して機械的に結合される。より具体的には、動翼20は、各ロータホイール18の円周方向周りで延びる列の形態で配置される。複数の静翼22が、シャフト14の円周方向周りで延びかつ隣接動翼20列の軸方向間に配置される。静翼22は、動翼20と協働してタービン段を形成しかつタービン10を通る蒸気流路の一部分を形成する。
作動中に、蒸気24は、タービン10の入口26に流入しかつ固定タービン22を通して送られる。静翼22は、下流方向に動翼20に対して蒸気24を導く。蒸気24は、残りの段を通って流れ、動翼20に力を与えてシャフト14を回転させる。タービン10の少なくとも一端は、ロータ12から離れるように軸方向に延びることができかつそれに限定されないが、発電機及び/又は他のタービンのような負荷又は機械(図示せず)に取付けることができる。従って、大型の蒸気タービン装置は実際には、その全てが同一のシャフト14に同軸に結合された幾つかのタービンを含むことができる。そのような装置は、例えば中圧タービンに結合された高圧タービンを含み、中圧タービンは、低圧タービンに結合することができる。
本発明のまた図1に示す一実施形態では、タービン10は、5つの段を含む。5つの段は、L0、L1、L2、L3及びL4と呼ぶ。段L4は第1段でありかつ5つの段のうちで最小のもの(半径方向において)である。段L3は、第2段でありかつ軸方向における次の段である。段L2は、第3段でありかつ5つの段のうちの中央に位置したものとして示している。段L1は、第4段でありかつ最後から2番目の段である。段L0は、最終段でありかつ最大のもの(半径方向において)である。5つの段は、専ら1つの実施例として示しており、また低圧タービンは、5つよりも多い又は少ない段を有することができることを理解されたい。
図2は、本発明の一実施形態に係る蒸気タービン動翼20の斜視図である。動翼20は、前縁34及び後縁36において互いに連結された正圧側面30及び負圧側面32を含む。動翼翼弦距離は、半径方向長さ38に沿った任意のポイントにおいて後縁36から前縁34まで測定した距離である。例示的な実施形態では、半径方向長さ38つまり動翼長さは、約26.8インチ(68.1cm)である。この例示的な実施形態における動翼長さは、約26.8インチ(68.1cm)であるが、本明細書における教示はこの公称寸法の様々なスケールに適用可能であることが当業者には解るであろう。例えば、当業者は、1.2、2及び2.4のようなスケール係数によって動翼20を拡大して、それぞれ32.22インチ(81.8cm)、53.7インチ(136.4cm)及び64.44インチ(163.7cm)の動翼長さを形成することができる。
動翼20には、ダブテール部40、翼形部42、及びそれらの間で延びる根元部44が形成される。翼形部42は、根元部44から先端部46まで半径方向外向きに延びる。カバー48が、先端部46の一部として一体形に形成される。部分スパンシュラウド50が、根元部44及び先端部46間で翼形部42の中間部に付随している。例示的な実施形態では、ダブテール部40、翼形部42、根元部44、先端部46、カバー48及び部分スパンシュラウド50は、12%クロムステンレス鋼材料で全て一体構造構成部品として製作される。この例示的な実施形態では、動翼20は、ダブテール部40を介してタービンロータホイール18(図1に示す)に結合されかつロータホイール18から半径方向外向きに延びる。
図3は、本発明の一実施形態に係る、図2の動翼に示したダブテール部40の拡大斜視図である。この実施形態では、ダブテール部40は、約19°のスキュー角度を有する斜め軸方向挿入式ダブテールを含み、このダブテールが、タービンロータホイール18(図1に示す)内に形成された噛合いスロットと係合する。一実施形態では、この斜め軸方向挿入式ダブテールは、タービンロータホイール18(図1に示す)と係合するように構成された6つの接触面を有する3フック設計を含む。斜め軸方向挿入式ダブテールは、平均及び局所応力の分布、過速度状態時における保護、並びに適切な低サイクル疲労(LCF)マージンが得られると共に翼形根元部44に適合するようにするのが好ましい。図3はまた、ダブテール部40が、動翼20の軸方向移動を防止する軸方向保持フック41を含む。斜め軸方向挿入式ダブテールは、3つよりも多い又は少ないフックを有することができることは、当業者には分かるであろう。本出願と同一の出願人による、「タービン組立体で使用するためのダブテール取付け部及びタービン組立体を組立てる方法」という名称の米国特許出願番号第11/941、751号(GEドケット番号第226002号)には、斜め軸方向挿入式ダブテールのより詳細な説明が行なわれている。
ダブテール部40のさらなる細部を示すことに加えて、図3はまた、そこでダブテール部40が根元部44から突出している移行部領域の拡大図を示している。具体的には、図3は、根元部44がダブテール部のプラットフォーム54に移行する位置におけるフィレット半径52を示している。例示的な実施形態では、フィレット半径52は、翼形部42をプラットフォーム54と滑らかに結合する複数半径を含む。
図4は、本発明の一実施形態に係る、先端部46及びカバー48の斜視図である。カバー48は、動翼20の剛性及び振動減衰特性を改善する。シール歯56は、カバー48の外表面上に配置することができる。シール歯56は、動翼20の外側部分を越えて流れる蒸気を制限するためのシール手段として機能する。シール歯56は、単一のリブとすることができ、若しくは複数リブ、複数のストレート又は傾斜歯、或いは1以上の異なる寸法の歯で形成することができる(ラビリンスタイプのシール)。
図4に示すように、カバー48は、前縁34からの所定の距離において前縁34から離れる方向に後縁36まで延びる平坦部を含む。カバー48は、前縁34から離れて所定の距離に位置したほぼ端部から、後縁36及び前縁34に対してほぼ中間位置58の位置まで狭くなった幅を有する。カバー48の幅は、中間位置58から後縁36まで増大する。前縁34から離れて所定の距離に位置した端部におけるカバー48の幅と後縁36におけるカバー48の幅とは、ほぼ同じである。図4はさらに、シール歯56がカバー48から上向きに突出しており、また前縁34から離れて所定の距離に位置した端部からほぼ中間位置58を通って後縁36まで延びていることを示している。図4はまた、カバー48が、前縁34から離れて所定の距離に位置した端部からほぼ中間位置58まで負圧側面32の上方を覆って延びており、また中間位置58から後縁36まで正圧側面30の上方を覆って延びていることを示している。
図5は、本発明の一実施形態に係る隣接カバー48の相互関係を示す斜視図である。具体的には、図5は、カバー48の初期組立図を示している。カバー48は、初期組立時に及び/又はゼロ速度状態において隣接カバー48間にギャップ60を有するように設計される。図から分かるようにシール歯56はまた、ゼロ回転状態において僅かに不整列になっている。タービンロータホイール18(図1に示す)が回転すると動翼20は捩れが小さくなり(捩れが解け)はじめる。動翼20の毎分回転数(RPM)が作動レベルに近づくと動翼は遠心力により捩れが小さくなり、ギャップ60が閉じ、かつシール歯56は互いに整列した状態になって隣接カバー間に公称ギャップが存在しまた動翼20が単一の連続結合構造体を形成するようになる。相互連結したカバーにより、動翼剛性の向上、動翼振動減衰性の向上、及び動翼20の外側半径方向位置におけるシール性の向上が得られる。
例示的な実施形態では、動翼20における作動レベルは3600RPMであるが、本明細書における教示はこの公称規模の様々なスケールに対して適用可能であることが当業者には分かるであろう。例えば、当業者は、1.2、2及び2.4のようなスケール係数によって作動レベルを拡大して、それぞれ3000RPM、1800RPM及び1500RPMで作動する動翼を製作することができる。
図6は、本発明の一実施形態により使用する部分スパンシュラウド50の斜視図である。図6に示すように、部分スパンシュラウド50は、動翼20の正圧側面30及び負圧側面32上に設置される。この実施形態では、部分スパンシュラウド50は、その形状が三角形であり、かつ正圧側面30及び負圧側面32から外向きに突出している。
図7は、本発明の一実施形態に係る隣接部分スパンシュラウド50の相互関係を示す斜視図である。ゼロ速度状態時には、隣接動翼の隣接部分スパンシュラウド50間に、ギャップ62が存在する。このギャップ62は、タービンロータホイール18(図1に示す)が回転しながら作動速度に近づき始めかつ動翼の捩れが小さくなると、閉じる。部分スパンシュラウド50は、風損を減少させかつ全体効率を向上させるような空気力学的形状にされる。動翼剛性及び振動減衰特性はまた、動翼の捩れが小さくなった時に部分スパンシュラウド50が互いに接触するので改善される。動翼の捩れが小さくなった時にカバー48及び部分スパンシュラウド50は、それらのそれぞれの隣接カバー及び隣接部分スパンシュラウドと接触する。複数の動翼20は、分離しかつ未結合の設計と比較すると剛性及び振動減衰特性の向上を示す単一の連続結合構造体として機能する。付加的な利点は、動翼20が振動応力の減少を示すことである。
本発明の態様による動翼は、蒸気タービンの低圧セクションの最終つまりL0段で使用するのが好ましい。しかしながら、この動翼はまた、その他の段又はその他のセクション(例えば、高圧又は中圧)でも同様に使用することができる。上述のように、動翼20における1つの好ましい動翼長さは、約26.8インチ(68.1cm)である。この動翼長さは、約47.7平方フィート(4.43m2)の最終段出口環状空間面積をもたらすことができる。この拡大かつ改良型の出口環状空間面積は、蒸気が最終L0段動翼から出る時に蒸気が受ける運動エネルギー損失を減少させることができる。このより少ない損失により、タービン効率の向上が得られる。
上記のように、動翼長さを別の動翼長さに拡大した場合には、この拡大により、これもまた拡大した出口環状空間面積が形成されることになることが、当業者には分かるであろう。例えば、1.2、2及び2.4のようなスケール係数を使用して、それぞれ32.22インチ(81.8cm)、53.7インチ(136.4cm)及び64.44インチ(163.7cm)の動翼長さを形成した場合には、それぞれ約68.6平方フィート(6.4m2)、190.6平方フィート(17.7m2)及び274.5平方フィート(25.5m2)の出口環状空間面積が得られることになる。
本開示はその好ましい実施形態と関連させて具体的に示しかつ説明してきたが、当業者には変更及び改良が想到されることになることが分かるであろう。従って、特許請求の範囲は本開示の技術思想の範囲内に属する全てのそのような改良及び変更を保護することを意図していることを理解されたい。
10 蒸気タービン
12 ロータ
14 シャフト
18 ロータホイール
20 動翼
22 静翼
24 蒸気
26 入口
30 正圧側面
32 負圧側面
34 前縁
36 後縁
38 半径方向長さ
40 ダブテール部
41 軸方向保持フック
42 翼形部
44 根元部
46 先端部
48 カバー
50 部分スパンシュラウド
52 フィレット半径
54 プラットフォーム
56 シール歯
58 カバーの中間位置
60 隣接カバー間のギャップ
62 隣接部分スパンシュラウド間のギャップ

Claims (10)

  1. 蒸気タービン動翼(20)であって、
    翼形部(42)と、
    翼形部(42)の一端に付随した根元部(44)と、
    根元部(44)から突出しかつ斜め軸方向挿入式ダブテールを含むダブテール部(40)と、
    根元部(44)と反対側の端部で翼形部(42)に付随した先端部(46)と、
    先端部(46)の一部として一体形に形成されたカバー(48)と、
    翼形部(42)の端部間で翼形部の中間部に付随した部分スパンシュラウド(50)と
    を含み、当該動翼(20)が、約47.7平方フィート(4.43m2)以上の出口環状空間面積を含む、蒸気タービン動翼(20)。
  2. 斜め軸方向挿入式ダブテール(40)が19°のスキュー角度を含む、請求項1記載の蒸気タービン動翼(20)。
  3. 翼形部(42)が約26.8インチ(68.1cm)以上の長さを含む、請求項1記載の蒸気タービン動翼(20)。
  4. カバー(48)が翼形部(42)の前縁(34)からの所定の距離において該前縁(34)から離れる方向に該翼形部(42)の後縁(36)まで延びる平坦部を含み、
    カバー(48)が、前縁(34)から離れて所定の距離に位置したほぼ端部から、後縁(36)及び前縁(34)に対してほぼ中間位置(58)の位置まで狭くなった幅を有し、
    カバー(48)の幅が、中間位置(58)から後縁(36)まで増大し、
    前縁(34)から離れて所定の距離に位置した端部におけるカバー(48)の幅及び後縁(36)における該カバー(48)の幅が、ほぼ同じである、
    請求項1記載の蒸気タービン動翼(20)。
  5. カバー(48)から上向きに突出したシール歯(56)をさらに含み、シール歯(56)が、前縁(34)から離れて所定の距離に位置した端部からほぼ中間位置(58)を通って後縁(36)まで延びる、請求項4記載の蒸気タービン動翼(20)。
  6. カバー(48)が、前縁(34)から離れて所定の距離に位置した端部からほぼ中間位置(58)まで翼形部(42)の負圧側面(32)の上方を覆って延び、カバー(48)が、中間位置(58)から後縁(36)まで翼形部(42)の正圧側面(30)の上方を覆って延びる、請求項4記載の蒸気タービン動翼(20)。
  7. 蒸気タービン(10)の低圧タービンセクションであって、
    タービンロータホイール(18)の周りに配置された複数の後段蒸気タービン動翼(20)、
    を含み、複数の後段蒸気タービン動翼(20)の各々が、
    約26.8インチ(68.1cm)以上の長さを有する翼形部(42)と、
    翼形部(42)の一端に付随した根元部(44)と、
    根元部(44)から突出しかつ斜め軸方向挿入式ダブテール(40)を含むダブテール部(40)と、
    根元部(44)と反対側の端部で翼形部(42)に付随した先端部(46)と、
    先端部(46)の一部として一体形に形成されたカバー(48)と、
    翼形部(42)の端部間で該翼形部の中間部に付随した部分スパンシュラウド(50)と
    を含み、複数の後段蒸気タービン動翼(20)が、約47.7平方フィート(4.43m2)以上の出口環状空間面積を含む、低圧タービンセクション。
  8. 複数の後段蒸気タービン動翼(20)が、約1500回転/分〜約3600回転/分の範囲にある速度で作動する、請求項7記載の低圧タービンセクション。
  9. 複数の後段蒸気タービン動翼(20)のカバー(48)が、隣接カバー(48)間に公称ギャップ(60)を有する状態で組立てられる、請求項7記載の低圧タービンセクション。
  10. 複数の後段蒸気タービン動翼(20)の各々における部分スパンシュラウド(50)が、それらの間にギャップ(62)有するように構成され、ギャップ(62)が、複数の後段蒸気タービン動翼(20)が所定の作動速度に達すると閉じる、請求項7記載の低圧タービンセクション。
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