JP2010066663A - 光デバイスおよび光送信装置 - Google Patents
光デバイスおよび光送信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010066663A JP2010066663A JP2008234601A JP2008234601A JP2010066663A JP 2010066663 A JP2010066663 A JP 2010066663A JP 2008234601 A JP2008234601 A JP 2008234601A JP 2008234601 A JP2008234601 A JP 2008234601A JP 2010066663 A JP2010066663 A JP 2010066663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- optical device
- waveguide
- inner arm
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/21—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour by interference
- G02F1/225—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour by interference in an optical waveguide structure
- G02F1/2255—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour by interference in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic component in an electric waveguide structure
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
【課題】装置規模や消費電力を改善してQAM信号を生成する。
【解決手段】入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部25,26をそなえ、該多値変調部の1つ25は、2つの内側アーム導波路25ab,25acを有する内側マッハツェンダ導波路25aと、該内側マッハツェンダ導波路を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極25b−1,25b−2と、をそなえ、該内側マッハツェンダ導波路又は該信号電極には、該内側アーム導波路と相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域11が形成される。
【選択図】図1
【解決手段】入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部25,26をそなえ、該多値変調部の1つ25は、2つの内側アーム導波路25ab,25acを有する内側マッハツェンダ導波路25aと、該内側マッハツェンダ導波路を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極25b−1,25b−2と、をそなえ、該内側マッハツェンダ導波路又は該信号電極には、該内側アーム導波路と相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域11が形成される。
【選択図】図1
Description
本案件は、光デバイスおよび光送信装置に関する。
LiNbO3やLiTaO2基板などの電気光学結晶を用いた光導波路デバイスは、結晶基板上の一部にTiなどの金属膜を形成し熱拡散させる、あるいはパターニング後に安息香酸中でプロトン交換するなどして光導波路を形成した後、光導波路近傍に電極を設けることで形成される。
光導波路は、一例として分岐導波路,2本アーム導波路および合流導波路からなるマッハツェンダ型導波路が用いられ、アーム導波路上に信号電極および接地電極が設けられてコプレーナ電極を形成する。このとき、Zカット基板を用いる場合はZ方向の電界による屈折率変化を利用するため、アーム導波路の真上の箇所に信号電極を配置する。
光導波路は、一例として分岐導波路,2本アーム導波路および合流導波路からなるマッハツェンダ型導波路が用いられ、アーム導波路上に信号電極および接地電極が設けられてコプレーナ電極を形成する。このとき、Zカット基板を用いる場合はZ方向の電界による屈折率変化を利用するため、アーム導波路の真上の箇所に信号電極を配置する。
アーム導波路の上にそれぞれ信号電極をパターニングするとともに、当該信号電極に対してギャップを介した接地電極をパターニングする。このとき、アーム導波路中を伝搬する光が信号電極、接地電極によって吸収されるのを防ぐために、LN基板と信号電極、接地電極の間に例えばバッファ層を介する。バッファ層としては、厚さ0.2〜2μm程度のSiO2等を用いる。
また、このように電気光学結晶に光導波路および電極が形成された光変調器を高速で駆動する場合は、信号電極と接地電極の終端を抵抗で接続して進行波電極とし、入力側からマイクロ波信号を印加する。このとき、電界によって2本のアーム導波路A,Bの屈折率がそれぞれ+Δna、−Δnbのように変化し、アーム導波路A,B間の位相差が変化するため、マッハツェンダ干渉によって、合流導波路に接続される出射導波路から強度変調された信号光が出力される。電極の断面形状を変化させることでマイクロ波の実効屈折率を制御し、光とマイクロ波の速度を整合させることによって高速の光応答特性を得ることもできる。
ところで、このようなマッハツェンダ変調器を4つ用いてQAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号を生成することが提案されている。
"50-Gb/s 16 QAM by a quad-parallel Mach-Zehnder modulator" T.Sakamoto et al., National Institute of Information and Communications Technology 特開2007−208472号公報
特開2007−043638号公報
特開2007−082094号公報
特開2005−020277号公報
"50-Gb/s 16 QAM by a quad-parallel Mach-Zehnder modulator" T.Sakamoto et al., National Institute of Information and Communications Technology
しかしながら、上述のごときマッハツェンダ変調器を4つ用いて16QAM信号を生成する技術においては、マッハツェンダ変調器として用いるべき個数が比較的多数であり、装置規模や消費電力の点において改善を図りたい要望がある。
そこで、本案件の目的の一つは、装置規模や消費電力を改善してQAM信号を生成することにある。
そこで、本案件の目的の一つは、装置規模や消費電力を改善してQAM信号を生成することにある。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成又は作用により導かれる効果であって、従来の技術によっては得られない効果を奏することも本案件の他の目的として位置づけることができる。
たとえば、以下の手段を用いる。
(1)2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部と、をそなえ、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、該内側マッハツェンダ干渉計又は該信号電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成された光デバイスを用いることができる。
(1)2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部と、をそなえ、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、該内側マッハツェンダ干渉計又は該信号電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成された光デバイスを用いることができる。
(2)光源と、該光源を駆動する駆動回路と、4種類のデータ信号を生成するデータ信号源と、該光源からの光を、該データ信号源からの前記4種類のデータ信号で変調する光デバイスと、該光デバイスからの光をモニタする光モニタと、該光モニタからのモニタ結果に基づいて、該光デバイスを制御する制御部と、をそなえ、該光デバイスは、該光源から出力された光を導入する、2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について4値変調を行なう少なくとも1つの多値変調部と、をそなえ、前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、該内側マッハツェンダ干渉計又は該信号電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成された光送信装置を用いることができる。
開示の技術によれば、QAM光信号を生成するために必要とするマッハツェンダ干渉計の組数を減少させることができ、装置規模や消費電力の改善を可能とするという利点がある。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。但し、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図は無い。即ち、本実施形態は、その趣旨に逸脱しない範囲において種々変形して実施することができる。
〔A1〕第1実施形態
図1は第1実施形態における光デバイスを示す図である。この図1に示す光デバイスは、一例として、Zカットのニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板1の表面にTi拡散又はプロトン交換により光導波路2を形成したあと、バッファ層を設け、その上に電極3を形成したものである。
〔A1〕第1実施形態
図1は第1実施形態における光デバイスを示す図である。この図1に示す光デバイスは、一例として、Zカットのニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板1の表面にTi拡散又はプロトン交換により光導波路2を形成したあと、バッファ層を設け、その上に電極3を形成したものである。
光導波路2は、連続光(Continuous Wave:CW光)を導入する外側分岐導波路21,外側分岐導波路21で分岐された連続光をそれぞれ伝搬させる2つの外側アーム導波路22,23および外側アーム導波路22,23を合流させる外側合流導波路24をそなえるマッハツェンダ干渉計(親マッハツェンダ)からなる。そして、第1実施形態においては外側アーム導波路22,23にそれぞれ4値変調部25,26が介装されるとともに、外側アーム導波路22にバイアス電極27が形成ている。
4値変調部25,26は、2つの外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部の一例である。以下においては、4値変調部25に着目して説明するが、4値変調部26においても同様に説明することが可能である(26a〜26e参照)。
4値変調部25は、内側マッハツェンダ干渉計(子マッハツェンダ)25aおよび2本の信号電極25b−1,25b−2,バイアス電極25dを含む。信号電極25b−1,25b−2は光伝搬方向の上流側を信号入力端として互いに独立した電気信号が印加される一方、光伝搬方向の下流側でそれぞれ終端させることにより、進行波電極をなす。尚、28は接地電極であり、信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2,バイアス電極25d,26dに対してギャップ(絶縁のためのスペース)を介して形成される。
4値変調部25は、内側マッハツェンダ干渉計(子マッハツェンダ)25aおよび2本の信号電極25b−1,25b−2,バイアス電極25dを含む。信号電極25b−1,25b−2は光伝搬方向の上流側を信号入力端として互いに独立した電気信号が印加される一方、光伝搬方向の下流側でそれぞれ終端させることにより、進行波電極をなす。尚、28は接地電極であり、信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2,バイアス電極25d,26dに対してギャップ(絶縁のためのスペース)を介して形成される。
また、内側マッハツェンダ干渉計25aは、図2に示すように、外側アーム導波路22を更に2分岐する内側分岐導波路25aa,内側分岐導波路25aaに接続される2つの内側アーム導波路25ab,25acおよび内側アーム導波路25ab,25acを合流させる内側合流導波路25adをそなえている。
そして、第1実施形態においては、一例として、2つの交差導波路部25eがそなえられている。交差導波路部25eは、2つの内側アーム導波路25ab,25acが互いに交差して、2つの内側アーム導波路25ab,25acについて相互作用を与える電界を供給する電極25b−1,25b−2が互いに入れ替えられられる交差箇所の一例である。理想的には、交差導波路部25eにおいては、2つの内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光が互いの干渉を受けないように形成する。
そして、第1実施形態においては、一例として、2つの交差導波路部25eがそなえられている。交差導波路部25eは、2つの内側アーム導波路25ab,25acが互いに交差して、2つの内側アーム導波路25ab,25acについて相互作用を与える電界を供給する電極25b−1,25b−2が互いに入れ替えられられる交差箇所の一例である。理想的には、交差導波路部25eにおいては、2つの内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光が互いの干渉を受けないように形成する。
内側アーム導波路25ab,25acを同一層内において交差させる場合には、内側アーム導波路25ab,25acの交差導波路部25eでの交差角度は例えば直角をなす等大きい角度となることが望ましい。尚、基板1の幅が狭く十分な交差角を得ることが困難な場合は、交差導波路部25eに代えて方向性結合器やMMI(Multi-Mode-Interferometer)カプラを適用することが可能である。又、内側アーム導波路25ab,25acを異なる層で形成して立体的に交差させることも可能である。このような立体交差の導波路を形成するために、例えば文献”Microstructure in Lithium Niobate by Use of Focused Femtosecond Laser Pulses”, Li Gui, et al., IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL.16, NO.5, MAY 2004に記載された技術を適用できる。
さらに、本実施形態においては内側アーム導波路25ab,25acを交差させているが、信号電極25b−1,25b−2を交差させることも可能である。この場合には、交差点では十分な絶縁特性を確保する必要がある。
また、2つの交差導波路部25eは、内側アーム導波路25ab,25acにおける相互作用を受ける領域(電極25b−1,25b−2が上部に形成されている領域)の光伝搬方向の中心について対称となる位置に配置されている。
また、2つの交差導波路部25eは、内側アーム導波路25ab,25acにおける相互作用を受ける領域(電極25b−1,25b−2が上部に形成されている領域)の光伝搬方向の中心について対称となる位置に配置されている。
つまり、内側アーム導波路25ab,25acにおける電極25b−1,25b−2の上流側形成端から上流側交差導波路部25eまでの光伝搬域10Aにおいては、内側アーム導波路25ab,25acの上部にはそれぞれ信号電極25b−1,25b−2が形成される。又、2つの交差導波路部25e間の光伝搬域10Bにおいては、内側アーム導波路25ab,25acの上部に形成される信号電極は入れ替わり、それぞれ電極25b−2,25b−1となる。更に、下流側交差導波路部25eから内側アーム導波路25ab,25acにおける電極25b−1,25b−2の下流側形成端までの光伝搬域10Cにおいては、内側アーム導波路25ab,25acの上部に形成される電極は再び入れ替わる。即ち、内側アーム導波路25ab,25acの上部にはそれぞれ信号電極25b−1,25b−2が形成される。
さらに、第1実施形態においては、図2に示すように、2つの交差導波路部25eを通過する境界線10a,10bで仕切られた基板領域(光伝搬域10B)を、他の光伝搬域とは分極が反転した分極反転領域11としている。換言すれば、分極反転領域11は、上述の2つの交差導波路部25eを境界とした光伝搬域10Bに形成される。第1実施形態においては、分極反転領域11としては、4値変調部26をなす交差導波路部26e間での形成領域と一体に形成されており、これにより、分極反転領域11の形成パターンを単純化させている。
分極反転領域11では、印加される電圧によって内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光の屈折率変化の方向が、分極非反転領域の場合の逆となる。図2は、図1に示す4値変調部25について内側アーム導波路25ab,25acと、内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光が相互作用を受ける信号電極25b−1,25b−2と、の関係に着目した図である。
分極反転領域11と非反転領域とで比較すると、屈折率の変化は大きさが等しく向きが反対である。上部に信号電極が形成される内側アーム導波路の区画である相互作用区画においては、相互作用区画の導波路長さLの領域で屈折率がΔnだけ変化すると、伝搬する光の位相はLΔnに比例して変化する。つまり、横軸を伝搬方向、縦軸を屈折率変化とした場合にその面積が位相変化に対応する。
図3は、一例として、信号電極25b−1から印加される正の値を有する電気信号(電圧信号)に従って、内側アーム導波路25ab,25acの各伝搬域10A〜10Cを伝搬する光の屈折率変化を説明する図である。同様に、図4は、信号電極25b−2から印加される正の電圧信号に従って、内側アーム導波路25ab,25acの各伝搬域10A〜10Cを伝搬する光の屈折率変化を説明する図である。ここで、図3(a),図4(a)はDC信号を印加した場合を、図3(b),図4(b)は高周波信号を印加した場合を、それぞれ示している。
図3(a)にそれぞれ示すように、信号電極25b−1(信号電極A)の光伝搬方向上流側に形成された信号入力端を通じてDC信号を印加すると、分極非反転領域である光伝搬域10A,10Cでは、一方の内側アーム導波路25ab(光導波路A)に正の屈折率変化が生じているが、分極反転領域11である光伝搬域10Bでは、他方の内側アーム導波路25ac(光導波路B)に負の屈折率変化が生じている。信号電極25b−1に高周波信号を印加する場合においても、図3(b)に示すように、光伝搬域10A〜10Cで受ける屈折率変化の方向自体は同様である。
また、図示は省略しているが電気信号をゼロとする場合には屈折率変化は生じない。このように、信号電極25b−1に印加される電気信号により、各内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光に対してプッシュプル動作のもとで屈折率を変化させ、内側合流導波路25adからの出力光の位相変化を0又はπとすることができる。
さらに、信号電極25b−2(信号電極B)にDC信号を印加する場合においては、光伝搬域10A,10Cで他方の内側アーム導波路25ac(光導波路B)に正の屈折率変化が生じ、光伝搬域10Bでは一方の内側アーム導波路25ab(光導波路A)に負の屈折率変化が生じる。信号電極25b−2に高周波信号を印加する場合も同様である(図4(b))。即ち、信号電極25b−2に印加される電気信号により、各内側アーム導波路25ac,25abを伝搬する光に対してプッシュプル動作のもとで屈折率を変化させ、内側合流導波路25adからの出力光の位相を0又はπとすることができる。
さらに、信号電極25b−2(信号電極B)にDC信号を印加する場合においては、光伝搬域10A,10Cで他方の内側アーム導波路25ac(光導波路B)に正の屈折率変化が生じ、光伝搬域10Bでは一方の内側アーム導波路25ab(光導波路A)に負の屈折率変化が生じる。信号電極25b−2に高周波信号を印加する場合も同様である(図4(b))。即ち、信号電極25b−2に印加される電気信号により、各内側アーム導波路25ac,25abを伝搬する光に対してプッシュプル動作のもとで屈折率を変化させ、内側合流導波路25adからの出力光の位相を0又はπとすることができる。
ただし、信号電極25b−1,25b−2に高周波信号を印加する場合には、高周波信号は、信号入力端から終端部へ向けて伝搬するに従って減衰する。このため、光伝搬域10A〜10Cで受ける屈折率変化の方向自体はそれぞれ上述の図3(a),図4(a)の場合と同様であるが、その変化量についても伝搬が進むに従い少なくなる。
そこで、第1実施形態においては、一例として分極反転領域11を次のように配置する。即ち、分極反転領域11での光伝搬域10Bを、分極非反転領域での光伝搬域10A,10Cの間に配置させる。そして、分極反転領域11を、その境界線10a,10bが、光と電界との相互作用を生じさせる区間の中間点(図2のC参照)について対称となる配置となるようにしている。
そこで、第1実施形態においては、一例として分極反転領域11を次のように配置する。即ち、分極反転領域11での光伝搬域10Bを、分極非反転領域での光伝搬域10A,10Cの間に配置させる。そして、分極反転領域11を、その境界線10a,10bが、光と電界との相互作用を生じさせる区間の中間点(図2のC参照)について対称となる配置となるようにしている。
これにより、分極非反転領域の相互作用区間である光伝搬域10A,10Cで生じる屈折率変化の絶対値と、分極反転領域11の相互作用区間である光伝搬域10Bで生じる屈折率変化の絶対値と、を、ほぼ等しくさせることができるようになる。
また、信号電極25b−1,25b−2は、各領域10A〜10Cにおける屈折率変化を与える導波路25ab,25acが互いに異なる。このため、信号電極25b−1,25b−2で印加する電気信号を互いに独立した信号源からの電気信号とすることで、内側合流導波路25adで合流される光を、独立した2系統の電気信号が重畳して変調された光信号とすることができる。
また、信号電極25b−1,25b−2は、各領域10A〜10Cにおける屈折率変化を与える導波路25ab,25acが互いに異なる。このため、信号電極25b−1,25b−2で印加する電気信号を互いに独立した信号源からの電気信号とすることで、内側合流導波路25adで合流される光を、独立した2系統の電気信号が重畳して変調された光信号とすることができる。
なお、各信号電極25b−1,25b−2に供給される高周波信号により、内側合流導波路25ab,25acにおいてプッシュプルで屈折率が変化するのであれば、分極反転領域11の形成パターンとしては他のパターンとすることも可能である。例えば光伝搬方向に従って複数個所の分極反転領域と分極非反転領域とを交互に配する一方、中間点Cについて対称となる配置としてもよい。この場合においては、各分極反転領域の境界線は交差導波路部を通過するようにする。
上述したように、4値変調部25においては、独立した2系統の電気信号を信号電極25b−1,25b−2に印加することにより、1シンボルあたり各信号をなす1ビットずつの値をあわせた2ビットの値を、光の振幅および位相で定められる4つの信号点に割り当てて光変調を行なう。更に、4値変調部26においても、4値変調部25で変調される2系統の信号とは異なる互いに独立した2系統の電気信号について光信号を行なう。
図5は、上述のごとき4値変調部25,26での変調態様の一例とともに、バイアス電極27での位相シフトを介して外側合流導波路24から出力される光信号が等間隔配置の16点の信号点が配された16QAM光信号となることを説明する図である。
本実施形態においては、図5のCに例示するように、4値変調部25,26においては、1シンボル値2ビットの値を割り当てる信号点の位相平面上の配置(コンスタレーションマップ)を、実軸上に等間隔に配された4つの信号点の配置としている。
本実施形態においては、図5のCに例示するように、4値変調部25,26においては、1シンボル値2ビットの値を割り当てる信号点の位相平面上の配置(コンスタレーションマップ)を、実軸上に等間隔に配された4つの信号点の配置としている。
バイアス電極27は、例えば一方の外側アーム導波路23に介装され、2つの4値変調部25,26で生成される変調光信号の信号点配列を互いに直交させる位相シフト部の一例である。即ち、上述のごとく4値変調部25,26で実軸上に配された4つの信号点の信号点配列を相対的に直交させる。これにより、後述の図5のEに示すように、外側合流導波路24から出力される光信号については、4ビットの信号値の符号パターンに応じて16点の信号点がコンスタレーションマップ上に格子状に配された光信号(16QAM光信号)とすることができる。
なお、バイアス電極27については、双方の外側アーム導波路22,23に介装することとしてもよいし、他方の外側アーム導波路22にそなえることとしてもよい。又、4値変調部25,26で生成される変調光信号の信号点配置を直交させることができれば、適宜省略することも可能である。
前述したように、4値変調部25をなす各信号電極25b−1,25b−2、又は4値変調部26をなす各信号電極26b−1,26b−2においては、供給する電圧によらずプッシュプル動作で屈折率変化が生じる。従って、いかなる電圧を2本の信号電極25b−1,25b−2(又は26b−1,26b−2)に与えても、4値変調部25(26)からの出力光の位相は0かπかのいずれかとなり、変調光信号の信号点は実軸上に配置されることになる。
前述したように、4値変調部25をなす各信号電極25b−1,25b−2、又は4値変調部26をなす各信号電極26b−1,26b−2においては、供給する電圧によらずプッシュプル動作で屈折率変化が生じる。従って、いかなる電圧を2本の信号電極25b−1,25b−2(又は26b−1,26b−2)に与えても、4値変調部25(26)からの出力光の位相は0かπかのいずれかとなり、変調光信号の信号点は実軸上に配置されることになる。
4値変調部25に着目すると、2つの信号電極25b−1,25b−2(又は26b−1,26b−2)を独立に駆動させる場合、実軸上の4つの信号点配置が等間隔となる光信号の一例には次の態様がある。即ち、信号電極25b−1,25b−2への入力電圧を0、0.78Vπ、1.22Vπ、2Vπと変化させたときに、内側合流導波路25adからの出力光(即ち4値変調部25の出力光)の振幅を、それぞれ+1、+1/3、−1/3、−1となるので、実軸上に等間隔の信号点配置となる。
そこで、各4値変調部25,26をなす2つの内側アーム導波路25ab,25ac,26ab,26acの一方25ab,26abにおける分極反転領域11での相互作用を受ける長さは、他方の内側アーム導波路25ac,26acにおける分極反転領域11での相互作用を受ける長さと同等又はほぼ同等としている。更には、各4値変調部25,26をなす2つの信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2に対して、ビット符号「0」,「1」に応じて供給すべき電圧の大きさを例えば次のように設定する。
すなわち、信号系列A1の符号に応じた電圧が供給される信号電極25b−1においては、ビット符号「0」に対し供給電圧は電圧「0」とし、ビット符号「1」に対し供給電圧を電圧「0.78Vπ」とする。又、信号系列A2の符号に応じた電圧が供給される信号電極25b−2においては、ビット符号「0」に対し供給電圧を電圧「0」とし、ビット符号「1」に対し供給電圧を電圧「−1.22Vπ」とする。
このように、同一の光伝搬域10Bにおいて、2つの内側アーム導波路25ab,25acの相互作用区間に共通して分極反転領域11を形成する場合には、各信号電極25b−1,25b−2には、電気極性が互いに反転された電気信号を供給することができる。これにより、前述したような屈折率変化のプッシュプル動作を生ぜしめる。
図5のAには、4値変調部25における信号系列A1,A2のビット符号の組み合わせに応じた、内側アーム導波路25ab(WA1),内側アーム導波路25ac(WA2)による変調位相点の対応が示されている。
図5のAには、4値変調部25における信号系列A1,A2のビット符号の組み合わせに応じた、内側アーム導波路25ab(WA1),内側アーム導波路25ac(WA2)による変調位相点の対応が示されている。
まず、内側アーム導波路25ab(WA1)での変調位相点に着目する。信号系列A1,A2のビット符号の組み合わせを(A1,A2)と表記すると、(0,0)の場合には、信号電極25b−1,25b−2ともに供給電圧は「0」であるので、位相点はP1となる。又、(1,0)の場合には、信号電極25b−1に0.78Vπの電圧信号が供給されるので位相点はP2となる。更に、(0,1)の場合には、信号電極25b−1には分極反転領域11において−1.22Vπの電圧信号が供給されるので位相点はP3となる。又、(1,1)の場合の位相点は、上述のP2,P3の位相回転量の和に相当するP4となる。
これに対し、内側アーム導波路25ac(WA2)での変調位相点は、内側アーム導波路25abの場合の各位相点P1〜P4について実軸上に折り返した位置の位相点P1′〜P4′となる。
したがって、上述の内側アーム導波路25ab(WA1)での光信号と内側アーム導波路25ac(WA2)での光信号を内側合流導波路25adで合波することにより、図5のCに示すように、出力光は実軸上に信号点が配置される。即ち、(0,0)の場合は、P1,P1′成分の合波により実軸上の大きさ1の信号点P11を有する光信号になり、(1,0)の場合は、P2,P2′成分の合波により実軸上の大きさ1/3の信号点P12を有する光信号になる。同様に、(0,1)の場合にはP3,P3′成分の合波により実軸上の大きさ−1/3の信号点P13を有する光信号になり、(1,1)の場合にはP4,P4′成分の合波により実軸上の大きさ−1の信号点P14を有する光信号になる。
したがって、上述の内側アーム導波路25ab(WA1)での光信号と内側アーム導波路25ac(WA2)での光信号を内側合流導波路25adで合波することにより、図5のCに示すように、出力光は実軸上に信号点が配置される。即ち、(0,0)の場合は、P1,P1′成分の合波により実軸上の大きさ1の信号点P11を有する光信号になり、(1,0)の場合は、P2,P2′成分の合波により実軸上の大きさ1/3の信号点P12を有する光信号になる。同様に、(0,1)の場合にはP3,P3′成分の合波により実軸上の大きさ−1/3の信号点P13を有する光信号になり、(1,1)の場合にはP4,P4′成分の合波により実軸上の大きさ−1の信号点P14を有する光信号になる。
図5のBには、4値変調部26における信号系列B1,B2のビット符号の組み合わせに応じた、内側アーム導波路26ac(WA1),内側アーム導波路26ab(WA2)による変調位相点の同様の対応P1〜P4,P1′〜P4′が示されている。4値変調部26においても、4値変調部25の場合と同様に、内側合流導波路26adからの出力において実軸上に等間隔に配された4つの信号点が配される。尚、図5のDは、バイアス電極27での位相シフトにより4値変調部26で変調された光信号の各信号点が90度回転した結果P21〜P24を示している。
外側合流導波路24では上述のごとき互いに直交する軸上の4点に信号点が配置された変調光信号を合波する。これにより、外側合流導波路24では、図5のEに示すように、16点の信号点が格子状に配列された16QAM光信号を出力することができる。
また、各信号電極25b−1,25b−2(26b−1,26b−2)に与えられる駆動電圧振幅の値は周波数に応じてVπよりも大きめにするが、その場合でも各電極に与える電圧の比は上述と同じとなる。換言すれば、各4値変調部25,26をなす2本の信号電極25b−1,25b−2(26b−1,26b−2)に与える電圧の絶対値の比は概0.78:1.22とすることができる。
また、各信号電極25b−1,25b−2(26b−1,26b−2)に与えられる駆動電圧振幅の値は周波数に応じてVπよりも大きめにするが、その場合でも各電極に与える電圧の比は上述と同じとなる。換言すれば、各4値変調部25,26をなす2本の信号電極25b−1,25b−2(26b−1,26b−2)に与える電圧の絶対値の比は概0.78:1.22とすることができる。
なお、上述の信号電極25b−1,25b−2(26b−1,26b−2)に対する駆動電圧振幅の設定は一例であり、実質的に受信端で識別可能な、格子状の16QAM光信号が形成されるのであれば上述のごとき設定と異なることを排除する趣旨ではない。
また、4値変調部25(26)におけるバイアス電極25d(26d)は、上述のごとき2ビットの符号パターンに応じた4つの信号点の配置が同一直線状に配列されるように、バイアス信号を供給する。バイアス電極25d(26d)については、一方の内側アーム導波路25ab(26ac)に形成されているが、他方の内側アーム導波路25ac(26ab)に形成することとしてもよいし、双方の内側アーム導波路25ab,25ac(26ab,26ac)に形成することとしてもよい。又、信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2にバイアスTを挿入してバイアス信号を与える場合や、バイアス制御が不要である場合には、バイアス電極25d,26dとしては適宜省略することができる。
また、4値変調部25(26)におけるバイアス電極25d(26d)は、上述のごとき2ビットの符号パターンに応じた4つの信号点の配置が同一直線状に配列されるように、バイアス信号を供給する。バイアス電極25d(26d)については、一方の内側アーム導波路25ab(26ac)に形成されているが、他方の内側アーム導波路25ac(26ab)に形成することとしてもよいし、双方の内側アーム導波路25ab,25ac(26ab,26ac)に形成することとしてもよい。又、信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2にバイアスTを挿入してバイアス信号を与える場合や、バイアス制御が不要である場合には、バイアス電極25d,26dとしては適宜省略することができる。
このように、第1実施形態によれば、16QAM光信号を生成するために必要とするマッハツェンダ干渉計の組数を減少させることができるので、装置規模や消費電力の改善を可能とするという利点がある。
また、LiNbO3基板を適用する特許文献1においては、多数(4個)のマッハツェンダ干渉計を有しているのでバイアス電圧の制御も複雑になることが想定できる。これに対し、本実施形態においては、マッハツェンダ干渉計の組数の減少に伴ってバイアス制御についても簡素化させることが可能になる。
また、LiNbO3基板を適用する特許文献1においては、多数(4個)のマッハツェンダ干渉計を有しているのでバイアス電圧の制御も複雑になることが想定できる。これに対し、本実施形態においては、マッハツェンダ干渉計の組数の減少に伴ってバイアス制御についても簡素化させることが可能になる。
なお、上述の実施形態においては、LiNbO3基板を適用した場合について説明したが、これに限定されず、例えばGaAs、InP等の他の材質を有する基板を適用することも勿論可能である。
〔A2〕第1実施形態の変形例
図6は第1実施形態の変形例にかかる光デバイスを示す図である。この図6に示す光デバイスにおいては、図1に示すものと異なり、信号電極25f−1,25f−2(26f−1,26f−2)に供給する電圧信号の振幅を等しくしながら、4値変調部25(26)として同様の4値位相変調を行なう。尚、図6において、既述の符号はほぼ同様の部分を示している。
〔A2〕第1実施形態の変形例
図6は第1実施形態の変形例にかかる光デバイスを示す図である。この図6に示す光デバイスにおいては、図1に示すものと異なり、信号電極25f−1,25f−2(26f−1,26f−2)に供給する電圧信号の振幅を等しくしながら、4値変調部25(26)として同様の4値位相変調を行なう。尚、図6において、既述の符号はほぼ同様の部分を示している。
4値変調部25に着目して説明すると次のようになる。即ち、内側アーム導波路25ae,afにおいて、信号電極25f−1,25f−2が上部に形成される区間である相互作用区間の長さ(相互作用長)が異なるようにしている。具体的には、光伝搬域10Aおよび10Cでの内側アーム導波路25ae,25afの相互作用長をそれぞれ0.5Lf1,0.5Lf2とし、光伝搬域10Bでの内側アーム導波路25ae,25afの相互作用長をそれぞれLi1,Li2とする。
このとき、各光伝搬域10A,10Cでの内側アーム導波路25ae,25afの相互作用長の比Lf1:Lf2をほぼ0.78:1.22とすることができる。そして、光伝搬域10Bでの内側アーム導波路25ae,25afの相互作用長の比については、ほぼ1.22:0.78とすることができる。これにより、図6に示す4値変調部25においては、信号電極25f−1,25f−2に供給する電圧信号の振幅を同等とする場合においても、前述の図5のA,Cに示したような変調を行なうことができる。
また、この場合において、相互作用長が短い側の信号電極25f−1が形成される側に位相シフト部の一例であるバイアス電極27′をそなえることで、導波路に対する電極レイアウトの省スペース化を図り、チップ(光デバイス)の全長を短くすることができる。更に、電極25f−1,25f−2の長さが異なるとチャープが異なってしまうので、これを防ぐために、各内側アーム導波路25ae,25afにおける分極非反転領域および分極反転領域11を通過するそれぞれの長さLf1,Li1,Lf2,Li2を同じ長さ(Lf1=Li1,Lf2=Li2)とする。更に、電極の長さが異なると変調帯域が異なってしまうので、これを防ぐために、各光伝搬域10A〜10Cにおいて、2つの内側アーム導波路25ae,25afにおける相互作用区間の光伝搬方向についての中心位置C1〜C3が揃うようにしている。
なお、4値変調部26においても上述の4値変調部25と基本的に同様に内側アーム導波路26ae,26afおよび電極26f−1,26f−2を形成することで、同様の作用効果を得ることができる。
上述した図6に示す光デバイスにおいても、前述の第1実施形態の場合と同様の利点がある。更に、信号電極25f−1,25f−2に供給する電圧信号の振幅を同等とすることで、信号源からの2系列のデータ信号を増幅する増幅器モジュールについて共通のものを用いることが可能になる。
上述した図6に示す光デバイスにおいても、前述の第1実施形態の場合と同様の利点がある。更に、信号電極25f−1,25f−2に供給する電圧信号の振幅を同等とすることで、信号源からの2系列のデータ信号を増幅する増幅器モジュールについて共通のものを用いることが可能になる。
また、他の実施形態として、内側アーム導波路に相互作用を与える2つの電極下のバッファ層の厚さを異なるようにしたり、信号電極と接地電極との間のギャップを異なるようにしたり、2つの内側アーム導波路のうちの一方が電極直下から脇にずれた配置とするようにしても、前述の第1実施形態の場合における電極25b−1,25b−2間での供給電圧の振幅の異なる変調と同等の変調を実現することが可能である。
図7は第1実施形態の第2変形例を示す図である。この図7に示す光デバイスにおいては、主として、分極反転領域111Aの形成パターンと、信号電極へ供給する電気信号の極性が同じである点が第1実施形態の場合と異なる。尚、他の箇所については前述の第1実施形態の場合と基本的に同様であり、図7中、既述の符号はほぼ同様の部分を示す。
ここで、図7に示すものにおいては、分極反転領域111Aが、各4値変調部25,26をなす2つの内側アーム導波路25ab,25ac,26ab,26acにおける一方の内側アーム導波路25ac,26abにおいて相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体に形成される。一方、他方の内側アーム導波路25ab,26acにおいて相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体は分極非反転領域として形成される。
ここで、図7に示すものにおいては、分極反転領域111Aが、各4値変調部25,26をなす2つの内側アーム導波路25ab,25ac,26ab,26acにおける一方の内側アーム導波路25ac,26abにおいて相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体に形成される。一方、他方の内側アーム導波路25ab,26acにおいて相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体は分極非反転領域として形成される。
なお、分極反転領域111Aは、光伝搬域10Aにおける内側アーム導波路25ac,26abの相互作用区間を含んで形成される分極反転領域111A−1と、光伝搬域10Bにおける内側アーム導波路25acの相互作用区間を含んで形成される分極反転領域111A−2と、光伝搬域10Bにおける内側アーム導波路26abの相互作用区間を含んで形成される分極反転領域111A−3と、光伝搬域10Cにおける内側アーム導波路25ac,26abの相互作用区間を含んで形成される分極反転領域111A−4と、からなる。
これにより、各4値変調部25,26をなす2本の信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2には、それぞれ互いに独立したデータ信号に基づく電気信号であって電気極性が同じ電気信号を供給することで、前述したようなプッシュプルの屈折率変化を生じさせることができる。
図8は第1実施形態の第3変形例を示す図である。この図8に示す光デバイスにおいては、前述の図1の場合(25d,26d,27)と異なるバイアス電極をそなえている。即ち、図8は、4値変調部25(26)をなす双方の内側アーム導波路25ab,25ac(26ab,26ac)上に、それぞれバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)をそなえた一例である。
図8は第1実施形態の第3変形例を示す図である。この図8に示す光デバイスにおいては、前述の図1の場合(25d,26d,27)と異なるバイアス電極をそなえている。即ち、図8は、4値変調部25(26)をなす双方の内側アーム導波路25ab,25ac(26ab,26ac)上に、それぞれバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)をそなえた一例である。
また、バイアス電極27−1,27−2は、4値変調部25,26で変調された各光信号による信号点配置を互いに直交させる位相シフト部の一例であり、双方の外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成されたものである。
これらのバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)および位相シフト用のバイアス電極27−1,27−2は、櫛型の電極パターンを有しており、互いに櫛歯が1本ずつかみ合わされるようになっている。これにより、電極間隔を狭くすることができ、互いのバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)に供給されるバイアス電圧の値としては相補されて、電圧の振幅としては半減させることが可能になる。
これらのバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)および位相シフト用のバイアス電極27−1,27−2は、櫛型の電極パターンを有しており、互いに櫛歯が1本ずつかみ合わされるようになっている。これにより、電極間隔を狭くすることができ、互いのバイアス電極25d−1,25d−2(26d−1,26d−2)に供給されるバイアス電圧の値としては相補されて、電圧の振幅としては半減させることが可能になる。
さらに、図8に示す光デバイスにおいては、マッハツェンダ干渉計2をなす外側分岐導波路21′,外側合流導波路24′,内側マッハツェンダ干渉計25a,26aをなす内側分岐導波路25aa′,26aa′および内側合流導波路25ad′,26ad′が2×2カプラからなる。この点についても前述の図1の場合と異なる。
特に、内側合流導波路25ad′,26ad′の一方は外側合流導波路24′に導かれるように形成されるが、他方についてはモニタ用のフォトダイオード(PD)31,32に効率的に導くことができる。同様に、外側合流導波路24′の一方の出力は出力信号光としての出力先に導く一方で、他方の出力についてはモニタ用のフォトダイオードPD33に効率的に導くことができる。これらのPD31〜33でのモニタ結果については、バイアス電極25d−1,25d−2,26d−1,26d−2,27−1,27−2へのバイアス電圧の調整のために用いることができる。
特に、内側合流導波路25ad′,26ad′の一方は外側合流導波路24′に導かれるように形成されるが、他方についてはモニタ用のフォトダイオード(PD)31,32に効率的に導くことができる。同様に、外側合流導波路24′の一方の出力は出力信号光としての出力先に導く一方で、他方の出力についてはモニタ用のフォトダイオードPD33に効率的に導くことができる。これらのPD31〜33でのモニタ結果については、バイアス電極25d−1,25d−2,26d−1,26d−2,27−1,27−2へのバイアス電圧の調整のために用いることができる。
また、外側分岐導波路21′および内側分岐導波路25aa′26aa′を、合流側の導波路24′,25ad′,26ad′と同様の2×2カプラとしているので、設計が容易となり、変調特性のプロセス誤差に対するトレランスも向上する。
図9は第1実施形態の第4変形例を示す図である。この図9に示す光デバイスにおいては、バイアス電極として櫛型の電極25d−3,26d−3,27−3をそなえている点が前述の図8の場合と異なる。尚、その他の要素については図8と基本的に同様であり、図9中、既述の符号はほぼ同様の部分を示している。
図9は第1実施形態の第4変形例を示す図である。この図9に示す光デバイスにおいては、バイアス電極として櫛型の電極25d−3,26d−3,27−3をそなえている点が前述の図8の場合と異なる。尚、その他の要素については図8と基本的に同様であり、図9中、既述の符号はほぼ同様の部分を示している。
ここで、バイアス電極25d−3は、4値変調部25をなす内側アーム導波路25ab,25acの双方に一体として電気的に結合して形成された櫛型電極である。しかし、一方の内側アーム導波路25acの形成領域が他の内側アーム導波路25abの形成領域と異なり分極反転領域11Bをそなえているので、各導波路25ab,25acには、互いに絶対値が同じであるが極性の反転したバイアス電気信号を供給することができる。
同様に、バイアス電極26d−3は、4値変調部26をなす内側アーム導波路26ab,26acの双方の上部に一体として電気的に結合して形成された櫛型電極である。しかし、一方の内側アーム導波路26abの形成領域が他の内側アーム導波路26acの形成領域と異なり分極反転領域11Bをそなえているので、各導波路26ab,26acには、互いに絶対値が同じであるが極性の反転したバイアス電気信号を供給することができる。
また、バイアス電極27−3は、4値変調部25,26で変調された各光信号による信号点配置を互いに直交させる位相シフト部の一例であり、双方の外側アーム導波路22,23に一体として電気的に結合して形成された櫛型電極である。但し、外側アーム導波路23のバイアス電極27−3の形成領域を、外側アーム導波路22のバイアス電極27−3の形成領域と異なり分極反転領域11Cとしている。これにより、各外側アーム導波路22,23には、互いに絶対値が同じであるが極性の反転したバイアス電気信号を供給することができる。
なお、電極25d−4,26d−4,27−4は、それぞれ、バイアス電極25d−3,26d−3,27−3に対して相補する電圧を供給する櫛型電極であって、その櫛歯がバイアス電極25d−3,26d−3,27−3の櫛歯を挟むように形成されている。
上述した図9に示す光デバイスにおいても、図8の場合と同様の作用効果を得ることができる。
上述した図9に示す光デバイスにおいても、図8の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図10は第1実施形態の第5変形例を示す図である。この図10に示す光デバイスにおいては、4値変調部25,26をなす各信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2の信号入力端を、基板1に対して同一の側辺に形成されている点が図1に示すものと異なる。尚、その他の要素については基本的に同様であり、図10中、既述の符号は同様の部分を示す。
この図10に示すように、4つの信号入力端を基板1の同じ側辺に並べることで、送信モジュール内でのスペースが小さくて済む。但し、この場合、チップ内での対称性がくずれるため、入力された電気信号が光と作用するまでの時間が2つの入力A1,A2,B1,B2間で異なってしまう。これを防ぐために、4つの電気信号の入力用電極パッドに、4つの電気信号を同期して入力させるようにするとともに、電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2の長さ、および外側アーム導波路22,23の長さを調整する。この調整によって、上述のごとく同期して入力される4つの電気信号によって屈折率変化が生じた光信号が同じタイミングで外側合流導波路24から出力できるようにする。
図11は上述の図10に示す光デバイスを適用した光送信装置の一実施例である。この光送信装置40は、連続光を生成する光源であるLD(Laser Diode)41,LD41を駆動する駆動回路42,4種類のデータ信号を生成するデータ信号源43,図10に示すものと同様の光デバイス44,フォトダイオード45〜47およびABC(Auto Bias Control)制御部48をそなえる。
データ信号源43から出力される4種類のデータ信号A1,A2,B1,B2は、それぞれ信号電極25b−1,25b−2,26b−1,26b−2に対して該当の信号入力端を通じて供給される。これにより、光デバイス44では、LD41から光デバイス44のマッハツェンダ干渉計2に導入される連続光を光変調して、外側合流導波路24を通じて16QAM光信号を出力することができる。
PD45〜47は、例えば光デバイス44の出力端辺縁にそなえられ、光デバイス44をなす内側合流導波路25ad,26adや外側合流導波路24での漏れ光をモニタする。ここでは、例えばPD45は内側合流導波路25adからの漏れ光を主としてモニタし、PD46は内側合流導波路26adからの漏れ光を主としてモニタし、PD47は外側合流導波路24からの漏れ光を主としてモニタする。これらのモニタ結果についてはABC制御部48に出力される。
ABC制御部48においては、PD45〜47からのモニタ結果に基づいて、4値変調部25,26のバイアス電極25d,26dや、位相シフト部をなすバイアス電極27′に対するバイアス電圧を調整する。尚、バイアス調整は各バイアス電極25d,26d,27′に対してそれぞれ個別に行なう。
具体的には、ABC制御部48では、調整対象のバイアス電極25d,26d,27′に対するDCバイアス電極に低周波の信号を与えて、各PD45〜47からのモニタ結果を受ける。そして、各モニタ結果の値から対象バイアス電極のDCバイアスの電圧値を計算する。即ち、PD45,46,47からのモニタ結果から、それぞれ、バイアス電極25d,26d,27′のバイアス電圧を計算し、計算結果をもとに供給するバイアス電圧をそれぞれフィードバック制御する。
具体的には、ABC制御部48では、調整対象のバイアス電極25d,26d,27′に対するDCバイアス電極に低周波の信号を与えて、各PD45〜47からのモニタ結果を受ける。そして、各モニタ結果の値から対象バイアス電極のDCバイアスの電圧値を計算する。即ち、PD45,46,47からのモニタ結果から、それぞれ、バイアス電極25d,26d,27′のバイアス電圧を計算し、計算結果をもとに供給するバイアス電圧をそれぞれフィードバック制御する。
なお、上述の図11でのバイアス制御の態様のほかに、PD45,46を省略し、主として外側合流導波路24の漏れ光をモニタするPD47のみをそなえる手法もある。具体的には、各バイアス電極25d,26d,27′に異なる低周波信号のモニタ用電気信号を与え、調整対象のバイアス電極25d,26d,27′に与えた低周波成分をPD47からのモニタ結果から抽出する。そして、抽出結果に基づいて、バイアス電極のDCバイアスの電圧値を計算し、フィードバックをかける。
または、測定対象となるバイアス電極25d,26d,27′ごとに異なるタイミングで低周波信号が重畳されたモニタ用電気信号を与えることとしてもよい。
低周波信号を用いてバイアス電圧を調整する技術としては、例えば前述の特許文献2等に記載された技術を適用することもできる。
〔B〕第2実施形態の説明
図12は第2実施形態にかかる光デバイスを示す図である。この図12に示す光デバイスは、前述の第1実施形態において行なう16QAMから、更に多値化を進めた変調方式を採用するものである。このために、図12に示す光デバイスにおいては、2つの外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部の他の例として、8値変調部125,126をそなえている。
低周波信号を用いてバイアス電圧を調整する技術としては、例えば前述の特許文献2等に記載された技術を適用することもできる。
〔B〕第2実施形態の説明
図12は第2実施形態にかかる光デバイスを示す図である。この図12に示す光デバイスは、前述の第1実施形態において行なう16QAMから、更に多値化を進めた変調方式を採用するものである。このために、図12に示す光デバイスにおいては、2つの外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部の他の例として、8値変調部125,126をそなえている。
8値変調部125に着目すると、この8値変調部125は、前述の第1実施形態の場合と同等の4値変調部25をそなえるとともに、4値変調部25の例えば後段に縦続して接続された2値変調部51をそなえている。2値変調部51は、4値変調部25の要素と共用された内側マッハツェンダ干渉計25aをそなえるとともに、2値変調のための信号電極51aをそなえている。
信号電極51aは、独立した1系統のデータ信号A3に基づく電気信号を印加するものである。具体的には、4値変調部25をなす信号電極25b−1,25b−2およびバイアス電極25dの形成領域の後段における内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光に対して、データ信号A3を更に重畳して変調する。
ここで、内側アーム導波路25ab,25ac上の信号電極51が形成される範囲Rの光伝搬方向の中心RCについて対称な範囲であって、上記範囲Rのほぼ1/2の光伝搬域に分極反転領域112Aが形成されている。そして、上述の信号電極51aについては、分極非反転領域においては内側アーム導波路25ac上に形成されているが、分極反転領域112Aにおいては内側アーム導波路25ab上に形成される。更に、分極反転領域112Aの境界V1,V2においては、上述の内側アーム導波路25ac,25ab間の信号電極51の部分が電気的に連結されるようになっている。
ここで、内側アーム導波路25ab,25ac上の信号電極51が形成される範囲Rの光伝搬方向の中心RCについて対称な範囲であって、上記範囲Rのほぼ1/2の光伝搬域に分極反転領域112Aが形成されている。そして、上述の信号電極51aについては、分極非反転領域においては内側アーム導波路25ac上に形成されているが、分極反転領域112Aにおいては内側アーム導波路25ab上に形成される。更に、分極反転領域112Aの境界V1,V2においては、上述の内側アーム導波路25ac,25ab間の信号電極51の部分が電気的に連結されるようになっている。
これにより、信号電極51においては、データ信号A3に基づく高周波信号の電気信号によっても、2つの内側アーム導波路25ac,25ab間でプッシュプルで屈折率変化を生じさせることができる(図4参照)。
ところで、前述の図5のAに示すように、4値変調部25をなす信号電極25b−1,25b−2およびバイアス電極25dの形成領域の後段における内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光は、位相平面上の実軸について対称な象限において4つの信号点がそれぞれ割り当てられている。
ところで、前述の図5のAに示すように、4値変調部25をなす信号電極25b−1,25b−2およびバイアス電極25dの形成領域の後段における内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光は、位相平面上の実軸について対称な象限において4つの信号点がそれぞれ割り当てられている。
たとえば、内側アーム導波路25abを伝搬する光は、位相平面上の実軸上の2点を含む上側の位相領域における4点が割り当てられている。そして、内側アーム導波路25acを伝搬する光は、位相平面上の実軸上の2点を含む下側の位相領域における4点が割り当てられている。
このような4点の信号点がそれぞれ割り当てられた光信号に対して、信号電極51でデータ信号A3(2値)に基づく変調成分を重畳する。これにより、図13のAに示すように、各内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光に対して、各8つの信号点を割り当てることができる。実質的には、シンボル単位に2ビットである4つの信号点が割り当てられた光信号に、更に1ビットのデータ信号を重畳して変調することで、各4つの信号点が更に2つの信号点に分かれると見立てることもできる。
このような4点の信号点がそれぞれ割り当てられた光信号に対して、信号電極51でデータ信号A3(2値)に基づく変調成分を重畳する。これにより、図13のAに示すように、各内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光に対して、各8つの信号点を割り当てることができる。実質的には、シンボル単位に2ビットである4つの信号点が割り当てられた光信号に、更に1ビットのデータ信号を重畳して変調することで、各4つの信号点が更に2つの信号点に分かれると見立てることもできる。
すなわち、図13のAにおいて白丸で例示するように、内側アーム導波路25abを伝搬する光信号(WA1)に変調されている各データ系列A1,A2,A3の値を、3ビット表記「A1A2A3」で表すと、各データ系列のビットパターンに従って同心円の上側象限に8つの信号点が配列される。同様に、内側アーム導波路25acを伝搬する光信号(WA2)には、各データ系列のビットパターンに従って同心円の下側象限に8つの信号点が配列される。
そして、上述の各内側アーム導波路25ab,25acを伝搬する光WA1,WA2が内側合流導波路25adにおいて合流される(WA)。この合流光WAは、8値変調部125の出力であり、実軸について対称となる信号点成分が相殺されて、実軸上に8個の信号点が配列される(図13のC参照)。
8値変調部126においても、前述の信号電極51aと同様の信号電極52aが形成されるとともに、信号電極52aが形成される範囲において分極反転領域112Aと同様の分極反転領域112Bが形成される。これにより、内側アーム導波路26ab,26acを伝搬する光に対し、実軸について互いに対称な配置を有する8値の信号点を割り当てた光変調が可能となる(図13のB参照)。又、内側合流導波路26adにおいても、同様に実軸上に8個の信号点が配列された信号点を有する光信号を出力することができる。
8値変調部126においても、前述の信号電極51aと同様の信号電極52aが形成されるとともに、信号電極52aが形成される範囲において分極反転領域112Aと同様の分極反転領域112Bが形成される。これにより、内側アーム導波路26ab,26acを伝搬する光に対し、実軸について互いに対称な配置を有する8値の信号点を割り当てた光変調が可能となる(図13のB参照)。又、内側合流導波路26adにおいても、同様に実軸上に8個の信号点が配列された信号点を有する光信号を出力することができる。
内側合流導波路26adの出力側の外側アーム導波路23の上部に形成されたバイアス電極27は、2つの多値変調部125,126で生成される変調光信号の信号点配列を互いに直交させる位相シフト部の一例である。
すなわち、図13のDに示すように、このバイアス電極27での位相シフトによって、多値変調部126で生成される変調光信号の信号点配列を位相シフトさせて、多値変調部125での信号点配列に対して直交させる(WB)。これにより、外側合流導波路24において合流された光信号においては、8×8の64点が格子状に配列された64QAM光信号とすることができる(図13のE参照)。
すなわち、図13のDに示すように、このバイアス電極27での位相シフトによって、多値変調部126で生成される変調光信号の信号点配列を位相シフトさせて、多値変調部125での信号点配列に対して直交させる(WB)。これにより、外側合流導波路24において合流された光信号においては、8×8の64点が格子状に配列された64QAM光信号とすることができる(図13のE参照)。
このように、第2実施形態によれば、マッハツェンダ干渉計の組数を抑え、装置規模や消費電力の改善を可能としながら、64QAM光変調を行なうことができる利点がある。
〔C〕第3実施形態の説明
図14は第3実施形態にかかる光デバイスを示す図である。この図14に示す光デバイスは、前述の第2実施形態において行なう64QAMから、更に多値化を進めた変調方式を採用するものである。このために、図14に示す光デバイスにおいては、2つの外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部の他の例として、16値変調部225,226をそなえている。
〔C〕第3実施形態の説明
図14は第3実施形態にかかる光デバイスを示す図である。この図14に示す光デバイスは、前述の第2実施形態において行なう64QAMから、更に多値化を進めた変調方式を採用するものである。このために、図14に示す光デバイスにおいては、2つの外側アーム導波路22,23にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部の他の例として、16値変調部225,226をそなえている。
各16値変調部225,226は、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部25A,25B,26A,26Bが複数であるN個縦続して配置されてなる、4N値変調部の一例である。第3実施形態においては、多値変調部は、4値変調部が2個縦続して配置された42=16値変調部である。尚、3個以上縦続配置することも勿論可能である。
ここで、16値変調部225は、前述の第1実施形態の場合(符号25)と同様の4値変調部25A,25Bが2段縦続して接続される。尚、各4値変調部25A,25Bをなす内側マッハツェンダ干渉計225aについては共用されているが、各4値変調部25A,25Bに対応して2つずつの交差導波路部25Ae,25Beがそなえられる。これらの交差導波路25Ae,25Beについては、図1に示す交差導波路25eと同様の機能を有する。
また、分極反転領域11Aは交差導波路部25Aeの箇所を境界として含む分極反転領域であり、分極反転領域11Bは交差導波路部25Beの箇所を境界として含む分極反転領域であり、それぞれ前述の図1に示す分極反転領域11と同様の機能を有する。
また、16値変調部226においても、同様に、内側マッハツェンダ干渉計226aが共用された4値変調部26A,26Bが2段縦続して接続される。また、各4値変調部26A,26Bに対応して2つずつの交差導波路部26Ae,26Beがそなえられる。これらの交差導波路26Ae,26Beについても上述の交差導波路部25Ae,25Beと同様の機能を有する。
また、16値変調部226においても、同様に、内側マッハツェンダ干渉計226aが共用された4値変調部26A,26Bが2段縦続して接続される。また、各4値変調部26A,26Bに対応して2つずつの交差導波路部26Ae,26Beがそなえられる。これらの交差導波路26Ae,26Beについても上述の交差導波路部25Ae,25Beと同様の機能を有する。
なお、16値変調部225,226をなす後段の4値変調部25B,26Bにおいては、前段の4値変調部25A,26Aにそなえられているバイアス電極25d,26dについては省略されている。
また、前述の分極反転領域11Aは交差導波路部25Aeおよび交差導波路部26Aeの箇所を境界として含む分極反転領域であり、分極反転領域11Bは交差導波路部25Beおよび交差導波路部26Beの箇所を境界として含む分極反転領域であり、それぞれ前述の図1に示す分極反転領域11と同様の機能を有する。
また、前述の分極反転領域11Aは交差導波路部25Aeおよび交差導波路部26Aeの箇所を境界として含む分極反転領域であり、分極反転領域11Bは交差導波路部25Beおよび交差導波路部26Beの箇所を境界として含む分極反転領域であり、それぞれ前述の図1に示す分極反転領域11と同様の機能を有する。
これにより、各16値変調部225,226においては、1シンボルあたり実軸上に16点の信号点が配列された光信号を生成することができる。即ち、16値変調部225においては、各4値変調部25A,25Bにおいて2系統ずつの計4系統の信号A1〜A4を重畳して変調することができる。又、16値変調部226においては、各4値変調部26A,26Bにおいて2系統ずつの計4系統の信号B1〜B4を重畳して変調することができる。
内側合流導波路26adの出力側の外側アーム導波路23の上部に形成されたバイアス電極27は、2つの多値変調部225,226で生成される変調光信号の信号点配列を互いに直交させる位相シフト部の一例である。
すなわち、このバイアス電極27での位相シフトによって、多値変調部226で生成される変調光信号の信号点配列を位相シフトさせて、多値変調部225での信号点配列に対して直交させる。これにより、外側合流導波路24において合流された光信号においては、16×16の256点が格子状に配列された256QAM光信号とすることができる。
すなわち、このバイアス電極27での位相シフトによって、多値変調部226で生成される変調光信号の信号点配列を位相シフトさせて、多値変調部225での信号点配列に対して直交させる。これにより、外側合流導波路24において合流された光信号においては、16×16の256点が格子状に配列された256QAM光信号とすることができる。
このように、第3実施形態によれば、マッハツェンダ干渉計の組数を抑え、装置規模や消費電力の改善を可能としながら、256QAM光変調を行なうことができる利点がある。
〔D〕その他
上述の実施形態にかかわらず、種々変形することが可能である。
〔D〕その他
上述の実施形態にかかわらず、種々変形することが可能である。
たとえば、上述の各実施形態においては、外側アーム導波路22,23に多値変調部として同等の機能を有するものをそなえたものについて説明したが、例えば異なる機能を有するものをそなえることとしてもよい。
また、上述の第1実施形態の変形例にかかる光デバイスを適用した光送信装置を用いてもよいし、第2、第3実施形態にかかる光デバイスを適用した光送信装置を用いても良い。
また、上述の第1実施形態の変形例にかかる光デバイスを適用した光送信装置を用いてもよいし、第2、第3実施形態にかかる光デバイスを適用した光送信装置を用いても良い。
〔E〕付記
(付記1)
2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計又は該電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光デバイス。
(付記1)
2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計又は該電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光デバイス。
(付記2)
該分極反転領域が形成される前記光伝搬域の長さは、分極非反転領域となる該内側アーム導波路の他の光伝搬域の長さに等しい又はほぼ等しいことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記3)
該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路における前記相互作用を受ける領域の光伝搬方向中間点について対称となる箇所にそなえられたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該分極反転領域が形成される前記光伝搬域の長さは、分極非反転領域となる該内側アーム導波路の他の光伝搬域の長さに等しい又はほぼ等しいことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記3)
該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路における前記相互作用を受ける領域の光伝搬方向中間点について対称となる箇所にそなえられたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記4)
該交差箇所の少なくとも1つは、方向性結合器であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記5)
該交差箇所の少なくとも1つは、MMIカプラであることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該交差箇所の少なくとも1つは、方向性結合器であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記5)
該交差箇所の少なくとも1つは、MMIカプラであることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記6)
該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さは、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと同等又はほぼ同等であり、
かつ、該2つの内側アーム導波路に対して前記2つの信号電極を通じて印加する電圧信号の振幅の絶対値の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さは、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと同等又はほぼ同等であり、
かつ、該2つの内側アーム導波路に対して前記2つの信号電極を通じて印加する電圧信号の振幅の絶対値の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記7)
該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記8)
該2つの内側アーム導波路に対して対応する該2本の信号電極を通じて印加する電圧信号の振幅の絶対値が、同等又はほぼ同等であることを特徴とする、付記7記載の光デバイス。
該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記8)
該2つの内側アーム導波路に対して対応する該2本の信号電極を通じて印加する電圧信号の振幅の絶対値が、同等又はほぼ同等であることを特徴とする、付記7記載の光デバイス。
(付記9)
該2つの内側アーム導波路における該分極反転領域での前記相互作用を受ける範囲の中心が揃っているとともに、前記分極非反転領域での前記相互作用を受ける範囲の中心が揃っていることを特徴とする、付記7記載の光デバイス。
(付記10)
該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路に対し前記相互作用を与える領域の光伝搬方向中間点について対称に2つ配列されるとともに、
該分極反転領域は、前記2つの交差導波路部がそれぞれ形成される箇所を境界とする光伝搬域に少なくとも形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該2つの内側アーム導波路における該分極反転領域での前記相互作用を受ける範囲の中心が揃っているとともに、前記分極非反転領域での前記相互作用を受ける範囲の中心が揃っていることを特徴とする、付記7記載の光デバイス。
(付記10)
該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路に対し前記相互作用を与える領域の光伝搬方向中間点について対称に2つ配列されるとともに、
該分極反転領域は、前記2つの交差導波路部がそれぞれ形成される箇所を境界とする光伝搬域に少なくとも形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記11)
該2本の信号電極には、それぞれ互いに独立したデータ信号に基づく電気信号であって電気極性が互いに反転された電気信号が供給されることを特徴とする、付記10記載の光デバイス。
(付記12)
該分極反転領域は、該2つの内側アーム導波路における一方の内側アーム導波路において前記相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体に形成される一方、他方の内側アーム導波路において前記相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体は分極非反転領域として形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該2本の信号電極には、それぞれ互いに独立したデータ信号に基づく電気信号であって電気極性が互いに反転された電気信号が供給されることを特徴とする、付記10記載の光デバイス。
(付記12)
該分極反転領域は、該2つの内側アーム導波路における一方の内側アーム導波路において前記相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体に形成される一方、他方の内側アーム導波路において前記相互作用を受ける光伝搬域のほぼ全体は分極非反転領域として形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記13)
該2本の信号電極には、それぞれ互いに独立したデータ信号に基づく電気信号であって電気極性が同じ電気信号が供給されることを特徴とする、付記12記載の光デバイス。
(付記14)
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該2本の信号電極には、それぞれ互いに独立したデータ信号に基づく電気信号であって電気極性が同じ電気信号が供給されることを特徴とする、付記12記載の光デバイス。
(付記14)
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記15)
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部と、該4値変調部に縦続して配置されて入力光について2値変調を行なう2値変調部と、からなる8値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部と、該4値変調部に縦続して配置されて入力光について2値変調を行なう2値変調部と、からなる8値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記16)
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部が複数であるN個縦続して配置されてなる、4N値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部が複数であるN個縦続して配置されてなる、4N値変調部であることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記17)
該多値変調部のそれぞれで生成される前記変調光信号の信号点配列を互いに直交させる位相シフト部が、該2つの外側アーム導波路の一方又は双方にそなえられたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記18)
該2つの内側アーム導波路の一方又は双方に、および/または、該2つの外側アーム導波路の一方又は双方にバイアス電極が形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該多値変調部のそれぞれで生成される前記変調光信号の信号点配列を互いに直交させる位相シフト部が、該2つの外側アーム導波路の一方又は双方にそなえられたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記18)
該2つの内側アーム導波路の一方又は双方に、および/または、該2つの外側アーム導波路の一方又は双方にバイアス電極が形成されたことを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記19)
該バイアス電極は、該2つの内側アーム導波路の双方に、および、該2つの外側アーム導波路の双方に形成された櫛型電極であることを特徴とする、付記18記載の光デバイス。
(付記20)
該バイアス電極は、該2つの内側アーム導波路の双方に、および、該2つの外側アーム導波路の双方に一体として形成された櫛型電極であり、該2つの内側アーム導波路の一方に形成されるバイアス電極の形成領域、および、該2つの外側アーム導波路の一方に形成されるバイアス電極の形成領域は、分極反転領域であることを特徴とする、付記18記載の光デバイス。
該バイアス電極は、該2つの内側アーム導波路の双方に、および、該2つの外側アーム導波路の双方に形成された櫛型電極であることを特徴とする、付記18記載の光デバイス。
(付記20)
該バイアス電極は、該2つの内側アーム導波路の双方に、および、該2つの外側アーム導波路の双方に一体として形成された櫛型電極であり、該2つの内側アーム導波路の一方に形成されるバイアス電極の形成領域、および、該2つの外側アーム導波路の一方に形成されるバイアス電極の形成領域は、分極反転領域であることを特徴とする、付記18記載の光デバイス。
(付記21)
該外側マッハツェンダ干渉計をなす該外側アーム導波路に入力光を導入する外側分岐導波路は、又は、該外側分岐導波路と該マッハツェンダ干渉計をなす該2つの外側アーム導波路から導出される光を合流させる外側合流導波路とは、2×2カプラであることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
該外側マッハツェンダ干渉計をなす該外側アーム導波路に入力光を導入する外側分岐導波路は、又は、該外側分岐導波路と該マッハツェンダ干渉計をなす該2つの外側アーム導波路から導出される光を合流させる外側合流導波路とは、2×2カプラであることを特徴とする、付記1記載の光デバイス。
(付記22)
光源と、
該光源を駆動する駆動回路と、
4種類のデータ信号を生成するデータ信号源と、
該光源からの光を、該データ信号源からの前記4種類のデータ信号で変調する光デバイスと、
該光デバイスからの光をモニタする光モニタと、
該光モニタからのモニタ結果に基づいて、該光デバイスを制御する制御部と、をそなえ、
該光デバイスは、
該光源から出力された光を導入する、2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について4値変調を行なう少なくとも1つの多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計には、該2つの内側アーム導波路が互いに交差して該2つの内側アーム導波路について前記相互作用を与える電界を供給する信号電極が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光送信装置。
光源と、
該光源を駆動する駆動回路と、
4種類のデータ信号を生成するデータ信号源と、
該光源からの光を、該データ信号源からの前記4種類のデータ信号で変調する光デバイスと、
該光デバイスからの光をモニタする光モニタと、
該光モニタからのモニタ結果に基づいて、該光デバイスを制御する制御部と、をそなえ、
該光デバイスは、
該光源から出力された光を導入する、2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について4値変調を行なう少なくとも1つの多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計には、該2つの内側アーム導波路が互いに交差して該2つの内側アーム導波路について前記相互作用を与える電界を供給する信号電極が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光送信装置。
1 基板
10A〜10C 光伝搬域
10a,10b 境界線
11,11A,11B 分極反転領域
111A,111A−1〜111A−4,112A,112B 分極反転領域
2 マッハツェンダ干渉計
21 外側分岐導波路
22,23 外側アーム導波路
24,24′ 外側合流導波路
25,26 4値変調部(多値変調部)
25A,25B,26A,26B 4値変調部
25a,26a,225a,226a 内側マッハツェンダ干渉計
25aa,26aa,25aa′,26aa′ 内側分岐導波路
25ab,25ac,26ab,26ac 内側アーム導波路
25ae,25af,26ae,26af 内側アーム導波路
25ad,26ad,25ad′,26ad′ 内側合流導波路
25b−1,25b−2,26b−1,26b−2 信号電極
25d,26d バイアス電極
25d−1,25d−2,26d−1,26d−2 バイアス電極
25d−3,25d−4,26d−3,26d−4 バイアス電極
25e,26e,25Ae,25Be,26Ae,26Be 交差導波路部
25f−1,25f−2,26f−1,26b−2 信号電極
27,27′ バイアス電極(位相シフト部)
27−1,27−2 バイアス電極(位相シフト部)
27−3,27−4 バイアス電極(位相シフト部)
28 接地電極
31〜33 PD
41 LD(光源)
42 LD駆動回路
43 データ信号源
44 光デバイス
45〜47 PD
48 ABC制御部
51,52 2値変調部
51a,51b 信号電極
125,126 8値変調部
225,226 16値変調部
10A〜10C 光伝搬域
10a,10b 境界線
11,11A,11B 分極反転領域
111A,111A−1〜111A−4,112A,112B 分極反転領域
2 マッハツェンダ干渉計
21 外側分岐導波路
22,23 外側アーム導波路
24,24′ 外側合流導波路
25,26 4値変調部(多値変調部)
25A,25B,26A,26B 4値変調部
25a,26a,225a,226a 内側マッハツェンダ干渉計
25aa,26aa,25aa′,26aa′ 内側分岐導波路
25ab,25ac,26ab,26ac 内側アーム導波路
25ae,25af,26ae,26af 内側アーム導波路
25ad,26ad,25ad′,26ad′ 内側合流導波路
25b−1,25b−2,26b−1,26b−2 信号電極
25d,26d バイアス電極
25d−1,25d−2,26d−1,26d−2 バイアス電極
25d−3,25d−4,26d−3,26d−4 バイアス電極
25e,26e,25Ae,25Be,26Ae,26Be 交差導波路部
25f−1,25f−2,26f−1,26b−2 信号電極
27,27′ バイアス電極(位相シフト部)
27−1,27−2 バイアス電極(位相シフト部)
27−3,27−4 バイアス電極(位相シフト部)
28 接地電極
31〜33 PD
41 LD(光源)
42 LD駆動回路
43 データ信号源
44 光デバイス
45〜47 PD
48 ABC制御部
51,52 2値変調部
51a,51b 信号電極
125,126 8値変調部
225,226 16値変調部
Claims (10)
- 2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について互いに独立した多値変調を行なう多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計又は該信号電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光デバイス。 - 該分極反転領域が形成される前記光伝搬域の長さは、分極非反転領域となる該内側アーム導波路の他の光伝搬域の長さに等しい又はほぼ等しいことを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路における前記相互作用を受ける領域の光伝搬方向中間点について対称となる箇所にそなえられたことを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さは、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと同等又はほぼ同等であり、かつ、
該2つの内側アーム導波路に対して前記2つの信号電極を通じて印加する電圧信号の振幅の絶対値の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。 - 該2つの内側アーム導波路の一方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、該2つの内側アーム導波路の他方における該分極反転領域での前記相互作用を受ける長さと、の比が、ほぼ0.78:1.22であることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 該交差箇所は、該2つの内側アーム導波路に対し前記相互作用を与える領域の光伝搬方向中間点について対称に2つ配列されるとともに、
該分極反転領域は、前記2つの交差箇所がそれぞれ形成される箇所を境界とする光伝搬域に少なくとも形成されたことを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。 - 該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部であることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部と、該4値変調部に縦続して配置されて入力光について2値変調を行なう2値変調部と、からなる8値変調部であることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 該多値変調部の少なくとも一つは、位相平面上における一の軸上に原点位置について対称に配列された4つの信号点のいずれかが割り当てられた変調光信号を生成する4値変調部が複数であるN個縦続して配置されてなる、4N値変調部であることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 光源と、
該光源を駆動する駆動回路と、
4種類のデータ信号を生成するデータ信号源と、
該光源からの光を、該データ信号源からの前記4種類のデータ信号で変調する光デバイスと、
該光デバイスからの光をモニタする光モニタと、
該光モニタからのモニタ結果に基づいて、該光デバイスを制御する制御部と、をそなえ、
該光デバイスは、
該光源から出力された光を導入する、2つの外側アーム導波路を有する外側マッハツェンダ干渉計と、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成され、入力光について4値変調を行なう少なくとも1つの多値変調部と、をそなえ、
前記2つの外側アーム導波路にそれぞれ形成された該多値変調部の1つは、
2つの内側アーム導波路を有する内側マッハツェンダ干渉計と、
該内側マッハツェンダ干渉計を伝搬する光との相互作用を与える電界を供給する2本の信号電極と、をそなえ、
該内側マッハツェンダ干渉計又は該信号電極には、該内側アーム導波路と前記相互作用を与える電界を供給する信号電極との対が互いに入れ替えられる交差箇所が偶数個そなえられ、
かつ、該交差箇所の少なくとも一つを境界とした該内側アーム導波路の光伝搬域に、分極反転領域が形成されたことを特徴とする、光送信装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008234601A JP2010066663A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 光デバイスおよび光送信装置 |
US12/486,967 US20100067841A1 (en) | 2008-09-12 | 2009-06-18 | Optical device and optical transmitter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008234601A JP2010066663A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 光デバイスおよび光送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010066663A true JP2010066663A (ja) | 2010-03-25 |
Family
ID=42007290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008234601A Withdrawn JP2010066663A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 光デバイスおよび光送信装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20100067841A1 (ja) |
JP (1) | JP2010066663A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010134115A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Anritsu Corp | 光変調器 |
JP2017181676A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 住友大阪セメント株式会社 | 光導波路素子 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6047899B2 (ja) * | 2012-03-19 | 2016-12-21 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器 |
CN103532633B (zh) * | 2012-07-04 | 2016-03-30 | 富士通株式会社 | 一种用于光发射机的自动偏置控制方法和装置 |
GB201603305D0 (en) * | 2016-02-25 | 2016-04-13 | Isis Innovation | Method of designing an interferometer |
GB201611576D0 (en) | 2016-07-01 | 2016-08-17 | Oclaro Tech Ltd | Ground structure in RF waveguide array |
GB201611574D0 (en) * | 2016-07-01 | 2016-08-17 | Oclaro Tech Ltd | Ground structure in rf waveguide array |
JP6233480B1 (ja) * | 2016-09-20 | 2017-11-22 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7272271B2 (en) * | 2001-09-26 | 2007-09-18 | Celight, Inc. | Electro-optical integrated transmitter chip for arbitrary quadrature modulation of optical signals |
US6744546B2 (en) * | 2001-12-27 | 2004-06-01 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Multilevel light-intensity modulating circuit |
US6836573B2 (en) * | 2002-09-05 | 2004-12-28 | Fibest Kk | Directional coupler type optical modulator with traveling-wave electrode |
WO2004053574A1 (ja) * | 2002-12-06 | 2004-06-24 | Fujitsu Limited | 光変調器 |
US20060263097A1 (en) * | 2005-05-23 | 2006-11-23 | Fujitsu Limited | Optical transmitting apparatus, optical receiving apparatus, and optical communication system comprising them |
JP4922594B2 (ja) * | 2005-05-23 | 2012-04-25 | 富士通株式会社 | 光送信装置、光受信装置、およびそれらを含む光通信システム |
JP4657860B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-03-23 | 富士通株式会社 | 光送信装置および光通信システム |
JP4563944B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2010-10-20 | 富士通株式会社 | 光送信器 |
JP4812476B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2011-11-09 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器 |
JP5055947B2 (ja) * | 2006-10-20 | 2012-10-24 | 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 | 光変調器および送信装置 |
-
2008
- 2008-09-12 JP JP2008234601A patent/JP2010066663A/ja not_active Withdrawn
-
2009
- 2009-06-18 US US12/486,967 patent/US20100067841A1/en not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010134115A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Anritsu Corp | 光変調器 |
JP2017181676A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 住友大阪セメント株式会社 | 光導波路素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20100067841A1 (en) | 2010-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5161370B2 (ja) | 光変調器 | |
JP2010066663A (ja) | 光デバイスおよび光送信装置 | |
JP4594744B2 (ja) | 光通信デバイス及び光デバイス | |
JP5083310B2 (ja) | 多値光強度変調器 | |
CN103226251B (zh) | 光调制器 | |
US20090279825A1 (en) | Optical fsk/ssb modulator having intensity balance function | |
US9104085B2 (en) | Method for modulating a carrier light wave | |
JP2006203886A (ja) | オフセット直交位相偏移変調方法とこれを用いる光送信器 | |
JP5700731B2 (ja) | 光変調器 | |
JP2010250125A (ja) | 光変調器 | |
WO2014050123A1 (ja) | 光変調回路 | |
JP5198996B2 (ja) | 光変調器 | |
JP2014112171A (ja) | 光変調器 | |
JP6353398B2 (ja) | 光変調回路 | |
JP2010237497A (ja) | 光変調器 | |
JP2002062516A (ja) | 周期ドメイン反転構造電気光学ssb光変調器・光周波数シフタ | |
JP2012063701A (ja) | 光変調器 | |
JP2008009314A (ja) | 光導波路素子、光変調器および光通信装置 | |
EP2659602B1 (en) | An optical duobinary modulated signal generator | |
JP6385848B2 (ja) | 光変調器 | |
US8023776B2 (en) | Mach-Zehnder type optical modulator | |
JP5288033B2 (ja) | 光変調器 | |
Kawanishi et al. | Basics of Electro-Optic Modulators | |
JP4341776B2 (ja) | 光変調方法及びそれを用いた光送信装置 | |
JP5630512B2 (ja) | 光変調器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101216 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20111013 |