JP2010039322A - 感光体カートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃部材がスライド中に筐体から外れることを防止できる感光体カートリッジ、および、この感光体カートリッジを備える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ドラムカートリッジ18では、ドラム筐体38に形成された溝54に、ワイヤクリーナ55がスライド自在に嵌合されている。ワイヤクリーナ55は、溝54の右端側(幅方向一端側)の待機位置と溝54の左端側(幅方向他端側)の折返位置との間でスライドして放電ワイヤ52に摺擦することによって、放電ワイヤ52をクリーニングする。ワイヤクリーナ55には、係止部67が設けられている。係止部67は、ワイヤクリーナ55がスライドする際、折返位置において、溝54の左端側におけるドラム筐体38の左縁部56に係止される。これにより、待機位置から折返位置までスライドしてきたワイヤクリーナ55がこの左縁部56を乗り越えて溝54から外れることが阻止される。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に装備される感光体カートリッジ、および、この感光体カートリッジを備える画像形成装置に関する。
感光体カートリッジとして、静電潜像が形成される感光ドラムを備えるドラムカートリッジが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のドラムカートリッジには、その筐体に、感光ドラムに静電潜像を形成するために感光ドラムの表面を帯電させるスコロトロン型の帯電器が設けられている。帯電器は、感光ドラムの表面に対して間隔を隔てて対向配置されたワイヤと、ワイヤと感光ドラムとの間に設けられたグリッドとを備えている。
この帯電器では、グリッドにバイアス電圧を印加すると同時にワイヤに高電圧を印加してワイヤをコロナ放電させることにより、感光ドラムの表面を帯電させる。
そして、この帯電器には、ワイヤクリーナが備えられている。ワイヤクリーナは、ワイヤを挟持した状態で、ワイヤの延びる方向に沿ってスライド自在となるようにドラムカートリッジの筐体の溝に嵌合されている。ワイヤクリーナは、そのスライド方向における溝の一端側の待機位置と、他端側の折返位置との間でスライドすることができる。そして、ワイヤクリーナを、待機位置から折返位置へスライドさせ、次いで、折返位置から待機位置へスライドさせることにより、ワイヤクリーナがワイヤに摺擦してワイヤから汚れ(トナーや紙粉や放電で発生する放電生成物)を除去する。
特開2006−72285号公報
特許文献1のドラムカートリッジのようにスライド自在なワイヤクリーナを備える場合には、ワイヤクリーナが、スライド中、詳しくは、待機位置から折返位置まで到達したときに、勢い余って溝の他端側における筐体の縁部を乗り越えて筐体から外れないように対策を講じる必要がある。
本発明の目的は、清掃部材がスライド中に筐体から外れることを防止できる感光体カートリッジ、および、この感光体カートリッジを備える画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、感光体カートリッジであって、表面に静電潜像が形成される感光体と、前記感光体の軸方向に沿って延びる溝が形成され、前記感光体を収容する筐体と、前記軸方向に沿って延び、前記感光体の表面に対向配置され、前記感光体の表面を帯電させる帯電部材と、前記溝にスライド自在に嵌合され、前記溝の前記軸方向一端側の待機位置と前記溝の前記軸方向他端側の折返位置との間で前記帯電部材に摺擦する清掃部材と、前記清掃部材に設けられ、前記折返位置において、前記溝の前記他端側における前記筐体の縁部に係止される係止部とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係止部は、前記縁部における外側面の反対の内側面に当接することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記係止部は、前記溝内に配置されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1ないし3のいずれかに記載の感光体カートリッジを備えることを特徴としている。
請求項1および4に記載の発明によれば、この感光体カートリッジでは、感光体の軸方向(以下では、単に「軸方向」という。)に沿って延び、感光体の表面に対向配置された帯電部材が、感光体の表面を帯電させる。
そして、この感光体カートリッジでは、感光体の軸方向に沿って延びるように筐体に形成された溝に、清掃部材がスライド自在に嵌合されている。清掃部材は、溝の軸方向一端側の待機位置と溝の軸方向他端側の折返位置との間でスライドして帯電部材に摺擦することによって、帯電部材をクリーニングする。
ここで、清掃部材には、係止部が設けられている。係止部は、清掃部材がスライドする際、折返位置において、溝の他端側における筐体の縁部に係止される。これにより、待機位置から折返位置までスライドしてきた清掃部材がこの縁部を乗り越えて溝から外れることが阻止される。つまり、清掃部材がスライド中に筐体から外れることを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、係止部は、溝の他端側での筐体の縁部における外側面の反対の内側面に当接するので、係止部が縁部から外側へ離脱しにくくなり、係止部が縁部に係止された状態を強固に維持することができる。その結果、清掃部材がスライド中に筐体から外れることを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、係止部は、溝内に配置されているので邪魔にならず、清掃部材のスライド中に係止部が溝の周りの部品に干渉することを防止できる。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの側断面図である。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、フィーダ部3および画像形成部4を備えている。
本体ケーシング2の一方側の側壁には、フロントカバー5がその下端部を支点として開閉可能に設けられている。フロントカバー5を開くと、本体ケーシング2の内部空間が開放される。この状態で、プロセスカートリッジ13(後述)を、本体ケーシング2の内部空間に着脱させることができる。フロントカバー5を閉じると、本体ケーシング2の内部空間が閉鎖される。
なお、以下の説明では、フロントカバー5が設けられる一方側(図1における右側)を前側とし、その反対側(図1における左側)を後側とする。また、レーザプリンタ1を前側から見たときを基準として左右を規定する。さらに、プロセスカートリッジ13および現像カートリッジ19(後述)に関しても、本体ケーシング2に対する装着状態を基準として前後左右上下を規定する。なお、左右方向を幅方向ということがある。
フィーダ部3は、給紙トレイ6、給紙ローラ7、給紙パッド8、ピックアップローラ9、ピンチローラ10および1対のレジストローラ11を備えている。
給紙トレイ6内には、用紙Pがスタックされている。給紙トレイ6内の最上位にある用紙Pは、ピックアップローラ9によって、給紙ローラ7と給紙パッド8との間に向けて送り出される。その送り出された用紙Pは、給紙ローラ7と給紙パッド8との間、給紙ローラ7とピンチローラ10との間を順に通過し、レジストローラ11に搬送される。そして、用紙Pは、レジストローラ11によって、レジスト後に、画像形成部4の転写位置(後述)へ向けて搬送される。
画像形成部4は、スキャナユニット12、プロセスカートリッジ13および定着ユニット14を備えている。
スキャナユニット12は、本体ケーシング2内の上部に配置されている。スキャナユニット12は、レーザ(図示せず)、ポリゴンミラー15、複数のレンズ16および複数の反射鏡17を備えており、鎖線で示すように、プロセスカートリッジ13の感光体の一例としての感光ドラム20(後述)に向けてレーザビームを出射する。
プロセスカートリッジ13は、スキャナユニット12の下方に配置されている。プロセスカートリッジ13は、感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ18と、そのドラムカートリッジ18に着脱自在に装着される現像カートリッジ19とを備えている。上述したようにプロセスカートリッジ13を本体ケーシング2に対して着脱させることによって、ドラムカートリッジ18および現像カートリッジ19が本体ケーシング2に対して着脱される。
ドラムカートリッジ18には、感光ドラム20が回転可能に設けられている。また、ドラムカートリッジ18において、感光ドラム20の周囲には、スコロトロン型の帯電器21、転写ローラ22、および、不織布等からなるクリーニング部材35が配置されている。
現像カートリッジ19は、その筐体(現像筐体23という。)内に、アジテータ24、供給ローラ25、現像ローラ26および層厚規制ブレード27を備えている。
現像筐体23内には、トナー収容室28と現像室29とが前後に並んで形成されている。トナー収容室28と現像室29とは、連通口30により連通されている。
トナー収容室28には、非磁性一成分の正帯電の重合トナーが収容されている。
アジテータ24は、トナー収容室28内に設けられている。
供給ローラ25は、現像室29内において、連通口30の後方に設けられている。
現像ローラ26は、現像室29内に設けられ、供給ローラ25に対して後側から圧接している。
層厚規制ブレード27は、左右方向に延びる板状に形成されている。層厚規制ブレード27の基端部は、現像筐体23に固定され、その遊端部は、現像ローラ26の周面に圧接している。
トナー収容室28内のトナーは、アジテータ24の回転により、トナー収容室28内で攪拌されつつ、その一部が連通口30を介して現像室29内の供給ローラ25に供給される。供給ローラ25に供給されたトナーは、供給ローラ25の回転により、現像ローラ26に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ25と現像バイアスが印加されている現像ローラ26との間で正極性に摩擦帯電される。こうして現像ローラ26に供給されたトナーは、現像ローラ26の回転に伴って、層厚規制ブレード27により厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ26の周面上に担持される。
一方、感光ドラム20の表面は、感光ドラム20の回転に伴って、帯電器21により一様に正帯電される。そして、その正帯電した感光ドラム20の表面に、スキャナユニット12からのレーザビーム(鎖線参照)が選択的に照射されることにより、画像データに基づく静電潜像が形成される。
感光ドラム20の回転により、感光ドラム20の表面に形成されている静電潜像が現像ローラ26と対向すると、現像ローラ26の表面に担持されている正帯電トナーが、その静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム20の表面にトナー像が担持される。そして、トナー像は、感光ドラム20と転写ローラ22との間(転写位置)に搬送されてくる用紙P上に転写される。
なお、転写後に感光ドラム20の表面に残存する転写残トナーは、現像ローラ26で回収される。また、転写後に感光ドラム20の表面に付着した用紙Pからの紙粉は、クリーニング部材35によって、感光ドラム20の表面から除去される。
定着ユニット14は、プロセスカートリッジ13の後方に設けられている。定着ユニット14は、加熱ローラ31と、加熱ローラ31に下方から圧接される加圧ローラ32とを備えている。
用紙Pに転写されたトナー像は、定着ユニット14において、その用紙Pが加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに定着する。
トナー像が定着した用紙Pは、排紙ローラ33に向けて搬送され、排紙ローラ33によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ34上に排紙される。
2.ドラムカートリッジ
次に、ドラムカートリッジ18について詳説する。
図2は、ドラムカートリッジを左後側上方から見た斜視図であって、ワイヤクリーナが待機位置にある状態を示す。図3は、図2においてワイヤクリーナが折返位置にある状態を示す。図4は、ドラムカートリッジの平面図であって、ワイヤクリーナが待機位置にある状態を示す。図5は、図4においてワイヤクリーナが折返位置にある状態を示す。図6において、(a)は、図4のA−A矢視断面図であり、(b)は、図5のB−B矢視断面図である。
図1に示すように、ドラムカートリッジ18は、筐体の一例としてのドラム筐体38を備え、ドラム筐体38内に、上述した感光ドラム20、帯電器21、転写ローラ22およびクリーニング部材35を備えている。
ドラム筐体38は、幅方向に長手かつ上下方向に扁平な中空のボックス形状である(図2も参照)。
ドラム筐体38の下壁(底壁)には、ドラム筐体38の内部空間に連通する入口39が形成されている。ドラム筐体38の後壁45には、ドラム筐体38の内部空間に連通する出口40が形成されている。入口39および出口40は、ともに、用紙Pよりも幅広である。上述したようにレジストローラ11によってレジストされた用紙Pは、入口39からドラム筐体38内に進入して転写位置を通過した後、出口40から定着ユニット14へ向かう。
ドラム筐体38の内部空間は、前側のカートリッジ収容室41と、後側のドラム収容室42とに区画されている。カートリッジ収容室41とドラム収容室42とは互いに連通している。
ドラムカートリッジ18に装着された現像カートリッジ19は、カートリッジ収容室41に収容される。ドラム筐体38の上壁においてカートリッジ収容室41に一致する部分は、連続して切欠かれており、着脱口43とされる(図2参照)。現像カートリッジ19は、ドラムカートリッジ18に対して着脱される際、着脱口43を通過する。
ドラム収容室42は、ドラム筐体38の上壁、下壁、左壁および右壁のそれぞれにおいてカートリッジ収容室41より後側の部分とドラム筐体38の後壁45とによって囲まれた空間である。
ここで、図2も参照して、ドラム筐体38の上壁、下壁、左壁および右壁のそれぞれにおいてカートリッジ収容室41より後側の部分を、順に、ドラム上壁46、ドラム下壁47、ドラム左壁48およびドラム右壁49という。ドラム上壁46およびドラム下壁47は、略水平に延びており、ドラム左壁48、ドラム右壁49および上述した後壁45は、略鉛直に延びている。また、後壁45の上端とドラム上壁46の後端とは、斜め前側上方(斜め後側下方)へ傾斜する傾斜壁50によって、幅方向全域に亘って連結されている。
図1に示すように、ドラム収容室42に、感光ドラム20、帯電器21、転写ローラ22およびクリーニング部材35が収容されている。
感光ドラム20は、中心軸が幅方向に延びる円筒形状をなしている。つまり、感光ドラム20の軸方向は、幅方向である。感光ドラム20の幅方向両端部がドラム左壁48およびドラム右壁49によって回転自在に支持されている。厳密には、図6に示すように、ドラム左壁48とドラム右壁49との間には、幅方向に沿って延びる軸36が架設されており、その軸36が感光ドラム20の円中心に挿通されることによって、感光ドラム20が軸36によって回転自在に支持されている。なお、軸36の幅方向両端部は、ドラム左壁48およびドラム右壁49において対応する壁から幅方向外側へ突出している。
図1に示すように、ドラム上壁46において、感光ドラム20の上方に位置する部分には、スキャナユニット12からのレーザビーム(図示鎖線参照)を感光ドラム20へ導くための導光穴51が形成されている。導光穴51は、幅方向に長手であり、その幅方向寸法は、感光ドラム20の幅方向寸法とほぼ同じである。
転写ローラ22は、感光ドラム20の下方に配置されており、感光ドラム20に下から圧接している。転写ローラ22の中心軸は、幅方向に延びており、転写ローラ22の幅方向両端部は、ドラム左壁48およびドラム右壁49によって回転自在に支持されている。ドラム下壁47において、転写ローラ22の下方に位置する部分は、転写ローラ22の下側周面に沿うように、下側へ円弧状に膨出している。
クリーニング部材35は、感光ドラム20の後側において、後壁45の前面(感光ドラム20に後から対向する面)に取り付けられており、感光ドラム20に接触している。
帯電器21は、感光ドラム20の斜め後側上方において、感光ドラム20の表面に接触しないように間隔を隔てて、感光ドラム20の表面に対向配置されている。
帯電器21は、感光ドラム20と傾斜壁50との間に配置されて感光ドラム20の表面に間隔を隔てて対向配置された帯電部材の一例としての放電ワイヤ52と、放電ワイヤ52と感光ドラム20との間に設けられ、放電ワイヤ52から感光ドラム20への電荷量を制御するためのグリッド53とを備えている。
放電ワイヤ52は、ドラム左壁48とドラム右壁49との間において、幅方向に沿って延びるように張設されている。放電ワイヤ52の長さは、感光ドラム20の幅方向寸法とほぼ同じである。図2に示すように、ドラム左壁48には、放電ワイヤ52に電気的に接続されたワイヤ電極71が、左側へ露出されるように設けられている。放電ワイヤ52には、本体ケーシング2に設けられた電気回路基板(図示せず)からの高電圧が、ワイヤ電極71を介して印加される。
ここで、上述した傾斜壁50において、放電ワイヤ52に対して斜め後側上方から対向する部分には、溝54が形成されている(図1も参照)。溝54は、幅方向に沿って延びており、傾斜壁50を貫通して、ドラム収容室42内に連通している(図1も参照)。溝54は、幅方向に長手の矩形状をなしている。溝54の幅方向寸法は、放電ワイヤ52の長さとほぼ同じである。溝54の左右の端部は、それぞれ、前後(上下)にやや拡げられている(図2および図3参照)。
傾斜壁50において、溝54の左端、右端、上(前)端および下(後)端のそれぞれを区画する縁部を、順に、左縁部56、右縁部57(図3参照)、上(前)縁部58、下(後)縁部59という。左縁部56および右縁部57において溝54を区画する端縁は、ともに上下(前後)方向に沿って延びており、上(前)縁部58および下(後)縁部59において溝54を区画する端縁は、ともに幅方向に沿って延びている。また、上(前)縁部58および下(後)縁部59の上面(外側面)は、傾斜壁50の上面(外側面)における他の部分を基準として一段窪んでおり、傾斜壁50の上面における他の部分と面一になっていない。
放電ワイヤ52では、幅方向におけるほぼ全ての部分が、溝54を介して、ドラムカートリッジ18の外側(詳しくは斜め後側上方)へ露出されている。
図1に示すグリッド53は、ドラム左壁48とドラム右壁49との間に架設されている。グリッド53の左側断面形状は、後上側が切欠かれた略U字状をなし、グリッド53は、放電ワイヤ52の幅方向におけるほぼ全域を斜め前側下方から覆うように配置されている。ドラム左壁48には、グリッド53に電気的に接続されたグリッド電極72が、左側へ露出されるように設けられている(図2参照)。グリッド53には、上述した電気回路基板(図示せず)からのバイアス電圧が、グリッド電極72を介して印加される。
この帯電器21では、グリッド53にバイアス電圧を印加すると同時に放電ワイヤ52に高電圧を印加することによって、放電ワイヤ52がコロナ放電し、上述したように、感光ドラム20の表面を一様に正帯電させる。
そして、帯電器21に関連して、ドラムカートリッジ18は、放電ワイヤ52をクリーニングするための清掃部材の一例としてのワイヤクリーナ55を備えている。
ワイヤクリーナ55は、ベース60と、クリーニング部61とを一体的に備えている。
ベース60は、図2に示すように、平面視において略矩形の平板形状である。ベース60は、傾斜壁50の上面(外側面)に配置され、この状態において、傾斜壁50に沿って傾斜している(図1参照)。ベース60の上面には、窪み70が形成されている。
ベース60には、凸部65が一体的に設けられている。凸部65は、図6において、黒く塗り潰して示すように、ベース60の下面(底面)の左側部分に設けられ、左側へ突出するリブである。凸部65の左端部66は、ベース60の左端面64よりも左側に突出している。凸部65の左端部66とベース60の左端面64とは、背面からの断面視で、略L字状の係止部67をなしている。上述したようにベース60が傾斜壁50の上面に配置された状態において、係止部67(厳密には凸部65の左端部66)は、溝54内に配置されている(図2も参照)。
図1に示すように、クリーニング部61は、突起形状であり、ベース60の下面において底面視における略中央位置から、ベース60の下面に対して直交する方向に沿って下向き(詳しくは斜め前側下方)に向かって突出している。そのため、ワイヤクリーナ55全体は、左側面視において、後側へ傾く略T字形状をなしている。
クリーニング部61の上部には、斜め前側上方へ僅かに突出する第1リブ74と、斜め後側下方へ僅かに突出する第2リブ75とが一体的に設けられている。第1リブ74および第2リブ75は、ベース60の下面に対して、斜め前側下方から隙間を隔てて対向している。
クリーニング部61の少なくとも下部は、斜め前側下方に向かって、第1部62と第2部63とに分岐している。第1部62は、第2部63よりも下側へ延び、第2部63は、第1部62よりも前側へ延びている。第1部62と第2部63との互いの対向面には、スポンジ等の弾性体73が張り巡らされている。弾性体73はクリーニング部61の一部である。
上述したようにベース60が傾斜壁50の上面に配置された状態において、クリーニング部61は、傾斜壁50の溝54を通ってドラム収容室42内に臨んでいる。つまり、ワイヤクリーナ55は、クリーニング部61において、溝54に嵌合されている。詳しくは、上述した傾斜壁50において溝54の上(前)端を区画する上(前)縁部58(図2参照)が、クリーニング部61の第1リブ74とベース60の下面との隙間に遊嵌され、傾斜壁50の下(後)縁部59(図2参照)がクリーニング部61の第2リブ75とベース60の下面との隙間に遊嵌されている。
この状態において、クリーニング部61では、第1部62と第2部63とが、放電ワイヤ52の幅方向における一部を挟持している。厳密には、第1部62および第2部63と放電ワイヤ52との間には、弾性体73が介在されているので、第1部62と第2部63とは、弾性体73を介して、放電ワイヤ52の幅方向における一部を挟持している。
また、ワイヤクリーナ55は、このように溝54に嵌合された状態で、幅方向に沿ってスライド自在である。詳しくは、ワイヤクリーナ55は、溝54の右端側(幅方向一端側)の待機位置(図2、図4および図6(a)参照)と、左端側(幅方向他端側)の折返位置(図3、図5および図6(b)参照)との間で、幅方向に沿ってスライド自在である。なお、説明の便宜上、図6では、ワイヤクリーナ55を、ドットで塗り潰して示している。
ここで、図2ないし図6に示すようにワイヤクリーナ55が待機位置と折返位置との間のいずれの位置にあっても、係止部67(厳密には凸部65の左端部66)は、溝54内に配置されている。
ワイヤクリーナ55が待機位置にあるとき、図6(a)に示すように、ワイヤクリーナ55の右端は、幅方向において、傾斜壁50で溝54の右端を区画する右縁部57に一致している。
ワイヤクリーナ55が折返位置にあるとき、図6(b)に示すように、ワイヤクリーナ55の左端は、幅方向において、傾斜壁50で溝54の左端を区画する左縁部56に一致している。このとき、ワイヤクリーナ55では、係止部67が、溝54の左端側における傾斜壁50の縁部の一例をなす左縁部56に係止されている。この状態において、図6(b)において点線で囲った部分の拡大図を参照して、係止部67(詳しくは凸部65の左端部66)は、左縁部56における外側面(上側面)68の反対の内側面(下側面)69に対して下から当接している。つまり、凸部65の左端部66が左縁部56の下側に潜り込んでいる。また、係止部67では、ベース60の左端面64が、左縁部56の右端面に右側から当接している。このように係止部67が左縁部56に係止されることによって、折返位置おいて、ワイヤクリーナ55の上側の移動および折返位置より左側への移動が規制される。
ワイヤクリーナ55は、常態では、待機位置にある(図2、図4および図6(a)参照)。なお、図2に示すように、ワイヤクリーナ55のベース60の上面には、三角マーク76が形成されており、ドラム上壁46の上面において待機位置のワイヤクリーナ55と幅方向において一致する部分にも、三角マーク76が形成されている。ワイヤクリーナ55が待機位置にあるときにのみ、ワイヤクリーナ55側の三角マーク76と、ドラム上壁46側の三角マーク76とが幅方向において一致するので、これにより、ユーザは、ワイヤクリーナ55が待機位置にあることを把握できる。
放電ワイヤ52をクリーニングする場合、先ず、ドラムカートリッジ18を本体ケーシング2から取り外す(図1参照)。そして、図2に示すように待機位置にあるワイヤクリーナ55のベース60の窪み70に指を差し込んでワイヤクリーナ55をつまみ、ワイヤクリーナ55を、待機位置から折返位置へスライドさせ(図3参照)、次いで、折返位置から待機位置へスライドさせる。
このようにワイヤクリーナ55をスライドさせることによって、ワイヤクリーナ55では、クリーニング部61の第1部62と第2部63とが、図1に示すように放電ワイヤ52を挟持した状態で、放電ワイヤ52に対して幅方向に相対移動する。これにより、第1部62と第2部63とが(厳密には弾性体73)が、放電ワイヤ52の表面の幅方向全域に対して摺擦する。これにより、放電ワイヤ52の表面の汚れ(トナーや紙粉や放電で発生する放電生成物)がこすり落とされ、放電ワイヤ52がクリーニングされる。
3.作用効果
(1)以上のように、このドラムカートリッジ18では、感光ドラム20の軸方向(幅方向)に沿って延び、感光ドラム20の表面に対向配置された放電ワイヤ52が、感光ドラム20の表面を帯電させる。
そして、このドラムカートリッジ18では、幅方向に沿って延びるようにドラム筐体38に形成された溝54に、ワイヤクリーナ55がスライド自在に嵌合されている。ワイヤクリーナ55は、溝54の右端側(幅方向一端側)の待機位置と溝54の左端側(幅方向他端側)の折返位置との間でスライドして放電ワイヤ52に摺擦することによって、放電ワイヤ52をクリーニングする(図2ないし図6参照)。
ここで、図6に示すように、ワイヤクリーナ55には、係止部67が設けられている。係止部67は、ワイヤクリーナ55がスライドする際、図6(b)に示す折返位置において、溝54の左端側におけるドラム筐体38の左縁部56に係止される。これにより、待機位置から折返位置までスライドしてきたワイヤクリーナ55がこの左縁部56を乗り越えて溝54から外れることが阻止される。つまり、ワイヤクリーナ55がスライド中にドラム筐体38から外れることを防止できる。
(2)係止部67は、左縁部56における外側面68の反対の内側面69に当接するので、係止部67が左縁部56から外側へ離脱しにくくなり、係止部67が左縁部56に係止された状態を強固に維持することができる。その結果、ワイヤクリーナ55がスライド中にドラム筐体38から外れることを確実に防止できる。
(3)係止部67は、溝54内に配置されているので邪魔にならず、ワイヤクリーナ55のスライド中に係止部67が溝54の周りの部品に干渉することを防止できる。
4.変形例
上記した実施形態では、背面から見た断面が略L字状の係止部67を例示したが、ワイヤクリーナ55が折返位置にあるときに係止部67が傾斜壁50の左縁部56に係止されるのであれば、係止部67の形状はどのような形状でもよい。たとえば、左縁部56を上下から挟むように左側が切り欠かれた断面略U字状の係止部67を用いてもよい。このような形状の係止部67は、ワイヤクリーナ55が折返位置にあるときに、左縁部56の外側面68および内側面69の両方に当接する。
上記した実施形態ではモノクロプリンタを例示したが、本発明は、カラープリンタに適用することもできる。また、レーザによって感光ドラムを露光させたが、LEDによって感光ドラムを露光させてもよい。
本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの側断面図である。 ドラムカートリッジを左後側上方から見た斜視図であって、ワイヤクリーナが待機位置にある状態を示す。 図2においてワイヤクリーナが折返位置にある状態を示す。 ドラムカートリッジの平面図であって、ワイヤクリーナが待機位置にある状態を示す。 図4においてワイヤクリーナが折返位置にある状態を示す。 (a)は、図4のA−A矢視断面図であり、(b)は、図5のB−B矢視断面図である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
18 ドラムカートリッジ
20 感光ドラム
38 ドラム筐体
52 放電ワイヤ
54 溝
55 ワイヤクリーナ
56 左縁部
67 係止部
68 外側面
69 内側面

Claims (4)

  1. 表面に静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体の軸方向に沿って延びる溝が形成され、前記感光体を収容する筐体と、
    前記軸方向に沿って延び、前記感光体の表面に対向配置され、前記感光体の表面を帯電させる帯電部材と、
    前記溝にスライド自在に嵌合され、前記溝の前記軸方向一端側の待機位置と前記溝の前記軸方向他端側の折返位置との間で前記帯電部材に摺擦する清掃部材と、
    前記清掃部材に設けられ、前記折返位置において、前記溝の前記他端側における前記筐体の縁部に係止される係止部と
    を備えていることを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 前記係止部は、前記縁部における外側面の反対の内側面に当接することを特徴とする、請求項1に記載の感光体カートリッジ。
  3. 前記係止部は、前記溝内に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の感光体カートリッジ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の感光体カートリッジを備えることを特徴とする、画像形成装置。
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