JP2010038528A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Juichi Shimazaki
樹一 嶋崎
Kazuhisa Taniguchi
一寿 谷口
Yoshifumi Noguchi
好文 野口
Takuya Mashita
拓也 真下
Koji Sasagawa
孝治 笹川
Isahiro Yoshioka
功博 吉岡
Junichi Fukuoka
純一 福岡
Kenji Imakubo
賢治 今久保
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Abstract

【課題】最上部に配置する冷蔵室については、防露パイプによる庫内への侵入熱量を抑制するとともに外箱面への露付きを防止し、本体上面には必要な熱量を確保して露付きを防止し、同時に、防露パイプ全体の熱量を抑制して消費電力量を低減させる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】鋼板製の外箱2と内箱3との間隙に発泡断熱材4を充填した断熱箱体の最上部に冷蔵室6を配置し、この冷蔵室の下方に断熱仕切壁を介して冷凍空間を配置し、外箱の前面開口部周縁を内方へ折曲した鍔部2aとこの鍔部に内箱の鍔部3aを係合させることで本体の前面開口縁部を形成し、この前面開口縁部の外箱の内面側および断熱仕切壁の前部内面に高温側冷媒管を防露パイプ35として配設したものにおいて、冷蔵室側の防露パイプ35cは、前面開口縁部から所定長後方へ離間した位置に設け、冷蔵室の上面における防露パイプ35dは、前面開口縁部の外箱鍔部の内面側近傍に配設する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、冷蔵庫本体の開口周縁部に露付き防止用の冷媒管を配設した冷蔵庫構成に関する。
従来、断熱箱体である冷蔵庫は、冷凍や冷蔵温度など低温の貯蔵室内と夏季などには高温多湿となる庫外との温度差により、特に前面開口部を閉塞している扉のガスケット周縁の外箱面が庫内から漏洩する低温の伝熱影響を受けて冷却され結露しやすくなることから、この部分に対応する外箱の内面側に、冷凍サイクルにおける凝縮器の一部である高温側の冷媒管を防露パイプとして配設し、熱伝導によって外箱面を露点温度以上に加熱して露付きの発生を防止していた。
前記高温の冷媒管による防露構成は、電気ヒーターによる加熱に比較して、電力を消費しないことから省電力になるとともに、元来放熱が必要な高温冷媒を熱交換で冷却できるため効率的であるが、反面、外箱と接触している冷媒管の温度は季節や庫内負荷による冷凍サイクルの運転状態で大きくばらつき、防露目的の必要熱量以上の高温になる場合がある。そしてその際には、庫外側の熱が良熱伝導体であり一部が庫内側に露出している鋼板製の外箱鍔部を伝って貯蔵室内に伝導し、庫内温度に悪影響を及ぼす問題があった。
特に、近年のように冷蔵庫本体内に−20℃程度に冷却される冷凍室と+3℃程度の比較的高温の雰囲気に冷却される冷蔵室とが併置されているタイプでは、より高い熱量を必要とする冷凍室側に高温側の冷媒を流入させ、その後、冷蔵室側に流下させるようにしているが、そのようにしても庫外温度との温度差の少ない冷蔵室側においては、庫内側への熱移動によって庫内温度に対する熱負荷となるものである。
これを抑制するため、例えば、特許文献1に記載された構成である図12に示すように、冷蔵室(59)と野菜室(61)の前面開口部の左右辺については、冷凍室(57)部分の前面部より遠ざけた外箱(52)の側部内面に防露パイプ(72)を配設することにより、結露を防止するとともに冷蔵室(59)野菜室(61)への熱負荷を小さくして冷却効率を向上させた構成が提案されている。
特開平9−310961号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された防露パイプの配設構成においても、冷蔵庫本体の前面開口部を多数に区画している断熱仕切壁のそれぞれの前面に防露パイプを配設させているため、その熱量は必要以上の熱量となることから庫内への熱負荷が大きくなって冷却のための消費電力量が増大する欠点を有する反面、最上部に位置する冷蔵室の上面においては、側壁部に比して熱対流が小さいことから湿度が高くなりやすく、また熱伝導が弱いために低温化して、結露しやすくなる不具合を生じる。
本発明は上記の点を考慮してなされたもので、最上部に配置する冷蔵室については、防露パイプによる庫内への侵入熱量を抑制するとともに外箱面への露付きを防止し、本体上面には必要な熱量を確保して露付きを防止し、同時に、防露パイプ全体の熱量を抑制して消費電力量を低減させることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、本体の外郭を形成する鋼板製の外箱とこの外箱の内側に位置して貯蔵室を形成する合成樹脂製の内箱との間隙に発泡断熱材を充填して形成した断熱箱体の最上部に冷蔵室を配置し、この冷蔵室の下方に断熱仕切壁を介して冷凍空間を配置し、前記外箱の前面開口部周縁を内方へ折曲して形成した鍔部とこの鍔部に前記内箱の前面開口部に形成した外向きの鍔部を係合させることで本体の前面開口縁部を形成し、この前面開口縁部における前記外箱の内面側および前記断熱仕切壁の前部内面に冷凍サイクルの高温側冷媒管を防露パイプとして配設したものにおいて、前記冷蔵室の周縁に対応する防露パイプは、前記前面開口縁部から所定長後方へ離間した位置に配設するとともに、冷蔵室の上面における防露パイプは前面開口縁部の外箱鍔部の内面側近傍に配設したことを特徴とするものである。
本発明の冷蔵庫によれば、冷凍あるいは冷蔵温度に応じた防露パイプの配設により各貯蔵温度空間周縁部の露付きを防ぐとともに、防露パイプから庫内への熱侵入を抑制することで消費電力量を低減させることができる。
以下、本発明の1実施形態につき図面を参照して説明する。図1に正面図、図2に縦断面図を示す冷蔵庫本体(1)は、本体の外郭を形成する鋼板製の外箱(2)とこの外箱(2)の内側に位置して貯蔵室を形成する合成樹脂製の内箱(3)との間に、硬質ポリウレタンフォームからなる発泡断熱材(4)を発泡充填して断熱箱体を形成し、貯蔵室内部を断熱仕切壁(5)によって上方部の冷蔵室(6)と下方部の冷凍空間(7)とに区画し、冷蔵室(6)の前面開口部は観音開き式の扉(8)(8′)によって閉塞するとともに、室内の上部は複数段の載置棚を設けた冷蔵貯蔵室(9)とし、その下方を透明樹脂製の棚兼用の仕切板(10)で仕切ることにより独立空間を形成してその内部に引き出し式の野菜容器(12)を配置し、前面には、野菜容器(12)の前後移動に連動して前記開口部を開閉するとともに、手動にてもその開閉ができ、あるいは常時開状態を維持することができる蓋体(13)を配設することで野菜室(11)とし、さらに冷蔵室(6)内の最下部には、同様に野菜室(11)の底面を形成する仕切板(14)を介して庫内を0〜−3℃程度に冷却する低温室(15)を区画配設している。
冷凍空間(7)については、前記断熱仕切壁(5)の直下に比較的小容積の自動製氷装置を備えた製氷室(16)と生鮮農産物を冷凍保存するように設けられた補助冷凍室(17)とを各前面開口部に設けた扉(18)(19)とともに貯氷箱や収納容器を引き出す方式で併置している。なお、前述の補助冷凍室(17)のように庫内の温度が冷凍仕様であった場合は、製氷室(16)との間を断熱壁で仕切る必要はなく、前面のみに仕切部材(20)を設けるようにすればよい。
前記製氷室(16)と補助冷凍室(17)の下部には、同様に引き出し扉方式とした主たる冷凍室(21)を配置し、扉(22)に固着したレール部材により保持した収納容器(23)およびその上面に載置した中段容器(24)を設けている。さらに、これら収納容器(23)および中段容器(24)の上方に、これら容器(23)(24)および冷凍室扉(22)の開閉とは関連なく、独立して引き出し、また庫内に収納される上段容器(25)を設置している。
上記構成により、冷蔵庫本体(1)内に設置される各貯蔵室は、前記断熱仕切壁(5)によって、上方を冷蔵室(6)、すなわち冷蔵貯蔵空間とし、下方を製氷室(16)や冷凍室(21)などの冷凍空間(7)に大きく分割される。
前記冷蔵室(6)および冷凍空間(7)のそれぞれの背面部には、冷蔵用および冷凍用冷却器(26)(27)および各冷却器に対応するファン(28)(29)をそれぞれ配設し、各冷却器(26)(27)で生成された冷気をファン(28)(29)によりダクトを介してそれぞれの貯蔵室内に導入しこれを冷却するようにしている。
前記冷蔵および冷凍冷却器(26)(27)は、図3に示す冷凍サイクル(30)の一環として構成されており、冷蔵庫本体(1)の下部に設けた圧縮機(31)の吐出側から機械室内に配置した凝縮器(32)、さらに高温側冷媒管であることから外箱(2)の後板や上面、および前面開口部の周縁に配設して、放熱による凝縮と防露をおこなう放熱パイプ(33)(34)(35)、ドライヤ(36)、冷媒流路を切り替える三方弁(37)を順に接続し、三方弁(37)の一方側には冷蔵側毛細管(38)、前記冷蔵用冷却器(26)を直列に接続している。
三方弁(37)の他方側には、冷凍側毛細管(39)、冷凍用冷却器(27)を直列に接続して、冷凍用冷却器(27)の出口側と圧縮機(31)の吸込側とを接続するようにしている。また、冷蔵用冷却器(26)の出口側は、前記冷凍側毛細管(39)の出口側と冷凍用冷却器(27)の入口側との間に接続させている。
三方弁(37)は、制御装置の信号によって冷媒の流れ方向を切り替え、冷蔵用冷却器(26)側あるいは冷凍用冷却器(27)側に交互に冷媒を流すように制御されており、冷蔵運転の場合は、冷媒を冷蔵用冷却器(26)側に流すことで、冷蔵用冷却器(26)で生成された冷気をファン(28)により冷蔵室(6)内に吐出し、冷蔵貯蔵室(9)と野菜室(11)を適温に冷却する。また、冷蔵室(6)からの循環冷気と冷蔵用冷却器(26)から冷気の一部を低温室(15)内に直接導入してこれを上部の冷蔵室(6)内より低温に冷却するものである。
また、冷凍運転になると、冷凍用冷却器(27)でより低温となった冷気をファン(29)により冷凍空間(7)である前記冷凍室(21)や補助冷凍室(17)および製氷室(16)などに導入し、各室を所定の冷凍温度に冷却するように制御する。
前記各貯蔵室の前面開口部にそれぞれ設置したヒンジによる回動式扉や引き出し式扉の裏面周縁には、マグネットガスケット(40)が取り付けられ、冷蔵庫本体(1)を形成する外箱(2)の前面開口部周縁に形成した内方への鍔部(2a)と各貯蔵室の扉、例えば、前記冷凍室扉(22)の裏面側周縁との間隙を密閉シールして冷凍室(21)内と外部とを熱的に遮断し、本体壁面の内外箱間に充填した断熱材(4)と併せて庫内外の熱漏洩を防止し、冷凍サイクルの運転によって各貯蔵室内他を所定温度に制御保持している。
前記外箱(2)と内箱(3)との結合は、該当部分の横断面図である前面開口縁部から所定長後方へ離間した位置に配設している。これは、冷蔵室(6)内温度が冷凍空間温度よりも高温度であって、外気温度との温度差が少ないため、その前面開口部における外箱の鍔部(2a)の庫内温度によって冷却される度合が小さいことから、結露する可能性が少ないとともに、逆に、防露パイプ(35c)による熱伝導で鍔部(2a)が必要以上に加熱され、高温化した庫内側の鍔部(2d)の温度で冷蔵室(6)内温度を上昇させる弊害を防ぐためである。
上記構成によって、防露パイプ(35c)による冷蔵室(6)内への熱漏洩を抑制でき、熱漏洩による温度上昇を防ぐための冷却運転をおこなうことによる電力の消費を防ぐことができるので省電力効果が得られるものであるが、前記冷蔵室(6)の上面においては、防露パイプ(35d)を前面開口縁部の外箱の鍔部(2a)の内面側に配設している。
上記に関し、通常冷蔵庫の設置状態としては、前記外箱の側壁(2b)における防露パイプ(35a)(35c)による放熱を助長するため、側壁(2b)と隣接する他の家具との間にはわずかな隙間を設けるようにしており、この隙間を上昇する気流によって、冷凍空間(7)側と冷蔵室(6)側の側壁(2b)においては結露発生の危険性が少なくなるものであるが、冷蔵庫本体(1)の上面は、他の家具で周囲を閉塞され空気が対流しにくくなる可能性が高くなることから、前述のように、上面の防露パイプ(35d)については、冷凍空間(7)と同様に、前面開口縁部近傍の外箱の鍔部(2a)の内面側に配設することで、庫内側からの熱漏洩による露付きの発生を防ぐようにしている。
なお、冷蔵室(6)の下辺側については、その下方に冷凍空間(7)が配置されていることから低温の熱影響を受けやすいため、断熱仕切壁(5)前面の仕切板(5a)に配設した前記仕切りパイプ(35b)により結露を防いでいる。
このとき、冷蔵室(6)の上面前端縁における前記防露パイプ(35d)は、その両端部を外箱(2)の両側縁から側壁(2b)に垂下させるとともに側壁(2b)の上部近傍から後方へ折曲して延出させており、前面から所定長奥側の位置から防露パイプ(35c)として再び外箱の側壁(2b)を垂下させるように配設させている。
前記防露パイプ(35)は、図7のaに示すように、あらかじめ、冷蔵室(6)、製氷室(16)、補助冷凍室(17)および冷凍室(21)の仕切板部を含む前面開口周縁に沿った形状に平面状に枠曲げする。このとき、前記冷蔵室(6)側の側壁(2b)部分においては、側壁(2b)の後方へ延出する折り曲げにより長くなる寸法分を含めて長く(L)形成しておき、平面状に枠曲げした後の次工程で、図7のbのように、プレスにより後方への折曲部(35c′)を形成するものである。
このとき、防露パイプ(35)の内径は3.3mmであることからその曲げ半径は最小で11mmとなり、側壁(2b)後方への折曲長さ(A寸法)は、外箱の鍔部(2a)への熱伝導の影響も考慮して、本実施例では、最小曲げ半径の2倍以下の15〜20mmとしている。
上記構成により、断熱性能を向上させるため、外箱の側壁(2b)と内箱(3)との断熱空間内に真空断熱パネル(41)を設置するような場合でも、側壁(2b)の後方への折曲長さを可能な限り短縮することができるので、その分シンプルな矩形状となる真空断熱パネル(41)の奥行き寸法のサイズを大きくすることができ、断熱性能の向上により消費電力の低減はかることができる。
しかも、上記冷蔵庫においては、冷蔵貯蔵室(9)とともに野菜室(11)や低温室(15)を配設した上方の冷蔵室(6)と、冷凍室(21)とともに製氷室(16)などを配した下方の冷凍空間(7)とは、ただ一箇所の断熱仕切壁(5)によって上下に区分されていることから、従来構成に比較して断熱した仕切壁の設置数を減らすことができ、その分必要となる防露パイプ(35)の配設数も少なくなり、その全パイプ長さも短くできる。
したがって、前面開口周縁における発熱源も少なくなり、防露パイプ(35)による熱漏洩に対応して余分な冷却運転をする必要がないので、電力消費が低減でき、コストも低減できる効果を有するものである。
次に、本発明の他の実施例を説明する。前記冷蔵室(6)の前面開口部を閉塞する観音開き式の扉(8)(8′)の自動開放装置として、把手部分に設けたタッチスイッチ(42)(42′)を使用者がタッチ操作することによるスイッチの作動で開扉動作させる扉開放装置(43)を、前記扉(8)(8′)の裏面に対向する本体側の上面に設置したものについては、前記扉開放装置(43)を外箱上面に形成した凹陥部内に収納していることから、凹陥部の深さ分の断熱厚が薄くなって、この箇所の断熱性能が低くなり、扉開放装置(43)に結露する可能性が生じる。
本実施例においては、図8に示すように、前記冷蔵庫本体(1)の上面に配設した防露パイプ(35d′)を、前記扉開放装置(43)の底面に沿って近接させた位置に配設させ、防露パイプ(35d′)あるいはこの防露パイプ(35d′)と当接状態にある外箱(2)面と扉開放装置(43)とをアルミ箔テープなどの良熱伝導体で熱交換関係に接触させるようにしており、この構成により、外箱の鍔部(2a)からの熱漏洩を抑制するとともに、扉開放装置(43)における電装品や機械装置部への露付きを効果的に防ぐことができる。
そしてまた、前記防露パイプ(35)内における冷媒の流れ方向について、上記実施例では、より大きな熱量が必要な冷凍空間(7)側から冷蔵室(6)側へ流すように配設したが、本実施例では、図9に矢印で示すように、冷蔵室(6)側の前面開口周縁の防露パイプ(35c)(35d)を流れた後に、断熱仕切壁前面の仕切板(5a)部分の防露パイプ(35b)を経て、冷凍空間(7)側の前面開口周縁部の防露パイプ(35a)へ流れるように配設している。
これにより、冷媒は、圧縮機(31)から吐出された後、凝縮器(32)など冷凍サイクル(30)中を放熱しながら流れていても、温度がかなり高い状態で防露パイプ(35)に至り、上流側の温度の高い箇所では、冷蔵室(6)側の外箱の鍔部(2a)から離間した箇所で熱交換するため、結露を防ぐとともに庫内側への熱漏洩を抑制することができるものであり、冷凍空間(7)にあっては、放熱により多少温度が低下した状態で外箱の鍔部(2a)を加熱するのでより結露を防ぎ、庫内側への熱漏洩を抑制できる効果がある。
続いて、本発明の変形例を説明する。上記各実施例は、冷蔵室(6)の両側縁に対応する防露パイプ(35c)を外箱(2)の前面開口縁部から所定距離後方へ離間した位置に配設するとともに、冷蔵室(6)の上面における防露パイプ(35d)は前面開口縁部に配設することを基本構成としている。
すなわち、冷蔵室(6)天井面の外箱の鍔部(2a)は、冷蔵用冷却器(26)およびファン(28)から室内の天井部に向けて吹き出す冷気流の直撃を受けて冷却されやすく、防露性能が低くなるためであり、防露パイプ(35d)を鍔部(2a)の近傍に配置することにより、該部分の温度を露点温度以上に上昇させて露付きを防ぐようにしている。
しかしながら、上記構成による熱伝導で露付きを防ぐことができる反面、前記鍔部(2a)が防露パイプ(35d)で加熱されると、内箱の鍔部(3a)への熱伝導により室内側が加熱され、冷却力が損なわれる懸念がある。
そこで、本実施例においては、前記実施例と同一部分に同一符号を附した図10の冷蔵庫上部の縦断面図で示すように、冷蔵室(6)天井面の前面開口縁部近傍において、冷蔵室扉(8)(8′)の各扉内板(45)のポケットを形成する上面(45a)に、扉内板(45)のほぼ全幅方向に亙る遮断ヒレ(46)をそれぞれ設けるようにしている。
前記遮断ヒレ(46)は、軟硬質一体成形の合成樹脂から形成されており、硬質の取付部(46a)を扉内板の上面(45a)に形成した係合部に嵌入して固着し、軟質のヒレ部(46b)を上方に延出して、閉扉時にはその先端が内箱(3)の天井面に当接するように設けられており、冷蔵室(6)の背面上部から前方に向かって吹き出される冷気の流れを、ヒレ部(46b)により遮断し、前面開口縁部における外箱の鍔部(2a)の部位に吹き出し冷気が侵入することを阻止するようにしている。
この構成により、外箱の鍔部(2a)は、過度に冷却されることを抑制できるものであり、冷蔵室(6)の上部における防露パイプ(35d″)の配設位置を、2点鎖線で示す前記実施例の位置(35d)より後方の、前面開口縁部から離間した位置にずらして配設し、図11に示す配設構成としても、充分な防露能力を保持できるものである。そして同時に、防露パイプ(35d″)からの熱伝導による冷蔵室(6)内の温度上昇をも抑制できるものであり、冷却性能が低下することも抑制できる効果を奏する。
なお、前記実施例においては、防露パイプ(35d″)の位置を外箱(2)の前面開口縁部より後方にずらして配設することで熱伝達力を低くし、前面開口縁部の温度を低減するようにしたが、他の方式として、特に図示しないが、前面開口縁部に配設した防露パイプ(35d)の外周を軟質発泡シートなどで覆うことで外箱鍔部(2a)への熱伝導を小さくするようにしてもよいものであり、要するに、外箱天井部の前面開口縁部における防露パイプ(35d)の発熱量を少許低くすればよい。
また、前記遮断ヒレ(46)は、開扉の際の冷蔵室(6)内における視野を大きくするために開放される扉側に固着したが、これに限らず、内箱(3)側に設置してもよく、また、扉内板(45)と内箱(3)との双方に取付部を設け、双方のヒレ部の先端同士を当接させるようにしてもよい。
そしてまた、前記各実施例においては、冷蔵室(6)内に野菜室(11)を設けたタイプで説明したが、これに限らず、冷蔵室と冷凍室との間に独立した引き出し式扉を有する野菜室を設けたタイプでも断熱仕切壁の数を少なくして省電力をはかることができる。
本発明における冷蔵庫の1実施形態を示す概略正面図である。 図1に示す冷蔵庫の縦断面図である。 図1に示す冷蔵庫の冷凍サイクル図である。 図2における冷凍空間部分の内外箱結合部を示す横断面図である。 図1における防露パイプの配設状態の1実施例を示す斜視図である。 図4に対応する冷蔵室部分の横断面図である。 図5の防露パイプの成形工程を示す説明図であり、(a)は平面曲げ状態を示す正面図、(b)は冷蔵室部の成形状態を示す側面図である。 本発明の他の実施例を示す図5と同一状態の斜視図である。 本発明のさらに他の実施例を示す図5と同一状態の斜視図である。 本発明の変形例を示す冷蔵庫上部の縦断面図である。 図10の変形例における防露パイプの配設状態を示す斜視図である。 従来の冷蔵庫の防露パイプ配設状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体 2 外箱 2a 鍔部
2b 側壁 2c 抱持部 2d 庫内側の鍔部
3 内箱 3a 外向き鍔部 4 断熱材
5 断熱仕切壁 5a 仕切板 6 冷蔵室
7 冷凍空間 8、8′ 扉 9 冷蔵貯蔵室
11 野菜室 12 野菜容器 15 低温室
16 製氷室 17 補助冷凍室 18、19、22 扉
20 仕切部材 21 冷凍室 30 冷凍サイクル
31 圧縮機 32 凝縮器 33、33、34 放熱パイプ
35 防露パイプ 35a 冷凍側防露パイプ 35b 仕切りパイプ
35c 冷蔵室防露パイプ 35c′ 折曲部 35d 上面防露パイプ
40 マグネットガスケット 42、42′タッチスイッチ 43 扉開放装置
45 扉内板 46 遮断ヒレ

Claims (7)

  1. 本体の外郭を形成する鋼板製の外箱とこの外箱の内側に位置して貯蔵室を形成する合成樹脂製の内箱との間隙に発泡断熱材を充填して形成した断熱箱体の上部に冷蔵室を配置し、この冷蔵室の下方に断熱仕切壁を介して冷凍空間を配置し、前記外箱の前面開口部周縁を内方へ折曲して形成した鍔部とこの鍔部に前記内箱の前面開口部に形成した外向きの鍔部を係合させることで本体の前面開口縁部を形成し、この前面開口縁部における前記外箱の内面側および前記断熱仕切壁の前部内面側に冷凍サイクルの高温側冷媒管を防露パイプとして配設したものにおいて、前記冷蔵室の両側縁に対応する防露パイプは、前記前面開口縁部から所定長後方へ離間した位置に配設するとともに、冷蔵室の上面における防露パイプは前面開口縁部の外箱鍔部の内面側近傍に配設したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷蔵室内の下部に野菜容器および低温室を配設し、前記冷蔵室の下方には製氷室や冷凍室を独立形成した冷凍空間を配置し、前記冷蔵室と冷凍空間とを断熱仕切壁で区画するとともに前面開口縁部や断熱仕切壁に防露パイプを配設したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 冷蔵室上面における防露パイプは、その両端部を外箱の両側縁から側壁に垂下させるとともに、側壁の上部近傍から後方へ折曲させ、前面から所定長奥方の位置から再び側壁に垂下させるように配設したことを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 防露パイプは、あらかじめ、冷蔵庫本体の仕切板部を含む前面開口周縁に沿った形状に枠曲げするとともに、冷蔵室側の側壁部分においては、側壁後方への折曲により長くなる寸法分を含めて長く形成しておき、平面状に枠曲げした後の次工程で、後方への折曲部を形成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. タッチ操作によるスイッチの作動で開扉動作させる扉開放装置を冷蔵室扉に対向する本体側の上面に設置したものにおいて、冷蔵庫上面における防露パイプは、前記扉開放装置に近接した位置に配設させたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 配設した防露パイプ中の冷媒を冷蔵室側から冷凍空間側への方向に流すようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵室天井面の前面開口縁部近傍を覆う遮断ヒレを幅方向に亙って配設するとともに、冷蔵室上面における防露パイプの発熱量を少許低減させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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