JP2008267654A - 冷却庫 - Google Patents

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真寿雄 川端
Kiyokimi Tanaka
清公 田中
Hiroshi Yoshimura
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Abstract

【課題】断熱筐体の内部空間活用度を向上させられるようにした冷却庫を提供する。
【解決手段】冷却庫1は断熱筐体10内に収納室を有し、この収納室に冷却装置の冷却部で冷却された冷気を送風する。冷却装置100はスターリング冷凍機110を含み、その低温側蒸発器132が断熱筐体10の内部に配置されて冷却部を構成する。断熱筐体10の背面上方角部には機械室46となる凹部が形成され、その中にスターリング冷凍機110が配置されている。冷却装置100の放熱部となる高温側凝縮器122は、断熱筐体10の天面部の上であって、機械室46より前方の位置に配置する。高温側凝縮器122に隣接して電装ボックス81を設け、高温側凝縮器122の冷却に用いる放熱ファン124を電装ボックス81内の部品の冷却に兼用する。
【選択図】図25

Description

本発明は冷却庫に関する。「冷却庫」とは、本明細書においては、被冷却物である食品その他の物品の温度を下げる装置全般を指す概念であり、「冷蔵庫」「冷凍庫」「冷凍冷蔵庫」「ショーケース」「自動販売機」といった商品としての名称を問わない。
冷却庫、特に冷蔵庫においては、内部を複数の区画に仕切り、冷蔵室と冷凍室に使い分けるという構成が普通になっている。チルド室や氷温室など、通常の冷蔵温度と冷凍温度の中間の温度帯の区画を設けることもある。複数の区画を形成するにあたっては、冷蔵庫本体を左右に区画するという手法も採用される。その例を特許文献1に見ることができる。
また冷却庫にあっては、外形寸法を増大させることなく内容積を最大化することが求められる。そのための工夫は様々であるが、例えば特許文献2に記載された構成では、冷却装置の一部である圧縮機を断熱筐体の天面部後方に上げて内部の奥行きを広げている。
さらに、より低い冷凍温度を得るため、通常のコンプレッサでなくスターリング冷凍機で冷却装置を構成した冷却庫も見受けられるようになっている。スターリング冷凍機ではヘリウム等の不活性ガスを作動媒体として使用し、外部動力によりピストンとディスプレーサを動作させて作動媒体の圧縮・膨張を繰り返し、高温ヘッドの温度を高めるとともに低温ヘッドの温度を下げる。そして高温ヘッドで周囲環境に放熱を行い、低温ヘッドで庫内から吸熱を行うものである。スターリング冷凍機による冷却装置を備えた冷却庫の例は特許文献3に見ることができる。またスターリング冷凍機の構造例を特許文献4に見ることができる。
特開平9−61050号公報 特開2006−105575号公報 特開2004−20056号公報 特開2005−345009号公報
冷却庫において、断熱筐体の天面部後方に圧縮機を配置する構成では、庫内の天井部後方の隅部全体が庫内空間に突き出す形になり、庫内容積を減少させていた。また冷却庫では、冷却装置の冷却部で冷却された冷気を冷気通路を通じて各区画に供給し、所望の温度を得るのであるが、冷気通路は、通常、冷却庫の断熱筐体の奥の断熱壁の手前側に設けられる。このことにより、断熱筐体の内部空間の奥行きは手前側に向かって狭められ、空間の有効活用が妨げられていた。上記特許文献に記載された冷却庫のいずれも、この問題に関しては解決策を見出せていない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、断熱筐体の内部空間活用度を向上させられるようにした冷却庫を提供することにある。また、冷気の流し方を工夫することにより、収納温度帯を多様化できるようにすることにある。さらに、エネルギーロスの少ない冷却庫を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために本発明は、断熱筐体内の収納室に、冷却装置の冷却部で冷却された冷気を送風し、当該収納室の冷却を行う冷却庫において、前記断熱筐体の背面上方角部に形成した凹部に前記冷却装置の一部を配置し、前記断熱筐体内に前記冷却装置の冷却部を配置したことを特徴としている。
この構成によると、冷却装置の一部を配置する凹部を断熱筐体の背面上方角部、すなわち断熱筐体の左上奥または右上奥の角部に設けたから、庫内への凹部の突き出しを小さくして、有効内容積を大きくとることができる。
(2)また本発明は、上記構成の冷却庫において、前記冷却装置の発熱部の放熱部の少なくとも一部を、前記断熱筐体の天面部の上であって、前記凹部の上方の周辺に配置したことを特徴としている。
この構成によると、凹部の中から冷却装置の放熱部用のスペースをなくし、凹部から出した放熱部を前方への通風で冷却するようにすることにより、その分だけ凹部を上下方向に縮小できるので、庫内への凹部の突き出しが一層小さくなり、有効内容積を増大することができる。さらに、放熱部が存在するのは断熱筐体の天面部の上であるため、庫内容積に影響を及ぼすことなく前後左右方向に放熱部を広くとることができ、放熱効率が向上し、エネルギーロスの少ない冷却庫が得られる。
(3)また本発明は、上記構成の冷却庫において、前記断熱筐体の天面部に電装ボックスを設け、前記放熱部の冷却に用いられるファンを前記電装ボックス内の部品の冷却に兼用することを特徴としている。
この構成によると、放熱部の冷却に用いる放熱ファンによる風の一部を利用して電装ボックス内の部品を冷却するから、部品の動作が安定し、部品寿命を長引かせることができる。
(4)また本発明は、上記構成の冷却庫において、前記収納室の少なくとも一部に垂直方向仕切り部を形成して収納室内を左右に仕切るとともに、前記冷却部からの冷気を収納室に導く冷気通路の少なくとも一部を前記垂直方向仕切り部に形成したことを特徴としている。
この構成によると、垂直方向仕切り部に冷気通路を形成したことにより、被冷却物の収納に寄与しない空間を利用して冷気通路を配置することができ、冷却庫の空間活用率が向上する。冷気通路形成作業も容易になる。また、収納室内を左右に仕切ったため、収納室が仕切り部の両側にあることになり、冷熱の放出が各収納室になされ、収納温度帯を多様化できる。また、エネルギーロスの少ない冷却庫とすることができる。
(5)また本発明は、上記構成の冷却庫において、前記冷却装置はスターリング冷凍機を含み、このスターリング冷凍機が前記凹部に配置されることを特徴としている。
この構成によると、スターリング冷凍機の高温ヘッド及び放熱用の高温側循環回路を含む発熱部と、冷却部とを無理・無駄なく分離できる。
本発明によると、冷却装置の一部を配置する凹部を断熱筐体の背面上方角部、すなわち断熱筐体の左上奥または右上奥の角部に設けたから、庫内への凹部の突き出しを小さくして、有効内容積を大きくとることができる。また冷却装置の発熱部の放熱部の少なくとも一部を、断熱筐体の天面部の上であって、前記凹部の上方の周辺に配置することにより、凹部の中から冷却装置の放熱部用のスペースをなくし、その分だけ凹部を縮小して、庫内への凹部の突き出しを一層小さくし、有効内容積を一層大きくとることができる。
以下本発明の第1実施形態を図1−13に基づき説明する。図1は冷却庫の正面図、図2は断熱扉を取り除いた状態の冷却庫の正面図、図3は冷却庫の垂直断面図、図4は異なる部位における冷却庫の垂直断面図、図5は冷気通路の構成説明図、図6は図4のA−A線に沿って切断した冷却庫の水平断面図、図7は垂直方向仕切り部の拡大水平断面図、図8は冷却庫に搭載される冷却装置の概略構成図、図9は冷却庫のスターリング冷凍機搭載箇所の部分垂直断面図、図10は支持部材に支持されたスターリング冷凍機の上面図、図11は支持部材の上面図、図12は冷却装置の概略斜視図、図13は冷気の流れを示すブロック構成図である。
冷却庫1は断熱筐体10を備える。断熱筐体10は、板金製アウターハウジングの内部に合成樹脂製インナーハウジングを挿入し、アウターハウジングとインナーハウジングの間の隙間に断熱材を挿入、あるいはその隙間で合成樹脂を発泡させて断熱層を形成したものである。このような断熱筐体の製作手法は周知であり、本発明の要点ではないことから、立ち入った説明はしない。
断熱筐体10の内部は収納室となる。本明細書において「収納室」とは、冷蔵温度帯(0℃〜10℃)の区画、それよりもやや低い(マイナス3℃程度まで)温度帯である、「氷温」「チルド」「パーシャル」などの呼称が用いられる温度帯の区画、冷凍温度帯(マイナス十数度以下)の区画、高温帯(例えば50℃〜80℃)の区画、高温帯と冷凍温度帯の中間の温度帯の区画など、被冷却物である食品(調味料を含む)、薬品、化粧品などの貯蔵用(収納用)に用いられる空間の総称である。
収納室は前面に食品(被冷却物)出し入れ用の開口部を有し、この開口部を断熱扉で閉ざす。図2に示すように、収納室は水平方向仕切り部(第1仕切り部)11により上下に二分割される。水平方向仕切り部11の上下の空間は垂直方向仕切り部(第2仕切り部)12と垂直方向仕切り部(第3仕切り部)13により左右に仕切られる。なお本明細書では断熱筐体10の前面に正対した観察者の左側を断熱筐体10の左側、観察者の右側を断熱筐体10の右側と定義する。水平方向仕切り部(第1仕切り部)11より下で、垂直方向仕切り部13の左側の空間は、水平方向仕切り部(第4仕切り部)14によりさらに上下に二分割されている。
水平方向仕切り部11の上、垂直方向仕切り部12の左の空間は第1区画部15となる。水平方向仕切り部11の上、垂直方向仕切り部12の右の空間は第2区画部16となる。水平方向仕切り部14の下、垂直方向仕切り部13の左の空間は第3区画部17となる。水平方向仕切り部11の下、垂直方向仕切り部13の右の空間は第4区画部18となる。第1区画部15と第2区画部16は冷蔵室として用いられる。第3区画部17と第4区画部18は冷凍室として用いられる。水平方向仕切り部11、14の間で、垂直方向仕切り部13の左の空間部は、冷蔵室としても冷凍室としても使用可能な温度切替区画部19となる。
第1区画部15の前面開口部には第1断熱扉20(図1参照)が設けられ、第2区画部16の前面開口部には第2断熱扉21が設けられ、第3区画部17の前面開口部には第3断熱扉22が設けられ、第4区画部18の前面開口部には第4断熱扉23が設けられ、温度切替区画部19の前面開口部には第5断熱扉24が設けられる。第1断熱扉20、第3断熱扉22、第5断熱扉24は向かって左側に設けられたヒンジ部を中心として回動し、第2断熱扉21、第4断熱扉23は向かって右側に設けられたヒンジ部を中心として回動する。第1断熱扉20の下部には収納室内の各部の温度を設定する操作部25が設けられている。
第1区画部15は3段の棚30により上下方向に仕切られる。最下段の棚30の下には引き出し式のケース31が配置される。
第2区画部16も3段の棚32により上下方向に仕切られる。最下段の棚32aはその上の2段よりも奥行き方向の寸法が大きく、その下には上下二段に重なる引き出し式のケース33、34が配置される。下方のケース34の上面開口部に対しては仕切カバー35(図3参照)が設けられている。最下段の棚32aと仕切カバー35の間の空間は隔離区画部16aを構成し、仕切カバー35の下の空間は隔離区画部16bを構成する。第2断熱扉21の内面にはボトル類や飲料の紙パックなどを収納するラック36が取り付けられている。
第1区画部15及び第2区画部16に対してはそれぞれ照明が設けられる。第1区画部15用の照明はその天井部に配置されたダウンライト37(図4参照)であり、第2区画部16用の照明は奥の壁の上部に配置された照明パネル38(図3参照)である。ダウンライト37と照明パネル38はいずれもLEDを光源とする。
第3区画部17には計2個のケース40a、40bが、第4区画部18には計3個のケース41a、41b、41cが、それぞれ上下に重なる形で挿入されている。ケース40a、40bは両側縁部によって第3区画部17の内面に、ケース41a、41b、41cは両側縁部によって第4区画部18の内面に、それぞれ支持されており、いずれも前方にスライドさせて引き出すことができる。温度切替区画部19にはケース42が挿入されている。
第4区画部18の天井部には製氷ユニット43が配置される(図3、5参照)。製氷ユニット43で製造した氷はケース41aの中の氷容器44(図2参照)に受けられる。製氷ユニット43に水を供給する給水タンク45は隔離区画部16bの中、ケース34の右側に設置される。
第3区画部17及び第4区画部18は必要に応じて分割し、製氷に特化した独立区分を設置したり、急速冷凍から解凍まで、求められる様々な温度設定に適合した独立区分を設置したりすることが可能である。
収納室は図8の冷却装置100によって冷却される。冷却装置100の中心的存在がスターリング冷凍機110である。スターリング冷凍機110は逆スターリングサイクルにより温熱と冷熱を発生するものであり、温熱は廃熱として主として高温ヘッド111から取り出され、冷熱は冷却部の一環を構成する低温ヘッド112から取り出される。
スターリング冷凍機110の構造は特許文献4に記載のものと基本的に同じであって、内部にはディスプレーサ、ピストン、ピストンを駆動するリニアモータなどの構成要素が配置され、外部形状は軸線を備えた回転体形状となっている。スターリング冷凍機110は、高温ヘッド111が上、低温ヘッド112が下となるように、軸線を垂直に立てた状態で配置される。前記リニアモータを内蔵する動力部113は高温ヘッド111のさらに上に位置する。
高温ヘッド111から温熱を取り出して放熱するのは高温側第1循環回路120である。高温側第1循環回路120には二次冷媒として水(水溶液を含む)あるいは炭化水素系のブライン(熱輸送媒体に用いる液体)が封入されている。「二次冷媒」とは、スターリング冷凍機110の内部の作動媒体を「一次冷媒」、スターリング冷凍機110の外部で熱輸送に用いられる作動媒体を「二次冷媒」と定義することによる。ちなみに後述の「三次冷媒」は、二次冷媒との間で熱交換を行う冷媒の意である。
高温側第1循環回路120は二次冷媒を自然循環させるサーモサイフォン循環回路であり、高温ヘッド111に対し互いの間で熱を授受する状態、すなわち熱接続された状態で装着された高温側蒸発器121と、スターリング冷凍機110の上に配置された高温側凝縮器122と、高温側蒸発器121と高温側凝縮器122とを接続する二次冷媒配管123を含む。高温側凝縮器122は放熱用の熱交換器として機能する。
高温側蒸発器121は銅や銅合金、アルミニウムなど熱伝導の良い金属を中空のリング状に成形したものであり、高温ヘッド111の外周面に嵌合し、高温ヘッド111に熱接続される。高温側蒸発器121の側面からは二次冷媒配管123が導出される。二次冷媒配管123は、高温側蒸発器121の側面から導出された後、上に向かって延びる。そしてスターリング冷凍機110の上方で高温側凝縮器122に接続される。二次冷媒配管123は、蒸発して気体となった二次冷媒を高温側凝縮器122に送る気相配管123Gと、高温側凝縮器122で凝縮して液体となった二次冷媒を高温側蒸発器121に戻す液相配管123Lとに分かれている。
高温側凝縮器122は、銅や銅合金といった熱伝導の良い金属材料からなるパイプ122aを折り曲げ、これに、同じく熱伝導の良い金属材料からなる多数の放熱フィン122bを取り付けた構造である。高温側凝縮器122には強制空冷用の放熱ファン124が組み合わせられる。
低温ヘッド112には冷却部の一環を構成する低温側循環回路130が熱接続される。低温側循環回路130には二次冷媒として二酸化炭素(CO2)などの自然冷媒を封入する。低温側循環回路130は、低温ヘッド112に対し熱接続された状態で装着された低温側凝縮器131と、冷却庫1の断熱筐体10内に設置された低温側蒸発器132と、低温側凝縮器131と低温側蒸発器132とを接続する二次冷媒配管133を含む。低温側蒸発器132は冷却部の中で収納室内の空気を直接冷却する部分として機能する。
低温側凝縮器131は銅や銅合金、アルミニウムなど熱伝導の良い金属を中空のリング状に成形したものであり、低温ヘッド112の外周面に嵌合し、低温ヘッド112に熱接続される。低温側凝縮器131の側面からは二次冷媒配管133が導出される。二次冷媒配管133は、低温側凝縮器131の側面から導出された後、下に向かって延びる。そして断熱筐体10の内部に入り、低温側蒸発器132に接続される。二次冷媒配管133は、低温側凝縮器131で凝縮して液体となった二次冷媒を低温側蒸発器132に流下させる液相配管133Lと、低温側蒸発器132で蒸発して気体となった二次冷媒を低温側凝縮器131に戻す気相配管133Gとに分かれている。
低温側蒸発器132も高温側凝縮器122と同様、銅や銅合金といった熱伝導の良い金属材料からなるパイプ132aを折り曲げたうえで熱伝導の良い金属材料からなる多数の吸熱フィン132bを取り付けた構造である。
スターリング冷凍機110を運転すると、動力部113と高温ヘッド111、それに高温側第1循環回路120の温度が上昇する。すなわちこれらが冷却装置100の発熱部となる。他方で低温ヘッド112と低温側循環回路130の温度は下降する。
冷却装置100は、次のようにして冷却庫1に搭載される。
断熱筐体10の背面上方角部、すなわち断熱筐体10の左上奥または右上奥の角部に凹部を形成する。凹部は、垂直方向仕切り部12の左側、すなわち第1区画部15の奥の上部の角部か、垂直方向仕切壁12の右側、すなわち第2区画部16の奥の上部の角部に設けられることになる。この凹部が機械室46となる(図4、6、9、12参照)。本実施形態では、機械室46は断熱筐体10を正面から見た場合左に偏った位置、すなわち第1区画部15の奥の左寄りの位置に設けられている。
機械室46は、冷却装置100の一部、すなわちスターリング冷凍機110、高温側蒸発器121、高温側凝縮器122、二次冷媒配管123、放熱ファン124、低温側凝縮器131と、二次冷媒配管133の一部を収容する。収容すべき要素を全て収容した後、機械室46の上面開口と背面開口は適宜の通風グリルで閉ざされる。
このように冷却装置100の発熱部は、冷凍室として使用される第3区画部17や第4区画部18に比べて温度の高い、冷蔵室として使用される第1区画部15に隣り合う形で配置されるから、第3区画部17や第4区画部18の隣に配置した場合に比べ、間の断熱層を薄くできる。また第1区画部15は後で説明するように第2区画部16より温度が高くなる区画部なので、冷却装置100の発熱部からの影響を第2区画部16以上に受けにくく、間の断熱層を一層薄くできる。
さらに、背面上方角部、すなわち断熱筐体10の左上奥または右上奥の角部に形成した凹部を機械室46とし、その中に冷却装置100の発熱部を配置しているから、収納室の天井部後方の隅部全体が収納室に突き出すことにはならず、収納室への機械室46の突き出しは比較的小さなものとなり、収納室の有効内容積を大きくとることができる。
機械室46の正面から見て左側の断熱壁を取り除き、断熱壁の厚さの分だけ機械室46を左側へ移動させることもできる。このようにすると、収納室への機械室46の突き出しはさらに小さくなり、収納室の有効内容積が増加し、容積効率が一段と向上する。
スターリング冷凍機110を機械室46の内部に支持するにあたっては支持部材140(図11参照)を用いる。支持部材140は断熱筐体10とは別の部品として形成される額縁状の枠であって、機械室46の中ほどの高さに適宜の固定手段により水平に固定される。支持部材140の内部には、スターリング冷凍機110及び高温側第1循環回路120の二次冷媒配管123を通す開口部141が形成されている。開口部141の中には、後述する振動吸収体を下から支える張出部142が4箇所に形成されている。
スターリング冷凍機110の動力部113の外面には、板金をプレス加工してなるフランジ状の取付脚114(図10参照)を溶接等適宜手段で固定する。取付脚114には、先端が支持部材140の張出部142に重なる脚部114aが4箇所に放射状に形成されている。なお、取付脚114はプレス成形品に限定されるものではない。ダイカスト成形品であってもよく、MCナイロン等高強度の合成樹脂材料を射出成形したものであってもよい。
スターリング冷凍機110は、低温ヘッド112が一番下に来て、その上に高温ヘッド111が来るよう、軸線を垂直にした姿勢で支持部材140の開口部141に上方から挿入される。スターリング冷凍機110の重量は、張出部142が取付脚114の脚部114aを支持することにより支えられるが、その際、張出部142と脚部114aの間には振動吸収手段を介在させる。実施形態では、ゴムのような弾性物質からなる円柱状の振動吸収体143が振動吸収手段を構成する。
振動吸収体143には、4個の張出部142の中心にスターリング冷凍機110を、動力部113の側面が張出部142に接触することのないように支持する役割が求められる。そのため振動吸収体143は、適宜の連結手段により、位置ずれや張出部142と脚部114aの間からの脱落が生じないように保持される。連結手段としてはボルト、ナット、ワッシャなど周知の機械要素を用いることができる。
高温側第1循環回路120は、スターリング冷凍機110を支持部材140に取り付ける前の段階で高温ヘッド111に接続しておく。その状態でスターリング冷凍機110の低温ヘッド112及び高温ヘッド111の部分と、高温側蒸発器121と、二次冷媒配管123の一部を支持部材140の開口部141に挿入し、取付脚114の脚部114aを振動吸収体143の上面に着座させる。
高温側凝縮器122は二次冷媒配管123により支えられた状態でスターリング冷凍機110の上方に位置している。なお、図8では気相配管123Gと液相配管123Lは1本ずつしか示されていないが、現実の構成では、図10に見られるように、気相配管123Gと液相配管123Lは2本ずつ存在する。
高温側凝縮器122の下面には放熱ファン124がダクト125を介して連結される。放熱ファン124の送風方向は、高温側凝縮器122に風を吹き付ける方向であってもよく、高温側凝縮器122を通じて風を取り入れる方向であってもよい。
低温側循環回路130は、スターリング冷凍機110を支持部材140に取り付けた段階で、あるいはそれより前の、低温ヘッド112が開口部141を通り抜けて支持部材140の下に頭を出した段階で、低温ヘッド112に接続される。
支持部材140に対するスターリング冷凍機110の組み付けと、スターリング冷凍機110に対する高温側第1循環回路120と低温側循環回路130の接続が完了した状態では、すなわち図9の状態では、高温側蒸発器121と高温側凝縮器122の間にスターリング冷凍機110の動力部113が配置されている。この構成により、高温側蒸発器121と高温側凝縮器122の間の高低差を、二次冷媒を自然循環させるに十分な程度に大きく確保することができる。これにより、放熱効率が向上するとともに、高温側蒸発器121と高温側凝縮器122の間の空間を、スターリング冷凍機110の動力部113の配置に利用するので、空間を有効に活用できる。
また図9の状態では、高温側凝縮器122を強制空冷する放熱ファン124も高温側蒸発器121と高温側凝縮器122の間に配置されている。この構成も高温側蒸発器121と高温側凝縮器122の間の高低差を大きくするのに役立つ。
高温側第1循環回路120の二次冷媒配管123は、高温側蒸発器121から導出された後、スターリング冷凍機110の上方にある高温側凝縮器122に向かって上に延びる。低温側循環回路130の二次冷媒配管133は、低温側凝縮器131から導出された後、スターリング冷凍機110の下方にある低温側蒸発器132に向かって下に延びる。上にある高温側蒸発器121からの二次冷媒配管123が上に向かい、下にある低温側凝縮器131からの二次冷媒配管133が下に向かうという、きわめて単純な構図なので、低温ヘッド112及び低温側循環回路130を含む冷却サイクルと、高温ヘッド111及び高温側第1循環回路120を含む放熱サイクルとを無理・無駄なく分離できる。配管作業も容易である。
なお低温側蒸発器132は、正面から見てスターリング冷凍機110のある側に片寄らせておくと、二次冷媒配管133の引回しが更に容易になり、二次冷媒の循環効率が向上する。また、二次冷媒配管133と低温側蒸発器132の接続部もスターリング冷凍機110のある側に設けておけば、二次冷媒配管133の引回しが一層容易になり、二次冷媒の循環効率が更に向上する。
低温ヘッド112付近の構造、特に配管構造が複雑化していないので、それを取り囲むように断熱構造を形成することも容易である。図9には低温ヘッド112と二次冷媒配管133を囲む断熱体144を仮想線で示す。断熱体144は、所定の空間を囲っておいてその中でウレタン発泡を行わせる、あるいは複数の発泡ウレタンブロックを組み合わせるといった手法で形成できる。
高温側凝縮器122と放熱ファン124、それにダクト125は、二次冷媒配管123により、スターリング冷凍機110自体を支えとして機械室46の内部空間に保持されている。このため、高温側凝縮器122と放熱ファン124がスターリング冷凍機110と共に支持されることになり、振動吸収体143の振動吸収作用を高温側凝縮器122と放熱ファン124にも及ぼすことができ、これらの構成要素の振動レベルを一挙に低下させることができる。
また支持部材140にスターリング冷凍機110を取り付けるにあたっては、高温側第1循環回路120を接続した形のスターリング冷凍機110を上から支持部材140の開口部141に通し、その上で低温ヘッド112に低温側循環回路130を接続すればよく、組立が容易である。
高温側第1循環回路120が高温ヘッド111から取り出した温熱は防露部(断熱筐体10の表面のうち、結露を避けたい箇所)の結露防止にも利用される。これを実現するのが高温側第2循環回路150である。
高温側第2循環回路150は高温側第1循環回路120の気相冷媒配管123Gに熱交換器151を介して熱接続される。高温側第2循環回路150内には三次冷媒が非減圧状態で封入される。三次冷媒は水と不凍液の混合液である。三次冷媒は循環量確保のため低粘度にする必要があるので、不凍液の混合比は低くなっている。
高温側第2循環回路150の配管152は、熱交換器151を出た後、図12に示す経路をたどる。すなわち配管152は下り管152Dとなって断熱筐体10の底部へと下り、そこに設置されたドレンパン153に入る。配管152はドレンパン153の中を蛇行し、ドレンパン153に溜まったドレン水の温度を上昇させる。ドレンパン153に対してはファン154が組み合わせられ、ドレン水の蒸発をさらに促進するようになっている。
ドレンパン153を出た配管152は分岐部155で2系統に分かれた後、2系統とも断熱筐体10の右側壁の下部に入り、右側壁を前方に抜けて断熱筐体10の前面下部に達する。2系統の進路はそこから分かれ、一方の系統は断熱筐体10の右側壁の前縁を上昇する。上昇途中で水平方向仕切り部11の前縁に入り、ヘアピン形状を描いた後、右側壁の前縁に戻り、上昇を続ける。右側壁の上端に達した配管152は天井壁に入り、天井壁の前縁を右から左に抜けて左側壁に至り、左側壁の前縁を下降し、さらに左側壁の下部を背面側に抜けて集合部156に達する。
他方の系統は右側壁の前縁から底部壁に入り、底部壁の前縁を右から左に抜けて垂直方向仕切り部13の下端に達する。配管152はそこで上方へと向きを変え、垂直方向仕切り部13、12の前縁を下から上に抜ける。垂直方向仕切り部12の上端に達した配管152は折り返して下降する。下降途中で水平方向仕切り部11の前縁に入り、ヘアピン形状を描いた後、垂直方向仕切り部13の前縁に戻る。配管152はその後水平方向仕切り部14の前縁にも入り、ヘアピン形状を描いた後、垂直方向仕切り部13の前縁に戻って底部壁まで下降を続ける。配管152はその後底部壁の前縁を右から左に抜けて左側壁に入り、左側壁の下部を背面側に抜けて集合部156に達する。
集合部156で一本化された配管152は断熱筐体10の底部に設置された圧電式の循環ポンプ157に入る。循環ポンプ157を出た配管152は上り管152Uとなって熱交換器151に戻る。
右側壁と左側壁、天井壁と底部壁、及び水平方向仕切り部と垂直方向仕切り壁の各前縁を包括したものが防露部160(図8参照)となる。配管152は防露部160では断熱筐体10の表面近くを通り、高温側第1循環回路120より熱交換器151を介して得た温熱をその箇所に伝える。これにより防露部160の温度は結露点以上に維持される。
続いて低温側蒸発器132及び冷気通路の配置を、主に図5を参照しつつ説明する。低温側蒸発器132は断熱筐体10の内部でスターリング冷凍機110よりも下の位置に置かれる。さらに言えば、垂直方向仕切り部12の下部もしくは水平方向仕切り部11以下のレベルに配置される。これにより、二次冷媒の自然循環が更に安定して行われることになる。
低温側蒸発器132が配置されるのは、第4区画部18の奥の壁の手前に設けられた冷気通路50(図3参照)の中である。冷気通路50の手前には別の冷気通路51が設けられる。冷気通路50の下部には収納室内冷却の役目を終えた戻り空気を吸い込む吸気口52が形成される。低温側蒸発器132は冷気通路50の中で吸気口52の上方の位置に設置される。低温側蒸発器132の上方には冷気通路51に空気を吹き出すファン53が設けられる。
冷気通路51から、支線となる3本の冷気通路が延び出す。1番目のものは第1区画部15及び第2区画部16に冷気を送る冷気通路54である。冷気通路54内には吐出ダンパ55とファン56が設けられている。ファン56を過ぎた冷気通路54は垂直方向仕切り部12の中に入り、垂直方向仕切り部12の内部を上り冷気通路54U(図3参照)となって上昇する。
垂直方向仕切り部12の上部に達した上り冷気通路54Uは、短い水平連絡通路54Hを経て下り冷気通路54Dに連続する。下り冷気通路54Dは垂直方向仕切り部12の下部へと上り冷気通路54Uの手前側を降下する。上り冷気通路54U、水平連絡通路54H、及び下り冷気通路54Dは倒立した略Uの字状となる。
垂直方向仕切り部12に限らず、仕切り部に冷気通路を設けるにあたっては、仕切り部に冷気通路を完全に埋設することを要しない。冷気通路の一部のみ仕切り部に埋設された形態であってもよく、仕切り部の外面を這うように設けた形態であってもよい。
上り冷気通路54Uには、第2区画部16に冷気を吐出する冷気吐出口57が上下方向に間隔を置いて複数形成される。下り冷気通路54Dには、第1区画部15に冷気を吐出する冷気吐出口58が上下方向に間隔を置いて複数形成される。冷気吐出口57、58は垂直方向仕切り部12内に位置する。
図3において、複数の冷気吐出口57と複数の冷気吐出口58はそれぞれ垂直なラインに沿って整列しているが、必ずしもこのような配置にする必要はない。複数の冷気吐出口57同士、また複数の冷気吐出口58同士、前後方向に位置をずらす形で分散配置してもよい。そして上り冷気通路54U及び下り冷気通路54Dは、このように分散配置した冷気吐出口57及び冷気吐出口58に満遍なく冷気を送り届けられるものであればよい。
冷気吐出口57について言えば、棚32や棚32aによって仕切られる領域毎に複数個ずつ、前後方向に位置をずらして設けてもよい。上り冷気通路54Uの領分から外れた箇所に設けられる冷気吐出口57については、上り冷気通路54Uから支線として張り出す冷気通路を用意する。このような構成とすることにより、第2区画部16の内部温度分布の更なる均一化を図ることができる。
冷気吐出口58についても同様であり、棚30によって仕切られる領域毎に複数個ずつ、前後方向に位置をずらして設けることができる。下り冷気通路54Dの領分から外れた箇所に設けられる冷気吐出口58については下り冷気通路54Dから支線として張り出す冷気通路を用意する。このような構成とすることにより、第1区画部15の内部温度分布の更なる均一化を図ることができる。
棚32、32aで仕切られる領域毎に複数の冷気吐出口57を前後方向に位置をずらして設け、また棚30で仕切られる領域毎に複数の冷気吐出口58を前後方向に位置をずらして設けるという構成を実施するにあたっては、棚32、32aの高さと棚30の高さが揃わないように、互いの上下方向位置をずらしておくとよい。そして冷気吐出口57を棚32、32aの高さに見合った高さに置き、冷気吐出口58を棚30の高さに見合った高さに置くこととすれば、上記構成を容易に実現できる。
本実施形態では、垂直な上り冷気通路54Uと垂直な下り冷気通路54Dを水平連絡通路54Hが連結しているが、上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dを直接連結し、水平連絡通路54Hを省く構成とすることも可能である。例えば上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dの上端を屈曲させたり湾曲させたりして連結する、あるいは上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dそのものを傾斜させ、倒立したVの字状となるように連結するなどの手法でこれを実現できる。
複数の冷気吐出口57の総開口面積と、複数の冷気吐出口58の総開口面積は、第2区画部16と第1区画部15の容積比に応じて配分するのがよい。また、第2区画部16においては複数の冷気吐出口57を、第1区画部15においては複数の冷気吐出口58を、それぞれ室内温度の均一化が進むように配置する。実験を通じて冷気吐出口の位置を決定するのが望ましい。
上り冷気通路54Uを流れる冷気の量は、冷気吐出口57から供給される冷気の量と冷気吐出口58から供給される冷気の量の合計である。従って、上り冷気通路54Uには下り冷気通路54Dよりも大きな断面積が必要になる。上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dの断面積比も実験を通じて決定するのが望ましい。
また、収納室となる第1区画部15と第2区画部16とが仕切り部である垂直方向仕切り部12の両側にあり、冷熱の放出が前記の各収納室になされるため、エネルギーロスの少ない冷却庫1が得られ、さらに、凹部である機械室46に冷却装置100の発熱部があり、第1区画部15や第2区画部16が冷蔵室のように比較的に温度の高い収納室であるときは、凹部付近の温度と収納室の温度の差が少なくなり、第1区画部15や第2区画部16の相対する断熱壁が同じ厚さであれば、外部からの熱の侵入量が少なくて済み、これもまた冷却庫1のエネルギーロス低減に寄与する。
冷気通路54には2本の横方向冷気通路が連通する。1本は冷気通路54が垂直方向仕切り部12に入る前に枝分かれする横方向冷気通路59で、最下段の棚板32の下面に沿うように隔離区画部16aの奥の壁を這う。横方向冷気通路59には垂直方向仕切り部12から所定距離離れた場所に冷気吐出口60が形成される。冷気吐出口60は隔離区画部16aの中で左右方向に間隔を置いて複数形成する。本実施形態では、冷気吐出口60は2個設けられている。冷気吐出口60はケース33の内部に向けて冷気を供給する。冷気吐出口60は、横方向冷気通路59の下流側に配置されたものほど開口面積を大きくし、隔離区画部16aの左側部分と右側部分で温度が均一化するようにしておくとよい。
もう1本の横方向冷気通路は上り冷気通路54Uから枝分かれする横方向冷気通路61で、第2区画部16の奥の壁と天井とのなすコーナー部を這う。横方向冷気通路61には垂直方向仕切り部12から所定距離離れた場所に冷気吐出口62が形成される。冷気吐出口62は第2区画部16の中で左右方向に間隔を置いて複数形成する。本実施形態では、冷気吐出口62は2個設けられている。冷気吐出口62は、横方向冷気通路61の下流側に配置されたものほど開口面積を大きくし、第2区画部16の左側部分と右側部分で温度が均一化するようにしておくとよい。
冷気通路51から支線として延び出す3本の冷気通路のうち、2番目のものは第3区画部17に冷気を送る冷気通路63である。冷気通路63には吐出ダンパ64が設けられ、その下流に冷気吐出口65が形成されている。
冷気通路51から支線として延び出す3本の冷気通路のうち、3番目のものは温度切替区画部19に冷気を送る冷気通路66である。冷気通路66には上流から下流へ、吐出ダンパ67、ファン68、ヒータ69、及び冷気吐出口70が設けられている。
冷気通路51には、冷気通路54、63、66だけでなく、第4区画部18に直接冷気を吐出する冷気吐出口(図示せず)も形成される。
各区画部を冷却した冷気は、それぞれに戻り通路を介して冷気通路50の吸気口52に戻される。第2区画部16に対しては戻り通路71が用意される。戻り通路71は2箇所に吸気口を有する。その1は隔離区画部16aに開口した吸気口72である。その2は隔離区画部16bに開口した吸気口73である。
第1区画部15に対しては、垂直方向仕切り部12の下部後方を貫通して隔離区画部16bへと抜ける開口部が戻り通路74となる。第1区画部15内の冷気は戻り通路74から隔離区画部16bに入り、吸気口73に吸い込まれる。
温度切替区画部19に対しては戻り通路75が用意される。戻り通路75には戻りダンパ76が設けられている。
第3区画部17に対しても吸気口52に連結する戻り通路が用意されるが、これは図示せず、図5に点線矢印で冷気の流れを示すにとどめる。第4区画部18の内部の冷気は直接吸気口52に吸い込まれる。
スターリング冷凍機110の運転を続けていると、断熱筐体10内の空気中の水分が霜となって低温側蒸発器132に付着する。霜は低温側蒸発器132の熱交換効率を低下させる。これを防ぐため、低温側蒸発器132の下方に霜取りヒータ77を配置する。霜取りヒータ77は適宜のタイミングで通電され、低温側蒸発器132の除霜を行う。霜が溶けて生じた水分は冷気通路50の底部の漏斗部78からドレンパン153にドレン水として滴下する。ドレン水はそこで配管152からの熱とファン154からの風により蒸発せしめられる。
冷却庫1の全体制御を司るのは図8に示す制御部80である。制御部80は、操作部25を通じてなされた温度設定指令あるいは運転指令に基づき、また各部に配置された温度センサ(図示せず)からの信号に基づき、スターリング冷凍機110、製氷ユニット43、ファン53、吐出ダンパ55、ファン56、吐出ダンパ64、吐出ダンパ67、ファン68、ヒータ69、戻りダンパ76、霜取りヒータ77、放熱ファン124、ファン154、循環ポンプ157などの要素を制御して各区画部の温度を調節し、また製氷、霜取りを行う。なお制御部80を構成する電装部品は断熱筐体10の天面部に設置された電装ボックス81(図3、4参照)の内部に収納される。
制御部80がスターリング冷凍機110の運転を始めると、高温ヘッド111には温熱が発生する。温熱により高温側蒸発器121の内部の二次冷媒は蒸発して気体となり、温熱を潜熱として保持する。気体化した二次冷媒は気相配管123Gを上昇して高温側凝縮器122に入り、そこで凝縮して潜熱を顕熱化する。顕熱となった温熱は高温側凝縮器122の表面から庫外に放熱される。放熱ファン124から吹き付ける風が高温側凝縮器122を冷却し、放熱を助ける。凝縮し、液体になった二次冷媒は液相配管123Lを下降して高温側蒸発器121に戻る。
低温ヘッド112には冷熱が発生する。冷熱により低温側凝縮器131の内部の気体状の二次冷媒は凝縮して液体となり、冷熱を潜熱として保持する。液体化した二次冷媒は液相配管133Lを下降して低温側蒸発器132に入り、そこで冷却庫1の庫内の熱により蒸発する。二次冷媒の蒸発により、冷熱が顕熱化する。蒸発し、気体になった二次冷媒は気相配管133Gを上昇して低温側凝縮器131に戻る。
低温側蒸発器132で冷熱が顕熱化した状態でファン53を運転すると、冷気通路50の下端の吸気口52から吸い込まれた空気が低温側蒸発器132によって冷却され、冷気となる。冷気はファン53により冷気通路51に送り込まれ、そこからさらに冷気通路54、63、66へと送り込まれる。また図示しない冷気吐出口から第4区画部18に吹き出される。
冷却装置100は、通常のコンプレッサ方式冷却装置で達成できる冷凍温度であるマイナス18℃よりもさらに低い、平均でマイナス42〜43℃、場合によっては局部的にマイナス50℃程度の吐出温度の冷気温度が実現可能である。このため、ファン53からの冷気が直接吹き出す第4区画部18は室内温度をマイナス40℃程度にまで下げることができる。製氷ユニット43の中の製氷ファン(図示せず)はこの冷気を水に吹き付けて製氷を行うものであり、製氷は迅速に進む。なお冷却装置100の冷凍能力を加減することにより、マイナス18℃程度の冷気温度とすることもできる。
第3区画部17は、吐出ダンパ64の開度を調整することにより、流入する冷気の量を制御することができる。このため、第4区画部18と無関係に、第3区画部17の温度を通常の冷凍温度であるマイナス18℃に維持することができる。
温度切替区画部19は、チルド温度からマイナス18℃まで、幅広い温度帯で使用されるが、その温度調整は、吐出ダンパ67及び戻りダンパ76により流入する冷気量を制御し、また必要に応じヒータ69で冷気を加温することによって行われる。
温度切替区画部19は冷凍食品の解凍にも用いられるため、第4区画部18と大きな温度差がつくことがある。温度切替区画部19の高い温度が第4区画部18に影響を及ぼさないように、垂直方向仕切り部13の中でも温度切替区画部19と第4区画部18の間の部分は特に断熱層が厚くされている。また温度切替区画部19から吸気口52に戻る空気が第4区画部18の中の空気に混じらないよう、戻り通路75は第4区画部18から独立している。
なお、吐出ダンパ67と戻りダンパ76を閉じ、ファン68を運転すると、温度切替区画部19の中で空気が循環する。この状態でヒータ69に通電すると、温度切替区画部19の温度を、チルド温度をはるかに超える50〜80℃といった高温にすることができる。このような高温では腐敗菌の増殖が抑えられるので、食品その他を保温状態で衛生的に貯蔵することができる。
第1区画部15と第2区画部16に対しては冷気通路54を通じファン56より冷気が送り込まれるが、その冷気が第1区画部15と第2区画部16を冷却しすぎることにならないように、冷気量は吐出ダンパ55によって調整される。冷気は冷気通路54から上り冷気通路54Uに入り、その中を上昇しつつ冷気吐出口57から第2区画部16に吹き出す。冷気吐出口57は隔離区画部16aより上の空間に上下方向に間隔を置いて複数形成されているので、その空間は均一に冷却される。
冷気の一部は上り冷気通路54Uの上端付近で横方向冷気通路61に入り、冷気吐出口62から吹き出す。冷気吐出口62は垂直方向仕切り部12から所定距離離れた場所に設けられているので、冷気吐出口57が吐出する冷気と、冷気吐出口62が吐出する冷気により、隔離区画部16aより上の空間は均一に冷却される。冷気吐出口62が水平方向に間隔を置いて2個形成されているので、均一冷却の働きは一層強まる。横方向冷気通路61の下流側、すなわち右側の冷気吐出口62の開口面積を左側のものより大きくしておけば、第2区画部16の左側部分と右側部分の温度均一化を一層促進することができる。
上り冷気通路54Uの上端に達した冷気は水平連絡通路54Hを経て下り冷気通路54Dに入る。そして下り冷気通路54Dの中を下降しつつ冷気吐出口58から第1区画部15に吹き出す。冷気吐出口58は上下方向に間隔を置いて複数形成されているので、第1区画部15は均一に冷却される。
冷気は、上り冷気通路54Uを上昇するに従い左右の区画部に間接的に冷熱を放出する。逆に言えば温熱を受け取るので、下り冷気通路54Dに入る冷気は上り冷気通路54Uに入ったばかりの頃よりも温度が上昇している。このため、第1区画部15の温度は第2区画部16の温度より高くなる。
このように、垂直方向仕切り部12の内部に冷気通路を設けたことにより、これまで顧みられなかった垂直方向仕切り部12の内部空間を有効活用し、第1区画部15及び第2区画部16の奥行きを拡大できる。また垂直方向仕切り部12内には、低温側蒸発器132で冷却された冷気を上に上げる上り冷気通路54Uと、上に上がった冷気を下に下ろす下り冷気通路54Dとを形成し、第2区画部16には上り冷気通路54Uから冷気を供給し、第1区画部15には下り冷気通路54Dから冷気を供給するから、流動過程で自然に生じる冷気の温度上昇を利用して、第2区画部16と第1区画部15とで温度を異ならせることができる。
図7には垂直方向仕切り部12の詳細構造が示されている。垂直方向仕切り部12は垂直方向仕切り部前方部分12Aと垂直方向仕切り部後方部分12Bにより構成される。垂直方向仕切り部前方部分12Aは断熱体170を左シェル171Lと右シェル171Rで挟んだ構造であり、垂直方向仕切り部後方部分12Bは断熱体172を左シェル173Lと右シェル173Rで挟んだ構造である。断熱体170、172はスチロールやウレタンなどの樹脂を発泡させたものである。左シェル171L、右シェル171R、左シェル173L、右シェル173Rはポリプロピレンやポリスチレンなどの樹脂により形成される。左シェル171Lと右シェル171R、左シェル173Lと右シェル173Rは爪係合やねじ止め、接着などにより互いに結合される。
垂直方向仕切り部前方部分12Aの前面はカバー174で覆われる。カバー174はカラー鋼板からなり、言うまでもなくこれは磁性体なので、第1断熱扉20及び第2断熱扉21の裏面に取り付けた磁石入りのガスケットがぴったりと吸着する。これにより、第1断熱扉20と第2断熱扉21の密閉性が向上する。カバー174の左シェル171Lと右シェル171Rに対する結合も、爪係合やねじ止め、接着などにより行われる。
カバー174の裏面に近接して、配管152が配置されている。配管152は、断熱体170に形成された凹部175の中に配置されている。配管152はカバー174に直接接触させても良いし、カバー174の裏面にブチルゴムシートを貼り付け、このブチルゴムシートを介してカバー174に接触させても良い。ブチルゴムシートはカバー174の取り付けの補強にもなる。
図23に示すのは垂直方向仕切り部12の変形態様である。この変形態様では垂直方向仕切り部前方部分12Aにおいて左シェル171Lと右シェル171Rの区別をなくし、前方部が開いた単一構造のシェル171の中に、前方から断熱体170を挿入して垂直方向仕切り部前方部分12Aを形成することとした。このように構成することにより、更に強度が向上した垂直方向仕切り部前方部分12Aを得ることができる。
ここまで説明した垂直方向仕切り部12の形成手法は、水平方向仕切り部11、14と垂直方向仕切り部13の形成にも適用される。
断熱体172には、左シェル173Lに面する側に、上り冷気通路54U、水平連絡通路54H、及び下り冷気通路54Dをかたどった凹部176が形成される。この凹部176を左シェル173Lで覆うことにより、上り冷気通路54U、水平連絡通路54H、及び下り冷気通路54Dが形成されるものである。
上り冷気通路54Uを外部から隔てるのは左シェル173Lのみである。従って、上り冷気通路54Uを通る冷気で左シェル173Lの表面が冷却され、そこに結露の可能性が生じるが、図6に見られるように、この部分は機械室46の右側隔壁46aに密着しているため、結露は防止される。なお、左シェル173Lと右側隔壁46aの間に空気が入り込むと、空気中の水分が結露するので、この箇所に空気が入り込まないようにシール材(例えばブチルゴム、シリコンゴム、軟質ウレタン発泡体等)でシールしておくとよい。
水平連絡通路54Hのうち、右側隔壁46aから外れる部分と、下り冷気通路54Dについては、外部から隔てるのが左シェル173Lだけということになると、左シェル173Lの表面に結露が発生する。そこで、これらの箇所については左シェル173Lの裏側に断熱体177を配置し、水平連絡通路54Hと下り冷気通路54Dを通る冷気が左シェル173Lに接触しないようにする。
断熱体177を配置する結果、下り冷気通路54Dは多少右側にずれる。その分、右シェル173Rとの間の断熱体172の厚さが薄くなるが、下り冷気通路54Dを流れる冷気は上り冷気通路54Uを流れる冷気に比べ温度が上昇しているので、問題は少ない。
上り冷気通路54Uについても、必要があれば断熱体177に相当する断熱体を設ける。例えば右側隔壁46aから外れるような箇所が生じたような場合がこれに該当する。
また、本実施形態のように、第1区画部15の容積が第2区画部16の容積に比べて大幅に小さい場合は、第1区画部15に供給する冷気量を第2区画部16に供給する冷気量より少なくできる。すなわち下り冷気通路54Dの断面積を上り冷気通路54Uの断面積より小さくできる。下り冷気通路54Dの断面積を冷気通路54Uの断面積よりも小さくするにあたり、下り冷気通路54Dの左右方向の幅を圧縮して断面積縮小を図ることとすれば、右シェル173Rとの間の断熱体172の厚さを回復させることができる。
冷気通路54を流れる冷気は、上り冷気通路54Uに入る手前で一部が横方向冷気通路59に入る。横方向冷気通路59に入った冷気は水平方向に間隔を置いて配置された2個の冷気吐出口60からケース33内へ吹き出し、隔離区画部16a内にあるケース33内を均一に冷却する。冷気通路59から吹き出す冷気の量を調整することにより、隔離区画部16aの温度をそれより上の空間より低くし、例えば庫内温度0℃、−3℃といったチルド室や氷温室として隔離区画部16aを使用することができる。冷気量の調整は、横方向冷気通路59の断面積の設定、冷気吐出口60の開口面積の設定、あるいは横方向冷気通路59へのダンパの設置などといった手法で実現できる。
隔離区画部16b内のケース34の周囲には、特にその下側には、比較的温度が高くなった第1区画部15からの戻り空気と第2区画部16からの戻り空気が流れる。第1区画部15からの戻り空気と第2区画部16からの戻り空気が流れることにより、隔離区画部16bの温度低下は小さく、例えば内部温度が5℃といったレベルになる。そのため、隔離区画部16bは野菜貯蔵空間として利用することができる。また、仕切カバー35はケース34の上面開口部をぴったりと閉ざすものであり、これによりケース34内の食品の水分蒸発が抑制される。そのためケース34の内部は野菜貯蔵に一層適した空間となる。
なお、第2区画部16からの戻り空気の一部を仕切カバー35の上面とケース33の下面の間の隙間に流すようにすれば、比較的温度が高くなった戻り空気による空気断熱の効果により、隔離区画部16aがチルド室や氷温室に設定されていたとしても、その低温が隔離区画部16bにまで伝わりにくくなり、ケース34内の野菜の凍結防止に役立つ。断熱効果を高めるため、断熱材を貼り付けるなどして仕切カバー35に断熱層を形成してもよい。
冷却装置100の高温側凝縮器122と放熱ファン124に対し、図9以外の支持構造を適用することも可能である。その変形態様を図14−18に示す。図14−18はいずれも図9と同様の部分垂直断面図である。
図14の変形実施態様では、高温側凝縮器122と放熱ファン124の位置を第1実施形態と逆にした。すなわち図9では放熱ファン124は高温側凝縮器122の下に放熱ファン124が配置されていたが、図14では高温側凝縮器122の上に放熱ファン124を配置した。このようにすることにより、二次冷媒配管123の高さ方向の長さを図9の場合よりも節約できる。
図9及び図14では、高温側凝縮器122と放熱ファン124の保持に関しては格別の配慮が払われていない。この点を工夫したのが図15以下の変形実施態様である。
図15は、高温側凝縮器122と放熱ファン124の配置が図9と同じである。ここでは板金製のL字形のステー145を取付脚114に固定し、ステー145の上部にダクト125を固定した。これにより、ダクト125及びそれに連結されている高温側凝縮器122と放熱ファン124とは機械室46の内部でしっかりと保持されることになる。なおステー145の数は1個に限定されるものではなく、複数個用いても構わない。
図16は、高温側凝縮器122と放熱ファン124の配置が図9と同じである。ここでは根元でスターリング冷凍機110を抱え込む形の板金製ステー146を動力部113の外周面に固定し、ステー146の上部にダクト125を固定した。ステー146の数は1個に限定されるものではなく、複数個用いても構わない。
図17は、高温側凝縮器122と放熱ファン124の配置が図14と同じである。ここでは図15のステー145を取付脚114に固定し、ステー145の上部に高温側凝縮器122を固定した。ステー145の数は1個に限定されるものではなく、複数個用いても構わない。
図18は、高温側凝縮器122と放熱ファン124の配置が図14と同じである。ここでは、板金製のL次形のステー147をスターリング冷凍機110の動力部113の上面に固定し、ステー147の上部に高温側凝縮器122を固定した。ステー147の数は1個に限定されるものではなく、複数個用いても構わない。
その他の実施態様として、取付脚114に固定するステー145と、スターリング冷凍機110の動力部113に固定するステー146、147とを組み合わる構成も可能である。
低温部を下に置き、高温部を上に置くことにより、冷却サイクルと放熱サイクルを無理・無駄なく分離できるという効果は、スターリング冷却装置以外の冷却装置でも享受できる。例えばペルチエ素子を用いた冷却装置の場合、低温ヘッド112や低温側蒸発器132をペルチエ素子の低温部に置き換え、高温ヘッド111や高温側凝縮器122をペルチエ素子の高温部に置き換えることにより、同様の効果を得ることができる。
HC冷媒等の冷媒を用いる冷凍サイクルであって、圧縮機、凝縮器、冷媒管、膨張弁、キャピラリーチューブ、蒸発器等を備えたものを冷却装置とする場合も同様のことが言える。圧縮機や凝縮器等の発熱部を機械室46に置き、庫内にはキャピラリーチューブの一部や蒸発器を置くこととすれば、断熱筐体10の上部背面に発熱部があるため、熱が上方に逃げやすくなり、収納室への熱の影響も少なくなり、エネルギーロスの少ない冷却庫が得られる。
また、凹部状の機械室を断熱筐体の背面上方角部に設けることによる効果は、スターリング冷凍機を搭載する冷却庫に特有のものではない。HC冷媒等の冷媒を用いた圧縮機タイプの冷却装置でも、機械室の収納室への突き出しを小さくし、容積効率の良い冷却庫を得ることができる。機械室に圧縮機を置き、凝縮器や冷媒配管を断熱筐体の天井部の一部に設けることとすれば、機械室の収納室への突き出しは更に小さくなり、収納室の有効内容積が増す。
上記の実施形態と異なり、冷却装置の一切を断熱筐体の下部に、具体的には仕切り部の下部以下のレベルに配置する構成とすることも可能である。上り冷気通路に冷気を供給するという点では、この構成でも特に不都合はない。
横方向冷気通路61に形成する冷気吐出口は、図5の冷気吐出口62と異なる形状にすることができる。その変形態様を図19、20に示す。図19は冷却庫の垂直断面図、図20は冷気通路の構成説明図である。
図19、20の変形態様では、横方向冷気通路61には水平方向に長いスリット状の冷気吐出口62Aが設けられている。冷気吐出口62Aは第2区画部16の奥の壁と天井とのなすコーナー部に開口している。このように幅広の冷気吐出口62Aから冷気が吐出されるので、隔離区画部16aより上の空間は均一に冷却される。
垂直方向仕切り部12の構成を図6から変化させることができる。その変形態様を図21及び図22に示す。図21、22はいずれも冷却庫の水平断面図である。
図21の変形態様では、下り冷気通路54Dを手前側に移動させた。こうすると垂直方向仕切り部12の前面部と下り冷気通路54Dの間の断熱層が薄くなるが、下り冷気通路54Dを流れる冷気の温度は比較的高いので、断熱層が薄くなっても垂直方向仕切り部12の前面が過度に冷却されることにはなりにくい。下り冷気通路54Dをこのように移動させることにより、上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dの間隔が広がるので、上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dの前後方向の幅を拡大し、流路抵抗を減らすことができる。
図21に見られるように、上り冷気通路54Uと下り冷気通路54Dの間で垂直方向仕切り部12の厚さを減らして凹部178を形成し、収納室の容積を拡大することも可能である。凹部178は棚32の上下の空間の連通路となり、第2区画部16内に冷気循環を生じさせ、第2区画部16の温度を均一化するのに役立つ。
図22の変形態様では、凹部178を全面的に棚32の上下空間の連通路とするのでなく、棚32と同一高さの箇所を水平なリブ179で塞ぎ、リブ179には冷気を通すスリット179Aを形成した。スリット179Aの面積を加減することにより、冷気循環量を調節することができる。リブ179は垂直方向仕切り部12に形成してもよく、棚32に形成してもよい。
第2区画部16と隔離区画部16aを隔てる最下段の棚32aと、隔離区画部16aと隔離区画部16bを隔てる仕切カバー35のところでは、凹部178を塞ぐ。これにより、第2区画部16と隔離区画部16aの間で冷気が混じり合い、また隔離区画部16aと隔離区画部16bの間で冷気が混じり合うのを防いで、隔離区画部16a、16bに設定した所定の温度差が消滅してしまわないようにする。凹部178を塞ぐのは、そこにリブを設ける、あるいは断熱材をはめ込むといった手段で実現できる。隔離区画部16a、16bに対しては凹部178を全く設けないこととしてもよい。
機械室46の中の冷却装置100の配置を、図4及び図9と異なる態様にすることもできる。そのようにしたものを本発明の第2実施形態として図24、25に示す。図24は冷却庫の垂直断面図、図25は冷却庫のスターリング冷凍機搭載箇所の部分垂直断面図である。
図24、25の変形態様では、冷却装置100の発熱部の放熱部である高温側凝縮器122を機械室46から出し、機械室46より前方の、断熱筐体10の天面部の上に配置した。高温側凝縮器122は、フィン122bの長手方向が冷却庫1の前後方向に一致するように、すなわち前後方向に空気が流れ得るように置かれる。高温側凝縮器122は、その前部に配置された支持部180と後部に配置された支持部181により、冷却庫1の正面側が少し持ち上がるよう、約3°の傾きで支持されている。機械室46の上面から前方に延びるカバー182が高温側凝縮器122を覆う。カバー182は前方が開放し、ここが冷却空気の吹出口になる。
冷却空気が全て高温側凝縮器122のフィン122bの間を通って流れるように、高温側凝縮器122の前部外周と、断熱筐体10の天面部及びカバー182の内面との間の隙間を、支持部180及びそれにつながるシール部材183で閉塞する。支持部180が高温側凝縮器122の下面と断熱筐体10の天面部の間を塞ぎ、シール部材183が高温側凝縮器122の上面及び側面とカバー182の内面の間を塞ぐ。なお支持部180は、左右方向に連続する形とせず、部分的に途切れる形にしてもよい。このようにすると冷却空気の流通面積が広がり、冷却空気がさらに流れやすくなる。
機械室46の上面は取付台184で閉ざされる。取付台184はカバー182の入口を閉ざすものでもある。取付台184の下面には放熱ファン124とダクト125が取り付けられる。取付台184には、放熱ファン124が吹き出す冷却風をカバー182の内部に送り込む開口部と、高温側凝縮器122に接続する気相配管123G及び液相配管123Lを通す開口部または切り欠きが形成されている。気相配管123G及び液相配管123Lを通す開口部または切り欠きは、合成樹脂やゴム(ブチルゴムが好適する)をスポンジ状やシート状にしたシール部材で隙間を塞ぐ処理がなされる。
放熱ファン124を運転すると機械室46に冷却空気が吸い込まれる。冷却空気はスターリング冷凍機の動力部113周辺を冷却した後、放熱ファン124に吸い込まれ、カバー182の内部に吐出される。カバー182に入った冷却空気は高温側凝縮器122のフィン122bの間を緩やかに流れ、カバー182の前面から吐出される。冷却空気が高温側凝縮器122を冷却することにより、高温側凝縮器122の内部に存在する気体の二次冷媒は凝縮して液体になる。液体になった二次冷媒は、高温側凝縮器122が傾斜していることにより、スムーズに液相配管123Lへと流れ、高温側蒸発器121に戻る。高温側凝縮器122の傾斜は、実施形態では約3°としたが、2°から6°の間で適当な値を選べばよい。
このように、高温側凝縮器122を機械室46から出したので、機械室46の内部に高温側凝縮部122を配置するためのスペースが不要になり、機械室46を高さ方向に縮小することができる。すなわち機械室46の底部を上方にシフトさせることができる。これにより、収納室への機械室46の突き出しが一層小さくなり、収納室の有効内容積を増大することができる。
高温側凝縮器122には二次冷媒配管123を介してスターリング冷凍機110の振動が伝わる。この振動が断熱筐体10やカバー182に伝わって増幅されないよう、支持部180、181とシール部材183の材料には吸振性のあるものを選ぶ。そのような材料の例としては、天然ゴムやプラスチックゴム(NBR、EPT、CR、シリコンゴム等)からなる防振ゴム、通気性のない発泡樹脂(発泡軟質ウレタン、発泡軟質EPT等)、ブチルゴム、それらの複合体といったものが挙げられる。
支持部180、181は、空気の流れをせき止めるようにカバー182を横断する板の形にせず、支持柱あるいは支持脚の形にすることもできる。但し、支持部180、181のいずれか一方については代替閉塞手段が必要となる。またシール部材183を高温側凝縮器122の側面までシール状態を保つように設けておくことにより、冷却効率が上がる。
電装ボックス81はカバー182に隣接するものであるが、この電装ボックス81の内部に通じる冷却空気通路を放熱ファン124の吐出側に設け、冷却空気の一部を電装ボックスに送り込むようにしてもよい。このようにすれば電装ボックス81内の部品が強制冷却され、部品の動作が安定し、その寿命を長引かせることができる。電装ボックス81には冷却空気の出口を適当な箇所に設けておく。空気中の塵埃が部品に付着するのを防ぐため、冷却空気通路にフィルターを設けておいてもよい。
電装ボックス81に冷却空気を送り込むのでなく、電装ボックス81から導いた空気通路を放熱ファン124の吸込側に開口させ、電装ボックス81から空気を吸い込むことにより部品の冷却を図るようにしてもよい。なお、電装ボックス81とカバー182の高さを同じにしておくと上に物を置きやすくなる。
高温側凝縮器122を機械室46から出して断熱筐体10の天面部に配置するにあたり、図24、25の構成では高温側凝縮器122を機械室46の前方に置いたが、前方以外の位置、例えば正面から見て機械室46の右側の位置に置いてもよい。また、空気の流れに無理がなく、スペース的に許されるのであれば、機械室46の上部に高温側凝縮器122を置いてもよい。要は高温側凝縮器122が機械室46の上方の周辺にありさえすればよい。
HC冷媒等の冷媒を用いる冷凍サイクルであって、圧縮機、凝縮器、冷媒管、膨張弁、キャピラリーチューブ、蒸発器等を備えたものを冷却装置とする場合も、凝縮器を機械室46から出して断熱筐体10の天面部の上に配置するという構成を採用することにより、機械室46を高さ方向に縮小して収納室への機械室46の突き出しを小さくし、収納室の有効内容積を増大することができる。
第2区画部16の中の隔離区画部を、第1実施形態とは異なる態様で用いることもできる。そのようにした例を本発明の第3実施形態として図26−28に示す。図26は断熱扉を取り除いた状態の冷却庫の正面図、図27は冷却庫の垂直断面図、図28は冷気通路の構成説明図である。
第3実施形態では、第1実施形態で隔離区画部16aであった箇所が隔離区画部16cとなり、隔離区画部16bであった箇所が隔離区画部16dとなる。そして隔離区画部16cは野菜室として用いられ、隔離区画部16dはチルド室として用いられるものである。隔離区画部16cには野菜ケースとして用いられるケース33Aが挿入され、隔離区画部16dにはチルド食品ケースとして用いられるケース34Aが挿入される。
第1実施形態では、隔離区画部16aに横方向冷気通路59が通じ、冷気吐出口60が形成されていたが、隔離区画部16cにはそれがない。その代わり、隔離区画部16dに対し横方向冷気通路59Aが設けられ、冷気吐出口60Aが形成されている。隔離区画部16cには第1区画部15からの戻り通路74Aが設けられる。戻り通路74Aは第1区画部15の下部に入口を有し、垂直方向仕切り部12の中を上昇して、隔離区画部16cの下部に出る。
隔離区画部16dには冷気吐出口60Aから冷気が吹き出すので、温度をチルド温度(0℃程度)に設定して、チルド室として用いることができる。ケース34Aは、冷気吐出口60Aから吹き出す冷気を受け入れる形状となっている。
隔離区画部16cには第2区画部16からの戻り空気と第1区画部15からの戻り空気が流れる。第1区画部15からの戻り空気の温度が高いことを利用し、隔離区画部16cの温度を5℃程度にすることができる。これは野菜貯蔵に適した温度である。ケース33Aも、上面開口が棚32aの下面に密接するようにして、内部の食品の水分蒸発を抑制する。
第3実施形態の構成によると、庫内で最も低温になる第4区画部18の上に、チルド室として用いられる隔離区画部16dが配置され、その上に、野菜室として用いられる隔離区画部16cが配置されているから、第4区画部18の冷熱が隔離区画部16cに影響しにくくなり、隔離区画部16cの野菜室としての温度設定が損なわれない。また第1区画部15からの戻り空気がケース33Aの下面を流れるので、ケース33Aは第4区画部18の冷熱や隔離区画部16dの冷熱から一層良く遮断される。戻り通路74Aから出る戻り空気がケース33Aの下面のできるだけ広い範囲を覆うように、戻り通路74Aから吹き出す空気を拡散させるリブを仕切カバー35の上面に形成しておいてもよい。
このように、第1区画部15からの戻り空気を隔離区画部16dとケース33Aの間の熱絶縁体として利用するので、仕切カバー35の断熱厚さをそれほど厚くしなくて済む。
なお隔離区画部16dの温度は、チルド温度(0℃程度)でなくパーシャル温度(−3℃程度)やその他の温度帯(例えば−7℃、−10℃といった冷凍食品を切断しやすい状態に保つ温度帯。但しこの場合は周囲の断熱性を十分に上げる必要がある)に設定することも可能である。
給水タンク45は隔離区画部16cに上げられ、ケース33Aの横に位置している。この位置に置くことにより、給水タンク45に設ける凍結防止ヒータの電力消費量を減らし、省エネルギー化することができる。給水タンク45から製氷装置43への給水配管は、それがパーシャル温度に設定された隔離区画部16dを通る場合には、十分な断熱処理を施し、水の凍結を防ぐ。
本発明の第4実施形態を図29、30に示す。図29は冷却庫の垂直断面図、図30は冷気通路の構成説明図である。
第4実施形態は、隔離区画部の構成自体は第1実施形態と同じで、棚32aの下にチルド室として用いられる隔離区画部16aがあり、仕切カバー35の下に野菜室として用いられる隔離区画部16bがある。第1実施形態と異なるのは隔離区画部16bの冷却の仕組みである。
第4実施形態では、仕切カバー35の下に偏平な樋状のカバー185を這わせ、カバー185と仕切カバー35とでダクト186を構成する。ダクト186の一端には第1区画部15からの戻り通路74Bが接続する。ダクト186の他端は戻り通路71の吸気口73Aに接続する。ケース34の上面開口はカバー185の下面に近づける。場合によってはケース34の上面開口とカバー185の下面との間にシール構造を設けてもよい。
第1区画部15から戻り通路74Bを通ってダクト186に入った戻り空気は、吸気口73Aに向かって流れる過程で、カバー185の壁を通じてケース34の内部を間接的に冷却する。ケース34の上面開口をカバー185に近づけることにより、ケース34の内部の食品の水分蒸発が抑制され、ケース34の内部は野菜貯蔵に適した空間となる。ダクト186とケース34の間で熱授受が速やかに行われるよう、カバー185を熱伝導の良い金属(例えばアルミニウム)で製作しておくのがよい。
図29に示すように、戻り通路74Bはダクト186の前よりの位置に設けられている。吸気口73Aは隔離区画部16bの奥の壁、すなわちダクト186の後方に設けられているので、ダクト186に入った戻り空気はダクト186の内部空間の対角線を移動することになり、広い範囲に冷熱を伝えることができる。戻り空気ができるだけ広い範囲に広がるように、戻り通路74Bから吹き出す空気を拡散させるリブをダクト186内に形成しておいてもよい。
カバー185の前面には結露が生じやすい。これを防ぐため、図29に示すように、ダクト186の前部に断熱材187を挿入し、カバー185の前面側の壁の内面に戻り空気が接触しないようにする。樹脂製カバーで断熱材を包んだものをカバー185の前面に重ねて配置するという構成も可能である。
第4実施形態の変形態様を図31に示す。図31は冷気通路の構成説明図である。
図31の構成では、隔離区画部16bの奥の壁の下部に戻り通路71に通じる吸気口73Bが設けられている。このため隔離区画部16bには、ケース34の外側、特に下側を通って流れる戻り空気の流れが生じ、これがケース34内の食品を間接冷却する。吸気口73Bは、1箇所に限定せず、数箇所に分散して設けてもよい。
横方向冷気通路59と同様の横方向冷気通路を隔離区画部16bに設け、冷気通路54の冷気の一部をケース34の中に吹き出させるようにしてもよい。食品の乾燥は生じるが、ケース34内を均一に冷却するのに効果がある。
なお、第2実施形態の構成は第3実施形態と第4実施形態のいずれにも組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は家庭用または業務用の冷却庫に広く利用可能である。
冷却庫の正面図 断熱扉を取り除いた状態の冷却庫の正面図 冷却庫の垂直断面図 異なる部位における冷却庫の垂直断面図 冷気通路の構成説明図 図4のA−A線に沿って切断した冷却庫の水平断面図 垂直方向仕切り部の拡大水平断面図 冷却庫に搭載される冷却装置の概略構成図 冷却庫のスターリング冷凍機搭載箇所の部分垂直断面図 支持部材に支持されたスターリング冷凍機の上面図 支持部材の上面図 冷却装置の概略斜視図 冷気の流れを示すブロック構成図 スターリング冷凍機搭載箇所の変形実施態様を示す部分垂直断面図 スターリング冷凍機搭載箇所の他の変形実施態様を示す部分垂直断面図 スターリング冷凍機搭載箇所の他の変形実施態様を示す部分垂直断面図 スターリング冷凍機搭載箇所の他の変形実施態様を示す部分垂直断面図 スターリング冷凍機搭載箇所の他の変形実施態様を示す部分垂直断面図 冷気吐出口の変形態様を示す冷却庫の垂直断面図 冷気吐出口の変形態様を示す冷気通路の構成説明図 垂直方向仕切り部の変形態様を示す冷却庫の水平断面図 垂直方向仕切り部の他の変形態様を示す冷却庫の水平断面図 垂直方向仕切り部の変形態様を示す拡大水平断面図 第2実施形態に係る冷却庫の垂直断面図 第2実施形態に係る冷却庫のスターリング冷凍機搭載箇所の部分垂直断面図 第3実施形態に係る断熱扉を取り除いた状態の冷却庫の正面図 第3実施形態に係る冷却庫の垂直断面図 第3実施形態に係る冷気通路の構成説明図 第4実施形態に係る冷却庫の垂直断面図 第4実施形態に係る冷気通路の構成説明図 第4実施形態の変形態様に係る冷気通路の構成説明図
符号の説明
1 冷却庫
10 断熱筐体
11、14 水平方向仕切り部
12、13 垂直方向仕切り部
15 第1区画部
16 第2区画部
17 第3区画部
18 第4区画部
19 温度切替区画部
20 第1断熱扉
21 第2断熱扉
22 第3断熱扉
23 第4断熱扉
24 第5断熱扉
46 機械室(凹部)
50、51、54、63、66 冷気通路
54U 上り冷気通路
54D 下り冷気通路
59、61 横方向冷気通路
57、58、60、62、62A、65、70 冷気吐出口
81 電装ボックス
100 冷却装置
110 スターリング冷凍機
111 高温ヘッド
112 低温ヘッド
120 高温側第1循環回路
121 高温側蒸発器
122 高温側凝縮器(放熱部)
123 二次冷媒配管
124 放熱ファン
130 低温側循環回路
131 低温側凝縮器
132 低温側蒸発器(冷却部)
133 二次冷媒配管
150 高温側第2循環回路
151 熱交換器
160 防露部

Claims (5)

  1. 断熱筐体内の収納室に、冷却装置の冷却部で冷却された冷気を送風し、当該収納室の冷却を行う冷却庫において、
    前記断熱筐体の背面上方角部に形成した凹部に前記冷却装置の一部を配置し、前記断熱筐体内に前記冷却装置の冷却部を配置したことを特徴とする冷却庫。
  2. 前記冷却装置の発熱部の放熱部の少なくとも一部を、前記断熱筐体の天面部の上であって、前記凹部の上方の周辺に配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷却庫。
  3. 前記断熱筐体の天面部に電装ボックスを設け、前記放熱部の冷却に用いられるファンを前記電装ボックス内の部品の冷却に兼用することを特徴とする請求項2に記載の冷却庫。
  4. 前記収納室の少なくとも一部に垂直方向仕切り部を形成して収納室内を左右に仕切るとともに、前記冷却部からの冷気を収納室に導く冷気通路の少なくとも一部を前記垂直方向仕切り部に形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の冷却庫。
  5. 前記冷却装置はスターリング冷凍機を含み、このスターリング冷凍機が前記凹部に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却庫。
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