JP2010037043A - エレベータの制御装置、およびエレベータの運転方法 - Google Patents

エレベータの制御装置、およびエレベータの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】身体的弱者の円滑な降車を図ることができるエレベータの制御装置を提供する。
【解決手段】エレベータの制御装置1は、乗籠5のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、乗籠5に設けられた荷重検出装置16が検出する乗籠5のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに乗籠5を満員通過制御に移行させる運転制御部21と、乗り場3で乗籠5を待つ身体的弱者を認識する身体的弱者認識部22と、身体的弱者認識部22が乗籠5を待つ身体的弱者を認識したときに、乗籠5のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替えるかご内荷重検知条件切替部23とを有し、身体的弱者の利用時に、通常運転時よりも小さな積載状態で乗籠5を満員通過制御に移行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車椅子利用者のような身体的弱者が利用するのに適したエレベータに係る技術に関する。
例えば中規模以上のビルにおいて利用されている郡管理エレベータは、各エレベータのかご内荷重を検出する荷重検出装置を備え、かご内荷重が乗籠の定格積載の所定割合よりも大きくなったときにエレベータを満員通過制御に移行させるものがある。
特許文献1には、かご内の乗車スペースの許容性を判断するエレベータ制御装置が開示されている。このエレベータ制御装置は、乗籠に設けられたセンサーからの信号に基づいて既に使用されているかご床の乗車スペースを検出する。そしてエレベータ制御装置は、その検出した情報から乗車スペースの許容性を判断し、許容性に余裕があると判断した場合には乗場ボタンの操作により指定された乗場階に乗籠を移動させる。
特開2005−206313号公報
エレベータの利用者のなかには、例えば車椅子利用者や老人のような身体的弱者がいる。このような身体的弱者がエレベータを利用する際にかご内が混雑していると、身体的弱者の円滑な降車が困難になるおそれがある。
本発明の目的は、身体的弱者の円滑な降車を図ることができるエレベータの制御装置およびエレベータの運転方法を提供することにある。
(1)本発明の一つの形態に係るエレベータの制御装置は、各階に設けられた乗り場と、昇降路内を昇降動作する乗籠とを備えたエレベータに設けられる制御装置である。上記乗籠は、かご内荷重を検出する荷重検出装置を有する。上記制御装置は、上記乗籠のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、上記荷重検出装置が検出する上記乗籠のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに上記乗籠を満員通過制御に移行させる運転制御部と、上記乗り場で乗籠を待つ身体的弱者を認識する身体的弱者認識部と、上記身体的弱者認識部が乗籠を待つ身体的弱者を認識したときに、上記乗籠のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替えるかご内荷重検知条件切替部とを有し、身体的弱者の利用時に、通常運転時よりも小さな積載状態で上記乗籠を満員通過制御に移行させる。
(2)上記(1)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記かご内荷重検知条件切替部は、上記身体的弱者が乗籠から降りたときに上記かご内荷重検知条件を元の所定値に戻す。
(3)上記(2)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記エレベータは、乗り場に設けられた身体的弱者用呼びボタンを備える。上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者用呼びボタンが押されると上記乗り場で待つ身体的弱者を認識する。
(4)上記(3)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記身体的弱者用呼びボタンは、車椅子利用者用呼びボタンである。
(5)上記(2)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記エレベータは、上記乗り場に設けられ、身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体を読み取る読取装置を備える。上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者識別媒体が上記読取装置に読み取られて認証されたときに上記乗り場で待つ身体的弱者を認識する。
(6)上記(5)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記身体的弱者識別媒体は、車椅子利用者識別用ICカードであり、上記読取装置は、上記車椅子利用者識別用ICカードを読み取るICカードリーダである。
(7)上記(2)に記載のエレベータの制御装置の一つの形態では、上記エレベータは、上記乗り場に設けられた身体的弱者用呼びボタンと、上記乗り場に設けられ、身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体を読み取る読取装置とを備える。上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者用呼びボタンが押され、且つ、上記身体的弱者識別媒体が上記読取装置に読み取られて認証されたときに上記乗り場で待つ身体的弱者を認識し、上記身体的弱者用呼びボタンが押されているにもかかわらず、上記身体的弱者識別媒体の認証がないときは、上記乗籠のかご内荷重検知条件の切り替えを行わない。
(8)本発明の一つの形態に係るエレベータの運転方法は、各階に設けられた乗り場と、昇降路内を昇降動作する乗籠とを備えたエレベータの運転方法であって、上記乗籠のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、上記乗籠に設けられた荷重検出装置が検出する上記乗籠のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに上記乗籠を満員通過制御に移行させるとともに、上記乗り場で乗籠を待つ身体的弱者を認識したときに、上記乗籠のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替え、身体的弱者の利用時に通常運転時よりも小さな積載状態で上記乗籠を満員通過制御に移行させる。
本発明によれば、身体的弱者の円滑な降車を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図8を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1および第2の実施形態に係る制御装置1(以下、エレベータ制御装置1)および運転方法が適用されるエレベータ2の全体について概略的に説明する。
図1に示すように、エレベータ2は、各階に設けられた乗り場3(ホール)と、昇降路4内を昇降動作する乗籠5および釣合いおもり6を備える。昇降路4の上方に、機械室7が設けられている。この機械室7には、例えば巻上機8およびエレベータ制御装置1が設置されている。エレベータ制御装置1は、例えばエレベータ2の全体を制御する。
巻上機8は、メインシーブ8aと、このメインシーブ8aを回転駆動するモータ8bと備える。メインシーブ8aには、乗籠5と釣合いおもり6が釣瓶式に連結されたメインロープ10が巻き掛けられている。モータ8bが駆動されることで、乗籠5が昇降路4内を昇降動作する。
次に、本発明の第1の実施形態に係るエレベータ制御装置1およびエレベータの運転方法について説明する。
図2は、エレベータ2の制御系統の一部を模式的に示す。図2に示すように、各乗り場3は、一般用呼びボタン12、身体的弱者用呼びボタン13、および読取装置14が設けられている。なお本発明でいう「身体的弱者」とは、例えば車椅子利用者のような体の不自由の方に加え、お年寄りや怪我人を含む。
一般用呼びボタン12(一般かご呼び釦)は、一般利用者(身体的弱者に該当しない利用者)が乗籠5を呼び寄せるのに用いるボタンである。身体的弱者用呼びボタン13は、身体的弱者が乗籠5を呼び寄せるのに用いるボタンである。身体的弱者用呼びボタン13の一例は、車椅子利用者用呼びボタン(車椅子利用者用かご呼び釦)である。身体的弱者用呼びボタン13は、例えば車椅子利用者が操作しやすいように、一般用呼びボタン12に比べて低い位置に設置されている。
身体的弱者は、例えば身体的弱者であることを示す身体的弱者識別媒体15を携帯する。この身体的弱者識別媒体15は、例えばICカードである。例えば車椅子利用者は、車椅子利用者識別用ICカードを携帯する。なお身体的弱者識別媒体15は、ICカードに限らず、読取装置14が読み取り可能な媒体であればよく、種々の媒体が広く利用可能である。身体的弱者識別媒体15は、例えば携帯電話でもよい。
読取装置14は、身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体15をセンシングし、身体的弱者識別媒体15を読み取る装置である。読取装置14は、例えば身体的弱者用呼びボタン13の近辺に設置される。読取装置14は、例えばICカードである身体的弱者識別媒体15を読み取るICカードリーダである。読取装置14の一例は、車椅子利用者識別用ICカードを読み取るICカードリーダである。
なお読取装置14は、比較的近い距離で身体的弱者識別媒体15を読み取るものに限られない。読取装置14は、例えば乗り場3に設置され、身体的弱者が身体的弱者識別媒体15を持って乗り場3にいるだけでその身体的弱者識別媒体15を読み取るものでもよい。
一方、図2に示すように、乗籠5は、荷重検出装置16を有する。荷重検出装置16は、かご内荷重を検出する。「かご内荷重」とは、乗籠5内に乗り込んだ乗客や持ち込まれた荷物の重さの合計値のことである。荷重検出装置16は、例えば下方が弾性支持されたかご室の床底に設けられ、かご室の沈み量からかご内荷重を検出する。なお荷重検出装置16は、上記機構に限定されるものではなく、種々の機構を利用した装置が幅広く適用可能である。
図2に示すように、エレベータ制御装置1は、運転制御部21、身体的弱者認識部22、およびかご内荷重検知条件切替部23を含む。
運転制御部21は、エレベータ2の運転(すなわち乗籠5の運転)を司る。運転制御部21は、乗り場呼びがあったとき(すなわち乗り場3の一般用呼びボタン12または身体的弱者用呼びボタン13が押されたとき)に、呼びがあった乗り場3へ乗籠5を向かわせる。また、乗籠5内の行先ボタンが操作されたとき、運転制御部21は、利用者の目的階へ乗籠5を向かわせる。
図2に示すように、運転制御部21は、第1の伝送経路25を介して乗籠5の荷重検出装置16に接続されている。運転制御部21は、荷重検出装置16との間で信号を授受し、荷重検出装置16が検出した乗籠5のかご内荷重の値を受け取る。
また運転制御部21は、乗籠5のかご内荷重検知条件を設定する。「かご内荷重検知条件」とは、乗籠5内が一定の混雑状態に達した場合(つまり満員状態になった場合)に、乗籠5を満員通過制御に移行させる条件値である。ここで「満員通過制御」とは、乗籠5が満員状態のときに乗り場呼びが生じている階があると、その乗り場呼びを無効にし、乗籠5にその階を通過(満員通過)させ、例えば群管理エレベータにおいては別の乗籠をその階に向かわせることをいう。
運転制御部21は、通常運転状態(標準状態)において、上記かご内荷重検知条件として所定値を設定する。上記所定値は、任意の値を設定可能であるが、例えば定格積載(つまり乗籠の最大積載)の80%の値が一例として用いられる。
そして運転制御部21は、荷重検出装置16が検出する乗籠5のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに、乗籠5内が満員状態であるとして、乗籠5を通常運転状態から満員通過制御に移行させる。
身体的弱者認識部22は、乗り場3で乗籠5を待つ身体的弱者を認識する。図2に示すように、身体的弱者認識部22は、第2の伝送経路26を介して、乗り場3の一般用呼びボタン12および身体的弱者用呼びボタン13に接続されている。身体的弱者認識部22は、一般用呼びボタン12および身体的弱者用呼びボタン13との間で信号の授受を行う。身体的弱者認識部22は、例えば身体的弱者用呼びボタン13が押されると乗り場3で待つ身体的弱者を認識する。なお第2の伝送経路26並びに後述する第3および第4の伝送経路系27,28は、例えばRS422の規格に準拠するものであるが、それぞれ上記規格に限られるものではない。
図2に示すように、ICカードリーダ制御装置29は、第3の伝送経路27を介して乗り場3の読取装置14に接続されている。ICカードリーダ制御装置29は、読取装置14との間で信号の授受を行う。また身体的弱者認識部22は、第4の伝送経路28を介してICカードリーダ制御装置29に接続されている。身体的弱者認識部22は、ICカードリーダ制御装置29との間で信号の授受を行う。身体的弱者認識部22は、例えば身体的弱者識別媒体15が読取装置14に読み取られて認証されたときに乗り場3で待つ身体的弱者を認識する。なおICカードリーダ制御装置29をエレベータ制御装置1内に組み込み、第3および第4の伝送経路27,28を省略してもよい。
本実施形態では、例えば、身体的弱者用呼びボタン13が押され、且つ、身体的弱者識別媒体15が読取装置14に読み取られて認証されたときに、身体的弱者認識部22が乗り場3で待つ身体的弱者を認識する。すなわち身体的弱者用呼びボタン13が押されているにもかかわらず、身体的弱者識別媒体15の認識がないときは、身体的弱者認識部22は、乗り場3で待つ身体的弱者を認識しない。
かご内荷重検知条件切替部23は、身体的弱者認識部22が乗籠5を待つ身体的弱者を認識したときに、乗籠5のかご内荷重検知条件を上記所定値(例えば定格積載の80%)から上記所定値よりも小さな値(例えば定格積載の50%)に切り替える。これによりエレベータ制御装置1は、通常運転時よりも小さな積載状態で乗籠5を満員通過制御に移行させる。また既にかご内荷重として定格積載の50%以上、80%未満の積載荷重を検知している場合には、乗籠5を待つ身体的弱者を認識した時点(例えば車椅子専用かごボタンが押された時点)で、満員通過制御に移行する。
なお本実施形態では、例えば、身体的弱者用呼びボタン13が押されているにもかかわらず、身体的弱者識別媒体15の認証がないときは、かご内荷重検知条件切替部23は、乗籠5のかご内荷重検知条件の切り替えを行わない。
また、かご内荷重検知条件切替部23は、身体的弱者が乗籠5から降りたときにかご内荷重検知条件を元の所定値(例えば定格積載の80%)に戻す。なお身体的弱者が乗籠5から降りたことの認定は種々の方法が可能である。エレベータ制御装置1は、例えば身体的弱者が乗籠5に乗り込んだときに押された行先ボタンを記憶し、その行先ボタンで指定された利用階に乗籠5が到着したときに身体的弱者が降車したものと認定する。またこれに代えて、乗り場3や乗籠5内に上記身体的弱者識別媒体15をセンシング可能な読取装置を設けておき、その検出結果により身体的弱者の降車を把握してもよい。
次に、上記荷重検知条件切替運転について、車椅子兼用エレベータに適用された一例を参照して詳しく説明する。
上記身体的弱者認識部22およびかご内荷重検知条件切替部23は、例えばマイコン31により実現される。図3に示すように、マイコン31に対して、(A)一般用かご呼びボタンによる入力、(B)車椅子利用者識別用ICカードの認証、(C)車椅子利用者用かご呼びボタンによる入力、および(D)カゴ内荷重が入力される。マイコン31は、上記入力内容を受けて、(E)かご内荷重検知条件(定格積載の80%)または(F)かご内荷重検知条件(定格積載の50%)を決定する。
詳しく述べると、マイコン31は、(A)+(B)、または(A)+(B)+(C)、または(B)+(C)の条件が成立した場合に、(F)かご内荷重検知条件(定格積載の50%)に切り替える。またマイコン31は、(D)かご内荷重>(F)かご内荷重検知条件(定格積載の50%)の範囲では、各乗り場の(A)一般用かご呼びボタンによる入力、および(C)車椅子利用者用かご呼びボタンによる入力には応答せずに通過運転を行う。またマイコン31は、車椅子利用者が目的階に到達した時点で(E)かご内荷重検知条件(定格80%)に再び切り替える。
次に、上記構成を有するエレベータ2の運転方法について説明する。
本実施形態に係るエレベータ2の運転方法は、乗籠5のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、乗籠5に設けられた荷重検出装置16が検出する乗籠5のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに乗籠5を満員通過制御に移行させるとともに、乗り場3で乗籠5を待つ身体的弱者を認識したときに、乗籠5のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替え、身体的弱者の利用時に通常運転時よりも小さな積載状態で乗籠5を満員通過制御に移行させる。
より詳しく述べると、身体的弱者識別媒体15を身体的弱者が携帯し、身体的弱者用呼びボタン13が押され、その後所定時間以内(例えば10秒以内)に身体的弱者識別媒体15が読取装置14に読み取られたときに、かご内荷重検知条件を定格積載の50%に切り替え、身体的弱者が目的階に到着した時点で従来のかご内荷重検知条件を定格積載の80%に再び切り替える。身体的弱者識別媒体15の読み取りがない場合には、身体的弱者用呼びボタン13が押されても、かご内検知条件を定格積載の50%に切り替えない。
以下、図4を参照して、車椅子兼用エレベータ適用されたエレベータの運転方法の一例について説明する。
図4に示すように、まず、一般かご呼びボタンの登録の有無の判定(ステップS11)が行われ、登録が有りの場合は、車椅子利用者用かご呼びボタンの登録の有無の判定(ステップS12)に移行する。または一般かご呼び用ボタン登録の有無に関わらず、車椅子利用者用呼びボタン登録の有無の判定(ステップ12)に移行される場合もある。
車椅子利用者用呼びボタン登録が無しの場合は、かご内荷重検知条件が定格積載の80%のまま変更無しとなり(ステップS13)、乗り場呼びに応答し(ステップS14)、終了となる。
一方、車椅子利用者用呼びボタン登録が有りの場合は、車椅子利用者識別用ICカード認証の有無の判定(ステップS15)に移行する。車椅子利用者識別用ICカード認証が無しのときは、上記ステップS13に移行する。車椅子利用者識別用ICカード認証が有りのときは、かご内荷重検知条件が定格積載の50%に切り替えられ(ステップS16)、以降必要に応じて乗り場呼び無効、他号機への割付となり(ステップS17)、車椅子利用者目的階到着(ステップS18)の後、かご内荷重検知条件を定格積載の80%へ切り替えとなり(ステップS19)、終了となる。
このような構成のエレベータ制御装置1およびエレベータの運転方法によれば、身体的弱者の円滑な降車を図ることができる。すなわち、かご内が混雑していると身体的弱者(例えば車椅子利用者)は容易に降車を行うことが困難になる。
一方、エレベータ制御装置1が、乗籠5を待つ身体的弱者を認識したときに乗籠5のかご内荷重検知条件を通常運転時の設定値よりも小さな値に切り替え、通常運転時よりも小さな積載状態で乗籠5を満員通過制御に移行させると、身体的弱者の利用時のかご内の混雑状態が緩和される。これにより、身体的弱者は、比較的円滑に乗籠5に乗り降りすることができるようになる。
また本実施形態に係るエレベータ制御装置1では、身体的弱者が乗車する場合のみ、かご内荷重検知条件を低くするため、一般利用者へのサービス低下を抑えることができる。さらに、身体的弱者が乗籠5から降りたときにかご内荷重検知条件を元の所定値に戻すので、一般利用者へのサービス低下を抑えることができる。
身体的弱者用呼びボタン13が押されることでエレベータ制御装置1が乗り場3で待つ身体的弱者を認識すると、比較的簡単な構成でエレベータ制御装置1が身体的弱者を認識することができる。さらに上記身体的弱者用呼びボタン13が車椅子利用者用呼びボタンであると、車椅子利用者用呼びボタンが設置されている既存のエレベータにおいてもエレベータ制御装置1を交換または一部機能追加することで、身体的弱者の円滑な降車を図ることができるエレベータ2を提供することができる。
身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体15を読み取る読取装置14を備え、身体的弱者識別媒体15の認証があったときに乗り場3で待つ身体的弱者を認識すると、身体的弱者用呼びボタン13を利用する場合に比べて、一般利用者を身体的弱者と誤って認識することが抑制される。つまり、一般利用者が身体的弱者用呼びボタン13を押すことでかご内荷重検知条件が切り替えられることや、その他いたずらが抑制される。
また、身体的弱者用呼びボタン13が押され、且つ、身体的弱者識別媒体15の認証があったときに乗り場3で待つ身体的弱者を認識し、身体的弱者用呼びボタン13が押されているにもかかわらず、身体的弱者識別媒体15の認証がないときは、乗籠5のかご内荷重検知条件の切り替えを行わないようにすると、一般利用者の使用やいたずらをさらに抑制することができる。
身体的弱者識別媒体15が車椅子利用者識別用ICカードであり、読取装置14が車椅子利用者識別用ICカードを読み取るICカードリーダであると、比較的簡単な構成で身体的弱者の円滑な降車を図ることができるエレベータ2を提供することができる。
なお、読取装置14は必須の構成要素ではなく、身体的弱者用呼びボタン13だけで身体的弱者の利用を認識してもよい。また身体的弱者用呼びボタン13は必須の構成要素ではなく、読取装置14だけで身体的弱者の利用を認識してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係るエレベータ制御装置1およびエレベータの運転方法について、図5ないし図8を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態に係るエレベータ2およびエレベータ制御装置1の構成は、上記第1の実施形態と同様であり、運転方法が一部異なる。
本実施形態に係るエレベータ制御装置1は、乗り場3で待つ身体的弱者を認識したときに、そのときの乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが一致するか否かを判定する。そして、乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが一致する場合は、上記第1の実施形態と同様に、かご内荷重検知条件が上記所定値(例えば定格積載の80%)から上記所定値よりも小さな値(例えば定格積載の50%)に切り替えられる。
一方、乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが一致しない場合には、かご内荷重検知条件を切り替えずに、通常運転を続行する。なお「乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが一致しない」とは、例えば図7に示すように、3Fにいる身体的弱者の目的階が1Fである場合に、先に呼びが発生した5Fへ向いて乗籠5が移動中(進行方向上向き)である場合である。
そして乗籠5の進行方向が反転したとき(図8参照)、かご内荷重検知条件が上記所定値(例えば定格積載の80%)から上記所定値よりも小さな値(例えば定格積載の50%)に切り替えられる。
以下、図5および図6を参照して、車椅子兼用エレベータ適用されたエレベータの運転方法の一例について説明する。なおステップS11〜S19は、上記第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。本実施形態では、ステップS15とステップS16の間に、乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが一致するか否かの判定(ステップS21)がある。
そして乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが同じの場合は、上記第1の実施形態と同様に、ステップS16に移行する。乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向とが異なる場合は、かご内荷重検知条件が定格積載の80%のまま変更無しとなり(ステップS22)、当初の目的階に到着し(ステップS23)、乗籠5の進行方向が反転する(S24)。そしてステップS24の後、またはステップS24と同時にステップS16に移行し、かご内荷重検知条件が定格積載の50%に切り替えられる。
また本実施形態に係るエレベータ2は、かご内荷重検知条件が切り替えられた後、身体的弱者が待つ階へ向かう途中に他の階で一般利用者が乗り込もうとするときに、例えば身体的弱者による呼びが発生している旨のアナウンスを行う。このアナウンスの内容は特に限定されるものではないが、例えば「次の階で車椅子のお客様が乗り込まれます。そのためドア付近のスペースには乗り込まないで下さい」などが具体例として挙げられる。
上記説明した以外のエレベータ制御装置1およびエレベータの運転方法の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、身体的弱者の円滑な降車を図ることができる。また、乗籠5の進行方向と身体的弱者の目的階へ向かう方向が同じか否かの判定を行うことで、一般利用者へのサービス低下を抑制することができる。また上記のようなアナウンスを行うことで、身体的弱者の円滑な乗り降りをさらに図ることができる。
以上、本発明の第1および第2の実施形態に係るエレベータ制御装置1およびエレベータの運転方法について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
本発明の第1および第2の実施形態に係るエレベータの断面図。 本発明の第1の実施形態に係る制御系統の一部を模式的に示す図。 本発明の第1の実施形態に係るマイコン入力を模式的に示す図。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの動作を模式的に示す図。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの動作を模式的に示す図。
符号の説明
1…エレベータ制御装置、2…エレベータ、3…乗り場、5…乗籠、12…一般用呼びボタン、13…身体的弱者用呼びボタン、14…読取装置、15…身体的弱者識別媒体、16…荷重検出装置、21…運転制御部、22…身体的弱者認識部、23…かご内荷重検知条件切替部。

Claims (8)

  1. 各階に設けられた乗り場と、昇降路内を昇降動作する乗籠とを備えたエレベータに設けられる制御装置であって、
    上記乗籠は、かご内荷重を検出する荷重検出装置を有し、
    当該制御装置は、
    上記乗籠のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、上記荷重検出装置が検出する上記乗籠のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに上記乗籠を満員通過制御に移行させる運転制御部と、
    上記乗り場で乗籠を待つ身体的弱者を認識する身体的弱者認識部と、
    上記身体的弱者認識部が乗籠を待つ身体的弱者を認識したときに、上記乗籠のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替えるかご内荷重検知条件切替部と、を有し、
    身体的弱者の利用時に、通常運転時よりも小さな積載状態で上記乗籠を満員通過制御に移行させることを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 請求項1の記載において、
    上記かご内荷重検知条件切替部は、上記身体的弱者が乗籠から降りたときに上記かご内荷重検知条件を元の所定値に戻すことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項2の記載において、
    上記エレベータは、上記乗り場に設けられた身体的弱者用呼びボタンを備え、
    上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者用呼びボタンが押されると上記乗り場で待つ身体的弱者を認識することを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項3の記載において、
    上記身体的弱者用呼びボタンは、車椅子利用者用呼びボタンであることを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 請求項2の記載において、
    上記エレベータは、上記乗り場に設けられ、身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体を読み取る読取装置を備え、
    上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者識別媒体が上記読取装置に読み取られて認証されたときに上記乗り場で待つ身体的弱者を認識することを特徴とするエレベータの制御装置。
  6. 請求項5の記載において、
    上記身体的弱者識別媒体は、車椅子利用者識別用ICカードであり、
    上記読取装置は、上記車椅子利用者識別用ICカードを読み取るICカードリーダであることを特徴とするエレベータの制御装置。
  7. 請求項2の記載において、
    上記エレベータは、上記乗り場に設けられた身体的弱者用呼びボタンと、上記乗り場に設けられ、身体的弱者が携帯する身体的弱者識別媒体を読み取る読取装置とを備え、
    上記身体的弱者認識部は、上記身体的弱者用呼びボタンが押され、且つ、上記身体的弱者識別媒体が上記読取装置に読み取られて認証されたときに上記乗り場で待つ身体的弱者を認識し、
    上記身体的弱者用呼びボタンが押されているにもかかわらず、上記身体的弱者識別媒体の認証がないときは、上記乗籠のかご内荷重検知条件の切り替えを行わないことを特徴とするエレベータの制御装置。
  8. 各階に設けられた乗り場と、昇降路内を昇降動作する乗籠とを備えたエレベータの運転方法であって、
    上記乗籠のかご内荷重検知条件を所定値に設定し、上記乗籠に設けられた荷重検出装置が検出する上記乗籠のかご内荷重の値が上記かご内荷重検知条件を超えたときに上記乗籠を満員通過制御に移行させるとともに、
    上記乗り場で乗籠を待つ身体的弱者を認識したときに、上記乗籠のかご内荷重検知条件を上記所定値よりも小さな値に切り替え、身体的弱者の利用時に通常運転時よりも小さな積載状態で上記乗籠を満員通過制御に移行させることを特徴とするエレベータの運転方法。
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