JP2011051780A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】かごが割り当てられた利用者が、かご内に全員乗り込んでから出発し、乗り遅れを防止するようにする。
【解決手段】乗場呼び認識部10aは、乗場行き先階登録ボタン1で登録された乗場行き先階呼び情報を認識する。個人認識部10bは、呼び登録ID受信部2で受信されたIDを、行き先階呼び登録者として認識する。かご割り当て部10cは、認識された乗場行き先階呼び情報と行き先階呼び登録者情報を対応させ、登録された乗場行き先階呼びに対して、どのかごを割り当てるかを決定する。かご乗り込み検出部10dは、割り当て結果に基づいて、割り当てかご内で受信されたIDを検出し、かご乗り込み者として認識する。かご乗り込み検出部10dは、認識結果から、かごが割り当てられた利用者が全員乗り込んだと判断した場合、割り当てかごを出発させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータ制御装置に関し、特に、かごが割り当てられた利用者が、かご内に全員乗り込んでから出発することができるエレベータ制御装置に関する。
エレベータの群管理制御装置は、複数のかごが併設されているエレベータにおいて、エレベータ乗場に乗場行き先階登録ボタンと割り当てかご表示装置が設置され、エレベータ利用者によって乗場行き先階登録ボタンが押下されると、適切なかごを割り当てる。さらに、その割り当て結果を割り当てかご表示装置に表示させるものもある。
例えば、特許文献1には、複数台のかごの中から最適なかごを選択して割り当てるとき、特定階のかご乗車人数により混雑度を検出し、その検出結果に応じて複数のかごを追加割り当てする技術が提案されている。
特開平6−92555号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、同一階で複数の乗場呼びが登録され、それらの乗場呼びに対して同一のかごが割り当てられた場合、乗場呼び登録した利用者が、割り当てかご内に全員乗り込んだか否かを判断することができない。
そのため、ある乗場呼び登録した利用者が、かごが割り当てられて乗り込もうとしたにも関わらず、かご内に乗り込む前にドアが閉まってかごが出発してしまう場合があった。この場合、全員が割り当てかごに乗り込んでおらず、乗場呼び登録をした利用者が乗り遅れる課題が生ずる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一階で複数の乗場呼びが登録され、それらの乗場呼びに対して同一のかごが割り当てられた場合に、かごが割り当てられた利用者が、かご内に全員乗り込んでから出発し、乗り遅れを防止することができるエレベータ制御装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、行き先階を登録することで乗場呼びをも登録する乗場行き先階登録手段と、乗場行き先階登録手段を登録するとき、登録者が所有する非接触キーに記憶されている、登録者を一意に識別するための情報を検出し、登録者を認識する個人認識手段と、乗場行き先階登録手段で登録された乗場行き先階呼びに対し、エレベータのかごを割り当てるかご割り当て手段と、かご割り当て手段により割り当てられた割り当てかごに、個人認識手段により認識された登録者が乗り込んだことを検出するかご乗り込み検出手段と、割り当てかごに、登録者が全員乗り込むことを割り当てかごの出発条件とし、かご乗り込み検出手段による検出の結果、割り当てかごの出発条件が成立した場合、割り当てかごを出発可能に制御する制御手段とを備え、かご乗り込み検出手段による検出の結果、割り当てかごに乗り込んでいない登録者がいる場合、制御手段は、割り当てかごの出発条件が成立しないとして、割り当てかごを出発させないことである。
本発明によれば、同一階で複数の乗場呼びが登録され、それらの乗場呼びに対して同一のかごが割り当てられた場合に、かごが割り当てられた利用者が、かご内に全員乗り込んでから出発し、乗り遅れを防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るエレベータの群管理制御装置の構成例を示す図である。 エレベータ乗場を表わす平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る群管理制御部の構成例を示す図である。 第1の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理を説明するフローチャートである。 図4のステップS1の群管理運転処理の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る群管理制御部の構成例を示す図である。 第2の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る群管理制御部の構成例を示す図である。 第3の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る群管理制御部の構成例を示す図である。 第4の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る群管理制御部の構成例を示す図である。 第5の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエレベータ制御装置の構成例を示す図である。
エレベータ乗場には、乗場行き先階登録ボタン1、呼び登録ID受信部2、割り当てかご報知部3、および、圏外者ID受信部4が、それぞれ所定の場所に設けられている。
エレベータには、乗客を乗せて昇降するかご5a乃至5cが併設されている。かご5a乃至5cには、それぞれ、乗り込みID受信部6a乃至6c、荷重検知部7a乃至7c、再割り当て報知部8a乃至8cが設けられている。またかご5a乃至5cには、それぞれ各かごを制御する単体制御部9a乃至9cが接続されているとともに、割り当てかごを決定する群管理制御部10が接続されている。
乗場行き先階登録ボタン1は、エレベータ乗場あるいはエレベータ乗場へつながる通路に設けられており、エレベータ利用者によって操作される。この乗場行き先階登録ボタン1は、乗場行き先階を指定する機能と、エレベータ乗場にエレベータのかご5a乃至5cを呼び寄せる乗場呼びを登録する機能を併せ持つ。
呼び登録ID受信部2は、乗場行き先階登録ボタン1に取り付けられており、乗場行き先階登録ボタン1を操作した利用者が所有している非接触キーのIDを受信する。IDとは、所有者を一意に識別するための情報(符号)であり、例えば、英数字等を組み合わせた文字列からなる。IDには、氏名などの個人情報が少なくとも含まれる。
非接触キーとしては、例えば、ICカード機能を有する社員証、会員証、および学生証などの身分証明証、あるいは、電子キーなどがある。
ICカードとは、カード内部にアンテナの役目を果たすコイルが内蔵されており、呼び登録ID受信部2のリーダ/ライタから発生している磁界にカードをかざすと無線通信でデータのやりとりができる。
電子キーとは、暗号化された鍵データを、微弱な電波に乗せて発信するものである。この電子キーを持ってエレベータ利用者がエレベータに近づくと呼び登録ID受信部2が電波をキャッチし、乗場行き先階登録ボタン1を押下げることが可能となる。
割り当てかご報知部3は、モニタやスピーカなどを有し、表示機能とアナウンス機能を併せ持ち、群管理制御部10が決定した割り当てかごの結果を、エレベータ乗場にいる利用者に対して報知する。
圏外者ID受信部4は、複数のセンサを有し、エレベータ乗場として認知される所定エリアの外の壁面などに取り付けられている。圏外者ID受信部4は、利用者が所有している非接触キーのIDを受信し、利用者の位置を把握する。
かご5a乃至5cは、それぞれ、エレベータ乗場にいるエレベータ利用者によって、乗場行き先階登録ボタン1が操作されて行き先階が登録されると、単体制御部9a乃至9cの制御の下、乗場呼びに応答する。
乗り込みID受信部6a乃至6cは、それぞれ、かご5a乃至5cのドア付近に取り付けられており、かご5a乃至5cに乗車した利用者が所有している非接触キーのIDを受信する。これによって利用者がどのかご5に乗ったかが把握できる。
荷重検知部7a乃至7cは、かご5a乃至5cの積載量をそれぞれ検知する。
再割り当て報知部8a乃至8cは、かご5a乃至5cの入り口付近あるいは、乗場に設けられている。再割り当て報知部8a乃至8cは、それぞれ、モニタやスピーカなどを有し、表示機能とアナウンス機能を併せ持ち、群管理制御部10が決定した再割り当てかごの結果を、乗場にいる利用者に対して報知する。
単体制御部9a乃至9cは、それぞれ、乗り込みID受信部6a乃至6cが受信した非接触キーIDを、群管理制御部10に出力する。
また単体制御部9a乃至9cは、それぞれ、群管理制御部10が割り当てた結果に基づいて、乗場呼びに応答するように、かご5a乃至5cを制御する制御手段として機能する。
群管理制御部10は、乗場行き先階登録ボタン1が押下されて乗場呼びが登録されたとき、呼び登録ID受信部2が受信したIDから行き先階呼び登録者を認識し、その行き先階呼び登録者に対してどのかごを割り当てるかを決定する。
群管理制御部10は、かご割り当て結果に基づいて、割り当てかご報知部3および単体制御部9a乃至9cを制御する。
図2は、エレベータ乗場を表わす平面図である。
乗場行き先階登録ボタン1、呼び登録ID受信部2、および割り当てかご報知部3が、エレベータ乗場のかご5aの近傍に設けられており、圏外者ID受信部4が、エレベータ乗場として認知されるエリアAの外であって、かご5aに近傍する壁面に設けられている。
圏外者ID受信部4には、複数のセンサ4a乃至4cがエリアAから離れる方向に順に配置されている。
本実施の形態では、これに限らず、乗場行き先階登録ボタン1、呼び登録ID受信部2、および割り当てかご報知部3は、エリアA内であれば、どの場所に配置してもよい。また、エレベータの規模が大きく、エレベータ利用者が大勢いるような場合には、乗場行き先階登録ボタン1、呼び登録ID受信部2、および割り当てかご報知部3を、複数配置するようにしてもよい。さらに、圏外者ID受信部4は、エリアA外であって、エリアAに近接する場所であれば、どの場所にいくつでも配置してよい。
なお、図2の例では、片側の通路からエレベータ乗場へ案内されるようなエレベータの構造になっているが、両側の通路からエレベータ乗場へ案内されるようなエレベータの構造であってもよい。この場合には、圏外者ID受信部4は、エレベータの両側に少なくとも1つずつ配置される。
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る群管理制御部10の構成例を示す図である。本発明の第1の実施の形態に係る群管理制御部10では、乗場呼び認識部10a、個人認識部10b、かご割り当て部10c、およびかご乗り込み検出部10dを備えている点に特徴を有する。
乗場呼び認識部10aは、乗場行き先階登録ボタン1で登録された乗場行き先階呼び情報を認識し、認識した乗場行き先階呼び情報をかご割り当て部10cに出力する。
個人認識部10bは、呼び登録ID受信部2で受信されたIDを、行き先階呼び登録者として認識し、認識した行き先階呼び登録者情報をかご割り当て部10cに出力する。
ここで、利用者が所有する非接触キーのIDに、所有者の氏名などの個人情報のほか、所有者の勤務先がある目的階に関する情報が含まれている場合には、乗場呼び認識部10aは不要となり、個人認識部10bが、呼び登録ID受信部2で受信されたIDから、行き先階呼び登録者および乗場行き先階呼び情報を認識することができる。
かご割り当て部10cは、乗場呼び認識部10aで認識された乗場行き先階呼び情報と、個人認識部10bで認識された行き先階呼び登録者情報を対応させる。かご割り当て部10cは、登録された乗場行き先階呼びに対して、どのかごを割り当てるかを、呼び毎に決定する。
かごの割り当て方法としては、例えば、複数の乗場行き先階呼びが登録された場合、登録された乗場行き先階呼びのうち、行き先階が同一階や近くの階の乗場行き先階呼びに対して優先的に同じかごを割り当てるようにする。つまり、利用者Aが2階、利用者Bが2階、利用者Cが8階に、それぞれ行き先階を登録した場合、利用者A,Bを、同じかごに割り当て、利用者Cを、別のかごに割り当てる。
かご割り当て部10cは、割り当て結果を、かご乗り込み検出部10d、割り当てかご報知部3、および、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかに出力する。割り当て結果には、行き先階情報、行き先階呼び登録者情報、および割り当てかご情報が含まれる。
かご乗り込み検出部10dは、かご割り当て部10cからの割り当て結果に基づいて、割り当てかごに対応する乗り込みID受信部6a乃至6cから、単体制御部9a乃至9cを介してそれぞれ供給されるIDを検出し、かご乗り込み者として認識する。
かご乗り込み検出部10dは、かご割り当て部10cからの割り当て結果に含まれる行き先階呼び登録者情報と、認識したかご乗り込み者情報を照合し、一致した場合には、割り当てかごに行き先階呼び登録者が乗り込んだと判断し、割り当てかごを出発させるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
次に、図4のフローチャートを参照して、第1の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について説明する。この処理は、乗場行き先階登録ボタン1が押下され、乗場行き先階呼び登録が行われることに応じて開始される。
ステップS1において、乗場行き先階呼び登録に応じて、群管理運転処理を行う。ここで、図5のフローチャートを参照して、群管理運転処理の詳細について説明する。
ステップS11において、乗場呼び認識部10aは、乗場行き先階登録ボタン1が押下されたことに応じて、登録された乗場行き先階呼び情報を認識する。
ステップS12において、呼び登録ID受信部2は、乗場行き先階登録ボタン1を操作した利用者が所有する非接触キーのIDを受信する。
ステップS13において、個人認識部10bは、ステップS12の処理で呼び登録ID受信部2が受信した非接触キーのIDを、行き先階呼び登録者として認識する。
ステップS14において、かご割り当て部10cは、ステップS11の処理で認識した乗場行き先階呼び情報とステップS13の処理で認識した行き先階呼び登録者情報を対応させる。つまり、かご割り当て部10cは、乗場行き先階呼び情報と、乗場行き先階呼び情報とほぼ同じタイミングで認識される行き先階呼び登録者情報を対応させる。
ステップS15において、かご割り当て部10cは、登録された乗場行き先階呼びに対して、適切なかごを割り当てる。
ステップS16において、かご割り当て部10cは、ステップS15の処理による割り当てかごの結果を、割り当てかご報知部3に報知させる。割り当てかご報知部3は、行き先階呼び登録者に対し、例えば、「AのIDを持つ方は、A号機に乗り込んでください」といった内容をメッセージやアナウンスで報知する。
ステップS17において、かご割り当て部10cは、ステップS15の処理による割り当てかごの結果を、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかに出力し、割り当てかごを乗場呼びに応答させる。
以上のようにして、群管理運転処理が行われた後、図4のステップ2に進む。
ステップS2において、割り当てかごに対応する乗り込みID受信部6a乃至6cは、利用者が所有する非接触キーのIDを受信したか否かを判定し、非接触キーのIDを受信するまで待機する。そして。ステップS2において、乗り込みID受信部6a乃至6cは、非接触キーのIDを受信したと判定した場合、ステップS3に進む。
ステップS3において、かご乗り込み検出部10dは、ステップS2の処理で、割り当てかごに対応する乗り込みID受信部6a乃至6cのいずれかが受信したIDを、単体制御部9a乃至9cを介して受信し、かご乗込者として認識する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、図5のステップS15の処理による割り当てかごの結果と、ステップS3の処理による認識結果とに基づいて、行き先階呼び登録者情報と認識したかご乗り込み者情報を照合し、行き先階呼び登録者が全員乗り込んだか否かを判定する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、行き先階呼び登録者が全員乗り込んでいないと判定した場合、ステップS2に戻り上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、行き先階呼び登録者が全員乗り込んだと判定した場合、ステップS5に進み、割り当てかごが出発可能になるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
以上の第1の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について、例えば、非接触キーを所有する2人の利用者A,Bが、同一階で、それぞれ乗場行き先階登録ボタン1を登録した場合の具体例について説明する。
乗場呼び認識部10aは、乗場行き先階呼びを認識し(ステップS11)、個人認識部10bが、利用者A,Bを認識し(ステップS13)、かご割り当て部10cが、利用者A,Bの乗場行き先階呼びに対して、いずれもかご5cを割り当てたとする(ステップS15)。利用者A,Bは、割り当てかご報知部3に報知される割り当てかごの結果から乗り込むべきかごが、かご5cであることを確認し、かご5cのドアの前に移動する。
かご乗り込み検出部10dは、乗り込みID受信部6cが受信したIDからかご乗り込み者を認識し、利用者A,Bが乗り込んだか否かの照合を行う(ステップS2乃至S4)。そして、かご乗り込み検出部10dが、利用者A,Bがかご5cに乗り込んだことを検出した場合、単体制御部9cは、かご5cを出発可能に制御する(ステップS5)。
以上のように、第1の実施の形態によれば、同一階で登録された複数の乗場行き先階呼びに対して同一のエレベータかごを割り当てたとき、行き先階呼び登録者が、割り当てかご内に全員乗り込むことをかごの出発条件とすることができる。
従って、行き先階呼び登録者が全員、確実にかご内に乗り込んだ場合には、かごの出発条件が成立したとして、かごが出発可能になる。しかしながら、1人でもかご内に乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいる場合には、かごの出発条件が成立しないため、かごを出発させないようにすることで、かごの割り当てを受けた行き先階呼び登録者の乗り遅れを防止することが可能となる。
例えば、乗場行き先階呼び登録した利用者Aがかご内に乗り込み、戸閉ボタンを押下したとしても、利用者Bがまだ乗り込んでいない場合には、かごの出発条件が成立していないため、かごを出発させない。このような場合には、利用者Bを乗り込ませるために再度戸開し、割り当てかご報知部3が、利用者Bに対して乗車を促す報知を行うようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図6および図7を参照して説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してあり、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態に係るエレベータの群管理制御部10の基本的構成は、第1の実施の形態と同じである。第2の実施の形態の群管理制御部10では、図6に示すように、戸開時間測定部10eが新たに設けられている点に特徴を有する。
戸開時間測定部10eは、単体制御部9a乃至9cからそれぞれ供給される、かご5a乃至5cのドア戸開時をトリガにして、各ドアの戸開時間を測定する。戸開時間測定部10eは、測定している戸開時間が、予め設定された所定時間(例えば、60秒)に達した場合、その測定結果をかご乗り込み検出部10dに出力する。
かご乗り込み検出部10dは、かご割り当て部10cからの割り当て結果に基づいて、認識していないかご乗り込み者がいても(行き先階呼び登録者がまだ乗車していなくても)、戸開時間測定部10eから、所定時間経過の通知を受けた場合、割り当てかごを出発させるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
次に、図7のフローチャートを参照して、第2の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について説明する。なお、ステップS1乃至S5の処理は、第1の実施の形態において図4および図5のフローチャートを参照して説明したものと同様であり、重複する説明は適宜省略する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、まだ乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいると判定した場合、ステップS21に進み、戸開してから所定時間が経過したか否か、すなわち、戸開時間測定部10eから所定時間経過の通知を受けた否かを判定し、戸開してから所定時間が経過していないと判定した場合、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS21において、かご乗り込み検出部10dは、戸開してから所定時間が経過したと判定した場合、ステップS5に進み、割り当てかごが出発可能になるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
以上の第2の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について、例えば、非接触キーを所有する2人の利用者A,Bが、同一階で、それぞれ乗場行き先階登録ボタン1を登録した場合の具体例について説明する。なお、第1の実施の形態で上述した具体例と重複する説明は適宜省略する。
利用者A,Bの乗場行き先階呼びに対して、いずれもかご5cが割り当てられ(ステップS15)、割り当てかごの結果を確認した利用者A,Bがかご5cに乗り込んだ場合には(ステップS4)、かご5cを出発させる。しかしながら、例えば、利用者Bが何らかの理由により、かご5cにすぐに乗り込まない状況が発生すると、先にかご5cに乗り込んだ利用者Aは、利用者Bがかご5cに乗り込むまで長時間待たなければならなくなる。
そこで、かご乗り込み検出部10dが、戸開時間測定部10eから所定時間経過の通知を受けた場合には(ステップS21)、利用者Bがかご5cに乗り込んでいなくても、単体制御部9cを制御し、かご5cを出発可能にする。
以上のように、第2の実施の形態によれば、同一階で登録された複数の乗場行き先階呼びに対して同一のエレベータかごを割り当てたとき、所定時間内に、行き先階呼び登録者が、割り当てかご内に乗り込むことをかごの出発条件とすることができる。
従って、所定時間内に行き先階呼び登録者が全員、確実にかご内に乗り込んだ場合には、かごの出発条件が成立したとして、かごが出発可能になる。また、所定時間が経過しても、かご内に乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいる場合には、その行き先階呼び登録者は、何らかの理由によってすぐにエレベータを利用しない状況が発生したと判断して、行き先階呼び登録者が全員乗り込んでいなくても、かごが出発可能になる。
以上のようにすることで、かごの割り当てを受けた行き先階呼び登録者の乗り遅れを防止しつつ、かご内に先に乗り込んだ利用者が、かごにすぐに乗り込まない利用者のために長時間待たされることを防止する(戸開状態で拘束され続けることを回避する)ことが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図8および図9を参照して説明する。本発明の第3の実施の形態に係るエレベータの群管理制御部10の基本的構成は、第1の実施の形態と同じである。第3の実施の形態の群管理制御部10では、図8に示すように、荷重認識部10f、積残利用者特定部10g、積残利用者除外部10h、およびかご再割り当て部10iが新たに設けられている点に特徴を有する。
荷重認識部10fは、荷重検知部7a乃至7cから単体制御部9a乃至9cを介してそれぞれ供給される検知結果から、かご5a乃至5cの積載量を認識し、満員荷重値に達したか否かを判断する。荷重認識部10fは、満員荷重値に達したと判断した場合、その判断結果をかご乗り込み検出部10dに出力する。
かご乗り込み検出部10dは、荷重認識部10fから、満員荷重値に達したという通知を受けたときに、満員荷重値に達した割り当てかごで認識されていない行き先階呼び登録者(積残利用者)がいたと判断した場合、乗込んでいない行き先階呼び登録者情報(積残利用者情報)を積残利用者特定部10gに出力する。
積残利用者特定部10gは、かご乗り込み検出部10dから供給された行き先階呼び登録者情報(積残利用者情報)から、乗込んでいない行き先階呼び登録者(積残利用者)を特定し、特定結果を積残利用者除外部10hおよびかご再割り当て部10iに出力する。
積残利用者除外部10hは、積残利用者特定部10gが特定した行き先階呼び登録者(積残利用者)を除外し、除外した行き先階呼び登録者情報(積残利用者情報)をかご乗り込み検出部10dに通知する。
かご再割り当て部10iは、積残利用者特定部10gが特定した行き先階呼び登録者(積残利用者)の乗場行き先階呼びに対し、かごの再割り当てを行う。かご再割り当て部10iは、再割り当て結果を、再割り当てかごに対応する再割り当て報知部8a乃至8cのいずれか、および、再割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかに出力する。
かご乗り込み検出部10dは、積残利用者除外部10hから行き先階呼び登録者情報(積残利用者)が供給されたとき、その行き先階呼び登録者(積残利用者)をかごの出発条件から除外し、積残利用者を除く他の行き先階呼び登録者が全員乗り込んだと判断した場合、割り当てかごを出発させるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
次に、図9のフローチャートを参照して、第3の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について説明する。なお、ステップS1乃至S5の処理は、第1の実施の形態において図4および図5のフローチャートを参照して説明したものと同様であり、重複する説明は適宜省略する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、まだ乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいると判定した場合、ステップS31に進む。
ステップS31において、荷重認識部10fは、割り当てかごに対応する荷重検知部7a乃至7cのいずれかから供給される検知結果から、割り当てかごの積載量を認識し、満員荷重値に達したか否かを判定する。
ステップS31において、荷重認識部10fは、割り当てかごが満員荷重値に達していないと判定した場合には、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。すなわち、満員荷重値に達するまで、かご乗り込み者の認識が行われる。
ステップS31において、荷重認識部10fは、割り当てかごが満員荷重値に達したと判定した場合、その判定結果をかご乗り込み検出部10dに出力し、ステップS32に進む。
ステップ32において、かご乗り込み検出部10dは、荷重認識部10fから、満員荷重値に達したという通知を受け、満員荷重値に達した割り当てかごに乗込んでいない行き先階呼び登録者情報(積残利用者情報)を積残利用者特定部10gに通知する。積残利用者特定部10gは、通知された積残利用者情報から、乗込んでいない行き先階呼び登録者(積残利用者)を特定し、積残利用者除外部10hは、特定した積残利用者情報を除外し、除外した積残利用者情報をかご乗り込み検出部10dに通知する。
ステップS5において、かご乗り込み検出部10dは、積残利用者特定部10gから通知された積残利用者を割り当てかごの出発条件から除いて、割り当てかごが出発可能になるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
また、ステップS33において、かご再割り当て部10iは、積残利用者特定部10gが特定した積残利用者の乗場行き先階呼びに対して、かごの再割り当てを行う。
ステップS34において、かご再割り当て部10iは、ステップS33の処理による再割り当てかごの結果を、最初に割り当てたかごに対応する再割り当て報知部8a乃至8cのいずれかに報知させる。再割り当て報知部8a乃至8cは、積残利用者特定部10gが特定した積残利用者に対し、例えば、「BのIDを持つ方は、B号機に乗り換えてください」といった内容を報知する。
ステップS35において、かご再割り当て部10iは、ステップS33の処理による再割り当てかごの結果を、再割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかに出力し、再割り当てかごを乗場呼びに応答させる。
以上の第3の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について、例えば、非接触キーを所有する2人の利用者A,Bが、同一階で、それぞれ乗場行き先階登録ボタン1を登録した場合の具体例について説明する。なお、第1の実施の形態で上述した具体例と重複する説明は適宜省略する。
利用者A,Bの乗場行き先階呼びに対して、いずれもかご5cが割り当てられ(ステップS15)、割り当てかごの結果を確認した利用者A,Bが、かご5cのドアの前に移動する。ここで、利用者Bが、非接触キーを所有していない、あるいは、乗場行き先階登録ボタン1を操作していない、10人のエレベータ利用者を引き連れてかご5cに乗り込んだとする。このとき、荷重認識部10fが、荷重検知部7cから供給される検知結果から、満員荷重値に達したと判定した場合、利用者Aが乗込むと最大積載荷重を超えてしまうため、かご5cが出発できなくなってしまう。つまり、満員荷重値に達してしまった場合には、利用者Aが乗り込んだか否かに関わらずエレベータが出発できない状況が発生する。
そこで、満員荷重値に達したと判定した場合には(ステップS31)、積残利用者特定部10gが、かご5cに乗り込んでいない利用者Aを特定し、積残利用者除外部10hが、その利用者Aを除外することで(ステップS32)、かご乗り込み検出部10dは、単体制御部9cを制御し、利用者Aが乗り込んでいなくてもかご5cを出発可能にする。また、かご再割り当て部10iは、利用者Aが登録した乗場行き先階呼びに対して、別のかご(例えば、かご5b)を再割り当てする(ステップS33)。再割り当て報知部8cは、利用者Aに対し、例えば、「AのIDを持つ方は、B号機に乗り換えてください」といった内容を報知する(ステップS34)。
以上のように、第3の実施の形態によれば、同一階で登録された複数の乗場行き先階呼びに対して同一のエレベータかごを割り当てたとき、満員荷重値に達するまで、行き先階呼び登録者が割り当てかご内に乗り込むことをかごの出発条件とすることができる。
従って、満員荷重値に達する前に行き先階呼び登録者が全員、確実にかご内に乗り込んだ場合には、かごの出発条件が成立したとして、かごが出発可能になる。また、ひとりの乗場行き先階呼びの登録に対して複数人がかご内に乗り込むことによって満員荷重値に達してしまった場合には、残りの行き先階呼び登録者が乗り込んでしまうと、エレベータを出発させることができなくなると判断して、満員荷重値に達したときに乗り込んでいない行き先階呼び登録者を除外してエレベータを出発可能にし、除外された行き先階呼び登録者に対して、別のかごを割り当てる。
以上のようにすることで、かごの割り当てを受けた行き先階呼び登録者の乗り遅れを防止するとともに、満員荷重値に達してかご内に乗り込めなかった利用者に対しては、スムーズに別のかごへ配車することが可能となる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図10および図11を参照して説明する。本発明の第4の実施の形態に係るエレベータの群管理制御部10の基本的構成は、第1の実施の形態と同じである。第4の実施の形態の群管理制御部10では、図10に示すように、誤乗り込みID検出部10j、および誤乗り込み利用者除外部10kが新たに設けられている点に特徴を有する。
誤乗り込みID検出部10jは、かご割り当て部10cによって割り当てられたかごとは別のかごに対応する乗り込みID受信部6a乃至6cから、単体制御部9a乃至9cを介して供給されたIDを検出し、誤乗り込み者情報としてかご乗り込み検出部10dに通知する。
かご乗り込み検出部10dは、かご割り当て部10cからの割り当て結果に含まれる行き先階呼び登録者情報と、誤乗り込みID検出部10jから通知された誤乗り込み者情報を照合し、一致した場合には、割り当てかごとは別のかごに行き先階呼び登録者が乗り込んだと判断し、行き先階呼び登録者情報(誤乗り込み者情報)を誤乗り込み利用者除外部10kに出力する。
誤乗り込み利用者除外部10kは、誤乗り込みID検出部10jから供給された行き先階呼び登録者情報(誤乗り込み者情報)から、誤って別のかごに乗り込んだ行き先階呼び登録者(誤乗り込み者)を除外し、除外した行き先階呼び登録者情報(誤乗り込み者情報)をかご乗り込み検出部10dに通知する。
かご乗り込み検出部10dは、誤乗り込み利用者除外部10kから行き先階呼び登録者情報(誤乗り込み者情報)が供給されたとき、その行き先階呼び登録者(誤乗り込み者)をかごの出発条件から除外し、誤乗り込み者を除く他の行き先階呼び登録者が全員乗り込んだと判断した場合、割り当てかごを出発させるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
またかご乗り込み検出部10dは、誤乗り込み利用者除外部10kから行き先階呼び登録者情報(誤乗り込み者情報)が供給されたとき、その行き先階呼び登録者が誤って乗り込んだことをかご割り当て部10cに通知する。
かご割り当て部10cは、かご乗り込み検出部10dから通知された行き先階呼び登録者(誤乗り込み者)に対し、誤って乗り込んだかごに割り当てを変更する。かご割り当て部10cは、変更結果を、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかに出力する。
次に、図11のフローチャートを参照して、第4の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について説明する。なお、ステップS1乃至S5の処理は、第1の実施の形態において図4および図5のフローチャートを参照して説明したものと同様であり、重複する説明は適宜省略する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、まだ乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいると判定した場合、ステップS51に進む。
ステップS41において、誤乗り込みID検出部10jは、別のかご内で非接触キーのIDを受信したか否か、すなわち、割り当てかごとは別の乗り込みID受信部6a乃至6cのいずれかが受信したIDを、単体制御部9a乃至9cを介して受信したか否かを判定し、別のかご内で非接触キーのIDを受信していないと判定した場合、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS41において、誤乗り込みID検出部10jは、別のかご内で非接触キーのIDを受信したと判定した場合、誤って乗り込んだ行き先階呼び登録者に関する情報(誤乗り込み者情報)を誤乗り込み利用者除外部10kに出力し、ステップS42に進む。
ステップS42において、誤乗り込み利用者除外部10kは、誤乗り込みID検出部10jから供給された誤乗り込み者情報から、誤って別のかごに乗り込んだ行き先階呼び登録者(誤乗り込み者)を除外し、除外した誤乗り込み者情報をかご乗り込み検出部10dに通知する。かご乗り込み検出部10dは、誤乗り込み利用者除外部10kから通知された誤乗り込み者を元の割り当てかごの出発条件から除外した後、ステップS4に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。また、かご割り当て部10cは、除外した誤乗り込み者に対し、誤って乗り込んだかごに割り当てを変更する。
そして、ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、行き先階呼び登録者が全員乗り込んだと判定した場合、ステップS5に進み、割り当てかごが出発可能になるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
なお、図11のフローチャートで示す例では、誤乗り込み者に対し、誤って乗り込んだかごに割り当てを変更するようにしたが、これに限らず、例えば、誤って乗り込んだかごに対応する再割り当て報知部8a乃至8cのいずれかに、誤乗車を報知させるようにしてもよい。これによって、誤乗り込み者に対し、乗り込むべき割り当てかごに乗り直す機会を与えることができる。
以上の第4の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について、例えば、非接触キーを所有する2人の利用者A,Bが、同一階で、それぞれ乗場行き先階登録ボタン1で5階を登録した場合の具体例について説明する。なお、第1の実施の形態で上述した具体例と重複する説明は適宜省略する。
利用者A,Bの乗場行き先階呼びに対して、いずれもかご5cが割り当てられ(ステップS15)、割り当てかごの結果を確認した利用者Aはかご5cに乗り込んだが、利用者Bが誤ってかご5aに乗り込んでしまったとする。かご5aでは、かご5aを割り当てられた行き先階呼び登録者が全員乗り込むことをかごの出発条件としているため、かご5cを割り当てられた利用者Bが誤って乗っている状態であっても、かご5aは、かごの出発条件が成立した場合には、出発可能になってしまう。このような状況が発生してしまうと、かご5cでは、利用者Bが、かご5aを下車して、かご5cに乗り込まない限り出発することができなくなってしまう。
そこで、利用者Bが誤ってかご5aに乗り込んだ場合には(ステップS41)、誤乗り込み利用者除外部10kが、その利用者Bを認識し、誤乗り込み利用者除外部10kが、かご5aに誤って乗り込んだ利用者Bを除外することで、かご乗り込み検出部10dは、元の割り当てかごの出発条件から、利用者Bを除外する(ステップS42)。これによってかご5cは利用者Bが乗っていなくても出発可能となる。
以上のように、第4の実施の形態によれば、同一階で登録された複数の乗場行き先階呼びに対して同一のエレベータかごを割り当てたとき、行き先階呼び登録者が、割り当てかご内に全員乗り込むことをかごの出発条件とすることができる。
しかし、行き先階呼び登録者が全員、割り当てかご内に乗り込まなければかごの出発条件が成立しないため、まだ乗り込んでいない行き先階呼び登録者を待つことになる。このとき、ある行き先階呼び登録者が誤って別のかごに乗り込んでしまった場合には、その行き先階呼び登録者をかごの出発条件から除外することで、かごが出発可能になる。
以上のようにすることで、かごの割り当てを受けた行き先階呼び登録者の乗り遅れを防止しつつ、誤って別のかごに乗り込んだ利用者のために長時間待たされることを防止することが可能となる。
(第5の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図12および図13を参照して説明する。本発明の第5の実施の形態に係るエレベータの群管理制御部10の基本的構成は、第1の実施の形態と同じである。第5の実施の形態の群管理制御部10では、図12に示すように、圏外者ID認識部10mが新たに設けられている点に特徴を有する。
圏外者ID認識部10mは、圏外者ID受信部4で、例えば、センサ4a、センサ4b、センサ4cの順で受信されたIDを、圏外者として検出し、検出結果をかご乗り込み検出部10dに出力する。つまり、センサ4a、センサ4b、センサ4cの順でIDを受信するということは、そのIDの所有者がエリアAから遠ざかっており、エレベータの利用を止めた圏外者であると判断することができる。
圏外者ID受信部4と圏外者ID認識部10mは、エレベータ乗場として認知されるエリアA外で、非接触キーのIDを検出した場合に、そのIDの所有者を圏外者として認識する圏外者認識手段として機能する。
かご乗り込み検出部10dは、圏外者ID認識部10mからの検出結果に基づいて、検出されたIDを所有する利用者(圏外者)は、行き先階呼び登録者ではなくなったと判断する。
かご乗り込み検出部10dは、割り当てかごが応答している途中で圏外者が認識された場合には、その圏外者を割り当てかごの出発条件から除外し、圏外者以外の行き先階呼び登録者が全員乗り込んだ場合に、割り当てかごを出発させるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
またかご乗り込み検出部10dは、割り当てかごが応答する前に、圏外者が認識された場合には、その圏外者の乗場行き先階呼び登録をキャンセルし、その旨をかご割当部10cに通知する。
かご割当部10cは、かご乗り込み検出部10dから、圏外者の乗場行き先階呼び登録をキャンセルしたことの通知を受け、その圏外者のかごの割り当てを解除する。
次に、図13のフローチャートを参照して、第5の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について説明する。なお、ステップS1乃至S5の処理は、第1の実施の形態において図4および図5のフローチャートを参照して説明したものと同様であり、重複する説明は適宜省略する。
ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、まだ乗り込んでいない行き先階呼び登録者がいると判定した場合、ステップS61に進み、圏外者ID受信部4は、非接触キーのIDを受信したか否かを判定し、非接触キーのIDを受信していないと判定した場合、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS61において、圏外者ID受信部4は、非接触キーのIDを受信したと判定した場合、ステップS62に進み、圏外者ID認識部10mは、受信したIDの所有者を圏外者として検出する。そして、かご乗り込み検出部10dは、検出されたIDを割り当てかごの出発条件から除いた後、ステップS4に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
そして、ステップS4において、かご乗り込み検出部10dは、行き先階呼び登録者が全員乗り込んだと判定した場合、ステップS5に進み、割り当てかごが出発可能になるように、割り当てかごに対応する単体制御部9a乃至9cのいずれかを制御する。
なお、図13のフローチャートで示す例では、割り当てかごが応答している途中で圏外者が認識された場合について説明しているが、割り当てかごが応答する前に、圏外者が認識された場合には、かご割当部10cは、図5のステップS17の処理の前で、その圏外者のかごの割り当てを解除する。
以上の第5の実施の形態における乗場行き先階呼び応答処理について、例えば、非接触キーを所有する2人の利用者A,Bが、同一階で、それぞれ乗場行き先階登録ボタン1で5階を登録した場合の具体例について説明する。なお、第1の実施の形態で上述した具体例と重複する説明は適宜省略する。
利用者A,Bの乗場行き先階呼びに対して、いずれもかご5cが割り当てられ(ステップS15)、割り当てかごの結果を確認した利用者A,Bが、かご5cのドアの前に移動する。ここで、例えば、利用者Bが何らかの理由により、かご5cに乗る必要がなくなってしまい、どこかへ行ってしまった場合、かごの出発条件が成立しないため、かご5cが出発できなくなってしまう。
そこで、圏外者ID受信部4が、利用者Bが所有する非接触キーのIDを受信した場合には(ステップS51)、圏外者ID認識部10mが、利用者Bを圏外者として検出し、かご乗り込み検出部10dが、検出されたIDを割り当てかごの出発条件から除く(ステップS52)。
以上のように、第5の実施の形態によれば、同一階で登録された複数の乗場行き先階呼びに対して同一のエレベータかごを割り当てたとき、行き先階呼び登録者が全員、割り当てかご内に乗り込むことをかごの出発条件とすることができる。
従って、行き先階呼び登録者が全員、確実にかご内に乗り込んだ場合には、かごの出発条件が成立したとして、かごが出発可能になる。また、ある行き先階呼び登録者が何らかの理由でエレベータを利用する必要がなくなった場合には、その行き先階呼び登録者を割り当てかごの出発条件から除外することで、かごの出発条件が成立し、かごが出発可能になる。
以上のようにすることで、かごの割り当てを受けた行き先階呼び登録者の乗り遅れを防止しつつ、エレベータの利用を止めた利用者のために長時間待たされることを防止することが可能となる。
以上においては、非接触キーのIDを有する所有者が、乗場行き先階登録ボタン1を操作して目的階を登録することに応じて、乗場行き先階呼びと利用者を検知し、検知した乗場行き先階呼びに対して、かごを割り当てるようにしたが、これに限らず、非接触キーのIDに、所有者の勤務先がある目的階に関する情報が含まれている場合には、乗場呼びを登録しなくても、非接触キーを所有する利用者が、エレベータ乗場として認知されるエリアAに進入するだけで、利用者と乗場行き先階呼びを検知し、検知した乗場行き先階呼びに対して、かごを割り当てることが可能である。
なおこの発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 乗場行き先階登録ボタン
2 呼び登録ID受信部
3 割り当てかご報知部
4 圏外者ID受信部
5a乃至5c かご
6a乃至6c 乗り込みID受信部
7a乃至7c 荷重検知部
8a乃至8c 再割り当て報知部
9a乃至9c 単体制御部
10 群管理制御部
10a 乗場呼び認識部
10b 個人認識部
10c かご割り当て部
10d かご乗り込み検出部

Claims (9)

  1. 行き先階を登録することで乗場呼びをも登録する乗場行き先階登録手段と、
    前記乗場行き先階登録手段を登録するとき、登録者が所有する非接触キーに記憶されている、前記登録者を一意に識別するための情報を検出し、前記登録者を認識する個人認識手段と、
    前記乗場行き先階登録手段で登録された乗場行き先階呼びに対し、エレベータのかごを割り当てるかご割り当て手段と、
    前記かご割り当て手段により割り当てられた割り当てかごに、前記個人認識手段により認識された前記登録者が乗り込んだことを検出するかご乗り込み検出手段と、
    前記割り当てかごに、前記登録者が全員乗り込むことを前記割り当てかごの出発条件とし、前記かご乗り込み検出手段による検出の結果、前記割り当てかごの出発条件が成立した場合、前記割り当てかごを出発可能に制御する制御手段と
    を備え、
    前記かご乗り込み検出手段による検出の結果、前記割り当てかごに乗り込んでいない登録者がいる場合、前記制御手段は、前記割り当てかごの出発条件が成立しないとして、前記割り当てかごを出発させない
    ことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記割り当てかごの戸開時間を測定する戸開時間測定手段をさらに備え、
    前記戸開時間測定手段による測定結果から所定時間が経過した場合、前記制御手段は、前記割り当てかごに乗り込んでいない前記登録者がいても、前記割り当てかごの出発条件が成立したとして、前記割り当てかごを出発可能に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記割り当てかごの積載量を検知する荷重検知手段と、
    前記荷重検知手段による検知結果から満員荷重値に達した場合に、前記割り当てかごに乗り込んでいない積残利用者を特定する積残利用者特定手段と、
    前記積残利用者特定手段により特定された前記積残利用者を、前記割り当てかごの出発条件から除外する積残利用者除外手段と、
    前記積残利用者特定手段により特定された前記積残利用者が登録した乗場行き先階呼びに対し、別のかごを割り当てるかご再割り当て手段と、
    前記かご再割り当て手段によるかご再割り当て結果を報知するかご再割り当て報知手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記積残利用者除外手段により前記積残利用者が除外されることによって、前記割り当てかごの出発条件が成立したと判断した場合、前記割り当てかごを出発可能に制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記かご割り当て手段が割り当てたかごとは別のかごに、前記登録者が乗り込んだことを検出する誤乗り込み検出手段と、
    前記誤乗り込み検出手段により検出された誤乗り込み者を、前記割り当てかごの出発条件から除外する誤乗り込み利用者除外手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記誤乗り込み利用者除外手段により前記誤乗り込み者が除外されることによって、前記割り当てかごの出発条件が成立したと判断した場合、前記割り当てかごを出発可能に制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ制御装置。
  7. エレベータ乗場として認知されるエリア外で、前記登録者が所有する非接触キーに記憶されている、前記登録者を一意に識別するための情報を検出した場合に、圏外者として認識する圏外者認識手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記圏外者認識手段により認識された前記圏外者を、前記割り当てかごの出発条件から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記圏外者を除外したことによって前記割り当てかごの出発条件が成立したと判断した場合、前記割り当てかごを出発可能に制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載のエレベータ制御装置。
  9. 前記圏外者認識手段は、前記エリアから離れる方向に順に配置された複数のセンサを有し、前記複数のセンサが、前記エリアから離れる方向に順に前記登録者を一意に識別するための情報を検出した場合に、前記登録者を圏外者として認識する
    ことを特徴とする請求項7に記載のエレベータ制御装置。
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