JP2010025780A - 放射線変換シートおよび放射線画像検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体1と、照射された放射線を可視光に変換するシンチレータ層2と、中間層3とがこの順に積層された放射線変換シート10であって、中間層3が放射線変換シート10と、シンチレータ層2により変換された可視光を検出して放射線画像を表す電気信号に変換する複数の半導体検出素子が配列された光電変換センサ30とを接合するための層であり、この中間層3のヘイズ度を3〜50%の範囲とする。
【選択図】図2
Description
前記接着剤層の層厚は15〜50μmであることが好ましい。
前記接着剤はホットメルト型接着剤であることが好ましい。前記接着剤層は前記シンチレータ層の発光波長に吸収を持つ着色剤を含有することがより好ましい。
光電変換センサ30は、電荷収集電極によって収集された電荷を読み出すためのスイッチング素子(半導体検出素子)32を有する画素部が2次元状に多数配列された検出層であるアクティブマトリックス層上に、光電変換層、電圧印可電極が順次形成されてなるもので、光電変換層は、シンチレータ層2により変換された可視光を検出して、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。
以下に本発明の放射線変換シート及び放射線画像検出装置の実施例を示す。
(シンチレータシートの作製)
ポリビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂脂及び可塑剤の混合物20重量%を、トルエン、2-ブタノール及び、キシレンの混合溶剤80重量%に溶解し、十分に攪拌して結合剤を作製した。この結合剤と平均粒子径5μmのGd2O2S:Tb蛍光体を15:85の質量%比で混合しボールミルで分散処理して蛍光体塗布液を調製した。この塗布液をドクターブレードを用いて、シリコーン系離型剤が塗布されたポリエチレンテレフタレートシート(仮支持体、厚み:190μm)の表面に、300mmの巾で塗布し乾燥した後、仮支持体から剥離して、シンチレータシート(厚み:300μm)を得た。
下記組成の材料にMEK5gに加え、混合分散して塗布液を調製した。この塗布液をPET(支持体、厚み:188μm、ヘイズ度27%、ルミラーS-10、東レ(株)製)の表面にドクターブレードを用いて塗布し、乾燥させ、硬化させ、導電性層(膜厚:5μm)を形成した。
樹脂:飽和ポリエステル樹脂(バイロン300,東洋紡(株)製)のMEK溶液(固形分30重量%) 20g
硬化剤:ポリイソシアネート(オレスターNP38−70S(固形分70%)、三井東圧(株)製) 2g
導電剤:SnO2(Sbドープ)針状微粒子)のMEK分散体(固形分30重量%) 50g
続いて、下記組成の材料をMEK387gに加え、混合分散して塗布液を作製した。この塗布液を導電性層の表面にドクターブレードを用いて塗布し、乾燥して、光反射層(層厚、約100μm)を形成した。
光反射性物質:高純度アルミナ微粒子(平均粒子径:0.4μm) 444g
結合剤:軟質アクリル樹脂(クリスコートP−1018GS「20%トルエン溶液」、大日本インキ化学工業(株)製) 100g
光反射層面上に、シンチレータシートを塗布形成時の裏面(仮支持体側)が接するようにして重ね、これをカレンダー機を用いて総荷重2300kg、上側ロール45℃、下側ロール45℃、送り速度0.3m/分にて熱圧縮した。これにより、シンチレータシートは光反射層に完全に融着した。熱圧縮後の層厚は200μmであった。
下記組成の材料をMEK5gに加え、混合分散して、塗布液を調製した。この塗布液をPET支持体に接合したシンチレータシートの表面に、ドクターブレードを用いて塗布し、乾燥、硬化させ、中間層(層厚:20μm)を形成した。有機フィラーの含有量は、5重量%であった。
樹脂:飽和ポリエステル樹脂(バイロン300,東洋紡(株)製)のMEK溶液(固形分30重量%) 20g
有機フィラー:メラミンーホルムアルデヒド(平均粒子径0.6μm) 0.35g
硬化剤:ポリイソシアネート(オレスターNP38−70S(固形分70%)、三井東圧(株)製) 2g
上記中間層を設けたシンチレータシートの中間層に剥離フィルム(シリコーン系離型剤つきPETフィルム:膜厚50um)を積層して、放射線変換シートを作製した。
実施例1において、中間層の有機フィラーの含有量、平均粒子径および層厚を表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして放射線変換シートを作製した。
実施例1において、中間層の有機フィラーの含有量、平均粒子径および層厚を表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして放射線変換シートを作製した。
上記実施例および比較例で作製した放射線変換シートを剥離フィルムを取り除いて、半導体検出素子基板に貼付け、熱ローラーラミネート機(圧力0.5N/m2、温度50℃、送り速度0.3m/min)を通して接着し放射線画像検出装置を作製し、以下の項目について測定、評価した。
実施例および比較例で作製した放射線変換シートのそれぞれと同一の組成の中間層を、透明なPETシート(厚み:25μm)上に塗布乾燥して形成し、試料を作製した。この試料のヘイズ度をヘイズメータ(NDH−300A、日本電色(株)製)を用いて測定した。次いで、PETのみのヘイズ度を測定し、中間層単体のヘイズ度を算出した。
放射線画像検出装置の表面に、MTFチャートを介して、RQA5準拠のX線(5mR)を照射し、画像を取得して以下のように評価を行った。
なお、MTFの評価基準としては、1cycle/mmでの評価値が50%以上を◎、40%以上50%未満を○、30%以上40%未満を△、30%未満を×とした。
中間層にフィラーと共に、535nm付近に吸収の中心波長をもつクマリン系色素を含有した以外は実施例2と同様にして放射線変換シートを作製した。なお、別途同膜厚の中間層でフィラーを含有させず色素のみ含有した状態での吸光度を測定したところ0.02であった。
2 シンチレータ層
3 中間層
4 剥離シート
5 導電性層
6 光反射層
10 放射線変換シート
20 放射線画像検出装置
30 光電変換センサ
32 スイッチング素子
Claims (6)
- 支持体と、照射された放射線を可視光に変換するシンチレータ層と、中間層とがこの順に積層された放射線変換シートであって、前記中間層が前記放射線変換シートと光電変換センサとを接合するための層であり、前記中間層のヘイズ度が3〜50%の範囲であることを特徴とする放射線変換シート。
- 前記中間層がフィラーを含有する接着剤層であって、該フィラーの平均粒子径が0.1〜10μmの範囲であり、該フィラーの含有量が前記接着剤層の接着剤に対して5〜50質量%であることを特徴とする請求項1記載の放射線変換シート。
- 前記接着剤層の層厚が15〜50μmであることを特徴とする請求項2記載の放射線変換シート。
- 前記接着剤がホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項2または3記載の放射線変換シート。
- 前記接着剤層が前記シンチレータ層の発光波長に吸収を持つ着色剤を含有することを特徴とする請求項2、3または4いずれか1項記載の放射線変換シート。
- 請求項1〜5記載の放射線変換シートと、前記シンチレータ層により変換された可視光を検出して放射線画像を表す電気信号に変換する複数の半導体検出素子が配列された光電変換センサとが、前記中間層を介して接合されたものであることを特徴とする放射線画像検出装置。
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