JP2010024649A - 二重床の耐震補強構造及び二重床の耐震補強方法 - Google Patents

二重床の耐震補強構造及び二重床の耐震補強方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二重床の耐震性能を効果的に向上させる。
【解決手段】建物10のコンクリート製のフロア床と、上部に空間を形成する根太(梁)70,72の上に固定されたフリーアクセスパネルで構成された二重床20の根太70,72に、床部の剛性を高くするために鉄骨支柱100を設けることで床部の固有振動数を高くし、共振による床面を構成するフリーアクセスパネルの揺れの増幅を防止又は抑制し、耐震性能を向上させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、二重床の耐震補強構造及び二重床の耐震補強方法に関する。
縦型拡散炉などが設置された半導体製造用クリーンルーム等の精密環境施設では、躯体床(床版)の上に所定床高でフリーアクセスフロアを設けた二重床構造となっていることが多い。
このような二重床構造において、フリーアクセスフロアの固定を強化することで二重床の耐震性能を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2001−107547号公報 特開平10−299146号公報
しかし、二重床の耐震性能を効果的に向上させることが求められている。
本発明は、上記課題を解決すべく成されたもので、二重床の耐震性能を効果的に向上させることが目的である。
請求項1に記載の二重床の耐震補強構造は、建物の床版の上に配置された脚体と、前記脚体に支持され前記床版との間に空間を形成する床部と、耐震補強領域の前記床版に設けられ耐震補強領域の前記床部に固定された支柱と、を備える。
したがって、地震等において、耐震補強領域の床部と建物とが共振による耐震補強領域の床部の揺れの増幅が防止又は抑制される。つまり、二重床の耐震性能が効果的に向上する。
また、床部における耐震性能の向上が望まれる耐震補強領域の床下にのみ支柱を設け、選択的に耐震補強を行なうことが可能である。
請求項2に記載の二重床の耐震補強構造は、前記支柱が、前記床版と前記床部とに接着剤によって接合されている。
したがって、支柱を床版と床部とに接合する際の振動が防止又は抑制される。
請求項3に記載の二重床の耐震補強構造は、前記床部が、前記脚体に支持された梁と、前記梁の上に固定され床面を構成する床板と、を有し、前記支柱が、前記梁に固定されている。
したがって、床面を構成する床板は梁の上に固定されているので、床板の着脱が容易である。よって、例えば、支柱を床下に設ける補強工事が容易である。また、支柱を設けた後であっても、床板の交換が容易である。
請求項4に記載の二重床の耐震補強構造は、前記空間は、空気が循環するクリーンルームの床下空間である。
したがって、クリーンルームに設置する半導体製造装置などの嫌震装置の地震時に受けるダメージが軽減される。
請求項5に記載の二重床の耐震補強方法は、建建物の床版の上に配置された脚体に支持された床部が前記床版との間に空間を形成した二重床の耐震補強方法であって、前記床版に支柱を設け、前記支柱を耐震補強領域の前記床部に固定する。
したがって、既存の二重床に支柱を設けることで、耐震補強領域の床部と建物との共振が防止又は抑制され、その結果、効果的に二重床の耐震補強領域の耐震性能が向上する。
また、床部における耐震性能の向上が望まれる耐震補強領域の床下にのみ支柱を設け、選択的に耐震補強を行なうことが可能である。
請求項6に記載の二重床の耐震補強方法は、前記支柱を前記床版と前記床部とに接着剤で接合する。
したがって、支柱を床版と床部とに接合する際の振動が防止又は抑制されるので、例えば、床部に振動を嫌う嫌振装置を設置した状態であっても、或いは、設置した装置が稼動中であっても、支柱を設け耐震補強を行なうことが可能となる。
請求項7に記載の二重床の耐震補強方法は、前記床部が、前記脚体に支持された梁と、前記梁の上に固定され床面を構成する床板と、を有し、前記支柱を、前記梁に固定する。
したがって、床面を構成する床板は梁の上に固定されているので、床板の着脱が容易である。よって、例えば、支柱を床下に設ける補強工事が容易である。また、支柱を設けた後であっても、床板の交換が容易である。
請求項8に記載の二重床の耐震補強方法は、前記空間は、空気が循環するクリーンルームの床下空間である。
したがって、クリーンルームに設置する半導体製造装置などの嫌震装置の地震時に受けるダメージが軽減される。
請求項1に記載の二重床の耐震補強構造によれば、耐震補強領域の床部と建物との共振による耐震補強領域の床部の揺れの増幅を防止又は抑制し、二重床の耐震性能を効果的に向上させることができる。
請求項2に記載の二重床の耐震補強構造によれば、支柱を床版と床部とに接合する際の振動を防止又は抑制することができる。
請求項3に記載の二重床の耐震補強構造によれば、床面を構成する床板は梁の上に固定されているので、例えば、支柱を設けた後であっても、床板を容易に交換することができる。
請求項4に記載の二重床の耐震補強構造によれば、クリーンルームに設置する半導体製造装置などの嫌震装置が地震時に受けるダメージを軽減させることができる。
請求項5に記載の二重床の耐震補強方法によれば、既存の二重床に支柱を設けることで、耐震補強領域の床部と建物との共振による耐耐震補強領域の床部の揺れの増幅を防止又は抑制し、二重床の耐震性能を効果的に向上させることができる。
請求項6に記載の二重床の耐震補強方法によれば、支柱を床版と床部とに接合する際の振動を防止又は抑制しつつ、二重床の耐震補強を行なうことができる。
請求項7に記載の二重床の耐震補強方法によれば、床面を構成する床板を容易に着脱することができる。
請求項8に記載の二重床の耐震補強方法によれば、クリーンルームに設置する半導体製造装置などの嫌震装置が地震時に受けるダメージを軽減させることができる
以下、図1〜図4を用いて、本発明における二重床の耐震補強構造の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の二重床の耐震補強構造が適用されて耐震補強された耐震補強領域の二重床を示す部分断面斜視図である。図2は、本発明の耐震構造が適用された二重床の平面図である。図3(A)は、二重床を耐震補強する支柱としての鉄骨支柱を示す側面図であり、(B)は(A)をF方向から見た側面図である。また、図4(A)は、図3(A)のA−A線矢視図であり、(B)は(A)のB−B線矢視図である(ボルトは図示していない)。なお、建物の二階部分に本発明の二重床の耐震補強構造が適用されている。
図1と図2とに示すように、建物10は、半導体の製造施設とされている。建物10の二階部分は、空気清浄度が確保されたクリーンルームとなっている。また、建物10の二階部分は、本発明の耐震補強構造によって耐震補強がなされた二重床(フリーアクセスフロア)20となっている。二重床20は、躯体床(床スラブ)であるコンクリート製のフロア床(床版)30(図1参照)との間に空間40を形成する床部50と、床版30の上に所定の間隔で配置され床部50を支持する支持脚80と、で構成されている。
床部50は、フロア床30(図1参照)の上方にY方向(南北方向)とX方向(東西方向)とに沿って格子状に設けられた根太(梁)70、72と、根太70、72の上に固定された二階部分の床面を構成するフリーアクセスパネル(床板)60と、で構成されている。なお、フロア床30とフリーアクセスパネル60(図1参照)との距離は、本実施形態では1.5mとされている。
図1に示すように、根太70、72は鋼鉄等からなる断面略四角形の筒状とされている。また、フリーアクセスパネル60は、根太70、72の上に固定部材62によって固定されている。なお、本実施形態においては、フリーアクセスパネル60は、平面視において略正方向とされ、根太70と根太72とで構成される枠部分に二つ配置されている。
根太70、72は、フロア床30の上に設けられた円筒形の支持脚80で支持されている。支持脚80は、本実施形態においては約1.2m間隔で配置されている(図2のL1参照)。また、本実施形態では、支持脚80は、φ−89.1×2.3とされている。
支持脚80の下部は、縦リブ82が形成された固定プレート84によって固定されている。なお、固定プレート84はフロア床30にアンカーボルト86によって固定されている。一方、支持脚80の上部は、根太70の側壁にボルト固定された取付金具88に連結されている。
このように建物10の二階部分は、フロア床30の上に配置された各支持脚80によって根太70、72が支持され、この根太70、72の上に固定部材62によってフリーアクセスパネル60が固定された二重床20となっている。
なお、フリーアクセスパネル60には、床下と床上との間で空気が循環可能なように通気孔64が形成されている。なお、図1では、図が煩雑になるのを避けるため一部のみ通気孔64を図示しているが、実際には全てのフリーアクセスパネル60の全面に等間隔で通気孔64が形成されている。
この建物10の二階部分における二重床20のフリーアクセスパネル60の上には、嫌振装置としての縦型拡散炉(図示略)が設置されている。そして、縦型拡散炉装置の設置領域が図2に一点破線Rで示す領域とされ、この領域が耐震補強を行なう耐震補強領域Rとされている。
つぎに、この耐震補強領域Rの耐震補強について説明する。
図1に示すように、耐震補強領域R(図2参照)のフリーアクセスパネル60の下には、支柱としての鉄骨支柱100が設けられている。鉄骨支柱100はフロア床30と根太70、72とに接合されている(図2参照)。なお、鉄骨支柱100は、本実施形態においては、根太70、72の下に約2.4m間隔で配置されている(図2のL2参照)。
図1、図3、図4に示すように鉄骨支柱100は、水平断面が略H状の支柱部102を有し、この支柱部102の上部に上部プレート104が設けられ(図4(A))、下部に下部プレート106(図4(B))が設けられている(支柱部102、上部プレート104、下部プレート106は、一体となっている)。なお、本実施形態においては、鉄骨支柱100の支柱部102は、H−396×199×7×11とされている。
そして、図1と図3とに示すように、鉄骨支柱100の下部プレート106がフロア床30にアンカーボルト120にて固定されている。なお、下部プレート106とフロア床30との間にはエポキシ樹脂112が充填されている(下部プレート106とフロア床30との間にエポキシ樹脂(層)112が挟まれている)。
また、根太70、72の側面にボルト接合されたL字状の取付金具130に、鉄骨支柱100の上部プレート104がボルト122によって固定されている。なお、図3(B)に示すように、根太70、72の側面と取付金具130との間にはエポキシ樹脂114が充填されている(根太70、72の側面と取付金具130との間にエポキシ樹脂(層)114)が挟まれている)。
鉄骨支柱100は上部プレート104と下部プレート106とがボルト固定されているので着脱が可能である。
なお、鉄骨支柱100と、フロア床30及び根太70、72と、の接合(固定)は、どのような接合であってもよい。例えば、エポキシ樹脂等からなる接着剤で接合(固定)してもよい。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図5と図6は、床部50の伝達関数による固有振動数を示している。そして、図5は鉄骨支柱100(図1、図3を参照)によって耐震補強されている耐震補強領域R(図2参照)の床部50の固有振動数が示され、図6は耐震補強されていない耐震補強領域外Kの床部50の固有振動数が示されている。
これら図5と図6から判るように、耐震補強領域外Kの床部50の固有振動数は約3.8Hzとなっているのに対して、耐震補強された耐震補強領域Rの床部50の固有振動数は23.3Hzとなっている。
ここで、図7のグラフは、過去の地震時における建物10の1階部分の正規加速度と振動数との関係から求められる応答スペクトルを示している。なお、図7(A)はY方向(南北方向)の応答スペクトルWYを示すグラフであり、図7(B)はX方向(南北方向)の応答スペクトルWXを示すグラフである。
このように、建物10の応答スペクトルWY,WXはいずれも、3Hz〜10Hzにピークがある。よって、耐震補強領域R(図2参照)の固有振動数である23.3Hz(図5参照)は、建物10の固有周波数(3Hz〜10Hz)よりも大幅に高くなっている。しかし、耐震補強されていない耐震補強領域外K(図2参照)の固有振動数である3.8Hz(図6参照)は建物10の固有周波数(3Hz〜10Hz)と一致している。
図8(A)と図9(A)は建物10の応答加速度(推定)を示すグラフであり、図8(B)と図9(B)は建物10の応答変位(推定)を示すグラフである。なお、いずれのグラフ共、縦軸は建物10の地上からの高さとなっている。そして、高さ約5.8mが二階部分のフロア床30(図1、図3参照)の応答加速度と応答変位を示している。また、図中の一点破線で囲まれた箇所は、フロア床30よりも1.5m上にあるフリーフアクセスパネル60の応答加速度と応答変位を示している。
そして、図8には、本発明が適用された、すなわち、鉄骨支柱100(図1、図3参照)によって耐震補強されている耐震補強領域R(図2参照)のフリーアクセスパネル60の応答加速度と応答変位が示されている。一方、図9には、本発明が適用されていない、すなわち、鉄骨支柱100(図1、図3参照)によって耐震補強されていない耐震補強領域外K(図2参照)のフリーアクセスパネル60の応答加速度と応答変位が示されている。
図8と図9とを比較すると判るように、鉄骨支柱100(図1、図3参照)によって耐震補強されていない耐震補強領域外Kのフリーアクセスパネル60は、固有振動数が建物10の固有振動数と近いため共振し揺れが増幅されている。具体的には、耐震補強領域外K(図2参照)のフリーアクセスパネル60の揺れは、最大加速度でX方向470gal、Y方向497gal、最大変位でX方向0.82cm、Y方向0.83cmに増幅されている。
これに対して、鉄骨支柱100(図1、図3参照)によって耐震補強されている耐震補強領域Rのフリーアクセスパネル60は、固有振動数が建物10の固有振動数よりも大幅に高いため共振によるフリーアクセスパネル60の揺れの増幅が防止又は抑制される。この結果、耐震補強領域R(図2、図3参照)のフリーアクセスパネル60は、最大加速度でX方向232gal、Y方向280gal、最大変位でX方向0.23cm、Y方向0.17cmに抑えられている。つまり、本発明を適用した耐震補強を行なうことで、応答加速度が40%以上軽減され且つ応答変位が約1/3に低減される。すなわち、耐震補強領域Rの二重床20(図3参照)の耐震性能が効果的に向上する。
このように、二重床20に鉄骨支柱100を設けて床部50の剛性を高くすることで、より具体的には、床面を構成するフリーアクセスパネル60を固定する根太70、72の剛性を高くすることで固有振動数を高くし、床面を構成するフリーアクセスパネル60の揺れの増幅を防止又は抑制し、耐震性能を向上させている。
なお、図7に示されるように、建物10の応答スペクトル(応答値)は、10Hzを超えると小さくなる傾向にあるためフリーアクセスパネル60(床部50)の固有振動数を、本実施形態のように、10Hzよりも高くすることで、フリーアクセスパネル60(床部50)と建物10との共振による揺れの増幅を効果的に防止又は抑制し、その結果、耐震性能の向上を効果的に図ることができる。
なお、本実施形態では、フリーアクセスパネル60(床部50)の固有振動数を23.3Hzとしたが、これに限定されない。床部50の固有振動数は、建物の固有周波数に応じて、建物との共振を効果的に防止又は抑制する固有振動数とすればよい。
さて、今まで説明してきたように、建物10とフリーアクセスパネル60(床部50)との共振を防止又は抑制させるためには、建物10の固有周波数とフリーアクセスパネル60(床部50)の固有振動との周波数領域をずらすことができればよい。
このためには、二重床20を取り止め、剛性の高い鉄骨架台床やコンクリート床とする方法も考えられる。しかしながら、これらの対策を実行するためには、耐震補強領域Rにある縦型拡散炉装置(図示略)を一時移動させて、しかも長期間生産稼動を中止する必要がある。また、フリーアクセスパネル60とフロア床30との空間(床下)は、ユーティリティスペースとなっていることが多く、配管、ダクト、電源ケーブルなどが縦横無尽に走っているため、大きな鉄骨架台床やコンクリート床を設置することは大変困難な作業となる。仮に施工可能な状況にしてもコンクリート打設などによるクリーンルーム環境汚染の影響、高額な工事費用など、課題が多い。
これに対して、本実施形態は、既存の二重床20のフリーアクセスパネル60の耐震補強領域R(図2参照)に縦型拡散炉装置(図示略)を配置した後に、その装置下部(耐震補強領域R)のみに鉄骨支柱100を設けて選択的に耐震補強をし、耐震性能を向上させている。よって、縦型拡散炉装置の稼動を休止することなく、或いは休止させるとしても短期間ですむ。また、装置下部の床下空間に配線、ガスパイプなどを通す空間を十分に確保できる。
なお、鉄骨支柱100と、フロア床30及び根太70、72と、の接合(固定)は、エポキシ樹脂等からなる接着剤で接合(固定)とすることで、接合時の振動が防止又抑制される。よって、縦型拡散炉の生産稼動中に耐震補強を行なう場合は、鉄骨支柱100とフロア床30及び根太70、72とを接着剤によって接合することが望ましい。
また、本実施形態のように鉄骨支柱100をボルト固定することで鉄骨支柱100の着脱が容易である。よって、レイアウト変更等にともない縦型拡散炉装置を他の領域に移動する場合でも、鉄骨支柱100を外し移動させることで、容易に対応が可能である。なお、ボルト固定以外の方法で着脱が容易に鉄骨支柱100を固定してもよい。
また、床面を構成するフリーアクセスパネル60は根太70、72の上に固定部材62によって固定されているだけなので、容易に着脱が可能である。よって、例えば、フリーアクセスパネル60を外して、床下(フリーアクセスパネル60とフロア床30との間の空間)に配線を行なったり、フリーアクセスパネル60を容易に交換したりすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、既存の二重床20に後から耐震補強を行なったがこれに限定されない。新築時や二重床の施工時に耐震補強を行なってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、二重床20の一部の耐震補強領域に耐震補強を行なったがこれに限定されない。二重床20の複数の耐震補強領域に耐震補強を行なってもよい。或いは、二重床20の全領域に耐震補強を行なってもよい。
また、上記実施形態では、支持脚80に支持された根太70、72の上に床面を構成するフリーアクセスパネル60を固定した構造であったが、これに限定されない。根太70、72を設けることなく、フリーアクセスパネルの外枠部や角部等の剛性が高い部位を直接支持脚が支える構造であってもよい。或いは、フリーアクセスパネルと支持脚とが一体となった構成であってもよい。なお、このような場合、支柱はフリーアクセスパネルの剛性が高い部位に接合される。
本発明の二重床の耐震補強構造が適用されて耐震補強された耐震補強領域の二重床を示す部分断面斜視図である。 本発明の耐震構造が適用された二重床の平面図である。 (A)は二重床を耐震補強する鉄骨支柱を示す側面図であり、(B)は(A)のF方向から見た側面図である。 (A)は、図3(A)のA−A線矢視図であり、(B)は(A)の図3(A)B−B線矢視図である 耐震補強領域の床部の伝達関数からみる固有振動数を示すグラフである。 耐震補強領域外の床部の伝達関数からみる固有振動数を示すグラフである。固有振動数と示している。 (A)は過去の地震時における建物の1階部分のY方向(南北方向)の正規加速度と振動数との関係からY方向の応答スペクトルWYを求めたグラフであり、(B)はX方向(南北方向)の正規加速度と振動数との関係からX方向の応答スペクトルWXを求めたグラフである。 耐震補強領域のフリーアクセスパネルを含む、(A)は建物の応答加速度を示すグラフであり、(B)は建物の応答変位を示すグラフである。 耐震補強領域外のフリーアクセスパネルを含む、(A)は建物の応答加速度を示すグラフであり、(B)は建物の応答変位を示すグラフである。
符号の説明
10 建物
20 二重床
30 フロア床(床版)
40 空間
50 床部
60 フリーアクセスパネル(床板)
70 根太(梁)
72 根太(梁)
80 支持脚(脚体)
100 鉄骨支柱(支柱)
R 耐震補強領域

Claims (8)

  1. 建物の床版の上に配置された脚体と、
    前記脚体に支持され、前記床版との間に空間を形成する床部と、
    前記床版に設けられ、耐震補強領域の前記床部に固定された支柱と、
    を備える二重床の耐震補強構造。
  2. 前記支柱が、前記床版と前記床部とに接着剤によって接合されている請求項1に記載の二重床の耐震補強構造。
  3. 前記床部が、前記脚体に支持された梁と、前記梁の上に固定され床面を構成する床板と、を有し、
    前記支柱が、前記梁に固定されている請求項1又は請求項2に記載の二重床の耐震補強構造。
  4. 前記空間は、空気が循環するクリーンルームの床下空間である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の二重床の耐震補強構造。
  5. 建物の床版の上に配置された脚体に支持された床部が前記床版との間に空間を形成した二重床の耐震補強方法であって、
    前記床版に支柱を設け、前記支柱を耐震補強領域の前記床部に固定する二重床の耐震補強方法。
  6. 前記支柱を、前記床版と前記床部とに接着剤によって接合する請求項5に記載の二重床の耐震補強方法。
  7. 前記床部が、前記脚体に支持された梁と、前記梁の上に固定され床面を構成する床板と、を有し、
    前記支柱を、前記梁に固定する請求項5又は請求項6に記載の二重床の耐震補強方法。
  8. 前記空間は、空気が循環するクリーンルームの床下空間であることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の二重床の耐震補強方法。
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