JP2015063852A - 地下ピット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば生産ラインの変更に伴い、床の取り外しを容易に行うことができ、地下ピット内で床を支持する構造梁の向き変えることが可能となり、地下ピット内のレイアウトを簡単に且つ低コストで変更することができる。
【解決手段】ピット底盤12a上に立設され、水平面内の横方向X及び縦方向Yのそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列されたRC柱2と、RC柱2の上端面に接合されて架設されるとともに、横方向X又は縦方向Yに沿って配列された鉄骨梁3と、隣り合う鉄骨梁3同士にわたって載置されたPC床版4と、を備え、PC床版4は、RC柱2及び鉄骨梁3に着脱可能なボルトにより連結され、鉄骨梁3は、RC柱2から取り外すことで、横方向X及び縦方向Yのいずれかの向きに変更可能に構成されている地下ピット構造1を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば工場等で所定広さの空間を有する室部の床下に設けられる地下ピット構造に関する。
この種の地下ピット構造として、例えば特許文献1に記載のような地下部の底盤に複数の柱を立設し、それらの柱によって梁材、床、或いはレール等を下方から支持する構造が一般的に知られている。
特開2004−316100号公報
しかしながら、上述したような従来の地下ピット構造では、以下のような問題があった。
すなわち、生産する部品を変える場合に生産ラインを変更する必要がある。この場合、工場全体を建て替えるか、床及び地下部分を生産ラインに合わせて大規模な変更工事を行うこととなり、多大な工事費と工期がかかるという問題があり、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、例えば生産ラインの変更に伴い、床の取り外しを容易に行うことができ、地下ピット内で床を支持する構造梁の向き変えることが可能となり、地下ピット内のレイアウトを簡単に且つ低コストで変更することができる地下ピット構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る地下ピット構造では、所定広さの空間を有する室部の床下に設けられる地下ピット構造であって、ピット底盤上に立設され、水平面内の第1方向及び該第1方向に直交する第2方向のそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列された鉄筋コンクリート柱と、該鉄筋コンクリート柱の上端に接合されて架設されるとともに、前記第1方向又は第2方向に沿って配列された鉄骨梁と、隣り合う前記鉄骨梁同士にわたって載置されたプレキャストコンクリート床版と、を備え、該プレキャストコンクリート床版は、前記鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に着脱可能な固定手段により連結され、前記鉄骨梁は、前記鉄筋コンクリート柱から取り外すことで、前記第1方向及び第2方向のいずれかの向きに変更可能に構成されていることを特徴としている。
本発明では、プレキャストコンクリート床版が鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に着脱可能な固定手段により連結されているので、プレキャストコンクリート床版を容易に取り外すことができ、室部と地下ピットとの連絡を効率良く行うことができるという利点がある。或いは、鉄骨梁の仕様の変更や、異なる重量のプレキャストコンクリート床版への変更なども、プレキャストコンクリート床版を取り外すことで効率良く行うことができる。
そして、鉄筋コンクリート柱が第1方向と第2方向のそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列されているので、鉄筋コンクリート柱に対して鉄骨梁を取り外すことのみで、鉄骨梁の配列方向を第1方向及び第2方向のいずれかの向きに効率よく変更することが可能となる。そのため、例えば工場の生産ラインの変更に伴い、地下ピット内の鉄骨梁の配列方向を変更する場合でも、従来のように地下ピット全体を変更するといった大規模な工事を行わずに済むことになる。
また、プレキャストコンクリート床版が鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に連結され、地震時におけるプレキャストコンクリート床版の水平荷重が鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁に伝達されるので、プレキャストコンクリート床版が鉄骨梁に対して水平方向にずれるのを防止することができる。
また、本発明に係る地下ピット構造では、前記固定手段は、ボルト締結であることが好ましい。
このようなボルト締結による構成とすることで、プレキャストコンクリート床版の着脱が容易になり、上述したように地下ピットの変更に伴う作業を効率よく行うことができる。
また、本発明に係る地下ピット構造では、前記鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に連結片が固定され、該連結片の一端が前記固定手段によって前記プレキャストコンクリート床版に連結されていることが好ましい。
この場合には、プレキャストコンクリート床版は連結片の一端に連結されるので、鉄骨梁にプレキャストコンクリート床版に取り付けるためのボルト穴を形成する必要がなく、構造梁の剛性の低下を抑えることができる。
また、本発明に係る地下ピット構造では、前記鉄骨梁は、前記鉄筋コンクリート柱のコンクリートとは別打ちの接合コンクリートに埋設された状態で鉄筋コンクリート柱に接合されていることが好ましい。
この場合には、鉄骨梁が接合コンクリートに埋設されることで、剛性を高めることができる。また、接合コンクリートが鉄筋コンクリート柱のコンクリートとは別打ちにより施工されているので、鉄骨梁を鉄筋コンクリート柱から取り外す際に、接合コンクリートのみをはつって取り除くことが容易になる。
本発明の地下ピット構造によれば、例えば生産ラインの変更に伴い、床の取り外しを容易に行うことができ、地下ピット内で床を支持する構造梁の向き変えることが可能となり、地下ピット内のレイアウトを簡単且つ低コストで変更することができる。
本発明の実施の形態による地下ピット構造を示した斜視図である。 図1に示す地下ピット構造の一部を拡大した斜視図である。 (a)は地下ピット構造の一部を示す平面図、(b)は(a)に示すA−A矢視図、(c)は(a)に示すB−B線矢視図である。 図3(a)に示す鉄骨梁の配列方向を変更した図である。 RC柱、鉄骨梁、及びPC床版の接続部を示す側面図であって、鉄骨梁を梁軸方向(横方向X)から見た図である。 RC柱、鉄骨梁、及びPC床版の接続部を示す側面図であって、鉄骨梁を梁軸方向(横方向Y)から見た図である。 (a)は図5に示すC−C線矢視図、(b)はD−D線矢視図である。 図7(a)に示す接続部の拡大図である。 PC床版を上から見た平面図であって、鉄骨梁と接続する接続ボルトの位置を示した図である。 変形例による地下ピット構造を示す側面図であって、図5に対応する図である。
以下、本発明の実施の形態による地下ピット構造について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による地下ピット構造1は、例えば生産ラインを有する工場10において、生産物を製造するための所定広さの空間を有する室部11の床下の全面にわたる地下ピット部12に設けられている。
図2及び図3(a)〜(c)に示すように、地下ピット構造1は、ピット底盤12a上に立設され、水平面内の横方向X(第1方向)及びこの横方向Xに直交する縦方向Y(第2方向)のそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列された鉄筋コンクリート柱(以下、RC柱2という)と、RC柱2の上端面2a(図5及び図6参照)に接合されて架設されるとともに、縦方向Xに沿って配列された鉄骨梁3と、隣り合う鉄骨梁3、3同士にわたって載置されたプレキャストコンクリート床版(以下、PC床版4という)と、を備えている。
ここで、本実施の形態の図1に示す工場10の地下ピット部12は、平面視で長方形状をなしており、この長手方向を前記横方向Xとし、短手方向を前記縦方向Yとしている。
RC柱2は、断面視で正方形に形成され、鉄筋コンクリート製のピット底盤12aに一体的にコンクリートで打設されており、横方向Xと縦方向Yの両方向ともに同じピッチ(図2に示すL1、L2)で配列されている。これら複数のRC柱2、2、…の上端面2aは、それら全てが同一の高さとなるように設けられている。
RC柱2の寸法やピッチL1、L2は、PC床版4の形状、重量、このPC床版4上に走行、或いは設置される機器・設備の重量、及び地下ピット部12の高さ等の条件に応じて適宜設定される。本実施の形態では、例えば断面の一辺が70cmのものが採用されている。
鉄骨梁3は、本実施の形態ではRC柱2の辺寸法より小さい30cmの幅で、高さが40cmのH形鋼が用いられ、長さ寸法が例えばRC柱2における3スパン分の長さ寸法となっている。そして、鉄骨梁3は、RC柱2から取り外すことで、図4に示すように、その長手方向の向きを横方向Xから縦方向Yに変更することが可能に構成されている。なお、鉄骨梁3の長さに制限はなく、任意に設定することができる。
また、鉄骨梁3は、図5に示すように、RC柱2に後述する連結片5を介して固定されている。
図5、図6及び図7(a)、(b)に示すように、RC柱2と鉄骨梁3との接合構造は、鉄骨梁3とRC柱2の上端面2aとの間には一対の連結片5(5A、5B)が介挿され、鉄骨梁3が連結片5に溶接で固定されている。そして、連結片5の下フランジ51は、RC柱2に打ち込まれているアンカーボルト33に固定されている。
なお、図6は、PC床版4の4つ角部のうち1つの角部のみを示している。
連結片5(5A,5B)は、鋼板から形成され、下フランジ51と、下フランジ51の縦方向Yの中心部からから立ち上がる補強リブ52とから、断面視でT状で一体的に形成されている。すなわち、連結片5は、補強リブ52の横方向Xの中央部に縦方向Yに延びる鉄骨梁3が配設可能な形状となっている。
アンカーボルト33は、鉄骨梁3の両側において、下フランジ51に形成されてボルト穴51aを貫通してRC柱2の上端部分のコンクリートに埋設されて定着されている。
また、連結片5とPC床版4との連結は、L形片53が用いられ高力ボルト41(固定手段)によって固定されている。L形片53は、鉄骨梁3の両側の位置において、一方の第1板片53Aが連結片5の補強リブ52の一方の面52aに溶接で固定され、他方の第2板片53Bにはボルト穴53aが設けられ、このボルト穴53aを用いてPC床版4の下面4aに着脱可能な状態で接続ボルト41(固定手段)によって固定されている。ボルト穴53aは、図8及び図9に示すように長軸方向がPC床版4の中心を向く長穴になっており、PC床版4の埋め込みナット(図示省略)に対する位置調整を可能としている。つまり、前記埋め込みナットに対してL形片53の位置がずれていても、その誤差をボルト穴53aの長穴の範囲内で吸収することが可能である。
補強リブ52の一方の面52a側にはL形片53が設けられており、他方の面52b側には押さえ板54がその面52bに当接させた状態で溶接により固定されている。その押さえ板54は、鉄骨梁3との接続部分でも溶接で固定されている。
PC床版4は、図9に示すように、平面視で正方形をなし、対向する一方の側縁部4b、4bがそれぞれ鉄骨梁3上に緩衝材7(図5参照)を介して載置されている。PC床版4は、複数が横方向X及び縦方向Yに隙間なく配設されるため、一方の側縁部4bが鉄骨梁3の幅寸法の半分の領域に載置されるようになっている。そして、PC床版4は、上述したL形片53の第2板片53Bを介して接続ボルト41により固定されている。PC床版4は、地下ピット構造1の施工時に、例えば、現地で製造しても良いし、現地とは別の生産工場などで製造して現地に搬入するようにしても良い。
緩衝材7は、図5及び図6に示すように、例えば薄板状のゴム材等が用いられ、鉄骨梁3の上フランジ32の全面にわたって配置されている。ただし、緩衝材7は、例えば、1mピッチ以下で離散的に配置することでも良い。
次に、上述した地下ピット構造1を備えた工場の構築方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、図1に示すように、所定位置に地下ピット部12を掘削するとともに側壁及び底壁にコンクリートを打設し、室部11を形成するための骨組材から構成される外壁部13を構築する。次に、地下ピット部12のピット底盤12a上に複数のRC柱2、2、…をコンクリート打設により立設する。このときのRC柱2は、ピット底盤12aにおいて、横方向Xと縦方向Yのそれぞれの方向に沿って一定の間隔をあけて配置される。このとき、RC柱2の上端面2aの所定位置(鉄骨梁3の両側の位置)には、そのコンクリート内にアンカーボルト33を埋め込み、そのボルト先端側を上端面2aから突設させておく。本実施の形態では、1本のRC柱2毎に4本のアンカーボルト33が埋め込まれている。
そして、これとは別の工程で、例えば現場あるいは工場などにおいて、図5に示すように、鉄骨梁3と連結片5A、5Bの下フランジ51及び補強リブ52を溶接により固定して一体化させておく。なお、下フランジ51のフランジ上面のボルト穴51aの位置には、座金を予め溶接しておいてもよいし、次に説明するアンカーボルト33の固定時に溶接することでも良い。また、連結片5A、5Bを備えた鉄骨梁3の補強リブ52には、L形片53の一方の面53a、及び押さえ板54を溶接により固定する。
次に、図5及び図6に示すように、RC柱2の上端面2aに鉄骨梁3を固定する。具体的には、鉄骨梁3に一体的に固定された連結片5の下フランジ51をRC柱2の上端面2aにアンカーボルト33の突出端に挿通させた状態で載置し、そのアンカーボルト33にナットを締め付けて固定する。つまり、鉄骨梁3は、RC柱2に対してボルトで固定されているだけなので、取り外しが容易な構造となっている。ここまでの工程をRC柱2毎に行う。
次いで、PC床版4の対向する側縁部4b、4b(図9参照)を、それぞれ鉄骨梁3上に緩衝材7を介して載置させるとともに、連結片5のL形片53のボルト穴53aをPC床版4の埋め込みナットとの位置を一致させる。そして、L形片53のボルト穴53aの下方から接続ボルト41を挿し込んで埋め込みナットに締め込んで固定する。つまり、PC床版4は、鉄骨梁3に対して連結片5A,5Bを介して接続ボルト41で固定されているだけなので、取り外しが容易な構造となっている。
これにより複数のPC床版4、4、…が横方向X及び縦方向Yに隙間なく配列され、本実施の形態の地下ピット構造1が構築される。
なお、上述では、L形片53を鉄骨梁3と連結片5との固定と同時に溶接で固定しているが、この手順に限らない。すなわち、L形片53を、鉄骨梁3とPC床版4との固定時に、PC床版4の埋め込みナットの位置に合わせて連結片5の補強リブ52に溶着するようにしてもよい。この場合には、施工誤差を確実に吸収することができる。
次に、上述した地下ピット構造の作用について、詳細に説明する。
本実施の形態の地下ピット構造1では、図5に示すように、PC床版4がRC柱2及び鉄骨梁3に連結片5を介して着脱可能な接続ボルト41により連結されているので、PC床版4を容易に取り外すことができ、図1に示す室部11と地下ピット部12との連絡を効率良く行うことができるという利点がある。或いは、鉄骨梁3の仕様の変更や、異なる重量のPC床版への変更なども、PC床版4を取り外すことで効率良く行うことができる。例えば、複数のPC床版4のうち任意の箇所を取り外して開口とすることが可能となるので、例えば地下設備(空調、電気)の取り出し口の位置を自由に変更することができる。さらに、PC床版4を変更して重量が大きいものになった場合には、PC床版4を変更する際にRC柱2の補強も容易に行うことができる。
そして、RC柱2が横方向Xと縦方向Yのそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列されているので、RC柱2に対して鉄骨梁3を取り外すことのみで、鉄骨梁3の配列方向を横方向X及び縦方向Yのいずれかの向きに効率よく変更することが可能となる。そのため、例えば工場の生産ラインの変更に伴い、地下ピット部12内の鉄骨梁3の配列方向を変更する場合でも、従来のように地下ピット全体を変更するといった大規模な工事を行わずに済むことになる。
また、PC床版4が連結片5を介してRC柱2及び鉄骨梁3に連結され、地震時におけるPC床版4の水平荷重がRC柱2及び鉄骨梁3に伝達されるので、PC床版4が鉄骨梁3に対して水平方向にずれるのを防止することができる。
また、PC床版4の鉄骨梁3に対する固定手段をボルト締結による構成とすることで、PC床版4の着脱が容易になり、上述したように地下ピット部12の変更に伴う作業を効率よく行うことができる。
さらに、本実施の形態では、PC床版4は連結片5の一端(L形片53)に連結されるので、鉄骨梁3にPC床版4に取り付けるためのボルト穴を形成する必要がなく、構造梁の剛性の低下を抑えることができる。
上述のように本実施の形態による地下ピット構造では、例えば生産ラインの変更に伴い、床の取り外しを容易に行うことができ、地下ピット内で床を支持する構造梁の向き変えることが可能となり、地下ピット内のレイアウトを簡単に且つ低コストで変更することができる。
以上、本発明による地下ピット構造の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、また上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
例えば、図10に示すように、RC柱2のコンクリートとは別打ちの接合コンクリート6に鉄骨梁3を埋設させた状態でRC柱2に接合される構成としてもよい。この場合、前記接合コンクリート6を解体する工程が必要となるため、接合コンクリートを打設しない上記実施の形態に比べてRC柱2に対する鉄骨梁3の取り外しが容易ではないが、鉄骨梁3の剛性を高めることができ、かつPC床版4から受ける鉛直荷重をRC柱2に効率よく伝達することができる。
なお、この接合コンクリート6もRC柱2のコンクリートとは別打ちにより施工されているので、鉄骨梁3をRC柱2から取り外す際に、接合コンクリート6のみをはつって取り除くことが容易になる。
また、本実施の形態では、鉄骨梁3とRC柱2との接続にアンカーボルト33を使用し、鉄骨梁3とPC床版4との連結に接続ボルト41を使用しているが、これに限定されることはなく、着脱可能であれば他の固定手段を採用することも可能である。
さらに、本実施の形態では、鉄骨梁3に連結片5(5A、5B)を溶接で固定して設けた構成としているが、連結片の構成、形状はこれに限定されることはなく、また鉄骨梁3に固定されることにも限定されることはない。すなわち、連結片は、RC柱2に固定されていても良いし、鉄骨梁3とRC柱2の両方に固定されるものであっても良い。
そして、連結片を省略することも可能であり、例えば上記実施の形態の場合には、鉄骨梁3の下フランジ31にRC柱2のアンカーボルト33用、上フランジ32にPC床版4に連結する接続ボルト41用のボルト穴を設けておけばよい。
1 地下ピット構造
2 RC柱(鉄筋コンクリート柱)
2a 上端面
3 鉄骨梁
4 PC床版(プレキャストコンクリート床版)
5、5A、5B 連結片
7 緩衝材
12 地下ピット部
33 アンカーボルト
41 接続ボルト(固定手段)
51 下フランジ
52 補強リブ
53 L形片
53a ボルト穴
54 押さえ板
X 横方向(第1方向)
Y 縦方向(第2方向)

Claims (4)

  1. 所定広さの空間を有する室部の床下に設けられる地下ピット構造であって、
    ピット底盤上に立設され、水平面内の第1方向及び該第1方向に直交する第2方向のそれぞれの方向毎に一定の間隔をあけて配列された鉄筋コンクリート柱と、
    該鉄筋コンクリート柱の上端に接合されて架設されるとともに、前記第1方向又は第2方向に沿って配列された鉄骨梁と、
    隣り合う前記鉄骨梁同士にわたって載置されたプレキャストコンクリート床版と、
    を備え、
    該プレキャストコンクリート床版は、前記鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に着脱可能な固定手段により連結され、
    前記鉄骨梁は、前記鉄筋コンクリート柱から取り外すことで、前記第1方向及び第2方向のいずれかの向きに変更可能に構成されていることを特徴とする地下ピット構造。
  2. 前記固定手段は、ボルト締結であることを特徴とする請求項1に記載の地下ピット構造。
  3. 前記鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の少なくとも一方に連結片が固定され、
    該連結片の一端が前記固定手段によって前記プレキャストコンクリート床版に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下ピット構造。
  4. 前記鉄骨梁は、前記鉄筋コンクリート柱のコンクリートとは別打ちの接合コンクリートに埋設された状態で鉄筋コンクリート柱に接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下ピット構造。
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