JP2010111331A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インストルメントパネルに接触している近接乗員を、不必要に押圧することを抑えて円滑に保護することが可能な助手席用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】本発明の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15の左壁部24及び右壁部25に、排気孔41L,41Rが、形成されている。排気孔41L,41Rは、前側パネル部31の端末部位33と、後側パネル部36の端末部位38とを、重ならせるラップ部から、構成される。前側パネル部31は、後側パネル部36の端末部位38の内周側に位置する端末部位33から、膨張時のエアバッグ15の突出端側に向かって延びて、先端34a側を、後側パネル部36に結合される延設帯部34L,34Rを備える。延設帯部34L,34Rが、エアバッグ15の折畳収納時において、中間部位34cを、前側パネル部31の端末部位33から離すようにして折り畳まれている。
【選択図】図17

Description

本発明は、車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に配設されるとともに、内部に膨張用ガスを流入可能に、収納部位内に折り畳まれて収納されるエアバッグを備える助手席用エアバッグ装置に関する。
従来、助手席用エアバッグ装置としては、膨張するエアバッグが、インストルメントパネルに接近するように位置している近接乗員に、不必要に押圧力を作用させないように、エアバッグに、近接乗員との接触時に開き可能な排気孔を、配設させた構成のものがあった。詳細には、排気孔は、エアバッグにおける周壁部の部位において、周壁を構成する基布を重ならせて構成されるラップ部間の隙間から、構成されるもので、膨張途中において、エアバッグが近接乗員と接触した際に、ラップ部を構成する基布相互を離隔させるように開き可能としており、また、エアバッグの膨張完了時には、エアバッグの内圧によって周壁の全体に均等に作用する張力と、エアバッグの内圧と、によって、ラップ部相互を接触させることにより、閉塞可能な構成とされていた。
特開2006−96322公報
この従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグに設けられる排気孔は、膨張完了時のエアバッグの上面側に、配設されていた。トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、インストルメントパネルの上面側に設けられた収納部位内に折り畳まれて収納されており、膨張用ガスの流入時に、一旦、上方に大きく突出して折りを解消するように展開しつつ、インストルメントパネル上面とインストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ膨張することとなる。そして、膨張完了時の上面側に排気孔を配設させた従来の構成のエアバッグを、インストルメントパネルの上面とウィンドシールドとの間の距離が小さなタイプの車両に搭載する場合、近接乗員がインストルメントパネルに接触している状態では、展開するエアバッグが、近接乗員とインストルメントパネルとウィンドシールドとの間に充満されるように膨張することとなり、周壁部における排気孔の周囲の部位がウィンドシールド側に圧接され、排気孔から、円滑に膨張用ガスを排気できない虞れがあった。そのため、従来の助手席用エアバッグ装置では、インストルメントパネルに接触している近接乗員を、不必要に押圧することを抑えて円滑に保護する点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インストルメントパネルに接触している近接乗員を、不必要に押圧することを抑えて円滑に保護することが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に配設されるとともに、内部に膨張用ガスを流入可能に、収納部位内に折り畳まれて収納されるエアバッグを、備える構成とされて、
エアバッグが、膨張用ガスの流入時に、収納部位から上方へ突出して、インストルメントパネル上面とウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側に向かって展開膨張する構成とされるとともに、膨張完了時の形状を、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状として、膨張完了時に乗員側となる後端側において略鉛直方向に沿って配設される乗員側壁部と、乗員側壁部の周縁から前方側に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状の周壁部と、を備えて、膨張完了時の前端付近となる位置に、内部に前記膨張用ガスを流入可能に開口したガス流入口を配設させて構成され、
周壁部に、膨張途中における近接乗員との接触時に開いてエアバッグ内へ流入した膨張用ガスを排気可能とし、かつ、膨張完了時には閉塞可能な排気孔が、形成される構成の助手席用エアバッグ装置であって、
エアバッグ内に、ガス流入口から流入した膨張用ガスを、前後両側に向かうように整流して、エアバッグ内に流入可能な整流布が、ガス流入口を覆うように配設され、
周壁部において、エアバッグの膨張完了時に左右両側に配置される左壁部もしくは右壁部の少なくとも一方の部位に、ガス流入口側から延びる前側パネル部の端末部位と、乗員側壁部側から延びる後側パネル部の端末部位とを、重ならせて、排気孔を形成可能なラップ部が、配設され、
ラップ部が、周壁部における乗員側壁部側に向かって拡開する領域に、配設されるとともに、前側パネル部の端末部位を、後側パネル部の端末部位の内周側に配置させるように、内外周方向側で相互に重ねられた状態で、排気孔のエリアの両側を相互に接合させて構成され、
前側パネル部が、排気孔に対応した位置に形成されて、端末部位から、膨張時のエアバッグの突出端側となる乗員側壁部側に向かって延びて、先端側を、後側パネル部もしくは乗員側壁部に結合される延設帯部を、有する構成とされ、
延設帯部が、前側パネル部における端末部位の前縁から延設帯部の先端までの距離を、後側パネル部における端末部位の前縁から延設帯部の結合部位までの膜長と一致させるような長さ寸法に設定されるとともに、エアバッグの折畳収納時において、前側パネル部の端末部位から先端までの中間部位を、前側パネル部の端末部位から離して、ガス流入口側となる左右の中央側に向けるようにして折り畳まれていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグ装置では、排気孔を構成するラップ部が、前側パネル部の端末部位を、後側パネル部の端末部位の内周側に配置させており、この内周側に配置される前側パネル部の端末部位において、排気孔に対応した位置に、突出端側となる乗員側壁部側に向かって延びて、先端側を、後側パネル部もしくは乗員側壁部に結合される延設帯部を、配設させている構成であり、この延設帯部は、エアバッグの折畳収納時において、前側パネル部の端末部位から先端までの中間部位を、前側パネルの端末部位から離して、ガス流入口側となる左右の中央側に向けるようにして折り畳まれている。そして、エアバッグ内には、ガス流入口から流入した膨張用ガスを、前後両側に向かうように整流して、エアバッグ内に流入可能な整流布が、ガス流入口を覆うように、配設されていることから、膨張用ガスは、ガス流入口から前後両側に向かうように、エアバッグ内に流入することとなる。
すなわち、本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張初期に、ガス流入口からエアバッグ内に流入する膨張用ガスは、延設帯部の折り畳みを解消するように延設帯部側に向かって流入せず、延設帯部の領域では、膨張用ガスは、周壁部を構成する後側パネル部の内周面に沿うようにして、流れることとなる。そのため、エアバッグの膨張初期では、延設帯部は、中間部位をガス流入口側となる左右の中央側に向けるような折り畳み状態を維持されることとなる。そして、このとき、前側パネル部の端末部位は、折り畳み状態を維持された延設帯部によって、後側パネル部から離れるような内周側に向かって牽引されるような態様となって、排気孔を構成する非接合の部位において、後側パネル部と前側パネル部との端末部位相互が離隔可能であり、エアバッグの膨張初期では、後側パネル部の内周面に沿うようにして流れる膨張用ガスが、後側パネル部と前側パネル部との端末部位相互を離隔させて開口される排気孔から、エアバッグ外に排気できることとなる。そのため、エアバッグの膨張初期において、インストルメントパネルと接触するように位置している近接乗員とエアバッグが接触する際に、エアバッグは、排気孔を開口させた状態で、近接乗員と接触することから、排気孔から膨張用ガスを円滑に排気させることができ、近接乗員を不必要に押圧することを防止できる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、通常着座位置に着座した乗員を保護する際には、エアバッグが、乗員側壁部を後方側に向かって突出させるように、展開膨張すれば、排気孔を構成する前側パネル部の端末部位から延びる延設帯部も、中間部位の折り畳みを解消しつつ、乗員側壁部の後方移動に伴って、先端側を後方に向けるように展開する。そして、延設帯部は、前側パネル部と連なって構成されるとともに、長さ寸法を、前側パネル部における端末部位の前縁から延設帯部の先端までの距離を後側パネル部における端末部位の前縁から延設帯部の結合部位までの膜長と一致させるような寸法に、設定されている。そのため、延設帯部は、エアバッグが乗員側壁部を後方移動させつつ膨張する際に、エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、後側パネル部に向かって圧接されつつ、後側パネル部の内周側に沿うように配置されることとなり、エアバッグが膨張を完了させれば、排気孔の部位において、前側パネル部の端末部位が、後側パネル部に向かって圧接されつつ、後側パネル部の端末部位に沿うように配置されることとなって、排気孔を閉塞させることができる。その結果、エアバッグの膨張完了時に、排気孔からの膨張用ガスの排出を抑えることができ、通常着座位置に着座した乗員を、膨張を完了させたエアバッグにより、クッション性よく保護することができる。
さらに、本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグに形成される排気孔は、周壁部において、エアバッグの膨張完了時に左右両側に配置される左壁部もしくは右壁部の少なくとも一方に形成されている。すなわち、本発明の助手席用エアバッグ装置では、排気孔は、エアバッグの展開膨張時に、ウィンドシールドやインストルメントパネルと接触しない領域に、形成されていることから、膨張するエアバッグが近接乗員と接触した際に、安定して開口させることができる。
したがって、本発明の助手席用エアバッグ装置では、インストルメントパネルに接触している近接乗員を、不必要に押圧することを抑えて円滑に保護することができる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置において、排気孔を、左壁部及び右壁部の両方に、形成させる構成とすれば、展開膨張時のエアバッグが左右にぶれることを抑えられて、迅速に膨張完了形状を安定させることができて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、図1に示すように、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の上面2の内部に配置されるトップマウントタイプとされている。なお、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、インパネ1の上方に配設されるウィンドシールド4の水平方向に対する傾斜角度が小さく、インパネ1の上面2とウィンドシールド4との間の距離が比較的小さな車両に、搭載されている。
助手席用エアバッグ装置Mは、図1に示すように、折り畳まれたエアバッグ15と、エアバッグ15に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ15及びインフレーター8を収納保持する収納部位としてのケース6と、エアバッグ15をケース6に取り付けるためのリテーナ11と、折り畳まれたエアバッグ15の上方を覆うエアバッグカバー10と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での、上下、前後、及び、左右の方向は、特に断らない限り、車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
エアバッグカバー10は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ15の展開膨張時に、前後二枚の扉部10a,10bをエアバッグ15に押されて開かせるように、構成されている。また、エアバッグカバー10における扉部10a,10bの周囲には、ケース6に連結される連結壁部10cが、形成されている。
インフレーター8は、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース6に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。
収納部位としてのケース6は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター8を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部6aと、底壁部6aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー10の連結壁部10cを係止する周壁部6bと、を備えて構成されている。ケース6には、底壁部6aの部位に、車両のボディ側に連結される図示しないブラケットが、配設されている。
なお、エアバッグ15とインフレーター8とは、エアバッグ15内に配設される円環状のリテーナ11のボルト11aを、エアバッグ15、ケース6の底壁部6a、及び、インフレーター8のフランジ部8c、を貫通して、ナット12止めさせることにより、ケース6に取り付けられている。
エアバッグ15は、バッグ本体16と、バッグ本体16内に配置されて後述するガス流入口28から流入する膨張用ガスGの流れを制御する整流布50と、を備えて構成されている。
バッグ本体16は、図1の二点鎖線及び図23に示すように、膨張完了時に、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように配置可能な袋状として構成されている。具体的には、バッグ本体16は、図2〜4に示すように、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とした略四角錐形状とされるもので、膨張完了時に、乗員側となる後端側において略上下方向に沿って配置される乗員側壁部17と、乗員側壁部17の外周縁から車両前方側に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状(実施形態の場合、略円錐形状)の周壁部21と、を備えている。
乗員側壁部17は、膨張完了時に、助手席に着座した乗員と対向するように乗員側に配置されるもので、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時に左右方向の中央を、上下の略全域にわたって前方側に凹ませるように、凹凸を有して構成されている。すなわち、乗員側壁部17は、バッグ本体16の膨張完了時に、左右方向の中央で凹む凹部18と、凹部18の左右両側で相対的に後方側へ突出するように形成される突出部19L,19Rと、を、上下方向に沿って連続的に配設させるようにして、構成されている(図3,4参照)。そして、実施形態では、膨張完了時のバッグ本体16の乗員側壁部17に乗員MP(通常着座位置に着座した乗員MP)が当接する際、まず、乗員MPの左右の肩部MSが、後方へ突出している突出部19L,19Rにより拘束された状態で、乗員MPの頭部MHが凹部18内に進入するようにして、頭部MHが凹部18の周囲の部位により、保護されることとなる(図22,23参照)。具体的には、実施形態の場合、左右の突出部19L,19Rの***した状態と凹部18の凹んだ状態とは、乗員側壁部17の上端17a側を最も大きくして、乗員側壁部17の下端17b側と、周壁部21における上壁部22の前端22a側と、にかけて、それぞれ、凹凸を収束させるような形状とされている。そして、実施形態のバッグ本体16では、凹部18における凹みの先端18aは、後述する内側左パネル部64L,内側右パネル部64Rの内周縁64a,64a相互を縫着させて構成される縫合部位44から、構成され、各突出部19L,19Rにおける突出頂部19aは、後述する外側左パネル部54,外側右パネル部59の後縁54d,59dと、内側左パネル部64L,内側右パネル部64Rの外周縁64cと、をそれぞれ縫着させて構成される縫合部位48L,48Rから、構成されている。
周壁部21は、上下両側で略左右方向に沿って配置される上壁部22,下壁部23と、左右両側で略前後方向に沿って配置される左壁部24,右壁部25と、から構成されている。バッグ本体16の膨張完了時の前端付近となる周壁部21の下壁部23の前端近傍において、左右の中央となる位置には、膨張用ガスを流入させるように、円形に開口されて周縁27をケース6の底壁部6aに取り付けるガス流入口28が、形成されている。ガス流入口28の周縁27には、リテーナ11のボルト11aを挿通させて、ガス流入口28の周縁27をケース6の底壁部6aに取り付けるための複数の取付孔29が、形成されている。また、周壁部21における左壁部24と右壁部25との領域には、余剰の膨張用ガスを排気可能なベントホール30が、形成されている。実施形態の場合、各ベントホール30は、左壁部24,右壁部25の領域内において、それぞれ、後述する排気孔41L,41Rの後方側となる後側パネル部36の領域内に、形成されている(図2,3参照)。
実施形態の場合、周壁部21は、図2〜4に示すように、その領域内を、ガス流入口28側から延びる前側パネル部31と、乗員側壁部17側から延びる後側パネル部36と、に二分割して構成されている。前側パネル部31は、周壁部21におけるガス流入口28側の部位を構成する一般部32と、一般部32の後端側において左右方向の全域にわたって配設される端末部位33と、を備えている。後側パネル部36は、周壁部21における乗員側壁部17側の部位を構成する一般部37と、一般部37の前端側において左右方向の全域にわたって配置される端末部位38と、を備えている。この前側パネル部31の後端側の端末部位33と、後側パネル部36の前端側の端末部位38と、は、バッグ本体16の内外周方向側(左右方向側)で相互に重ならせて配置されて、ラップ部40を構成している。実施形態の場合、前側パネル部31の端末部位33は、後側パネル部36の端末部位38の内周側に配置されており、この端末部位33,38相互から構成されるラップ部40は、周壁部21における乗員側壁部17側に向かって拡開する領域であるガス流入口28近傍の部位(各上壁部22,下壁部23,左壁部24,右壁部25における前端22a,23a,24a,25a近傍の部位)に、形成されている(図2,3参照)。換言すれば、実施形態の場合、ラップ部40は、バッグ本体16において、ガス流入口28の周囲を全周にわたって囲むように形成されている。さらに詳細には、ラップ部40は、上壁部22の領域内におけるガス流入口28からの距離を、下壁部23の領域内におけるガス流入口28からの距離より大きくして、膨張完了時のバッグ本体16において、ガス流入口28の開口面に対して傾斜するように、形成されている(図3参照)。
そして、ラップ部40を構成する各端末部位33,38は、膨張完了時のバッグ本体16において、左右方向に略沿って相互に重ねられた状態で、排気孔41L,41Rのエリアを除いて、全域にわたって接合(縫着)されている。排気孔41L,41Rは、周壁部21における左壁部24と右壁部25とに形成されるもので、実施形態の場合、各左壁部24,右壁部25における上下方向の略中央となる位置に、形成されている。換言すれば、排気孔41L,41Rは、ラップ部40において端末部位33,38相互を接合(縫着)させている縫合部位42U,42D間となる非縫合部位39の領域から構成されている。縫合部位42Uは、各排気孔41L,41Rのエリア(非縫合部位39のエリア)から上方に延びるように形成され、縫合部位42Dは、各排気孔41L,41Rのエリア(非縫合部位39のエリア)から下方に延びるように形成されている(図2,3,20参照)。実施形態の場合、縫合部位42Uは、後述するごとく、エアバッグ15を構成する外側左パネル部54における前側部位55の後縁55aと後側部位57の前縁57aとを、排気孔41Lの上方となる領域で縫着させた縫合部位42LUと、外側右パネル部59における前側部位60の後縁60aと後側部位62の前縁62aとを、排気孔41Rの上方となる領域で縫着させた縫合部位42RUと、から構成されるもので、各縫合部位42LU,42RUは、上端42a側で相互に連結されるようにして、縫合部位42Uを構成している。また、各縫合部位42LU,42RUの下端42bは、排気孔41L,41Rの上縁を構成している。縫合部位42Dは、エアバッグ15を構成する外側左パネル部54における前側部位55の後縁55aと後側部位57の前縁57aとを、排気孔41Lの下方となる領域で縫着させた縫合部位42LDと、外側右パネル部59における前側部位60の後縁60aと後側部位62の前縁62aとを、排気孔41Rの下方となる領域で縫着させた縫合部位42RDと、から構成されるもので、各縫合部位42LD,42RDは、下端42c側で相互に連結されるようにして、縫合部位42Dを構成している。また、各縫合部位42LD,42RDの上端42dは、排気孔41L,41Rの下縁を構成している。
なお、実施形態の場合、ラップ部40は、端末部位33,38相互の接合(縫着)状態を安定して維持可能な範囲で、端末部位33,38相互を重ならせているのみであり、前後の幅寸法(端末部位33,38相互が重なっている領域)は、縫合代を確保可能な範囲で、極力小さく設定されている。そして、この排気孔41L,41Rは、膨張途中において、バッグ本体16が近接乗員(幼児等の近接小柄乗員NP1,NP2)と接触した際に、図17,20に示すように開いて、バッグ本体16内へ流入した膨張用ガスGを排気可能とし、かつ、図22,23に示すように、膨張完了時には閉塞可能に、構成されている。
また、前側パネル部31には、端末部位33において各排気孔41L,41Rに対応した位置から、膨張時のバッグ本体16の突出端側となる乗員側壁部17側に延びる延設帯部34L,34Rが、形成されている(図2〜4参照)。これらの延設帯部34L,34Rは、先端(後端)34a側を、それぞれ、前側パネル部31の後方に配置される後側パネル部36に結合(縫着)されている。また、延設帯部34L,34Rは、前側パネル部31における端末部位33と略直交する方向に沿って延びるように形成されている。すなわち、各延設帯部34L,34Rは、それぞれ、周壁部21における左壁部24と右壁部25とにおける上下方向の略中央となる位置において、排気孔41L,41Rから、後端(先端)34a側を上方に向けるように、水平方向に対して傾斜して、配置されるもので、先端(後端)34a側を、左壁部24と右壁部25との領域内である前側パネル部31の後方に配置される後側パネル部36に縫着されて、配置されている。また、実施形態の場合、各延設帯部34L,34Rは、幅寸法W1(図3参照)を、排気孔41L,41Rの開口幅寸法W2(端末部位33における非縫合部位39の幅寸法)(図5参照)と略同一に設定されている。また、各延設帯部34L,34Rは、長さ寸法L1(図5参照)を、前側パネル部31における端末部位33の前縁33a(端末部位33と一般部32との境界部位であって、後側パネル部36における端末部位38の前縁38aと一致)から延設帯部34L,34Rの先端34aまでの距離D1(図5参照)を後側パネル部36における端末部位33の前縁33aから延設帯部34L,34Rとの結合部位(縫合部位)43までの膜長D2(図2参照)と一致させるような、寸法に、設定されている。
なお、実施形態の場合、各延設帯部34L,34Rの先端34aは、膨張完了時のバッグ本体16において、乗員側壁部17の上端17a近傍となる位置である各左壁部24及び右壁部25における後上端近傍の部位に、縫着されている。実施形態の場合、エアバッグ15は、後述するごとく、乗員側壁部17を平らに展開してガス流入口28に重ねた状態の予備折りエアバッグ70において、ガス流入口28の後方に位置する後側部位71を、後端71a側を周壁部21側に巻くように、ロール折りして、折り畳まれてケース6内に収納されている(図1,14,15参照)。そのため、エアバッグ15は、膨張途中において、乗員側壁部17の上端17aを上方に立ち上がらせるようにして、略上下方向に沿わせるように配置された乗員側壁部17全体を、後方へ突出させるようにして膨張を完了させることとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、各延設帯部34L,34Rは、バッグ本体16の展開膨張時における乗員側壁部17の上端17a近傍部位の移動軌跡、換言すれば、バッグ本体16の突出方向に略沿わせるようにして、配置されることとなる。
整流布50は、バッグ本体16の内部において、ガス流入口28の上方側を覆うように配置されている。この整流布50は、ガス流入口28の上方を覆うとともに、前後方向の両端側を開口させた略筒形状とされるもので、ガス流入口28から流入した膨張用ガスGを、前後両側に整流する構成とされている。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、ガス流入口28から流入した膨張用ガスGは、整流布50の前後の開口50a,50bから、前後方向側に向かうように整流されて、バッグ本体16内に流入することとなる(図3参照)。
実施形態では、整流布50は、図5に示す2枚の整流布素材51L,51Rから、構成されている。整流布素材51L,51Rは、左右対称形とされるもので、それぞれ、ガス流入口28の周縁27における右半分若しくは左半分の領域を構成する連結部52L,52Rと、連結部52L,52Rから左側あるいは右側に延びる本体部53L,53Rと、備えるもので、連結部52L,52Rをガス流入口28の周縁27に結合させ、本体部53L,53Rの対応する縁部相互を結合(縫着)させることにより、整流布50を構成している。実施形態の場合、整流布素材51L,51Rにおける連結部52L,52Rは、後述する補強布66,67とともに、バッグ本体16を構成する後述する外側左パネル部54及び外側右パネル部59に重ねられた状態で、ガス流入口28の周縁27で縫着されることとなる。
実施形態では、エアバッグ15(バッグ本体16)は、膨張完了形状を、ガス流入口28を中心として左右対称形とするように、構成されている。
そして、実施形態の場合、バッグ本体16は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて構成されている。実施形態の場合、バッグ本体16は、図5に示すように、膨張完了時に左右方向の外周側に配置される外側左パネル部54及び外側右パネル部59と、膨張完了時に左右方向の内周側に配置される内側左パネル部64L及び内側右パネル部64Rと、の4枚の基布から、構成されている。
外側左パネル部54及び外側右パネル部59は、膨張完了時のバッグ本体16において、主に、周壁部21の領域と、乗員側壁部17における各突出部19L,19Rの突出頂部19aから左右方向の外周側となる部位の領域と、を構成している。さらに詳細には、外側左パネル部54及び外側右パネル部59は、周壁部21における上壁部22の前側の領域と、下壁部23,左壁部24,右壁部25の全域と、乗員側壁部17における各突出部19L,19Rの突出頂部19aから左右方向の外周側となる部位の領域と、を構成するもので、これらの領域をガス流入口28の中央を通るとともに前後方向に沿うような分割面で、左右で分割するようにして、それぞれ、別体として、構成されている。さらに、各外側左パネル部54,外側右パネル部59は、ガス流入口28側となる前側の領域を構成する前側部位55,60と、乗員側壁部17側となる後側の領域を構成する後側部位57,62と、に2分割されている。各外側左パネル部54,外側右パネル部59における前側部位55,60は、バッグ本体16の周壁部21における前側パネル部31を構成する部位である。各前側部位55,60には、延設帯部34L,34Rが形成され、各前側部位55,60の後縁55a,60aが、前側パネル部31の端末部位33を構成している。また、実施形態の場合、各前側部位55,60には、ガス流入口28の周縁27を構成する略半円形状に突出した突出部56,61が、形成されている。各外側左パネル部54,外側右パネル部59における後側部位57,62は、バッグ本体16の周壁部21における後側パネル部36を構成する部位であり、各後側部位57,62の前縁57a,62aが、後側パネル部36の端末部位38を構成している。各前側部位55,60及び各後側部位57,62は、それぞれ、左右対称形とされている。
内側左パネル部64L及び内側右パネル部64Rは、膨張完了時に左右方向の内周側に配置されるもので、実施形態の場合、具体的には、乗員側壁部17における各突出部19L,19Rの突出頂部19aから凹部18の先端18aにかけての領域を、左右で2分割するように、構成されている。さらに詳細には、内側左パネル部64L及び内側右パネル部64Rは、周壁部21における上壁部22の後側の部位から乗員側壁部17の部位にかけての、各突出部19L,19Rの突出頂部19aから凹部18の先端18aにかけての領域を、左右で2分割するように、略C字形状に湾曲した左右一対とされている。実施形態の場合、各内側左パネル部64L,内側右パネル部64Rは、外周縁64c,64c及び内周縁64a,64aを、それぞれ、後方側に向かって凸状に湾曲させた帯状とされている。また、内側左パネル部64L,内側右パネル部64Rは、平らに展開した状態において、外周縁64c,64cを、外側左パネル部54,外側右パネル部59の後縁54d,59dの湾曲形状に略沿わせるように、構成されている。
また、実施形態のバッグ本体16には、ガス流入口28の周縁27を補強する2枚の補強布66,67が、配設されている(図3,4参照)。補強布66は、図5に示すように、略円形として、整流布50を構成する整流布素材51L,51Rの上に配置される。補強布67は、内周側に位置するように、補強布66上に配置されるもので、図5に示すように、ガス流入口28から前方に延びる延設部67aを、備えている。この延設部67aは、図3に示すように、エアバッグ15の膨張完了時において、後述する縫合部位49の内周側を覆うもので、ガス流入口28の近傍に位置する縫合部位49に、ガス流入口28から流入して、整流布50により前方側に向かうように整流された膨張用ガスGが直接当たることを防止している。
実施形態では、バッグ本体16を構成する外側左パネル部54(前側部位55及び後側部位57),外側右パネル部59(前側部位60及び後側部位62),内側左パネル部64L,内側右パネル部64R,補強布66,67、及び、整流布50を構成する整流布素材51L,51Rは、それぞれ、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている。実施形態の場合、バッグ本体16及び整流布50は、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布から、構成されている。
次に、実施形態のエアバッグ15の製造について述べる。予め、内側左パネル部64Lと内側右パネル部64Rとは、平らに展開した状態で周縁相互を一致させるように重ね、内周縁64a,64a相互を、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位44を形成しておく(図9のA参照)。
まず、図6に示すように、外側右パネル部59における前側部位60と後側部位62とを、平らに展開した状態で、前側部位60を後側部位62の上側に載せるようにして、前側部位60の後縁60aと後側部位62の前縁62aとを重ね、後縁60a,前縁62a相互(端末部位33,38相互)を、延設帯部34Rの元部34b側の領域(非縫合部位39の領域)を除いて、全域にわたって縫合糸を用いて縫着させて縫合部位42RU,42RDを形成し、前側部位60と後側部位62とを連結させるとともに、ラップ部40と排気孔41Rとを形成する。同時に、平らに展開した状態の延設帯部34Rの先端34aを、後側部位62に、縫合部位43の部位で、縫合糸を用いて縫着させておく。同様に、外側左パネル部54における前側部位55と後側部位57とを、後縁55a,前縁57a相互を重ねて、縫合部位42LU,42LDの部位で縫着させて、前側部位55と後側部位57とを連結させるとともに、延設帯部34Lの先端34aを、後側部位57に縫着させて、ラップ部40と排気孔41Lとを形成する。
その後、図7のA,Bに示すように、外側左パネル部54と外側右パネル部59とを、平らに展開させつつ、前側部位55,60を外周側に位置させるようにして、周縁相互を一致させるように重ね、下縁54a,59a相互を、縫合糸を用いて縫着させて縫合部位45を形成する。次いで、図7のCに示すように、この縫合部位45を内側に位置させ、突出部56,61相互を重ねるように、外側左パネル部54,外側右パネル部59を、上前縁54b,59bを離すように開き、図8のA〜Cに示すように、整流布素材51L,51R、補強布66、及び、補強布67を、順に重ね、ガス流入口28の周縁27の部位で、縫合糸を用いて縫着させる。その後、孔明け加工により、ガス流入口28及び取付孔29を形成する(図8のC参照)。
次いで、図9のAに示すように、外側左パネル部54と外側右パネル部59とを、周縁相互を一致させるように重ね、上前縁54b,59b相互を縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位46を形成する。その後、図9のBに示すように、外側左パネル部54と外側右パネル部59とを、上後縁54c,59c相互を離すように開く。内側左パネル部64L,内側右パネル部64Rを、前縁64b,64b相互を離すように開き、開いた前縁64b,64bを、外側左パネル部54,外側右パネル部59の上後縁54c,59c上に重ね、前縁64b,64bと上後縁54c,59cとを、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位47を形成する(図9のC参照)。その後、外側左パネル部54の後縁54dと内側左パネル部64Lの外周縁64cとを、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位48Lを形成し、同様に、外側右パネル部59の後縁59dと内側右パネル部64Rの外周縁64cとを縫着させて、縫合部位48Rを形成する(図9のC参照)。
次いで、図9のDに示すように、整流布素材51L,51Rにおける本体部53L,53Rの縁部相互を縫着させて、整流布50を形成する。そして、外側左パネル部54と外側右パネル部59との未縫合部位(前縁54e,59e)を利用して、縁部の縫い代が外側に露出しないように反転させた後、図9のEに示すように、外側左パネル部54,外側右パネル部59のそれぞれの前縁54e,59e相互を縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位49を形成すれば、エアバッグ15を製造することができる。
そして、エアバッグ15の製造後、各取付孔29からボルト11aを突出させるようにして、内部にリテーナ11を配設させた状態で、エアバッグ15を折り畳む。具体的には、エアバッグ15は、予備折り工程を経た後、前後方向の幅寸法を縮めるような前後縮小折りと、左右方向の幅寸法を縮めるような左右縮小折りと、を経て、折り畳まれることとなる。
予備折り工程では、図10〜13に示すような予備折りエアバッグ70を形成することとなる。予備折りエアバッグ70は、縫合部位49を前端側に位置させるとともに、縫合部位48L,48Rを左右両側に開き、縫合部位44,45,46を、左右の中央において前後方向に沿わせて配置させるような左右対称形として、構成されている。具体的には、予備折りエアバッグ70は、図12,13に示すように、周壁部21の領域内に、左右対称形となるように前後方向に略沿う複数の折目と左右方向に略沿う複数の折目とを付けて、乗員側壁部17の略全域を平らに展開させつつ、ガス流入口28側に接近させるようにして、形成されており、この予備折りエアバッグ70では、周壁部21における後側パネル部36の前端近傍部位が、ガス流入口28と対向するように、配設されている(図10参照)。また、予備折りエアバッグ70内において、整流布50は、ガス流入口28の上方を覆うように配置され、前側パネル部31から延びる各延設帯部34L,34Rは、前側パネル部31の端末部位33(元部34b側)から先端34aまでの中間部位34cを、前側パネル部31の端末部位33(元部34b側)から離して、ガス流入口28側となる左右の中央側に向けるようにして、折り畳まれている(図10参照)。実施形態の場合、各延設帯部34L,34Rも左右対称形となるように、予備折りエアバッグ70内で折り畳まれている。
前後縮小折り工程では、予備折りエアバッグ70は、前後方向の幅寸法を縮めるように、折り畳まれることとなる。具体的には、図14及び図15のAに示すように、予備折りエアバッグ70において、ガス流入口28より後方に位置する後側部位71を、左右方向に沿った折目を付けて、後端71aを周壁部21側に巻くようにロール折りし、後側折畳部73を形成する。そして、この後側折畳部73を、ガス流入口28の上方に載せる。その後、図15のBに示すように、予備折りエアバッグ70において、ガス流入口28より前方に位置する前側部位72を、後側折畳部73とガス流入口28との間に挟むように、ガス流入口28側に向かって折り返せば、前後方向の幅寸法をケース6に収納可能な寸法に縮められた前後縮小折りエアバッグ75を、形成することができる。
その後、左右縮小折り工程において、前後縮小折りエアバッグ75を、左右方向の幅寸法を縮めるように、折り畳む。具体的には、図15のB,Cに示すように、前後縮小折りエアバッグ75において、ガス流入口28の左側に位置する左側部位76と、ガス流入口28の右側に位置する右側部位77と、を、それぞれ、前後方向に沿った折目をつけて、端部76a,77aをガス流入口28側に接近させて、ガス流入口28上に載せるように、蛇腹折りすれば、左右縮小折りが完了し、左右方向の幅寸法をケース6に収納可能な寸法に縮められた折り完了体79を形成することができる。
そして、折り完了体79の周囲を、折り崩れ防止用の破断可能なラッピングシート13によりくるんでおく。その後、各ボルト11aをケース6の底壁部6aに挿通させつつ、折り畳んだエアバッグ15をケース6の底壁部6aに載置させる。次いで、インフレーター8の本体部8aを、底壁部6aの下方からケース6内に挿入させるとともに、底壁部6aから下方に突出しているボルト11aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させる。その後、インフレーター8のフランジ部8cから突出した各ボルト11aにナット12を締結させれば、ケース6の底壁部6aに対して、折り畳んだエアバッグ15とインフレーター8とを取り付けることができる。
次いで、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー10の連結壁部10cに、ケース6の周壁部6bを係止させ、ケース6の図示しない所定のブラケットを、車両のボディ側に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突時、インフレーター8のガス吐出口8bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ15が、膨張してラッピングシート13を破断するとともに、エアバッグカバー10の扉部10a,10bを、図1の二点鎖線及び図23に示すように、押して開かせることとなる。そして、エアバッグ15は、エアバッグカバー10の扉部10a,10bが開いて形成された開口を経て、収納部位としてのケース6から、上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張して、図1の二点鎖線及び図22,23に示すように、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、バッグ本体16における周壁部21の領域に、膨張途中における近接乗員(幼児等の近接小柄乗員NP1,NP2)との接触時に開いてバッグ本体16内へ流入した膨張用ガスGを排気可能とし、かつ、膨張完了時には閉塞可能な排気孔41L,41Rが、形成されている。
具体的には、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、排気孔41L,41Rを構成するラップ部40が、前側パネル部31の端末部位33を、後側パネル部36の端末部位38の内周側に配置させており、この内周側に配置される前側パネル部31の端末部位33において、排気孔41L,41Rに対応した位置に、突出端側となる乗員側壁部17側に向かって延びて、先端34a側を、後側パネル部36に結合される延設帯部34L,34Rを、配設させている構成である。この延設帯部34L,34Rは、図10に示すように、エアバッグ15の折畳収納時において、前側パネル部31の端末部位33(元部34b側)から先端34aまでの中間部位34cを、前側パネル部31の端末部位33(元部34b側)から離して、ガス流入口28側となる左右の中央側に向けるようにして折り畳まれている。そして、エアバッグ15内には、ガス流入口28から流入した膨張用ガスを、前後両側に向かうように整流して、バッグ本体16内に流入可能な整流布50が、ガス流入口28を覆うように、配設されていることから、膨張用ガスGは、ガス流入口28から整流布50の前後両側の開口50a,50bを経て、前後両側に向かうように、バッグ本体16内に流入することとなる。
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、インフレーター8から吐出される膨張用ガスが、整流布50の開口50a,50bから、バッグ本体16内に流入すると、エアバッグ15は、左右縮小折りの折りと、前後縮小折りの折りと、を解消しつつ、エアバッグカバー10の扉部10a,10bが開いて形成された開口から、上方へ突出することとなる。前後縮小折りの解消時には、予備折りエアバッグ70における前側部位72が、上方に載置されている後側折畳部73を上方に押し上げることとなり、その後、後側折畳部73が、ロール折りを解消されるように展開し、乗員側壁部17の上端17aを上方に立ち上がらせるようにして、略上下方向に沿わせるように配置された乗員側壁部17全体を、後方へ突出させるようにして、エアバッグ15は膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15(バッグ本体16)の膨張初期に、ガス流入口28からバッグ本体16内に流入する膨張用ガスGは、延設帯部34L,34Rの折り畳みを解消するように延設帯部34L,34R側に向かって流入せず、延設帯部34L,34Rは、中間部位34cを前側パネル部31の端末部位33(元部34b側)から離してガス流入口28側となる左右の中央側に向けるような折り畳み状態を維持されることとなり、延設帯部34L,34Rの領域では、膨張用ガスGは、周壁部21を構成する後側パネル部36の内周面に沿うようにして、流れることとなる(図17,21のA参照)。そのため、エアバッグ15の膨張初期では、延設帯部34L,34Rは、中間部位34cをガス流入口28側となる左右の中央側に向けるような折り畳み状態を維持されることとなる(図21のA参照)。そして、このとき、前側パネル部31の端末部位33は、折り畳み状態を維持された延設帯部34L,34Rにより(主に延設帯部34L,34Rの周囲との摩擦力や慣性力により)、後側パネル部36から離れるような内周側に向かって牽引されるような態様となって、排気孔41L,41Rを構成する非接合の部位(非縫合部位39)において、後側パネル部36と前側パネル部31との端末部位33,38相互が離隔可能であり、エアバッグ15の膨張初期では、後側パネル部36の内周面に沿うようにして流れる膨張用ガスGが、後側パネル部36と前側パネル部31との端末部位33,38相互が離隔されて開口される排気孔41L,41R(図17,20参照)から、エアバッグ15外に排気できることとなる。
そのため、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mにおいて、図16に示すように、頭部NHをウィンドシールド4に接触させ、腹部NBをインパネ1に接触させるように、近接小柄乗員(近接乗員)NP1が位置している場合、バッグ本体16は、図17に示すように、左右方向に広がるように展開しつつ、排気孔41L,41Rを開口させた状態で、近接小柄乗員NP1と接触することとなることから、排気孔41L,41Rから膨張用ガスを円滑に排気させることができ、近接小柄乗員NP1を不必要に押圧することを防止できる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mにおいて、図18に示すように、頭部NHをインパネ1に近接させるように、インパネ1にもたれかかるような状態で、近接小柄乗員(近接乗員)NP2が位置している場合、バッグ本体16は、後側折畳部73を、ウィンドシールド4と近接小柄乗員NP2の頭部NHとの間の隙間を通過させるようにして、後方に向かって突出することとなるが、このとき、後側折畳部73は、延設帯部34L,34Rの折り畳みを維持された状態で、後方側へ突出することから、排気孔41L,41Rが開口されることとなり、この排気孔41L,41Rから膨張用ガスが排気されることとなって、近接小柄乗員NP2の頭部NHを押圧することを防止できる。その後、図19に示すように、後側折畳部73は、近接小柄乗員NP2の頭部NHを越えて後方に向かって大きく突出することとなるが、実施形態では、各延設帯部34L,34Rは、先端34aを、膨張完了時の後端側となる乗員側壁部17の上端17a近傍部位に、縫着されている。そのため、この後側折畳部73の後方移動時に、各延設帯部34L,34Rは、折りを解消するような伸びを抑えられた状態で、乗員側壁部17の上端17a側の部位とともに、後方へ移動することとなり(図19参照)、排気孔41L,41Rの開口状態を維持することが可能となる。そのため、後方に突出する後側折畳部73が、大きく膨張することを抑えられて、下方(近接小柄乗員NP2側)に向かうことも、防止できる。そのため、このような場合にも、近接小柄乗員NP2を不必要に押圧することが、防止できる。
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、通常着座位置に着座した乗員MPを保護する際には、エアバッグ15が、乗員側壁部17を後方側に向かって突出させるように、展開膨張すれば、排気孔41L,41Rを構成する前側パネル部31の端末部位33から延びる延設帯部34L,34Rも、中間部位34cの折り畳みを解消しつつ、乗員側壁部17の後方移動に伴って、先端34a側を後方に向けるように展開する(図21参照)。そして、延設帯部34L,34Rは、前側パネル部31と連なって構成されるとともに、長さ寸法L1を、前側パネル部31における端末部位33の前縁33a(端末部位33と一般部32との境界部位であって、後側パネル部36における端末部位38の前縁38aと一致)から延設帯部34L,34Rの先端34aまでの距離D1を後側パネル部36における端末部位33の前縁33aから延設帯部34L,34Rとの結合部位(縫合部位)43までの膜長D2と一致させるような、寸法に、設定されている。
そのため、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15の展開膨張時において、バッグ本体16が乗員側壁部17を後方移動させつつ膨張する際に、各延設帯部34L,34Rは、図21に示すように、乗員側壁部17の後方移動に伴って、先端34a側を後方移動させることとなり、同時に、バッグ本体16内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、後側パネル部36に向かって圧接されつつ、後側パネル部36の内周側に沿うように配置されることとなる。そして、エアバッグ15が膨張を完了させれば、排気孔41L,41Rの部位において、前側パネル部31の端末部位33が、後側パネル部36に向かって圧接されつつ、後側パネル部36の端末部位38に沿うように配置されることとなって、排気孔41L,41Rを閉塞させることができる(図22,23参照)。その結果、エアバッグ15の膨張完了時に、排気孔41L,41Rからの膨張用ガスの排出を抑えることができ、通常着座位置に着座した乗員MPを、膨張を完了させたエアバッグ15により、クッション性よく保護することができる。
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15に形成される排気孔41L,41Rは、周壁部21において、エアバッグ15の膨張完了時に左右両側に配置される左壁部24及び右壁部25の領域に、形成されている。すなわち、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、排気孔41L,41Rは、エアバッグ15の展開膨張時に、ウィンドシールド4やインパネ1と接触しない領域に、形成されていることから、膨張するエアバッグ15が近接乗員(近接小柄乗員NP1,NP2)と接触した際に、安定して開口させることができる。
したがって、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、インパネ1の上面2とウィンドシールド4との間の距離が小さな車両に搭載されている場合であっても、インパネ1に接触している近接小柄乗員(近接乗員)NP1,NP2を、不必要に押圧することを抑えて円滑に保護することができる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、排気孔41L,41Rを、バッグ本体16における左壁部24及び右壁部25の両方に、形成させていることから、展開膨張時のエアバッグ15が左右にぶれることを抑えられて、迅速に膨張完了形状を安定させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、排気孔を、左壁部もしくは右壁部の一方のみに、配設させる構成としてもよい。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、ラップ部40を、周壁部21においてガス流入口28の周囲を囲む全域にわたって配設させているが、ラップ部の配置領域はこれに限られるものではなく、排気孔が形成される左壁部あるいは右壁部の領域のみや、排気孔の周囲の領域のみに、配設させる構成としてもよい。
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、前側パネル部31の端末部位33において、排気孔41L,41Rに対応した位置に形成される延設帯部34L,34Rは、幅寸法を、排気孔41L,41Rの開口幅寸法と略同一とされているが、延設帯部の幅寸法は、これに限られるものではなく、排気孔の開口幅寸法より小さく設定してもよい。しかしながら、延設帯部の幅寸法を排気孔の開口幅寸法に一致させれば、排気孔の開き時に、延設帯部により、排気孔を構成する前側パネル部の端末部位を排気孔の幅寸法の略全域にわたって牽引することができ、排気孔の開口状態を安定させることができて、好ましい。
なお、実施形態では、エアバッグ15を、所定形状の基布の周縁を縫合糸を用いて縫着させることにより形成しているが、基布の周縁を、接着剤等を用いて接合させることにより、エアバッグを形成してもよい。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において使用されるエアバッグを単体で膨張させた状態の前方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の前後方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた様態の断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図6の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図7の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図8の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグを予備折りした後を示すもので、乗員側壁部側から見た図である。 実施形態のエアバッグを予備折りした後を示すもので、ガス流入口側から見た図である。 図10のXII−XII部位の端面図である。 図10のXIII−XIII部位の端面図である。 実施形態のエアバッグの予備折り後の折畳工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの予備折り後の折畳工程を示す図であり、図14の後の工程を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略断面であり、車両の前後方向に沿った断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略断面図であり、車両の左右方向に沿った断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す車両の前後方向に沿った概略断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す車両の前後方向に沿った概略断面図であり、図18の後の状態を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、排気孔の開き状態を説明する概略部分拡大斜視図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す車両の左右方向に沿った概略断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す左右方向の概略断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す車両側方から見た概略断面図である。
符号の説明
1…インストルメントパネル(インパネ)、
2…上面、
4…ウィンドシールド、
6…ケース(収納部位)、
8…インフレーター、
15…エアバッグ、
16…バッグ本体、
17…乗員側壁部、
21…周壁部、
24…左壁部、
25…右壁部、
28…ガス流入口、
31…前側パネル部、
33…端末部位、
34L,34R…延設帯部、
34a…先端、
36…後側パネル部、
38…端末部位、
40…ラップ部、
41L,41R…排気孔、
50…整流布、
G…膨張用ガス、
MP…乗員、
NP1,NP2…近接小柄乗員、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に配設されるとともに、内部に膨張用ガスを流入可能に、収納部位内に折り畳まれて収納されるエアバッグを、備える構成とされて、
    前記エアバッグが、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から上方へ突出して、前記インストルメントパネル上面と前記ウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側に向かって展開膨張する構成とされるとともに、膨張完了時の形状を、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状として、膨張完了時に乗員側となる後端側において略鉛直方向に沿って配設される乗員側壁部と、該乗員側壁部の周縁から前方側に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状の周壁部と、を備えて、膨張完了時の前端付近となる位置に、内部に前記膨張用ガスを流入可能に開口したガス流入口を配設させて構成され、
    前記周壁部に、膨張途中における近接乗員との接触時に開いて前記エアバッグ内へ流入した前記膨張用ガスを排気可能とし、かつ、膨張完了時には閉塞可能な排気孔が、形成される構成の助手席用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグ内に、前記ガス流入口から流入した膨張用ガスを、前後両側に向かうように整流して、前記エアバッグ内に流入可能な整流布が、前記ガス流入口を覆うように配設され、
    前記周壁部において、前記エアバッグの膨張完了時に左右両側に配置される左壁部もしくは右壁部の少なくとも一方の部位に、前記ガス流入口側から延びる前側パネル部の端末部位と、前記乗員側壁部側から延びる後側パネル部の端末部位とを、重ならせて、前記排気孔を形成可能なラップ部が、配設され、
    該ラップ部が、周壁部における前記乗員側壁部側に向かって拡開する領域に、配設されるとともに、前記前側パネル部の端末部位を、前記後側パネル部の端末部位の内周側に配置させるように、内外周方向側で相互に重ねられた状態で、前記排気孔のエリアの両側を相互に接合させて構成され、
    前記前側パネル部が、前記排気孔に対応した位置に形成されて、前記端末部位から、膨張時の前記エアバッグの突出端側となる前記乗員側壁部側に向かって延びて、先端側を、前記後側パネル部もしくは前記乗員側壁部に結合される延設帯部を、有する構成とされ、
    該延設帯部が、前記前側パネル部における前記端末部位の前縁から前記延設帯部の先端までの距離を、前記後側パネル部における前記端末部位の前縁から前記延設帯部の結合部位までの膜長と一致させるような長さ寸法に設定されるとともに、前記エアバッグの折畳収納時において、前記前側パネル部の端末部位から先端までの中間部位を、前記前側パネル部の端末部位から離して、前記ガス流入口側となる左右の中央側に向けるようにして折り畳まれていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記排気孔が、前記左壁部及び前記右壁部の両方に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
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