JP2009288732A - 防眩フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】クリアな透過映像を有すると共に、優れた映り込み防止機能を合わせ持ち、ギラツキや白ちゃけの非常に少ないバランスの取れた防眩フィルムを提供する。
【解決手段】表面凹凸を有する防眩フィルムであり、該凹凸のピッチが20〜500μm、ピッチに対する高さの比が2/1000〜300/1000、凹凸を中心面でスライスした断面積の標準偏差σが断面積の平均値Savの2倍以下であることを特徴とする防眩フィルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、映り込みを防止する防眩フィルムに関するものである。
近年、薄型で大画面に用いられている液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)など様々な画像表示装置においては、画面に外部から入射した光が反射することによって表示画像を見難くすることがある。特に、画像表示装置の大型化に伴い、上記問題を解決することがますます重要となってきており、様々な映り込み防止方法が提案・設置されている。
この映り込み防止方法の内、表面に微細な凹凸を形成することによる映り込み防止方法は、防眩処理とも呼ばれ、従来よりサンドブラスト加工、エンボス加工、微粒子を含有する塗膜の形成などが行なわれている。またこれらの方法を用いた賦型フィルムを用い、賦型フィルムの形状を転写によって表面形状を形成する方法も試みられている。
例えば、塗工ムラや塗工スジなどを回避するために、ブラスト処理したロールを型として形状を賦与する方法が特許文献1で提案されている。
また、透光性微粒子、透光性樹脂および透光性樹脂の良溶媒と貧溶媒からなる塗工液により防眩フィルムの防眩層を形成するにあたり、乾燥過程で貧溶媒の作用により透光性微粒子と透光性樹脂がゲル化し、凹凸構造を形成する方法が特許文献2に開示されている。
また、スチレンビーズなどの透明性微粒子を含んだ樹脂組成物を透明プラスチック基材に塗工することによる、シンチレーション防止方法が特許文献3に開示されている。
本発明者らの検討によると、これらの方法はいずれも表面凹凸に関してその形成方法の制約上、凹凸のピッチの分布が大きく、細かなピッチのものから大きなピッチ成分までが幅広く混在していた。このため、例えば、レンズ効果による明るさの濃淡が生ずるいわゆる面ギラあるいはギラツキと呼ばれている現象が顕著に表れる傾向があった。このギラツキ防止策として内部での透過光の散乱によってギラツキを防止する方法を用いる例が多く、そのため透過特性を大きく犠牲にせざるを得なかった。
また、ピッチの分布が広いために、微小で急峻な凹凸によって外光の散乱による表面の白ちゃけまたは白浮きと呼ばれる現象が生じ、視認性の低下が生じていた。このように、これらギラツキや白ちゃけという現象を低減させた状態での、外光の映り込み防止と透過映像のクリアさを満足させることは難しく、従来の提案では不十分であった。
一方、特許文献4には、マット化フィルムに、必要に応じて、透光性樹脂又は粒径0.5〜1.0μmの微粒子を添加した樹脂をコーティングして凹凸形状の粗さを調整した賦型材を用い、この賦型材の凹凸を賦型することによって、表面中心線平均粗さ0.05〜0.6μm、表面凹凸間のピッチが5〜200μmの防眩性フィルムを得られることが開示されている。しかしながら本発明者らの検討によれば、この方法においても、サンドブラストによるマット化フィルムを用い、これに微粒子の層をコーティングしているため、結果的に凹凸ピッチの分布が非常に広く、種々の特性を十分に発現させるには不十分であった。
また、特許文献5には、ガラス表面に、単分散のビーズで特定の深さの傷をブラストで形成させ、ガラスのエッチング工程後、これを転写する方法が開示されている。しかしながらこの方法においても、ビーズのブラスト間隔がランダムにならざるを得ず、凹凸ピッチの分布は広いものであった。このため種々の特性を同時に発現させるには不十分なものであった。
本発明者らは、種々の特性を満足させうるフィルムの特性について鋭意検討したところ
、その形状におけるピッチの分布が特性の発現に大きく起因することを突き止め、本発明を完成させた。
特開2004−29672号公報 特開2000−338310号公報 特許第4001320号公報 特開2004−348156号公報 特許第4026631号公報
本発明は、上記の問題点を解決し、クリアな透過映像を有すると共に、優れた映り込み防止機能を合わせ持ち、ギラツキや白ちゃけの非常に少ないバランスの取れた防眩フィルムを提供することを目的とするものである。
本発明者らは、これら全ての特性を発揮できるフィルムについて鋭意検討した結果、従来にない特定の凹凸形状を賦与することによってこれら全ての特性を発揮させることがが可能であることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下の通りのものである。
(1)表面凹凸を有する防眩フィルムであり、該凹凸のピッチが20〜500μm、ピッチに対する高さの比が2/1000〜300/1000、凹凸を中心面でスライスした断面積の標準偏差σが断面積の平均値Savの2倍以下であることを特徴とする防眩フィルム。
(2)該凹凸のスキューネス(SRsk)が−1.0〜1.0であることを特徴とする上記(1)記載の防眩フィルム。
(3)該凹凸が、粒子層の形状を転写した形状であることを特徴とする上記(1)又は〈2〉に記載の防眩フィルム。
本発明によれば、様々な表示装置においてもギラツキや白ちゃけがなく、コントラストと視野角にも優れた透過映像を表示できると共に、優れた映り込み防止特性を併せ持つフィルムを提供することができるため、LCD、PDP、有機ELなどの各種画像表示装置にも有用である。また、各種ショーケース、ショーウィンドーなどにも有用に用いることができる。
本発明について、以下に具体的に説明する。
本発明の防眩フィルムは表面凹凸を有する防眩フィルムであり、透明な基材フィルム(透明フィルム基材)の表面に凹凸を有するものである。凹凸形状は、フィルムに直接凹凸形状を賦与してもよく、また凹凸形状を有する樹脂層を透明な基材フィルムに積層していてもよい。凹凸形状を有する樹脂層としてはハードコート層に形状が賦与されているものが好ましく用いられる。
本発明において、表面凹凸のピッチは20〜500μmの範囲である。ピッチが小さ過ぎると外光による白ちゃけが顕著になり、コントラストの低下が生じ、視認性が低下する傾向にある。一方、ピッチが大きすぎるとギラツキを生じやすくなる傾向があり、また、表面の凹凸が目視で容易に認識できるようになるため、意匠性が悪くなる傾向がある。これらの内、表面凹凸のピッチとしては25〜300μmが好ましく用いられ、特に30〜300μmの範囲がより好ましく用いられる。
本発明において、表面凹凸のピッチに対する高さの比は2/1000〜300/1000の範囲である。表面凹凸の高さとは凹凸の山谷の高低差を表している。この高さがピッチに対して2/1000より小さい場合は、蛍光灯などの外光の映り込み防止が不十分であり、高さがピッチに対して300/1000より大きいと外光による白ちゃけが多くなる傾向があるとともに、斜めから見た場合の像のボヤケが生じる傾向、いわゆる視野角依存性が悪くなる傾向がある。これらの内、表面凹凸のピッチに対する高さとしては、3/1000〜100/1000が好ましく、特に5/1000〜50/1000の範囲が好ましく用いられる。
表面凹凸のピッチとピッチに対する高さは、上記範囲内において、用いる表示装置によって適宜選択するのが好ましい。表示装置によって画素サイズと発光部から防眩フィルムまでの距離がことなるため、ギラツキの生じる範囲などが大きく異なってくる。また表示装置の用途によってその必要機能や優先される機能が異なるため、それぞれ好ましいピッチとそれに対する高さを適宜選択することができる。
本発明において、表面凹凸を中心面でスライスした断面積の標準偏差σは断面積の平均値Savの2倍以下である。これらは表面凹凸形状を測定し、中心面で凹凸形状をスライスした場合の断面を統計処理することで算出できる。以下図を用いて詳細に説明する。
図1にシリカ微粒子を凝集させて表面形状を形成させた防眩フィルムサンプルAの鳥瞰図の一例を示す。この図は、株式会社小坂研究所の表面形状測定器「サーフコーダET4000」を用い、Xピッチ0.20μm、Yピッチ10μm、X送り速さ0.2mm/sで1mm×1mmのエリアを測定したときの鳥瞰図である。その結果、このフィルムは、SRa(中心面平均粗さ)が約0.18μmで、凹凸周期を表すSλaが約76μmであることが付属の標準ソフトで示されている。
この測定結果を等高線図で表したものを図2に示す。凹凸周期は約76μmと表現されるものの、図2からは非常に広い分布をもつことが推測される。そこでこれをさらに分かりやすくするため、図2を中心面の上下だけで識別したものを図3に示す。この図3は中心面でスライスした平面図であり、図3の黒いところが中心面よりも高いところであり、白いところが中心面よりも低いところを示している。図3より、さまざまな大きさ、形のものが幅広く存在していることが分かる。
表面形状測定器「サーフコーダET4000」の標準付属ソフトでの粒子解析より、平均直径約60μm、平均面積(Sav)約2800μmであるものの、分布が広すぎるために、防眩フィルムとしてその特性は、平均値で発現させるには、非常に無理が生じるものであることが分かる。この図3について、画像処理ソフト「ImageJ」を用いて面積の統計処理を行ったところその標準偏差(σ)は、平均値(Sav)の約6倍であることが分かる。
ImageJとは、その思想的祖先であるNIHImageと同様にNIH(アメリカ国立衛生研究所)で開発されたオープンソースのパブリックドメインの画像処理ソフトウェアであり、各種の画像処理機能を有しており、科学研究目的などの画像解析ツールとして広く利用されている。
本発明はこのようにして導き出される標準偏差(σ)/平均(Sav)が2以下である。これは表面凹凸の分布が、先に述べた防眩フィルムサンプルAに比較して非常に優れていることが分かる。このように表面凹凸の分布が特定の範囲であるため、各種特性を満足させることが容易である。一方、バラツキがほとんどないものは、その規則性が高すぎるため、表示装置によってはモアレがでることもある。そのため、これらの内、標準偏差(σ)/平均(Sav)が0.1〜1.5の範囲のものが好ましく、特に0.3〜1.0の範囲のものがもっとも好ましく用いられる。
また、図3から中心面での断面形状は、円形状からかけ離れていることが分かる。これは、凹凸の分布が広いことにも起因している。この図3を「ImageJ」を用いて粒子解析を行い、その円形度の加重平均を算出すると約0.2となる。円形度は一般的に、4πS/(周囲長)2 で表される指標であり、Sは面積を表している。この指標は、円に近いほど1に近づく指標として知られている。本発明の防眩フィルムは、この加重平均円形度が0.5以上が好ましく用いられる。加重平均円形度が小さいと光学特性のバランスをとるのが難しくなる傾向にある。一方、1に近すぎると表示装置によってはモアレが生じることもあり、特に0.50〜0.98の範囲が好ましく用いられる。
本発明の表面凹凸のスキューネス(SRsk)が−1.0〜1.0であるのが好ましい。このスキューネス(SRsk)は、上下のバランスを表す指標であり、凹凸形状が上に凸形状の場合、SRsk>0となり、凹凸形状が下に凸形状に凹んでいる場合はSRsk<0となる特性を表す指標であり、2次元の凹凸形状についてはRskとしてJIS−B−0601:2001に規定されている。このRskを3次元の表面形状データに適用したものがSRskであり、株式会社小坂研究所の表面形状測定器「サーフコーダET4000」の付属ソフト標準に搭載されている。例えば、図1に示したような上に突起があるような形状の場合は、SRsk=1.56となり、これを他の樹脂に転写すると転写率にもよるが下に凹む形状となって、SRskはおよそ−1.5という負の値をもつ。このSRskが正の値で大きいと表面の磨耗によって削れ易くなり、傷つきやすいものとなってしまう。一方、負の値が大きい場合、表面が汚れた場合にティッシュ等での拭取り性が悪くなる傾向がある。そのため本発明においては、−1.0〜1.0が好ましく、さらには−0.5〜0.5が好ましく、−0.3〜0.3が最も好ましい。
本発明の表面凹凸のクルトシス(SRku)は、5以下であるのが好ましい。このクルトシス(SRku)は、形状の鋭さを表す指標であり、RkuとしてJIS−B−0601:2001に規定されている。このRkuを3次元の表面形状データに適用したものがSRkuであり、株式会社小坂研究所の表面形状測定器「サーフコーダET4000」の付属ソフト標準に搭載されている。このクルトシスは微粒子を凝集させたような形状の場合、大きな値を持ち、図1の場合、8.6という値を持つ。このように急峻な形状は、表面ヘーズを大きくする要因であることが分かった。本発明においては急峻な形状が少ないほど好ましく、このクルトシス(SRku)は、5以下が好ましく、特に2〜4が好ましく用いられる。
本発明において、防眩フィルムのヘーズは、用途にもよるが10%以下が好ましく、特に5%以下、最も好ましくは3%以下である。表面ヘーズは3%以下であるものが好ましく、さらには1%以下、特に0.7%以下のものはクリアさの要求される用途においては好ましく用いられる。
本発明の表面凹凸を有する防眩フィルムに用いられる透明な基材フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースアセテート系フィルム、延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ノルボルネン系フィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリアリレート系フィルムなどが挙げられる。透明フィルムは透過光の利用という観点から、ヘーズは、5.0%以下であることが好ましく、2.0%以下であることがさらに好ましい。
本発明の防眩フィルムは、防眩機能を施したい箇所に粘着剤等を用いて表面に貼ることで防眩機能を付与することができる。防眩機能を付与したい面としてはガラスが最も多く、またポリカーボネートやアクリル樹脂にも用いることができる。光線透過率、光の利用
効率の観点から、透明フィルム基板のうち屈折率が1.45以上1.69以下のもので、トリアセチルセルロースフィルム(以下TACフィルムと記載)やポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PETフィルムと記載)などが好ましく用いられる。
TACフィルムやPETフィルムの厚さは、光学基材としての取扱性という観点から12μm以上が好ましい。TACフィルムやPETフィルムの厚さの好ましい上限は、光線透過率、光の利用効率の観点から200μmである。
本発明において透明な基材フィルムとしては、紫外線吸収剤を含有したものを用いてもよい。表示装置の他の部材や、防眩フィルムに紫外線に弱い色素等を用いる場合、その保護に好ましく用いることができる。紫外線吸収剤としては420nm以下の短波長側を吸収する紫外線吸収剤を用いることができ、特に350〜400nmの紫外線吸収剤を用いることができる。
本発明において最表面の凹凸形状は、樹脂層の上に形成されるのが好ましい態様である。この樹脂層は、最表面の形状をなす層であるため、樹脂としては、紫外線硬化樹脂を用いるのが好ましく、ハードコート層とするのが好ましい。紫外線硬化樹脂を設けて、表層を硬くすることによって、耐擦傷性などの実用特性を満足させやすくなる。
耐擦傷性の一つの指標として、鉛筆硬度試験を用いることができる。本発明の防眩フィルムは、鉛筆硬度がHB以上、好ましくはH以上、さらには2H以上のものが最も好ましく用いることができる。鉛筆硬度は、JIS−K−5600に定義されている。樹脂層の厚みとしては、0.5μm〜50μmのものを用いることがでる。ハードコート層の厚みが厚すぎるとフィルムがカールしやすくなる傾向がある。一方、薄すぎると十分な鉛筆硬度が出にくくなる。このため特に1〜10μmの範囲で好ましく用いられる。
ハードコート層の材料は、熱硬化や紫外線硬化、電子線硬化が行えるハードコート材料であることが好ましい。尚、ハードコート材料は硬化方法に応じて、光重合開始剤や熱重合開始剤、添加剤、溶剤等を含んでいることが好ましい。ハードコート材料の代表的な例としては、メラミン系、アクリルラジカル系、アクリルシリコーン系、アルコキシシラン系などの材料が挙げられる。上記のハードコート材料のうち、アクリルラジカル系は多官能アクリレートモノマー、オリゴマー、及び/又は、多官能アクリレートモノマーを重合したものが好ましい。多官能アクリレートモノマーとしては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
多官能アクリレートオリゴマーとしては、ノボラック型やビスフェノール型エポキシ樹脂をアクリレート変性したエポキシアクリレート、ポリイソシアネートとポリオールを反応させて得られるウレタン化合物のアクリレート変性物であるウレタンアクリレート、ポリエステル樹脂をアクリレート変性したポリエステルアクリレート等が挙げられる。
アクリルシリコーン系では、シリコーン樹脂上にアクリル基を共有結合により結合させたものが好ましい。
また、アルコキシシラン系では、アルコキシシランを加水分解重縮合させることにより得られたシラノール基を有する縮合体を含んでいるものが好ましい。塗布後の熱硬化等により、シラノール基がシロキサン結合に変換されて硬化膜が得られる。
これらのハードコート材料は、単独で使用しても、複数を混合して使用しても構わない。屈折率の調整で複数のハードコート材料を混合することは好ましく行われる。この中でも製法の簡便さ、コスト、性能などからアクリルラジカル系が好ましく用いられ、多官能アクリレートオリゴマーがより好ましく用いられる。
ハードコート材料としては、市販のシリコーン系ハードコート、(メタ)アクリル系ハードコート、エポキシ系ハードコート、ウレタン系ハードコート、エポキシアクリレート系ハードコート、ウレタンアクリレート系ハードコートなど、公知のものを用いることが
できる。具体的には、信越化学工業株式会社製UV硬化型シリコーンハードコート剤X−12シリーズ、GE東芝シリコーン株式会社製UV硬化型シリコーンハードコート剤UVHCシリーズや熱硬化型シリコーンハードコート剤SHCシリーズ、株式会社日本ダクロシャムロック製熱硬化性シリコーンハードコート剤ソルガードNPシリーズ、日本合成化学工業株式会社製UV硬化型ハードコート剤紫光シリーズ、共栄社化学株式会社製UV硬化型ハードコート剤ライトプロコートシリーズ、日本化薬株式会社製UV硬化型ハードコート剤KAYANOVA・FOPシリーズなどが好ましい。
これらの市販のハードコート材料は、単独で使用しても、複数を混合して使用しても構わない。屈折率の調整で複数のハードコート材料を混合することは好ましく行われる。この他、多官能モノマーなどと重合開始剤を含む塗布液を塗布し、多官能モノマーなどを重合させることによっても形成できる。
ハードコート材料には、さらに添加物として重合開始剤を添加することが有効である。重合開始剤としては、熱ラジカル発生剤、光ラジカル発生剤、熱酸発生剤、光酸発生剤など公知のものを、ハードコート材料の重合性官能基や重合性モノマーの反応形態に合わせて選ぶことができる。熱/光ラジカル発生剤の具体例としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社より市販されているイルガキュア(登録商標)、ダロキュア(登録商標)と呼ばれるアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、ホスフィンオキサイド系、チタノセン系の各重合開始剤、チオキサントン系重合開始剤、ジアゾ系重合開始剤、o−アシルオキシム系重合開始剤などが挙げられる。これらの中でもイルガキュア(登録商標)184等のベンゾフェノン系の重合開始剤が特に好ましい。
また熱/光酸発生剤の具体例としては、三新化学工業株式会社より市販されているサンエイド(商標)SIシリーズ、和光純薬工業株式会社より市販されているWPIシリーズ、WPAGシリーズ、シグマアルドリッチジャパン株式会社より市販されているPAGsシリーズに代表される、スルホニウム系、ヨードニウム系、ジアゾメタン系の各重合開始剤などが挙げられる。
ハードコート層は、光学的な特性を損なわない範囲において、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、レベリング剤、色素、金属塩、界面活性剤、離型剤など種々の添加物を含有させることも可能である。また、屈折率の調整や収縮率の調整、鉛筆硬度の調整など種々の目的に応じて添加物を含有させることができる。各種目的に応じて種々の添加物を用いることができるが、光学的な特性を損なわないように、微粒子や分子、イオンを用いることができる。また表示装置によっては透過光を内部で散乱させた方が好ましい場合には、ハードコート層内部に30μ以下の無機粒子や樹脂粒子を存在させることができる。この場合、粒子とハードコート層との屈折率差をわずかに持たせるのが好ましい場合がある。この場合に用いる粒子としては3μm〜30μmの粒子を用いるのが好ましい。
本発明の防眩フィルムの表面凹凸は、粒子層の形状を転写することによって得ることができる。粒子層として用いる粒子Aは、無機粒子や樹脂粒子などの粒子を層状にして用いることができる。無機粒子としては、シリカ粒子、アルミナ粒子、ガラスビーズ、ジルコニアビーズなど金属酸化物粒子など無機化合物の粒子を用いることができ、樹脂粒子としては、アクリルビーズ、スチレンビーズ、アクリル−スチレンビーズ、メラミンビーズ、など種々の樹脂粒子を用いることができる。用いる粒子Aの径としては、10μm〜500μmの範囲のものを用いることができ、特に10μm〜300μmのものが好ましく用いられる。また、用いる粒子の粒度分布としては、そのCV値が50%以下のものを用いることができる。ここでCV値とは粒子径のバラツキを重量分布(体積分布)で計測した場合、標準偏差が平均値に対する割合(%)を表している。この内、CV値が1〜30%以下のもの、特に2〜20%のものが好ましく用いられる。ここで粒度分布が広いと、転写して得られる防眩フィルムの表面凹凸のピッチのバラツキが大きくなる傾向があり、粒度分布がほとんどないものは、表示装置によってはモアレが発生する場合がある。
これらの粒子Aを、基材Aの上に層状に並べるのが好ましく、基材Aとしては、ガラス、金属、樹脂などの硬い基材を用いることができる。基材の形状としては、板状、ロール状などの形状を用いることができる。また粒子層としては、厚さ方向にほとんど一粒の粒子からなる粒子層(単層粒子層)が好ましく用いられる。
粒子Aを基材Aに層状に並べる方法としては、種々の方法がある。
(方法A)特開2007−118276号公報、特開2007−290406号公報に記載の方法によって粒子層を形成させることができる。
(方法B)基材の上に粘着材層を形成し、これに粒子をまぶして粒子を付着させる。その後、過剰に粒子をまぶした場合は、過剰な粒子を風圧、振動、液洗浄などの方法で除く。これによって厚さ方向に粒子一粒の粒子の層を形成させることができる。
(方法C)基材Aの上に紫外線硬化樹脂を1〜100μの厚みで塗布し、乾燥させた後、これに粒子をまぶして粒子を付着させる。その後、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して樹脂を硬化させ、硬化後、過剰な粒子をまぶした場合は、過剰な粒子を風圧、振動、液洗浄などの方法で除く。これによって厚さ方向に粒子一粒の粒子の層を形成させることができる。
単層粒子層としては、密に粒子を敷き詰めてもよく、また隙間を調整してもよい。この粒子サイズと基材への敷き詰め方によって、本発明の防眩フィルムの凹凸ピッチを調整することができる。またこのような粒子層を用いるため、微小ピッチなどを排除することが可能となる。
以下図を用いて説明する。
図4に本発明の防眩フィルムを作るための方法の一例を示した。図4−(1)は基材の上に単層粒子層を形成した概念図を示している。この図4−(1)の粒子の間には隙間が生じている。この隙間を樹脂で埋めて図4−(2)に示したような樹脂と粒子からなる粒子層Bを形成することができる。この粒子層Bの樹脂としては、粘度の低い状態で塗布して隙間を埋めるものが好ましく、紫外線硬化型樹脂を溶媒で希釈するなどして粘度を100mPa・s以下にするのが好ましい。特に1〜50mPa・sの範囲のものが好ましく用いられる。また、塗布する樹脂濃度としては固形分濃度で50%以下に調整して用いるのが好ましい。塗布、乾燥、硬化を行い、塗布量、粘度、濃度を調整して粒子間を埋めるとともに、粒子の高いところと隙間の低いところとの高さを調整することができる。この高さ調整によって、本発明の防眩フィルムの高さを調整することができる。
基材の上に粒子層Bを形成した後、この形状を写し取ることによって本発明の防眩フィルムをえることができる。図4−(3)に形状を写し取ったイメージ図を示した。この形状の転写は、図4−(2)から直接おこなってもよく、また、複数回転写を繰り返しておこなってもよい。なお、同一の型から転写する場合、型の取り扱い時、転写を繰り返すことによって傷が入ることがあり、図4−(2)を直接製品に転写するよりも、一旦別のものに形状を転写し、それをもとにNiスタンパーなどを作成し、これを転写用の型とする方法は好ましく用いられる。また一旦フィルム状に転写し、これを型とすることも好ましい態様の一つである。
凹凸の転写方法については、たとえば公表特許公報2001−511725号、公開特許公報2005−10231号、特開2005−10230号公報などに記載されている方法を用いることができる。
例えば、凹凸を形成する樹脂層が紫外線硬化樹脂の場合、樹脂材料に必要に応じて離型剤や添加物を添加した組成物を、必要に応じて、溶媒を用いた塗工溶液としてフィルムへ塗布成膜する。溶媒としては、ハードコート材の塗工溶液粘度を調整するため各種溶媒を用いてもよく、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジル
アルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル等のエステル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラハイドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類の溶媒、好ましくはトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンおよびブタノール等を用いることができる。
ハードコート材を透明フィルムに塗工後、溶媒を用いた場合は50〜150℃に加熱して溶媒を除き、凹凸形状を有するロール状の型と合わせ、熱または紫外線をあてて樹脂を硬化または半硬化させることができる。加熱する場合は凹凸形状を有するロールそのものを予め加熱されたものを用いることができる。ロール温度とフィルムの接触時間の制御などにより硬化状態を制御することができる。紫外線を照射する場合は凹凸形状を有するロールにフィルムが巻かれた状態で、透明フィルム側から紫外線を照射することによって硬化または半硬化させることができる。硬化または半硬化した樹脂を型から剥離させ、凹凸形状を有するハードコート層を形成することができる。ここで半硬化の場合は、さらに熱または紫外線を照射してさらに硬化させることができる。
塗布溶液の塗布は、ディッピング、スピンコーター、ナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーター、キャップコーターなどの公知の方法を用いて実施することができる。これらのうち、連続塗布が可能なナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーターおよびキャップコーターが好ましく用いられる。
転写用のロールなどの型には、転写したのちの防眩フィルムを剥離する必要があるため、表面に剥離用の離型剤処理をするのが好ましい。離型剤としては、ダイキン化成品販売株式会社製のデュラサーフHD−1100、HD−2100シリーズなどの離型剤として入手できるものを用いることができる。一方、転写させる側の樹脂、例えばハードコート材料内にシリコン化合物などの離型剤を少量添加しておくことも好ましい対応である。
本発明の防眩フィルムは、表面凹凸の形状が付与されたハードコート層などの樹脂層の観察側に、さらに薄膜層を設けてもよい。その場合、光の干渉を利用した反射防止膜を設けるのも好ましい態様である。その場合、1層の低屈折率層を設けてもよく、また、多層の薄膜による反射防止膜を設けてもよい。通常反射防止膜は非常に薄膜であるため、凹凸形状は、ほぼ保持したまま薄膜を形成することができる。これらの内、1層の低屈折率層を設けるのが特に好ましく用いられる。低屈折率層を設けることで、簡便に全体のフィルム特性の透過特性を向上させることができ、また反射率を低下させることができる。
低屈折率層としては、ハードコート層よりも屈折率の低い層であり、好ましくは波長5550nmでの屈折率が1.25〜1.45のものが好ましく用いられる。低屈折率層の屈折率は、入射角5度における最低反射率を2%以下となるよう含有させる微粒子の種類や量、バインダーの種類や量を制御することが好ましい態様である。低屈折率層の厚みとしては50〜200nmの範囲で用いられ、可視光領域での反射防止性能の観点から、通常、入射角5度における最低反射率波長を400〜750nmに有するように厚みを調整されたものが好ましい。
低屈折率層は、シリカ微粒子とバインダーを含有する構成が好ましく用いられる。シリカ微粒子としては、内部に空洞が有っても無くても構わない。分散性、得られる層の表面性、機械的強度の観点から、平均粒子径は120nm以下のものを用いるのが好ましい。平均粒子径が120nmを超えるとヘーズが大きくなり、表面の白ボケが発生する傾向がある。
シリカ微粒子として粒子内部に空洞を有する中空シリカ微粒子を用いることは、低屈折率層の屈折率を低くできるため好ましい。この空洞は、外殻によって包囲されているので、この空洞にバインダーが侵入することはない。そしてこの空洞が存在していることによって低屈折率化を図ることができるものであり、また空洞内へのバインダーの侵入が阻止されていることによって屈折率の増加を防止することができ、反射防止層の低屈折率化を実現できるものである。中空シリカ微粒子の平均粒子径は、40〜120nmのものを用いることが好ましい。中空シリカ微粒子の粒子径が120nmより大きいと、空洞を包囲している外殻の厚さがほぼ一定の場合、屈折率が小さくなるものの、中空シリカ微粒子の強度が弱くなる傾向があり、また表面凹凸が大きくなりすぎることによって透過像がぼやけ、防眩フィルム表面の白ボケが発生する傾向がある。中空シリカ微粒子が40nmより小さいと、強度は高くなるものの、屈折率を下げることが困難になる。屈折率に関しては粒子径の3乗に相関するため非常に大きな要因である。これらの観点から、特に好ましくは平均粒子径として50〜100nmの範囲のものが用いられる。
中空シリカ微粒子の屈折率は、反射防止層の低屈折率化という観点から1.40以下であることが好ましい。屈折率が1.40より大きいと低屈折率化の効果が低い。好ましくは屈折率として1.10〜1.35のものが用いられる。
なお、2種類以上の粒子径のシリカ微粒子や中空シリカ微粒子を併用しても構わない。
次に、低屈折率層を設ける場合の低屈折率層に用いるバインダーについて説明する。
バインダーとしては、単独でも複数を組み合わせてもよい。
好ましいバインダーとしては、以下のものが挙げられる。
(1)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(i−プロポキシ)シラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジ(i−プロポキシ)シラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルエチルジ(i−プロポキシ)シラン、
メチルプロピルジメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシシラン、メチルプロピルジ(i−プロポキシ)シラン、メトキシシラン、エトキシシラン、メチルメトキシシラン、メチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチル(i−プロポキシ)シラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリエチル(i−プロポキシ)シラン、トリプロピルメトキシシラン、トリプロピルエトキシシラン、トリプロピル(i−プロポキシ)シラン、メチルジエチルメトキシシラン、メチルジエチルエトキシシラン、メチルジエチル(i−プロポキシ)シラン、メチルジプロピルメトキシシラン、メチルジプロピルエトキシシラン、メチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、エチルジメチルエトキシシラン、エチルジメチル(i−プロポキシ)シラン、エチルジプロピルメトキシシラン、エチルジプロピルエトキシシラン、
エチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジメチルメトキシシラン、プロピ
ルジメチルエトキシシラン、プロピルジメチル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジエチルメトキシシラン、プロピルジエチルエトキシシラン、プロピルジエチル(i−プロポキシ)シラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)プロパン、1,3−ビス(トリエトキシシリル)プロパン、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキサン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラキス(トリクロロアセトキシ)シラン、テトラキス(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリアセトキシシラン、トリス(トリクロロアセトキシ)シラン、トリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルジアセトキシシラン、メチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルアセトキシシラン、
メチル(トリクロロアセトキシ)シラン、メチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジメチルアセトキシシラン、ジメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリメチルアセトキシシラン、トリメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、トリメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、テトラフルオロシラン、トリクロロシラン、トリブロモシラン、トリフルオロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロモシラン、メチルトリフルオロシラン、メチルジクロロシラン、メチルジブロモシラン、メチルジフルオロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジブロモシラン、ジメチルジフルオロシラン、メチルクロロシラン、メチルブロモシラン、メチルフルオロシラン、ジメチルクロロシラン、ジメチルブロモシラン、ジメチルフルオロシラン、トリメチルクロロシラン、トリメチルブロモシラン、トリメチルフルオロシランなどの加水分解性シラン類。
(2)3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリアセトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−アクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−メタクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−グリシドキシプロピルトリクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリブロモシラン、3−グリシドキシプロピルトリフルオロシランなどの、同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物。
(3)ケイ酸、トリメチルシラノール、トリフェニルシラノール、ジメチルシランジオール、ジフェニルシランジオール、シラノール末端ポリジメチルシロキサン、シラノール末端ポリジフェニルシロキサン、シラノール末端ポリメチルフェニルシロキサン、シラノール末端ポリメチルラダーシロキサン、シラノール末端ポリフェニルラダーシロキサン、オクタヒドロキシオクタシルセスキオキサンなどの、シラノール基を含有するケイ素化合物。
(4)水ガラス、オルトケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸カリウム、オルトケイ酸リチウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸リチウム、オルトケイ酸テトラメチルアンモニウム、オルトケイ酸テトラプロピルアンモニウム、メタケイ酸テトラメチルアンモニウム、メタケイ酸テトラプロピルアンモニウムなどのケイ酸塩を酸やイオン交換樹脂に接触させることにより得られる活性シリカ。
(5)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテル類、ポリアクリルアミド誘導体、ポリメタクリルアミド誘導体、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(N−アシルエチレンイミン)などのアミド類、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸誘導体、ポリメタクリル酸誘導体、ポリカプロラクトンなどのエステル類、ポリイミド類、ポリウレタン類、ポリ尿素類、ポリカーボネート類などの有機ポリマー。これら有機ポリマーの末端や主鎖中に、重合性官能基を有していてもよい。
(6)アルキル(メタ)アクリレート、アルキレンビス(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアクリル系モノマーを重合したもの。アルキレンビスグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシドなどの重合性モノマー。ここで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの両方を指す。これらの重合物である。
(7)硬化性樹脂。一例を挙げると、(メタ)アクリル系UV硬化性樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ノボラック樹脂、シリコーンアクリレート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂などが挙げられる。
(8)上記(1)〜(7)のアルキル基や水素基はフッ素に置換されたものを用いることができる。フッ素に置換されたものは屈折率が小さく、光学的性能に優れている。しかしながら単独では機械的に弱い場合もあるため、無機の微粒子と混合して用いることができる。
バインダーは単独で用いても、複数を併用しても構わない。特に、(2)で列挙した同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物や、(6)で列挙した重合性モノマーまたは(2)や(6)のフッ素置換体を併用することは、機械強度の向上に効果的である。
重合性モノマーの種類は、反応の形態、速度などに応じて適宜選択される。重合性モノマーまたは官能基を有するものを用いる場合には、さらに添加物として重合開始剤を添加することが有効である。重合開始剤としては、熱ラジカル発生剤、光ラジカル発生剤、熱酸発生剤、光酸発生剤など公知のものを、上記の重合性官能基や重合性モノマーの反応形態に合わせて選ぶことができる。
熱/光ラジカル発生剤の具体例としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社より市販されているイルガキュア(登録商標)、ダロキュア(登録商標)と呼ばれるアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、ホスフィンオキサイド系、チタノセン系の各重合開始剤、チオキサントン系重合開始剤、ジアゾ系重合開始剤、o−アシルオキシム系重合開始剤などが挙げられる。これらの中でもイルガキュア(登録商標)907、イルガキュア(登録商標)369、イルガキュア(登録商標)379等の分子内にアミノ基及び/又はモルホリノ基を有する重合開始剤が特に好ましい。また熱/光酸発生剤の具体例としては、三新化学工業株式会社より市販されているサンエイド(商標)SIシリーズ、和光純薬工業株式会社より市販されているWPIシリーズ、WPAGシリーズ、シグマアルドリッチジャパン株式会社より市販されているPAGsシリーズに代表される、スルホニウム系、ヨードニウム系、ジアゾメタン系の各重合開始剤などが挙げられる。
上記の(1)や(2)で表されるシラン類は、部分加水分解・脱水縮合させて用いるのが好ましい。部分加水分解・脱水縮合反応は、加水分解性シランを水と反応させることによって行うが、触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを用いてもよい。その場合、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の存在下で加水分解・脱水縮合反応を行なっても構わない。
バインダー量は、低屈折率層の機械的強度、反射防止性能の観点から、シリカ微粒子と中空シリカ微粒子を合わせた重量を1とした場合に、重量比で0.5以上5.0以下が好ましい。
バインダーそのものの屈折率は、1.3〜1.55のものを用いるのが好ましい。比較的低い屈折率のものを用いることによって、非常に屈折率の低い反射防止層を得ることができる。
本発明において、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面は反応性シラン化合物で処理されているのが好ましい。反応性シラン化合物とは、同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ化合物であり、この化合物で処理されていることによって、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面と反応性シラン化合物が共有結合するとともに、バインダーとの反応が生じるために、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子とバインダーとの密着力を向上させることができる。またシリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面滑り性も向上できるため、鉛筆硬度の高い反射防止フィルムとすることができる。前記重合性官能基としては、特に限定されることなく、ビニル基、アクリル基、メタクリル基などの不飽和二重結合やエポキシ基、水酸基などが挙げられ、これらを複数有していても構わない。
同一分子内に重合性官能基と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物としては、反射防止層のバインダーとしても用いることができる上記(2)記載のもの、またはこれらのアルキル基や水素基がフッ素に置換されたものを用いることができる。具体的には以下のようなものが挙げられる。
例えば、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−グリシド
キシプロピルトリアセトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−アクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−メタクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−グリシドキシプロピルトリクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリブロモシラン、3−グリシドキシプロピルトリフルオロシランなどの化合物、これらのアルキル基や水素基がフッ素に置換されたもの、およびこれらを反応させたものである。
シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面を反応性シラン化合物で処理する方法としては、反応性シラン化合物のシリカ粒子と共有結合をつくる官能基を、部分加水分解・脱水縮合させて用いるのが好ましい。部分加水分解・脱水縮合反応は、加水分解性シランを水と反応させることによって行うが、触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを用いてもよい。
シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面は、1nmあたり0.1〜100個のOH基を有している場合が多く、反応性シラン化合物と処理するにおいて、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面の1/20以上のOH基対応分以上を反応性シラン化合物と反応させるのは好ましい態様であり、さらにフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランと併用して処理するのも好ましい態様である。フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの処理は、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子と反応性シラン化合物存在下に行ってもよいし、それぞれ別々に行ってもよい。
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとしては、例えば、下記式で示されるものを用いることができる。
CF(CF)xCHCHSi(OR)
R:−CH、−C、−イロプロピル基 などのアルキル基
x:1〜10の整数
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの処理は、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面の1/20以上のOH基対応分以上を反応させて結合させるのは好ましい態様である。これにより反射防止層の耐磨耗性をさらに向上させることができるとともに、表面の防汚性の向上、指紋の拭取り性を向上させることができる。
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランのシリカ微粒子や中空シリカ微粒子との反応性の観点から、上記式で、R:−CHが好ましく、xは3〜7が好ましく用いられる。
反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとをシリカ微粒子や中空シリカ微粒子と反応させる方法としては、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の分散液に反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとを混合し、これに触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを添加して、適度な温度と時間を調整することによって反応させることができる。
また、反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの合計モル数を表面OH基の総量とほぼ当量モルとすることにより、反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランのシリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面での量比に対応させることができる。反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シ
ランの割合としては、重量比で10:1〜1:10の範囲で好ましく用いられる。
本発明の防眩フィルムは、凹凸の形状有する好ましくはハードコート層と、多層の反射防止膜とからなる構成をとることができる。多層の反射防止膜としては高屈折率層と低屈折率層からなる構成をとることができる。この場合の構成としては、観察側から低屈折率層/高屈折率層/ハードコート層の構成が好ましく用いられる。高屈折率層とは550nmでの屈折率が低屈折率層よりも高い屈折率を有する層であり、その屈折率差が0.10以上、特に0.2以上あるものが好ましく用いられる。高屈折率層に帯電防止機能を付与することもできる。高屈折率層としては、例えば、チタン、ジルコニウム、亜鉛、アンチモン、インジウム、スズ、セリウム、タンタル、イットリウム、ハフニウム、アルミニウム、マグネシウムなどの金属からなる酸化物または複合酸化物など公知の無機微粒子を、バインダーに分散させたものが用いられる。高屈折率層を設ける場合は、50〜250nmの厚さに設定するのが好ましく用いられる。高屈折率層を設けることにより、最低反射率を低く抑えることができる。
本発明の防眩フィルムムの層構成として、帯電防止層を設ける構成は好ましい態様の一つである。帯電防止層は、透明基材フィルムとハードコート層の間に帯電防止層を設ける層構成が好ましく用いられる。帯電防止層は、界面活性剤、イオン性ポリマーなどの公知の帯電防止剤や導電性微粒子などをバインダーに分散させたものが用いられる。導電性微粒子としては、例えば、インジウム、亜鉛、スズ、モリブデン、アンチモン、ガリウムなどの酸化物あるいは複合酸化物微粒子、銅、銀、ニッケル、低融点合金(ハンダなど)の金属微粒子、金属を被覆したポリマー微粒子、各種のカーボンブラック、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリマー粒子、金属繊維、炭素繊維など、公知のものを用いることができる。この中でも特にITO(スズ含有酸化インジウム)粒子、ATO(スズ含有酸化アンチモン)粒子、五酸化アンチモン粒子が、高い透明性と導電性を発現させることができるので好ましい。
本発明の防眩フィルムの表面抵抗は、表面抵抗率は10Ω/□〜1018Ω/□であることが好ましい。表面抵抗率を下げることによって塵の付着等を押さえることができ、ディスプレイなどに組み込む場合の収率を向上させることができる。このような表面抵抗はこれまでに記載した帯電防止機能を構成する層に持たせることによって達成することができる。
本発明の防眩フィルムは、粘着剤を用いて表示装置表面のガラスなどに貼り付けることによって表示装置の防眩機能や反射防止機能を付与することができる。この粘着剤としては必要に応じて、光学用のアクリル系粘着剤に、各種色素などを含有させることができる。また粘着剤層に粒子を混入させて透過光を僅かに散乱させて制御することもできる。
本発明の防眩フィルムは、表面に滑り性や防汚性などを付与するために、最表面に被覆層を設けてもよい。被覆層は、例えば、フッ素樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂、2酸化ケイ素、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリル系UV硬化性樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ノボラック樹脂、シリコーンアクリレート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂など、公知の任意の材料で形成される。被覆層の膜厚は、好ましくは10nm以下である。被覆層は単層または複数層で構成されていてもよい。防汚効果を発現させるために、上記の中でも、フッ素樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂および熱硬化型シリコーン樹脂が好ましい。
本発明の防眩フィルムは、液晶テレビ、PDP、有機ELなどのフラットパネルディスプレイや、その他、例えば、無機ELディスプレイ、TVブラウン管、ノートパソコン、電子手帳、タッチパネル、液晶ディスプレイ、車載用テレビ、液晶ビデオ、プロジェクシ
ョンテレビ、プラズマアドレス液晶ディスプレイ、電解放出型ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、光ファイバー、光ディスク等の電子情報機器分野;照明グローブ、蛍光灯、鏡、時計等の家庭用品分野;ショーケース、額、半導体リソグラフィー、コピー機器等の業務用分野;液晶ゲーム機器、パチンコ台ガラス、ゲーム機等の娯楽分野などにおいて、映り込みの防止の向上を必要としている非常に広範な用途に用いることができる。
以下、本発明を一層明確にするために実施例などを挙げて更に具体的に説明するが、本発明これら実施例などにより何ら限定されるものではない。
[各種測定方法]
(1)表面形状測定;
凹凸ピッチ:Sλa、スキューネス:SRsk、クルトシス:SRkuの測定
厚さ5mm以上のオプティカルフラット(ガラス製)上にフィルムを貼り、株式会社小坂研究所の表面形状測定器「サーフコーダET4000」を用いて、0.3mm×0.3mm〜5mm×5mmの領域を測定した。測定エリアの選択は最初に5mm×5mmで測定し、Sλaの5〜20くらいに測定長さがなるように行った。X軸の送り速度は0.2mm/s、Yピッチは2〜50μmの範囲で測定長に対して1/100〜1/200を目安とし、生データは最小二乗法によってレベリングされたもので、カットオフを用いずに表面形状パラメータを算出させた。用いたソフトはET4000の標準ソフト「3次元表面粗さ解析プログラム;TDA−22」を用い凹凸ピッチ:Sλa、スキューネス:SRsk、クルトシス:SRkuを算出させた。
(2)凹凸の高さ;
上記(1)で測定したデータについて、個々のX軸方法の測定データを任意に10個以上選択し、この個々の測定線のRmaxの平均値を高さとした。
(3)表面凹凸の断面積評価;
上記(1)で測定したデータを中心面で2値化した。これを画像処理ソフト「ImageJ」を用いて粒子解析を行い、この面積の統計処理を行って、その標準偏差(σ)が断面積の平均値(Sav)に対する割合を求めた。
また断面形状の円形度は、画像処理ソフト「ImageJ」の粒子解析で個々の断面に対して算出される。これを断面積×円形度の平均値を計算し、断面積の平均値で割って加重平均円形度とした。
(4)鉛筆硬度;
JIS−K−5600に規定される鉛筆硬度の評価方法に従い、鉛筆硬度を評価した。
(5)全光線透過率およびヘーズの測定;
日本電色工業株式会社製濁度計(曇り度計)NDH2000を用いて、JIS−K−7361−1に規定される方法にて測定した。
表面ヘーズは、凹凸面を防眩フィルム表層と同様の屈折率を有する液でカバーし、これにガラスカバーで平坦性を出してヘーズを測定し、この値を内部ヘーズとした。その後、先に測定したヘーズから内部ヘーズを引いて、表面ヘーズとした。
(6)表面抵抗率の測定;
測定装置として東亜ディーケーケー社製超絶縁計SM−8210、電極としては平板試料用電極SME−8311を用い、JIS−K−6911に規定される方法によって表面抵抗率を測定した。(20℃、65RH%)
(7)有機ELでの透過像評価;
11インチの有機EL表示装置の外側表面にフィルムを光学用アクリル系粘着剤を用いて貼り付けた。そして有機EL表示装置へ画像を表示し、透過像を斜めから観察して以下の判定基準により目視にて判定した。
◎・・・透過像が完全に鮮明に見える
○・・・透過像が鮮明であるが、真正面から見たときに比べややボケる
△・・・透過像がぼける
×・・・透過像がぼやけて不鮮明
(8)ギラツキ評価;
透過像評価と同様に防眩フィルムを設置し、信号発生器によってグリーン単一色での輝度斑によるギラツキを目視にて判定した。
◎・・・ギラツキがほとんど見られない。
○・・・ギラツキが少し確認できる。
△・・・ギラツキが確認できるが、通常の映像では気にならない。
×・・・ギラツキがひどく、通常の映像でも明確に見えてしまうレベル。
(9)反射特性評価;
透過像評価と同様にして防眩フィルムを設置した。防眩フィルムが形成されている側に蛍光灯の光を直接反射させ、映り込んだ蛍光灯の像のイメージを以下の判定基準により目視にて判定した。
◎・・・蛍光灯の像のイメージがぼやける。
○・・・蛍光灯の像のイメージが少しぼやける。またはぼやけているが像が明るく見える。
△・・・蛍光灯の像のイメージがやや鮮明であるが、周りの景色の映りこみはほとんどない。
×・・・蛍光灯の像のイメージが明確に認識できる。
(10)白浮き評価;
反射特性評価と同様に防眩フィルムを設置し、蛍光灯の光が表面で反射して白っぽく見える程度を以下の判定基準により目視にて判定した。
◎・・・表面の白っぽさが認識できず、黒がしまって見える。
○・・・表面が僅かに白っぽく見える。黒はしまって見える
△・・・表面が少し白っぽく見える。黒が多少くすんで見える。
×・・・表面が白く見え、コントラストの低下が目視で明確に分かる。
[型の形成]
塗工液Aの調整:
A−DPH(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学社製)100重量部をメチルエチルケトン50重量部とメチルイソブチルケトン50重量部の混合溶液に溶解した。この溶液に開始剤として「イルガキュア(商標登録)、184」を3重量部加えて溶解した。
塗工液Bの調整:
A−DPHを100重量部、メチルエチルケトン100重量部、メチルイソブチルケトン100重量部、開始剤3重量部とし、塗工液Aと同様にして塗工液Bを調整した。
ガラス板に塗工液Aをバーコータを用いて塗工し、80℃で乾燥させて厚さ約5μのA−DPHの層を形成させた。この上に下記の粒子A〜Cを均一になるように散布し、過剰に粒子が乗った分を圧気で吹き飛ばした。その後、この粒子の乗ったA−DPHを、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量500mJ/cmで硬化させ、A−DPH上に粒子を固定した。これを顕微鏡で確認したところ、粒子1粒の層がほぼ均一にできていた。
固定した粒子の間に樹脂を埋めるため、塗工液Bを数回に分けて塗工製、乾燥、UV照
射を行い、所定の形状を形成させて、表面形状凹凸を有する粒子層を形成した。
防眩フィルムへ転写させるため、表面形状凹凸を有する粒子層に導電層を形成し、この後電鋳処理を行って、Ni製の型(A〜C)を形成した。
Ni製の型を使用する前に、離型剤としてダイキン化成品販売会社から入手したデュラサーフ(オプツール)HD−2100をディップ処理、室温乾燥、100℃熱処理、リンス洗浄処理を行った。
粒子A:ユニチカ社製ユニビーズSPL−100(ガラスビーズ、粒子径200μm、CV値3%)を用いた。
粒子B:ユニチカ社製ユニビーズSPL−50(ガラスビーズ、粒子径50μm、CV値4%)を用いた。
粒子C:綜研化学社製アクリルビーズMX1000(架橋アクリルビーズ、粒子径10μ、CV値約9%)を用いた。
型A;粒子Aを用いて作成した型
型B;粒子Bを用いて作成した型
型C;粒子Cを用いて作成した型
[塗工液の調整]
(低屈折率層塗工液L−A)
中空シリカ微粒子として触媒化成工業株式会社製、平均粒径60nm、屈折率1.30、固形分20wt%のイソプロパノール(以後IPAと記載する)分散液を用いた。この中空シリカ/IPA分散液100重量部に対し、フッ素系低屈折材料(JSR株式会社製、オプスターTU2085、固形分10.5wt%)50重量部を加えた。プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/t−ブタノール=25/75(重量比)283重量部で希釈し、固形分3wt%の低屈折率層塗工液L−Aを調製した。
(帯電防止層塗工液H−A)
ITO微粒子のエタノール分散液(触媒化成工業社製「ELECOM:V−2506」固形分20.5wt%)20重量部に対して、ジペンタエリスリトールヘキサメタアクリレート1重量部、ITOの分散助剤(燐酸エステル系)0.1重量部、開始剤として「イルガキュア(商標登録)、184」を0.1重量部用い、これらをエタノール溶媒中で混合・分散させて、固形分濃度4wt%の帯電防止層塗工液H−Aを調整した。
[実施例1]
(帯電防止層の形成)
透明フィルム基材として、東レ株式会社製の光学用PETフィルムU46(厚み100μm)を用い、これに「帯電防止層塗工液H−A」をバーコーターを用いて塗工したのち、60℃で2分乾燥後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量500mJ/cmで硬化させて帯電防止層とした。帯電防止層の厚さは約120nmだった。
(転写前駆体の準備)
得られたフィルムをバーコーターを用いて乾燥後の厚みがおよそ10μmになるように塗工液Aを帯電防止層の上に塗工した。バーコーターで塗工後の膜を80℃で3分乾燥させ、凹凸形成させる前の状態にした。
(樹脂層への凹凸の転写)
乾燥を行った樹脂層側と型Aとを空気が入らないように張り合わせ、ローラーで軽くPETフィルム表面をならした。その後、PET側からフュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量700mJ/cmのUVを照射して硬化させた。樹脂層と型Aとをゆっくりと剥離させ、
PETフィルムと帯電防止層の上に凹凸を転写した樹脂層が得られた。このフィルムをさらに樹脂層側から上記同様のUV装置を用いて、UVを500mJ/cm照射して硬化を促進さ、防眩フィルムを得た。
得られたフィルムの表面抵抗を測定したところ、10〜1010Ω/□であった。また「各種測定方法」に記載した方法で評価し、その結果を表1に要約した。
[実施例2]
(低屈折率層の形成)
実施例1で得られたフィルムに「低屈折率層塗工液L−A」をバーコーターを用いて塗工した。その後、120℃で1分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、酸素濃度100ppm以下、照度2600mW/cm、光量1500mJ/cmで硬化させておよそ50〜150nmの厚みの低屈折率層を形成した。
(防眩フィルムの評価)
得られた防眩フィルムを「各種測定方法」に記載した方法で評価した。この評価方法による結果を表1に要約した。
ET4000を用いた1mm×1mmの形状測定において、表面形状は、実施例1と実施例2において大きな有意差は見られなかった。
[実施例3]
型Bを用いた以外は、実施例1及び2と同様にして低屈折率層を形成した防眩フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に要約した。
[実施例4]
型Cを用いた以外は、実施例1及び2と同様にして低屈折率層を形成した防眩フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に要約した。
[比較例1]
A−DPH(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学社製)100重量部を、メチルエチルケトン50重量部とメチルイソブチルケトン50重量部の混合溶液に溶解した。その溶液に開始剤として「イルガキュア(商標登録);184」を3重量部加えて溶解した。これに、IPA−ST(日産化学工業株式会社製、SiO、粒径10〜15nm、30wt%のIPA分散液)を12重量部加え、さらに、3wt%に調整したプレンアクトALM(アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、川研ファインケミカル(株))MIBK溶液を6重量部加と精製水3重量部を加え、1時間攪拌を行い塗工液Cを調整した。
東レ株式会社製の光学用PETフィルムU46(厚み100μm)を用い、これに塗工液Cをバーコーターを用いて塗工したのち、80℃で2分乾燥後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量350mJ/cmで硬化させた。塗工した厚さは約5μmだった。
得られたフィルムの塗工面に導電層を形成し、この後電鋳処理を行って、Ni製の型を形成した。
Ni製の型を使用する前に、離型剤としてダイキン化成品販売会社から入手したデュラサーフ(オプツール)HD−2100をディップ処理、室温乾燥、100℃熱処理、リンス洗浄処理を行った。
得られた型を用いた以外は、実施例1,2と同様にして低屈折率層を有する防眩フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に要約した。
[比較例2]
粒子としてスチレンビーズ、粒子径5μmのものを用いて、特許第4001320号に
記載の方法で防眩フィルムを得た。得られたフィルムの表面へ、実施例2と同様にして低屈折率層を形成した防眩フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に要約した。
本発明の防眩フィルムは、透過特性、反射特性に優れ、かつ、ギラツキや白浮きの少ないバランスの良い優れた防眩フィルムである。各種ディスプレイの表面に防眩フィルムとしての利用が期待される。
シリカ微粒子を凝集させて表面形状を形成させた防眩フィルムサンプルAの正面鳥瞰図である。 防眩フィルムサンプルAの等高線図である。 防眩フィルムサンプルAの中心面でスライスした平面図である。 本発明の防眩フィルムを作るための方法の一例を示した図である。

Claims (3)

  1. 表面凹凸を有する防眩フィルムであり、該凹凸のピッチが20〜500μm、ピッチに対する高さの比が2/1000〜300/1000、凹凸を中心面でスライスした断面積の標準偏差σが断面積の平均値Savの2倍以下であることを特徴とする防眩フィルム。
  2. 該凹凸のスキューネス(SRsk)が、−1.0〜1.0であることを特徴とする請求項1記載の防眩フィルム。
  3. 該凹凸が、粒子層の形状を転写した形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防眩フィルム。
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