JP2009286331A - 車体骨格構造 - Google Patents

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Yoshimitsu Yokoi
義光 横井
Tetsuro Fukuhara
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Abstract

【課題】前面衝突時におけるリインフォースとロッカとの結合部の変形を防止又は抑制することができる車体骨格構造を得る。
【解決手段】アンダーリインフォース48の後端部側がロッカ30に結合されると共に、アッパーリインフォース52の後端部52A側が第一フロアクロスメンバ64の車両下方側を通ってロッカ30に結合されている。また、フロアパネル20の合わせ部22A、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける頂壁部58、及び第一フロアクロスメンバ64の左右フランジ部66A、66Bは、三枚重ねの状態で結合されるので、フロアパネル20、アッパーリインフォース52、及び第一フロアクロスメンバ64の三部品が強固に結合される。
【選択図】図2

Description

本発明は、フロントサイドメンバに入力される車両前方側からの荷重を支持可能なリインフォースを備えた車体骨格構造に関する。
車体骨格構造においては、フロントバンパからフロントサイドメンバに入力された荷重を支持可能なリインフォースがフロアパネルの一方面側(表面側又は裏面側)に結合されると共に、前記リインフォースの後端部がロッカに結合された構造がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−254818号公報
しかしながら、このような構造では、前面衝突時にリインフォースとロッカとの結合部には、局所的な荷重が作用してしまう。このため、上記従来技術は、前面衝突時におけるリインフォースとロッカとの結合部の変形を防止又は抑制するという観点からは改良の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、前面衝突時におけるリインフォースとロッカとの結合部の変形を防止又は抑制することができる車体骨格構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車体骨格構造は、車体フロアの車両幅方向両側に車両前後方向を長手方向として配置されるロッカと、車体前部の両サイドに配置されるフロントサイドメンバの後端部側に前端部側が設けられ、車両後方側へ向けて車両幅方向外側へ延在して前記車体フロアの下面側に結合されると共に後端部側が前記ロッカに結合され、前記フロントサイドメンバに入力される車両前方側からの荷重を支持可能とされたアンダーリインフォースと、前記アンダーリインフォースに対し前記車体フロアを挟んで対向配置され、車両平面視で前記アンダーリインフォースの延在方向に沿って延在して前記車体フロアの上面側に結合されると共に後端部側が前記ロッカに結合されるアッパーリインフォースと、前記車体フロアの上面側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置され、前記ロッカ側に配置される端部が前記アッパーリインフォースの車両上方側に位置して前記アッパーリインフォースの上面側及び前記ロッカに結合されるクロスメンバと、を有する。
請求項1に記載する本発明の車体骨格構造によれば、アンダーリインフォースは、フロントサイドメンバの後端部側に前端部側が設けられ、車両後方側へ向けて車両幅方向外側へ延在して車体フロアの下面側に結合されると共に後端部側がロッカに結合されており、フロントサイドメンバに入力される車両前方側からの荷重は、このアンダーリインフォースによって支持されてアンダーリインフォースとロッカとの結合部に伝達される。
ここで、アンダーリインフォースに対し車体フロアを挟んで対向配置されたアッパーリインフォースは、車両平面視でアンダーリインフォースの延在方向に沿って延在して車体フロアの上面側に結合されると共に後端部側がロッカに結合されているので、フロントサイドメンバに入力された荷重の一部は、アッパーリインフォースからロッカへ伝達される。これによって、ロッカは、アンダーリインフォースとの結合部だけでなく、アッパーリインフォースとの結合部をも含む範囲で荷重を支持する。また、クロスメンバが車体フロアの上面側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置されると共にクロスメンバにおけるロッカ側に配置される端部がアッパーリインフォースの車両上方側に位置してアッパーリインフォースの上面側及びロッカに結合されるので、アッパーリインフォースとロッカとの結合部周辺が強固に結合される。このため、アッパーリインフォースからロッカへ伝達される荷重は、アッパーリインフォースとロッカとの結合部において安定的に支持される。
請求項2に記載する本発明の車体骨格構造は、請求項1記載の構成において、前記ロッカ内に固定された補強部材を有し、前記補強部材には、車両平面視で前記ロッカの長手方向に対し交差する方向に沿って配置されかつ前記ロッカの車両幅方向内側の内壁部に接する第一縦壁部が設けられ、前記アッパーリインフォースの後端部には、前記内壁部側に位置して前記第一縦壁部の車両幅方向内側で前記第一縦壁部に対し直列状に配置された第二縦壁部が設けられている。
請求項2に記載する本発明の車体骨格構造によれば、補強部材がロッカ内に固定され、補強部材の第一縦壁部が車両平面視でロッカの長手方向に対し交差する方向に沿って配置されかつロッカの車両幅方向内側の内壁部に接しており、アッパーリインフォースの後端部には、内壁部側に位置して第一縦壁部の車両幅方向内側で前記第一縦壁部に対し直列状に配置された第二縦壁部が設けられているので、前面衝突時には、アッパーリインフォースの第二縦壁部からロッカの内壁部を介して補強部材の第一縦壁部へも荷重の一部が伝達され、荷重がより分散化される。また、このとき、アッパーリインフォースの第二縦壁部からロッカの内壁部へ荷重を作用させる位置と、補強部材の第一縦壁部による荷重を支持する位置とが対向しているので、第二縦壁部からロッカの内壁部へ荷重が作用しても、ロッカの内壁部の局部変形は、効果的に防止又は抑制される。
請求項3に記載する本発明の車体骨格構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記車体フロアは、前記アッパーリインフォースの後端部の形状に沿って車両上方側へ突出すると共に前記アッパーリインフォースの後端部の車両下方側に重ね合わせられた合わせ部が設けられ、前記車体フロアの合わせ部、前記アッパーリインフォースの後端部、及び前記クロスメンバは、三枚重ねの状態で結合される。
請求項3に記載する本発明の車体骨格構造によれば、車体フロアは、アッパーリインフォースの後端部の形状に沿って車両上方側へ突出すると共に合わせ部がアッパーリインフォースの後端部の車両下方側に重ね合わせられており、車体フロアの合わせ部、アッパーリインフォースの後端部、及びクロスメンバは、三枚重ねの状態で結合されるので、車体フロア、アッパーリインフォース、及びクロスメンバの三部品が強固に結合される。このため、前面衝突時にアッパーリインフォースからロッカへ荷重が伝達される際に、アッパーリインフォースとロッカとの結合部周辺の変形がより効果的に防止又は抑制され、荷重はより一層安定的に支持される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車体骨格構造によれば、前面衝突時におけるアンダーリインフォースとロッカとの結合部の変形を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車体骨格構造によれば、前面衝突時にロッカの内壁部の局部変形をより効果的に防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車体骨格構造によれば、車体フロア、アッパーリインフォース、及びクロスメンバの三部品を強固に結合させることができ、前面衝突時にはアッパーリインフォースとロッカとの結合部で荷重をより一層安定的に支持可能となり、結果として、アンダーリインフォースとロッカとの結合部の変形をより効果的に防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車体骨格構造について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、車体骨格構造の全体構成を模式化した平面図が示されている。図1に示されるように、エンジンルーム10とキャビン12とは、ダッシュパネル14によって隔成されている。ダッシュパネル14の上部は、略垂直板状に形成された垂直板部16となっており、ダッシュパネル14の下部は、この垂直板部16と一体的に設けられて傾斜板状に形成されたトーボード部18となっている。トーボード部18は、車両後方下側へ(車両後方に向けて車両斜め下方側に)傾斜している。トーボード部18の下端部は、車体フロアとしてのフロアパネル20の前端部にスポット溶接等で結合されて一体化されている。フロアパネル20は、キャビン12の底部を構成している。
ダッシュパネル14及びフロアパネル20の略車両幅方向中央部には、略車両前後方向を長手方向として一連のトンネル部24が設けられている。このトンネル部24は、トンネル状に形成されて車体下部を補強している。
フロアパネル20の車両幅方向両側、すなわち、車体側部28の下端部には、ロッカ30(サイドシルともいい、広義には「車両前後方向骨格部材」として把握される要素である。)が車両前後方向を長手方向として配置されている。図2に示されるように、ロッカ30は、車両幅方向外側(車室外側)に配置されたロッカアウタパネル32と、車両幅方向内側(車室内側)に配置されたロッカインナパネル34と、を含んで構成されている。
ロッカアウタパネル32は、車両幅方向内側が開放された断面略ハット状に形成され、ロッカインナパネル34は、車両幅方向外側が開放された断面略ハット状に形成されて頂壁部34A、内壁部34B、及び底壁部34Cによって車両幅方向内側へ凸状に突出した状態で配置されている。ロッカアウタパネル32とロッカインナパネル34とは、上下一対のフランジ部32A、34D同士が接合されることによって閉断面部30Aを備えた閉断面構造を形成している。ロッカ30(ロッカインナパネル34)の車両幅方向内側の内壁部34Bには、トーボード部18の車両幅方向外側の端末部(図示省略)及びフロアパネル20の車両幅方向外側の端末部20Cが車両上方側に折り曲げられた状態でスポット溶接により結合されている。
図1に示されるように、ダッシュパネル14によって隔成されたエンジンルーム10側、即ち車体前部40の両サイドには、左右一対のフロントサイドメンバ42が略車両前後方向を長手方向として配置されている。左右一対のフロントサイドメンバ42の前端部同士は、車両幅方向を長手方向として配置されたフロントバンパリインフォース46によって相互に連結されている。なお、フロントバンパリインフォース46は、フロントバンパ44の一部を構成する高強度の長尺状の部材である。
フロントサイドメンバ42の後端部42Aは、ダッシュパネル14のトーボード部18の車室外面18A(図2参照、エンジンルーム10側の面である前面)の上部にスポット溶接等により結合されている。フロントサイドメンバ42の後端部42Aには、アンダーリインフォース48の前端部48Aがスポット溶接等で結合されている。アンダーリインフォース48は、車両後方側へ向けて車両幅方向外側へ延在し、図2に示されるように、車両上方側が開放された概ね断面略ハット状に形成されており、左右フランジ部がトーボード部18の車室外面18A側及びフロアパネル20の下面20A側に溶接等により結合されると共に、図2の4−4線に沿った拡大断面図である図4に示されるように、後端部48B側がロッカインナパネル34(ロッカ30)に結合されている。
これにより、図2に示されるアンダーリインフォース48は、フロントサイドメンバ42(図1参照)に入力される車両前方側からの荷重F(図1参照)を支持可能とされており、トーボード部18及びフロアパネル20とアンダーリインフォース48とは閉断面部50を備えた閉断面構造を形成している。なお、本実施形態では、図2で一部破断して示された部分及び図2の3−3線に沿った拡大断面図である図3に示されるように、閉断面部50内の所定位置には、アンダーリインフォース48側に補強用のリインフォース49が配設されている。
図2に示されるように、アンダーリインフォース48に対しフロアパネル20を挟んでアッパーリインフォース52が対向配置されている。アッパーリインフォース52は、車両平面視でアンダーリインフォース48の延在方向に沿って延在して(図1参照)、車両下方側が開放された概ね断面略ハット状に形成されており、左右一対の側壁部56A、56B及び頂壁部58によって車両上方側へ凸状に突出すると共に、左右フランジ部54A、54Bがトーボード部18の車室内面18B(キャビン12側の面である後面)側及びフロアパネル20の上面20B側に溶接等により結合されている。つまり、トーボード部18及びフロアパネル20とアッパーリインフォース52とは、閉断面部62を備えた閉断面構造を形成している。
アッパーリインフォース52の後端部52Aにおいて、右側の側壁部56Bは、車両幅方向外側へ向けて曲げられており、車両幅方向に沿って配設される第二縦壁部としての後端縦壁部156を備えている。後端縦壁部156は、ロッカ30(ロッカインナパネル34)の内壁部34B側に位置して、その一般面が車両上下方向及び車両幅方向を含む面を面方向としている(図5参照)。また、アッパーリインフォース52の後端部52Aの端末には、後端フランジ部60が形成されて車両上方側へ折り曲げられている。図4に示されるように、後端フランジ部60は、フロアパネル20の端末部20C及びロッカインナパネル34の内壁部34Bと三枚重ねの状態で溶接され、ロッカ30(ロッカインナパネル34)に結合されている。
また、図3に示されるように、アッパーリインフォース52の車両下方側に位置するフロアパネル20は、アッパーリインフォース52の後端部52Aの形状に沿って車両上方側へ凸状に突出する凸部22を備えている。図6には、フロアパネル20の凸部22の外形が車両斜め上方側から見た状態の斜視図にて示されている。図6に示されるように、凸部22は、フロアパネル20の一般面に対して車両上方側に一段高い台状に形成されている。図3に示されるように、フロアパネル20の凸部22には、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける頂壁部58の車両下方側に重ね合わせられた合わせ部22Aが設けられている。なお、図中の二点鎖線23は、フロアパネル20を車両上方側へ突出させない(フロア面をアップさせない)対比構造の位置を示している(図4も同様)。
図2に示されるように、アッパーリインフォース52とロッカ30との結合部近傍には、クロスメンバとしての第一フロアクロスメンバ64(No.1クロス)の端部64Aが配設されている。第一フロアクロスメンバ64は、車両下方側が開放された断面略ハット状に形成されており、左右一対の側壁部68A、68B及び頂壁部70によって車両上方側へ凸状に突出すると共に、左右フランジ部66A、66Bがフロアパネル20の上面20B側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置されている。これにより、フロアパネル20と第一フロアクロスメンバ64とは、閉断面部72を備えた閉断面構造を形成している。
また、第一フロアクロスメンバ64は、ロッカ30側に配置される端部64Aがアッパーリインフォース52の車両上方側に位置している(換言すれば、アッパーリインフォース52は、第一フロアクロスメンバ64の下を通っている。)。端部64Aにおける左右フランジ部66A、66Bは、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける頂壁部58及びフロアパネル20の合わせ部22Aと共に三枚重ねの状態でスポット溶接(打点を「×」印で示す(図5も同様)。)されてアッパーリインフォース52の頂壁部58の上面側に結合されている。
このように、三枚重ねの状態でスポット溶接できるのは、フロアパネル20がアッパーリインフォース52の後端部52Aの形状に沿って車両上方側へ凸状に突出してアッパーリインフォース52の後端部52Aの車両下方側に重ね合わせられた合わせ部22Aを備えた構成になっているためである。すなわち、例えば、フロアパネル20が図3の二点鎖線23のように平らに形成された対比構造では、前記三枚重ねの状態でスポット溶接はできないが、本実施形態では、アッパーリインフォース52の後端部52Aの車両下方側でフロアパネル20を車両上方側へ持ち上げた構造(フロアパネル20をアッパーリインフォース52の頂壁部58に追従させた構造)としたので、前記三枚重ねの状態でのスポット溶接が可能になっている。
また、図2に示されるように、第一フロアクロスメンバ64は、ロッカ30側の端末で左右及び上側に折り曲げられた端末フランジ部66C、66D、66Eがロッカ30(ロッカインナパネル34の内壁部34B)にスポット溶接によって結合されている。
図1に示されるように、第一フロアクロスメンバ64の車両後方側には、第二フロアクロスメンバ74(No.2クロス)が配設されている。第二フロアクロスメンバ74は、フロアパネル20の上面20B側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置され、ロッカ30に結合されている。
図2に示されるように、アッパーリインフォース52及び第一フロアクロスメンバ64の交差部の車両幅方向外側には、ロッカ30内(ロッカ30の閉断面部30A内)に補強部材としてのバルク80(バルクヘッド)が固定されている。バルク80は、ロッカインナパネル34の内壁部34Bに隣接して配置される内側壁部82を備えている。また、バルク80は、内側壁部82の前端側(車両前後方向の前側)からロッカアウタパネル32側へ略直角に屈曲された第一縦壁部としての前側壁部84を備えると共に、内側壁部82の後端側(車両前後方向の後側)からロッカアウタパネル32側へ略直角に屈曲されて前側壁部84に対し平行に配置された後側壁部86を備えている。
前側壁部84は、車両平面視でロッカ30の長手方向に対し交差(本実施形態で直交)する方向に沿って配置され、本実施形態では、その一般面が車両上下方向及び車両幅方向を含む面を面方向としており、かつロッカ30の車両幅方向内側の内壁部34Bに接している。前側壁部84及び後側壁部86のそれぞれの上端及び下端からは、車両前後方向(互いに離反する方向)へ折れ曲がる上側フランジ部84A、86A及び下側フランジ部84B、86Bが形成されている。上側フランジ部84A、86Aは、ロッカインナパネル34の頂壁部34Aに溶接等により結合され、下側フランジ部84B、86Bは、ロッカインナパネル34の底壁部34Cに溶接等により結合されている。
図5には、ロッカ30におけるバルク80の車両上方側の部位を破断した状態で示す平面図が示されている。図5に示されるように、バルク80の前側壁部84とアッパーリインフォース52の後端縦壁部156とは、一般面の面方向及び車両前後方向位置が揃えられて(合わせられて)おり、互いに車両幅方向の延長位置上に配置されている。換言すれば、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける後端縦壁部156は、バルク80の前側壁部84の車両幅方向内側で前側壁部84に対し直列状に(一直線上に並ぶように)配置されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、アンダーリインフォース48は、フロントサイドメンバ42の後端部42A側に前端部48A側が設けられ、車両後方側へ向けて車両幅方向外側へ延在してフロアパネル20の下面20A(図2参照)側に結合されると共に後端部48B側がロッカ30に結合されており、フロントサイドメンバ42に入力される車両前方側からの荷重Fは、このアンダーリインフォース48によって支持されてアンダーリインフォース48とロッカ30との結合部に伝達される。
ここで、アンダーリインフォース48に対しフロアパネル20を挟んで対向配置されたアッパーリインフォース52は、車両平面視でアンダーリインフォース48の延在方向に沿って延在してフロアパネル20の上面20B側に結合されると共に後端部52A側がロッカ30に結合されているので、フロントサイドメンバ42に入力された荷重Fの一部は、アッパーリインフォース52からロッカ30へ伝達される。これによって、ロッカ30は、アンダーリインフォース48との結合部だけでなく、アッパーリインフォース52との結合部をも含む範囲で荷重を支持する。
補足すると、アンダーリインフォース48とロッカ30との結合部は、前面衝突の際にフロントサイドメンバ42からの荷重を支持する部位であり、比較的大きな荷重(負担)が加わることになる。仮に、この結合部が座屈(崩壊)すると、車体前部40側で衝突性能(エネルギー吸収性能)を発揮する前にキャビン12の変形量が大きくなってしまう。しかし、本実施形態に係る車体骨格構造では、ロッカ30に作用する荷重がアッパーリインフォース52とロッカ30との結合部等にも分散されるので、アンダーリインフォース48とロッカ30との結合部で局部変形することが防止又は抑制される。
また、対比構造と比較すると、例えば、アンダーリインフォースがロッカまで延在してロッカに結合されると共にアッパーリインフォースがクロスメンバまで延在しているような対比構造では、アッパーリインフォースとロッカとが結合されていないので、その分耐力が低く、かつ、クロスメンバよりも車両後方側では、アンダーリインフォースの車両上方側にアッパーリインフォースが存在しない構造となるので、前面衝突時には座屈(崩壊)の起点ができてしまう。このため、前記対比構造は、前面衝突時におけるアンダーリインフォースとロッカとの結合部の座屈(崩壊)を防止又は抑制するための構造としては改良の余地がある。これに対して、本実施形態に係る車体骨格構造では、アッパーリインフォース52が第一フロアクロスメンバ64の車両下方側を通ってロッカ30に結合されているので、前面衝突時には、アンダーリインフォース48とロッカ30との結合部の座屈を防止、又は前記対比構造に比べて前記結合部での変形量を抑制することができる。
また、図2に示されるように、第一フロアクロスメンバ64がフロアパネル20の上面20B側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置されると共に第一フロアクロスメンバ64におけるロッカ30側に配置される端部64Aがアッパーリインフォース52の車両上方側に位置してアッパーリインフォース52の頂壁部58の上面側及びロッカ30に結合されるので、アッパーリインフォース52とロッカ30との結合部周辺が強固に結合される。
さらに、フロアパネル20は、アッパーリインフォース52の後端部52Aの形状に沿って車両上方側へ突出すると共に合わせ部22Aがアッパーリインフォース52の後端部52Aの車両下方側に重ね合わせられており、フロアパネル20の合わせ部22A、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける頂壁部58、及び第一フロアクロスメンバ64の左右フランジ部66A、66Bは、三枚重ねの状態で結合されるので、フロアパネル20、アッパーリインフォース52、及び第一フロアクロスメンバ64の三部品が強固に結合される(強固な結合構造の実現)。このため、前面衝突時にアッパーリインフォース52からロッカ30へ荷重が伝達される際に、アッパーリインフォース52とロッカ30との結合部周辺の変形がより効果的に防止又は抑制され、荷重はより一層安定的に支持される。
また、図5に示されるように、バルク80がロッカ30内に固定され、バルク80の前側壁部84が車両平面視でロッカ30の長手方向に対し直交する方向に沿って配置されかつロッカ30の車両幅方向内側の内壁部34Bに接しており、アッパーリインフォース52の後端部52Aには、内壁部34B側に位置してバルク80の前側壁部84の車両幅方向内側で前側壁部84に対し直列状に配置された後端縦壁部156が設けられているので、前面衝突時には、アッパーリインフォース52の後端縦壁部156からロッカ30の内壁部34Bを介してバルク80の前側壁部84へも荷重の一部が伝達され、荷重がより分散化される。また、このとき、アッパーリインフォース52の後端縦壁部156からロッカ30の内壁部34Bへ荷重を作用させる位置と、バルク80の前側壁部84による荷重を支持する位置とが対向しているので、後端縦壁部156からロッカ30の内壁部34Bへ荷重が作用しても、ロッカ30の内壁部34Bの局部変形は、効果的に防止又は抑制される。ちなみに、側面衝突時には、バルク80の前側壁部84とアッパーリインフォース52の後端縦壁部156とによって、ロッカ30への入力荷重がアッパーリインフォース52に伝達されるので、第一フロアクロスメンバ64及び第二フロアクロスメンバ74の荷重負担を軽減することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車体骨格構造によれば、前面衝突時におけるアンダーリインフォース48(図2等参照)とロッカ30との結合部の変形を防止又は抑制することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図2に示されるフロアパネル20には、アッパーリインフォース52の後端部52Aの形状に沿って車両上方側へ突出する凸部22が設けられ、フロアパネル20の合わせ部22A、アッパーリインフォース52の後端部52Aにおける頂壁部58、及び第一フロアクロスメンバ64の左右フランジ部66A、66Bは、三枚重ねの状態で結合されており、このような構成が好ましいが、例えば、フロアパネルにはアッパーリインフォースの後端部の形状に沿って車両上方側へ突出する部分を形成せず、アッパーリインフォースの後端部及びクロスメンバが二枚重ねの状態で結合される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、アッパーリインフォース52の後端部52Aには、内壁部34B側に位置してバルク80の前側壁部84の車両幅方向内側で前側壁部84に対し直列状に配置された後端縦壁部156が設けられており、このような構成が好ましいが、例えば、アッパーリインフォースの後端部には、内壁部側に位置する部位に第一縦壁部の車両幅方向内側で第一縦壁部に対し直列状に配置されたような第二縦壁部が設けられない構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、バルク80の前側壁部84及びアッパーリインフォース52の後端縦壁部156は、ともにその一般面が車両上下方向及び車両幅方向を含む面を面方向としているが、補強部材の第一縦壁部及びアッパーリインフォースの第二縦壁部は、例えば、ともにその一般面が、車両上下方向、及び、車両幅方向外側へ向けて車両後方側に若干傾斜した方向、を含む面を面方向としてもよい。
なお、上記実施形態では、図1において、第一フロアクロスメンバ64がトンネル部24とロッカ30とを連結して左右一対設けられている場合を例に挙げて図示したが、クロスメンバは、例えば、車両幅方向を長手方向として配置されて左右一対のロッカを連結するクロスメンバであってもよい。第二フロアクロスメンバ74についても同様である。
本発明の一実施形態に係る車体骨格構造の全体構成を模式化して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車体骨格構造の要部構成をキャビン側から見た状態で示す斜視図である。 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。 図2の4−4線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体骨格構造の要部構成を車両上方側から見た状態で示す平面図である(ロッカにおけるバルクの車両上方側の部位を破断した状態で示す。)。 本発明の一実施形態に係る車体骨格構造のフロアパネルの形状等をキャビン側から見た状態で示す斜視図である。
符号の説明
20 フロアパネル(車体フロア)
20A フロアパネルの下面(車体フロアの下面)
20B フロアパネルの上面(車体フロアの上面)
22A 合わせ部
30 ロッカ
34B 内壁部
40 車体前部
42 フロントサイドメンバ
48 アンダーリインフォース
52 アッパーリインフォース
52A アッパーリインフォースの後端部
64 第一フロアクロスメンバ(クロスメンバ)
80 バルク(補強部材)
84 前側壁部(第一縦壁部)
156 後端縦壁部(第二縦壁部)

Claims (3)

  1. 車体フロアの車両幅方向両側に車両前後方向を長手方向として配置されるロッカと、
    車体前部の両サイドに配置されるフロントサイドメンバの後端部側に前端部側が設けられ、車両後方側へ向けて車両幅方向外側へ延在して前記車体フロアの下面側に結合されると共に後端部側が前記ロッカに結合され、前記フロントサイドメンバに入力される車両前方側からの荷重を支持可能とされたアンダーリインフォースと、
    前記アンダーリインフォースに対し前記車体フロアを挟んで対向配置され、車両平面視で前記アンダーリインフォースの延在方向に沿って延在して前記車体フロアの上面側に結合されると共に後端部側が前記ロッカに結合されるアッパーリインフォースと、
    前記車体フロアの上面側に結合されて車両幅方向を長手方向として配置され、前記ロッカ側に配置される端部が前記アッパーリインフォースの車両上方側に位置して前記アッパーリインフォースの上面側及び前記ロッカに結合されるクロスメンバと、
    を有する車体骨格構造。
  2. 前記ロッカ内に固定された補強部材を有し、前記補強部材には、車両平面視で前記ロッカの長手方向に対し交差する方向に沿って配置されかつ前記ロッカの車両幅方向内側の内壁部に接する第一縦壁部が設けられ、
    前記アッパーリインフォースの後端部には、前記内壁部側に位置して前記第一縦壁部の車両幅方向内側で前記第一縦壁部に対し直列状に配置された第二縦壁部が設けられている請求項1記載の車体骨格構造。
  3. 前記車体フロアは、前記アッパーリインフォースの後端部の形状に沿って車両上方側へ突出すると共に前記アッパーリインフォースの後端部の車両下方側に重ね合わせられた合わせ部が設けられ、
    前記車体フロアの合わせ部、前記アッパーリインフォースの後端部、及び前記クロスメンバは、三枚重ねの状態で結合される請求項1又は請求項2に記載の車体骨格構造。
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