JP2009274620A - インストルメントパネル - Google Patents

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和広 河内
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Abstract

【課題】意匠性を損なうことなく、軽量化を図る。
【解決手段】インストルメントパネル基材102の上面部104に凹部106を形成し、この凹部106の底部108の板厚t2が薄肉化されている。また、ネット160は、インストルメントパネル基材102を構成する樹脂材よりも薄く軽量である。よって、インストルメントパネル100は軽量化されている。また、凹部106の底部108を薄肉化することで、例えば、凹部106の底部108に凹凸(波うち)が発生しても、凹部106には伸縮素材からなるネット160が張られた保持フレーム150が取り付けられており、ネット160が意匠面を構成するので、凹部106の底部108の凹凸は乗員からは見えない、或いは、殆ど見えない。よって、意匠性が損なわれない。
【選択図】図1

Description

本発明は、インストルメントパネルに関する。
通常、車室内の前席正面には、インストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルには、物品を収容するグローブボックスが設けられていることが多い。そして、このグローブボックスの前面扉をネット張りで構成することで、外部からグローブボックス内に収容された物品を容易に確認可能とした構成が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、インストルメントパネルのデフロスタダクト配設部の開口に、金網等の剛性を有するネットを配設した構造が提案されている(特許文献2を参照)。
特開2000−71891号公報 特開昭61−98658号公報
ここで、インストルメントパネルは、メータ類などが設けられたコンビネーションメータ等が備えられると共に、このコンビネーションメータ等の周囲を覆うことが主な役割とされている。このような「コンビネーションメータ等の周囲を覆う」という観点からは、軽量化のために、インストルメントパネルの板厚を薄くしても(薄肉化しても)、問題が生じない部位が多い。
しかし、インストルメントパネルの板厚を薄くすると(薄肉化すると)、意匠面に凹凸(波うち)が生じる場合がある。インストルメントパネルは意匠性が重要視されるので、意匠面の均一性が必要であり、このような凹凸(波うち)が生じると意匠性が損なわれる。このため、高い剛性が必要とされない部位であっても、言い換えると凹凸(波うち)が生じても機能的には問題がない部位であっても、インストルメントパネルの板厚を薄くして軽量化することは、意匠性の観点から問題が生じることが多い。
本発明は、上記課題を解決すべく成されたもので、意匠性を損なうことなく、インストルメントパネルの軽量化を図ることが目的である。
請求項1に記載のインストルメントパネルは、車室内の前部に配設された一般面に設けられた凹部と、前記凹部の開放端側に張られ、シート状又はメッシュ状の伸縮素材からなると共に意匠面を構成する表面部材と、前記凹部の一部又は全部を構成し、前記凹部以外の一般面よりも薄肉化された薄肉部と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載のインストルメントパネルでは、薄肉化された薄肉部が凹部に設けられている。また、表面部材も一般面を構成する素材、例えば樹脂板よりも薄く軽量である。よって、本構成を適用することで、インストルメントパネルが軽量化される。
また、凹部の薄肉部は薄肉化されることで、例えば凹部に凹凸(波うち)が発生しても、凹部の開放端側には伸縮素材からなる表面部材が張られ、この表面部材が意匠面を構成するので、薄肉部の凹凸(波うち)は乗員には視認されない(或いは視認されにくい)。よって、意匠性が損なわれない。
このように、意匠性を損なうことなく、インストルメントパネルの軽量化が図れる。
請求項2に記載のインストルメントパネルは、請求項1に記載の構成において、前記凹部の底部には、貫通孔が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載のインストルメントパネルでは、凹部の底部には、貫通孔が形成されているので、インストルメントパネルがより軽量化される。
請求項3に記載のインストルメントパネルは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記凹部の一部又は全部が、別部材とされていることを特徴としている。
請求項3に記載のインストルメントパネルでは、凹部の一部又は全部を別部材とすることで、この別部材を他の部位とは別に成形することが可能である。よって、別部材は更に薄肉化が可能であるので、インストルメントパネルは更に軽量化される。
請求項4に記載のインストルメントパネルは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記凹部には、前記表面部材が張られた枠体が取り付けられていることを特徴としている。
請求項4に記載のインストルメントパネルでは、表面部材が張られた枠体を凹部に取り付けることで、凹部の開放端側には表面部材が張られた構成となる。よって、インストルメントパネルの組立性が向上する(インストルメントパネルの製造が容易である)。また、インストルメントパネルの意匠面を構成する表面部材の素材や色などを、ユーザの好みによって、容易に変えることができる。
請求項5に記載のインストルメントパネルは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記表面部材は、伸縮素材からなるネットであることを特徴としている。
請求項5に記載のインストルメントパネルでは、意匠面を構成する表面部材は伸縮素材からなるネットであるので、従来と異なる新しい感覚(例えば、薄さ、涼しさ等)が表現される。言い換えると、インストルメントパネルの意匠面をネットとすることで、新しい意匠が提供される。
請求項6に記載のインストルメントパネルは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記凹部の内部には、発光部が設けられ、前記発光部が発光することにより、前記表面部材に表示物を表示させる、又は前記表面部材を透して照明することを特徴としている。
請求項6に記載のインストルメントパネルでは、凹部の内部に設けられた発光部は、表面部材の下に配置されているので、通常は乗員には発光部は見えない(或いは見えにくい)。
しかし、発光部が発光することで、表示物(情報や模様等)が表面部材に写り表示され、乗員が視認する。又は表面部材を透して照明する。
よって、例えば、インストルメントパネルの意匠面に発光部を設け表示物(情報や模様等)を表示させる構成や照明させる構成と比較し、意匠性を損なうことなく、意匠面を構成する表面部材に表示物(情報や模様等)の表示や表面部材を透して照明がなされる。
或いは、インストルメントパネルの意匠面を構成する表面部材に表示物(情報や模様)が表示されたり表面部材を透して照明されたりすることで、新しい意匠が提供される。
請求項7に記載のインストルメントパネルは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記凹部の内部には、前記表面部材を透過して入射した外光により発電するソーラーパネルが設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載のインストルメントパネルでは、凹部の内部に設けられたソーラーパネル(太陽電池)は、表面部材を透過して入射した外光により発電する。しかし、ソーラーパネルは、表面部材の下に配置されているので、乗員には見えない(或いは見えにくい)ので、ソーラーパネルをインストルメントパネルに設置しても意匠性が損なわれない。
請求項8のインストルメントパネルは、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の構成において、前記凹部は、フロントウインドシールドガラスに対向する上面部に設けられ、前記表面部材の車室内側端部の少なくとも一部を車両後方側に移動させることで、前記表面部材を伸長させて車両後方側に張り出すフードを形成することを特徴することを特徴としている。
請求項8のインストルメントパネルでは、フロントウインドシールドガラスに対向する上面部に凹部が設けられると共に、表面部材の少なくとも一部が車両後方側に移動させることで表面部材を伸長させて車両後方側に張り出すフードを形成する。よって、フードの上面(意匠面)はネットが伸長することで構成される。言い換えると、インストルメントパネルの上面(意匠面)とフードの上面(意匠面)とが一体となっている。したがって、インストルメントパネルの上面とフードの上面との境界部分に見切り線を発生させない、すなわち、意匠性が損なわれない。
以上説明したように請求項1に記載のインストルメントパネルによれば、意匠性を損なうことなく、インストルメントパネルの軽量化を図ることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載のインストルメントパネルによれば、インストルメントパネルをより軽量化することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載のインストルメントパネルによれば、凹部の一部又は全部を別部材とすることで、更に薄肉化が可能であるので、インストルメントパネルを更に軽量化することができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載のインストルメントパネルによれば、インストルメントパネルの組立性を向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載のインストルメントパネルによれば、意匠面を構成する表面部材をネットとすることで、従来と異なる新しい感覚を表現することができる、という優れた効果を有する。
請求項6に記載のインストルメントパネルによれば、インストルメントパネルの意匠面に発光部を設ける構成と比較し、意匠性を損なうことなく、或いは新しい意匠を提供しつつ、表示物を表示することができる、又は照明することができる、という優れた効果を有する。
請求項7に記載のインストルメントパネルによれば、意匠性を損なうことなく、ソーラーパネルをインストルメントパネルに設置することができる、という優れた効果を有する。
請求項8に記載のインストルメントパネルによれば、上面の意匠面とフードとの境界部分に見切り線を発生させることなく、インストルメントパネルにフードを形成することができる、という優れた効果を有する。
以下、図1から図4を用いて、本発明におけるインストルメントパネルの第一実施形態を説明する。なお、図中の矢印UPは車両上方向を示し、矢印FRは車両前方向を示し、矢印INは車両幅方向内側方向を示す。
図1は、本発明の第一実施形態のインストルメントパネルを示す保持フレーム150を組み付ける前の斜視図であり、図2は、組み付けた後の斜視図である。図3は、図2のA−A線に沿った縦断面図である(インストルメントパネルの車両幅方向中央部の車両前後方向に沿った縦断面図である)。
図1と図2に示すように、車両10の車室内11の車両前方側には(車室内11の前席正面には)、インストルメントパネル100が配置されている。インストルメントパネル100は、樹脂製のインストルメントパネル基材102によって主要部が構成されている。インストルメントパネル基材102は、車両幅方向に延在した長尺状とされていると共に、運転席側(本実施形態では、図1及び図2の右側部位)には、ステアリングコラム(図示略)や各種のメータ類が設けられたコンビネーションメータ(図示省略)が配置されている。
フロントウインドシールドガラス12の下方側には、インストルメントパネル100の上面を構成する略水平の上面部104が設けられている。言い換えると、上面部104はフロントウインドシールドガラス12に対向するように配置されている。
図1と図3とに示すように、インストルメントパネル102の上面(上面部104)には、段差部105が形成されている。段差部105の車両前方側には、ウレタン部材50が設けられている。そして段差部105とウレタン部材50とで、インストルメントパネル100の上面部104に車両下方側に凹んだ凹部106が形成されている。
図3に示すように、ウレタン部材50は、乗員が比較的、手で触る可能性が高い部位に設けられている(図2も参照)。具体的には、インストルメントパネル100の車両後方側上部の角部を構成する略L字状の部材とされている。ウレタン部材50は、ウレタン層52と、このウレタン層52の表面に設けられ意匠面を構成する表皮54と、で構成されている。
凹部106(段差部105)の底部108の板厚t2は、インストルメントパネル基材102の他の部位の板厚t1よりも薄く成形されている(薄肉化されている(板厚t1>板厚t2))。
図1〜図3に示すように、この凹部106には、伸縮素材からなるネット160が張られている保持フレーム150が取り付けられる。保持フレーム150の外形形状は、凹部106の形状と同形状とされている。
また、図1と図3とに示すように、保持フレーム150の下部には、下方に向けて突出する複数の固定片(スナップフィット)152が設けられている。一方、凹部106の底部108には固定片152の先端部のフック部154が係合する係合孔156が形成されている。そして、固定片152のフック部154を係合孔156に挿入し係合させることで、凹部106に保持フレーム150がワンタッチで容易に嵌め込まれ固定される。
図2と図3とに示すように、この凹部106に保持フレーム150が嵌め込まれ固定されることで、保持フレーム150に張られたネット160が、インストルメントパネル100(インストルメントパネル基材102)の上面部104の意匠面の一部を構成する。言い換えると、凹部106の開放端側(開口面106A)にネット160が張られた構成となる。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
ここで、図12には、本発明が適用されていないインストルメントパネル900が示されている。インストルメントパネル900の上面部904には段差部906が設けられ、この段差部906から車両後方側角部にかけて、ウレタン部材950が設けられている。ウレタン部材950は、ウレタン層952と、このウレタン層952の表面に設けられ意匠面を構成する表皮954と、で構成されている。
このようウレタン部材950を用いることで、インストルメントパネル900の見栄えが向上すると共に、乗員が手で押した際にソフト感と剛性感とを出るので触感が向上する。言い換えると、ウレタン部材950によって上質感(高級感)が出ている。しかし、ウレタン部材950は重く、このような構成とすることで、インストルメントパネル900の重量が増加する。また、段差部906もウレタン部材950を支えるだけの剛性が必要とされるので、板厚を薄くすることは困難である。
これに対し、図1〜図3に示すように、本実施形態のインストルメントパネル100は、インストルメントパネル100の上面部104に凹部106が形成され、この凹部106の底部108は薄肉化されている。また、ネット160は、インストルメントパネル基材102を構成する樹脂材よりも薄く軽量である。よって、インストルメントパネル100は軽量化されている。
また、凹部106の底部108を薄肉化することで、例えば、凹部106の底部108に凹凸(波うち)が発生しても、ネット160が凹部106の開放端側(開口面106A)に張られ意匠面を構成しているので、凹部106の底部108の凹凸は乗員からは見えない、或いは、殆ど見えない。よって、意匠性が損なわれない。
このように、本実施形態のインストルメントパネル100は、意匠性を損なうことなく、軽量化が図れている。また、このようにインストルメントパネル100の軽量化が図れることで燃費が向上され、その結果、COの削減に寄与する。
また、成形時に凹部106(段差部105)にヒケやそりが発生しても、意匠性には影響がないので、生産性が向上される。更に、ネット160が張られている保持フレーム150を凹部106に取り付ける構成であるので、例えば、凹部106に直接ネット160を張る構成と比較し、組立性が向上される。
また、ネット160は、伸縮素材とされているので、図4に示すように、乗員が手指Nで触ると撓み変形するので、ソフト感があり触感が向上し、このように触感が向上することで、上質感(高級感)が表現される。ネット160は伸縮素材であるので、手指Nを離すと元(図3の状態)に戻る。
なお、底部108がないと、すなわち、上面部に孔をあけて、孔にネット160を張った構成の場合、ネット160を手指Nで強く押すとネット160が過大に変形し、これにより乗員が違和感を覚えたりネット160が破損したりする可能性がある。また、乗員が見る角度によっては、インストルメントパネル100の内部が見てしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態のように凹部106とすることで、すなわち、底部108を備える構成とすることで、上述した問題の発生が防止される。よって、凹部106の底部108は必要とされている。
更に、インストルメントパネル100の意匠面にネット160を用いることで、従来と異なる新しい感覚(例えば、薄さ、涼しさ等)が表現される。言い換えると、インストルメントパネル100の意匠面にネット160を用いることで、新しい意匠が提供される。
また、乗員が比較的触る機会の多い部位、本実施形態では、インストルメントパネル100の車両後方側上部の角部をウレタン部材50で構成させることで(図2、図3参照)、ソフト感や剛性感などの上質感(高級感)も同時に出している。なお、本発明が適用されていないインストルメントパネル900と比較し、本実施形態では部分的(限定的)にウレタン部材50を設けているので、ウレタン部材50を設けることによる重量の増加は少なく、前述した凹部106の底部108と薄肉化とネット160による軽量化の方が格段に大きい。
また、ネット160(意匠面)の色や材質をユーザの好みによって容易に変更することができる。
つぎに第一実施形態の変形例について説明する。
まず、第一変形例について図5を用いて説明する。図5の斜視図に示すように、インストルメントパネル200を構成するインストルメントパネル基材202の上面部204に形成された凹部206に保持フレーム150が嵌め込まれ固定されることで、保持フレーム150に張られたネット160が、インストルメントパネル200(インストルメントパネル基材202)の上面部204の意匠面の一部を構成する。言い換えると、凹部206の開放端側(開口面206A)にネット160が張られた構成となる。
そして、凹部206の底部208には、複数の貫通孔209が形成されている。よって、上述した第一実施形態のインストルメントパネル100よりも軽量化されている。
つぎに第二変形例について図6を用いて説明する。
図6の縦断面図に示すように、インストルメントパネル210の上面部214に形成された凹部216には、保持フレーム150が嵌め込まれ固定されることで、保持フレーム150に張られたネット160が、インストルメントパネル210の上面部214の意匠面の一部を構成する。言い換えると、凹部216の開放端側(開口面216A)にネット160が張られた構成となる。
また、凹部216の底部218は、別部材構成となっている。つまり、インストルメントパネル基材212の上面には孔が形成され、この孔を底部218で塞ぐことで、上面部14に凹部216が設けられる構造となっている。なお、底部218は溶剤や接着剤等で接合させることで、インストルメントパネル基材212と一体化されている。
このように、底部218を別部材(例えば、シート材)とすることで、例えば、インストルメントパネル基材212のインジェクション成形時の流動性などを考慮する必要がなくなるので、更に底部218の板厚t3を更に薄くできる(更に薄肉化することができる(板厚t2>板厚t3))。つまり、更にインストルメントパネル210を軽量化することができる。
また、第一変形例のよう底部218に貫通孔209(図5参照)を形成してもよい。なお、凹部206の底部208に貫通孔209を形成するよりも(図5参照)、別部材の底部218の成形時に貫通孔209を形成する方が容易であるので、製造コストが低減される。
つぎに、第三変形例について図7〜図9を用いて説明する。
凹部106の車両幅方向中央部分における底部108の上には、LED等の複数の発光体が二次元配列された表示装置252が設けられている。また、凹部106の周縁部には、LED等の発光体から配列された照明装置250が設けられている。なお、図7では、照明装置250、表示装置252の断面を示す斜線は図示を省略している。
通常は、これらの表示装置252及び照明装置250は消灯され、ネット160を介しては、乗員からは見えない(或いは見えにくい)構成となっている。しかし、表示装置252が点灯すると(発光表示されると)、情報や模様がネット160に写り、ネット160に表示され、乗員に視認される。また、照明装置250が点灯するとネット160に透して照明される。
ここで、表示装置252の第一の表示例としては、運転者への注意喚起表示がある。具体的には、図8に示すように、左斜め前方を指す矢印L、車両前方を指す矢印S、右斜め前方を指す矢印Rを、ネット160に表示可能とされ、左斜め前方に注意を喚起させる場合は、図のように矢印Lをネット160に表示させる。
表示装置252の第二の表示例としては、乗員が乗車した際などに行なうイルミネーション表示がある。具体的には、図9に示すように車種、本実施形態の場合は。「LEXUS」(図中のD)を、乗員が乗車した際にネット160に表示する。
なお、上述した表示装置250の第一及び第二の表示例は、あくまでも表示例であって、どのような表示を行なってもよい。また、色も表示する内容に応じて変化するようにしてもよい。
また、周縁部の照明装置250を点灯させることで照明される(図中のP)。このとき照明装置250よる照明は、間接照明となり、柔らかさや高級感が出る。
更に、本変形例では、図7〜図9に示すように、凹部106における車両幅方向外側部分における底部108の上には、ソーラーパネル(太陽電池)254が設けられている。
よって、フロントウインドシールドガラス12から入射した太陽光がネット160を透過してソーラーパネル254に入射することで、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する。つまり、太陽光発電が行なわれる。発電された電気エネルギーはバッテリー(図示略)に充電され、必要に応じて使用される。
このように、凹部106の内部に表示装置250、照明装置252、ソーラーパネル254を設け、凹部106が有効活用されている。
つぎに、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10(A)は第二実施形態のインストルメントパネルの要部を示す平面図であり、図10(B)は第二実施形態のインストルメントパネルの要部の車両前後方向に沿った縦断面図である。
図10(B)に示すように、車室内11の車両前方側には、インストルメントパネル300が配置されている。インストルメントパネル300は、樹脂製のインストルメントパネル基材302によって主要部が構成されている。インストルメントパネル基材302の車室内11側の意匠面を構成する側壁部301の運転席側には、各種のメータ類が設けられたコンビネーションメータ330が配設されている。
フロントウインドシールドガラス12の下方側には、インストルメントパネル300の上面を構成する略水平の上面部304が設けられている。言い換えると、上面部304はフロントウインドシールドガラス12に対向するように配置されている。
インストルメントパネル300の上面部304には、車両下方側に凹んだ凹部306が形成されている。凹部306の底部308の板厚t2は、他の部位の板厚t1よりも薄く成形されている(薄肉化されている)。
この凹部306の開放端側(開口面306A)には、伸縮素材からなるネット360が張られ、このネット160が、インストルメントパネル300(インストルメントパネル基材302)の上面部304の意匠面を構成する。
図10(A)と図10(B)とに示すように、インストルメントパネル基板302の車両後方側の端部は、コンビネーションメータ330の車両上側近傍から車両後方へ張り出したメータフード380を構成している。
前述したネット360の車両後方側の辺部は、メータフード380までに延在している。メータフード380の車両後方側の辺部の車両幅方向中央部には、移動部350が配置されている。スライド軸部352の先端部に設けられている。そして、図中の二点鎖線で示すように、移動部350とスライド軸部352は、車両後方側斜め上方に向けてスライドし、ロック機構(図示略)によって、この位置に固定(ロック)される。
移動部350の移動に伴いネット360が伸長し、ネット360の一部が車両後方側に張り出す(ネット360が引っ張られて引き伸ばされる)。つまり、メータフード380は、実線で示す状態と二点鎖線で示す状態とに、張出量が変化する可変長のメータフード380となっている。また、メータフード380の上面はネット360が伸長することで構成される。
なお、ロック機構(図示略)のロックを解除すると、元の位置(実線)に戻すことができる。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
第一実施形態と同様に、意匠性を損なうことなく、インストルメントパネル300の軽量化が図られると共に、つぎの作用及び効果を有する。
インストルメントパネル300の上面部304の意匠面とメータフード380の上面の意匠面との両方をネット360が構成している。言い換えると、インストルメントパネル300の上面部304の意匠面とフードの上面の意匠面とが一体となっている。よって、インストルメントパネル300の上面部304の意匠面とメータフード380の上面の意匠面との境界部分に見切り線を発生させない、すなわち、メータフード380が可変長であっても、意匠性が損なわれない。
なお、メータフード380は、実線で示す状態と二点鎖線で示す状態とに加え、例えば、図10(A)の二点鎖線Gで示すように、中間位置でロックされるようにしてもよい。つまり、二段階でなく三段階(或いは四段階以上)に、長さ(張出量)が変化する可変長のメータフード380となっていてもよい。
なお、本実施形態では、図10に示すように、張出量が変化する可変長のメータフード380としたが、これに限定されない。メータフード以外のフード、例えば、サンシェードやハンドルカバーであってもよい。
また、張出形状も三角形状以外の形状(図10(A)参照)であってもよい。例えは、車両後方側の辺部が車両後方側に移動(スライド)することで略矩形状のフードが張り出す構成であってもよい。また、車両後方側に張り出していない状態、すなわちフードがない状態からフードが形成される構成であってもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、表面部材は伸縮自在のネットとされているが、これに限定されない。例えば、薄いゴムシートのような伸縮性素材からなるシートであってもよい。また、第三変形例のように内部に発光部を設ける場合、発光部の光が写り表示される半透明な表面部材とする。なお、凹部の内部に発光部を設けない場合は、不透明な表面部材であってもよい。
つぎに、参考例について説明する。
図11は、車両のサイドドア700を示す保持フレームを組み付ける前の斜視図である。図11に示すように、サイドドア700の車室内側面(内装面)を構成するドアトリム702の中央部にはアームレスト710が設けられている。このアームレスト710には、ドアロックノブやパワーウインド等のスイッチ等が配設されている操作ネル712が設けられている。
ドアトリム702におけるアームレスト710の上方側には、車両幅方向外側に向けて凹んだ凹部706が形成されている。この凹部706の車両前方側部分に、サイドドア700を車室内側から開閉する際の操作部となるインサイドハンドル714が設けられている。また、この凹部706の底部708の板厚は、ドアトリム702の他の部位よりも薄くなっている(薄肉化されている)。
この凹部706には、伸縮素材からなるネット760が張られている保持フレーム750が取り付けられる。保持フレーム750の外形形状は、凹部706の形状と同形状とされている。また、インサイドハンドル714に対応する場所には、ハンドル用孔752があけられている。
この凹部706に保持フレーム750が嵌め込まれ固定されることで、保持フレーム750に張られたネット760が、サイドドア700(ドアトリム702)の意匠面の一部を構成する。
なお、第一実施形態と同様に、保持フレーム750の車両幅方向外側に向けて突出する複数の固定片(スナップフィット、図示略)が、凹部706の底部708には形成された係合孔(図示略)に挿入し係合させることで、凹部106に保持フレーム150がワンタッチで容易に嵌め込まれ固定されるようになっている。
このような構成とすることで、本参考例のサイドドア700は、意匠性を損なうことなく、軽量化が図られる。
本発明の第一実施形態のインストルメントパネルを示す保持フレームを組み付ける前の斜視図である。 本発明の第一実施形態のインストルメントパネルを示す斜視図である。 図3は、図2のA−A線に沿った縦断面図である 乗員が手指でネットを押した状態を説明する図3に対応する縦断面図である。 本発明の第一実施形態の第一変形例のインストルメントパネルを示す保持フレームを組み付ける前の斜視図である。 本発明の第一実施形態の第二変形例のインストルメントパネルを示す車両前後方向に沿った縦断面図である。 本発明の第一実施形態の第三変形例のインストルメントパネルを示す車両前後方向に沿った縦断面図である。 表示装置の第一の表示例を説明するための斜視図である。 表示装置の第二の表示例を説明するための斜視図である。 (A)は本発明の第一実施形態のインストルメントパネルの要部を示す平面図あり、(B)は車両前後方向に沿った縦断面図である。 参考例としてのサイドドアを示す保持フレームを組み付ける前の斜視図である。 本発明が適用されてないインストルメントパネルを示す車両前後方向に沿った縦断面図である。
符号の説明
10 車両
11 車室内
12 フロントウインドシールドガラス
100 インストルメントパネル
104 上面部(一般面)
106 凹部
108 底部
150 保持フレーム(枠体)
160 ネット(表面部材)
200 インストルメントパネル
204 上面部(一般面)
206 凹部
208 底部
209 貫通孔
210 インストルメントパネル
214 上面部(一般面)
216 凹部
218 底部
220 インストルメントパネル
250 照明装置(発光部)
252 表示装置(発光部)
254 ソーラーパネル
300 インストルメントパネル
304 上面部(一般面)
306 凹部
308 底部
360 ネット(表面部材)
380 メータフード(フード)

Claims (8)

  1. 車室内の前部に配設された一般面に設けられた凹部と、
    前記凹部の開放端側に張られ、シート状又はメッシュ状の伸縮素材からなると共に意匠面を構成する表面部材と、
    前記凹部の一部又は全部を構成し、前記凹部以外の一般面よりも薄肉化された薄肉部と、
    を備えることを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 前記凹部の底部には、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル。
  3. 前記凹部の一部又は全部が、別部材とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネル。
  4. 前記凹部には、前記表面部材が張られた枠体が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
  5. 前記表面部材は、伸縮素材からなるネットであることを特徴する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
  6. 前記凹部の内部には、発光部が設けられ、前記発光部が発光することにより、前記表面部材に表示物を表示させる、又は前記表面部材を透して照明することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
  7. 前記凹部の内部には、前記表面部材を透過して入射した外光により発電するソーラーパネルが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
  8. 前記凹部は、フロントウインドシールドガラスに対向する上面部に設けられ、
    前記表面部材の車室内側端部の少なくとも一部を車両後方側に移動させることで、前記表面部材を伸長させて車両後方側に張り出すフードを形成することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
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