JP2009274496A - 車両のフィラーチューブ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィラーチューブ5を給油用開口部4に取付ける取付構造において、フィラーチューブ開口端7近傍の外周に設置される外周フランジ9と、外周フランジ9に支持されると共に前記フィラーチューブ外周を所定範囲に亙って囲繞する樹脂製の第1プロテクタ20と、第1プロテクタ20を囲繞すると共に少なくとも車幅方向の外側端部がフィラーチューブ5とフィラーキャツプ13とのシール部の車幅方向の外側端部より外方に配置する金属製の第2プロテクタ50とを有するため、シール部への荷重集中が回避できる。
【選択図】 図2
Description
フィラーキャップの領域に衝撃が加わった場合、このフィラーキャップの外側にはフィラーリッドしか存在していない。つまり、フィラーチューブが変形、破断するような大きな荷重ではなくても、フィラーリッドが変形または破壊されるとフィラーキャップに直接荷重が作用し、フィラーキャップによるフィラーチューブ開口のシール性の悪化、更にはフィラーキャップの離脱等に繋がる恐れがある。
第2プロテクタを安価の製造できると共に、第1プロテクタとの密着性を高めることが可能となり第1プロテクタの支持剛性及び荷重分散性を向上できる。
尚、図示しない燃料タンクはリアドア開口部2の後方でサイドフレーム(図示略)のキックアップ部下方に配置されており、燃料タンクから後述するフィラーチューブ5(図2参照)は給油用開口部4に向かって後方斜め上に向かって延設配置されている。
第1分割体21の高さは、上方部分がフィラーチューブ開口端7と略同じ高さ位置で、車幅方向外側に位置するように設定されており、後述する第2分割体22よりも高く構成されている。
外周フランジ9の張出し部11の上面と第1分割体21の補強リブ30の下面及び第2分割体22の補強リブ41の下面とが外周フランジ9の張出し部11上の接着剤49により固定されることで、第1プロテクタ20はフィラーチューブ5に支持されている。
第2プロテクタ50には、第1プロテクタ20の第2係合部27,27,39と係合可能な楕円状の第2被係合部53,53,54と、位置決め突起26と嵌合可能な切欠部55が形成されている。
第2プロテクタ50の車両外側外周面は第1プロテクタ20の外周面と同形状となるように形成されているため、第1分割体21に対応する部分は、上方部分がフィラーチューブ開口端7と略同じ高さ位置で、且つ車幅方向外側に位置するように構成されている。
図6に示すように、環状部材56は、上端フランジ部57と下側段部58とから構成されている。下側段部58の下方部分は複数の脚部分によって形成されている。
図7に示すように、ダストカバー60は、内周リップ部59と上端外周外側に張出す第1リップ部61と環状の本体部62と下側外周外側に張出す第2リップ部63と受け部64とから構成されている。
一方、内周リップ部59は内周に位置する第2プロテクタ50に当接している。
図8に示すように、フィラーチューブ5には予め外周フランジ9がアーク溶接で設置されている。尚、フィラーチューブ5側部にはベントパイプ65が接続されている。
図9,10に示すように、第1分割体21を上方部分がフィラーチューブ開口端7と略同じ高さ位置となり、車幅方向外側に位置するように位置決めすると共に、補強リブ30が外周フランジ9の張出し部11上になるようにセットした上で、ガイド部35,36が第2分割体22の空間45,46に収容され、フィラーチューブ5が挟み込まれるように第2分割体22を組付ける。第2分割体22の第1係合部47が第1分割体21の第1被係合部37に係合すると第1プロテクタ20のフィラーチューブ5への装着は完了する。
尚、張出し部11上面には接着剤が予め塗布されているが、接着剤は省略することも可能である。
第1分割体21の突起26に合わせて切欠部55を配置すると、第2プロテクタ50の溶接部51の段部52と溶接部51とが凹部48に収容される状態となる。この位置関係で、第1プロテクタ20の第1、第2フランジ部25,38に第2プロテクタ50の下端が当接すると第2係合部27,27,39が第2被係合部53,53,54に係合される。
この状態で、フィラーチューブ5の組立て体は車両のフィラーベース部3に組付けられる。
更に、フィラーキャツプ13に荷重が掛かった場合でも、キャップ部14の爪部13aがシール部16から離脱することで、内蓋部15及びシール部16に影響はなく、シール性は維持される。
5 フィラーチューブ
7 フィラーチューブ開口端
9 外周フランジ
11 張出し部
13 フィラーキャップ
20 第1プロテクタ
21 第1分割体
22 第2分割体
25 フランジ部
27 第2係合部
28 荷重伝達部材
34 収容部
39 第2係合部
37 第1被係合部
47 第1係合部
48 凹部
50 第2プロテクタ
53 第2被係合部
54 第2被係合部
59 内周リップ
61 第1リップ部
63 第3リップ部
Claims (6)
- 燃料タンクに接続されたフィラーチューブと、このフィラーチューブ開口端をシールするフィラーキャツプとを有し、前記フィラーチューブを車体パネルに設けられた給油用開口部に取付ける車両のフィラーチューブ取付構造において、
フィラーチューブ開口端近傍の外周に設置される外周フランジと、
前記外周フランジ部に支持されると共に前記フィラーチューブ外周を所定範囲に亙って囲繞する樹脂製の第1プロテクタと、
前記第1プロテクタを囲繞すると共に少なくとも車幅方向の外側端部が前記フィラーチューブとフィラーキャツプとのシール部の車幅方向の外側端部より外方に配置する金属製の第2プロテクタと、
を有することを特徴とする車両のフィラーチューブ取付構造。 - 前記第1プロテクタは、前記フィラーチューブの周方向の一部領域を覆うと共に前記外周フランジを覆う収容部と第1被係合部とを有する第1分割体と、
前記フィラーチューブの周方向の残りの領域を覆うと共に前記外周フランジを収容する収容部と第1係合部とを有する第2分割体とを有し、
前記第1、第2分割体が前記フィラーチューブを挟み込んだ状態で前記第1係合部と第1被係合部とが係合することで前記外周フランジを収容しつつ所定長さ範囲のフィラーチューブ外周を囲繞することを特徴とする請求項1に記載の車両のフィラーチューブ取付構造。 - 前記第1プロテクタは外周に突出するフランジ部と第2係合部とを有すると共に前記第2プロテクタは内周に第2被係合部を有し、
前記第2プロテクタは前記フランジ部に載置された状態で第2係合部と第2被係合部とを介して前記第1プロテクタに係合固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のフィラーチューブ取付構造。 - 前記第1プロテクタの車幅方向の外側のフランジ部下方には入力された荷重をフィラーチューブに伝達する荷重伝達部材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両のフィラーチューブ取付構造。
- 前記第2プロテクタは板状の金属をその両端部を重ねて接合された環状部材とされ、前記第1プロテクタの外周面に前記接合部を収容する収容部が形成されたことを特徴とする請求項1〜4に記載の車両のフィラーチューブ取付構造。
- 給油用開口部と前記フィラーチューブとの間に設置されると共に前記車体パネルとの間をシールする外周リップと、前記第2プロテクタを支持すると共に2プロテクタとの間をシールする内周リップとを有するダストカバーを設けたことを特徴とする請求項1〜5に記載の車両のフィラーチューブ取付構造。
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