JP2009268325A - フライバックコンバータ - Google Patents

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信之 井上
Yasuki Takeda
泰樹 武田
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Abstract

【課題】誤動作が少なく、理想動作が可能で、かつ損失の少ない同期整流方式のフライバックコンバータを提供する。
【解決手段】メインスイッチSW1の制御回路1に、同期整流スイッチSW2の制御回路を設けて同期整流スイッチSW2を制御可能に構成するとともに、トランスTの2次側の電圧を検出する電圧検出線2を接続する。そして、制御回路1により同期整流スイッチSW2がメインスイッチSW1と逆位相でON/OFFするように制御させる。そして、電流不連続モードの場合、同期整流スイッチSW2をONさせているときに、制御回路1により2次巻線の電圧V2を監視し、この電圧V2が正電圧から負電圧に変化すると、同期整流スイッチSW2をOFFさせ、メインスイッチSW1を次にONさせた後に再びOFFさせる時点までその状態を維持させる。
【選択図】 図1

Description

この発明はフライバックコンバータに関し、より詳細には、スイッチングトランスの2次巻線側に同期整流スイッチを備えたフライバックコンバータの制御技術に関する。
図5(a)は、従来のフライバックコンバータの基本構成を示す回路図である。
この種のフライバックコンバータは、周知のとおり、1次巻線N1と2次巻線N2とが逆極性(コイルの巻き始める方向を「・」で示す)となるように巻装されたトランスTの1次巻線N1に、制御回路1からの駆動信号P1によって高速スイッチングが可能なメインスイッチSW1(例えば、トランジスタやFETなどの半導体素子)を接続するとともに、2次巻線N2側に整流ダイオードD1及び平滑コンデンサC2を接続し、該平滑コンデンサC2の両端から出力電圧Voutを取り出すように構成されている。なお、図においてC1は入力側に設けられたコンデンサを示している。
図5(b)は、このようなフライバックコンバータの動作の一例を示す波形図である。図において、P1はメインスイッチSW1の駆動信号、Vd1は整流ダイオードD1に印加される電圧、In2は2次巻線N2に流れる電流の波形をそれぞれ示している。
図示のように、制御回路1からの駆動信号P1がONすると(図のTonの期間参照)、メインスイッチSW1がONとなってトランスTの1次巻線N1に入力電圧Vinが印加され、1次巻線N1に電流が流れる。このとき、トランスTの2次巻線N2は逆極性であるため、2次側の整流ダイオードD1には逆方向電圧が印加されるため電流は流れず、1次巻線N1に供給されたエネルギはトランスT内に蓄積される。
そして、駆動信号P1がOFFすると(図のToffの期間参照)、メインスイッチSW1がOFFとなりトランスTの1次巻線N1への電力供給が停止され、これと同時に2次巻線N2には逆起電力が発生し、整流ダイオードD1には順方向電圧が印加されて整流ダイオードD1が導通し、トランスTに蓄積されていたエネルギが出力側(コンデンサC2)に放出される。
ここで、図5(b)は、制御回路1が電流不連続モード(Toffの期間中にトランスTに蓄積されたエネルギを全部放出させる動作モード)で動作している状態を示しており、この場合、2次巻線N2に流れる電流In2が零になっても次にメインスイッチSW1をONさせるまでの間に一定の期間taが存在している。ところで、この動作モードとしては、図5(b)に示す電流不連続モードの他に、Toff期間の終了と同時にエネルギの放出が完了する臨界モードと、Toff期間中にエネルギの全部を放出せず残留エネルギを残しつつTon期間が開始する電流連続モードとがあるが、いずれの動作モードを採用するかは制御回路1において設定される。なお、後述する本発明は、制御回路1が上記電流不連続モードを有するフライバックコンバータに適用される。
そして、このようにしてトランスTに蓄積されたエネルギの放出が終わると、制御回路1は再び駆動信号P1をONとし、それ以降は出力電圧Voutの目標電圧に応じて設定されるON/OFF比率に応じて駆動信号P1のON/OFFを繰り返して、出力側に電力を供給する。なお、その際、図示のフライバックコンバータでは、出力電圧Voutを制御回路1で監視し、出力電圧Voutが目標電圧に安定するように駆動信号P1のON/OFF比率のフィードバック制御が行なわれるように構成されている。
ところで、このように2次側の整流回路にダイオードD1を使用するフライバックコンバータにおいては、整流ダイオードD1の順方向電圧VFは、通常、0.5V程度であることから、出力電圧Voutが低い電圧(例えば、3.3V程度)の場合、出力電圧に占める整流ダイオードD1の順方向電圧VFの割合が高くなり、高い変換効率を得ることができないという問題がある。
そのため、このような問題を解消すべく、整流ダイオードD1に代えてオン損失の少ないパワーMOSFETを同期整流スイッチSW2として用いた同期整流方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6(a)は、このような同期整流方式を採用したフライバックコンバータの回路構成の一例を示している。ここで、パワーMOSFETは、ゲート−ソース間にスレッショルド電圧以上の信号を加えるとON状態となり、ドレインからソースの方向とソースからドレインの方向のいずれの方向も導通状態となってしまうという特性があることから、このようなパワーMOSFETを同期整流スイッチSW2として用いる場合、逆方向(整流ダイオードD1における逆方向)の電流が流れるのを阻止して、順方向の電流のみを流すように制御する必要がある。そのため、この図6(a)に示す回路では、出力がパワーMOSFETのゲートに接続された検知器(コンパレータCP)を用いて2次側の回路に流れる電流を監視し、電流の反転に合わせてパワーMOSFETのON/OFFを切り替えるように構成されている。
特開平7−7928号公報
しかしながら、図6(a)に示すこのような回路構成では、以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
(1) すなわち、同期整流スイッチSW2が容量成分を持たない理想的なスイッチ(図6(b)(イ)参照)であれば、メインスイッチSW1がOFFとなってトランスTに蓄積されていたエネルギの放出が開始されると、2次側の回路に流れる電流(In2)は次第に減少して零になり、次にメインスイッチSW1が再びOFFとなってエネルギを放出するまで零の状態を維持するが、この種のパワーMOSFETは、図6(b)(ロ)に示す等価回路のように寄生容量aと寄生ダイオードbとを有していることから、実際の回路では、トランスTのインダクタンス成分とパワーMOSFETの寄生容量aとによって2次側の回路の電流が正から零に切り替わったときに電圧振動が起こり、同時に電流も振動する(図6(c)のtbの期間の波形参照)。
そのため、図6(a)に示す回路構成では、検知器がこの電流の振動を検知してパワーMOSFETが誤動作(具体的には、図6(c)の誤動作例1に示すように、パワーMOSFETのゲートに与えられる駆動信号P2が電圧振動に伴ってON/OFFを繰り返すという動作)を起こす場合があった。
(2) また、図6(a)の回路構成では、2次側の回路の電流を検出するにあたり、検知器は電流を電圧に置き換えて検出していることから検知器の入力電圧は微少電圧となるため、検知器のバラツキ(オフセットのバラツキ)により、電流が零でないのに零と誤判定する(具体的には、図6(c)の誤動作例2に示すように、電流が零でないのに駆動信号P2をOFFにする)場合があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、誤動作が少なく、理想動作が可能で、かつ損失の少ない同期整流方式のフライバックコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフライバックコンバータは、トランスの2次側に同期整流スイッチを備えたフライバックコンバータにおいて、上記トランスの2次巻線の電圧を監視する電圧監視手段を設け、スイッチング制御部は、上記トランスの1次側のメインスイッチをOFF状態に維持し、かつ、上記トランス2次側の同期整流スイッチをON状態に維持している状態において、上記電圧監視手段によって上記2次巻線の電圧が正電圧から負電圧に変化したことを検出すると、上記同期整流スイッチをOFFさせるとともに、上記メインスイッチを次にONさせた後に再びOFFさせる時点まで上記同期整流スイッチのOFF状態を維持する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明のフライバックコンバータは、トランスの1次側のメインスイッチのON/OFF制御を行なうスイッチング制御部を用いて同期整流スイッチのON/OFF制御を行なう。この同期整流スイッチの制御にあたっては、スイッチング制御部は、メインスイッチをOFFさせると同時に同期整流スイッチをONにする。そして、この状態、つまり、メインスイッチをOFF状態に維持し、かつ、同期整流スイッチをON状態に維持している状態にあるときに、電圧監視手段により検出される2次巻線の電圧が正電圧から負電圧に変化すると、そのタイミングで同期整流スイッチをONからOFFに切り替える。そして、次にメインスイッチをONさせてから再びOFFさせるまで同期整流スイッチのOFF状態を維持する。
このように、本発明のフライバックコンバータは、トランスの2次巻線の電圧が正電圧から負電圧になったときに同期整流スイッチをOFFさせ、その後再びメインスイッチをOFFさせるまでこの状態が維持されるので、電流不連続期間において電圧振動が発生しても、当該電圧振動により同期整流スイッチがON/OFFを繰り返すことが防止される。
そして、本発明はその好適な実施態様として、前記トランスに補助巻線を設け、前記電圧監視手段はこの補助巻線の電圧を監視するように構成してもよい。
すなわち、トランスに設けられた補助巻線には2次巻線の電圧に比例した電圧が現れるので、2次巻線の電圧を直接検出せずに、この補助巻線の電圧を監視して、電圧が正電圧から負電圧に変化するタイミングで同期整流スイッチをONからOFFに切り替えるように構成することもできる。そして、この場合も、同期整流スイッチをOFFさせた後は、次にメインスイッチをONさせてから再びOFFさせるまで同期整流スイッチのOFFの状態を維持する。
この実施態様では、2次巻線の電圧を補助巻線を通じて間接的に検出しているので、スイッチング制御部をトランスの1次側に設けることができる。
さらに、本発明は他の好適な実施態様として、前記スイッチング制御部がメインスイッチのON/OFF制御を疑似共振方式で行なうように構成することができる。
すなわち、この実施態様によれば、メインスイッチが疑似共振方式でON/OFF制御されるので、スイッチングロスが少ないフライバックコンバータを提供することができる。
本発明によれば、スイッチング制御部が、トランスの2次巻線又は補助巻線の電圧が正電圧から負電圧になったことを検出して同期整流スイッチをOFFにし、次にメインスイッチをONさせてから再びOFFさせるまで同期整流スイッチのOFF状態が維持されるので、電流不連続期間において電圧振動が発生しても同期整流スイッチが誤動作をすることがなく、理想動作が可能で、かつ損失の少ない同期整流方式のフライバックコンバータを提供することができる。
以下、本発明に係るフライバックコンバータを適用したスイッチング電源装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るフライバックコンバータの第1の実施形態を示しており、図1(a)は同フライバックコンバータの概略構成を示す回路図であり、図1(b)はその波形図を示している。
この図1に示すフライバックコンバータは、メインスイッチSW1のON/OFF制御を行なう制御回路(スイッチング制御部)1に、トランスTの2次巻線N2の電圧に基づいて同期整流スイッチSW2のON/OFF制御を行なう機能を持たせるようにしたものであって、これに伴って、トランスTの2次巻線N2の電圧を検出するための構成と、この検出した電圧に基づいて同期整流スイッチSW2のON/OFF制御を行なうための構成とが付加されている。その他の点は、上述した図6に示したフライバックコンバータと同様であるので、構成が共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
この第1の実施形態のフライバックコンバータにおいては、同期整流スイッチSW2がトランスTの2次巻線N2の−極側に接続されていることから、2次巻線N2の−極側に2次巻線N2の電圧を検出するための電圧検出線2の一端が接続されるとともに、その他端が制御回路1に接続され、2次巻線N2の電圧信号を制御回路1に取り込み可能に構成される。つまり、本実施形態では、この電圧検出線2と制御回路1の一部の回路によってトランスTの2次巻線N2の電圧を監視する電圧監視手段が構成されている。
そして、制御回路1は、この電圧検出線2を介して検出される2次巻線N2の電圧V2に基づいて同期整流スイッチSW2のゲートに駆動信号P2を与えることにより、同期整流スイッチSW2のON/OFF制御を行なうように構成されている。なお、図において符号3は、この駆動信号P2を同期整流スイッチSW2に与えるための信号線を示している。
しかして、このように構成されたフライバックコンバータの動作(制御回路1の制御構成)を図1(b)の波形図を参照しながら以下に説明する。
この制御回路1におけるメインスイッチSW1のON/OFF制御に関する構成は従来より知られている公知の制御回路と同様の構成が採用される。すなわち、この制御回路1はメインスイッチSW1の制御端子(図示例ではメインスイッチSW1としてFETを用いているのでFETのゲート端子)に接続される信号線4を介してメインスイッチに駆動信号P1を与えるように構成されている。そして、この駆動信号P1は、制御回路1内に設けられるPWMコントローラ(図示せず)によって生成される。
ここで、このPWMコントローラの構成並びに駆動信号P1のON/OFF比率等は公知であるので説明を省略するが、本実施形態においては、少なくともこのPWMコントローラとしては、擬似共振方式(トランスTに補助巻線を設け、この補助巻線(図示せず)で1次側の電圧が低下したことをPWMコントローラが検出する構成)を採用し、電流不連続モードを有するコントローラが用いられている。図1(b)はこの電流不連続モードで動作している状態を示している。また、本実施形態では、このPWMコントローラは、駆動信号P1のON/OFF比率の設定にあたり、出力電圧Voutを監視し、この出力電圧が目標電圧となるようにフィードバック制御を行なうように構成されている。図において符号5はこのフィードバック制御用の電圧検出線を示している。
そして、制御回路1から図1(b)に示すメインスイッチSW1の駆動信号P1が出力されると、この駆動信号P1がONの期間TonにトランスTの1次巻線N1に入力電流が流れ、トランスTにエネルギが蓄積され、駆動信号P1がOFFになると、そのToffの間にトランスTに蓄積されていたエネルギが2次側に放出される。
このとき、制御回路1では、同期整流スイッチSW2のON/OFF制御にあたり、基本的には、同期整流スイッチSW2がメインスイッチSW1と逆位相でON/OFFするように駆動信号P2を生成して同期整流スイッチSW2のゲートに与えるが、本実施形態に示すように電流不連続モードで動作している場合には、電流不連続期間においては以下のような制御を実行する。
すなわち、制御回路1は、上述したメインスイッチSW1をOFFさせる駆動信号P1を出力する際に、これとタイミングを合わせて同期整流スイッチSW2の駆動信号P2をONにする。これにより、同期整流スイッチSW2が導通し、トランスTの2次巻線N2には逆起電力による電流In2が流れる。この電流In2は、図1(b)にも示すように、エネルギの放出に伴って順次減少し、やがて零になる。そして、電流In2が零になると2次側の回路に電圧振動が起こり、電流In2も微小な電流振動を起こすことは上述したとおりである。
制御回路1は、このような状態、つまり、メインスイッチSW1の駆動信号P1がOFFに維持され、同期整流スイッチSW2の駆動信号P2がONに維持されている状態にあるときに、上記電圧検出線2を介して2次巻線N2の電圧を監視し、2次巻線N2の電圧が正電圧から負電圧に変化する時点を検知する。具体的には、本実施形態では、2次巻線N2の電圧V2が正電圧から負電圧に反転する時点を検出し、この反転を検出したタイミングで同期整流スイッチSW2をONからOFFに切り替える制御信号P2を出力する。
ここで、同期整流スイッチSW2をOFFさせるタイミングとして2次巻線N2の電圧を監視するようにしているのは、電圧振動は電流振動に比べて変動が大きく検出が容易であるからであり(図1(b)のIn2及びV2の振動波形参照)、トランスTのエネルギの放出を確実に捉えることができるからである。
そして、制御回路1は、同期整流スイッチSW2をOFFさせると、次にメインスイッチSW1をONさせてから再びOFFさせるまで同期整流スイッチSW2のOFF状態を維持する。すなわち、制御回路1は、少なくとも、メインスイッチSW1に対する駆動信号P1がOFFからONになるまで同期整流スイッチSW2に対する駆動信号P2のOFF状態を維持するように構成される。
上述したように、制御回路1は、同期整流スイッチSW2がメインスイッチSW1と逆位相でON/OFFするように駆動信号P2を生成して同期整流スイッチSW2に与える制御構成を有することから、メインスイッチSW1に対する駆動信号P1がOFFからONになるまで同期整流スイッチSW2の駆動信号P2をOFF状態に維持するようにしておけば、その後のメインスイッチSW1がONの期間中は同期整流スイッチSW2に対する駆動信号P2もOFF状態が維持されるので、結果的には、次にメインスイッチSW1がOFFからONになってから再びOFFするまで同期整流スイッチSW2のOFF状態が維持されることとなる。なお、メインスイッチSW1を再びOFFさせる駆動信号P1を出力する場合、制御回路1は、上述したように同期整流スイッチSW2をONにする駆動信号P2を出力し、以後、メインスイッチSW1のON/OFFに合わせて上述した動作を繰り返す。
したがって、本実施形態の構成によれば、制御回路1は、2次側の回路の電流In2が零になったことを確実に検出して同期整流スイッチSW2をOFFせることができるとともに、電流不連続期間における電圧振動によって同期整流スイッチSW2を誤動作させることなく同期整流スイッチSW2のOFF状態を維持することができる。そのため、本実施形態によれば、同期整流スイッチSW2の誤動作がなく、理想動作が可能で、かつ損失の少ない同期整流方式のフライバックコンバータを提供することができる。
なお、この第1の実施形態に示すフライバックコンバータは、図2に示すように、同期整流スイッチSW2を2次巻線N2の+極側に設けることも可能であり、その場合、2次巻線N2の電圧を検出するための電圧検出線2も2次巻線N2の+側のラインに接続される。
次に、本発明の第2の実施形態を図3に基づいて説明する。この図3に示すフライバックコンバータは、上述した第1の実施形態における電圧監視手段の構成を改変したものである。
すなわち、この第2の実施形態に示すフライバックコンバータは、上述した実施形態1では電圧監視手段が2次巻線N2の電圧V2を直接監視していたのに対し、この構成に代えて、トランスTに補助巻線N3を設け、この補助巻線N3の電圧V3を電圧監視手段で監視することにより、間接的に2次巻線N2の電圧を監視するように構成している。
具体的には、トランスTの2次側に2次巻線N2と同極性の補助巻線N3を巻装し、この補助巻線N3に補助巻線N3の電圧を検出する電圧検出線6を接続して、補助巻線N3の電圧を制御回路1に取り込み可能に構成している。
つまり、この構成によれば、補助巻線3には2次巻線N2の電圧V2に比例した電圧V3が発生するので、制御回路1ではこの電圧V3に基づいて2次巻線N2の電圧変動を監視するように構成される。
具体的には、本実施形態においても、制御回路1におけるメインスイッチSW1のON/OFF制御に関する構成は従来より知られている公知の制御回路と同様の構成が採用される。一方、同期整流スイッチSW2のON/OFF制御にあたっても、制御回路1は、基本的には、同期整流スイッチSW2がメインスイッチSW1と逆位相でON/OFFするように駆動信号P2を生成して同期整流スイッチSW2に与えるように構成される。そして、電流不連続期間においては特に以下のような制御を実行するように構成される。
すなわち、制御回路1は、メインスイッチSW1をOFFさせる駆動信号P1を出力する際に、これとタイミングを合わせて同期整流スイッチSW2をONさせる駆動信号P2を出力する。
そして、この状態、つまり、メインスイッチSW1の駆動信号P1がOFFに維持され、同期整流スイッチSW2の駆動信号P2がONに維持されている状態にあるときに、制御回路1は、上記電圧検出線6を介して補助巻線N3の電圧を監視する。すなわち、補助巻線N3には2次巻線N2の電圧V2に比例した電圧V3が現れるので、2次巻線N2の電圧V2の監視のときと同様に、補助巻線N3の電圧が正電圧から負電圧に変化する時点の検出を行なう。具体的には、本実施形態でも補助巻線N3の電圧V3が正電圧から負電圧に反転する時点を検出し、この反転を検出すると同期整流スイッチSW2をONからOFFに切り替える制御信号P2を出力する。
そして、同期整流スイッチSW2をOFFさせた後は、実施形態1と同様、制御回路1は、次にメインスイッチSW1をONさせてから再びOFFさせるまで同期整流スイッチSW2をOFF状態に維持する。
このように、本実施形態の構成によっても、制御回路1は、2次側の回路の電流In2が零になったことを確実に検出して同期整流スイッチSW2をOFFせることができるとともに、電流不連続期間における電圧振動によって同期整流スイッチSW2を誤動作させることなく同期整流スイッチSW2のOFF状態を維持することができる。しかも、本実施形態では、2次巻線N2の電圧変動の検出が補助巻線N3を通じて行なわれるので、制御回路1を1次側に設けることもでき、制御回路1として既存のIC(トランスTの1次側に配設することを前提としたIC)を改良して用いることができ、製作コストを安価に抑えることもできる。
なお、この第2の実施形態に示すフライバックコンバータにおいても、図4に示すように、同期整流スイッチSW2を2次巻線N2の+極側に設けることが可能である。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、制御回路1は2次巻線N2(又は補助巻線N3)の電圧V2(又はV3)が正電圧から負電圧に反転する時点を検出して同期整流スイッチSW2をONからOFFに切り替えるように構成した場合を示したが、この切替のタイミングとしては、たとえば、2次巻線N2の電圧がゼロ電圧に接近した時点で行なうように構成することも可能である。要は、電圧振動によって2次巻線N2の電圧が負電圧から正電圧に反転したときに誤って同期整流スイッチSW2をONにさせないように構成されていればよい。
また、本発明は、電流不連続モードを有するフライバックコンバータであれば、臨界モードや電流連続モードを有するものであっても適用可能である。また、上述した実施形態では、制御回路1が擬似共振方式を採用する場合を示したが、本発明は他の方式によりメインスイッチSW1のON/OFFを制御するフライバックコンバータにも勿論適用可能である。
本発明に係るフライバックコンバータの第1の実施形態を示しており、図1(a)は同フライバックコンバータの回路図であり、図1(b)はその波形図である。 同第1の実施形態に示すフライバックコンバータの改変例を示す回路図である。 本発明に係るフライバックコンバータの第2の実施形態を示す回路図である。 同第2の実施形態に示すフライバックコンバータの改変例を示す回路図である。 従来のフライバックコンバータの基本構成を示す説明図であり、図5(a)はその回路図を、図5(b)はその波形図を示している。 同期整流方式を採用した従来のフライバックコンバータの概要を示す説明図であり、図6(a)はその回路図を、図6(b)は同期整流スイッチの等価回路を、図6(c)は同回路の波形図を示している。
符号の説明
1 制御回路(スイッチング制御部)
2,6 電圧検出線
3,4 駆動信号の信号線
SW1 メインスイッチ
SW2 同期整流スイッチ
P1 メインスイッチの駆動信号
P2 同期整流スイッチの駆動信号

Claims (3)

  1. トランスの2次側に同期整流スイッチを備えたフライバックコンバータにおいて、
    前記トランスの2次巻線の電圧を監視する電圧監視手段を設け、
    スイッチング制御部は、前記トランスの1次側のメインスイッチをOFF状態に維持し、かつ、前記トランス2次側の同期整流スイッチをON状態に維持している状態において、前記電圧監視手段によって前記2次巻線の電圧が正電圧から負電圧に変化したことを検出すると、前記同期整流スイッチをOFFさせるとともに、前記メインスイッチを次にONさせた後に再びOFFさせる時点まで前記同期整流スイッチのOFF状態を維持する制御構成を備えたことを特徴とするフライバックコンバータ。
  2. 前記トランスに補助巻線を設け、
    前記電圧監視手段は、この補助巻線の電圧を監視するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフライバックコンバータ。
  3. 前記スイッチング制御部は、メインスイッチのON/OFF制御を疑似共振方式で行なうことを特徴とする請求項1または2に記載のフライバックコンバータ。
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